JP2008005205A - 光制御型フェーズドアレイレーダ装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 従来のフェーズドアレイレーダ装置では、電気線路や導波管を用いてレーダに必要な信号を伝送するため、電気線路を用いた場合には長距離伝送における伝送損失の増大、導波管を用いた場合には重量の増大という問題があった。
【解決手段】 光制御型のフェーズドアレーアンテナを適用したレーダ装置の構成にすることで、艦船用や地上配置用等の長距離伝送を有する大規模なフェーズドアレイレーダ装置に用いた場合、電子機器間を光ファイバで接続することから伝送損失が小さくなり、従来の大規模フェーズドアレイレーダ装置で必要不可欠であった中継用の増幅器等を省くことができ、消費電力の節約、低コスト化が図れ、また、光ファイバは同軸線路やマイクロストリップ線路、導波管よりも材質的に軽いため、レーダ装置自体の軽量化が図れる。
【選択図】 図1
【解決手段】 光制御型のフェーズドアレーアンテナを適用したレーダ装置の構成にすることで、艦船用や地上配置用等の長距離伝送を有する大規模なフェーズドアレイレーダ装置に用いた場合、電子機器間を光ファイバで接続することから伝送損失が小さくなり、従来の大規模フェーズドアレイレーダ装置で必要不可欠であった中継用の増幅器等を省くことができ、消費電力の節約、低コスト化が図れ、また、光ファイバは同軸線路やマイクロストリップ線路、導波管よりも材質的に軽いため、レーダ装置自体の軽量化が図れる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、光制御型フェーズドアレイレーダ装置に関するものである。
電子ビーム走査やビームパターン形状の情報を伝送するための信号光と、信号光の周波数に対しアンテナから放射されるマイクロ波の周波数だけずれた周波数を持つ局部発振光とが光マイクロ波発生器より生成され、この2つの光信号は光ファイバを介して光分配器に伝送されて分配され、信号光は外部から入力される所望なビーム走査や形状の情報を受けて駆動する空間光強度変調器によりビーム光に変換され、その先に設置したフーリエ変換レンズに入力される。ビーム光は、フーリエ変換レンズによりアンテナビームパターンに対応した開口分布となる光信号に変換され、その先の光合成器に入力される。
一方、光分配器より出力された局部発信光はビーム拡大レンズを介して前記開口分布となる光信号と同じビーム幅にまで拡大され、その先に設置した光合成器で前記開口分布となる光信号と合成される。その後、合成された光信号は複数の光ファイバを束ねて構成されるファイバアレーに入力され、複数のファイバに分割されて伝送され、複数のファイバと接続された複数の光マイクロ波変換器でマイクロ波に変換される。送信時は開口分布となる前記マイクロ波が複数のアンテナを介して空間に放射され、受信時は局部発信信号となる前記マイクロ波と複数のアンテナで受信した受信信号とから受信信号(中間周波数)が生成される。
この構成により、光信号で電子ビーム走査やビーム形状を制御することができる光制御型フェーズドアレイアンテナ装置となり、マイクロ波信号で制御するフェーズドアレーアンテナと同様な動作を有するものは、既に開示されている(特許文献1参照。)。
この構成により、光信号で電子ビーム走査やビーム形状を制御することができる光制御型フェーズドアレイアンテナ装置となり、マイクロ波信号で制御するフェーズドアレーアンテナと同様な動作を有するものは、既に開示されている(特許文献1参照。)。
ところで、従来のレーダ装置では、レーダ信号がマイクロ波であったため、アンテナ装置や送受信機等の電子機器を接続する電気線路には一般的に同軸線路やマイクロストリップ線路、導波管等が用いられている。例えば、艦船等の大規模レーダ装置に用いる場合には伝送損失の小さい導波管等が用いられるが、船体自体の重量化を招くという問題があった。
一方、同軸線路やマイクロストリップ線路を伝送手段としてレーダ装置に用いた場合、伝送損失がレーダ帯域の10GHz帯で約1dB/mと極めて大きいため、伝送線路の途中に必要な数のマイクロ波用増幅器を追加して伝送信号の減衰を補う構成を取る。
その結果、追加した増幅器を動作させるための電力消費の増大や増幅器分のコスト増大、さらには回路規模の増大という問題があった。
このため、光制御型フェーズドアレイアンテナ装置を用いたフェーズドアレイレーダ装置の実現が望まれていた。
一方、同軸線路やマイクロストリップ線路を伝送手段としてレーダ装置に用いた場合、伝送損失がレーダ帯域の10GHz帯で約1dB/mと極めて大きいため、伝送線路の途中に必要な数のマイクロ波用増幅器を追加して伝送信号の減衰を補う構成を取る。
その結果、追加した増幅器を動作させるための電力消費の増大や増幅器分のコスト増大、さらには回路規模の増大という問題があった。
このため、光制御型フェーズドアレイアンテナ装置を用いたフェーズドアレイレーダ装置の実現が望まれていた。
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、光制御型のフェーズドアレーアンテナを用いてフェーズドアレイレーダ装置を構成し、アンテナと励振機及び受信機や信号処理器との間を光ファイバで接続することによって、機器間の伝送損失を低減することを目的としている。
第1の発明の光制御型フェーズドアレイレーダ装置は、送信ビームに対応した信号光とそれを搬送する光搬送波の2つの信号光を生成し、それら2つの信号光を合波して第1の光信号として送出する第1の光励振機と、上記第1の光励振機で合波された第1の光信号から所望の送信ビームパターンの開口分布に対応した複数の第1のビーム光を形成する第1の光ビーム形成器と、上記第1の光ビーム形成器で形成された複数の第1のビーム光のそれぞれを検波してマイクロ波信号を生成するとともに、受信信号をそれぞれ検波して第3の光信号に変換する複数の光マイクロ波変換器と、上記複数の光マイクロ波変換器で生成されるマイクロ波信号を空間へ放射するとともに、その反射信号をそれぞれ受信し、当該受信信号をそれぞれ上記複数の光マイクロ波変換器へ送出する複数のアンテナと、上記複数の光マイクロ波変換器の駆動電力を励起光として供給する電源用光源と、上記電源用光源からの励起光をアンテナ数に応じて複数の励起光に分配し、上記複数の光マイクロ波変換器へそれぞれ伝送する光分配器と、受信ビームに対応した信号光とそれを搬送する光搬送波の2つの信号光が生成され、それら2つの信号光を合波して第2の光信号として送出する第2の光励振機と、上記第2の光励振機で合波された第2の光信号から所望の送信ビームパターンの開口分布に対応した複数の第2のビーム光を形成する第2の光ビーム形成器と、上記第2の光ビーム形成器で形成された第2のビーム光と上記光マイクロ波変換器で変換された第3の光信号とを混合して、第4の光信号に周波数変換する複数の光周波数コンバータと、上記複数の光周波数コンバータで周波数変換された複数の第4の光信号を合成する光合成器と、上記光合成器の合成光から、所望の受信ビーム形状及び走査をしたレーダ受信信号を得る光受信機と、を具備するものである。
第2の発明の光制御型フェーズドアレイレーダ装置は、送信ビームに対応した信号光とそれを搬送する光搬送波の2つの信号光を生成し、それら2つの信号光を合波して第1の光信号として送出する第1の光励振機と、上記第1の光励振機で合波された第1の光信号から所望の送信ビームパターンの開口分布に対応した複数の第1のビーム光を形成する第1の光ビーム形成器と、上記第1の光ビーム形成器で形成された複数の第1のビーム光のそれぞれを検波してマイクロ波信号を生成するとともに、受信信号をそれぞれ検波して第3の光信号に変換する複数の第1の光マイクロ波変換器と、上記複数の第1の光マイクロ波変換器で生成されるそれぞれのマイクロ波信号を空間へ放射するとともに、その反射信号をそれぞれ受信し、当該受信信号をそれぞれ上記複数の第1の光マイクロ波変換器へ送出する複数のアンテナと、上記複数の第1の光マイクロ波変換器の駆動電力を励起光として供給する電源用光源と、上記電源用光源からの励起光をアンテナ数に応じて複数の励起光に分配し、上記複数の第1の光マイクロ波変換器へそれぞれ伝送する光分配器と、上記複数の第1の光マイクロ波変換器により受信信号からそれぞれ変換された第3の光信号をマイクロ波信号へ変換する複数の第2の光マイクロ波変換器と、上記複数の第2の光マイクロ波変換器で生成された複数のマイクロ波信号をアナログ信号からディジタル信号へ変換した後、受信ビームが形成されるように信号を処理するディジタル信号処理器と、を具備するものである。
この発明によれば、光制御型フェーズドアレーアンテナをレーダ装置に用いることによって、電子機器間を光ファイバで接続することから伝送損失が小さくなるため、アンテナの放射開口部とビーム形成器や受信機との距離を離して分離配置することができ、軽い放射開口部のみを艦船マスト等の高所部位に設置し易く装備性向上が図れるという効果がある。
さらに、従来の大規模フェーズドアレイレーダ装置で必要不可欠であった中継用の増幅器等を省くこともでき、消費電力の節約、低コスト化、また、光ファイバは同軸線路やマイクロストリップ線路、導波管よりも材質的に軽いため、レーダ装置自体の軽量化が図れるという効果が得られる。
さらに、従来の大規模フェーズドアレイレーダ装置で必要不可欠であった中継用の増幅器等を省くこともでき、消費電力の節約、低コスト化、また、光ファイバは同軸線路やマイクロストリップ線路、導波管よりも材質的に軽いため、レーダ装置自体の軽量化が図れるという効果が得られる。
実施の形態1.
図1はこの発明に実施の形態1を示すフェーズドアレイレーダ装置の構成図であり、1は第1の光励振機、2は第1の光信号、3は第1の光ビーム形成器、4a〜4oは光ファイバ、5a〜5cは第1のビーム光、6a〜6cは光マイクロ波変換器、7a〜7cはアンテナ、8a〜8dは励起光、9は電源用光源、10は光分配器、11は第2の光励振機、12は第2の光信号、13は第2の光ビーム形成器、14a〜14cは第2のビーム光、15a〜15cは光周波数コンバータ、16a〜16cは第3の光信号、17a〜17cは第4の光信号、18は光合成器、19は光受信機である。
図1はこの発明に実施の形態1を示すフェーズドアレイレーダ装置の構成図であり、1は第1の光励振機、2は第1の光信号、3は第1の光ビーム形成器、4a〜4oは光ファイバ、5a〜5cは第1のビーム光、6a〜6cは光マイクロ波変換器、7a〜7cはアンテナ、8a〜8dは励起光、9は電源用光源、10は光分配器、11は第2の光励振機、12は第2の光信号、13は第2の光ビーム形成器、14a〜14cは第2のビーム光、15a〜15cは光周波数コンバータ、16a〜16cは第3の光信号、17a〜17cは第4の光信号、18は光合成器、19は光受信機である。
また、図3は第1の光ビーム形成器3及び第2の光ビーム形成器13を示す構成図であり、22a,22bは信号光、23は波長分離回路、24は参照光、25a,25bはレンズ、26a,26bは信号光ビーム、27は空間光変調器、28は空間光変調器制御端子、29は所望の強度分布の信号光ビーム、30はフーリエ変換レンズ、31は光合成器、32は参照光ビーム、33は合成光ビーム、34は光ファイバアレー、35はビーム光である。
図3が図1で示す第一の光ビーム形成器3を表現する場合は、図3で示す信号光22aは図1で示す第1の光信号2と同じものであり、図3で示すビーム光35は図1で示す第1のビーム光5a〜5cと同じものである。
また、図3が図1で示す第二の光ビーム形成器13を表現する場合は、図3で示す信号光22aは図1で示す第2の光信号12と同じものであり、図3で示すビーム光35は図1で示す第2のビーム光14a〜14cと同じものである。
また、図3が図1で示す第二の光ビーム形成器13を表現する場合は、図3で示す信号光22aは図1で示す第2の光信号12と同じものであり、図3で示すビーム光35は図1で示す第2のビーム光14a〜14cと同じものである。
ここでは、送信の手段について図1及び図3を用いて説明する。
第1の光励振機1により送信信号であるマイクロ波(送信周波数)に対応した信号光とそのマイクロ波を搬送する光搬送波の2つの信号光が生成され、それら2つの信号光が合波されて第1の光信号2となり、第1の光励振機1と第1の光ビーム形成器3を接続する光ファイバ4aに出力される。
この第1の光信号2が光ファイバ4aを介して前記第1の光ビーム形成器3に入力される。
第1の光励振機1により送信信号であるマイクロ波(送信周波数)に対応した信号光とそのマイクロ波を搬送する光搬送波の2つの信号光が生成され、それら2つの信号光が合波されて第1の光信号2となり、第1の光励振機1と第1の光ビーム形成器3を接続する光ファイバ4aに出力される。
この第1の光信号2が光ファイバ4aを介して前記第1の光ビーム形成器3に入力される。
第1の光ビーム形成器3内では、従来の光制御型フェーズドアレーアンテナ装置と同様に、入力された第1の光信号2が信号光22aとして光フィルタや偏波依存光分配器等から成る波長分離回路23に入力され、信号光22bと参照光24(光搬送波)に分配され、前記信号光22bはレンズ25aにより信号光ビーム26aに変換され、空間光強度変調器27に照射される。外部から空間光変調器制御端子28に入力される所望なビーム走査や形状の情報を受けて駆動する空間光強度変調器27により信号光ビーム26aは所望の強度分布の信号光ビーム29に変換され空間へ放射される。空間へ放射された前記所望の強度分布の信号光ビーム29はその先に設置したフーリエ変換レンズ30に入力され、前記フーリエ変換レンズ30によりアンテナビームパターンに対応した開口分布となる信号光ビーム26bに変換された後に、その先の光合成器31に入力される。
一方、前記参照光24はレンズ25bを介して前記開口分布となる光信号と同じビーム幅まで拡大された後、参照光ビーム32としてその先に設置した前記光合成器31へ入力され、前記光合成器31で前記開口分布となる信号光ビーム26bと合成される。
合成された信号光ビーム26bと参照光ビーム32は複数の光ファイバを束ねて構成されたファイバアレー34でサンプリングされてビーム光35として複数の第1のビーム光5a〜5cとなり、複数の光ファイバ4b〜4dに入力される。
合成された信号光ビーム26bと参照光ビーム32は複数の光ファイバを束ねて構成されたファイバアレー34でサンプリングされてビーム光35として複数の第1のビーム光5a〜5cとなり、複数の光ファイバ4b〜4dに入力される。
上記光ファイバ4b〜4dに入力された前記第1のビーム光5a〜5cは複数の光マイクロ波変換器6a〜6cに入力され、前記光マイクロ波変換器6a〜6cで検波されてマイクロ波を生成し複数のアンテナ7a〜7cから空間へ放射される。
検波として動作する前記光マイクロ波変換器6a〜6cを駆動するための電力は、励起光8aとして電源用光源9より光ファイバ4eで光分配器10に入力され、前記光分配器10で前記励起光8aはアンテナの数に分配されて励起光8b〜8dとなり、前記分配器10と前記複数の光マイクロ波変換器6a〜6cを接続する複数の光ファイバ4f〜4hで複数の光マイクロ波変換器6a〜6cへ伝送されて電力供給される。
検波により生成されたマイクロ波は前記第1の光ビーム形成器3で生成された所望な放射のビームパターンを形成する開口分布を有しているため、通常のフェーズドアレイアンテナと同様な原理でビームパターンを形成してマイクロ波を電波信号として空間へ放射する。
次に、受信の手段について図1及び図3を用いて説明する。
第2の光励振機11により、第1の光励振機1と同じ要領で第2の光信号12が生成され、前記第2の光励振機11と第2の光ビーム形成器13を接続する光ファイバ4iに出力される。
第2の光励振機11により、第1の光励振機1と同じ要領で第2の光信号12が生成され、前記第2の光励振機11と第2の光ビーム形成器13を接続する光ファイバ4iに出力される。
このときの前記第2の光信号12は、前記第1の光信号2が搬送するマイクロ波の周波数と異なるマイクロ波の周波数(局部発信周波数)を搬送する。この第2の光信号12が光ファイバ4iで伝送されて前記第2の光ビーム形成器13に入力される。
前記第2の光信号12は前記第2の光ビーム形成器13内で前記第1の光ビーム形成器3と同じ要領でサンプリングされて第2のビーム光14a〜14cを生成し、前記第2の光ビーム形成器13と複数の光周波数コンバータ15a〜15cを接続する複数の光ファイバ4j〜4lに出力される。
一方、複数の前記アンテナ7a〜7cからはエコー信号であるマイクロ波の受信信号が入力され、光マイクロ波変換器6a〜6cの内部にある一般的な低雑音増幅器で振幅増幅され、光信号に変換されて前記マイクロ波の受信信号を搬送する第3の光信号16a〜16cを生成する。
このとき、低雑音増幅器は電源用光源9より生成される励起光8a〜8cにより送信手段と同じ要領で電力供給されて駆動する。
前記第3の光信号16a〜16cが光ファイバ4m〜4oを介し、さらに、前記第2のビーム光14a〜14cが光ファイバ4j〜4lを介して、前記光周波数コンバータ15a〜15cに入力される。
このとき、前記光周波数コンバータ15a〜15cは光ミクサとして動作する。
第2のビーム光14a〜14cは所望なビームパターンの開口分布の光信号であり、前記第3の光信号16a〜16cと混合され周波数変換されることで、所望のビーム形状を有し且つ受信信号の情報を有する第4の光信号17a〜17cとなる。
第2のビーム光14a〜14cは所望なビームパターンの開口分布の光信号であり、前記第3の光信号16a〜16cと混合され周波数変換されることで、所望のビーム形状を有し且つ受信信号の情報を有する第4の光信号17a〜17cとなる。
前記第4の光信号17a〜17cは光ファイバ4p〜4rを介してこの第4の信号17a〜17cを光合成器18で合成し、光受信機19で受信することで所望のビーム形状及び走査をしたレーダ受信信号が取得できる。
本フェーズドアレイレーダ装置では上記の送信手段及び受信手段におけるレーダ信号等の必要な全信号を光ファイバで伝送する。
したがって、従来の同軸線路やマイクロストリップ線路等でマイクロ波を伝送するフェーズドアレイレーダ装置に比べて伝送損失が小さいレーダ装置となる。
したがって、従来の同軸線路やマイクロストリップ線路等でマイクロ波を伝送するフェーズドアレイレーダ装置に比べて伝送損失が小さいレーダ装置となる。
以上に述べたように、実施の形態1によれば、光制御型フェーズドアレーアンテナをレーダ装置に用いた構成のため、艦船用や地上配置用等の長距離伝送を有する大規模なフェーズドアレイレーダ装置に用いた場合、電子機器間を光ファイバで接続することから伝送損失が小さくなるため、アンテナの放射開口部とビーム形成器や受信機との距離を離して分離配置することができ、軽い放射開口部のみを艦船マスト等の高所部位に設置し易く装備性向上が図れるという効果がある。さらに、従来の大規模フェーズドアレイレーダ装置で必要不可欠であった中継用の増幅器等を省くことができ、消費電力の節約、低コスト化が図れるという効果が得られる。
また光ファイバは同軸線路やマイクロストリップ線路、導波管よりも材質的に軽いため、レーダ装置自体の軽量化が図れるという効果が得られる。
実施の形態2.
図2はこの発明に実施の形態2を示すフェーズドアレイレーダ装置の構成図であり、20はアナログディジタル変換器、21はディジタル信号処理器であり、1〜5、7〜19については実施の形態1と同一のもので、6d〜6fの光マイクロ波変換器は実施の形態1の光マイクロ波変換器6a〜6cと同一のものである。
送信の手段については、実施の形態1と電子機器接続のため実施の形態1と同様である。
図2はこの発明に実施の形態2を示すフェーズドアレイレーダ装置の構成図であり、20はアナログディジタル変換器、21はディジタル信号処理器であり、1〜5、7〜19については実施の形態1と同一のもので、6d〜6fの光マイクロ波変換器は実施の形態1の光マイクロ波変換器6a〜6cと同一のものである。
送信の手段については、実施の形態1と電子機器接続のため実施の形態1と同様である。
受信の手段について図を用いて説明する。
図2の複数の前記アンテナ7a〜7cからはエコー信号であるマイクロ波の受信信号が入力され、光マイクロ波変換器6a〜6cの内部にある一般的な低雑音増幅器で振幅増幅され、光信号に変換されて前記マイクロ波の受信信号を搬送する第3の光信号16a〜16cを生成する。
このとき、低雑音増幅器は電源用光源9より生成される励起光8a〜8cにより送信手段と同じ要領で電力供給されて駆動する。
図2の複数の前記アンテナ7a〜7cからはエコー信号であるマイクロ波の受信信号が入力され、光マイクロ波変換器6a〜6cの内部にある一般的な低雑音増幅器で振幅増幅され、光信号に変換されて前記マイクロ波の受信信号を搬送する第3の光信号16a〜16cを生成する。
このとき、低雑音増幅器は電源用光源9より生成される励起光8a〜8cにより送信手段と同じ要領で電力供給されて駆動する。
第3の光信号16a〜16cは各々が光ファイバ4s〜4uで伝送され、複数の光マイクロ波変換器6d〜6fで再度マイクロ波に変換される。
このとき、低雑音増幅器は電源用光源9より生成される励起光8e〜8gにより電力供給されて駆動する。
このとき、低雑音増幅器は電源用光源9より生成される励起光8e〜8gにより電力供給されて駆動する。
前記光マイクロ波変換器6d〜6fより生成された複数のマイクロ波は、複数のアナログディジタル変換器20でアナログ信号からディジタル信号に変換され、ディジタル信号処理器21に入力され、信号処理でビーム形成が成されることから、光信号とディジタルビームフォーミングを有するレーダ装置となる。
実施の形態2による発明は、光制御型フェーズドアレーアンテナを用いたレーダ装置の受信手段に光信号とディジタルビームフォーミングを用いたため、実施の形態1では実現が難しい例えばマルチビーム化等のディジタルビームフォーミング技術特有のビームマネージメントが可能となり、より多目的なレーダ装置となる。
以上に述べたように、実施の形態2によれば、光制御型フェーズドアレーアンテナを用いたレーダ装置の受信手段に光信号によるディジタルビームフォーミングを用いることによって、
実施の形態1の効果に加えて、ディジタルビームフォーミング技術特有のビームマネージメントが可能となり、より多目的なレーダ装置を実現できるという効果が得られる。
実施の形態1の効果に加えて、ディジタルビームフォーミング技術特有のビームマネージメントが可能となり、より多目的なレーダ装置を実現できるという効果が得られる。
1 第1の光励振機、 2 第1の光信号、 3 第1の光ビーム形成器、 4 光ファイバ、 5 第1のビーム光、 6 光マイクロ波変換器、 7 アンテナ、 8 励起光、 9 電源用光源、 10 光分配器、 11 第2の光励振機、 12 第2の光信号、 13 第2の光ビーム形成器、 14 第2のビーム光、 15 光周波数コンバータ、 16 第3の光信号、 17 第4の光信号、 18 光合成器、 19 光受信機、 20 アナログディジタル変換器、 21 ディジタル信号処理器、22 信号光、23 波長分離回路、24 参照光、25 レンズ、26 信号光ビーム、27 空間光変調器、28 空間光変調器制御端子、29 所望の強度分布の信号光ビーム、30 フーリエ変換レンズ、31 光合成器、32 参照光ビーム、33 合成光ビーム、34 光ファイバアレー、35 ビーム光。
Claims (2)
- 送信ビームに対応した信号光とそれを搬送する光搬送波の2つの信号光を生成し、それら2つの信号光を合波して第1の光信号として送出する第1の光励振機と、
上記第1の光励振機で合波された第1の光信号から所望の送信ビームパターンの開口分布に対応した複数の第1のビーム光を形成する第1の光ビーム形成器と、
上記第1の光ビーム形成器で形成された複数の第1のビーム光のそれぞれを検波してマイクロ波信号を生成するとともに、受信信号をそれぞれ検波して第3の光信号に変換する複数の光マイクロ波変換器と、
上記複数の光マイクロ波変換器で生成されるマイクロ波信号を空間へ放射するとともに、その反射信号をそれぞれ受信し、当該受信信号をそれぞれ上記複数の光マイクロ波変換器へ送出する複数のアンテナと、
上記複数の光マイクロ波変換器の駆動電力を励起光として供給する電源用光源と、
上記電源用光源からの励起光をアンテナ数に応じて複数の励起光に分配し、上記複数の光マイクロ波変換器へそれぞれ伝送する光分配器と、
受信ビームに対応した信号光とそれを搬送する光搬送波の2つの信号光が生成され、それら2つの信号光を合波して第2の光信号として送出する第2の光励振機と、
上記第2の光励振機で合波された第2の光信号から所望の送信ビームパターンの開口分布に対応した複数の第2のビーム光を形成する第2の光ビーム形成器と、
上記第2の光ビーム形成器で形成された第2のビーム光と上記光マイクロ波変換器で変換された第3の光信号とを混合して、第4の光信号に周波数変換する複数の光周波数コンバータと、
上記複数の光周波数コンバータで周波数変換された複数の第4の光信号を合成する光合成器と、
上記光合成器の合成光から、所望の受信ビーム形状及び走査をしたレーダ受信信号を得る光受信機と、
を具備することを特徴とする光制御型フェーズドアレイレーダ装置。 - 送信ビームに対応した信号光とそれを搬送する光搬送波の2つの信号光を生成し、それら2つの信号光を合波して第1の光信号として送出する第1の光励振機と、
上記第1の光励振機で合波された第1の光信号から所望の送信ビームパターンの開口分布に対応した複数の第1のビーム光を形成する第1の光ビーム形成器と、
上記第1の光ビーム形成器で形成された複数の第1のビーム光のそれぞれを検波してマイクロ波信号を生成するとともに、受信信号をそれぞれ検波して第3の光信号に変換する複数の第1の光マイクロ波変換器と、
上記複数の第1の光マイクロ波変換器で生成されるそれぞれのマイクロ波信号を空間へ放射するとともに、その反射信号をそれぞれ受信し、当該受信信号をそれぞれ上記複数の第1の光マイクロ波変換器へ送出する複数のアンテナと、
上記複数の第1の光マイクロ波変換器の駆動電力を励起光として供給する電源用光源と、
上記電源用光源からの励起光をアンテナ数に応じて複数の励起光に分配し、上記複数の第1の光マイクロ波変換器へそれぞれ伝送する光分配器と、
上記複数の第1の光マイクロ波変換器により受信信号からそれぞれ変換された第3の光信号をマイクロ波信号へ変換する複数の第2の光マイクロ波変換器と、
上記複数の第2の光マイクロ波変換器で生成された複数のマイクロ波信号をアナログ信号からディジタル信号へ変換した後、受信ビームが形成されるように信号を処理するディジタル信号処理器と、
を具備する光制御型フェーズドアレイレーダ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2010166291A (ja) * | 2009-01-15 | 2010-07-29 | Mitsubishi Electric Corp | 光制御型フェーズドアレーアンテナ |
CN103941235A (zh) * | 2014-02-26 | 2014-07-23 | 上海交通大学 | 全光控相控阵雷达发射机 |
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-
2006
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