JP2008005803A - ペットフード及びその調合システム - Google Patents

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Abstract

【課題】獣医や動物専門家等の指示に基づき、飼い主側でペットの個体状況に応じた適切な給餌を簡単に行うことを可能にするペットフードの調合システムを提供する。
【解決手段】a)複数種の肉類について、単位重量当たりの栄養素の含有量を比較し、プレミックスとして栄養素を補充配合することにより、異なる肉種で栄養的に均等化した定形小片状の肉類成形物からなる群と、b)乾燥した膨化穀類及びフレーク状の乾燥野菜類の各複数種からなる群と、c)ミネラル及びビタミン類と油脂を含む追加栄養素とを用意し、ペットの個体状況に応じて、a成分の群から選択した肉類成形物と、b成分の群から選択した膨化穀類及び乾燥野菜類の少なくとも一方と、c成分の追加栄養素とを組み合わせて1回分の給餌とする。
【選択図】なし

Description

本発明は、犬や猫等のペットに与えるペットフードと、その調合システムに関する。
従来より、犬や猫の食材として極めて多種多様なペットフードが市販されているが、嗜好性に訴える商品が多い上、食材の選択が殆どの場合に専門知識のない飼い主の好みや主観に任されるため、犬猫の種類、年齢、既往症、健康状態等の個体状況に応じた適切な給餌がなされにくく、アレルギーが発症したり、食餌の栄養バランスの偏りや過不足によって健康が悪化したり、傷病からの回復が進みにくくなることが多々あった。また、獣医や動物飼育の専門家が個々のペットの個体状況を掌握し、それに基づく給餌の栄養学的な指針を定めても、その指針に沿った給餌内容にするための簡便な統一的処方がないから、専門家側から飼い主へ的確な指示を出すこと自体が困難であった。
本発明は、上述の情況に鑑み、犬や猫等に与える食餌として栄養バランスの偏りや過不足を回避でき、ペットの健康維持及び健康改善に好適な食材の組合せを容易に選択して調合し得るペットフードを提供すると共に、獣医や動物飼育の専門家等の指示に基づき、飼い主側でペットの個体状況に応じた適切な給餌を簡単に行うことを可能にするペットフードの調合システムを提案するものである。
請求項1の発明に係るペットフードは、a)定形小片状の肉類成形物と、b)乾燥した膨化穀類及びフレーク状の乾燥野菜類の少なくとも一方と、c)ミネラル及びビタミン類と油脂を含む追加栄養素と、が組み合わされてなるものである。なお、本発明で総称的にいう「肉」の語意は鳥獣肉と共に魚肉を包含するものとする。
請求項2の発明は、上記請求項1のペットフードにおいて、a成分の肉類成形物は、細かく刻んだ肉又は魚肉素材と結合剤水溶液との混合物が凍結したものからなる構成としている。
請求項3の発明は、上記請求項1又は2のペットフードにおいて、b成分の膨化穀類は、原料穀類を膨化機にて加熱加圧して膨化したものである構成としている。
請求項4の発明は、上記請求項1〜3のいずれかのペットフードにおいて、b成分の乾燥野菜類は、生野菜を温水加熱後に熱風乾燥したものである構成としている。
請求項5の発明は、上記請求項1〜4のいずれかのペットフードにおいて、a成分の肉類成形物が全量中の30〜50重量%を占める構成としている。
請求項6の発明に係るペットフードの調合システムは、a)複数種の肉類について、単位重量当たりの栄養素の含有量を比較し、その含有量の多少に応じてプレミックスとして栄養素を補充配合することにより、異なる肉種で栄養的に均等化した定形小片状の肉類成形物からなる群と、b)乾燥した膨化穀類及びフレーク状の乾燥野菜類の各複数種からなる群と、c)ミネラル及びビタミン類と油脂を含む追加栄養素とを用意し、ペットの個体状況に応じて、前記a成分の群から選択した肉類成形物と、前記b成分の群から選択した膨化穀類及び乾燥野菜類の少なくとも一方と、前記c成分の追加栄養素とを組み合わせて1回分の給餌とするものである。
請求項7の発明は、上記請求項6のペットフードの調合システムにおいて、a成分の肉類成形物は細かく刻んだ肉又は魚肉素材と結合剤水溶液との混合物が凍結した状態であり、加温加水して融解させたa成分と加水還元したb成分とc成分とを混ぜ合わせて給餌する構成としている。
請求項1の発明によれば、給餌として必要な栄養分の内、a成分の肉類成形物より蛋白質が、b成分の膨化穀類より熱量源である糖質が、乾燥野菜類より繊維質及びビタミン類がそれぞれ補給され、更に不足栄養素がc成分にて補完され、もって栄養バランスの偏りや過不足のないペットフードを提供できる。しかして、a成分の肉類成形物が定形小片状であるため、その個数によって使用量を簡単に設定できると共に、b成分の乾燥した膨化穀類及びフレーク状の乾燥野菜類も計量カップ等で使用量を正確に計量でき、またc成分も一般的に液状として得られて計量容易であるから、これらの調合を所要比率で的確に且つ極めて簡単に行える。従って、獣医や動物飼育の専門家が個々のペットを診て給餌の栄養学的あるいは病理学的な指針を定め、その指針に沿った給餌内容にするための処方を前記a〜c成分の配合比率として的確に指示でき、この指示に基づいて飼い主側でペットの個体状況に応じた適切な給餌を極めて容易に行える。
請求項2の発明によれば、上記のペットフードにおいて、a成分の肉類成形物は細かく刻んだ肉又は魚肉素材と結合剤水溶液との混合物が凍結したものであるから、その混合物の調製時にプレミックスとして、例えば肉種による栄養分含有量の差を埋めるためのミネラルやビタミン類等の栄養素を容易に配合できると共に、その配合混合物からの成形分離によって得られる定形小片状の肉類成形物の間で栄養分含有量を均一化でき、もってより適切な給餌の調合を行える。
請求項3の発明によれば、上記のペットフードにおけるb成分の膨化穀類は、原料穀類を膨化機にて加熱加圧して膨化したものであるから、澱粉質が犬や猫のような肉食を主とする動物でも消化し易いα化状態で維持され、使用時の加水によってペットにとって食べ易い柔かな状態に容易に還元される。
請求項4の発明によれば、上記のペットフードにおけるb成分の乾燥野菜類は、温水加熱による酵素失活で日保ちがよくなると共に、熱風乾燥であるために真空乾燥のような栄養分の散逸がなく、且つ使用時の加水によって膨化穀類同様に容易に還元される。
請求項5の発明によれば、a成分の肉類成形物が全量中の特定範囲を占めることから、特に犬及び猫用として好適なペットフードが提供される。
請求項6の発明に係るペットフードの調合システムによれば、a成分の肉類成形物とb成分の膨化穀類及び乾燥野菜類を各々複数種から選択できるから、アレルギーや消化力の違いを始めとしてペットの個体状況に応じた適切な給餌の組合せを多く設定できる上、a成分の肉類成形物が異なる肉種でも栄養的に均等化しているため、その肉種の違いによって組み合わせるb,c成分の量を調整する必要がなく、それだけ給餌の調合設定が容易になる。
請求項7の発明によれば、上記のペットフードの調合システムにおいて、a成分の凍結した肉類成形物は加温加水で融解し、細かく刻まれた肉又は魚肉素材が柔かな状態で加水還元したb成分とc成分に混ざるから、犬や猫等にとって食べやすい食餌となる。
本発明のペットフードは、既述のように、a)定形小片状の肉類成形物と、b)乾燥した膨化穀類及びフレーク状の乾燥野菜類の少なくとも一方と、c)ミネラル及びビタミン類と油脂を含む追加栄養素とが組み合わされてなり、給餌として必要な栄養分の内、a成分の肉類成形物より蛋白質が、b成分の膨化穀類より熱量源である糖質が、乾燥野菜類より繊維質及びビタミン類がそれぞれ補給され、更に不足栄養素がc成分にて補完されるから、栄養バランスの偏りや過不足のないものを提供できる。
しかも、a成分の肉類成形物が定形小片状であるため、その個数により、例えば中型犬には15個、小型犬には10個というように、ペットの体格や年齢、成長期か否か、健康状態等に対応して使用量を簡単に設定でき、秤で重量を計りつつ使用量を加減するような煩わしい手間が不要となる。また、b成分の膨化穀類及び乾燥野菜類についても、粒状やフレーク状の乾燥物であるから、計量カップ等で使用量を容易に正確に設定できる。更に、c成分も一般的に液状として得られるため、やはり計量カップ等で容易に使用量を調整できる。
従って、本発明のペットフードを利用すれば、獣医や動物飼育の専門家が個々のペットを診て給餌の栄養学的(あるいは病理学的)な指針を定め、その指針に沿った給餌内容にするための処方を前記a〜c成分の配合比率として的確に指示でき、この指示に基づいて飼い主側でペットの個体状況に応じた適切な給餌を行うことが極めて容易となる。
本発明のペットフードの調合システムは、上述のように専門家から飼い主への指示でペットの個体状況に応じた適切な給餌を行うのに好適な方法であり、前記a〜c成分を組み合わせて1回分の給餌とするが、a成分の群として異なる肉種で栄養的に均等化した複数種と、b成分として乾燥した膨化穀類及びフレーク状の乾燥野菜類の各複数種とを用意し、ペットの個体状況に応じて、a成分の群から選択した肉類成形物と、b成分の群から選択した膨化穀類及び乾燥野菜類の少なくとも一方と、c成分の追加栄養素とを調合する。これにより、a成分の肉類成形物とb成分の膨化穀類及び乾燥野菜類を各々複数種から選択できるから、アレルギーや消化力の違いを始めとしてペットの個体状況に応じた適切な給餌の組合せを多く設定できる。
ここで、a成分の肉類成形物は、犬猫等の主食材になるが、量的には個々のペットにおいて給餌として必要な蛋白質量を満たすものとする。その肉の種類としては、魚肉を含めて特に制約はないが、一般的には鶏肉、羊肉、馬肉、鹿肉等が使用される。
しかして、肉に含まれるミネラルやビタミン類等の栄養素は当然に肉種によって含有量が異なるが、本発明では、プレミックスとしてミネラルやビタミン類等の栄養素を予め添加配合することにより、肉種の違いによる栄養素含有量の差を埋めて均等化する。これにより、a成分の肉類成形物の肉種が異なっても、組み合わせるb,c成分の量を栄養素含有量に応じて調整する必要がなくなるから、それだけ給餌の調合設定が容易になる。
上述のようにプレミックスによって栄養素含有量を均等化するには、その各栄養素について、用意する複数種の肉の内で最も含有量が高い肉種を基準として、他の肉種に相対的不足分を補充する形にすればよい。例えば、図1(イ)のメッシュ地の棒グラフは、ある栄養素Nについて、6種のペットフードF1〜F6の調合に用いる3種の肉類成形物a1〜a3の各々に使用される肉M1〜M3における含有量を示すが、その含有量に差があるために最も高い肉M3の含有量を基準レベルL1とする。そして、図1(ロ)に示すように、他の肉M1,M2に対してプレミックスP(梨地で表す)として不足分の当該栄養素Nを補充することにより、肉類成形物a1〜a3の間での含有量を均等化している。なお、この栄養素Nについては肉M3へのプレミックスを要さないが、栄養素の種類毎に肉M1〜M3の含有量が異なるから、通常では肉M3についても他の栄養素を含むプレミックスを行うことになる。
図1(イ)(ロ)の仮想線で示すL2は当該栄養素Nの飼料全体としての必要量であり、例えば成犬や成長期の犬の食餌における各栄養素の必要量はAAFCO(米国フード検査官協会)にて規定されている。しかして、肉M1〜M3の間で含有量に差がある栄養素であっても、その最低含有量の肉の値が規定必要量L2以上である場合は、当該栄養素をプレミックスとして配合する必要はない。
a成分の定形小片状の肉類成形物を製造するには、挽き肉機等で細かく刻んだ肉又は魚肉素材と結合剤水溶液とを混合し、この混合物を浅い角皿状のような適当な成形容器に収容し、冷凍によって厚板状に成形したのち、この凍結状態の厚板状成形物を切断機で定形の角小片に裁断分離すればよい。この裁断分離した角小片は、所要量ずつ包装して冷凍保存し、給餌に使用する際に加温加水して融解させることになる。しかして、既述のプレミックスの栄養素は、前記結合剤水溶液に予め配合しておくか、該結合剤水溶液と肉素材との混合時に同時に添加混合する。なお、プレミックスには、ミネラルやビタミン類の他、油脂を加えることも好ましい。
上記の結合剤水溶液としては、肉類成形物を加温加水で容易に融解でき、且つ食材としての安全性を確保できるように、ゼラチンや寒天の温水溶液を用いることが推奨される。また、肉類成形物は、その使用量設定を含む取扱い性と、ペットによる食べ易さから、一辺5〜20mm程度の略立方体とするのがよい。
b成分のうち、乾燥した膨化穀類は、米や燕麦等の原料穀類を膨化機(所謂ポン菓子の製造機)にて加熱加圧して膨化したものであり、澱粉質がα化状態を維持して犬や猫のような肉食を主とする動物でも消化し易く、且つ使用時の加水によって容易に柔かな状態に還元されるという利点がある。そして、このような膨化穀類としては、穀物の粒自体を膨化機内で加熱加圧して開封することで膨化させたものの他、穀物の破砕物を膨化機内で加熱加圧し、これをエクストルーダーで押し出して発泡したものをカットし、更にローラーでフレーク状に圧片加工したもの等も好ましく使用できる。
また、b成分のフレーク状の乾燥野菜類は、薄くカットしたカボチャやキャベツ等の野菜類を温水加熱後に熱風乾燥機によって乾燥し、この乾燥物をフレーク状に破砕したものが好適である。すなわち、この方法では、温水加熱による酵素失活で日保ちがよくなると共に、熱風乾燥であるために真空乾燥のような栄養分の散逸がなく、且つ前記の膨化穀類と同様に使用時の加水によって容易に還元されるという利点がある。
なお、前記の乾燥前の温水加熱は温水温度80〜90℃で数10秒程度、熱風乾燥は60〜70℃程度の比較的低温で水分含有率80%以下になるまで行うのがよい。また、熱風乾燥後には紫外線殺菌処理を行うことが推奨される。しかして、フレーク状の大きさは20mm角程度である。
これらb成分の膨化穀類と乾燥野菜類は、通常では両方を用いることが望ましいが、ペットの健康状態等によっては一方のみを用いる場合がある。しかして、本発明のペットフードの調合システムにおいて、b成分の膨化穀類及び乾燥野菜類として各々用意する複数種は、材料の穀物や野菜の種類が全体的に異なるものの他、複数種の穀物や野菜の混合物における混合比率が異なるものを含めてもよい。
本発明のペットフードの調合システムでは、既述のプレミックスで栄養素含有量を均等化した前記a成分の群から選択した肉類成形物と、前記b成分の群から選択した膨化穀類及び乾燥野菜類の少なくとも一方と、前記c成分の追加栄養素とで1回分の給餌を調合するが、c成分についてはa,b成分の組合せの種別に関係なく共通にする、つまり同じ組成のものを同量使用することで、ペットフード全体としての必要栄養量を満たすように設定するのがよい。
例えば、図2(イ)は、前記6種のペットフードF1〜F6として、既述のように栄養素Nの含有量をプレミックスで均等化した肉類成形物a1〜a3に対し、b成分の複数種b1〜b6(斜線部)を用いて異なる組合せにしたときの当該栄養素Nの含有量を示す。この場合、栄養素Nの含有量は、ペットフードF2,F4,F6では規定必要量L2を満たしているが、ペットフードF1,F3,F5では不足している。そこで、その含有量が最も少ないペットフードF3の不足分Δをc成分における当該栄養素Nの追加量に設定し、図2(ロ)のように、同じc成分の同量を全部のペットフードF1〜F6に一律に追加配合することにより、当該栄養素Nの含有量が6種のペットフードF1〜F6の全てで規定必要量L2を満たすようにする。
従って、c成分の追加栄養素としては、他の各栄養素についても同様に、最も含有量が少なくなるa,b成分の組合せで規定必要量を満たし得る追加配合量を算出し、これら追加配合する各栄養素を含むものとすればよい。ただし、a,b成分のみで全部の組合せが規定必要量を満たすことになる栄養素については、言うまでもなくc成分に含める必要はない。
このように、c成分をa,b成分の組合せの種別に関係なく共通にする方式とすれば、a,b成分の組合せ毎に異なる組成のc成分を調製する場合の極めて煩雑な手間が不要となるから、システム運営上で大幅なコストダウンになると共に、専門家側からの指示も簡略になり、また飼い主側での飼料調合も容易になる。なお、このような方式の調合では各ペットフードで多くの栄養素が規定必要量を越えることになるが、基本的にa,b成分の組合せで各栄養素を規定必要量に近づけ、c成分で補完する形であるから、各栄養素が極端な過剰になってペットの健康を害するような懸念はない。
以下に、本発明に係るペットフードの調合システムの実施例として、用意した下記表1に示すa成分の3種a1〜a3と、下記表2に示すb成分の4種b1〜b4の組み合わせから、6種のペットフードF1〜F6を調合する場合について、具体的に説明する。
















Figure 2008005803
Figure 2008005803
Figure 2008005803
〔a成分におけるプレミックスの算定〕
a成分に用いる前記3種の肉類について、ミネラル及びビタミン類の含有量を測定し、各栄養素の含有量が最大となる肉種を基準(当該栄養素のプレミックスなし)として、肉400g当たりのプレミックスの量を算定した。その結果を次の表4に示す。なお、ビタミンA、パントテン酸、ナイアシン、葉酸については、いずれの肉も規定必要量を越える含有量であったため、プレミックスは不要とした。









Figure 2008005803

〔a成分の肉類成形物の製造〕
前記の3種の肉について、挽き肉機で径約5mmの挽き肉にした各肉素材100重量部に対し、それぞれ魚由来のゼラチン粉末5重量部を50℃の温水100重量部に溶解した温水溶液に所要のプレミックス液を添加したものを混合し、この混合物を矩形成形皿に厚さ約20mmに敷き詰めて収容し、冷凍機内で−30℃以下で急速冷凍したのち、成形皿から取り出した厚板状の冷凍物を裁断して約10mm角のサイコロ状の肉類成形物a1〜a3とし、各々の所要量をポリエチレン袋に収容して使用直前まで冷凍保存した。なお、各肉類成形物a1〜a3におけるプレミックス液の組成は、表1記載の栄養素を同表記載の比率となるように配合したものである。
〔b成分の製造〕
膨化穀類として膨化米(脱穀した生米を膨化機内で加熱加圧後に開封して膨化)とオーツ麦(圧片加圧済みのオートミールを膨化機内で加熱加圧後に開封して膨化)の2種、ならびに乾燥野菜として共に約20mm角のフレーク状をなすカボチャ及びキャベツの2種を用い、前記表2の4種の配合としたものを各々ポリエチレン袋入りのパックとした。
〔c成分の追加栄養素の設定〕
プレミックスで栄養素含有量が均等化したa成分と、b成分の前記4種b1〜b4の各々との組合せにおける各栄養素含有量の過不足を、AAFCO(前出)による成犬用の規定必要量を基準(ゼロ)として算出したところ、b成分の種類b1〜b4によって表5に示す結果(△付きの数値は不足量)となった。そして、この結果から同表記載のように、各栄養素についてb成分の4種b1〜b4間で最大の不足量をc成分における追加栄養素の設定量とした。ただし、カルシウムについては、公正取引協議会の基準でリンとの比率Ca/Pが1〜2であるため、算出値の1.1倍(1割増し)とした。
























Figure 2008005803

〔ペットフードの調合〕
肉類成形物a1〜a3(各2パックで計6パック)をそれぞれ容器に取り出して温水を加えて融解させる一方、b成分の膨化穀類−乾燥野菜混合物b1〜b4(b1とb3が1パック、b2とb4が2パック)をそれぞれ容器に取り出して加水して復元させ、前記表3で示すa成分とb成分の6種の組合せにそれぞれc成分の追加栄養素液と油脂(ヒマワリ油)を加える形で、各々を軽く混ぜ合わせてペットフードF1〜F6を調合した。なお、オート麦の脂肪含量が高いため、油脂の配合量は表2で示すように、膨化米配合のb1,b2を用いる場合の20gに対し、オート麦配合のb3,b4を用いる場合を10gと少なくしている。
かくして、調合したペットフードF1〜F6は、a成分の肉類成形物におけるプレミックスによる栄養素の個別配合と、c成分としての栄養素の一律配合により、いずれもが成犬用として適正な飼料になっている。従って、この実施例のような手順により、ペットフード用としてa成分に用いる肉類ならびにb成分に用いる膨化穀類及び乾燥野菜類の代表的にものについて、予め各栄養素含有量を測定し、その測定結果からプレミックスとc成分の追加栄養素を設定し、これらをパック形態で用意するようにシステム化しておけば、獣医や動物飼育の専門家がペットの個体状況に応じた適正な食餌内容を能率よく簡単に指示できると共に、その指示に基づいて飼い主側でも容易に給餌を行える。
本発明に係るペットフードの調合システムで用いるa成分の肉類成形物における栄養素Nの含有量を表す棒グラフであり、(イ)はプレミックス前の含有量、(ロ)はプレミックス後の含有量を示す。 同調合システムにおける同栄養素Nの含有量を表す棒グラフであり、(イ)はa成分とb成分による含有量、(ロ)はa,b成分にc成分を加えた状態の含有量を示す。
符号の説明
a1〜a3 肉類成形物
b1〜b6 b成分
c c成分
F1〜F6 ペットフード
L1 基準レベル
L2 規定必要量
M1〜M3 肉類
N 栄養素
P プレミックス

Claims (7)

  1. a)定形小片状の肉類成形物と、
    b)乾燥した膨化穀類及びフレーク状の乾燥野菜類の少なくとも一方と、
    c)ミネラル及びビタミン類と油脂を含む追加栄養素と、
    が組み合わされてなるペットフード。
  2. 前記a成分の肉類成形物は、細かく刻んだ肉又は魚肉素材と結合剤水溶液との混合物が凍結したものである請求項1記載のペットフード。
  3. 前記b成分の膨化穀類は、原料穀類を膨化機にて加熱加圧して膨化したものである請求項1又は2に記載のペットフード。
  4. 前記b成分の乾燥野菜類は、生野菜を温水加熱後に熱風乾燥したものである請求項1〜4のいずれかに記載のペットフード。
  5. 前記a成分の肉類成形物が全量中の30〜50重量%を占める請求項1〜4のいずれかに記載のペットフード。
  6. a)複数種の肉類について、単位重量当たりの栄養素の含有量を比較し、その含有量の多少に応じてプレミックスとして栄養素を補充配合することにより、異なる肉種で栄養的に均等化した定形小片状の肉類成形物からなる群と、b)乾燥した膨化穀類及びフレーク状の乾燥野菜類の各複数種からなる群と、c)ミネラル及びビタミン類と油脂を含む追加栄養素とを用意し、
    ペットの個体状況に応じて、前記a成分の群から選択した肉類成形物と、前記b成分の群から選択した膨化穀類及び乾燥野菜類の少なくとも一方と、前記c成分の追加栄養素とを組み合わせて1回分の給餌とするペットフードの調合システム。
  7. 前記a成分の肉類成形物は細かく刻んだ肉又は魚肉素材と結合剤水溶液との混合物が凍結した状態であり、加温加水して融解させたa成分と加水還元したb成分とc成分とを混ぜ合わせて給餌する請求項6記載のペットフードの調合システム。
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