JP2007522172A - リン酸ロシグリタゾン及び多形体形態 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ロシグリタゾンの新規塩である5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩及びその新規多形体形態に関する。本発明は、リン酸ロシグリタゾン及びその多形体の調製方法にも関する。本発明の化合物は、糖尿病、糖尿病に関連する症状及びそれらのある種の合併の治療及び/又は予防に有用である

Description

本発明は、新規化合物、該化合物を調製するための方法、該化合物を含有する薬学的組成物並びにかかる化合物及びかかる組成物の医薬における使用に関する。さらに、本発明は、前記新規化合物の異なる多形体形態を含む。
欧州特許出願、出願番号0306228号は、血糖低下及び脂質低下活性を有するとして開示されたある種のチアゾリジンジオン誘導体に関する。EP−A−0306228の実施例30の化合物は、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン(Merck Index/第13版による、Monograph番号8346号、CAS登録番号:122320−73−4)、すなわちロシグリタゾンである。
国際出願、公開番号WO 94/05659号は、EP−A−0306228号の化合物のある種の塩を開示する。WO 94/05659号の好ましい塩は、マレイン酸塩である。
調製が簡易であり、且つ商業的な規模での製薬加工に適した特性を有する別の塩形態に対する要求がなお存在している。
本発明者らは、本発明において、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンのリン酸塩(5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩)を調製し、性質を明らかにした。5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンのリン酸塩は、以降で、「リン酸塩」とも称され、「リン酸塩」は非常に安定であり、従って、大量調製及び取り扱いに適していることが発見された。
さらに、本発明者らは、「リン酸塩」の異なる多形体形態、すなわち、多形体形態A、B、B1、C、D及びEを調製し、性質を明らかにした。多形性は、一般的には、ある物質、例えば、薬学的活性物質が、2以上の異なる結晶構造を有し得ることとして定義される。このような異なる結晶形態は、個別に、多形体と称される。前記物質は、結晶化された場合に、溶媒分子を封入することもでき、これらの溶媒和物又は水和物は擬似多形体と称される。ある物質の異なる多形体、擬似多形体又は非晶形は、融点、溶解度及び解離、真密度、結晶形、圧縮挙動(compaction behaviour)、流動特性及び/又は固体状態の安定性など、一又は複数の物理的特性が互いに異なり得る。これらは、溶解速度及び/又は生物学的利用能などの薬学的特性にかなりの影響を与え得る。ある物質が、特別な保存条件の必要なしに、長期間にわたって安定であることは、経済的にも望ましい。従って、薬学的に活性な物質の多形体形態を評価することは重要である。本明細書において使用されている「多形体形態」という用語は、本発明の化合物、すなわち、「リン酸」の多形体及び擬似多形体の両方を含むものと理解される。さらに、本明細書において使用される「多形体形態」、「形態」、「多形体」、「結晶多形体」及び「結晶多形体形態」という用語も、同じ意味を有し、互換的であると理解される。
本明細書において使用される5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンとは、遊離塩基の形態のロシグリタゾンを意味するものと理解される。
新規「リン酸塩」及びその多形体形態は、有用な薬学的特性も有しており、糖尿病、糖尿病に関連する症状及びそれらのある種の合併症の治療及び/又は予防に対して使用され得る。
一側面において、従って、本発明は、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンとリン酸との塩、又はその溶媒和物若しくは非溶媒和物形態を提供する。
さらなる側面において、本発明は、本明細書において形態A、B、B1、C、D又はEとして表記され、溶媒和物(形態A、C及びD)、例えば、水和物(形態A及びC)の形態、又はメタノールとの溶媒和物(形態D)、又は非溶媒和形態、例えば、無水和物(形態B、B1及びE)の形態をとり得る、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンの新規リン酸塩の新規多形体形態を提供する。
本明細書において使用される「非溶媒和形態」という用語は、残留無機又は有機溶媒が実質的に存在しないこと、例えば、無水物形態であることを意味するものと理解される。
リン酸は、三酸であり、このため、リン酸塩は、理論的には、1を上回る化学両論で存在し得る。しかしながら、本発明者らは、これまでのところ、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン:リン酸のモル比が1:1であるか、又は約1:1(1:0.9から1:1.2までのモル比を包含する。)である形態でのみ「リン酸塩」を単離してきた。理論的には、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン:リン酸のモル比は、3:1又は2:1とすることもできる。このようなモル比も、本発明によって包含される。
従って、さらなる側面において、本発明は、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン:リン酸のモル比が1:1である5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩又はその溶媒和物若しくは非溶媒和形態を提供する。
さらに、本発明は、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン:リン酸のモル比が1:1である5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩又はその溶媒和物若しくは非溶媒和形態、並びにそれらの多形体形態A、B、B1、C、D及びEを提供する。5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン:リン酸のモル比が1:1である「5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩は、以下、「5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩(1:1)]とも称される。
好ましくは、「リン酸塩」は、水和物又は無水物である。より好ましくは、「リン酸塩」は、その多形体形態A、B、B又はEである。
「リン酸塩」及びその多形体形態は、幾つかの互変異性形態の一つで存在することが可能であり、その全てが本発明によって包含される。本発明は、個別の異性体であると、又は異性体の混合物であるとを問わず、その任意の立体異性体形態を含む「リン酸塩」の異性体形態の全て(好ましくは、水和物として)を包含することが理解されるであろう。
ある特定の機序又は理論に制約されることを望むものではないが、本出願人は、1:1塩では、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンに加えて、リン酸塩陰イオンは、プロトン(水素原子)と会合され得るか、又は、別の陽イオン、例えば、アルカリ金属若しくはアンモニウム陽イオンと会合され得ると考える。この事例では、該塩は、混合された塩として記載され得る。
上記されているように、本発明の好ましい側面は、「リン酸塩」の水和物又は無水和物であり、これらは、以下、それぞれ、「リン酸塩水和物」又は「リン酸塩無水和物」とも表記される。以下に記載されているとおりに使用される調製方法及び/又は対応する出発材料に応じて、前記リン酸塩水和物は、多形体形態A又はCとして存在し(このうち多形体Aが好ましい。)、前記多形体無水和物は、多形体形態B、B又はEとして存在する。
このため、一側面において、本発明は、約15.63、15.75、17.30、19.61及び21.47の2θ度で表される値に強度ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン:リン酸のモル比が1:1である、水和物の形態の5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の結晶多形体形態(本明細書では、形態Aと表記される。)を提供する。結晶多形体形態Aは、さらに、2θ度:約4.28、5.38、8.61、9.92、12.44、14.04、16.91、21.66、22.54、24.10、24.43、24.77、25.06、25.81及び26.28で表される以下の値から選択される一又は複数の任意の値に強度ピークを示し得る。
別の側面では、結晶多形体Aは、実質的に表1及び図1に記載されたX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする。
Figure 2007522172
Figure 2007522172
Figure 2007522172
必要に応じて、結晶多形体Aは、さらに、図2に図示されているように、2704、1748、1701、1643、1611、1546、1513、1469、1420、1391、1330、1302、1244、1110、1028、928、821、767、716cm−1に観察されるバンドを有する赤外線スペクトルを特徴とする。このように、形態Aは、実質的に図2に記載されている赤外線スペクトルを提供し得る。
本明細書に記載されている「リン酸塩」の多形体形態の赤外線吸収スペクトルは、BRUKER FTIR−Tensor 27を用いて測定される。本明細書に示されているようなX線粉末回折(XRPD)パターンは、以下に記載されているように、X線粉末回折計D−8(AXS−BRUKER)及び±0.05度の試料データの2θ精度を有する銅放射を用いて測定される。
形態Aは、Koflerの方法(例えば、「Vogel, A.I., Practical Organic Chemistry,3rd edition, p.82」に記載されている。)に従って、171ないし177℃の範囲に融点を有する。
形態Aは、このため、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン:リン酸の比が(モルで)1:1である「リン酸塩」であり、これは、約0.1重量%ないし4.5重量%、例えば、約0.8重量%ないし4重量%、例えば、好ましくは1.6重量%ないし3.6重量%の水を含有する「リン酸塩水和物」として単離される。
形態Aの具体例は、1:0.23水和物に相当する約0.87%の水を含有する。さらなる具体例は、1:0.42水和物に相当する約1.6%の水、又は1:0.60水和物に相当する約2.3%の水、又は1:0.79の水和物に相当する3.3%の水、又は1:0.94の水和物に相当する3.58%の水を含有する。全てのパーセントは、対重量で表される。
例えば室温で形態Aを乾燥すると、約1:0.4の水和物が得られる;約45℃で、強力な乾燥剤(例えば、P)の補助を得て乾燥させると、約1:0.3の水和物が得られ、高温(例えば、70℃ないし100℃、好ましくは80℃)で必要に応じてさらに乾燥することによって、0.1重量%未満の水分含量がもたらされ得る。
本明細書において使用される室温とは、約20℃ないし約35℃、例えば、約25℃ないし約28℃の温度を意味するものと理解される。
高湿度への形態Aの曝露は、約1:1の水和物をもたらす。
従って、水和物の形態を採る、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩(1:1)の結晶多形体形態(本明細書において、形態Aと表記される。)は、最大約4.5重量%の水を含有し、例えば、約3.6重量%の水を含有し(1:0.94の水和物に相当する。)、又は、例えば、約1.6重量%の水を含有する(1:0.42の水和物に相当する。)。
別の側面において、本発明は、約12.86、15.98、16.26、21.60及び24.50の2θ度で表される値に強度ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン:リン酸塩のモル比が1:1である、水和物の形態の5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の結晶多形体形態(本明細書では、形態Cと表記される。)を提供する。結晶多形体形態Cは、さらに、2θ度:約11.32、14.50、16.47、18.91、19.99、20.30、23.45、24.34及び29.40で表される以下の値から選択される一又は複数の任意の値に強度ピークを示し得る。
形態Cの水分含量は、3.8ないし3.9重量%の範囲であり得る。
別の側面では、結晶多形体Cは、実質的に表2及び図3に記載されたX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする。
Figure 2007522172
Figure 2007522172
Figure 2007522172
必要に応じて、結晶多形体Cは、さらに、図4に図示されているように、3111、2924、2652、2325、2165、2114、2051、1981、1874、1745、1698、1641、1608、1541、1513、1464、1443、1416、1392、1363、1332、1301、1265、1249、1218、1179、1163、1113、1096、1048、1028、995、951、926、905、823、812、774、739、713cm−1に観察されるバンドを有する赤外線スペクトルを特徴とする。このように、形態Cは、実質的に図4に記載されている赤外線スペクトルを提供し得る。
本発明は、多形体形態B、B1又はEなど非溶媒和形態で存在する「リン酸塩」も包含する。このような形態は、無水とすることができ(すなわち、無水和物とすることができる。)、2重量%未満の水、例えば最大1.5%を含有することができ(形態B及びBなど)、又は、最大0.2%、例えば、0.1重量%未満の水など、例えば最大0.5%の水(形態Eなど)を含有することができる。多形体形態B、B又はEにおける上記微量の水の存在は、湿度の存在に依存し、これは、例えば約80%以上の高い相対湿度は上記多形体の水分含量を増加させ、例えば最大30%の低い相対湿度は、上記多形体の水分含量を減少させることを意味する。好ましくは、上記無水和物は、実質的に、残留有機溶媒を含まない。
このため、さらなる側面において、本発明は、約4.19、16.45、17.01、18.89及び21.35の2θ度で表される値に強度ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン:リン酸塩のモル比が1:1である、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の結晶多形体形態(本明細書では、形態Bと表記される。)を提供する。結晶多形体形態Bは、さらに、2θ度:約8.44、19.50、20.86、22.15、25.67、26.22及び27.70で表される以下の値から選択される一又は複数の任意の値に強度ピークを示し得る。
別の側面では、結晶多形体Bは、実質的に表3及び図5に記載されたX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする。
形態Bは、例えば、最大1.5重量%の水を含有する無水和形態で存在する。
Figure 2007522172
Figure 2007522172
必要に応じて、結晶多形体Bは、さらに、図6に図示されているように、3050、2875、2455、2325、2165、2141、2114、2051、1982、1874、1750、1697、1640、1611、1546、1513、1464、1441、1416、13931366、1333、1318、1301、1284、1244、1219、1181、1161、1114、1097、1081、1044、1030、994、948、924、896、826、812、772、741、712cm−1に観察されるバンドを有する赤外線スペクトルを特徴とする。このように、形態Bは、実質的に図6に記載されている赤外線スペクトルを提供し得る。
さらなる側面において、本発明は、約16.46、19.51、19.76、19.88及び23.31の2θ度で表される値に強度ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン:リン酸塩のモル比が1:1である、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の結晶多形体形態(本明細書では、形態B1と表記される。)を提供する。結晶多形体形態B1は、さらに、2θ度:約8.39、21.36、23.00、23.61、23.80、24.54、26.20及び27.71で表される以下の値から選択される一又は複数の任意の値に強度ピークを示し得る。
形態B1は、例えば、最大1.5重量%の水を含有する無水和形態で存在する。
別の側面では、結晶多形体B1は、実質的に表4及び図7に記載されたX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする。
Figure 2007522172
Figure 2007522172
Figure 2007522172
必要に応じて、結晶多形体B1は、さらに、形態Bについて本明細書で記載されているものと実質的に同じ赤外線スペクトル、すなわち、図6に図示されているように、3050、2875、2455、2325、2165、2141、2114、2051、1982、1874、1750、1697、1640、1611、1546、1513、1464、1441、1416、13931366、1333、1318、1301、1284、1244、1219、1181、1161、1114、1097、1081、1044、1030、994、948、924、896、826、812、772、741、712cm−1に観察されるバンドを有する赤外線スペクトルを特徴とする。このように、形態B1は、実質的に図6に記載されている赤外線スペクトルを提供し得る。
形態B1は、X線粉末回折(XRPD)パターンの相対強度のみが形態Bと異なっているのに対して、d値は、0.05度/2θの所定の測定精度内にある。形態B1の幾つかの反射は、より優れた解像度を有しており、表4でアスタリスクが付されたさらなる反射をもたらす。
このように、形態Bと形態B1は同一の赤外線スペクトルを有しているが、それらのX線粉末回折(XRPD)パターン、並びに湿度収着特性などのある種の特性及び電子顕微鏡で見られる結晶サイズなどの異なる形態などの点で異なっている。さらに、形態B及びB1は、混合物として存在し得る。
形態B及びB1は、175ないし176℃の範囲の融点を有する(Kofler)。
さらなる側面において、本発明は、約4.60、13.39、18.20、18.53及び22.75の2θ度で表される値に強度ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン:リン酸塩のモル比が1:1である、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の結晶多形体形態(本明細書では、形態Eと表記される。)を提供する。結晶多形体形態Eは、さらに、2θ度:約22.20、22.99、23.24、24.19及び30.50で表される以下の値から選択される一又は複数の任意の値に強度ピークを示し得る。
形態Eは、例えば、最大0.5重量%の水を含有する無水和形態で存在する。
別の側面では、結晶多形体Eは、実質的に表5及び図8に記載されたX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする。
Figure 2007522172
Figure 2007522172
Figure 2007522172
必要に応じて、結晶多形体Eは、さらに、図9に図示されているように、2918、2702、2417、2324、2165、2051、1982、1752、1700、1642、1610、1546、1512、1468、1443、1419、1395、1364、1331、1303、1238、1181、1165、1140、1096、1052、1029、1008、953、906、882、831、819、768、739、714、663cm−1に観察されるバンドを有する赤外線スペクトルを特徴とする。このように、形態Eは、実質的に図9に記載されている赤外線スペクトルを提供し得る。
形態Eは、167ないし172℃の範囲の融点を有する(Kofler)。
そこから「リン酸塩」が回収される溶媒に応じて、「リン酸塩」は、多形体形態Dなどの水和物以外の溶媒和物として取得され得る。このような溶媒和物は本発明の一部を構成し、以下、「リン酸塩」という場合には、それらの溶媒和物を含む。
このため、さらなる側面において、本発明は、約14.33、16.05、16.36、21.97及び22.89の2θ度で表される値に強度ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン:リン酸塩のモル比が1:1である、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の結晶多形体形態(本明細書では、形態Dと表記される。)を提供する。結晶多形体形態Dは、さらに、2θ度:約4.75、15.04、16.70、19.26、19.57、20.80、21.97、22.74、23.91及び24.53で表される以下の値から選択される一又は複数の任意の値に強度ピークを示し得る。
形態Dは、メタノールとの溶媒和物の形態である。
別の側面では、結晶多形体Dは、実質的に表6及び図10に記載されたX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする。
Figure 2007522172
Figure 2007522172
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必要に応じて、結晶多形体Dは、さらに、図11に図示されているように、3129、2933、2684、2325、2165、2150、2113、2051、1982、1743、1699、1641、1604、1538、1511、1467、1446、1412、1389、1357、1332、1303、1279、1242、1164、1107、1077、1063、1021、994、956、928、903、832、802、769、739、719cm−1に観察されるバンドを有する赤外線スペクトルを特徴とする。このように、形態Dは、図11に実質的に記載されている赤外スペクトルを提供し得る。
「リン酸塩」の多形体形態の赤外線スペクトルを示す全ての図で、横軸のスケールはcm−1で表された波数であり、縦軸は%で表された透過率である。「リン酸塩」の多形体形態のX線粉末回折(XRPD)パターンを示す全ての図では、横軸のスケールは度数2θ(2θスケール)で表されており、縦軸は秒当たりカウント(cps)で表した線形強度である。
本発明は、純粋な形態で若しくは多形体の混合物として単離された場合に、又は他の物質、例えば薬学的に許容される担体と混合された場合に、「リン酸塩」並びにその結晶多形体形態A、B、B1、C、D及びEを包含する。
このため、一側面において、単離された形態の、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩、並びにその多形体形態A、B、B1、C、D及びEが提供される。
さらなる側面において、実質的に純粋な形態の、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩、並びにその多形体形態A、B、B1、C、D及びEが提供される。
本発明の別の側面では、「リン酸塩」及びそれらの混合物としてのその多形体形態A、B、B1、C、D及びEが提供される。
「リン酸塩」(好ましくは「リン酸塩水和物」又は「リン酸塩無水和物」として)は、非結晶形態、すなわち非晶質形態でも存在し、これは、例えば、慣用の方法と類似の方法に従って、例えば、ケトン(例えば、アセトン)を含む混合物中、又はアルコール(例えば、エタノール)及び水中に、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の溶液を調製し、並びに該溶液を噴霧乾燥することによって調製することができる。あるいは、例えば公知の方法と同様に、迅速な沈殿を行うことができる。
本発明は、例えばバルク形態の、「リン酸塩」並びにその多形体形態A、B、B1、C、D及びEも包含し、このような形態は、例えば、公知の方法と同様に、さらに加工、例えば製粉することが可能である。本発明は、さらに、薬学的に許容される形態、例えば製粉された形態の、「リン酸塩」並びにその多形体形態A、B、B1、C及びEを包含する。
さらに、本発明は、「リン酸塩」並びにその多形体形態A、B、B1、C、D及びEを調製するための方法に関する。
このように、本発明は、適切な溶媒中に分散又は懸濁又は溶解された5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン又はその塩を、適切なリン酸イオン源と反応させることを含む、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を調製する方法を提供する。
必要に応じて、その後、例えば、適切な溶媒中に分散又は懸濁又は溶解された5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン又はその塩と上記適切なリン酸イオン源とを混合することによって得られた反応混合物内に、以下に記載されているように、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の溶媒和物を形成させることができる。
必要に応じて、好ましくはその多形体形態の一つの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩は、以下に記載されているように、反応混合物から回収されることができる。
必要に応じて、好ましくはその多形体形態の一つの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩は、好ましくは真空下で、乾燥させることができる。
必要に応じて、例えば公知の方法と同様に、ある多形体形態を別の多形体形態へと変換することができる。例えば、以下に記載されている条件下で、及び/又は以下に記載されている方法に従って、形態Aは、形態B又はDへと変換されることができ、形態Cは、形態B又はB1へと変換されることができ、形態Dは、形態A又はBへと変換されることができ、形態A、B、B1、D及びEは形態Cへと変換することができる。
あるいは、適切な溶媒中の5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンを、本明細書に記載されている適切なリン酸イオン源と接触させることによって得られた反応混合物中で、ある多形体形態の別の多形体形態への変換が起こり得る。
好ましくはその多形体形態の一つの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩は、さらに、公知の製造方法に従って、加工、例えば製粉することができる。
別の側面において、本発明は、適切な溶媒中に分散又は懸濁又は溶解された5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン又はその塩を、適切なリン酸イオン源と反応させることを含み、その後、以下の工程:
(i)5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の溶媒和物を必要に応じて形成させる工程と、
(ii)前記5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を回収する工程と、
(iii)その多形体形態A、B、B1又はEの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を得るために、特に真空下で、工程(ii)で得られた5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を乾燥させる工程と、
を実施することを含む、その多形体形態A、B、B1又はEの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を調製する方法を提供する。
必要に応じて、上記方法によって得られた「リン酸塩」及びその多形体形態A、B、B1又はEは、公知の製造方法、例えば製粉方法でさらに加工され得る。
好ましくは、上記方法における前記適切なリン酸イオン源はリン酸である。
あるいは、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン又はその塩は、適切なリン酸イオン源に、粉末として添加することができる。
一般的に、「リン酸塩」及びその多形体形態A、B、B1又はEは、化学量論量(例えば、1:1)のリン酸と5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンを接触させることによって、あるいは、過剰のリン酸、例えば、1.1:1又は2:1ないし2.5:1の比のリン酸と、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンを使用することによって調製され得る。
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンの濃度は、反応中で使用される溶媒の総量に関連して、好ましくは1ないし50%重量/用量、より好ましくは1ないし10%重量/用量の範囲である。
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン又はその塩の溶液又は分散物又は懸濁物のための、及び上述のような適切なリン酸イオン源との反応のための適切な溶媒は、有機溶媒、例えばケトン、例えばアセトン、又はアルコール、例えば、C−Cアルコール(例えば、エタノール又はメタノール)、又はニトリル、例えばアセトニトリル、又はエーテル、例えばテトラヒドロフラン、又はそれらの混合物、又は水、又は水と前記有機溶媒との混合物である。
好ましくは、水が、共溶媒として使用される。好ましい水の量は、有機溶媒に関連して、1ないし100%(v/v)、好ましくは1ないし20%(v/v)の水である。
適切なリン酸イオン源は、リン酸、例えば、85%(w/w)のリン酸であり、又は、例えば、水で、若しくはケトン、例えばアセトン、若しくはアルコール、例えば、C−Cアルコール(例えば、エタノール若しくはメタノール)、若しくはケトンとアルコールの混合物などの有機溶媒で、1:1ないし1:10 w/v希釈された、これより低濃度のリン酸である。リン酸は、好ましくは、そのまま、又は、溶液として、例えば、上記有機溶媒の一つの中の溶液として添加される。
別のリン酸イオン源は、好ましくは水と組み合わせたメタリン酸、又は、無機酸、好ましくはリン酸と組み合わせた、リン酸ニ水素ナトリウム若しくはカリウム、リン酸水素二ナトリウム若しくは二カリウム又はリン酸三ナトリウム若しくは三カリウムであり得る。
「リン酸塩水和物」、例えば形態Aの形成には、何れかの段階で水の存在が必要である。例えば、85%(w/w)未満の濃度のリン酸を使用することによって、水は、リン酸イオン源中、例えば使用されるリン酸中に存在することができ、又は、例えば、有機溶媒に関連して、1ないし100%(v/v)、好ましくは1ないし20%の水が、前記方法において共溶媒として存在することができる。しかしながら、大気の水分に暴露される反応を実施することによって、又は非無水溶媒(例えば、アセトン水溶液)又は非無水リン酸イオン源(例えば、85%(w/w)のリン酸)の使用によって、形態Aなどの「リン酸塩水和物」を形成するために十分な水を与えることも可能である。
前記反応は、室温で、又は、例えば約35℃ないし約60℃、好ましくは約30℃ないし約50℃の高温で、又は溶媒の環流温度で実施され得るが、必要とされる産物を与える任意の適宜な温度が使用され得る。
「リン酸塩」の溶媒和物、好ましくは、水和物は、例えば、溶媒和部分を提供又は含有し得る上記溶媒から結晶化することによって、又は、公知の方法に倣って、「リン酸塩」を蒸気としての溶媒和部分に曝露することによって調製され得る。このような溶媒和物の形成は、上記の反応混合物中で起こり得る。
必要とされる化合物(例えば、例えばその多形体形態の「リン酸塩」)の乾燥前の回収は、反応混合物からの及び/又は、適切な溶媒(必要に応じて、上記反応に対して使用され、好ましくは共溶媒として水を含む上記溶媒であり、又は前記溶媒の混合物、あるいは異なる溶媒若しくはそれらの混合物、例えば、酢酸C−Cアルキル、若しくは例えば水素化炭素、例えばヘキサンである。)からの単離を含む。上述の反応混合物及び/又は溶媒からの必要とされる化合物の単離は、公知の方法に従ったろ過によって行うことができ、その後の洗浄工程をさらに含むことができ、これは、上記溶媒のうちの一つの中で、例えば、96%(w/w)エタノールなどのエタノール中、又は、その混合物中、例えば、アセトンと水の混合物中、例えば、アセトンと水の95%(v/v)混合物の中で、前記必要とされる化合物が洗浄され得ることを意味する。
あるいは、前記必要とされる化合物は、反応混合物から、及び/又は上記適切な溶媒又は溶媒の混合物から、結晶化によって単離することができ、これは、種結晶の使用によって開始され得る。「リン酸塩」並びに形態A、B、B1及びEなどその多形体形態の再現性を向上させるために、約20°から80℃までないし約0℃から20℃まで沈殿温度を慎重に制御すること、及び/又は種結晶を使用することが有用である。
好ましくは、例えばその多形体形態A、B、B1及びEの前記単離された「リン酸塩」は、真空下、室温で、例えば、約20℃ないし約35℃、例えば約25℃の温度で、又はさらに高温で、例えば、約40℃ないし約60℃、好ましくは約40℃など、約35℃ないし約80℃で乾燥される。乾燥は、必要に応じて、乾燥剤、例えば、五酸化リンを用いて実施される。乾燥は、水分含量が、約4.5重量%未満、例えば、3.58重量%、例えば0.1重量%未満となるまで続けられる。乾燥操作の時間は重要ではなく、例えば、約10ないし30時間、例えば15ないし25時間、好ましくは約18ないし20時間とすることができる。
好ましい実施形態において、形態Aは、適切な溶媒中に分散又は懸濁又は溶解された、例えばアセトンと水の混合物中の5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン又はその塩を、適切なリン酸イオン源、例えば、85%リン酸と反応させることによって調製され得る。必要に応じて、形態Aの種結晶を添加することができ、得られた混合物は、上記の温度で、例えば、概ね室温で、例えば約3ないし5時間撹拌され得る。続いて、その多形体形態Aの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩は、例えば、ろ過によって、上記混合物から単離することができ、適切な溶媒で、たとえば、アセトンと水の混合物で洗浄することができ、続いて、上記温度(好ましくは概ね室温)で、及び真空下で乾燥され得る。
さらなる好ましい実施形態において、形態Bは、適切な溶媒中に分散又は懸濁又は溶解された、例えばアセトンと水の混合物中の5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン又はその塩を、適切なリン酸イオン源、例えば、85%リン酸と反応させることによって調製され得る。必要に応じて、形態Bの種結晶を添加することができ、得られた混合物は、上記の温度で、例えば、概ね室温で、少なくとも約30時間撹拌され得る。続いて、その多形体形態Cの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩は、例えば、ろ過によって、上記混合物から単離することができ、適切な溶媒で、たとえば、アセトンと水の混合物で洗浄することができ、続いて、形態B(微量のB1を含有し得る。)を得るために上記温度(好ましくは約40℃の温度)で、及び真空下で乾燥され得る。
別の好ましい実施形態では、形態B1は、Bについて上記されている方法と類似の方法に従って調製することができるが、形態Bの種結晶に代えて形態B1の種結晶を必要に応じて使用し、混合物を少なくとも約50時間撹拌する。
さらなる好ましい実施形態において、形態Eは、上述した高温で、適切な溶媒中、例えば96%(w/w)エタノールなどのエタノール中に分散又は懸濁又は溶解された5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン又はその塩を、適切なリン酸イオン源、例えば、85%リン酸と反応させることによって調製され得る。得られた反応混合物は、続いて、概ね室温になるまで、撹拌しながら冷却することができる。続いて、その多形体形態Eの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩は、例えば、ろ過によって、上記反応混合物から単離することができ、適切な溶媒で、例えば、96%(w/w)エタノールなどのエタノールで洗浄することができ、続いて、上記温度(好ましくは約40℃の温度)で、及び真空下で乾燥され得る。
形態Aは、形態Aを約140℃ないし約160℃に加熱することによって、形態Bへと変換され得る。
別の側面において、本発明は、以下の工程:
(i)混合物を得るために、適切な溶媒中に、その多形体形態A、B、B1、D又はEの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を分散又は懸濁又は溶解する工程と、
(ii)約50℃で約1時間とその後約10℃で1時間を交互に、計約3ないし約5日間、工程(i)で得られた混合物を撹拌する工程と、
(iii)工程(ii)で得られた前記混合物から、前記産物、すなわち多形体Cを回収する工程と、及び
(iv)工程(iii)で得られた前記産物を風乾する工程と、
を含む、その多形体形態Cの「リン酸塩」を調製する方法を提供する。
多形体形態C及びDを調製するための方法に関して本明細書で使用される「混合物」という用語は、適切な溶媒中のある化合物、例えば、例えばその多形体形態の一つの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の分散物、懸濁物及び/又は溶液を含むものと理解される。
上記方法の工程(ii)は、約30℃ないし50℃の温度で、好ましくは約50℃で約1時間、及び続いて、約0℃ないし約20℃で、好ましくは約10℃で約1時間を交互に、計約3ないし約5日間、工程(i)で得られた混合物を撹拌することによって実施することができる。あるいは、前記交互撹拌手順は、前記混合物を室温に維持し、翌日に前記交互撹拌手順を継続することによって、一晩中断することもできる。
形態Cを調製するための上記方法の好ましい溶媒は、例えば、約2:1(v/v)の比のアセトン:水を有するアセトンと水の混合物である。前記方法の工程(iii)は、生成物、すなわち形態Cを、ろ過によって前記混合物から単離し、例えば、約95:5(v/v)のアセトン:水の比を有するアセトンと水の混合物でそれを洗浄することによって行うことができる。好ましくは、前記単離は、約0℃ないし約30℃、好ましくは約10℃の温度を有する混合物から行われる。工程(iv)の風乾は、約5時間ないし約20時間、例えば、約10時間行うことができる。
本明細書において使用される「風乾」という用語は、外気中、約20%ないし約80%、例えば約30%ないし約60%、例えば約40%ないし約50%の相対湿度及び約18℃ないし約25℃、例えば約22℃の温度で、化合物、例えば形態Cの多形体を乾燥することを意味するものと理解される。
前記方法によって調製された形態Cは、約40℃以上、例えば約60℃ないし約80℃、好ましくは約50℃の温度で、必要に応じて真空中において、約5時間ないし約20時間、例えば約10時間、乾燥工程(iv)を実施することによって、形態B1へと変換され得る。
あるいは、形態Cは、以下の工程:
(i)混合物を得るために、適切な溶媒中に、形態A、B、B1、D又はEの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を溶解又は分散又は懸濁する工程と、
(ii)工程(i)で得られた前記混合物に、適切なリン酸イオン源、例えばリン酸を添加する工程と、
(iii)工程(ii)で得られた前記混合物から、前記産物、すなわち形態Cを回収する工程と、及び
(iv)工程(iii)で得られた前記産物を風乾する工程と、
を含む方法によって調製され得る。
形態Cを調製するための上記別の方法の好ましい溶媒は、例えば、アセトン:水の比が約1:1(v/v)の、アセトンと水の混合物である。工程(iii)は、生成物、すなわち形態Cを、ろ過によって単離し、例えば、約95:5(v/v)のアセトン:水の比を有するアセトンと水の混合物でそれを洗浄することによって行うことができる。工程(iv)の風乾は、約5時間ないし約20時間、例えば約10時間行うことができる。
上記代替方法によって調製された形態Cは、約40℃以上、例えば約60℃ないし約80℃、好ましくは約50℃の温度で、必要に応じて真空中において、約5時間ないし約20時間、例えば約10時間、工程(iv)で得られた形態Cを乾燥することによって、形態Bへと変換され得る。
さらなる側面において、本発明は、以下の工程:
(i)混合物を得るために、適切な溶媒中に、その多形体形態Aの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を溶解又は分散又は懸濁する工程と、
(ii)工程(i)で得られた前記混合物を、約60℃の温度まで、約4時間加熱した後、該混合物を撹拌下で概ね室温まで冷却する工程と、
(iii)工程(ii)で得られた前記混合物から、前記産物、すなわち多形体Dを回収する工程と、及び
(iv)工程(iii)で得られた前記産物を、好ましくは真空中で乾燥する工程と、
を含む、その多形体形態Dの「リン酸塩」を調製する方法を提供する。
工程(ii)は、(工程(i)で得られた前記混合物を、約40℃ないし約60℃の温度まで、約2時間ないし約6時間加熱した後、該混合物を撹拌下で概ね室温まで冷却することによって実施することができる。好ましくは、工程(ii)は、約60℃温度で、約4時間行われる。
上記方法で使用される好ましい適切な溶媒はメタノールである。
前記方法の工程(iii)は、生成物、すなわち形態Dをろ過によって単離し、それをメタノールで洗浄することによって実施することができる。工程(iv)の乾燥は、20℃ないし約60℃、好ましくは約25℃ないし約30℃の温度で、約5時間ないし約20時間、例えば約10時間行うことができる。
形態Dは、残留溶媒、例えばメタノールを含有する場合があり、この場合には、以下に記載されている薬学的組成物に使用するのには適していない。しかしながら、形態Dは、湿度、例えば約60%ないし約70%の相対湿度に曝露されると、形態Aへと変換され得る。さらに、形態Dは、60℃未満の温度まで加熱されると、そのメタノールの残留含有物を失い、又は約120℃以上まで加熱することによって形態Bへと変換され得る。形態A及びBは何れも、次いで、薬学的組成物中へ取り込むのに適している。
必要に応じて、必要とされる化合物、例えば、「リン酸塩」、好ましくは多形体形態A、B、B1、C、D及びEの「リン酸塩」は、上記反応の混合物から単離されずにさらに加工することができる。
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンは、EP−A−0306228号に開示されている方法など公知の手順に従って調製され得る。
上述のように、本発明の化合物、すなわち、「リン酸塩」及びその多形体形態A、B、B1、C及びEは、有用な治療的特性を有する。本発明は、従って、薬学的活性物質として使用するための、例えば医薬として使用するための、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩、並びにその多形体形態A、B、B1、C及びE又はそれらの混合物を提供する。
薬学的及び/又は治療的使用又は組成物に関連して、本明細書で使用される「リン酸塩並びにその多形体形態A、B、B1、C及びE」又は「5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩並びにその多形体形態A、B、B1、C及びE]という用語は、それぞれ、単一成分又はそれらの混合物として(使用される)これらの化合物を意味するものと理解される。
特に、本発明は、ヒト及びヒト以外の哺乳動物の高血糖の治療及び/又は予防において使用するための、「リン酸塩」並びにその多形体形態A、B、B1、C及びEを提供する。より具体的には、本発明は、ヒト又はヒト以外の哺乳動物における糖尿病、糖尿病に関連する症状及びそれらのある種の合併症の治療及び/又は予防において使用するための、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩、並びにその多形体形態A、B、B1、C及びE又はそれらの混合物を提供する。
本明細書において使用される場合、「糖尿病に関連する症状の予防」という用語には、インシュリン抵抗性、耐糖能障害、高インシュリン血症及び妊娠性糖尿病などの症状を治療することが含まれる。糖尿病は、好ましくはII型糖尿病を意味する。糖尿病に関連する症状には、高血糖、高脂血症、肥満、高血圧、心血管疾患、ある種の摂食障害、多嚢胞性卵巣症候群及びステロイド誘発性インシュリン抵抗性が含まれる。本明細書に包含される糖尿病関連症状の合併症には、腎臓病が含まれ、特に、糖尿病性腎症、糸球体腎炎、糸球体硬化、ネフローゼ症候群、高血圧性腎硬化及び末期腎不全などのII型糖尿病の発症に伴う腎疾患が含まれる。
「リン酸塩」並びにその多形体形態A、B、B1、C及びEは、そのまま投与することができ、又は好ましくは、薬学的に許容される担体も含む薬学的組成物として投与することができる。
従って、本発明は、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩又はその多形体形態A、B、B1、C及びEの一つ又はそれらの混合物と、薬学的に許容される担体とを含む薬学的組成物も提供する。
本明細書において使用される「薬学的に許容される」という用語は、ヒト及び獣医用途のための化合物、組成物及び成分を含む。
慣用の薬学的慣行に従って、前記担体は、希釈剤、充填剤、崩壊剤、湿潤剤、潤滑剤、着色剤、着香剤又は他の慣用の補助剤若しくは賦形剤を含み得る。本明細書において使用される「薬学的に許容される担体」という用語は、薬学的活性物質をそのまま、又は薬学的に許容される他の担体と一緒に取り囲むカプセルを与える封入材料を含むものとする。
本発明の化合物、すなわち、「リン酸塩」並びにその多形体形態A、B、B1、C、及びEは、任意の適切な経路によって、但し、通常は、経口又は非経口経路によって投与され得る。
薬学的組成物は、混合によって調製することができ、経口、非経口又は局所投与に対して適切に適合され、このため、錠剤、カプセル、経口液体調製物、粉末、顆粒、薬用キャンディー、トローチ、液体で戻すことが可能な粉末、注射及び注入可能な溶液又は懸濁液、坐剤及び並びに経皮装置の形態とすることができる。
「リン酸塩」並びにその多形体形態A、B、B1、C及びEの薬学的組成物を調合する適切な方法は、公知である。
従って、本発明は、一又は複数の他の糖尿病抑制剤、例えばビグアニジン、スルホニル尿素及びαグルコシダーゼ阻害剤と組み合わせて、並びに薬学的に許容される担体と必要に応じて組み合わせて、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩又はその多形体形態A、B、B1、C及びEの一つ又はそれらの混合物を含む、薬学的組成物を提供する。
さらなる側面において、本発明は、医薬として使用するための、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩又はその多形体形態A、B、B1、C及びEの一つ又はそれらの混合物を含む薬学的組成物を提供する。
本発明は、さらに、糖尿病、糖尿病に関連する症状及びそれらのある種の合併症の治療及び/又は予防を必要としているヒト又はヒト以外の哺乳動物に、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩又はその多形体形態A、B、B1、C及びEの一つ又はそれらの混合物を投与することを含む、ヒト又はヒト以外の哺乳動物の糖尿病、糖尿病に関連する症状及びそれらのある種の合併症を治療及び/又は予防する方法を提供する。「リン酸塩」又はその多形体形態A、B、B1、C及びE又はそれらの混合物は、薬学的に有効な非毒性量で適用される。本発明の意義の範囲内における薬学的有効量には、所望の生理的及び/又は薬理学的効果を提供する用量が含まれる。
糖尿病、糖尿病に関連する症状及びそれらのある種の合併症の治療及び/又は予防において、「リン酸塩」並びにその多形体形態A、B、B1、C及びEは、適切な用量(例えば、EP−A−0306228号に開示されている用量など)で、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンを与える量で服用され得る。
さらなる側面において、本発明は、糖尿病、糖尿病に関連する症状及びそれらのある種の合併症の治療及び/又は予防用医薬の製造における、そのままの状態の又は本明細書に記載されている薬学的組成物中に含まれた、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩並びにその多形体形態A、B、B1、C及びE、又はそれらの混合物の使用を提供する。
さらに、本発明は、糖尿病、糖尿病に関連する症状及びそれらのある種の合併症の治療及び/又は予防用医薬を製造するための、一又は複数の他の糖尿病抑制薬(例えば、ビグアニジン、スルホニル尿素及びαグルコシダーゼ阻害剤)と組み合わせた、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩、並びにその多形体形態A、B、B1、C及びE、又はそれらの混合物の使用を提供する。
以下の実施例は、本発明を例示するものであって、いかなる意味においても本発明を限定するものではない。全ての温度は、セルシウス度で表されており、修正されていない。
水分含量は、Karl Fischer法によって決定される。本明細書に記載されている「リン酸塩」の多形体形態の赤外線吸収スペクトルは、BRUKER FTIR−Tensor 27を用いて測定される。X線粉末回折(XRPD)パターンは、以下の条件:装置:X線粉末回折計D−8(AXS−BRUKER)、θ−θ−角度計、試料充填装置、標的:銅、Kα1+Kα2 λ=1.5406Å、平行光線光学(ソーラースリット:0.07mmを受容する)、シンチレーションカウンター:標準的な試料固定装置の下で測定される。
データ収集:管用陽極:Cu;発生器電圧:40kV;発生器電流:40mA;出発角度:2.0° 2θ、最終角度40.0°2θ;ステップサイズ:0.01°2θ;ステップ当たりの時間;2秒;2θは1ないし3%を絶対に変動する;試料データの2θ精度:±0.05度 イオンクロマトグラフィー(例えば、リン酸の含量を測定するための)は、スイスのMetrohmから入手可能なIC Anion Column SUPER−SEPを使用して行われる。
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の多形体形態Aの調製
5gの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンを、約30°で、250mLのアセトンと20mLのHOの混合物中に溶かす。この溶液を撹拌し、1.89mLの85%リン酸を撹拌しながら添加する。表題化合物の種結晶を添加し、撹拌を停止し、30分間隔で2ないし3分間撹拌しながら、この懸濁物を室温で約3時間静置する。吸引によって表題化合物を単離し、25mLのアセトンで洗浄し、室温で約15時間、真空中で乾燥させ、白色結晶固体として得る。
収量(多形体形態Aとして、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩水和物):5.54g
水分含量(Karl Fischer):1.6% w/w
リン酸含量:21.7%(イオンクロマトグラフィーによる)
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の多形体形態Aの調製
25gの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンを、約30°で、1250mLのアセトンと100mLのHOの混合物中に溶かす。この溶液を撹拌し、9.45mLの85%リン酸を撹拌しながら添加する。撹拌を停止し、約18時間、室温にこの懸濁物を静置する。次いで、この懸濁物を約1時間穏やかに撹拌する。次いで、この白色結晶を吸引によって単離し、95mLのアセトンと5mLのHOの混合物で洗浄し、室温で約3時間、真空中で乾燥させる。
収量 (多形体形態Aとして、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩水和物):28.56g
水分含量(Karl Fischer):3.3% w/w
実施例2の生成物に対するデータの特徴を明らかにする:
実施例2によって得られた固体産物の赤外線吸収スペクトルは図2に示されており、観察されたバンドは上記のとおりである。
実施例2によって得られる固体産物のX線粉末回折(XRPD)パターンが図1に示されており、格子面間隔(d、Å(すなわち、オングストローム)で表されている。)、特徴的なXRPD角度(2θ°)及び相対強度(%)が表1に記録されている。
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の多形体形態Aの調製
10gの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンを、約60°で、500mLの96%エタノールと50mLのHOの混合物中に溶かす。2.1mLの85%リン酸を添加する。撹拌しながら、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の種結晶を添加し、撹拌を停止する。30分間隔で2ないし3分間撹拌しながら、この懸濁物を室温で約3時間静置する。吸引によって表題化合物を単離し、2つに分けた計50mLのエタノールで洗浄し、室温で約4日、真空中で乾燥させ、白色結晶固体として得る。
収量 (多形体形態Aとして、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩水和物):10.32g
水分含量(Karl Fischer):2.3% w/w
リン酸含量:20.1%(イオンクロマトグラフィーによる)
五酸化リンによる5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の多形体形態Aの乾燥
多形体形態A、水分含量(Karl Fisher)2.8% w/wの、10gの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩水和物を、PO5の存在下、真空中で、約24時間、約45℃の温度で乾燥させる。
水分含量(Karl Fischer):0.87% w/w
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の多形体形態Aの湿気への曝露
多形体形態Aの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩水和物を、約24時間、異なる相対湿度に曝露する。結果は、下表7にまとめられている。
Figure 2007522172
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の多形体形態Aの調製
機械的撹拌機の補助で撹拌しながら、61.2gの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンを、30℃で、3060mLのアセトンと244.8mLの水の混合物中に溶解する。23.1mLの85%リン酸を添加する。形態Aの種を添加し、この混合物を、約25℃の温度で約5時間撹拌する。次いで、ろ過によって表題化合物を単離し、2つに分けた各122.4mLの95%(v/v)のアセトン/水で洗浄し、続いて、約18時間、約25℃で乾燥させる。
収量 多形体形態Aとして、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩水和物:69.1g
水分含量(Karl Fischer):1.7% w/w
リン酸含量:21.2%(イオンクロマトグラフィーによる)
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の多形体形態Bの調製
機械的撹拌機の補助で撹拌しながら、20gの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンを、25ないし28℃で、1000mLのアセトンと80mLの水の混合物中に溶解する。4.16mLの85%リン酸(1.1当量)を添加する。形態Bの種を添加し、この混合物を、約25℃の温度で、少なくとも30時間撹拌する。次いで、ろ過によってこの固体を単離し、2つに分けた各32mLの95%(v/v)のアセトン/水で洗浄し、約18時間、真空中、約40℃で乾燥させて、表題化合物を得る。
収量 (多形体形態Bとして、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩):25g(微量のB1を含有する。)
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の多形体形態B1の調製
機械的撹拌機の補助で撹拌しながら、20gの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンを、25ないし28℃で、1000mLのアセトンと80mLの水の混合物中に溶解する。4.16mLの85%リン酸(1.1当量)を添加する。形態B1の種を添加し、この混合物を、約25℃の温度で、少なくとも50時間撹拌する。次いで、ろ過によってこの固体を単離し、2つに分けた各32mLの95%(v/v)のアセトン/水で洗浄し、約18時間、真空中、約40℃で乾燥させて、表題化合物を得る。
収量 (多形体形態B1として、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩):約25g
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の多形体形態B1の調製
5gの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩形態Aを、50mLのアセトン/水(2:1 v/v)の混合物中に懸濁する。約50℃で約1時間、続いて約10℃で1時間を交互に、終日、この混合物を撹拌し、夜間に、この混合物を室温に維持する。この手順を、計約5日間繰り返す。次いで、ろ過によってこの固体を懸濁物(10℃)から単離し、10mLの混合物アセトン/水(95% v/v)で洗浄し、約20時間、真空中で乾燥させて、表題化合物を得る。
収量 (多形体形態B1として、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩):約4.3g
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の多形体形態Cの調製及び多形体形態Bへの変換
10gの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩形態Bを、約60°で、50mLのアセトンと50mLの水の混合物中に溶かす。撹拌しながら、1.48mLの85%リン酸を添加する。この懸濁液を室温まで冷却し、約3時間撹拌する。ろ過によって、生成物(すなわち、形態C)を単離し、計20mLのアセトン/水95:5(v/v)で洗浄し、次いで、約20時間風乾し(外気、相対湿度約28%、約22℃)、続いて、真空中で、約20時間、約40℃で形態Cを乾燥して形態Bを得る。
収量 (多形体形態Bとして、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩):7.02g
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の多形体形態Cの調製及び多形体形態B1への変換
5gの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩形態Aを、50mLのアセトン/水(2:1 v/v)の混合物中に懸濁する。約50℃で約1時間、その後約10℃で1時間を交互に、終日、この混合物を撹拌し、夜間、この混合物を室温に維持する。この手順を、計約5日間繰り返す。次いで、ろ過によってこの生成物、すなわち形態Cを懸濁物(約10℃)から単離し、10mLのアセトン/水(95% v/v)混合物で洗浄し、約20時間、風乾する。
収量 (多形体形態Cとして、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩):約4.3g
約40℃での乾燥は、形態B1を与える。
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の多形体形態Dの調製
10gの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩(形態A)を、150mLのMeOH(メタノール)中に懸濁し、この懸濁液を約60℃まで約4時間加熱する。この懸濁液は、まず、むしろ希薄になり、形態Dが結晶化し始める。次いで、この懸濁液を室温でさらに約2時間撹拌し、次いで、ろ過によって表題化合物を単離し、計10mLのMeOHで洗浄し、続いて、真空中で約20時間乾燥させる。
収量 (多形体形態Dとして、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩):9.72g
5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の多形体形態Eの調製
10gの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンを、沸点付近で、250mLの96%エタノール中に溶かす。穏やかに撹拌しながら、この溶液を約65℃まで冷却し、3.78mLの85%リン酸(HPO)を添加する。次いで、機械的撹拌機の助けを得て、穏やかに撹拌しながら、この溶液を室温まで冷却する。リン酸の添加後、この溶液を以下の時間及び温度で撹拌する。約43℃で約20分、約39℃で約30分、約30℃で約60分、約29℃で約2時間及び約23℃で約22時間。次いで、ろ過によって表題化合物を単離し、2つに分けた計20mLの96%エタノール(EtOH)で洗浄し、約20時間、約40℃で、真空中において乾燥させる。
収量 (多形体形態Eとして、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩):12.1g
水分含量(Karl Fischer):0.2% w/w
本明細書中に記載されている「リン酸塩」及びその多形体形態A、B、B1、C、D及びEは、優れた安定性を示す。閉鎖された容器中、80℃で、約160時間実施される公知の方法に従うストレス試験の後、標準的な方法を用いたHPLCによって測定されたところによれば、形態A、B、B1及びEについて全く分解は観察されなかった。
さらに、本出願人は、薬学的調製物中の活性物質としてロシグリタゾンが現在市販されている場合の主要形態であるマレイン酸・ロシグリタゾンと比較したときに、本発明に係る5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩及びその多形体形態A、B、B1、C、D及びEが同等又はさらに優れた水中溶解度を示すことを観察した。形態A、例えば、水中への溶解度の増強、例えば、マレイン酸形態の約2倍の水中溶解度を示し、これは、産業応用に対して有用であり、興味深い。
さらに、「リン酸塩」及びその多形体形態A、B、B1、C、D及びEの製造方法は比較的単純である。
図1は、形態AのX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。 図2は、形態Aの赤外線スペクトルを示す。 図3は、形態CのX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。 図4は、形態Cの赤外線スペクトルを示す。 図5は、形態BのX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。 図6は、形態B及び形態B1の赤外線スペクトルを示す。 図7は、形態B1のX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。 図8は、形態EのX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。 図9は、形態Eの赤外線スペクトルを示す。 図10は、形態DのX線粉末回折(XRPD)パターンを示す。 図11は、形態Dの赤外線スペクトルを示す。

Claims (36)

  1. 5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンとリン酸との塩、又はその溶媒和物若しくは非溶媒和物形態。
  2. 5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン:リン酸のモル比が1:1である5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩又はその溶媒和物若しくは非溶媒和物形態である、請求項1に記載の塩。
  3. 約15.63、15.75、17.30、19.61及び21.47の2θ度で表される値に強度ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩水和物である請求項1又は2に記載の塩の結晶多形体A。
  4. 実質的に表1及び図1に記載のX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩水和物である請求項1又は2に記載の塩の結晶多形体A。
  5. 2704、1748、1701、1643、1611、1546、1513、1469、1420、1391、1330、1302、1244、1110、1028、928、821、767、716cm−1に観察されるバンドを有する赤外線スペクトルを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩水和物である請求項3又は4に記載の結晶多形体A。
  6. 約4.19、16.45、17.01、18.89及び21.35の2θ度で表される値に強度ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項1又は2に記載の塩の結晶多形体B。
  7. 実質的に表3及び図5に記載のX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項1又は2に記載の塩の結晶多形体B。
  8. 3050、2875、2455、2325、2165、2141、2114、2051、1982、1874、1750、1697、1640、1611、1546、1513、1464、1441、1416、13931366、1333、1318、1301、1284、1244、1219、1181、1161、1114、1097、1081、1044、1030、994、948、924、896、826、812、772、741、712cm−1に観察されるバンドを有する赤外線スペクトルを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項6又は7に記載の結晶多形体B。
  9. 約16.46、19.51、19.76、19.88及び23.31の2θ度で表される値に強度ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項1又は2に記載の塩の結晶多形体B1。
  10. 実質的に表4及び図7に記載のX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項1又は2に記載の塩の結晶多形体B1。
  11. 3050、2875、2455、2325、2165、2141、2114、2051、1982、1874、1750、1697、1640、1611、1546、1513、1464、1441、1416、13931366、1333、1318、1301、1284、1244、1219、1181、1161、1114、1097、1081、1044、1030、994、948、924、896、826、812、772、741、712cm−1に観察されるバンドを有する赤外線スペクトルを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項9又は10に記載の結晶多形体B1。
  12. 約12.86、15.98、16.26、21.60及び24.50の2θ度で表される値に強度ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩水和物である請求項1又は2に記載の塩の結晶多形体C。
  13. 実質的に表2及び図3に記載のX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項1又は2に記載の塩の結晶多形体C。
  14. 3111、2924、2652、2325、2165、2114、2051、1981、1874、1745、1698、1641、1608、1541、1513、1464、1443、1416、1392、1363、1332、1301、1265、1249、1218、1179、1163、1113、1096、1048、1028、995、951、926、905、823、812、774、739、713cm−1に観察されるバンドを有する赤外線スペクトルを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項12又は13に記載の結晶多形体C。
  15. 約14.33、16.05、16.36、21.97及び22.89の2θ度で表される値に強度ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項1又は2に記載の塩の結晶多形体D。
  16. 実質的に表6及び図10に記載のX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,6−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項1又は2に記載の塩の結晶多形体D。
  17. 3129、2933、2684、2325、2165、2150、2113、2051、1982、1743、1699、1641、1604、1538、1511、1467、1446、1412、1389、1357、1332、1303、1279、1242、1164、1107、1077、1063、1021、994、956、928、903、832、802、769、739、719cm−1に観察されるバンドを有する赤外線スペクトルを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項15又は16に記載の結晶多形体D。
  18. 約4.60、13.39、18.20、18.53及び22.75の2θ度で表される値に強度ピークを有するX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項1又は2に記載の塩の結晶多形体E。
  19. 実質的に表5及び図8に記載のX線粉末回折(XRPD)パターンを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項1又は2に記載の塩の結晶多形体E。
  20. 2918、2702、2417、2324、2165、2051、1982、1752、1700、1642、1610、1546、1512、1468、1443、1419、1395、1364、1331、1303、1238、1181、1165、1140、1096、1052、1029、1008、953、906、882、831、819、768、739、714、663cm−1に観察されるバンドを有する赤外線スペクトルを特徴とする、5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩である請求項18又は19に記載の結晶多形体E。
  21. 単離された形態の請求項1ないし20の何れか一項に記載の化合物。
  22. 実質的に純粋な形態の請求項1ないし20の何れか一項に記載の化合物。
  23. 適切な溶媒中に分散又は懸濁又は溶解された5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン又はその塩を、適切なリン酸イオン源と反応させることを含む、請求項1又は2に記載の塩を調製する方法。
  24. 適切な溶媒中に分散又は懸濁又は溶解された5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオン又はその塩を、適切なリン酸イオン源と反応させることを含み、その後、以下の工程:
    (i)5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩の溶媒和物を必要に応じて形成させる工程と、
    (ii)前記5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を回収する工程と、
    (iii)その多形体形態A、B、B1又はEの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を得るために、特に真空下で、工程(ii)で得られた5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を乾燥させる工程と、
    を実施することを含む、請求項3ないし5、6ないし8、9ないし11又は18ないし20の何れか一項に記載の結晶多形体A、B、B1又はEを調製する方法。
  25. 前記適切なリン酸イオン源がリン酸である、請求項23又は24に記載の方法。
  26. 以下の工程:
    (i)混合物を得るために、適切な溶媒中に、その多形体形態A、B、B1、D又はEの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を分散又は懸濁又は溶解する工程と、
    (ii)約50℃で約1時間とその後約10℃で1時間を交互に、計約3ないし約5日間、工程(i)で得られた混合物を撹拌する工程と、
    (iii)工程(ii)で得られた前記混合物から、前記産物、すなわち多形体Cを回収する工程と、及び
    (iv)工程(iii)で得られた前記産物を風乾する工程と、
    を含む、請求項12ないし14の何れか一項に記載の結晶多型体Cを調製する方法。
  27. 以下の工程:
    (i)混合物を得るために、適切な溶媒中に、形態A、B、B1、D又はEの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を溶解又は分散又は懸濁する工程と、
    (ii)工程(i)で得られた前記混合物に、適切なリン酸イオン源、例えばリン酸を添加する工程と、
    (iii)工程(ii)で得られた前記混合物から、前記産物、すなわち多形体Cを回収する工程と、及び
    (iv)工程(iii)で得られた前記産物を風乾する工程と、
    を含む、請求項12ないし14の何れか一項に記載の結晶多型体Cを調製する方法。
  28. 前記適切な溶媒がアセトンと水の混合物である、請求項26又は27に記載の方法。
  29. 以下の工程:
    (i)混合物を得るために、適切な溶媒中に、その多形体形態Aの5−[[4−[2−(メチル−2−ピリジニルアミノ)エトキシ]フェニル]メチル]−2,4−チアゾリジンジオンリン酸塩を溶解又は分散又は懸濁する工程と、
    (ii)工程(i)で得られた前記混合物を、約60℃の温度まで、約4時間加熱した後、該混合物を撹拌下で概ね室温まで冷却する工程と、
    (iii)工程(ii)で得られた前記混合物から、前記産物、すなわち多形体Dを回収する工程と、及び
    (iv)工程(iii)で得られた前記産物を、好ましくは真空中で乾燥する工程と、
    を含む、請求項15ないし17の何れか一項に記載の結晶多型体Dを調製する方法。
  30. 前記適切な溶媒がメタノールである、請求項29に記載の方法。
  31. 医薬として使用するための、請求項1ないし14及び18ないし20の何れか一項に記載の化合物又はこれらの混合物。
  32. ヒト又はヒト以外の哺乳動物における糖尿病、糖尿病に関連する症状及びそのある種の合併症の治療及び/又は予防用医薬の製造のための、請求項1ないし14及び18ないし20の何れか一項に記載の化合物又はそれらの混合物の使用。
  33. 請求項1ないし14及び18ないし20の何れか一項に記載の化合物又はそれらの混合物と薬学的に許容される担体とを含む薬学的組成物。
  34. 一又は複数の他の糖尿病抑制剤と組み合わせた請求項1ないし14及び18ないし20の何れか一項に記載の化合物又はそれらの混合物と、薬学的に許容される担体とを含む薬学的組成物。
  35. 治療及び/又は予防を必要としているヒト又はヒト以外の哺乳動物に、請求項1ないし14及び18ないし20の何れか一項に記載の化合物又はそれらの混合物を投与することを含む、糖尿病、糖尿病に関連する症状及びそれらのある種の合併症を治療及び/又は予防する方法。
  36. 治療及び/又は予防を必要としているヒト又はヒト以外の哺乳動物に、請求項33又は34に記載の薬学的組成物を投与することを含む、糖尿病、糖尿病に関連する症状及びそれらのある種の合併症を治療及び/又は予防する方法。
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