JP2008003375A - 液晶表示装置及び電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】表示の色ずれを良好に補正することができ、色再現性に優れた表示が可能な液晶表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の液晶表示装置100は、液晶パネル110と、バックライト91とを備えたフィールドシーケンシャル方式の液晶表示装置であり、バックライト91から第1の色光が射出される第1のフィールド期間と、第2の色光が射出される第2のフィールド期間と、第3の色光が射出される第3のフィールド期間との、1フレーム期間内におけるフィールド期間の長さ又は照明光強度の比率に対応する係数α、β、γについて、これらの係数に基づく色度座標(xw,yw)が、(xw,yw)=(0.31±0.02,0.33±0.03)なる式で表示される範囲を満たす値に設定されていることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の液晶表示装置100は、液晶パネル110と、バックライト91とを備えたフィールドシーケンシャル方式の液晶表示装置であり、バックライト91から第1の色光が射出される第1のフィールド期間と、第2の色光が射出される第2のフィールド期間と、第3の色光が射出される第3のフィールド期間との、1フレーム期間内におけるフィールド期間の長さ又は照明光強度の比率に対応する係数α、β、γについて、これらの係数に基づく色度座標(xw,yw)が、(xw,yw)=(0.31±0.02,0.33±0.03)なる式で表示される範囲を満たす値に設定されていることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、液晶表示装置及び電子機器に関するものである。
液晶表示装置として、カラーフィルタを有する液晶パネルと、液晶パネルのカラーフィルタに対応した色光を射出する複数の発光素子を有するバックライトとを備え、表示を行う際に、1フレームを複数フィールドに分割し、1フレーム内において、バックライトの複数種類の発光素子を時間順次に発光させると共に、発光素子の発光タイミングに合わせ、1フィールド毎に液晶パネルを駆動するフィールドシーケンシャル方式の液晶表示装置が知られている(例えば特許文献1参照)。
特開2000−111910号公報
ところで、フィールドシーケンシャル方式の液晶表示装置では、発光素子から射出される複数色の色光を合成して白表示を行う。そのため、バックライトに備えられた複数色の発光素子の特性ばらつきにより輝度バランスが既定値を外れると、白が色づいて表示されるという問題がある。特許文献1記載の液晶表示装置では、バックライト上に設けられたカラーフィルタにより色ぼけは防止できるものの、このような白バランスの問題については何ら考慮されていない。
本発明は、上記従来技術の問題点に鑑み成されたものであって、表示の色ずれを良好に補正することができ、色再現性に優れた表示が可能な液晶表示装置を提供することを目的としている。
本発明の液晶表示装置は、上記課題を解決するために、液晶パネルと、少なくとも3種類の色光を前記液晶パネルに対して射出する照明部とを備え、1フレーム期間を複数のフィールド期間に分割し、1フレーム期間内において前記照明部から前記複数の色光を時間順次に射出すると共に、前記各色光の射出タイミングに合わせて1フィールド期間毎に前記液晶パネルを駆動するフィールドシーケンシャル方式の液晶表示装置であって、前記照明部から第1の色光が射出される第1のフィールド期間と、第2の色光が射出される第2のフィールド期間と、第3の色光が射出される第3のフィールド期間との、1フレーム期間内における各フィールド期間の長さ又は照明光強度の比率に対応する係数をそれぞれα、β、γとし、白表示状態の前記液晶パネルに前記第1の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX1、Y1、Z1、白表示状態の前記液晶パネルに前記第2の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX2、Y2、Z2、白表示状態の前記液晶パネルに前記第3の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX3、Y3、Z3としたとき、Xw=αX1+βX2+γX3、Yw=αY1+βY2+γY3、Zw=αZ1+βZ2+γZ3で表されるXw、Yw、Zwから、xw=Xw/(Xw+Yw+Zw)、yw=Yw/(Zw+Yw+Zw)なる式により導かれる色度座標(xw,yw)が、(xw,yw)=(0.31±0.02,0.33±0.03)なる式で表示される範囲を満たす値に前記係数α、β、γが設定されていることを特徴とする。
このような構成の液晶表示装置によれば、液晶パネルを介して射出される白色光における各色光の成分の比率を正確に補正することができ、色づきの少ない良好な白色光を得ることができる。これにより、色再現性に優れた高品質の表示が可能な液晶表示装置を実現することができる。
このような構成の液晶表示装置によれば、液晶パネルを介して射出される白色光における各色光の成分の比率を正確に補正することができ、色づきの少ない良好な白色光を得ることができる。これにより、色再現性に優れた高品質の表示が可能な液晶表示装置を実現することができる。
あるいは、本発明の液晶表示装置は、液晶パネルと、少なくとも3種類の色光を前記液晶パネルに対して射出する照明部とを備え、1フレーム期間を複数のフィールド期間に分割し、1フレーム期間内において前記照明部から前記複数の色光を時間順次に射出すると共に、前記各色光の射出タイミングに合わせて1フィールド期間毎に前記液晶パネルを駆動するフィールドシーケンシャル方式の液晶表示装置であって、前記照明部から第1の色光が射出される第1のフィールド期間と、第2の色光が射出される第2のフィールド期間と、第3の色光が射出される第3のフィールド期間と、第4の色光が射出される第4のフィールド期間との、1フレーム期間内における各フィールド期間の長さ又は照明光強度の比率に対応する係数をそれぞれα、β、γ、δとし、白表示状態の前記液晶パネルに前記第1の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX1、Y1、Z1、白表示状態の前記液晶パネルに前記第2の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX2、Y2、Z2、白表示状態の前記液晶パネルに前記第3の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX3、Y3、Z3、白表示状態の前記液晶パネルに前記第4の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX4、Y4、Z4としたとき、Xw=αX1+βX2+γX3+δX4、Yw=αY1+βY2+γY3+δY4、Zw=αZ1+βZ2+γZ3+δZ4で表されるXw、Yw、Zwから、xw=Xw/(Xw+Yw+Zw)、yw=Yw/(Zw+Yw+Zw)なる式により導かれる色度座標(xw,yw)が、(xw,yw)=(0.31±0.02,0.33±0.03)なる式で表示される範囲を満たす値に前記係数α、β、γ、δが設定されていることを特徴とする。
このような構成とすれば、4色以上の発光素子を具備した液晶表示装置についても同様に白バランスの調整が可能であり、色再現性に優れた表示を得ることができる。
このような構成とすれば、4色以上の発光素子を具備した液晶表示装置についても同様に白バランスの調整が可能であり、色再現性に優れた表示を得ることができる。
前記係数α、β、γ、δのうち、他の係数より大きい値を有する係数に対応する前記フィールド期間が、1フレーム期間内で複数のフィールド期間に分割されている構成とすることもできる。このような構成とすることで、分割されたフィールド期間を含めた各フィールド期間について同程度の長さとすることができるため、駆動形態の大幅な変更が不要で、駆動手段を簡素化することができ、安価に液晶装置を提供可能になる。
前記照明部が前記複数の色光にそれぞれ対応する複数の発光素子を備えており、前記複数の発光素子が同一電流で駆動される構成とすることができる。複数の発光素子を同一電流で駆動する形態によれば、発光素子の駆動手段を簡素化することができる。その一方で、発光素子自体の発光強度により照明部の色度を調整することが困難になるが、本発明によれば、上記のようにフィールド期間の比率調整により白バランス調整が可能であるから、安価で表示品質に優れた液晶表示装置を実現することができる。
前記液晶パネルの各画素に対応して、特定色の色光を透過させる色材層が形成されている構成とすることもできる。すなわち、液晶パネルがカラー液晶パネルである構成とすることもできる。
本発明の液晶表示装置は、液晶パネルと、少なくとも3種類の色光を前記液晶パネルに対して射出する照明部とを備え、1フレーム期間を複数のフィールド期間に分割し、1フレーム期間内において前記照明部から前記複数の色光を時間順次に射出すると共に、前記各色光の射出タイミングに合わせて1フィールド期間毎に前記液晶パネルを駆動するフィールドシーケンシャル方式の液晶表示装置であって、前記1フレーム期間内に、当該液晶表示装置の白バランスを調整するために、前記複数種の発光素子のいずれかを発光させて表示を行う白バランス調整用フィールド期間が設けられていることを特徴とする。このように白バランス調整用フィールドを設けることで、各フィールド期間の長さを均一にしたまま白バランス調整を行うことができるため、駆動形態の大幅な変更を伴うことなく白バランスを調整でき、簡素な駆動手段を用いて色再現性に優れた液晶表示装置を構成することができ、安価に液晶表示装置を提供することができる。
本発明の電子機器は、先に記載の本発明の液晶表示装置を備えたことを特徴とする。この構成によれば、照明部に起因する白バランスのずれが補正され、高品質の表示を実現した表示部を備える電子機器を提供することができる。
本発明の液晶表示装置は、1フレーム期間を複数のフィールド期間に分割し、1フレーム期間内において前記照明部から前記複数の色光を時間順次に射出すると共に、前記各色光の射出タイミングに合わせて1フィールド期間毎に前記液晶パネルを駆動するフィールドシーケンシャル方式のカラー液晶表示装置である。
図1は、本発明の一実施形態である液晶表示装置100の全体をブロック図として示す図である。液晶表示装置100は、液晶パネル110と、バックライト(照明部)91と、液晶パネル110に実装されたデータ線駆動回路101及び走査線駆動回路102を含み、表示制御回路103、発光制御回路104、及び同期信号発生回路105を備えた駆動回路部111と、を有する。液晶パネル110は、複数の画素が平面視マトリクス状に配列形成された画像表示領域110aを有しており、画像表示領域110aの辺縁には、データ線駆動回路101と走査線駆動回路102とが実装されている。バックライト91には、青色(B)、緑色(G)、赤色(R)の各色に対応する発光素子52B、52G、52Rが設けられている。
表示制御回路103は、青色(B)、緑色(G)、赤色(R)の各色に対応する色信号Sb,Sg,Srを外部から受け取って、それらに信号処理を施し、処理後の色信号Sb’,Sg’,Sr’を液晶パネル110内のデータ線駆動回路101へ伝送する。また、表示制御回路103は、走査線駆動回路102を駆動するための信号をその走査線駆動回路102へ伝送する。色信号Sb,Sg,Srは、例えば、携帯電話端末、携帯情報端末、ICレコーダ等といった電子機器から信号線を介して伝送される信号である。
発光制御回路104は、バックライト91に設けられた発光素子52B、52G、52Rを選択的に発光させ、液晶パネル110に供給する照明光を制御する。同期信号発生回路105は所定の周期の同期信号を発生する。表示制御回路103は、同期信号発生回路105から出力される同期信号に基づいて、信号処理後の色信号Sb’,Sg’,Sr’を出力する。発光制御回路104は、同期信号発生回路105から出力される同期信号に基づいて、バックライト91を制御するための信号を出力する。つまり、表示制御回路103と発光制御回路104は、同期信号発生回路105から出力される同期信号に基づいて、それぞれの出力信号を互いに同期させた状態で出力するようになっている。
図2は、液晶表示装置100の駆動方法の説明図であり、図2(a)は1フレーム期間における1画素の表示態様を示す平面図、図2(b)はバックライト91と液晶パネル110の動作タイミングを示す図である。図2に示すように、本実施形態の液晶表示装置100では、図1に示す表示制御回路103に対して、青色(B)、緑色(G)、赤色(R)のそれぞれの色信号Sb,Sg,Srが入力される。これらの信号は、図2(b)に示すように、1フレームの画像信号を構成する色信号Sb,Sg,Srである。
通常のフィールドシーケンシャル駆動では、1フレーム期間を3つのフィールド期間に分割し、それぞれのフィールド期間内でSb,Sg,Srの各色信号に基づいて液晶パネル110を駆動する。例えば、1フレーム期間が1/60秒であれば、青色(B)の書き込みを1/180秒で行い、続いて緑色(G)の書き込みを次の1/180秒で行い、そして赤色(R)の書き込みを次の1/180秒で行う。そして、青色(B)の書き込みに同期して青色の発光素子52Bだけを発光させ、緑色(G)の書き込みに同期して緑色の発光素子52Gだけを発光させ、そして、赤色(R)の書き込みに同期して赤色の発光素子52Rだけを発光させる。
これに対し、本実施形態では、図2に示すように、1フレーム期間を4等分して4つのフィールド期間を設定し、フレームの先頭に位置する第1フィールド期間において、青色の発光素子52Bを発光させるとともに、液晶パネル110に青色信号Sb’を出力する。さらに、続く第2フィールド期間では、通常のフィールドシーケンシャル駆動では表示色を変更するのに対し、本実施形態では青色の発光素子52Bを発光させるとともに、液晶パネル110に青色信号Sb’を出力する。そして、続く第3フィールド期間で緑色の発光素子52Gを発光させるとともに液晶パネル110に緑色信号Sg’を出力し、第4フィールド期間で赤色の発光素子52Rを発光させるとともに液晶パネル110に赤色信号Sr’を出力する。
このように1フレーム期間において、色毎の表示期間を異ならせる構成としたことで、本実施形態の液晶表示装置100は、バックライト91に起因する白バランスのずれを補正することができるようになっている。
フィールドシーケンシャル駆動に用いられるバックライト91には、互いに独立に発光制御可能な発光素子52B、52G、52Rが備えられているが、発光素子52B、52G、52Rの色種間、あるいは同色の発光素子間でも最大輝度や発光効率にばらつきが存在する。そのため、バックライト91から射出される白色光が色づいてしまう。かかる白色光の色づきは、特に発光素子52B、52G、52Rを同一電流で駆動した場合に顕著である。また、液晶パネル110にカラーフィルタが設けられている場合には、カラーフィルタの特性も白バランスに影響する。
フィールドシーケンシャル駆動に用いられるバックライト91には、互いに独立に発光制御可能な発光素子52B、52G、52Rが備えられているが、発光素子52B、52G、52Rの色種間、あるいは同色の発光素子間でも最大輝度や発光効率にばらつきが存在する。そのため、バックライト91から射出される白色光が色づいてしまう。かかる白色光の色づきは、特に発光素子52B、52G、52Rを同一電流で駆動した場合に顕著である。また、液晶パネル110にカラーフィルタが設けられている場合には、カラーフィルタの特性も白バランスに影響する。
そこで本実施形態の液晶表示装置100では、図2に示したように、1フレーム期間内に白バランス調整用フィールド期間(第2フィールド期間)を用意し、この白バランス調整用フィールド期間において例えば青色表示を行うことで、表示の色ずれを防止するようになっている。このように白バランス調整用フィールド期間において青表示を行うことで、バックライト91から放射される白色光の黄色みを補償し、白バランスを調整することができる。これを図3に示すxy色度図を参照して説明すると、同図の点C0(0.31,0.33)が良好な白色光として視認される色度であり、点C1(0.34,0.37)は黄色みがかって視認される白色光に対応する色度である。そして、本実施形態の液晶表示装置では、黄色の補色である青色のフィールド期間を挿入することで、点C1に位置する白色光を、点C0(0.31,0.33)に位置する良好な白色光に近づけるようになっている。
また本実施形態の液晶表示装置では、バックライト91から放射されて液晶パネル110を透過した白色光の色度座標C1と、良好な白色光の色度座標C0(0.31,0.33)とのずれ幅に応じて、白バランス調整用フィールド期間における表示色及び当該フィールド期間の長さが調整される。すなわち、液晶パネル110を介して射出される白色光の色度を補正して良好な白色光とすることができるよう、1フレーム期間内での各色に対応するフィールド期間の比率が調整される。具体的には、以下のようにしてフィールド期間の比率が決定され、かかる比率に基づいて白バランス調整用フィールドにおける表示色と、フィールド期間とが決定される。
1フレーム期間を、バックライト91から青色光が射出される青色表示フィールド期間と、緑色光が射出される緑色表示フィールド期間と、赤色光が射出される赤色表示フィールド期間とに3分割し、1フレーム期間内における各フィールド期間の比率に対応する係数をそれぞれα、β、γとする。
また、白表示状態の液晶パネル110に青色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX1、Y1、Z1、白表示状態の液晶パネル110に緑色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX2、Y2、Z2、白表示状態の液晶パネル110に赤色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX3、Y3、Z3とする。
上記各パラメータから、液晶パネル110を透過した青色光と緑色光と赤色光とを合成して得られる白色光の三刺激値XYZをそれぞれXw、Yw、Zwとすると、Xw=αX1+βX2+γX3、Yw=αY1+βY2+γY3、Zw=αZ1+βZ2+γZ3である。
そして液晶パネル110から射出される白色光の色度座標(xw,yw)は、xw=Xw/(Xw+Yw+Zw)、yw=Yw/(Zw+Yw+Zw)なる式から導出することができる。
このようにして算出される色度座標(xw,yw)について、良好な白色光に対応する色度座標C0(0.31,0.33)を基準とする範囲(xw,yw)=(0.31±0.02,0.33±0.03)に収まるよう、係数α、β、γを決定する。
また、白表示状態の液晶パネル110に青色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX1、Y1、Z1、白表示状態の液晶パネル110に緑色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX2、Y2、Z2、白表示状態の液晶パネル110に赤色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX3、Y3、Z3とする。
上記各パラメータから、液晶パネル110を透過した青色光と緑色光と赤色光とを合成して得られる白色光の三刺激値XYZをそれぞれXw、Yw、Zwとすると、Xw=αX1+βX2+γX3、Yw=αY1+βY2+γY3、Zw=αZ1+βZ2+γZ3である。
そして液晶パネル110から射出される白色光の色度座標(xw,yw)は、xw=Xw/(Xw+Yw+Zw)、yw=Yw/(Zw+Yw+Zw)なる式から導出することができる。
このようにして算出される色度座標(xw,yw)について、良好な白色光に対応する色度座標C0(0.31,0.33)を基準とする範囲(xw,yw)=(0.31±0.02,0.33±0.03)に収まるよう、係数α、β、γを決定する。
色度座標xwが、0.29以上0.33以下の範囲であり、ywが0.30以上0.36以下の範囲であれば、液晶パネル110から射出される白色光について色づきが視認されにくくなる。さらに色づきが少ない白色光が求められる場合には、色度座標(xw,yw)が範囲(0.31±0.01,0.33±0.15)に収まるよう係数α、β、γを決定するとよい。また、液晶表示装置100の白バランスについては、使用者の視覚の多様性や色の好みを勘案して設定することが好ましく、例えば青みの強い白色が好まれる用途では、色度座標を青色側にシフトさせ、(xw,yw)=(0.29,0.30)となるように係数α、β、γを決定するとよい。
上式により導出した白色光の色度座標(xw,yw)と当該色度座標の目標値とから係数α、β、γを算出すると、係数α、β、γの比率が1:1:1であるときの白色光が黄色く色づいて視認されるものである場合には、かかる黄色の色づきを補正して白色とするための係数α、β、γの比率として、例えば2:1:1といった比率が得られる。そして、係る比率に基づけば、青色表示フィールド期間の長さを、緑色表示フィールド期間及び赤色表示フィールド期間の2倍の長さとすればよいので、図2に示したように、白バランス調整用フィールド期間として青色表示フィールド期間を追加挿入すればよい。
白バランス調整用フィールド期間は、他の青色表示フィールド期間等のフィールド期間の長さと揃えてもよいし、白バランス調整用フィールド期間のみを長く、あるいは短くすることもできる。あるいは、1フレーム期間を、白バランス調整用フィールド期間を含む4つのフィールド期間に等分し、白バランス調整用フィールド期間における青色光の発光期間を長短させることで白バランスの調整を図ってもよい。
なお、白バランス調整用フィールド期間は、緑色表示フィールド期間と赤色表示フィールド期間との間に設けてもよい。また、白バランスを補正するために緑色光成分や赤色光成分を増加させる必要がある場合には、それぞれに対応する色光を白バランス調整用フィールド期間においてバックライト91から射出すればよい。またさらに、白バランス調整用フィールド期間において、複数色(例えば緑色光と赤色光)をバックライトから射出させてもよい。
また、白バランス調整用フィールド期間における液晶パネル110の透過率を調整することもできる。例えば、図2(b)では、白バランス調整用フィールド期間で液晶パネル110の透過率を最大に設定しているが、白バランス調整用フィールド期間における透過率を、青色表示フィールド期間である第1のフィールド期間における透過率より低くすることもできる。このように液晶パネル110の透過率と組み合わせることで、係数α、β、γの比率をより正確に調整することができる。
係数α、β、γに基づく白バランスの調整は、上述したように白バランス調整用フィールド期間を別途設ける構成のほか、図4に示すように、1フレーム期間内に含まれる青色表示フィールド期間と緑色表示フィールド期間と赤色表示フィールド期間とのフィールド期間の長さの比率を変更して行うこともできる。この場合、各フィールド期間の長さの比率は係数α、β、γの比率に準じた比率に設定されるが、各発光素子の最大輝度等を考慮して比率に若干の変更を加えてもよい。
また、発光素子52B、52G、52Rの輝度調整が可能である場合には、例えば、図5に示すように、緑色の発光素子52Gと、赤色の発光素子52Rとの発光レベルを低下させ、白色光に含まれる青色成分を実質的に増加させることで、係数α、β、γに基づく白バランスの調整を行ってもよい。ただし、係る構成ではバックライト91が発光素子のレベル調整機能を備えている必要があり、さらに調整によってバックライト91の輝度が低下するため、十分な明るさを確保できる範囲で行う必要がある。
上記実施形態では、バックライト91に3色の発光素子52B、52G、52Rが設けられている場合について説明したが、発光素子が4色以上である場合にも本発明は問題なく適用することができる。図6は、4色の発光素子52B、52G、52R、52Cと液晶パネル110との動作タイミングを示す図である。発光素子52Cは、4色目のシアンの発光素子を示しており、発光素子52Cの発光タイミングに合わせて、液晶パネル110に色信号Sc’が供給されるものとしている。
このような4色表示の液晶表示装置においても、先の3色表示の液晶表示装置と同様にして白バランスの調整を行うことができる。すなわち、バックライト91から放射されて液晶パネル110を透過した白色光の色度座標と、良好な白色光の色度座標C0(0.31,0.33)とのずれ幅に応じて、白バランス調整用フィールド期間における表示色及び当該フィールド期間の長さを調整する。したがって、液晶パネル110を介して射出される白色光の色度を補正して良好な白色光とすることができるよう、1フレーム期間内での各色に対応するフィールド期間の比率が調整される。
1フレーム期間を、バックライト91から青色光が射出される青色表示フィールド期間と、緑色光が射出される緑色表示フィールド期間と、赤色光が射出される赤色表示フィールド期間と、シアン色光が射出されるシアン色表示フィールド期間とに4分割し、1フレーム期間内における各フィールド期間の比率に対応する係数をそれぞれα(青)、β(緑)、γ(赤)、δ(シアン)とする。
また、白表示状態の液晶パネル110に青色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX1、Y1、Z1、白表示状態の液晶パネル110に緑色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX2、Y2、Z2、白表示状態の液晶パネル110に赤色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX3、Y3、Z3とし、さらに白表示状態の液晶パネル110にシアン色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX4、Y4、Z4とする。
上記各パラメータから、液晶パネル110を透過した青色光と緑色光と赤色光とシアン色光を合成して得られる白色光の三刺激値XYZをそれぞれXw、Yw、Zwとすると、Xw=αX1+βX2+γX3+δX4、Yw=αY1+βY2+γY3+δY4、Zw=αZ1+βZ2+γZ3+δZ4である。
そして液晶パネル110から射出される白色光の色度座標(xw,yw)は、xw=Xw/(Xw+Yw+Zw)、yw=Yw/(Zw+Yw+Zw)なる式から導出することができる。
このようにして算出される色度座標(xw,yw)について、良好な白色光に対応する色度座標C0(0.31,0.33)を基準とする範囲(xw,yw)=(0.31±0.02,0.33±0.03)に収まるよう、係数α、β、γ、δを決定する。
また、白表示状態の液晶パネル110に青色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX1、Y1、Z1、白表示状態の液晶パネル110に緑色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX2、Y2、Z2、白表示状態の液晶パネル110に赤色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX3、Y3、Z3とし、さらに白表示状態の液晶パネル110にシアン色光を透過させた光の三刺激値XYZをそれぞれX4、Y4、Z4とする。
上記各パラメータから、液晶パネル110を透過した青色光と緑色光と赤色光とシアン色光を合成して得られる白色光の三刺激値XYZをそれぞれXw、Yw、Zwとすると、Xw=αX1+βX2+γX3+δX4、Yw=αY1+βY2+γY3+δY4、Zw=αZ1+βZ2+γZ3+δZ4である。
そして液晶パネル110から射出される白色光の色度座標(xw,yw)は、xw=Xw/(Xw+Yw+Zw)、yw=Yw/(Zw+Yw+Zw)なる式から導出することができる。
このようにして算出される色度座標(xw,yw)について、良好な白色光に対応する色度座標C0(0.31,0.33)を基準とする範囲(xw,yw)=(0.31±0.02,0.33±0.03)に収まるよう、係数α、β、γ、δを決定する。
上記式から係数α、β、γ、δが得られ、それらの比率が例えばα:β:γ:δ=2:1:1:1であるならば、図6に示すように、白バランス調整用フィールド期間として青色を表示するフィールド期間を挿入する。これにより、白表示状態の液晶パネル110から射出される白色光の白バランス補正がなされ、良好な白色光を得ることができる。
なお、本例においても、係数α、β、γ、δに基づく白バランスの調整は、青色表示フィールド期間、緑色表示フィールド期間、赤色表示フィールド期間、及びシアン色表示フィールド期間のフィールド期間の長さの比率を変更することによって行うこともでき、各発光素子52B、52G、52R、52Cの発光強度の比率を変更することによって行うこともできる。
また、バックライト91が5色以上の発光素子を具備したものである場合にも、追加された色光についてのパラメータを追加し、上記した手順で色度座標(xw,yw)を導出することで、各色表示のフィールド期間に係る係数α、β、γ、δ、(ε)、…を決定することで、白バランスを適切に補正し、良好な白色表示を得ることができる。
なお、本例においても、係数α、β、γ、δに基づく白バランスの調整は、青色表示フィールド期間、緑色表示フィールド期間、赤色表示フィールド期間、及びシアン色表示フィールド期間のフィールド期間の長さの比率を変更することによって行うこともでき、各発光素子52B、52G、52R、52Cの発光強度の比率を変更することによって行うこともできる。
また、バックライト91が5色以上の発光素子を具備したものである場合にも、追加された色光についてのパラメータを追加し、上記した手順で色度座標(xw,yw)を導出することで、各色表示のフィールド期間に係る係数α、β、γ、δ、(ε)、…を決定することで、白バランスを適切に補正し、良好な白色表示を得ることができる。
以上説明したように、本発明によれば、バックライト91から放射され、液晶パネル110を透過した光の色度が、所定の色度座標範囲(0.31±0.02,0.33±0.03)に収まるよう、各色表示のフィールド期間(又は発光強度)の係数α、β、γ、(δ)を決定するようになっているので、良好な白色表示を得ることができ、色再現性に優れた高品質の表示が可能な液晶表示装置を実現することができる。
また白バランス調整用フィールド期間をフレーム期間内に追加挿入する構成によれば、バックライト91の発光素子52B、52G、52R、(52C)が同一電流で駆動される構成(例えば図8(b)参照)であっても、バックライト91側の発光素子の駆動電流を変更することなく白バランスの調整を行うことができるため、バックライト91のコスト上昇を抑えつつ、良好な表示を得ることができる。
なお、上記実施形態では、液晶パネル110にカラーフィルタが備えられていない構成の液晶表示装置について説明したが、液晶パネル110にカラーフィルタが設けられていてもよいのは勿論である。液晶パネル110にカラーフィルタが設けられていると、使用者に視認される白色表示は、バックライト91から射出された青色光、緑色光、赤色光が、それぞれ対応した色種(青色、緑色、赤色)のカラーフィルタを透過した光となる。本発明では、このカラーフィルタを透過した後の白色光の色度(xw,yw)について、色度座標範囲(0.31±0.02,0.33±0.03)に収まるよう、各色表示のフィールド期間(又は発光強度)の係数α、β、γ、(δ)を決定するようになっているので、液晶表示装置100から射出される表示光について白バランスが適切に補正されたものとすることができ、色再現性に優れた高品質の表示が可能な液晶表示装置を実現することができる。
(液晶表示装置の構成例)
以下、図7から図9を参照して本発明に係る液晶表示装置の具体的な構成例について説明する。
なお、各実施形態においては、図面を参照しながら説明するが、各図において、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
以下、図7から図9を参照して本発明に係る液晶表示装置の具体的な構成例について説明する。
なお、各実施形態においては、図面を参照しながら説明するが、各図において、各層や各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各層や各部材毎に縮尺を異ならせてある。
図7は、液晶パネル110の一構成例を示す図である。図7(a)は液晶パネル110の概略平面図であり、図7(b)は、図7(a)のA−A’線に沿う位置における液晶パネル110及びバックライト91の概略断面図である。
液晶パネル110は、スイッチング素子としてアモルファスシリコンTFT(Thin Film Transistor)を用いたアクティブマトリクス方式の透過型カラー液晶パネルである。
液晶パネル110は、スイッチング素子としてアモルファスシリコンTFT(Thin Film Transistor)を用いたアクティブマトリクス方式の透過型カラー液晶パネルである。
液晶パネル110は、液晶層32を挟んで対向する第1基板22aと第2基板22bとを、これら2枚の基板の周縁部に環状に設けたシール材23によって接着一体化したものである。液晶パネル110の表示面を構成する第1基板22aは、透明基板である基板本体24aの液晶層側の面に、カラーフィルタ25と、共通電極26aや配向膜(図示略)等からなる液晶配向制御層とが形成されたものである。基板本体24aの液晶層と反対側の面には偏光板6aが設けられている。
表示面と反対側(図示下面側)に配置された第2基板22bは、透明基板である基板本体24bの液晶層側の面に、画素電極26bや配向膜(図示略)等からなる液晶配向制御層とが形成されたものである。基板本体24bの液晶層と反対側の面には第1基板22aの偏光板6aと対を成す偏光板6bが設けられている。
表示面と反対側(図示下面側)に配置された第2基板22bは、透明基板である基板本体24bの液晶層側の面に、画素電極26bや配向膜(図示略)等からなる液晶配向制御層とが形成されたものである。基板本体24bの液晶層と反対側の面には第1基板22aの偏光板6aと対を成す偏光板6bが設けられている。
液晶パネル110を構成する第1基板22aと、第2基板22bとの間には、これらの基板間距離(セルギャップ)を一定に保持するための粒状のスペーサ29が分散配置されている。スペーサ29は、フォトリソグラフィ法を用いてパターン形成された樹脂層からなる柱状スペーサであってもよい。また、基板本体24aと偏光板6aとの間、及び基板本体24bと偏光板6bとの間には、必要に応じて、位相差板や光学補償板を設けることができる。
液晶パネル110の第2基板22bには、第1基板22aよりも外側に張り出した張出部24cが設けられている。この張出部24cは実装端子形成領域として使用するものである。張出部24cには図示略の配線パターンが形成されており、第2基板22bの画素電極26bは図示略の配線パターンを介して張出部24cの配線パターンに電気的に接続されている。また、第1基板22aの共通電極26aも図示略の配線パターン及び導通材を介して張出部24cの配線パターンと電気的に接続されている。そして、張出部24cの配線パターンに対して、液晶パネル110を電気的に駆動するデータ線駆動回路101及び走査線駆動回路102がCOG(Chip on Glass)実装されている。駆動回路の実装形態としては、COG実装以外にも、FPC(Flexible Print Circuit)実装等の他の形態を採用することができるのは勿論である。
バックライト91は、透明樹脂材料等からなる導光板15と、導光板15の一側端面に配設された光源52と、導光板15の背面側(液晶パネル110と反対側)に配設された反射板17とを備えて構成されている。
光源52はLED(発光ダイオード)等からなる複数色の発光素子52B、52G、52Rを備えており、光源52の各発光素子から射出された光を導光板15の前記側端面から導光板15内に導入し、当該光を反射板17により反射させつつ液晶パネル110側へ照明光として放射するようになっている。また、導光板15のうち液晶パネル110と対向する面には必要に応じて光拡散シートを装着することができ、光拡散シートとともに、又は単独で、プリズムシートを配設してもよい。
光源52はLED(発光ダイオード)等からなる複数色の発光素子52B、52G、52Rを備えており、光源52の各発光素子から射出された光を導光板15の前記側端面から導光板15内に導入し、当該光を反射板17により反射させつつ液晶パネル110側へ照明光として放射するようになっている。また、導光板15のうち液晶パネル110と対向する面には必要に応じて光拡散シートを装着することができ、光拡散シートとともに、又は単独で、プリズムシートを配設してもよい。
図8は、バックライト91の複数の構成例を示す図である。図8(a)に示す構成例では、各色の発光素子52B、52G、52Rが、導光板15の光入射面15aに沿って周期的に並べられて配置されている。なお、図8(a)では、各色の発光素子52B、52G、52Rをそれぞれ3個ずつ設けた場合を示しているが、発光素子52B、52G、52Rの数は必要に応じて任意に変更することができる。
一方、図8(b)に示す構成例では、光源52は、スリー・ワン・チップ(three-one tip)と呼ばれる発光チップの形態である。かかる光源52の中には、各色の発光素子52B、52G、52Rが1つずつ収容されている。なお、図8(b)では光源52を3個設けた場合について示しているが、光源52の数は必要に応じて任意に変更することができる。
一方、図8(b)に示す構成例では、光源52は、スリー・ワン・チップ(three-one tip)と呼ばれる発光チップの形態である。かかる光源52の中には、各色の発光素子52B、52G、52Rが1つずつ収容されている。なお、図8(b)では光源52を3個設けた場合について示しているが、光源52の数は必要に応じて任意に変更することができる。
図8(b)に示す発光チップの形態であれば、発光素子52B、52G、52Rを一括的に駆動することができ、駆動手段及び配線構造を簡素化することができる。その一方で、発光チップに内蔵された発光素子52B、52G、52Rは共通の電源で駆動されるため、個別に電流を設定して発光強度を調整することはできないのが一般的である。本発明に係る液晶表示装置では、発光チップ内の発光素子の駆動電流を調整できない場合であっても、各色のフレーム期間を調整することで白バランスを調整できるため、高画質の表示を簡素な駆動手段を用いた安価な構成で実現することができる。
図9は、液晶表示装置100の画素構成を示す平面構成図である。図9に示すように、液晶表示装置100の表示領域には、複数の走査線18aが図示左右方向に延在しており、これらの走査線に交差する方向に複数のデータ線16が延在している。走査線18aとデータ線16とに囲まれた平面視矩形状の領域がサブ画素領域である。1つのサブ画素領域に対応して3原色のうち1色のカラーフィルタ25が形成され、図示した3つのドット領域で3色のカラーフィルタ25B、25G、25Rを有する1つの画素領域を形成している。これらのカラーフィルタ25B、25G、25Rは、液晶表示装置100の表示領域内に周期的に配列されている。
各サブ画素領域内には、ITO(インジウム錫酸化物)等の透光性の導電膜からなる平面視略矩形状の画素電極26bが設けられており、画素電極26bと、走査線18a、データ線16との間に、TFT60が介挿されている。TFT60は、半導体層33と、半導体層33の下層側(基板側)に設けられたゲート電極80aと、半導体層33の上層側に設けられたソース電極34と、ドレイン電極35とを備えて構成されている。半導体層33とゲート電極80aとが対向する領域には、TFT30のチャネル領域が形成されており、その両側の半導体層には、ソース領域、及びドレイン領域が形成されている。
ゲート電極80aは、走査線18aの一部をデータ線16の延在方向に分岐して形成されており、その先端部において、半導体層33と図示略の絶縁膜(ゲート絶縁膜)を介して紙面垂直方向に対向している。ソース電極34は、データ線16の一部を走査線18aの延在方向に分岐して形成されており、半導体層33(ソース領域)と電気的に接続されている。ドレイン電極35の一端(図示左端)側は、前記半導体層33(ドレイン領域)と電気的に接続されており、ドレイン電極35の他端(図示右端)側は画素電極26bと電気的に接続されている。
上記構成のもとTFT60は、走査線18aを介して入力されるゲート信号により所定期間だけオン状態とされることで、データ線16を介して供給される画像信号を、所定のタイミングで液晶に対して書き込むスイッチング素子として機能するようになっている。
上記構成のもとTFT60は、走査線18aを介して入力されるゲート信号により所定期間だけオン状態とされることで、データ線16を介して供給される画像信号を、所定のタイミングで液晶に対して書き込むスイッチング素子として機能するようになっている。
液晶パネル110は、TFTアクティブマトリクス型に限定されるものではなく、スイッチング素子にTFD(Thin Film Diode)等の二端子型非線形素子を用いたアクティブマトリクス型であってもよく、液晶の配向形態も、TN(Twisted Nematic)型、VAN(Vertical Aligned Nematic)型、STN(Super Twisted Nematic)型、強誘電型、反強誘電型等の種々の公知の形態を採り得る。また、画素内に部分的に反射層を形成して半透過反射型の液晶表示装置を構成してもよい。
以上の構成を備えた液晶表示装置100では、1フレーム期間を3つのフィールド期間に分割し、赤、緑、青の発光素子52B、52G、52Rを時間順次に点灯させ、各発光素子52B、52G、52Rの点灯タイミングに合わせて、1フィールド期間毎に、液晶パネル110を駆動し、1フレーム期間で1画素の表示を行う、フィールドシーケンシャル駆動により表示を行うようになっている。すなわち、各発光素子52B、52G、52Rの点灯タイミングに合わせて、駆動回路部111に、青、緑、赤の色信号Sb、Sg、Srを時間順次に供給し、駆動回路部111が、これら色信号Sb、Sg、Srに基づいて、液晶パネル110の各サブ画素に独立に信号を供給し、青、緑、赤のカラーフィルタ25B、25G、25Rが形成された3つのサブ画素の液晶層32を、時間順次に明表示状態と暗表示状態との間でスイッチングすることにより表示を行う。
またこのとき、発光素子52B、52G、52Rから射出された各色光が、同じ色のカラーフィルタ25B、25G、25Rが形成されたサブ画素のみを透過するように、液晶パネル110を駆動する。すなわち、青の発光素子52Rを点灯するフィールドでは、青を表示するサブ画素のみが点灯され、同様に、緑の発光素子52G又は赤の52Rを点灯するフィールドでは、それぞれ緑又は赤を表示するサブ画素のみが点灯されるように液晶パネル110を駆動する。
例えば、1フレーム期間において、青の発光素子52Bを点灯するフィールド期間では、青表示のサブ画素における液晶層32を明表示状態に制御し、他の緑表示又は赤表示のサブ画素における液晶層32を暗表示状態に制御することで、使用者側に青色光のみが射出されるようにすることができる。他の色光についても同様である。
そして、1フレーム期間において、青表示、緑表示、赤表示のサブ画素を順次点灯させることで、使用者側に赤色光、緑色光、青色光が出射され、白を表示することができる。同様に、赤と緑の混合色や、赤と青の混合色、緑と青の混合色も表示することができる。また1フレーム期間において、青の発光素子52Bを点灯するフィールド期間、緑の発光素子52Gを点灯するフィールド期間、赤の発光素子52Rを点灯するフィールド期間のすべてのフィールド期間において、全てのサブ画素を暗表示状態とすることにより、黒を表示することができる。
そして、1フレーム期間において、青表示、緑表示、赤表示のサブ画素を順次点灯させることで、使用者側に赤色光、緑色光、青色光が出射され、白を表示することができる。同様に、赤と緑の混合色や、赤と青の混合色、緑と青の混合色も表示することができる。また1フレーム期間において、青の発光素子52Bを点灯するフィールド期間、緑の発光素子52Gを点灯するフィールド期間、赤の発光素子52Rを点灯するフィールド期間のすべてのフィールド期間において、全てのサブ画素を暗表示状態とすることにより、黒を表示することができる。
(電子機器)
図10は、本発明に係る電子機器の一例を示す斜視図である。この図に示す携帯電話1300は、本発明の液晶表示装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。上記各実施の形態の電気光学装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、映像モニタ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができる。あるいは、プロジェクタのライトバルブとしても用いることができる。このような電子機器は、安価でありながら表示性能に優れたものとなる。
図10は、本発明に係る電子機器の一例を示す斜視図である。この図に示す携帯電話1300は、本発明の液晶表示装置を小サイズの表示部1301として備え、複数の操作ボタン1302、受話口1303、及び送話口1304を備えて構成されている。上記各実施の形態の電気光学装置は、上記携帯電話に限らず、電子ブック、パーソナルコンピュータ、ディジタルスチルカメラ、映像モニタ、ビューファインダ型あるいはモニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、タッチパネルを備えた機器等々の画像表示手段として好適に用いることができる。あるいは、プロジェクタのライトバルブとしても用いることができる。このような電子機器は、安価でありながら表示性能に優れたものとなる。
100 液晶表示装置、25 カラーフィルタ、52 光源、52B,52G,52R 発光素子、91 バックライト、101 データ線駆動回路、102 走査線駆動回路、103 表示制御回路、104 発光制御回路、105 同期信号発生回路、110 液晶パネル、111 駆動回路部
Claims (7)
- 液晶パネルと、少なくとも3種類の色光を前記液晶パネルに対して射出する照明部とを備え、前記液晶パネルの1画面の画像を構成する1フレーム期間を複数のフィールド期間に分割し、1フレーム期間内において前記照明部から前記複数の色光を時間順次に射出すると共に、前記各色光の射出タイミングに合わせて1フィールド期間毎に前記液晶パネルを駆動するフィールドシーケンシャル方式の液晶表示装置であって、
前記照明部から第1の色光が射出される第1のフィールド期間と、第2の色光が射出される第2のフィールド期間と、第3の色光が射出される第3のフィールド期間との、1フレーム期間内における各フィールド期間の長さ又は照明光強度の比率に対応する係数をそれぞれα、β、γとし、白表示状態の前記液晶パネルに前記第1の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX1、Y1、Z1、白表示状態の前記液晶パネルに前記第2の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX2、Y2、Z2、白表示状態の前記液晶パネルに前記第3の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX3、Y3、Z3としたとき、
Xw=αX1+βX2+γX3、Yw=αY1+βY2+γY3、Zw=αZ1+βZ2+γZ3で表されるXw、Yw、Zwから、xw=Xw/(Xw+Yw+Zw)、yw=Yw/(Zw+Yw+Zw)なる式により導かれる色度座標(xw,yw)が、(xw,yw)=(0.31±0.02,0.33±0.03)なる式で表示される範囲を満たす値に、前記係数α、β、γが設定されていることを特徴とする液晶表示装置。 - 液晶パネルと、少なくとも3種類の色光を前記液晶パネルに対して射出する照明部とを備え、前記液晶パネルの1画面の画像を構成する1フレーム期間を複数のフィールド期間に分割し、1フレーム期間内において前記照明部から前記複数の色光を時間順次に射出すると共に、前記各色光の射出タイミングに合わせて1フィールド期間毎に前記液晶パネルを駆動するフィールドシーケンシャル方式の液晶表示装置であって、
前記照明部から第1の色光が射出される第1のフィールド期間と、第2の色光が射出される第2のフィールド期間と、第3の色光が射出される第3のフィールド期間と、第4の色光が射出される第4のフィールド期間との、1フレーム期間内における各フィールド期間の長さ又は照明光強度の比率に対応する係数をそれぞれα、β、γ、δとし、白表示状態の前記液晶パネルに前記第1の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX1、Y1、Z1、白表示状態の前記液晶パネルに前記第2の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX2、Y2、Z2、白表示状態の前記液晶パネルに前記第3の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX3、Y3、Z3、白表示状態の前記液晶パネルに前記第4の色光を透過させた光の三刺激値をそれぞれX4、Y4、Z4としたとき、
Xw=αX1+βX2+γX3+δX4、Yw=αY1+βY2+γY3+δY4、Zw=αZ1+βZ2+γZ3+δZ4で表されるXw、Yw、Zwから、xw=Xw/(Xw+Yw+Zw)、yw=Yw/(Zw+Yw+Zw)なる式により導かれる色度座標(xw,yw)が、(xw,yw)=(0.31±0.02,0.33±0.03)なる式で表示される範囲を満たす値に前記係数α、β、γ、δが設定されていることを特徴とする液晶表示装置。 - 前記係数α、β、γ、δのうち、他の係数より大きい値を有する係数に対応する前記フィールド期間が、1フレーム期間内で複数のフィールド期間に分割されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶表示装置。
- 前記照明部が前記複数の色光にそれぞれ対応する複数の発光素子を備えており、複数色の前記発光素子が同一電流で駆動されることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
- 前記液晶パネルの各画素に対応して、特定色の色光を透過させる色材層が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の液晶表示装置。
- 液晶パネルと、少なくとも3種類の色光を前記液晶パネルに対して射出する照明部とを備え、前記液晶パネルの1画面の画像を構成する1フレーム期間を複数のフィールド期間に分割し、1フレーム期間内において前記照明部から前記複数の色光を時間順次に射出すると共に、前記各色光の射出タイミングに合わせて1フィールド期間毎に前記液晶パネルを駆動するフィールドシーケンシャル方式の液晶表示装置であって、
前記1フレーム期間内に、当該液晶表示装置の白バランスを調整するために、前記複数種の発光素子のいずれかを発光させて表示を行う白バランス調整用フィールド期間が設けられていることを特徴とする液晶表示装置。 - 請求項1から6のいずれか1項に記載の液晶表示装置を備えたことを特徴とする電子機器。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009223076A (ja) * | 2008-03-18 | 2009-10-01 | Seiko Epson Corp | 表示装置、表示方法およびコンピュータプログラム |
WO2010043137A1 (zh) * | 2008-10-17 | 2010-04-22 | Chen Guoping | 带液晶显示器的电话机 |
JP2010276966A (ja) * | 2009-05-29 | 2010-12-09 | Sony Corp | 画像表示装置および方法 |
JPWO2009110129A1 (ja) * | 2008-03-03 | 2011-07-14 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置 |
-
2006
- 2006-06-23 JP JP2006173875A patent/JP2008003375A/ja not_active Withdrawn
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