JP2007526331A - 免疫調節剤および抗癌剤としてのトリプトライドラクトン環誘導体 - Google Patents

免疫調節剤および抗癌剤としてのトリプトライドラクトン環誘導体 Download PDF

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Abstract

抗増殖治療、抗癌治療および免疫抑制治療のような治療において使用するための、トリプトライドおよび水酸化トリプトライドのラクトン環改変体をベースにする化合物が開示される。本発明は、免疫抑制剤、抗炎症剤および抗癌剤として有用な化合物に関する。本発明の化合物は、明細書中に記載されるようにフラノイド(ラクトン)環のアルキル化またはアシル化によって生じるトリプトライドの誘導体またはヒドロキシル化されたトリプトライドである。

Description

(発明の分野)
本発明は、免疫抑制剤、抗炎症剤および抗癌剤として有用な化合物に関する。
(参考文献)
Gleichmann,E.ら、Immunol.Today 5:324(1984)
He,Q.ら、Beijing Da Xue Xue Bao 35:252−5(2003年6月)
Korngold,R.およびSprent,J.、J.Exp.Med.148:1687(1978)
Krishna,G.ら、Am.J.of Pathology 158(3):997−1004(2001年3月)
Kupchan,S.M.ら、J.Am.Chem.Soc.94:7194(1972)
Kupchan,S.M.ら、米国特許第4,005,108号(1977)
Lipskyら、米国特許第5,294,443号(1994)
Maら、J.Chin.Pharm.Sci.1:12(1992)
Murase,N.ら、Transplantation 55:701(1993)
OnoおよびLindsey,J.Thor.Cardiovasc.Surg.57(2):225−29(1969)
Panchagnula,R.およびThomas,N.S.、Intl J of Pharmaceutics 201(2):131−150(2000)
Pu,L.ら、Zhongguo YaolI Xuebao 11:76(1990)
Wang,J.およびMorris,R.E.、Transplantation Proc.23:699(1991)
Wang,X.ら、PCT公報第2002/17931号(2002)
Zhou,Y.X.ら、Ai Zheng 21(10):1108−8(2002年10月)。
(発明の背景)
免疫抑制剤は、自己免疫疾患の処置、および移植拒絶を処置または予防すること(対宿主性移植片病(GVHD)の処置が挙げられる)において広く使用されている。一般的な免疫抑制剤としては、アザチオプリン、コルチコステロイド、シクロホスファミド、メトトレキサート、6−メルカプトプリン、ビンクリスチン、およびシクロスポリンAが挙げられる。一般に、これらの薬物のいずれも完全に有効ではなく、そしてほとんどが重篤な毒性によって制限されている。例えば、広く使用される薬剤であるシクロスポリンAは、腎臓に対して著しく毒性である。さらに、有効な処置に必要とされる用量は、種々の日和見性の侵入物(opportunistic invader)による感染に対する患者の感受性を増大し得る。
中国の薬草Tripterygium wilfordii(TW)から得られる化合物のトリプトライド、ならびにその特定の誘導体およびプロドラッグは、例えば、自己免疫疾患の処置、および移植拒絶を処置または予防すること(対宿主性移植片病(GVHD)の処置が挙げられる)において、免疫抑制性の活性を有すると確認されている。例えば、共有に係る特許文献4(Immunosuppressive compounds and methods)、特許文献5(Immunotherapy composition and method)、特許文献6(Method for suppressing xenograft rejection)、特許文献7(Immunosuppressive compounds and methods)、特許文献8(Immunosuppressant diterpene compound)および特許文献9(Triptolide prodrugs having high aqueous solubility)(これらは参考として援用される)を参照のこと。トリプトライド、ならびにその特定の誘導体およびプロドラッグはまた、抗癌活性を示すと報告されている。例えば、非特許文献5、特許文献1、および共有に係る特許文献10(2003年9月)(これは本明細書で参考として援用される)を参照のこと。
トリプトライドの誘導体およびプロドラッグは、薬物動態学または体内分布(biodistribution)のような分野において、例えば、脂溶性もしくは水溶性の相違に基づいて、またはプロドラッグとしてのそれらの活性によって、天然のトリプトライドに対して利益を提供してきたが、トリプトライド誘導体の生物活性自体は、多くの場合、天然のトリプトライドの生物活性よりも著しく劣る。
米国特許第4,005,108号明細書 米国特許第5,294,443号明細書 国際公開第2002/17931号パンフレット 米国特許第5,962,516号明細書 米国特許第5,843,452号明細書 米国特許第5,759,550号明細書 米国特許第5,663,335号明細書 米国特許第5,648,376号明細書 米国特許第6,150,539号明細書 米国特許第6,620,843号明細書 Gleichmann,E.ら、Immunol.Today、1984年、5、p.324 He,Q.ら、Beijing Da Xue Xue Bao、2003年6月、35、p.252−5 Korngold,R.およびSprent,J.、J.Exp.Med.、1978年、148、p.1687 Krishna,G.ら、Am.J.of Pathology、2001年3月、158(3)、p.997−1004 Kupchan,S.M.ら、J.Am.Chem.Soc.、1972年、94、p.7194 Maら、J.Chin.Pharm.Sci.、1992年、1、p.12 Murase,N.ら、Transplantation、1993年、55、p.701 OnoおよびLindsey,J.Thor.Cardiovasc.Surg.、1969年、57(2)、p.225−29 Panchagnula,R.およびThomas,N.S.、Intl J of Pharmaceutics、2000年、201(2)、p.131−150 Pu,L.ら、Zhongguo YaolI Xuebao、1990年、11、p.76 Wang,J.およびMorris,R.E.、Transplantation Proc.、1991年、23、p.699 Zhou,Y.X.ら、Ai Zheng、2002年10月、21(10)、p.1108−8
(発明の要旨)
一局面において、本発明は、免疫抑制治療、抗炎症治療および抗癌治療に有用な化合物を提供する。これらの化合物は、式I:
Figure 2007526331
によって表されるトリプトライドの誘導体であり、ここで、
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、アリール、アリールアシル、またはC(OH)Rであり
ここで、RおよびRは、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、またはシクロアルケニルであり、水素を除くこれらのいずれかは、アルコキシ、ヒドロキシ、アシルオキシ、またはアリールで置換され得、
CRは、CHOHまたはC=Oであり、そして
基Xのうちの多くても1つがヒドロキシルであり、残りの基Xは水素である。
構造Iの好ましい実施形態において、CRはCHOHであり、好ましくはβ−ヒドロキシ立体配置を有する。さらなる実施形態において、各々の基Xは水素である。
好ましくは、構造Iの化合物に存在する各々の上記アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、およびアシルオキシ部分は、多くても4個の炭素原子を含み、各々の上記シクロアルキルおよびシクロアルケニルは、多くても6個の炭素原子を含み、そして各々の上記アリール部分は、単環式かつ非複素環式(すなわち、水素および炭素原子からなる)である。
構造Iの選択された実施形態において、Rはアルキル、アルケニルまたはC(OH)Rであり、好ましくは、RおよびRの各々は独立して水素、アルキルまたはアルケニルである。さらなる実施形態において、Rはアルキルであり、好ましくはC〜Cアルキル、またはヒドロキシアルキルである。一実施形態において、Rはメチルである。別の実施形態において、Rはアリールアシルであり、好ましくはベンゾイル(C(O)C)である。
関連する局面において、本発明は、構造II:
Figure 2007526331
の化合物を提供し、ここで、
各々のRは、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアリールから選択され、
CRはCHOHまたはC=Oであり、
基Xのうちの多くても1つがヒドロキシルであり、残りの基Xは水素である。
構造IIの好ましい実施形態において、CRはCHOHであり、好ましくは、β−ヒドロキシ立体配置を有する。さらなる実施形態において、各々の基Xは水素である。
好ましくは、構造IIの化合物に存在する各々の上記アルキル、アルケニルおよびアルキニル部分は、多くても4個の炭素原子を含み、そして各々の上記アリール部分は、単環式かつ非複素環式(例えば、置換されたフェニルまたは置換されていないフェニル)である。
構造IIの選択された実施形態において、各々のRは、アリールであり、好ましくは各々のRは、置換されていないフェニルである。
別の局面において、本発明は、免疫抑制をもたらす処置を必要とする被験体に上記のような構造Iまたは構造IIを有する化合物の有効量を投与することによって、被験体において免疫抑制をもたらす方法を提供する。さらなる局面において、本発明は、細胞においてアポトーシスを誘導する方法を提供し、この方法は、抗増殖治療(特に、抗癌治療)において有用である。この方法に従って、細胞は、上記のような構造Iまたは構造IIを有する化合物の有効量と接触される。あるいは、本発明は、免疫抑制をもたらすかまたは細胞においてアポトーシスを誘導するか、あるいは免疫抑制をもたらすかまたは細胞においてアポトーシスを誘導するための医薬の調製のための、構造Iまたは構造IIの化合物の使用を包含する。化合物は、代表的には、薬学的に受容可能なキャリア中に提供される。これらの方法および使用の特定の実施形態は、上記の式Iまたは式IIの特定の実施形態のいずれかを利用し得る。
本発明のこれらの目的および特徴、ならびに他の目的および特徴は、以下の本発明の詳細な説明が添付の図面と併せて読まれた場合に、より完全に明らかになる。
(発明の詳細な説明)
(I.定義)
「アルキル」とは、炭素および水素を含み、直鎖または分枝鎖であり得る飽和非環式一価ラジカルを指す。アルキル基の例は、メチル、エチル、n−ブチル、t−ブチル、n−ヘプチル、およびイゾプロピルである。「シクロアルキル」とは、炭素および水素を含み、さらにアルキルで置換され得る完全に飽和した環式一価ラジカルを指す。シクロアルキル基の例は、シクロプロピル、メチルシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、エチルシクロペンチル、およびシクロヘキシルである。「低級アルキル」とは、1〜6個の炭素原子、好ましくは1〜4個の炭素原子を有するような基を指す。
「アルケニル」とは、炭素および水素を含み、直鎖または分枝鎖であり得、そして少なくとも1つの炭素−炭素二重結合(C=C)を含む非環式一価ラジカルを指す。「アルキニル」とは、炭素および水素を含み、直鎖または分枝鎖であり得、そして少なくとも1つの炭素−炭素三重結合(C≡C)を含む非環式一価ラジカルを指す。「低級アルケニル」または「低級アルキニル」とは、2〜6個の炭素原子、好ましくは2〜4個の炭素原子を有するような基を指す。
「アシル」とは、形態−(C=O)Rを有するラジカルを指し、ここで、Rはアルキル(アルキルアシル)またはアリール(アリールアシル)である。「アシルオキシ」とは、形態−O(C=O)Rを有する基を指す。
「アリール」とは、単環(例えば、ベンゼン)または2つの縮合環(ナフチル)を有する一価芳香族ラジカルを指す。本明細書中で使用される場合、アリールは、好ましくは、単環式かつ炭素環式(非複素環式)(例えば、ベンゼン(フェニル)環または置換されたベンゼン環)である。「置換された」によって、1以上の環水素がハロゲン(例えば、フッ素、塩素、もしくはヨウ素)、低級アルキル、ニトロ、アミノ、低級アルキルアミノ、ヒドロキシ、低級アルコキシまたはハロ(低級アルキル)のような基と置き換えられることが意味される。
「アリールアルキル」とは、アリール基でさらに置換されるアルキル置換基、好ましくは低級(C〜C、より好ましくはC〜C)アルキル置換基を指す;例えば、ベンジルおよびフェネチルである。
「複素環」とは、その環原子が炭素、窒素、酸素および硫黄からなる群より選択される非芳香族環、好ましくは5員〜7員環を指す。好ましくは、環原子は、3〜6個の炭素原子を含む。そのような複素環としては、例えば、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジン、およびモルホリンが挙げられる。
本開示のために、以下の番号付けスキームがトリプトライドおよびトリプトライド誘導体に対して使用される:
Figure 2007526331
(II.トリプトライド誘導体)
本発明の化合物は、以下に記載されるようにフラノイド(ラクトン)環のアルキル化またはアシル化によって生じるトリプトライドの誘導体またはヒドロキシル化されたトリプトライドである。
より具体的には、本発明は、構造I:
Figure 2007526331
によって表される化合物を提供し、ここで、
は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、アリール、アリールアシル、またはC(OH)Rであり
ここで、RおよびRは、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、またはシクロアルケニルであり、水素を除くこれらのいずれかは、アルコキシ、ヒドロキシ、アシルオキシ、またはアリールで置換され得、
CRは、CHOHまたはC=Oであり、そして
基Xのうちの多くても1つがヒドロキシルであり、残りの基Xは水素である。
構造Iの好ましい実施形態において、CRはCHOHであり、好ましくはβ−ヒドロキシ立体配置を有する。
好ましくは、各々のXは水素であるが、選択された実施形態において、正確に1つの指示された基Xがヒドロキシルである。ヒドロキシル置換基に好ましい位置としては、上記の番号付けスキームに示されるような炭素2および炭素16が挙げられる。
好ましくは、構造Iの化合物に存在する各々の上記アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、およびアシルオキシ部分は、多くても4個の炭素原子を含み、各々の上記シクロアルキルおよびシクロアルケニル部分は、多くても6個の炭素原子を含み、そして各々の上記アリール部分は、単環式かつ非複素環式である。
構造Iの選択された実施形態において、Rはアルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、アリール、またはC(OH)Rであり、好ましくはアルキル、アルケニルまたはC(OH)Rであり、ここで、好ましくは、RおよびRの各々は、独立して、水素、アルキルまたはアルケニルである。さらなる実施形態において、Rはアルキルであり、好ましくはC〜Cアルキルまたはヒドロキシアルキルである。本明細書中でPG795と表される化合物を包含する一実施形態において、Rはメチルである。化合物19−ベンゾイルトリプトライドを包含する他の実施形態において、Rはアリールアシルであり、好ましくはベンゾイルである。
関連する局面において、本発明は、構造II:
Figure 2007526331
の化合物を提供し、ここで、
各々のRは、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアリールから選択され、
CRはCHOHまたはC=Oであり、
基Xのうちの多くても1つがヒドロキシルであり、残りの基Xは水素である。
構造IIの好ましい実施形態において、CRはCHOHであり、好ましくはβ−ヒドロキシ立体配置を有する。好ましくは、各々のXは水素であるが、選択された実施形態において、正確に1つの指示された基Xがヒドロキシルである。ヒドロキシル置換基に好ましい位置としては、上記の番号付けスキームに示されるような、炭素2および炭素16が挙げられる。
好ましくは、構造IIの化合物に存在する各々の上記アルキル、アルケニル、およびアルキニル部分は、多くても4個の炭素原子を含み、そして各々の上記アリール部分は、単環式かつ非複素環式(例えば、置換されたフェニルまたは置換されていないフェニル)である。
構造IIの選択された実施形態において、各々のRはアリールであり、好ましくは、各々のRはフェニルである。これは、本明細書中でPG796と表される化合物を包含し、ここで、各々のRは置換されていないフェニルである。
(A.調製)
本発明の化合物は、トリプトライドまたはそのヒドロキシル化誘導体から調製され得る。後者としては、トリプジオライド(tripdiolide)(2−ヒドロキシトリプトライド)および16−ヒドロキシトリプトライドが挙げられ、これらは、トリプトライドとともに、中国の薬草であるTripterygium wilfordii(TW)の根の木部(root xylem)から、または他の公知の供給源から得られ得る。TW植物は、中国の福建省および他の南部地方で見出される;TW植物材料は、一般的に中国で、または米国における市販の供給源から得られ得る。トリプトライド、トリプジオライドおよび16−ヒドロキシトリプトライドは、当該分野で公知であり、例えば、Kupchanら(1972、1977);Lipskyら(1994);Puら(1990)、およびMaら(1992)に記載されている。
トリプトライドの5−ヒドロキシ誘導体は、共有に係る米国仮特許出願シリアル番号60/532,702に記載されるように、トリプトライドの酸化セレンでの酸化によって調製され得る。簡単に述べると、代表的な調製において、トリプトライドおよび約2.2当量の酸化セレン(ジオキサン中での)の溶液が、N下で約90℃にて72時間攪拌される。
L.Ningら(Tetrahedron 59(23):4209−4213,2003)によって記載されるように、トリプトライドとCunninghamella blakesleanaとのインキュベーションは、上記のヒドロキシル化誘導体、ならびに1β−ヒドロキシトリプトライド、トリプトリデノール(15−ヒドロキシトリプトライド)、19α−ヒドロキシトリプトライド、および19β−ヒドロキシトリプトライドを生成する。
式Iの化合物は、ヒドロキシル保護トリプトライドと強塩基(例えば、LDA)との反応、その後の中間体エノレートのアルキル化によって調製され得る。以下のスキーム1に示されるように、ヨウ化メチルがアルキル化のために使用される場合、異性体のフランアルコキシドもまた形成され得る。実施例1に記載されるように、これらの化合物は単離され、塩化水銀による反応によって別々に脱保護された。
Figure 2007526331
以下のスキームは、R=アリル(−CHCH=CH)である式Iの化合物を得るために、アルキル化剤として臭化アリルを使用することを示す。同様に、R=ベンジル(−CH)である式Iの化合物を得るために、臭化ベンジルが利用された。
Figure 2007526331
以下に示されるように、中間体エノラートとケトンとの反応は、アルコール置換基(すなわち、RがC(OH)Rである式Iの化合物)を生成するために使用され得る。
Figure 2007526331
式IIの化合物は、以下のスキームに示されるように、中間体エノラートと過剰のアシル化剤(例えば、ハロゲン化アシル)との反応によって調製され得る。この場合、二置換された化合物は、酸性水溶液で加水分解されて、一誘導体化された共役エノンを生成し得る。
Figure 2007526331
(B.生物活性)
式Iの化合物である19−メチルトリプトライド(PG795と表される)および式IIの化合物である18−デオキソ−19−デヒドロ−18−ベンゾイルオキシ−19−ベンゾイルトリプトライド(PG796と表される)の細胞毒性活性は、実施例3に記載されるように、標準的なMTTアッセイを用いて評価された。これらの化合物の免疫抑制活性は、実施例4に記載されるように、標準的なIL−2阻害アッセイにおいて評価された。これらのアッセイの結果は、図1〜図4に示される。
PG795は、図1および図3に示されるように、いずれのアッセイにおいても有意な活性を示したが、トリプトライド(これらの図においてPG490と表される)よりも低い活性であった。
PG796は、図2および図4に示されるように、いずれのアッセイにおいても公知のプロドラッグである14−コハク酸トリプトライド(PG490−88と表される)よりも高いレベルの活性を示した。特に、ヒト血清中でインキュベートされた14−コハク酸トリプトライドは、これらのアッセイにおいてマウス血清中でインキュベートされた14−コハク酸トリプトライドよりも非常に低い活性であったが、PG796は、いずれの場合においても高く本質的に等価な活性を示した。(インキュベーションは、14−コハク酸トリプトライドをトリプトライドに、そしてPG796を一誘導体化化合物である19−ベンゾイルトリプトライドに変換すると考えられる)(上記の合成スキームに示される)。
さらに、PG476は、インキュベートされなかった場合にほぼ等価な活性を示し、このことは、この化合物がその元の(すなわち、加水分解されていない)形態で活性であることを示唆する。
(III.治療用組成物)
本発明のトリプトライド誘導体を含む処方物は、固形、半固形、凍結乾燥散剤、または液体剤形の形態(例えば、錠剤、カプセル剤、散剤、徐放性処方物、溶剤、懸濁剤、乳剤、軟膏剤、ローション剤、エアロゾル剤)を取り得、好ましくは正確な投薬量の単回投与(simple administration)に適した単位投薬形態を取り得る。組成物は、代表的には、従来の薬学的キャリアまたは賦形剤を含み、さらに他の医療用薬剤、キャリア、またはアジュバントを含み得る。
好ましくは、組成物は、0.5重量%〜75重量%の本発明の化合物を含み、残りは適切な薬学的賦形剤からなる。経口投与のために、このような賦形剤は、製薬等級のマンニトール、ラクトース、デンプン、ステアリン酸マグネシウム、サッカリンナトリウム、滑石、セルロース、グルコース、ゼラチン、スクロース、炭酸マグネシウムなどを含む。望ましい場合、組成物は、少量の非毒性の補助物質(例えば、湿潤剤、乳化剤または緩衝剤)も含み得る。
組成物は、被験体に経口投与、経皮投与または非経口投与(例えば、静脈内注射、皮下注射、腹腔内注射、もしくは筋肉内注射によって)され得る。経口用液体調製物中で使用するために、組成物は、液体形態または水もしくは標準生理食塩水中に水和するのに適した乾燥形態のいずれかで供給される溶液、懸濁液、乳濁液、またはシロップとして調製され得る。非経口投与については、非経口投与のための注射可能組成物は、代表的には、適切な静脈内注射用溶液(例えば、滅菌した生理的食塩水)中のトリプトライド誘導体を含む。
液体組成物は、トリプトライド誘導体(約0.5%〜約20%)および任意の薬学的アジュバントを、薬学的に受容可能なキャリア(例えば、生理食塩水溶液、デキストロース水溶液、グリセロール、またはエタノール)に溶解させるかまたは分散させて、溶液または懸濁液を形成することによって調製され得る。
化合物はまた、好ましくは吸入に適するサイズの、エアロゾル粒子(固形または液体のいずれか)の形態で、吸入によって投与され得る。このような粒子は、吸入の際に口および喉頭を通り、気管支および肺の肺胞に入るように十分に小さい。一般的に、約1ミクロン〜10ミクロンの範囲のサイズ、好ましくは約5ミクロン未満のサイズの粒子が、呼吸に適している。吸入のための液体組成物は、水性キャリア(例えば、発熱物質を含まない滅菌生理食塩水溶液または発熱物質を含まない滅菌水)中で分散される活性薬剤を含む。望ましい場合、組成物は、その組成物を噴霧しエアロゾルを形成するのを補助するために噴霧剤と混合され得る。
このような剤形を調製するための方法は、公知であるかまたは当業者に明らかである;例えば、Remington’s Pharmaceutical Sciences(第20版、Lippincott Williams & Wilkins,2000)を参照のこと。投与される組成物は、一定数の選択された化合物を、被験体において免疫抑制をもたらすかまたは標的細胞においてアポトーシスをもたらすために有効な量で含む。
例えば、Panchagnulaら(2000)に記載されるように、ある薬学的因子の分配係数またはlogPは、種々の投与経路に対する適合性(経口的なバイオアベイラビリティが挙げられる)に影響を与え得る。本明細書中に記載される化合物は、1以上のヒドロキシル基に対するフッ素の置換に基づいて、親の化合物であるトリプトライドよりも高いlogP計算値を有し、このことがこれらの化合物を経口的なアベイラビリティに関してよりよい候補物にすると予想される。
(IV.免疫調節処置および抗炎症処置)
それゆえ、本発明は、免疫抑制剤として(例えば、移植手順に対する補助剤または自己免疫疾患の処置における補助剤として)の本発明の化合物の使用を包含する。本発明の化合物は、細胞または生物において免疫応答(例えば、サイトカインの産生)を阻害するのに有効である。図3〜図4に示されるように、式Iの化合物である19−メチルトリプトライド(PG795と表される)、および式IIの化合物である18−デオキソ−19−デヒドロ−18−ベンゾイルオキシ−19−ベンゾイルトリプトライド(PG796と表される)は、用量依存性の様式でJurkat細胞におけるIL−2産生(実施例4を参照のこと)を阻害した。
免疫調節異常は、広範な自己免疫疾患および慢性炎症性疾患(全身性エリテマトーデス、慢性関節リウマチ、I型真性糖尿病およびII型真性糖尿病、炎症性腸疾患、胆汁性肝硬変、ブドウ膜炎、多発性硬化症ならびに他の障害(例えば、クローン病、潰瘍性大腸炎、水疱性類天疱瘡、サルコイドーシス、乾癬、魚鱗癬、グレーブス眼症および喘息)が挙げられる)に存在することが示されている。これらの状態の各々の根底にある病原は全く異なり得るが、これらの状態は共通して種々の自己抗体および自己反応性リンパ球の出現を有する。このような自己反応性は、部分的に、正常な免疫系が機能する恒常性制御の喪失に起因し得る。
同様に、成熟リンパ球を含むドナー組織供給源からの骨髄移植または他の造血幹細胞の移植の後、転移されたリンパ球は宿主組織の抗原を外来のものとして認識する。これらの細胞は活性化され、そして宿主に攻撃を開始する(対宿主性移植片反応)。このことは、命にかかわり得る。さらに、臓器移植の後、宿主のリンパ球は、その臓器移植片の外来の組織抗原を認識し、そして細胞性免疫応答および抗体媒介性免疫応答を開始する(対移植片性宿主反応)。このことは、移植片損傷および移植片拒絶をもたらす。
自己免疫反応または拒絶反応の1つの結果は、炎症性細胞およびそれらが放出するメディエータによって引き起こされる組織破壊である。NSAIDのような抗炎症剤は、主に、これらのメディエータの効果または分泌をブロックすることによって作用するが、その疾患の免疫学的な根本を改変するために何もしない。一方、シクロホスファミドのような細胞毒性剤は、正常な応答も自己免疫応答も両方止めるような非特異的な様式で作用する。実際に、このような非特異的な免疫抑制剤で処置された患者は、おそらくその患者の自己免疫疾患によるのと同様に感染によって死ぬだろう。
本発明の組成物は、トリプトライドおよびそのプロドラッグならびに他の誘導体が、例えば、免疫抑制治療(例えば、自己免疫疾患を処置すること、移植拒絶を予防すること、または対宿主性移植片拒絶(GVHD)を処置もしくは予防すること)において有効であると証明されている適用に有用である。例えば、共有に係る米国特許第6,150,539号(これは参考として本明細書に援用される)を参照のこと。トリプトライドおよび本発明の誘導体はまた、他の炎症性状態(例えば、外傷性炎症)の処置および男性の妊孕性を低下させるのに有用である。
組成物は、不適合なヒトドナーからの固形臓器移植物、組織移植片または細胞移植物の拒絶を抑制するのに有用であり、それゆえ、その移植物の生存および機能、ならびにそのレシピエントの生存を長引かせる。この用途としては、固形臓器移植(例えば、心臓、腎臓および肝臓)、組織移植片(例えば、皮膚、腸、膵臓、生殖腺、骨、および軟骨)、ならびに細胞移植物(例えば、膵臓、脳および神経組織、筋肉、皮膚、骨、軟骨および肝臓由来の細胞)が挙げられるが、これらに限定されない。
組成物はまた、異種移植片(種間)拒絶を抑制するために(すなわち、非ヒト哺乳動物(天然の構成であっても、ヒト遺伝子、RNA、タンパク質、ペプチドもしくは他の非天然の異種移植片分子を発現するように生物工学処理された遺伝的に操作された動物でも、その動物の天然の遺伝子、RNA、タンパク質、ペプチドもしくは他の正常に発現される分子の発現を欠くように生物工学処理された動物でも)からの固形臓器移植物、組織移植片、または細胞移植物の拒絶を予防することにおいて)有用である。本発明はまた、そのような非ヒト動物からの固形臓器移植物、組織移植片、または細胞移植物の生存を長引かせるための、上記のような組成物の使用を包含する。
また、自己免疫疾患または自己免疫性の発現を有する疾患(例えば、アディソン病、自己免疫性溶血性貧血、自己免疫性甲状腺炎、クローン病、糖尿病(I型)、グレーブス病、ギヤン−バレー症候群、全身性エリテマトーデス(SLE)、ループス腎炎、多発性硬化症、重症筋無力症、乾癬、原発性胆汁性肝硬変、関節リウマチおよびブドウ膜炎、喘息、アテローム性動脈硬化症、橋本甲状腺炎、アレルギー性脳脊髄炎、糸球体腎炎、ならびに種々のアレルギー)の処置方法が包含される。
さらに、用途としては、炎症性皮膚疾患および過増殖性皮膚疾患ならびに免疫媒介性疾病の皮膚発現(例えば、乾癬、アトピー性皮膚炎、天疱瘡、じんま疹、皮膚性好酸球増加症、ざ瘡、および円形脱毛症);種々の眼疾患(例えば、結膜炎、ブドウ膜炎、角膜炎、およびサルコイドーシス);粘膜および血管の炎症(例えば、胃潰瘍、虚血性疾患および血栓症によって生じる血管損傷、虚血性腸疾患、炎症性腸疾患、および壊死性腸炎);腸の炎症/アレルギー(例えば、Coeliac病および潰瘍性大腸炎);腎疾患(例えば、間質性腎炎、グッドパスチャー症候群、溶血性尿毒症症候群および糖尿病性腎症);造血性疾患(例えば、特発性血小板減少性紫斑病および自己免疫性溶血性貧血);皮膚疾患(例えば、皮膚筋炎および皮膚T細胞性リンパ腫);循環器疾患(例えば、動脈硬化症およびアテローム性動脈硬化症);腎疾患(例えば、虚血性急性腎不全および慢性腎不全);ならびにベーチェット病の処置および予防が挙げられ得る。
本発明の組成物および方法はまた、炎症性状態(例えば、喘息(内因性および外因性の両方の発現(例えば、気管支喘息、アレルギー性喘息、内因性喘息、外因性喘息および塵埃喘息、特に、慢性喘息または難治性喘息(例えば、遅発型喘息および気道過敏性)))の処置に有用である。組成物および方法はまた、他の炎症性状態(外傷性炎症、ライム病における炎症、慢性気管支炎(慢性感染性肺疾患)、慢性静脈洞炎、敗血症関連急性呼吸窮迫症候群、および肺型サルコイドーシスが挙げられる)の処置に使用され得る。喘息のような呼吸状態の処置のために、組成物は、好ましくは、吸入によって投与されるが、任意の従来の投与経路が有用であり得る。
自己免疫状態を処置することにおいて、患者は、組成物を周期的に(例えば、1週間あたり1〜2回)、症状を軽減し患者の快適さを改善するのに十分な投薬レベルで与えられる。特に、関節リウマチを処置するために、組成物は、静脈内注射によってか、または患部関節への直接注射によって投与され得る。患者は、その患者における疾患の症状の発症後数週間の期間にわたって、少なくとも24時間の反復間隔で処置され得る。投与される用量は、好ましくは、1日あたり患者の体重1kgあたり1〜25mgの範囲であり、非経口投与にはより少ない量が好ましく、そして経口投与にはより多い量が好ましい。最適な投薬量は、当該分野で公知の方法に従って慣用的な実験によって決定され得る。
移植拒絶における治療について、方法は、特に、心臓移植、腎臓移植、肝臓移植、細胞移植、および骨髄移植の拒絶の処置が意図され、GVHDの処置にも使用され得る。処置は、代表的には、手術に際して、外科的移植手順の直前もしくは直後のいずれかに開始され、そして急性移植拒絶の処置のために、少なくとも数週間の間、毎日の投薬レジメンが続けられる。処置期間の間に、患者は、免疫抑制レベルについて、例えば、同種異系リンパ球を含む混合リンパ球反応によってか、または移植した組織の生検を取得することによって定期的に試験され得る。
さらに、組成物は、移植片拒絶を予防するためか、または遅発型の移植片拒絶の急性発症を処置することにおいて慢性的に投与され得る。上記のように、投与される用量は、好ましくは、1日あたり患者の体重1kgあたり1〜25mgであり、非経口投与にはより少ない量が好ましく、そして経口投与にはより多い量が好ましい。その用量は、患者の応答に依存して適切に増加または減少され得、そして処置の期間にわたり、その患者の感染に抵抗する能力に依存して適切に増加または減少され得る。
レシピエントへの適合したもしくは不適合の骨髄、脾臓細胞、胎児組織、臍帯血、または動員されたかもしくは他の方法で収集された幹細胞の移植によって生じる対宿主性移植片病の処置または予防において、用量は、好ましくは、1日あたり体重1kgあたり0.25〜2mg/kg、好ましくは1日あたり体重1kgあたり0.5〜1mgの範囲で経口投与または非経口投与される。
また、式Iの化合物と1以上の従来の免疫抑制剤を含む併用療法も本発明の範囲内である。本発明の範囲内にあるこれらの免疫抑制剤としては、Imurek(登録商標)(アザチオプリンナトリウム)、ブレキナルナトリウム(brequinar sodium)、SpanidinTM(グスペリムストリヒドロクロリド、デオキシスペルグアリンとしても公知)、ミゾリビン(ブレジニンとしても公知)、Cellcept(登録商標)(マイコフェノール酸モフェチル)、Neoral(登録商標)(シクロスポリンA;商標Sandimmune(登録商標)の下で異なる処方物としても市販されている)、PrografTM(タクロリムス、FK−506としても公知)、Rapimmune(登録商標)(シロリムス、ラパマイシンとしても公知)、レフルノミド(HWA−486としても公知)、Zenapax(登録商標)、糖質コルチコイド(例えば、プレドニソロンおよびその誘導体)、抗体(例えば、orthoclone(OKT3))、ならびに抗胸腺細胞グロブリン(例えば、胸腺グロブリン)が挙げられるが、これらに限定されない。化合物は、上で議論されるように、免疫抑制処置のために別の免疫抑制薬と同時に投与される場合、増強因子(potentiator)として有用である。したがって、従来の免疫抑制薬(例えば、上記の免疫抑制薬)は、化合物が単独で投与される場合よりも実質的に少ない量(例えば、標準用量の20%〜50%)で投与され得る。あるいは、本発明の化合物と免疫抑制薬とは、結果として生じる免疫抑制が、その薬物および本発明の化合物が単独で使用されて得られる効果の合計から予測されるかもしくはその合計から得られる免疫抑制よりも大きいような量で投与される。代表的には、免疫抑制薬と増強因子とは、規則的な間隔で少なくとも2週間の期間にわたって投与される。
本発明の組成物はまた、従来の抗炎症薬と組み合わせて投与され得、ここで、その薬物または投与される薬物の量は、それ自体では、炎症の適切な抑制または阻害を誘導するには有効でない。
インビボでの化合物の免疫抑制活性は、当該分野で公知の確立された動物モデルの使用によって評価され得る。そのようなアッセイは、免疫抑制化合物の相対的な有効性を評価するため、そして免疫抑制処置のための適切な投薬量を見積もるために使用され得る。これらのアッセイとしては、例えば、OnoおよびLindsey(1969)によって記載された、同種異系移植片について十分に特徴付けされたラットモデル系が挙げられ、この系において、移植された心臓が、同種異系のレシピエント動物の腹部の大血管に取り付けられ、そのレシピエント動物において心臓が拍動する能力によってその移植された心臓の生存度が測定される。レシピエント動物が異種である異種移植片モデルは、Wang(1991)およびMurase(1993)によって記載されている。GVHDに対する有効性を評価するためのモデルは、親の脾臓細胞による正常なF1マウスの注射を伴い、そのマウスは、巨脾腫および免疫抑制によって特徴付けられるGVHD症候群を発症する(Korngold、1978;Gleichmann、1984)。単細胞懸濁液は、個々の脾臓から調製され、マイクロウェル培養は、分裂促進的な反応性の程度を評価するためにコンカナバリンAの存在下および非存在下で構築される。
(V.抗癌処置)
図1〜図2に示されるように、式Iの化合物である19−メチルトリプトライド(PG795と表される)および式IIの化合物である18−デオキソ−19−デヒドロ−18−ベンゾイルオキシ−19−ベンゾイルトリプトライド(PG796と表される)は、各々Jurkat細胞に対して用量依存性の様式で細胞毒性であった(実施例2を参照のこと)。それゆえ、本発明は、特に癌を処置するために、細胞毒性剤として本発明の化合物を使用することを包含する。本明細書中で使用される場合、「癌」とは、哺乳動物(特に、ヒト)で見出されるすべての型の癌または新生物または悪性腫瘍を指し、白血病、肉腫、癌腫および黒色腫が挙げられる。
用語「白血病」とは、広義には、造血臓器の進行性の悪性疾患を指し、一般的に、血液中および骨髄中での白血球およびその前駆体の歪められた(distorted)増殖および発達によって特徴付けられる。用語「肉腫」とは、一般的に、胎生結合組織のような物質から構成される腫瘍を指し、一般的に、原線維物質または同質な物質中に包埋された密に充填された細胞からなる。用語「黒色腫」は、皮膚または他の臓器のメラニン細胞系から生じる腫瘍を意味すると解釈される。用語「癌腫」とは、周囲の組織を浸潤し転移を起こす傾向を有する上皮細胞から構成される悪性の新生物を指す。
例えば、生殖細胞(例えば、セルトーリ細胞、生殖細胞、発達中の精原細胞もしくはより成熟した精原細胞、精子細胞または精母細胞、ならびに栄養細胞、生殖細胞および他の卵巣の細胞)に由来する細胞に関わる癌、リンパ系または免疫系に由来する細胞に関わる癌(例えば、ホジキン病および非ホジキンリンパ腫)、造血系、および上皮(例えば、皮膚(悪性黒色腫および胃腸管を含む))、固形臓器、神経系に由来する細胞に関わる癌(例えば、神経膠腫(Y.X.Zhouら、2002を参照のこと))、ならびに筋骨格組織に由来する細胞に関わる癌が包含される。化合物は、種々の癌細胞型の処置に使用され得、この癌細胞型としては、脳腫瘍(髄芽腫を含む)、頭部腫瘍および頚部腫瘍、胸部腫瘍、結腸腫瘍、小細胞肺腫瘍、大細胞肺腫瘍、甲状腺腫瘍、精巣腫瘍、膀胱腫瘍、前立腺腫瘍、肝臓腫瘍、腎臓腫瘍、膵臓腫瘍、食道(esophogeal)腫瘍、胃腫瘍、卵巣腫瘍、子宮頸部腫瘍またはリンパ腫瘍が挙げられるが、これらに限定されない。胸部、結腸、肺および前立腺腫瘍の処置が特に企図される。
組成物は、上で議論されるように、癌および/または白血病に苦しむ患者に任意の従来の投与経路で投与され得る。方法は、腫瘍の増殖を遅延させるため、腫瘍の増殖を妨げるため、腫瘍の部分的な退行を誘導するため、および完全消失の点まで腫瘍の完全な退行を誘導するために有用である。方法はまた、固形腫瘍に由来する転移の成長を妨げるのに有用である。
本発明の組成物は、唯一の治療としてか、または被験体において抗癌効果を有するように設計されていない他の補助的もしくは治療的な処置とともに投与され得る。方法はまた、本発明の組成物を1以上の従来の抗癌薬または生物学的タンパク質因子と併用して投与する工程を包含し、ここで、その薬物または因子の量は、それ自体、癌の増殖の適切な抑制を誘導するには有効でなく、被験体において所望の抗癌効果を有するのに有効な量である。そのような抗癌薬としては、アクチノマイシンD、カンプトテシン、カルボプラチン、シスプラチン、シクロホスファミド、サイトシンアラビノシド、ダウノルビシン、ドキソルビシン、エトポシド、フルダラビン、5−フルオロウラシル、ヒドロキシ尿素、ゲムシタビン、イリノテカン、メトトレキサート、マイトマイシンC、ミトキサントロン、パクリタキセル、タキソテール、テニポシド、トポテカン、ビンブラスチン、ビンクリスチン、ビンデンシン、およびビノレルビン が挙げられる。抗癌性の生物学的タンパク質因子としては、腫瘍壊死因子(TNF)、TNF関連アポトーシス誘導性リガンド(TRAIL)、他のTNF関連もしくはTRAIL関連リガンドおよび因子、インターフェロン、インターロイキン2、他のインターロイキン、他のサイトカイン、ケモカイン、ならびに因子、腫瘍関連分子またはレセプターに対する抗体(例えば、抗HER2抗体)、ならびにこれらの因子と反応するかもしくはこれらの因子に結合する因子(例えば、レセプターのTNFスーパーファミリーのメンバー、他のレセプター、レセプターアンタゴニスト、およびこれらの因子に対して特異性を有する抗体)が挙げられる。
特定の組成物のインビボでの抗腫瘍活性は、例えば、Fidlerら、米国特許第6,620,843号に記載されるように、確立された動物モデルの使用によって評価され得る。臨床用量およびレジメンは、疾患の重篤度および患者の全体的な状態のような因子に基づき、臨床家に公知の方法に従って決定される。
(VI.他の適用)
本発明の化合物はまた、特定のCNS疾患の処置において使用され得る。グルタミン酸は、多くの生理的機能(種々の神経疾患および精神疾患の病態生理学における重要な役割を含む)を果たす。グルタミン酸興奮毒性および神経毒性は、低酸素症、虚血および外傷、ならびに慢性神経変性疾患または神経代謝疾患、アルツハイマー病、ハンチントン病およびパーキンソン病に関連している。トリプトライドの報告された神経保護効果(特に、グルタミン酸誘導性細胞死からの保護)(Q.Heら、2003;X.Wangら、2003)を考慮して、本発明の化合物は、グルタミン酸の神経毒性作用を拮抗すると想定され、それゆえ、このような疾患に対する新規な治療であり得る。
再発のMS患者からの最近の証拠は、脳におけるグルタミン酸のホメオスタシスの変化を示唆する。MS患者において起こる神経毒性事象は、希突起膠細胞およびニューロンの細胞死に関与し得る。本発明の化合物を用いる処置によるグルタミン酸レセプター媒介性の興奮毒性の拮抗は、MS患者において治療的意味を有し得る。他のCNS疾患(例えば、ギヤン−バレー症候群、メニエール病、多発性神経炎(polyneuritis)、多発性神経炎(multiple neuritis)、単発神経炎および神経根障害)もまた、本発明の化合物で処置され得る。
本発明の化合物はまた、特定の肺疾患の処置において使用され得る。特発性肺線維症(PF)は、公知の病因を有さない進行性の間質性肺疾患である。PFは、肺の間質における細胞内マトリクスおよびコラーゲンの過剰沈着、ならびに炎症および線維症の結果として瘢痕組織による肺胞の漸進的置換によって特徴付けられる。疾患が進行するにつれて、瘢痕組織の増加が、肺から血流へ酸素を移動させる能力を妨げる。トリプトライドの14−スクシンイミドエステルは、ブレオマイシン誘導性のPF(G.Krishnaら、
2001)をブロックすることが報告されている。したがって、本発明の化合物は、PFの処置に有用であり得る。他の呼吸疾患(例えば、サルコイドーシス、肺線維症、および特発性間質性肺炎)の処置もまた、考慮される。
肺に関係しかつ本発明の化合物によって処置可能であると想定される他の疾患としては、重症急性呼吸器症候群(SARS)および急性呼吸窮迫症候群(ARDS)が挙げられる。特に、SARSに関して、以下に示されるように、疾患プロセスおよびコルチコステロイド処置の有用性のピークの前のウイルス含量(SARS−CoV)の減少は、SARSの最も重篤で生命を脅かす効果の発現(development)が、ウイルス自体の効果ではなく、感染に対する身体の過度の反応(免疫機能亢進)から生じ得ることを示唆する。(同時係属中で共有に係る米国仮特許出願番号60/483,335(これは参考として本明細書に援用される)を参照のこと)。コルチコステロイド処置は、次の相における肺疾患の進行を止めることを期待して、SARS患者において、免疫機能亢進相を特徴付け得るサイトカインの大量放出を抑制するために使用されている。コルチコステロイド処置は、SARSの主な症状のうちのいくつかの減少において良好な臨床結果をもたらしている。しかし、処置に関連する数種の副作用が存在し、より選択的な免疫抑制剤および/または抗炎症剤に対する明確な必要性が存在する。
以下の実施例は、例示することを意図されるが、決して本発明を限定することを意図されない。
(実施例1.19−メチルトリプトライド(PG795)の調製)
(A.14−ヒドロキシル基の保護)
Figure 2007526331
DMSO(8.5mL、0.12mol)中のトリプトライド(PG490と表される)(0.56g、1.6mmol)の溶液に、酢酸(28mL、0.49mol)および無水酢酸(5.6mL、59mol)を添加した。この無色透明の溶液を室温で5日間攪拌した。この反応混合物を200mLの水に注ぎ、固体の炭酸水素ナトリウムを分けて加えて中和した。この混合物を酢酸エチル(3×150mL)で抽出し、この抽出物を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下での濃縮により、油状物として粗生成物を得た。シリカゲルカラムクロマトグラフィー精製(3:2 ヘキサン/酢酸エチル)により、白色の発泡体として14−(メチルチオ)メトキシ誘導体(PG691と表される)(0.45g、69%)を得た。
Figure 2007526331
(B.メチル化)
Figure 2007526331
無水THF(10mL)中のPG691(0.22g、0.52mmol)の溶液に、ヘプタン/THF/エチルベンゼン(0.30mLの2.0M溶液、0.60mmol)中のLDAの溶液を−78℃で滴下した。得られた溶液を、この温度で15分間攪拌し、その後、ヨウ化メチル(50μL、0.80mmol)を滴下した。この反応混合物を、−78℃で2時間攪拌し、次いで、一晩で室温になるようにした。
この反応混合物を1N HClで中和し、この二相溶液をEtOAc(10mL×3)で抽出した。このEtOAc溶液を5%チオ硫酸ナトリウム水溶液(10mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下での濃縮により、油状物を得た。カラム精製(シリカゲル、3:2 ヘキサン/酢酸エチル)により、2種類の生成物:メチルチオメチル保護19−メチルトリプトライド(45.9mg、20%)、
Figure 2007526331
およびメチルチオメチル保護18−メトキシフラノトリプトライド(33.1mg、15%)、
Figure 2007526331
を得た。
(C.脱保護)
Figure 2007526331
1.5mL アセトニトリル/水(4:1)中の上記のように調製したメチルチオメチル保護19−メチルトリプトライド(45.9mg、0.106mmol)の溶液に、塩化水銀(0.285g、1.05mmol)を一度に添加した。得られた溶液を室温で一晩攪拌した。この溶液から沈殿した白色固体をCelite(登録商標)で濾過して除去し、酢酸エチルでリンスした。このEtOAc溶液を5% NHOAc水溶液で2回洗浄した。この有機相を乾燥させ(NaSO)、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィー精製(シリカゲル、1:1 ヘキサン/酢酸エチル)により、純粋な生成物(39.5mg、99%)を得た。
Figure 2007526331
(実施例2.18−デオキソ−19−デヒドロ−18−ベンゾイルオキシ−19−ベンゾイルトリプトライド(PG796)の調製)
(A.アシル化)
Figure 2007526331
無水THF(5mL)中の上記のように調製したPG691(73.1mg、0.174mmol)の溶液に、ヘプタン/THF/エチルベンゼン(0.17mLの2.0M溶液、0.34mmol)中のLDAの溶液を−78℃で滴下した。得られた溶液をこの温度で15分間攪拌し、その後、ニートな塩化ベンゾイル(100μL、0.86mmol)を滴下した。この反応物を−78℃で2時間攪拌した。この反応物を水でクエンチし、この混合物を酢酸エチル(25mL×3)で抽出した。合わせた有機溶液を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた。減圧下での濃縮により、油状物を得た。カラム精製(シリカゲル、3:2 ヘキサン/酢酸エチル)により、14−保護生成物(51.2mg、47%)を得た。
Figure 2007526331
(B.脱保護)
Figure 2007526331
1.5mLのアセトニトリル/水(4:1)中の上記のように調製した14−メチルチオメチル保護生成物(51.2mg、0.0814mmol)の溶液に、塩化水銀(0.22g、0.81mol)を一度に添加した。得られた溶液を室温で一晩攪拌した。この溶液から沈殿した白色固体をCelite(登録商標)で濾過して除去し、酢酸エチルでリンスした。このEtOAc溶液を5% NHOAc水溶液で2回洗浄した。この有機相を乾燥させ(NaSO)、減圧下で濃縮して、粗生成物を得た。カラムクロマトグラフィーによる精製により、純粋な生成物(32.8mg、71%)を得た。
Figure 2007526331
(実施例3.細胞毒性(MTT)アッセイ)
試験化合物を、20mMの濃度でDMSOに溶解させた。さらなる希釈を、10%ウシ胎仔血清(HyClone Laboratories、Logan、UT)を補充したRPMI1640培地(GIBCO、Rockville、MD)中で行った。
この化合物の細胞毒性を、細胞増殖キットI(#1 465 007、Roche Diagnostics、Mannheim、Germany)を用いる標準的なMTTアッセイで決定した。簡単に述べると、ヒトT細胞リンパ腫(Jurkat)細胞(1ウェルあたり4×10)を、試験化合物の連続3倍希釈物または各希釈点での試験サンプル中の濃度と同じ濃度のDMSOを含む培地の存在下で、96ウェル細胞培養プレート中で24時間培養した。次いで、この培養物に、10μl/ウェルのMTT試薬を4時間補充し、次いで、0.1ml/ウェルの可溶化試薬をさらに16時間補充した。570nmでの光学密度(OD570)を、ThermoScanマイクロプレートリーダー(Molecular Devices,Menlo Park,CA)で測定した。
このデータを、化合物の濃度に対するOD570値として表す。トリプトライド(PG490)および培地コントロールと比較した19−メチルトリプトライド(PG795)の結果は、図1に与えられる。14−コハク酸トリプトライド(PG490−88)および培地コントロールと比較したPG796の結果は、図2に与えられる。この場合において、データは、ヒト血清中でインキュベートされた化合物およびマウス血清中でインキュベートされた化合物の両方、ならびにインキュベーションなしのPG796について提供される。
(実施例4:IL−2産生アッセイ)
試験サンプルを、完全組織培養培地中で1mMに希釈した。アリコートを、抗CD3抗体(Jurkat細胞によるIL−2の産生を刺激するために使用した)でコーティングしたマイクロ培養プレートに置き、最終濃度がログインクリメント(log increment)で0.001nM〜10,000nMの範囲を含むように連続希釈物を調製した。JurkatヒトT細胞株の指数関数的に増える培養物に由来する細胞(American Type Culture Collection、Manassas、VAから入手した#TIB−152)を収集し、遠心分離によって1回洗浄し、完全組織培養培地に再懸濁させ、そして2×10細胞/mlの濃度に希釈した。50μlの容積のJurkat細胞(1×10細胞)を、100μlの希釈化合物を含むウェルに添加し、50μlのPMA(10ng/ml)を各ウェルに添加し、そしてこのプレートを5% COインキュベーター内で37℃にてインキュベートした。24時間後、このプレートを遠心分離して細胞をペレットにし、150μlの上清を各ウェルから取り出し、このサンプルを−20℃で保存した。この保存した上清を、Luminex 100(Luminex Corporation,Austin,TX)、抗IL−2捕捉抗体と結合させたLuminexミクロスフェア、および蛍光色素を結合させた抗IL−2検出抗体を用いて、ヒトIL−2濃度について分析した。このデータを、IL−2のpg/mlとして表した。
このデータを、化合物の濃度 対 IL−2濃度としてプロットした。トリプトライド(PG490)および培地コントロールと比較した19−メチルトリプトライド(PG795)の結果は、図3に与えられる。14−コハク酸トリプトライド(PG490−88)および培地コントロールと比較したPG796の結果は、図4に与えられる。この場合において、データは、ヒト血清中でインキュベートされた化合物およびマウス血清中でインキュベートされた化合物の両方、ならびにインキュベーションなしのPG796について提供される。
図1は、トリプトライド(PG490と表される)と比較した、本発明の化合物である19−メチルトリプトライド(PG795と表される)のJurkat細胞における細胞毒性効果を示す(実施例3)。 図2は、14−コハク酸トリプトライド(PG490−88と表される)と比較した、本発明の化合物である18−デオキソ−19−デヒドロ−18−ベンゾイルオキシ−19−ベンゾイルトリプトライド(PG796と表される)(マウス血清またはヒト血清中でプレインキュベーションしたものおよびプレインキュベーションしなかったもの)の、Jurkat細胞における細胞毒性効果を示す(実施例3)。 図3は、トリプトライドと比較した、本発明の化合物である19−メチルトリプトライド(PG795と表される)による、Jurkat細胞におけるIL−2産生の阻害を示す(実施例4)。 図4は、14−コハク酸トリプトライドと比較した、PG796(マウス血清またはヒト血清中でプレインキュベーションしたものおよびプレインキュベーションしなかったもの)による、Jurkat細胞におけるIL−2産生の阻害を示す(実施例4)。

Claims (24)

  1. 構造I:
    Figure 2007526331
    を有する化合物であって、ここで、
    は、アルキル、アルケニル、アルキニル、アリールアルキル、アリール、アリールアシル、またはC(OH)Rであり
    ここで、RおよびRは、独立して、水素、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、またはシクロアルケニルであり、水素を除くこれらのいずれかは、アルコキシ、ヒドロキシ、アシルオキシ、またはアリールで置換され得、
    CRは、CHOHまたはC=Oであり、そして
    基Xのうちの多くても1つがヒドロキシルであり、残りの基Xは水素である、化合物。
  2. CRがCHOHである、請求項1に記載の化合物。
  3. CRがCHOH(β−ヒドロキシ)である、請求項2に記載の化合物。
  4. 各々のXが水素である、請求項1に記載の化合物。
  5. 各々の前記アルキル、アルケニル、アルキニル、アルコキシ、およびアシルオキシが、多くても4個の炭素原子を含み、各々の前記シクロアルキルおよびシクロアルケニルが、多くても6個の炭素原子を含み、そして各々の前記アリールが単環式かつ非複素環式である、請求項1に記載の化合物。
  6. がアルキル、アルケニルまたはC(OH)Rである、請求項5に記載の化合物。
  7. およびRが、独立して、水素、アルキルまたはアルケニルである、請求項6に記載の化合物。
  8. がアルキルまたはヒドロキシアルキルである、請求項1に記載の化合物。
  9. がC〜Cアルキルまたはヒドロキシアルキルである、請求項8に記載の化合物。
  10. がメチルである、請求項9に記載の化合物。
  11. がアリールアシルである、請求項1に記載の化合物。
  12. がベンゾイル(C(O)C)である、請求項11に記載の化合物。
  13. がベンゾイルである、請求項4に記載の化合物。
  14. 構造II:
    Figure 2007526331
    を有する化合物であって、ここで、
    各々のRは、独立して、アルキル、アルケニル、アルキニル、またはアリールから選択され、
    CRはCHOHまたはC=Oであり、
    基Xのうちの多くても1つがヒドロキシルであり、残りの基Xは水素である、化合物。
  15. CRがCHOHである、請求項14に記載の化合物。
  16. CRがCHOH(β−ヒドロキシ)である、請求項15に記載の化合物。
  17. 各々のXが水素である、請求項14に記載の化合物。
  18. 各々の前記アルキル、アルケニル、およびアルキニルが、多くても4個の炭素原子を含み、各々の前記アリールが、単環式かつ非複素環式である、請求項14に記載の化合物。
  19. 各々のRがアリールである、請求項14に記載の化合物。
  20. 各々のRがフェニルである、請求項19に記載の化合物。
  21. 免疫抑制をもたらす方法であって、該方法は、そのような処置を必要とする被験体に、薬学的に受容可能なビヒクル中の請求項1または請求項14に記載の化合物の有効量を投与する工程を包含する、方法。
  22. 細胞においてアポトーシスを誘導する方法であって、該方法は、該細胞を請求項1または請求項14に記載の化合物の有効量と接触させる工程を包含する、方法。
  23. 被験体に請求項1または請求項14に記載の化合物の有効量を投与することによって、該被験体において免疫抑制をもたらすための、薬学的に受容可能なビヒクル中での請求項1または請求項14に記載の化合物の使用。
  24. 細胞を請求項1または請求項14に記載の化合物の有効量と接触させることによって、該細胞においてアポトーシスを誘導するための、請求項1または請求項14に記載の化合物の使用。
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