JP2007538082A - 紫外線に対して保護作用のある固形合成石鹸 - Google Patents
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Abstract
本発明は、基体上に紫外線に対する保護を提供する残留堆積物を残す棒状固形合成石鹸に関するもので、(a) HLBが15を超える非乳化性界面活性剤、(b) 重量で10%超過〜約25%の赤色ワセリン、および (c) 少なくとも1つの表面処理済み金属酸化物日焼け止め剤で構成される。任意に、本発明の組成には、(d) log Pの値が約4.0を超える少なくとも1つの湿潤剤や、(e) log Pの値が約4.0を超える有機日焼け止め剤を含めることもできる
【選択図】 なし
【選択図】 なし
Description
本発明は、基体(皮膚や髪の毛など)上に紫外線を吸収/反射する物質の膜を沈着させ、紫外線(「UVR」)からの保護が得られるように配合された固形石鹸に関するものである。また本発明は、そうした固形石鹸を用いて皮膚、髪の毛およびその他の基体を処置するための方法にも関連する。
石鹸や洗剤は、健康と衛生の促進において、長い間非常に重要な役割を果たしてきた。石鹸は、水溶性の脂肪酸ナトリウム塩またはカリウム塩である。一般的に、石鹸は2つのプロセスのうちどちらか1つによって製造される。鹸化では、油脂を加熱し、一般には水酸化ナトリウムもしくは水酸化カリウムなどの液体アルカリ(灰汁(lye)ともいう)と反応させる。この反応により、粗製石鹸、水およびグリセリンが生成される。初期の石鹸は、ラードやその他の動物性脂肪を、木灰を水に混ぜたものを濾して準備した炭酸カリウム(灰汁(potash))とともに沸騰させて製造された。第二のプロセスでは、エステル結合した油脂を、切断して(加水分解して)脂肪酸とグリセリンにする。得られた脂肪酸は精製(蒸留による)した後、アルカリで中和して石鹸と水が得られる。洗剤は、灰汁(またはその他の腐食性の物質)や脂肪ではなく合成化学物質から製造される点で石鹸とは異なる。洗剤は、合成的な洗剤を略して「合成洗剤(syndets)」と呼ばれることがある。
早くから、石鹸の使用には医学的な動機付けがなされてきた。例えば、ギリシャの医師ガレンは、予防法として、特に皮膚の疾患の予防のために石鹸を用いた洗浄を提言した。前世紀には、清潔さと衛生との間の関係が認識されるようになるにつれて、感染症の伝染を防止するため広範囲にわたる石鹸の使用が推奨された。病気の原因となる細菌を殺すために抗菌性の石鹸が開発された。匂いの原因となるバクテリアの成長を阻害するため防臭石鹸が商品化された。抗菌と防臭の固形石鹸には、Dial Corpから販売されているものがある。
油脂(皮膚や繊維に付着したものなど)を除去する能力は、石鹸を評価するための主な特性ではあるが、その他の性質が消費者にとって高い重要性を持つようになってきた。こうした性質には、泡の質(泡の量と泡の粘性の両面において)、マイルドさ、皮膚の使用後の感覚、脱臭性、および天然の成分や環境に優しい成分の使用などがある。固形石鹸による洗浄時に皮膚に有効成分を効果的に届ける能力は、次第に重要な消費者のニーズとなってきたが、完全に満たすものではない。
皮膚癌は、すべての癌のうち最も罹患率が高い。毎年、米国で100万件を超える新しい皮膚癌の症例が診断されている。黒色腫は、米国でのすべての癌の約3%を占め、また癌による全死亡数の約1%を占めている。悪性の黒色腫の発生率は毎年4%〜8%増加している。ほとんどとはいえないにせよ数多くの例において、皮膚癌はその大部分が日焼け止め剤を地道かつ適切に使用することで予防が可能である。
公衆衛生団体は、行動の変化と日焼け止め剤使用の増加を目指した取り組みにおいて、UVRへの未保護の暴露に関連した皮膚癌やその他の有害な健康面の影響に対する関心を高めるために広範にわたる活動をしてきた。これらの活動には、例えば、米国疾病対策センターによる「Choose Your Cover(自分にあった日よけを選ぼう)」キャンペーンや、米国皮膚病学会が毎年主催する「Melanoma Monday(黒色腫の月曜会)」イベントなどがある。驚くべき統計があるにもかかわらず、望ましくない健康面での行動の変化や、大衆への地道で適切な日焼け止め剤使用の普及は、とらえどころのない目標であることがわかった。
部分的には、このことは日焼けした容姿と健康との肯定的な関連性を、なおも産み出し続けている大衆メディアに起因する可能性もある。教育の成果が限られていることのもう一つの説明は社会心理学的なもので、行動の変化の訪れは遅く特異的に発生することが多く、それぞれの患者の変化に対する意欲に依存することが多いということである。より効果的なアプローチ、より直接的に効果が得られるものが必要とされる。提案内容には、日焼け止め剤や太陽光線から保護する衣服の使用の強制(子供の活動においてなど)や、経済的なインセンティブ(日焼け止め剤の税率引き下げなど)によるものなどがある。Cockerell, CJ, "The War Against Cancer: The Time is Now" Arch. Dermatol. Vol. 141 :409(2005年4月)。
皮膚を保護する行動が「義務付け」られたとしても、コンプライアンスの問題が残る。コンプライアンスはこれまでも、健康と安全性を改善するための数多くの取り組みにおいて悩みの種であった。例えば、自動車でシートベルトの着用を義務付けた初期の法律は、運転者や同乗者が積極的にシートベルトを締める追加的な行動をとるかどうかに依存していた。自動安全装置(エアバッグ)の採用により、車の搭乗者による追加的な行動を必要とすることなく、保護のレベルが高まった。残念ながら、日光への暴露の予防は別として、UVR保護に対する類似した「受身な」アプローチは現時点では存在しない。次善の代案としては、それ以外に一般的で広く受け入れられている日常的な行動にUVR保護を組み込むことが考えられ、理想的には毎日行うものがよい。
公衆衛生の観点からみて、広く普及し規則的な石鹸の使用は、感染症の伝播の低減に著しい影響があるものと考えられている。不潔さや悪臭があることに付随した社会的な不名誉と相まって、UVR保護の成分を届けるよう配合された石鹸での洗浄は、日焼け止め剤使用を増加させる必要のある一般的・日常的な行動となりうる。
洗浄および衛生化の属性を提供するだけでなく、日光の有害な影響からの保護を提供する日焼け止め剤を付着させる固形石鹸を作ることは、長年にわたり望まれていた目標であった。この目標は、関連性のある2つの理由からこれまでとらえどころがなかった。第一に、日焼け止め剤は一般的に油を含有する送達システム(水中油乳濁液など)として配合される。つまり、皮膚を石鹸や洗剤で洗浄するという行為そのものによって、UVR保護成分を含有するものを含め、油性の物質が除去されることになる。第二に、石鹸や洗剤によって皮膚に日焼け止め剤が付着する場合に、一般には見た目の悪い、目に見える白い膜が残ることになる。外観に対する意識が非常に高い母集団の要望からすると、マーケティングと消費者需要の観点からは、皮膚に目に見える膜を残すような美容製品やパーソナルケア製品は容認されないものとされる。
石鹸や洗剤の洗浄用製品に日焼け止め剤を取り込むための異なるアプローチが文献に記載されている。米国特許第6,825,161号には、有効成分の付着を高めるために固形石鹸への組み込みが可能な管理された送達システムについての教示がある。担体システムには、湿気に敏感な微小球に包まれ、実質的に自由に流動し、粉末形成された固形かつ疎水性で、正電荷を帯び、ナノ球に包まれた有効成分が含まれる。
液体の個人用洗浄液の組成への日焼け止め剤の封入については、米国特許第6,217,852号にも教示がある。'852特許による液体洗浄液日焼け止め剤の組成は、少なくとも2種類のカプセル化した徐放性の日焼け止め剤(一つは有機でもう一つは無機)で構成され、これがエトキシルジグリコールまたはカルボン酸塩のいずれかをベースにした軟化剤と組み合わされる。後の2つの成分は浸透促進剤としての役割があるとされている。'852特許の例19には、アルコキシシランで表面処理した組成重量比で5%の無機日焼け止め剤(酸化亜鉛)についての教示がある(別途明記しない限り、本明細書でパーセントで示した数値は、組成の全重量をもとにした成分の重量パーセントを表すものとする)。'852特許の例19に記載された液体洗浄剤の組成には、濃度10%で白色ワセリンが含まれていた。'852特許の例30には、5%の白色ワセリンを含有する組成中の、アルコキシシランで表面処理した2種類の無機日焼け止め剤(17%の二酸化チタンおよび5%の酸化亜鉛)についての教示がある。
米国特許第6,762,158号では、日焼け止め剤などの有効成分の送達や付着のためのパーソナルケア製品の組成が教示されている。開示された組成は約10%〜約80%の少なくとも2種類の水分散性の成分から構成され、この成分は重量で少なくとも同量の水と混合したときに均一な透明または均一な濁った混合物が生成される。'158特許の組成には、2種類の液体エステルを含めるようにも教示されている。
米国特許第6,043,204号には、水洗いの後で日焼けに対する保護を提供するための体洗い用の組成が教示されている。'204特許では、少なくとも2種類の日焼け止め剤(パラメトキシケイ皮酸エステルの他に、2-ヒドロキシ-4-アルコキシベンゾフェノン、サリチル酸エステル、オクトクリレン、酸化亜鉛、およびその混合物の群から選択した少なくとも1つの日焼け止め剤)の特定の組み合わせについて教示されている。'204特許の組成には、少なくとも2種類の表面活性剤を含めるようにも教示されている。すなわち、(i) 3%〜15%のアルキル硫酸塩またはアルコキシル化したアルキル硫酸塩、および (ii) 1%〜10%の非イオン性もしくは双性イオン性の界面活性剤、またはアルキル硫酸塩以外の1 %〜10%の陰イオン性の界面活性剤である。
米国特許第6,699,824号には、一定の式と一定の高粘性のある非常に分岐度の高いポリアルファオレフィンから構成される洗浄用の組成が教示されている。ポリアルファオレフィンは、アルファオレフィンの縮重合により形成された合成炭化水素で、メチレン基とアルキル基が交互にある。対照的に、本発明で使用した赤色ワセリン(red petrolatum)は、分岐した炭化水素と分岐していない炭化水素からなる非合成物で、ポリアルファオレフィンについて'824特許で教示された粘性をかなり下回る。
米国特許第6,576,228号には、2種類の日焼け止め剤(フェニルベンゾイミダゾール スルホン酸、フェルラ酸、これらの酸の陰イオン塩、およびこれらの酸とその塩の混合物)を用いたパーソナルウォッシュの組成が開示されている。
米国特許第6,362,146号には、洗い流し式の液体パーソナルウォッシュ洗浄用の組成が教示されており、カプセル化された日焼け止め剤活性から構成され、ここで日焼け止め剤はカプセルの重量の5%〜60%である。'146特許によるリキッドウォッシュには、陽イオン性の高分子付着補助剤を含めるように教示されている。望ましい高分子付着補助剤は、グアールガムの陽イオン性誘導体で、さらに特定すればポリガラクトマンナンゴムの陽イオン性誘導体である。
米国特許第5,989,536号には、パーソナルクレンジング用や皮膚に付着させる有効成分(日焼け止め剤など)用として有用な水中油乳濁液の組成が開示されている。さらに特定すれば、'536特許では、水中油乳濁液中で高分子増粘剤(アルコキシル化したエーテル)と陽イオン性アンモニウム塩を使用する方法が教示されている。開示された乳濁液で有用な有効成分は、溶解度パラメーターが約7〜約13となるようにすることが教示されている。
1999年、パフォーマンス ブランズ(Performance Brands;フロリダ州プランテーション)は、ソープスクリーン(SoapScreen;登録商標)という商品名でリキッドウォッシュ製品を発売した。この製品には、有機日焼け止め剤(オクチルメトキシシンナメート、サリチル酸オクチルおよびオキシベンゾン)の組み合わせが含まれていた。
米国特許第6,825,161号
米国特許第6,217,852号
米国特許第6,762,158号
米国特許第6,043,204号
米国特許第6,699,824号
米国特許第6,576,228号
米国特許第6,362,146号
米国特許第5,989,536号
Cockerell, CJ, "The War Against Cancer: The Time is Now" Arch. Dermatol. Vol. 141 :409(2005年4月)
金属酸化物日焼け止め剤は、皮膚の表面に比較的長時間残り、皮膚内部には浸透できないため、特に子供にとって使用が安全であるため、これを使用した、洗浄後にほとんど認知されない膜を形成し、同時に紫外線からの有意な保護手段が提供されるのに十分な固形石鹸が、長い間切実に求められてきたが、そのニーズは未だ満たされていない。
このニーズは、本発明の固形石鹸により満たされた。固形石鹸に赤色ワセリン(red petrolatum)を組み入れることで、それが金属酸化物日焼け止め剤の皮膚への効果的な付着において不可欠な役割を果たし、石鹸の洗浄の性質(つまり、油分の汚れを除去する能力)にはマイナスの影響がないことが発見された。
よって、洗浄プロセスに適用することで皮膚、髪の毛またはその他の基体に対するUVRからの保護をもたらす石鹸組成物を提供することが本発明の一つの目的である。皮膚、髪の毛またはその他の基体の洗浄プロセス、ならびに本発明の組成物によって紫外線の有害な影響から保護するプロセスは、本発明のまた一つの目的である。本発明のその他の目的は、下記の開示内容を読むことで明らかとなる。
本発明は、 (a) HLBが15を超える非乳化性界面活性剤、(b) 重量で10%超過〜約25%の赤色ワセリン、および (c) 少なくとも1つの表面処理済み金属酸化物日焼け止め剤を含む棒状固形合成石鹸に関する。任意に、本発明の組成には、(d) log Pの値が約4.0を超える少なくとも1つの湿潤剤や、(e) log Pの値が約4.0を超える有機日焼け止め剤を含めることもできる。
本発明は、洗浄プロセスの後で紫外線からの皮膚、髪の毛またはその他の基体に対する保護を提供する固形合成石鹸を対象とし、以下を含むことにより構成される。
(a) HLBが15を超える非乳化性界面活性剤;
(b) 重量比で合計組成の10%超〜約25%の赤色ワセリン;
(c) 少なくとも1つの表面処理した金属酸化物日焼け止め剤;
(d) 任意に、log P値が約4.0を超える少なくとも1つの湿潤剤;および
(e) 任意に、log P値が約4.0を超える有機日焼け止め剤。
(b) 重量比で合計組成の10%超〜約25%の赤色ワセリン;
(c) 少なくとも1つの表面処理した金属酸化物日焼け止め剤;
(d) 任意に、log P値が約4.0を超える少なくとも1つの湿潤剤;および
(e) 任意に、log P値が約4.0を超える有機日焼け止め剤。
[非乳化性界面活性剤]
本発明では、望ましい一定の属性を持つが、それ以外は持たない界面活性剤(つまり、表面活性剤)を必要とする。界面活性剤は、化学者にとってよく知られた種類の物質である。界面活性剤には、同一分子上に水溶性の基と水不溶性の基の両方がある。そのため、水と油の両方に対する親和性を持っている。水に加えると、界面活性剤は、油と水の境界面で特定の方向を向き、表面張力を下げる。界面活性剤の濃度の増大にともない、最小表面張力に達するまで、いわゆる臨界ミセル濃度(「CMC」)に達するまで、界面が飽和状態となる。界面活性剤をCMCよりも加えた場合には、ミセルが形成される。
本発明では、望ましい一定の属性を持つが、それ以外は持たない界面活性剤(つまり、表面活性剤)を必要とする。界面活性剤は、化学者にとってよく知られた種類の物質である。界面活性剤には、同一分子上に水溶性の基と水不溶性の基の両方がある。そのため、水と油の両方に対する親和性を持っている。水に加えると、界面活性剤は、油と水の境界面で特定の方向を向き、表面張力を下げる。界面活性剤の濃度の増大にともない、最小表面張力に達するまで、いわゆる臨界ミセル濃度(「CMC」)に達するまで、界面が飽和状態となる。界面活性剤をCMCよりも加えた場合には、ミセルが形成される。
この技術分野では、界面活性剤の数多くの用途が知られている。例えば、界面活性剤は、安定した乳濁液(油中水または水中油など)をつくる能力のある乳化剤の役割を果たすことができる。また界面活性剤は、表面張力を減少させる湿潤剤としても使用される。また界面活性剤を、汚れ落としのための洗剤とすることもできる。界面活性剤の機能性は、親水性・親油性バランス(「HLB」)で表現することができる。
50年以上も前にグリフィンが開発したHLBシステムが、この技術分野ではよく知られている。これは、界面活性剤分子内の親水性部分と疎水性部分との間の内部バランスを反映したものである。水中での界面活性剤の溶解性または分散性を使用してHLBを予測できる。
固形合成石鹸に関する本発明は、乳化剤ではないが可溶化剤や洗浄剤である界面活性剤の利用に基づくものである。これらのいわゆる「非乳化性界面活性剤」は、HLBが15を超える種類の製品から選択される。これらには、洗浄の性質はあるが、乳化はしない。驚くべきことに、また予想外に、非乳化性界面活性剤(HLBが15を超える界面活性剤)を組み入れることで、洗浄後に皮膚面にできる残留膜内に金属酸化物やその他の日焼け止め剤を付着させる固形石鹸が製造されることがわかった。比較的低めのHLBの乳化剤を本発明の組成に加えることで、日光保護のレベルを軽減しうる。
本発明で有用な非乳化性界面活性剤は、以下から構成される群の中から選択される。
(a)以下の構造式を持つアルキル硫酸塩:
R'-O-S(O)2-O- M+
(ここで、R'は10〜13個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される)
(b)以下の構造式を持つアルキルサルコシナート:
R”CON(CH3)CH2CO2 - M+
(ここで、R"は9〜11個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される)
(c)以下の構造式を持つアシルイセチオネート:
R" C(O)O- CH2-CH2 SO3 - M+
(ここで、R"は9〜11個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される)
(d)以下の構造式を持つタウレート:
R'-NH-CH2-CH2 SO3 - M+
(ここで、R'は10〜13個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される)。
R'-O-S(O)2-O- M+
(ここで、R'は10〜13個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される)
(b)以下の構造式を持つアルキルサルコシナート:
R”CON(CH3)CH2CO2 - M+
(ここで、R"は9〜11個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される)
(c)以下の構造式を持つアシルイセチオネート:
R" C(O)O- CH2-CH2 SO3 - M+
(ここで、R"は9〜11個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される)
(d)以下の構造式を持つタウレート:
R'-NH-CH2-CH2 SO3 - M+
(ここで、R'は10〜13個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される)。
具体例としては、これに限定はされないが、本発明に有用な非乳化性アルキル硫酸塩界面活性剤の例としては、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸ナトリウムおよびラウレス硫酸アンモニウムなどがある。具体例として、これに限定はされないが、本発明に有用な非乳化性アシルサルコシナート界面活性剤の例としては、ナトリウムラウリルサルコシナート、およびナトリウムラウロイルサルコシナートなどがある。本発明に有用な非乳化性イセチオネート界面活性剤の例としては、これに限定されないが、イセチオン酸ナトリウム、ココイルイセチオン酸ナトリウムおよびメチルココイルイセチオン酸ナトリウムなどがある。本発明に有用な非乳化性タウレート界面活性剤の例としては、これに限定されないが、ナトリウムタウレートおよびナトリウムメチルココイルタウレートなどがある。これらの生成物は、米国特許第2,658,072号で開示された内容のものを含め、この技術分野で周知の技術を用いて生成でき、この特許の全文は参照により本書に組み込まれる。
[赤色ワセリン]
本発明において使用されている赤色ワセリンは、分岐のある炭化水素と分岐のない炭化水素で構成される、非合成、非刺激性、非アレルギー性、水分補給成分である。さらに詳しくは、パラフィン、イソパラフィンおよびシクロパラフィンの混合物である。本発明の固形石鹸では、赤色ワセリンは、10%超〜約25%よりも低い濃度で使用される。赤色ワセリンは、約11 %〜約20%の濃度で使用されることが好ましく、約11%〜約15%の濃度がさらに好ましい。
本発明において使用されている赤色ワセリンは、分岐のある炭化水素と分岐のない炭化水素で構成される、非合成、非刺激性、非アレルギー性、水分補給成分である。さらに詳しくは、パラフィン、イソパラフィンおよびシクロパラフィンの混合物である。本発明の固形石鹸では、赤色ワセリンは、10%超〜約25%よりも低い濃度で使用される。赤色ワセリンは、約11 %〜約20%の濃度で使用されることが好ましく、約11%〜約15%の濃度がさらに好ましい。
[表面処理済み金属酸化物日焼け止め剤]
本発明での使用に適した表面処理済み金属酸化物日焼け止め剤は、アルコキシシランで表面処理した微粉酸化亜鉛顔料、アルコキシシランで表面処理した微粉二酸化チタン顔料、(i) シリカ、アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーで、または (ii) アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーで表面処理した微粉二酸化チタン顔料、およびその混合物で構成される群の中から選択される。これらの金属酸化物日焼け止め剤は、それぞれBASFから市販されている。ユビヌル(Uvinul)ブランドの微粉二酸化チタン顔料は、アルコキシシラン、具体的にはトリメトキシカプリリルシランにより表面処理される。ゼットコート(Z-Cote)ブランドの微粉酸化亜鉛顔料も、アルコキシシラン、トリエトキシカプリリルシランで表面処理される。これら両方の微粉金属酸化物顔料、および日焼け止め剤製品におけるその用途については、米国特許第5,223,250号、米国特許第5,536,492号および米国特許第5,556,591号に詳しい説明があり、これらの開示事項は参照により本書に組み込まれる。ティ−ライト(T-Lite)ブランドの微粉二酸化チタン顔料は、シリカ、アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーにより表面処理されている。
本発明での使用に適した表面処理済み金属酸化物日焼け止め剤は、アルコキシシランで表面処理した微粉酸化亜鉛顔料、アルコキシシランで表面処理した微粉二酸化チタン顔料、(i) シリカ、アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーで、または (ii) アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーで表面処理した微粉二酸化チタン顔料、およびその混合物で構成される群の中から選択される。これらの金属酸化物日焼け止め剤は、それぞれBASFから市販されている。ユビヌル(Uvinul)ブランドの微粉二酸化チタン顔料は、アルコキシシラン、具体的にはトリメトキシカプリリルシランにより表面処理される。ゼットコート(Z-Cote)ブランドの微粉酸化亜鉛顔料も、アルコキシシラン、トリエトキシカプリリルシランで表面処理される。これら両方の微粉金属酸化物顔料、および日焼け止め剤製品におけるその用途については、米国特許第5,223,250号、米国特許第5,536,492号および米国特許第5,556,591号に詳しい説明があり、これらの開示事項は参照により本書に組み込まれる。ティ−ライト(T-Lite)ブランドの微粉二酸化チタン顔料は、シリカ、アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーにより表面処理されている。
アルコキシシランで表面処理した二酸化チタン顔料を金属酸化物日焼け止め剤微粉として含む本発明の実施形態において、この日焼け止め剤は、約0.5%〜約25.0%の濃度で存在し、約1 %〜約10%が好ましく、1%〜5%がさらに好ましく、約4%未満がいっそう好ましい。本発明の特に好ましい実施形態(洗浄の後に残留する日焼け止め剤の膜が実質的に目に見えないような実施形態)に望ましい美的特性を達成するためには、約4%未満の上限は重要である。「洗浄」とは、本発明の固形石鹸を水で濡らし、濡らした固形石鹸を基体上でこすり、泡を形成した後、その泡を水で洗い流すことを意味する。本発明で使用される「実質的に目に見えない」残留皮膜とは、洗浄後に人間の目では簡単に検出できないレベルを示すものである。
(i) シリカ、アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーまたは (ii) アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーで表面処理した微粉二酸化チタン顔料は、本発明の固形石鹸に、約0.5%〜約25%まで、好ましくは約1%〜約10%まで、より好ましくは約2%〜約8%まで、さらにより好ましくは約3%〜約5%までの濃度で使用可能である。上記の好ましい、さらに好ましい、および最も好ましい実施形態において(つまり、シリカ、アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーで表面処理した微粉二酸化チタン顔料が約10%未満の濃度で使用される場合、約8%未満で使用される場合、および約5%未満で使用される場合)、洗浄後に残留する日焼け止め剤の膜は実質的に見えない。
アルコキシシランで表面処理した微粉酸化亜鉛は、本発明の固形石鹸に、約5%〜約25%の濃度で使用することができ、約10%〜約20%がさらに好ましく、約13%〜約17%であれば最も好ましい。
本発明での使用に適した任意の湿潤剤は、Log Pが約4.0を超える。Log Pは、ある化合物の2種類の溶剤中の異なる溶解度の尺度である。溶媒中の溶質の濃度のログ比は、LogPまたは分配計数と呼ばれる。これらの分配計数で最もよく知られたものは、溶剤オクタノールと水をもとにしたものである。任意の湿潤剤は炭化水素、鉱油、動物油または植物油、シリコーン油、およびその混合物からなる群から選択することが好ましい。限定するものでないが、本発明の使用に適した任意選択の湿潤剤の例としては、シクロメチコン(シリコーン245液、Dow Corning、Log P 〜 5.7)、ダイズ油(Log P 〜 7.3)、キャノーラ油(Log P 〜 7.5)などがある。これまでに、ブドウ種油およびアーモンド油の溶液中の20% α-トコフェロール(ビタミンE)(Log P 〜 8.3)が、本発明の固形石鹸で使用する金属酸化物用に特に効果的な湿潤剤であることがわかっている。このビタミンE湿潤剤は、カリスト ビタミンEオイル(Yasoo Health、テネシー州ジョンソンシティー)として市販されている。オクトクリレン(Log P 〜 6.9)も、本発明の金属酸化物に効果的な湿潤剤であることがわかっている。紫外線からの保護は、当業者にとって周知の方法により決定される。この方法には、Wendell他の「A new in vitro test method to assess the UVA protection performance of sun care products(サンケア製品のUVA保護性能を評価する新しいインビトロ試験方法)」SOFW-Journal 127 11-2001およびSayre他「Sunscreen testing methods: in vitro predictions of effectiveness(日焼け止め剤の試験方法:効力のインビトロ予測)」J. Soc. Cosmet Chem. 31 (1980) 133-143に説明のある方法が含まれるが、これに限定はされない。
任意に、log Pが約4.0を超える1種類または複数の有機日焼け止め剤を本発明の石鹸の組成に追加することもできる。限定するものではないが、この基準を満たす有機日焼け止め剤の例としては、オクチルメトキシシンナメート、オクトクリレン、サリチル酸オクチルなどがある。本発明の組成に含めるものとして好ましい有機日焼け止め剤はオクトクリレンである。
本発明の別の実施形態において、本発明の固形石鹸‐日焼け止め剤には防虫剤が含められる。一つの望ましい実施形態において、シリコーン油湿潤剤(Dow Corningのシリコーン液245など)と組み合わせて、N,N-ジエチル-m-トルアミド(一般にDEETとして知られている(Morflex, Inc.が販売)を本発明の固形石鹸に組み込むことができる。限定されるものではないが、ダイズ油などの天然の防虫剤を、本発明の棒状の石鹸・日焼け止め剤に使用することもできる。
本発明の組成は、当業者に周知である1つ以上の希釈剤を含有する場合があり、その希釈剤には、レオロジー改質剤、乳化剤、pH調節剤、湿潤剤(例えば、アロエエキス)、保湿剤、皮膚軟化剤(例えば、カプリリック/カプリック・トリグリセド)、構造剤(structuring agent)(例えば、蜜蝋、カンデリラ蝋、パラフィン)、安定剤、潤滑剤、香料、防腐剤(例えば、プロピルパラベン)、着色色素、または着色剤などが含まれるが、これに限定はされない。希釈剤の組成の一般的な例は、限定されるものではないが、以下の複数米国特許にも記されており、それらのそれぞれ全文が参照により組み込まれる。米国特許番号:4,015,009、4,024,106、4,455,295、4,613,499、4,710,373、4,863,963、5,160,731、5,338,539、5,426,210、5,783,173、および、5,917,088。
また、固形石鹸に望まれる塑性は、例えば、不飽和脂肪酸(例えば、オレイン酸)由来の石鹸、またはカリウム石鹸(ナトリウム石鹸よりも)のような、比較的に柔らかい石鹸の適切な割合を含めることにより、達成できることは当分野においてよく知られている。また、必要とされる塑性は、石鹸製造分野においてよく知られている少量の適切な可塑剤を加えることによっても得られる。
以下の実施例は、本発明をさらに例示するものである。構成成分および特定成分は典型的なものとして提示されており、本発明の範囲内の開示を鑑み、さまざまな改良法を派生させることが可能である。
Z-Cote HP1およびUvinul TiO2を赤色ワセリンに加え、容器内にて100°Fで10分間、攪拌機/ホモジナイザーを用いて700 rpmで3回にわたり均一な分散が達成されるまで混合する。この目的のため、マンドレル付属品付のホモジナイザーを使用することができる。毎回の攪拌と攪拌の間、容器の側面や角にある成分は、へらを用いて攪拌容器の中央へ戻す。残りの構成要素は別の混合用ボウルで混合してから、メインの容器にゆっくりと加え、700 rpm、145°Fで約10分間、3度にわたり攪拌する。得られる石鹸を、当業者にとって周知の技術を用いて棒状にプレス加工する。
実施例4〜13
[非乳化性界面活性剤]
本発明で有用な非乳化性界面活性剤は、以下から構成される群の中から選択される。
[非乳化性界面活性剤]
本発明で有用な非乳化性界面活性剤は、以下から構成される群の中から選択される。
(a) アルキル硫酸塩は、粉末で市販されている製品である。アルキル硫酸塩は、以下の構造式を持つ。
(b) アルキルサルコシナートは、以下の構造式を持つ市販品である。
(c) アシルイセチオネートは、以下の構造式を持つ市販品である。
(d) タウレートは、以下の構造式を持つ市販品である。
[赤色ワセリン]
赤色ワセリンは、Penrecoから14379 Penreco Red Technical PETとして入手可能な市販品である。
赤色ワセリンは、Penrecoから14379 Penreco Red Technical PETとして入手可能な市販品である。
[金属酸化物日焼け止め剤]
金属酸化物日焼け止め剤は、この技術ではよく知られており、以下のものを含む。
金属酸化物日焼け止め剤は、この技術ではよく知られており、以下のものを含む。
実施例14 二酸化チタン(Uvinul TiO2、BASF)
実施例15 ZnO(Z-Cote HP1、BASF)
[有機日焼け止め剤]
有機日焼け止め剤は、この技術ではよく知られており、以下のものを含む。
実施例15 ZnO(Z-Cote HP1、BASF)
[有機日焼け止め剤]
有機日焼け止め剤は、この技術ではよく知られており、以下のものを含む。
実施例16 オクトクリレン
実施例17 オクチルメトキシシンナメート
[湿潤剤]
Log Pが4.0を超える湿潤剤は、この技術分野ではよく知られており、以下のものを含む。
実施例17 オクチルメトキシシンナメート
[湿潤剤]
Log Pが4.0を超える湿潤剤は、この技術分野ではよく知られており、以下のものを含む。
実施例18 ダイズ油
実施例19 シクロメチコン(シリコーン溶液245、Dow Corning)
[固形合成石鹸の製造プロセス(例20〜29)]
指定量の特定の成分を適切な攪拌容器に入れ、その内容物を100°Fで10分間加熱した。組成物を3回にわたり、攪拌機/ホモジナイザーを用いて、700 rpmで均一な分散が達成されるまで攪拌した。この目的のため、マンドレル付属品付のホモジナイザーを使用することができる。毎回の攪拌と攪拌の間、容器の側面や角にある成分は、へらを用いて攪拌容器の中央へ戻す。得られる石鹸を、この当業者に公知の技術を用いて棒状にプレス加工する。
実施例19 シクロメチコン(シリコーン溶液245、Dow Corning)
[固形合成石鹸の製造プロセス(例20〜29)]
指定量の特定の成分を適切な攪拌容器に入れ、その内容物を100°Fで10分間加熱した。組成物を3回にわたり、攪拌機/ホモジナイザーを用いて、700 rpmで均一な分散が達成されるまで攪拌した。この目的のため、マンドレル付属品付のホモジナイザーを使用することができる。毎回の攪拌と攪拌の間、容器の側面や角にある成分は、へらを用いて攪拌容器の中央へ戻す。得られる石鹸を、この当業者に公知の技術を用いて棒状にプレス加工する。
本発明の固形合成石鹸は、洗浄ができるとともに、日光に対する保護が得られる。
実施例で、詳細に説明してきたが、当業者には、本発明の精神と範囲を逸脱することなくさまざまなその他の変形が存在することは明白であり、簡単に変更しうることが理解される。従って、本書に添付された特許請求の範囲は、上記に記載した実施例や説明に限定されることは意図されておらず、むしろ、特許請求の範囲には本発明の持つ特許の対象となる新規性に関するすべての特徴を包含するものと解釈され、これには、この発明が当業者により、それと同等なものとして扱われうるすべての特徴が含まれる。
Claims (25)
- 洗浄プロセスの後、基体上に紫外線からの保護を提供する残留付着物を残す、以下を含む固形石鹸:
(a) HLBが15を超える非乳化性界面活性剤;
(b)重量比で合計組成の10%超〜約25%の赤色ワセリン;
(c)少なくとも1つの表面処理した金属酸化物日焼け止め剤;
(d)任意に、log P値が約4.0を超える少なくとも1つの湿潤剤;および
(e)任意に、log P値が約4.0を超える有機日焼け止め剤。 - 基体が、哺乳動物の皮膚または髪の毛である請求項1の固形石鹸
- 非乳化性界面活性剤が、以下の群の中から選択される請求項1の固形石鹸。
(a)以下の構造式を持つアルキル硫酸塩:
R'-O-S(O)2-O- M+
(式中、R'は10〜13個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される。)
(b)以下の構造式を持つアルキルサルコシナート:
R”CON(CH3)CH2CO2 - M+
(式中、R"は9〜11個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される。)
(c)以下の構造式を持つアシルイセチオネート:
R" C(O)O- CH2-CH2 SO3 - M+
(式中、R"は9〜11個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される。)
(d)以下の構造式を持つタウレート:
R'-NH-CH2-CH2 SO3 - M+
(式中、R'は10〜13個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される。) - 非乳化性界面活性剤が、アルキル硫酸塩とアルキルサルコシナートの混合物である請求項3の固形石鹸。
- 赤色ワセリンが、組成の重量比で約11 %〜約20%の濃度で存在する請求項1の固形石鹸。
- 赤色ワセリンが、約11%〜約15%の濃度で存在する請求項1の固形石鹸。
- 表面処理した金属酸化物日焼け止め剤が、アルコキシシランで表面処理した微粉酸化亜鉛、アルコキシシランで表面処理した微粉二酸化チタン、(i) シリカ、アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーまたは (ii) アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーで表面処理した微粉二酸化チタン、およびその混合物からなる群の中から選択される請求項1の固形石鹸。
- 金属酸化物日焼け止め剤が、アルコキシシランで表面処理した微粉二酸化チタン顔料であり、その金属酸化物日焼け止め剤が約0.5%〜約25%の濃度で存在する請求項1の固形石鹸。
- 金属酸化物日焼け止め剤が、アルコキシシランで表面処理した微粉二酸化チタン顔料であり、その金属酸化物日焼け止め剤が約1%〜約10%の濃度で存在する請求項1の固形石鹸。
- 金属酸化物日焼け止め剤が、アルコキシシランで表面処理した微粉二酸化チタン顔料であり、その金属酸化物日焼け止め剤が約4%未満の濃度で存在する請求項1の固形石鹸。
- 金属酸化物日焼け止め剤が、(i) シリカ、アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーまたは (ii) アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーで表面処理した微粉二酸化チタン顔料であり、その金属酸化物日焼け止め剤が約0.5%〜約20%の濃度で存在する請求項1の固形石鹸。
- 金属酸化物日焼け止め剤が、(i) シリカ、アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーまたは (ii) アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーで表面処理した微粉二酸化チタン顔料であり、その金属酸化物日焼け止め剤が約1%〜約10%の濃度で存在する請求項1の固形石鹸。
- 金属酸化物日焼け止め剤が、シリカ、アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーで表面処理した微粉二酸化チタン顔料であり、その金属酸化物日焼け止め剤が約2%〜約8%の濃度で存在する請求項1の固形石鹸。
- 金属酸化物日焼け止め剤が、シリカ、アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーで表面処理した微粉二酸化チタン顔料であり、その金属酸化物日焼け止め剤が約3%未満の濃度で存在する請求項1の固形石鹸。
- 金属酸化物日焼け止め剤が、トリエトキシカプリリルシランで表面処理した微粉酸化亜鉛顔料であり、その金属酸化物日焼け止め剤が約5%〜約25%の濃度で存在する請求項1の固形石鹸。
- 金属酸化物日焼け止め剤が、トリエトキシカプリリルシランで表面処理した微粉酸化亜鉛顔料であり、その金属酸化物日焼け止め剤が約10%〜約20%の濃度で存在する請求項1の固形石鹸。
- 金属酸化物日焼け止め剤が、トリエトキシカプリリルシランで表面処理した微粉酸化亜鉛顔料であり、その金属酸化物日焼け止め剤が約13%〜約17%の濃度で存在する請求項1の固形石鹸。
- 洗浄プロセスの後、基体上に紫外線からの保護を提供する残留付着物を残す、以下を含む固形石鹸:
(a)下記の群から選択される非乳化性界面活性剤:
(1)以下の構造式を持つアルキル硫酸塩:
R'-O-S(O)2-O- M+
(式中、R'は10〜13個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される。)
(2)以下の構造式を持つアルキルサルコシナート:
R”CON(CH3)CH2CO2 - M+
(式中、R"は9〜11個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される。)
(3)以下の構造式を持つアシルイセチオネート:
R" C(O)O- CH2-CH2 SO3 - M+
(式中、R"は9〜11個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される。)
(4)以下の構造式を持つタウレート:
R'-NH-CH2-CH2 SO3 - M+
(式中、R'は10〜13個の炭素原子を有するアルキルであり、M+は、Na+、K+およびNH4 +の群から選択される。)
(b)重量比で合計組成の10%超〜約25%の赤色ワセリン;
(c)アルコキシシランで表面処理した微粉酸化亜鉛、アルコキシシランで表面処理した微粉二酸化チタン、(i) シリカ、アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーまたは (ii) アルミナおよびジメチコン/メチコン コポリマーで表面処理した微粉二酸化チタン、およびその混合物からなる群の中から選択される少なくとも1つの表面処理した金属酸化物日焼け止め剤;および
(d) log P値が約4.0を超える少なくとも1つの湿潤剤。 - 基体が、哺乳動物の皮膚または髪の毛である請求項18の固形石鹸。
- さらに約4.0を超えるlog P値を持つ有機日焼け止め剤を含む請求項18の固形石鹸。
- さらに防虫剤を含む請求項1の固形石鹸。
- 洗浄後に、金属酸化物日焼け止め剤を含有する実質的に目に見えない残留膜を形成する請求項1の固形石鹸。
- 洗浄後に、金属酸化物日焼け止め剤を含有する実質的に目に見えない残留膜を形成する請求項18の固形石鹸。
- 基体を水および請求項1の固形石鹸と接触させることを含む、基体を洗浄し、基体に対して紫外線からの保護を提供する方法。
- 基体を水および請求項18の固形石鹸と接触させることを含む、基体を洗浄し、基体に対して紫外線からの保護を提供する方法。
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