JP2008009694A - ユーザ認識装置、再生装置、再生システムおよびテレビジョンセット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ユーザ認識装置は、ユーザA、B、Cを撮影するカメラ20と、カメラ20による撮影画像から顔情報を検出して認識処理を行うユーザ認識手段10と、カメラ20が撮影を行う場合にこれを報知する報知手段20a、10aとを備える。
【選択図】図1
Description
(2)請求項1に記載のユーザ認識装置はさらに、撮影画像の保存を禁止するようにカメラおよびユーザ認識手段を制御する制御手段を備えてもよい。
(3)請求項1または請求項2に記載のユーザ認識装置において、カメラは、撮影を行わない場合に撮影光学系の保護部材を閉じてもよい。
(4)本発明による再生装置は、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のユーザ認識装置と、複数の再生ソースの中からユーザ認識装置で認識されたユーザに関連する再生ソースの再生信号を再生手段へ供給する信号供給手段とを備えることを特徴とする。
(5)請求項4に記載の再生装置において、信号供給手段は、カメラが撮影を行うことを示す情報を再生信号に含めることもできる。
(6)請求項5に記載の再生装置において、再生信号は、カメラによる撮影画像を再生手段に再生させることもできる。
(7)請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の再生装置はさらに、ユーザ認識装置が予め指示されているユーザを認識した場合にユーザ認識装置による認識処理を終了させる終了指示手段を備えてもよい。
(8)請求項7に記載の再生装置において、信号供給手段は、終了指示手段が認識処理を終了させる前にこれを報知する情報を再生信号に含めることもできる。
(9)本発明による再生システムは、請求項4〜請求項8のいずれか一項に記載の再生装置と、再生ソースの再生信号を再生する再生手段とを備えることを特徴とする。
(10)本発明によるテレビジョンセットは、請求項9に記載の再生システムと、テレビ放送を受信して再生信号を得る復調手段とを備えることを特徴とする。
(第一の実施形態)
図1は、本発明の第一の実施形態による再生装置10を含めて構成した情報再生システムを例示する図である。情報再生システムは、再生装置10、電子カメラ20および表示モニタ30を組み合わせて構成される。図1の例では、人物A、人物Bおよび人物Cの3人が、当該情報再生システムによる表示映像および再生音楽を鑑賞する。
再生装置10のCPU101が行うメイン処理の流れについて、図3のフローチャートを参照して説明する。図3の処理を行うプログラムは、再生装置10のメインスイッチ(不図示)がオン操作され、電源回路107からCPU101へ電源供給が開始されると起動する。
ステップS11において、CPU101はメニュー処理を行ってステップS8へ進む。メニュー処理の一例を説明する。図4において、「写真」アイコン、「MOVIE」アイコンおよび「音楽」アイコンは、それぞれ表示モニタ30で再生するコンテンツを表す。ユーザ(本例の場合は人物A〜人物C)は、表示モニタ30に表示されているアイコンの中から鑑賞したいコンテンツに対応するアイコン(たとえば、写真を鑑賞したい場合は「写真」アイコン)を選択する。ユーザがリモコン送信機11または操作部材104を操作することにより、操作信号がCPU101へ入力される。
「写真」アイコンを選択したCPU101は、「写真」メニュー画面の表示に必要な映像信号を生成し、生成した信号を通信制御部108から表示モニタ30へ送信させる。図5は、表示モニタ30に表示される「写真」メニュー画面を例示する図である。「写真」メニュー画面には、「正月」アルバムアイコン、「クリスマス」アルバムアイコン、「A旅行」アルバムアイコン、「B旅行」アルバムアイコン、アルバムに登録されていない画像ファイル名が含まれる。アルバムアイコンの表示には当該アルバム内の代表画像(サムネイル)を含め、アルバムに登録されていない画像ファイル名の表示はそのサムネイル画像を合わせて表示する。
図4の「利用者認識」アイコンを選択したCPU101は、「利用者認識」メニュー画面の表示に必要な映像信号を生成し、生成した信号を通信制御部108から表示モニタ30へ送信させる。図6は、表示モニタ30に表示される「利用者認識」メニュー画面を例示する図である。「利用者認識」メニュー画面には、「認識スタート」アイコン、「カメラセッティング」アイコン、「人物設定」アイコン、および「自動起動」アイコンが含まれる。
認識処理の詳細について、図9のフローチャートを参照して説明する。図9のステップS21において、CPU101はカメラ撮影を指示してステップS22へ進む。具体的には、撮影を指示する制御信号と、撮影画像を再生装置10へ送信する指示の制御信号とを通信制御部108から電子カメラ20へ送信させる。これにより、撮影を行った電子カメラ20から再生装置10へ撮影画像が送信される。電子カメラ20は、撮影画像を送信後に当該画像データを保存しない(消去する)ように制御される。
<使い勝手について>
(1)情報再生システムは、視聴するユーザを認識し、システム内に有する再生ソースの中から認識したユーザに関連する再生ソースを自動的に選ぶ(ステップS4)。これにより、たとえばユーザが視聴位置に座った場合、当該ユーザが被写体として登場する画像や、この画像に関連づけられている音楽が自動的に選択される。ユーザは、再生して欲しい再生ソースの情報を予め情報再生システムに入れておかなくてもよく、使い勝手がよい情報再生システムを提供できる。
(5)情報再生システムは、電子カメラ20に作動ランプ20a(図1)を点灯させたり、再生装置10に作動ランプ10aを点灯させたり、表示モニタ30による表示内容にカメラマーク30aをオーバーレイ表示もしくは撮影画像30bを重ねる(ピクチャー・イン・ピクチャー)ことによって、ユーザを認識する処理を行うことを表示モニタ30を観察する人物A〜人物Cに知らせるようにしたので、利用者が知らないうちに認識処理を行うことが防止される。
カメラマーク30aの代わりに「カメラ作動中」のようなメッセージを表示モニタ30に表示させてもよい。
上記ステップS1を肯定判定した以降の自動起動処理は、「人物B」についての「人物設定」メニューにおいて画像の検索が「オン」選択されている場合を例に説明した。すなわち、認識した「人物B」の顔がより多く含まれる再生ソースのサムネイル画像を表示モニタ30に表示させた(ステップS5)。これに対し、「人物B」についての「人物設定」メニューにおいて画像の検索が「オフ」選択されている場合には、当該人物Bの顔画像を検索対象から除外する。この場合のステップS5においては、人物Bを除く他の認識ユーザ(たとえば、人物A)が被写体となっている画像や、この画像に関連づけられている音楽を自動的に選択でき、「人物A」の顔がより多く含まれる再生ソースのサムネイル画像を表示モニタ30に表示できる。この結果、「人物B」がゲストとして「人物A」を招いた場合、ゲストがより多く登場する再生ソースを優先して選ぶことができる。
複数の人物を認識している場合におけるステップS5のサムネイル表示の例として、再生ソースに最も数多くの顔が含まれる人物から順番に表示するように説明した。この代わりに、予め登録されている人物の優先順位に基づいて表示するようにしてもよい。たとえば、人物A〜人物Cの優先順が人物C、人物A,人物Bの順番で登録されている場合、再生ソースに登場する数にかかわらず、人物C、人物A,人物Bの順番でサムネイル表示を行う。CPU101は、ページ切替を指示する操作信号がリモコン制御部103または操作部材104から入力されると、その次の優先順位の人物についてのサムネイル表示を行わせる。このように、優先した人物に関するアルバムや画像ファイル等のサムネイル表示を簡単に行うことができる。
複数の人物を認識した場合に認識した人物の一覧を表示モニタ30に表示させ、その一覧の中からリモコン制御部103または操作部材104からの操作信号によって優先順位を定めたり、検索対象から除外する人物を選択するように構成してもよい。
以上の説明では、抽出した少なくとも1つの顔が未登録(すなわち、類似度が所定値以上となる辞書画像がデータベースに登録されていない)である場合に登録指示操作されたか否かの判定処理(ステップS27)へ進むようにしたが、その前に、たとえば「利用者認識を行いますか?」というメッセージを表示モニタ30に表示させた上で、リモコン制御部103または操作部材104から「OK」を示す操作信号が入力された場合にステップS27へ進むようにしてもよい。「OK」を示す操作信号が入力されない場合は、一時記憶した特徴点データおよびこのデータから生成した正規化画像、ならびに電子カメラ20から受信した撮影画像をメモリから削除し、上述した自動起動フラグをオフにして図9による処理を終了する。これにより、登録を望まない視聴者が存在する場合に以降の認識処理を防止できる。
また、ステップS25を否定判定した場合、抽出した全ての顔が未登録であれば認識処理を中止する構成としてもよい。この場合には、人物A、人物Bおよび人物Cの3人がいずれも認証されない場合に、たとえば「自動起動設定を解除します」というメッセージを表示モニタ30に表示させた上で、一時記憶した特徴点データおよびこのデータから生成した正規化画像、ならびに電子カメラ20から受信した撮影画像をメモリから削除し、上述した自動起動フラグをオフにして図9による処理を終了する。これにより、視聴者全員が未登録の状況では情報再生システムに通常処理を行わせて、無駄な認識処理を繰り返すことを防止できる。
また、特定のユーザを認識した場合に通常処理へ移る構成としてもよい。この場合には、登録済みの人物のうち、予め指定されている人物が認証された場合に、たとえば「自動起動設定を解除します」というメッセージを表示モニタ30に表示させた上で、一時記憶した特徴点データおよびこのデータから生成した正規化画像、ならびに電子カメラ20から受信した撮影画像をメモリから削除し、上述した自動起動フラグをオフにして図9による処理を終了する。これにより、特定の人物が視聴する状況では、情報再生システムに通常処理を行わせることができる。この場合、当該特定の人物が認証されなくなった場合に自動起動フラグをオンに戻してもよい。
電子カメラ20が非作動中に撮影レンズのレンズバリアを閉じる構成にしてもよい。電子カメラ20が作動ランプ20aを有していない場合には、レンズバリアの開鎖によってユーザを認識する処理が行われることを、レンズバリアの開鎖によってユーザを認識する処理が行われないことを、それぞれ表示モニタ30を観察する人物A〜人物Cに知らせることができる。
図1に例示した情報再生システムは、再生装置10および電子カメラ20間を無線または有線で接続するものであるが、図11に例示するように、再生装置10の接続部15に外部機器である電子カメラ20を直接ドッキングさせる構成としてもよい。
また、外部機器である電子カメラ20をクレードル25上に載置し、クレードル25と再生装置10とを有線または無線で接続する構成としてもよい。
さらに、クレードル25にカメラ25aを内蔵し、電子カメラ20を用いずにクレードル25を介して認識処理を行う構成としてもよい。この場合の再生装置10は、外部機器であるクレードル25にカメラ撮影を指示する。具体的には、カメラ25aによる撮影を指示する制御信号と、撮影画像を再生装置10へ送信する指示の制御信号とを外部インターフェイス106から送信させる。これにより、撮影を行ったクレードル25から再生装置10へ撮影画像が送信される。クレードル25が撮影画像を送信後に当該画像データを保存しない点は、電子カメラ20を用いて認識処理を行う場合と同様である。
再生装置10の外部インターフェイス106にネットワークカメラ21を接続し、外部機器としてのネットワークカメラ21で得られる画像を用いて認識処理を行うようにしてもよい。LAN接続の代わりにUSB接続するものでよい。
図12は、本発明の第二の実施形態による認識処理の流れを説明するフローチャートである。図12の処理は、CPU101が図9の処理に代えて実行する。図9および図12間の相違点は、図12においてステップS22およびステップS23間にステップS31〜ステップS36が追加される点と、ステップS25を否定判定後にステップS25Aが追加される点であるので、これら相違点を中心に説明する。
<ユーザを特定できない場合の対応について>
(1)認識処理でユーザを認識できない場合、所定回数に達するまで認識処理を繰り返すようにしたので、たまたまユーザの顔が電子カメラ20の方向を向いていないことがあっても、再度の認識処理によってユーザを認識する可能性を高められる。
図13は、本発明の第三の実施形態による認識処理の流れを説明するフローチャートである。図13の処理は、CPU101が図12の処理に代えて実行する。図12および図13間の相違点は、図13においてステップS32〜ステップS36の代わりにステップS41〜ステップS47が追加される点であるので、これら相違点を中心に説明する。
(照明指示1)
カメラ撮影時(ステップS21)に電子カメラ20に照明光を発光させる。照明指示1を行うCPU101は、通信制御部108へ指示を送り、撮影時に電子カメラ20の照明装置から照明光を発するように電子カメラ20へ制御信号を送信させる。照明光量は、顔検出に必要な最小限の微弱な発光量でよい。
情報再生システムが置かれている室内の照明光の光量をアップさせる。照明指示2を行うCPU101は、通信制御部108へ指示を送り、不図示の室内照明装置が発する光量を増やすように制御信号を送信させる。
カメラ撮影時(ステップS21)に表示モニタ30に所定数フレーム(本例では1フレーム)分の高輝度表示(たとえば、白色表示)を行わせる。照明指示3を行うCPU101は、白色画面の表示に必要な映像信号を生成し、生成した信号を通信制御部108から表示モニタ30へ送信させる。白色画面は、表示モニタ30に表示中のメニュー画面または再生映像などの1コマとして挿入させる。通信制御部108は、電子カメラ20に対する撮影指示と表示モニタ30に対する高輝度表示指示とが同期するように、それぞれの制御信号を送信する。
所定以上の明るさが得られる状態で電子カメラ20にカメラ撮影(ステップS21)を行わせる。照明指示4を行うCPU101は、通信制御部108へ指示を送り、所定輝度が得られるタイミングで撮影するように電子カメラ20へ制御信号を送信させる。この制御信号を受けた電子カメラ20は、たとえば、1秒当たり60フレームで撮像を繰り返し、画像データが示す明るさが所定値以上であることを検出すると撮影(ステップS21)を行い、この撮影画像を再生装置10へ送信する。CPU101は、送信された撮影画像を用いて顔抽出を行う(ステップS22)。照明指示4を行う場合の情報再生システムは、所定値以上の明るさを検出するまで認識処理を中断することになる。
<ユーザを特定できない場合の対応について>
照明指示(ステップS43)では、4通りの照明指示の中から予め選択指示されている照明指示を行う例を説明した。この代わりに、照明指示の内容を切替える構成にしてもよい。たとえば、照明指示の優先順位を照明指示1、照明指示2、照明指示3、照明指示4の順番と定め、ステップS43の処理を行うごとに照明指示の内容を切替える。これにより、低輝度時に照明指示を行っても顔抽出できない場合、照明指示の内容を変えて認識処理を繰り返すので、再度の認識処理によってユーザを認識する可能性を高めることができる。
ステップS45(ステップS34)において判定する繰り返し回数を60回としたが、画像データが示す明るさが撮影に必要な明るさに満たない場合は回数を減らしてもよい(たとえば、60回→10回)。これにより、低輝度時に認識処理を繰り返す頻度が下がり、認識処理を無駄に行う回数を減らすことができる。
再生装置10による自動起動フラグのオン/オフ切替は、「利用者認識」メニュー画面(図6)における「自動起動」アイコン選択時の他に、次の各タイミングで行ってもよい。
<自動起動フラグオフ→フラグオンへの切替>
−オンタイミング1−
CPU101は、通常処理(ステップS9〜ステップS11)において「写真」メニュー画面(図5)を表示させるタイミングで自動起動フラグオフ→フラグオンへ切替える。これにより、ステップS1へ戻った後に認識処理(ステップS2)へ進むことができるので、図5のサムネイル表示の代わりに、認識したユーザがより多く登場する再生ソースを優先して選んだ図8のサムネイル表示を行うことができる。
CPU101は、通常処理(ステップS9〜ステップS11)においてスライドショー指示された(リモコン制御部103または操作部材104からスライドショー再生させる操作信号が入力される)タイミングで自動起動フラグオフ→フラグオンへ切替える。これにより、ステップS1へ戻った後に認識処理(ステップS2)へ進むことができるので、認識したユーザがより多く登場する再生ソースを優先して選び、スライドショー表示することができる。
CPU101は、通常処理(ステップS9〜ステップS11)において、電子カメラ20と再生装置10との間の通信が成立したタイミングで自動起動フラグオフ→フラグオンへ切替える。これにより、ステップS1へ戻った後に認識処理(ステップS2)へ進むことができるので、認識したユーザがより多く登場する再生ソースを優先して選び、サムネイル表示したり、スライドショー表示したりすることができる。なお、カメラとの間の通信成立判定は、上述した図1のシステム構成の他、変形例9、変形例10、変形例11、変形例12のいずれの態様であっても構わない。通信成立の判定は、電子カメラ20が通信範囲内へ持ち込まれた場合、電子カメラ20のメインスイッチがオンされた場合、再生装置10の接続部15に電子カメラ20が接続された場合、クレードル25および再生装置10間が接続された場合、クレードル25および電子カメラ20間が接続された場合などに所定のプロトコルで通信が行われ、通信が成立した場合に行われる。
電子カメラ20がレンズバリアを備える場合(変形例8)、CPU101は、通常処理(ステップS9〜ステップS11)において電子カメラ20のレンズバリア開鎖が再生装置10へ報知されたタイミングで自動起動フラグオフ→フラグオンへ切替える。これにより、ステップS1へ戻った後に認識処理(ステップS2)へ進むことができるので、認識したユーザがより多く登場する再生ソースを優先して選び、サムネイル表示したり、スライドショー表示したりすることができる。
−オフタイミング1−
CPU101は、自動起動が許可されている処理(ステップS2〜ステップS7)において、ステップS7の再生処理(アルバム再生やスライドショー再生)を開始したタイミングで自動起動フラグオン→フラグオフへ切替える。これにより、ステップS1へ戻った後に通常処理(ステップS9〜ステップS11)へ進むので、再び自動起動フラグがオンされるまで認識処理(ステップS2)を行わなくなり、電子カメラ20による電力消費を抑えることができる。
CPU101は、自動起動が許可されている処理(ステップS2〜ステップS7)において、メニュー画面(たとえば、図8)を表示させたタイミングで自動起動フラグオン→フラグオフへ切替える。これにより、認識したユーザがより多く登場する再生ソースを優先して選んだ後は、再び自動起動フラグがオンされるまで認識処理(ステップS2)を行わないので、電子カメラ20による電力消費を抑えることができる。
CPU101は、電源オフ処理を行う場合、電源オフ処理に先立つタイミングで自動起動フラグオン→フラグオフへ切替える。これにより、電源オフ処理中に認識処理(ステップS2)を行わないので、電子カメラ20による電力消費を抑えることができる。
CPU101は、スリープ動作を行う場合、スリープ動作が指示されたタイミングで自動起動フラグオン→フラグオフへ切替える。これにより、スリープ動作中に認識処理(ステップS2)を行わないので、電子カメラ20による電力消費を抑えることができる。
CPU101は、自動起動が許可されている処理(ステップS2〜ステップS7)において、電子カメラ20と再生装置10との間の通信異常を検出したタイミングで自動起動フラグオン→フラグオフへ切替える。これにより、電子カメラ20から撮影画像が送信されないおそれがある状況で認識処理(ステップS2)を行わなくなり、無駄な処理を避けることができる。通信異常の判定は、電子カメラ20が通信範囲外へ持ち出された場合、電子カメラ20のメインスイッチがオフされた場合、再生装置10の接続部15から電子カメラ20が外れた場合、クレードル25および再生装置10間の接続が外れた場合、クレードル25および電子カメラ20間の接続が外れた場合など、通信が成立しなくなった場合に行われる。
CPU101は、自動起動が許可されている処理(ステップS2〜ステップS7)において、電子カメラ20のレンズバリア閉鎖が再生装置10へ報知されたタイミングで自動起動フラグオン→フラグオフへ切替える。これにより、認識処理(ステップS2)を行わなくなり、無駄な撮影処理を避けることができる。
CPU101は、認識処理(ステップS2)で抽出した少なくとも1つの顔が未登録であって、「利用者認識を行いますか?」というメッセージを表示モニタ30に表示させてもリモコン制御部103または操作部材104から「OK」を示す操作信号がされなかったタイミングで自動起動フラグオン→フラグオフへ切替える(変形例5に相当)。これにより、登録を望まない視聴者が存在する場合に以降の認識処理を止めて通常処理を行うことができる。
CPU101は、認識処理(ステップS2)で抽出した全ての顔が未登録であれば、「自動起動設定を解除します」というメッセージを表示モニタ30に表示させた後のタイミングで自動起動フラグオン→フラグオフへ切替える(変形例6に相当)。これにより、視聴者全員が未登録の状況では以降の認識処理を止めて通常処理を行うことができる。
CPU101は、認識処理(ステップS2)で特定のユーザを認識したタイミングで自動起動フラグオン→フラグオフへ切替える(変形例7に相当)。これにより、特定の人物が視聴する状況で以降の認識処理を止めて通常処理を行うことができる。
CPU101は、認識処理において顔抽出できないままステップS21(カメラ撮影)およびステップS22(顔抽出)を所定回数繰り返した場合、「自動起動設定を解除します」というメッセージを表示モニタ30に表示させた後のタイミングで自動起動フラグオン→フラグオフへ切替える(第二実施形態、第三実施形態に相当)。これにより、ユーザを特定できない状況では無駄な処理を繰り返すことを防止できる。
上述した自動起動が許可されている処理(ステップS2〜ステップS7)では、自動起動フラグオンであれば認識処理(ステップS2)が自動的に行われるが、通常処理(ステップS9〜ステップS11)においては認識処理は行われない。そこで、変形例16においては通常処理中にも認識処理を強制的に行うようにする。この場合の再生装置10のCPU101は、通常処理中に入力されるメニュー操作信号に応じて「認識スタート」アイコン(図6)を選択したタイミングで認識処理を開始する。
CPU101は、通常処理において「写真」メニュー画面(図5)を表示させている状態で「認識スタート」アイコンの選択指示を受けると、「写真」メニュー画面(図5)を表示させたままバックグラウンドで認識処理(図9、図12または図13)を開始する。これにより、認識処理後、図5のサムネイル表示に代えて、認識したユーザがより多く登場する再生ソースを優先して選んだ図8のサムネイル表示を行うことができる。なお、各階層のメニュー画面は、互いに重ならないように並べて表示される。
CPU101は、通常処理においてスライドショー表示させている状態で「認識スタート」アイコンの選択指示を受けると、スライドショー表示を継続したままバックグラウンドで認識処理(図9、図12または図13)を開始する。これにより、認識処理後にスライドショー表示を中断することなく、スライドショー表示する画像を認識したユーザがより多く登場する画像に切替えてスライドショー表示することができる。なお、スライドショー表示中のメニュー画面は、スライドショー表示されている画像の一部に重ねられる(ピクチャー・イン・ピクチャー)。
CPU101は、通常処理においてアルバム表示させている状態で「認識スタート」アイコンの選択指示を受けると、アルバム表示を継続したままバックグラウンドで認識処理(図9、図12または図13)を開始する。これにより、認識処理後にアルバム表示に代えて、認識したユーザがより多く登場する再生ソースを優先して選んだ図8のサムネイル表示を行い、ユーザによる表示指示を待つことができる。なお、アルバム表示中のメニュー画面は、アルバム表示されている画像の一部に重ねられる(ピクチャー・イン・ピクチャー)。
CPU101は、通常処理においてスタートメニュー画面(図4)を表示させている状態で「認識スタート」アイコンの選択指示を受けると、スタートメニュー画面(図4)を表示させたままバックグラウンドで認識処理(図9、図12または図13)を開始する。これにより、認識処理後、図4のスタートメニュー表示に代えて、認識したユーザのオリジナルメニュー(当該ユーザによってオリジナルメニュー表示がオン設定されている場合)を表示させることができる。なお、オリジナルメニュー表示に変更する場合、変更前後でアイコン上のカーソル位置を揃える。ただし、変更前後で共通するアイコンが存在しない場合には最寄りアイコン上にカーソルを位置させる。
表示モニタ30にテレビ放送を受信するTVチューナーを備え、復調した映像および音声を再生するテレビジョンセットで構成しても構わない。
再生装置10、電子カメラ20および表示モニタ30を組み合わせて情報再生システムを構成する例を説明したが、再生装置10に電子カメラ20を内蔵したり、電子カメラ20に再生装置10を内蔵したり、表示モニタ30に電子カメラ20を内蔵したり、テレビジョンセットに電子カメラ20を内蔵したり、再生装置10およびテレビジョンセットを一体に構成したり、あるいは、再生装置10、電子カメラ20および表示モニタ30を一体に構成してもよい。
ユーザを認識する処理は撮影画像から得られる顔認識技術を用いたが、顔認識技術と音声認識技術とを組み合わせてもよい。音声認識を行う場合には、情報再生システムを構成する機器のいずれかに集音機能を備え、集音した音声情報をユーザ認識処理に用いればよい。
ユーザを認識する処理において顔認識技術と組み合わせる認識技術は、音声認識技術の他に、各ユーザがそれぞれリモコン送信機を使用する方式でもよい。この場合のリモコン送信機は、それぞれがユーザを示す情報を含めてリモコン操作信号を送信する。リモコン送信機には、ユーザごとに異なる組合わせに切替えられる認識用スイッチや、リモコン送信機自身にユーザを認識するための指紋認識手段が備えられる。
11…リモコン送信機
20…電子カメラ
30…表示モニタ
101…CPU
103…リモコン制御部
104…操作部材
106…外部インターフェイス
108…通信制御部
110…HDD
Claims (10)
- ユーザを撮影するカメラと、
前記カメラによる撮影画像から顔情報を検出して認識処理を行うユーザ認識手段と、
前記カメラが撮影を行う場合に前記撮影することを報知する報知手段とを備えることを特徴とするユーザ認識装置。 - 請求項1に記載のユーザ認識装置において、
前記撮影画像の保存を禁止するように前記カメラおよび前記ユーザ認識手段を制御する制御手段をさらに備えることを特徴とするユーザ認識装置。 - 請求項1または請求項2に記載のユーザ認識装置において、
前記カメラは、撮影を行わない場合に撮影光学系の保護部材を閉じることを特徴とするユーザ認識装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載のユーザ認識装置と、
複数の再生ソースの中から前記ユーザ認識装置で認識されたユーザに関連する再生ソースの再生信号を再生手段へ供給する信号供給手段とを備えることを特徴とする再生装置。 - 請求項4に記載の再生装置において、
前記信号供給手段は、前記カメラが撮影を行うことを示す情報を前記再生信号に含めることを特徴とする再生装置。 - 請求項5に記載の再生装置において、
前記再生信号は、前記カメラによる撮影画像を前記再生手段に再生させることを特徴とする再生装置。 - 請求項4〜請求項6のいずれか一項に記載の再生装置において、
前記ユーザ認識装置が予め指示されているユーザを認識した場合に前記ユーザ認識装置による認識処理を終了させる終了指示手段をさらに備えることを特徴とする再生装置。 - 請求項7に記載の再生装置において、
前記信号供給手段は、前記終了指示手段が前記認識処理を終了させる前にこれを報知する情報を前記再生信号に含めることを特徴とする再生装置。 - 請求項4〜請求項8のいずれか一項に記載の再生装置と、
再生ソースの再生信号を再生する再生手段とを備えることを特徴とする再生システム。 - 請求項9に記載の再生システムと、
テレビ放送を受信して再生信号を得る復調手段とを備えることを特徴とするテレビジョンセット。
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