JP2008003460A - 演奏支援情報生成装置および演奏支援情報生成プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】曲を構成する各音を表すと共に、それら各音を弾くべき指を指定する曲データME[0]〜[N]毎に、押鍵する指の位置座標me.sfigPos[ifig]、押鍵しない指の座標位置me.sfigPos[ifig]および手の位置座標sHandPosを生成して登録し、これらに基づき各音を演奏する際の手および各指の位置をグラフ化して表示部12に画面表示するので、押鍵しない指をどの位置に置いておけばよいのかを教示し得るようになる。
【選択図】図2
Description
A.構成
(1)全体構成
図1は、本発明による演奏支援情報生成装置を搭載した電子楽器の全体構成を示すブロック図である。この図において、鍵盤10は押離鍵操作(演奏操作)に応じたキーオン/キーオフイベント、鍵番号およびベロシティ等の演奏情報を発生する。スイッチ部11は、楽器パネルに配設される各種操作スイッチを有し、ユーザ操作されるスイッチ種に対応したスイッチイベントを発生する。スイッチ部11に配設される主要なスイッチとしては、例えばパワーオンオフする電源スイッチの他、曲データを選択する曲選択スイッチや、動作モードを設定するモードスイッチ等がある。なお、本実施の形態では、モードスイッチ操作により演奏モード又は演奏支援情報発生モードが設定される。
図2は、RAM15のデータエリアに格納される曲データの構成を示す図である。1つの曲は、所謂MIDI形式で表現され、曲を構成する各音に対応する曲データME[0]〜ME[N]から構成される。そして、1つの曲データMEは、発音開始時刻lTime、発音時間(音長)lGate、発音開始時間(絶対時間)lTimsec、ピッチ(音高)Pitch、鍵盤座標iPos、和音フラグclsHarm、ポインタpHTop、ポインタpHTail、ポインタpPHTop、ポインタpPHTail、ポインタpNHTop、ポインタpNHTailおよび運指cfigを備える。さらに、曲データMEには、押鍵の有無を各指毎に表す押鍵フラグiFigOn[1]〜[5]、各指の位置を表す座標sfigPos[1]〜[5]および手の位置座標sHandPosが後述の後述する演奏支援処理により生成されて登録される。なお、曲データMEを構成する上記各データが意図するところについては後述する動作の説明に交えて述べる。
次に、図3〜図12を参照して上記構成による実施形態におけるCPU13が実行する演奏支援処理の動作を説明する。
電源投入後のモードスイッチ操作に応じて、演奏支援情報発生モードに設定されると、CPU13は図3に図示する演奏支援処理を実行してステップSA1に処理を進める。ステップSA1では、曲選択スイッチ操作で選択された曲データME[0]〜ME[N]を、RAM15のデータエリアから読み込み、ワークエリアに展開する。
次に、図4〜図5を参照して、押鍵する指の座標設定処理の動作を説明する。上述した演奏支援処理のステップSA2(図3参照)を介して本処理が実行されると、CPU13は図4に図示するステップSB1に進み、先頭の曲データME[0]を指定するアドレスを、ポインタmeにストアする。次いで、ステップSB2では、歩進されたポインタmeが「NULL」、つまり全ての曲データMEについて処理し終えたかどうかを判断する。歩進されたポインタmeが「NULL」ではなく、全ての曲データMEについて処理し終えていなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSB3に進む。
次に、図6を参照して、押鍵しない指の座標設定処理の動作を説明する。上述した演奏支援処理のステップSA3(図3参照)を介して本処理が実行されると、CPU13は図6に図示するステップSC1に進み、先頭の曲データME[0]を指定するアドレスを、ポインタmeにストアする。次いで、ステップSC2では、歩進されたポインタmeが「NULL」、つまり全ての曲データMEについて処理し終えたかどうかを判断する。歩進されたポインタmeが「NULL」ではなく、全ての曲データMEについて処理し終えていなければ、判断結果は「NO」になり、ステップSC3に進む。
次に、図7を参照して座標候補取得処理の動作を説明する。上述したステップSC6(図6参照)を介して本処理が実行されると、CPU13は図7に図示するステップSD1に進み、ポインタifigの指番号をインクリメントしてレジスタifgにストアする。レジスタifgの値を検索ポインタifgと記す。
次に、図8を参照して座標取得[1]処理の動作を説明する。上述の「押鍵しない指の座標設定処理」のステップSC7(図6参照)を介して本処理が実行されると、CPU13は図8に図示するステップSE1に進み、ポインタmeで指定される曲データME[me]中のポインタme.pPHTailを、ポインタmepにセットする。ポインタme.pPHTailとは、ポインタmeで指定される曲データME[me]の音の前の音列群の和音の終端(一番上の音)へのポインタであり、音列群が単音であればその音自身を指すポインタである。つまり、ME[me]の直前の音を指し示すポインタである。
次に、図9を参照して座標取得[2]処理の動作を説明する。上述の「押鍵しない指の座標設定処理」のステップSC8(図6参照)を介して本処理が実行されると、CPU13は図9に図示するステップSF1に進み、ポインタmeで指定される曲データME[me]中のポインタme.pNHTopを、ポインタmenにセットする。ポインタme.pNHTopとは、ポインタmeで指定される曲データME[me]の音の後の音列群の和音の先頭(一番下の音)へのポインタであり、音列群が単音であればその音自身を指すポインタである。つまり、ME[me]の直後の音を指し示すポインタである。
次に、図10を参照して座標決定処理の動作を説明する。上述の「押鍵しない指の座標設定処理」のステップSC9(図6参照)を介して本処理が実行されると、CPU13は図10に図示するステップSG1に進む。ステップSG1では、座標取得[1]処理で得られる指の位置座標sfigPと、座標取得[2]処理で得られる指の位置座標sfigNとの双方が存在するか否かを判断する。以下、「指の位置座標sfigP,sfigNの双方が存在する場合」、「指の位置座標sfigPのみ存在する場合」、「指の位置座標sfigNのみ存在する場合」、「指の位置座標sfigP,sfigNいずれも存在しない場合」に分けて動作説明を進める。
この場合、ステップSG1の判断結果が「YES」になり、ステップSG2に進む。ステップSG2では、次式(1)に従い、上述した座標取得[1]処理で得られた指の位置座標sfigPおよび押鍵時刻lTfigPと、座標取得[2]処理で得られた指の位置座標sfigNおよび押鍵時刻lTfigNとに基づき内挿補間を行って、現在時刻(発音開始時間me.lTimsec)における押鍵しない指の位置座標sfigDを算出する。
sfigD=(sfigP(lTfigN−me.lTimsec)+sfigN(lTfigP−me.lTimsec))/(lTfigN−lTfigP)…(1)
(イ)上述した座標候補取得処理で求めた指の座標候補sfigH,sfigLの内、大きい方の座標候補Max(sfigH,sfigL)を選択する。
(ロ)上記(イ)で選択したMax(sfigH,sfigL)と、上記ステップSG2の内挿補間により算出した押鍵しない指の位置座標sfigDとを比較して大きい値の位置座標を選択する。
(ハ)上述した座標候補取得処理で求めた指の座標候補sfigH,sfigLの内、小さい方の座標候補min(sfigH,sfigL)を選択する。
(ニ)上記(ハ)で選択したmin(sfigH,sfigL)と、上記ステップSG2の内挿補間にて算出した押鍵しない指の位置座標sfigDとを比較して小さい値の位置座標を選択する。
(ホ)上記(ロ)で選択した位置座標と、上記(ニ)で選択した位置座標との平均値を算出し、これをポインタmeで指定される曲データME[me]において、ポインタifigで指定される押鍵しない指の座標位置me.sfigPos[ifig]に登録して本処理を終える。
この場合、上述したステップSG1の判断結果が「NO」となり、ステップSG4に進む。ステップSG4では、指の位置座標sfigPのみ存在するか否かを判断する。そして、ステップSG4の判断結果は「YES」になり、ステップSG5に進む。ステップSG5では、指の位置座標sfigPを、押鍵しない指の位置座標sfigDに設定する。この後、上述したステップSG3に進み、ポインタifigで指定される押鍵しない指の座標位置me.sfigPos[ifig]を登録して本処理を終える。
この場合、上述したステップSG1、SG4の各判断結果がいずれも「NO」となり、ステップSG6に進む。ステップSG6では、指の位置座標sfigNのみ存在するか否かを判断する。そして、ステップSG6の判断結果は「YES」になり、ステップSG7に進む。ステップSG7では、指の位置座標sfigNを、押鍵しない指の位置座標sfigDに設定する。この後、上述したステップSG3に進み、ポインタifigで指定される押鍵しない指の座標位置me.sfigPos[ifig]を登録して本処理を終える。
この場合、上述したステップSG1、SG4、SG6の各判断結果がいずれも「NO」となり、ステップSG8に進む。ステップSG8では、上述した座標候補取得処理で求めた指の座標候補sfigH,sfigLの平均値(sfigH+sfigL)/2を、ポインタmeで指定される曲データME[me]において、ポインタifigで指定される押鍵しない指の座標位置me.sfigPos[ifig]を設定して本処理を終える。
11 スイッチ部
12 表示部
13 CPU
14 ROM
15 RAM
16 音源
17 サウンドシステム
Claims (12)
- 少なくとも曲を構成する各音およびそれら各音を弾く指を表す曲データを記憶する曲データ記憶手段と、
前記曲データ記憶手段から各音毎の曲データを読み出し、読み出した曲データの音を押鍵する指の位置を表す押鍵指位置座標を生成する押鍵指位置発生手段と、
前記曲データ記憶手段から各音毎の曲データを読み出し、読み出した曲データの音を押鍵しない指の位置を表す無押鍵指位置座標を生成する無押鍵指位置発生手段と、
前記押鍵指位置発生手段により生成された押鍵指位置座標と、前記無押鍵指位置発生手段により生成された無押鍵指位置座標とを参照して曲データを演奏する際の各指の位置変化を表示する指位置表示手段と
を具備することを特徴とする演奏支援情報生成装置。 - 前記押鍵指位置発生手段は、読み出した曲データの音の音高と弾くべき指とに応じて、押鍵する指の鍵盤上での位置を表す押鍵指位置座標を生成することを特徴とする請求項1記載の演奏支援情報生成装置。
- 前記押鍵指位置発生手段は、読み出した曲データの音が和音を構成する場合、当該曲データの音を除く他の和音構成音にそれぞれ割当てられる各指の押鍵状態を表す押鍵情報と、それら和音構成音を押鍵する各指の位置を表す和音押鍵指位置情報とを生成して当該曲データに登録することを特徴とする請求項1記載の演奏支援情報生成装置。
- 前記無押鍵指位置発生手段は、読み出した曲データの音と同時刻に押鍵される指の位置と、読み出した曲データの音以前に押鍵していた指の位置と、読み出した曲データの音以降に押鍵する指の位置とを勘案して、読み出した曲データの音を押鍵しない指の鍵盤上での位置を表す無押鍵指位置座標を生成することを特徴とする請求項1記載の演奏支援情報生成装置。
- 前記押鍵指位置発生手段によって生成された押鍵指位置座標と、前記無押鍵指位置発生手段によって生成された無押鍵指位置座標とを対応する曲データに登録する指位置座標登録手段を更に具備することを特徴とする請求項1記載の演奏支援情報生成装置。
- 前記読み出した曲データの音に対して親指から小指までの全ての指が取り得る位置範囲から手の位置を表す手位置座標を生成する手位置発生手段と、前記手位置発生手段により生成された手位置座標を参照して曲データを演奏する際の手の位置変化を表示する手位置表示手段とを更に具備することを特徴とする請求項1記載の演奏支援情報生成装置。
- 少なくとも曲を構成する各音およびそれら各音を弾く指を表す曲データを各音毎に読み出す読み出し処理と、
前記読み出し処理により読み出される曲データの音を押鍵する指の位置を表す押鍵指位置座標を生成する押鍵指位置発生処理と、
前記読み出し処理により読み出される曲データの音を押鍵しない指の位置を表す無押鍵指位置座標を生成する無押鍵指位置発生処理と、
前記押鍵指位置発生処理により生成された押鍵指位置座標と、前記無押鍵指位置発生処理により生成された無押鍵指位置座標とを参照して曲データを演奏する際の各指の位置変化を表示する指位置表示処理と
をコンピュータで実行させることを特徴とする演奏支援情報生成プログラム。 - 前記押鍵指位置発生処理は、前記読み出し処理により読み出される曲データの音の音高と弾くべき指とに応じて、押鍵する指の鍵盤上での位置を表す押鍵指位置座標を生成することを特徴とする請求項5記載の演奏支援情報生成プログラム。
- 前記押鍵指位置発生処理は、前記読み出し処理により読み出される曲データの音が和音を構成する場合、当該曲データの音を除く他の和音構成音にそれぞれ割当てられる各指の押鍵状態を表す押鍵情報と、それら和音構成音を押鍵する各指の位置を表す和音押鍵指位置情報とを生成して当該曲データに登録することを特徴とする請求項5記載の演奏支援情報生成プログラム。
- 前記無押鍵指位置発生処理は、前記読み出し処理により読み出される曲データの音と同時刻に押鍵される指の位置と、読み出される曲データの音以前に押鍵していた指の位置と、読み出される曲データの音以降に押鍵する指の位置とを勘案して、読み出される曲データの音を押鍵しない指の鍵盤上での位置を表す無押鍵指位置座標を生成することを特徴とする請求項5記載の演奏支援情報生成プログラム。
- 前記押鍵指位置発生処理によって生成された押鍵指位置座標と、前記無押鍵指位置発生処理によって生成された無押鍵指位置座標とを対応する曲データに登録する登録処理をさらにコンピュータで実行させることを特徴とする請求項7記載の演奏支援情報生成プログラム。
- 前記読み出した曲データの音に対して親指から小指までの全ての指が取り得る位置範囲から手の位置を表す手位置座標を生成する手位置発生処理と、前記手位置発生処理により生成された手位置座標を参照して曲データを演奏する際の手の位置変化を表示する手位置表示処理をさらにコンピュータで実行させることを特徴とする請求項7記載の演奏支援情報生成プログラム。
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