JP2008008461A - デファレンシャル装置 - Google Patents

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伸司 山崎
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Abstract

【課題】 ピニオンギアとサイドギアが軸方向に平行配置され、軸芯側からデフケース側に駆動トルクを入力させるデファレンシャル装置において、軸芯側入力部材とデフケースとの連結部に充分なトルク伝達強度を与える。
【解決手段】 デフケース3と;大径の出力ギア7と小径の出力ギア5と;出力ギア5,7と平行に配置され、デフケース3に自転可能に支持され、出力ギア5,7を相対回転可能に連結するピニオンギア13,15と;出力ギア5,7の軸方向内側に配置され、連結部9を介してデフケース3に連結され、原動機の駆動トルクを入力する入力部材11とを備え、小径の出力ギア5の歯幅の範囲内で、ピニオンギア13を小径の出力ギア5及びピニオンギア15とに噛み合わせると共に、ピニオンギア15を入力部材11の軸方向範囲を超えて延設させ大径の出力ギア7と噛み合わせた。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両などに用いられるデファレンシャル装置に関する。
特許文献1に「差動駆動機構」が記載されている。この差動駆動機構は、一対の出力ギアと、これらを相対回転自在に連結する複数組のピニオンギア組と、これらを収容するデフケースと、原動機の駆動トルクによって回転する入力軸と、中央ピースとを備えており、ピニオンギア組は互いに噛み合ったピニオンギアからなり、これらのピニオンギアと一対の出力ギアは互いに平行配置され、各ピニオンギアはデフケースに回転自在に支持されており、一対の出力ギアは、大径の出力ギアとそれより小径の出力ギアからなり、入力軸は中央ピースに連結され、中央ピースは大径の出力ギアと小径の出力ギアの軸方向間(軸方向内側)に配置され、連結部を介してデフケースに連結されており、原動機の駆動トルクは入力軸から中央ピースを介してデフケースに伝達され、ピニオンギア組から大径の出力ギアと小径の出力ギアとを介して、大小のトルクで、車輪側に配分される。
特開平7−77263号公報(図3)
しかし、上記の差動駆動機構の場合、中央ピースとデフケースとの連結部の外周側で両ピニオンギアが噛み合っており、この噛み合い部の存在によって連結部の径や構造が規制されるので、連結部を大径にし、全周に亘って設けることができない。従って、連結部で充分なトルク伝達強度が得られず、中央ピースからデフケースに大きな駆動トルクを伝達することが難しい。
そこで、この発明は、ピニオンギアと出力ギアとがデフケース内に平行配置され、軸芯側の入力部材からデフケースに駆動トルクを入力するように構成されたデファレンシャル装置において、前記入力部材とデフケース間の連結部に充分なトルク伝達強度を与えることを目的としている。
請求項1記載のデファレンシャル装置は、デフケースと;前記デフケースに収容され、互いに外径の異なる一対の出力ギアと、前記一対の出力ギアと平行に配置され、前記デフケースに自転可能に支持され、前記一対の出力ギアを相対回転可能に連結するピニオンギア組と;前記一対の出力ギアの軸方向間(軸方向の内側)に配置され、連結部を介して前記デフケースに連結され、原動機の駆動トルクを入力する入力部材とを備えたデファレンシャル装置であって、前記一対の出力ギアは、大径の出力ギアと、それより小径の出力ギアからなり、前記ピニオンギア組を構成する一方のピニオンギアを、前記小径の出力ギアの歯幅範囲内で、前記小径の出力ギア及び前記ピニオンギア組を構成する他方のピニオンギアと噛み合わせると共に、前記他方のピニオンギアを前記入力部材の軸方向範囲を超えて延設させ、前記大径の出力ギアと噛み合わせたことを特徴とする。
請求項2のデファレンシャル装置は、請求項1に記載された発明であって、前記デフケースは、軸方向両側に端壁を備え、前記端壁の一方を、前記入力部材に連結された入力軸及び前記一対の出力ギアの一方に連結された出力軸が貫通し、前記端壁の他方を、前記一対の出力ギアの他方に連結された出力軸が貫通していることを特徴とする。
請求項3のデファレンシャル装置は、請求項2に記載された発明であって、前記入力部材は、軸方向の一端側で前記小径の出力ギアの端部を介して前記デフケースの前記一方の端壁に支持され、軸方向の他端側で前記大径の出力ギアの端部を介して前記デフケースの前記他方の端壁に支持されていることを特徴とする。
請求項4のデファレンシャル装置は、請求項1に記載された発明であって、前記デフケースは、前記ピニオンギア組の外周面を回転自在に支持するデフケース本体と、前記デフケース本体の軸方向両側に配置される端壁と、これらを固定するボルトとを備え、前記ピニオンギア組は、前記一対の出力ギアの外周に配置されており、前記ボルトは、前記大径の出力ギアと噛み合うピニオンギアの周方向に配置されていることを特徴とする。
請求項1のデファレンシャル装置は、小径の出力ギアの歯幅範囲内で、一方のピニオンギアを小径出力ギアと噛み合わせることによって一方のピニオンギアの長さ(歯幅方向の長さ)を小径の出力ギアの歯幅範囲内に抑えたので、従来例と異なって、両ピニオンギアの噛み合い部が入力部材の外周に来ることはなく、入力部材とデフケース間の連結部の構造がピニオンギアに規制されない。
従って、この連結部を大径にすると共に、連結部を入力部材の全周に亘って設けることが可能になり、連結部で充分なトルク伝達強度が得られ、デフケース側に充分な駆動トルクを伝達することができる。
請求項2のデファレンシャル装置は、入力軸及び一方の出力ギアに連結された出力軸がデフケースの軸方向一方の端壁を貫通し、他方の出力ギアに連結された出力軸がデフケースの他方の端壁を貫通するこの構成によれば、軸芯入力のトルクフローが容易に実現可能になる。
請求項3のデファレンシャル装置は、入力部材の軸方向一端側を小径の出力ギアを介してデフケースの一方側端壁で支持し、入力部材の軸方向他端側を大径の出力ギアを介してデフケースの他方側端壁で支持したことにより、入力部材が確実に支持される。
これに加えて、両出力ギアも、軸方向外側部分がデフケース(端壁)で支持される上に、それぞれの軸方向内側部分を入力部材を介して互いに支持し合うことによって支持状態が向上すると共に、軸方向位置が同時に調整される。
請求項4のデファレンシャル装置は、デフケースはデフケース本体の軸方向両側に端壁をボルトで固定して構成されており、このボルトを大径の出力ギアと噛み合ったピニオンギア(大径の出力ギアと噛み合うことによって径方向外側に配置されている)の周方向に配置したことにより、径方向内側のピニオンギア(小径の出力ギアと噛み合うことによって径方向内側に配置されている)との干渉を避けながらデフケースの締結構造を実現できる上に、ボルトをデフケースの大径個所に配置したことによってそれだけ確実な締結が行える。
また、径方向外側のピニオンギアの周方向間に形成された配置スペースを利用してボルトを配置したことにより、ボルト配置用のスペースを別個所に設けることに伴うデフケースの大径化が避けられる。
<第1実施例>
図1〜図14によってセンターデフ1(本発明の第1実施例:デファレンシャル装置)の説明をする。図14はセンターデフ1を用いた4輪駆動車の動力系を示している。
[センターデフ1の特徴]
センターデフ1(原動機の駆動トルクを前輪と後輪に配分するデファレンシャル装置)は前記車両に縦置きされており(図14)、デフケース3と、小径のサイドギア5及びそれより大径のサイドギア7(一対の出力ギア)と、サイドギア5,7と平行に配置され、デフケース3に自転可能に支持され、サイドギア5,7を相対回転可能に連結する4組のピニオンギア組と、サイドギア5,7の軸方向間(軸方向の内側)に配置され、周方向全体に亘って形成されたスプライン歯9(連結部)を介してデフケース3に連結され、原動機の駆動トルクを入力する入力部材11(図6と図7)とを備えている。
また、前記ピニオンギア組は、短いピニオンギア13(図5)と長いピニオンギア15(図1)からそれぞれ構成され、サイドギア5の歯幅W(図5)の範囲内で、短いピニオンギア13(ピニオンギア組を構成する一方のピニオンギア)をサイドギア5と長いピニオンギア15(ピニオンギア組を構成する他方のピニオンギア)とに噛み合わせると共に、長いピニオンギア15を入力部材11の軸方向範囲を超えて延設させて大径のサイドギア7と噛み合わせている。
また、デフケース3は、前後のカバー17,19(軸方向両側の端壁)を備え、前側カバー17(端壁の一方)を入力部材11に連結された入力軸21(図14)とサイドギア5に連結された中空の出力軸23(図14)が貫通し、後側カバー19(端壁の他方)をサイドギア7に連結された出力軸25(図14)が貫通し、
入力部材11は、前側(軸方向の一端側)でサイドギア5の端部を介してカバー17に支持され、後側(軸方向の他端側)でサイドギア7の端部を介してカバー19に支持されている。
さらに、デフケース3は、デフケース本体27の前後に上記のカバー17,19をボルト29でそれぞれ固定して構成され、デフケース本体27にはピニオンギア15,13の外周面(歯先)を回転自在に支持する長短の収容孔31,33が4組設けられており、ピニオンギア13,15は、サイドギア5,7の外周側に配置され、ボルト29はサイドギア7と噛み合うピニオンギア15の周方向(図2と図8)に配置されている。
[動力系の構成]
上記4輪駆動車の動力系は、図14のように、縦置きのエンジン101(原動機)及びトランスミッション103及びトランスファ105と、トランスファ105を構成するセンターデフ1及びチェーン伝動機構107と、前輪側のプロペラシャフト109と、フロントデフ111と、前車軸113,115と、左右の前輪117,119と、後輪側のプロペラシャフト121と、リヤデフ123と、後車軸125,127と、左右の後輪129,131などから構成されている。
チェーン伝動機構107は、駆動側のスプロケット133と被駆動側のスプロケット135とこれらを連結するチェーン137からなり、スプロケット133は出力軸23を介して小径のサイドギア5に連結され、スプロケット135は前輪側プロペラシャフト109側に連結されている。
エンジン101の駆動トルクはトランスミッション103の出力軸139及び出力軸139に連結された入力軸21と入力部材11とデフケース3とを介してセンターデフ1に伝達され、ピニオンギア13,15を介してサイドギア5(前輪側)とサイドギア7(後輪側)に配分される。サイドギア5に配分された駆動トルクは、出力軸23とチェーン伝動機構107とプロペラシャフト109とを介してフロントデフ111に伝達され、フロントデフ111から前車軸113,115を介して左右の前輪117,119に配分され、サイドギア7に配分された駆動トルクは、出力軸25とプロペラシャフト121とを介してリヤデフ123に伝達され、リヤデフ123から後車軸125,127を介して左右の後輪129,131に配分される。
[センターデフ1の構成]
サイドギア5,7とピニオンギア13,15はヘリカルギアで構成されており、図1のように、長いピニオンギア15は、大径のサイドギア7と噛み合う第1ギア部35と、短いピニオンギア13と噛み合う第2ギア部37と、これらを連結する延設部39とからなり、上記のように、延設部39は入力部材11を軸方向範囲を超えて(入力部材11を軸方向に跨いで)延設され、また、図5のように、短いピニオンギア13は小径のサイドギア5と噛み合っており、サイドギア5,7は各ピニオンギア組を介して相対回転自在に連結されている。
デフケース本体27には、ピニオンギア15,13の各収容孔31,33の他に、サイドギア5,7の外周(歯先)をそれぞれ摺動自在に支持する収容孔41,43(図3と図9)と、入力部材11のスプライン歯9と周方向全体に亘って噛み合うスプライン歯45(図9と図11)と、各ボルト29用の貫通孔47(図8と図10と図13)が設けられている。
入力部材11は、スプライン歯9,45の噛み合いによってデフケース本体27(デフケース3)に連結されており、ボルト29用の貫通孔47はピニオンギア15の周方向に周方向等間隔に配置されており、各ボルト29用のねじ孔49は後側カバー19(図3と図5)に設けられている。また、デフケース本体27とカバー17,19はそれぞれの間に設けられた凹凸部51,53(図1と図3)で連結されている。
図1のように、入力部材11の前側端部の外周と小径サイドギア5の後側端部の内周(サイドギア5の端部)との間には摺動自在の支持部55が形成され、入力部材11の後側端部の外周と大径サイドギア7の前側端部の内周(サイドギア7の端部)との間には摺動自在の支持部57が形成されており、大径サイドギア7の後側端部の外周とカバー19との間には摺動自在の支持部59が形成されている。このように、入力部材11の前部は支持部55とサイドギア5とを介してデフケース3(カバー17側)に支持されており、入力部材11の後部は支持部57とサイドギア7と支持部59とを介してデフケース3(カバー19)に支持されている。また、デフケース3は、入力部材11と入力軸21とそのベアリング及びサイドギア5と出力軸23とそのベアリングなどを介してトランスファケース141(図14)に支持され、カバー19のボス部61はベアリングを介してトランスファケース141に支持されている。
図1のように、カバー17とサイドギア5との間、サイドギア5と入力部材11との間、入力部材11とサイドギア7との間、サイドギア7とカバー19との間にはスラストワッシャ63がそれぞれ配置され、ヘリカルギア(5,7,13,15)の噛み合いスラスト力を受けている。また、デフケース本体27には収容孔31と連通した開口65(図1と図9と図12と図13)が設けられ、カバー19には収容孔31,33と連通した開口67(図4)が設けられており、これらの開口65,67からはデフケース3にトランスファオイルが流出入し、各ギアの噛み合い部と、噛み合いスラスト力による摺動部(各スラストワッシャ63など)と、各ギアの噛み合い反力とピニオンギア13,15の遠心力による摺動部(収容孔31,33、41,43など)を潤滑・冷却している。
トランスミッション103の出力軸139から入力軸21と入力部材11とを介してデフケース3に入力したエンジン101の駆動トルクは、上記のように、ピニオンギア13,15からサイドギア5,7を介して前後輪に配分されると共に、悪路などで前輪117,119側と後輪129,131側の間に駆動抵抗差が生じると、エンジン101の駆動トルクはピニオンギア13,15の自転に伴って前後輪に差動分配されると共に、旋回時はピニオンギア13,15の自転により前後輪間の差動回転が許容されて車両の旋回性が向上する。
トルクの伝達中、ピニオンギア13,15の歯先はサイドギア5,7との噛み合い反力と遠心力とにより収容孔31,33の壁面に押し付けられて摺動抵抗(差動制限力)が発生し、さらに、ヘリカルギアの噛み合いスラスト力により、サイドギア5,7及びピニオンギア13,15の各端面とカバー17,19及びケーシング本体27との間で摺動抵抗(差動制限力)が発生し、これらの差動制限力によってセンターデフ1内部の伝達トルクに比例するトルク感応型の差動制限機能が得られ、例えば、センターデフ1に大きな駆動トルクが掛かる発進時や加速時などには、トルク感応型の差動制限力が強化され、車両の操縦性や安定性が大きく向上する。
[センターデフ1の効果]
センターデフ1は次のような効果が得られる。
ピニオンギア13の長さ(歯幅方向の長さ)をサイドギア5の歯幅W範囲内に抑え、入力部材11の外周(径方向の外側)でピニオンギア13,15が噛み合わないようにしたので、入力部材11をデフケース3(デフケース本体27)に連結するスプライン歯9(連結部)が、ピニオンギア15より径方向の内側に配置されているピニオンギア13によって規制されることがなくなった。
従って、スプライン歯9を入力部材11の全周に亘って形成すること及びスプライン歯9をそれだけ大径にすることが可能になり、充分なトルク伝達強度が得られるので、デフケース3側に大きな駆動トルクを伝達できる。
また、入力軸21とサイドギア5側の出力軸23とをデフケース3のカバー17に貫通させ、サイドギア7側の出力軸25をデフケース3のカバー19に貫通させるセンターデフ1の構成によれば、上記のような軸芯入力のトルクフローが容易に実現する。
また、入力部材11は、前端側をサイドギア5を介してカバー17(デフケース3)で支持し、後端側をサイドギア7を介してカバー19(デフケース3)で支持したことにより支持状態が確実になる。
また、サイドギア5,7も、軸方向外側部分がデフケース3(カバー17,19)で支持されると共に、それぞれの軸方向内側部分を入力部材11を介して互いに支持し合うことにより支持状態が向上し、軸方向位置が調整される。
さらに、ヘリカルギアで構成した各ギア5,7,13,15の噛み合いスラスト力によって差動制限力が強化される。
また、カバー17,19をデフケース本体27に固定するボルト29を、ピニオンギア13より径方向の外側に配置されているピニオンギア15の周方向に配置したことにより、ピニオンギア13との干渉を避けながらデフケース3の締結構造を実現できる上に、ボルト29をデフケース3の大径個所に配置したことによってそれだけ確実な締結が行えると共に、ピニオンギア15の周方向間に形成されたスペースを利用してボルト29を配置したので、ボルト配置用のスペースを別個所に設ける(例えば、ピニオンギア15の径方向外側にボルト29の配置用スペースを設ける)ことに伴うデフケース3の大径化が避けられる。
また、大径のサイドギア7を介して後輪129,131側に前輪117,119側より大きい大トルクが伝達されるように構成したので、車両の発進性、加速性、登坂性が向上している。
<第2実施例>
図15によってセンターデフ201(本発明の第2実施例:デファレンシャル装置)の説明をする。図15はセンターデフ201を用いた4輪駆動車の動力系を示している。
[センターデフ201の特徴]
センターデフ201(原動機の駆動トルクを前輪と後輪に配分するデファレンシャル装置)は、デフケース203と;小径のサイドギア205及びそれより大径のサイドギア207(一対の出力ギア)と;サイドギア205,207と平行に配置され、デフケース203に自転可能に支持され、サイドギア205,207を相対回転可能に連結する複数のピニオンギア組と;サイドギア205,207の軸方向間(軸方向の内側)に配置され、周方向全体に亘って形成されたスプライン歯(連結部)を介してデフケース203に連結され、原動機の駆動トルクを入力する入力部材209とを備えている。
また、前記ピニオンギア組は、短いピニオンギア211と長いピニオンギア213からそれぞれ構成され、サイドギア205の歯幅Wの範囲内で、短いピニオンギア211(ピニオンギア組を構成する一方のピニオンギア)をサイドギア205と長いピニオンギア213(ピニオンギア組を構成する他方のピニオンギア)とに噛み合わせると共に、長いピニオンギア213を入力部材209の軸方向範囲を超えて延設させて大径のサイドギア207と噛み合わせている。
また、デフケース203は、前後のカバー215,217(軸方向両側の端壁)を備え、前側カバー215(端壁の一方)を入力部材209に連結された中空の入力軸219と、サイドギア205に連結された出力軸221(前輪側のプロペラシャフト)と、サイドギア207に連結された中空の出力軸223が貫通し、入力部材209は、前側(軸方向の一端側)でサイドギア205の端部を介してカバー215に支持され、後側(軸方向の他端側)でサイドギア207の端部を介してカバー217に支持されている。
さらに、デフケース203は、デフケース本体225の前後に上記のカバー215,217をボルト227でそれぞれ固定して構成され、デフケース本体225にはピニオンギア211,213の外周面(歯先)を回転自在に支持する長短の収容孔が設けられており、ピニオンギア211,213は、サイドギア205,207の外周側に配置され、ボルト227はサイドギア207と噛み合うピニオンギア213の周方向に配置されている。
[動力系の構成]
上記4輪駆動車の動力系は、エンジン251(原動機)と、トランスミッション253と、トランスファ255と、トランスファ255を構成するセンターデフ201及びギア伝動機構257と、フロントデフ259と、前車軸と、左右の前輪と、後輪側のプロペラシャフト261と、リヤデフ263と、後車軸と、左右の後輪などから構成されている。
ギア伝動機構257は、互いに噛み合った駆動ギア265と被駆動ギア267からなり、サイドギア207は上記の出力軸223を介して駆動ギア265に連結されている。
トランスミッション253で変速されたエンジン251の駆動トルクは、入力軸219と入力部材209とデフケース203とを介してセンターデフ201に伝達され、ピニオンギア211,213を介してサイドギア205(前輪側)とサイドギア207(後輪側)に配分される。サイドギア205に配分された駆動トルクは出力軸221を介してフロントデフ259から前車軸を介し左右の前輪に配分され、サイドギア207に配分された駆動トルクは出力軸223とギア伝動機構257と後輪側プロペラシャフト261とを介してリヤデフ263から後車軸を介し左右の後輪に配分される。
また、サイドギア205側の出力軸221は中空の入力軸219を貫通しており、これらの入力軸219と出力軸221はサイドギア207側の中空の出力軸223を貫通し、これらの入力軸219と出力軸221,223は前側カバー215を貫通して同じ方向(前方)に引き出されている。
[センターデフ201の効果]
センターデフ201は次のような効果が得られる。
ピニオンギア211の長さ(歯幅方向の長さ)をサイドギア205の歯幅W範囲内に抑え、入力部材209の外周(径方向の外側)でピニオンギア211,213が噛み合わないようにしたので、入力部材209をデフケース203(デフケース本体225)に連結するスプライン歯(連結部)がピニオンギア213より径方向の内側に配置されているピニオンギア211によって規制されることがなくなった。
従って、スプライン歯を入力部材209の全周に亘って形成すること及びスプライン歯をそれだけ大径にすることが可能になり、充分なトルク伝達強度が得られるので、デフケース203側に大きな駆動トルクを伝達できる。
また、入力軸219とサイドギア205側の出力軸221とサイドギア207側の出力軸223とをデフケース203の前側カバー215に貫通させるセンターデフ201の構成によれば、上記のような軸芯入力のトルクフローが容易に実現すると共に、入力軸219と一対の出力軸221,223のすべてをデフケース203の前側(軸方向一側)で扱うことができる。
また、入力部材209は、前端側をサイドギア207を介してカバー215(デフケース203)で支持し、後端側をサイドギア205を介してカバー217(デフケース203)で支持したことにより支持状態が確実になる。
また、サイドギア205,207も、軸方向外側部分がデフケース203(カバー217,215)で支持されると共に、それぞれの軸方向内側部分を入力部材209を介して互いに支持し合うことにより支持状態が向上し、軸方向位置が調整される。
さらに、ヘリカルギアで構成した各ギア205,207,211,213の噛み合いスラスト力によって差動制限力が強化される。
また、カバー215,217をデフケース本体225に固定するボルト227を、ピニオンギア211より径方向の外側に配置されているピニオンギア213の周方向に配置したことにより、ピニオンギア211との干渉を避けながらデフケース203の締結構造を実現できる上に、ボルト227をデフケース203の大径個所に配置したことによってそれだけ確実な締結が行えると共に、ピニオンギア213の周方向間に形成されたスペースを利用してボルト227を配置したので、ボルト配置用のスペースを別個所に設ける(例えば、ピニオンギア213の径方向外側にボルト227の配置用スペースを設ける)ことに伴うデフケース203の大径化が避けられる。
また、大径のサイドギア207を介して後輪側に前輪側より大きいトルクが伝達されるように構成したので、車両の発進性、加速性、登坂性が向上している。
[本発明の範囲に含まれる他の態様]
図1は、第1実施例のセンターデフ1を示す縦断面図である。 図2は、図1のB矢視図である。 図3は、図2のC−C断面図である。 図4は、図1のD矢視図である。 図5は、図4のE−E断面図である。 図6は、入力部材11の正面図である。 図7は、図6のF−F断面図である。 図8は、図9のG矢視図である。 図9は、図8のH−H断面図である。 図10は、図9のI矢視図である。 図11は、図8のJ−J断面図である。 図12は、センターデフ1の斜視図である。 図13は、デフケース本体27の斜視図である。 図14は、センターデフ1を用いた車両の動力系を示すスケルトン機構図である。 図15は、第2実施例のセンターデフ201及びこれを用いた車両の動力系を示すスケルトン機構図である。
符号の説明
1 センターデフ(デファレンシャル装置)
3 デフケース
5 小径のサイドギア(出力ギア)
7 大径のサイドギア(出力ギア)
9 スプライン歯(連結部)
11 入力部材
13 短いピニオンギア
15 長いピニオンギア
17,19 カバー(軸方向両側の端壁)
21 入力軸
23,25 出力軸
27 デフケース本体
29 ボルト
31,33 ピニオンギアの外周面を回転自在に支持する収容孔
201 センターデフ(デファレンシャル装置)
203 デフケース
205 小径のサイドギア(出力ギア)
207 大径のサイドギア(出力ギア)
209 入力部材
211 短いピニオンギア
213 長いピニオンギア
215,217 カバー(軸方向両側の端壁)
219 入力軸
221,223 出力軸
225 デフケース本体
227 ボルト

Claims (4)

  1. デフケースと、前記デフケースに収容され、互いに外径の異なる一対の出力ギアと;前記一対の出力ギアと平行に配置され、前記デフケースに自転可能に支持され、前記一対の出力ギアを相対回転可能に連結するピニオンギア組と、前記一対の出力ギアの軸方向間に配置され、連結部を介して前記デフケースに連結され、原動機の駆動トルクを入力する入力部材とを備えたデファレンシャル装置であって、
    前記一対の出力ギアは、大径の出力ギアと、それより小径の出力ギアからなり、
    前記ピニオンギア組を構成する一方のピニオンギアを、前記小径の出力ギアの歯幅範囲内で、前記小径の出力ギア及び前記ピニオンギア組を構成する他方のピニオンギアと噛み合わせると共に、前記他方のピニオンギアを前記入力部材の軸方向範囲を超えて延設させ、前記大径の出力ギアと噛み合わせたことを特徴とするデファレンシャル装置。
  2. 請求項1に記載された発明であって、
    前記デフケースは、軸方向両側に端壁を備え、
    前記端壁の一方を、前記入力部材に連結された入力軸及び前記一対の出力ギアの一方に連結された出力軸が貫通し、
    前記端壁の他方を、前記一対の出力ギアの他方に連結された出力軸が貫通していることを特徴とするデファレンシャル装置。
  3. 請求項2に記載された発明であって、
    前記入力部材は、軸方向の一端側で前記小径の出力ギアの端部を介して前記デフケースの前記一方の端壁に支持され、軸方向の他端側で前記大径の出力ギアの端部を介して前記デフケースの前記他方の端壁に支持されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
  4. 請求項1に記載された発明であって、
    前記デフケースは、前記ピニオンギア組の外周面を回転自在に支持するデフケース本体と、前記デフケース本体の軸方向両側に配置される端壁と、これらを固定するボルトとを備え、
    前記ピニオンギア組は、前記一対の出力ギアの外周に配置されており、
    前記ボルトは、前記大径の出力ギアと噛み合うピニオンギアの周方向に配置されていることを特徴とするデファレンシャル装置。
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