JP2007523662A - 記録板によって患者の上下の顎の位置を相互に関連して記録するための歯科用装置 - Google Patents

記録板によって患者の上下の顎の位置を相互に関連して記録するための歯科用装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、スタイラス(202)を備えるその上部(200)が患者の上顎に固着でき、書き込み面(101)を備える下部(100)が患者の下顎に固着できる矢状面で鏡対称である1組の一枚続きの平らな記録板を備える。該記録板は、平面的な基部領域(110;210)と、その上で境を接する平面的な遷移領域(113、114;213、214)と、遷移領域で境を接し、連続的な保持開口部(119;219)を有する支持面(111、112;211、212)とを備える。該基部領域は、矢状面Sで鏡対称である前方に先細の二等辺四辺形の形でほぼ形作られるのに対し、それぞれの遷移領域は、支持面からだけではなく基部領域からも曲げられている、細長い平行四辺形の形でほぼ形作られる。その結果、支持面は基部領域の平面から偏位し、それにより上部記録板ではそれらは下方へ偏位し、下部記録板ではそれらは上方へ偏位する。支持面はほぼ同じ角度でそれぞれの記録板の基部面に関して上方へ曲げられる。外側及び後方に位置する支持面の角領域(124、125;224、225)は、直角二等辺三角形の形でほぼ形作られ、上方に曲げられている。

Description

本発明は、患者の上下の顎の位置を相互に関連して記録するための歯科用装置に関し、該装置は1組の記録板を備え、その内の少なくとも一方は一枚続きであり、ほぼ一定の厚さの実質的に平面的な広がりを有し、上部記録板は患者の上顎に固定することができ、下部記録板は患者の下顎に固定することができ、該記録板はそれぞれ患者の中の原位置に取り付けられる1組の記録板の位置を基準にして矢状面で鏡対称であり、一方の記録板は平面書き込み面を備え、他方の記録板は該書き込み面と協調するように設計されるスタイラスを備える。
前述された種類の記録装置は歯科分野では既知である。それらの記録板は、それらが滑らないこと、及びそれらが舌で脇に押しやられないことを保証するために患者の自然の歯又は義歯に固定されなければならない。記録板が(例えば急速に凝固する歯科用シリコンを用いて)患者の上顎と下顎にそれぞれ固定された後、患者は噛む、つまり顎、及びそこに取り付けられている記録板も合わせるよう指示され、その結果スタイラスは対向する書き込み面の上に押しつけられる。患者は次に上顎を基準にして下顎の一定の移動を行うよう指示され、その結果、スタイラスは、例えば書き込み面に付けられるワックス層に擦過痕を残すことによって書き込み面に描記図を描画する。この描記図、つまりいわゆる「アローポイント(arrow point)」から、歯科医などの当業者は、例えば取り外しできる又は固定される義歯の製造のために、あるいは患者の既存の歯の咬合位をモニタリングするために、患者の上下の顎の相互に関連する位置に関する情報を引き出すことができる。
記録装置では、スタイラスは上部記録板又は下部記録板上に配列することが可能で、両方の配列ともその利点と欠点を有する。スタイラスが上部記録板に配列される場合、描記図はたとえ逆さまであっても当業者にはより容易且つ便利に見え、したがって見るのはさらに容易であるが、その結果解釈することがより難しくなる。逆の場合は、描記図はあまり容易かつ便利には見えないが、正しい向きであり、したがって見るのはより難しいが、解釈するのは容易である。
歯科医業において正しく使用されるためには、記録装置は患者の口内に設置される際に、患者の合わせられた顎を約1センチメートル以下、中心で前の方に(専門家の用語では「前方に」)押さなければならず、通常の咬み合わせ位置(専門家の用語では「咬合位」)に達するのを防がなければならない。この主な理由は、相当に幅広い開口部の場合、顎関節の性質が(その中で顎範囲(jaw compass)が開く)純回転だけではなく、(下顎が前方に移動する)望ましくない矢状方向の移動も達成するためである。したがって、記録装置の構築のために使用可能な高さはほとんどなく、このため過去に既知の記録装置は、新しく製造された総合的な補綴を除いて扱いにくく、その記録板は患者の顎に固定するのが難しい。言い換えると、それらを取り扱うにはかなりの労力と時間が必要になる。従来の技術では、すべての歯科状況又は少なくともその大半に使用できる入手可能な記録板はない。特に有歯患者の場合、記録板は歯に正確に適応されるプラスチック基部に統合されなければならないため、当業者は上部と下部のプラスチック板を作るのにより多くの時間をかけなければならない。これを行うのに費やされる対応する時間は患者(及び該当する場合は健康保険会社)に対するコストも増加する。
米国特許第2481203号は、2つの咀嚼面の位置を相互に関連して記録するための装置を開示している。記録板は、それらが歯列上で誘導できるように構成されているように見える。しかしながら、実際には、垂直方向での誘導は保証されていない。これは、記録板が、垂直方向で空間が失われないように、及び支持ピンがその中に縦の空間を有するように皿形の基部を有するためである。適切な合成物(例えばシリコン)が記録板と歯の間に設置されるとすぐに歯列上では側面方向の当たりもあることを認めざるを得ない。しかしながら、対照的に縦の支持は歯列上ではなく粘膜上だけで得られる。
この装置及び他の既知の装置では、適切なプラスチックパーツの個別製造など予備的な作業を行わずには、有歯患者の確実な記録はできない。有歯患者の場合、予備的な作業を必要とすることなく確実に記録することは未だに解決されない問題である。
したがって、本発明の目的は、従来の技術に比較し、使用するのがあまり厄介ではない、特にさらに容易で、したがってより迅速な、序文で言及された種類の装置を提案することである。複雑な準備作業は実験室及び歯科クリニックで必要とされないはずであり、多様なサイズを揃えられた記録板は発生するすべての歯科状況、あるいは少なくともこれらの状況の大半で使用できるはずである。しかしながら、特に、記録板の側面方向の誘導と垂直方向の誘導が両方とも達成され、適切な場合には特殊な手段を講ずることなく記録板の歯列上の前方誘導もこの目的のために必要とされているという事実により取り扱いを大幅に改善することを目的とする。
序文で言及された形の装置では、この目的は請求項1に定められる特徴の組み合わせにより達成される。本発明の有利な実施形態は従属クレームに定められる。
このようにして定められる本発明の利点は、特に、上部記録板と下部記録板をさまざまなサイズで製造し、在庫しておくことが可能であり、その結果、発生するあらゆる状況(完全に歯が揃っている患者、部分的に歯が揃っている患者、無歯患者、又は義歯患者)について、本来準備作業を行わずに、適切に選択される上部記録板と下部記録板を発見し、使用できるという点である。
このようにして定められる本発明の追加の利点は、記録板が翼状の支持面を有し、それを用いると、有歯患者及び義歯を付けた患者の場合、記録板が歯の表面上にある、あるいは無歯患者の場合には、ワックステンプレート上にあるという点である。したがって、各記録板では、基部領域に関して支持面を特に曲げること(angling)、及び支持面の残りに関して角領域を曲げることにより、記録板に、通常歯列及びその空間的な湾曲(横断方向と矢状方向両方)にうまく適応される空間的形状が与えられ、特に翼状の支持面の当接点(bearing contact)が1つ又は両方の記録板の中間部分の凹みと組み合わされて側面方向での変位からの保護、及びその結果準備作業を行わない有歯患者の確実な記録とともに歯の上で直接的な支持を可能にする。
記録板の支持面を狭くする、特に上部記録板の支持面を患者の原位置に取り付けられる記録板の位置を基準にして前方に向かって著しく狭める利点は、この手段のおかげで小臼歯が記録板の取り付けを邪魔せず、記録板の取り付け中の操作のための空間がわずかに広くなるという点である。
支持面を―基部領域に関して、及びそれぞれの隣接する遷移領域に関して―二重に曲げること(dual angling)、及び結果として生じる基部領域の平面からの支持面の偏位された配列の相互作用の利点は、基部領域の前方に向かい狭まる台形の形状が記録板を基部領域の平面で矢状方向に配置するのに役立つ一方、遷移領域が、患者の原位置に取り付けられる記録板の位置を基準にして、基部領域の平面で横断方向に記録板の位置を安定化させる肩部又は段として働くという点である。
支持面は、それらの上に配列される連続保持開口部のおかげで、歯科用シリコンによって容易に且つ迅速に歯の表面、又はワックステンプレート上に固定される。本物の歯の表面の場合、歯科用シリコンは記録板の支持面の下に患者が存在する状態でじかに注入され、次に歯科用シリコンを提供された記録板の支持面が歯の列又はワックスリム上に押しつけられる。歯科用シリコンは急速に凝固するため、当業者は、記録板の位置を試験した後ただちに、つまり追加の治療活動を行わず、ほんの少し(数分間)のうちに記録動作を始めることができる。既存の義歯の場合は、支持面は本物の歯の表面の場合と同様に取り付けることができる。ワックステンプレートの場合には、支持面は通常のようにワックステンプレート上で溶かす、及び/又は蝋(ワックス)で固定することができる。このようにして、本発明は従来の技術で必要とされた実験室での予備的作業を排除し、患者は少なくとも1回の準備治療活動の必要性を省かれ、このようにしてそれに伴う不便さを割愛することができる。
本発明の実例となる実施形態は、同一の部品がすべての図において同じ符号で示される図面に関してさらに詳細に後述される。
以下の本文では、上/下、内側/外側、前部/後部、水平/垂直、横断方向/矢状方向等の表示は、すべて本発明による記録板が顎に配置される患者の向きに関連する。
患者の上下の顎の位置を相互に関連して記録するための本発明による歯科用装置は、1組の記録板100と200を備え、その内の上部記録板は患者の上顎に固定されることを目的とし、下部記録板は患者の下顎に固定されることを目的とする。
図1a、図1b、及び図1cに示されている下部記録板100の実施形態、並びに図2a、図2b、及び図2cに示されている上部記録板200の実施形態はそれぞれ矢状面Sで鏡対称である。
図から分かるように、各記録板は実質的に平面的な広がりとほぼ一定の厚さを有する。このような記録板がステンレス鋼などの金属製である場合、それらは、金属プレートを細工する(加圧成形、打抜加工、曲加工等)により製造することができ、前記平面的な広がり及び一定の厚さを生じさせる。しかしながら、例えば加圧成形及び/又は射出成形を使用するプラスチックなどの他の材料及び製造方法を使用する場合は除外されない。
患者の上下の顎の位置を相互に関連して記録するために、図示されている実施形態の上部記録板200にはスタイラス202付きの1本のピン201が備えられ、下部記録板100にはスタイラス202のための平面書き込み面101が備えられる。ピン201を上部記録板200上で固定するためにガイドスリーブ203が、上部記録板200の平面基部領域210の実質的に中心に、例えばその中に打ち抜かれるなどして、取り付けられる。ピン201の一端はこのガイドスリーブ203の中に配置され、受け入れられ、スタイラス202はピン201の他方の自由端に形成される。図示されている実施形態では、ガイドスリーブ203はプレス嵌めによって上部記録板200に固定され、ガイドスリーブ203は、前記ピン上に設けられる外部スレッド205を介してピン201がねじ込まれる、連続的なねじ込み穴204を備える。しかしながら、他の固定手段も考えられる。例えば、ガイドスリーブは記録板の基部領域で溶接できるであろうし、また例えばピンはガイドスリーブの中に入れられるネジによって、あるいはガイドスリーブの型締によってガイドスリーブで固定できるであろうし、またピンは、例えば直接的に後者から打ち出される記録板と一枚続きで製造することもできるであろう。
ワックス層を下部記録板100の平面基部領域110に付けることができる、あるいは書き込み圧力に敏感なフィルムをそこに固着することができ、その結果スタイラス202は、このようにして作成された書き込み面101に適用される際、それと相互作用し、それぞれの相対的な移動時に、その上もしくはワックス層又はフィルム上に描記図を残し、この描記図から、すでに言及されたように患者の上下の顎の相互に関連する位置に関する情報を引き出すことが可能である。
上部記録板200の構成要素としては理解されないが、それに取り付けられる書き込みツールとして理解されなければならないガイドスリーブ203及びその中に取り付けられるピン201とは別に、2つの記録板100と200はそれぞれのケースで単一のパーツとして作られる。
2つの記録板100と200はそれぞれ、平面基部領域110と210の両側、及び矢状面Sの両側に配置され、この矢状面Sで鏡対称であるそれぞれ1組の支持面111、112及び211、212と、各基部領域110と210に隣接して、及び各支持面111、112及び211、212の一方に隣接して配置され、矢状面Sで鏡対称である1組の実質的に平面遷移領域113、114及び213、214を備える。各遷移領域113、114及び213、214は、これら2つの曲げられた構成の連続の結果として支持面が基部領域の平面から偏位されるように、それぞれ隣接する基部領域110と210、及びそれぞれ隣接する支持面111、112及び211、212の両方から曲げられる。患者の原位置に取り付けられる記録板の位置に関するそれぞれの曲げられた構成は、それぞれ図1bと図1c、及び図2bと図2cに図示されるように、支持面の基部領域の平面からの偏位が上部記録板200内では下向きであり、下部記録板100内では上向きであるように向けられる。
患者の顎の形状に適応させるため、それぞれの基部領域110、210は前部に向かう三角形の構成で狭まり、矢状面Sで鏡対称であるほぼ二等辺四辺形の形状を有し、それが関連する記録板をその基部領域の平面内で矢状方向、つまり患者の口腔内で実質的に水平に配置するのに役立つ。さらに、患者の顎の形状への適応を可能にし、さらに前述された曲げられた構成、及びそれぞれ支持面111、112及び211、212の各基部領域110と210の平面からの前述された偏位を実現するために、各遷移領域113、114と213、214は細長く、ほぼ平行四辺形であり、特にそれぞれ図1aと図2aから分かる。各遷移領域113、114及び213、214は、ほぼ台形の基部領域110、210の平行ではない辺の一方で、それぞれその長い方の辺115、116及び215、216の一方に当接し、それぞれ支持面111、112及び211、212の一方でそれぞれその長い方の辺117、118及び217、218の他方と当たる。
それぞれ支持面111、112及び211、212の位置の、支持面が固定される歯の表面又はワックステンプレートの位置への考えられる最善の適応のために、それぞれ上部記録板と下部記録板100、200の支持面111、112及び211、212は、ほぼ同じ角度でそれぞれの記録板の基部領域110、210に関して上方へ曲げられる。加えて、支持面111、112及び211、212はそれぞれ、外側及び後方に位置し、ほぼ直角二等辺三角形の形をしたそれぞれ角領域124、125及び224、225を有し、前記三角形の斜辺126、127及び226、227は支持面の残りに隣接し、支持面の残りに関して上方へ曲げられる。このようにして、問題の角領域は、特にそれぞれ図1bと図1c、及び図2bと図2cから分かるように、この記録板の支持面の残りもさることながら、その記録板の基部領域を基準にして上方に曲げられる。上部記録板と下部記録板100と200では、それぞれの記録板の基部領域を基準にした支持面もそうであるように、それぞれ角領域124、125及び224、225が、それぞれの記録板の支持面の残りを基準にしてほぼ同じ角度で、上方へ曲げられ、その結果、支持面に形成される突出する角領域は上部支持面と下部支持面が互いに合うのを妨げる。
支持面111、112及び211、212の、支持面が取り付けられる歯の表面又はワックステンプレートの位置への考えられる最善の適応を保証するのにもう1つ貢献する点は、支持面の形状によって与えられる。図1aから分かるように、下部記録板100の支持面111、112は、それぞれの角領域124、125を含むのが分かる場合とそれぞれの角領域124、125を除外するのが分かる場合の両方でほぼ台形であり、下部記録板100の支持面111、112が12度以下、好ましくは約6℃以下、前部に向かって狭まるため、この台形の形状は矩形形状とわずかに異なる。図2aから分かるように、上部記録板200の支持面211、212は実質的には五角形であるが、再びそれぞれの角領域224、225を排除する場合はほぼ台形であり、上部記録板200の支持面211、212は顕著な三角形の形状で前部に向けて狭まるため、この台形の形状は三角形の形状とわずかに異なる。
支持面111、112及び211、212はそれぞれ、すでに言及されたように、歯科用シリコンによって歯の表面又はワックステンプレート上に支持面を固定するのに役立つ、複数の連続する保持開口部119と219を備える。この固定効果に関して、支持面と保持開口部の相対的な寸法との有利な妥協案は、支持面上の保持開口部119、219の累積寸法が、総支持面111、112及び211、212の寸法の3分の1までを表す有利な妥協案である。
それらをさらに扱いやすくするために、記録板100と200は、前部に向かって(専門家の専門用語では「前方に」)中心に、オペレータの指用、又はピンセット用のグリップとして役立つことをおもに目的とするそれぞれの伸張部品120と220が付いたその各基部領域110と210に隣接して設けられる。この目的のため、伸張部品120と220は、支持面111、112と211、212と同様に、それぞれの曲げ点121、122と221、222での一連の2つの曲げられた構成によってそれぞれ基部領域の平面から偏位され、さらにその自由端の領域でそれぞれスルー開口部123と223を備える。伸張部品120と220の曲げられた構成は上部記録板200の伸張部品220の自由端がほぼ水平、つまり基部領域210に平行に(図2c)前方に伸張するような寸法で作られるのに対し、下部記録板100の伸張部品120の自由端は前部に向かって下方へ、つまり基部領域110の平面に関して斜めに伸張する(図1c)。
本発明による下部記録板の実施形態を、下顎に記録板が配置される患者の向きに関して上から示した図である。 図1aのように本発明による下部記録板の同じ実施形態を、下顎に記録板が配置される患者の向きに関して後方から示した図である。 図1aのように本発明による下部記録板の同じ実施形態を、下顎に記録板が配置される患者の向きに関して左側からの矢状方向断面図である。 ピンとスタイラスが挿入された本発明による上部記録板の実施形態を、上顎に記録板が配置される患者の向きに関して下から示した図である。 図2aのようにやはりピンとスタイラスが挿入された状態の本発明による上部記録板の同じ実施形態を、上顎に記録板が配置される患者の向きに関して後方から示した図である。 図2aのように本発明による上部記録板の同じ実施形態を、記録板内にスタイラスが挿入されたピンが側面図で、つまり断面ではなく示される一方、記録板が上顎に配置される患者の向きに関して右側からの記録板の矢状方向断面図である。
符号の説明
S 矢状面
100 下部記録板
101 書き込み面
110 下部記録板100の基部領域
111 下部記録板100の支持面
112 下部記録板100の支持面
113 支持面111と基部領域110間の遷移領域
114 支持面112と基部領域110間の遷移領域
115 遷移領域113の長い方の辺
116 遷移領域114の長い方の辺
117 遷移領域113の長い方の辺
118 遷移領域114の長い方の辺
119 支持面111、112の保持開口部
120 下部記録板100の基部領域110の伸張部品
121 伸張部品120の方向転換(angling)
122 伸張部品120の方向転換
123 伸張部品120の開口部
124 角領域
125 角領域
126 角領域124の斜辺
126 角領域125の斜辺
200 上部記録板
201 ピン
202 スタイラス
203 ガイドスリーブ
204 ガイドスリーブ203のねじ込み穴
205 ピン201の外部スレッド
210 上部記録板200の基部領域
211 上部記録板200の支持面
212 上部記録板200の支持面
213 支持面211と基部領域210間の遷移領域
214 支持面212と基部領域210間の遷移領域
215 遷移領域213の長い方の辺
216 遷移領域214の長い方の辺
217 遷移領域213の長い方の辺
218 遷移領域214の長い方の辺
219 支持面211、212の保持開口部
220 上部記録板200の基部領域210上の伸張部品
221 伸張部品220の方向変換
222 伸張部品220の方向変換
223 伸張部品220上の開口
224 支持面211の角領域
225 支持面212の角領域
226 角領域224の斜辺
226 角領域225の斜辺

Claims (8)

  1. 患者の上下の顎の位置を相互に関連して記録するための歯科用装置であって、該装置は1組の記録板を備え、その内の少なくとも一方が一枚続き(in one piece)で、ほぼ一定の厚さの実質的に平面的な広がりを有し、上部記録板(200)が患者の上顎に固定することができ、下部記録板(100)が患者の下顎に固定することができ、前記記録板(100;200)のそれぞれが患者の原位置に(in situ)取り付けられる1組の記録板の位置を基準にして、矢状面(S)で鏡対称であり、一方の記録板(100)に平面書き込み面(101)が備えられ、他方の記録板(200)に前記書き込み面(101)と協調するように作られるスタイラス(202)が備えられ、
    前記記録板(100;200)の少なくとも一方が平面的な基部領域(110;210)と、前記平面的な基部領域及び前記矢状面(S)の両側上の1組の支持面(111、112;211、212)であって、連続する保持開口部(119;219)が配列される前記支持面(111、112;211、212)と、それぞれ前記基部領域及び支持面に隣接して配列される1組の実質的に平面的な遷移領域(113、114;213、214)を有し、
    これらの間で、前記基部領域(110;210)は、前部に向かって三角形構成で狭まる二等辺四辺形の形をほぼとり、前記矢状面Sで鏡対称であるのに対し、各遷移領域(113、114;213、214)は細長く、ほぼ平行四辺形の形をし、ほぼ台形の基部領域(110;210)の平行ではない辺の1つで長い方の辺(115、116;215、216)の一方と当接し、支持面(111、112;211、212)上の長い方の辺(117、118;217、218)の他方と当接し、
    各遷移領域(113、114;213、214)が、支持面が基部領域の平面から偏位され、患者の原位置に取り付けられる記録板の位置を基準にして上部記録板(200)では下方へ偏位され、下部記録板(100)では上方へ偏位されるように、隣接する基部領域(110;210)と隣接する支持面(111、112;211、212)の両方から離れて曲げられることを特徴とする装置。
  2. 患者の原位置に取り付けられる1組の記録板の位置を基準にして、前記上部記録板と下部記録板(100;200)の支持面(111、112;211、212)がほぼ同じ角度で前記それぞれの記録板の対応する基部領域(110;210)に関して上方へ曲げられることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
  3. 患者の原位置に取り付けられる記録板の位置を基準にして、各支持面(111、112;211、212)が、外側及び後方に位置し、ほぼ直角二等辺三角形の形をとる角領域(124、125;224、225)を有し、この三角形の斜辺(126、127;226、227)が支持面の残りに隣接し、問題の斜辺にある角領域が支持面の残りに関して上方に曲げられ、このようにして支持面の残りもさることながら記録板の基部領域(110;210)を基準にして上方に曲げられることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
  4. 患者の原位置に取り付けられる1組の記録板の位置を基準にして、上部記録板及び下部記録板(100;200)の支持面の角領域(124、125;224、225)がそれぞれのケースでそれぞれの記録板の支持面の残りに関してほぼ同じ角度で曲げられることを特徴とする、請求項3に記載の装置。
  5. 支持面(111、112;211、212)が記録板を通して伸張する複数の保持開口部(119;219)を有し、支持面上の保持開口部の累積寸法が総支持面の寸法の最高3分の1を表すことを特徴とする、請求項1乃至4のいずれかに記載の装置。
  6. それぞれの角領域(124、125)を含む下部記録板(100)の支持面(111、112)、及びそれぞれの角領域(124、125)を含まない下部記録板(100)の支持面(111、112)の両方がほぼ台形であり、患者の原位置に取り付けられる下部記録板の位置を基準にして、それらが12度以下、前部に向かって狭まることを特徴とする、請求項1乃至5のいずれかに記載の装置。
  7. 下部記録板(100)の支持面(111、112)が、患者の原位置に取り付けられる下部記録板の位置を基準にして約6度前方に向かって狭まることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 上部記録板(200)の支持面(211、212)が患者の原位置に取り付けられる上部記録板の位置を基準にして前部に向かってかなりの範囲まで狭まるため、それらは実質的に五角形であり、それぞれの角領域(224、225)を除くと、ほぼ台形、及びほぼ三角形であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の装置。
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