JP2008010675A - 巻線型電子部品 - Google Patents

巻線型電子部品 Download PDF

Info

Publication number
JP2008010675A
JP2008010675A JP2006180311A JP2006180311A JP2008010675A JP 2008010675 A JP2008010675 A JP 2008010675A JP 2006180311 A JP2006180311 A JP 2006180311A JP 2006180311 A JP2006180311 A JP 2006180311A JP 2008010675 A JP2008010675 A JP 2008010675A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
winding
core
electronic component
wound
exterior resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006180311A
Other languages
English (en)
Inventor
Munekazu Inubushi
宗和 犬伏
Katsuhiko Tsuhana
克彦 津花
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2006180311A priority Critical patent/JP2008010675A/ja
Publication of JP2008010675A publication Critical patent/JP2008010675A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】外装樹脂部を平坦化することができ、延いては低背化を実現することができる信頼性の高い巻線型電子部品を提供する。
【解決手段】本発明の巻線型電子部品10は、巻芯部11A及びその両端に一対の鍔部11B、11Bを有するコア11と、巻芯部11Aに巻回された巻線12と、巻線12の両端部がそれぞれ接続され且つ各鍔部11B、11Bにそれぞれ形成された端子電極13、13と、巻芯部11Aの上面に形成されて巻線12を被覆する外装樹脂部14と、を備え、巻芯部11Aの上面に外装樹脂部14の一部となる樹脂が充填される溝部11Cが形成されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、携帯電話や電子機器等に使用される巻線型電子部品に関し、更に詳しくは、巻線を被覆する外装樹脂部が平坦に形成されている巻線型電子部品に関するものである。
従来の巻線型電子部品は、例えば図4に示すように、巻芯部1A及びその両端に一対の鍔部1B、1Bを有するコア1と、巻芯部1Aに巻回された絶縁被膜付きの巻線2と、巻線2の両端部がそれぞれ接続され且つ各鍔部1B、1Bの下端部にそれぞれ形成された端子電極3、3と、巻芯部1Aの一面(同図では上面)に形成されて巻線2を被覆する外装樹脂部4と、を備えて構成されている。外装樹脂部4は、外部環境から巻線2を保護すると共にマウンタによる吸着面としての役割を有している。この種の巻線型電子部品として特許文献1に記載のインダクタ部品がある。
特開2002−313643
しかしながら、従来の巻線型電子部品の場合には、外装樹脂部4を形成する際に、図5に示すように巻芯部1Aの巻線部分とそうでない部分との間で段差を生じ、液状樹脂が巻線部分で盛り上がって均一の高さで液状樹脂を塗布することができず、外装樹脂部4の上面を平坦面として形成することができない。そのため、巻線2の上面から鍔部1Bの上面までの寸法を十分に取る必要があり、製品の高
さを低くすることができない。そこで、外装樹脂部4の上面を平坦面にしようとすると樹脂量が少なくなって段差に空気が入り込み、信頼性が低下するという新たな問題が生じる。
本発明は、上記課題を解決するためになされたもので、外装樹脂部を平坦化することができ、延いては低背化を実現することができる信頼性の高い巻線型電子部品を提供することを目的としている。
本発明の請求項1に記載の巻線型電子部品は、巻芯部及びその両端に一対の鍔部を有するコアと、上記巻芯部に巻回された巻線と、上記巻線の両端部がそれぞれ接続され且つ上記各鍔部にそれぞれ形成された端子電極と、上記巻芯部の上記端子電極とは反対側の平坦面に形成されて上記巻線を被覆する外装樹脂部と、を備えた巻線型電子部品であって、上記巻芯部の上記平坦面に、上記外装樹脂部の一部となる樹脂が充填される溝部が形成されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項2に記載の巻線型電子部品は、請求項1に記載の発明において、上記溝部が所定の間隔を空けて複数配列されていることを特徴とするものである。
また、本発明の請求項3に記載の巻線型電子部品は、請求項1または請求項2に記載の発明において、上記溝部は上記巻線の巻回層より深く形成されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、外装樹脂部を平坦化することができ、延いては低背化を実現することができる信頼性の高い巻線型電子部品を提供することができる。
以下、図1〜図3に示す実施形態に基づいて本発明について説明する。尚、各図中、図1の(a)、(b)はそれぞれ本発明の巻線型電子部品の一実施形態を示す図で、(a)は巻芯部の軸芯に沿う断面図、(b)は(a)のB−B線方向の断面図、図2は図1に示す巻線型電子部品の外装樹脂部を形成する過程を示す要部断面図、図3の(a)、(b)はそれぞれ本発明の巻線型電子部品の他の実施形態を示す図で、(a)は図1の(b)に相当する断面図、(b)は(a)のB−B線方向の巻芯部の断面図である。
第1の実施形態
本実施形態の巻線型電子部品10は、例えば図1の(a)に示すように、巻芯部11A及びその両端に一対の鍔部11B、11Bを有するコア11と、巻芯部11Aに巻回された絶縁被膜付きの巻線12と、巻線12の両端部がそれぞれ接続され且つ各鍔部11B、11Bにそれぞれ形成された端子電極13、13と、巻芯部11Aの上側の平坦面で巻線12を被覆する外装樹脂部14と、を備えている。
上記コア11は、フェライト、アルミナ等の絶縁材料によって形成されている。そして、図1の(a)、(b)に示すように、コア11の巻芯部11Aの上面、即ち外装樹脂部14が形成される平坦面には矩形状の溝部11Cが形成され、この溝部11C内には外装樹脂部14の一部の樹脂が充填されている。溝部11Cは、巻線12の線径より深く形成され、巻芯部11Aの上面に位置する巻線12の容積よりも大きくなっている。これにより、外装樹脂部14を形成する際に、巻線部12上に盛り上がる液状樹脂が溝部11C内へ入り込み、外装樹脂部14の上面が平坦化され、延いては製品の低背化が実現される。
上記巻線12は、例えば線径が20〜150μmの絶縁被膜付きのワイヤによって形成されている。巻線12は、巻芯部11Aに対して単層または多層に巻回されていても良く、所望のインダクタンス値によって単層巻き、多層巻きを適宜選択することができる。溝部11Cは、巻線12が単層巻きと多層巻きによって深さが異なる。多層巻きの巻線12の場合には、溝部11Cは多層巻きの積層高さよりも深く形成されていることが好ましい。
上記端子電極13は、例えば、下地層と、複数積層された中間層と、上層とから構成されている。下地層は、例えばAg、Cu等の導電性金属を主成分とする導電性ペーストを焼き付けることによって形成されている。複数の中間層は、例えば端子電極13に耐熱性を付与するNi層と、耐半田食われ性を付与するCu層またはCu合金層とからなり、めっき処理等によってそれぞれ形成されている。上層は、例えば巻線12と端子電極13との接合強度を高めるSn合金層からなり、めっき処理等によって形成されている。
また、上記外装樹脂部14は、例えば、エポキシ系の熱硬化性樹脂、紫外線硬化性樹脂等の硬化性樹脂によって形成されている。外装樹脂部14は、外部環境から巻線12を保護すると共に半田接合時のコア11への熱衝撃を緩和する機能を有している。熱衝撃を緩和するためには、外部樹脂部14の熱膨張係数は、1×10−6〜30×10−6の範囲が好ましい。熱膨張係数をこの範囲に設定することで、熱衝撃によるコア11のクラックの発生を抑制することができる。
次に、本実施形態の巻線型電子部品は、概ね以下のようにして作製される。即ち、予め巻芯部11Aに溝部11Cが所定の深さで形成されたコア11を準備する。このコア11の鍔部11B、11Bの下面側にAgまたはCuからなる端子電極13の下地層を形成する。それには、AgまたはCuを主成分とする導電性ペーストを浸漬法または印刷法によって鍔部11Bの下面側に塗布した後、700〜1000℃の温度で焼き付けて下地層を形成する。この下地層上に、電解バレルめっき等によってNi層、Cu層及びSn層をこの順序で積層して、中間層及び上層を形成する。それぞれの厚みとしては、例えば、Ni層が1〜3μm、Cu層が2〜6μm、Sn層が5〜25μmの範囲にあることが好ましい。端子電極13は、鍔部11Bの下面から周側面の下端部まで連設されている。
鍔部11Bに端子電極13を上述のように形成した後、絶縁被膜付き巻線12を単層または多層に巻回した後、その両端を端子電極13の下面にそれぞれ熱圧着することによって接合する。この熱圧着により巻線12両端の絶縁性被膜は消失し、巻線12と端子電極13とが電気的に接続される。巻線12は、例えば20〜150μmの線径を有するものを使用する。
然る後、外部樹脂部14を形成する。それには、例えばエポキシ系の熱硬化性樹脂をコア11の巻芯部11A上面に塗布し、巻線12を熱硬化性樹脂で被覆する。巻芯部11Aに熱硬化性樹脂を塗布すると、図2に矢印で示すように巻線12上に塗布された熱硬化性樹脂のうち、鍔部11Bの上面から盛り上がった余剰分が巻芯部11Aの溝部11C内に入り込んで溝11C内を熱硬化性樹脂で満たし、熱硬化性樹脂の上面が図1の(a)に示すように平坦化する。この状態で熱硬化性樹脂を所定の温度で熱処理すると、熱硬化性樹脂が熱硬化して外装樹脂部14として形成される。
以上説明したように本実施形態によれば、巻芯部11A及びその両端に一対の鍔部11B、11Bを有するコア11と、巻芯部11Aに巻回された巻線12と、巻線12の両端部がそれぞれ接続され且つ各鍔部11B、11Bの下面側にそれぞれ形成された端子電極13、13と、巻芯部11Aの上面に形成されて巻線12を被覆する外装樹脂部14と、を備え、巻芯部11Aの上面に外装樹脂部14の一部を形成する樹脂が充填される溝部11Cが形成されているため、巻線12が巻回されたコア11に外装樹脂部14を設ける際に、巻芯部11Aの巻線部分で盛り上がる余剰の樹脂が溝部11Cに入り込んで外装樹脂部14が巻線部分上で盛り上がることなく上面が平坦化し、しかも巻芯部11Aの上面と鍔部11Bの上面との間の寸法を小さくすることができ、延いては巻線型電子部品10の低背化を実現することができる。また、溝部11Cを巻線部分の厚みより深くすることにより、余剰の樹脂を確実に溝部11Cへ移すことができる。また、外装樹脂部14の上面が平坦であるため、マウンタによって取りこぼすことなく確実に所定の場所へ巻線型電子部品10を実装することができる。
第2の実施形態
本実施形態の巻線型電子部品10Aは、例えば図3の(a)、(b)に示すように、溝部の形態を異にする以外は、第1の実施形態と同様に構成されている。そこで、第1の実施形態と同一または相当部分には同一符号を付して本実施形態の巻線型電子部品10Aの特徴部分について説明する。
本実施形態では、図3の(a)、(b)に示すように複数の溝部11Cが巻芯部11Aの上面に互いに平行に所定間隔を空けて配列して形成され、隣接する溝部11C、11Cは壁部11Dによって仕切られている。複数の溝部11Cはそれぞれ同一深さで同一長さに形成され、壁部11Cの上面は巻芯部11Aの上面と同一面内に形成されている。
つまり、隣接する溝部11Cは、壁部11Dによって仕切られており、壁部11Dの上面が巻芯部11Aの上面と同一面内にあるため、複数の壁部11Dによって複数の溝部11Cを横断する巻線12を支持することができる。そのため、巻線12が溝部11C内に落ち込んで湾曲する虞がなく、図3の(b)に示すように巻芯部11Aに沿って安定した巻線形態が形成されて安定したインダクタンス値を得ることができる。
以上説明したように本実施形態によれば、溝部11Cが所定の間隔を空けて複数配列されているため、巻芯部11Aに巻回された巻線12の形態が安定し、安定したインダクタンス値を得ることができる他、第1の実施形態と同様の作用効果を期することができる。
尚、本発明は、上記各実施形態に何等制限されるものではない。例えば巻芯部11Aに形成される溝部11Cの形態は矩形状に制限されるものではなく、種々の形態に形成することができる。また、図1の(a)では外装樹脂部14が鍔部11Bの上面にも形成されているが、巻芯部11Aのみに形成されたものであっても良い。要は、巻芯部に外装樹脂部の余剰の樹脂を捕捉する溝が形成されておれば良い。
本発明は、種々の電子機器に使用される巻線型電子部品に好適に利用することができる。
(a)、(b)はそれぞれ本発明の巻線型電子部品の一実施形態を示す図で、(a)は巻芯部の軸芯に沿う断面図、(b)は(a)のB−B線方向の断面図である。 図1に示す巻線型電子部品の外装樹脂部を形成する過程を示す要部断面図である。 (a)、(b)はそれぞれ本発明の巻線型電子部品の他の実施形態を示す図で、(a)は図1の(b)に相当する断面図、(b)は(a)のB−B線方向の巻芯部の断面図である。 従来の巻線型電子部品の一例を示す斜視図である。 図4に示す巻線型電子部品の軸芯方向の端面図である。
符号の説明
10、10A 巻線型電子部品
11 コア
11A 巻芯部
11B 鍔部
11C 溝部
12 巻線
13 端子電極
14 外装樹脂部

Claims (3)

  1. 巻芯部及びその両端に一対の鍔部を有するコアと、上記巻芯部に巻回された巻線と、上記巻線の両端部がそれぞれ接続され且つ上記各鍔部にそれぞれ形成された端子電極と、上記巻芯部の上記端子電極とは反対側の平坦面に形成されて上記巻線を被覆する外装樹脂部と、を備えた巻線型電子部品であって、上記巻芯部の上記平坦面に、上記外装樹脂部の一部となる樹脂が充填される溝部が形成されていることを特徴とする巻線型巻線型電子部品。
  2. 上記溝部が所定の間隔を空けて複数配列されていることを特徴とする請求項1に記載の巻線型巻線型電子部品。
  3. 上記溝部は上記巻線の巻回層より深く形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の巻線型巻線型電子部品。
JP2006180311A 2006-06-29 2006-06-29 巻線型電子部品 Pending JP2008010675A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006180311A JP2008010675A (ja) 2006-06-29 2006-06-29 巻線型電子部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006180311A JP2008010675A (ja) 2006-06-29 2006-06-29 巻線型電子部品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2008010675A true JP2008010675A (ja) 2008-01-17

Family

ID=39068612

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006180311A Pending JP2008010675A (ja) 2006-06-29 2006-06-29 巻線型電子部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2008010675A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020161613A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 株式会社村田製作所 巻線型インダクタ部品
JP2022051073A (ja) * 2020-09-18 2022-03-31 株式会社村田製作所 巻線型インダクタ部品

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020161613A (ja) * 2019-03-26 2020-10-01 株式会社村田製作所 巻線型インダクタ部品
JP7180491B2 (ja) 2019-03-26 2022-11-30 株式会社村田製作所 巻線型インダクタ部品
JP2022051073A (ja) * 2020-09-18 2022-03-31 株式会社村田製作所 巻線型インダクタ部品
JP7302562B2 (ja) 2020-09-18 2023-07-04 株式会社村田製作所 巻線型インダクタ部品

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6071945B2 (ja) インダクタ及びその製造方法
JP4795489B1 (ja) コイル部品
CN108933025B (zh) 绕线型线圈部件
US10366818B2 (en) Choke having a core with a pillar having a non-circular and non-rectangular cross section
US20120274433A1 (en) Coil component
CN109712788B (zh) 电感器
US9208937B2 (en) Choke having a core with a pillar having a non-circular and non-rectangular cross section
JP5605053B2 (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
TWI410988B (zh) 電子裝置及扼流器
JP5897247B2 (ja) 電子部品及び電子部品の製造方法
JP6540069B2 (ja) 積層貫通コンデンサ
JP2017069460A (ja) コイル部品及びその製造方法
JP2017126715A (ja) 電子部品、実装電子部品および電子部品の実装方法
CN107112112B (zh) 线圈部件
JP2004296936A (ja) セラミック電子部品
JP2018206950A (ja) コイル部品
JP4867759B2 (ja) 電子部品の製造方法
US20140152411A1 (en) Inductor and manufacturing method thereof
JP2008010675A (ja) 巻線型電子部品
WO2016139975A1 (ja) 基板埋め込み用ntcサーミスタおよびその製造方法
US11848134B2 (en) Wire-wound core, coil component, and method of manufacturing coil component
JP2005251933A (ja) 巻線型コイル部品
US10614945B2 (en) Choke having a core with a pillar having a non-circular and non-rectangular cross section
KR102064106B1 (ko) 칩 전자부품
JP5307193B2 (ja) コイル部品