JP2007522141A - 呼吸器疾患の処置のためのベンゾチアゾール−2−オンベータ2アドレナリン受容体アゴニストとコルチコステロイドの組合せ剤 - Google Patents

呼吸器疾患の処置のためのベンゾチアゾール−2−オンベータ2アドレナリン受容体アゴニストとコルチコステロイドの組合せ剤 Download PDF

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Abstract

炎症性閉塞性気道疾患の処置において同時的、逐次的または個別的投与のための、
(A)遊離型または塩形態または溶媒和物形態の、式(I)
【化1】
Figure 2007522141

[式中、Xは本明細書中に記載の意味を有する]
で示される化合物;および
(B)コルチコステロイド
を個別にまたは共に含み、(A):(B)が100:1から1:300のモル比である医薬。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、有機化合物、および特に炎症性または閉塞性気道疾患の処置のための医薬としてのそれらの使用に関する。
1つの局面にて、本発明は、
(A)遊離型または塩形態または溶媒和物形態の、式I
Figure 2007522141
[式中、Xは、−R−Ar−Rまたは−R−Yであり;
Arは、所望によりハロ、ヒドロキシ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシ、C−C10−アルコキシ−C−C10−アルキル、フェニル、フェニルにより置換されたC−C10−アルキル、フェニルにより置換されたC−C10−アルコキシ、C−C10−アルキル−置換フェニルまたはC−C10−アルコキシ−置換フェニルにより置換されていて良いフェニレン基を示し;
およびRは、Arの隣接炭素原子と結合しており、そして
はC−C10−アルキレンであり、Rは水素、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたはハロゲンであるか、
または、RおよびRは、それらが結合するArの炭素原子と共に、5、6または7員の脂環式環を示し;
は、結合、または所望によりヒドロキシ、C−C10−アルコキシ、C−C10−アリールもしくはC−C14−アラルキルにより置換されていて良いC−C10−アルキレンであり;そして
Yは、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシ、C−C10−アルケニル、または所望によりハロ、シアノ、ヒドロキシ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたはハロ−C−C10−アルキルにより置換されていて良いC−C10−アルキニル;
所望により1個またはそれ以上のベンゼン環と縮合していて良く、かつ所望によりC−C10−アルキル、C−C10−アルコキシ、C−C10−シクロアルキル、C−C14−アラルキル、C−C14−アラルキルオキシまたはC−C10−アリールにより置換されていて良いC−C10−シクロアルキル(ここで、C−C10−シクロアルキル、C−C14−アラルキル、C−C14−アラルキルオキシまたはC−C10−アリールは、所望によりハロ、ヒドロキシ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたはハロ−C−C10−アルキルにより置換されていて良い);
所望によりハロ、ヒドロキシ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシ、C−C10−ハロアルキル、フェノキシ、C−C10−アルキルチオ、C−C10−アリール、少なくとも1個の環窒素、酸素または硫黄原子を有する4から10員のヘテロ環式環、またはNR(ここで、RおよびRは、互いに独立して、所望によりヒドロキシ、C−C10−アルコキシまたはフェニルにより置換されていて良いC−C10−アルキルであるか、またはRはさらに水素であり得る)により置換されていて良いC−C10−アリール;
所望によりC−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたは所望によりC−C10−アルキルもしくはC−C10−アルコキシにより置換されていて良いフェニルにより置換されていて良いフェノキシ;
少なくとも1個の環窒素、酸素または硫黄原子を有する4から10員のヘテロ環式環(該ヘテロ環式環は、所望によりハロ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシ、ハロ−C−C10−アルキル、C−C10−アリール、C−C14−アラルキル、C−C14−アラルキルオキシ、C−C10−アルコキシカルボニルまたは4から10員のヘテロシクリル−C−C10−アルキルにより置換されていて良い);
−NR(ここで、Rは、水素またはC−C10−アルキルであり、Rは、所望によりヒドロキシにより置換されていて良いC−C10−アルキルであるか、またはRは、所望によりハロにより置換されていて良いC−C10−アリールであるか、またはRは、少なくとも1個の環窒素、酸素または硫黄原子を有する4から10員のヘテロ環式環(環は、所望によりフェニルまたはハロ−置換フェニルにより置換されていて良い)であるか、またはRは、所望によりC−C10−アルキルアミノまたはジ(C−C10−アルキル)アミノにより置換されていて良いC−C10−アリールスルホニルである);
−SR(Rは、所望によりハロ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたはC−C10−ハロアルキルにより置換されていて良いC−C10−アリールまたはC−C14−アラルキルである);または
−CONHR(ここで、Rは、C−C10−アルキル、C−C10−シクロアルキルまたはC−C10−アリールである)である]
で示される化合物;および
(B)コルチコステロイド
を個別にまたは共に含み、(A):(B)のモル比が100:1から1:300である医薬を提供する。
もう1つの局面にて、本発明は、有効量の上記に定義の(A)および上記に定義の(B)の混合物を、所望により少なくとも1個の薬学的に許容される担体と共に含む医薬組成物を提供する。
さらなる局面にて、本発明は、炎症性または閉塞性気道疾患の処置方法であって、かかる処置の必要な対象に対して、有効量の上記に定義の(A)および上記に定義の(B)を投与することを含む方法を提供する。
本発明はさらに、炎症性または閉塞性気道疾患の処置において(A)および(B)の同時的、逐次的または個別的投与による併用療法のための医薬の製造における、上記に定義の(A)および上記に定義の(B)の使用を提供する。
本明細書で用いる用語は、下記の意味を有する:
本明細書で用いる“所望により置換されていて良い”は、言及された基が、その前に列記されたラジカルの任意の1個または任意の組合せにより1箇所またはそれ以上の位置で置換されていて良いことを意味する。
本明細書で用いる“ハロ”または“ハロゲン”は、元素周期表の第17族(以前は、第VII族)に属する元素を示し、それらは、例えば、フッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり得る。好ましくはハロまたはハロゲンは、フッ素または塩素である。
本明細書で用いる“C−C10−アルキル”は、1から10個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖アルキルを示す。好ましくは、C−C10−アルキルは、C−C−アルキルである。
本明細書で用いる“C−C10−アルキレン”は、1から10個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖アルキレンを示す。好ましくは、C−C10−アルキレンは、C−Cアルキレン、とりわけエチレンまたはメチルエチレンである。
本明細書で用いる“C−C10−アルケニル”は、2から10個の炭素原子、および1個またはそれ以上の炭素−炭素二重結合を含む直鎖または分岐鎖炭化水素を示す。好ましくは、“C−C10−アルケニル”は、“C−C−アルケニル”である。
本明細書で用いる“C−C10−アルキニル”は、2から10個の炭素原子、および1個またはそれ以上の炭素−炭素三重結合を含む直鎖または分岐鎖炭化水素を示す。好ましくは、“C−C10−アルキニル”は、“C−C−アルキニル”である。
本明細書で用いる“C−C10−シクロアルキル”は、3から10個の環炭素原子を有するシクロアルキル、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、シクロノニルまたはシクロデシルのような単環式基(それらのうちのいずれかは、1個またはそれ以上、通常1個または2個のC−C−アルキル基により置換されていて良い)、またはビシクロヘプチルまたはビシクロオクチルのような二環式基を示す。好ましくは、C−C10−シクロアルキルは、C−C−シクロアルキル、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルである。
本明細書で用いる“C−C10−ハロアルキル”は、1個またはそれ以上のハロゲン原子、好ましくは1、2または3個のハロゲン原子により置換された上記のC−C10−アルキルを示す。
本明細書で用いる“C−C10−アルキルアミノ”および“ジ(C−C10−アルキル)アミノ”は、それぞれ1個または2個の、同じかまたは異なっていて良い上記のC−C10−アルキル基により置換されたアミノを示す。好ましくは、C−C10−アルキルアミノおよびジ(C−C10−アルキル)アミノはそれぞれ、C−C−アルキルアミノおよびジ(C−C−アルキル)アミノである。
本明細書で用いる“C−C10−アルキルチオ”は、1から10個の炭素原子を有する直鎖または分岐鎖アルキルチオを示す。好ましくは、C−C10−アルキルチオはC−C−アルキルチオである。
本明細書で用いる“C−C10−アルコキシ”は、1から10個の炭素原子を含む直鎖または分岐鎖アルコキシを示す。好ましくは、C−C10−アルコキシは、C−C−アルコキシである。
本明細書で用いる“C−C10−アルコキシ−C−C10−アルキル”は、C−C10−アルコキシにより置換された上記のC−C10−アルキルを示す。好ましくは、C−C10−アルコキシ−C−C10−アルキルは、C−C−アルコキシ−C−C−アルキルである。
本明細書で用いる“C−C10−アルコキシカルボニル”は、その酸素原子を介してカルボニル基に結合した上記のC−C10−アルコキシを示す。
本明細書で用いる“C−C10−アリール”は、6から10個の炭素原子を含む一価の炭素環式芳香族基を示し、それは例えば、フェニルのような単環式基またはナフチルのような二環式基であり得る。好ましくは、C−C10−アリールは、C−C−アリール、とりわけフェニルである。
本明細書で用いる“C−C10−アリールスルホニル”は、その炭素原子を介してスルホニル基と結合した上記のC−C10−アリールを示す。好ましくは、C−C10−アリールスルホニルは、C−C−アリールスルホニルである。
本明細書で用いる“C−C14−アラルキル”は、アリール、例えば上記のC−C10−アリールにより置換されたアルキル、例えば上記のC−C−アルキルを示す。好ましくは、C−C14−アラルキルは、フェニル−C−C−アルキルのようなC−C10−アラルキル、特に、ベンジルまたは2−フェニルエチルである。
本明細書で用いる“C−C14−アラルキルオキシ”は、アリール、例えばC−C10−アリールにより置換されたアルコキシ、例えば上記のC−C−アルコキシを示す。好ましくは、C−C14−アラルキルオキシは、フェニル−C−C−アルコキシのようなC−C10−アラルキルオキシ、特に、ベンジルオキシまたは2−フェニルエトキシである。
本明細書で用いるArは、例えば、非置換またはハロゲン、ヒドロキシ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシ、C−C10−アルコキシ−C−C10−アルキル、フェニル、またはフェニルにより置換されたC−C10−アルキル、フェニルにより置換されたC−C10−アルコキシ、C−C10−アルキル−置換フェニルおよびC−C10−アルコキシ−置換フェニルから選択される1個またはそれ以上の置換基により置換されるフェニレンであり得る。好ましくは、Arは、非置換またはハロゲン、C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、またはフェニルにより置換されたC−C−アルコキシから選択される1個または2個の置換基により置換されるフェニレンである。好ましくは、Arの1個の置換基は、Rに対してパラであり、Arの任意の第2および第3の置換基はRに対してメタである。
本明細書で用いる“少なくとも1個の環窒素、酸素または硫黄原子を有する4から10員のヘテロ環式環”は、例えば、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、チアジアゾール、オキサゾール、イソキサゾール、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、トリアジン、オキサジン、モルホリノ、キノリン、イソキノリン、ナフチリジン、インダンまたはインデンであり得る。好ましいヘテロ環式環には、チアゾール、ピロリジン、ピペリジン、アザシクロヘプタンおよびイソキサゾールが含まれる。
“4から10員のヘテロシクリル−C−C10−アルキル”は、上記の4から10員のヘテロ環式環により置換されたアルキル、例えば上記のC−C10−アルキルを示す。好ましくは、4から10員のヘテロシクリル−C−C10−アルキルは、少なくとも1個の環窒素、酸素または硫黄原子を有する4から8員のヘテロ環式環により置換されたC−C−アルキルである。
“C−C−アルキルスルホニル”は、上記のC−C−アルキルにより置換されたスルホニルを示す。
“ヒドロキシ−C−C−アルキル”は、1個またはそれ以上の、好ましくは1、2または3個のヒドロキシ基により置換された上記のC−C−アルキルを示す。
およびRが、それらが結合する炭素原子と共に示す脂環式環は、例えば、所望により1個または2個のC−C−アルキル基により置換されていて良いシクロペンタン環、所望により1個または2個のC−C−アルキル基により置換されていて良いシクロヘキサン環、またはシクロヘプタン環、好ましくはシクロペンタン環であり得る。
遊離型または塩形態または溶媒和物形態の好ましい式Iの化合物には、
Xが、−R−Ar−Rまたは−R−Yであり;
Arが、所望によりハロ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたはフェニルにより置換されたC−C10−アルコキシにより置換されていて良いフェニレン基を示し;
およびRが、Arの隣接炭素原子と結合し、そして
が、C−C10−アルキレンであり、Rが、水素であるか、
または、RおよびRが、それらが結合するArの炭素原子と共に、5、6または7員の脂環式環を示し;
が、結合、または所望によりヒドロキシ、C−C10−アリールもしくはC−C14−アラルキルにより置換されていて良いC−C10−アルキレンであり;そして
Yが、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたはC−C10−アルキニル;
所望により1個またはそれ以上のベンゼン環と縮合していて良く、かつ所望によりC−C10−アルキル、C−C10−シクロアルキル、C−C14−アラルキル、所望によりハロにより置換されていて良いC−C14−アラルキルオキシ、または所望によりC−C10−アルキルまたはC−C10−アルコキシにより置換されていて良いC−C10−アリールにより置換されていて良いC−C10−シクロアルキル;所望によりハロ、ヒドロキシ、C−C10−アルキル、フェノキシ、C−C10−アルキルチオ、C−C10−アリール、少なくとも1個の環窒素原子を有する4から10員のヘテロ環式環、またはNR(ここで、RおよびRは、互いに独立して、所望によりヒドロキシまたはフェニルにより置換されていて良いC−C10−アルキルであるか、またはRはさらに水素であり得る)により置換されていて良いC−C10−アリール;所望によりC−C10−アルコキシにより置換されていて良いフェノキシ;少なくとも1個の環窒素または酸素原子を有する4から10員のヘテロ環式環(該ヘテロ環式環は、所望によりC−C10−アルキル、C−C10−アリール、C−C14−アラルキル、C−C10−アルコキシカルボニルまたは4から10員のヘテロシクリル−C−C10−アルキルにより置換されていて良い);−NR(ここで、Rは、水素またはC−C10−アルキルであり、Rは、C−C10−アルキルであるか、またはRは、少なくとも1個の環窒素または酸素原子を有する4から10員のヘテロ環式環(環は、所望によりハロ−置換フェニルにより置換されていて良い)であるか、またはRは、所望によりジ(C−C10−アルキル)アミノにより置換されていて良いC−C10−アリールスルホニル;−SR(ここで、Rは、所望によりハロまたはC−C10−ハロアルキルにより置換されていて良いC−C10−アリールまたはC−C14−アラルキル;または、−CONHR(ここで、Rは、C−C10−シクロアルキルまたはC−C10−アリールである)であるものが含まれる。
遊離型または塩形態または溶媒和物形態のとりわけ好ましい式Iの化合物には、
Xが、−R−Ar−Rまたは−R−Yであり;
Arが、所望によりハロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシまたはフェニルにより置換されたC−C−アルコキシにより置換されていて良いフェニレン基を示し;
およびRが、Arの隣接炭素原子と結合し、そして
が、C−C−アルキレンであり、Rが、水素であるか、
または、RおよびRが、それらが結合するArの炭素原子と共に、5、6または7員の脂環式環、とりわけ5員の脂環式環を示し;
が、結合、または所望によりヒドロキシ、C−C−アリールもしくはC−C10−アラルキルにより置換されていて良いC−C−アルキレンであり;そして
Yが、C−C−アルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−アルキニル;
所望により1個またはそれ以上のベンゼン環と縮合していて良く、かつ所望によりC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C10−アラルキル、所望によりハロにより置換されていて良いC−C10−アラルキルオキシ、または所望によりC−C−アルキルまたはC−C−アルコキシにより置換されていて良いC−C−アリールにより置換されていて良いC−C−シクロアルキル;所望によりハロ、ヒドロキシ、C−C−アルキル、フェノキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アリール、少なくとも1個の環窒素原子を有する4から8員のヘテロ環式環、またはNR(ここで、RおよびRは、互いに独立して、所望によりヒドロキシまたはフェニルにより置換されていて良いC−C−アルキルであるか、またはRはさらに水素であり得る)により置換されていて良いC−C−アリール;所望によりC−C−アルコキシにより置換されていて良いフェノキシ;少なくとも1個の環窒素または酸素原子を有する4から8員のヘテロ環式環(該ヘテロ環式環は、所望によりC−C−アルキル、C−C−アリール、C−C10−アラルキル、C−C−アルコキシカルボニルまたは4から8員のヘテロシクリル−C−C−アルキルにより置換されていて良い);−NR(ここで、Rは、水素またはC−C−アルキルであり、Rは、C−C−アルキルであるか、Rは、少なくとも1個の環窒素または硫黄原子を有する4から8員のヘテロ環式環(環は、所望によりハロ−置換フェニルにより置換されていて良い)であるか、またはRは、所望によりジ(C−C−アルキル)アミノにより置換されていて良いC−C−アリールスルホニル;−SR(ここで、Rは、所望によりハロまたはC−C−ハロアルキルにより置換されていて良いC−C−アリールまたはC−C10−アラルキル;または、−CONHR(ここで、Rは、C−C−シクロアルキルまたはC−C−アリールである)であるものが含まれる。
遊離型または塩形態または溶媒和物形態のよりとりわけ好ましい式Iの化合物には、
4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−{2−[4−(4−フェニル−ブトキシ)−フェニル]−エチルアミノ}−エチル)−3H−ベンゾ−チアゾール−2−オン;7−[(R)−2−(1,1−ジメチル−2−フェニル−エチルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン;4−ヒドロキシ−7−{(R)−1−ヒドロキシ−2−[2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−エチルアミノ]−エチル}−3H−ベンゾチアゾール−2−オン ホルマート;7−[(R)−2−((1S,2S)−2−ベンジルオキシ−シクロペンチル−アミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾ−チアゾール−2−オン;および、7−[(R)−2−((1S,2R)−2−ベンジルオキシ−シクロペンチルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オンが含まれる。
式Iにおいて、フェノール環のα炭素原子は、ヒドロキシ基を持ち、それ故に不斉であり、よって前記化合物は、個々の光学活性異性体形態で存在するか、またはその混合物、例えばラセミ体もしくはジアステレオマー混合物として存在する。式Iの化合物には、個々の光学活性なRおよびS異性体の両方、ならびにその混合物、例えばラセミ体もしくはジアステレオマー混合物が包含される。
式Iの化合物の薬学的に許容される酸付加塩には、例えばフッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸またはヨウ化水素酸のようなハロゲン化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸などの無機酸;ならびに、例えば、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオンおよび酪酸のような脂肪族モノカルボン酸、乳酸、クエン酸、酒石酸またはリンゴ酸のような脂肪族ヒドロキシ酸、マレイン酸またはコハク酸のようなジカルボン酸、安息香酸、p−クロロ安息香酸、ジフェニル酢酸またはトリフェニル酢酸のような芳香族性カルボン酸、o−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ−安息香酸、1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸または3−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸のような芳香族性ヒドロキシ酸、およびメタンスルホン酸またはベンゼンスルホン酸のようなスルホン酸などの有機酸の塩が含まれる。これらの塩は、公知の塩形成方法により式Iの化合物から製造され得る。薬学的に許容される溶媒和物は、一般的に水和物である。
遊離型または塩形態または溶媒和物形態の式Iの化合物は、
(i)(A)式II
Figure 2007522141
[式中、Xは、上記に定義の通りであり、Rは、保護基を示す]
で示される化合物を反応させ、Rを水素に置換するか、
または(B)式III
Figure 2007522141
[式中、XおよびRは上記に定義の通りであり、RおよびRは、互いに独立して、保護基を示す]
で示される化合物を反応させ、基R、RおよびRを水素に変換し;そして
(ii)式Iの化合物を遊離型または塩形態または溶媒和物形態で回収すること、
によっても製造され得る:
本明細書中、保護された官能基または保護基について言及されるとき、前記保護基は、例えば、水素による保護基の置換に適する方法も記載する参考文献「Protective Groups in Organic Synthesis, T.W. Greene and P.G.M. Wuts, John Wiley & Sons Inc, Third Edition, 1999」に記載の通りに、官能基の性質に従い選択され得る。
保護基Rは、例えば、公知のアミン保護基から選択された基であり得る。好ましい保護基Rには、ベンジルおよびトリアルキルシリル、例えばトリメチルシリルのような芳香脂肪族基(araliphatic group)が含まれる。保護基RおよびRは、公知のフェノール性ヒドロキシ−およびアルコール性ヒドロキシ−保護基からそれぞれ選択され得る。好ましい基RおよびRには、C−C−アルキル基、特に、イソプロピルおよびtert−ブチルのような分岐基が含まれる。
工程(A)は、例えば、アミン保護基を水素に変換するための公知の方法または類似の方法を用いて行われ得る。例えば、Rがベンジル基であるとき、それは、式IIの化合物を、好ましくはパラジウム触媒の存在下で、例えばギ酸のようなカルボン酸を用いて水素添加分解することにより水素に変換され得る。この脱保護反応は、下記の実施例に記載の通りの方法または類似の方法を用いて行われ得る。
工程(B)は、ヒドロキシ保護基を水素に変換するための公知の方法または類似の方法を用いて行われ得る。例えば、RおよびRがアルキル基であるとき、RおよびRは、式IVの化合物を、例えばRの水素への変換について上記の通りに、好ましくはパラジウム触媒の存在下で、例えば、ギ酸のようなカルボン酸を用いて水素添加分解することによるか、またはギ酸、塩酸またはトリフルオロ酢酸のような酸のみで処理することにより水素に変換され得る(いずれの場合にも、得られる2−ヒドロキシベンゾチアゾール化合物は、ベンゾチアゾール−2−オン形態で互変異性体平衡にある)。
式IIの化合物は、式IV
Figure 2007522141
[式中、XおよびRは上記に定義の通りである]
で示される化合物の還元により製造され得る。還元は、不斉還元を含む、ケトンからアルコールへの還元について公知の方法または類似の方法を用いて行われ得る。例えば、式IVの化合物を、脂肪族アルコールのような不活性溶媒中でNaBHと反応させ得る。好適な反応温度は、−80℃から100℃、好都合には−5℃から5℃である。還元を、公知の方法または下記の実施例に記載の類似の方法を用いて行うことができる。
式IIIの化合物を、式V
Figure 2007522141
[式中、RおよびRは上記に定義の通りである]
で示される化合物と、式VI
Figure 2007522141
[式中、XおよびRは上記に定義の通りである]
で示される化合物を反応させることにより製造することができる。式VおよびVIの化合物の反応を、エポキシド−アミン反応について公知の方法または類似の方法を用いて行うことができる。前記反応を、所望により不活性有機溶媒中、都合良くはn−ブタノールのようなアルコール中で行って良い。好適な反応温度は、例えば、0℃から溶媒の還流温度である。反応を、下記の実施例に記載の方法、または類似の方法を用いて簡便に行うことができる。
式IVの化合物を、式VII
Figure 2007522141
[式中、X、R、RおよびRは、上記に定義の通りである]
で示される化合物と、濃塩酸または臭化水素酸を反応させることにより製造することができる。前記反応を、好ましくは脂肪族アルコールのような不活性有機溶媒中で行うことができる。
式VおよびVIの化合物を、公知の方法または下記の実施例に記載のような類似の方法により製造することができる。
式VIIの化合物を、式VIII
Figure 2007522141
[式中、Qは、フッ素または塩素であり、RおよびRは、上記に定義の通りである]
で示される化合物と、アルキルリチウム、NaNHまたはカリウムtert−ブトキシドまたはそれらの2個もしくはそれ以上の混合物のような強塩基、および式IX
Figure 2007522141
[式中、XおよびRは上記に定義の通りである]
で示される化合物を反応させることにより製造することができる。前記反応を、好ましくは、不活性有機溶媒中、例えばテトラヒドロフラン(THF)のようなエーテル中で行うことができる。好適な反応温度は、例えば、−80℃から80℃であり得る。反応を、下記の実施例に記載の方法、または類似の方法を用いて行うことができる。
式VIIIおよびIXの化合物を、公知の方法、または下記の実施例に記載のような類似の方法を用いて製造することができる。
遊離型の式Iの化合物は、常套的な方法で塩形態に変換され得、その逆も可能である。遊離型または塩形態の前記化合物を、結晶化に用いた溶媒を含む水和物または溶媒和物の形態で得ることができる。式Iの化合物は、常套的な方法で反応混合物から回収され、精製され得る。エナンチオンマーのような異性体を、常套方法により、例えば、対応する非対称に置換された、例えば光学活性の出発物質からの分別結晶または不斉合成により得ることができる。
コルチコステロイド(B)は、例えば、式X
Figure 2007522141
[式中、Rは、所望によりハロゲン(好ましくは塩素またはフッ素)、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アシルオキシまたはC−C−アシルチオにより置換されていて良いC−C−アルキルであるか、またはRは、C−C−アルコキシまたは所望によりハロゲンにより置換されていて良いC−C−アルキルチオであるか、またはRは、5または6員のヘテロシクリルチオであるか、またはRは、所望によりハロゲン(好ましくは塩素またはフッ素)により置換されていて良いC−C−アルキルチオであり、
は、アシルオキシであり、Rは、水素またはC−C−アルキルであるか、
またはRおよびRは共に、式XI
Figure 2007522141
〔式中、Rは、−C−アルキルまたはC−C−シクロアルキルであり、Rは、水素またはC−C−アルキルである〕
で示される基を示し、
およびXは、互いに独立して、水素、塩素またはフッ素である]
で示される化合物、またはその1,2−ジヒドロ誘導体であり得る。
が、アシルオキシ−置換C−C−アルキルであるとき、アシルオキシ基は、例えば、C−C20−アルキルカルボニルオキシ、例えばアセチルオキシ、n−プロピオニルオキシ、イソプロピオニルオキシもしくはヘキサデカノイルオキシ、またはC−C−シクロアルキルカルボニルオキシ、例えばシクロヘキシルカルボニルオキシであり得る。Rが、アシルチオ−置換C−C−アルキルであるとき、アシルチオ基は、例えば、C−C−アルキルカルボニルチオ、例えばアセチルチオまたはn−プロピオニルチオであり得る。Rが、5または6員のヘテロシクリルチオであるとき、ヘテロシクリル基は、O−ヘテロシクリル基、例えばフラノニル基であり得る。
がアシルオキシであるとき、それは、例えば、C−C−アルキルカルボニルオキシ、例えばアセチルオキシ、n−プロピオニルオキシ、またはn−ブチロイルオキシ、C−C−シクロアルキルカルボニルオキシ、例えばシクロプロピルカルボニルオキシ、または5もしくは6員のヘテロシクリルカルボニルオキシ、例えばフロイルオキシであり得るか、またはRがアシルオキシであるとき、それは、基−O−CO−T(ここで、Tは、環系内に3から15個の原子を有する一価の環状有機基である)であり得る。好ましくは、Tは、炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有するヘテロ環式基である。
が、C−C−アルキルであるとき、それは、αまたはβ構造であり得、より一般的にはα構造であり得る。
およびRが一緒になって式XIの基を示すとき、C−C−シクロアルキルとしてのRは、例えばシクロヘキシルであり得る。
式Xのコルチコステロイドおよびその1,2−ジヒドロ誘導体には、ベクロメタゾン ジプロピオネート、ブデソニド、フルチカゾン プロピオネート、モメタゾン フロエート、シクレソニド、トリアムシノロン アセトニド、フルニソリド、ロフレポニド パルミテート、ブチキソコルト プロピオネート、イコメタゾン エンブテート(icometasone enbutate)およびWO03/042229、WO03/035668、WO02/100879、WO02/088167に記載されるものが含まれる。
特に、本発明の好ましい態様において、コルチコステロイド(B)は、ブデソニド、フルチカゾン プロピオネート、モメタゾン フロエートまたは下記の化合物のいずれかである:
Figure 2007522141
ブデソニド、フルチカゾン プロピオネートおよびモメタゾン フロエート、ならびにそれらの製造は、米国特許明細書、US3929768、US4335121およびUS4472393にそれぞれ記載される。
式Xのコルチコステロイド(ここで、Rは、−O−CO−Tである)は、好ましくは式XII
Figure 2007522141
[式中、Tは、環系内に3から15個の原子を有する一価の環状有機基である]
で示される化合物である。
好ましくはTは、炭素環式基または窒素、酸素および硫黄から選択される1個またはそれ以上の環ヘテロ原子を有するヘテロ環式基である。
1つの態様において、Tは、3から8個の炭素原子を有する脂環式基、例えばシクロプロピル、メチルシクロプロピル、シクロブチル、メチルシクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシル、ジメチルシクロヘキシルまたはシクロヘプチルのようなC−C−シクロアルキル、好ましくはC−C−シクロアルキルである。
もう1つの態様において、Tは、5から10個の環原子(その環原子の1個またはそれ以上が、窒素、酸素および硫黄から選択される環ヘテロ原子である)を有する、好ましくは5から7個の環原子(その環原子の1個または2個が、窒素および酸素から選択されるヘテロ原子である)を有する少なくとも部分的に飽和したヘテロ環式基であり、とりわけ、テトラヒドロフリルまたはオキソテトラヒドロフリル基のような1個の環ヘテロ原子を有する5員のヘテロ環式基である。
さらなる態様において、Tは、環系内に5から15個の原子を有する炭素環式またはヘテロ環式芳香族基である。例えば、Tは、その環系が、非置換であるか、またはハロゲン、シアノ、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、ヒドロキシル、C−C−アシル、C−C−アシルオキシ、アミノ、C−C4−アルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アシルアミノ、C−C−アシル(C−C−アルキル)−アミノ、C−C−アルキルスルホニル(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルコキシカルボニル、または5員のヘテロシクリルから選択される1個またはそれ以上の置換基により置換される芳香族基であり得、通常1個または2個の窒素原子を有するN−ヘテロシクリルである。かかる芳香族基の1つの好ましいクラスは、所望により1個またはそれ以上の、好ましくは1、2または3個の、シアノ、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、C−Cアルコキシ、ハロゲン、ヒドロキシル、C−C−アシルオキシ、アミノ、C−C−アルキルアミノ、ジ−C−C−アルキルアミノ、C−C−アシル−アミノ、C−C−アシル(C−Cアルキル)アミノ、C−Cアルキルスルホニル(C−Cアルキル)アミノまたはC−C−アルコキシ−カルボニルから選択される置換基により置換されていて良いフェニルまたはナフチルであり、とりわけ好ましいかかる芳香族基には、フェニル、シアノフェニル、トリル、ジメチルフェニル、エチルフェニル、(トリフルオロメチル)フェニル、ジメトキシ−フェニル、ジエトキシフェニル、ヒドロキシフェニル、(メチルアミノ)フェニル、(メタンスルホニルメチルアミノ)−フェニルおよび(メトキシ−カルボニル)フェニルが含まれる。
かかる芳香族基のもう1つの好ましいクラスは、1、2または3個の環ヘテロ原子、好ましくは窒素を有する6員のヘテロ環式環を有するヘテロ環式芳香族基であり、前記ヘテロ環式環は、非置換または1個またはそれ以上の、好ましくは1、2または3個の、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C−C−アシルオキシ、アミノ、C−C−アルキル−アミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、またはC−C−アルキルチオから選択される置換基により置換され、かつ所望によりベンゼン環と縮合していて良い。
好ましいかかるヘテロ環式芳香族基には、ヘテロ環式基が、環内に1個または2個の窒素原子を有するもの、とりわけピリジン環、ピリミジン環、ピラジン環またはピリダジン環が含まれる。とりわけ好ましいヘテロ環式芳香族基は、所望によりハロゲン(特に、塩素)またはC−C−アルキル(とりわけメチルまたはn−ブチル)から選択される1個または2個の置換基により置換されていて良い、ピリジル基、ピリミジニル基およびピラジニル基である。
かかる芳香族基のもう1つの好ましいクラスは、窒素、酸素および硫黄から選択される1、2または3個の環ヘテロ原子を有する5員のヘテロ環式環を有するヘテロ環式芳香族基であり、前記ヘテロ環式環は、非置換か、またはハロゲン、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキル−チオ、シアノまたはヒドロキシ−C−C−アルキルから選択される1個または2個の置換基により置換され、かつ所望によりベンゼン環と縮合していて良い。好ましいかかるヘテロ環式芳香族基には、ヘテロ環式環が、環内に1個の窒素、酸素または硫黄原子を有するか、または環内に1個の酸素原子および1個または2個の窒素原子を有するか、または環内に1個の硫黄原子および1個または2個の窒素原子を有するもの、とりわけピロール環、フラン環、チオフェン環、オキサゾール環、イソキサゾール環、イミダゾール環、ピラゾール環、フラザン環、チアゾール環またはチアジアゾール環が含まれる。とりわけ好ましいヘテロ環式芳香族基は、所望によりハロゲン(特に、塩素または臭素)、C−C−アルキル(特に、メチルまたはエチル)、ハロ−C−C−アルキル(特に、トリフルオロ−メチル)、C−C−アルコキシ(特に、メトキシ)、C−C−アルキルチオ(特に、メチルチオ)、シアノまたはヒドロキシ−C−C−アルキル(特に、ヒドロキシメチル)から選択される1個または2個の置換基により置換されていて良いピロリル、フリルおよびチエニル基;所望により1個または2個のC−C−アルキル基により置換されていて良いイソオキサゾリル、イミダゾリル、ピラゾリル、チアゾリルまたはチアジアゾリル基;および、ベンゾフリル、ベンゾチエニルおよびベンゾフラザニル基である。
式XIIの化合物において、コルチコステロイド環系の16位に記載のメチル基は、α構造またはβ構造であり得る。16−α−メチル化合物が好ましい。
とりわけ好ましい式XIIの化合物は、記載された16−メチル基がα構造を有し、そしてTが、5−メチル−2−チエニル、N−メチル−2−ピロリル、シクロプロピル、2−フリル、3−メチル−2−フリル、3−メチル−2−チエニル、5−メチル−3−イソオキサゾリル、3,5−ジメチル−2−チエニル、2,5−ジメチル−3−フリル、4−メチル−2−フリル、4−(ジメチルアミノ)フェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、2−ピリジル、4−ピリミジルまたは5−メチル−2−ピラジニルであるか、または記載された16−メチル基がβ構造を有し、そしてRがシクロプロピルであるものである。
Tが塩基性基を含む式XIIの化合物およびその塩は、国際特許出願WO02/00679に記載の方法を用いて製造することができる。
コルチコステロイド(B)は、例えば、DE10261874、WO00/00531、WO02/10143、WO03/82280、WO03/82787、WO03/86294、WO03/104195、WO03/101932、WO04/05229、WO04/18429、WO04/19935およびWO04/26248に記載されるもののような、非ステロイド性糖質コルチコイド受容体アゴニストでもあり得る。
本発明の医薬は、さらに1個またはそれ以上の、A2Aアゴニスト、A2Bアンタゴニスト、抗ヒスタミン剤、カスパーゼ阻害物質、LTB4アンタゴニスト、LTD4アンタゴニスト、M3アンタゴニスト、およびPDE阻害物質または鎮咳薬物質を含み得る。
好適なA2Aアゴニストには、EP409595A2、EP1052264、EP1241176、WO94/17090、WO96/02543、WO96/02553、WO98/28319、WO99/24449、WO99/24450、WO99/24451、WO99/38877、WO99/41267、WO99/67263、WO99/67264、WO99/67265、WO99/67266、WO00/23457、WO00/77018、WO00/78774、WO01/23399、WO01/27130、WO01/27131、WO01/60835、WO01/94368、WO02/00676、WO02/22630、WO02/96462、WO03/086408、WO04/039762、WO04/039766、WO04/045618およびWO04/046083に記載されるものが含まれる。好適なA2Bアンタゴニストには、WO02/42298に記載されるものが含まれる。好適な抗ヒスタミン物質には、塩酸セチリジン、アセトアミノフェン、フマル酸クレマスチン、プロメタジン、ロラタジン、デスロラタジン、ジフェンヒドラミンおよび塩酸フェキソフェナジン、アクチバスチン、アステミゾール、アゼラスチン、エバスチン、エピナスチン、ミゾラスチンおよびテフェナジン、ならびにJP2004107299、WO03/099807およびWO04/026841に開示されるものが含まれる。インターロイキン−I P変換酵素(ICE)阻害物質を含む好適なカスパーゼ阻害物質には、カナダ国特許明細書2109646、EP519748、EP547699、EP590650、EP628550、EP644197、EP644198、WO93/05071、WO93/14777、WO93/16710、WO94/00154、WO94/03480、WO94/21673、WO95/05152、WO95/35308、WO97/22618、WO97/22619、WO98/41232、WO99/06367、WO99/65451、WO01/119373、US5411985、US5416013、US5430128、US5434248、US5565430、US5585357、US5656627、US5677283、US6054487、US6531474、US20030096737、GB2,278,276に開示されるもの、ならびに国際特許出願WO98/10778、WO98/11109、WO98/11129およびWO03/32918に開示されるものが含まれる。好適なLTB4アンタゴニストには、US5451700に記載されるものが含まれる。好適なLTD4アンタゴニストには、モンテルカストおよびザフィルルカストが含まれる。好適なM3アンタゴニストには、臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウム、チオトロピウム塩、CHF4226(Chiesi)およびグリコピロレートが含まれるが、EP424021、US3714357、US5171744、WO02/00652、WO02/51841、WO02/53564、WO03/00840、WO03/33495、WO03/53966、WO03/87094、WO04/018422、WO04/05285およびWO04/96800に記載されるもの、好ましくはその実施例の化合物も含まれる。M3アンタゴニストは、最も好ましくは、臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウムまたはチオトロピウム塩である。M3アンタゴニストはまた、US2004/0167167、WO04/74246およびWO04/74812に開示されるもののような、二機能性β2アドレナリン受容体アゴニスト/ムスカリン性アンタゴニストであり得る。好適なPDE4阻害物質には、(Ariflo(登録商標)GSK)、ロフルミラスト(Roflumilast)(Byk Gulden)、V−11294A(Napp)、BAY19−8004(Bayer)、SCH−351591(Schering−Plough)、Arofylline(Almirall Prodesfarma)、PD189659/PD168787(Parke−Davis)、AWD−12−281(Asta Medica)、CDC−801(Celgene)、SelCID(TM)CC−10004(Celgene)、VM554/UM565(Vernalis)、T−440(Tanabe)、KW−4490(Kyowa Hakko Kogyo)、ならびにWO92/19594、WO93/19749、WO93/19750、WO93/19751、WO98/18796、WO99/16766、WO01/13953、WO03/104204、WO03/104205、WO03/39544、WO04/000814、WO04/000839、WO04/005258、WO04/018450、WO04/018451、WO04/018457、WO04/018465、WO04/018431、WO04/018449、WO04/018450、WO04/018451、WO04/018457、WO04/018465、WO04/019944、WO04/019945、WO04/045607およびWO04/037805に開示されるものが含まれる。
本発明の医薬には、β2アドレナリン受容体アゴニスト活性を有する式Iの化合物が含まれるが、前記医薬には、さらに別のβ2アドレナリン受容体アゴニストが含まれ得る。好適なさらなるかかるβ2アドレナリン受容体アゴニストには、アルブテロール(サルブタモール)、メタプロテレノール、テルブタリン、サルメテロール、フェノテロール、プロカテロール、とりわけ、フォルモテロール、カルモテロールおよびその薬学的に許容される塩、ならびにWO0075114の(遊離型または塩形態または溶媒和物形態の)式Iの化合物(その文献は参照により本明細書中に包含される)、好ましくはその実施例の化合物、とりわけ式
Figure 2007522141
で示される化合物およびその薬学的に許容される塩、ならびにEP1440966、JP05025045、WO93/18007、WO99/64035、US2002/0055651、WO01/42193、WO01/83462、WO02/66422、WO02/70490、WO02/76933、WO03/24439、WO03/42160、WO03/42164、WO03/72539、WO03/91204、WO03/99764、WO04/16578、WO04/22547、WO04/32921、WO04/33412、WO04/37768、WO04/37773、WO04/37807、WO04/39762、WO04/39766、WO04/45618、WO04/46083およびWO04/80964に開示されるものが含まれる。
上に記載の、すなわち混合されたまたは個別の(A)および(B)を有する医薬または医薬組成物投与は、好ましくは吸入により投与され、すなわち(A)および(B)は吸入可能形態である。前記医薬の吸入可能形態は、例えば、噴射剤中の溶液または分散液中に、活性成分、すなわち、個別にまたは混合された(A)および(B)を含むエアロゾルのような霧化可能な(atomizable)組成物であるか、または水溶液、有機溶媒または水溶液/有機溶媒中、活性成分の溶液または分散液を含む噴霧可能な(nebulizable)組成物であり得る。例えば、前記医薬の吸入可能形態は、噴射剤中に溶液または分散液中の(A)および(B)の混合物を含むエアロゾルであり得るか、または噴射剤中に溶液または分散液中の(A)を含むエアロゾルと、噴射剤中に溶液または分散液中の(B)を含むエアロゾルとの組合せ剤であり得る。別の例において、吸入可能形態は、水溶液、有機溶媒または水溶液/有機溶媒中の(A)および(B)の分散液を含むか、またはかかる媒体中の(A)の分散液と、かかる媒体中の(B)の分散液との組合せ剤を含む噴霧可能な(nebulizable)組成物である。
吸入可能形態の医薬としての使用に適するエアロゾル組成物は、噴射剤中、溶液または分散液中の活性成分を含み得、それは、当技術分野で公知の任意の噴射剤から選択され得る。好適なかかる噴射剤には、n−プロパン、n−ブタンもしくはイソブタンまたは2個もしくはそれ以上のかかる炭化水素の混合物のような炭化水素、およびハロゲン置換炭化水素、例えばジクロロジフルオロメタン(CFC12)、トリクロロフルオロメタン(CFC11)、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(CFC114)または特に、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA134a)および1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFA227)のような塩素および/またはフッ素置換メタン、エタン、プロパン、ブタン、シクロプロパンまたはシクロブタン、または2個またはそれ以上のかかるハロゲン置換炭化水素の混合物が含まれる。活性成分が、噴射剤中懸濁液で存在するとき、すなわちそれが、噴射剤中微粒子型の分散液で存在するとき、エアロゾル組成物は、潤滑剤および界面活性剤も含み得、それらは当技術分野で公知の潤滑剤および界面活性剤から選択され得る。他の好適なエアロゾル組成物には、界面活性剤不含有または実質的に界面活性剤不含有のエアロゾル組成物が含まれる。そのエアロゾル組成物は、噴射剤の重量に基づき、活性成分を約5重量%まで、例えば0.0001から5重量%、0.001から5重量%、0.001から3重量%、0.001から2重量%、0.001から1重量%、0.001から0.1重量%、または0.001から0.01重量%含み得る。存在するとき、潤滑剤および界面活性剤は、エアロゾル組成物の、それぞれ5重量%までおよび0.5重量%までの量であり得る。エアロゾル組成物はまた、特に、加圧式定量吸入デバイスからの投与のために、エタノールのような共溶媒を、組成物の30重量%までの量で含み得る。前記エアロゾル組成物はさらに、増量剤、例えばラクトース、スクロース、デキストロース、マンニトールまたはソルビトールのような糖類を、例えば、組成物の20重量%まで、通常0.001から1重量%までの量で含み得る。
本発明の別の態様において、吸入可能形態は乾燥粉末であり、すなわち(A)および(B)が細粒化された(A)および(B)を所望により少なくとも1個の粒子状の薬学的に許容される担体と共に含む乾燥粉末で存在し、該担体は、薬学的に許容される担体として公知の1個またはそれ以上の物質、好ましくは乾燥粉末吸入組成物において担体として公知の物質、例えば単糖類、二糖類、多糖類およびアラビノース、グルコース、フルクオース、リボース、マンノース、スクロース、トレハロース、ラクトース、マルトース、デンプン、デキストラン、マンニトールまたはソルビトールのような糖アルコールを含む糖類から選択される。とりわけ好ましい担体はラクトースである。組成物はまた、水分による製品の性能低下からの保護に寄与する化合物、例えばステアリン酸マグネシウムを含み得る。
乾燥粉末は、乾燥粉末吸入デバイス(それは、単回投与または複数投与用デバイスであり得る)に用いるために、例えば、ゼラチンまたはプラスチック製のカプセル中、またはブリスター(例えばアルミニウムまたはプラスチック製)中、単位投与量として含まれ得、好ましくは(A)および(B)と担体の単位投与量は、1カプセル当たり全量5mgから50mgの粉末をもたらすための量である。別法にて、前記乾燥粉末は、例えば、1作動につき3−25mgの乾燥粉末を送達するのに適した複数投与用乾燥粉末吸入デバイスの容器中に含まれ得る。
医薬の細粒化された粒子形態において、および活性成分が粒子形態で存在するエアロゾル組成物において、活性成分は、約10μmまでの、例えば0.1から5μm、好ましくは1から5μmの平均粒子直径を有し得る。存在するとき、粒子状担体は一般に、300μmまでの、好ましくは212μmまでの最大粒子直径を有し、都合良くは、40から100μm、例えば50から75μmの平均粒子直径を有する。活性成分の粒子サイズ、および乾燥粉末組成物中に存在する粒子状担体サイズは、常套方法により、例えばエアジェットミル、ボールミルまたは振動ミルでの粉砕、ふるい分け、微量沈殿(microprecipitation)、噴霧乾燥、凍結乾燥または常套の溶媒もしくは超臨界媒体からの制御された結晶化により望ましいサイズまで低下され得る。
前記吸入医薬は、吸入可能形態に適する吸入デバイスを用いて投与され得、かかるデバイスは、当技術分野で公知である。従って、本発明はまた、1個またはそれ以上の吸入デバイスと共に、上記の吸入可能形態で上記の医薬または医薬組成物を含む医薬品を提供する。さらなる局面において、本発明は、上記の吸入可能形態で、上記の医薬または医薬組成物を含む吸入デバイス、または2個もしくはそれ以上の吸入デバイスのパックを提供する。
活性成分の吸入可能形態がエアロゾル組成物であるとき、吸入デバイスは、10から100μl、例えば25から50μlの組成物のような一定量の送達に好適なバルブを備えるエアロゾルバイアル、すなわち定量吸入器として公知のデバイスであり得る。加圧下でその内部にエアロゾル組成物を含む適するかかるエアロゾルバイアルおよび方法は、吸入療法の分野における当業者に公知である。例えば、エアロゾル組成物は、例えばEP0642992Aに記載の通りにコーティングされた缶から投与され得る。吸入可能形態の活性成分が、噴霧可能水溶液、有機溶媒、または水溶液/有機溶媒分散液であるとき、前記吸入デバイスは、例えばエアジェット噴霧器のような常套の空気圧式噴霧器、または超音波式噴霧器などの公知の噴霧器であり得、それは例えば1から50ml、通常1から10mlの分散液を含み得るか;または、ソフトミストまたはソフトスプレー吸入器と称されることもある手持ち式の噴霧器、例えばAERx(Aradigm,US)もしくはエアロドース(Aerogen)のような電子制御デバイス、またはRESPIMAT(Boehringer Ingelheim)噴霧器のような機械デバイスであり得、それらは、常套の噴霧器よりも少ない噴霧量、例えば10から100μlを可能とする。吸入可能形態の活性成分が、細粒化された粒子形態であるとき、吸入デバイスは、例えば、単位投与量の(A)および(B)を含む乾燥粉末を含むカプセルまたはブリスターから乾燥粉末を送達するために適用された乾燥粉末吸入デバイス、または例えば、1作動当たり単位投与量の(A)および(B)を含む3−25mgの乾燥粉末を送達するために適用された複数投与用乾燥粉末吸入(MDPI)デバイスであり得る。適するかかる乾燥粉末吸入デバイスは、周知である。例えば、カプセル形態中、乾燥粉末の送達に適したデバイスは、US3991761に記載のものであるが、適したMDPIデバイスは、WO97/20589に記載されたものである。
本発明の医薬は、好ましくは、上記の(A)および上記の(B)の混合物を、好ましくは上記の少なくとも1個の薬学的に許容される担体と共に含む医薬組成物である。
化合物(A):ステロイド(B)のモル比は、一般的には100:1から1:300、例えば50:1から1:100または20:1から1:50、好ましくは10:1から1:20、より好ましくは5:1から1:10、3:1から1:7または2:1から1:2であり得る。化合物(A)およびステロイド(B)は、同じ比で個別に投与され得る。
吸入のための、特に、マレイン酸塩またはトリフルオロ酢酸塩としての、化合物(A)の適する1日用量は、10μgから2000μg、例えば10から1500μg、10から1000μg、好ましくは20から800μg、例えば20から600μgまたは20から500μgであり得る。吸入のためのステロイド(B)の適する1日用量は、20μgから5000μg、例えば20から4000μg、50から3000μg、50から2000μg、50から1000μg、50から500μg、50から400μg、50から300μg、50から200μgまたは50から100μgであり得る。(B)がブデソニドであるとき、好適な1日用量は、25から4800μg、例えば25から4000μg、25から3200μg、25から2400μg、25から1600μg、50から4800μg、50から4000μg、50から3200μg、50から2400μg、50から1600μg、100から4000μg、100から3200μg、100から2400μg、100から1600μg、100から800μg、100から400μg、200から4000μg、200から1600μg、200から800μgまたは200から400μgであり得、100から1600μgが好ましい。(B)がモメタゾン フロエートであるとき、好適な1日用量は、50μgから2000μg、例えば100から200μg、100から1600μg、100から1000μgまたは100から80μgであり得、好ましくは200から500μg、例えば200から400μgであり得る。(B)がフルチカゾン プロピオネートであるとき、吸入のための好適な1日用量は、25から2000μg、例えば25から1500μg、25から1000μg、25から500μg、25から250μg、50から1500μg、50から1000μg、50から500μg、50から250μg、100から1500μg、100から1000μg、100から500μg、100から250μg、200から1500μg、200から1000μgまたは200から500μgであり得、100から1000μgが好ましい。
特に、マレイン酸塩またはトリフルオロ酢酸塩としての、化合物(A)の適する単位投与量は、10から2000μg、例えば10から1500μg、10から1000μg、好ましくは20から800μg、20から600μgまたは20から500μgであり得る。ブデソニドの好適な単位投与量は、25から2400μg、例えば50から2400μg、50から2000μg、50から1600μg、50から800μg、50から400μg、50から200μg、100から1600μg、100から800μg、100から400μg、100から200μg、200から1600μg、200から800μgまたは200から400μgであり得、100から400μgが好ましい。吸入のためのモメタゾン フロエートの好適な単位投与量は、25から2000μg、例えば50μgから1500μg、50から1000μg、50から800μg、50から400μg、50から200μg、50から100μg、100から800μg、100から400μgまたは100から200μgであり得、100から400μgが好ましい。吸入のためのフルチカゾン プロピオネートの好適な単位投与量は、25から1000μg、例えば25から500μg、25から250μg、25から200μg、50から1000μg、50から500μg、50から250μg、50から200μg、100から1000μg、100から500μg、100から250μg、100から200μg、150から500μgまたは150から250μgであり得、100から500μgが好ましい。これらの単位投与量は、上に記載の1日用量に従い1日1回または2回で投与され得る。使用される正確な単位投与量および1日用量は、もちろん、処置すべき状態、患者および吸入デバイスの効率に依存して変わり得る。
本発明の1つの好ましい態様において、本発明の医薬は、例えば単一のカプセル吸入器からの吸入のために、(A)の単位投与量および(B)を含むカプセル中乾燥粉末である医薬組成物であり、1カプセル当たり5mgから50mg、例えば5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mgまたは50mgの乾燥粉末の全量をもたらすための量で、例えば上記の(A)の単位投与量、上記の(B)の単位投与量を、上記の薬学的に許容される担体と共に含むカプセルが適する。
本発明の別の好ましい態様において、本発明の医薬は、例えば、1作動当たり(A)および(B)の単位投与量を含む、3mgから25mgの粉末を送達するために適用された複数投与用乾燥粉末吸入器のリザーバーからの投与のための乾燥粉末である医薬組成物であり、例えば、(A)がマレイン酸塩の形態であるとき、その粉末には、20から2000重量部(parts)、例えば60から1000重量部、100から500重量部、または100から300重量部の(A);25から800重量部、例えば25から500重量部、50から400重量部、または100から400重量部の(B);そして、2000から25000重量部、例えば4000から15000重量部または4000から10000重量部の上記の薬学的に許容される担体が含まれる。
本発明のさらなる好ましい態様において、本発明の医薬は、1作動当たり、(A)の単位投与量および(B)の単位投与量、または(A)の単位投与量の既知のフラクションおよび(B)の単位投与量既知のフラクションを含む一定量のエアロゾルを送達するために適用された一定量の吸入器からの投与のための、上記の噴射剤中、例えば上記に記載の比で(A)および(B)と、所望により界面活性剤および/または増量剤および/または上記のエタノールのような共溶媒を共に含むエアロゾルである医薬組成物である。従って、例えば、前記吸入器は、1作動当たり(A)および(B)の単位投与量の半分を送達する場合、単位投与量は、吸入器の2回の作動により投与され得る。
上記に従い、本発明はまた、別個の上記に定義の(A)および(B)を単位投与量形態で含む医薬キットを提供し、該形態は、有効量の(A)および(B)の投与に適している。かかるキットには、適当にはさらに、(A)および(B)の投与のための1個またはそれ以上の吸入デバイスが含まれる。例えば、前記キットには、単位投与量の(A)を含む乾燥粉末を含むカプセルおよび単位投与量の(B)を含む乾燥粉末を含むカプセルと共に、カプセルから乾燥粉末を送達するために適用される1個またはそれ以上の乾燥粉末吸入デバイスが包含され得る。別の例において、前記キットには、(A)を含む乾燥粉末をそのリザーバー内に含む複数投与用乾燥粉末吸入デバイスおよび(B)を含む乾燥粉末をそのリザーバー内に含む複数投与用乾燥粉末吸入デバイスが包含され得る。さらなる例において、前記キットには、(A)を含むエアロゾル噴射剤を含む定量吸入器および(B)を含むエアロゾル噴射剤を含む定量吸入器が包含され得る。
本発明の医薬は、炎症性または閉塞性気道疾患の処置に有利であり、非常に有効な気管支拡張効果および抗炎症性特性を示す。例えば、本発明の併用療法を用いて、コルチコステロイドのみでの処置に必要な投与量と比較して、所定の治療効果に必要とされるコルチコステロイド(B)の投与量を減少することが可能であり、それにより、望まれない副作用の可能性が最小となる。特に、これらの組成物(特に、(A)および(B)が同じ組成物中にあるとき)は、式Iの化合物を混合して用いるとき、所定の抗炎症効果を与えるために必要なコルチコステロイドの量を減少され、高い抗炎症効果のが促進され、その結果、炎症性または閉塞性気道疾患の処置に関するステロイドへの反復的曝露による望まれない副作用の危険を減少し得る。さらに、本発明の組合せ剤を用いるとき、特に、(A)および(B)を含む組成物を用いるとき、作用の発現が早く、そして長い持続時間を有する医薬を製造可能である。さらに、かかる併用療法を用いるとき、肺機能をかなり改善する結果となる医薬を製造可能である。別の局面において、本発明の併用療法を用いるとき、閉塞性または炎症性気道疾患の有効な制御、またはかかる疾患の悪化の減少を提供する医薬を製造可能である。さらなる局面において、(A)および(B)を含む本発明の組成物を用いるとき、サルブタモールまたはテルブタリンのような即時型緩解剤での処置の必要性を減少させるまたはなくす医薬を製造可能である;従って、(A)および(B)を含む本発明の組成物は、単剤での閉塞性または炎症性気道疾患の処置を容易にする。
本発明に従う炎症性または閉塞性気道疾患の処置は、対症処置または予防的処置であり得る。本発明が適用可能である炎症性または閉塞性気道疾患には、内因性(非アレルギー性)喘息および外因性(アレルギー性)喘息の両方、軽度の喘息、中程度の喘息、重度の喘息、気管支喘息、運動誘発性喘息、職業性喘息および細菌感染後に誘発される喘息を含む、いかなる型または原因の喘息も含まれる。喘息の処置には、喘鳴症状を示し、「喘鳴のある幼児」(主要な医学的関心事の確立された患者分類であり、現在、多くの場合に初期または早期の喘息として同定される)と診断されたかまたは診断され得る、例えば4歳または5歳以下の対象の処置が包含されるとも解される。(便宜上、この特定の喘息状態を、「喘鳴のある幼児症候群」と称する。)
喘息の処置における予防的効果は、発作症状、例えば急性喘息または気管支収縮性の発作の頻度または重症度の減少、肺機能の改善または気道過敏症の改善により明らかであろう。それは、さらに、他の対症療法、すなわち発作症状が起こったとき、症候的発作を限定するかまたは途中で止めるための、またはそれを意図した治療、例えば抗炎症薬(例えば、コルチステロイド)または気管支拡張薬の必要性が減ることによっても明らかである。喘息における予防の恩恵は、特に、「モーニング・ディッピング(morning dipping)」の傾向にある対象に現れ得る。「モーニング・ディッピング」とは、喘息症候群として認識され、かなりの割合の喘息に共通し、そして、例えば、およそ午前4時から6時の間、すなわち、前回の対症的喘息治療薬投与から、通常かなり時間の隔たった時の喘息発作により特徴付けられる。
本発明が適用可能な他の炎症性または閉塞性気道疾患および状態には、急性/成人肺損傷(ALI)、成人/急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、嚢胞性線維症、慢性閉塞性肺疾患、慢性の気管支炎および気腫を含む気道または肺の疾患(COPD、COADまたはCOLD)、気管支拡張症、ならびに他の薬剤治療、特に、他の吸入薬治療の結果としての気道過敏症の悪化が含まれる。さらに、本発明が適用可能な炎症性または閉塞性気道疾患には、例えば、アルミニウム肺症、炭粉沈着症、石綿肺症、石肺症、ダチョウ塵肺症、鉄沈着症、珪肺症、タバコ症および綿肺症を含む、いかなる型または原因の塵肺(炎症性の、通常職業病的な肺の疾患であり、気道閉塞により頻繁に起こり、慢性または急性のどちらかであり、そしてほこりの吸入の繰り返しにより引き起こされる)も含まれる。
本発明を、下記の実施例により説明する。
製造例1:化合物E1
4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−{2−[4−(4−フェニル−ブトキシ)−フェニル]−エチルアミノ}−エチル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オン
パラジウムブラック(0.2g)を、7−[2−(ベンジル−{2−[4−(4−フェニル−ブトキシ)−フェニル]−エチル}−アミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(0.29g)のギ酸溶液(10ml)に室温で少しずつ加える。1時間後、触媒をろ過により除去し、ろ液をCHCOCHCHとNaHCO水溶液の間に分液する。CHCOCHCH層を蒸発させ、ヘキサン/CHCOCHCHから再結晶させて、表題化合物を得る。MS(ES+)479。
製造例2:化合物E2
7−[(R)−2−(1,1−ジメチル−2−フェニル−エチルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン
(R)−1−(4−tert−ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−2−(1,1ジメチル−2−フェニル−エチルアミノ)−エタノールのギ酸溶液(10ml)を、室温で撹拌する。反応を、48時間後、LCMSにより完了したことを確認する。ギ酸を蒸発させ、逆相クロマトグラフィー(ISOLUTE FLASH C18、水中0−50%シアン化メチル(0.1%TFA))により精製し、表題化合物を得る。MS(ES+)m/e359(MH)。
製造例3:化合物E3
4−ヒドロキシ−7−{(R)−1−ヒドロキシ−2−[2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−エチルアミノ]−エチル}−3H−ベンゾチアゾール−2−オン ギ酸塩
パラジウムブラック(0.4g)を、(R)−2−{ベンジル−[2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−エチル]−アミノ}−1−(4−tert−ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−エタノール(0.40g)のギ酸溶液(5ml)に室温で少しずつ加える。24時間後、触媒をろ過により除去する。ギ酸を蒸発させ、逆相クロマトグラフィー(ISOLUTE FLASH C18、水中0−50%シアン化メチル(0.1%ギ酸))により精製し、表題化合物を得る。MS(ES+)m/e385(MH)。
製造例4:化合物E4
7−[(R)−2−((1S,2S)−2−ベンジルオキシ−シクロペンチルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾ−チアゾール−2−オン
(R)−2−((1S,2S)−2−ベンジルオキシ−シクロペンチルアミノ)−1−(4−tert−ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−エタノール(10g、20mmol)を、イソプロパノール(100ml)に溶解する。1M HCl(50ml)を加え、反応混合物を80℃で24時間加熱する。イソプロパノールを真空中で除去し、残渣を酢酸エチル(50ml)と飽和NaHCOの間に分液する。有機層を塩水(50ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、そして溶媒を真空中で除去する。表題化合物を、エタノールからの結晶化により精製する。MS(ES+)m/e401(MH)。
製造例5:化合物E5
実施例154:7−[(R)−2−((1S,2R)−2−ベンジルオキシ−シクロペンチルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン
(R)−2−((1S,2R)−2−ベンジルオキシ−シクロペンチルアミノ)−1−(4−tert−ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−エタノール(460mg、0.92mmol)を、イソプロパノール(5ml)に溶解する。1M HCl(2.5mL)を加え、反応混合物を80℃で24時間加熱する。イソプロパノールを真空中で除去し、残渣を酢酸エチル(50ml)と飽和NaHCOの間に分液する。有機層を塩水(50ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、そして溶媒を真空中で除去して、表題化合物を得る。MS(ES+)m/e401(MH)。
中間化合物の製造
容易に商業的に利用不可能な実施例の化合物を製造するために用いる任意の化合物を、下記の通りに製造する:
Tert−ブトキシ−5−フルオロ−フェニルアミン
1−tert−ブトキシ−4−フルオロ−2−ニトロ−ベンゼン(225g、T. F. Woiwode et al J. Org. Chem. 1998, 63, 9594に記載の通りに製造)のCHOH溶液(1.5l)中、酸化白金(17g)の懸濁液を、水素雰囲気下で18時間撹拌する。セライト(商標)フィルター材を通してろ過し、蒸発させ、表題化合物を得る。19F nmr(CDCl、376MHz);−43.4。
1−Tert−ブトキシ−4−フルオロ−2−イソチオシアネート−ベンゼン
二硫化炭素(38.6ml)を、トルエン(66ml)中、2−tert−ブトキシ−5−フルオロ−フェニルアミン(58.8g)およびトリエチルアミン(89.5ml)の溶液に加え、反応混合物を室温で18時間撹拌し、その後蒸発させる。クロロホルム(200ml)およびトリエチルアミン(44.9ml)を残渣に加え、それをクロロギ酸エチル(30.8ml)を添加する前に冷却する。0℃で15分後、反応混合物を、3N HCl水溶液、飽和塩水、飽和NaHCOおよび飽和塩水で順次洗浄し、その後蒸発させ、表題化合物を得る。1H nmr(CDCl3、400MHz);7.10−7.03 (m, 1H)、6.93−6.87 (m, 1H)、6.86−6.80 (m, 1H)、1.43 (s, 9H)。
(2−Tert−ブトキシ−5−フルオロ−フェニル)−チオカルバミン酸 O−イソプロピルエステル
イソプロパノール(170ml)中、1−tert−ブトキシ−4−フルオロ−2−イソチオシアネート−ベンゼン(50.0g)およびトリエチルアミン(31ml)の溶液を、48時間還流する、反応混合物を蒸発させ、その後ヘキサン:CHCOCHCHが20:1の溶離剤でシリカゲルフラッシュカラムクロマトグラフィーを行い、表題化合物を得る。1H nmr(CDCl3、400MHz);8.60 (br s, 1H)、7.38 (br s, 1H)、7.50−6.87 (m, 1H)、6.67−6.58 (m, 1H)、5.64−5.50 (m, 1H)、1.43−1.32 (m, 6H)、1.32−1.25 (s, 9H)。
2−(ベンジル−{2−[4−(4−フェニル−ブトキシ)−フェニル]−エチル}−アミノ)−1−(4−tert−ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−エタノン
tert.ブチルリチウムのペンタン溶液(12.3ml、1.7M)を、(2−tert−ブトキシ−5−フルオロ−フェニル)−チオカルバミン酸 O−イソプロピルエステル(3.20g)のテトラヒドロフラン溶液(10ml)に−78℃で加え、その溶液を1時間かけて−20℃まで温め、その後−78℃に再び冷却し、そして2−(ベンジル−{2−[4−(4−フェニル−ブトキシ)−フェニル]−エチル}−アミノ)−N−メトキシ−N−メチル−アセトアミドのテトラヒドロフラン溶液(10ml)を−78℃で加える。反応混合物を室温まで温め、NHCl水溶液とCHCOCHCHの間に分液する。CHCOCHCH層を蒸発させ、ヘキサン:CHCOCHCHが4:1の溶離剤でシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い、表題化合物を得る。MS(ES+)665。
7−[(ベンジル−{2−[4−(4−フェニル−ブトキシ)−フェニル]−エチル}−アミノ)−アセチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン
イソプロパノール(20ml)および濃臭化水素酸(20ml)中、2−(ベンジル−{2−[4−(4−フェニル−ブトキシ)−フェニル]−エチル}−アミノ)−1−(4−tert−ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−エタノン(2.49g)の溶液を、50℃で加熱する。3時間後、反応混合物をCHCOCHCHと水の間に分配させ、そしてCHCOCHCH層をNaHCO水溶液で洗浄後、塩水で洗浄する。CHCOCHCH層を蒸発させ、ヘキサン:CHCOCHCHが4:1の溶離剤でシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い、表題化合物を得る。MS(ES+)567。
7−[2−(ベンジル−{2−[4−(4−フェニル−ブトキシ)−フェニル]−エチル}−アミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン
NaBH(2.67g)を、7−[(ベンジル−{2−[4−(4−フェニル−ブトキシ)−フェニル]−エチル}−アミノ)−アセチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オン(0.40g)のCHOH溶液(15ml)に0℃で少しずつ添加する。30分後、反応混合物をCHCOCHCHと水の間に分液する。CHCOCHCH層を蒸発させ、ヘキサン:CHCOCHCHが1:1の溶離剤でシリカゲルカラムクロマトグラフィーを行い、表題化合物を得る。MS(ES+)569。
1−(4−Tert.ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−2−クロロ−エタノン
Tert.ブチルリチウム(22.7ml、ペンタン中1.7M)を、(2−tert.ブトキシ−5−フルオロ−フェニル)−チオカルバミン酸 O−イソプロピルエステル(5.00g)のTHF溶液(20ml)に−78℃で滴下する。その後、この溶液を−20℃まで温め、THF(50ml)中、塩化リチウム(2.12g)およびシアン化銅(I)(2.24g)の乾燥混合物を加える。15分後、塩化クロロアセチル(4.36g)を加え、反応混合物を0℃まで温める。この温度を1時間維持し、その後反応混合物を飽和NHCl水溶液(5ml)の添加によりクエンチする。反応混合物を、酢酸エチル(250ml)および水(250ml)の間に分液する。有機層を水(250ml)および塩水(250ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、そして溶媒を真空中で除去する。表題化合物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、イソヘキサン/酢酸エチル 10:1)により得る。MS(ES+)m/e341(MH)。
(R)−1−(4−Tert−ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−2−クロロ−エタノール
ボラン−THF複合体(14.64ml、THF中1M)を、(1R,2S)−(+)−1−アミノ−2−インダノール(0.22g)のTHF溶液(50ml)に滴下し、その溶液を室温で15分間攪拌する。その後、1−(4−tert.ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−2−クロロ−エタノン(5.00g)のTHF溶液(50ml)を、1時間かけて滴下する。反応混合物を室温でさらに15分間攪拌し、その後、0.2M HSO(5ml)の添加によりクエンチする。反応混合物を、酢酸エチル(200ml)と0.2M HSO(200ml)の間に分液する。有機層を水(200ml)および塩水(200ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、そして溶媒を真空中で除去して、表題化合物を得る。MS(ES+)m/e344(MH)。
4−Tert.ブトキシ−2−イソプロポキシ−7−(R)−オキシラニル−ベンゾチアゾール
アセトン(250ml)中、(R)−1−(4−tert.ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−2−クロロ−エタノール(4.70g)および炭酸カリウム(7.48g)の混合物を、48時間還流する。反応混合物を冷却し、ろ過し、そして溶媒を真空中で除去して、表題化合物を得る。MS(ES+)m/e308(MH)。
(R)−2−{ベンジル−[2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−エチル]−アミノ}−1−(4−tert−ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−エタノール
1−ブタノール(25ml)中、4−tert.ブトキシ−2−イソプロポキシ−7−(R)−オキシラニル−ベンゾチアゾール(3.50g)およびベンジル−[2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−エチル]−アミン(3.03g)の溶液を、110℃で撹拌する。反応を、18時間後、TLCにより完了したことを確認する。表題化合物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、イソヘキサン/酢酸エチル 10:1)により精製後に得る。1H nmr(CDCl3, 400MHz);7.35−7.20 (m, 5H)、7.00−6.95 (m, 3H)、6.90−6.80 (m, 2H)、5.45 (m, 1H)、4.70 (m, 1H)、3.95 (d, 1H)、3.55 (d, 1H)、2.85 (m, 6H)、2.70 (m, 4H)、1.75 (m, 4H)、1.45 (m, 6H)、1.35 (s, 9H)。
(R)−1−(4−tert−ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−2−(1,1ジメチル−2−フェニル−エチルアミノ)−エタノール
乾燥DMF(1ml)中、フェンテルミン(0.728g、4.89mmol)およびN,O−(トリメチルシリル)アセトアミド(0.496g、2.44mmol)の溶液を、室温で30分間攪拌する。4−tert.ブトキシ−2−イソプロポキシ−7−(R)−オキシラニル−ベンゾチアゾール(0.75g、2.44mmol)の乾燥DMF溶液(1ml)を加え、反応混合物を80℃で撹拌する。反応を、18時間後、TLCにより完了したことを確認する。表題化合物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、イソヘキサン/酢酸エチル 1:1)により精製後に得る。MS(ES+)m/e457(MH)。
(R)−2−((1S,2S)−2−ベンジルオキシ−シクロペンチルアミノ)−1−(4−tert−ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−エタノール
4−tert.ブトキシ−2−イソプロポキシ−7−(R)−オキシラニル−ベンゾチアゾール(13.2g、42.94mmol)および(1S,2S)−2−ベンジルオキシ−シクロペンチルアミン(10.68g、55.82mmol)を、ジグライム(40ml)入りのフラスコに入れ、反応混合物を115℃で加熱する。反応を、17時間後、TLCにより完了したことを確認する。反応混合物を冷却し、ヘプタン(200ml)および水(200ml)の間に分液する。有機層をMgSOで乾燥させ、ろ過し、そして溶媒を真空中で除去する。表題化合物を、イソプロパノールからの結晶化により精製する。MS(ES+)m/e499(MH)。
(1R,2S)−2−アミノシクロペンタノール 塩酸塩
表題化合物を、Schaus, Scott E.;Larrow, Jay F.;Jacobsen, Eric N. Practical Synthesis of Enantiopure Cyclic 1,2−Amino Alcohols via Catalytic Asymmetric Ring Opening of Meso Epoxides. Journal of Organic Chemistry (1997), 62(12)、 4197−4199の方法により製造する。
(1S,2R)−2−(2−ヒドロキシ−シクロペンチル)−イソインドール−1,3−ジオン
(1R,2S)−2−アミノシクロペンタノール塩酸塩(10g、72.73mmol)、無水フタル酸(10.76g、72.73mmol)およびジイソプロピルアミン(11.26g、87.27mmol)を、フラスコに入れ130℃で加熱する。反応を、2時間後、TLCにより完了したことを確認する。反応混合物を冷却し、酢酸エチル(200ml)および2M 塩酸(200ml)の間に分液する。有機層を水(1000ml)、飽和NaHCO(100ml)および塩水(100ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、そして溶媒を真空中で除去する。表題化合物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、イソヘキサン/酢酸エチル 1:1)による精製後に得る。1H nmr(CDCl3、400MHz);7.85 (m, 2H)、7.70 (m, 2H)、4.50 (m, 1H)、4.30 (m, 1H)、2.95 (d, 1H)、2.45 (m, 1H)、2.00 (m, 3H)、1.85 (m, 1H)、1.60 (m, 1H)。
(1S,2R)−2−(2−ベンジルオキシ−シクロペンチル)−イソインドール−1,3−ジオン
(1S,2R)−2−(2−ヒドロキシ−シクロペンチル)−イソインドール−1,3−ジオン(7.50g、32.47mmol)を、アルゴン雰囲気下で乾燥DMF(15ml)に溶解する。溶液を0℃まで冷却し、そして水素化ナトリウム(0.78g、32.47mmol)を加える。反応混合物を、室温で30分間攪拌し、その後、氷上で冷却する。臭化ベンジル(6.11g、35.71mmol)を滴下し、反応混合物を室温で18時間撹拌する。反応を、TLCにより完了したことを確認する。反応混合物を、酢酸エチル(200ml)および水(200ml)の間に分液する。有機層を塩水(100ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、そして溶媒を真空中で除去する。表題化合物を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカ、イソヘキサン/酢酸エチル 10:1)による精製後に得る。1H nmr(CDCl3, 400MHz);7.80 (m, 2H)、7.65 (m, 2H)、7.10 (m, 5H)、4.65 (q, 1H)、4.50 (d, 1H)、4.35 (d, 1H)、4.00 (q, 1H)、2.70 (m, 1H)、2.00 (m, 4H)、1.50 (m, 1H)。
(1S,2R)−2−ベンジルオキシ−シクロペンチルアミン (1S,2R)−2−(2−ベンジルオキシ−シクロペンチル)−イソインドール−1,3−ジオン(5.50g、17.13mmol)を、EtOH(175ml)に溶解する。酢酸(3.08g、51.40mmol)およびヒドラジン一水和物(2.57g、51.40mmol)を加え、反応混合物を2時間還流し、冷却し、全ての固体をろ過により取り出し、そして溶媒を真空中で除去する。残渣を、酢酸エチル(100ml)および2M 塩酸(100ml)の間に分液する。水層を、2M NaOHでpH12まで塩基性化し、酢酸エチル(3x50ml)で抽出する。有機層を塩水(100ml)で洗浄し、MgSOで乾燥させ、ろ過し、そして溶媒を真空中で除去し、表題化合物を得る。1H nmr (CDCl3, 400 MHz); 7.80 (m, 2H)、7.65 (m, 2H)、7.10 (m, 5H)、4.65 (q, 1H)、4.50 (d, 1H)、4.35 (d, 1H)、4.00 (q, 1H)、2.70 (m, 1H)、2.00 (m, 4H)、1.50 (m, 1H)。
(R)−2−((1S,2R)−2−ベンジルオキシ−シクロペンチルアミノ)−1−(4−tert−ブトキシ−2−イソプロポキシ−ベンゾチアゾール−7−イル)−エタノール
この化合物を、(R)−1−(4−tert−ブトキシ−2−イソプロポキシベンゾチアゾール−7−イル)−2−クロロ−エタノールおよび(1S,2R)−2−ベンジルオキシ−シクロペンチルアミンから、4−tert.ブトキシ−2−イソプロポキシ−7−(R)−オキシラニル−ベンゾチアゾールを製造するために用いる方法と類似の方法を用いて製造する。MS(ES+)m/e499(MH)。
実施例1−60
US3991761またはEP1270034に記載されるようなカプセル吸入器での使用に適するゼラチンカプセルを製造し、ここで各カプセルは、1から5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E1およびブデソニド、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより得られる乾燥粉末を含み、その量を下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例61−90
ブデソニドをモメタゾン フロエートに置換し、そして下表に示した量を用いる以外は、実施例1−60を繰り返す。
Figure 2007522141
実施例91−135
W097/20589に記載の複数投与用吸入器のリザーバーからの送達に適する乾燥粉末を、1から5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E1およびフルチカゾン プロピオネート、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより製造し、その量を下表に示す。
Figure 2007522141
実施例136−180
W097/20589に記載の複数投与用吸入器のリザーバーからの送達に適する乾燥粉末を、1−5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E1およびフルチカゾン プロピオネート、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより製造し、その量を上の表に示し、また0.5重量%のステアリン酸マグネシウムも含む。
実施例181−208
エアロゾル製剤を、バイアルに、細粒化された活性成分、化合物E1およびモメタゾン フロエート/フルチカゾン プロピオネート、要すれば増量剤としてのラクトースを分配し、計量バルブでバイアルを密閉し、バイアル中に予め混合したエタノール/噴射剤、および所望により界面活性剤をバルブを通して注入し、そして該バイアルに超音波エネルギーを与えて固形粒子を分散させることにより製造する。用いた成分および量を、下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例209−244
フルチカゾン プロピオネートをモメタゾン フロエートに置換し、下表に示す量を用いる以外は、実施例91−135の方法を繰り返す。
Figure 2007522141
実施例245−280
フルチカゾン プロピオネートをモメタゾン フロエートに置換し、上の表に示す量を用い、かつ0.5重量%ステアリン酸マグネシウムを含む以外は、実施例91−135の方法を繰り返す。
実施例281−317
下表に示す量を用い、いくつかの実施例においてエタノールが含まれないこと以外は、実施例181−208の方法を繰り返す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例318−326
オレイン酸の代わりに界面活性剤としてソルビタントリオレエート(ST)を用い、成分の量が下表に示すものであること以外は、実施例181−208の方法を繰り返す。
Figure 2007522141
実施例327−386
US3991761またはEP1270034に記載のようなカプセル吸入器に適するゼラチンカプセルを製造し、ここで各カプセルは、1から5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E2およびブデソニド、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより得られる乾燥粉末を含み、その量を下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例387−416
ブデソニドをモメタゾン フロエートに置換し、下表に示す量を用いる以外は、実施例327−386を繰り返す。
Figure 2007522141
実施例417−461
W097/20589に記載の複数投与用吸入器のリザーバーからの送達に適する乾燥粉末を、1−5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E2およびフルチカゾン プロピオネート、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより製造し、その量を下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例462−506
W097/20589に記載の複数投与用吸入器のリザーバーからの送達に適する乾燥粉末を、1−5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E2およびフルチカゾン プロピオネート、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより製造し、その量を上の表に示し、また1.0重量%のステアリン酸マグネシウムも含む。
実施例507−534
エアロゾル製剤を、バイアルに、細粒化された活性成分、化合物E2およびモメタゾン フロエート/フルチカゾン プロピオネート、要すれば増量剤としてのラクトースを分配し、計量バルブでバイアルを密閉し、バイアル中に予め混合したエタノール/噴射剤、および所望により界面活性剤をバルブを通して注入し、そして該バイアルに超音波エネルギーを与えて固形粒子を分散させることにより製造する。用いた成分および量を、下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例535−570
フルチカゾン プロピオネートをモメタゾン フロエートに置換し、下表に示す量を用いる以外は、実施例417−461方法を繰り返す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例571−606
フルチカゾン プロピオネートをモメタゾン フロエートに置換し、上の表に示す量を用い、かつ0.5重量%ステアリン酸マグネシウムを含む以外は、実施例417−461の方法を繰り返す。
実施例607−643
下表に示す量を用い、いくつかの実施例においてエタノールが含まれないこと以外は、実施例507−534の方法を繰り返す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例644−652
オレイン酸の代わりに界面活性剤としてソルビタントリオレエート(ST)を用い、成分の量が下表に示したものであること以外は、実施例507−534の方法を繰り返す。
Figure 2007522141
実施例653−712
US3991761またはEP1270034に記載のようなカプセル吸入器に適するゼラチンカプセルを製造し、ここで各カプセルは、1から5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E3およびブデソニド、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより得られる乾燥粉末を含み、その量を下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例713−742
ブデソニドをモメタゾン フロエートに置換し、下表に示す量を用いる以外は、実施例1−60を繰り返す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例743−787
W097/20589に記載の複数投与用吸入器のリザーバーからの送達に適する乾燥粉末を、1−5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E3およびフルチカゾン プロピオネート、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより製造し、その量を下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例788−832
W097/20589に記載の複数投与用吸入器のリザーバーからの送達に適する乾燥粉末を、1−5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E3およびフルチカゾン プロピオネート、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより製造し、その量を上の表に示し、また0.5重量%のステアリン酸マグネシウムも含む。
実施例833−860
エアロゾル製剤を、バイアルに、細粒化された活性成分、化合物E3およびモメタゾン フロエート/フルチカゾン プロピオネート、要すれば増量剤としてのラクトースを分配し、計量バルブでバイアルを密閉し、バイアル中に予め混合したエタノール/噴射剤、および所望により界面活性剤をバルブを通して注入し、そして該バイアルに超音波エネルギーを与えて固形粒子を分散させることにより製造する。用いた成分および量を、下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例861−896
フルチカゾン プロピオネートをモメタゾン フロエートに置換し、下表に示す量を用いる以外は、実施例743−787の方法を繰り返す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例897−932
フルチカゾン プロピオネートをモメタゾン フロエートに置換し、上の表に示す量を用い、かつ0.5重量%ステアリン酸マグネシウムを含む以外は、実施例743−787の方法を繰り返す。
実施例933−969
下表に示す量で用い、いくつかの実施例においてエタノールが含まれないこと以外は、実施例136−163の方法を繰り返す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例970−978
オレイン酸の代わりに界面活性剤としてソルビタントリオレエート(ST)を用い、成分の量が下表に示したものであること以外は、実施例833−860の方法を繰り返す。
Figure 2007522141
実施例979−1038
US3991761またはEP1270034に記載のようなカプセル吸入器に適するゼラチンカプセルを製造し、ここで各カプセルは、1から5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E4およびブデソニド、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより得られる乾燥粉末を含み、その量を下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例1039−1068
ブデソニドをモメタゾン フロエートに置換し、下表に示す量を用いる以外は、実施例979−1038を繰り返す。
Figure 2007522141
実施例1069−1113
W097/20589に記載の複数投与用吸入器のリザーバーからの送達に適する乾燥粉末を、1−5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E4およびフルチカゾン プロピオネート、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより製造し、その量を下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例1114−1158
W097/20589に記載の複数投与用吸入器のリザーバーからの送達に適する乾燥粉末を、1−5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E4およびフルチカゾン プロピオネート、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより製造し、その量を上の表に示し、また1.0重量%のステアリン酸マグネシウムも含む。
実施例1159−1186
エアロゾル製剤を、バイアルに、細粒化された活性成分、化合物E4およびモメタゾン フロエート/フルチカゾン プロピオネート、要すれば増量剤としてのラクトースを分配し、計量バルブでバイアルを密閉し、バイアル中に予め混合したエタノール/噴射剤、および所望により界面活性剤をバルブを通して注入し、そして該バイアルに超音波エネルギーを与えて固形粒子を分散させることにより製造する。用いた成分および量を下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例1187−1222
フルチカゾン プロピオネートをモメタゾン フロエートに置換し、下表に示す量を用いる以外は、実施例1069−1113の方法を繰り返す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例1223−1258
フルチカゾン プロピオネートをモメタゾン フロエートに置換し、上の表に示す量を用い、かつ1.0重量%ステアリン酸マグネシウムを含む以外は、実施例1069−1113の方法を繰り返す。
実施例1259−1295
下表に示す量で用い、いくつかの実施例においてエタノールが含まれないこと以外は、実施例1159−1186方法を繰り返す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例1296−1304
オレイン酸の代わりに界面活性剤としてソルビタントリオレエート(ST)を用い、成分の量が下表に示したものであること以外は、実施例1159−1186の方法を繰り返す。
Figure 2007522141
実施例1305−1364
US3991761またはEP1270034に記載のようなカプセル吸入器に適するゼラチンカプセルを製造し、ここで各カプセルは、1から5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E5およびブデソニド、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより得られる乾燥粉末を含み、その量を下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例1365−1394
ブデソニドをモメタゾン フロエートに置換し、下表に示す量を用いる以外は、実施例1305−1364を繰り返す。
Figure 2007522141
実施例1395−1439
W097/20589に記載の複数投与用吸入器のリザーバーからの送達に適する乾燥粉末を、1−5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E5およびフルチカゾン プロピオネート、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより製造し、その量を下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例1440−1484
W097/20589に記載の複数投与用吸入器のリザーバーからの送達に適する乾燥粉末を、1−5μmの平均粒子直径に粉砕した化合物E5およびフルチカゾン プロピオネート、ならびに212μm以下の粒子直径を有するラクトース一水和物を混合することにより製造し、その量を上の表に示し、また0.5重量%のステアリン酸マグネシウムも含む。
実施例1485−1512
エアロゾル製剤を、バイアルに、細粒化された活性成分、化合物E5およびモメタゾン フロエート/フルチカゾン プロピオネート、要すれば増量剤としてのラクトースを分配し、計量バルブでバイアルを密閉し、バイアル中に予め混合したエタノール/噴射剤、および所望により界面活性剤をバルブを通して注入し、そして該バイアルに超音波エネルギーを与えて固形粒子を分散させることにより製造する。用いた成分および量を、下表に示す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例1513−1548
フルチカゾン プロピオネートをモメタゾン フロエートに置換し、下表に示す量を用いる以外は、実施例1395−1439の方法を繰り返す。
Figure 2007522141
実施例1549−1584
フルチカゾン プロピオネートをモメタゾン フロエートに置換し、上の表に示す量を用い、かつ0.5重量%ステアリン酸マグネシウムを含む以外は、実施例1395−1439の方法繰り返す。
実施例1585−1621
下表に示す量で用い、いくつかの実施例においてエタノールが含まれないこと以外は、実施例1485−1512の方法を繰り返す。
Figure 2007522141
Figure 2007522141
Figure 2007522141
実施例1622−1630
オレイン酸の代わりに界面活性剤としてソルビタントリオレエート(ST)を用い、成分の量が下表に示すものであること以外は、実施例1485−1512の方法を繰り返す。
Figure 2007522141

Claims (20)

  1. 炎症性または閉塞性気道疾患の処置における、同時的、逐次的または個別的投与のための、
    (A)遊離型または塩形態または溶媒和物形態の、式I
    Figure 2007522141
    [式中、Xは、−R−Ar−Rまたは−R−Yであり;
    Arは、所望によりハロ、ヒドロキシ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシ、C−C10−アルコキシ−C−C10−アルキル、フェニル、フェニルにより置換されたC−C10−アルキル、フェニルにより置換されたC−C10−アルコキシ、C−C10−アルキル−置換フェニルまたはC−C10−アルコキシ−置換フェニルにより置換されていて良いフェニレン基を示し;
    およびRは、Arの隣接炭素原子と結合し、そして
    は、C−C10−アルキレンであり、Rは、水素、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたはハロゲンであるか、
    または、RおよびRは、それらが結合するArの炭素原子と共に、5、6または7員の脂環式環を示し;
    は、結合、または所望によりヒドロキシ、C−C10−アルコキシ、C−C10−アリールもしくはC−C14−アラルキルにより置換されていて良いC−C10−アルキレンであり;そして
    Yは、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシ、C−C10−アルケニル、または所望によりハロ、シアノ、ヒドロキシ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたはハロ−C−C10−アルキルにより置換されていて良いC−C10−アルキニル;
    所望により1個またはそれ以上のベンゼン環と縮合していて良く、かつ所望によりC−C10−アルキル、C−C10−アルコキシ、C−C10−シクロアルキル、C−C14−アラルキル、C−C14−アラルキルオキシまたはC−C10−アリールにより置換されていて良いC−C10−シクロアルキル(ここで、C−C10−シクロアルキル、C−C14−アラルキル、C−C14−アラルキルオキシまたはC−C10−アリールは、所望によりハロ、ヒドロキシ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたはハロ−C−C10−アルキルにより置換されていて良い);
    所望によりハロ、ヒドロキシ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシ、C−C10−ハロアルキル、フェノキシ、C−C10−アルキルチオ、C−C10−アリール、少なくとも1個の環窒素、酸素または硫黄原子を有する4から10員のヘテロ環式環、またはNR(ここで、RおよびRは、互いに独立して、所望によりヒドロキシ、C−C10−アルコキシまたはフェニルにより置換されていて良いC−C10−アルキルであるか、またはRはさらに水素であり得る)により置換されていて良いC−C10−アリール;
    所望によりC−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたは所望によりC−C10−アルキルもしくはC−C10−アルコキシにより置換されていて良いフェニルにより置換されていて良いフェノキシ;
    少なくとも1個の環窒素、酸素または硫黄原子を有する4から10員のヘテロ環式環(該ヘテロ環式環は、所望によりハロ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシ、ハロ−C−C10−アルキル、C−C10−アリール、C−C14−アラルキル、C−C14−アラルキルオキシ、C−C10−アルコキシカルボニルまたは4から10員のヘテロシクリル−C−C10−アルキルにより置換されていて良い);
    −NR(ここで、Rは、水素またはC−C10−アルキルであり、Rは、所望によりヒドロキシにより置換されていて良いC−C10−アルキルであるか、Rは、所望によりハロにより置換されていて良いC−C10−アリールであるか、Rは、少なくとも1個の環窒素、酸素または硫黄原子を有する4から10員のヘテロ環式環(環は、所望によりフェニルまたはハロ−置換フェニルにより置換されていて良い)であるか、またはRは、所望によりC−C10−アルキルアミノまたはジ(C−C10−アルキル)アミノにより置換されていて良いC−C10−アリールスルホニルである);
    −SR(Rは、所望によりハロ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたはC−C10−ハロアルキルにより置換されていて良いC−C10−アリールまたはC−C14−アラルキルである);または
    −CONHR(ここで、Rは、C−C10−アルキル、C−C10−シクロアルキルまたはC−C10−アリールである)である]
    で示される化合物;および
    (B)コルチコステロイド
    を個別にまたは共に含み、(A):(B)のモル比が100:1から1:300である医薬。
  2. 有効量の(A)および(B)の混合物を、所望により少なくとも1個の薬学的に許容される担体と共に含む医薬組成物である、請求項1に記載の医薬。
  3. (A)が、遊離型または塩形態または溶媒和物形態の、式I
    [式中、Xは、−R−Ar−Rまたは−R−Yであり;
    Arが、所望によりハロ、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたはフェニルにより置換されたC−C10−アルコキシにより置換されていて良いフェニレン基を示し;
    およびRが、Arの隣接炭素原子と結合し、そして
    が、C−C10−アルキレンであり、Rが、水素であるか、
    または、RおよびRが、それらが結合するArの炭素原子と共に、5、6または7員の脂環式環を示し;
    が、結合、または所望によりヒドロキシ、C−C10−アリールもしくはC−C14−アラルキルにより置換されていて良いC−C10−アルキレンであり;そして、
    Yが、C−C10−アルキル、C−C10−アルコキシまたはC−C10−アルキニル;所望により1個またはそれ以上のベンゼン環と縮合していて良く、かつ所望によりC−C10−アルキル、C−C10−シクロアルキル、C−C14−アラルキル、所望によりハロにより置換されていて良いC−C14−アラルキルオキシ、または所望によりC−C10−アルキルもしくはC−C10−アルコキシにより置換されていて良いC−C10−アリールにより置換されていて良いC−C10−シクロアルキル;所望によりハロ、ヒドロキシ、C−C10−アルキル、フェノキシ、C−C10−アルキルチオ、C−C10−アリール、少なくとも1個の環窒素原子を有する4から10員のヘテロ環式環、またはNR(ここで、RおよびRは、互いに独立して、所望によりヒドロキシまたはフェニルにより置換されていて良いC−C10−アルキルであるか、またはRはさらに水素であり得る)により置換されていて良いC−C10−アリール;所望によりC−C10−アルコキシにより置換されていて良いフェノキシ;少なくとも1個の環窒素または酸素原子を有する4から10員のヘテロ環式環(該ヘテロ環式環は、所望によりC−C10−アルキル、C−C10−アリール、C−C14−アラルキル、C−C10−アルコキシカルボニルまたは4から10員のヘテロシクリル−C−C10−アルキルにより置換されていて良い);−NR(ここで、Rは、水素またはC−C10−アルキルであり、Rは、C−C10−アルキルであるか、Rは、少なくとも1個の環窒素または酸素原子を有する4から10員のヘテロ環式環(環は、所望によりハロ−置換フェニルにより置換されていて良い)であるか、またはRは、所望によりジ(C−C10−アルキル)アミノにより置換されていて良いC−C10−アリールスルホニルである);−SR(ここで、Rは、C−C10−アリールまたは所望によりハロもしくはC−C10−ハロアルキルにより置換されていて良いC−C14−アラルキルである);または、−CONHR(ここで、Rは、C−C10−シクロアルキルまたはC−C10−アリールである)である]
    で示される化合物である、請求項1または2に記載の医薬。
  4. (A)が、遊離型または塩形態または溶媒和物形態の、式I
    [式中、Xが、−R−Ar−Rまたは−R−Yであり;
    Arが、所望によりハロ、C−C−アルキル、C−C−アルコキシまたはフェニルにより置換されたC−C−アルコキシにより置換されていて良いフェニレン基を示し;
    およびRが、Arの隣接炭素原子と結合し、そして
    が、C−C−アルキレンであり、Rが、水素であるか、
    または、RおよびRが、それらが結合するArの炭素原子と共に、5、6または7員の脂環式環、とりわけ5員の脂環式環を示し;
    が、結合、または所望によりヒドロキシ、C−C−アリールもしくはC−C10−アラルキルにより置換されていて良いC−C−アルキレンであり;そして、
    Yが、C−C−アルキル、C−C−アルコキシまたはC−C−アルキニル;所望により1個またはそれ以上のベンゼン環と縮合していて良く、かつ所望によりC−C−アルキル、C−C−シクロアルキル、C−C10−アラルキル、所望によりハロにより置換されていて良いC−C10−アラルキルオキシ、または所望によりC−C−アルキルもしくはC−C−アルコキシにより置換されていて良いC−C−アリールにより置換されていて良いC−C−シクロアルキル;所望によりハロ、ヒドロキシ、C−C−アルキル、フェノキシ、C−C−アルキルチオ、C−C−アリール、少なくとも1個の環窒素原子を有する4から8員のヘテロ環式環、またはNR(ここで、RおよびRは、互いに独立して、所望によりヒドロキシまたはフェニルにより置換されていて良いC−C−アルキルであるか、またはRはさらに水素であり得る)により置換されていて良いC−C−アリール;所望によりC−C−アルコキシにより置換されていて良いフェノキシ;少なくとも1個の環窒素または酸素原子を有する4から8員のヘテロ環式環(該ヘテロ環式環は、所望によりC−C−アルキル、C−C−アリール、C−C10−アラルキル、C−C−アルコキシカルボニルまたは4から8員のヘテロシクリル−C−C−アルキルにより置換されていて良い);−NR(ここで、Rは、水素またはC−C−アルキルであり、Rは、C−C−アルキルであるか、Rは、少なくとも1個の環窒素または酸素原子を有する4から8員のヘテロ環式環(環は、所望によりハロ−置換フェニルにより置換されていて良い)であるか、またはRは、所望によりジ(C−C−アルキル)アミノにより置換されていて良いC−C−アリールスルホニルである);−SR(ここで、Rは、C−C−アリールまたは所望によりハロもしくはC−C−ハロアルキルにより置換されていて良いC−C10−アラルキルである);または、−CONHR(ここで、Rは、C−C−シクロアルキルまたはC−C−アリールである)である]
    で示される化合物である、請求項1から3のいずれか一項に記載の医薬。
  5. (A)が、4−ヒドロキシ−7−(1−ヒドロキシ−2−{2−[4−(4−フェニル−ブトキシ)−フェニル]−エチルアミノ}−エチル)−3H−ベンゾチアゾール−2−オン;7−[(R)−2−(1,1−ジメチル−2−フェニル−エチルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾ−チアゾール−2−オン;4−ヒドロキシ−7−{(R)−1−ヒドロキシ−2−[2−(5,6,7,8−テトラヒドロ−ナフタレン−2−イル)−エチル−アミノ]−エチル}−3H−ベンゾチアゾール−2−オン・ギ酸塩;7−[(R)−2−((1S,2S)−2−ベンジルオキシ−シクロペンチル−アミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾ−チアゾール−2−オン;および、7−[(R)−2−((1S,2R)−2−ベンジルオキシ−シクロペンチルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−4−ヒドロキシ−3H−ベンゾチアゾール−2−オンからなる群から選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載の医薬。
  6. (B)が、式X
    Figure 2007522141
    [Rは、所望によりハロゲン(好ましくは塩素またはフッ素)、ヒドロキシ、C−C−アルコキシ、アシルオキシまたはC−C−アシルチオにより置換されていて良いC−C−アルキルであるか、Rは、所望によりハロゲンにより置換されていて良いC−C−アルコキシまたはC−C−アルキルチオであるか、Rは、5または6員のヘテロシクリルチオであるか、またはRは、所望によりハロゲン(好ましくは塩素またはフッ素)により置換されていて良いC−C−アルキルチオであり、
    は、アシルオキシであり、Rは、水素またはC−C−アルキルであるか、またはRおよびRは共に、式XI
    Figure 2007522141
    〔式中、Rは、C−C−アルキルまたはC−C−シクロアルキルであり、Rは、水素またはC−C−アルキルである〕
    で示される基を示し、
    およびXは、互いに独立して、水素、塩素またはフッ素である]
    で示される化合物またはその1,2−ジヒドロ誘導体である、請求項1から5のいずれか一項に記載の医薬。
  7. (B)が、ベクロメタゾン ジプロピオネート、ブデソニド、フルチカゾン プロピオネート、モメタゾン フロエート、シクレソニド、トリアムシノロンアセトニド、フルニソリド、ロフレポニド パルミテート、ブチキソコルト プロピオネート、イコメタゾン エンブテート、
    Figure 2007522141
    からなる群から選択される化合物である、請求項1から6のいずれか一項に記載の医薬。
  8. (B)が、式XII
    Figure 2007522141
    [式中、Tは、環系内に3から15個の原子を有する一価の環状有機基である]
    で示される化合物である、請求項1から6のいずれか一項に記載の医薬。
  9. Tが、窒素、酸素および硫黄から選択される1、2または3個の環ヘテロ原子を有する5員のヘテロ環式環を有するヘテロ環式芳香族基であって、該ヘテロ環式環は非置換であるかまたはハロゲン、C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、C−C−アルキルチオ、シアノまたはヒドロキシ−C−C−アルキルから選択される1または2個の置換基により置換されており、かつ所望によりベンゼン環と縮合していて良い、請求項8に記載の医薬。
  10. Tが、1または2個の環窒素原子を有する6員のヘテロ環式環を有するヘテロ環式芳香族基であって、該ヘテロ環式環は非置換であるかまたはハロゲン、シアノ、ヒドロキシル、C−C−アシルオキシ、アミノ、C−Cアルキルアミノ、ジ−(C−C−アルキル)アミノ、C−C−アルキル、ヒドロキシ−C−C−アルキル、ハロ−C−C−アルキル、C−C−アルコキシ、またはC−C−アルキルチオから選択される1または2個の置換基により置換され、かつ所望によりベンゼン環と縮合していて良い、請求項8に記載の医薬。
  11. 指示された16−メチル基が、α構造を有し、かつTが、5−メチル−2−チエニル、N−メチル−2−ピロリル、シクロプロピル、2−フリル、3−メチル−2−フリル、3−メチル−2−チエニル、5−メチル−3−イソオキサゾリル、3,5−ジメチル−2−チエニル、2,5−ジメチル−3−フリル、4−メチル−2−フリル、4−(ジメチルアミノ)フェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、2−ピリジル、4−ピリミジルまたは5−メチル−2−ピラジニルであるか、または指示された16−メチル基がβ構造を有し、かつRがシクロプロピルである、請求項8に記載の医薬。
  12. 吸入可能形態であり、かつ
    (i)噴射剤中に溶液または分散液中の(A)および(B)の混合物を含むエアロゾル;または、
    (ii)噴射剤中に溶液または分散液中の(A)を含むエアロゾルと、噴射剤中に溶液または分散液中の(B)を含むエアロゾルとの組合せ剤;または、
    (iii)水溶液、有機溶媒または水溶液/有機溶媒中の(A)および(B)の分散液を含む噴霧可能組成物;または、
    (iv)水溶液、有機溶媒または水溶液/有機溶媒中の(A)の分散液と、水溶液、有機溶媒または水溶液/有機溶媒中の(B)の分散液との組合せ剤である、
    請求項1から11のいずれか一項に記載の医薬。
  13. (A)および/または(B)が、細粒化された(A)および/または(B)を、所望により少なくとも1個の粒子状の薬学的に許容される担体と共に含む、乾燥粉末として吸入可能形態で存在する、請求項1から11のいずれか一項に記載の医薬。
  14. (A)および/または(B)が10μmまでの平均粒子直径を有する、請求項12または13に記載の医薬。
  15. (A):(B)のモル比が5:1から1:10である、請求項1から14のいずれか一項に記載の医薬。
  16. カプセルが、カプセルあたりの乾燥粉末の総重量が5mgから50mgとなる量で(A)の単位投与量、(B)の単位投与量および薬学的に許容される担体を含む、カプセル中の乾燥粉末であるか;または、
    マレイン酸塩の形態の20〜2000重量部の(A)、25〜800重量部の(B)および2000〜25000重量部の薬学的に許容される担体を含む乾燥粉末であるか;または、
    1作動ごとに、(A)の単位投与量および(B)の単位投与量、または(A)の単位投与量の既知のフラクションおよび(B)の単位投与量の既知のフラクションを含む一定量のエアロゾルを送達するのに適した定量吸入器からの投与に適した、所望により界面活性剤および/または増量剤および/または共溶媒とともに、噴射剤中に請求項1または15において特定された前記の比での(A)および(B)を含むエアロゾルである、請求項2に記載の医薬。
  17. 炎症性または閉塞性気道疾患の処置における(A)および(B)の同時的、逐次的または個別的投与による併用療法のための医薬の製造における、請求項1から16のいずれか一項に記載の(A)および請求項1から16のいずれか一項に記載の(B)の使用。
  18. 前記炎症性または閉塞性気道疾患が、喘息または慢性閉塞性肺疾患である、請求項17に記載の使用。
  19. (A)および(B)の投与のための1個またはそれ以上の吸入デバイスと共に、請求項1、3、4および5のいずれか一項に定義された(A)および請求項1、6、7、8、9、10および11のいずれか一項に定義された(B)を、有効量の(A)および(B)の投与に適する個別的単位用量形態で含む医薬キット。
  20. 実施例のいずれか1個を参照して実質的に本明細書中に記載のとおりの、炎症性または閉塞性気道疾患の処置における、同時的、逐次的または個別的投与のために、(A)請求項に記載の式Iの化合物;および、(B)コルチコステロイドを、個別にまたは共に含む医薬。
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