JP2008000693A - 吐出装置および吐出方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本実施形態に係る吐出装置は、複数の細胞20を含有する溶液を保持し、当該溶液の液滴21を吐出する吐出手段3と、溶液に含まれる細胞の含有量を計測する計測手段4と、計測された細胞の含有量に基づいて、吐出手段3から吐出された液滴21の進行方向を異ならせる偏向手段5と、進行方向が異なる液滴21の少なくとも一部を回収する回収手段6と、を有する。
【選択図】図1
Description
上記の本発明により、含有量に応じて液滴を打ち分けることができることから、吐出対象物の含有量が適正でない液滴については回収することができる。この結果、所望の位置に吐出対象物を適切に配置することができる。また、本発明では、吐出前に吐出対象物の含有量を計測することにより、計測から偏向制御までの時間が確保されることから、液滴の進行方向を確実に制御することができる。
前記計測手段は、前記待機部を挟んで対向する1対の電極板を有する。これにより、吐出後の液滴に相当する部分の溶液の静電容量を正確に計測することができる。
上記の本発明により、含有量に応じて液滴を打ち分けることができることから、吐出対象物の含有量が適正でない液滴については回収することができる。この結果、所望の位置に吐出対象物を適切に配置することができる。本発明では、吐出後の液滴に含まれる吐出対象物の含有量を直接計測するため、計測値と、被吐出対象体に配置後の吐出対象物の含有量とのずれもない。
上記の本発明により、含有量に応じて液滴を打ち分けることができることから、吐出対象物の含有量が適正でない液滴については回収することができる。この結果、所望の位置に吐出対象物を適切に配置することができる。また、本発明では、吐出前に吐出対象物の含有量を計測することにより、計測から偏向制御までの時間が確保されることから、液滴の進行方向を確実に制御することができる。
上記の本発明により、含有量に応じて液滴を打ち分けることができることから、吐出対象物の含有量が適正でない液滴については回収することができる。この結果、所望の位置に吐出対象物を適切に配置することができる。本発明では、吐出後の液滴に含まれる吐出対象物の含有量を直接計測するため、計測値と、被吐出対象体に配置後の吐出対象物の含有量とのずれもない。
本実施形態では、吐出対象物として細胞を用い、当該細胞をガラス基板等の被吐出対象体に配置する例について説明する。なお、吐出対象物としては、細胞以外にも、細菌、ウイルス、生体組織などの他、金属微粒子等の無機物質を用いることができる。
図1は、本実施形態に係る吐出装置1の構成を示す図である。
図1に示す吐出装置1は、細胞を含む培養液を収容するタンク2と、培養液の液滴21を吐出する吐出手段3と、液滴を偏向させる偏向手段5と、不要な液滴を回収する回収手段6と、装置全体を制御する制御手段7とを有する。液滴21は、被吐出対象体8に向けて吐出される。
図2に示すように、細胞数(吐出対象物の含有量)が増えるにしたがって静電容量が増加することがわかる。従って、静電容量を測定することにより、液滴中に含まれる細胞数が測定できる。なお、図2に示す細胞数と静電容量との関係を予め測定しておき、このデータを制御手段7に記憶させておけばよい。これにより、制御手段7では、測定された静電容量に応じて細胞数を特定することができる。
図4は、第2実施形態に係る吐出装置1の概略構成図である。第1実施形態と同様の構成要素には、同一の符号を付しており、その説明は省略する。
図6は、第3実施形態に係る吐出装置の構成を示す図である。本実施形態では、液滴21中の細胞数を計測する計測手段として、検出電極4の代わりに、光源11および受光手段12が設けられている。光源11および受光手段12は、吐出手段3のノズル33と、偏向手段5との間に設けられており、液滴21中の細胞数を計測する。本実施形態において、吐出手段3には待機部32を設けなくても良い。
図8は、第4実施形態に係る吐出装置の構成を示す図である。本実施形態は、第3実施形態における帯電手段の態様を変更したものである。
帯電手段13は、液滴21の進路を挟むように設けられた、例えば正あるいは負に帯電した帯電電極板を含む。落下中の液滴21は、帯電手段13を通過することにより、電荷を帯びる。
第1〜第4実施形態では、液滴21中に適切な数、例えば1つの細胞20が含まれているかを測定し、0あるいは2以上の細胞20が含まれている場合には、回収手段6により回収する例について説明した。しかしながら、本実施形態に係る吐出装置の使用方法は、これに限定されるものではない。例えば、1〜3を適切な細胞数として、細胞数の数に応じて偏向量を変えても良い。図9は、この場合の吐出方法のフローチャートを示したものである。
本実施形態では、吐出対象物として細胞を例に説明したが、細胞以外の生体物質、あるいは生体物質以外の無機物質を吐出してもよい。
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
Claims (12)
- 複数の吐出対象物を含有する溶液を保持し、当該溶液の液滴を吐出する吐出手段と、
前記溶液に含まれる前記吐出対象物の含有量を計測する計測手段と、
計測された前記吐出対象物の含有量に基づいて、前記吐出手段から吐出された前記液滴の進行方向を異ならせる偏向手段と、
進行方向が異なる前記液滴の少なくとも一部を回収する回収手段と、
を有する吐出装置。 - 前記吐出手段に保持される前記溶液を帯電させる帯電手段をさらに有し、
前記偏向手段は、帯電した前記溶液の一部である前記液滴を偏向させる電界を生じさせる、
請求項1記載の吐出装置。 - 前記計測手段は、前記溶液の静電容量を計測して、前記吐出対象物の含有量を計測する、
請求項1記載の吐出装置。 - 前記吐出手段は、前記液滴として吐出される前記溶液の部分を収容する待機部を有し、
前記計測手段は、前記待機部を挟んで対向する1対の電極板を有する、
請求項3記載の吐出装置。 - 前記液滴は被吐出対象体に吐出され、当該被吐出対象体に付着した前記液滴に含まれる前記吐出対象物の含有量を光学的に計測するモニタ手段をさらに有する、
請求項1記載の吐出装置。 - 複数の吐出対象物を含有する溶液を保持し、当該溶液の液滴を吐出する吐出手段と、
吐出された前記液滴に含まれる前記吐出対象物の含有量を計測する計測手段と、
計測された前記吐出対象物の含有量に基づいて、前記液滴の進行方向を異ならせる偏向手段と、
進行方向が異なる前記液滴の少なくとも一部を回収する回収手段と、
を有する吐出装置。 - 前記吐出手段に保持されている前記溶液を帯電させる帯電手段をさらに有し、
前記偏向手段は、帯電した前記溶液の一部である前記液滴を偏向させる電界を生じさせる、
請求項6記載の吐出装置。 - 前記吐出手段と前記偏光手段との間に、前記吐出手段により吐出された液滴を帯電させる帯電手段をさらに有し、
前記偏向手段は、帯電した前記液滴を偏向させる電界を生じさせる、
請求項6記載の吐出装置。 - 前記計測手段は、前記液滴に含まれる前記吐出対象物の含有量を光学的に計測する、
請求項6記載の吐出装置。 - 被吐出対象体に対して吐出対象物を含む溶液の液滴を吐出する吐出方法であって、
前記溶液に含まれる前記吐出対象物の含有量を計測するステップと、
前記被吐出対象体へ向けて前記溶液の液滴を吐出するステップと、
計測された前記吐出対象物の含有量に基づいて、前記液滴の進行方向を異ならせるステップと、
進行方向が異なる前記液滴の少なくとも一部を、前記被吐出対象体へ到達する前に回収するステップと、
を有する吐出方法。 - 被吐出対象体に対して吐出対象物を含む溶液の液滴を吐出する吐出方法であって、
前記被吐出対象体へ向けて前記溶液の液滴を吐出するステップと、
前記液滴に含まれる吐出対象物の含有量を計測するステップと、
計測された前記吐出対象物の含有量に基づいて、前記液滴の進行方向を異ならせるステップと、
進行方向が異なる前記液滴の少なくとも一部を、前記吐出対象体へ到達する前に回収する回収ステップと、
を有する吐出方法。 - 前記液滴は、前記吐出対象物として細胞を含む、
請求項10、11のいずれかに記載の吐出方法。
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