JP2007531226A - プラグインアダプタ - Google Patents

Abstract

ケーブル（２７）の端部に取付けられたプラグ（２８）のコンタクトと、プリント配線板（１４）の縁部に構成された差込み領域（２３）のコンタクト面（１５）との間で電気的な接続を形成するためのプラグインアダプタ（１）であって、前記プラグ（２８）を差込み可能に受容するために構成された第１の受容室（３）と、前記差込み領域（２３）を差込み可能に受容するために構成された第２の受容室（４）と、前記第１の受容室（３）と前記第２の受容室（４）とにおけるコンタクト体（６，７）とを備えた基体（２）を有しており、協働するコンタクト体（６，７）の間の電気的な接続が、前記基体（２）内に配置された接続部材（５）で形成されている。

Description

本発明は、ケーブルの端部に取付けられたプラグのコンタクトとプリント配線板の縁部に構成された差込み領域のコンタクト面との間で電気的な接続を形成するためのプラグインアダプタに関する。

従来技術
電子的な装置において、端部にプラグが取付けられたケーブルをプリント回路と接続するためには種々のコンタクト装置が公知である。

種々の構成形態のプラグ又はケーブルの個々の導体を直接的に接続したい場合には、プリント配線板の上に相応する多重構造のコネクタ器が必要である。

電気通信設備を公共な電話ネットに接続する場合には、公共の所与条件に応じて、接続がＲＪ−４５型のプラグコネクタによって又は接続ケーブルの個々の導線がプリント配線板の接触面に直接的に接続されるねじターミナルによって行なわれることが起こり得る。この場合にはプリント配線板側にＲＪ−４５ボックス及びねじターミナルが設けられなければならない。

ＩＳＤＮ通信システムにおいては接続は現場でいわゆる外部のＳＯ−ポート（デジタル公共接続）と内部のＳＯ−バスとの間で構成変更される必要がしばしば生じる。この場合には４本の接続導線のそれぞれ２本を交差させる必要がある。交差はプリント配線板の上に設けられたマルチプラグコネクタによって又は現場では相応するコネクタ装置の人的な構成変更によって行なうことができる。プリント配線板をマルチプラグコネクタとして構成することは、それぞれ所定の一部分しか実際の接続に利用されないために費用的に無駄がある。又、現場での該当設備の人的な構成変更はミスの原因となる。

発明の開示
本発明の課題は種々の構造形式のプラグが、プリント配線板の縁部における差込み領域にて導出させられた接触面に接続することの可能なプラグインアダプタを提供することである。

この課題は請求項１の技術的な特徴を有するプラグインアダプタによって解決された。本発明の有利な構成は請求項２以下に示してある。

本発明によればプリント配線板の差込み領域に、プラグを差込み可能に受容するために構成された第1の受容室並びにプリント配線板の差込み領域を差込み可能に受容するために構成された第２の受容室を備えた基体を有するプラグインアダプタが差嵌められている。各受容室にはコンタクト体が取付けられている。受容室における協働するコンタクト体は基体内に配置された接続部材によって電気的に接続されている。第1の受容室の構成に応じてプリント配線板の差込み領域は種々の構造形式のケーブルプラグと接続させられることができる。プラグインアダプタを適当に構成することにより、接続は所定の接触設計に応じて、つまり交差させた接続導線でも実施することができる。交差させた接続導線を有する構成のプラグインアダプタは色で特徴づけ、これにより接触設計が外部から容易に識別可能にすることもできる。

有利な１実施例ではプラグインアダプタは比較的に簡単に構成された射出成形工具で製造可能である２つの部分から成っている。この場合にはプラグインアダプタの基体は、第1の受容室が内部に構成されている第１の部分と、第２の受容室が内部に構成されている第２の部分とか成っている。決定に従った使用では両方の部分は係止部材で接触状態に保持される。この構成では接触部体も２部分から構成され、それぞれ第１と第２の中間接触部体から成っている。この場合、協働する接触部体は接合された状態で係止結合によって接触状態に保持される。

接続技術に関して好適な構成形態の特徴は第１及び第２の受容室の差込み開口が直方六面体形状のプラグインアダプタのそれぞれ向き合った側面に配置されていることである。

有利な実施例では第１の受容室はＲＪ互換性に構成されている。第２の受容室は直六面体形状の内室を有し、この内室は差込み領域を受容するために構成され、並べて配置された、差込み方向に延在する、フォーク状の接触ばねを有している。

本発明の有利な構成では有利には、差込み領域の平面に向かって位置する内壁面に溝が構成されている。この溝内には接触ばねが配置されている。各溝は接触ばねの一方の脚部のためのコンパートメントを形成している。これにより、差込み領域を差込む場合に隣合う接触ばねの間に接触が生じることが回避される。

有利であるのは、接触ばねがその材料と付与形状とに関し、差込まれた位置で差込み領域が接触ばねの脚部の間に保持されるように構成されている。プラグインアダプタはこれによってプリント配線板の上に摩擦接続で固定される。

プリント配線板の上のプラグインアダプタの特に安定した固定を達成するためには、溝の間の溝ウェブを、プリント配線板に向かって位置するウェブ面が差込み方向で見て錐状に経過するように構成することが有利である。

本発明の特に有利な実施例の特徴は、第１の受容室が４極性の差込みブッシュとして構成されていることである。この場合、隣接する２つの接触舌片は交差を介して第２の受容室における協働する接触ばねと接続されている。

有利には基体の両方の部分は射出成形技術で、耐火性のポリマ材料から射出成形によって製作される。

大量生産にとっては、適当に構成された射出成形工具により、基体が一作業工程でプラスチックから製作されることが有利である。この場合には各接続材料も同様に一体の打抜き曲げ加工部材から成っている。

特に親頼性のある接触を達成するためには、接触ばねが耐腐蝕性の金属被覆で、特に有利には金合金で被覆されていると有利である。

以下、本発明の実施例を添付図面に基づき説明する。

図１は選択的にねじターミナルを用いてケーブルの導線と接続されるか又は本発明によるプラグインアダプタを用いて、ケーブルの端部に取付けられたプラグと接続できる差込み領域を有するプリント配線板の斜視図である。

図２は本発明によるプラグインアダプタの１実施例を第１の受容室に対する視野方向で見た斜視図である。

図３は本発明によるプラグインアダプタを第２の受容室に対する視野方向で見た斜視図である。

図４は第１実施例を、第１の部分が第２の部分から持上げられた状態で、第２の部分の中間接触体を斜め下から見て示した斜視図である。

図５は第１実施例を、同様に第１の部分が第２の部分から持上げられた状態で、第２の部分の中間接触体を斜め上から見て示した斜視図である。

図６は本発明のプラグインアダプタの第２実施例の、図１のＡ−Ａ線に沿った断面図である。

図７は本発明による４極性のプラグインアダプタの接触配置の回路図であって、２つの隣接する接続導線が交差している。

発明の実施例
図１には斜視図で、縁部１８に差込み領域２３が構成されているプリント配線板１４が示されている。差込み領域２３内には導体路が延び込みかつそこで互いに平行に位置するコンタクト面１５を成して終っている。差込み領域２３は側方では切欠き１６によって制限されかつ端面側ではプリント配線板縁１７と同一平面を成している。端部にプラグ２８が取付けられているケーブル２７をプリント配線板１４に接続するためには、ケーブル２７のプラグ２８が本発明のプラグインアダプタ１の第１の受容室３（図２）にかつ差込み領域２３が第２の受容室４（図１）に差込まれている。両方の受容室３，４は直六面体形のプラグインアダプタ１の互いに向き合った側面にある。プラグ２８のコンタクト３０とプリント配線板１４のコンタクト面１５との間の電気的な接続はプラグインアダプタ１の基体内に配置された接続部材によって行なわれる。この接続部材の構成については以下、詳細に説明する。ケーブル２７の個々の導線２９をプリント配線板１４の差込み領域２３と接続しようとする場合には、これは従来の形式でねじターミナル２４で行なわれる。このようなねじターミナル２４は図１では一点鎖線で示されている。ねじターミナル２４も差込み領域２３が矢印２２で示したように差込まれる受容室１を有している。したがって差込み領域２３は選択的に差込み可能な接続（プラグインアダプタ１とアダプタ２８）を介して又はターミナル接続（ねじターミナル２４と導線２９）によって直接的にケーブル２７に接続されることができる。

本発明によるプラグインアダプタ１の第１実施例は４極構成で図２から図５までに詳細に示してある。プラグインアダプタ１は２つの部分から、つまり第１の部分９と第２の部分１０とから成っている。両方の部分９，１０は直六面体形の基体２を形成している。図２には規格ＩＥＣ６０３−７に従って形成され、つまり、プラグ２８のコンタクト３０を接触させるためにコンタクト体が受容室３においてほぼ対角線方向に延びる平行に配置された４つの接触舌片６から成っているプラグインアダプタ１が、第１の受容室３への視野方向で見た斜視図で示されている。

図３にはプラグインアダプタ１が、第２の受容室４への視野方向で見て示されている。第２の受容室は基体の第２の部分１０に構成され、ほぼ直六面体形の内室を有している。プリント配線板平面に対し平行に位置する内室の内面は溝８を備えている。溝８は互いに平行に位置しかつ差込み方向２２に延在している。溝８の間には内室内で櫛形に向き合う溝ウェブ１１が見られる。互いに対を成して向き合った溝８は接触ばね７のためにそれぞれ１つの受容室を形成している。接触ばね７はフォーク状に構成されている。向き合った溝８はそれぞれ１つの接触ばね７の一方の脚部３２のためのコンパートメントを形成する。

図４と図５とには本発明のプラグインアダプタ１の１実施例が斜視図で示されている。この場合には両方の部分９と１０は離されて図示されている。図４から判るように第１の受容室３におけるコンタクト体はそれぞれ１つの上方の中間接触体１９に続いている。これと同様に第２の受容室４における接触ばね７も下方の中間接触体２０を構成している。上方部分９が矢印２５の方向で下方部分１０の上に載置されると、係止エレメント１２は上方の部分９の対応する係止開口１３内へ係合する。これによって協働する中間接触体１９もしくは２０は接触状態に保たれる。

図６には本発明によるプラグインアダプタ１の第２実施例が図１のＡ−Ａ線に沿った断面図で示されている。この実施例のプラグインアダプタ１は一体に構成されている。プラグインアダプタ１は射出成形により一体に製造された基体２から成っている。接続部材５は同様に一体にかつ統一材料から曲げ−打抜き部分として製造されている。この場合、各接続部材５はポリマ材料に埋設されている。各接続部材５の接続区分２６は第１の受容室３における接触舌片６を第２の受容室４における接触ばね７と接続する。この実施例でも接触ばね７は溝内に配置されている。

すでに上記したように、この場合にも、より良い機械的な保持のために向き合った溝ウェブ面３１は差込み方向２２で見て錐状に延在している。

図７には電気通信装置の接続に使用すると特に有利である本発明の第３実施例の回路図が示されている。この図は概略的に、プラグ側の受容室４が４極のＲＪ−互換性のプラグを受容するために構成されている。すでに冒頭で述べたように電気通信設備の接続に際しては、プリント配線板接続が選択的にプラグもしくはターミナル接続として装備されていなければならないだけではなく、さらに、外部のＳＯ接続のためにも内部のＳＯ接続のためにも構成可能であること、つまり隣り合う導線が交差されなければならないという問題がしばしばある。これは当該実施例では本発明によるプラグインアダプタ１においてそれぞれ隣り合う接続部材５が交差部を介して構成されていることによって解決された。図７の回路図に示されているように、第１の受容室４の接触舌片６１はプリント配線板１４の差込み領域２３の協働する接触舌片６１′と接続されているのではなく、コンタクト面５１′と接続され、同様に接触舌片５１は協働するコンタクト面５１′と接続されているのではなく、交差部を介してコンタクト面６１′と接続されている。この場合に特に有利であることは接続部材５が交差するか交差しないかに応じて、プラグインアダプタ１が外部から、例えば色マークによって識別可能であることである。

選択的にねじターミナルを用いてケーブルの導線と接続されるか又は本発明によるプラグインアダプタを用いて、ケーブルの端部に取付けられたプラグと接続できる差込み領域を有するプリント配線板の斜視図。 本発明によるプラグインアダプタ１実施例を第１の受容室に対する視野方向で見た斜視図。 本発明によるプラグインアダプタを第２の受容室に対する視野方向で見た斜視図。 第１実施例を、第１の部分が第２の部分から持上げられた状態で、第２の部分の中間接触体を斜め下から見て示した図。 第１実施例を、同様に第１の部分が第２の部分から持上げられた状態で、第２の部分の中間接触体を斜め上から見て示した斜視図。 本発明のプラグインアダプタの第２実施例の、図１のＡ−Ａ線に沿った断面図。 本発明による４極性のプラグインアダプタの接触配線であって、隣り合った接続導線が交差させられた状態を示した図。

符号の説明

１ プラグインアダプタ
２ 基体
３ 第１の受容室
４ 第２の受容室
５ 接続部材
６ 接触舌片
７ 接触ばね
８ 溝
９ 基体の上方部分、第１の部分
１０ 基体の下方の部分、第２の部分
１１ 溝ウェブ
１２ 係止エレメント
１４ プリント配線板
１５ コンタクト面
１６ 切欠き
１７ プリント配線板縁部
１８ プリント配線板縁部
１９ 上方の中間接触片
２０ 下方の中間接触片
２１ プラグの押込み方向
２２ 差込み領域の押込み方向
２３ 差込み領域
２４ ねじターミナル
２５ 矢印
２６ 中間区分
２７ ケーブル
２８ プラグ
２９ 導線
３０ コンタクト
３１ 溝ウェブ面
３２ 脚部

Claims (12)

1. ケーブル（２７）の端部に取付けられたプラグ（２８）のコンタクトと、プリント配線板（１４）の縁部に構成された差込み領域（２３）のコンタクト面（１５）との間で電気的な接続を形成するためのプラグインアダプタ（１）であって、前記プラグ（２８）を差込み可能に受容するために構成された第１の受容室（３）と前記差込み領域（２３）を差込み可能に受容するために構成された第２の受容室（４）と、前記第１の受容室（３）と前記第２の受容室（４）とにおけるコンタクト体（６，７）とを備えた基体（２）を有しており、協働するコンタクト体（６，７）の間の電気的な接続が、前記基体（２）内に配置されたそれぞれ１つの接続部材（５）によって形成されていることを特徴とする、プラグインアダプタ。
2. 前記基体（２）が、内部に前記第１の受容室（３）が構成された第１の部分（９）と内部に前記第２の受容室（４）が構成された第２の部分（１０）とから成り、この場合、前記各接続部材（５）が第１と第２の中間接触片（１９，２０）を有し、該中間接触片（１９，２０）が、接合状態で前記第１の部分（９）と前記第２の部分（１０）とを結合する係止結合（１２，１３）によって接触状態に保たれる、請求項１記載のプラグインアダプタ。
3. 前記第１及び第２の受容室（３，４）の差込み開口がそれぞれ直六面体の互いに向き合った側面に配置されている、請求項１又は２記載のプラグインアダプタ。
4. 前記第１の受容室（３）がＲＪ互換性に構成されかつ前記第２の受容室（４）が直六面体形の内室を有し、該内室内に、差込み領域（２３）を差込み可能に受容するために、並べて配置された、差込み方向に延在する、フォーク状の接触ばね（７）を備えている、請求項１から３までのいずれか１項記載のプラグインアダプタ。
5. プリント配線板面に向いた内面に溝（８）が構成され、前記接触ばね（７）が前記溝（８）内に配置されており、この場合、各溝が接触ばね（７）の一方の脚部（３２）のためのコンパートメントを形成している、請求項４記載のプラグインアダプタ。
6. 押込まれた位置で差込み領域（２３）が前記接触ばね（７）の脚部（３２）の間にばね力により保持されるように前記各接触ばね（７）が構成されている、請求項５記載のプラグインアダプタ。
7. 前記溝（８）の間にある溝ウェブ（１１）がプリント配線板面に向いた溝ウェブ面（３１）にて、差込み方向（２２）で見て、錐状に構成されている、請求項６記載のプラグインアダプタ。
8. 前記第１の受容室（３）内に４つの接触舌片（６）が配置され、前記基体（２）における前記電気的な接続部材（５）の配置が、２つの隣り合う接触舌片（６１，５１；４１，３１）が２つの協働する接触ばね（６１′，５１′；４１′，３１′）に交差を介して接続されるように選択されている、請求項５から７までのいずれか１項記載のプラグインアダプタ。
9. 前記基体（２）の第１及び第２の部分が射出成形技術で耐火性のポリマ材料から成っている、請求項１から８までのいずれか１項記載のプラグインアダプタ。
10. 前記基体（２）が一体に射出成形技術でポリマ材料から製作され、前記各接続部材（５）が前記第１の受容室（３）におけるコンタクト体（６）と前記第２の受容室（４）におけるコンタクト体（７）と１つの構成ユニットを形成しており、前記接続部材（５）の少なくとも１つの中間区分（２６）がポリマ材料内に埋込まれている、請求項１記載のプラグインアダプタ。
11. 前記接続部材が耐腐蝕性のコーティング、有利には金合金で被覆されている、請求項１から１０までのいずれか１項記載のプラグインアダプタ。
12. 前記各接続部材（５）が打抜き曲げ加工部体として製作されている、請求項１から１１までのいずれか１項記載のプラグインアダプタ。

Images