JP2007533867A - 可染性ポリオレフィン繊維及び布 - Google Patents

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Abstract

【課題】可染性ポリオレフィン繊維及び布の提供。
【解決手段】ポリオレフィン繊維及びフィラメント、及びそれらから作られた布は、可染性添加剤の組み合わせによって可染性になる。可染性添加剤の組み合わせは、ポリアミド、コポリアミド及びポリエーテルポリアミドからなる群から選択される少なくとも1種の化合物と少なくとも1種のエチレン酢酸ビニルを含む。染色されたポリオレフィン繊維及び布は、安定剤の組み合わせの使用によって光安定になり、そしてそれは紫外線安定剤からなる群から選択される少なくとも1種の化合物とヒンダードアミン光安定剤からなる群から選択される少なくとも1種の化合物を含む。紫外線安定剤は、例えばヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール又はトリス−アリール−s−トリアジンである。ヒンダードアミン光安定剤は、例えば高分子量のもの、例えば1000g/mol以上のものである。染料は、例えばアントラキノンブルー染料(anthraquinon blue dye)、アントラキノンレッド染料(anthraquinon red dye)、ジアゾレッド染料(diazo red dye)又はニトロイエロー染料(nitro yellow dye)である。
【選択図】なし

Description

本発明は、優れた可染性及び耐光堅牢性を示すオレフィンポリマー繊維及び布に関する。該繊維は、衣料品、カーペット、布張り、使い捨て医療衣、おむつ等に有用である。
ポリオレフィン、例えばポリプロピレンは、多くの好都合な物理的性質を有する。しかしながら、染色されるためのその固有能力は、非常に乏しい。可染性であり、しかも光安定なポリオレフィン組成物、特にポリプロピレン繊維の切実な必要性が、長い間存在している。
最も多くの場合、繊維形状の着色ポリプロピレンは、固体顔料の添加によって得られる。残念ながら、固体顔料を有する繊維は、染色繊維程には色が鮮やかでない。更に、染料と比較した場合、顔料の数には制限があるために、非常に限定されたスペクトル選択しかできない。同様に、顔料の使用は、ポリプロピレンから作成される衣料品へ適用され得る柄模様を制限する。そのうえ、特定の顔料は、ポリプロピレン繊維の伸縮性及び最終性質に影響を及ぼす。ポリエチレンのような他のポリオレフィンも同様の欠点を持つ。可染性ポリオレフィン組成物、例えばポリプロピレン繊維の必要性が継続して存在している。可染性であり、かつ光安定なポリオレフィンが特に必要とされている。
米国特許第5,140,065号明細書は、ブロックポリエーテルポリアミド、ブロックポリエーテルエステルポリアミド、非晶質コポリアミド及び変性コポリオレフィンを含む顔料相溶性熱可塑性成形組成物を開示している。
米国特許第6,054,215号明細書は、可染性ポリプロピレン繊維を教示している。
米国特許第5,130,069号明細書は、特定のポリマー添加剤を含む可染性ポリプロピレン繊維を開示している。
国際出願公開第97/47684号パンフレットは、アイソタクチックポリプロピレン、コポリアミド、及びEVAコポリマーを含む分散染料のための親和力を示すポリプロピレン組成物を開示している。
米国特許第5,140,065号明細書。 米国特許第6,054,215号明細書。 米国特許第5,130,069号明細書。 国際出願公開第97/47684号パンフレット。
驚くべきことに、ポリアミド/エチレン酢酸ビニル可染性添加剤ブレンド、少なくとも1種の紫外線吸収剤、及び少なくとも1種のヒンダードアミン光安定剤を含むポリオレフィン組成物は効果的に染色され、かつ光安定であることが発見された。
本発明は、i)ポリオレフィン基材、ii)ポリアミド、コポリアミド及びポリエーテルポリアミドからなる群から選択される少なくとも1種の可染性添加剤化合物とエチレン酢酸ビニルコポリマーからなる群から選択される少なくとも1種の可染性添加剤化合物の組み合わせの有効量、iii)紫外線吸収剤からなる群から選択される少なくとも1種の添加剤化合物とヒンダードアミン光安定剤からなる群から選択される少なくとも1種の添
加剤化合物の組み合わせの有効量を含む溶融ブレンドからなる染色された光安定なポリオレフィン繊維又はフィラメントであって、更に少なくとも1種の分散染料を含むポリオレフィン繊維又はフィラメントに関する。
本発明はまた、染色された光安定なポリオレフィン繊維又はフィラメントを製造するための方法であって、
該方法は、i)ポリオレフィン基材、ii)ポリアミド、コポリアミド及びポリエーテルポリアミドからなる群から選択される少なくとも1種の可染性添加剤化合物とエチレン酢酸ビニルコポリマーからなる群から選択される少なくとも1種の可染性添加剤化合物の組み合わせの有効量、iii)紫外線吸収剤からなる群から選択される少なくとも1種の添加剤化合物とヒンダードアミン光安定剤からなる群から選択される少なくとも1種の添加剤化合物の組み合わせの有効量を含む組成物を溶融ブレンドすること、及び、更に、上記溶融ブレンドを少なくとも1種の分散染料で処理することからなる方法に関する。
ポリオレフィン基材の例は以下のものである。
1.モノオレフィン及びジオレフィンのポリマー、例えばポリプロピレン、ポリイソブチレン、ポリブテ−1−エン、ポリ−4−メチルペンテ−1−エン、ポリイソプレン又はポリブタジエン、並びにシクロオレフィン、例えばシクロペンテン又はノルボルネンのポリマー、ポリエチレン(所望により架橋され得る)、例えば高密度ポリエチレン(HDPE)、高密度及び高分子量ポリエチレン(HDPE−HMW)、高密度及び超高分子量ポリエチレン(HDPE−UHMW)、中密度ポリエチレン(MDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、(VLDPE)及び(ULDPE)。
ポリオレフィン、すなわち前の段落において例示したモノオレフィンのポリマー、例えばポリエチレン及びポリプロピレンは、異なる方法によりそしてとりわけ以下の方法により調製され得る:
i)ラジカル重合(通常は高圧下において及び上昇した温度において)。
ii)通常、周期表のIVb、Vb、VIb又はVIII群の金属の一つ又はそれ以上を含む触媒を使用した触媒重合。これらの金属は通常、一つ又はそれ以上の配位子、典型的にはπ又はσ−配位し得るオキシド、ハロゲン化物、アルコレート、エステル、エーテル、アミン、アルキル、アルケニル及び/又はアリールを有する。これらの金属錯体は遊離形態であるか、又は基材に、典型的には活性化塩化マグネシウム、チタン(III)クロリド、アルミナ又は酸化ケイ素に固定され得る。これらの触媒は、重合媒体中に可溶又は不溶であり得る。該触媒は重合においてそのまま使用され得、又は他の活性化剤、典型的には金属アルキル、金属ヒドリド、金属アルキルハライド、金属アルキルオキシド又は金属アルキルオキサンであって、該金属が周期表のIa、IIaおよび/又はIIIa群の元素であるものが使用されることができる。該活性化剤は、他のエステル、エーテル、アミン又はシリルエーテル基で都合良く変性され得る。これらの触媒系は、通常、フィリップス、スタンダード・オイル・インディアナ、チグラー(−ナッタ)、TNZ(デュポン)、メタロセン又はシングルサイト触媒(SSC)と命名される。
2.1.)で言及されたポリマーの混合物、例えばポリプロピレンとポリイソブチレン、ポリプロピレンとポリエチレン(例えば、PP/HDPE、PP/LDPE)の混合物、及び異なる型のポリエチレンの混合物(例えば、LDPE/HDPE)。
3.モノオレフィン及びジオレフィンの互いの又は他のビニルモノマーとのコポリマー、例えばエチレン/プロピレンコポリマー、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)及びそれの低密度ポリエチレン(LDPE)との混合物、プロピレン/ブテ−1−エンコポリマー、プロピレン/イソブチレンコポリマー、エチレン/ブテ−1−エンコポリマー、エ
チレン/ヘキセンコポリマー、エチレン/メチルペンテンコポリマー、エチレン/ヘプテンコポリマー、エチレン/オクテンコポリマー、プロピレン/ブタジエンコポリマー、イソブチレン/イソプレンコポリマー、エチレン/アルキルアクリレートコポリマー、エチレン/アルキルメタクリレートコポリマー、エチレン/酢酸ビニルコポリマー及び一酸化炭素とのそれらのコポリマー、又はエチレン/アクリル酸コポリマー及びそれらの塩(アイオノマー)ならびにエチレンとプロピレン及びへキサジエン、ジシクロペンタジエン又はエチリデン−ノルボルネンのようなジエンとのターポリマー;及びそのようなコポリマーの互いの及び1)で上述したポリマーとの混合物、例えばポリプロピレン/エチレン−プロピレンコポリマー、LDPE/エチレン−酢酸ビニルコポリマー(EVA)、LDPE/エチレン−アクリル酸コポリマー(EAA)、LLDPE/EVA、LLDPE/EAA及び交互又はランダムのポリアルキレン/一酸化炭素コポリマー及びそれらの他のポリマー、例えばポリアミドとの混合物。
本発明のポリオレフィンは、例えば、ポリプロピレンホモ−及びコポリマー、及びポリエチレンホモ−及びコポリマーである。例えば、ポリプロピレン、高密度ポリエチレン(HDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)及びポリプロピレンのランダム及び耐衝撃性コポリマー。
オレフィンポリマーのブレンド又はアロイを使用することは、本発明の範囲内である。
本発明の可染性添加剤は、ポリアミド、コポリアミド及びポリエーテルポリアミドからなる群から選択される少なくとも1種の化合物とエチレン酢酸ビニルコポリマーからなる群から選択される少なくとも1種の化合物の組み合わせである。特に興味深いものはコポリアミドである。
ポリアミド及びコポリアミドは、例えば国際出願公開第97/47684号パンフレット及び米国特許第5,130,069号明細書に開示されるものである。本発明のポリアミド及びコポリアミドは、例えば低結晶化度のものである。
ポリアミドは、アミノ基とカルボン酸基の間に少なくとも2個の炭素原子を有するモノアミノ−モノカルボン酸又はそのラクタムの、実質的に等モル比のアミノ基間に少なくとも2個の炭素原子を有するジアミンとジカルボン酸の、又は、上記で定義したモノアミノカルボン酸又はそのラクタムと実質的に等モル比のジアミンとジカルボン酸と一緒の重合によって製造されるものである。用語‘‘実質的に等モル’’比は、厳密な等モル比及び結果として得られるポリアミドの粘度を安定化させるために、慣用の技術において必要とされるモル比からわずかにずれたモル比の双方を含む。
ジカルボン酸は、その官能誘導体の形態で、例えばエステル又は酸塩化物の形態で使用され得る。
ポリアミドを製造するために有用な前述のモノアミノ−モノカルボン酸又はそのラクタムの例は、アミノ基とカルボン酸基の間に2ないし16個の炭素原子を含む化合物であり、前記炭素原子数は、ラクタムの場合、−CO−NH−基を含む環を形成する炭素原子数である。アミノカルボン酸とラクタムの特別な例としては、ε−アミノカプロン酸、ブチロラクタム、ピバロラクタム、ε−カプロラクタム、カプリルラクタム、エナントラクタム、ウンデカノラクタム、ドデカノラクタム及び、3−及び4−アミノ安息香酸が言及され得る。
ポリアミドの製造において使用するのに適当なジアミンは、直鎖及び枝分かれ鎖のアルキル、アリール及びアルカリルジアミンを含む。詳細なジアミンは、トリメチレンジアミ
ン、テトラメチレンジアミン、ペンタメチレンジアミン、オクタメチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン(しばしば好ましい)、トリメチルヘキサメチレンジアミン、m−フェニレンジアミン及びm−キシレンジアミンである。
ジカルボン酸は、式HOOC−B−COOH(式中、Bは、少なくとも2個の炭素原子を含む2価の脂肪族基又は芳香族基を表わす。)で表わされ得る。
脂肪族酸の例は、セバシン酸、オクタデカンジオン酸、スベリン酸、グルタル酸、ピメリン酸及びアジピン酸である。
結晶性及び非晶性ポリアミドの双方は、それらの溶媒耐性のためにしばしば好まれる結晶種と共に使用され得る。ポリアミド又はそれらがしばしば呼称されるところのナイロンの典型的な例は、例えばポリアミド−6(ポリカプロラクタム)、6,6(ポリヘキサメチレンアジパミド)、11、12、4,6、6,10及び6,12、並びに、テレフタル酸及び/又はイソフタル酸とトリメチルヘキサメチレンジアミンからのポリアミド、アジピン酸とm−キシレンジアミンからのポリアミド、アジピン酸、アゼライン酸と2,2−ビス(p−アミノフェニル)プロパン又は2,2−ビス−(p−アミノシクロヘキシル)プロパンからのポリアミド及び、テレフタル酸と4,4’−ジアミノジシクロヘキシルメタンからのポリアミドを含む。2種以上の上述のポリアミド又はそのプレポリマーの混合物及び/又はコポリマーもまた本発明の範囲内である。好ましいポリアミドは、ポリアミド6、4,6、6,6、6,9、6,10、6,12、11及び12であり、最も好ましいものはポリアミド6,6である。
ポリアミドは、分子量調節剤の存在下において、ポリアミドを形成する成分の開環重合又は重縮合によって得られ得る。分子量調節剤としては、4ないし20個の炭素原子を有するジカルボン酸が通常使用され、より特には、脂肪族ジカルボン酸、例えば琥珀酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカンジカルボン酸及びドデカンジカルボン酸、芳香族ジカルボン酸、例えばテレフタル酸、イソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸及び3−スルホイソフタル酸アルカリ金属塩、及び脂環式ジカルボン酸、例えば1,4−シクロヘキサンジカルボン酸、ジシクロヘキシル−4,4’−ジカルボン酸が使用される。これらのカルボン酸のハロゲノ又はスルホキシル誘導体もまた使用される。これらの化合物の例は、脂肪族ジカルボン酸及び芳香族ジカルボン酸であり、より好ましいものは、アジピン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル酸及び3−スルホイソフタル酸アルカリ金属塩である。
コポリアミドは、上記ポリアミドの重縮合生成物からなる。
コポリアミド成分は、適当なモノマー混合物、好ましくは、8ないし12個の炭素原子、好ましくは12個の炭素原子を有する直鎖の脂肪族鎖を有し、かつ多量のイオン基を含まない単位を、多量に、例えば約10質量%以上、好ましくは約20ないし約40質量%含むモノマー混合物の重縮合によって得られる。これらのコポリアミドは市販で入手可能である。本発明の組成物における成分として適当な典型的なコポリアミドは、例えば、40:20:40又は40:40:20の組成(質量に基づく)を有するモノマー混合物PA6/PA6,6/PA12の重縮合生成物であるナイロン型のポリアミド(PA)である。
例えば、コポリアミドは、6ないし12個の炭素原子を有するラクタム及び6ないし12個の炭素原子を有するアミノ−カルボン酸、及び、等モル量の4ないし12個の炭素原子を有するジアミンと6ないし36個の炭素原子を有するジ一級カルボン酸からなる群から選択される少なくとも2つの化合物の重縮合生成物を含む。
例えば、コポリアミドは、コポリアミドに基づき約20ないし約90質量%の少なくとも1種の6ないし12個の炭素原子を有するラクタム又はアミノカルボン酸(例えば、直鎖状の脂肪族)及びコポリアミドに基づき約80ないし約10質量%の等モル量の4ないし12個の炭素原子を有するジアミン及び6ないし36個の炭素原子を有するジ一級カルボン酸の重縮合生成物を含む。
例えば、コポリアミドにおけるラクタム又はアミノカルボン酸の量は、コポリアミドに基づき、約20ないし約60質量%である。
例えば、コポリアミドは、コポリアミドの質量に基づき、約20ないし約90質量%の少なくとも2種のシクロラクタム又は少なくとも2種のアミノカルボン酸及び約80ないし約10質量%の等モル量のジアミン及びジカルボン酸の重縮合生成物を含む。
例えば、コポリアミドは、約20ないし約90質量%の少なくとも1種のラクタム又はアミノカルボン酸及び約80ないし約10質量%の等モル量のピペラジンン及び6ないし36個の炭素原子を有するジカルボン酸の重縮合生成物からなる。
コポリアミド成分におけるジアミンは、ジ一級アミン(diprimary amine)又はジ二級アミン(disecondary amine)、例えばピペラジンであり得る。
コポリアミド成分は、例えば、ラクタム又はカルボン酸成分の量がコポリマーに基づき約20質量%ないし約60質量%であり、かつ該ラクタム又はカルボン酸成分が少なくとも2種のシクロラクタム又は直鎖状の脂肪族アミノカルボン酸の混合物を含むコポリアミドからなる。
例えば、本発明のコポリアミドにおいて、ラクタム又はカルボン酸成分は、コポリアミドに基づき約15%ないし約60%の11−アミノウンデカン酸及び/又は12−アミノドデカン酸を含む。
例えば、本発明のコポリアミド成分はピペラジン基を含む。
コポリアミド成分は、好ましくは、DIN53727に従って測定すると(m−クレゾール;c=0、25g/50mL;ウッベローデ粘度計;キャピラリーII;25℃)、1.4ないし1.9の相対粘度(ηrel)を有する。
個々のポリアミドセグメントが規則正しい形態と同様にランダムな形態として存在し得るところのコポリアミドの分子量分布は、基本的に可染性に影響を及ぼさず、かつ配合物の加工性にも比較的少しの影響しか及ぼさない。
適当なコポリアミドは市販で入手可能である。
本発明のコポリアミドは、米国特許第5,130,069号明細書に記載されるものであり得る。
本発明のポリエーテルポリアミドは、ポリエーテルジアミン、ジカルボン酸、二量体酸、及びラクタム例えば、カプロラクタムの重縮合によって形成された生成物である。ポリエーテルポリアミドは、例えばブロックコポリマーである。例えば、本発明のポリエーテルポリアミドは、カプロラクタム、二量体酸及びジェファミンD−2000等のポリエー
テルジアミンの重縮合によって形成される。
本発明のポリエーテルポリアミドは、例えば、米国特許第5,140,065号明細書及び米国特許第4,356,300号明細書に開示されている。
本発明のエチレン酢酸ビニルコポリマーは、例えば、ISO1133に従って測定すると190℃、2.12N(2.16kg)の圧力において約3ないし約8g/10分のMFR(メルトフローレート)値、DIN53455に従って測定すると約0.93ないし約0.96g/cm3の密度、及びDIN53460に従って測定すると約35ないし約65℃のVICAT点を有する。
適当なエチレン酢酸ビニル(EVA)コポリマーは、EVAの質量に基づき約18質量%ないし約33質量%の酢酸ビニル、又は約27質量%ないし約29質量%の酢酸ビニルを含み、及び/又は上記したように約5ないし約8g/10分のMFR値を有するものである。
本発明の組成物における可染性添加剤とポリオレフィン成分の質量比は約0.1:99.9ないし約40:60である。多くの適用において、可染性添加剤はポリオレフィン成分の質量に基づき約0.1質量%ないし約15質量%、例えば、ポリオレフィン成分の質量に基づき約0.5質量%ないし約10質量%存在する。例えば、可染性添加剤は、ポリオレフィン成分の質量に基づき約7質量%ないし約9質量%、又は約8質量%存在する。
該添加剤又はポリアミド、コポリアミド及びポリエーテルポリアミドからなる群から選択される添加剤とエチレン酢酸ビニルコポリマーの質量比は、約1:9ないし約9:1、例えば約1:7ないし約7:1、約1:5ないし約5:1又は約1:3ないし約3:1である。
本発明の紫外線吸収剤(UVA)は、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン、α−シアノアクリレート、オキサニリド、トリス−アリール−s−トリアジン、シンナメート、マロネート、ベンゾエート及びサリチレートからなる群から選択される。
例えば、本発明のUVAは、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン及びトリス−アリール−s−トリアジンからなる群から選択される。
例えば、本発明のUVAは、ヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール及びトリス−アリール−s−トリアジンからなる群から選択される。
本発明のヒドロキシフェニルベンゾトリアゾールUV吸収剤は、例えば、米国特許第3,004,896号明細書;米国特許第3,055,896号明細書;米国特許第3,072,585号明細書;米国特許第3,074,910号明細書;米国特許第3,189,615号明細書;米国特許第3,218,332号明細書;米国特許第3,230,194号明細書;米国特許第4,127,586号明細書;米国特許第4,226,763号明細書;米国特許第4,275,004号明細書;米国特許第4,278,589号明細書;米国特許第4,315,848号明細書;米国特許第4,347,180号明細書;米国特許第4,383,863号明細書;米国特許第4,675,352号明細書;米国特許第4,681,905号明細書;米国特許第4,853,471号明細書;米国特許第5,268,450号明細書;米国特許第5,278,314号明細書;米国特許第5,280,124号明細書;米国特許第5,319,091号明細書;米国特許第5,410,071号明細書;米国特許第5,436,349号明細書;米国特許第5,51
6,914号明細書;米国特許第5,554,760号明細書;米国特許第5,563,242号明細書;米国特許第5,574,166号明細書;米国特許第5,607,987号明細書及び米国特許第5,977,219号明細書に開示されている。
本発明のトリス−アリール−s−トリアジンUV吸収剤は、例えば米国特許第3,843,371号明細書;米国特許第4,619,956号明細書;米国特許第4,740,542号明細書;米国特許第5,096,489号明細書;米国特許第5,106,891号明細書;米国特許第5,298,067号明細書;米国特許第5,300,414号明細書;米国特許第5,354,794号明細書;米国特許第5,461,151号明細書;米国特許第5,476,937号明細書;米国特許第5,489,503号明細書;米国特許第5,543,518号明細書;米国特許第5,556,973号明細書;米国特許第5,597,854号明細書;米国特許第5,681,955号明細書;米国特許第5,726,309号明細書;米国特許第5,736,597号明細書;米国特許第5,942,626号明細書;米国特許第5,959,008号明細書;米国特許第5,998,116号明細書;米国特許第6,013,704号明細書;米国特許第6,060,543号明細書;米国特許第6,242,598号明細書及び米国特許第6,255,483号明細書に開示されている。
本発明において有用なUV吸収剤の例は、
4−オクチルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、
4−メトキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、
2−(2−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−5−第三−オクチルフェニル−2H−ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三−アミルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
オクチル3−(ベンゾトリアゾリ−2−イル)−5−第三−ブチル−4−ヒドロキシヒドロシンナメート、
2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−5−第三−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3−第三−ブチル−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−3−第二−ブチル−5−第三−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
2−(2−ヒドロキシ−3−ドデシル−5−メチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
2−[2−ヒドロキシ−3,5−ジ(α,α−ジメチルベンジル)フェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、
2−[2−ヒドロキシ−3−(α,α−ジメチルベンジル)−5−第三−オクチルフェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、
2−{2−ヒドロキシ−3−第三−ブチル−5−[2−(ω−ヒドロキシ−オクタ(エチレンオキシ)カルボニル)エチル]フェニル}−2H−ベンゾトリアゾール、
2−{2−ヒドロキシ−3−第三−ブチル−5−[2−(オクチルオキシ)カルボニル)エチル]フェニル}−2H−ベンゾトリアゾール、
2−エチルヘキシル p−メトキシシンナメート、
4−メトキシ−2,2’−ジヒドロキシベンゾフェノン、
4,4’−ジメトキシ−2,2’−ジヒドロキシベンゾフェノン、
2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−(2−ヒドロキシ−4−オクチルオキシフェニル)−s−トリアジン、
2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−s−トリアジン、
2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−[2−ヒドロキシ−4−(3−ド−/トリ−デシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−s−トリアジン、
2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−[2−ヒドロキシ−4−(3−ド−/トリ−デシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)−5−α−クミルフェニル]−s−トリアジン及び、
2,4,6−トリス(2,4−ジヒドロキシフェニル)−s−トリアジンとオクチルα−ハロアセテートの反応生成物である。
例えば、本発明において有用なUV吸収剤は、
4−オクチルオキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、
4−メトキシ−2−ヒドロキシベンゾフェノン、
2−(2−ヒドロキシ−5−第三−オクチルフェニル−2H−ベンゾトリアゾール、
2−[2−ヒドロキシ−3−(α,α−ジメチルベンジル)−5−第三−オクチルフェニル]−2H−ベンゾトリアゾール、
5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール、
2−{2−ヒドロキシ−3−第三−ブチル−5−[2−(ω−ヒドロキシ−オクタ(エチレンオキシ)カルボニル)エチル]フェニル}−2H−ベンゾトリアゾール、
2−{2−ヒドロキシ−3−第三−ブチル−5−[2−(オクチルオキシ)カルボニル]エチル}フェニル}−2H−ベンゾトリアゾール、
2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−s−トリアジン、
2,4−ビス(2,4−ジメチルフェニル)−6−[2−ヒドロキシ−4−(3−ド−/トリ−デシルオキシ−2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]−s−トリアジン、又は、
2,4,6−トリス(2,4−ジヒドロキシフェニル)−s−トリアジンとオクチルα−ハロアセテートの反応生成物
である。
例えば、本発明のUVAは、5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール又は2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−s−トリアジンである。
ヒンダードアミン光安定剤(HAL)は、アルコキシ基又はシクロアルコキシ基によってN原子上が置換されたヒンダードアミン、ヒドロキシ基で更に置換されたアルコキシ基によってN原子上が置換されたヒンダードアミン及びN原子が水素原子、アルキル基、アシル基等によって置換されるところの慣用のヒンダードアミンからなる群から選択される。
ヒンダードアミン光安定剤は、例えば、米国特許第5,204,473号明細書、米国特許第5,980,783号明細書、米国特許第6,046,304号明細書、米国特許第6,297,299号明細書、米国特許第5,844,026号明細書及び米国特許第6,271,377号明細書に開示されている。
アルコキシ基は、25個までの炭素原子を有する枝分かれした又は直鎖の基、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、n−ブトキシ基、イソブトキ
シ基、ペンチルオキシ基、イソペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基、ヘプチルオキシ基、オクチルオキシ基、デシルオキシ基、テトラデシルオキシ基、ヘキサデシルオキシ基又はオクタデシルオキシ基である。本発明のアルコキシ基は、1ないし12個の、例えば1ないし8個の、例えば1ないし6個の炭素原子を有し得る。
シクロアルコキシ基は、例えば、炭素原子数5ないし12のシクロアルコキシ基、例えばシクロペンチルオキシ基又はシクロヘキシルオキシ基である。
アルキル基は、25個までの炭素原子を有する枝分かれした又は直鎖の基、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、第二ブチル基、イソブチル基、第三ブチル基、2−エチルブチル基、n−ペンチル基、イソペンチル基、1−メチルペンチル基、1,3−ジメチルブチル基、n−ヘキシル基、1−メチルヘキシル基、n−ヘプチル基、イソヘプチル基、1,1,3,3−テトラメチルブチル基、1−メチルヘプチル基、3−メチルヘプチル基、n−オクチル基、2−エチルヘキシル基、1,1,3−トリメチルヘキシル基、1,1,3,3−テトラメチルペンチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、1−メチルウンデシル基、ドデシル基、1,1,3,3,5,5−ヘキサメチルヘキシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基、エイコシル基又はドコシル基である。
アルコキシ基又はシクロアルコキシ基によってN原子上が置換されたヒンダードアミンは、従来技術においてよく知られている。これらは、米国特許第5,204,473号明細書に詳細に記載されており、その関連部分を参照としてここに組み込む。
本発明において有用な、アルコキシ基、シクロアルコキシ基又はベンジルオキシ基によってN原子上が置換されたヒンダードアミンは以下のものを含む:
ビス(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;
ビス(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;
1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチル−4−オクタデシルアミノピペリジン;
2,4−ビス[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−6−(2−ヒドロキシエチルアミノ−s−トリアジン;
ビス(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)アジペート;
2−クロロ−4,6−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジンで末端をキャップされた4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)と2,4−ジクロロ−6−[(1−オクチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−s−トリアジンの重縮合生成物であるオリゴマー状化合物;
2−クロロ−4,6−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジンで末端をキャップされた4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン))と2,4−ジクロロ−6−[(1−シクロヘキシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−s−トリアジンの重縮合生成物であるオリゴマー状化合物;
2−クロロ−4,6−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジンで末端をキャップされた4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−(1−プロピルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン))と2,4−ジクロロ−6−[(1−プロピルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−s−トリアジンの重縮合生成物であるオリゴマー状化合物(下記の対応するN−HヒンダードアミンのN−プロポ
キシ誘導体);
2−クロロ−4,6−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジンで末端をキャップされた4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−(1−アセトイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン))と2,4−ジクロロ−6−[(1−アセトイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−s−トリアジンの重縮合生成物であるオリゴマー状化合物;
1−メトキシ−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン;
1−オクチルオキシ−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン;
1−シクロヘキシルオキシ−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン;
1−メトキシ−4−オキソ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン;
1−オクチルオキシ−4−オキソ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン;
1−シクロヘキシルオキシ−4−オキソ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン;
ビス(1−ヘプチルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;
ビス(1−ノニルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;
ビス(1−ドデシルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;
N,N’,N’’,N’’’−テトラキス[(4,6−ビス(ブチル−1−オクチルオキシ−2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)−アミノ−s−トリアジニ−2−イル]−1,10−ジアミノ−4,7−ジアザデカン;及び、
Figure 2007533867
(式中、R'は
Figure 2007533867
を表わす。)。
この特定のヒドロカルビルオキシヒンダードアミン安定剤、CAS#191680−81−6は、米国特許第5,844,026号明細書に記載されている。
ヒドロキシ置換されたアルコキシ基でN原子上が置換されたヒンダードアミンは、米国特許第6,271,377号明細書に開示されている。
本発明において有用なヒドロキシ置換されたアルコキシ基でN原子上が置換されたヒンダードアミンは、以下のものを含む:
1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−オクタデカノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン;
1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−ヒドロキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン;
1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−4−オキソ−2,2,6,6−テト
ラメチルピペリジン;
ビス(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;
ビス(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)アジペート;
ビス(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)スクシネート;
ビス(1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)グルタレート;及び、
2,4−ビス{N−[1−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロポキシ)−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル]−N−ブチルアミノ}−6−(2−ヒドロキシエチルアミノ)−s−トリアジン。
本発明において有用な慣用のヒンダードアミンは、以下のものを含む:
2−クロロ−4,6−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジンで末端をキャップされた4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン))と2,4−ジクロロ−6−[(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−s−トリアジンの重縮合生成物であるオリゴマー状化合物;
ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;
2,4−ジクロロ−6−第三−オクチルアミノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)の重縮合生成物;
1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンと琥珀酸の重縮合生成物;
4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)と1,2−ジブロモエタンの重縮合生成物;
ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケートと、2,4−ジクロロ−6−第三−オクチルアミノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)の重縮合生成物との混合物;
1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンと琥珀酸の重縮合生成物と2,4−ジクロロ−6−第三−オクチルアミノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)の重縮合生成物との混合物;
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;
ジ(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ブチルマロネート;
4−ベンゾイル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン;
4−ステアリルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン;
トリス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ニトリロトリアセテート;
テトラキス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート;
テトラキス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)1,2,3,4−ブタンテトラカルボキシレート;
2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)の重縮合生成物;
2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−(1−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン))の重縮合生成物;
N,N’,N’’,N’’’−テトラキス[(4,6−ビス(ブチル−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)−アミノ−s−トリアジニ−2−イル]−1
,10−ジアミノ−4,7−ジアザデカン;
オクタメチレンビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−カルボキシレート);
N−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル−n−ドデシルスクシンイミド;
N−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル−n−ドデシルスクシンイミド;
N−1−アセチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イルn−ドデシルスクシンイミド;
4−炭素原子数15ないし17のアルカノイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン;
2,4−ジクロロ−6−シクロヘキシルアミノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)の重縮合生成物;
1,5−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)−1,5−ジアザ−4−オキソプロパン;
メチルメタクリレート、エチルアクリレート及び2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イルアクリレートのコポリマー;
N−オクタデシルマレイミド、スチレン及びN−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4イル)マレイミドのコポリマー;
1,3,5−トリス[3−(2,2,6,6−ピペリジニ−4−イルアミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]イソシアヌレート;
N−[2−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)オキサルアミド−1−イル]マレイミドから誘導された単位を含むオレフィンコポリマー;
2,2,4,4−テトラメチル−7−オキサ−3,20−ジアザ−21−オキソ−ジスピロ[5,1,11,2]ヘンエイコサン;
炭素原子数12ないし14のアルキル3−(2,2,4,4−テトラメチル−7−オキサ−3,20−ジアザ−21−オキソ−ジスピロ[5,1,11,2]ヘネイコサン−20−イル)プロピオネート;
エピクロロヒドリンと2,2,4,4−テトラメチル−7−オキサ−3,20−ジアザ−21−オキソ−ジスピロ[5,1,11,2]ヘンエイコサンの反応生成物;
1,3−ジ(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)2,4−ジトリデシルブタンテトラカルボキシレート;
1,3−ジ(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)2,4−ジトリデシルブタンテトラカルボキシレート;
3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、テトラメチル1,2,3,4−ブタンテトラ−カルボキシレート及び2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンの重縮合生成物;
3,9−ビス(1,1−ジメチル−2−ヒドロキシエチル)−2,4,8,10−テトラオキサスピロ[5.5]ウンデカン、テトラメチル1,2,3,4−ブタンテトラ−カルボキシレート及び1,2,2,6,6−ペンタメチル4−ヒドロキシピペリジンの重縮合生成物;
1,4−ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)−2,2−ジメチル−1,4−ジアザ−4−オキソプロパン;
4−アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンとテトラメチロールアセチレンジウレアの反応生成物;
1,6−ヘキサメチレンビス[N−ホルミル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)アミン];
N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)マレイミドと炭素原子数20ないし24のα−オレフィンのコポリマー;
ポリ[3−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イルオキシ)プロピル−メチル−シロキサン];
2,4−ジクロロ−6−[N−ブチル−N−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)アミノ]−s−トリアジンと1,10−ジアミノ−4,7−ジアザデカンの重縮合生成物;
ドデシル3−(2,2,4,4−テトラメチル−7−オキサ−3,20−ジアザ−21−オキソ−ジスピロ[5,1,11,2]ヘンエイコサン−20−イル)プロピオネート;
Figure 2007533867
Figure 2007533867
[式中、R’=R’’(式中R’’=
Figure 2007533867
)又はHを表わす。];及び、
Figure 2007533867
例えば、本発明において有用なヒンダードアミンは、 2−クロロ−4,6−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジンで末端をキャップされた4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−(1−プロピルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン))と2,4−ジクロロ−6−[(1−プロピルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−s−トリアジンの重縮合生成物であるオリゴマー状化合物(CAS#247243−62−5);
Figure 2007533867
(式中、R’は
Figure 2007533867
を表わす。);
2−クロロ−4,6−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジンで末端をキャップされた4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−(2,2,6,6−テトラメチルピペリジン))と2,4−ジクロロ−6−[(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−s−トリアジンの重縮合生成物であるオリゴマー状化合物;
ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;
2,4−ジクロロ−6−第三−オクチルアミノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)の重縮合生成物;
1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンと琥珀酸の重縮合生成物;
ビス(2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)セバケートと、2,4−ジクロロ−6−第三−オクチルアミノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)の重縮合生成物との混合物;
1−(2−ヒドロキシエチル)−2,2,6,6−テトラメチル−4−ヒドロキシピペリジンと琥珀酸の重縮合生成物と、2,4−ジクロロ−6−第三−オクチルアミノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)の重縮合生成物との混合物;
ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)セバケート;
ジ(1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ブチルマロネート;
2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)の重縮合生成物;
2,4−ジクロロ−6−モルホリノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−(1−メチル−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン))の重縮合生成物;
N,N’,N’’,N’’’−テトラキス[(4,6−ビス(ブチル−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)−アミノ−s−トリアジニ−2−イル]−1,10−ジアミノ−4,7−ジアザデカン;
Figure 2007533867
Figure 2007533867
[式中、R’=R’’(式中、R’’=
Figure 2007533867
)又はH];及び、
Figure 2007533867
を含む。
本発明のオリゴマー状ヒンダードアミン及び‘‘重縮合’’生成物ヒンダードアミンは、約1000g/モル以上の分子量を有する。特定の非オリゴマー状ヒンダードアミンもまた約1000g/モル以上の分子量を有する。これらの高分子量ヒンダードアミンは特に有利である。
例えば、本発明のヒンダードアミンは、以下のものからなる群から選択される:
Figure 2007533867
Figure 2007533867
(式中、R’は
Figure 2007533867
を表わす。)、
Figure 2007533867
Figure 2007533867
Figure 2007533867
[式中、R’=R’’(式中、
R’’=
Figure 2007533867
)又はH]、
Figure 2007533867
ここで、nはオリゴマー状立体障害性アミンの総分子量が約1000g/モル以上となるような整数を表わす。
非常に特に興味深いものは、以下のものからなる群から選択されるヒンダード光安定剤である:
Figure 2007533867

N,N’,N’’,N’’’−テトラキス[(4,6−ビス(ブチル−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)−アミノ−s−トリアジニ−2−イル]−1,10−ジアミノ−4,7−ジアザデカン、及び、
Figure 2007533867
ここで、nはオリゴマー状立体障害性アミンの総分子量が約1000g/モル以上となるような整数を表わす。
これらの化合物の多くは、ヒンダードアミンがオリゴマー状生成物又は重縮合生成物として記載されるところの上記の記載に相当する。
本発明のUVA及びヒンダードアミン安定剤は、ポリオレフィンの質量に基づき、合計で例えば約0.05質量%ないし約5質量%、例えば、ポリオレフィンの質量に基づき、約0.1質量%ないし約1質量%、特に約0.2質量%ないし約0.5質量%存在する。
UVAとヒンダードアミンの質量比は、約1:9ないし約9:1、例えば約1:7ないし約7:1、約1:5ないし約5:1又は約1:3ないし約3:1である。
可染性添加剤に関した又は安定化添加剤に関した用語‘‘有効量’’は、それぞれ染色及び光安定性において所望の効果をもたらす量を表わす。
ここで使用される用語‘‘繊維’’又は‘‘フィラメント’’は、柔軟性があり、合成の、長さと幅の比が高くかつ横断面が小さいマクロ構造的に均質体なものである。これら繊維は、直接異形材押出し及びスリット又はファイブリル化テープを含むが限定はされない従来技術で既知のあらゆる方法によって製造され得る。このため、本発明の組成物が、
可染性織布及び不織布ポリオレフィン繊維を含む可染性繊維の製造に有用であることが予期される。
本発明の組成物は、溶融押出法によって調製され、繊維又はフィラメントを形成する。糸又はステープル繊維の為の連続フィラメント紡糸のような従来技術、及びスパンボンド製造及び溶融吹込のような不織布法に従って、繊維又はフィラメントは、小さなオリフィスを通して、溶融ポリマーを押出すことによって形成される。一般的にこのように形成された繊維又はフィラメントは、次に、延伸又は伸ばされ、分子配向が引き起こされ、そして結晶度に影響を与えられるために、結果として、直径の縮小及び物理的性質の改善が生じる。スパンボンド及び溶融吹込製造のような不織布法では、繊維又はフィラメントは、移動水平ベルトコンベヤーのような孔のある表面上へ直接付着され、そして、熱、機械又は化学結合法を含むが、それに制限されない、いかなる様々な方法によって少なくとも部分的に圧縮される。特定の所望の特徴を所有する複合布を製造するために、複数の方法又は異なる方法からの布を組合せることは当業者に既知である。SMSとして最も良く知られる積層布を製造するために、スパンボンド及び溶融吹込を組合せることがこの例であり、これは二つのスパンボンド繊維の外部層及び溶融吹込繊維の内部層を表すことを意味する。さらにこれら方法のどちらか又は両方は、ステープル繊維カーディング法、又は不織布ステープル繊維カーディング法から生じた不織布と、いかなる組合せ中でも組合せられ得る。このように、記載された積層布では、層は一般的に、上記された方法の一つによって、少なくとも部分的に圧縮される。
本発明はまた、溶融押出しされた二成分繊維にも適用でき、そしてここで成分の一つは、本発明に従ったポリオレフィンである。
ポリオレフィンの不織布は、カード化繊維構造を有し得るか、又は繊維又はフィラメントがランダム配列で分布されたマットを含む。布は、布から作成される製品の最終用途に応じて、水流絡合(hydroentanglement)又はスパンレース(spun−lace)技術、又はフィラメントの空気集積(air laying)又は溶融吹込成形、バット圧伸成形、ステッチ結合等を含む多数の既知の方法のいずれか一つによって、形成され得る。
スパンボンドフィラメントの大きさは、約1.0ないし約3.2デニールである。溶融吹込繊維は、典型的に、15ミクロン以下の繊維直径を有し、そして典型的には、5ミクロン以下であり、サブミクロンレベルへ下方変化する。複合構造中のウェブは広い種々の基本重量中で加工される。繊維の大きさは、最終用途に依存し得る。例えば、より重い繊維は、しばしば衣料服飾品等を作成するために使用される繊維とは対照的にカーペット裏地のために使用される。本発明の繊維は、例えば、約1ないし約1500デニールであり得る。
熱可塑性ポリオレフィン繊維は、典型的に約210℃ないし約240℃の範囲の温度において押出され、そしてそれらは、基本的に非多孔質であり、染料をひきつけること、結合することができない連続分子鎖からなるため、本質的には疎水性である。結果として、未処理のポリプロピレン繊維は、開放孔構造を有している場合でさえも、染色を阻止する傾向がある。
本発明に従って、可染性添加剤及び光安定剤添加剤は、ポリプロピレンのような熱可塑性ポリオレフィン中へ、溶融中に配合され、そしてポリオレフィンと一緒に、繊維又はフィラメントの形成中に押出され、そしてそれは、続いて急冷され、繊細化され、そして、次の又は相伴う加工工程のどちらかで布として形成される。
可染性添加剤及び光安定剤添加剤は、溶融押出しされるポリマーペレットと一緒に配合され得る。加工を改善するために、該添加剤は前配合され得るか、又は少量の、タルクのような無機粉末、及び他の従来の安定剤もまた含み得る低メルトインデックス(MFR)ポリプロピレン中へ配合され得る。
ポリオレフィン中への添加剤の混合は、ロール練り、バンバリー型ミキサー中での混合、又は押出機バレル中で混合等のような一般的に使用されている技術によって、溶融ポリマー中へ混合することによって行なわれる。熱履歴(昇温において維持される時間)は、ポリマーの塊中に薬剤が十分にむらなく分布するように添加剤と未加熱ポリマー粒子を混合することによって短くすることができ、それによって溶融温度において、完全に混合するするために必要とされる時間量を短くすることができる。
都合の良いことに、添加剤は、特定の場合において所望され得るいかなる他の添加剤も、本質的には同時又は連続的に添加され得る。添加剤はまた、他の添加剤ともプレブレンドされ得、そしてそのブレンドが、続いてポリマーへ加えられる。ある場合には、添加剤は、他の添加剤がポリオレフィン中により容易に又は均一に分散又は溶解されるように、手助けをするという更なる利点を有し得るということが、予期される。より容易な品質のバッチ間制御のために、最終的に所望の配合物を得るために更なる多量のポリマーへ、少しずつ、連続的にブレンドされるポリマー/添加剤ブレンドの濃縮マスターバッチを使用することが好まれ得る。マスタバッチ、又は未処理添加剤は、ポリマーがまだ溶融している間に、新たに調製されるポリマー中へ射出され得、そして、重合容器又は装置から出された後、溶融ポリマーが冷却され固体となる、又はさらなる加工で使用される前に、ブレンドされる。
本発明に従ったポリオレフィン繊維又はフィラメント中への可染性添加剤の配合は、これらの本来疎水性の材料の改善された可染性を導く。この変性はまた永久性もあるので、繊維又はフィラメント及びそれから作成された布は、老化又は取扱いによってそれらの可染性を失わない。改善された可染性は、継続した時間後でさえも、性能を損なうことがなく、繰返される洗浄に対して安定である。
本発明は、不織布、例えばポリプロピレン布を意図している。それはまた、慣用的な編織布加工において、製織又は編成するための加工糸又は糸も意図している。
本発明の組成物は、ステープル繊維、連続フィラメント糸、捲縮嵩高フィラメント糸、リボン材料、解繊リボン(fibrillated ribbon)、フィルム、不織布、織布及びメリヤス生地、ニードルドフェルト、織布カーペット及びタフテッドカーペット、織布衣料品、家具及び自動車布張り、工業用織布、オムツに使用される不織布吸収材、使い捨て医療衣を含む不織布衣料品、濾材、合成紙等において有用である。
本発明の添加剤は、不織布の性質に影響を及ぼす他の要因、例えば、基本重量、繊維直径、繊維の結合の程度及び型、及びすでに記載しているSMS構造のような、複合構造の相乗効果及び影響に関係なく効果的である。
本発明は、一成分繊維に限定されない。ポリオレフィン二成分繊維、特に、ポリプロピレン及びポリエチレンのサイド・バイ・サイド又はシース・コア繊維は、どちらかの型の一成分繊維としてと同様の実用的利点を示すことが期待されている。
本発明の繊維及びフィラメントから作成された可染性布は、織布衣料品(上着及び下着);カーペット;家具及び自動車布張り、工業用織布;オムツに使用される不織布吸収材、衛生パッド、失禁パッド、ウエット及びドライワイプ、創傷手当て用品、こぼれ減少用
パッド及び医療用吸収パッド;使い捨て医療衣を含む不織布衣料品;フェルト;プレスドシート;幾何学模様の織物;フィルター(二極性);包装紙及び合成紙を含む包装材料を含む。
本発明の布は、約0.5ないし約10メガラドのγ線照射への曝露によって滅菌され得る。γ線照射による滅菌は、病院衣等に使用される。
本発明のポリオレフィン繊維、フィラメント及び布はまた、抗酸化剤、加工助剤及び他の添加剤等の適当な他の添加剤を配合又は適用され得る。
例えば、本発明の組成物はまた、任意に、約0.01ないし約10質量%、好ましくは約0.025ないし約5質量%、特に約0.1ないし約3質量%の更なる添加剤、例えば、以下に列挙した材料のような様々な慣用の安定剤補助添加剤等又はそれらの混合物も含み得る。
抗酸化剤
1.アルキル化モノフェノール、
例えば、2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェノール、2−第三ブチル−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−エチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−n−ブチルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−イソブチルフェノール、2,6−ジシクロペンチル−4−メチルフェノール、2−(α−メチルシクロヘキシル)−4,6−ジメチルフェノール、2,6−ジオクタデシル−4−メチルフェノール、2,4,6−トリシクロヘキシルフェノール、2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシメチルフェノール、線状又は側鎖において枝分かれしたノニルフェノール、例えば、2,6−ジ−ノニル−4−メチルフェノール、2,4−ジメチル−6−(1−メチル−ウンデシ−1−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1−メチル ヘプタデシ−1−イル)フェノール、2,4−ジメチル−6−(1−メチルトリデシ−1−イル)フェノール及びそれらの混合物。
2.アルキルチオメチルフェノール、
例えば、2,4−ジオクチルチオメチル−6−第三ブチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−メチルフェノール、2,4−ジオクチルチオメチル−6−エチルフェノール、2,6−ジ−ドデシルチオメチル−4−ノニルフェノール。
3.ヒドロキノン及びアルキル化ヒドロキノン、
例えば、2,6−ジ−第三ブチル−4−メトキシフェノール、2,5−ジ−第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−第三アミルヒドロキノン、2,6−ジフェニル−4−オクタデシルオキシフェノール、2,6−ジ−第三ブチルヒドロキノン、2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニソール、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルステアレート、ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)アジペート。
4.トコフェロール、
例えば、α−トコフェロール、β−トコフェロール、γ−トコフェロール、
δ−トコフェロール及びそれらの混合物(ビタミンE)。
5.ヒドロキシル化チオジフェニルエーテル、
例えば、2,2’−チオビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−チオビス(4−オクチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−3−メチルフェノール)、4,4’−チオビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、4,
4’−チオビス(3,6−ジ−第二アミルフェノール)、4,4’−ビス(2,6−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)ジスルフィド。
6.アルキリデンビスフェノール、
例えば、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−第三ブチル−4−エチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[4−メチル−6−(α−メチルシクロヘキシル)−フェノール]、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−シクロヘキシルフェノール)、2,2’−メチレンビス(6−ノニル−4−メチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(4,6−ジ−第三ブチルフェノール)、2,2’−エチリデンビス(6−第三ブチル−4−イソブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス[6−(α−メチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、2,2’−メチレンビス[6−(α,α−ジメチルベンジル)−4−ノニルフェノール]、4,4’−メチレンビス(2,6−ジ−第三ブチルフェノール)、4,4’−メチレンビス(6−第三ブチル−2−メチルフェノール)、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、2,6−ビス(3−第三ブチル−5−メチル−2−ヒドロキシベンジル)−4−メチルフェノール、1,1,3−トリス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ブタン、1,1−ビス(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)−3−n−ドデシルメルカプトブタン、エチレングリコールビス[3,3−ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)ブチレート]、ビス(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ジシクロペンタジエン、ビス[2−(3’−第三ブチル−2−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)−6−第三ブチル−4−メチルフェニル]テレフタレート、1,1−ビス−(3,5−ジメチル−2−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ2−メチルフェニル)−4−n−ドデシルメルカプトブタン、1,1,5,5−テトラ(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−2−メチルフェニル)ペンタン。
7.ベンジル化合物、
例えば、3,5,3’,5’−テトラ−第三ブチル−4,4’−ジヒドロキシジベンジルエーテル、オクタデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルベンジルメルカプトアセテート、トリデシル−4−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三ブチルベンジルメルカプトアセテート、トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)アミン、1,3,5−トリ−(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、ジ(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)スルフィド、3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル−メルカプト−酢酸イソオクチルエステル、ビス−(4−第三−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)ジチオールテレフタレート、1,3,5−トリス−(3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス−(4−第三−ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル−リン酸ジオクタデシルエステル及び3,5−ジ−第三−ブチル−4−ヒドロキシベンジル−リン酸モノエチルエステル、カルシウム塩。
8.ヒドロキシベンジル化マロネート、
例えば、ジオクタデシル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−2−ヒドロキシベンジル)マロネート、ジ−オクタデシル−2−(3−第三ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルベンジル)マロネート、ジドデシルメルカプトエチル−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート、ビス−[4−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)フェニル]−2,2−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)マロネート。
9.芳香族ヒドロキシベンジル化合物、
例えば、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,4,6−トリメチルベンゼン、1,4−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)−2,3,5,6−テトラメチルベンゼン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)フェノール。
10.トリアジン化合物、
例えば、2,4−ビス(オクチルメルカプト)−6−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−1,3,5−トリアジン、2−オクチルメルカプト−4,6−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,3,5−トリアジン、2,4,6−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェノキシ)−1,2,3−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート、1,3,5−トリス(4−第三ブチル−3−ヒドロキシ−2,6−ジメチルベンジル)イソシアヌレート、2,4,6−トリス−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルエチル)−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)−ヘキサヒドロ−1,3,5−トリアジン、1,3,5−トリス(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシベンジル)イソシアヌレート。
11.ベンジルホスホネート、
例えば、ジメチル−2,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジエチル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホネート、ジオクタデシル−5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルベンジルホスホネート、3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシベンジルホスホン酸のモノエチルエステルのカルシウム塩。
12.アシルアミノフェノール、
例えば、4−ヒドロキシラウリン酸アニリド、4−ヒドロキシステアリン酸アニリド、2,4−ビス−オクチルメルカプト−6−(3,5−第三ブチル−4−ヒドロキシアニリノ)−s−トリアジン及びオクチルN−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)−カルバメート。
13.β−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のエステルであって、一価又は多価アルコール、例えば、
メタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
14.β−(5−第三ブチル−4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)プロピオン酸のエステルであって、一価または多価アルコール、例えば、
メタノール、エタノール、n−オクタノール、i−オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリ
コール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタン。
15.β−(3,5−ジシクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のエステルであって、一価又は多価アルコール、例えば、
メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)−オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
16.3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル酢酸のエステルであって、一価又は多価アルコール、例えば、
メタノール、エタノール、オクタノール、オクタデカノール、1,6−ヘキサンジオール、1,9−ノナンジオール、エチレングリコール、1,2−プロパンジオール、ネオペンチルグリコール、チオジエチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ペンタエリトリトール、トリス(ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、N,N’−ビス(ヒドロキシエチル)オキサミド、3−チアウンデカノール、3−チアペンタデカノール、トリメチルヘキサンジオール、トリメチロールプロパン、4−ヒドロキシメチル−1−ホスファ−2,6,7−トリオキサビシクロ[2.2.2]オクタンとのエステル。
17.β−(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオン酸のアミド、例えば、
N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヘキサメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)トリメチレンジアミド、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジド、N,N’−ビス[2−(3−[3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニル]プロピオニルオキシ)エチル]オキサミド(ユニロイヤル社製ナウガードXL−1;登録商標:Naugard)。
18.アスコルビン酸(ビタミンC)
19.アミン系抗酸化剤、
例えば、N,N’−ジ−イソプロピル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1,4−ジメチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−エチル−3−メチルペンチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(1−メチルヘプチル)−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジシクロヘキシル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、N,N’−ビス(2−ナフチル)−p−フェニレンジアミン、N−イソプロピル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1,3−ジメチルブチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−(1−メチルヘプチル)−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、N−シクロヘキシル−N’−フェニル−p−フェニレンジアミン、4−(p−トルエンスルファモイル)ジフェニルアミン、N,N’−ジメチル−
N,N’−ジ−第二ブチル−p−フェニレンジアミン、ジフェニルアミン、N−アリルジフェニルアミン、4−イソプロポキシジフェニルアミン、N−フェニル−1−ナフチルアミン、N−(4−第三オクチルフェニル)−1−ナフチルアミン、N−フェニル−2−ナフチルアミン、オクチル化ジフェニルアミン、例えばp,p’−ジ−第三オクチルジフェニルアミン、4−n−ブチルアミノフェノール、4−ブチリルアミノフェノール、4−ノナノイルアミノフェノール、4−ドデカノイルアミノフェノール、4−オクタデカノイルアミノフェノール、ビス(4−メトキシフェニル)アミン、2,6−ジ−第三ブチル−4−ジメチルアミノメチルフェノール、2,4’−ジアミノジフェニルメタン、4,4’−ジアミノジフェニルメタン、N,N,N’,N’−テトラメチル−4,4’−ジアミノジフェニルメタン、1,2−ビス[(2−メチルフェニル)アミノ]エタン、1,2−ビス(フェニルアミノ)プロパン、(o−トリル)ビグアニド、ビス[4−(1’,3’−ジメチルブチル)フェニル]アミン、第三オクチル化N−フェニル−1−ナフチルアミン、モノ−及びジアルキル化第三ブチル/第三オクチルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化ノニルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化ドデシルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化イソプロピル/イソヘキシルジフェニルアミンの混合物、モノ−及びジアルキル化第三ブチルジフェニルアミンの混合物、2,3−ジヒドロ−3,3−ジメチル−4H−1,4−ベンゾチアジン、フェノチアジン、モノ−及びジアルキル化第三ブチル/第三オクチルフェノチアジンの混合物、モノ−及びジアルキル化第三オクチルフェノチアジンの混合物、N−アリルフェノチアジン、N,N,N’,N’−テトラフェニル−1,4−ジアミノブテ−2−エン。
金属奪活剤、
例えば、N,N’−ジフェニルオキサミド、N−サリチラル−N’−サリチロイル−ヒドラジン、N,N’−ビス(サリチロイル)ヒドラジン、N,N’−ビス(3,5−ジ−第三ブチル−4−ヒドロキシフェニルプロピオニル)ヒドラジン、3−サリチロイルアミノ−1,2,4−トリアゾール、ビス(ベンジリデン)オキサリルジヒドラジド、オキサニリド、イソフタロイルジヒドラジド、セバコイルビスフェニルヒドラジド、N,N’−ジアセチルアジポイルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)オキサリルジヒドラジド、N,N’−ビス(サリチロイル)チオプロピオニルジヒドラジド。
ホスフィット及びホスホナイト、
例えば、トリフェニルホスフィット、ジフェニルアルキルホスフィット、フェニルジアルキルホスフィット、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、トリラウリルホスフィット、トリオクタデシルホスフィット、ジステアリルペンタエリトリトールジホスフィット、トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット、ジイソデシルペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,6−ジ−第三ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ジイソデシルオキシペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、ビス(2,4,6−トリス(第三ブチルフェニル)ペンタエリトリトールジホスフィット、トリステアリルソルビトールトリホスフィット、テトラキス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)4,4’−ビフェニレンジホスホナイト、6−イソオクチルオキシ−2,4,8,10−テトラ−第三ブチル−ジベンゾ[d,f][1,3,2]ジオキサホスフェピン、6−フルオロ−2,4,8,10−テトラ−第三ブチル−12−メチル−ジベンゾ[d,g][1,3,2]ジオキサホスホシン、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)メチルホスフィット、ビス(2,4−ジ−第三ブチル−6−メチルフェニル)エチルホスフィット、2,2’,2’’−ニトリロ[トリエチルトリス(3,3’,5,5’−テトラ−第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット]、2−エチルヘキシル(3,3’,5,5’−テトラ−第三ブチル−1,1’−ビフェニル−2,2’−ジイル)ホスフィット。
特に好ましいものは以下のホスフィットである:
トリス(2,4−ジ−第三ブチルフェニル)ホスフィット(イルガフォス168(登録商標:Irgafos)、チバ スペシャルティ ケミカルズ社)、トリス(ノニルフェニル)ホスフィット、
Figure 2007533867
ヒドロキシルアミン、
例えば、N,N−ジベンジルヒドロキシルアミン、N,N−ジエチルヒドロキシルアミン、N,N−ジオクチルヒドロキシルアミン、N,N−ジラウリルヒドロキシルアミン、N,N−ジテトラデシルヒドロキシルアミン、N,N−ジヘキサデシルヒドロキシルアミ
ン、N,N−ジオクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘキサデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N−ヘプタデシル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン、N−メチル−N−オクタデシルヒドロキシルアミン及び水素化牛脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミン。
ニトロン、
例えば、N−ベンジル−α−フェニルニトロン、N−エチル−α−メチルニトロン、N−オクチル−α−ヘプチルニトロン、N−ラウリル−α−ウンデシルニトロン、N−テトラデシル−α−トリデシルニトロン、N−ヘキサデシル−α−ペンタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−ヘキサデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ペンタデシルニトロン、N−ヘプタデシル−α−ヘプタデシルニトロン、N−オクタデシル−α−ヘキサデシルニトロン、N−メチル−α−ヘプタデシルニトロン及び水素化牛脂アミンから誘導されたN,N−ジアルキルヒドロキシルアミンから誘導されたニトロン。
アミンオキシド、
例えば、米国特許第5,844,029号明細書及び米国特許第5,880,191号明細書中に記載されているようなアミンオキシド誘導体、ジデシルメチルアミンオキシド、トリデシルアミンオキシド、トリドデシルアミンオキシド、及びトリヘキサデシルアミンオキシド。
ベンゾフラノン及びインドリノン、
例えば、米国特許第4,325,863号明細書;米国特許第4,338,244号明細書;米国特許第5,175,312号明細書;米国特許第5,216,052号明細書;米国特許第5,252,643号明細書;独国特許出願公開第4316611号明細書;独国特許出願公開第4316622号明細書;独国特許出願公開第4316876号明細書;欧州特許出願公開第0589839号明細書;欧州特許出願公開第0591102号明細書;欧州特許出願公開第1291384号明細書に開示されるもの、又は3−[4−(2−アセトキシエトキシ)フェニル]−5,7−ジ−第三ブチル−ベンゾフラノ−2−オン、5,7−ジ−第三ブチル−3−[4−(2−ステアロイルオキシエトキシ)フェニル]ベンゾフラノ−2−オン、3,3’−ビス[5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−[2−ヒドロキシエトキシ]フェニル)ベンゾフラノ−2−オン]、5,7−ジ−第三ブチル−3−(4−エトキシフェニル)ベンゾフラノ−2−オン、3−(4−アセトキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチルベンゾフラノ−2−オン、3−(3,5−ジメチル−4−ピバロイルオキシフェニル)−5,7−ジ−第三ブチルベンゾフラノ−2−オン、3−(3,4−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチルベンゾフラノ−2−オン、3−(2,3−ジメチルフェニル)−5,7−ジ−第三ブチルベンゾフラノ−2−オン、3−(2−アセチル−5−イソオクチルフェニル)−5−イソオクチルベンゾフラノ−2−オン。
チオ相乗剤、
例えば、ジラウリルチオジプロピオネート又はジステアリルチオジプロピオネート。
ペルオキシド捕捉剤、
例えば、β−チオジプロピオン酸のエステル、例えばラウリル、ステアリル、ミリスチル又はトリデシルエステル、メルカプトベンズイミダゾール又は2−メルカプトベンズイミダゾールの亜鉛塩、亜鉛ジブチルジチオカルバメート、ジオクタデシルジスルフィド、ペンタエリトリトールテトラキス(β−ドデシルメルカプト)プロピオネート。
ポリアミド安定剤
例えば、ヨウ化物及び/又はリン化合物と組み合わせた銅塩及び二価マンガンの塩。
塩基性補助安定剤
例えば、メラミン、ポリビニルピロリドン、ジシアンジアミド、トリアリルシアヌレート、尿素誘導体、ヒドラジン誘導体、アミン、ポリアミド、ポリウレタン、高級脂肪酸のアルカリ金属塩及びアルカリ土類金属塩、例えばカルシウムステアレート、亜鉛ステアレート、マグネシウムベヘネート、マグネシウムステアレート、ナトリウムリシノレート及びカリウムパルミテート、アンチモンピロカテコレート又は亜鉛ピロカテコレート。
核剤、
例えば、タルクのような無機物質、二酸化チタン、酸化マグネシウムのような金属酸化物、好ましくはアルカリ土類金属のリン酸塩、炭酸塩又は硫酸塩;モノ−又はポリカルボン酸のような有機化合物及びそれらの塩、例えば、4−第三ブチル安息香酸、アジピン酸、ジフェニル酢酸、コハク酸ナトリウム又は安息香酸ナトリウム;イオンコポリマー(アイオノマー)のようなポリマー化合物。
充填剤及び強化剤、
例えば、炭酸カルシウム、シリケート、ガラス繊維、ガラス球、アスベスト、タルク、カオリン、マイカ、硫酸バリウム、金属酸化物及び金属水酸化物、カーボンブラック、グラファイト、木粉及び他の天然物の粉末又は繊維、合成繊維。
分散助剤
例えば、ポリエチレンオキシドワックスまたは鉱油。
他の添加剤
例えば、可塑剤、滑剤、乳化剤、顔料、染料、蛍光増白剤、レオロジー添加剤、触媒、流れ調整剤、スリップ剤、架橋剤、架橋増進剤、ハロゲン掃去剤、防煙剤、防炎加工剤、静電防止剤、置換された、または未置換のビスベンジリデンソルビトールのような透明剤、2,2’−p−フェニレン−ビス(3,1−ベンズオキサジン−4−オン)のようなベンゾオキサジノン紫外線吸収剤、シアソルブ(登録商標:Cyasorb)3638(CAS#18600−59−4)、及び発泡剤。
更なる添加剤として特に興味深いものは、フェノール系抗酸化剤(上記リストの1−17項目)、及び/又は、例えば、ホスフィット、ホスホナイト及び/又はベンゾフラノン等の加工安定剤である。
例えば、本技術中で一般的に使用される添加剤は、本発明の可染性繊維へ所望により配合され得る。このような物質の典型例は、グリセロールモノステアレートのようなモノグリセリド、直鎖アルキルホスフェートのカリウム又はナトリウム塩のような結合した親水基を有する長鎖炭化水素のような親水性変性剤、又はそれらの組合せを含む。親水基は、カルボキシレート、スルフェート、スルホネート、ホスフェート、ホスホネート、並びに第四アンモニウム塩及びポリエーテル基であり得る。更に、膨潤剤が、並びに湿潤剤、染料相溶剤及び様々なガム類のような増粘剤も染色中に使用され得る。ポリオレフィン繊維は、しばしば屋外カーペットのような屋外製品にも使用されるため、紫外線安定剤が都合良く添加され得る。また、抗酸化剤も組成物へ添加され得る。
更に、本発明の組成物はポリオレフィンベースの編織布又は不織布マットの改善された洗濯適性を示し得ることが予期される。無極性ポリオレフィンは、双方が疎水性のために、汚れを保持する傾向がある。本発明の可染性添加剤は、洗剤が布又はマトリックスに浸透することを促進させることが予期でき、それ故、洗剤は汚れ及びオイルを遊離及び洗い
清め得る。
ポリオリフィン中への本発明の可染性添加剤の配合は、ポリオレフィン織布及び不織布の吸収及び吸上能力を増加させ得ることが予期される。一つの例としては、幼児用オムツ中の、溶融吹込みされた不織布吸収材である。ポリオレフィン中へ極性可染性添加剤を配合することによって、不織布フィラメントの表面をより親水性にすることは、オムツの吸湿性を非常に増加させることが期待される。
ポリオリフィン中への可染性添加剤の配合は、繊維、布及び他の製品の耐摩耗性を増加させ得ることが予期される。耐摩耗性は、形成された繊維の延伸に重要である。典型的に、サイジングは、延伸系の繊維と金属表面の間の摩擦を減少させるために適用される。
本発明に従って製造されたポリオレフィン織布及び不織布繊維及び布はまた、ひときわ優れた印刷適性を示す。それら固有の疎水性の結果として、ポリオレフィン繊維及び布は印刷適性、すなわち標準印刷技術に対する問題を提起する。本発明の組成物はこれらの問題も解消する。
慣用の方法が本発明の繊維を染色するために使用され得る。例えば、繊維は、慣用の染料及び分散染色技術を使用して、染浴中で染色される。一般的に、染料は、染料溶液の形状で適用され、そのため、それは、例えば、染料溶液を含むトラフ中に繊維を浸漬することによって、又は繊維上に染料溶液を噴霧することによって、又は瀑落ロール技術を使用することによって、直ちに適用され得る。一般的に、染料溶液は印刷ペーストの状態であり得るため、染色は典型的にローラー印刷又はスクリーン印刷によって行なわれる。繊維は、一つの又はそれ以上の染色技術を用いて、何度も染色され得る。
水性染浴は、典型的に約2ないし約11のpHであり、一般的には、酸性染料のために約2と約6の間である。pHは、所望により、蟻酸、酢酸、スルファミン酸、クエン酸、燐酸、硝酸、硫酸、モノナトリウムホスフェート、テトラナトリウムホスフェート、トリナトリウムホスフェート、水酸化アンモニウム、水酸化ナトリウムのような様々な化合物、及びそれらの組合せを用いて調節され得る。界面活性剤の使用は、染浴中で水難溶性分散染料を分散することを手助けするために使用され得る。典型的に、非イオン表面活性剤は、この目的のために使用され得る。染色段階の間中、染浴は、染色割合を促進するために、かきまわされ得る。染色段階は、様々な温度において、一般的に、染色割合を促進させるためにより高い温度を用いて行われ得る。
他の従来技術は、ジェット染色であり、そしてそれは、高温度での染色及びベンチュリージェットシステムの使用による移動布上への染料の衝突を可能にする。キャリヤーは、大気圧及び100℃以下においてより速い染色を可能にする。キャリヤーは、典型的には、水に乳化され得り、かつ繊維と親和性の有機化合物である。このようなキャリヤーの典型例は、ジフェニル及びメチルナフタレンのような芳香族炭化水素、フェニルフェノールのようなフェノール、ジクロロ及びトリクロロベンゼンのような塩素化炭化水素、及びメチルサリチレート、ブチルベンゾエート、ジエチルフタレートのような芳香族エステル及びベンズアルデヒドを含む。キャリヤーは、一般的に染色後に除去される。
上記添加剤を用いた染料混合物を使用した染色の後、染料が繊維中へ浸透しかつ繊維中に固定されるように、乾熱が繊維へ、幅広い高温において適用され得る。染料固定段階は、例えばオーブン中での、乾熱への繊維の曝露を含む。温度は、組成繊維の溶融又はガラス転移温度まで変更でき得る。一般的に、より高い乾燥温度は、より短い乾燥時間をもたらす。典型的に、加熱時間は約1分ないし約10分である。残留染料が、次に繊維から除去され得る。
分散染料混合物は、従って、様々な方法でポリプロピレン繊維へ適用され得る。染料混合物は、所望の効果を与えるために、良く知られている様々な技術を使用して、繊維から形成された糸の長さに沿って断続的に適用され得る。一つの適当な繊維染色法は、"ニット−デニット(knit−deknit)"染色技術として言及され得る。この方法に従って、繊維は糸に形成され、その後、編まれ、典型的にはチューブ形状にされる。次に、染料混合物がニットチューブへ断続的に適用される。染色後、チューブは、糸をほぐされ、そのため、糸は不連続パターンを有する。選択性印刷方法に従って、繊維は、最初に糸に形成され、そしてその後、織られるか又は編まれ布にされるか、又はふさづけしてカーペットとされる。慣用の水平スクリーン印刷機が、染料混合物を布又はカーペットに適用するために使用される。
連続染色は、布又はカーペットが初期染料浸透に達するために、十分な時間、染料溶液に連続的に通り抜けさせられる染色範囲において行なわれる。ある種の分散染料も、従来技術で既知の方法により、加熱及び部分真空下において、ポリマー繊維中へ昇華させられ得る。本発明に従って行なわれるポリオレフィン組成物の印刷は、ポリオレフィン中へ染料を拡散又は分散させるため、十分な加熱を用いた圧力下で伝熱印刷することにより分散染料を伴って成し遂げられ得る。ブロック、水平スクリーン、及び伝熱バッチ方法、及び彫刻ロール及び回転スクリーン印刷連続方法が使用され得る。布がジェット下を通り、パターンが形成されるように異なる染料溶液が、プログラムされた順序で、本発明の組成物から作成された布又はカーペット上へジェット噴霧され得る。カーペット上に重ね染色パターンが拡散するように、染料溶液は、液体計量され、下面に通過する染色されたカーペット上に滴下することが許容されるように、液滴のパターンが分割又は細分化され得る。染色で装飾されたカーペットが、ナイロン、ポリエステル等及びポリオレフィンのような特定の異なる繊維及びポリオレフィンからなる場合、ポリオレフィンの拮抗染色は有用である。異なる装飾効果は、与えられる繊維の各々の型の色相の濃度を制御することによって生じ得る。与えられる繊維に依存して、酸、分散及びプレメタル化染料、又はそれらの組合せが装飾効果を得るために使用され得る。可染性組成物中の反応生成物及び/又は可染性添加剤の量を制御することによって、ツイード効果を生じさせることも可能である。印刷染色、スペース染色、及び連続染色が例えば糸のようなものから作成された布に行われ得る。
多くの分散染料が市販で入手可能である。染料は、適用方法及びある程度は化学構造に基づいて、染物及び色彩研究協会によってより分類される。様々な分散染料は、アメリカ合衆国化学繊維及び色彩研究協会発行の化学繊維及び色彩研究、1992年7月、24巻、7号中に示されている‘‘カラーインデックス及び属名による染料及び顔料’’の列挙中に見られ得る。
染料は、紙、プラスチック、又は繊維材料のような、様々な基材の着色のために使用される濃い色の着色物質である。染料は、物理的吸収によって、塩又は金属錯体の形成によって、もしくは共有結合の形成によって、これら基材中に保持されると信じられている。基材へ染料を適用するために使用される方法は非常に様々であり、基材及び染料の種類に依存している。染料と顔料の区別は、化学構造によるよりむしろ、適用方法による。適用方法の間、染料は、溶解又は気化によってそれらの結晶構造を失う。結晶構造は、幾つかのケースにおいて染色加工のより後期の段階中に、再獲得され得る。これに反して、顔料は、全体の適用方法を通じて、それらの結晶又は粒状形状を維持する。
従って、幅広く異なる性質を有する多数の染料が、多くの種類の物質を染色するために必要である。世界的に見て、数千の異なる染料が、商業意義を有している。一般的に、染料は二つの方法で、グループに分類されてきた。第一の分類方法は、化学構造によるもの
であり、染料は、分子単位で与えられる発色団又は色彩にしたがって分類される。第二の分類方法は、染料の最終用途の適用種類に基づく。カラーインデックス(CI)で使用される二重分類系が、染料製造及び染料を使用する産業を通じて国際的に認められている。この系では、染料は、各々の化学化合物のCI番号を用いた化学分類に従い、かつ各々の染料のCI名を用いた使用又は適用分類に従って分類される。分散染料は、一般的に、水性分散系の、親水性布を染色するために典型的に使用される水不溶性の非イオン染料である。分散染料は、ポリエステル、ナイロン及びアセテート繊維上に使用されてきた。
好ましくは、本発明に従った染料は、アントラキノンブルー染料(anthraquinon blue dye)、アントラキノンレッド染料(anthraquinon レッド dye)、ジアゾレッド染料(diazo レッド dye)又はニトロイエロー染料(nitro イエロー dye)である。例えば、本発明の染料は、アントラキノンブルー染料、アントラキノンレッド染料又はニトロイエロー染料である。
例えば、本発明の染料はアントラキノン染料である。
例えば、本発明の染料は、ブルーBLF(CI 60766、CI ディスパース ブルー120、CI ディスパース ブルー77)、ブルーGLF(CI 60767、CI ディスパース ブルー27)、ブルーBGE−01−200(CI 61104、CI 668210、CI ディスパース ブルー60、CI ディスパース ブルー99)、ブルーR200(CI 63265)、ブルー3RL−02(CI 63285)、レッドFBN(CI ディスパース レッド 60)、レッドCB(CI 26765)、イエローGWL(CI 10338、CI ディスパース イエロー37、CI ディスパース イエロー42)、イエローCR(CI 40001、CI ダイレクト イエロー6)又はイエローHLG(CI 58840)である。
多くの紡糸仕上げが、延伸する前の繊維に適用され得る。このような仕上げは、水性であり得る。従来技術で既知のように、紡糸仕上げは、陰イオン又は非イオンであり得る。また、繊維は、従来技術のように、例えば、機械クリンプ加工又は成形を介してある織り方にすることにより、染色の前に仕上られ得る。
本発明に従った安定剤系は他の既知のポリオレフィン可染性添加剤のために効果的であり得ることが予期される。例えば、本発明の可染性添加剤混合物は、米国特許第6,679,754号明細書に記載のポリエーテルエステルアミドと、ポリエステルと、ポリエーテルアミンと、無水マレイン酸でグラフト化されたポリプロピレンと、これらのハイパーブランチ状又はデンドリマー状ポリマーと、及び極性側鎖を有するポリプロピレンと置き換えられ得る。
以下の実施例で本発明を詳細に説明する。それらは、いかなる方法でも本発明を制限するように構成されてない。特に指示がない限り、全ての部及び%は質量に基づく。
本発明の実施例において使用される添加剤は以下のものである:
UVA:
HPT:2,4−ジフェニル−6−(2−ヒドロキシ−4−ヘキシルオキシフェニル)−s−トリアジン。
BZT:5−クロロ−2−(2−ヒドロキシ−3,5−ジ−第三−ブチルフェニル)−2H−ベンゾトリアゾール。

HAL:
NH:2,4−ジクロロ−6−第三−オクチルアミノ−s−トリアジンと4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン)の重縮合生成物であるオリゴマー状化合物。
NMe:N,N’,N’’,N’’’−テトラキス[(4,6−ビス(ブチル−1,2,2,6,6−ペンタメチルピペリジニ−4−イル)−アミノ−s−トリアジニ−2−イル]−1,10−ジアミノ−4,7−ジアザデカン。
NORP:2−クロロ−4,6−ビス(ジブチルアミノ)−s−トリアジンで末端をキャップされた4,4’−ヘキサメチレンビス(アミノ−(1−プロピルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジン))と2,4−ジクロロ−6−[(1−プロピルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジニ−4−イル)ブチルアミノ]−s−トリアジンの重縮合生成物であるオリゴマー状化合物。

可染性添加剤:
コポリアミドとエチレン酢酸ビニルの混合物。
実施例1:ポリプロピレン繊維の可染性及び光安定性
ポリプロピレン繊維の製造:繊維用銘柄ポリプロピレン、モンテル プロファックス6301(登録商標:Montell PROFAX 6301)、安定剤添加剤及び可染性添加剤を、合計1000gのバッチに基づき秤量した。該成分をプラスチックバッグ中に置き、混合した。該混合物を、41個の孔の円形紡糸口金を有するヒルス ラボ ファイバー エクストゥルーダー(HILLS LAB FIBER EXTRUDER)中に供給した。押出機の温度プロフィールは190、204、218及び232及び232℃であった。750psiの定圧が、フィードバックループを通じてスクリュー速度を制御した。供給、延伸及び緩和ロールは65、86及び86℃であり、そして1分当り120、600及び575メートル回転させた。延伸比は5:1であった(600メートル/分/120メートル/分)。繊維を、供給ロールの直前に水性繊維仕上げ溶液6%と接触させた。該繊維仕上げ溶液はゴウルストン工業(Goulston Industries)社製のルロールPP−4521(登録商標:LUROL PP−4521)であった。ラインの末端においてリーソナ(LEESONA)ワインダーによりスプール上へ繊維を収集した。1フィラメント当りの最終デニールは、10であった。糸における総デニールは、410(41フィラメント×10デニール)であった。収集した繊維は、スプールから取外され、ローソンヘムフィルFAKサンプラー編み機(登録商標:LAWSON HEMPHILL FAK)を用いて編まれ、ソックスとされた。10gのサンプルをソックスから切り取った。
染色方法
a)染料溶液の製造:分散染料の溶液を、蒸留水1000g中に染料1.000gを溶解させることによって製造した。これらの溶液を染料原液として使用した。分散染料のために、水を49ないし71℃まで加熱し、その後、該水へ染料を添加した。
b)染料補助溶液の製造:染料補助溶液は以下のものを含む:緩衝液(硫酸アンモニウム 1.25g/L)、均染剤(チバ ティネガル(登録商標:Ciba Tinegal)ALS 0.625g/L)、滑剤(チバフルイド(登録商標:Cibafluid)LA 1.875g/L)及び消泡剤(チバフロー(登録商標:Cibaflow)SF 0.125g/L)。pHを4.5ないし5.5に調整するために、酢酸を10%の濃度(w/w)で使用した。これを染料補助溶液の原液とした。
c)ポリプロピレン繊維の染色:ア ローチェス(A ROACHES)プログラム性染浴を以下の条件に設定した:30℃から125℃まで1分当たり2℃温度が上昇し、125℃において60分間維持し、その後1分当たり5.5℃の最大冷却で冷却した。繊維の質量に対して0.4%の染料(OWF)を得るために、染料原液40g、補助原液160g、前記したように製造したポリプロピレンソックス10gの全てを、ローチェス社製
のスチール製250ccシリンダーへ添加した。それ故、液比は20ないし1である。シリンダーを密封し、染浴中に置き、そして上記サイクル及びシリンダーの回転を開始した。染料サイクルが完了した後、ソックスをシリンダーから取り出した。その後、ソックスを水道水ですすいだ。過剰な水を遠心分離によってソックスから除去し、そして強制空気炉中で、100℃において15分間乾燥させた。
d)還元除去:その後、ソックスを還元除去し、繊維に固定されなかった遊離染料を除去した。これは、染色したポリプロピレンソックス10gを、以下の溶液200ccを用いて30℃において10分間処理することによって行った:3cc/L 40%NaOH
w/v、1g/L ヒドロ亜硫酸ナトリウム。還元除去した後、ソックスを、前記したようにすすぎ、乾燥させた。
e)耐光堅牢性の評価のために使用した装置及び方法;変色、K/S、摩擦堅牢性及び洗浄堅牢性の測定の詳細
仕上がった染色ソックスを2つに折り、K/S値を、データカラー社製の分光光度計SF600を用いて最小反射率の波長において測定した。装置条件は以下の通りである:CIE lab、D65光源、10度観測装置、スペクトル成分含有(SCI)、微小面積(SAV)、スキャン波長=400−700nm。K/S値が高いほど、より濃厚な色彩を表わす。K/S値は機器によって計算した:
K/S=(1−R)2/2R
(式中、K=吸収、S=散乱、R=最小反射率における反射値)。
サンプルを、アトラス Ci65A キセノン アーク ウェザロメーターにおいてASTM G26に従って耐候試験した。ウェザロメーター(乾燥)条件は以下の通りである:ブラックパネル温度=63℃、輻射照度=0.35W/m2、湿球温度降下=14℃、状態調節水=38℃、サイクル=連続光、フィルター=ホウケイ酸塩。
耐候試験前に対する耐候試験後の変色をΔE(DE)値で表わす。DEは、以下の式を使用し、反射値由来のCIE系からのL、a及びb値から機器によって計算した:
[(ΔL)2+(Δa)2+(Δb)21/2=ΔE(DE)
以下のサンプルを製造した。全てのサンプルは可染性添加剤混合物を8質量%含む。
対照ブルーA:
染料:0.4OWF ブルーR200
安定剤なし
対照レッドA:
染料:0.4OWF レッドFBN
安定剤なし
対照イエローA:
染料:0.4OWF イエローCR
安定剤なし
対照ブルーB:
染料:1.0OWF ブルーR200
安定剤なし
対照レッドB:
染料:1.0OWF レッドFBN
安定剤なし
対照イエローB:
染料:1.0OWF イエローCR
安定剤なし
A)染料 :0.4OWF ブルーR200
安定剤添加剤:0.12%HPT、0.17%NORP
B)染料 :0.4OWF ブルーR200
安定剤添加剤:0.12%HPT、0.18%NH、0.12%BZT
C)染料 :0.4OWF レッドFBN
安定剤添加剤:0.12%HPT、0.17%NORP
D)染料 :0.4OWF レッドFBN
安定剤添加剤:0.12%HPT、0.18%NH、0.12%BZT
E)染料 :0.4OWF イエローCR
安定剤添加剤:0.12%HPT、0.17%NORP
F)染料 :0.4OWF イエローCR
安定剤添加剤:0.12%HPT、0.17%NMe
G)染料 :1.0OWF ブルーR200
安定剤添加剤:0.12%HPT、0.17%NORP
H)染料 :1.0OWF ブルーR200
安定剤添加剤:0.12%HPT、0.17NMe
J)染料 :1.0OWF レッドFBN
安定剤添加剤:0.12%HPT、0.17%NORP
K)染料 :1.0OWF レッドFBN
安定剤添加剤:0.12%HPT、0.12%BZT
L)染料 :1.0OWF イエローCR
安定剤添加剤:0.12%HPT、0.17%NORP
M)染料 :1.0OWF イエローCR
安定剤添加剤:0.12%HPT、0.17%NMe
結果を以下の表に示す。青色染色サンプルのK/Sは630nmにおいて測定し、赤色染色サンプルのK/Sは520nmにおいて測定し、黄色染色サンプルのK/Sは450nmにおいて測定した。
Figure 2007533867
本発明の配合物は、優れた可染性及び光堅牢性を示した。
本発明の配合物について、光堅牢性をASTM G26に従って測定すると、例えば、240時間において約20未満のDEを有し、例えば、DEは、ASTM G26に従って測定すると、240時間において約15未満であった。

Claims (12)

  1. i)ポリオレフィン基材、
    ii)ポリアミド、コポリアミド及びポリエーテルポリアミドからなる群から選択される少なくとも1種の可染性添加剤化合物とエチレン酢酸ビニルコポリマーからなる群から選択される少なくとも1種の可染性添加剤化合物の組み合わせの有効量、
    iii)紫外線吸収剤からなる群から選択される少なくとも1種の添加剤化合物とヒンダードアミン光安定剤からなる群から選択される少なくとも1種の添加剤化合物の組み合わせの有効量
    を含む溶融ブレンドからなる染色された光安定なポリオレフィン繊維又はフィラメントであって、更に少なくとも1種の分散染料を含むポリオレフィン繊維又はフィラメント。
  2. 請求項1に記載のポリオレフィン繊維又はフィラメントからなる織布又は不織布。
  3. コポリアミドからなる群から選択される少なくとも1種の可染性添加剤を含む請求項1に記載の繊維又はフィラメント。
  4. 可染性添加剤がポリオレフィンの質量に基づき約0.1質量%ないし約15質量%存在する請求項1に記載の繊維又はフィラメント。
  5. ポリアミド、コポリアミド及びポリエーテルポリアミドからなる群から選択される添加剤とエチレン酢酸ビニルコポリマーの質量比が約1:9ないし約9:1である請求項1に記載の繊維又はフィラメント。
  6. 紫外線吸収剤がヒドロキシフェニルベンゾトリアゾール及びトリス−アリール−s−トリアジンからなる群から選択される請求項1に記載の繊維又はフィラメント。
  7. 紫外線吸収剤及びヒンダードアミン光安定剤が、ポリオレフィンの質量に基づき、合計で約0.05質量%ないし約5質量%存在する請求項1に記載の繊維又はフィラメント。
  8. 紫外線吸収剤とヒンダードアミン光安定剤の質量比が約1:9ないし約9:1である請求項1に記載の繊維又はフィラメント。
  9. 染料がアントラキノンブルー染料(anthraquinon blue dye)、アントラキノンレッド染料(anthraquinon red dye)、ジアゾレッド染料(diazo red dye)及びニトロイエロー染料(nitro yellow dye)からなる群から選択される請求項1に記載の繊維又はフィラメント。
  10. 更なる添加剤を含む請求項1に記載の繊維又はフィラメント。
  11. 更なる添加剤として、フェノール系抗酸化剤及び/又は加工安定剤を含む請求項10に記載の繊維又はフィラメント。
  12. 染色された光安定なポリオレフィン繊維又はフィラメントを製造するための方法であって、
    該方法は、
    i)ポリオレフィン基材、
    ii)ポリアミド、コポリアミド及びポリエーテルポリアミドからなる群から選択される少なくとも1種の可染性添加剤化合物とエチレン酢酸ビニルコポリマーからなる群から選択される少なくとも1種の可染性添加剤化合物の組み合わせの有効量、
    iii)紫外線吸収剤からなる群から選択される少なくとも1種の添加剤化合物とヒンダードアミン光安定剤からなる群から選択される少なくとも1種の添加剤化合物の組み合わせの有効量
    を含む組成物を溶融ブレンドすること、及び、
    更に、上記溶融ブレンドを少なくとも1種の分散染料で処理することからなる方法。
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