JP2008008512A - ループ型ヒートパイプ - Google Patents

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Abstract

【課題】蒸気管や液戻り管の管径サイズを大きくしても、作動液及び気体の動作停止やノイズ音の発生防止を行い、トップヒート時の動作の安定性を図る。
【解決手段】ループ型ヒートパイプ1は、作動液3Lが気化する際の潜熱を利用して冷却する蒸発器5と、この蒸発器5で気化された気体が蒸気管7を経て移動すると共にこの気体3Vを放熱して液化する凝縮器9と、この凝縮器9で液化した作動液3Lが液戻り管11を経て移動すると共にこの作動液3Lを前記蒸発器5に供給するために保留するリザーバ部13と、を備える。さらに、前記蒸発器5が前記凝縮器9より高い位置に配置されると共に、前記蒸気管7が前記蒸発器5より液戻り管11に接続されており、前記凝縮器9は、前記液戻り管11の最下点11Aより高い位置に設けられていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、LHP(ループヒートパイプ)およびCPL(Capillary Pumped Loop)等のループ型ヒートパイプに関し、特に蒸発器が凝縮器より高い位置するトップヒートで使用されるときの熱交換効率(特に冷却性能)を向上せしめるループ型ヒートパイプに関する。
従来、ループ型ヒートパイプには、例えばLHP(ループヒートパイプ)やCPL(Capillary Pumped Loop)がある。
例えば、LHP101は、図7に示されているように、作動液が気化する際の潜熱を利用して冷却する蒸発器103と、この蒸発器103で気化された気体が蒸気管105(Vapor Line)を経て移動すると共にこの気体を放熱して液化する凝縮器107(Condenser)と、この凝縮器107で液化した作動液が液戻り管109(Liquid Line)を経て移動すると共にこの作動液を前記蒸発器103に供給するために保留するリザーバ部111〔あるいは、アキュームレータ、CC(Compensation Chamber)など〕と、前記液戻り管109から戻ってきた作動液を前記蒸発器103の内部に供給するバイオネット管113と、を備えるシステムで、一つのループを形成しており、前記蒸発器103とリザーバ部111は一体的に構成されている。例えば、図7のLHP101は、蒸発器103が凝縮器107より高い位置にあり、前記蒸気管105と液戻り管109のそれぞれの一端は前記蒸発器103に連通され、蒸気管105、液戻り管109はそれぞれ蒸発器103と凝縮器107との間の高さ方向例えば垂直方向に配置され、前記蒸気管105と液戻り管109の他端は前記凝縮管107に連通されている。
また、前記蒸発器103とリザーバ部111との間には前記蒸発器103で気化された気体がリザーバ部111に逆戻りしないようにするための作動液逆流防止用のOリング115が装着されている。さらに、LHP101の内部には作動液が投入されている。作動液としてはアルコール、アンモニア、水などがある。なお、CPLでは蒸発器103とリザーバ部111が別体で構成される。
LHP101では、蒸発器103が周囲で発生した熱により加熱されると、作動液としての例えば水が蒸発器103内で蒸気となり、このときの潜熱を利用して周囲の温度を冷却するものである。蒸発器103内で生じた蒸気が蒸気管105を経て凝縮器107へ移動し、凝縮器107で放熱されることにより蒸気が水に戻される。この水は液戻り管109を経て再びリザーバ部111と蒸発器103へ移動することになり、上記の作用を繰り返すことになる。
上記の凝縮器107は、蒸気管105と液戻り管109が連通する水平部の管路107Aの外周に多数枚のフィン107Bが並列して設けられた構成である。
また、上記の蒸発器103は、基本的には、例えば特許文献1の中で示されている原理と同様であり、一端側を開口し且つ他端側を蒸気管105に連通して閉塞する円筒形状のグルーブ管117と、このグルーブ管117の円筒形状の内部に接触して挿入する円筒形状をなすと共にこの円筒形状の内部に作動液を供給するウィック119と、を備えている。
なお、前記グルーブ管117の内周面には、当該グルーブ管117の長手方向に垂直な断面において円周方向に交互に凹凸形状をなし、且つ前記長手方向に延伸されるグルーブ部121が備えられている。一方、前記ウィック119の外周面は前記グルーブ管117のグルーブ部121の凸部の内周面に接触する構成であり、前記グルーブ部121の凹部が蒸気流路123となる。
また、前記ウィック119の円筒形状の内部は上述したリザーバ部111に連通し且つ前端が閉塞した液貯留室125を構成している。また、液戻り管109に連通するバイオネット管113がリザーバ部111の内部を経て液貯留室125の前端部の少し手前まで挿入されているので、液戻り管109から戻ってきた水は、バイオネット管113の前端から液貯留室125に供給される。この水はバイオネット管113の前端から180°反転して液貯留室125とバイオネット管113の間を通過して液貯留室125内に充満する状態となり、リザーバ部111へ保留される。
なお、前記ウィック119には、例えば多孔質性の焼結金属体、金属繊維、ガラス繊維などが使用されている。
したがって、グルーブ管117が蒸発器103の周囲の熱で加熱されると、グルーブ管117の熱がグルーブ部121の凸部の内周面との接触部分からウィック119に熱伝導し、ウィック119が加熱される。その結果、前記液貯留室125からウィック119の内部に浸透した水が加熱されて蒸気になり、グルーブ管117のグルーブ部121、すなわち蒸気流路123を経て前述したように蒸気管105へ移動することになる。
特開2004−53062号公報
ところで、従来のLHP101は、一般的に、図7に示されているように凝縮器107が水平部の管路107Aに設けられた位置関係で配置されており、この配置では、LHP101の冷却性能を向上させるために、蒸気管105や液戻り管109の管径サイズを大きくした場合、蒸発器103が凝縮器107より高い位置にあるトップヒートで使用したときには、図7の実線の矢印で示されているように、液戻り管109の水が容易に凝縮器107へ逆流し、場合によっては蒸気管105の側まで逆流し、一方、蒸気が凝縮器107で相変化しないでそのまま、図7の点線の矢印で示されているように、液戻り管109へ流れ込むために、水及び蒸気が動作停止、ドライアウト、あるいは“カタカタ”といったノイズ音が発生するなどの問題点があった。
上記の理由で、蒸気管105や液戻り管109の管径サイズを大きくするには制約があるという問題点があった。
上記発明が解決しようとする課題を達成するために、この発明のループ型ヒートパイプは、作動液が気化する際の潜熱を利用して冷却する蒸発器と、この蒸発器で気化された気体が蒸気管を経て移動すると共にこの気体を放熱して液化する凝縮器と、この凝縮器で液化した作動液が液戻り管を経て移動すると共にこの作動液を前記蒸発器に供給するために保留するリザーバ部と、を備えるループ型ヒートパイプであって、
前記蒸発器が前記凝縮器より高い位置に配置されると共に、前記蒸気管が前記蒸発器より液戻り管に接続されており、前記凝縮器は、前記液戻り管の最下点より高い位置に設けられていることを特徴とするものである。
また、この発明のループ型ヒートパイプは、前記ループ型ヒートパイプにおいて、前記凝縮器が、多数のフィンを設けた構成であることが好ましい。
また、この発明のループ型ヒートパイプは、前記ループ型ヒートパイプにおいて、前記凝縮器が、ヒートパイプを備えた冷却用構造体であることが好ましい。
以上のごとき課題を解決するための手段から理解されるように、この発明によれば、前記蒸発器が前記凝縮器より高い位置に配置されると共に、前記蒸気管が前記蒸発器より液戻り管に接続されており、前記凝縮器は、前記液戻り管の最下点より高い位置に設けられているので、凝縮器において、液戻り管の作動液が逆流することや蒸気が液戻り管へ流入することを防止できる。
その結果、トップヒートであっても、蒸気管や液戻り管の管径サイズを大きくすることができ、システムの冷却性能を向上できる。
また、蒸気と作動液の相変化が凝縮器内だけで行われることから、ループ型ヒートパイプ内における蒸気と作動液の入力熱量に対する体積の調整を凝縮器で行うことができるので、ループ型ヒートパイプのシステムの動作を安定させることできる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1(A),(B)を参照するに、この実施の形態に係るループ型ヒートパイプには、例えばLHP(ループヒートパイプ)やCPL(Capillary Pumped Loop)がある。
例えば、LHP1は、冷媒としての作動液3Lが気化する際の潜熱を利用して冷却する蒸発器5と、この蒸発器5で気化された気体3Vが蒸気管7(VaporLin
e)を経て移動すると共にこの気体3Vを放熱して液化する凝縮器9(Condens
er)と、この凝縮器9で液化した作動液3Lが液戻り管11(Liquid Line)を経て移動すると共にこの作動液3Lを前記蒸発器5に供給するために保留するリザーバ部13〔あるいは、アキュームレータ、CC(Compensation Chamber)など〕と、前記液戻り管11から戻ってきた作動液3Lを前記蒸発器5の内部に供給するバイオネット管15と、を備えるシステムで、一つのループを形成しており、前記蒸発器5とリザーバ部13は一体的に構成されている。
なお、この実施の形態のLHP1は、蒸発器5が凝縮器9より高い位置にあるトップヒートで使用される構成であり、前記蒸気管7の一端が図1において前記蒸発器5の左端に連通されている。また、液戻り管11の一端は図1において前記蒸発器5の右端に連通され、他端は前記蒸気管7の他端に連通されてループを形成している。前記凝縮器9は液戻り管11の最下点11Aより高い位置例えば蒸気管7の高さ方向の例えば垂直部の一部に位置して設けられている。なお、本実施の形態においては、図1(A)において凝縮器9より川上側(図1において上方)を蒸気管7、凝縮器9より川下側(図1において下方水平部および右側上方部)を液戻り管11と定義する。
また、前記蒸発器5とリザーバ部13との間には前記蒸発器5で気化された気体3Vがリザーバ部13に逆戻りしないようにするための作動液逆流防止用のOリング17が装着されている。さらに、LHP1の内部には作動液3Lが投入されている。作動液3Lとしてはアルコール、アンモニア、水などがある。この実施の形態では、地球環境の観点から、作動液3Lは水としている。図1では作動液3Lである水の流れ方向は実線の矢印で示されており、作動液3Lが気化された気体3Vである蒸気の流れ方向は点線の矢印で示されている。
また、CPLとしては、上記の蒸発器5とリザーバ部13が別体で構成されており、その他の基本的な構成はLHP1と同じである。
すなわち、LHP1では、蒸発器5が周囲で発生した熱により加熱されると、作動液3Lとしての例えば水が蒸発器5内で蒸気となり、このときの潜熱を利用して周囲の温度を冷却するものである。蒸発器5内で生じた蒸気が蒸気管7を経て凝縮器9へ移動し、凝縮器9で放熱されることにより蒸気が水に戻される。この水は液戻り管11を経て再びリザーバ部13と蒸発器5へ移動することになり、上記の作用を繰り返すことになる。したがって、LHP1やCPLは潜熱を利用しており、外部電源無しに高い熱輸送能力を有している。また、熱の伝送方向は蒸発器5から凝縮器9への一方向でダイオードのような振る舞いをするものである。
上記の蒸発器5は、図2および図3を併せて参照するに、一端側を開口し且つ他端側を蒸気管7に連通して閉塞する円筒形状のグルーブ管19と、このグルーブ管19の円筒形状の内部に接触して挿入する円筒形状をなすと共にこの円筒形状の内部に作動液3Lを供給するウィック21と、を備えている。
なお、前記グルーブ管19の内周面には、当該グルーブ管19の長手方向に垂直な断面において凹部23Aと凸部23Bで円周方向に交互に凹凸形状をなし、且つこの凹凸形状がグルーブ管19の長手方向に延伸されるグルーブ部23が備えられている。一方、前記ウィック21の外周面は前記グルーブ管19のグルーブ部23の凸部23Bの内周面に接触する構成であり、前記グルーブ部23の凹部23Aが蒸気流路25となる。
また、前記ウィック21の円筒形状の内部は上述したリザーバ部13に連通し且つ前端が閉塞した液貯留室27を構成している。また、液戻り管11に連通するバイオネット管15がリザーバ部13の内部を経て液貯留室27の前端部の少し手前まで挿入されているので、液戻り管11から戻ってきた水は、バイオネット管15の前端から液貯留室27に供給される。この水はバイオネット管15の前端から180°反転して液貯留室27とバイオネット管15の間を通過して液貯留室27内に充満する状態となり、リザーバ部13へ保留される。
なお、前記ウィック21は、この実施の形態では、軽量化を図るために高分子体の材質が使用されている。この高分子体としては、例えば直径10〜20μmのポリエチレンパウダを焼結したものが用いられる。その他に、ニッケル金属からなる例えば直径5μmのパウダを焼結したニッケル焼結体、銅のパウダを焼結した銅焼結体、あるいはその他の金属からなる金属焼結体も用いられる。このような高分子体は、一つ一つのパウダが親水基を有しているので、濡れ性の向上と表面張力に+αのポンプ力が加えられるために、ウィック21内の蒸気の移動する力が大きくなる。
なお、その他のウィック21の材質としては、多孔質性の焼結金属体、金属繊維、ガラス繊維などが使用されてもよいが、上述した理由で高分子体が望ましい。
次に、この実施の形態の主要部を構成する凝縮器9について詳しく説明する。
上記の凝縮器9は、図1(A),(B)に示されているように、液戻り管11の最下点11Aより高い位置(高さ方向)例えば垂直部の一部分に位置している。より詳しくは、蒸気管7は前記蒸発器5より接続された液戻り管11と前記蒸発器5との間の高さ方向例えば垂直部に連通して配置されており、前記凝縮器9は液戻り管11の最下点11Aより高い位置である蒸気管7における垂直部の一部分に設けられている。しかも、凝縮器9は管路9Aの外周に、多数枚のフィン9Bが直接的に並列して例えば半田付けして設けられた構成である。前記凝縮器9は図1(A)において液戻り管11の最下点11Aより高い位置である蒸気管7の垂直部の他の位置に設けられていても構わない。
なお、凝縮器9を蒸気管7に設ける位置は、液戻り管11の最下点11Aより高い位置であって、図5(A)に示されているように傾斜部と垂直部とで構成された蒸気管7のうちの垂直部であっても、あるいは図4における実線で示した蒸気管7の傾斜部や、図5(B)に示されているように蒸気管7の全体が傾斜部からなり、その傾斜部の一部であってもよい。さらには、図5(C)に示されているように蒸気管7の全体が湾曲部からなり、その湾曲部の一部であってもよい。
また、図4のLHP1では、蒸気管7と液戻り管11の配管形状が二点鎖線のように湾曲形状である場合、凝縮器9が液戻り管11の最下点11Aより高い位置である図4の実線の位置、あるいは二点鎖線の位置に設けられても良い。いずれにしても、この実施の形態の特徴の主要部をなす凝縮器9は、液戻り管11の最下点11Aより高い位置にある蒸気管7に設けることができる。
これにより、例えば扇風機のファンで多数枚のフィン9Bの周囲に風を発生させると、多数枚のフィン9Bで放熱される熱交換効率が高くなるので、前記管路9A内で蒸気が水に相変化する。すなわち、凝縮器9を設けた管路9A内に蒸気と水の界面Cが生じるので、必然的に、蒸気と水の界面Cより上方(上流側)の蒸気の管路すなわち、液戻り管11の最下点11Aより高い位置が蒸気管7に該当するものであり、蒸気と水の界面Cより下方(下流側)の水の管路が液戻り管11に該当することとなる。
また、上記の凝縮器9の他の例としては、図6に示されているように、例えば冷却水を通す熱交換用のヒートパイプ9Cを蒸気管7の管路9Aの周囲に卷回し、前記蒸気管7の外周およびヒートパイプ9Cにサーマルグリースを塗布した後に、冷却用構造体としての例えば半割の取付用ブロック9Dで前記ヒートパイプ9Cの外側から押さえて、前記半割の取付用ブロック9D同士をビス止めして前記管路9Aの外周に固定する構成とすることもできる。この場合は、前記ヒートパイプ9Cに冷却水を供給することにより、前記管路9A内の熱がヒートパイプ9Cの冷却水に吸収されるので、管路9A内で蒸気が水に相変化する。
上記構成により、LHP1では、蒸発器5のグルーブ管19が周囲の熱で加熱されると、ウィック21とグルーブ管19のグルーブ部23の凸部23Bとの接触面からグルーブ管19の熱が熱伝導してウィック21が加熱される。
一方、前記液貯留室27の水は、上述したようにウィック21の高分子体の各パウダが親水基を有しているために濡れ性の向上と表面張力に+αのポンプ力が加えられて真空引きされる。この真空引きにより浸透したウィック21の内部の水は圧力が下がっているので、加熱されると水が低い沸点で沸騰して蒸気になる。水が蒸気になるときの潜熱により周囲の温度が冷却されることになる。
この蒸気は前述したように水がウィック21の高分子体内に真空引きされる力により押し出されてウィック21の高分子体内を移動し、ウィック21の表面からグルーブ管19のグルーブ部23との接触面を経て蒸気流路25へ流れることになる。さらに、蒸気流路25内の蒸気は、前述したように蒸気管7を経て凝縮器9へ移動し、この凝縮器9で放熱されることにより蒸気が水に戻される。
このとき、凝縮器9が液戻り管11の最下点11Aより高い位置にある蒸気管7に取り付けられているので、この液戻り管11の最下点11Aより高い位置の管路9Aでは、蒸気と水の混合状態(蒸気と水の相変化)が図1(A)に示されている高さHの間のみで行われることとなる。すなわち、図1(B)に示されているように、液戻り管11からの水の逆流(矢印A)と蒸気管7からの蒸気流(矢印B)の押合いによる蒸気と水の界面Cが、二点鎖線のように上下しながらも凝縮器9内で相変化を行うこととなるので、液戻り管11の水が蒸気管7の側まで逆流したり、その逆に蒸気が液戻り管11へ流れ込んだりするような事態を防止できる。なお、図6の場合でも同様である。
その結果、たとえ蒸気管7や液戻り管11の管径サイズを大きくしても、水及び蒸気の動作停止が生じることなく、トップヒート時の動作の安定性を図ることができ、また、“カタカタ”といったノイズ音の発生防止を行うことができる。したがって、トップヒートであっても蒸気管7や液戻り管11の管径サイズを大きくすることができ、システムの冷却性能を向上できる。
また、蒸気と水の相変化が凝縮器9内だけで行われることから、LHP1内における蒸気と水の入力熱量に対する体積の調整を凝縮器9で行うことができるので、LHP1のシステムの動作を安定させることできる。
次いで、凝縮器9内の水は液戻り管11を経て再びリザーバ部13と蒸発器5のウィック21の液貯留室27へ戻ることになり、上記の作用を繰り返すことになる。
(A)は、この発明の実施の形態のループヒートパイプの概略的な構成を示す正面図で、(B)は、(A)の凝縮器の拡大断面図である。 図1(A)のループヒートパイプにおける蒸発器の要部断面を含む概略的な斜視図である。 図2の矢視III−III線の断面図である。 図1(A)のループヒートパイプにおいて、蒸発管の異なる実施の形態の配管形状を示している。 (A)〜(C)は、図1(A)のループヒートパイプの左側面図であり、蒸発管の異なる実施の形態の配管形状を示している。 この発明の実施の形態のループヒートパイプにおける凝縮器の他の例を示す拡大断面図である。 従来のループヒートパイプの概略的な構成を示す正面図である。
符号の説明
1 LHP(ループヒートパイプ)
3L 作動液
3V 気体
5 蒸発器
7 蒸気管
9 凝縮器
9A 管路
9B フィン
9C ヒートパイプ
9D 取付用ブロック
11 液戻り管
11A 最下点
13 リザーバ部
15 バイオネット管
17 Oリング(作動液逆流防止用の)
19 グルーブ管
21 ウィック
23 グルーブ部
23A 凹部
23B 凸部
25 蒸気流路
27 液貯留室

Claims (3)

  1. 作動液が気化する際の潜熱を利用して冷却する蒸発器と、この蒸発器で気化された気体が蒸気管を経て移動すると共にこの気体を放熱して液化する凝縮器と、この凝縮器で液化した作動液が液戻り管を経て移動すると共にこの作動液を前記蒸発器に供給するために保留するリザーバ部と、を備えるループ型ヒートパイプであって、
    前記蒸発器が前記凝縮器より高い位置に配置されると共に、前記蒸気管が前記蒸発器より液戻り管に接続されており、前記凝縮器は、前記液戻り管の最下点より高い位置に設けられていることを特徴とするループ型ヒートパイプ。
  2. 前記凝縮器が、多数のフィンを設けた構成であることを特徴とする請求項1記載のループ型ヒートパイプ。
  3. 前記凝縮器が、ヒートパイプを備えた冷却用構造体であることを特徴とする請求項1記載のループ型ヒートパイプ。
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