JPH03240445A

JPH03240445A - 野菜、牧草類含有ペットフードおよびその製造方法

Info

Publication number: JPH03240445A
Application number: JP2037314A
Authority: JP
Inventors: Seinosuke Oshima; 大島　誠之助; Takehisa Soma; 相馬　武久; Koji Magai; 真貝　弘司; Takehiro Seki; 関　武浩
Original assignee: NIPPON NOUSAN KOGYO KK; Nihon Nosan Kogyo Co Ltd
Current assignee: NIPPON NOUSAN KOGYO KK; Nihon Nosan Kogyo Co Ltd
Priority date: 1990-02-20
Filing date: 1990-02-20
Publication date: 1991-10-25

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明は野菜、牧草類を肉眼的に認められる大きさ以上
の形状として残すようにするペットフードおよびその製
造方法に関する。

〔従来の技術〕

昨今ベット飼育者、飼い主のＩＢ望は多様化し、ベット
の健康、長寿というものを真に欲する傾向が非常に強く
現れて来ている。このような−環としてベットに野菜、
牧草類を食べさせたいという願望には根強いものがある
。この背景としては、ベットが生の野草（青草）を散歩
や放し飼い中に食べたがるという事実、肉類等の美食に
偏り過ぎているとい・うバランス是正感覚、肥満・運動
不足からのダイエツト志向、あるいはビタミン類摂取願
望、便通の改善の願望などがあるものと考えられる。

このためベットの飼い主は、手作りの料理の場合は野菜
類を積極的にベントの食事に調理給与するよ・うに配慮
している場合が多いが、一方、市販のエクストルーダー
加工したいわゆるドライペットフードにおいてはふずま
なとの糟糠類、米糠油かす、コーングルテンフィードな
どの植物油粕類あるいは玉蜀黍、マイロ、小麦などの穀
物を多く配合して繊維質を供給するか、ないしは繊維質
を強調するため更に赤色、黄色、緑色などで着色する方
法などが試みられているのが現状である。

しかしながら、ペット動物の飼い主はペットフードに糟
糠類、植物油粕類でなく本物の野菜あるいはそれに類す
る牧草等が含有されていることを望んでおり、繊維質源
として野菜を配合しても、その野菜がそれと識別できな
いものとなっていることから、表示と実際の中身が一致
しているかどうか疑問が残るなどの難点があった。その
ためにはペットフード中の野菜あるいはそれに類する牧
草等が確かにそれと認めることができるようにする必要
があるが、従来はそのようなペットフードは開発されて
いないのが現状である。

〔発明が解決しようとする問題点〕

本発明は上記難点を解決し、ペット動物の栄養としても
バランスがとれ、しかも配合した野菜あるいは牧草等が
確かにそれと認められるようなペットフードおよびその
製造方法を提供し、ペットフードの使用者にとって表示
した野菜の内容がペットフードそのものより確認でき、
安心して使用できるペットフードを提供することにある
。

〔問題点を解決するための手段〕

本発明者らは、これらの問題点を解決すべく鋭意研究を
重ねた結果、乾燥処理した粒状あるいは粗砕状の野菜、
牧草類をコンディショナーまたはエクストルーダーから
投入してエクストル−グー加工すれば配合した野菜、牧
草類がそれと認められるものとなることを見出し本発明
を完成した。

すなわち、本発明は野菜、牧草類が小粒あるいは小片形
状で含有して成ることを特徴とする水分含量３５重量％
以下の野菜、牧草類含有ペットフードであり、また水分
含量３５重量％以下のペットフードをエクストルーダー
加工するに際し、ペットフード主要原料の配合・粉砕工
程後の任意の工程で乾燥処理した粒状あるいは粗砕状の
野菜、牧草類を配合し、エクストルーダー加工すること
を特徴とする野菜、牧草類含有ペットフードの製造方法
である。

本発明における水分含量３５重量％以下のペットフード
とは、通常エクストルーダー加工される水分含量が１５
重量％以下のドライタイプのベラトフード、水分が２０
〜３０重量％のソフトモイストタイプと称せられるペッ
トフードおよび水分が２０〜３５重量％で生肉、肩肉、
内臓等を使用したセミモイストタイプのペントフードを
いい、主に使用される原料としては、例えばとうもろこ
し、マイロ、小麦粉、糟糠類、大豆油粕、酵母類、魚粉
、肉骨粉、鶏肉、畜肉およびこれらの内臓あるいは副産
物、マグロ、カツオ等の魚の肩肉、チーズ、バター、粉
乳、卯などの乳卵製品、動植物油脂、着色料、ビタミン
類、ミネラル類、その他等がある。

本発明において使用する野菜、牧草類とは、船釣に使用
されるいわゆる乾燥野菜あるいは牧草をいう。野菜の種
類はとしては、特に限定されるものではなく、人参、大
根、蕪などの根菜類：キャベツ、白菜、ちんげん菜、た
か菜、大根葉、小松菜、パセリなどのいわゆる菜っ葉類
：胡瓜、トマト、南瓜などの実もの、いんげん、空豆、
ささげなどの豆類：えのき茸、椎茸、マツシュルームな
どの茸類：薩摩芋、じゃがいも、里芋などの芋類などが
挙げられ、また、牧草類としてはアルファルファ、クロ
ーバ−１青刈作物、ビートトップ、チモシー、オーチャ
ード、イタリアンライグラス等が挙げられる。これら野
菜・牧草類はこれらのうち一種類以上数種類を任意の組
み合わせで使用することが可能であるが、赤色系統の人
参と緑色系統の野菜、牧草類を組み合わせて使用するの
が望ましい。また、これら野菜本発明牧草類は熱風乾燥
法や凍結乾燥法など任意の方法により、水分含量が約１
０重量％以下で黴が生えないような状態にまで乾燥した
ものが利用し易く望ましいが、保存条件が満たされれば
水分含量が約２５〜３０重量％程度の乾燥のものでもエ
クストルーダーの加工条件によっては使用可能である。

これらの野菜、牧草類は乾燥処理し粒状あるいは粗砕状
の状態で用いる。粒状あるいは粗砕状の形状は粉状でな
ければ適宜のサイズ、形状でよく、例えばニンジン、大
根、さつま芋等は使用時に粒状、サイコロ状などであれ
ばよく、特に−片が４〜５１程度のサイズから一片が１
５＋ｎ程度のすイズにすると出来上がりの製品において
ペソＩ・フードにニンジン等の形状がそれと認められる
ものとなるが、この際、粉部分が混入しても粒状部分が
多ければ差支えないものである。また、キャベツ、大根
の葉、アルファルファ等は粗砕すると不定形になるが、
−片が約５〜２５ｍｍ程度のサイズとするのが望ましく
、また粒状のものと同様に粉部分が混入することは差支
えないものである。

本発明のペットフードの製造方法は通常次のようにして
製造する。まず、」１記した野菜、牧草類以外の主原料
、例えばとうもろごし、マイロ、大豆油粕等と他の副原
料の一定量を配合・混合した後所望のサイズに粉砕する
。この粉砕した原料は輸送機、タンク、コンディショナ
ーを介しエクストルーダーに送られるが、これらの粉砕
後の任意の工程にて乾燥処理した粒状あるいは粗砕状の
野菜、牧草類を一定量配合ないしは投入する。また、こ
のように野菜、牧草類を配合した原料に対し、コンディ
ショナーあるいはエクストルーダーにて適当量の水また
は蒸気を加えつつエクストル−グーに送り込みエクス１
ヘルーダー加工する。エクストルーダー加工したものは
バンドドライヤー回転式通風乾燥機等にて水分含量３５
重量％以下になるように乾燥する。

なお、乾燥処理した粒状あるいは粗砕状の野菜、牧草類
の配合は主要原料の配合・粉砕工程後の工程であれば、
輸送機、タンク、コンディショナーおよびエクストルー
ダーへの投入の他、別途に乾燥野菜の混合ミキサーを設
け、配合してもよい。輸送機、コンディショナーおよび
エクストルーダーへ定量フィダーを用いて乾燥野菜を投
入すると、より簡便に投入できる。

乾燥処理した粒状あるいは粗砕状の野菜、牧草類の配合
量としては、野菜、牧草類の季節性、価格、供給量など
の要因により適宜選択されるものであるが、乾燥野菜、
牧草類の水分含量が約１０重量％程度の場合０．５重量
％以下ではその存在が不明確であり、また３０重量％以
上では他の原料との兼ね合いからエクストルーダー加工
の成形上で安定した物性が得られず、かつ十分な膨化が
得られなくなるので０．５〜３０重量％の範囲で添加配
合するのが望ましい。

また、本発明のペットフードドの製造におけるエクスト
ル−グー加工は１軸エクストルーダーでも２軸エクスト
ルーダーを用いてよい。

」１記のような製造方法により、野菜、牧草類が小粒あ
るいは小片形状で含有した野菜、牧草類含有のペラｌ−
フードを得ることができる。なお、野菜、牧草類の小粒
あるいは小片形状とは肉眼でそれと視認できる程度のサ
イズをいい、望ましくは約１ｕ程度以上の小粒あるいは
小片形状とするのが望ましい。本発明においてはペント
フード成形物の内部にも含有されるものであるが、特に
ペットフード成形物の表面には野菜、牧草類の小粒ある
いは小片がそれと認識できるものとなり、極めて見場の
よいペツＩ−フードとなるものである。

本発明を適用し得る対象のペットフードとしては、特に
その動物の種類、成長度合い等限定されるものではない
が、特に犬・横用のエクストル−グー処理ペットフード
に使用するとより効果的で− ある。

〔実施例〕

実施例］熱風乾燥法により乾燥した角状の水分含量１３重量％の
人参を粗砕して、４１１１目開きの篩にてふるい分けし
て粒状の乾燥人参を得た。また、相く切断し熱風乾燥法
により乾燥したキャベツ、ちんげん菜をそれぞれ粗砕し
、不定形のキャベツ、ちんげん菜を得た。

次に第１表に示す原料組成の原料を配合してよく混合し
た後、１．５ｍｍスクリーンの高速粉砕機で粉砕した。

この混合物に第２表に示す原料のうち乾燥野菜以外の原
料をエクストル−グーの前に配置したコンディショナー
にて添加するとともに蒸気と水を力ｎえ水分含有量２８
％とし、エクストルーダーに送り込み、かつ第２表に示
し、上記のように処理した乾燥野菜をエクスＩ・ルーダ
−への投入口より供給し、高温高圧下でよく混和しダイ
の細孔より急速に押し出した後、専用の高速切断機によ
り一定の長さに切断した。そしてこれを通風冷却機に送
り、水分２５％のソフトタイプのトングフードを得た。

次に、対照のドッグフードを得るため、第１表および第
２表に示す対照区の配合を用いる以外は上記と同様な方
法にて対照のドッグフードを製造した。

第１表　基本飼料の組成第２表　配合原料上記のようにして得た本発明のトングフードと対照のド
ッグフードについて、愛犬家が各々の飼い犬に与えた結
果の評価は第３表の通りであり、本発明のドッグフード
は野菜、牧草類の小粒あるいは小片がそれと認識でき、
良好な見場でペット動物の栄養状態も好ましいものであ
るとの評価を得た。

１第３表実施例２熱風乾燥法により乾燥した角状の水分含量１３重量％の
人参を粗砕して、４ｍ＋＋目開きの篩にてふるい分けし
て粒状の乾燥人参を得た。また、粗く切断し熱風乾燥法
により乾燥した大根葉、グリ−２ンビーンをそれぞれ粗砕し、不定形の大根葉、グリーン
ビーン得た。

次に第４表に示す原料組成の原料を配合してよく混合し
た後、１．２ｍｍスクリーンの高速粉砕機で粉砕した。

この混合物に第５表に示す油脂以外の乾燥野菜類をエク
ストルーダー前段のコンディショナーとエクストルーダ
ーとの結合部から投入し、しかる後これに蒸気と水を加
え水分含有量２８％とし、エクストルーダーに送り込み
、高温高圧下でよく混和しダイの細孔より急速に押し出
した後、専用の高速切断機により一定の長さに切断した
。そしてこれを熱風乾燥機に送り、水分９％になした後
牛脂４部をその表面にスプレィし、ドライキャツトフー
ドを得た。

このようにして得たドライキャツトフードは人参、大根
葉、グリーンビーンが１１サイズ以上のものが表面に認
められものであり、見場的にも極めて好ましいものであ
った。

第４表基本飼料の組成第５表乾燥野菜等の組成がベントフードと別に野菜を与えなくとも安心してベン
ト動物にあたえることができ、しかも本物の野菜、牧草
類が入るためペンｌ−動物にとって栄養的にも満足でき
るペットフードとなる。また、野菜、牧草類が表面に認
められる形態となるので、ペットフードの見場も改善さ
れるなどの効果がある。

また、本発明の野菜、牧草類含有ペットフードの製造方
法によれば、野菜、牧草類がそれと認められるペットフ
ードが極めて容易に得る事ができる。

Claims

【特許請求の範囲】

（１）野菜、牧草類が小粒あるいは小片形状で含有して
成ることを特徴とする水分含量３５重量％以下の野菜、
牧草類含有ペットフード。
（２）水分含量３５重量％以下のペットフードをエクス
トルーダー加工するに際し、ペットフード主要原料の配
合・粉砕工程後の任意の工程で乾燥処理した粒状あるい
は粗砕状の野菜、牧草類を配合し、エクストルーダー加
工することを特徴とする野菜、牧草類含有ペットフード
の製造方法。