JP2007535216A - 強調された主観的ステレオオーディオのためのシステムと方法 - Google Patents

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Abstract

本発明は改良された音響特性を有するオーディオ通信システムと方法に関する。本発明は客観的ステレオイメージに比較してステレオ音のより良い主観的印象を与える音ピクチャーをシミュレートするためにハース効果を使う。それはステレオの主観的感知性と妥協すること無しに、組み合わされるエコーキャンセラー用に最適な方法でステレオイメージを提供するためのシステムと方法を提供する。

Description

本発明は改良された音響特性(acoustic characteristics)を有するオーディオ通信(audio communication)のシステムと方法に関し、特に改良されたステレオオーディオエコーキャンセレーション性能(stereo audio echo cancellation performance)を有する会議システム(conferencing system)に関する。
ラウドスピーカー(loudspeakers)を使う従来の会議システムセットアップ(conferencing system set−up)では、別々のサイト(separate sites)に2つ以上の通信ユニット(communication
units)が置かれる。会議システムを使って1つのサイトからもう1つサイトへ送信される信号は幾つかの遅延(delays)を経るが、これらの遅延は送信遅延(transmission delay)と処理遅延(processing delay)を含む。ビデオ会議システム用では、ビデオ信号についての該処理遅延はオーディオ信号についての処理遅延より可成り大きい。該ビデオ及びオーディオ信号が同時に同相で(in phase)提供され(presented)ねばならないので、より長いビデオ信号遅延を補償(compensate)するために該送信及び受信信号路(transmitting and receiving signal paths)内で該オーディオ信号にリップシンク遅延(lip sync delay)が意図的(purposefully)に導入される。
従来の会議システムでは、1つ以上のマイクロホンがサイトAで音波(sound wave)を取り込み(captures)、該音波を第1オーディオ信号(first audio signal)に変換(transforms)する。該第1オーディオ信号はサイトBへ送信されるが、そこではテレビジョンセット(television set)又は増幅器及びラウドスピーカー(amplifier and loudspeaker)がサイトAで発生された該第1オーディオ信号を該音波に変換することにより元の音波を再生(reproduces)する。サイトBで該作られた音波は、サイトBでそのオーディオ取り込みシステム(audio capturing system)により部分的に取り込まれ、第2オーディオ信号に変換され、サイトAの該システムへ送信し返される(transmitted back)。1つのサイトで取り込まれ、もう1つのサイトへ送信され、そして次いでその最初のサイトへ送信し返された音波を持つこの問題は音響エコー(acoustic echo)と呼ばれる。その最も厳しい現れ(manifestation)では、そのループ利得(loop gain)が1(unity)を超えると、該音響エコーはフイードバック音(feedback sound)を引き起こす。もし該システムセットアップ内に、特に上記で述べたリップシンク遅延のために、ビデオ会議システムで普通にある様に、遅延があれば、該音響エコーは又サイトA及びサイトBの両者での参加者(participants)に自分自身を聞こえさせ、該会議システム上での会話(conversation)を困難にさせる。該音響エコー問題は、下記で説明される、音響エコーキャンセラー(acoustic echo canceller)を使って通常解決される。
図1はビデオ会議システムの全体図である。このシステムは2つのサイト、AとBに分布(distributed)する。該会議システムセットアップに関しては、ビデオ会議モジュール(video conferencing module)が2つより多いサイトに分布し得て、又該システムセットアップは1つのサイトだけがラウドスピーカー
を有する時機能する。該ビデオモジュールはサイトAには、ビデオ画像を取り込むビデオ取り込みシステム1141と、該ビデオ画像を符号化(encodes)するビデオサブシステム1150と、を有する。平行して、音波はオーディオ取り込みシステム1111により取り込まれ、オーディオサブシステム1130は該音波を音響信号に符号化する。該ビデオ符号化システム内の処理遅延のために、該制御システム1160は、該ビデオ及びオーディオ信号間の同期を達成するよう、リップシンク遅延1163により、該オーディオ信号に追加の遅延を導入する。該ビデオ及びオーディオ信号はマルチプレクサー(multiplexer)1161で一緒に混合され、最終信号(resulting signal)、オーディオ−ビデオ信号(audio−video signal)は該送信チャンネル1300上をサイトBへ送られる。追加のリップシンク遅延1262がサイトBで挿入される。更に、該オーディオ提供デバイス(audio presenting device)1221により提供された該オーディオ信号はサイトBで音波として具体化される。サイトBで提供された音波の1部は、直接音波(direct sound wave)としてか、又は反射音波(reflected sound wave)としてか何れかでオーディオ取り込みデバイス1211へ到着する。サイトBで該音を取り込み、この音を組み合わされた遅延(associated delays)と一緒にサイトAへ送信し返すことは該エコーを形成する。説明された全遅延は合計されて可成りになり、従って、該ビデオ会議システムでのエコーキャンセラー用の品質要求は特に高度である。
図2は、図1のビデオ会議システム内のオーディオシステムの部分であってもよい音響エコーキャンセラーサブシステムの例を示す。該参加サイト(participant site)の少なくとも1つは、該通信システム内のエコーを減らすために該音響エコーキャンセラーサブシステム(acoustic echo canceller subsystem)を有する。該音響エコーキャンセラーサブシステム2100はデジタル音響エコーキャンセラーのフルバンドモデル(full band model)である。フルバンドモデルは該オーディオ信号の完全なオーディオバンド(例えば、20kHzまで;ビデオ会議用では該バンドは典型的には7kHzまで、オーディオ会議では該バンドは3.4kHzまで)を直接処理する。
既に述べた様に、音響エコーの補償は音響エコーキャンセラーにより普通達成される。該音響エコーキャンセラーはスタンドアローンデバイス(stand−alone device)であるか、又は通信システムの場合の中の集積化部品である。該音響エコーキャンセラーは、例えば線形/非線形数学モデルを使って、サイトAからサイトBへ送信された音響信号を変換し、次いでサイトBからサイトAへ送信される該音響信号から該数学的に変調された音響信号を引き算する。より詳細には、例えばサイトBの該音響エコーキャンセラーサブシステム2100を参照すると、該音響エコーキャンセラーは該第1音響信号2131をサイトAから該音響システム2121の数学的モデラー(mathematical modeler)を通過させ、該エコー信号の見積もり2133を計算し、該見積もられたエコー信号をサイトBで取り込まれた第2オーディオ信号2132から引き算し、そして該見積もられたエコーだけ小さい、第2オーディオ信号2135(the second audio signal 2135,less the estimated echo)をサイトAへ送信し返す。図2の該エコーキャンセラーサブシステムは又、該音が該オーディオ取り込みデバイスにより取り込まれた位置で、該数学的モデルを環境の変化に従って更新又は適合させるために、見積もり誤差(estimation error)、すなわち、該見積もられたエコーと現実のエコーの間の差、を含む。
大抵のエコーキャンセラーで使われる音響システムのモデル2121は、直接の音と室内の反射の大部分との伝達関数(transfer function)を近似する、エ
フアイアール(FIR){有限インパルス応答(Finite Impulse Response)}フイルターである。該音響システム2121のフルバンドモデルは比較的複雑で、処理パワーを要し(processing power requiring)、該周波数バンドを幾つかのサブバンド(sub−bands)へ分ける、フルバンドへの代替え(alternative to full−band)、が普通好まれる。
エコーキャンセラー内のコア部品は既に述べた音響モデルである(最も普通にはエフアイアールフイルターにより実施される)。該音響モデルはラウドスピーカーからマイクロホンへのファーエンド信号(far end signal)の伝達関数を模擬するよう企てる。この適合モデル(adaptive model)は勾配探索アルゴリズム(gradient search algorithm)により更新される。該アルゴリズムは、該エコー見積もりが引き算された後の該信号の冪である誤差関数を最小化しようとする。モノ(mono)エコーキャンセラー用では、この解は作動し、それは均一で唯一の解である。
しかしながら、高品質通信(high quality communication)では、高品質多数チャンネルオーディオ、例えば、ステレオオーディオを送信し、提供することが屡々望まれる。ステレオオーディオは或る音組成(sound composition)からの異なる空間のオーディオを表す2つの分離したチャンネルからのオーディオ信号を含む。該チャンネルを各それぞれのラウドスピーカーに負荷するともっと忠実なオーディオ再生(audio reproduction)を創るが、それはリスナーが、該音組成が創られたオーディオ源間の空間的差を感知(perceive)するからである。
1つのラウドスピーカー上で演じられる(played)信号はもう1つのラウドスピーカー(複数を含む)上で提供される信号(signal presented)とは異なる。かくして、ステレオ(又は多数チャンネル)エコーキャンセラーについては、各それぞれのスピーカーからマイクロホンへの伝達関数は補償される必要がある。これはモノオーディオエコーキャンセレーションと比較して幾分異なる状況であり、それは2つの異なるが相関付けられた(correlated)補償すべき信号があるからである。
加えて、該異なるチャンネル内の相関は重要になる傾向がある。これは普通の勾配探索アルゴリズムを悩ませる。数学的に表すと、該相関は誤差関数へ幾つかの擬似最小解(false minimum solutions)を導入する。これは不在であるが(i.a.)非特許文献1で説明される。基本的問題は、多数チャンネルが線形的に関係付けられた信号を運ぶ時、適合アルゴリズムにより解かれた誤差関数に対応する正規関数の解は特異(singular)であることである。これは、その方程式に唯一な解は無く、無限の数の解があることを意味し、それは真の1つを除く全ては該送信室のインパルス応答(impulse responses of the transmission room)に依ることが示され得る(この背景では、該送信室は、例えば、記録される又はプログラムされた材料がファーエンド側でプレーバックされるので、該送信室も又合成された送信室を含んでもよい)。該勾配探索アルゴリズムは次いで最小値にトラップされてもよいが、該最小値は必ずしも真の最小解ではない。
このステレオエコーキャンセラー適合問題(adaptation problem)を表すもう1つの普通の方法は、室の応答の変化と該ステレオ画像内のオーディオの“動き(movement)”の間を区別することが難しいことである。例えば、該音響モデルはもし1人の話し手が該ファーエンド側の異なる場所で話しをスタートするなら再収斂(reconverge)せねばならない。この様な変化を充分速く追跡出来る適合アルゴリズムは無く、多数チャンネルの場合のモノエコーキャンセラーは満足すべき性能に帰
着しない。
該唯一性問題(uniqueness problem)を解く1つの共通のアプローチは該ラウドスピーカーオーディオ信号路内に非相関化(decorrelation)デバイスを付加することである。これは、該唯一性問題を解くが、該オーディオの望ましくない歪みを導入する。
もう1つのアプローチはハイブリッドモノ/ステレオエコーキャンセラー(hybrid mono/stereo echo canceller)を用いて該エコーキャンセラーを解くことであり、それは、例えステレオ信号又は材料も大部分の時間では2つの等しい信号を有し、すなわちモノ(mono)であると言う事実に基づく。
この問題にアプローチするハイブリッのモノ/ステレオエコーキャンセラーの変形は図3で示される。該システムは左(L)及び右(R)の合計、すなわちモノ応答、を作る(models)。更に、該システムはステレオ検出器(stereo detector)を備え、すなわち(i.a.)、ステレオが検出された時、該音響信号モデルに収斂を中断させる。該エコーのステレオ寄与はその時該モデルを擬似解(false solution)へ収斂させず、例えステレオが存在しても、モノエコーの満足すべき抑制が保持される。大抵の音響エコーキャンセラーにある非線形処理ユニット(non−linear processing unit)はそのステレオエコー信号のみなら残留モノエコー信号も除去/減衰させるよう修正される。上記説明のハイブリッドステレオ/モノエコーキャンセラーを用いてステレオエコー状況を解く時、その性能は、ファーエンド信号の客観的ステレオレベルを減ずると、増大する。しかしながら、ステレオの主観的感知性を減ずることは望ましくない。もしキャンセラーがモノ補償器に完全に基づくなら、ステレオ画像エコーは残留エコーと考えられ、該非線形処理ユニットにより扱われねばならない。
従って、本発明の目的は、ハイブリッドモノ/ステレオエコーキャンセリングシステムのより良い効果を達成するために主観的感知性(subjective perception)を減じることなく、客観的感知ステレオ(objective perception stereo)を減ずることである。
Steven L.Gat and Jacob Benesty、Acoustic signal processing for telecommunication、Boston:Kluwar Academic Publishers、2000
特に、本発明は、左(エル)及び右(アール)オーディオ信号を受信するファーエンドオーディオプレゼンターユニット(far−end audio presenter unit)から発するエコー寄与(echo contribution)に加えて、ニアエンドオーディオを含むエコー付加入力信号からのエコー減衰された出力信号を提供するよう調整されたオーディオエコーキャンセラーを開示するが、該ファーエンドオーディオプレゼンターユニットは、エル及びアールを加算するよう構成され、非遅延モノ信号(non−delayed mono signal)を創る第1加算器(first adder)と、予め規定された時間で前記非遅延モノ信号を遅延させるよう構成され、中央ラウドスピーカーに負荷される遅延モノ信号を創る遅延ユニットと、そして第1及び第2のエル及びアールのディデュースされた信号がそれぞれ負荷される左及び右スピーカーと、を有する。又本発明は該システムに対応する方法を提供する。
本発明を実行する最良モード
下記では、本発明は、好ましい実施例を説明し、そして付随図面を参照することにより論じられる。しかしながら、例え特定の実施例がビデオ会議を関連して説明されても、当業者は同封の独立請求項内で規定された本発明の範囲内で他の応用と変型を実現するであろう。
本発明は音響学(acoustics)の技術で良く知られるいわゆるハース効果(Haas−effect)に基づく。該ハース効果は又先行効果(precedence effect)としても知られ、両耳で聞かれるが、異なる時刻に到着する音源の方向を正しく識別する人間の心理音響学的現象(psychoacoustic phenomina)を説明する。頭の形状により(離れ隔てられ、バリアにより分離された2つの耳)何等かの源からの直接音は最初該音源に最も近い耳に、次いで最も遠く離れた耳に入る。該ハース効果は、もし続く到着がオーディオレベルによる25−35ミリ秒より短く遅延するなら、如何に人間が該最初に到着する音に基づいて音源の場所を突き止める(localize)かを説明する。もし後れた到着がこれより長いなら、2つの個別音(two distinct sounds)が聞かれる。該ハース効果は例え第2到着が第1より声高(louder)でも成立する(例え10dB程の大きさのレベルででも)。
本発明は客観的ステレオイメージ(objective stereo image)と比較してもステレオ音のよりよい主観的印象を与える音ピクチャー(sound picture)をシミュレートするためにこの効果を使う。それはステレオの主観的感知性と妥協することなく、組み合わせエコーキャンセラー用に最適の方法でステレオイメージを与えるシステムと方法を提供する。
図4は本発明の1実施例のオーディオ提供(presentation)システムを示す。左及び右信号は合計され1/2を掛け算され(正しいレベルを得るため)、モノ信号を創る。該モノ信号は遅延させられ、その後中央スピーカー上で演奏(played)される。該モノ信号はステレオ強調利得(stereo enhancement gain)gを掛け算され、それぞれ該右及び左信号から引き算される。該引き算された信号は、該ステレオイメージ利得(stereo image gain)gで掛け算されることにより減衰させられ、その後右及び左(衛星)スピーカー上で演奏される。
該利得g及び該遅延の選択はその結果に重要である。最良のエコーキャンセラー用に、gは出来るだけ低く選択されるべきである。経験は0のステレオ強調利得g、5−10msの範囲内の時間遅延そして−12dBのgがステレオ感知性を保持することを示した。
ステレオ強調利得gは、該衛星スピーカーからモノ/合計信号の部分を除去することにより、該ステレオイメージを拡大する。この技術は、僅かに異なって提供されるが、3次元オーディオ提供技術から知られる。左及び右衛星スピーカー上の修正された信号は、それぞれ
L’=(L*(1−g/2)−R*(g/2))*g
R’=(R*(1−g/2)−L*(g/2))*g
該強調利得は0から1の範囲内で選択され得る。0は強調無しであり、元の左及び右信号がそれぞれ左及び右衛星スピーカー上で未修整で演奏される。1はフル強調(full
enhancement)で、モノ信号は該衛星スピーカー上で演奏されるオーディオは無いことを意味することに帰着する。
上記表現から見られ得る様に、該2つの利得gとgは独立ではない。もし強調利得
が0より上に増加するなら、衛星スピーカー上で同じ客観的オーディオレベルを保持するためにイメージ利得は増加される必要がある。しかしながら、該ステレオイメージが拡大されると、これはステレオの主観的感知性を保持するためには必ずしも真ではない。かくして、該客観的ステレオイメージレベルは該強調利得を使って更に減じられることが出来る。
図5は該システムの一般化バージョンである。
該左及び右チャンネルは合計され、フイルターHでフイルターされる。図4と比較して、このフイルターは1/2による掛け算(multiplication)及び遅延の両者を組み入れる。
該左及び右チャンネルは両者共直接フイルターHでフイルターされ、クロスオーバーフイルターHでフイルターされた相対する信号と合計される。図4と比較すると、H及びHの組み合わせは強調利得及びイメージ利得を構成する。
もっと一般的フイルターを使うことにより、更に進んだ改善/ステレオエコー減少を得ることが出来る。該強調利得、該イメージ利得そして該遅延は種々の周波数用に個別に最適化されることが可能である。加えて、他の周波数バンドの該ステレオ情報を保持しながら、人間のステレオ感知性に少ししか寄与しない周波数バンドのステレオ情報を全て慎重に除去することが可能である。
本発明はステレオの主観的感知性を保持しながら、全体の客観的ステレオイメージレベルを減じる。従ってそれは、ステレオエコー制御用にハイブリッドモノ/ステレオエコーキャンセラーアルゴリズムを使うことにより導入される欠点を減じる。ステレオイメージエコー(stereo image echo)が残留エコー(residual echo)と比肩出来るレベルまで客観的に下げられるので、殆ど全ての高品質音響エコーキャンセラーに存在するありふれた非線形処理アルゴリズムを使ってステレオイメージエコーは残留エコー(residual echo)として取り扱われ得る。
本発明は更に該衛星スピーカー上の必要なオーディオレベルを減じ、従ってより小さく、より廉価な、該システムに適合しやすいスピーカーが使われ得る。
本発明をもっと容易に理解可能にするため、下記議論は付随する図面を参照する。
従来の会議システムセットアップの詳細ブロック線図である。 音響エコーキャンセラーサブシステムのより接近した図である。 ステレオオーディオエコーキャンセラーシステムの例のブロック線図である。 本発明の第1実施例のファーエンドオーディオプレゼンターユニットである。 本発明の第2実施例のファーエンドオーディオプレゼンターユニットである。

Claims (14)

  1. 左(エル)及び右(アール)オーディオ信号を受信するファーエンドオーディオプレゼンターユニットから発するエコー寄与に加えてニアエンドオーディオを含むエコー付加された入力信号からエコー減衰した出力信号を提供するよう調整されたオーディオエコーキャンセラーシステムに於いて、該ファーエンドオーディオプレゼンターユニットが、エルとアールを加算するよう構成され、非遅延モノ信号を創る第1加算器と、予め規定された時間で前記非遅延モノ信号を遅延させるよう構成され、1つ以上の主ラウドスピーカー(複数を含む)に負荷される遅延したモノ信号を創る遅延ユニットと、そして第1及び第2のエル及び/又はアールのディデュースされた信号がそれぞれ負荷される1つ以上の左及び1つ以上の右ラウドスピーカー(複数を含む)と、を具備することを特徴とするオーディオエコーキャンセラーシステム。
  2. 前記遅延ユニットが前記第1加算器に続く第1フイルター(H)内に集積されることを特徴とする請求項1のオーディオエコーキャンセラーシステム。
  3. 更に、第2フイルター(H)によりフイルターされたアールを第3フイルター(H)によりフイルターされたエルと加算するよう構成され、前記第1のエル及び/又はアールのディデュースされた信号を創る第2加算器と、
    前記第2フイルター(H)によりフイルターされたエルを第3フイルター(H)によりフイルターされたアールと加算するよう構成され、前記第2のエル及び/又はアールのディデュースされた信号を創る第3加算器と、を具備することを特徴とする請求項2のオーディオエコーキャンセラーシステム。
  4. 更に、前記非遅延モノ信号を形成するために、第1加算器出力に1/2を掛け算するよう構成され、前記第1加算器に続く減衰器を具備することを特徴とする請求項1のオーディオエコーキャンセラーシステム。
  5. 前記1つ以上の左及び1つ以上の右ラウドスピーカー(複数を含む)に負荷される前に、該第1及び第2のエル及び/又はアールのディデュースされた信号がそれぞれ第1利得、Gと掛け算されることを特徴とする請求項1又は4のオーディオエコーキャンセラーシステム。
  6. 該第1のエル及び/又はアールのディデュースされた信号がエルであり、該第2のエル及び/又はアールのディデュースされた信号がアールであることを特徴とする請求項5のオーディオエコーキャンセラーシステム。
  7. 更に、該第1のエル及び/又はアールのディデュースされた信号を創り、第2利得Gを掛け算された前記非遅延モノ信号をエルから引き算するよう構成された第1引き算器と、
    該第2のエル及び/又はアールのディデュースされた信号を創り、該第2利得Gを掛け算された前記非遅延モノ信号をアールから引き算するよう構成された第2引き算器と、を具備することを特徴とする請求項5のオーディオエコーキャンセラーシステム。
  8. 左(エル)及び右(アール)オーディオ信号を受信するファーエンドオーディオプレゼンターユニットから発するエコー寄与に加えてニアエンドオーディオを含むエコー付加された入力信号からエコー減衰した出力信号を提供するオーディオエコーキャンセラーシステムの方法に於いて、該方法が
    非遅延モノ信号を創るためにエルとアールを加算する過程と、
    1つ以上の主ラウドスピーカー(複数を含む)に負荷される遅延したモノ信号を創るた
    めに予め規定された時間で前記非遅延モノ信号を遅延させる過程と、
    1つ以上の左及び1つ以上の右ラウドスピーカー(複数を含む)に第1及び第2のエル及び/又はアールのディデュースされた信号をそれぞれ負荷する過程と、を具備することを特徴とする該方法。
  9. 前記遅延させる過程が第1フイルター(H)で行われることを特徴とする請求項8の方法。
  10. 更に、前記第1のエル及び/又はアールのディデュースされた信号を創るために第2フイルター(H)によりフイルターされたアールを第3フイルター(H)によりフイルターされたエルに加算する過程と、
    前記第2のエル及び/又はアールのディデュースされた信号を創るために前記第2フイルター(H)によりフイルターされたエルを前記第3フイルター(H)によりフイルターされたアールに加算する過程と、
    を具備することを特徴とする請求項8又は9の方法。
  11. 非遅延モノ信号を創るためにエルとアールを加算する該過程が、その結果を、前記非遅延モノ信号を形成するために、1/2で減衰させる過程を更に備えることを特徴とする請求項8の方法。
  12. 更に、前記1つ以上の左及び1つ以上の右ラウドスピーカー(複数を含む)に負荷される前に、該第1及び第2のエル及び/又はアールのディデュースされた信号にそれぞれ第1利得Giを掛け算する過程を具備することを特徴とする請求項8又は11の方法。
  13. 該第1のエル及び/又はアールのディデュースされた信号がエルであり、該第2のエル及び/又はアールのディデュースされた信号がアールであることを特徴とする請求項12の方法。
  14. 更に、該第1のエル及び/又はアールのディデュースされた信号を創るために第2利得Gを掛け算された前記非遅延モノ信号をエルから引き算する過程と、
    該第2のエル及び/又はアールのディデュースされた信号を創るために該第2利得Gを掛け算された前記非遅延モノ信号をアールから引き算する過程と、
    を具備することを特徴とする請求項12の方法。
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