JP2008007064A - フロントフード構造、及び車両の衝突保護装置 - Google Patents

フロントフード構造、及び車両の衝突保護装置 Download PDF

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Abstract

【課題】容量の大きなフードアクチュエータを用いることなく、二次衝突した際の歩行者をフロントフード上に確実に保持するようにする。
【解決手段】フロントフードの両側後縁部にフロントフード3を上方へ変位させるフードアクチュエータ11L,11Rの先端部を当接する当接部位12pを設定し、フロントフード3の、当接部位12pとフードアクチュエータ11L,11Rが動作したときの支点となるフロントフード3の前縁中央部に設けたフードロック装置との間の当接部位12p側に、外部力骨7を切り欠くなどして低剛性部を形成する。フードアクチュエータ11L,11Rを動作させて後縁部を跳ね上げると、低剛部が屈曲されて比較的大きな傾きで変位され、2次衝突した歩行者の車体1の両側への落下を防止する。
【選択図】図4

Description

本発明は、フロントフードに乗り上げる際の被衝突物が受ける2次衝突を吸収するフロントフード構造、及び車両の衝突保護装置に関する。
従来、この種の衝突保護装置では、フロントフードに対し歩行者を代表とする被衝突物が二次衝突する際の衝撃を緩衝する緩衝手段を併設するものがある。この緩衝手段として、フードアクチュエータを用い、被衝突物の衝突を検知したときは、フードアクチュエータを作動させてフロントフード自体を跳ね上げ、このフロントフードを緩衝材として機能させて被衝突物の衝撃を吸収する押し上げ式フロントフードが知られている。
例えば特許文献1(特開2003−226211号公報)には、フードアクチュエータをフロントフードの四隅に各々配設し、車両と被衝突物との関係に応じて、各フードアクチュエータを適宜動作させて、二次衝突時のエネルギを効率よく吸収できるようにした技術が開示されている。
上述した文献に開示されている技術によれば、例えば車両の右側へ移動している被衝突物に対して衝突した場合は、フード右側前後に配設されているアクチュエータを作動させて、フード右側を、フード左側を支点として傾けることで、フロントフードに二次衝突した際の被衝突物を車体右側から路面に落下させることなく、フロントフード上に保持することができ、衝突時の障害を最小限に留めることができる。
特開2003−226211号公報
ところで、上述した文献に開示されている技術では、衝突前の被衝突物と車両との車幅方向への相対移動によって生じる車幅方向の速度ベクトル成分が大きい被衝突物の車体側面からの落下を防止しようとした場合、フロントフードを大きく傾ける必要がある。
又、衝突時に車両が旋回している場合には、二次衝突した際の被衝突物は、車両に対して車幅方向へ相対移動するので、フロントフードにて確実に保持することができない場合がある。
このように、被衝突物自体の速度ベクトル成分が大きく、或いは車両の旋回によって生じる被衝突物の車両に対する相対的な速度ベクトル成分が大きい場合に、二次衝突した際の被衝突物をフロントフード上に確実に保持するには、フロントフードを車体側面で大きく傾ける必要がある。
しかし、フロントフードを大きく傾けるためには、フードアクチュエータの駆動量を大きくしなければならないが、フードアクチュエータの駆動量を大きくした場合、当該アクチュエータが大型化してしまい、製品コストがアップしてしまう問題がある。
又、フードアクチュエータを大型化すると、衝突を検知してフロントフードを目標高さまで跳ね上げるのに時間がかかり応答性が悪くなり、二次衝突時の衝撃を有効に吸収することが困難となる可能性がある。
本発明は、上記事情に鑑み、容量の大きなフードアクチュエータを用いることなく、フロントフードの充分な傾き量を確保することができて二次衝突した際の被衝突物をフロントフード上に確実に保持することのできるフロントフード構造、及び車両の衝突保護装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため本発明によるフロントフード構造は、フロントフードの車体後部側の車幅方向両側内面に該フロントフードを上方へ変位させるフードアクチュエータの一端が当接する当接部位を有し、上記フロントフードの、上記フードアクチュエータが動作したときの変位の支点となる部位と上記当接部位との間の上記当接部位側に、低剛性部が形成されていることを特徴とする。
本発明による車両の衝突保護装置は、被衝突物の衝突を検知する衝突検出手段と、フロントフードの車体後部側の車幅方向両側に配設されて該フロントフードを上方へ変位させるフードアクチュエータと、上記衝突検出手段で検知した被衝突物が予め設定した対象物である場合、上記フードアクチュエータに対して駆動信号を出力する制御手段とを備え、上記フロントフードの、上記フードアクチュエータが動作したときの変位の支点となる部位と上記フードアクチュエータの当接部位との間の上記当接部位側に、低剛性部を形成したことを特徴とする。
本発明によれば、フロントフードのフードアクチュエータが当接する部位とフードアクチュエータが動作する際の支点となる部位との間の当接部位側に低剛性部を形成したので、フードアクチュエータが動作してフロントフードの一端が跳ね上げられたとき低剛性部が屈曲して、フロントフードを大きな傾きで変位させることができ、その結果大きなフードアクチュエータを用いることなく、フロントフードの充分な傾き量を確保することができ、二次衝突した際の被衝突物をフロントフード上に確実に保持することができる。
以下、図面に基づいて本発明の一形態を説明する。図1は車体前部の斜視図、図2は衝突保護装置を車体に組み込んだ状態の構成図、図3はフロントフードの背面図である。
図中の符号1は自動車を代表とする車両の車体、2は車体前部であり、この車体前部2に設けられているエンジンルーム(図示せず)の上部が開閉自在なフロントフード3で覆われていると共に、このエンジンルーム内に衝突保護装置が組み込まれている。
フロントフード3は、前開き方式であり、車体前後方向後縁の車幅方向両側近傍が車体1に、一対の支持部材としてのフードステー4を介して支持されている。このフードステー4は、折り畳み自在なアーム4aを有し、その両端に設けられた連結部位としてのブラケット4b,4cがエンジンルーム内の車体1とフロントフード3の内面とに各々固設されている。このフロントフード3は、通常は、このアーム4aが折り畳まれた状態にあり、この状態で通常のフードヒンジとして機能する。
図3に示すように、フロントフード3は、車体外装を兼用するフードアウタパネル5と、このフードアウタパネル5の下面に当接されるフードインナパネル6との二重構造となっている。
フードインナパネル6は、車体下方へ突出して互いに交差し、フードアウタパネル5に印加される衝撃を吸収して変形する断面ハット状の外部力骨7、及び内部力骨8を複数格子状に組み合わせて形成されており、外部力骨7のフードアウタパネル5の外周に沿って形成されている縁部7aが、フードアウタパネル5の外縁5aにヘミング加工等により結合されている。更に、フードインナパネル6の前縁には、外部力骨7と車幅方向で連続する前部力骨9が設けられており、この前部力骨9の中央に、フードロック装置を構成するフードストライカ10が固設されている。尚、車体1の前部フレームには、このフードストライカ10に係合して、フロントフード3の閉塞状態を維持するラッチ(図示せず)が固設されている。従って、図2に一点鎖線で示すように、フロントフード3は、フードストライカ10のロックを解除することで、アーム4aが折り畳まれた状態にあるフードステー4に後部両側が支持された状態で前部側が開口される。
尚、同図には後述する左右フードアクチュエータ11L,11Rが作動して、フロントフード3の後端側縁部が跳ね上げられた状態が示されている。この状態では、フードロック装置を構成するフードストライカ10がラッチにロックされており、このロック部分、すなわち、フロントフード3の前縁中央部が支点となって回動する。
又、符号11L,11Rは車幅方向左右に配設されている一対のフードアクチュエータである。この各フードアクチュエータ11L,11Rは、フードステー4の近傍(本形態ではやや前方)に配設されたアクチュエータ本体12と、このアクチュエータ本体12に接続されているインフレータ(図示せず)とを有している。アクチュエータ本体12は車体1に固設されており、このアクチュエータ本体12の上面から延出するピストンロッド12aの上端面がフロントフード3の下面に当接されている。
インフレータは、後述する電子制御ユニット21からの動作信号で作動し、このインフレータが作動すると、高圧ガスがアクチュエータ本体12に供給されて、ピストンロッド12aが押し上げられる。すると、このピストンロッド12aの上昇によりフロントフード3の後部両側が押し上げられ、同時に、フードステー4のアーム4aが開いて、フロントフード3の押し上げられた状態が保持される。
又、図3の符号12pは、各フードアクチュエータ11L.11Rに設けられているピストンロッド12a上端がフロントフード3が閉塞状態にあるときに当接する部位(当接部位)12pである。この当接部位12pは、フードステー4のブラケット4bが固設されてる部位よりもやや前方に設定されている。
又、図3に示すように、フロントフード3の内面を形成するフードインナパネル6には、屈曲ラインLsが設定されている。この屈曲ラインLsは、左右のフードアクチュエータ11L.11Rを動作させて、フロントフード3の後端側縁部を跳ね上げたときに屈曲する部位を示すもので、各当接部位12pとフードストライカ10との間の当接部位12p寄りの位置であって、この両部材間を結ぶ線にほぼ直交する方向に各々設定されている。
具体的には、フロントフード3の車幅方向中央を挟んで対称に設定された2本の屈曲ラインLs上の外部力骨7に低剛性部を形成することで、この屈曲ラインLsを起点としてフロントフード3の変位が促進されるようにする。尚、低剛性部の形状については種々の態様が考えられ、その一例を後述する実施例1〜4において詳述する。
ところで、図4(b),(c)に示すように、本形態では、屈曲ラインLsに沿ってフロントフード3の後部両側が変位すると、フロントフード3の内面に固設されているフードステー4のブラケット4cが同方向へ引かれるため、アーム4aの上部を同方向へ屈曲させる屈曲部設ける必要がある。そのため、アーム4aはフロントフード3の変位方向へ追従して屈曲可能な構造を有し、或いは屈曲可能な材質で形成されている。具体的には、アーム4aの上部中途にジョイント部を設け、このジョイント部で屈曲を許容する。或いは、アーム4aの上部を、下部と比較して薄く、しかも靭性を有する材質(例えば鉄)で形成する。
又、図5に示すように、フロントフード3の内面に固設されているブラケット4cには、ボルト締めされる中央の止め孔4dの車幅方向両側に、逃げ部としての逃げ孔4e,4eを形成し、この各孔4d,4e間が連通されている。フロントフード3の後端側縁部が跳ね上げられて屈曲ラインLsを起点としてフロントフード3が変位されたときの支持位置のずれを、止め孔4dに締結されているボルトを何れか一方の逃げ孔4eの方向へ相対的にスライドさせることで許容する。
又、車体1の前端部にフロントバンパ13が配設されている。このフロントバンパ13は、バンパフェース14と、その内側に配設されていると共に、車幅方向へ延出するバンパビーム15とを備えている。尚、バンパビーム15は、図示しない車体フレームに固定されており、被衝突物が衝突した際には弾性により形状が戻る方向に反発するように形状、強度が設計されている。
電子制御ユニット(ECU)21は、周知のCPU、ROM、RAM、タイマ(いずれも図示せず)などを備えたコンピュータ(マイクロコンピュータ)を主体に構成されており、その入力側に、衝突検出手段としての荷重量検出センサ16、車速を検出する車速センサ17、前輪の操舵角を検出する舵角センサ18等が接続されている。
図1及び図2に示すように、荷重量検出センサ16は、樹脂製プレート16aを有し、このプレート16a上に複数のセンサセル16bが車幅方向に沿って配設されている。樹脂製プレート16aはバンパビーム15の前面に、このバンパビーム15に沿って車幅方向へ延設された状態で配設されている。本形態では、3個のセンサセル16bが車幅方向左右と中央とに各々配設されている。各センサセル16bに衝突荷重が印加されると、その荷重の大きさに比例した物理量(電圧)を検出し、その検出値をECU21へ出力する。
又、図示しないがバンパフェース14とバンパビーム15との間には、発砲ウレタンなどからなる緩衝体が充填されており、バンパフェース14が被衝突物に衝突した場合、緩衝体を介して各センサセル16bに荷重が印加される。その際、被衝突物の衝突位置に最も近いセンサセル16bで最大の物理量が検出され、又、被衝突物の衝突位置から離れた位置にあるセンサセル16bで最小の物理量が検出される。従って、ECU21では、各センサセル16bで検出した物理量から被衝突物のバンパフェース14に対する車幅方向の衝突位置を特定することができる。尚、本形態では、便宜的に、最大の物理量を検出したセンサセル16bの位置を被衝突物の衝突位置と特定するようにしている。
ECU21は、車速センサ17で検出した車速Vと荷重量検出センサ16で検出した各センサセル16b毎の前後方向荷重(衝突荷重)Fとに基づき被衝突物の衝突を検出すると共に、衝突した被衝突物が、予め設定した対象物である歩行者か否かを判定する。更に、衝突した被衝突物が歩行者であると判定した場合は、車速Vと前後方向荷重Fと、舵角センサ18で検出した前輪の操舵角θhとに基づき、フロントフード3上の二次衝突位置を推定し、推定した二次衝突位置に応じて左右のフードアクチュエータ11L,11Rに接続するインフレータに対して動作信号を出力する。
次に、図10〜図13に基づき、屈曲ラインLs上に形成する低剛性部の構造について、実施例1〜4に具体例を示す。尚、各実施例とも作用効果はほぼ同一であるため、主に構成について説明し、作用効果についての説明は、後述のECU21で実行される制御ルーチンを説明する際に併せて行う。又、各実施例において低剛性部は車幅方向両側に対称に形成されているため、対称な低剛性部に共通の符号を付して説明を簡略化する。
図10(a),(b)に示すように、本実施例では、屈曲ラインLs上に位置する外部力骨7を、屈曲ラインLsに沿って所定幅分だけ分断して溝部31a,31bを各々形成し、この溝部31a,31bにて、屈曲ラインLs上に低剛性部が形成されるようにしたものである。
図11(a),(b)に示すように、本実施例では、屈曲ラインLs上に位置する外部力骨7上に孔部32a,32bを、屈曲ラインLsに沿って穿設し、この孔部32a,32bにて、屈曲ラインLs上に低剛性部が形成されるようにしたものである。尚、この場合、孔部32a,32bは丸孔であっても良いが、同図に示すように、長軸が屈曲ラインLsに合わせて形成されている楕円とすることで、良好な屈曲性を得ることができる。
図12(a),(b)に示すように、本実施例では、屈曲ラインLs上に位置する外部力骨7の幅方向両側にくびれ部33a,33bを形成したものである。
図13(a),(b)に示すように、本実施例では、屈曲ラインLs上に位置する外部力骨7に、フロントフード3の内側から外縁方向に向けてくさび形の切欠き部34a,34bを形成したものである。この場合、好ましくは、同図に示すように、切欠き部34a,34bの一辺を屈曲ラインLsに沿って形成することで、屈曲起点を常に屈曲ラインLs上に設定することが出来る。
次に、ECU21で実行される両フードアクチュエータ11L,11Rの動作を制御する機能について、図6に示す制御ブロック図を参照して説明する。同図に示すように、ECU21には、両フードアクチュエータ11L,11Rの動作を制御する機能として、車幅方向相対速度演算部22、車幅方向衝突位置演算部23、衝突物判定部24、2次衝突位置演算部25、アクチュエータ作動指示部26が備えられている。
車幅方向相対速度演算部22は、前輪の操舵角θhと車速Vとに基づき、被衝突部が停止していると仮定した場合の、被衝突物に対する車幅方向への相対速度(車幅方向相対速度)ΔVxを算出する。尚、車両に前方認識カメラが搭載されている場合は、車速Vに変えて前方認識カメラで認識した被衝突物の車幅方向への移動量を演算し、この移動量と操舵角θhとに基づき、被衝突物に対する車幅方向への相対速度(車幅方向相対速度)ΔVxを算出するようにしても良い。
車幅方向衝突位置演算部23は、荷重量検出センサ16の各センサセル16bで検出した前後方向荷重Fを読込み、各前後方向荷重Fから最大値を示すセンサセル16bを調べ、最大値を示すセンサセル16bが配設されている位置を車幅方向衝突位置として設定する。すなわち、本形態では、センサセル16bが車幅方向左右と中央との3箇所に配設されているため、車幅方向衝突位置は車幅方向左、右或いは中央の何れかとなる。
衝突物判定部24は、車速Vと、荷重量検出センサ16の各センサセル16bで検出した前後方向荷重Fの中の最大値とに基づき、被衝突物が歩行者か否かを調べる。
すなわち、車速Vが予め設定したしきい値(例えば、15〜20[km/h])以上で、且つ衝突時の前後方向荷重Fが設定荷重範囲(図9のf1〜f2)内で、且つ、この状態が設定時間(図9のt1〜t2)内のときは、被衝突物が歩行者であると判定する。被衝突物が歩行者であると判定する場合とは、図9に示す荷重特性A0のような状態を言う。本形態では、車速Vが予め設定したしきい値以下の低速走行とみなせる場合は、被衝突物は歩行者ではないと判定する。
又、図9の荷重特性A1に示すように、実際の前後方向荷重Fが設定荷重f1に到達しないような場合は、被衝突物が明らかに軽量であるため、この被衝突物は歩行者ではないと判定する。更に、同図の荷重特性A2に示すような、衝突時の衝撃が荷重f2を超えるような場合は、側壁、電柱等の重量物に衝突したと考えられるので、このような場合も被衝突物は歩行者ではないと判定する。又、同図の荷重特性A3に示すように、衝突時の衝撃がたとえ設定荷重範囲f1〜f2内であっても、時間がt1〜t2の範囲に収まっていない場合、被衝突物は固定物である可能性が高いため、このような場合も被衝突物は歩行者ではないと判定する。
2次衝突位置演算部25は、衝突物判定部24で被衝突物が歩行者であると判定したとき、操舵角θhと車幅方向相対速度ΔVxと車幅方向衝突位置(車幅方向左側、右側、或いは中央)とに基づき、2次衝突位置を推定する。
そして、推定した2次衝突位置がフロントフード3の左側であると判定した場合は、アクチュエータ作動指示部26に対し、左側フードアクチュエータ11Lに対する動作指令信号を出力する。又、2次衝突位置がフロントフード3の右側であると判定した場合は、アクチュエータ作動指示部26に対し、右側フードアクチュエータ11Rに対する動作指令信号を出力する。一方、2次衝突位置がフロントフード3の中央であると判定した場合は、アクチュエータ作動指示部26に対し、左右両フードアクチュエータ11L,11Rを同時に動作させる動作指令信号を出力する。
アクチュエータ作動指示部26は、2次衝突位置演算部25からの動作指令信号に従い、各フードアクチュエータ11L,11Rの何れか一方、或いは双方を動作させる。その際、各フードアクチュエータ11L,11Rの一方を動作させたときは、予め設定されている時間が経過したとき、他方の各フードアクチュエータ11L,11Rを動作させる。
次に、ECU21で実行される両フードアクチュエータ11L,11Rの制御動作について、図7、図8に示すフードアクチュエータ制御ルーチンに沿って説明する。このルーチンは、イグニッションスイッチをONした後、設定時間毎に起動される。
先ず、ステップS1で車速Vを読込み、ステップS2で車速Vと予め設定したしきい値Vc1(例えば、15〜20[km/h])とを比較する。そして、車速Vが予め設定したしきい値Vc1未満(V<VC1)の低速と判定したときは、ステップS20へジャンプし初期化処理した後、ステップS1へ戻る。
一方、ステップS2で、車速Vが予め設定したしきい値Vc1以上(V≧Vc1)と判定したときは、ステップS3へ進み、荷重量検出センサ16の各センサセル16bで検出した各前後方向荷重Fを読込む。そして、ステップS4で、前後方向荷重Fが設定範囲(図9のf1〜f2の範囲)に収まっているか否かを調べ、この設定範囲から外れているときは(f1>F、或いはf2<F:図9参照)、被衝突物が歩行者ではないと判定し、ステップS20へ分岐し、初期化処理した後、ステップS1へ戻る。
又、前後方向荷重Fが設定範囲内に収まっているときは(f1≦F≦f2:図9参照)、ステップS5へ進み、前後方向荷重Fの設定範囲内における継続時間が一定時間(t1〜t2:図9参照)内か否かを調べる。そして、前後方向荷重Fの設定範囲内における継続時間が一定時間(t1〜t2)内のとき、すなわち、前後方向荷重Fが設定範囲内で、且つその継続時間が一定時間内のときは、被衝突物が歩行者であると判定し、ステップS6へ進む。一方、前後方向荷重Fの継続時間が一定時間を超える場合は、被衝突物は歩行者ではないと判定し、ステップS20へ分岐し、初期化処理してステップS1へ戻る。尚、上述したステップS1〜S5までの処理及びS20の処理は、図6の衝突物判定部24での処理に対応する。
そして、ステップS6へ進むと、前輪の操舵角θhと車速Vとに基づき、被衝突部が停止していると仮定した場合の、歩行者に対する車幅方向への相対速度(車幅方向相対速度)ΔVxを算出し、又、荷重量検出センサ16の各センサセル16bで検出した各前後方向荷重Fから最大値を示すセンサセル16bを調べ、最大値を示すセンサセル16bの配設されている位置(本形態では、車幅方向左側、右側、或いは中央の何れか)を車幅方向衝突位置として設定する。そして、車幅方向相対速度ΔVxと車幅方向衝突位置とをパラメータとして、2次衝突位置マップを補間計算付で参照し、歩行者の頭部H(図4参照)が落下するフロントフード3上の位置、すなわちフロントフード3に対する2次衝突位置(車幅方向左側、右側、中央の何れか)を演算する。
この2次衝突位置マップは車幅方向相対速度ΔVxと車幅方向衝突位置との関係からシミュレーション或いは実験などにより大まかな2次衝突位置を求めてマップ化したものである。又、2次衝突位置は車幅方向相対速度ΔVxと車幅方向衝突位置とに基づいて演算により求めるようにしても良い。尚、ステップS6での処理には、図6の車幅方向相対速度演算部22、車幅方向衝突位置演算部23の処理、及び2次衝突位置演算部25の処理の一部が対応している。
その後、ステップS7へ進み、ステップS7,S8で、2次衝突位置を調べる。すなわち、ステップS7では2次衝突位置が車幅方向左側か否かを調べ、ステップS8では2次衝突位置が車幅方向右側か否かを調べる。
ステップS7で2次衝突位置が車幅方向左側であると判定した場合は、ステップS9へ進み、左側フードアクチュエータ11Lを作動させる指令信号を、アクチュエータ作動指示部26(図6参照)へ出力する。
その結果、アクチュエータ作動指示部26から左側フードアクチュエータ11Lのインフレータに対して動作信号を出力し、このインフレータから左側フードアクチュエータ11Lのアクチュエータ本体12に対して高圧ガスを供給し、ピストンロッド12aを勢いよく押し上げる。すると、このピストンロッド12aの上端が、フロントフード3の内面の左側の当接部位12p(図3参照)を押圧して、左後縁部を押し上げる。
すると、フロントフード3の左後縁部が、前縁の中央に配設されて車体側のラッチにロックされているフードストライカ10を支点として持ち上がろうとする。しかし、この支点と当接部位12pとの間の、当接部位12p寄りに屈曲ラインLsが設定されており、この屈曲ラインLs上に、上述した実施例1〜4(図10〜図13参照)に示すような構造の低剛性部が形成されているので、フロントフード3は屈曲ラインLsを屈曲起点として、変位された状態で跳ね上げられる。
このとき、図2に示すように、フロントフード3の左後縁部の内面にブラケット4cを固設するフードステー4のアーム4aが開き、フロントフード3の左後縁部の跳ね上げ状態が支持される。その結果、フロントフード3の左側に2次衝突する歩行者の頭部Hが車体1の左側面から転落しようとしても、左後縁部が屈曲ラインLsを屈曲起点として、比較的大きな傾きで変位されるため、衝突時に車体1が大きく旋回しており、相対的に歩行者の頭部Hに車幅方向左側への比較的大きな速度ベクトル成分が発生している場合であっても、フロントフード3の左後縁部により頭部Hが保護され、転落が防止される。
又、ステップS9からステップS10へ進むと、経過時間Tの計時が開始され(T←T+1)、ステップS11で、経過時間Tが設定時間t1に達したか否かを調べる。この設定時間t1は、左側フードアクチュエータ11Lを跳ね上げた後、歩行者の頭部Hがフロントフード3に2次衝突するまでのおおよその時間であり、予めシミュレーション或いは実験などから求めて設定されている。
そして、経過時間Tが、未だ設定時間t1に達していないときは、ステップS10へ戻り、設定時間t1に達するまで待機する。その後、設定時間t1に達したとき(T≧t1)、ステップS12へ進み、右側フードアクチュエータ11Rを作動させる指令信号を、アクチュエータ作動指示部26へ出力する。
すると、アクチュエータ作動指示部26から右側フードアクチュエータ11Rのインフレータに対して動作信号を出力し、このインフレータから右側フードアクチュエータ11Rのアクチュエータ本体12に対して高圧ガスを供給し、ピストンロッド12aを勢いよく押し上げ、フロントフード3の内面の右側の当接部位12p(図3参照)を押圧して、右後縁部を押し上げる。
その結果、フロントフード3の右後縁部がフードストライカ10を支点として持ち上がろうとするが、この支点と当接部位12pとの間の、当接部位12p寄りに屈曲ラインLsが設定されており、この屈曲ラインLs上に、上述した実施例1〜4(図10〜図13参照)に示すような構造の低剛性部が形成されているので、右後縁部は、屈曲ラインLsを屈曲起点として大きな傾きで変位され、同時に、フロントフード3の右後縁部の内面にブラケット4cを固設するフードステー4のアーム4aが開き、フロントフード3の右後縁部の変位状態が支持される。
その結果、万が一、歩行者の頭部Hが車体幅方向右側へ振られた場合であっても、右後縁部が比較的大きな傾きで跳ね上げられているため、これにガードされて車体1の右側面からの落下をも未然に防止することができる。
その後、ステップS13へ進み、経過時間Tの値をクリアして(T←0)、ルーチンを抜ける。
一方、ステップS7で、2次衝突位置は左側ではないと判定されて、ステップS8へ進むと、2次衝突位置が右側か否かを調べ、右側であると判定した場合は、ステップS14へ進み、右側フードアクチュエータ11Rを作動させる指令信号を、アクチュエータ作動指示部26へ出力し、アクチュエータ作動指示部26から右側フードアクチュエータ11Rのインフレータに対して動作信号を出力する。その結果、インフレータから右側フードアクチュエータ11Rのアクチュエータ本体12に供給する高圧ガスにて、ピストンロッド12aが押し上げられ、フロントフード3の内面の右側の当接部位12p(図3参照)を押圧し、右後縁部を押し上げる。
すると、フロントフード3の右後縁部が、前縁側のラッチにロックされているフードストライカ10を支点として持ち上がろうとする。しかし、この支点と当接部位12pとの間の、当接部位12p寄りに屈曲ラインLsが設定されており、この屈曲ラインLs上に、上述した実施例1〜4(図10〜図13参照)に示すような構造の低剛性部が形成されているので、フロントフード3は屈曲ラインLsを屈曲起点として、大きな傾きで変位される。
このとき、フロントフード3の右後縁部の内面にブラケット4cを固設するフードステー4のアーム4aが開き、フロントフード3の右後縁部の跳ね上げ状態が支持される。その結果、フロントフード3の右側に2次衝突する歩行者の頭部Hが車体1の右側面から転落しようとしても、右後縁部が屈曲ラインLsを屈曲起点として変位されるため、衝突時に車体1が大きく旋回しており、相対的に歩行者の頭部Hに車幅方向右側への比較的大きな速度ベクトル成分が発生している場合であっても、フロントフード3の右後縁部の大きな傾きにより頭部Hが保護され、転落が防止される。
又、ステップS14からステップS15へ進むと、経過時間Tの計時が開始され(T←T+1)、ステップS16で、経過時間Tが設定時間t1に達したか否かを調べる。
そして、経過時間Tが、未だ設定時間t1に達していないときは、ステップS15へ戻り、設定時間t1に達するまで待機する。その後、設定時間t1に達したとき(T≧t1)、ステップS17へ進み、左側フードアクチュエータ11Lを作動させる指令信号を、アクチュエータ作動指示部26へ出力する。
すると、アクチュエータ作動指示部26から左側フードアクチュエータ11Lのインフレータに対して動作信号を出力し、このインフレータから左側フードアクチュエータ11Lのアクチュエータ本体12に対して高圧ガスを供給し、ピストンロッド12aを勢いよく押し上げ、フロントフード3の内面の左側の当接部位12p(図3参照)を押圧して、左後縁部を押し上げる。
その結果、フロントフード3の左後縁部がフードストライカ10を支点として持ち上がろうとするが、この支点と当接部位12pとの間の、当接部位12p寄りに屈曲ラインLsが設定されており、この屈曲ラインLs上に、上述した実施例1〜4(図10〜図13参照)に示すような構造の低剛性部が形成されているので、左後縁部は、屈曲ラインLsを屈曲起点として、大きな傾きで変位され、同時に、フロントフード3の左後縁部の内面にブラケット4cを固設するフードステー4のアーム4aが開き、フロントフード3の左後縁部の変位状態が支持される。
その結果、万が一、歩行者の頭部Hが車体幅方向左側へ振られたとしても、左後縁部が比較的大きな傾きで変位しているため、これにガードされて左側面からの落下も未然に防止される。
その後、ステップS13へ進み、経過時間Tの値をクリアして(T←0)、ルーチンを抜ける。
又、ステップS8において、2次衝突位置が右側ではない、すなわち、中央であると判定した場合は、ステップS18へ進み、両フードアクチュエータ11L,11Rを作動させる指令信号を、アクチュエータ作動指示部26へ出力して、ルーチンを抜ける。
アクチュエータ作動指示部26が、ECU21から両フードアクチュエータ11L,11Rを作動させる指令信号を受信すると、両フードアクチュエータ11L,11Rのインフレータに対して動作信号を出力する。その結果、両フードアクチュエータ11L,11Rのピストンロッド12aが押し上げられ、フロントフード3の両側後縁部が跳ね上げられ、両側後縁部が屈曲ラインLsを屈曲起点として変位されると共に、この状態がフードステー4によって支持される。
その結果、フロントフード3の中央部に2次衝突した歩行者の頭部Hは、車体1の左右何れの側面へ振られても、両側後縁部によりガードされて落下が防止される。
次に、ECU21がフードアクチュエータ11L,11Rを動作させて、フロントフード3の後縁部を跳ね上げたときのフードステー4の動作を図4を参照しながら説明する。尚、同図では、フロントフード3の左側に歩行者の頭部Hが2次衝突する場合を例に掲げて説明する。歩行者の頭部Hがフロントフード3の右側に2次衝突する場合は、左右のフードステー4が逆の動作するに過ぎないため説明を省略する。又、歩行者の頭部Hがフロントフード3の中央部に2次衝突する場合も説明を省略する。
同図(a)には、フードアクチュエータ11L,11Rが非動作状態にあるとき、すなわち、歩行者が車体1の前部に衝突する前の状態のフロントフード3が示されている。この状態からECU21が歩行者の衝突を検知し、その2次衝突位置がフロントフード3の左側と判定した場合、左側フードアクチュエータ11Lを動作させて、フロントフード3の左後縁部を跳ね上げる。
すると、フロントフード3の左後縁部の内面にブラケット4cを固設するフードステー4のアーム4aが開いて(図2参照)、フロントフード3の左後縁部の変位状態が支持される。その際、図4(b)に示すように、フロントフード3の左後縁部は屈曲ラインLsを屈曲起点として比較的大きく傾いて変位するため、ブラケット4cも車体幅方向内側へ傾く。
その結果、アーム4aの上部に車体幅方向内側への無理な力がかかるため、このアーム4aの上部が車体内方へ屈曲される。更に、ブラケット4cの支持位置にも無理な力が掛かる。このブラケット4cに係る無理な力は、止め孔4dを締結するボルトが何れか一方の逃げ孔4eの方向へスライドすることで許容される。
従って、左後縁部が大きく傾いた状態で変位されても、フードステー4が変位する方向へ屈曲、或いは位置ずれして追従するため、このフードステー4により左後縁部の変位状態が維持される。
そして、同図(c)に示すように、跳ね上げ後の経過時間Tが設定時間t1に達すると、右側フードアクチュエータ11Rが動作して、フロントフード3の右後縁部が跳ね上げられ、この右後縁部の内面にブラケット4cを固設するフードステー4のアーム4aが開いて、右後縁部の変位状態が支持される。この場合も、上述した左後縁部の変位と同様、右後縁部が屈曲ラインLsを屈曲起点として比較的大きく傾くため、フードステー4のアーム4aの屈曲、及びブラケット4cのスライドにより、位置ずれが許容され、右後縁部の変位状態が維持される。
その結果、フロントフード3の何れの位置に歩行者の頭部Hが2次衝突しても、車体1の側面から落下することがなく、歩行者を有効に保護することができる。
このように、本形態では、フロントフード3の屈曲ラインLs上に、低剛性部を形成しフードアクチュエータ11L,11Rにより両側後縁部を跳ね上げたとき、低剛性部を屈曲させて、両側後縁部を大きく傾けるようにしたので、大きな容量のフードアクチュエータを用いることなく、両側後縁部の充分な傾き量を確保することができ、二次衝突した際の歩行者をフロントフード3上に確実に保持することができる。
尚、本発明は、上述した形態に限るものではなく、屈曲ラインLs上に低剛性部を形成するための構造は、上述した実施例1〜4以外にも種々採用することができる。例えば、フロントフード3のフードアウタパネル5を、屈曲ラインLsを境界とする両側後縁部側を板厚、或いは材質を変えて強度を弱くした材料を接合して形成したテーラードブランク材を用いてプレス成形し、或いは、同様の構造を外部力骨7に適用し、この外部力骨7をテーラードブランク材を用いてプレス成形することで、屈曲ラインLsに低剛性部を形成するようにしても良い。
又、本形態では、両側のフードアクチュエータ11L,11Rを必ず動作させるようにしているが、歩行者の頭部Hがフロントフード3の左側に2次衝突する場合は、左側フードアクチュエータ11Lのみを動作させ、逆の場合は、右側フードアクチュエータ11Rのみを動作させるようにすることで、少なくとも片方のフードアクチュエータは動作させず、その分部品交換が不要となり、修理費の負担を軽減することができる。
車体前部の斜視図 衝突保護装置を車体に組み込んだ状態の構成図 フロントフードの背面図 フロントフードの両側後縁部を変位させる状態を示す説明図 フードステーを構成するブラケットの平面図 衝突保護装置の制御ブロック図 フードアクチュエータ制御ルーチンを示すフローチャート(その1) フードアクチュエータ制御ルーチンを示すフローチャート(その2) 衝突荷重の衝突特性を状態別に示す説明図 実施例1を示し、(a)はフロントフードの背面図、(b)は低剛性部の斜視図 実施例2を示し、(a)はフロントフードの背面図、(b)は低剛性部の斜視図 実施例3を示し、(a)はフロントフードの背面図、(b)は低剛性部の斜視図 実施例4を示し、(a)はフロントフードの背面図、(b)は低剛性部の斜視図
符号の説明
1…車体、
3…フロントフード、
4…フードステー、
4d…止め孔、
4e…逃げ孔、
6…荷重量検出センサ、
7…外部力骨、
10…フードストライカ、
11L…左側フードアクチュエータ、
11R…右側フードアクチュエータ、
12p…当接部位、
16…荷重量検出センサ、
17…車速センサ、
18…舵角センサ、
21…電子制御ユニット、
22…車幅方向相対速度演算部、
23…車幅方向衝突位置演算部、
24…衝突物判定部、
25…2次衝突位置演算部、
26…アクチュエータ作動指示部、
ΔVx…車幅方向相対速度、
θh…操舵角、
F…前後方向荷重、
Ls…屈曲ライン

Claims (5)

  1. フロントフードの車体後部側の車幅方向両側内面に該フロントフードを上方へ変位させるフードアクチュエータの一端が当接する当接部位を有し、
    上記フロントフードの、上記フードアクチュエータが動作したときの変位の支点となる部位と上記当接部位との間の上記当接部位側に、低剛性部が形成されている
    ことを特徴とするフロントフード構造。
  2. 上記低剛性部が上記当接部位と上記支点を結ぶ線に略直交する屈曲ライン上に形成されている
    ことを特徴とする請求項1記載のフロントフード構造。
  3. 被衝突物の衝突を検知する衝突検出手段と、
    フロントフードの車体後部側の車幅方向両側に配設されて該フロントフードを上方へ変位させるフードアクチュエータと、
    上記衝突検出手段で検知した被衝突物が予め設定した対象物である場合、上記フードアクチュエータに対して駆動信号を出力する制御手段と
    を備え、
    上記フロントフードの、上記フードアクチュエータが動作したときの変位の支点となる部位と上記フードアクチュエータの当接部位との間の上記当接部位側に、低剛性部を形成した
    ことを特徴とする車両の衝突保護装置。
  4. 上記フードアクチュエータによる上記フロントフードの上方への変位状態を支持する支持部材が上記フロントフードと車体との間に介装されており、
    上記フロントフードの上記支持部材が連設する連結部位に、該フロントフードが上記低剛性部から屈曲されたときの移動を許容する逃げ部が設けられている
    ことを特徴とする請求項3記載の車両の衝突保護装置。
  5. 上記フードアクチュエータによる上記フロントフードの上方への変位状態を支持する支持部材が上記フロントフードと車体との間に介装されており、
    上記フロントフードが上記低剛性部から屈曲されたときの移動を許容する屈曲部が上記支持部材に設けられている
    ことを特徴とする請求項3記載の車両の衝突保護装置。
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