JP2007533515A - 液体燃料収容用タンクを固定するための装置 - Google Patents
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Abstract
本発明は、燃料タンク(1)を自動車に固定するための装置に関し、タンク(3)は部分的に軽金属材料又はAl合金材料からなる。本発明によれば、移動方向に開いている少なくとも1つのフック状のタンク連結要素(9)がタンクの外壁に設けられており、自動車に設けられた対応する連結要素(5.1)に連結でき、及び/又は少なくとも1つの保持要素(7)によって連結要素(5.1)に係止できる。
Description
本発明は、自動車の部品に取り付け可能な、自動車用液状媒体を収容するためのタンクを固定するための装置に関し、該タンクは、互いに接合できる複数のタンク部分から形成されており、少なくとも1つのタンク部分は、軽金属材料又はAl合金材料から形成されている。
少なくとも2つの成形されたシートメタル部品から製造可能な自動車用燃料タンクの製造方法は既知である(特許文献1)。このため、成形されたシートメタル部品は、ハイドロフォーミングによってチューブから製造され、チューブ状シートメタル部品の端部はそれぞれ、エンドプレートの形状のシートメタル部品によって閉じられる。成形されたシートメタル部品はアルミニウム材料製であり得る。中央タンク部分の特殊な設計のために、様々な寸法に適合させることは容易にはできない。
本発明は、燃料や潤滑剤などの液状媒体を収容するためのタンクを自動車に迅速かつ容易に取り付けられるように、該タンクを設計及び配置するという目的に基づいている。
本発明によれば、上記目的は、結合される部分の移動方向に開いている少なくとも1つのフック状タンク連結要素が、タンクの外壁の領域上もしくは該領域内、及び/又は支持要素の領域内に設けられており、該タンク連結要素が、車両に設けられた連結要素に連結でき、及び/又は少なくとも1つの保持要素によってこの連結要素に係止できることによって達成される。
さらに、タンクに取付け可能なフック状のタンク連結要素が、少なくとも1つの下向きに開いたフック要素を備えており、該フック要素が相手部品として設計された連結要素に取付けられるようになっていると好都合である。これによって、様々な大きさのタンクの簡単かつ迅速な組み立てが可能になる。
このため、タンク連結要素を含むタンクが、軽金属材料又はAl合金材料から形成された中央タンク部分を備えており、該中央タンク部分と隣接している外側タンク部分が、プラスチック材料又は軽金属材料もしくはAl合金材料から形成されていることから、全てのタンク部分が同じか又はほぼ同じ外径を有していることが好都合である。この結果、全てのタンク部分が同じか又はほぼ同じ外径を有するため、これらのタンク部分はまた、長さを変更するために、完成の前に互いにスライドさせることもでき、すなわち、部分的に互いに押し込むことができ、それによって、個々の構成部品を変更する必要なく、タンクの全長を、対応する所定の寸法に適合させることができるようになる。一方で、各々の場合、1つだけのタンク部分、好都合には、基本的にはより大きい中央タンク部分が、軽金属材料又はアルミニウム材料もしくは対応するアルミニウム合金から製造されるため、タンクの総重量が軽減され、他方で、特に外側タンク部分がプラスチック材料で構成されてもよいため、コストが削減される。
改良形態によれば、さらなる選択肢は、個々のタンク部分が、溶接接合部及び/又は接着接合部によって互いに接合されることである。
さらに、2つの隣接するタンク部分間の接合要素及び/又は補強要素として働く軽金属又はAl金属製のインサートが、タンク部分の接合部位又は溶接継目の領域に設けられていると好都合である。2つのタンク間に、例えば、接合される2つのタンクのつなぎ領域すなわち連結部位の領域に設けられ得る、軽金属製のインサートを使用することによって、タンク全体のねじり剛性を向上させる。
この点において、外側タンク部分又は中央タンク部分が受容部分、すなわちほぼ溝状の受容部分を備え、該受容部分に、対向するタンク部分に設けられた相手部品が、確実に及び/又は非確実に係止されるように取り付け可能であると好都合である。外側タンク部分の端縁の領域にある受容部分の溝状の設計、及び中央タンク部分の対応する相手部品によって、2つのタンク部分が、簡単でコスト効果が高い方法で互いに接合され、確実に及び/又は非確実に係止されるように互いに連結され、あるいは互いに溶接されることが可能になる。
本発明による解決策の好ましい実施形態によれば、最終的に、互いに連結されるタンク部分が、少なくとも、タンクがその大きさを適合させるために少なくとも部分的に互いに入れ子になるようにスライドさせることができる十分異なった外部寸法を有することが規定されている。
鋳物材料又はプラスチック材料から形成された、各々の場合少なくとも1つの支持要素が、タンク部分間の接合部位及び/又は溶接接合部及び/又は接着接合部の領域に設けられることが、本発明には特に重要である。
本発明による設計及び配置構成の関連において、タンクを支持するための支持要素が、その外径が少なくとも1つのタンク部分の外径とほぼ等しくなるように、1つ以上のタンクに組み込まれていると好都合である。
さらに、タンクの内部もしくはタンクの内側に設けられるか又はタンクの内部に導かれており、かつリブ又は突出ビードとして設計されていてもよい補強要素をタンクが備えていると好都合である。
さらに、車両に設けられた連結要素に連結でき、及び/又は少なくとも1つの保持要素によってこの連結要素に係止できるタンク連結要素が、タンクの外壁及び/又は支持要素の領域に設けられていると好都合である。
本発明のさらなる構成においては、タンク又はタンクの部分が、車両のフェンダ及び/又はステップに組み込むことができると好都合である。
本発明のさらなる利点及び詳細を特許請求の範囲及び以下の説明において説明するとともに図に示す。
図面では、1は、自動車用の液状媒体、特に燃料、又は潤滑剤を収容するためのタンクを示しており、該タンクは互いに接合できる複数のタンク部分1.1、3から製造され得る。中央タンク部分3は、軽金属材料、例えば合金成分を含んだアルミニウム材料からなっていてもよく、その2つの外側端面の各々の領域で外側タンク部分1.1に連結でき、例えば外側タンク部分1.1に溶接できる。
図1からわかるように、追加の部品として、バッフルプレート9が、少なくともタンク1の右側半分でタンクに組み込み可能であり、その際、バッフルプレート9は、少なくとも支持要素2において内部前方に固定されることが可能であると好都合である。図1に示された例示的な実施形態では、バッフルプレート9が、タンク3又は1.1のタンク壁に組み込まれた2つの互いに反対の支持要素2に溶接される。支持要素2の外径は、タンク1.1及び3の外径にほぼ一致する。例えばタンク1が車両のステップのステップパネルとして組み込まれる場合、その結果は連続面となる。支持要素2は、その外端面がタンク3又は1.1の外面と面一になるように、タンク3又は1.1の内側に組み込まれてもよい。個々のタンク部分3及び1.1は、溶接接合部及び/又は接着接合部によって互いに接合される。タンク3の端面の領域には、軽金属又はアルミニウム製インサート2.2が存在し、その端縁は外側タンク1.1にある溝状のタンク受容部分8内に滑り込ませることができる。
中央タンク部分3の外径は、外側タンク部分1.1のそれぞれの外径よりわずかに小さくてもよく、中央タンク部分を外側タンク部分1.1の内側に滑り込ませることができ、このようにして、個々のタンク部分に変更を加える必要なく様々な長さに適合させることができる。
金属製インサート2.2が、タンク部分の溶接継目4の領域に設けられているため、この区域の特に危険な部位が大幅に強化される。さらに、中央タンク部分3がプラスチックからなるのではなく、金属材料からなる場合、中央タンク部分3の連結には金属製インサート2.2が適している。
外側タンク部分1.1はプラスチック材料製である。図2の左側にある外側タンク部分1.1は、例えばフェンダの外縁に合わせられ、このため、湾曲したセグメント部分を備えている。
図3からわかるように、複数の補強要素6すなわちリブ又は突出ビードが、タンク壁からタンクの内側に延在し、タンク全体のねじり剛性を向上させるために用いられている。互いに所定の間隔を置いて配置された2つの下向きに開いたフック要素9.1を備え、かつ対応する相手部品すなわち連結要素5.1から懸架され得るタンク連結要素9が、タンク3の外側すなわち溶接継目4の領域に配置される。図面では、互いに所定の間隔を置いて設けられた2つの連結要素が、図面に対して水平方向に延在している突起5.2を備えたクロスメンバ5に連結されている。図1によれば、互いに上下になるように配置された、少なくとも2つの相手部品すなわち連結要素すなわち横方向ストリップ5.1があり、それらにフック状のタンク連結要素9を取り付けることができるか又はそれらからフック状のタンク連結要素9を懸架させることができる。
Claims (12)
- 自動車の部品に取り付け可能な、自動車用液状媒体を収容するためのタンク(1)を固定するための装置であって、前記タンクが、互いに接合できる複数のタンク部分(1.1、3)から形成され、少なくとも1つのタンク部分(3)が、軽金属材料又はAl合金材料から形成され、
結合される前記部分の移動方向に開いている少なくとも1つのフック状タンク連結要素(9)が、前記タンクの外壁の領域、及び/又は支持要素(2)の領域に設けられ、該タンク連結要素が、自動車に設けられた連結要素(5.1)に連結でき、及び/又は少なくとも1つの保持要素(7)によって前記連結要素(5.1)に係止できることを特徴とする装置。 - 前記タンク(1)に取り付け可能である前記フック状タンク連結要素(9)が、相手部品として設計された連結要素(5.1)に取り付け可能である少なくとも1つの下向きに開いたフック要素(9.1)を備えていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記タンク連結要素(9)を含む前記タンク(1)が、軽金属材料又はAl合金材料から形成された中央タンク部分(3)を備えており、この中央タンク部分(3)に連結される外側タンク部分(1.1)が、プラスチック材料又は軽金属材料もしくはAl合金材料から形成されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記タンク部分(1.1、3)が全て、同じか又はほぼ同じ外径を有していることを特徴とする請求項1に記載の装置。
- 前記個々のタンク部分(1.1、3)が、溶接接合部及び/又は接着接合部(4)によって互いに接合されることを特徴とする請求項1あるいは2に記載の装置。
- 2つの隣接するタンク部分(1.1、3)間の接合要素及び/又は補強要素として働く軽金属又はAl金属製インサート(2.2)が、前記タンク部分(1.1、3)の接合部位又は溶接継目の領域に設けられることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
- 前記外側タンク部分(1.1)又は前記中央タンク部分(3)が、受容部分、又はほぼ溝状の受容部分(8)を備え、該受容部分に、前記対向するタンク部分(3)に設けられた相手部品(2.1)が、確実に及び/又は非確実に係止されるように取り付け可能であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
- 互いに連結される前記タンク部分(1.1、3)が、少なくとも、前記タンク(1.1、3)がその大きさを適合させるために少なくとも部分的に互いに入れ子になるようにスライドさせることができる十分異なった外部寸法を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の装置。
- 鋳物材料又はプラスチック材料から形成された、各々の場合少なくとも1つの支持要素(2)が、前記タンク部分(1.1、3)間の接合部位及び/又は溶接接合部及び/又は接着接合部(4)の領域に設けられることを特徴とする請求項1〜8のいずれか一項に記載の装置。
- 前記タンク(1)を支持するための前記支持要素(2)が、その外径が少なくとも1つのタンク部分(1.1、3)の外径とほぼ等しくなるように、1つ以上のタンク(1.1、3)に組み込まれることを特徴とする請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置。
- 前記タンクの内部もしくは前記タンクの内側に設けられるか又は前記タンクの内部に導かれており、リブ又は突出ビードとして設計される補強要素(6)を前記タンク(1)が備えていることを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
- 前記タンク(1)又は前記タンクの部分(1.1、3)が、前記自動車のフェンダ及び/又はステップに組み込み可能であることを特徴とする請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置。
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