JP2008004378A - デバイス、薄膜形成方法及びデバイスの製造方法並びに電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】親液性を有するバンク層の外部に薄膜が形成されることを防止して画素領域外における発光を抑制できるデバイス、薄膜形成方法及びデバイスの製造方法並びに電子機器を提供すること。
【解決手段】基板2と、基板2上に設けられて基板2を区画する開口42a、43aが形成された隔壁41と、基板2上のうち隔壁41で区画された領域内に形成される正孔注入層55とを備え、隔壁41は、基板2上に形成された親液層42と親液層42上に形成されて親液層よりも正孔注入層形成材料溶液に対する撥液性の高い撥液層43とを有すると共に、開口42aと開口43aとが平面視で互いに一致する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば有機EL素子を形成した表示装置やページプリンタ用露光ヘッドなどのデバイス、薄膜形成方法及びデバイスの製造方法並びに電子機器に関する。
電界発光を利用した有機EL(Electroluminescence)発光装置は、自己発光であることから視認性が高い上に薄くて軽く、かつ耐衝撃性に優れていることなどから近年広く注目されている。
この有機EL発光装置は、スイッチング素子である薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、以下TFTと称する)が形成されたガラス基板などの透明基板上に、ITO(Indium Tin Oxide)や酸化スズ(SnO)などの透光性導電材料からなる陽極と、正孔注入層や発光層などの発光機能層と、ポリフルオレンなどの発光物質からなる発光層と、カルシウム(Ca)などの低仕事関数を有する金属材料や金属化合物からなる陰極とを順次積層した構成となっている。
これらの有機薄膜の材料として低分子系の材料を用いる場合には、蒸着法による成膜が一般的である。しかし、蒸着法では大面積に均一に成膜することが困難である。また、高額な真空装置が必要となることや材料使用効率が極めて低いことから、低コスト化を図ることが困難である。
そこで、有機薄膜の材料として高分子材料を用い、スピンコート法やディップ法、インクジェット法などの液相法によって有機薄膜を形成する方法が広く利用されている。
インクジェット法によって発光機能層を形成する場合、まず、画素電極を区画するようにして二酸化珪素(SiO)や二酸化チタン(TiO)などの無機材料からなる無機物バンク層を形成する。そして、無機物バンク層上にアクリル樹脂やポリイミド樹脂からなる有機物バンク層を形成する。その後、無機物バンク層の露出面及び画素電極の電極面に正孔注入層や発光層などの発光機能層を構成する発光機能層形成材料を含有する機能液に対する親液処理を施し、有機物バンク層の内壁及びその上面に撥液処理を施す。そして、このように形成された無機物バンク層及び有機物バンク層で区画された領域である画素領域内に、上記機能液を滴下してこれを乾燥させることで発光機能層を形成する(例えば、特許文献1参照)。
ここで、フォトリソグラフィ法による精度を考慮して、無機物バンク層の周縁からある程度の間隔をあけて無機物バンク層上に有機物バンク層を形成している。そのため、無機物バンク層の周縁部には、有機物バンク層の側面から突出する突出部が形成されることとなる。
特開2003−282244号公報
しかしながら、上記従来の有機EL発光装置においても、以下の課題が残されている。すなわち、上記従来の有機EL発光装置では、無機物バンク層の突出部上にも親液処理が施されていることから、発光機能層のうち正孔注入層の形成材料を含有する機能液を滴下、乾燥すると、突出部上にも正孔注入層が形成される。ここで、正孔注入層の比抵抗は絶縁体として扱うにはあまりにも小さいため、電流が突出部上の正孔注入層中を流れて、無機物バンク層によって区画された画素領域の外部で発光してしまう。この画素領域外における単位面積あたりの発光輝度は、画素領域における単位面積あたりの発光輝度と比較して30〜50%程度である。しかし、ページプリンタ用露光ヘッドとして用いた場合、画素径が増大することから感光ドラム上における集光スポット径が大きくなり、印刷解像度が低下するという問題がある。また、表示装置として用いた場合、開口率向上という効果はあるが、正孔注入層の比抵抗が1kΩcm以上になると親液層の突出部上がまったく発光しなくなり、開口率向上効果が得られないという問題もある。
さらに、開口率を向上させるために親液層を省略する方法も考えられるが、画素電極と撥液層が接するため、境界部分で発光機能層形成材料などを含有する機能液がはじかれ、正孔注入層などの薄膜形成不良になりやすいという問題もある。
本発明は、上記従来の問題に鑑みてなされたもので、親液性を有するバンク層の外部に薄膜が形成されることを防止して画素領域外における発光を抑制できるデバイス、薄膜形成方法及びデバイスの製造方法並びに電子機器を提供することを目的とする。
本発明は、前記課題を解決するために以下の構成を採用した。すなわち、本発明にかかるデバイスは、基板と、前記基板上に設けられて前記基板を区画する開口が形成された隔壁と、前記基板上のうち前記隔壁で区画された領域内に形成された薄膜とを備えるデバイスであって、前記隔壁は、前記基板上に形成された親液層と前記親液層上に形成されて前記親液層よりも薄膜形成材料溶液に対する撥液性の高い撥液層とを有すると共に、前記親液層の開口と前記撥液層の開口とが平面視で互いに一致することを特徴とする。
また、本発明にかかる薄膜形成方法は、開口を有する隔壁を基板上に形成する隔壁形成工程と、前記隔壁の前記開口内に薄膜形成材料を含有する薄膜形成材料溶液を滴下し、前記基板上に薄膜を形成する薄膜形成工程とを備える薄膜形成方法であって、前記隔壁は、前記基板上に形成された親液層と前記親液層上に形成されて前記親液層よりも薄膜形成材料溶液に対する撥液性の高い撥液層とを有すると共に、前記親液層の開口と前記撥液層の開口とが平面視で互いに一致することを特徴とする。
これによって、親液層の開口と撥液層の開口とを一致させることで、薄膜が開口領域外に形成されることを防止する。
すなわち、隔壁の開口内に薄膜形成材料溶液を滴下すると、液滴が開口領域における基板上及び親液層の開口における内周壁に濡れ広がる。ここで、親液層の開口と撥液層の開口とを一致させているため、液滴が親液層上にまで濡れ広がることがない。このため、液滴を乾燥させて薄膜を形成したとき、この薄膜が親液層で区画される開口領域の外部に形成されることを防止できる。
また、液滴が隔壁上に滴下された場合であっても、隔壁の上面が撥液層で構成されているため、液滴が隔壁上に付着して乾燥することを防止できる。
なお、本発明において、親液層の開口と撥液層の開口とが一致するとは、互いの開口が平面視で一致する場合に限らず、製造誤差などで若干ずれる場合も含まれる。
ここで、親液層は液滴との接触角度が18°以下であることが好ましく、撥液層は液滴との接触角度が55°以上であることが好ましい。
また、本発明のデバイスは、前記撥液層が、フッ素化されたフッ素系樹脂材料で構成されていることを特徴とする。
これによって、撥液層に薄膜形成材料溶液への高い撥液性を具備させることができる。
また、本発明のデバイスは、前記基板の上面に形成された画素電極と、少なくとも1層の機能層からなる発光機能層と、前記発光機能層を介して前記画素電極と対向配置された対向電極とを備え、前記薄膜が、前記一の機能層を構成することを特徴とする。
これによって、一の機能層が親液層で区画される開口領域の外部に形成されることを防止して、一の機能層の形成不良を回避できる。これにより、隔壁で区画された画素領域の外部における発光を抑制できる。したがって、等価的に画素径が増大することを回避できる。
また、本発明のデバイスは、前記薄膜が、正孔注入層であることを特徴とする。
これによって、親液層上に正孔注入層が形成されることを防止することで、画素領域の外部における発光を回避する。
また、本発明の薄膜形成方法は、前記撥液層が、感光性材料で構成され、前記隔壁形成工程が、前記基板上に前記親液層及び前記撥液層を形成するバンク層形成工程と、前記撥液層を露光現像して前記撥液層に前記開口を形成する露光現像工程と、前記開口が形成された前記撥液層をマスクとして前記親液層に前記開口を形成する開口形成工程とを備えることを特徴とする。
これによって、開口が形成された撥液層をマスクとして親液層に開口を形成するので、撥液層に形成された開口の縁部と親液層に形成された開口の縁部とをより確実に一致させることができる。ここで、撥液層を感光性材料で形成しているので、露光現像工程において撥液層に開口を容易に形成することができる。したがって、薄膜形成工程までの工程数を短縮化できる。
また、本発明の薄膜形成方法は、前記隔壁形成工程が、前記基板上に前記親液層及び前記撥液層を形成するバンク層形成工程と、前記撥液層上に感光性材料で構成されて前記開口と対応する位置に開口を有するレジスト層を形成するレジスト層形成工程と、前記レジスト層をマスクとして前記撥液層及び前記親液層に前記開口を形成する開口形成工程とを備えることを特徴とする。
これによって、開口が形成されたレジスト層をマスクとして撥液層及び親液層にそれぞれ開口を形成するので、撥液層に形成された開口の縁部と親液層に形成された開口の縁部とをより確実に一致させることができる。ここで、撥液層及び親液層に開口を形成するときに開口が形成されたレジスト層をマスクとしているので、開口形成工程において撥液層のうち開口を形成しない領域がレジスト層で被覆される。これにより、開口の形成時に撥液層の撥液性が低下することを抑制できる。
また、本発明の薄膜形成方法は、前記開口形成工程が、ドライエッチング法を用いることを特徴とする。
これによって、異方性の高いエッチングを行うことができるドライエッチング法を用いることで、撥液層に形成された開口の縁部と親液層に形成された開口の縁部とをより確実に一致させることができる。
また、本発明の薄膜形成方法は、前記薄膜を、液滴吐出法を用いて形成することが好ましい。
これによって、液滴吐出法によって薄膜を選択的に形成することができる。これにより、薄膜形成材料の無駄を抑制でき、低コスト化が図れる。
また、本発明のデバイスの製造方法は、上記記載の薄膜形成方法によって薄膜を形成することを特徴とする。
これによって、上述と同様に、薄膜が隔壁で区画される開口領域の外部に形成されることを防止できる。
また、本発明の電子機器は、上記記載のデバイスを備えることを特徴とする。
これによって、上述と同様に、薄膜が隔壁で区画される開口領域の外部に形成されることを防止できる。ここで、薄膜が発光機能層を形成する機能層を構成することで、等価的に画素径が増大することを抑制し、発光のクロストークや発光にじみを回避できる。
[第1の実施形態]
以下、本発明による薄膜形成方法、デバイス、薄膜形成方法及びデバイスの製造方法並びに電子機器の第1の実施形態を、図面に基づいて説明する。ここで、図1は有機EL発光装置の平面図、図2は有機EL発光装置の表示領域における部分断面図、図3は有機EL発光装置の等価回路図である。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材を認識可能な大きさとするために、各部材の縮尺を適宜変更している。
(有機EL発光装置)
本実施形態における有機EL発光装置(デバイス)1は、図1から図3に示すように、基板2と、基板2上に配置された発光素子部3と、発光素子部3上に配置された封止部4とを備えている。
基板2は、基板本体11と、基板本体11上に形成された回路素子部12とを備えている。また、基板2の中央には、表示領域13(図1中の一点鎖線で囲まれた領域)が区画されている。この表示領域13は、マトリックス状に配列された有機EL素子によって構成されている。
基板本体11は、例えばガラスなどの透光性材料で構成されており、平面視でほぼ矩形状となっている。
回路素子部12は、図2に示すように、基板本体11上に形成されて透光性材料で構成された層間絶縁膜15、16を備えている。そして、回路素子部12は、図1から図3に示すように、層間絶縁膜15、16の上下に適宜形成された、走査線21やデータ線22、電源線23、保持容量24、スイッチング用のTFT素子25、駆動用のTFT素子26及び画素電極27を備えている。そして、回路素子部12のうち平面視で表示領域13の周辺領域である非表示領域には、シフトレジスタやレベルシフタ、ビデオライン及びアナログスイッチなどを備えるデータ線側駆動回路28と、シフトレジスタ及びレベルシフタなどを備える走査線側駆動回路29と、製造途中や出荷時における有機EL発光装置1の品質や欠陥の検査に用いられる検査回路30とが設けられている。走査線側駆動回路29は、図1において図示していないが、例えば検査回路30と平行となるように形成されている。
走査線21は、図3に示すように、複数平行に形成されており、走査線側駆動回路29に接続されている。また、データ線22は、走査線21と交差する方向に複数平行に形成されており、データ線側駆動回路28に接続されている。そして、電源線23は、データ線22と並列に延在するように形成されている。
これら走査線21及びデータ線22によって区画された領域によってマトリックス状に配列された複数の画素領域が形成される。そして、この画素領域のそれぞれには、保持容量24、スイッチング用のTFT素子25、駆動用のTFT素子26及び画素電極27が設けられている。
TFT素子25は、そのゲート電極に走査線21を介して走査信号が供給される構成となっている。また、保持容量24は、TFT素子25を介してデータ線から供給される画素信号を保持する構成となっている。そして、TFT素子26は、そのゲート電極に保持容量24によって保持された画素信号が供給される構成となっている。
画素電極27は、層間絶縁膜16上に形成され、TFT素子26を介して電源線23と電気的に接続したときに電源線23から駆動電流が与えられる構成となっており、陽極として機能する。そして、画素電極27は、図2に示すように、例えばITO(Indium Tin Oxide)などの透光性導電材料によって構成されている。ここで、画素電極27の膜厚は、例えば50〜200nmであることが好ましく、150nmであることが特に好ましい。
また、画素電極27の上面は、後述する正孔注入層形成材料溶液62に対して親液性を有している。なお、本発明において、親液性とは、液滴との接触角度が18°以下の状態を示している。
また、回路素子部12には、図1に示すように、上述した走査線側駆動回路29に接続される駆動回路用制御信号配線31及び駆動回路用電源配線32と、後述する対向電極52に接続される対向電極用配線33とが形成されている。
そして、これら駆動回路用制御信号配線31、駆動回路用電源配線32及び対向電極用配線33は、基板2上に配置されたフレキシブル基板35の配線36に接続されている。このフレキシブル基板35の配線36は、一端が駆動回路37に接続されている。
また、基板2の上面のうち画像表示領域と対応する領域であって平面視で上述した走査線21、データ線22、電源線23及びTFT素子25、26と重なる領域には、画素電極27の周縁部と重なるように隔壁41が形成されている。
この隔壁41は、層間絶縁膜16上に形成されて後述する正孔注入層形成材料溶液62に対して親液性を示す親液層42と、親液層42上に形成されて親液層42よりも正孔注入層形成材料溶液62に対して高い撥液性を示す撥液層43とで構成されている。なお、本発明において、撥液性とは、液滴との接触角度が55°以上の状態を示している。
親液層42は、例えばSiOや窒化珪素(SiN)などの無機材料によって構成されており、その層厚が例えば100〜200nmとなっている。そして、親液層42には、画素電極27の少なくとも一部と対応する領域に開口42aが形成されている。
撥液層43は、例えばアクリルやポリイミド、エポキシなどのような有機材料をフッ素化したフッ素系樹脂材料によって構成されており、その層厚が0.2〜1μm程度となっている。そして、撥液層43には、画素電極27の少なくとも一部と対応する領域に開口43aが形成されている。この開口43aは、平面視で開口42aとほぼ一致するように形成されている。すなわち、開口42aの縁部と開口43aの縁部とが平面視でほぼ重なっている。ここで、フッ素系樹脂材料は、樹脂材料にフッ素原子が少なくとも5重量%以上含まれているものである。ここで、フッ素原子の含有量は、10重量%以上であることが好ましく、25重量%以上であることがより好ましい。
発光素子部3は、基板2上にマトリクス状に配置された複数の有機EL素子によって形成されており、上述した画素電極27と、画素電極27上に形成された発光機能層51と、発光機能層51を介して画素電極27と対向配置された対向電極52とによって構成されている。
発光機能層51は、隔壁41によって区画された領域であって開口42a、43a内に形成されており、正孔注入層(一の機能層)55及び発光層(機能層)56を備えている。
正孔注入層55は、正孔注入層形成材料で構成された薄膜であって、親液層42に設けられた開口42aの内部に形成されている。そして、正孔注入層55の縁部は、親液層42と撥液層43との境界と一致している。
また、正孔注入層55の中央部の層厚は、例えば50nmとなっている。ここで、正孔注入層形成材料としては、例えばポリエチレンジオキシチオフェン(PEDOT)などのポリチオフェン誘導体とポリスチレンスルホン酸(PSS)などの混合物(PEDOT/PSS)が挙げられる。
発光層56は、発光層形成材料で構成された薄膜であって、撥液層43に形成された開口43aの内部であって正孔注入層55を被覆するように形成されている。そして、発光層56の縁部は、親液層42と撥液層43との境界と一致している。したがって正孔注入層55の縁部と発光層56の縁部とは、一致している。
また、発光層56の中央部における層厚は、例えば65〜140nmとなっている。そして、発光層56は、赤色(図1に示すR)に発光する赤色発光層、緑色(図1に示すG)に発光する緑色発光層及び青色(図1に示すB)に発光する青色発光層の3種類を有しており、図1に示すように、各発光層がストライプ状に配置されている。ここで、発光層形成材料としては、ポリフルオレン(PF)誘導体やポリパラフェニレンビニレン(PPV)誘導体、ポリパラフェニレン(PPP)誘導体、ポリビニルカルバゾール(PVK)誘導体、ポリチオフェン誘導体、ポリメチルフェニルシラン(PMPS)誘導体などのポリシラン系などの高分子有機材料が挙げられる。
対向電極52は、発光機能層51及び隔壁41の上面に形成されており、陰極として機能する。また、対向電極52は、例えばカルシウム(Ca)などのような低仕事関数を有する金属材料で構成された金属層とアルミニウム(Al)で構成された反射層とをこの順で積層した構成となっている。Caで構成される金属層の層厚は、例えば2〜20nmであることが好ましく、10nm程度であることがより好ましい。また、Alで構成される反射層の層厚は、例えば100〜1000nmであることが好ましく、本実施形態では200nm程度となっている。
なお、反射層は、Alに限らず、銀(Ag)で構成されてもよく、Agで構成される層とAlで構成される層とを積層した構成としてもよい。また、上記金属層と発光機能層51との間には、発光層56を構成する発光層形成材料を効率よく発光させることを目的として例えばフッ化リチウム(LiF)などで構成された層を設けてもよい。
封止部4は、図1に示すように、対向電極用配線33を覆うように設けられており、対向電極52や発光層56に対する水や酸素の浸入を防止し、対向電極52及び発光層56の酸化を防止するものである。そして、封止部4は、発光素子部3上に配置された封止樹脂(図示略)とこの封止樹脂上に接合された封止基板(図示略)とで構成されている。
この封止樹脂は、例えば対向電極52上に塗布された熱硬化樹脂または紫外線硬化樹脂で構成される。ここで、封止樹脂としては、硬化時にガスや溶媒などが発生しないものが好ましい。また、上記封止基板は、上記封止樹脂を保護するものであって、例えばガラス板や金属板、樹脂板などで構成されている。
(有機EL発光装置の製造方法)
次に、上述した構成の有機EL発光装置の製造方法について、図4から図6を参照しながら説明する。ここで、図4から図6は、有機EL発光装置の製造工程を示す断面図である。なお、以下の説明では、本発明が発光素子部3の形成工程に特徴を有しているため、発光素子部3の形成工程について主に説明する。
本実施形態における有機EL発光装置の製造方法では、まずガラスなどの透光性材料からなる基板本体11上に周知の方法により回路素子部12を形成する(図4(a))。これにより、上面に画素電極27が設けられた基板2が形成される。
そして、隔壁形成工程を行う。この隔壁形成工程は、バンク層形成工程と、レジスト層形成工程と、露光現像工程と開口形成工程とを備えている。
バンク層形成工程では、上面に画素電極27が形成された基板2の上面の全面に、スパッタ法やCVD法などを用いて上述した無機材料からなる親液層42を形成する(図4(b))。そして、親液層42の上面の全面に、スピンコート法などを用いて上述したフッ素系樹脂材料である有機材料を塗布し、これを乾燥、焼成させることで撥液層43を形成する(図4(c))。
次に、レジスト層形成工程を行う。ここでは、撥液層43の上面の全面に、スピンコート法などを用いて感光性材料を塗布し、これを乾燥させることでレジスト層61を形成する。そして、マスク(図示略)を用いた露光現像技術により、レジスト層61のうち親液層42の開口42a及び撥液層43の開口43aと対応する位置に開口61aを形成する(図4(d))。
続いて、開口形成工程を行う。ここでは、開口61aが形成されたレジスト層61をマスクとしたドライエッチング法を用いて、撥液層43をエッチングして開口43aを形成する(図5(a))。ここで、撥液層43をエッチングするときに使用するエッチングガスとしては、酸素(O)にテトラフルオロメタン(CF)を添加したものが挙げられる。このとき、撥液層43上にレジスト層61が形成されていることから、エッチング時に撥液層43の表面が劣化することを防止して、撥液層43の撥液性が維持される。
そして、開口61aが形成されたレジスト層61をマスクとしたドライエッチング法を用いて、親液層42をエッチングして開口42aを形成する(図5(b))。ここで、親液層42をエッチングするときに使用するエッチングガスとしては、CFが挙げられる。このとき、異方性に優れるドライエッチング法を用いて親液層42に開口42aを形成するので、エッチング後の開口42aの縁部が開口43aの縁部よりも平面視で大きくなるアンダーカットが発生しにくくなる。このようにして、親液層42及び撥液層43のそれぞれに、平面視で互いの縁部が一致する開口42a、43aを形成する。この後、撥液層43上に残存しているレジスト層61を除去する(図5(c))。これにより、開口42a、43aを有する隔壁41が形成される。
以上のようにして、隔壁形成工程を行う。このようにして形成された開口42aの内周壁は、親液層42が露出していることから親液性を有している。ここで、親液層42としてSiNを用いた場合には、ドライエッチング法によるエッチングレートが大きいため、レジスト層61との選択比を大きくとることができる。なお、開口42a、43aの縁部が平面視で互いに一致するとは、製造誤差などで若干ずれる場合も含まれる。
次に、発光機能層形成工程を行う。この発光機能層形成工程は、正孔注入層形成工程(薄膜形成工程)と発光層形成工程とで構成されている。
まず、正孔注入層形成工程を行う。ここでは、PEDOT/PSS(PEDOT:PSS=1:6または1:20)の混合物からなる正孔注入層形成材料を水に分散させた水分散液にジエチレングリコールなどの有機溶媒を添加した正孔注入層形成材料溶液(薄膜形成材料溶液)62を、インクジェット法を用いて親液層42によって区画された領域内に滴下する(図5(d))。
ここで、親液層42の上面には、正孔注入層形成材料溶液62に対して撥液性を有する撥液層43が形成されている。そのため、正孔注入層形成材料溶液62の液滴が開口42a、43a内に滴下されず、液滴の一部が撥液層43上にかかった場合であっても、液滴がはじかれて開口42a、43a内に流れ込む。このとき、撥液層43の正孔注入層形成材料溶液62の液滴との接触角度が55°以上なので、液滴を確実にはじいて開口42a、43a内に流し込むことができる。また、親液層42の正孔注入層形成材料溶液62の液滴との接触角度が18°以下なので、正孔注入層形成材料溶液62が開口42a内で確実に保持される。
この後、滴下した正孔注入層形成材料溶液62に乾燥処理を施して内部の溶媒を蒸発させる。すなわち、滴下した正孔注入層形成材料溶液62を真空乾燥した後、大気圧中において例えば200℃の温度で10分間乾燥させる。この乾燥処理により、正孔注入層55が形成される(図6(a))。
続いて、発光層形成工程を行う。ここでは、上述した正孔注入層形成工程と同様に、上述した高分子有機材料からなる発光層形成材料を芳香族系炭化水素溶媒で溶解させた発光層形成材料溶液63を、インクジェット法を用いて撥液層43によって区画された領域内に滴下する(図6(b))。ここで、親液層42の上面に撥液層43が形成されているため、上述と同様に、確実に開口43a内に発光層形成材料溶液63を流し込むことができる。
この後、滴下した発光層形成材料溶液63に乾燥処理を施して内部の溶媒を蒸発させる。すなわち、滴下した発光層形成材料溶液63を真空乾燥した後、アルゴン(Ar)や窒素(N)などの不活性ガス雰囲気中において例えば130℃の温度で60分間アニールする。これにより、発光層56が形成される(図6(c))。このようにして、正孔注入層55及び発光層56が積層された発光機能層51を形成する。
次に、発光機能層51及び隔壁41上の全面に、真空蒸着法を用いてCaからなる金属層とAlからなる反射層とを形成し、これらの積層体から構成される対向電極52を形成する(図6(d))。以上のようにして、画素電極27、発光機能層51及び対向電極52で構成される発光素子部3を形成する。
その後、対向電極52上に上記封止樹脂及び上記封止基板を積層して封止部4を形成し、対向電極52や発光層56を封止する。ここで、封止部4による封止は、NやArなどの不活性ガス雰囲気下で行うことが好ましい。以上のようにして、有機EL発光装置1を製造する。
(電子機器)
このようにして製造された有機EL発光装置1は、例えば図7に示すような携帯電話機100に設けられる。ここで、図7は、携帯電話機100の概略斜視図である。
この携帯電話機100は、ヒンジ101を中心として折り畳み可能な第1筐体102及び第2筐体103を備えている。そして、第1筐体102には、有機EL発光装置1で構成された表示部104と複数の操作ボタン105と受話口106とアンテナ107とが設けられている。また、第2筐体103には、送話口108が設けられている。
以上のように、本実施形態における有機EL発光装置1、薄膜形成方法及び有機EL発光装置の製造方法並びに携帯電話機100によれば、隔壁形成工程において平面視で互いの縁部が一致する開口42a、43aを形成するので、発光機能層形成工程において正孔注入層55が開口領域の外部に形成されることを防止する。したがって、隔壁41で区画された画素領域の外部における発光を抑制できる。また、親液層42に突出部がないため、撥液層42の開口42aまで画素を拡大し、発光面積を増加させることができる。そして、画素電極27と撥液層43の境界に親液層42が存在するため、正孔注入層形成材料溶液62や発光層形成材料溶液63が画素電極27の全体に濡れ広がりやすく、発光機能層51の形成不良を防止できる。
ここで、撥液層43をフッ素系樹脂材料で構成することで、高い撥液性を具備させることができるため、発光機能層51が画素領域の外部に形成されることを防止できる。したがって、隔壁41で区画された画素領域の外部における発光を防止できる。
また、隔壁形成工程において、撥液層43上にレジスト層61を形成するので、エッチングによって開口43aを形成する際、撥液層43の劣化を防止して撥液層43の撥液性が維持される。また、垂直性の高いドライエッチング法を用いることで、開口42a、43aのそれぞれの縁部をより確実に一致させることができる。
また、発光機能層51を液滴吐出法によって、画素開口内だけに選択的に形成できるので、正孔注入層形成材料や発光層形成材料に無駄が無く、コストダウンを図ることができる。
[第2の実施形態]
次に、本発明の第2の実施形態について、図8を参照しながら説明する。ここで、図8は、有機EL発光装置の製造工程を示す説明図である。なお、本実施形態では、第1の実施形態と隔壁形成工程が異なるため、この点を中心に説明すると共に、上記実施形態で説明した構成要素には同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態における有機EL発光装置の製造方法の隔壁形成工程は、バンク層形成工程と、露光現像工程と、開口形成工程とを備えている。
バンク層形成工程では、上面に画素電極27が形成された基板2の上面の全面に、親液層42を形成する(図8(a))。そして、親液層42の上面の全面に、スピンコート法などを用いて例えばフッ素化されたアクリルやポリイミドなどの感光性のフッ素系樹脂材料である有機材料を塗布し、これを乾燥させることで撥液層111を形成する(図8(b))。
次に、露光現像工程を行う。ここでは、マスク(図示略)を用いた露光現像技術により、撥液層111のうち親液層42の開口42aと対応する位置に開口111aを形成する(図8(c))。
続いて、開口形成工程を行う。ここでは、開口111aが形成された撥液層111をマスクとしたドライエッチング法を用いて、親液層42をエッチングして開口42aを形成する(図8(d))。ここで、親液層42をエッチングするときに使用するエッチングガスとしては、CFが挙げられる。これにより、開口42a、111aを有する隔壁112が形成される。以上のようにして隔壁形成工程を行う。
その後、上述した第1の実施形態と同様に、発光機能層形成工程などを経て有機EL発光装置を製造する。
以上のように、本実施形態における有機EL発光装置、薄膜形成方法及びデバイスの製造方法並びに電子機器によっても、上述した実施形態と同様の作用、効果を奏するが、撥液層111を感光性のフッ素系樹脂材料で構成することで、露光現像工程において撥液層111に開口11aを容易に形成することができる。したがって、隔壁形成工程の短縮化が図れる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記実施形態ではレジスト層をマスクとしたドライエッチング法やフォトリソグラフィ技術によって撥液層に開口を形成しているが、隔壁形成工程においてあらかじめ開口が設けられた撥液層を形成してもよい。
また、撥液層や親液層に対してドライエッチング法を用いて開口を形成しているが、撥液層の開口と親液層の開口とが平面視で一致すれば、例えばフッ酸系水溶液をエッチャントとして用いたウェットエッチング法など他の方法を用いて形成してもよい。
また、インクジェット法を用いて発光層を形成しているが、スピンコート法など他の方法を用いて発光層を形成してもよい。ここで、スピンコート法を用いて発光層を形成する場合には、撥液層の層厚を例えば0.3μm程度とする。これにより、スピンコート法によって発光層形成材料溶液が画素領域において均一に塗布される。
また、親液層と液滴との接触角度は、撥液層と液滴との接触角度よりも小さければよく、18°以下に限られない。同様に、撥液層と液滴との接触角度は、親液層と液滴との接触角度よりも大きければよく、55°以上に限られない。
また、親液層をSiOやSiNなどの無機材料で構成しているが、有機材料で構成してもよい。
また、撥液層をフッ素系樹脂材料で構成しているが、正孔注入層形成材料溶液や発光層形成材料溶液に対して親液層よりも高い撥液性を有していれば、他の材料で構成してもよい。
また、発光機能層が正孔注入層及び発光層で構成されているが、発光層のみで構成されてもよく、発光層と対向電極との間に電子注入層や電子輸送層、正孔阻止層を積層した構成としてもよい。この電子注入層や電子輸送層は、対向電極から電子を画素電極の方向へ進めて電子を通す機能を有している。また、正孔阻止層は、正孔が対向電極の方向へ進行することを防止する機能を有している。同様に、発光層と画素電極との間に電子阻止層を積層した構成としてもよい。この電子阻止層は、電子が画素電極の方向へ進行することを防止する機能を有している。また、発光機能層が正孔注入層を有しているが、正孔注入層に代えて正孔注入輸送層または正孔輸送層を有する構成としてもよい。ここで、このような構成の発光機能層では、最下層を上述した薄膜形成方法によって形成する。
また、基板本体に透光性部材を用いると共に対向電極に反射層を用いたボトムエミッション型の有機EL発光装置について説明したが、トップエミッション型の有機EL発光装置であってもよい。
また、有機EL発光装置の製造方法について説明したが、本願の薄膜形成方法を用いて形成された薄膜を有していれば、有機EL発光装置に限らず、プリンタの露光ヘッドなど、他のデバイスに適用してもよい。ここで、プリンタの露光ヘッドに本発明の有機EL発光装置を適用した場合には、画素領域外における発光を防止しているので、印刷画質を向上させることができる。
また、有機EL発光装置を携帯電話機に適用しているが、携帯電話機に限らず、ノート型パーソナルコンピュータやPDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末機)、パーソナルコンピュータ、ワークステーション、デジタルスチルカメラ、車載用モニタ、カーナビゲーション装置、デジタルビデオカメラ、テレビジョン受像機、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、ページャ、電子手帳、電卓、電子ブックやプロジェクタ、ワードプロセッサ、テレビ電話機、POS端末、タッチパネルを備える機器、照明装置などのような他の電子機器に適用してもよい。
本発明の第1の実施形態における有機EL発光装置を示す平面図である。 図1の部分断面図である。 図1の等価回路図である。 第1の実施形態における有機EL発光装置の製造工程を示す断面図である。 同じく、有機EL発光装置の製造工程を示す断面図である。 同じく、有機EL発光装置の製造工程を示す断面図である。 図1の有機EL発光装置を備える携帯電話機を示す斜視図である。 第2の実施形態における有機EL発光装置の製造工程を示す断面図である。
符号の説明
1 有機EL発光装置(デバイス)、2 基板、27 画素電極、41、112 隔壁、42 親液層、42a、43a、111a 開口、43、111 撥液層、51 発光機能層、52 対向電極、55 正孔注入層(一の機能層)、56 発光層(機能層)、61 レジスト層、62 正孔注入層形成材料溶液(薄膜形成材料溶液)

Claims (11)

  1. 基板と、前記基板上に設けられて前記基板を区画する開口が形成された隔壁と、
    前記基板上のうち前記隔壁で区画された領域内に形成された薄膜とを備えるデバイスであって、
    前記隔壁は、前記基板上に形成された親液層と前記親液層上に形成されて前記親液層よりも薄膜形成材料溶液に対する撥液性の高い撥液層とを有すると共に、前記親液層の開口と前記撥液層の開口とが平面視で互いに一致することを特徴とするデバイス。
  2. 前記撥液層が、フッ素化されたフッ素系樹脂材料で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のデバイス。
  3. 前記基板の上面に形成された画素電極と、少なくとも1層の機能層からなる発光機能層と、前記発光機能層を介して前記画素電極と対向配置された対向電極とを備え、
    前記薄膜が、一の前記機能層を構成することを特徴とする請求項1または2に記載のデバイス。
  4. 前記薄膜が、正孔注入層であることを特徴とする請求項3に記載のデバイス。
  5. 開口を有する隔壁を基板上に形成する隔壁形成工程と、
    前記隔壁の前記開口内に薄膜形成材料を含有する薄膜形成材料溶液を滴下し、前記基板上に薄膜を形成する薄膜形成工程とを備える薄膜形成方法であって、
    前記隔壁は、前記基板上に形成された親液層と前記親液層上に形成されて前記親液層よりも薄膜形成材料溶液に対する撥液性の高い撥液層とを有すると共に、前記親液層の開口と前記撥液層の開口とが平面視で互いに一致することを特徴とする薄膜形成方法。
  6. 前記撥液層が、感光性材料で構成され、
    前記隔壁形成工程が、前記基板上に前記親液層及び前記撥液層を形成するバンク層形成工程と、前記撥液層を露光現像して前記撥液層に前記開口を形成する露光現像工程と、前記開口が形成された前記撥液層をマスクとして前記親液層に前記開口を形成する開口形成工程とを備えることを特徴とする請求項5に記載の薄膜形成方法。
  7. 前記隔壁形成工程が、前記基板上に前記親液層及び前記撥液層を形成するバンク層形成工程と、前記撥液層上に感光性材料で構成されて前記開口と対応する位置に開口を有するレジスト層を形成するレジスト層形成工程と、前記レジスト層をマスクとして前記撥液層及び前記親液層に前記開口を形成する開口形成工程とを備えることを特徴とする請求項5に記載の薄膜形成方法。
  8. 前記開口形成工程で、ドライエッチング法を用いることを特徴とする請求項6または7に記載の薄膜形成方法。
  9. 前記薄膜を、液滴吐出法を用いて形成することを特徴とする請求項5から8のいずれか1項に記載の薄膜形成方法。
  10. 請求項5から9のいずれか1項に記載の薄膜形成方法によって薄膜を形成することを特徴とするデバイスの製造方法。
  11. 請求項1から4のいずれか1項に記載のデバイスを備えることを特徴とする電子機器。
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