JP2007538353A - 多平面薄膜ヘッド - Google Patents

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Abstract

ヘリカルスキャン磁気テープドライブに用いられるヘッドユニットは、基板表面(300)を有する基板と、基板上に形成された複数の薄膜磁気素子(D、D)とを備える。複数の薄膜磁気素子のそれぞれは、磁気テープに対して情報を変換する相互作用部材を有している。少なくとも2つの素子の相互作用部材は、基板表面からそれぞれ異なる距離にある異なる平面上に配置されている。ヘッドユニットの複数の素子のうちいずれも、磁気テープ上の同じ経路を横切るように配置されていない。また、ヘッドユニットの複数の素子のすべてが、同じ種類の変換動作を行う。

Description

本発明は磁気記録に関し、特に、磁気テープ上に交互アジマス記録されるトラックパターンを記録/再生する装置に関する。
磁気テープドライブを用いたテープへの磁気記録において、スキャナ(典型的には、1つ以上の書き込み素子と1つ以上の読み出し素子との両方を備えたドラムまたはロータ)とテープとの間の相対的な移動が、情報の複数のトラックを、テープに対して変換させる。磁気テープは典型的にはカートリッジに収容され、カートリッジがテープドライブ内にローディングされる。テープは、カートリッジ送りリールとカートリッジ巻き取りリールとの間に延びている。テープドライブは典型的には、カートリッジ送りリールを回転させるための送りリールモータと、カートリッジ巻き取りリールを回転させるための巻き取りリールモータとを有しており、リールの回転が磁気テープの例えば線形移送あるいは移動を引き起こす。
ヘリカルスキャン構成において、磁気テープは、テープの移動経路の一部中において、スキャナに少なくとも部分的に巻き回されるように移送される。変換素子(例えば書き込み素子および読み出し素子)は、テープ移送方向に対して角度を有する一連の別個のストライプとしてデータをテープ上において物理的に記録または再生するように、ドラム上に位置される。典型的には変換素子のうち1つ以上が、モジュールあるいはヘッドまたはヘッドユニットとしばしば呼ばれる構造上に配置されており、このモジュラー構造自体は、スキャナの周縁部に実装されている。データは、1つ以上の読み出し変換素子による読み出し中における後の再生を可能にするための十分な参照情報を提供するために、テープへの記録前にフォーマットされる。
ヘリカルスキャン装置の例(例えばヘリカルスキャンテープドライブ)は、以下の米国特許公報および米国特許公開公報の(限定的ではなく例示的な)リストに記載されている。すなわち、米国特許第5,065,261号、米国特許第5,068,757号、米国特許第5,142,422号、米国特許第5,191,491号、米国特許第5,535,068号、米国特許第5,602,694号、米国特許第5,680,269号、米国特許第5,689,382号、米国特許第5,726,826号、米国特許第5,731,921号、米国特許第5,734,518号、米国特許第5,953,177号、米国特許第5,973,875号、米国特許第5,978,165号、米国特許第6,144,518号、米国特許第6,189,824号、米国特許第6,288,864号、米国特許第6,697,209号、米国特許公開第2002/0071195号、米国特許公開第2003/0048563号、米国特許公開第2003/0128459号、米国特許公開第2003/023499である。これらすべてを、その全体を本願において援用し、これら米国特許に対応する米国特許出願もまた本願において援用する。
薄膜構成技術を用いた多チャネルヘッド構造は、ディスクおよび線形テープヘッド設計の両方において広範に用いられているが、ヘリカルテープ記録装置においては、個々の単チャネルヘッドを典型的には別々に製造した後、近くまとめて実装することにより、回転するドラム上に多チャネル構造を形成している。米国特許第4,318,146号、第4,497,005号、および第5,050,024はすべて、単チャネルヘッド(すなわち、書き込みまたは読み出しのいずれかに用いられる磁気的活性/感受性を有する素子を、1つだけ含んだヘッド)の2つ以上からなる組を、共通の「ベース」上に局所的に実装することによって疑似多チャネルヘッド構造を形成した、ヘリカルヘッドアッセンブリの例を示している。
線形テープヘッドの場合、(実質的に)単一平面の書き込みおよび/または読み出し磁気素子が基板表面に堆積された複数の基板アレイを機械的に接合することにより、薄膜ヘッドの多平面アレイを典型的には形成している。米国特許第3846841号、4439793号、第5027245号、第5161299号、および第6038108号はすべて、このタイプの構成の例である。
ディスクヘッドの場合、米国特許第4,219,853は、1つの読み出し素子をまず基板の表面に形成し、厚い絶縁層堆積を読み出し素子の上に形成し、1つの書き込み素子を絶縁層の上に形成した、モノリシック2平面ヘッド構造を示している。書き込み素子および読み出し素子のセンターラインは、共通のトラックセンターを分かち合うように位置揃えされている。
別々に実装された単チャネルヘッドを有する従来技術のヘリカルスキャンヘッド構造は、かなり機械的に複雑であり、精密な機械的誤差を要求する。
ヘリカルスキャン磁気テープドライブに用いられるヘッドユニットは、基板表面を有する基板と、前記基板上に形成された複数の薄膜磁気素子を備える。複数の薄膜磁気素子のそれぞれは磁気テープに対して情報を変換するための相互作用部材を有する。少なくとも2つの素子の前記相互作用部材は、前記基板表面からそれぞれ異なる距離にある異なる平面上に配置されている。前記ヘッドユニットの前記複数の素子のうちいずれも、共通のトラックセンターを共有しない(例えば、複数の素子のうちいずれも使用時において同じ経路をたどらない)。また、前記ヘッドユニットの前記複数の素子のすべてが、同じ種類の変換動作を行う。
一実施形態例において、複数の薄膜磁気素子は、基板とカバーバーとの間にされ得る。同一の変換動作が書き込み動作のとき、書き込み素子のフロントギャップの形態である相互作用部材が用いられる。一方、同一の変換動作が読み出し動作のとき、読み出し素子のMR層の形態である相互作用部材が用いられる。
異なる実施形態において、前記ヘッドユニットは、前記基板表面からN個の異なる距離にあるN個の平面上にそれぞれM個の相互作用部材があるようなM*N個の薄膜磁気素子を含み、Nは1より大きい整数であり、Mは0より大きい整数である。一実施形態例において、前記ヘッドユニットは、前記基板表面から3つの異なる距離にある3つの平面上にそれぞれの相互作用部材があるような3つの薄膜磁気素子を含む、請求項1に記載の装置。
またスキャナの実施形態が開示される。スキャナは、前記ドラムの周縁部に実装された少なくとも2つの書き込みヘッドユニットと、前記ドラムの周縁部に実装された少なくとも2つの読み出しヘッドユニットとを備えている。
ヘリカルスキャンテープドライブ用のヘッドユニットを作製する方法は、基板上に第1の薄膜磁気素子を形成するステップであって、前記第1の薄膜素子は磁気テープに対して情報を変換する相互作用部材を有し、前記第1の薄膜磁気素子の前記相互作用部材は、前記基板の表面から第1の距離にある第1の平面上に位置する、ステップを包含する。前記方法はさらに、第2の薄膜磁気素子を基板上に形成するステップであって、前記第2の薄膜素子は磁気テープに対して情報を変換する相互作用部材を有し、前記第2の薄膜磁気素子の前記相互作用部材は、前記基板の表面から第2の距離にある第2の平面上に位置しており、前記第2の距離は前記第1の距離と等しくない、ステップを包含する。前記方法はさらに、前記第1の薄膜磁気素子および前記第2の薄膜磁気素子を、共通のトラックセンターラインを共有しない(例えば、使用時において同じ経路をたどらない)ように位置させるステップと、前記第1の薄膜磁気素子および前記第2の薄膜磁気素子を、同じ種類の変換動作を行うように形成するステップとを包含する。
以上のおよびその他の本発明の目的、特徴、および利点は、以下に示す、添付の図面に示した好適な実施形態のより詳細な説明から明らかである。図面において、様々な図を通じて参照符号を同じ部材に付している。図面は必ずしも縮尺通りではなく、むしろ本発明の原理を示すために強調を施している。
以下の記載において、本発明の完全な理解を提供するために、限定目的ではなく説明目的で、特定のアーキテクチャ、インターフェース、および技術などの具体的な詳細を述べる。しかし、本発明は、これらの特定の詳細から離れた他の実施形態においても実施され得ることが、当業者には明らかである。他の場合において、本発明の説明を不要な詳細で不明確にしてしまわないために、周知の装置、回路、および方法の詳細な説明は省略している。また、図面のいくつかにおいて個々の機能ブロックを示している。
図1および図2は、ヘリカルトラックまたはストライプを変換するためのヘリカルドラムまたはスキャナ85に物理的に巻き回された(180°をわずかに越える、例えば190°)、テープ31を示しており、そのようなトラックTの1つを図2に示している。ヘリカルスキャン記録において典型的に採用される電子部品および回転変圧器の効率的な共用化が可能にするために、各書き込まれたトラックの長さは、ドラム回転180°よりわずかに小さくされる(例えば178°)(ただしこれは本発明の必須事項ではない)。図1の実施形態例において、ドラム85の回転部分は、約180°離れて実装された2つのモノリシック書き込みヘッドチップWC1およびWC2を有しており、各書き込みヘッドチップは3つの独立制御された書き込みフロントギャップを有する。詳細には、書き込みヘッドチップWC1は書き込みフロントギャップW1、W3、およびW5を有し、書き込みヘッドチップWC2は書き込みフロントギャップW2、W4、およびW6を有する。さらに、ドラムの回転部分は、約180°離れて実装された2つのモノリシック読み出しヘッドチップRC1およびRC2を有しており、各読み出しヘッドチップは、3つの独立制御された磁気抵抗(MR)センサを有している。詳細には、読み出しヘッドチップRC1はMRセンサR1、R3およびR5を有し、読み出しヘッドチップRC2はMRセンサR2、R4およびR6を有している。
図2は、本発明のスキャナ構成の実施形態が用いられ得る、一例としての、限定的ではない代表的なテープドライブを示す。図2は、ホストコンピュータ22と対象となる格納装置の実施形態例(特にテープドライブ30)とを接続する、SCSIバス20を示している。図示した実施形態において、テープドライブ30の一例を、テープ31上に/から情報を変換する一般的なヘリカルスキャンテープドライブとして示している。テープドライブ30は、バス20に接続されたコントローラ(例えばSCSIコントローラ)32を有する。データバス34が、コントローラ32をバッファマネージャ36に接続する。SCSIコントローラ32およびバッファマネージャ36の両方が、バスシステム40によってプロセッサ50に接続されている。プロセッサ50はまた、プログラムメモリ51およびデータメモリ(特にRAM52)に接続されている。
バッファマネージャ36は、データフロー、例えばユーザーデータのバッファメモリ56への格納およびバッファメモリ56からのユーザーデータの取り出しの両方を制御する。ユーザーデータは、ホスト22からのテープ31上に記録されるべきデータ、あるいはテープ31からホスト22へと向かうデータである。バッファマネージャ36はまた、3つのフォーマッタ/エンコーダ60A、60B、および60C、ならびに3つのデフォーマッタ/デコーダ62A、62B、および62Cに接続されている。フォーマッタ/エンコーダ60Aは第1の書き込みチャネル70Aに接続されており、フォーマッタ/エンコーダ60Bは第2の書き込みチャネル70Bに接続されており、フォーマッタ/エンコーダ60Cは第3の書き込みチャネル70Cに接続されている。デフォーマッタ/デコーダ62Aは第1の読み出しチャネル72Aに接続されており、デフォーマッタ/デコーダ62Bは第2の読み出しチャネル72Bに接続されており、デフォーマッタ/デコーダ62Cは第3の読み出しチャネル72Cに接続されている。
ドラム内部において、書き込みチャネル70Aは書き込みヘッドW1およびW2に接続され、書き込みチャネル70Bは書き込みヘッドW3およびW4に接続され、書き込みチャネル70Cは書き込みヘッドW5およびW6に接続される。同様に、ドラム後ににおいて、読み出しチャネル72Aは読み出しヘッドR1およびR2に接続され、読み出しチャネル72Bは読み出しヘッドR3およびR4に接続され、読み出しチャネル72Cは読み出しヘッドR5およびR6に接続される。簡単のため、書き込み変換フロントギャップのみを図2に示すが、特に他の図面を参照することにより、読み出しヘッドが各書き込みヘッドに続くように位置される様子が当業者には理解される。
このように、書き込み素子または書き込みヘッドW1〜W6、および読み出し素子または読み出しヘッドR1〜R6が、例えば回転可能なドラムまたはロータであるスキャナ85の周囲面上に実装される。テープ31が矢印87で示される方向に送りリール90から巻き取りリール92へと移送される際に、上記ヘッドがテープ31上のヘリカルストライプTに追従するように、テープ31はスキャナ85に巻き回される。送りリール90および巻き取りリール92は、図示されないカートリッジまたはカセットに典型的には収容され、ここからテープ31はテープ経路(スキャナ85に巻き回されることを含む)へと延びていく。
書き込み変換素子および読み出し変換素子に加えて、スキャナ85には、図示されない所定の電子部品が実装されていてもよい。スキャナに実装される電子部品は、「PHASE BASED TIME DOMAIN TRACKING FOR HELICAL SCAN TAPE DRIVE」の名称を有する2001年1月18日付け出願の米国特許出願シリアルナンバー09/761,658および、「POWER SUPPLY CIRCUIT AND METHOD OF CALIBRATION THEREFOR」の名称を有する2000年1月27日付け出願の米国特許出願シリアルナンバー09/492,345から理解される。この両方を、その全体について本願において援用する。他のヘリカルスキャンシステムが、「Method and Apparatus For Maintaining Consistent Track Pitch In Helical Scan Recorder」の名称を有する2003年5月20日付け出願の米国特許出願シリアルナンバー10/441,289、および「ALTERNATING-AZIMUTH ANGLE HELICAL TRACK FORMAT USING GROUPED SAME-AZIMUTH ANGLE HEADS」の名称を有する2002年4月25日付け出願の米国特許出願シリアルナンバー10/131,499に開示されている。この両方を、その全体について本願において援用する。
一実施形態において、送りリール90および巻き取りリール92は、各リールモータ94および96によって駆動され、テープ31を方向87に移送する。リールモータ94および96は移送コントローラ98によって駆動され、移送コントローラ98は究極的にはプロセッサ50により支配される。リールモータ94および96を含むこのタイプのテープドライブのテープ移送機構の動作および制御は、例えば米国特許第5,680,269号を参照して当業者により理解され、またこれを本願において援用する。これに替えてあるいはこれに加えて、移送システムは、テープ31に移動を与えるキャプスタンを含み得る。
本明細書において開示するヘリカルスキャンシステムおよびドラムは、新規なモノリシックの多平面多素子ヘリカルヘッドチップを有利に用いる。これら新規なヘッドチップは、薄膜製造技術を用いて製造され、ヘリカルスキャンテープドライブに共通のトラックパターンの記録および読み出しにおいて有利に用いられ得る。各ヘッドチップは、4つの特性を有するモノリスである。すなわち、(1)複数の薄膜磁気素子または構造を、共通の平坦基板上に形成(例えばビルドアップ)する。(2)共通の基板上に形成された磁性構造のうち少なくとも2つについて、磁気テープと相互作用するこれら構造(すなわち誘導性書き込み素子のフロントギャップまたは読み出し素子のMR層)の活性磁性部材(例えば「相互作用」部材)は、平坦基板表面から異なる距離にある異なる平面上に存在する。(3)各ヘッド内の複数の薄膜磁気素子のうちのいずれも、共通のトラックセンターラインを共有しない(例えば複数の素子のうちのいずれも、使用時において同じ経路をたどらない)。そして、(4)各モノリシック構造内の複数の薄膜磁気素子のすべてが、すべて書き込み用であるか、すべて読み出し用であるかのいずれかである(すなわち書き込みおよび読み出し素子の両方を含むモノリシックヘッドチップは無い)。本明細書において、「トラックセンターライン」とは、読み出し素子によって読み出しされる既存のトラック、または、書き込み素子がその予期される経路を横切る際に書き込み素子によって書き込みされるであろう将来のトラックとして理解される。
以下の説明は、+θ°と−θ°と言う異なるアジマス角で構築された素子を用いて書き込みおよび読み出しされた、交互アジマスヘリカルトラックパターンを示しあるいは用いている。ただしこれは必須ではなく、各ヘッドについて任意のアジマス角(同一のアジマス角でも)を用い得る(例えば+20°と−20°、または+0°と−0°、または+20°と+20°、または+20°と−10°、または+10°と−20°など)。
図3および図3Aは、W1/W3/W5書き込みヘッドチップWC1の構成を示す。W1/W3/W5書き込みヘッドチップWC1は、3つの素子W1、W3、およびW5を有し、各素子は、以下に説明するように形成および位置された書き込みギャップを有する。
本明細書においては、全ての活性磁性部材を形成するために、薄膜プロセス(アディティブ、サブトラクティブ、および/または専用の加工プロセス、例えばFIBミリング)が用いられる。例えばヘッドチップWC1を形成するための薄膜プロセスにおいては、(誘導性)W5素子をまず、W5フロントギャップの平面(ここから書き込みのための磁場が発生する)が、書き込みチップWC1の基板112の平面110に最も近くなるように形成する。厚い保護オーバーコート114(例えばAl)をW5薄膜構造上に堆積し、再平面化することによって、この新しい平面上にW3素子が形成できるようにする。これにより、W3フロントギャップは、W5フロントギャップよりも基板平面110から遠くなる(すなわちd3>d5)。同様に、厚い保護オーバーコート116をW3薄膜構造上に堆積し、再平面化することによって、この新しい平面上にW1素子が形成できるようにする。これにより、W1フロントギャップは、W3フロントギャップよりも基板平面110から遠くなる(すなわちd1>d3>d5)。利点として、完成したヘッドチップ内におけるW1、W3、およびW5フロントギャップ間の物理的空間的関係は、従来技術におけるように独立の機械的構造を機械的実装して調整することよりも、より正確な薄膜プロセスによって制御される。
各書き込みフロントギャップ間の垂直距離(ヘッド移動の方向に対して垂直に測定される)は、名目上2Pであり(Pは所望のテープ上のトラックパターンのトラックピッチ)、各書き込みフロントギャップの実効磁性幅(ヘッド移動に対して垂直に測定される)は1Pである。ヘッド移動の方向を図3に「ヘッド移動」として示しており、ヘッドチップの底面に平行である。
図4および図4Aは、W2/W4/W6書き込みヘッドチップWC2の構成を示す。W1/W3/W5書き込みヘッドチップの構成と同様であるが、ただし各書き込みフロントギャップの実効磁性幅(ヘッド移動に対して垂直に測定される)は、1.5Pから2.5Pの範囲であり、好ましくは約2Pである(また、もちろん所望であれば異なるアジマス角で形成される)。やはり、各フロント書き込みギャップは基板平面110から異なる距離にある(すなわちd6>d4>d2)。
ドラム85上の2つの書き込みヘッドチップWC1およびWC2の相対的な垂直関係は、図5に絵画的に示すように、各ドラム回転において、6つの空間的に隣接するトラック群がテープ表面に書き込まれるように設定される。W1フロントギャップが各トラック1を書き込み、W2フロントギャップが各トラック2を書き込み、W3フロントギャップが各トラック3を書き込む、といった具合である。W2/W4/W6ヘッドチップWC2はまず、3つの幅広のトラックをテープ上に書き込み、これらにその後W1/W3/W5ヘッドチップWC1によって書き込まれた3つの狭いトラックのパターンが重畳されることにより、各ドラム回転につき、名目上等しいトラックピッチPを有する6つの隣接するトラック群がテープ表面上に得られる。線形テープ速度は、各ドラム回転に関して前方向のテープ移動が6つのトラックに対応する距離に適応するように、ドラム直径、ドラムRPM、およびドラムねじれ角を考慮して選択される。
MR読み出しヘッドも同様に構成される。2つのモノリシック読み出しヘッドチップRC1およびRC2は、約180°離れて実装される。各読み出しヘッドチップRC1およびRC2は、図1に示すように、3つの独立のMR読み出しセンサを有している。図6および図6Aは、R1/R3/R5読み出しヘッドチップの構成を示す(「細書き広読み方式(Write-Narrow-Read-Wide)」の場合)。
やはり3つのMR読み出しセンサ(R1、R3、およびR5)は、基板112の基板平面110から異なる距離にある異なる平面上に形成される(すなわちh>h>h)。各MR読み出し素子間の垂直距離(ヘッド移動に対して垂直に測定される)は名目上2Pであり、WNRW方式を好ましい名目値〜1.7Pで用いた場合、各MR読み出し素子の実効幅(ヘッド移動に対して垂直に測定される)は典型的には1.5Pから1.9Pの範囲である。広書き細読み方式(Write-Wide-Read-Narrow)方式の場合、各MR読み出し素子の実効幅は<1Pに減少され得る(例えば0.3P)。
図7および図7Aは、対応するR2/R4/R6読み出しヘッドチップRC2の構成を示す(やはりWNRW方式の場合)。
ドラムの回転部分上の書き込みヘッドフロントギャップに対するMR読み出しヘッドセンサの垂直位置は、典型的には、MR読み出しヘッドセンサが書き込みヘッドフロントギャップに「わずかに後続するように」選択されることにより、書き込みヘッドフロントギャップによって直前に書き込まれたデータが、後に書き込みプロセスにおいて再生されてチェックされることができるようにする(「書き込み後読み出し(read after write)」、「書き込み中読み出し(read while write)」、または「書き込み後チェック(check after write)」とも呼ばれる)。図8および図9は、ドラム85上における書き込みヘッドフロントギャップおよびMR読み出しセンサの相対位置の、1つの可能な組み合わせを示す。図10は、「書き込み中読み出し」プロセスにおける、テープ表面での書き込みヘッドフロントギャップおよびMR読み出しヘッドセンサの相対位置の結果を示す。
米国特許第6,246,551は、交互アジマストラックパターンを有する予め記録されたヘリカルテープの読み出しにおいて、単一の同アジマス読み出しヘッドを各トラックに用いるのではなく、一対の同アジマス読み出しヘッドを用いて各ヘリカルトラックの読み出しを行う(「オーバースキャニング」とも呼ばれる)方法を開示している。本発明はこの方法にもよく適している。なぜなら、図11Aおよび図11Bに示すように、読み出し素子(R1、R2、R3、R4、R5、およびR6)を再構成して、追加的な読み出し素子(R1’、R2’、R3’、R4’、R5’、およびR6’)を3平面構造に加えることができるからである。ここで(ダッシュ付き番号で示される)追加的な読み出し素子は、対応物から垂直距離Pだけオフセットされている(すなわちR1’はR1より1P下であり、R2’はR2より1P下であり、等)。
図12は、ドラム上の書き込みおよび読み出しヘッドの相対位置の1つの可能な組み合わせを示し、図13は、図11Aおよび図11Bの別実施形態について、「書き込み中読み出し」プロセスにおける、テープ表面でのその相対位置の結果を示す。
本明細書で教示する構成および技術は、複数の書き込みフロントギャップおよび/または複数の読み出しセンサを有する、任意のヘッド設計に拡張可能である。一般則として、ヘッドユニットはM*N個の薄膜磁気素子を備え、M*N個の薄膜磁気素子は、N個の平面上に各平面につきM個の相互作用部材をそれぞれ有し、N個の平面は基板表面からN個の異なる距離にあり、Nは1より大きい整数であり、Mは0より大きい整数である。
したがって、好適な実施形態では、計6つの書き込みギャップが、それぞれ3つの書き込みギャップを有する2つのヘッドチップに分割され、各ヘッドチップは3平面を有し、各平面が1つの書き込みギャップを有するようなヘリカルドラムを説明するが、この同じ多平面方式は、他のヘッド設計にも異なる方法でも適用可能である。第1の例は、計4つの書き込みフロントギャップが、それぞれ2つの書き込みフロントギャップを有する2つのヘッドチップに分割され、各ヘッドチップは2つの平面を有し、各平面が1つの書き込みフロントギャップを有するようなシステムドラム、または書き込みヘッドチップである。第2の例は、計8つの書き込みフロントギャップが、それぞれ4つの書き込みフロントギャップを有する2つのヘッドチップに分割され、各ヘッドチップは4つの平面を有し、各平面が1つの書き込みフロントギャップを有するようなシステムドラム、または書き込みヘッドチップである。第3の例は、計8つの書き込みフロントギャップが、それぞれ4つの書き込みフロントギャップを有する2つのヘッドチップに分割され、各ヘッドチップは2つの平面を有し、各平面は2つの書き込みフロントギャップを有するような、システムドラム、または書き込みヘッドチップである。
上に列挙した4つの基本特性を満たすかぎり、同じフレキシビリティ(N個の平面かつ各平面につきM個の素子)が、読み出しセンサの分割にも適用する。
図14(1)から図14(5)は、前述したあるいはその趣旨の範疇である、任意の書き込みヘッドチップまたは読み出しヘッドチップなどのヘッドチップを備えたヘッドユニットの、製造における基本ステップ例である。したがって、これらのステップは、書き込みヘッドユニットまたは読み出しヘッドユニットのいずれの製造にも、実質的に同様に適用されることが理解される。図14(1)から図14(4)のステップは、1つのウェハから開始して、複数の書き込みヘッドチップが実質的に同時に形成され得る様子を示す。図14(5)は、1つのヘッドチップがそのベースプレート構造に実装されてヘッドユニットを形成したものを示し、これは回転するドラムに後で実装される。所与のヘッドユニットについてのヘッドチップ自体の実際の形成の方法例は、図15(1)から図15(38)の製造プロセスを参照してより詳しく後述する。
図14(1)に示すように、ステップ14−1において、複数の薄膜構造200は、例えばウェハ平面202などのウェハ(AlTiC)表面に、堆積/形成/成形される。図14(1)の矢印204は、一般的膜堆積/成形方向を示す(ウェハの上面上のウェハ表面202に垂直)。多膜構造200は、ウェハ表面202上に線形アレイとして堆積/成形される。簡単のため図14(1)には1個のアレイのみを示しており、図14(1)は、磁性および導電性膜構造のみを示している。
図14(2)に示すように、ステップ14−2において、ウェハは切断されてウェハバー210となる。図14(3)に示すように、ステップ14−3において、カバーバー214(ウェハと同じAlTiC材料から形成される)がウェハバー210に接合されて(例えば接着剤により)、接合バー216を形成する。カバーバー214は、ウェハバー210よりも深さが短いことにより、ウェハ表面上の電気的接点218は依然としてフレキシブルプリント配線回路に後に接続されるために露出したままである。電気的接点218は、誘導性書き込みコイルまたはMR読み出し素子のいずれかに、最終的に取り付けられる。
図14(4)に示すように、ステップ14−4において、接合バー216は個々のヘッドチップ220に加工/形成される。特に、例として、ステップ14−4は、加工、研削、および/または研磨作業により、ヘッドチップ220およびチップ実装面224の双方向に湾曲したテープ接触面222を形成することを包含し得る。線形アレイは、個々の膜構造デバイスヘッドチップ220に分離される。ステップ14−4は、チップがドラム85に実装されたときに、ウェハ平面(例えばウェハ表面202)とチップ実装面224との間の角度が所望のアジマス角を与えるように、行われる。一般的な場合において、ウェハ平面202と面224との間の角度は、90度マイナス所望のアジマス角θに等しい。このため、図14(4)は所望のθとして+20度を示している。すなわち90度マイナス+20度=70度である。
図14(5)に示すように、ステップ14−5において、ヘッドチップ220は、例えば接着剤によって黄銅ベースプレート240に実装されることにより、ヘッドチップ/ベースプレートアッセンブリ246を形成する。黄銅ベースプレート240自体は、ヘッドチップ222のテープ接触面がテープと接触するように、ヘリカルスキャナ(例えばドラム85)の回転部分に実装される。図14(5)において、線248はヘッド移動に対して垂直な方向を示す。線250はヘッド移動の方向を示す。図14(5)はまた、+20度のアジマス角を有するヘッドチップを具体的に示している。
図15(1)から図15(38)は、ヘッドチップの機能的構造(誘導性書き込みまたはMR読み出しのいずれか)の役割を果たす、薄膜構造200の製造の基本ステップ例を示す。すなわち、図15(1)から図15(38)は、図14(1)から図14(5)の製造技術の始めに用いられる、薄膜素子200の形成方法例を示す。図示の都合上、図15(1)から図15(38)は、図14(4)の加工/研削/研磨作業が既に行われたものとしてヘッドチップ製造を示している。必ずしもこうである必要はないが、読み手側がヘッドチップの究極の環境および利用を視角化することを助けるために、このように図示している。
簡単化のため、いくつかの可能な同時形成されるヘッドチップ(例えば膜構造)のうちの1つだけの形成を、図15(1)から図15(38)に示している。さらなる簡単化および見やすさのため、図15(1)から図15(38)は、ヘッドチップ用の2つの素子のみの形成を示している。この2つの素子は、2つの異なる各平面上にある(例えば各平面につき1素子)。3つ、4つまたはそれ以上の素子ヘッドチップがどのように構築され得るかは、理解されるであろう。
図15(1)から図15(38)にその形成を記載した2つの素子はここでは、書き込みヘッドチップ用の書き込み素子である。書き込み素子はそれぞれ、誘導性書き込み素子(例えば書き込みギャップ)を有する。書き込み素子のコイルおよびポールを、多層MR読み出しセンサで置換することにより、読み出しヘッドチップの読み出し素子の形成も同様に形成されることが理解されるべきである。
図15(1)に示すステップ15−1は、例えばAl−TiCセラミック(住友AC−7やGreenleafGS−2等)などの、非磁性体ウェハ材料300の利用を示している。矢印301で示されるウェハ厚さは、0.75−2.0mmであり得る(所望であればプロセスの後の方で減らすことも可能である)。ウェハ表面302は好ましくは磨き上げられる。
図15(2)に示されるように、ステップ15−2において、良好な電気的接続を確実にするためおよび接合の助けとして、20〜50nm厚のNiFe(ニッケル鉄)を含む金属性シード層304を、ウェハ表面302上にスパッタ堆積する。図15(3)に示すように、ステップ15−3において、Alの層306(例えば3μm厚)を、ステップ15−2の金属性シード層上にスパッタ堆積する。
図15(4)に示すように、ステップ15−4において、Ti(チタニウム)シード層(不図示)(例えば厚さ50〜100nm)を、ステップ15−3において形成したAl面306上にスパッタ堆積し、その後CoTaZr(コバルトタンタルジルコニウム)の追加的な軟磁性体層、例えば4〜5μm厚をスパッタ堆積する。フォトレジストおよびエッチング技術を用いて、これらの層を第1の平面書き込み下側ポール310に形成する。シード層および軟磁性体層は、第1の平面書き込み下側ポール310以外においては除去され、したがって図15(4)において他の場所では描かれていない。
図15(5)に示すように、ステップ15−5において、ステップ15−3のAl層306に2つの開口部312が形成されることにより、ステップ15−2の金属性シード層304が露出される。開口部312は、フォトレジストおよびエッチング技術を用いて形成され得る。
図15(6)に示すように、ステップ15−6において、NiFeを含む別の金属性シード層(例えば厚さ20−50nm)(不図示)、そしてひきつづき銅(Cu)の層(例えば〜100nm)が、表面全体に堆積される。そしてフォトレジストおよびメッキ技術を用いて、リード314およびスタッド316(いずれも〜2μm厚さの銅)を金属性シード層上に形成する。スタッド316はまた、シード層を介して、ステップ15−2の金属性シード層304に電気的接続をなす。以下、図面において、図示の容易さおよび簡単化のために、以前のステップによって形成された層は必ずしも図示していない。
図15(7)に示すように、ステップ15−7において、フォトレジストおよびメッキ技術を用いて、追加的なパッド320および322(例えば2〜4μm厚さの銅)を、既に存在する銅構造の上、例えばリード314およびスタッド316の上に形成する。次に、銅構造の下ではないステップ15−6の金属性シード層を、スパッタエッチングにより除去する。
図15(8)に示すように、ステップ15−8において、Alの層330(例えば〜5μm厚)を、表面全体に堆積する。層330の下になるため、以前に形成された構成要素は図15(8)において破線で示している。
図15(9)に示すように、ステップ15−9において、化学的機械的研磨(CMP)プロセスを用いて、ステップ15−4の書き込み下側ポール310の厚さが約3.5μmに減少するまで、層330から材料を除去する(元のウェハ表面に平行に)。またこれにより、ステップ15−7の大小の銅パッド320および322が露出される。
図15(10)に示すように、ステップ15−10において、Alの書き込みギャップスペーサ層332(例えば0.25μm厚)が、下側書き込みポール310上にスパッタ堆積される。磁気回路のバックギャップ接続用の大開口部334および小開口部336が小さい銅パッド322と間隔を保つように、スペーサ層332が形成される。
図15(11)に示すように、ステップ15−11において、ベーキングしたフォトレジスト材料の絶縁層340(例えば〜1μm厚)が、磁気回路のフロントギャップエリア342を除いて、書き込みギャップスペーサ層332の上部に堆積される。
図15(12)に示すように、ステップ15−12において、別の金属性シード層(不図示)(例えば20−50nmCr(クロム))および、これにひきつづき銅(例えば〜100nmの厚さ)を、スパッタ堆積する。そしてフォトレジストおよびメッキ技術を用いて、銅コイル350(例えば厚さ〜2.5μm)を、バックギャップエリア用の開口部334の周りに形成する。図15(12)では明瞭さのためコイル350を4巻きだけ示しているが、巻きの数は異なり得、また好ましくはより大きく、例えば12巻きである。メッキされた書き込みコイルの端部は、ステップ15−7の小さい銅パッド322に(シード層を介して)物理的および電気的に取り付けられる。最後に、スパッタエッチングにより、金属性シード層を再び除去する(メッキされた書き込みコイル350の下部以外のすべての部分から)。
図15(13)に示すように、ステップ15−13において、ベーキングしたフォトレジスト材料からなる別の絶縁層352を、(例えば書き込みコイル350の上部に1−2μmの距離で)書き込みコイル350の上部に堆積する。磁気回路のフロントギャップエリア342およびバックギャップエリア334はやはり間隔をあけておく。
図15(14)に示すように、ステップ15−14において、別の(不図示)NiFe金属性シード層(例えば厚さ〜100nm)をスパッタ堆積する。そして、フォトレジストおよびメッキ技術を用いて、NiFeの上側書き込みポール360を形成し、メッキする(例えば厚さ3−4μmに)。残りのNiFeシード層(書き込み上側ポール360の下部以外のすべての部分)を次にエッチングにより除去する。
図15(15)に示すように、オプショナルなステップ15−15として、収束イオンビーム(FIB)ミリング技術を用いて、フロントギャップエリア342を所望の幅にトリミング(362に示すように)する。これは、フロントギャップエリア342の上側書き込みポール360と下側書き込みポール310との間に位置の不揃いを解消し、また、ステップ15−4およびステップ15−14の形成されたままの形状よりも高い精度で行い得る。図15(15)において、FIBエリア362を、上側書き込みポールの厚さおよび下側書き込みポールの厚さの両方を完全に貫通するように示しているが、これは厳密に必要ではない。FIBエリアは、上側書き込みポールの厚さは完全に通過するが、FIBエリアの深さが〜1μm以上の距離分書き込みギャップスペーサを通過して延びていれば、下側書き込みポール中には部分的に達するだけでよい。
図15(16)に示すように、ステップ15−16において、NiFeを含む別の図示されない金属性シード層(例えば20−50nm)および、これにひきつづき銅(例えば〜100nm)をスパッタ堆積する。そして、フォトレジストおよびメッキ技術を用いて、銅のスタッド対群370(例えば〜15μm厚)を、ステップ15−7で形成され(かつステップ15−9のCMPプロセスで露出された)大きい銅(Cu)パッド320の上部の金属性シード層上に形成する。やはり、スパッタエッチングにより、シード層を除去する(銅スタッド370下部以外のすべての部分から)。
図15(17)に示すように、ステップ15−17において、層372(例えば〜15μm厚Al)を、表面全体に堆積する。層372の下の構成要素(図15(17)では参照符号を付していない)が、層372に、その下の構成要素と同じ輪郭を与える。そして、図15(18)に示すように、ステップ15−18において、CMPプロセスを用いて元のウェハ表面から適切な距離(例えば15μm)まで層372の材料を除去する(元のウェハ表面に平行に)。これにより、平坦な表面が生成され、ステップ15−16の銅スタッド370を露出させる一方で、他のすべての薄膜構造を覆う。
図15(19)に示すように、ステップ15−19において、Alの別の層406(例えば3μm)をスパッタ堆積することにより、「第2の平面」デバイスの形成を開始する。このように、下の第1の平面デバイスは図15(19)には図示していない。形成しているヒートユニットのタイプに応じて、デバイスは誘導性書き込みギャップまたはMRヘッドセンサであり得ることを想起されたい。
図15(20)に示すように、ステップ15−20において、Tiシード層(例えば厚さ50−100nm)をステップ15−19のAl面にスパッタ堆積し、ひきつづきCoTaZrの追加的な軟磁性体層(例えば4−5μm厚)をスパッタ堆積する。フォトレジストおよびエッチング技術を用いて、これらの層を第2の平面書き込み下側ポール410に形成する(そしてステップ15−4と同様にその他の部分では除去する)。
図15(21)に示すように、ステップ15−21において、フォトレジストおよびエッチング技術を用いてステップ15−19のAl層406の6つの開口部412を作製することにより、ステップ15−18で元々露出された銅スタッド370を再露出させる。
図15(22)に示すように、ステップ15−22において、NiFeを含む別の図示されない金属性シード層(例えば20−50nm厚)および、これにひきつづき銅層(例えば〜100nm)を、表面全体に堆積する。そして、フォトレジストおよびメッキ技術を用いて、銅のリード414およびスタッド416(例えば〜2μm厚)を金属性シード層上に形成する。スタッド416は、シード層を介して、ステップ15−21において露出された銅スタッド370と電気的接続をなす。
図15(23)に示すように、ステップ15−23において、フォトレジストおよびメッキ技術を用いて、追加的な銅のパッド420、420、420、および422(例えば2−4μm厚)を、既に存在する銅構造の上部に形成する。一対のパッド420は第2の平面デバイス用であり、一対のパッド420は第1の平面デバイスのリード314に接続され、一対のパッド420はウェハ接地に接続される。次に、銅構造の下ではないステップ15−22の金属性シード層を、スパッタエッチングにより除去する。
図15(24)に示すように、ステップ15−24において、Alの層430(例えば〜5μm)を表面全体上に堆積する。層430の下になるため、以前に形成された構成要素は図15(24)において破線で示している。
図15(25)に示すように、ステップ15−25において、ステップ15−20の書き込み下側ポール410の厚さが減少するまで(例えば約3.5μmまで)、CMPプロセスを用いて層430から材料を除去する(元のウェハ表面に平行に)。これにより、ステップ15−23の大小の銅パッド420および422がそれぞれ露出される。
図15(26)に示すように、ステップ15−26において、Alの書き込みギャップスペーサ層432(例えば0.25μm厚)を、下側書き込みポール410上にスパッタ堆積する。磁気回路のバックギャップ接続用の大開口部434および小開口部436が小さい銅パッド422と間隔を保つように、スペーサ層432が形成される。
図15(27)に示すように、ステップ15−27において、ベーキングしたフォトレジスト材料の絶縁層440(例えば〜1μm厚)を、磁気回路のフロントギャップエリア442をのぞいて、書き込みギャップスペーサ434の上部に堆積する。
図15(28)に示すように、ステップ15−28において、別の図示されないCr(クロム)の金属性シード層(例えば20−50nm厚)および、これにひきつづき銅の層(例えば〜100nm)を、スパッタ堆積する。次に、フォトレジストおよびメッキ技術を用いて、別の銅コイル450(例えば厚さ〜2.5μm)を、バックギャップエリア用の開口部434の周りに形成する。メッキされた書き込みコイル450の端部は、ステップ15−23の小さい銅パッド422に(シード層を介して)物理的および電気的に取り付けられる。最後に、スパッタエッチングにより、金属性シード層を再び除去する(メッキされた書き込みコイル450の下部以外のすべての部分から)。
図15(29)に示すように、ステップ15−29において、ベーキングしたフォトレジスト材料からなる別の絶縁層452を、書き込みコイル450の上部に堆積する(例えば書き込みコイルの上部に1−2μmの距離で)。磁気回路のフロントギャップエリア442およびバックギャップエリア434はやはり間隔をあけておく。
図15(30)に示すように、ステップ15−30において、別の図示されないNiFe金属性シード層(例えば厚さ〜100nm)をスパッタ堆積する。次に、フォトレジストおよびメッキ技術を用いて、NiFeの上側書き込みポール470を形成し、メッキする(例えば厚さ3〜4μmに)。残りのNiFeシード層(書き込み上側ポール470の下部以外のすべての部分)を次にスパッタエッチングにより除去する。
図15(31)に示すように、オプショナルなステップ15−31において、ステップ15−15と同様にして、収束イオンビーム(FIB)ミリング技術を用いることができる。点462において、フロントギャップエリア442を所望の幅にトリミングする。
図15(32)に示すように、ステップ15−32において、NiFeを含む別の図示されない金属性シード層(例えば厚さ20−50nm)および、これにひきつづき銅の層(例えば〜100nm)をスパッタ堆積する。次に、フォトレジストおよびメッキ技術を用いて、銅のスタッド対群470、470、470(例えば〜20μm厚)を、ステップ15−23において形成され(かつステップ15−25のCMPプロセスで露出された)大きい銅パッド420の上部の金属性シード層上に形成する。やはり、スパッタエッチングにより、シード層を除去する(銅スタッド470下部以外のすべての部分から)。
図15(33)に示すように、ステップ15−33において、Alの層472(例えば〜20μm厚)を表面全体に堆積する。次に、図15(34)に示すように、ステップ15−34において、CMPプロセスを用い、層472の材料を元のウェハ表面からある距離(例えば35μm)まで除去する(元のウェハ表面に平行に)。これにより平坦な表面が生成され、ステップ15−32の銅スタッド470、470、470を露出させる(一方で他のすべての薄膜構造を覆う)。
図15(35)に示すように、ステップ15−35において、フォトレジストおよびエッチング技術を用いて、凹部エリア480(深さ〜3μm)を、ステップ15−34で生成された平坦な表面に作製する。次に図15(36)に示すように、ステップ15−36において、NiFeを含む別の金属性シード層482(例えば〜100nm厚)を、ステップ15−35で形成された表面全体にスパッタ堆積する。次に、フォトレジストおよびメッキ技術を用いて、金(Au)コンタクトパッド484、484、484、484を金属性シード層482上に形成する。コンタクトパッド484はまた、シード層482を介して、ステップ15−34で露出されたステップ15−32の銅スタッド470、470、470と電気的接続をなす。
図15(37)に示すように、ステップ15−37において、フォトレジストおよびエッチング技術を用いてステップ15−35からのシード層482の一部を除去することにより、一番左の5つのコンタクトパッド484、484、484を互いに分離するが、ステップ15−35からのシード層の部分485は、カバーチップ486と電気的接続をなすために、第1のコンタクトパッド484と電気的接続状態のままで残される(カバーバー214と[ステップ14(3)から14(4)を参照])。
図15(38)に示すように、ステップ15−38において、ステップ15−35の凹部480に堆積された接着剤242を用いて、カバーチップ486を定位置に接合する。このときカバーチップ486は、ステップ15−37の(部分的な)シード層485と(そして結果的に第1のコンタクトパッド484と)電気的接続をなすようにされる。第1の平面デバイスD(ポール310および360ならびにその間のコイル350によって形成される)と第2の平面デバイスD(ポール410および460ならびにその間のコイル450によって形成される)とを図15(38)に示している。
ステップ15−1からステップ15−38を実行することにより、モノリシックな多デバイスヘッドチップが形成される。デバイスDおよびDは異なる平面上にある。図16は、ヘッドチップの電気的接続および磁極を示す(すべての非導電性および非磁性体層を透明に示している)。
本発明を現在最も実用的かつ好適な実施形態と考えられるものについて説明したが、本発明は開示された実施形態に限定されず、むしろ、付属の請求項の趣旨および範囲内に含まれる様々な改変および均等的構成をカバーするよう意図されていることが、理解されるべきである。
ヘリカルスキャン変換システムの一実施形態例の概略上面図である。 図1のシステムに含まれる部材例の模式図である。 第1の書き込みヘッドチップの実施形態例の斜視図である。 図3の第1の書き込みヘッドチップの一部の拡大図である。 第2の書き込みヘッドチップの実施形態例の斜視図である。 図4の第2の書き込みヘッドチップの一部の拡大図である。 図3の第1の書き込みヘッドチップおよび図4の第2の書き込みヘッドチップによってトラックパターンが書き込まれる様子を示す概略図である。 第1の読み出しヘッドチップの実施形態例の斜視図である。 図6の第1の読み出しヘッドチップの一部の拡大図である。 第2の読み出しヘッドチップの実施形態例の斜視図である。 図7の第2の読み出しヘッドチップの一部の拡大図である。 ドラム上における、図3および図4の書き込みヘッドチップの書き込みヘッドフロントギャップならびに図6および図7の読み出しヘッドチップの読み出しセンサの位置決め例を示す、概略上面図である。 ドラム上における、図3および図4の書き込みヘッドチップならびに図6および図7の読み出しヘッドチップの配置の、これらチップによって変換を受けるテープを通じて見た概略正面図である。 図3および図4の書き込みヘッドチップならびに図6および図7の読み出しヘッドチップによって、トラックパターンが変換される様子を示す、概略図である。 他の実施形態による読み出しヘッドチップ例の、拡大概略図である。 他の実施形態による読み出しヘッドチップ例の、拡大概略図である。 ドラム上における、図3および図4による書き込みヘッドチップならびに図11Aおよび図11Bによる読み出しヘッドチップの配置の、これらチップによって変換を受けるテープを通じて見た概略正面図である。 図3および図4の書き込みヘッドチップならびに図11Aおよび図11Bの読み出しヘッドチップによって、トラックパターンが変換される様子を示す、概略図である。 ある製造プロセス例による、各ヘッドユニットがヘッドチップである、複数のヘッドユニットの製造を示す概略図である。 ある製造プロセス例による、各ヘッドユニットがヘッドチップである、複数のヘッドユニットの製造を示す概略図である。 ある製造プロセス例による、各ヘッドユニットがヘッドチップである、複数のヘッドユニットの製造を示す概略図である。 ある製造プロセス例による、各ヘッドユニットがヘッドチップである、複数のヘッドユニットの製造を示す概略図である。 1つのヘッドチップがその実装ベースプレート構造に取り付けられる例を示す。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 製造プロセス例による、ヘッドチップの製造を示す概略図である。 平面毎につき1磁性変換素子を有する2平面ヘッドユニットの、電気的接続および磁極を示す模式図である(非導電性および非磁性体薄膜構造を透明に示している)。

Claims (23)

  1. ヘリカルスキャン磁気テープドライブに用いられるヘッドユニットであって、
    基板表面を有する基板と、
    前記基板上に形成された複数の薄膜磁気素子であって、各素子は磁気テープに対して情報を変換するための相互作用部材を有し、少なくとも2つの素子の前記相互作用部材は、前記基板表面からそれぞれ異なる距離にある異なる平面上に配置されている薄膜磁気素子と、
    を備えており、
    前記ヘッドユニットの前記複数の素子のうちいずれも、同じ経路を横切るように配置されておらず、
    前記ヘッドユニットの前記複数の素子のすべてが、同じ種類の変換動作を行う、
    ヘッドユニット。
  2. 前記同一の変換動作は書き込み動作であり、前記相互作用部材は書き込み素子のフロントギャップである、請求項1に記載の装置。
  3. 前記同一の変換動作は読み出し動作であり、前記相互作用部材は読み出し素子のMR層である、請求項1に記載の装置。
  4. 前記ヘッドユニットは3個の薄膜磁気素子を含んでおり、前記3個の薄膜磁気素子のそれぞれは、前記基板表面からそれぞれ異なる距離にある3個の平面上に相互作用部材を有している、請求項1に記載の装置。
  5. カバーバーをさらに備え、前記複数の薄膜磁気素子は前記基板と前記カバーバーとの間に位置する、請求項1に記載の装置。
  6. 前記ヘッドユニットはM*N個の薄膜磁気素子(N:1より大きい整数、M:0より大きい整数)を含んでおり、前記M*N個の薄膜磁気素子のそれぞれは、前記基板表面からそれぞれ異なる距離にあるN個の平面上に相互作用部材を有している、請求項1に記載の装置。
  7. ヘリカルスキャンテープドライブ用のスキャナであって、
    回転可能なドラムと、
    前記ドラムの周縁部に実装された少なくとも2つの書き込みヘッドユニットと、
    前記ドラムの周縁部に実装された少なくとも2つの読み出しヘッドユニットとを備えており、
    前記ヘッドユニットのうち少なくとも1つは、
    基板表面を有する基板と、
    前記基板上に形成された複数の薄膜磁気素子であって、各素子は磁気テープに対して情報を変換するための相互作用部材を有し、少なくとも2つの素子の前記相互作用部材は、前記基板表面からそれぞれ異なる距離にある異なる平面上に配置されている薄膜磁気素子と、
    を備えており、
    前記ヘッドユニットの前記複数の素子のうちいずれも、前記磁気テープ上の同じ経路を横切るように配置されておらず、
    前記ヘッドユニットの前記複数の素子のすべてが、同じ種類の変換動作を行う、スキャナ。
  8. 前記同一の変換動作は書き込み動作であり、前記相互作用部材は書き込み素子のフロントギャップである、請求項7に記載の装置。
  9. 前記同一の変換動作は読み出し動作であり、前記相互作用部材は読み出し素子のMR層である、請求項7に記載の装置。
  10. 前記ヘッドユニットは3個の薄膜磁気素子を含んでおり、前記3個の薄膜磁気素子のそれぞれは、前記基板表面からそれぞれ異なる距離にある3個の平面上に相互作用部材を有している、請求項7に記載の装置。
  11. カバーバーをさらに備え、前記複数の薄膜磁気素子は前記基板と前記カバーバーとの間に位置する、請求項7に記載の装置。
  12. 前記ヘッドユニットはM*N個の薄膜磁気素子(N:1より大きい整数、M:0より大きい整数)を含んでおり、前記M*N個の薄膜磁気素子のそれぞれは、前記基板表面からそれぞれ異なる距離にあるN個の平面上に相互作用部材を有している、請求項7に記載の装置。
  13. 2つの書き込みヘッドユニットが存在し、各書き込みヘッドユニットは、2つのそれぞれ異なる平面上に形成された2つの相互作用部材を有する、請求項7に記載の装置。
  14. 2つの書き込みヘッドユニットが存在し、各書き込みヘッドユニットは、4つのそれぞれ異なる平面上に形成された4つの相互作用部材を有する、
  15. 2つの書き込みヘッドユニットが存在し、各書き込みヘッドユニットは、2つのそれぞれ異なる平面上に形成された4つの相互作用部材を有し、各平面は2つの相互作用部材を有する、請求項7に記載の装置。
  16. 2つの書き込みヘッドユニットが前記ドラムの前記周縁部のまわりに180度離れて配置されており、2つの読み出しヘッドユニットが前記ドラムの前記周縁部のまわりに180度離れて配置されている、請求項7に記載の装置。
  17. 少なくとも2つの書き込みヘッドユニットが異なるアジマス角の相互作用部材を有しており、少なくとも2つの読み出しヘッドユニットが異なるアジマス角の相互作用部材を有している、請求項7に記載の装置。
  18. ヘリカルスキャンテープドライブ用のヘッドユニットを作製する方法であって、
    基板上に第1の薄膜磁気素子を形成するステップであって、前記第1の薄膜素子は磁気テープに対して情報を変換する相互作用部材を有し、前記第1の薄膜磁気素子の前記相互作用部材は、前記基板の表面から第1の距離にある第1の平面上に位置するステップと、
    第2の薄膜磁気素子を基板上に形成するステップであって、前記第2の薄膜素子は磁気テープに対して情報を変換する相互作用部材を有し、前記第2の薄膜磁気素子の前記相互作用部材は、前記基板の表面から第2の距離にある第2の平面上に位置しており、前記第2の距離は前記第1の距離と等しくないステップと、
    前記第1の薄膜磁気素子および前記第2の薄膜磁気素子を、異なる経路を横切るように位置させるステップと、
    前記第1の薄膜磁気素子および前記第2の薄膜磁気素子を、同じ種類の変換動作を行うように形成するステップと、
    を包含する方法。
  19. 前記同一の変換動作は書き込み動作であり、前記相互作用部材は書き込み素子のフロントギャップである、請求項18に記載の方法。
  20. 前記同一の変換動作は読み出し動作であり、前記相互作用部材は読み出し素子のMR層である、請求項18に記載の方法。
  21. それぞれの相互作用部材が前記基板から第3の距離にある第3の平面上にある第3の薄膜磁気素子を形成するステップであって、前記第3の距離は前記第1の距離および前記第2の距離と等しくないステップをさらに包含する、請求項18に記載の方法。
  22. 前記複数の薄膜磁気素子を、前記基板とカバーバーとの間に位置させるステップをさらに包含する、請求項18に記載の方法。
  23. M*N個の薄膜磁気素子(N:1より大きい整数、M:0より大きい整数)を形成するステップであって、前記M*N個の薄膜磁気素子のそれぞれは、前記基板表面からそれぞれ異なる距離にあるN個の平面上に相互作用部材を有している、請求項18に記載の方法。
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