JP2008009237A - 複合偏光板、液晶表示装置、及び複合偏光板の製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】セルロース系樹脂からなる透明支持体3の上に配向膜4及び液晶化合物のコーティング層5がこの順に形成された光学補償フィルム2と、その透明支持体側に接着された偏光子1と、光学補償フィルム2の液晶化合物コーティング層5の外側に配置された感圧式接着剤層6とを有し、その外周端部は、実質的に凹凸が存在しない状態に加工されている複合偏光板。光学補償フィルム2として耐水性に劣るものを用いた場合でも、端面の切削研磨により、浮きや剥がれが発生しにくい複合偏光板が得られる。
【選択図】図1
Description
IPS(In-plane Switching:横電界)などのさまざまな方式があるが、これらの方式には、液晶分子が位相差値を持つことによる光漏れや、偏光板における斜視時の軸角度のずれなどに起因して、それぞれに弱点となる視野角の狭い方向(方位角)が存在する。このような弱点となる視野角を拡大する方法として、位相差フィルムによる液晶セルや偏光板への光学補償という方法が広く採用されている。そのための位相差フィルムないし光学補償フィルムは、液晶セル内の液晶の位相差値、配向方向、液晶分子の駆動方式などによって、最適な種類が変わってくるため、多くの種類のものが用いられている。
富士写真フイルム(株)から入手した“WV-SA”(商品名) は、トリアセチルセルロースフィルムの片面にポリビニルアルコール系樹脂からなる配向膜が形成され、その上にディスコティック液晶がコーティングされてなる光学補償フィルムである。このフィルムから2cm×5cmの短冊を切り出し、その液晶コーティング層を内側にして図2に示した形態で丸めた状態にて、60℃の温水に60分間浸漬すると、約230個/cm2 の密度で気泡が発生し、耐水性に劣ることが確認された。
(2) 片面に防眩層が設けられた別のトリアセチルセルロースフィルム(商品名:“DTAC AG5 UV80 H-13”、大日本印刷(株)製)、
(3) 片面に蒸着による反射防止層が設けられたトリアセチルセルロースフィルム(商品名:“HT-ARPSMC”、凸版印刷(株)製)、
(4) 片面にクリアハードコート層が設けられたトリアセチルセルロースフィルム(商品名:“80CHC”、凸版印刷(株)製)。
比較例1と同様の方法で複合偏光板を作製し、スーパーカッターを用いてチップカットした後、その切断面(外周端部)をフライカット法にて連続的に切削した。比較例1と同様に走査型電子顕微鏡を用いてこのチップカット偏光板の外周端部を倍率241倍で撮影した写真の一例を図5に示す。偏光板の断面は非常に滑らかであり、凹凸はほとんど存在しなかった。
2……光学補償フィルム、
3……透明支持体、
4……配向膜、
5……液晶化合物のコーティング層、
6……感圧式接着剤層、
7……透明保護フィルム、
8……表面処理層、
10……光学補償フィルムを丸めたときの端部、
12……端部を固定する接着テープ、
20……トンネリング。
Claims (11)
- セルロース系樹脂からなる透明支持体の上に配向膜及び液晶化合物のコーティング層がこの順に形成されている光学補償フィルムと、その透明支持体側に接着された偏光子と、前記光学補償フィルムにおける液晶化合物のコーティング層外側に配置された感圧式接着剤層とを有する複合偏光板であって、その外周端部は、実質的に凹凸が存在しない状態に加工されていることを特徴とする複合偏光板。
- 偏光子の光学補償フィルムが接着されている面とは反対側の面に、透明保護フィルムが接着されている請求項1に記載の複合偏光板。
- 透明保護フィルムは、偏光子と反対側に表面処理が施されている請求項2に記載の複合偏光板。
- 光学補償フィルムを構成する配向膜は、ポリビニルアルコール系樹脂からなる請求項1〜3のいずれかに記載の複合偏光板。
- 光学補償フィルムを構成する液晶化合物のコーティング層は、ディスコティック液晶を含有する光学補償層である請求項1〜4のいずれかに記載の複合偏光板。
- 該光学補償層は、ディスコティック構造単位を有する液晶化合物からなる負の複屈折を有する層であり、該ディスコティック構造単位の円盤面が透明支持体面に対して傾いており、そして該ディスコティック構造単位の円盤面と透明支持体面とのなす角度が、光学補償層の厚さ方向において変化している請求項5に記載の複合偏光板。
- ディスコティック構造単位の円盤面が透明支持体面に対してなす角度は、光学補償層の厚さ方向において光学補償層の透明支持体側からの距離の増加と共に増加している請求項6に記載の複合偏光板。
- 液晶セルと、請求項1〜7のいずれかに記載の複合偏光板とを備え、該液晶セルの表面に、該複合偏光板がその感圧式接着剤層を介して貼合されてなることを特徴とする液晶表示装置。
- セルロース系樹脂からなる透明支持体の上に配向膜及び液晶化合物のコーティング層がこの順に形成されている光学補償フィルムであって、それを2cm×5cmの短冊に裁断し、液晶化合物のコーティング層を内側にして、円周が5cmで高さが2cmの円筒に丸めた状態で60℃の温水に60分間浸漬したときに、100個/cm2 以上の密度で気泡が発生するものを用い、その透明支持体側に偏光子を接着し、さらに上記光学補償フィルムの液晶化合物コーティング層外側に感圧式接着剤層を設け、得られる複合偏光板をチップカットした後、その外周端部を実質的に凹凸が残らないように切削加工することを特徴とする、複合偏光板の製造方法。
- チップカットされる複合偏光板は、偏光子の光学補償フィルムが接着されている面と反対側の面に透明保護フィルムが接着されている請求項9に記載の方法。
- 外周端部の切削加工は、回転刃で切削する方法又はフライカット法により行われる請求項9又は10に記載の方法。
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