JP2007537398A - 制動機構 - Google Patents

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ダニエル エル. ジャンコビッチ,
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Abstract

制動機構は、インプットと、シャーシと、ロックおよび解除機構とを含む。インプットは第一と第二の端部とを有する、軸方向に延びるインプットである。シャーシはインプットと連係して機能し、インプットはシャーシに対して相対運動することができる。ロックはシャーシと連係し、ロックに対するインプットの相対運動を抑制する。解除機構はロックに連結され、インプットとシャーシに対して加えられる力に応じ、その力が解除力レベルを上回れば、解除機構はロックがインプットを解除することを可能にし、その力が解除力レベル以下であれば、解除機構はロックがインプットを解除することを不可能とする。

Description

(背景)
本発明は制動機構、特に、他方の本体に対する一方の本体の相対運動を制動可能に調節し得るように構成した制動機構に関する。制動機構はさまざまな用途、たとえば自動車ドアなどに使用することができる。この種の用途では、他方の本体に対して相対運動し得る一方の本体を保持するための制動装置を提供することが望ましい。この種の機構によって、ユーザは可動本体を他方の本体に対して相対的にさまざまな任意のポジションにポジショニングすることができる。たとえば、制動機構によって自動車のドアを開ポジションと閉ポジションとの間に保持することが可能になる。
多くの自動車設計において、制動機構は分散して設けられた係合保持ポジションを用いている。こうして、ドアまたは類似の可動手段は、完全開と閉との間の分散したさまざまな係合位置にポジショニングされて保持されることができる。ドアは、これらの分散した位置のいずれかの位置で、ユーザがドアを動かすのに所要の力を加えるまで、相対的に“ロックされた”状態に保たれる。分散した当該ポジションでこの力が上回られると、ドアは容易に運動する。ただし、こうした機構を用いて、完全開と閉との間に分散して設けられたいずれかの係合保持ポジションとは異なる位置にドアまたは開閉手段を保持することは容易に実現できるわけではない。もしユーザがそうした位置にドアを保持しようとすれば、ユーザはドアを同所に物理的に保持しなければならない。こうした理由ならびにその他の理由から、本発明に対するニーズが存在する。
(要旨)
本発明の1つの態様により制動機構が提供される。制動機構は、インプットと、シャーシと、ロックおよび解除機構とを含んでいる。インプットは第一と第二の端部とを有する、軸方向に延びるインプットである。シャーシはインプットと連係して機能し、インプットはシャーシに対して相対運動することができる。ロックはシャーシと連係し、ロックに対するインプットの相対運動を抑制する。解除機構はロックに連結され、インプットとシャーシに対して加えられる力に応じ、その力が解除力レベルを上回れば、解除機構はロックがインプットを解除することを可能にし、その力が解除力レベル以下であれば、解除機構はロックがインプットを解除することを不可能とする。
添付図面は本発明の理解を促すためのものであり、本願明細書に含まれかつ本願明細書の一部をなすものである。図面は本発明の一連の実施形態を図示し、図面の説明と一体となって本発明の原理の説明に資するものである。本発明のその他の実施形態ならびに本発明の意図する多くの利点は、以下の詳細な説明を参照することにより理解がいっそう促進されて容易に理解されよう。図面の各要素は必ずしも互いに正確な相対縮尺で表されているわけではない。同じ参照数字は対応する類似の部品を表している。
(詳細な説明)
以下の詳細な説明において、本願明細書の一部をなし、本発明が実施される具体的な実施形態を図示する一連の添付図面が参照される。これに関連して、方向を表す一連の用語、たとえば“上”、“下”、“前”、“後”、“先頭”、“後方”などは説明が行われる当該図面の向きに応じて使用されている。本発明の一連の実施例のさまざまな部品は数多くの異なった向きに配置可能であることから、方向を表す用語は説明を目的として使用されており、制限的な意味を有するものではない。その他の一連の実施形態も実現可能であり、かつまた、本発明の範囲を逸脱することなく構造的もしくは当然の変更が可能である旨理解されなければならない。したがって、以下の詳細な説明は制限的な意味を有するものと解されてはならず、本発明の範囲は本願明細書末尾に付した一連の請求項によって画定される。
図1はヒンジ機構中に配置された本発明による制動機構5を示している。制動機構5は自動車ドアに取り付けられた状態で示されており、該自動車ドアはフレームにヒンジ連結されている。制動機構5は、他方の本体に対して一方の本体を相対運動させる、本発明に合致したさまざまな任意の用途に使用することができる。自動車ドアとフレームとは制動機構5の1実施形態を例示するものにすぎない。
制動機構5はインプット6とハウジング7とを含んでいる。インプット6は軸方向に延びて、その一端がフレームに連結された本体である。この場合、インプット6はハウジング7を貫いて延びており、ハウジング7はドアに取付けられている。動作の点で、自動車ドアは1または複数のヒンジでフレームにヒンジ連結されている。この場合、制動機構5はフレームに対するドアの相対運動を制動可能に調節するために使用することができる。たとえば、制動機構5はフレームに対してドアを相対運動させるために要する力、たとえばドアの開閉に必要な力を制動可能に調節することができる。
したがって、ドアがフレームに対して開状態にあり、それを閉じるために比較的小さな力がドアに加えられる場合には、制動機構5が係合を実現し、そのためドアは閉ポジションに向かって動くことができない。ただし、さらに強い力がドアに加えられると、制動機構5は解除され、ドアは閉ポジションに向かって動くことができる。力が取り除かれるかまたは一定レベル以下に減少すると、制動機構5が再び係合を実現し、そのためドアは動くことができない。1実施形態において、それ以下であれば制動機構5が係合を実現しかつそれを上回れば制動機構5が解除される力は解除力である。この解除力は制動機構5の構成によって調節することが可能であり、たとえばドアの開閉に要される力を特定の用途向けに変化させることができる。
制動機構5が係合または解除されるセットポジションないし係合ポジションは存在しないため、ドアは開ポジションと閉ポジションとの間の任意のポジションで制動されることができる。制動機構5の係合または解除はドアに加えられる力によって決定され、したがって、開ポジションと閉ポジションとの間のドアの相対ポジションとは無関係とすることができる。
図2は本発明による制動機構10を示している。制動機構10はインプット12と、シャーシ14と、スプリング16と、ロックユニット18とを含んでいる。ロックユニット18はシャーシ14の内部に配置されており、さらに、ロックホルダ20と、第一と第二のロックプレート22、24と、バイアススプリング26(図2では不可能視である)とを含んでいる。シャーシ14は第一と第二のロックプレート22,24がそれぞれ貫通している穴15aと15bとを有している。スプリング26はシャーシ14と連結する。
1実施形態において、制動機構10はドアフレームに対するドアの相対運動を制御するために、ドアフレームに対してヒンジ連結されたドアと連係して使用される。制動機構10に対するインプットは、第一の端部11aと第二の端部11bとを有する通しインプット12である。第一の端部11aはピンまたはその他の方法で定置ドアフレームに連結されていてよく、他方、第二の端部11bはロックユニット18を貫通した先に位置している。シャーシ14はドアに取付けられている。シャーシは、止めねじ、リベットまたは、シャーシ14をドアに連結するさまざまな機構のいずれかを用いて取付けられていてよい。一定の条件下で、インプット12は、ドアがドアフレームに対して開閉運動する際に、ロックユニット18を貫いて軸方向に運動する。インプット12の第二の端部11bにも、使用中にロックユニット18がインプット12から滑脱するのを防止するため、ストッパが設けられていてよい。別の実施形態において、シャーシ14は定置ドアフレームに連結され、他方、インプット12はドアにピン連結される。
ロックユニット18は、ロックホルダ20と、第一と第二のロックプレート22,24と、バイアススプリング26とを含んでいる。インプット12は、それぞれインプット12が隙間嵌めされる穴を有した第一と第二のロックプレート22,24の双方を貫通している。第一と第二のロックプレート22,24はインプット12に対してオフセットされており、そのため、一定の条件下でロックユニット18はインプット12を把握または捕捉追従し、これによってロックユニット18に対するインプット12の相対軸方向運動を阻止する。1実施形態において、第一と第二のロックプレート22,24はバイアススプリング26によってインプット12に対して小さな角度で傾けられている。インプット12に対して第一と第二のロックプレート22,24をロックする、本発明に合致したその他の手段も実現可能である。図示実施形態において、第一と第二のロックプレート22,24のそれぞれは、インプット12に対してインプット12の1方向のみの軸方向運動を係合ないしロックすることができる。
制動機構10は係合と解除の2つの状態を有する。係合状態ないし固定状態において、第一と第二のロックプレート22,24はインプット12が貫通するそれぞれの穴でインプット12を把握し、こうして、いずれかの方向に向かってインプット12に加わる荷重は第一または第二のロックプレート22または24によってロックホルダ20に完全に伝達される。解除状態ないし過渡状態において、外力は第一または第二のロックプレート22または24に加えられる。外部から加えられるこの力は第一または第二のロックプレート22または24によるインプット12の把握を解除し、制動機構10はスリップ状態に移行する。このスリップ状態において、インプット12は第一と第二のロックプレート22,24の双方を貫いてスリップする。制動機構10は自動ロック式設計されている。したがって、制動機構10は解除が行われるまで荷重下にあってスリップを生ずることはない。
図示実施形態において、第一と第二のロックプレート22,24は、加えられる荷重ないし力の方向に応じて、リーディングロックまたはトレイリングロックとなる。リーディングロックは、インプット12の把握の点で他方に比較して優勢な方のロックプレート22または24である。リーディングロックはインプット12に加えられる荷重のほとんどをロックホルダ20に伝達する。こうして、リーディングロックとインプット12とは1剛体として作用し、共同して運動することになろう。トレイリングロックもロックホルダ20に拘束されているために運動するが、ただし有意な荷重を伝達することはない。図2に示した実施例において、荷重が矢印31の方向に加わる場合には、第一のロックプレート22がリーディングロックであり、他方、第二のロックプレート24はトレイリングロックである。荷重が矢印32の方向に加わる場合には、第二のロックプレート24がリーディングロックであり、他方、第一のロックプレート22はトレイリングロックである。
図3は制動機構10の断面図であり、さらに、インプット12に対する第一と第二のロックプレート22,24の相互作用を示している。図3Aはインプット12と第二のロックプレート24との交差部近傍における制動機構10の詳細を示す図である。インプット12は第二のロックプレート24に設けられた穴を貫通して延びている。ロックホルダ20は第二のロックプレート24を受容するためのスロット(および第一のロックプレート22を受容するためのもう一方のスロット)を有している。第一と第二のロックプレート22,24を受容するためにロックホルダ20内に設けられたこれらのスロットはロックプレートの幅よりも僅かに大きいために、ロックプレートはロックホルダ20内で動くことができる。
既述したように、インプット12に加えられる力の方向に応じて、ロックプレートのいずれか一方がリーディングロックとなり、他方がトレイリングロックとなろう。図3Aに示した詳細図において、矢印32は第二のロックプレート24がリーディングロックとなるロック方向を表している。換言すれば、インプット12が矢印32で表された方向に動かされれば、ロックプレート接触矢印27で示したように、第二のロックプレート24がインプット12を把握する。同様に、第二のロックプレート24はインプット12の下側で第二のロックプレート24の反対側によってインプット12を把握する(図3Aでは不可能視である)。ロックコンタクト42は第二のロックプレート24とロックホルダ20との交差部の詳細図中でロックホルダ20に設けられたスロット内にみとめられる。図3Aにおいて、矢印31は第二のロックプレート24がトレイリングロックとなるスリップ方向を表している。換言すれば、インプット12が矢印31で表された方向に動かされる場合には、第二のロックプレート24は制動機構10が解除状態にあればインプット12に対して相対スリップすることとなる。第一のロックプレート22は第二のロックプレート24の対称的な鏡像であることから、第一のロックプレート22のロック/スリップ方向は第二のロックプレート24について述べたものとは反対である。
図4は制動機構10の一部を部分的に分解して示した図である。スプリング16はロックホルダ20から取り外して示されている。第一と第二のロックプレート22,24はそれぞれロックホルダ20内に延び入り、各プレートに設けられた穴を貫通して延びているインプット12を介してロックホルダ20内に支保されている。第一と第二のロックプレート22,24の他端はロックホルダ20から延び出て、その末端は第一と第二のプレートチップ23,25を形成している。
ロックホルダ20はその両側に第一と第二の係合部34,36を含んでいる(第二の係合部36は図4において不可能視であるが、ロックホルダ20は対称的であることから、第二の係合部36は第一の係合部34の鏡像をなしている)。ロックホルダ20の両側はそれぞれ第一と第二の係合部34,36に対して角度をなすかまたは傾斜している。スプリング16は第一と第二のローラ38,40を備えており、該ローラはロックホルダ20の斜面に沿って運動し、第一と第二の係合部34,36に嵌まり込む。
完全に組み付けられると、第一と第二のローラ38,40はそれぞれ第一と第二の係合部34,36に係合する。スプリング16は、第一と第二のローラ38,40を経て圧縮力でロックホルダ20のそれぞれの側を圧迫する力発生器である。第一と第二のローラ38,40が(ロックホルダ20の“ホームポジション”と称される)第一と第二の係合部34,36に係合している場合には、制動機構10は正常に係合を実現し、インプット12に力が加わらないかまたは小さな力しか加えられないかぎり、インプット12はシャーシ14に対して相対運動しない。第一または第二のロックプレート22または24がインプット12に対してロックされると、インプット12が動かされる場合にロックホルダ20はインプット12とともに軸方向に運動することが強制されることになろう。スプリング16はシャーシ14に連結されていることから、インプット12に十分な軸方向力が加えられれば、ロックホルダ20の斜面はローラ38,40を介してスプリング16を反らせることになる。ローラ38,40を介してスプリング16を反らせるためにインプット12に加えられなければならない力が解除力である。
ロックホルダ20が図2,3に示した矢印32の表す方向に動かされる場合には、第二のロックプレート24はリーディングロックとなる。制動機構10は係合を実現しているため、リーディングロック(第二のロックプレート24)はインプット12とともに運動し、ロックホルダ20も同じく運動する。各々が矢印32の方向に運動するため、リーディングロックの第二のプレートチップ25 ― これは穴15b(図2に図示)を貫通している ― はシャーシ14に当接する。これは第二のプレートチップ25の箇所で第二のロックプレート24に外力を及ぼすことになる。この外力の付与によって第二のロックプレート24はインプット12に対して相対スリップさせられ、これによって制動機構10が解除される。この解除状態においてインプット12は、シャーシ14とロックユニット18とに対して、第一と第二のロックプレート22,24とのある程度の持続的接触に起因する抵抗力に抗して相対運動することができる。
制動機構10をその固定状態ポジションに復帰させる1方法は、ロックホルダ20がそのホームポジションに戻ることができるように、インプット12を矢印31の方向にわずかに移動させることである。インプット12がドアに連結されている実施形態において、ドアは、制動機構10をその係合状態に復帰させるために、先に強制されていた方向とは反対方向にわずかに戻ることになろう。インプット12にこの復帰方向への外力を加えることは不要である。というのも、インプット12に加えられた力がひとたび除去されれば、スプリング16に起因する圧縮力によって第一と第二のローラ38,40はロックホルダ20の両側面に沿って第一と第二の係合部34,36に向かって運動し、これによってロックホルダ20をそのホームポジションに復帰させるためである。係合部34,36のそれぞれの側でロックホルダ20の側面には起伏がつけられていることから、スプリング16によって供される圧縮力はx軸方向成分とy軸方向成分との双方を有している。1実施形態において、ロックによってインプット12に生ずる抵抗力はスプリング16に起因する圧縮力のx軸方向成分よりも小さい。それゆえ、解除を生じた方向とは反対方向へのインプット12のわずかな運動が必然的に生じ、制動機構10をリセットまたは再係合させることとなる。
したがって、フレームにヒンジ連結されたドアに制動機構10が取付けられている場合には、制動機構10が係合を実現しているかぎり、ドアはフレームに対して任意の相対位置にロックされた状態で保持されよう。ユーザが十分な力、つまり制動機構10を解除する解除力を上回る力を加えれば、ドアはシステムの抗力と慣性力を受けるのみで容易に運動する。加えられた力がドアから除かれれば、ロックホルダ20はそのホームポジションに戻り、これによって制動機構10は再係合を実現する。
別途実施形態において、制動機構は、それが解除された後、外部からリセットされてよく、つまり、ロックホルダ20は、制動機構10が再係合を実現するように、外力によってホームポジションに戻されてよい。こうして、再び図3を用いて説明すれば、ロックホルダ20が矢印32の表す方向に動かされて第二のロックプレート24がシャーシに当接すると、制動機構10は解除されよう。インプット12を矢印31の表す方向にわずかな距離だけ戻させる代わりに、制動機構10は第二のロックプレート24に外力を付与することによってリセットされて再係合を行うことができる。この外力の付与は第二のロックプレート24の抵抗力をスプリング16によって供される圧縮力のx軸方向成分以下に低下させるため、これによって、ロックホルダ20をそのホームポジションに戻すことができる。
制動機構をリセットするための第二のロックプレート24への力の付与は本発明に合致したさまざまな方法で実施することができよう。ソレノイドまたは類似の作動デバイスを、(その時々にいずれが先頭プレートであるかに応じて)第一または第二のロックプレート22または24に作用するように適切な時に起動させて、制動機構がリセットされるようにすることができよう。同様に、ピンまたはその他の機構を用いて第一または第二のロックプレート22または24に外力を付与することもできよう。
スプリング16によってロックホルダ20に及ぼされる圧縮力は、リーディングロック(および特に第一または第二のプレートチップ23または25)がシャーシ14に当接し、これによって、制動機構10が解除されるまでロックホルダ20を前進させるためにインプット12に加えられなければならない力(解除力)に比例している。再言すれば、制動機構10を解除するためにインプット12に加えられなければならない力は解除力である。この解除力以下の力がインプット12に加えられる場合には、制動機構10は係合したままである。解除力を上回る力がインプット12に加えられれば、制動機構10は解除される。解除力はスプリング16によってロックホルダ20に及ぼされる圧縮力に比例していることから、制動機構10の解除力はスプリング16の圧縮力を調節することによって特定の用途に向けて調節することができる。こうして、スプリング16を調節して、解除力を特定の用途向けの制動機構10に適合させることができる。加えて、または別法として、ロックホルダ20の両側面の形状・起伏を調節して、解除力を引き上げ(たとえば両側面の勾配の引き上げ)、または低下させることができる。まったく同様に、戻し力、つまり、ロックホルダ20をリセットに応じたホームポジションに戻すための力はロックホルダ20の両側面の形状・起伏を調節することによっても調節することができる。
さらに別の実施形態において、制動機構10はフォースフリー・ゾーン[Force−free zone]を備えるようにして設計される。この設計において、制動機構10はロックプレート22,24の一方または双方が定められた範囲を越えることができないように構成される。この種の無効機構によってユーザは、ドア用途またはその他の用途においてたとえば完全閉のような、特定の範囲内で望ましいロードフリー・ゾーン[load−free zone]を得ることができる。この実施形態において、ピン、ソレノイドまたはその他の機構を使用して第一または第二のロックプレート22または24に力を加え、前述したのと同様に、制動機構10を解除またはリセットし、ロックホルダ20をそのホームポジションに戻すことができる。第一または第二のロックプレート22または24はこの方向に保持されるため、ロックは行われず、そのためインプット12は最小の抗力でロックユニット18を貫いて運動することができる。
この種のロードフリー・ゾーンにはさまざまな光学式、電気式、機械式またはその他の関連センサも使用することができる。これらのセンサは力および/または他方の本体に対する一方の本体の相対運動たとえばフレームに対する自動車ドアの相対運動を検知することができる。こうして、センサはソレノイド、ピンまたはその他のデバイスを作動させ、センサによって検知される一定の範囲で制動機構10をリセットすることができる。
別途実施形態の制動機構10において、ロードフリー・ゾーンは本発明により、テーパ状または段付きのインプット12を使用して実現することができる。この点で、制動機構10は基本的に前記と同様に動作するであろうが、ただし、より小さな直径のインプット12、つまり、より先細りしたまたはより下位段の部分が第一または第二のロックプレート22または24と遭遇すると、ロックプレート22または24はインプット12を解除して、ロックホルダ20はホームポジションに戻ることができ、こうして、インプット12は最小の抗力でロックユニット18を貫いて運動することができる。
別途実施形態の制動機構10において、それぞれの端部で適切な伝力/解除機構と相互作用する1ロックプレートで双方向制動を実現することができる。換言すれば、ピン、ソレノイドまたはその他の作動機構を使用して、ロックプレートをロックポジションに押し込みまたは同所から押し出して、制動機構10を係合/解除することができる。作動機構はポジショニングセンサによって制御され、単一のロックプレートしかなくとも、所望の相対ポジションで制動機構10を適切に係合/解除することができよう。
別途実施形態の制動機構10において、シャーシ14は連接シャーシまたは回旋シャーシとして構成されていてよい。この構成は、制動機構10が相対運動する2つの本体に取り付けられる場合に、一方の本体が他方の本体に対して相対運動する際の両者の整列に有用である。加えて、当業者は、スプリング16に代わる別途の力発生器を本発明に合致して使用し得る旨看取することができよう。たとえば、重ね板スプリングまたはその他の力発生器をシャーシ14に固定して、ロックホルダ20の両側面に対してローラを係合させることができよう。
図5は本発明の別途実施形態による制動機構50を示している。制動機構50は、インプット52と、シャーシ54と、スプリング56と、ロックユニット58とを含んでいる。ロックユニット58はシャーシ54内に配置されており、さらに、ロックホルダ60と、第一と第二のロックプレート62,64と、バイアススプリング66(図5では不可能視である)を含んでいる。シャーシ54は、第一と第二のロックプレート62,64が貫通して延びる解除穴55を有している。スプリング56はシャーシ54に連結されている。
1実施形態において、制動機構50はドアフレームにヒンジ連結されたドアと連係して使用され、ドアフレームに対するドアの相対運動を制御する。1実施形態において、制動機構50に対するインプットは、一端にピボット51aを有し、他端にリミットストッパ51bを有した通しインプット52である。ピボット51aはピンまたは類似の機構で定置ドアフレームに連結されていてよく、インプット52は同所から延びて、ロックユニット58を貫通している。止めねじ53a,53bはシャーシ54をドアまたはドア内部に取り付けるのに使用される。制動機構10と同様に、制動機構50は、シャーシ54が定置ドアフレームに連結され、他方、インプット52がドアにピン連結されるように配置されてもよい。
ロックユニット58は、ロックホルダ60と、第一と第二のロックプレート62,64とを含んでいる。インプット52は、それぞれインプット52が隙間嵌めされる穴を有した第一と第二のロックプレート62,64の双方を貫通している。第一と第二のロックプレート62,64はインプット52に対してオフセットされており、そのため、一定の条件下でロックユニット58はインプット52を把握または捕捉追従し、これによってロックユニット58に対するインプット52の相対軸方向運動を阻止する。1実施形態において、第一と第二のロックプレート62,64はバイアススプリング66(図5では不可能視である)を介して相互にプレストレスされたスプリングである。この点で、第一と第二のロックプレート62,64の双方は、バイアススプリング66によって、それぞれ相互にかつインプット52に対してわずかな角度だけ傾けられている。インプット52に対して第一と第二のロックプレート62,64をロックする、本発明に合致したその他の手段も実現可能である。図示実施形態において、第一と第二のロックプレート62,64のそれぞれは、インプット52に対してインプット52の1方向のみの軸方向運動を係合ないしロックすることができる。
制動機構10と同様に、制動機構50は係合状態と解除状態とを有する。係合状態ないし固定状態において、第一と第二のロックプレート62,64はインプット52を把握し、こうして、いずれかの方向に向かってインプット52に加わる荷重は第一または第二のロックプレート62または64によってロックホルダ60に完全に伝達される。解除ないし過渡状態において、外部荷重は第一または第二のロックプレート62,64のいずれかに加えられ、これによって、インプット52の把握を解除して、制動機構50をスリップ状態に移行させる。このスリップ状態において、インプット52は第一と第二のロックプレート62,64の双方を貫いてスリップする。制動機構10の場合と同様に、加えられる荷重または力の方向に応じて、ロックプレート62または64のいずれか一方は先頭ロットとなり、他方はトレイリングロックとなろう。
図6は制動機構50の断面図であり、さらに、インプット52とロックホルダ60とに対する第一と第二のロックプレート62,64の相互作用を示している。図6Aは第二のロックプレート64とロックホルダ60との接触箇所近傍における制動機構50の一部の詳細を示す図である。図6Bはインプット52と第二のロックプレート64との交差部近傍における制動機構50の一部の詳細を示す図である。インプット52は第一と第二のロックプレート62,64に設けられた穴を貫通して延びている。ロックホルダ60は第一と第二のロックプレート62,64を受容するためのスロットを有している。ロックコンタクト80は、第二のロックプレート64とロックホルダ60との接触箇所の詳細図に示したように、このスロット内にみとめられる。バイアススプリング66はインプット52とロックコンタクト面80との間に位置している。これにより、第一と第二のロックプレート62,64はインプット52に対する垂線からわずかな角度だけ逸らされており、こうして、任意の荷重下でインプット52を把握している。図示したバイアススプリング66は第二のロックプレート64をロックコンタクト面80に向かって押し付け、同じくバイアススプリング66は第一のロックプレート62を反対方向に押し付けている。
図6Bに示した詳細図には、力が72の方向に加えられて第二のロックプレート64がリーディングロックとなっている場合のロック状態が表されている。換言すれば、インプット52に矢印72で表された方向に力が加えられると、第二のロックプレート64はロックプレート接触矢印77で表されたようにしてインプット52を把握する。図6Bは、第二のロックプレート64がトレイリングロックとなるような方向に力が加えられれば、スリップ状態を示すことになる。換言すれば、インプット52に矢印71で表された方向に力が加えられる場合には、制動機構50が解除されれば第二のロックプレート64はインプット52に対して相対スリップすることになる。第一のロックプレート62は第二のロックプレート64の対称的な鏡像であることから、第一のロックプレート62のロック/スリップ方向は第二のロックプレート64について示したものとは反対である。制動機構50は自動ロック式設計されている。したがって、制動機構50は解除が行われるまで荷重下にあってスリップを生ずることはない。
図7は制動機構50の一部を部分的に分解して示した図である。スプリング56はロックホルダ60から取り外して示されている。第一と第二のロックプレート62,64はそれぞれロックホルダ60内に延び入り、各プレートに設けられた穴を貫通して延びているインプット52を介してロックホルダ60内に支保されている。第一と第二のロックプレート62,64の他端はロックホルダ60から延び出て、その末端は第一と第二のプレートチップ63,65を形成している。スプリング56は保持クリップ57とスリーブ59とを具備している。組付けが行われると、スプリング56は圧縮力矢印61a,61bによって示された方向に圧縮力を加える。
ローラ86と係合ブロック88とはロックホルダ60に近接して、該ホルダの片側に配置されている。係合ブロック88はシャーシ54と整合するように構成されている。シャーシ54には係合ブロック88を受容するスロットが設けられており、該スロットの構成により、係合ブロック88はシャーシ54に拘束されてはいるが、それでもなお図7に示したようにy軸周りに旋回することができる。このように旋回することができることにより一定の状況においても補償が実現されるため、制動機構50は不整合な形で取り付けることも可能である。
図8はさらに、ローラ86と係合ブロック88とを示している。係合ブロックは、移動止め90と、第一と第二の戻り斜面92,94と、第一と第二の旋回用ボス96,98とを有している。第一と第二の戻り斜面92,94は内側の移動止め90に向かって角度を有するかもしくは傾斜している。
スプリング56は完全に組み付けられると、保持クリップ57がロックホルダ60の片側で該ホルダに対してスプリング56を保持し、スリーブ59はシャーシ54の側面に近接し、ロックホルダ60の反対側の面に対向している。こうして圧縮力61がスプリング56によりロックホルダ60の両側面で内側に向かって加えられる。係合ブロック88はロックホルダ60とシャーシ54との間に組み付けられるため、該ブロックはスプリング56の圧縮力61の間に位置している。ローラ86が移動止め90(ロックホルダ60の“ホームポジション”と称される)に係合している場合には、制動機構50は正常に係合を実現し、インプット52は、インプット52に力が加わらないかまたは低い力しか加えられないかぎり、シャーシ54に対して相対運動しない。第一または第二のロックプレート62または64がインプット52に対してロックされると、インプット52が動かされる場合にロックホルダ60はインプット52とともに軸方向に運動することが強制されることになろう。インプット52に十分な軸方向力(つまり、解除力)が加えられれば、ローラ86は移動止め90を脱して係合ブロック88の第一または第二の戻り斜面92または94に向かって運動し、スプリング56を反らせることになる。
ロックホルダ60が図5に矢印72で表された方向に動かされる場合には、第二のロックプレート64はリーディングロックとなる。制動機構50は係合を実現しているため、リーディングロック(第二のロックプレート64)はインプット52とともに運動し、ロックホルダ60も同じく運動する。各々が矢印72の方向に運動するため、リーディングロックの第二のプレートチップ65 ― これは解除穴55(図5に図示)を貫通している ― はシャーシ54に当接する。これは第二のロックプレート64に外力を及ぼすことになり、これによって、第二のロックプレート64はインプット52に対して相対スリップさせられて、制動機構10が解除される。この解除状態において、インプット52は、シャーシ54とロックユニット58とに対して、第一と第二のロックプレート62,64とのある程度の持続的接触に起因する抵抗力に抗して相対運動することができる。
制動機構50をその固定状態ポジションに復帰させる1方法は、ロックホルダ60がそのホームポジションに戻ることができるようにインプット52を矢印71の表す方向にわずかに移動させることである。インプット52がドアに連結されている実施形態において、ドアは、制動機構50をその係合状態に復帰させるために、強制されていた方向とは反対方向にわずかに戻ることになろう。ただし、インプット52にこの復帰方向への外力を加えることは不要である。というのも、インプット52に加えられた力がひとたび除去されれば、スプリング56に起因する圧縮力によってローラ86は戻り斜面92または94に沿って移動止め90に向かって運動し、これによってロックホルダ60をそのホームポジションに復帰させるからである。この場合にも、戻り斜面92,94と移動止め90との輪郭形状に基づいて、スプリング56によって供される圧縮力はx軸方向成分とy軸方向成分との双方を有している。1実施形態において、リーディングロックによってインプット52に生ずる抵抗力はスプリング56に起因する圧縮力のx軸方向成分よりも小さい。それゆえ、解除を生じた方向とは反対方向へのインプット52のわずかな運動が必然的に生じ、制動機構50をリセットまたは再係合させることとなる。
したがって、フレームにヒンジ連結されたドアに制動機構50が取付けられている場合には、制動機構50が係合を実現しているかぎり、ドアはフレームに対して任意の相対位置にロックされた状態で保持されよう。ユーザが十分な力、つまり制動機構50を解除する解除力を上回る力を加えれば、ドアはシステムの抗力と慣性力を受けるのみで容易に運動する。加えられた力がドアから除かれれば、ロックホルダ60はホームポジションに戻り、これによって制動機構50は再係合を実現する。
制動機構50の1実施形態において、解除穴55はx−y面内の相対運動を補償するための“D形の”穴を形成している。たとえば、図5に示したように、ロック状態下で、インプット52と、第二のロックプレート64(リーディングロック)とロックホルダ60とはシャーシ54に対して1剛体として一緒に運動する。既述したように、制動機構50の解除を可能とするのは、シャーシ54に対する第二のプレートチップ65の当接である。インプット52と、第二のロックプレート64と、ロックホルダ60とのコンビネーションはx−y面内でシャーシ54に対してローラ86周りに相対旋回し得ることから、解除穴55は相対運動を補償するために片側が弧状に形成されており、こうしてリーディングロック(第二のプレートチップ65)は解除穴55の弧に沿ってスライドすることができる。
制動機構10と同様に、別途実施形態の制動機構50は、それが解除された後、外部からリセットし得るようにすることが可能である。たとえば、図6を用いて説明すれば、第二のロックプレート64に力を加え、これによって、第二のロックプレート64の抵抗力をスプリング56に起因する圧縮力以下に低下させてロックホルダ60がそのホームポジションに戻ることができるようにすることにより、制動機構50をリセットして係合を行わせることができる。制動機構50をリセットするための第二のロックプレート64への力の付与は本発明に合致したさまざまな方法で実施することができる。ソレノイドまたは類似の作動デバイスを、(その時々にいずれがリーディングロックであるかに応じて)第一または第二のロックプレート62または64に作用するように適切な時に起動させて、制動機構がリセットされるようにすることができよう。同じく、ピンまたはその他の機構を用いて第一または第二のロックプレート62または64に外力を付与することもできよう。
スプリング56によってロックホルダ60と、係合ブロック88と、シャーシ54とに及ぼされる圧縮力は、リーディングロック(および特に第一または第二のプレートチップ63または65)がシャーシ54に当接し、これによって、制動機構50が解除されるまでロックホルダ60を前進させるためにインプット52に加えられなければならない力に比例している。制動機構50を解除するためにインプット52に加えられなければならない力は解除力である。この解除力以下の力がインプット52に加えられる場合には、制動機構50は係合したままである。解除力を上回る力がインプット52に加えられれば、制動機構50は解除される。解除力はスプリング56によってロックホルダ60と、係合ブロック88と、シャーシ54とに及ぼされる圧縮力に比例していることから、制動機構50の解除力はスプリング56の圧縮力の調節と、移動止め90からの脱出角度の調節とによって特定の用途に向けて調節することができる。こうして、スプリング56と係合ブロック88とを調節して、解除力を特定の用途の制動機構50に適合させることができる。まったく同様に、戻し力、つまり、ロックホルダ60をリセットに応じたホームポジションに戻すための力も移動止め90からの脱出角度を調節することによって調節することができる。
さらに別の実施形態において、制動機構50は、先述した制動機構10の場合と同様に、フォースフリー・ゾーンを備えるようにして設計される。この点で、制動機構50は、リーディングロックに力を加えるピン、ソレノイドまたはその他の機構と連係するセンサを用いて、ロックプレート62,64の一方または双方が定められた範囲を越えることができないように構成されていてよい。また、特定の範囲内でロックを不可能とするために、先述したようなテーパ状または段付きのインプット52を使用することもできよう。
別途実施形態の制動機構50において、それぞれの端部で適切な伝力/解除機構と相互作用する1ロックプレートで双方向制動を実現することができる。換言すれば、ピン、ソレノイドまたはその他の機構を使用して、ロックプレートをロックポジションに押し込みまたは同所から押し出して、制動機構50を係合/解除することができる。作動機構はポジショニングセンサによって制御され、単一のロックプレートしかなくとも、所望の相対ポジションで制動機構50を適切に係合/解除することができよう。
図9は本発明の別途実施形態による制動機構110を示している。制動機構110はインプット112と、シャーシ114と、スプリング116と、旋回制御ブラケット117と、弾性旋回ディスク118と、ロックホルダ120と、第一と第二のロックプレート122,124と、バイアススプリング126(図9では不可能視である)とを含んでいる。旋回制御ブラケット117は第一と第二のロックプレート122,124が貫通している解除穴115を有している。スプリング116は一端でロックホルダ120に連結されており、他端は旋回制御ブラケット117と弾性旋回ディスク118とを貫通している。
1実施形態において、制動機構110は、制動機構10,50と同様にドアフレームに対するドアの相対運動を制御するために、ドアフレームに対してヒンジ連結されたドアと連係して使用されてよい。制動機構110に対するインプットは、一端にインプット連結具111aと他端にリミットストッパ111bとを有した通しインプット112である。インプット連結具111aは定置ドアフレームに連結され、他方、シャーシ114はドアに連結されていてよい。別法として、インプット連結具111aはドアに連結され、他方、シャーシ114は定置ドアフレームに連結されていてよい。
インプット112は、第一と第二のロックプレート122,124に設けられた、インプット112が隙間嵌めされる穴を貫通している。第一と第二のロックプレート122,124は、バイアススプリング126(図9では不可能視である)によってプレストレスされたスプリングである。この点で、第一と第二のロックプレート122,124の双方は、バイアススプリング126によって、インプット112に対してそれぞれわずかな角度だけ傾けられている。したがって、制動機構110は第一と第二のロックプレート122,124を介して、制動機構10,50と同様に、係合状態と解除状態とを有することが看取される。インプット112に対する第一と第二のロックプレート122,124のロックないし係合は制動機構10,50に関して既述したものと非常に類似している。
係合状態ないし固定状態において、第一と第二のロックプレート122,124はインプット112を把握し、こうして、いずれかの方向に向かってインプット112に加わる荷重は第一または第二のロックプレート122または124により、スプリング116と弾性旋回ディスク118とを介してシャーシ114に拘束されているロックホルダ120に完全に伝達される(これについては以下に図10に関連してもっと詳細に説明する)。解除状態において、外部荷重または力が第一または第二のロックプレート122または124に加えられ、これによって、インプット112の把握が解除されて、制動機構110はスリップ状態に移行する。このスリップ状態において、インプット112は第一と第二のロックプレート122,124の双方を貫いてスリップする。制動機構10,50の場合と同様に、加えられる荷重または力の方向に応じて、一方のロックプレート122または124はリーディングロックとなり、他方、もう一方はトレイリングロックとなろう。
図10,11はそれぞれいずれも部分分解立体図によって、制動機構110と、制動機構110の一部とを示している。スプリング116はいずれの図においてもロックホルダ120から取り外して示されておりかつローラ140を具備している。第一と第二のロックプレート122,124はそれぞれロックホルダ120内に延び入り、各プレートに設けられた穴を貫通して延びているインプット112を介してロックホルダ120内に支保されている。第一と第二のロックプレート122,124の他端はロックホルダ120から延び出て、その末端は第一と第二のプレートチップ123,125を形成している。
完全に組み付けられると、スプリング116の一端はロックホルダ120に設けられた溝142に挟持され、他端は旋回制御ブラケット117の(図11に示した)第一と第二のスロット144,146と、弾性旋回ディスク118の(図10に示した)第一と第二のスロット148,150とを貫いて延びている。(図10に示した)弾性旋回ディスク118のリム152が(図11に示した)シャーシ114に設けられた穴154を通して嵌め込まれた後、スプリング116はスロット144,146,148および150を貫通して延びるため、シャーシ114と旋回制御ブラケット117と弾性旋回ディスク118とのy軸方向の相対運動はスプリング116によって阻止される。ただし、リム152は穴154を通して差し込まれているため、シャーシ114と、旋回制御ブラケット117および弾性旋回ディスク118との間のy軸周りの相対回転は許容される。このように相対回転旋回し得ることにより、制動機構110が不整合取り付けされた一定の状況においても補償が実現される。さらに、1実施形態において、連結具111aは玉継手で形成されることにより、不整合取り付けに際してさらに補助的な補償を実現することが可能である。
先の実施形態について説明したように、スプリング116はロックホルダ120のそれぞれの側面に圧縮力を及ぼす。ロックホルダ120は、移動止め156と、移動止め156の両側に移動止め156に対して角度付けないし傾斜させられた斜面とを具備して形成されている。ローラ140はそれがホームポジションに位置する場合には移動止め156に受容されるように形成されている。こうして、ホームポジションにおいて、スプリング116により、ロックホルダ120の両側面で溝142と移動止め156とを経て内側に向かって圧縮力が加えられる。ローラ140が移動止め156(ロックホルダ120の“ホームポジション”)に係合している場合には、制動機構110は正常に係合を実現し、インプット112は、インプット112に力が加わらないかまたは低い力しか加えられないかぎり、シャーシ114に対して相対運動しない。第一または第二のロックプレート122または124がインプット112に対してロックされると、インプット112が動かされる場合にロックホルダ120はインプット112とともに軸方向に運動することが強制されることになろう。インプット112に十分な軸方向力(つまり、解除力)が加えられれば、ローラ140は移動止め156を脱して移動止め156のいずれかの側の一方の斜面に沿って運動し、ローラ140を介してスプリング116を反らせることになる。
先に説明した構成と同様に、ロックホルダ120がx軸方向に動かされる場合には、(この場合にも、荷重または加えられた力の方向によって定まる)リーディングロック ― これは解除穴115を貫通して延びている ― は旋回制御ブラケット117に当接することになろう。これはリーディングロックに外力を及ぼして、該ロックをインプット112に対して相対スリップさせ、これによって制動機構110が解除されることになろう。この解除状態においてインプット112はシャーシ114に対して、ロックとのある程度の持続的接触に起因する抵抗力に抗して相対運動することができる。
先に述べた実施形態と同様に、制動機構110をリセット、つまりその固定状態ポジションに復帰させる1方法は、ロックホルダ120がそのホームポジションに戻ることができるように、インプット112を先に加えられた荷重の方向とは逆方向にわずかに移動させることである。インプット112がドアに連結されている実施形態において、ドアは、制動機構110をその係合状態に復帰させるために、先に動かされた方向とは逆の方向にわずかに戻ることになろう。ただしこの場合にも、インプット112にこの復帰方向への外力を加えることは不要である。というのも、インプット112に加えられた力がひとたび除去されれば、スプリング116に起因する圧縮力によってローラ140は移動止め156に向かって運動し、これによってロックホルダ120をそのホームポジションに復帰させるからである。
したがって、フレームにヒンジ連結されたドアに制動機構110が取り付けられている場合には、制動機構110が係合を実現しているかぎり、ドアはフレームに対して任意の相対位置にロックされた状態で保持されよう。ユーザが十分な力、つまり制動機構110を解除する解除力を上回る力を加えれば、ドアはシステムの抗力と慣性力を受けるのみで容易に運動する。加えられた力がドアから除かれれば、ロックホルダ120はそのホームポジションに戻り、これによって制動機構110は再係合を実現する。
シャーシ114と、移動止め156を具備したロックホルダ120との間に旋回制御ブラケット117を配することにより、制動機構110は、解除穴115と、第一と第二のプレートチップ123,125との間の相対運動ないし相対回転を排除する。この点で、解除穴115は角形ないし類似の形状を有していてよい。制動機構50の場合とは異なって、解除穴115と、第一と第二のロックプレート122,124との間に相対回転が生じないために、弧状ないし類似の形状は解除穴にとって不要である。これは解除穴115がシャーシ114ではなく旋回制御ブラケット117に設けられているからである。
回転旋回し得ることに加えて、制御ブラケット117はそれとスプリング116との連結によってy軸方向に並進することもできる。こうして、該ブラケットはロックホルダ120およびローラ140と連係して、ローラ140が移動止め142に係合しかつまた同所から脱するために必要な余裕をつくり出す一翼を担っている。
制動機構10,50と同様に、制動機構50の別途実施形態は、それが解除された後、外部からリセットし得るようにすることが可能である。たとえば、図9を用いて説明すれば、第二のロックプレート124に外力を加え、これによって、第二のロックプレート124の抵抗力をスプリング116に起因する圧縮力以下に低下させてロックホルダ120がそのホームポジションに戻ることができるようにすることにより、制動機構110をリセットして再係合を行わせることができる。制動機構をリセットするための第二のロックプレート124への力の付与は本発明に合致したさまざまな方法で実施することができよう。ソレノイドまたは類似の作動デバイスを、(その時々にいずれがリーディングロックであるかに応じて)第一または第二のロックプレート122または124に作用するように適切な時に起動させて、制動機構がリセットされるようにすることができよう。同様に、ピンまたはその他の機構を用いて第一または第二のロックプレート122または124に外力を付与することもできよう。
スプリング116によってロックホルダ120に及ぼされる圧縮力は一定の力つまり、リーディングロックが旋回制御ブラケット117に当接し、これによって、制動機構110が解除されるまでロックホルダ120を前進させるためにインプット112に加えられなければならない解除力に比例している。したがって、それぞれ先述したように、スプリング116または移動止め142を調節して、解除力を制動機構110の特定の用途向けに適合させることができる。まったく同様に、戻し力、つまり、ロックホルダ120をリセットに応じたホームポジションに戻すための力は移動止め142を調節することによっても調節することができる。
さらに別の実施形態において、制動機構110は、先に制動機構50に関して述べたのと同じ方法で、フォースフリー・ゾーンを備えるようにして設計される。この点で、制動機構110は、リーディングロックに力を加えるピン、ソレノイドまたはその他の機構と連係するセンサを用いて、ロックプレート122,124の一方または双方が定められた範囲を越えることができないように構成されていてよい。また、特定の範囲内でロックを不可能とするために、先述したようなテーパ状または段付きのインプット112を使用することもできよう。
図12は本発明の別途実施形態による制動機構210を示している。制動機構210はインプット212と、シャーシないしハウジング214(214aと214bとの2つの部分に分割して示されている)と、シャフトユニット215とを含んでいる。さらに、シャフトユニット215は、第一と第二のクラッチブレーキユニット216,218と、解除スライド220と、シャフト224と、保持カラー226とを含んでいる。解除スライド220は、インプット212に設けられた溝213内をスライドするように構成された解除リング222を含んでいる。
1実施形態において、制動機構210は、制動機構10,50および110と同様にドアフレームに対するドアの相対運動を制御するために、ドアフレームにヒンジ連結されたドアと連係して使用することができる。制動機構210に対するインプットは、一端にインプット部品211を有した通しインプット212である。インプット部品211は定置ドアフレームに連結されていてよい。図12に2部分に分割して示されたハウジング214は互いに連結され一体とされてシャフトユニット215を内蔵し、ドアに連結されている。別法として、インプット部品211はドアに連結され、他方、ハウジング214は定置ドアフレームに連結されていてよい。
インプット212は、ハウジング214の穴と解除スライド220とを貫通している。1実施形態において、インプット212は、解除スライド220を貫いてスライドするらせん形ラックである。らせん形ピニオン230(図12では不可能視である)は、らせん形ラック212が解除スライド220を貫いて運動する際に、らせん形ラック212と係合して噛み合う。第一と第二のクラッチブレーキユニット216,218はらせん形ピニオン230と連係し、該ピニオンの回転を可変的に阻止することができる。こうして、荷重が取り除かれるか矢印228で表された方向に荷重が加えられる場合に制動/解除機能を実施する第一のクラッチブレーキユニット216と、荷重が取り除かれるか矢印227で表された方向に荷重が加えられる場合に制動/解除機能を実施する第二のクラッチブレーキユニット218とによって双方向機能が実現される。この点で、制動機構210は、制動機構10,50および110と同様に、係合状態と解除状態とを有することが看取される。
図13は制動機構210を部分的に分解して示した図である。図示したシャフト224は第一と第二のクラッチブレーキユニット216,218を貫通して延びている。シャフトユニット215の第一と第二のクラッチブレーキユニット216,218はらせん形ピニオン230を中心として鏡像をなしていることから、それぞれ、インプット212に対して、シャフトユニット215の(矢印227,228で表された)1移動方向につき機能を発揮する。らせん形ピニオン230は該クラッチブレーキユニットの間でシャフト224に連結されている。分解して図示した第一のクラッチブレーキユニット216は、ラップスプリング232と、巻回ハブ238と、スプリング先端234、クラッチケース242と、クラッチベース240とを含んでいる。クラッチベース240はハウジング214に固定されている。1実施形態において、クラッチベース240は六角形をなしており、ハウジング214と連係して相対回転を防止する。
解除スライド220は、インプット212を通すインプットスロット253と、シャフトユニット215が貫通して延びるシャフトスロット251とを有している。解除スライド220はまた、解除リング222を受容するスロット252も有している。解除リング222は、スプリング先端234,235を受容するように形成されたノッチ223を有している。
図14は第一のクラッチブレーキユニット216をさらに分解して、詳細をさらに図解、説明し得るようにして示した図である。第二のクラッチブレーキユニット218の詳細は第一のクラッチブレーキユニット216のそれと対称的であり、それゆえ、第一のクラッチブレーキユニット216とは別個にその説明を行わないことは首肯されよう。第一のクラッチブレーキユニット216は、ラップスプリング232と、巻回ハブ238と、クラッチケース242と、複数個のクリップ244と、シャフト225と、クラッチベース240とを含んでいる。ラップスプリング232はスプリング先端234を有している。組み付けられると、クリップ244はクラッチケース242に設けられた、クリップ244の輪郭に合致したスロット内に嵌合し、これによって、クリップ244とクラッチケース242との間に相対回転は生じなくなる。シャフト225は複数のクリップ244によって形成された穴に嵌合し、かつ、その直径は該穴よりもわずかに大きいために、クリップ244は圧縮力でシャフト225を摩擦係合する。この圧縮力は特に、シャフト225に圧接されるクリップの数を変化させることによって調節、制御することができる。巻回ハブ238とらせん形ピニオン230とはシャフト224にプレス嵌めされている。
動作の点で、第一のクラッチブレーキユニット216は従来のラップスプリングブレーキとして機能する。ラップスプリング232は、制動機構210を係合させる巻回ハブ238とクラッチケース242との周囲に緊着されている。この場合、解除機構220はそのホームポジションにあり、制動機構210は係合されている。インプット212に対して228の方向に力が加えられると、インプット212は同じくこの方向に運動することになろう。らせん形ピニオン230はインプット212と噛み合っているため、該ピニオンもインプット212の運動とともに回転することになろう。
図15はシャフトユニット215の一部の断面図であり、らせん形ピニオン230とインプット212との相対運動を示している。図中のらせん形ピニオン230とインプット212とは解除スライド220内にある。両者はらせん形構造を有していることから、インプット212に対する228の方向への力の付与はらせん形ピニオン230を270の方向に押しやるとともに、インプット212を272と274との方向に押しやり、これによって、らせん形ピニオン230とインプット212との双方を(互いに反対側ではあれ)解除スライド220の内側面に押し付ける。もしもインプット212に加えられる力が十分高いものであれば、解除スライド220はそのホームポジションを脱してインプット212とともに軸方向に運動することが強制されることになろう。シャフトスロット251はシャフトユニット215が該スロットを貫通する部分よりも大きなサイズで形成されているために、解除スライド220はインプット212とともに軸方向に運動することが許容される。加えられた力の方向228に向かって解除スライド220が運動すると、スプリング先端234はノッチ223に係合して228の方向へ動かされ、これによって、ラップスプリング232の緊締を緩和する。これによって制動機構210は解除される。
当初にインプット212に力が加えられ、かつ、制動機構210が係合状態にある場合には、前述したように、解除スライド220を動かして制動機構210を解除するためにらせん形ピニオン230の回転が可能とされなければならない。この回転はシャフト225に及ぼされるクリップ244の圧縮力に打ち勝つのに十分な力(つまり、解除力)が加えられる場合に可能となる。たとえば、矢印228の方向に加えられる力がシャフト225に及ぼされるクリップ244の圧縮力よりも大きければ、シャフト225はクリップ244内でスリップさせられることになろう。228の方向に向かってインプット212に加えられる力はらせん形ピニオン230を反時計回りに回転させる。らせん形ピニオン230と巻回ハブ238とはシャフト224にプレス嵌めされていることから、巻回ハブとシャフト224も同じく回転する。ラップスプリング232は巻回ハブ238とクラッチケース242とに緊着されているため、クラッチケース242も回転する。シャフト225はクラッチベース240に支持され、該クラッチベース自体はハウジング214に拘束されているため、クリップ244はシャフト225に対して相対スリップせざるを得ない。これから、制動機構210の解除を可能とするために、解除力は圧縮力よりも大きくなければならないことが看取される。
クリップ244によってシャフト225に及ぼされる圧縮力は一定の力つまり、ピニオン230を回転させて解除スライド220を動かし、スプリング先端234を解除リング222に係合させて制動機構210を解除するためにインプット212に加えられなければならない解除力に比例している。したがって、クリップ244に調節を施し、つまりクリップの数を増加もしくは減少させることによって、解除力を制動機構210の特定の用途に向けて適合させることができる。
第一のクラッチブレーキユニット216と方向228に加えられる力に関して以上に述べた制動機構210の係合条件および解除条件は、第二のクラッチブレーキユニット218と方向227に加えられる力に関する制動機構210の係合条件および解除条件と基本的に同じである。それゆえ、第二のクラッチブレーキユニット218に関する制動機構210の係合条件および解除条件については別個に説明しないこととする。ただし、制動機構210に双方向機能を付与するのは第一と第二のクラッチブレーキユニット216と218とのコンビネーションである旨が理解される必要があろう。
1実施形態において、制動機構210をリセットないし再係合させるため、制動機構210が解除された後、解除ブロック220がそのホームポジションに戻るのを支援するためにスプリングまたは類似の機構を付加することができる。解除を生じた力とは反対方向に解除ブロック220をわずかに押し戻すことにより制動機構210はリセットされよう。その結果、スプリング先端234は弛められ、ラップスプリング232は再び巻回ハブ238とクラッチケース242とを緊締することができる。インプット212から力がひとたび除去されれば、ラップスプリング232はその通常の緊締状態に復帰することになろう。
フレームにヒンジ連結されたドアに制動機構210が取付けられている1実施形態において、制動機構210が係合を実現しているかぎり、ドアはフレームに対して任意の相対位置にロックされた状態で保持されよう。ユーザが十分な力、つまり制動機構210を解除する解除力を上回る力を加えれば、ドアはシステムの抗力と慣性力を受けるのみで容易に運動する。次いで、加えられた力がドアから除かれれば、制動機構210は再係合を実現する。
先の一連の実施形態について述べたのと同様に、制動機構210はホームポジションを有するように構成されている。このポジションにおいて、解除ブロック220は、ラップスプリング232が巻回ハブ238とクラッチケース242とを緊締するようにして位置している。ホームポジションにおいて緊締力はピニオン230をロックして、(つまり、クリップ244から解除されて)自由に回転することを妨げているため、制動機構210は係合を実現し、インプット212はハウジング214に対して相対運動しない。
解除ブロック220がインプット212に沿って動かされ、スプリング先端234が解除リング222のノッチ223に係合してラップスプリング232がたわませられると、これはラップスプリング232を弛緩させて、ピニオン230を解除し、こうして、ピニオン232とインプット212との相対運動が可能となって、制動機構210が解除される。この解除状態においてインプット212は、ハウジング214に対して、ラップスプリング232ともう一方のラップスプリングとのある程度の持続的接触に起因する抵抗力に抗して相対運動することができる。
制動機構10,50および110と同様に、別途実施形態の制動機構210は、それが解除された後、外部からリセットし得るようにすることが可能である。たとえば、図12を用いて説明すれば、ラップスプリング232のスプリング先端234をわずかな距離だけ移動させ、該スプリングが再び巻回ハブ238とクラッチケース242とを緊締するようにすることにより、制動機構210をリセットして係合を行わせることができる。制動機構212をリセットするためのラップスプリング232のスプリング先端234の移動は本発明に合致したさまざまな方法で実施することができる。ソレノイドまたは類似の作動デバイスを適切な時に起動して、スプリング先端234に作用させることができよう(第二のクラッチブレーキユニット218が方向227に加えられる力で解除されるとすれば、方向228に力が加えられる場合に、類似のデバイスを第一のクラッチブレーキユニット216に適用することができよう)。こうして制動機構はリセットされる。同じく、解除リング222を操作して、スプリング先端234,235を動かして解除することができよう。
さらに別の実施形態において、制動機構210は、制動機構10,50および110に関して既述したのと同様に、フォースフリー・ゾーンを備えるようにして設計されている。この点で、制動機構210は、スプリング先端に力を加えるピン、ソレノイドまたはその他の機構と連係するセンサを用いて、クラッチブレーキユニット216,218の一方または双方が定められた範囲を越えることができないように構成されていてよい。
また、クラッチブレーキユニット216または218が特定の範囲を越えることができないようにするために、インプット212の溝213に設けられた機構250を使用することもできよう。解除スライド220がインプット212に沿って運動すれば、解除リング222は溝213内をスライドすることになろう。圧縮スプリングまたは類似の強制機構を用いて、解除リング222を解除スライド220のスロット252に強制的に押し込み、解除リング222が溝213の面と面一をなすようにすることができる。解除リング222が機構250に遭遇して、同所に強制的に押し込まれると、スプリング先端234と234は解除リング222と係合ロックされ、これによって、第一と第二のクラッチブレーキユニット216,218の解除を強制することになろう。制動機構210は、解除リング222が機構250から離脱するまで、再び係合を実現することはできないこととなろう。
以上に本発明を好ましい実施形態との関連で説明してきたが、当業者には、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく、形態および詳細に各種変更を加えることができる旨理解されよう。たとえば、上記には制動機構10,50,110および210を定置ドアフレームとドアに結び付けて説明を行ったが、当業者には、該制動機構を本発明に合致したその他のさまざまな用途に適用することができる旨理解されよう。
この種の制動機構は、引き戸の調整から自転車のサドル高さの調節に至るまで非常に多様な用途に使用することができよう。たとえば自転車のサドル高さの調整に使用する場合には、制動機構を自転車に取り付けて、通常はロック状態に設定することができよう。この場合、既述した無効機構がユーザにロードフリー・ゾーンを供することとなり、ロックが不可能とされて、制動が解除され、サドルの容易な調整が可能となろう。この種の実施形態において、ピン、ソレノイドまたはその他の機構を用いてロックプレートまたは既述したスプリング先端に力を加え、インプットのロックを解除することができる。こうして制動機構は解除ないしリセットされ、ロックホルダ20は既述したのと同様にそのホームポジションに復帰する。したがって、インプットは最小の抗力でロックを貫いて運動することができる。
本発明の1実施形態による制動機構を示す図である。 本発明による制動機構の1実施形態を示す図である。 図2に示した制動機構の断面図である。 図3に示した断面図の一部の拡大図である。 図2に示した制動機構の一部の部分分解立体図である。 本発明による制動機構の別途実施形態を示す図である。 図5に示した制動機構の断面図である。 図6に示した断面図の一部の詳細図である。 図6に示した断面図の一部の詳細図である。 図5に示した制動機構の一部の部分分解立体図である。 図5に示した制動機構の係合ブロックとローラを示す図である。 本発明による制動機構の別途実施形態を示す図である。 図9に示した制動機構の部分分解立体図である。 図9に示した制動機構の部分分解立体図である。 本発明による制動機構の別途実施形態を示す図である。 図12に示した制動機構の部分分解立体図である。 図12に示した制動機構の一部の部分分解立体図である。 図12に示した制動機構のシャフトユニットの一部の断面図である。

Claims (32)

  1. 制動機構であって、
    第一の端部と第二の端部とを有する、軸方向に延びるインプットと、
    該インプットが相対運動し得るように該インプットと連係するシャーシと、
    ロックであって、該ロックに対する該インプットの相対運動を抑制するために該シャーシに連結される、ロックと、
    該ロックに連結されて、該インプットおよび該シャーシに対して加えられる力に対応する解除機構であって、該加えられる力が解除力を上回る場合には、該ロックが該インプットを離すことを可能にし、該加えられる力が解除力に満たない場合には、該ロックが該インプットを離すことを不可能にする解除機構
    とからなる、制動機構。
  2. 前記インプットの第一の端部が第一の本体に連結され、前記シャーシが該第一の本体に対して相対運動し得る第二の本体に連結され、そして前記加えられる力が該第二の本体に加えられる、請求項1に記載の制動機構。
  3. 前記第一の本体が自動車のドアフレームであり、第二の本体が該ドアフレームにヒンジ連結された自動車ドアであり、そして前記加えられる力が該自動車ドアに加えられる、請求項2に記載の制動機構。
  4. 前記自動車ドアが前記ドアフレームに対して任意の位置に保持され制動され得るように構成される、請求項3に記載の制動機構。
  5. 前記ロックが第一のロックプレートと第二のロックプレートとを有し、該第一のロックプレートと第二のロックプレートはそれぞれ前記インプットが通って延びる穴を有し、該ロックに対する該インプットの運動の抑制が該ロックプレートとインプットとの間の接触によって生じる、請求項1に記載の制動機構。
  6. 前記解除機構が圧縮力を提供するスプリングを含み、前記ロックを離すために前記インプットに加えられる力が該圧縮力を上回らなければならない、請求項5に記載の制動機構。
  7. 前記解除機構はさらに前記第一のロックプレートと第二のロックプレートとを保持するためのスロットとともに構成されるロックホルダを含み、該ロックホルダは圧縮力と連係し、その結果、前記インプットおよび前記シャーシに対して加えられる力が前記圧縮力を上回る場合には、該ロックホルダと該プレートとが該インプットとともに運動し、該インプットと該シャーシに対して加えられる力が該圧縮力に満たない場合には、該ロックホルダと該プレートとが該インプットとともに運動しない、請求項6に記載の制動機構。
  8. 前記ロックホルダとプレートとが前記インプットとともに運動する場合に、外力が前記第一のロックプレートまたは第二のロックプレートに加えられ、それによって、該プレートが該インプットに対してスリップするようにさらに構成される、請求項7に記載の制動機構。
  9. 前記ロックホルダとプレートとが前記インプットとともに運動する場合に、前記第一のロックプレートまたは第二のロックプレートがシャーシに衝突し、それによって、該プレートがインプットに対してスリップするようにさらに構成される、請求項7に記載の制動機構。
  10. 前記加えられた力の方向に依存して、第一のロックプレートまたは第二のロックプレートの一方がインプットを保持するリーディングロックであり、他方がトレイリングロックであるようにさらに構成される、請求項7に記載の制動機構。
  11. 前記加えられた力が前記圧縮力を上回る場合に、前記リーディングロックに対する外力の適用がプレートに前記インプットを解除させるようにさらに構成される、請求項8に記載の制動機構。
  12. 前記インプットがらせん形ラックであり、前記シャーシがハウジングと、解除スライドと、シャフトと、ピニオンと、第一のラップスプリングクラッチと、第一のスリップクラッチとを含む、請求項1に記載の制動機構。
  13. 前記ハウジングがらせん形ラックと連係し、該らせん形ラックが該ハウジングに対して相対運動し得るように構成され、該ハウジング内の前記解除スライドが該らせん形ラックに対してスライドするように構成され、前記インプットが軸方向に延びるらせん形ラックに対して一般に直角に解除スライドを通って延び、前記ピニオンが前記シャフトに連結され、前記第一のラップスプリングクラッチと前記第一のスリップクラッチとが該シャフトの周囲に構成される、請求項12に記載の制動機構。
  14. 前記第一のラップスプリングは、前記ハウジングおよび前記らせん形ラックに対して加えられる力に依存して、前記シャフトを可変的に係合するように構成される、請求項13に記載の制動機構。
  15. 第一の本体と第二の本体との間の相対運動を制御可能に調節するための制動機構であって、該制動機構は、
    第一の端部と第二の端部とを有する軸方向に延びるインプットであって、該第一の端部は該第一の本体に連結される、インプットと、
    該第二の本体に連結されるシャーシであって、該インプットと連係し、該インプットが該シャーシに対して運動し得るように構成される、シャーシと、
    該シャーシに連結されるロックであって、該ロックに対する該インプットの運動を抑制する第一の状態と、該ロックに対する該インプットの運動を可能にする第二の状態とを有する、ロックと、
    該ロックに連結され、該第一の本体および第二の本体に対して加えられる力に応じる解除機構であって、該加えられる力が解除力を上回る場合には、該ロックが第一の状態にあるようにし、該加えられる力が解除力に満たない場合には、該ロックが第二の状態にあるようにする、解除機構
    とからなる、制動機構。
  16. 前記第一の本体がドアフレームであり、前記第二の本体が該ドアフレームにヒンジ連結されたドアであり、そして前記加えられる力が該ドアに加えられる、請求項15に記載の制動機構。
  17. 前記第二の本体がドアフレームであり、前記第一の本体が該ドアフレームにヒンジ連結されたドアであり、そして前記加えられる力が該ドアに加えられる、請求項15に記載の制動機構。
  18. 前記解除機構が圧縮力を提供するスプリングを含み、前記ロックを離すために前記インプットに加えられる力が該圧縮力を上回らなければならない、請求項15に記載の制動機構。
  19. 第一の本体と第二の本体との間の相対運動を制御可能に調節するための制動機構であって、該制動機構は、
    第一の端部と第二の端部とを有する軸方向に延びるインプットであって、該第一の端部は該第一の本体に連結される、インプットと、
    該第二の本体に連結されるシャーシであって、該インプットと連係し、該シャーシに対して該インプットが運動し得るように構成される、シャーシと、
    該シャーシと係合するように構成される強制機構と、
    該強制機構に近接して構成される、第一の溝を有するロックホルダと、
    該ロックホルダの溝に受容されて、該第一の本体と第二の本体に対して加えられる力に依存して、該インプットを可変的に係合するように構成される第一のロックプレート
    とからなる、制動機構。
  20. 前記ロックホルダ内に構成される第二の溝と、該ロックホルダの該溝内に受容される第二のロックプレートとをさらに含み、前記第一のロックプレートが、第一の本体と第二の本体に対して加えられる力が第一の方向に加えられる場合に、該加えられる力に依存して前記インプットを可変的に係合するように構成され、該第二のロックプレートが、第一の本体と第二の本体に対して加えられる力が第二の方向に加えられる場合に、該加えられる力に依存して前記シャフトを可変的に係合するように構成される、請求項19に記載の制動機構。
  21. 前記第一の本体がドアフレームであり、前記第二の本体が該ドアフレームにヒンジ連結されたドアであり、前記加えられる力が該ドアに加えられる、請求項19に記載の制動機構。
  22. 前記インプットに支持され、前記シャーシおよび前記ロックホルダに対する旋回制御ブラケットをさらに含み、該旋回制御ブラケットが第一の本体と第二の本体の相対運動の際に該シャーシに対して旋回し得る、請求項19に記載の制動機構。
  23. 前記インプットがシャフトであり、前記強制機構がスプリングである、請求項19に記載の制動機構。
  24. 前記ロックホルダが移動止めを有する斜面を含む、請求項23に記載の制動機構。
  25. 前記ロックホルダおよび前記移動止めを有する斜面が前記スプリング内に含まれ、該スプリングが内側に向かって、該ロックホルダおよび該移動止めを有する斜面に作用する圧縮力を生じる、請求項24に記載の制動機構。
  26. 前記圧縮力の一成分である保持力が、第一の本体と第二の本体に対して加えられる力と一般に同一方向を軸に作用する、請求項25に記載の制動機構。
  27. 前記プレートが、前記保持力が前記第一の本体と第二の本体とに対して加えられる力を上回る場合には前記インプットを係合し、該保持力が該第一の本体と第二の本体とに対して加えられる力を上回る場合には該インプットに対してスリップする、請求項26に記載の制動機構。
  28. 第一の本体と第二の本体との間の相対運動を制御可能に調節するための制動機構であって、該制動機構は、
    第一の端部と第二の端部とを有し軸方向に延びるインプットであって、該第一の端部は該第一の本体に連結される、インプットと、
    該第二の本体に連結されるハウジングであって、該インプットと連係し、該ハウジングに対してインプットが運動し得るように構成される、ハウジングと、
    該ハウジング内解除スライドであって、該インプットに対してスライドするように構成される、解除スライドと、
    該軸方向に延びるインプットに対して一般に直角に解除スライドを通って延びるシャフトと、
    該シャフトに連結されるピニオンと、
    該シャフトの周囲に構成される第一のラップスプリングクラッチと、
    該シャフトの周囲に構成される第一のスリップクラッチ
    とからなり、該第一のラップスプリングクラッチは、第一の本体と第二の本体に対して加えられる力に依存して、該インプットを可変的に係合するように構成される、制動機構。
  29. 力が前記ハウジングに対する前記インプットに加えられる場合、該インプットが前記ピニオンと係合し、それによって、前記解除スライドが該インプットとともに運動することが強制されるように該解除スライドに力が加えられるように構成される、請求項28に記載の制動機構。
  30. 前記インプットとともに解除スライドが運動することが、前記第一のラップスプリングクラッチに前記クラッチがラップオープンするような形式で衝突する、請求項29に記載の制動機構。
  31. 前記インプットが前記ピニオンと嵌合するように構成されるらせん形ラックである、請求項29に記載の制動機構。
  32. 第一の本体と第二の本体との間の相対運動を制御可能に調節するための制動機構であって、該制動機構は、
    第一の端部と第二の端部とを有し軸方向に延びるシャフトであって、該第一の端部は該第一の本体に連結される、シャフトと、
    該第二の本体に連結されるシャーシであって、該シャフトと連係し、該シャーシに対して該シャフトが運動し得るように構成される、シャーシと、
    該シャーシと係合するように構成される、圧縮力を生じる力発生器と、
    該力発生器からの該圧縮力を受容するように構成される、第一の溝と第二の溝とを有するロックホルダと、
    該ロックホルダの第一の溝と第二の溝とに受容される第一のロックプレートおよび第二のロックプレートであって、それぞれシャフトが通って延びる穴を有する第一のロックプレートおよび第二のロックプレートと、
    該ロックホルダおよび該力発生器と連係する移動止め機構
    とからなる、制動機構。
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