JP2008004463A - マグネトロン - Google Patents

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Abstract

【課題】高調波抑制用のチョークを備えるマグネトロンにおいて、同一の寸法のチョークで任意の高調波成分を抑制可能とする。
【解決手段】マグネトロン100は、高周波を生成する高周波生成部200と、高周波生成部200で生成された高周波を、管軸kに沿って配置されたアンテナ13によって外部に取り出す出力部300と、を備える。出力部300の金属封着体8の内側に、出力部300内を伝播する高調波成分を抑制するための筒状体のチョーク9を、管軸kを軸心として少なくとも一つ形成し、チョーク9の溝内部を、第N次高調波成分を抑制可能な比誘電率εrの誘電体で満たす。
【選択図】図1

Description

本発明は、マイクロ波加熱機器に使用されるマグネトロンに関する。
マグネトロンはマイクロ波を発生する電子管で、電子レンジ等のマイクロ波加熱機器に使用されている。マグネトロンは、高周波を生成する高周波生成部と、当該高周波生成部により生成された高周波を、管軸に沿って配置されたアンテナにより伝送して外部に出力する出力部を備えている。出力部は、アンテナを囲み、高周波生成部の出力側に気密に封着された真空容器の一部を形成する筒状の金属封着体等から構成される。
一般に電子レンジ用のマグネトロンでは、2450MHz帯のマイクロ波が発生する。このとき、基本波成分と同時に、基本波成分の整数倍の周波数を有する高調波成分も発生する。この高調波成分が出力部から輻射されると、基本波成分と同様にマイクロ波加熱機器内へ伝搬される。高調波成分は、波長が短いことから加熱機器のシールドが困難となり、外部へ漏洩し、無線障害を引き起こす場合があるため、漏洩の限度値が法律で規制されている。このため、従来から、出力部にチョーク構造を形成して任意の高調波成分を抑制する技術が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照。)。
出力部のチョーク構造としては、例えば、金属封着体の内壁面に沿って環状の溝構造を形成したものなどがある。このようなチョークは、例えば薄い金属板で形成されており、プレスによって製作される。通常、管軸方向におけるチョークの長さは、抑制する高調波成分の波長の約4分の1に設定されることから、このようなチョークは、一般に4分の1波長型チョークと言われている。
実際に4分の1波長型チョークでは、チョークの開放端に電界が集中して容量成分が発生する。そのため、周波数が高くなると浮遊容量の影響が大きくなり、理論上の4分の1波長よりは短い寸法のチョークで高調波成分の抑制効果が得られることが知られている。
管軸方向におけるチョークの長さをL、第N次高調波成分の自由空間波長をλNとすると、チョークの長さLは式(1)によって求められる。
Figure 2008004463
ここで、kはチョークの開放端の浮遊容量の影響を表す係数(通常k=0.6〜0.9程度)であり、チョークが形成された金属封着体やアンテナ径、チョーク径等によって異なる。例えば、N=5の第5次高調波成分(12.25GHz)の場合、4分の1波長が約6.12mmであるのに対し、実際のチョークの長さは、浮遊容量の影響によって概ね4.0〜5.0mm前後程度となる。
特許第981611号公報 特許第2128827号公報 特開昭63−264848号公報
より多くの高調波成分を抑制するには、抑制する高調波成分の数だけチョークを配置する必要がある。更に、抑制効果を高めるために、同一の高調波成分に対応したチョークを複数設ける場合もある。その一方で、従来からマグネトロンの小型化が求められており、空間的な制約からチョークを多数配置することが困難であるという問題がある。
また、同じマグネトロンでも、組み合わされる加熱機器によって各高調波成分の漏洩レベルが異なることから、抑制すべき高調波成分が異なることがある。この場合、抑制する高調波成分に応じてチョークの長さを変えなければならないため、寸法の異なる金型部品を新たに作成する必要がある。更に、抑制する高調波成分に応じてアンテナと対向するチョークの長さが変わると、アンテナとの結合度等も変わってしまうため、マグネトロンの特性を同一にするためには、マグネトロンの他の部分の寸法等を変更する必要がある。従って、抑制する高調波成分の変更を容易に実現することができないという問題もある。
また、アンテナと対向するチョークの長さが長すぎるとマルチパクター放電等の重大不良につながる虞もある。
本発明は、高調波抑制用のチョークを備えるマグネトロンにおいて、マグネトロンの小型化と、同一の寸法のチョークで任意の高調波成分を抑制可能とすることを目的とする。
本発明のマグネトロンは、高周波を生成する高周波生成部と、前記高周波生成部の出力側に設けられ、前記高周波生成部で生成された高周波をアンテナによって伝送して外部に取り出す出力部と、を備え、前記出力部は、前記アンテナを囲み、前記高周波生成部の出力側に固着された筒状の金属封着体を有し、前記出力部の内側に、環状の溝構造を有し、高調波成分の伝送を抑制するためのチョークを、前記アンテナの軸方向と同軸的に少なくとも一つ形成し、前記チョークは、前記軸方向における長さをL、抑制する第N次高調波成分の自由空間波長をλNとした場合に、比誘電率εr
Figure 2008004463
で表される誘電体を前記溝内部に配置したことを特徴とする。
本発明によれば、抑制する高調波成分に応じて、チョークの溝内部に配置する誘電体を変更可能な構成にしたことにより、マグネトロンの小型化と、同一の寸法のチョークで任意の高調波成分を抑制することが可能となる。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1に、本実施形態に係るマグネトロン100の断面図の一部を示す。マグネトロン100は、高周波を生成する高周波生成部200と、高周波生成部200で生成された高周波を、管軸kに沿って配置されたアンテナ13によって外部に取り出す出力部300等を備える。
高周波生成部200は、陽極円筒1と、この陽極円筒1の内壁から管軸kに向かって放射状に等間隔に配設された複数枚のベイン2と、複数枚のベイン2の遊端に囲まれた電子作用空間に管軸kに沿って配設された螺旋状のフィラメント陰極5等を備える。
フィラメント陰極5の両端部には、一対のエンドハット6が固着されている。陽極円筒1の出力側及び入力側の開口部分には、それぞれ、略漏斗状の一対のポールピース7が相対向して設けられている。図1では、スペースの関係から、フィラメント陰極5の出力側のエンドハット6、陽極円筒1の出力側のポールピース7のみを示している。
ベイン2の上辺部分(出力側)及び下辺部分(入力側)には、径の異なるストラップリング3、4が配置されている。各ベイン2は、ストラップリング3又はストラップリング4によって1つおきに連結されている。図1では、スペースの関係から、ベイン2の上辺部分を連結するストラップリング3、4のみを示している。
出力側のポールピース7及び陽極円筒1の一端には、出力部300を構成する筒状の金属封着体8が気密接合され、この金属封着体8の上端部に、セラミックからなる絶縁筒11が気密接合されている。また、絶縁筒11の上端部には、排気管12が気密接合されており、排気管12の全体がキャップ14で覆われている。
排気管12の内側には、高周波生成部200で生成された高周波を取り出すアンテナ13が設けられている。アンテナ13の一端は、ベイン2の1つに接続されており、ベイン2から導出されたアンテナ13はポールピース7を貫通して出力部300内を延びており、アンテナ13の他端は、排気管12に挟持固定されている。排気管12は、第2次高調波成分(4.90GHz)を抑制するチョーク構造を形成している。
金属封着体8の内面には、半断面が略逆L字状の環状のチョーク9が、溝開口端面を高周波生成部200側に向けて管軸kと同軸的に配設されており、チョーク9の溝内部には誘電体10が配置されている。チョーク9は、薄い金属板で形成され、プレスによって製作される。誘電体10の材質には、例えばアルミナセラミックのように、マグネトロン100の製造時及び動作時の高温化でも不要なガスが出ず、耐熱性を有する安価な材料を用いるのが好ましい。チョーク9の溝内部での誘電体10の保持方法は、溝内部へのロー付けでも機械的な嵌め合い構造でもよい。
本実施形態では、管軸方向におけるチョーク9の長さLは予め決められており、チョーク9の溝内部の誘電体10の比誘電率を変えることで任意の高調波成分の抑制に対応することができる。第N次高調波成分の自由空間波長(真空における波長)をλNとすると、比誘電率εrの誘電体10における第N次高調波成分の波長は下記のように短縮される。
Figure 2008004463
式(1)の波長に、比誘電率εrの誘電体10で短縮された波長を代入してεrを表すと式(2)のようになる。
Figure 2008004463
例えばL=1.5(mm)、k=0.8であるときに、第5次高調波成分に対応させる場合にはεr=10.6の誘電体を用い、第4次高調波成分に対応させる場合にはεr=16.6の誘電体を用いればよく、従来のようにチョークの長さLを変える必要がなくなる。
また、誘電体10を製造する場合、成型用の金型が必要であるが、チョーク9の長さLが固定されていることから、誘電体10の寸法も常に一定であるため、誘電体10の材料のみの変更で良く、金型を新たに作る必要がない。
図1では、プレス部品のチョーク9を用いる場合を示したが、マグネトロン100のチョーク構造はこれに限定されない。例えば、図2に示すように、円筒状の誘電体10の一端面(図の下側の面)を除く面にメタライズ処理を施したメタライズ部15を有し、メタライズ部15の外側側面を金属封着体8の内面へロー付けしたチョーク90を用いるようにしてもよい。図2のチョーク構造によれば、プレス部品のチョークを用いずに、図1のチョーク構造と同様の効果を得ることができる。
なお、図1及び図2では、一つのチョークを配置した場合を示しているが、図3に示すように、抑制する高調波成分に応じて、同一寸法の複数のチョークを配置するようにしてもよい。図3では、同一寸法のチョーク91、92、93の溝内部に、それぞれ、比誘電率εr1、εr2、εr3の誘電体101、102、103を配置した場合を示している。チョーク91、92、93のチョーク構造は、プレス部品を用いたチョーク構造(図1)、メタライズ処理を施したチョーク構造(図2)の何れか一方又は双方を用いてよい。このように、同一寸法の複数のチョークの各々に、異なる比誘電率の誘電体を使用することにより、限られたスペースに複数のチョークを配置することが可能となる。なお、溝内部が真空の従来型のチョーク構造(比誘電率=1)と、本実施形態のチョーク構造を併用するようにしてもよい。
以上のように、本実施形態のマグネトロン100によれば、抑制する高調波成分に応じて、チョークの溝内部に配置する誘電体を変更可能な構成にしたことにより、同一寸法のチョークで任意の高調波成分を抑制することが可能となる。
よって、抑制する高調波成分を変更する場合であっても、チョークの寸法を変更する必要がないため、異なった寸法の部品(プレス金型)を作成する必要がなくなるとともに、アンテナ13との結合度等も変わらず、マグネトロン100のその他の特性への影響がなくなる。また、使用する誘電体も寸法が常に一定であるため、同一寸法の金型で済むことになる。従って、任意の高調波成分の抑制を容易に実現することが可能となる。
また、チョーク自体を小型化することができるため、図3に示すように、限られたスペースに複数のチョークを配置することが容易となり、マグネトロン100の小型化に対応することが可能となる。更に、マルチパクター放電を防止することが可能となる。
本発明の実施形態に係るマグネトロンの概略を示す断面図。 円筒状の誘電体の一端面を除く面にメタライズ処理が施され、金属封着体にロー付けされたチョーク構造を示す図。 複数のチョークの各々に、比誘電率が異なる誘電体を使用した場合の図。
符号の説明
1 陽極円筒
2 ベイン
3、4 ストラップリング
5 フィラメント陰極
6 エンドハット
7 ポールピース
8 金属封着体
9、90、91、92、93 チョーク
10、101、102、103 誘電体
11 絶縁筒
12 排気管
13 アンテナ
14 キャップ
15 メタライズ部
100 マグネトロン
200 高周波生成部
300 出力部
k 管軸

Claims (3)

  1. 高周波を生成する高周波生成部と、
    前記高周波生成部の出力側に設けられ、前記高周波生成部で生成された高周波をアンテナによって伝送して外部に取り出す出力部と、を備え、
    前記出力部は、前記アンテナを囲み、前記高周波生成部の出力側に固着された筒状の金属封着体を有し、
    前記出力部の内側に、環状の溝構造を有し、高調波成分の伝送を抑制するためのチョークを、前記アンテナの軸方向と同軸的に少なくとも一つ形成し、
    前記チョークは、前記軸方向における長さをL、抑制する第N次高調波成分の自由空間波長をλNとした場合に、比誘電率εr
    Figure 2008004463
    で表される誘電体を前記溝内部に配置したことを特徴とするマグネトロン。
  2. 前記チョークは、円筒状の前記誘電体の一端面を除く面にメタライズ処理を施したメタライズ部を有し、当該メタライズ部の外側側面を前記金属封着体の内面へロー付けして構成したことを特徴とする請求項1に記載のマグネトロン。
  3. 前記誘電体の材質はアルミナセラミックであることを特徴とする請求項1又は2に記載のマグネトロン。

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