JP2008006978A - トラクタのフロントpto伝動装置 - Google Patents

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英和 辻
Wakao Enomoto
和加雄 榎本
Hirotaka Toda
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Abstract

【課題】 車体の前側にフロントモーアを装着し、後側にエンジンを搭載する形態のトラクタにあっては、後側のエンジンから前側の前輪を駆動して走行する伝動構成の形態となり、車体の前後長が長くなり、前輪車高が高くなり、作業機の装着、搭載に制限を受け、操向操作性も低下する。
【解決手段】 後部のPTO連動軸15から連動される入力軸70と、PTOクラッチ51ディスク71を配置するクラッチ軸52と、PTO軸43を軸装してこれらの間をギヤ72、73、74、75連動するPTOケース42を、このPTO軸43を入力軸70に対して外側へ偏位させてフロントアクスルハウジング6に取付けるトラクタのフロントPTO伝動装置の構成とする。PTOクラッチ51を入り切りすることによって、フロントPTO軸43から前部装着の作業機への動力取出伝動、及び伝動停止を行う。
【選択図】 図1

Description

この発明は、トラクタ車体の前部に装着する作業機の動力取出を容易化するトラクタのフロントPTO伝動装置に関する。
HSTケースの前後にHSTポンプ軸とモータ軸とを配置するHSTを用い、この前側に前後方向の変速ギヤ軸を設けて、アクスルハウジングのデフギヤを連動させる技術、更に、これら変速ギヤ軸、及びデフ軸等の下方にリヤPTO軸を設ける技術(例えば、特許文献1参照)が知られている。
特開平5ー262258号公報(第2頁、図1、図4)。
車体の前側にフロントモーアのような作業機を装着し、後側にエンジンを搭載する形態のトラクタにあっては、後側のエンジンから前側の前輪を駆動して走行する伝動構成の形態となるため、車体の前後長が長くなり、前輪車高が高くなり易く、作業機の装着、搭載に制限を受け易く、操作性も低下される。
請求項1に記載の発明は、後部のPTO連動軸15から連動される入力軸70と、PTOクラッチ51ディスク71を配置するクラッチ軸52と、PTO軸43を軸装してこれらの間をギヤ72、73、74、75連動するPTOケース42を、このPTO軸43を入力軸70に対して外側へ偏位させてフロントアクスルハウジング6に取付けることを特徴とするトラクタのフロントPTO伝動装置の構成とする。クラッチ軸52上のPTOクラッチ51を入り切りすることによって、フロントPTO軸43から前部装着の作業機への動力取出伝動、及び伝動停止を行う。このPTOケース42の入力軸70は、フロントアクスルハウジング6の車幅方向の略中央部側に位置するが、PTO軸43はこの入力軸70よりも外側寄りに偏位した位置にあって、このフロントアクスルハウジング6の中央部前面を空けるように形成し、この正面に前部装着の作業機を接近し易い形態としている。又、PTO軸43は前方の作業機へ伝動する連動軸を連結するが、このPTO軸43の位置を偏位させているため、この連結軸との連結を容易に行うことができる。又、このPTO軸43の伝動比も作業機等によって異なることが多いが、各入力軸70とクラッチ軸52の間の噛合ギヤ72、73のギヤ比と、クラッチ軸52とPTO軸43の間の噛合ギヤ74、75のギヤ比を変更選択することによって、動力取出回転数選択域を広くすることができ、しかも異なる仕様相互間の共用化を図って、安価に生産することができる。
請求項2に記載の発明では、前記PTO連動軸15をHSTポンプ軸1に連結することを特徴とするものである。HSTモータ軸の駆動によって変速伝動されるフロントアクスルハウジング6内の伝動機構を介して前輪が伝動走行される。このHSTポンプ軸1からPTO連動軸15への伝動は、このHSTの変速に拘らず略一定に維持された状態で入力軸70へ伝動回転される。このため、入力軸70を介してPTO軸43へ連動する回転数を高くすることができ、PTO回転数の適応域を広くすることができる。
請求項3に記載の発明では、前記PTOケース42をアクスルハウジング6の前側に取付けることを特徴とするものである。これら入力軸70や、クラッチ軸52、及びPTO軸43等を有するPTOケース42が、フロントアクスルハウジング6の前側に位置するため、このフロントアクスルハウジング6の上へ突出する部分をなくすることができる。又は、突出しても、この突出を低くすることができる。このため、このフロントアクスルハウジング6の中央上部における配置スペースを広く低く形成して前部作業機の装着の制限を少なくすることができる。
請求項4に記載の発明では、前記PTOケース42を入力軸70部の周りに回動してPTO軸43位置を左右に移動可能に設けたことを特徴とするものである。前部作業機の仕様によって、作業機側の入力軸の位置が左右に異なる場合がある。PTOケース42を入力軸70部の周りに回動して着け替えることにより、PTO軸43の位置を、フロントアクスルハウジング6の中央部側と外側部に移動させて、作業機側入力軸の位置に対向させ、このPTO軸43から作業機への連動軸の折れ角を小さい状態にして連結することができる。PTOケース42を入力軸70部の周りに回動するため、PTO連動軸15からこの入力軸70への連動、及び入力軸70からクラッチ軸53、及びPTO軸43への連動関係位置は一定に維持され、常に伝動可能の状態に設定される。
請求項5に記載の発明では、前記入力軸70は、この前端部を自由端として後部をPTOケース42に対してベアリング76を介して片持形態に軸受することを特徴とするものである。このPTOケース42は、フロントアクスルハウジング6の中央部側に入力軸70を軸装し、外側部にPTO軸43を配置すると共に、この入力軸70を前端部が自由端となるように片持状に軸受するため、この入力軸70前側のPTOケース42部の前方への突出を小さくすることができ、フロントアクスルハウジング6前側に対する前部作業機の装着制限を少なくすることができる。
請求項1に記載の発明は、後部の連動軸15の入力軸70への連動連結を、フロントアクスルハウジング6の中央部寄り位置で行って、この連動連結を円滑に、容易に行うことができ、PTO軸43を外側部へ偏位させることによって、このフロントアクスルハウジング6の中央部における前部作業機装着用スペースを広く形成して、作業機を簡単、容易に装着することができる。しかも、各軸70、52、43間に配置するギヤ72、73、74、75のギヤ比を変えて、作業機仕様に適したPTO軸43回転として取出伝動することができ、作業機適応域を広くすることができる。
請求項2に記載の発明では、入力軸70をHSTポンプ軸1から直接連動するため、この入力軸70の入力回転を高速域に維持してPTO軸43の回転域を広く設定することができ、連動構成を簡単にすることができる。
請求項3に記載の発明では、PTOケース42がフロントアクスルハウジング6の上側に突出しないか、又は、突出してもこの突出を小さくすることができるため、このフロントアクスルハウジング6の中央上部の作業機設置スペースを広く維持することができ、作業機の装着を容易にする。
請求項4に記載の発明では、フロントアクスハウジング6の中央部側の定位置にある入力軸70に対して、PTO軸43を内、外方に移動させて、前部装着の作業機の入力軸位置に対向接近させて、PTO軸43から作業機への連動軸連結を容易に行うことができ、円滑な伝動を行わせることができる。しかも、このPTO軸43のPTOケース42を入力軸70部周りに回動するため、どの移動位置においてもPTO軸43の連動関係を維持して、このPTOケース42の移動構成、及び操作を簡単、容易にすることができる。
請求項5に記載の発明では、PTO軸43等を軸装するPTOケース42は、このアクスルハウジング6の中央部側に位置して軸受する入力軸70の前端部を自由端とした片持支持形態にして軸受するため、この入力軸70の前側のPTOケース42の前方への張出を小さくすることができ、このアクスルハウジング6中央部前側の作業機装着スペースを広く形成して、前部作業機の装着を容易にすることができる。
図例に基づいて、トラクタ車体は、運転席17を支持するシートフロア18の前部に、ステップフロア19を設けて、この前部にステアリングハンドル20ポスト21を支持し、このシートフロア18の下方に左右一対の前輪22を配置する。又、シートフロア18の後方には、エンジン23を搭載して、ボンネット24で覆ってエンジンルームを構成する。このボンネット24の上側にコレクタ25を搭載して、前部装着のモーアデッキ26からシュート27、ブロワー28、及びスロワー29等を介して刈取搬送される芝草を収容する。このときエンジン23の下方には、前記ハンドル20によって操向される左右の後輪30を配置する。前記ブロワー28、及びこのスロワー29から吹き上げられる芝草を案内するスロワー29は、運転席17の直後側に設けられて、後側のエンジン軸31から連動軸32、33、ベルト34、カウンタ軸35、ギヤ36等を介して伝動回転される。又、エンジンラジエータ37、及びラジエータフアン38は、このエンジン23の前側で、該ベルト34、及び連動軸35等との間に配置している。又、前記連動軸33からベルト39を介して、下方のHSTケース3のHSTポンプ軸1を伝動する。このHSTケース3の前側にはアクスルハウジング6の後端中央部を連結して、このアクスルハウジング6の左右両側端部のアクスルケース40に前輪軸41を軸装して、左右前輪22を伝動回転する。このアクスルケース40の前端部一側寄りにはPTOケース42を設けて、フロントPTO軸43を軸装して、フロントモーアを連動している。又、前記HSTのモータ軸2を後方へ延長して、後輪30を連動するリヤアクスルハウジング44中央部のリヤデフ45を伝動する構成としている。
前記モーアデッキ26は、ステップフロア19の下方に昇降可能にして設けられ、左右一対のブレード46軸47を配置する。このモーアデッキ26の後端を前輪22に接近させて、この左右前輪22間の中央部に、モーアデッキ26後側のシュート27を位置させて、前記フロントアクスルハウジング6上側を経て後方上部のブロワー28の吸入口に向けて傾斜させて連通させる。
前記アクスルハウジング6における連動構成は、HSTのポンプ軸1とモータ軸2を左右に配置したHSTケース3の前側に、デフ軸4及びデフギヤ5を内装したアクスルハウジング6中央部のセンタケース7を連結し、このセンタケース7には、前記モータ軸2からベベルギヤ8、9を介して連動される横方向のブレーキ軸10を軸装し、このブレーキ軸10から前記フロントデフギヤ5を噛合連動する構成としている。又、前記センタケース7の外側部にサイドケース11を接合してブレーキ室12を形成し、このベレーキ室12の前記ブレーキ軸10の一側端部にメインブレーキディスク13を設ける。又、前記サイドケース11部内に位置するデフ軸4部には、サイドブレーキディスク14を設ける。更に、前記ポンプ軸1芯に沿って前方に延長されるPTO連動軸15を、前記ブレーキ軸10の軸端面側を経ると共に、デフ軸14上に接近させて交差する形態に軸装している。
前記HST(油圧無段変速装置)は、トラニオン軸16を有して、HSTペダルの操作によって回動させて、HSTポンプを案内する斜盤の傾斜角度を中立位置から、前進位置、及び後進位置へ回動変更させる。可変容量形態の油圧ポンプと、固定容量形態の油圧モータを有するHST油圧閉回路において、この斜盤各の変更によって該ポンプを駆動するポンプ軸1の回転が、変速、及び回転方向を変更してモータ軸へ連動されるものである。
前記HSTケース3は、ブロワー28の下側に位置し、アクスルハウジング6は、運転席17の下方に位置して配置される。このアクスルハウジング6は、左右(前進方向に向かって)両側のアクスルケース40が前方に突出するフォーク状形態に形成され、このアクスルケース40の前端外側に前輪軸41が軸装される。このアクスルハウジング6は、中央部のセンタケース7と、この左右両側に接合するサイドケース11から構成されて、ボルト締めによって分解可能に組立てる。図例では、HSTケース3の左側にモータ軸2が位置し、右側にポンプ軸1が位置している。従って、このHSTケース3の前側に取付けるアクスルハウジング6には、右寄側にブレーキ軸10が左右両側の内壁48、49によって軸受され、フロントデフギヤ5等が配置される。右側の内壁49はセンタケース7の略横方向中央部に形成され、この内壁49の前部には右側のデフ軸4の内端部や、デフギヤ5の右側等が軸受される。又、左側の内壁48はサイドケース11の内側に取付けられる。ブレーキ室12はこのサイドケース11と内壁48との間に形成されて、横方向に向けて軸装されるブレーキ室10の左端部にメインブレーキディスク13が設けられて、ブレーキシフタアーム50の操作によってこのブレーキ軸10の回転をサイドケース11に対して制動することができる。このブレーキ軸10はモータ軸2の前端に接近させて軸装し、ベベルギヤ8、9で噛合連動する。前記デフ軸4は、このブレーキ軸10よりも若干低位置に配置されて、センタケース7内に位置して前後方向に沿うPTO連動軸15、該ブレーキ軸10の軸端中心部に位置するが、このデフ軸4上に接近して交差する形態に軸装される。このPTO連動軸15は、ポンプ軸1の前端部に連結して、HST変速しない状態のポンプ軸1の回転を直接取出すことができる。このPTO連動軸15の前端は、センタケース7の前壁部に軸受し、この前側に取付けるPTOケース42内で、クラッチ軸52上のPTOクラッチ51を介して、フロントPTO軸43を連動する構成としている。
前記センタケース7と左サイドケース11との間のデフ室に設けられたデフギヤ5から連動回転されるデフ軸4は、左右各サイドケース11部に軸受けされる。左サイドケース11部に軸受けされるデフ軸4は、この外側に取付けられる左アクスルケース40内に延長されて、このサイドケース11の外側にサイドブレーキディスク14を取付け、左ブレーキシフタアーム53の操作によって、この左デフ軸4の回転をサイドケース11に対して制動することができる。又、右デフ軸4は、デフギヤ5側端を内壁49部に軸受けし、外側端を右サイドケース11部に軸受する。右サイドクラッチディスク14は、この右サイドケース11内のデフ軸4上に設けられ、右ブレーキシフタアーム53の操作によって、この右デフ軸4の回転をサイドケース11に対して制動することができる。左右各アクスルケース40内には、デフ軸4端から前輪軸41へ連動する連動ギヤ54が配置される。
このように構成されるフロントアクスルハウジング6の前方にモーアデッキ26が配置され、上側にシュート27が配置される。このモーアデッキ26上には、右寄り側に偏位して入力軸55が設けられて、前記フロントPTO軸43との間を連動軸56で連結する。このフロントPTO軸43は比較的低位置に設けられるため、モーアデッキ26及び入力軸55が昇降変更されても、連動軸56の折角変化を少なくして、円滑な伝動を行わせることができる。シュート27はモーアデッキ26の後側横方向中央部に設けられるが、底部を前記左右のアクスルケース40部間の間隔部に沈ませた状態にしてアクスルハウジング6の中央部上面に接近させて、後方上部のブロワー28の吸入口に連通させる形態に構成するから、このシュート27の構成が簡単、容易であり、刈取芝草の搬送を円滑に行わせることができる。又、運転席17等を低くすることができる。又、これらHSTケース3や、アクスルハウジング6等の位置を低く、短くすることによって、後方エンジン23や、後輪30等との間隔を短く設定することができ、これらHSTケース3等の上側に配置のブロワー28や、これを伝動する伝動機構等の配置高さを低くすることができる。
前記メインブレーキディスク13を制動するためのブレーキシフタアーム50は、ステップフロア19に設けられるブレーキペダル94を復帰スプリング68に抗して踏込むことによって、ペダル軸周りに回動し、ブレーキ連動機構を介して回動される。又、運転席17の近くにはオートクルーズレバー59をレバー軸61周りに回動可能に設けて、連動リンク60を介して前記トラニオン軸16の回動角度を一定に維持するように連動操作できる構成としている。
ここにおいて、この発明に係るフロントPTO伝動装置は、後部のPTO連動軸15から連動される入力軸70と、PTOクラッチ51ディスク71を配置するクラッチ軸52と、PTO軸43を軸装してこれらの間をギヤ72、73、74、75連動するPTOケース42を、このPTO軸43を入力軸70に対して外側へ偏位させてフロントアクスルハウジング6に取付けることを特徴とするトラクタのフロントPTO伝動装置の構成とする。クラッチ軸52上のPTOクラッチ51を入り切りすることによって、フロントPTO軸43から前部装着の作業機への動力取出伝動、及び伝動停止を行う。このPTOケース42の入力軸70は、フロントアクスルハウジング6の車幅方向の略中央部側に位置するが、PTO軸43はこの入力軸70よりも外側寄りに偏位した位置にあって、このフロントアクスルハウジング6の中央部前面を空けるように形成し、この正面に前部装着の作業機を接近し易い形態としている。又、PTO軸43は前方の作業機へ伝動する連動軸を連結するが、このPTO軸43の位置を偏位させているため、この連結軸との連結を容易に行うことができる。又、このPTO軸43の伝動比も作業機等によって異なることが多いが、各入力軸70とクラッチ軸52の間の噛合ギヤ72、73のギヤ比と、クラッチ軸52とPTO軸43の間の噛合ギヤ74、75のギヤ比を変更選択することによって、動力取出回転数選択域を広くすることができ、しかも異なる仕様相互間の共用化を図って、安価に生産することができる。
又、前記PTO連動軸15をHSTポンプ軸1に連結することを特徴とするものである。HSTモータ軸の駆動によって変速伝動されるフロントアクスルハウジング6内の伝動機構を介して前輪が伝動走行される。このHSTポンプ軸1からPTO連動軸15への伝動は、このHSTの変速に拘らず略一定に維持された状態で入力軸70へ伝動回転される。このため、入力軸70を介してPTO軸43へ連動する回転数を高くすることができ、PTO回転数の適応域を広くすることができる。
又、前記PTOケース42をアクスルハウジング6の前側に取付けることを特徴とするものである。これら入力軸70や、クラッチ軸52、及びPTO軸43等を有するPTOケース42が、フロントアクスルハウジング6の前側に位置するため、このフロントアクスルハウジング6の上へ突出する部分をなくすることができる。又は、突出しても、この突出を低くすることができる。このため、このフロントアクスルハウジング6の中央上部における配置スペースを広く低く形成して前部作業機の装着の制限を少なくすることができる。
又、前記PTOケース42を入力軸70部の周りに回動してPTO軸43位置を左右に移動可能に設けたことを特徴とするものである。前部作業機の仕様によって、作業機側の入力軸の位置が左右に異なる場合がある。PTOケース42を入力軸70部の周りに回動して着け替えることにより、PTO軸43の位置を、フロントアクスルハウジング6の中央部側と外側部に移動させて、作業機側入力軸の位置に対向させ、このPTO軸43から作業機への連動軸の折れ角を小さい状態にして連結することができる。PTOケース42を入力軸70部の周りに回動するため、PTO連動軸15からこの入力軸70への連動、及び入力軸70からクラッチ軸53、及びPTO軸43への連動関係位置は一定に維持され、常に伝動可能の状態に設定される。
更には、前記入力軸70は、この前端部を自由端として後部をPTOケース42に対してベアリング76を介して片持形態に軸受することを特徴とするものである。このPTOケース42は、フロントアクスルハウジング6の中央部側に入力軸70を軸装し、外側部にPTO軸43を配置すると共に、この入力軸70を前端部が自由端となるように片持状に軸受するため、この入力軸70前側のPTOケース42部の前方への突出を小さくすることができ、フロントアクスルハウジング6前側に対する前部作業機の装着制限を少なくすることができる。
前記フロントアクスルハウジング6の左右幅方向の中央部に、HSTモータ軸2、及びベベルギヤ8を位置し、このHSTモータ軸2に沿うセンタラインCに対して左手側に偏位してデフギヤ5を設け、右手側に偏位してPTO連動軸15、及びPTO入力軸70を設け、左右対称状の配置形態に設定している。これらデフギヤ5や、この左右外側部のサイドブレーキディスク14等を配置するセンタケース7部は、左右に伸びるデフ軸4周りのケース外径を大きく形成するため、上下方向、及び前後方向への膨出、乃至張出形状が大きくなる。このため、このセンタケース7部の前側に取付けるPTOケース42の構成を簡単、小型に形成することによって、モーアデッキ26や、このに付随するシュート27等の装着の邪魔になり難い構成とする。
前記PTOケース42は、入力軸70後部をベアリング76で軸受して、前端部を自由端部として片持軸受形態に構成し、この自由端部にギヤ72を一体回転するように取付ける。又、PTOクラッチ51の湿式多盤形態のクラッチディスク71や、このクラッチディスク71を圧接するためのクラッチシリンダ77、クラッチピストン78、及びギヤ73、74等を支持するクラッチ軸52の前後両端部をベアリング79、80、81等で軸受する。この後側のベアリング80は、クラッチディスク71の後側面を受けるギヤ73軸部を軸受すると共に、このギヤ73軸部に対してクラッチ軸52の後端部をベアリング81で軸受する形態としている。又、フロントPTO軸43は、ギヤ75を有して前後端部をベアリング82で軸受する。このPTO軸43の前端連結部83をPTOケース42の前側に突出させて、前部装着のモーアデッキ26上の入力軸55との間を、連動軸56で連結して伝動することができる。このようなPTOケース42の入力軸70前部の厚さ、クラッチ軸52、及びPTO軸43部の厚さに対して薄くして、前方への膨出を小さく形成している。この入力軸70部の後側には、ベアリング76周りのボス軸84を形成し、このボス軸84部をフロントアクスルハウジング6の前面に窪ませて形成のボス穴85に回動自在に嵌合する。このようなPTOケース42は、このボス軸84を形成するリヤケース86と、この前側を覆うフロントケース87とから構成されて、ボルト88締めにより開閉可能に構成される。PTO軸43の伝動比を変える場合は、このフロントケース87を開けて、各ギヤ72、73、74、75を別途に用意する伝動比のギヤに付替ることができる。又、このPTOケース42を含む全体として交換する形態とすることもできる。
このようなPTOケース42をフロントアクスルハウジング6のセンタケース7部に対して回動可能に構成するため、入力軸70周りのセンタケース7部には、一定角度毎の複数箇所にボルト穴89を設け、PTOケース42部には、このボルト穴89に重合する穴90を形成する。これら重合する穴90とボルト穴89にわたって、PTOケース42の前側からボルト91を嵌合して、このボルト穴89に螺挿することによって、PTOケース42の回動位置を固定することができる。このようにしてボルト91の抜き差しにより、PTOケース42を入力軸70の周りに回動することによって、この入力軸70の下方位置に軸受するPTO軸43の位置をセンタラインC寄りの内側位置Aと、外側寄りの外側位置Bとに移動切替ることができる。又、この位置A、Bを二箇所に限定することなく、三箇所、又は四箇所等に移動可能に構成することもできる。
次に、図7、図8に基づいてオートクルーズ解除の参考例を説明する。オートクルーズレバー59によるオートクルーズ設定を解除するために、メインブレーキペダル94の踏込制動や、オートクルーズレバー59の戻し操作、又はサイドブレーキレバー57の引き操作の、何れの操作によってもオートクルーズを解除させるものである。前記メインブレーキディスク13を制動するためのブレーキシフタアーム50は、ステップフロア19に設けるブレーキペダル94を踏むことによって回動される。又、運転席17の近くには、オートクルーズレバー59をレバー軸61周りに回動可能に設けて、連動リンク60を介して前記トラニオン軸16の回動角度を一定に維持するように連動操作する構成としている。
上記オートクルーズレバー59の基部には、フック軸63周り回動するフックプレート62を設け、このフックプレート62の長穴65をオートクルーズレバー59をレバーピン64に嵌合して、適宜角度回動可能にしている。このオートクルーズレバー59のフック軸63周りにトルクスプリング66を設けて、フックプレート62の先端のフック67を、車体フレーム68に固定の扇形状ラック69に係合するように弾発させる。オートクルーズレバー59は、常時中立位置側に戻るようにスプリング58で回動付勢されているが、このフック67をラック69に係合させることによって、オートクルーズレバー59のオートクルーズ設定操作位置を保持すると共に、このフック67の係合を外すことによって、オートクルーズレバー59を中立位置へ復帰回動させる構成としている。
このようなオートクルーズレバー59を中立位置へ戻して、オートクルーズの設定を解除するために、前記フックプレート62のワイヤーピン95に、三本のワイヤー96、97、98を連結し、何れのワイヤー96、97、98を引いてもフック67がラック69から外れるように連動構成する。このうちワイヤー96は、オートクルーズレバー59に設けるノブ99を押すことによって連動される。又、ワイヤー97は、メインブレーキペダル56を踏むことにより連動される。又、ワイヤー98は、サイドブレーキレバー57を引くことによって連動される。
次に、図9、図10に基づいてモーアのブレードの参考例について説明する。
前記モーアデッキ26に配置のブレード46を、薄型形態のモーアデッキに適応させることを可能にするもので、ブレード46の回転径をKに対するこの刃縁100の長さK1を、略K/3以上に長く形成し、かつ、このブレード46の回転中央部側に形成する芝草押え面101の前上縁高さHを、前刃縁100の後端縁に沿って形成の掬上面102の後上縁高さH1よりも高く形成したものである。ブレード46はブレード軸47に嵌合させる軸穴103を形成し、この軸穴103の左右両側の中央部104を、直板状の平面形態に形成するが、この外側部には、下面を回転方向前縁部から後縁部にわたって下り傾斜に押え面101を形成する。この押え面101の外側部に、この押え面101の後縁部と略同高さ位置として平面状に形成の刃板面105を形成し、この刃板面105の前縁に沿って刃縁100を形成し、後縁に沿って掬上面102を形成する。この掬上面102は上面を後上部にわたって上り傾斜に形成する。又、この掬上面102の後上縁は外側端にわたるに従って高くなるように傾斜させて、前記後上縁高さH1を設定している。このブレード46の回転Gによって刈り取られた芝草を、押え面101によって下側へ押えるように案内し、刃縁100部で切断される芝草を掬上面102で浮上案内する。
次に、図11、図12に基づいて運転席周りの参考例を説明する。運転席17を、シートフロア18下方の車体フレーム105と一体のシートブラケット106に対して、支持ピン107を介して支持する。又、フェンダー108を、フレーム105上のフェンダーブラケット109に対して、ダンパー110を介して支持取付する。これら運転席17とフェンダー108を各別に独立的にフレーム105に支持させることにより、フェンダー108の強度を高めることなく、軽量化を図ることができ、防振効果を高めることができる。左右のフェンダー108間はフェンダフロア111を有したバケット状形態の構成とし、このフェンダフロア111部にピン穴112を形成し、前記支持ピン107を挿通させる。又、この支持ピン107を介して支持するシートプレート113をこのフェンダフロア111の上側面に沿って設け、このシートプレート113の上側面に運転席17の支持台114をボルト115締めで取付ける。又、このシートプレート113はダンパー116を介在させてフェンダフロア111の上面に当接可能に構成している。
フロントアクスルハウジング部の平面図(A)、及びその一部拡大図(B)。 その左側面図。 そのトラクタ全体の左側面図。 そのフロントモーア部の平面図。 フロントPTO伝動装置部の展開平面図。 そのPTO軸移動状態を示す正面図。 オートクルーズレバー部の側面図。 その一部の作用状態を示す側面図と、正面図。 ブレード部の斜視図と、側断面図。 そのブレードの平面図と、正面図。 運転席部の側面図。 その斜視図。
符号の説明
1 ポンプ軸
2 モータ軸
3 HSTケース
6 フロントアクスルハウジング
15 PTO連動軸
22 前輪
42 PTOケース
43 フロントPTO軸
61 PTOクラッチ
52 クラッチ軸
70 入力軸
71 クラッチディスク
72 ギヤ
73 ギヤ
74 ギヤ
75 ギヤ
76 ベアリング

Claims (5)

  1. 後部のPTO連動軸(15)から連動される入力軸(70)と、PTOクラッチ(51)ディスク(71)を配置するクラッチ軸(52)と、PTO軸(43)を軸装してこれらの間をギヤ(72)、(73)、(74)、(75)連動するPTOケース(42)を、このPTO軸(43)を入力軸(70)に対して外側へ偏位させてフロントアクスルハウジング(6)に取付けることを特徴とするトラクタのフロントPTO伝動装置。
  2. 前記PTO連動軸(15)をHSTポンプ軸(1)に連結することを特徴とする請求項1に記載のトラクタのフロントPTO伝動装置。
  3. 前記PTOケース(42)をアクスルハウジング(6)の前側に取付けることを特徴とする請求項1、又は2に記載のトラクタのフロントPTO伝動装置。
  4. 前記PTOケース(42)を入力軸(70)部の周りに回動してPTO軸(43)位置を左右に移動可能に設けたことを特徴とする請求項1、2、又は3に記載のトラクタのフロントPTO伝動装置。
  5. 前記入力軸(70)は、この前端部を自由端として後部をPTOケース(42)に対してベアリング(76)を介して片持形態に軸受することを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載のトラクタのフロントPTO伝動装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101241295B1 (ko) 2010-10-29 2013-03-14 (주)태성공업 트랙터 설치용 전방출력 전달장치

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