JP2008001489A - シート材給送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 分離性能の向上と、分離機構の簡略化、小型化を両立するシート材供給装置を提供すること。
【解決手段】 シート材積載部に積載された複数枚のシート材を送り出す給送ローラ11と、給送ローラ11より送り出されたシート材に当接し、シート材を1枚ずつ分離するための分離抵抗力を与える分離ローラ12とを備えたシート材給送装置において、分離ローラ12による分離抵抗力を発生させた分離状態と解除させた搬送状態とを切り替える分離抵抗力切替手段と、分離ローラ12を給送ローラ11から離間させる分離ローラ離間手段を、レバーシャフト23及びロックレバー23aとして一体で構成したシート材給送装置。
【選択図】 図7

Description

本発明は複数枚積載されたシート材から1枚ずつシート材を取り出して搬送するシート材給送装置に関するものである。
原稿や記録材などのシート材を給送するシート材給送装置としては、積載された複数枚のシート材を分離する分離機構、及び重送を防止するための重送防止機構を有しているのが一般的である。
分離機構としては、摩擦板を備え給送ローラとシート材と摩擦板の摩擦係数の差で分離する摩擦板方式や、給送ローラに圧接される分離ローラにトルクリミッタを備え、トルクリミッタにより発生する抵抗力と分離ローラの摩擦係数でシート材を分離するリタードローラ方式などが知られている。
リタードローラ方式は、一般的に、給送動作中はシート材の給送方向と反対方向に回転するリタードローラにより最上位のシート材のみを搬送し、残りのシート材を積載部に戻すものである。
また、リタードローラに掛かる駆動機構を廃止し、最上位以外のシート材を分離部で停止、保持するだけの、リタードローラ方式を簡略化した簡易リタードローラ方式の分離機構もある。
また、重送防止機構として、上述のリタードローラ方式や簡易リタードローラ方式と併用して、戻しレバーを備えて、所定枚数のシート材搬送毎に戻しレバーを動作させてシート材先端を所定位置まで戻す戻しレバー方式などがある。この場合、分離ローラをシート材および給送ローラから一時的に離間させてシート材の圧接を解除し、その間に戻しレバーを動作させる構成となっている。
多くの分離機構は、シート材先端が記録装置の記録部に到達するまでの間、いわゆる給送中は常にシート材に分離手段による抵抗力を与える構成となっている。すなわち、給送中は常に分離手段によってシート材に対し分離抵抗力を与え続ける構成となっている。その結果、給送ローラに紙粉などが付着して摩擦係数が低下した場合などに、給送ローラと給送中のシート材の間でスリップが発生し、給送不良を招くことがあった。また、シート材間の擦れによって、光沢紙などの表面に擦り傷などを発生させてしまうことがあった。
このため、分離機構に分離抵抗力の発生と解除の切替手段を設け、シート材を1枚に分離した後は分離抵抗力を解除し、搬送中にシート材に与える抵抗力を低減する構成としているシート材給送装置がある。より詳しくは、上述の簡易リタードローラ方式の分離機構において、分離ローラに内包されるトルクリミッタのトルク解除機構を設け、シート材の分離動作終了後にトルクを解除する構成としている。(たとえば、特許文献1参照)。
特開2004−10266号公報(図7等)
しかしながら、上記従来のシート材給送装置においては、簡易リタードローラ方式において、戻しレバー動作時の分離ローラ離間動作と、分離ローラの分離抵抗力解除動作、が給送動作中に必要である。このため分離機構の複雑化、および大型化を招いている。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、分離性能の向上と、分離機構の簡略化、小型化を両立するシート材給送装置を提供することである。
本発明は上記課題を解決するために考案された下記の構成を特徴とするシート材給送装置である。
(1)シート材積載部に積載された複数枚のシート材を送り出すための給送部と、前記給送手段により送り出されたシート材に当接し、シート材を1枚ずつ分離するための分離抵抗力を与える分離部と、前記分離部の前記分離抵抗力の発生と解除を切り替える分離抵抗力切替手段と、前記分離部のシート材、および前記給送部への当接を解除する分離部離間手段と、を有するシート材給送装置において、前記分離抵抗力切替手段と、前記分離部離間手段を一体で構成したことを特徴とする。
(2)上記(1)に記載のシート材給送装置において、シート材を前記シート材積載部に押し戻すための戻し手段を備え、前記戻し手段を動作させる際に、前記分離離間手段により前記分離部の離間動作を行うことを特徴とする。
(3)上記(1)乃至(2)に記載のシート材給送装置において、前記分離抵抗力切替手段による分離抵抗力切替動作は、シート材の給送動作中に行われることを特徴とする。
(4)上記(1)乃至(3)に記載のシート材給送装置において、前記分離部の前記離間動作はシート材の分離動作中に行われることを特徴とする。
(5)上記(1)乃至(4)に記載のシート材給送装置において、駆動源を備え、駆動源の一方向回転で前記分離抵抗力切替動作を行うことを特徴とする。
(6)上記(1)乃至(5)に記載のシート材給送装置において、駆動源を備え、駆動源の一方向回転で前記分離部の前記離間動作動作を行うことを特徴とする。
(7)上記(1)乃至(6)に記載のシート材給送装置において、前記分離部は、トルクリミッタを備えた分離ローラであることを特徴とする。
即ち、上記構成を有する本発明によれば、シート材積載部に積載された複数枚のシート材を送り出すための給送部と、前記給送手段により送り出されたシート材に当接し、シート材を1枚ずつ分離するための分離抵抗力を与える分離部と、前記分離部の前記分離抵抗力の発生と解除を切り替える分離抵抗力切替手段と、前記分離部のシート材、および前記給送部への当接を解除する分離部離間手段と、
を有するシート材給送装置において、前記分離抵抗力切替手段と、前記分離部離間手段を一体で構成したことを特徴とするため、分離性能の向上と、分離機構の簡略化、小型化を両立するシート材給送装置を提供することができる。
さらに、シート材を前記シート材積載部に押し戻すための戻し手段を備え、
前記戻し手段を動作させる際に、前記分離離間手段により前記分離部の離間動作を行うことを特徴とするため、分離性能を向上させることができる。
さらに、前記分離抵抗力切替手段による分離抵抗力切替動作は、シート材の給送動作中に行われることを特徴とするため、給送動作全体に掛かる時間を増やさずに分離性能を向上させることができる。
さらに、前記分離部の前記離間動作はシート材の分離動作中に行われることを特徴とするため、給送動作全体に掛かる時間を増やさずに分離性能を向上させることができる。
さらに、駆動源を備え、駆動源の一方向回転で前記分離抵抗力切替動作を行うことを特徴とするため、分離性能の向上と、分離機構の簡略化、小型化を両立させることができる。
さらに、駆動源を備え、駆動源の一方向回転で前記分離部の前記離間動作動作を行うことを特徴とするため、分離性能の向上と、分離機構の簡略化、小型化を両立させることができる。
(実施例1)
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、各図面を通して同一符号は同一、又は対応部分を示すものである。
図1(a)、(b)はシート材給送装置の概要を示す模式的斜視図、図2はシート材給送装置の概要を示す上面図、図3は分離部の概要を示す模式的斜視図、図4は分離ローラの分解斜視図、図5は分離ローラの正面図及び横断面図、図6はシート材給送装置の駆動伝達構成の一部を示す側断面図、図7、図9〜図12はシート材給送装置の動作を説明する側断面図、図8はシート材給送装置の動作を説明するタイミングチャートである。
本発明に係るシート材給送装置1は記録装置などの他の装置に一体的に備えられることを前提としており、シート材給送装置1自体には駆動源を有していない。そのため、シート材給送装置1は例えば記録装置側(以下、本体という)から駆動伝達されて動作する、非駆動装置である。
[構成]
図1に示すように、シート材給送装置1は、ベース15に対し回動可能に取り付けられた圧板16上に複数枚のシート材20を積載する。圧板16は装置設置水平面に対して立てる如く傾斜して取り付けられており、シート材給送装置1にセットされたシート材は傾斜積載されるため、重力によって下方に付勢され、その先端はベース15に固定的に設けられたシート材先端基準部15aに突き当たる。このように傾斜積載することにより、シート材給送装置1の設置面積を減少させ、装置全体の小型化にも貢献することができる。なお、本実施形態に於いては、給送時の負荷を低減するために、シート材先端基準部15aはリブ形状となっている(図7参照)。
図2に示すように、圧板16上には、積載したシート材20の側面の一方側を規制するためのシート材搬送基準部16aが設けられている。また他方側を規制するためのサイドガイド18が備えられている。サイドガイド18はシート材搬送方向Yと直交する方向(矢印C方向)に擦動可能に取り付けられており、シート材搬送基準部16aとあわせて所定範囲内の任意の幅のシート材20の両側面を規定することが可能となっている。
圧板16は上端に回動中心を持ち、圧板ばね17によって給送ローラ11に付勢されると共に、制御ギア24と一体で回転駆動される圧板カム25によって規制されている。即ち、圧板16は、圧板カム25が規制を解除すると圧板ばね17によって給送ローラ11に向かって回動付勢され、圧板カム25が圧板16を押すことにより離間する方向へ強制的に回動される。
圧板16上に積載されたシート材20を送り出すための給送手段としての給送ローラ11と、給送ローラ11により送り出されたシート材20に当接し、シート材20を1枚ずつ分離する分離手段としての分離ローラ12、シート材20を圧板16上に押し戻すための戻し手段としての戻しレバー13、分離部へのシート材20の到達枚数を規制する前段規制部材としての前段規制22aを備えている。
給送ローラ11は、圧板16によって付勢されたシート束に圧接し、回転駆動されることによりシート束の最上位シートを摩擦力によって給送するものである。このように給送ローラ11は摩擦力によりシート材20を搬送するので、材質としてEPDMなど高摩擦係数を持ったゴムや、発泡ウレタンなどで構成すると好適である。
給送ローラ11を取り付けた給送軸10はベース15の軸受部、および軸受27に回転自在に軸支されており、一端に給送軸ギア19を有している。給送軸ギア19には制御ギア24が噛合され、制御ギア24は不図示の駆動源から入力された駆動力を給送軸ギア19に伝達する。
分離手段としての分離ローラ12は、給送ローラ11と分離ローラ12のニップ間に複数枚のシートが入ってきた場合に、これを分離して一枚ずつ給送するものである。
図7に示すように、分離ローラ12は、給送ローラ11とシート材20が最初に接する点より搬送方向下流側において、給送ローラ11に押圧されている。分離ローラ12の表面は給送ローラ11と同程度の摩擦係数を持つように、ゴムや発泡ウレタンなどで構成されている。
ここで、分離ローラ12の構成について、図4、図5を用いて説明する。図4に示すように、分離ローラ12はクラッチ筒121に固定して取り付けられており、クラッチ筒121の中にはクラッチ軸122が回転可能に収納されている。また、クラッチ軸122にはクラッチばね123が巻きつけられており、クラッチばね123の巻端の一方はクラッチ筒121に係合されている(図5参照)。クラッチ軸122は、本実施形態の場合モールド部品で構成されており、クラッチ軸122の一方端にはギア部122aが一体的に形成されている。また、クラッチばね123は金属コイルばねで構成されている。
上記構成で、クラッチ軸122を固定して分離ローラ12およびクラッチ筒121を図5の矢印方向に回転させたとき、クラッチ軸122に巻きつけられたクラッチばね123はクラッチ軸122から解かれる。所定の角度だけ分離ローラ12およびクラッチ筒121が回転すると、クラッチ軸122とクラッチばね123が相対的にすべることによって、所定トルクを維持するように構成されている。
図3に示すように、クラッチ軸122のギア部122aには、分離抵抗力切替手段としてのロックレバー23aが係合可能であり、ロックレバー23aがクラッチ軸122を固定、固定解除することによりトルクリミッタのオンオフ制御を可能としている。
分離ローラ12は、クラッチ筒121とクラッチ軸122を介して分離手段支持部材である分離ローラホルダ21に回転可能に支持されており、分離ローラばね26で給送ローラ11に対して押圧される。
ロックレバー23aは、図12の位置まで回動可能であり、このとき分離ローラバネ26に抗して分離ローラ12を給送ローラ11から離間させる、分離ローラ離間手段として構成されている。
分離ローラホルダ21は、ロックレバー23aを備えたレバーシャフト23を中心に回動するように構成されている。
前段規制22aは、分離部の上流側において給送ローラ11との間に隙間を形成し、分離部に入り込むシート材20の枚数を数枚程度に規制するものである。前段規制22aは前段規制ホルダ22に設けられており、前段規制ホルダ22は分離ローラホルダ21と同様、ベース15にレバーシャフト23を中心に回動可能に取り付けられている。前段規制ホルダ22は不図示の前段規制ホルダばねによって付勢され、一部がベース15に突き当たって位置決めされている。
ロックレバー23aを備えたレバーシャフト23はリリースカムフォロア29に固定され、分離ローラ12および前段規制ホルダ22は、レバーシャフト23、リリースカムフォロア29を介して、制御カム28により回動可能である。制御カム28は制御ギア24と同軸上に固定され一体となり回転駆動される(図3および図6参照)。
このような構成により、給送ローラ11と分離ローラ12の間にシート材20が入っていない時には、給送ローラ11の回転に伴って分離ローラ12は従動的に回転する。給送ローラ11と分離ローラ12の間に1枚のシート材20が入った場合には、給送ローラ11とシート材20間の摩擦力の方が、所定トルクで従動する分離ローラ12とシート材間の摩擦力よりも大きいため、分離ローラ12を従動させつつシート材20が搬送される。しかし、2枚のシート材20が給送ローラ11と分離ローラ12の間に入った場合には、給送ローラ11と給送ローラ11側にあるシート材間の摩擦力が、シート材間の摩擦力に比べて大きく、またトルクリミッタ側にあるシート材20と分離ローラ12間の摩擦力がシート材間の摩擦力に比べて大きくなるため、シート材間で滑りが生じる。その結果、給送ローラ11側に有るシート材20のみが搬送され、分離ローラ12側にあるシート材20は分離ローラ12の不回転と共にその場に停止して搬送されない。
戻しレバー13は、分離ローラ12に加えて、重送防止のために設けられている。上述の如く、2枚のシート材20が入って給送ローラ11側のシート材20のみが搬送された後、ニップ付近にシート材20を残したまま連続して次のシート材20を給送しようとした場合には、複数枚のシート材20が同時に搬送される、いわゆる重送が発生する可能性がある。この重送を防止するために、戻しレバー13を設けている。
シート材20のセット時、あるいは待機時には、シート材搬送経路中に戻しレバー13を侵入させることにより、不用意に給送装置の奥までシート材20先端が入り込んでしまうのを防止している。戻しレバー13は給送動作開始後に開放し、シート材20の搬送路から回動して退避する構成になっているため、給送中は戻しレバー13がシート材20の進行を妨げることはない。
分離動作が終了すると、戻しレバー13は、分離ニップにある次位以降のシート材20を戻す動作に入る。シート材20の戻し動作を終えた戻しレバー13は、一度シート材搬送路から退避する位置まで回動し、シート材20の後端がシート材給送装置から排出された後、再び、戻しレバー13は待機状態の位置に戻る構成になっている。
[動作]
次に、上記構成を有するシート材給送装置における、分離給送及び搬送動作について説明する。図7、図9〜図12はシート材給送装置の動作を説明する側断面図、図8はシート材給送装置の動作を説明するタイミングチャートである。図8は、給送ローラ11の駆動伝達、圧板16の位置、戻しレバー13の位置、分離ローラ12の位置、分離ローラ12のトルクリミッタの状態を示している。また、横軸は制御ギア24の角度位相をあらわしている。
(待機状態)
図8における制御ギア24の角度0°は、待機状態を示している。待機状態では、図8および図7に示すように、圧板16は断面形状が円形の給送ローラ11から離間した位置に保持され、給送ローラ11と圧板16の間には、複数のシート材20を積載するのに充分な隙間が確保されている。また、戻しレバー13はシート材搬送経路に侵入しており、セットされたシート材20の先端が分離部に落ち込むことを防止している。分離ローラ12は給送ローラ11に圧接した状態にあり、分離ローラ12のトルクは発生可能状態になっている。分離ローラ12のトルク発生可能状態は、図7に示すがごとく、ロックレバー23aがクラッチ軸122の端部に設けられたギア部に食い込む形で作られる。
シート材20は、その先端をシート材先端基準部15aで支持され、積載裏面を圧板16で支えられた状態で待機している。以上が待機状態の説明である。
(分離動作)
次に、給送開始から、シート材20が記録部へ引き渡されるまでの過程を、制御ギア24の角度に基づいて説明する。本発明を適用したシート材給送装置の給送動作は、分離動作と搬送動作の2つの動作に分けることができる。まず、分離動作について説明する。
図6における制御ギア24の角度θ1〜θ10、及び図9〜図10は、分離動作を示している。ここで、制御ギア24への駆動伝達は、不図示の駆動源から行われる。
給送動作が開始され、給送ローラ11が図9のK方向に回転を始めると、給送ローラ11の回転によって分離ローラ12が図中N方向に連れまわりさせられるため、分離ローラ12中のクラッチばね123が所定トルクまで上昇する。
給送ローラ11の回転に伴い、制御ギア24が図8に示す角度θ1まで回転すると、制御ギア24と同軸に設けられた圧板カム25の作用により、圧板16の固定が解除され、図9に示すように圧板ばね17の作用により積載されたシート材20が給送ローラ11方向に緩やかに回動する。
制御ギア24が図6に示す角度θ2まで回転すると、制御ギア24に設けられた制御カム28の作用により、図9に示すように戻しレバー13が開放状態になり、シート材20の搬送路が確保される。
給送動作が進んで、制御ギア24が図6に示す角度θ3〜θ3’まで回転すると、圧板カム25の作用による圧板16の回動が進み、図9に示すように圧板ばね17の作用により積載されたシート材20が給送ローラ11に圧接される。θ3、θ3’はそれぞれシート材20の積載量が満載のときと、1枚のときのシート材20と給送ローラ11の接触する角度を示したものであり、該角度はシート材20の積載量により変化する。給送ローラ11に接触したシート材20の最上位のシート材20aは、給送ローラ11が回転により搬送される。
このとき、シート材間の摩擦力によって、最上位のシート材20aのみならず次位以下のシート材も複数枚給送されることがある。そのとき、前段規制22aと給送ローラ11で形成される隙間の作用によって、まず始めにシート材20の通過は数枚に規制される。
更に給送動作が進むと、給送ローラ11と分離ローラ12のニップで構成される分離部へ複数枚のシート材20が到達する。分離ローラ12はシート材20の進行に伴い図中N方向に回転させられようとするが、図9に示すようにクラッチ軸122にロックレバー23を食い込ませた状態で分離ローラ12を図中N方向に回転させようとしても、クラッチ筒121(図5参照)は回転するが、クラッチ軸122はロックレバー23によって回転を阻止されるため、前述のクラッチばね123の作用により分離に必要なトルクが発生し、シート材20が分離されることになる。
制御ギア24が図8に示す角度θ4〜θ4’まで回転すると、圧板16の離間動作が開始される。θ4、θ4’はそれぞれシート材20の積載量が満載のときと、1枚のときの圧板16の離間動作開始角度を示したものであり、該角度はθ3、θ3’同様シート材20の積載量により変化する。
制御ギア24が図8に示す角度θ5まで回転すると、戻しレバー13も重送を防止する位置に向かって回動を開始する。
制御ギア24が図8に示す角度θ6まで回転すると、制御カム28の作用により、リリースカムフォロアを介してレバーシャフト23が図10のL方向に回動する。レバーシャフト23のロックレバー23aが、クラッチ軸122のギア部122aを図10のL方向に回動させるため、分離ローラ12が給送ローラ11から離間し始める。
また、ほぼ同時にレバーシャフト23の一部(不図示)が前段規制ホルダ22に当接し、前段規制ホルダ22を図10のL方向に回動させる。
一方、制御カム28の作用により、戻しレバー13の先端が給送ローラ11と分離ローラ12のニップを通過し、分離ニップにある次位以降のシート材20をシート材積載部に戻す。
次に、給送動作が進んで、制御ギア24が図8に示す角度θ7まで回転する間に、圧板16は給送ローラ11からの離間を終え、ほぼ待機状態と同じ位置に戻る。また、シート材20の戻し動作もほぼ完了し、制御カム28の作用によりリリースカムフォロア29を介してレバーシャフト23が図10のM方向に回動する。これにより、レバーシャフト23によって解除されていた前段規制ホルダ22と分離ローラ12は図10のM方向に回動し、それぞれ解除前の位置に戻る。
戻しレバー13は、シート材20の戻し動作を終えると、図11に示すように、最初の待機位置ではなく更に回転した退避位置まで移動する。戻しレバー13を退避位置まで移動することにより、搬送中のシート材20aに戻しレバー13が接触して不用意な抵抗を与えることを防ぐことが可能になるため、良好な記録結果を得ることができる。以上が、分離動作の説明である。
(搬送動作)
次に、搬送動作について説明する。図11は、搬送動作中のシート材給送装置を示している。制御ギア24が図6に示す角度θ8まで回転すると、制御カム28の作用により、リリースカムフォロアを介してレバーシャフト23が図11のM方向に回動する。その結果、それまでクラッチ軸122のギア部に食い込んでいたロックレバー23の先端部23aがギア部から外れ、クラッチ軸122は自由に回転できるようになる。
クラッチ軸122が自由に回転できる状態では、分離ローラ12およびクラッチ筒121を回転させてもクラッチばね123を解く力を発生させられないため、トルクリミッタの機能を失ってしまうことになる。このため分離ローラ12は給送ローラ11に対してトルク無しで回転する、いわゆる従動ローラに変化する。
制御ギア24が図8に示す角度θ9まで回転すると、制御カム28の作用により、リリースカムフォロア29を介してレバーシャフト23が図12のL方向に回動する。これにより、レバーシャフト23のロックレバー23aが、クラッチ軸122のギア部122aに到達し噛み合う。さらにレバーシャフト23のロックレバー23aが回動を続けることで、分離ローラ12が給送ローラ11から離間し始める。
さらに制御ギア24が図8に示す角度θ10まで回転すると、制御ギア24の歯車部に設けられた不図示の欠歯部が給送軸ギア19に対向する位置に来るため、給送軸ギア19の駆動伝達が切れる。このとき、給送ローラ11は自由に回転する、いわゆる従動ローラに変化する。
また、このとき、不図示の駆動切替手段により、駆動源と制御ギア24の駆動伝達が解除され、戻しレバー13や圧板16などの機構部は、図12のように、図8に示す角度θ10の位置で保持される。
以上が、搬送動作の説明である。
(給送後の動作)
給送動作終了後、給送ローラ11は従動ローラとなっているため、不図示の記録装置本体よってシート材への記録を行っている間は、給送ローラ11は記録中のシート材の進行に合わせて連れまわりし、駆動ギア列をひきずることがない。このため、記録中のシート材に不要な抵抗力を与えることがない。同様に給送ローラ11に当接している分離ローラ12も、上述の如く従動ローラとして作用するため、記録中のシート材に不要な負荷を与えることがない。
不図示の記録装置本体によるシート材排出動作後、不図示の駆動切替手段を介して不図示の駆動源と制御ギア24の駆動伝達を開始し、図8に示す角度θ0まで回転させる。このとき、戻しレバー13は再度シート材搬送経路に侵入して、シート材20の先端が分離部に落ち込むことを防止する。また、制御カム28の作用により、リリースカムフォロア29を介してレバーシャフト23が図11のM方向に回動し、ロックレバー23aをクラッチ軸122のギア部122aに食い込ませたまま、分離ローラ12を給送ローラ11に圧接させる。これにより、機構部を全て初期状態の待機位置に戻る。
以上が、本発明を適用したシート材給送装置の動作説明である。
上述のように本実施例によれば、即ち、上記構成を有する本発明によれば、給送ローラ11と、分離ローラ12とを備えたシート材給送装置において、分離ローラ12による分離抵抗力を発生させた分離状態と解除させた搬送状態とを切り替える分離抵抗力切替手段と、分離ローラ12を給送ローラ11から離間させる分離ローラ離間手段を、レバーシャフト23及びロックレバー23aとして一体で構成したものである。これにより、分離性能の向上と、分離機構の簡略化、小型化を両立するシート材給送装置を提供することができる。
シート材給送装置の概要を示す模式的斜視図 シート材給送装置の概要を示す上面図 分離部の概要を示す模式的斜視図 分離ローラの分解斜視図 分離ローラの正面図及び横断面図 シート材給送装置の駆動伝達構成の一部を示す側断面図 シート材給送装置の動作を説明する側断面図 シート材給送装置の動作を説明するタイミングチャート シート材給送装置の動作を説明する側断面図 シート材給送装置の動作を説明する側断面図 シート材給送装置の動作を説明する側断面図 シート材給送装置の動作を説明する側断面図
符号の説明
1 シート材給紙装置
10 給送軸
11 給送ローラ
12 分離ローラ
121 クラッチ筒
122 クラッチ軸
122a クラッチ軸のギア部
123 クラッチばね
13 戻しレバー
14 シャーシ
15 ベース
15a シート材先端基準部
16 圧板
16a シート材搬送基準部
17 圧板ばね
18 サイドガイド
19 給送軸ギア
20 シート材
21 分離ローラホルダ
21a 回転中心
22 前段規制ホルダ
22a 前段規制
23 レバーシャフト
23a ロックレバー
24 制御ギア
25 圧板カム
26 分離ローラばね
28 制御カム
29 リリースカムフォロア

Claims (7)

  1. シート材積載部に積載された複数枚のシート材を送り出すための給送部と、
    前記給送手段により送り出されたシート材に当接し、シート材を1枚ずつ分離するための分離抵抗力を与える分離部と、
    前記分離部による前記分離抵抗力の発生と解除を切り替える分離抵抗力切替手段と、
    前記分離部のシート材、および前記給送部への当接を解除する分離部離間手段と、
    を有するシート材給送装置において、
    前記分離抵抗力切替手段と、前記分離部離間手段を一体で構成したことを特徴とするシート材給送装置。
  2. シート材を前記シート材積載部に押し戻すための戻し手段を備え、
    前記戻し手段を動作させる際に、前記分離離間手段により前記分離部の離間動作を行うことを特徴とする請求項1記載のシート材給送装置。
  3. 前記分離抵抗力切替手段による分離抵抗力切替動作は、シート材の給送動作中に行われることを特徴とする請求項1乃至請求項2に記載のシート材給送装置。
  4. 前記分離部の前記離間動作はシート材の分離動作中に行われることを特徴とする請求項1乃至請求項3のシート材給送装置。
  5. 駆動源を備え、駆動源の一方向回転で前記分離抵抗力切替動作を行うことを特徴とする、請求項1乃至請求項4に記載のシート材給送装置。
  6. 駆動源を備え、駆動源の一方向回転で前記分離部の前記離間動作動作を行うことを特徴とする、請求項1乃至請求項5に記載のシート材給送装置。
  7. 前記分離部は、トルクリミッタを備えた分離ローラであることを特徴とする請求項1乃至請求項6に記載のシート材給送装置。
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