JP2009516660A - 三剤組み合わせ治療を使用した、喘息およびcopdの処置 - Google Patents

三剤組み合わせ治療を使用した、喘息およびcopdの処置 Download PDF

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Abstract

(A)遊離形または塩もしくは溶媒和物形の式I
【化1】
Figure 2009516660

〔式中、W、R、R、R、R、R、R、R、RおよびRは、明細書に示す意味を有する。〕
の化合物;(B)グリコピロニウム塩;および(C)フロ酸モメタゾン;を別々にまたは一緒に含む、炎症性または閉塞性気道疾患の処置において同時に、連続的にまたは別々に投与するための、薬剤。

Description

本発明は、有機化合物および医薬としての、特に炎症性または閉塞性気道疾患の処置のためのそれらの使用に関する。
第一の局面において、本発明は
(A) 遊離形または塩もしくは溶媒和物形の式I
Figure 2009516660
〔式中、
Wは式
Figure 2009516660
の基であり、
およびRは両方とも−CH−または−(CH)−であり;
は水素、ヒドロキシ、またはC−C10−アルコキシであり;
およびRは、各々独立して水素またはC−C10−アルキルであり;
、R、RおよびRは、各々独立して水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C−C10−アルコキシ、C−C10−アリール、C−C10−アルキル、1個以上のハロゲン原子または1個以上のヒドロキシもしくはC−C10−アルコキシ基で置換されたC−C10−アルキル、1個以上のヘテロ原子で中断されたC−C10−アルキル、C−C10−アルケニル、トリアルキルシリル、カルボキシ、C−C10−アルコキシカルボニル、または−CONR1112(ここで、R11およびR12は各々独立して水素またはC−C10−アルキルである)であるか、
またはRとR、RとR、またはRとRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって、5、6または7員炭素環式環または4から10員ヘテロ環式環を意味し;そして
、RおよびR10は、各々独立して水素またはC−C−アルキルである。〕
の化合物;
(B) グリコピロニウム塩;および
(C) フロ酸モメタゾン;
を別々にまたは一緒に含む、炎症性または閉塞性気道疾患の処置において同時に、連続的にまたは別々に投与するための、薬剤を提供する。
遊離形または塩もしくは溶媒和物形の式Iの化合物は、ベータ−2アドレナリン受容体アゴニスト活性を有する。それらは、一般に作用の開始が速く、そしてβ−アドレナリン受容体に対するして長時間の、例えば24時間またはそれより長い刺激作用を有する。それらは、国際特許出願WO2000/75114、WO2003/76387、WO2004/76422またはWO2004/87668に記載の方法を使用して製造できる。
臭化グリコピロニウム、またはグリコピロレートは、現在、麻酔中の分泌を低下させるために注射により投与するか、または胃潰瘍の処置のために経口で摂取される抗ムスカリン剤である。Schroeckenstein et al J . Allergy Clin. Immunol. 1998; 82(1): 115-119は、喘息の処置のための、エアロゾル製剤でのグリコピロレートを開示し、そこでは、定量の1回投与が、12時間までの気管支拡張を達成する。より最近の国際特許出願WO2001/76575は、グリコピロレートが、該抗ムスカリン剤が、その薬理学的効果を12時間より長い時間にわたり発揮できる、肺送達のために制御放出製剤中に製剤できることを開示する。
フロ酸モメタゾン、(11β,16α)−9,21−ジクロロ−17−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11−ヒドロキシ−16−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン、別名9α,21−ジクロロ−16α−メチル−1,4−プレグナジエン−11β,17α−ジオール−3,20−ジオン17−(2'−フロエート)は、U米国特許明細書US4472393に記載の抗炎症剤コルチコステロイドである。
本発明により、炎症性または閉塞性気道疾患の処置において、顕著な予期されない治療的利益、特に相乗的治療利益が、遊離形または塩もしくは溶媒和物形の式Iの化合物、グリコピロニウム塩およびフロ酸モメタゾンを使用した組み合わせ治療により得ることができることが、驚くことに判明した。例えば、この組み合わせ治療を使用して、一定の治療効果のために必要な3種の活性成分の1種またはそれ以上の用量をこれらの活性成分単独での処置に使用するときに必要な用量と比較してかなり減らし、それにより望まない副作用の可能性を最小限にすることが可能である。特に、これらの組み合わせ、特に5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オンマレイン酸塩、臭化グリコピロニウムおよびフロ酸モメタゾンを含む組成物は、5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オンマレイン酸塩、臭化グリコピロニウムまたはフロ酸モメタゾン単独で誘発されるよりも顕著に大きい抗炎症剤活性を誘発することが判明した。特に一定の抗炎症性効果のために必要なフロ酸モメタゾンの量を、5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オンマレイン酸塩および臭化グリコピロニウムと組み合わせたときに顕著に減らし、それにより炎症性または閉塞性気道疾患の処置に含まれる該ステロイドへの暴露に関連する望まない副作用のリスクを減らすことができる。
さらに、本発明の組み合わせ治療を使用して、特に5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オンマレイン酸塩、臭化グリコピロニウムおよびフロ酸モメタゾンを含む組成物を使用して、作用の開始が速く、長い作用時間を有する薬剤を製造できる。さらに、このような組み合わせ治療を使用して、肺機能の顕著な改善をもたらす薬剤を製造できる。本発明の組み合わせ治療を使用して、閉塞性または炎症性気道疾患の改善された制御、またはこのような疾患の増悪の減少を提供する薬剤を製造できる。本発明の組成物を使用して、閉塞性または炎症性気道疾患のレスキュー処置においてオンデマンドで使用できる、またはサルブタモールまたはテルブタリンのような短時間作用型レスキュー薬剤での処置の必要性を減らすまたは除く、薬剤を製造できる;故に、本発明の組成物に基づく薬剤は、単一薬剤での閉塞性または炎症性気道疾患の処置を促進する。
従って、第二の局面において、本発明は、有効量の前記で定義の(A)、前記で定義の(B)、および前記で定義の(C)の混合物を、所望により少なくとも1種の薬学的に許容される担体と共に含む、医薬組成物を提供する。
第三の局面において、本発明は、炎症性または閉塞性気道疾患の処置方法であって、このような処置を必要とする対象に有効量の前記で定義の(A)、前記で定義の(B)、および前記で定義の(C)を投与することを含む、方法を提供する。
本発明は、さらに、炎症性または閉塞性気道疾患の処置における(A)、(B)および(C)の同時の、連続的なまたは別々の投与による組み合わせ治療のための薬剤の製造における、前記で定義の(A)、前記で定義の(B)、および前記で定義の(C)の使用を提供する。
本明細書で使用する用語は、以下の意味を有する:
ここで使用する“C−C10−アルコキシ”は、1〜10個の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖アルコキシを意味する。
ここで使用する“C−C10−アルキル”は、1〜10個の炭素原子を含む直鎖または分枝鎖アルキルを意味する。
ここで使用する“ハロゲン”または“ハロ”は、元素周期表の17族(以前はVII族)に属する元素、例えばフッ素、塩素、臭素またはヨウ素を意味する。
ここで使用する“C−C10−アリール”は、6〜10個の炭素原子を含み、そして例えば、フェニルのような単環式基またはナフチルのような二環式基であり得る、一価炭素環式芳香族基を意味する。
ここで使用する“C−C10−アルケニル”は、2〜10個の炭素原子を含み、そして1個以上の炭素−炭素二重結合を含む、直線状または分枝炭化水素鎖を意味する。
ここで使用する“C−C10−アルコキシカルボニル”は、その酸素原子を介してカルボニル基に結合している、前記で定義のC−C10−アルコキシを意味する。
ここで使用する“5、6または7員炭素環式環”は、C−C−シクロアルキルのようなシクロ脂肪族、またはフェニルのような芳香族性のいずれかである、5〜7個の環炭素原子を有する炭素環式基を意味し、それは、1個以上、通常1個または2個の、C−C−アルキル基で置換され得る。“C−C−シクロアルキル”が、3〜7個の環炭素原子を有するシクロアルキル、例えばシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルまたはシクロヘプチルのような単環式基を意味するとき、これらのいずれも、1個以上、通常1個または2個の、C−C−アルキル基、またはビシクロヘプチルのような二環式基で置換され得る。
ここで使用する“少なくとも1個の環窒素、酸素または硫黄原子を有する4から10員ヘテロ環式環”は、例えば、ピロール、ピロリジン、ピラゾール、イミダゾール、トリアゾール、テトラゾール、チアジアゾール、オキサゾール、イソオキサゾール、チオフェン、チアゾール、イソチアゾール、オキサジアゾール、ピリジン、ピラジン、ピリダジン、ピリミジン、ピペリジン、ピペラジン、トリアジン、オキサジン、モルホリノ、キノリン、イソキノリン、ナフチリジン、インダンまたはインデンであり得る。
一つの局面において、本発明は、(A)遊離形または塩もしくは溶媒和物形の前記で定義の式Iの化合物、(B)グリコピロニウム塩、および(C)モメタゾンを別々にまたは一緒に含む、炎症性または閉塞性気道疾患の処置において同時に、連続的にまたは別々に投与するための、薬剤を提供する。
遊離形または塩もしくは溶媒和物形の式Iの化合物は、ベータ−2アドレナリン受容体アゴニスト活性。それらは、一般に作用の開始が速く、そしてβ−アドレナリン受容体に対するして長時間の、例えば24時間またはそれより長い刺激作用を有する。
好ましい式Iの化合物は、R、RおよびR10が各々Hであり、RがOHであり、RおよびRが各々Hであり、そして
(i) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々CHO−であり、そしてRおよびRが各々Hであるか;
(ii) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが各々CHCH−であるか;
(iii) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが各々CH−であるか;
(iv) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々CHCH−であり、そしてRおよびRが各々Hであるか;
(v) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが一緒になって(CH)−であるか;
(vi) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが一緒になって−O(CH)O−であるか;
(vii) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが各々CH(CH)−であるか;
(viii) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが各々CH(CH)−であるか;
(ix) RおよびRが両方とも−(CH)−であり、R、R、RおよびRが各々Hであるか;または
(x) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが各々CHOCH−である
化合物を含む。
とりわけ好ましい式Iの化合物は、8−ヒドロキシ−5−[1−ヒドロキシ−2−(インダン−2−イル−アミノ)−エチル]−1H−キノリン−2−オン、5−[2−(5,6−ジメトキシ−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン、5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−3−メチル−1H−キノリン−2−オン、5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−メトキシ−メトキシ−6−メチル−1H−キノリン−2−オン、5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−6−メチル−1H−キノリン−2−オン、8−ヒドロキシ−5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、5−[(R)−2−(5,6−ジエチル−2−メチル−インダン−2−イル−アミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン、(S)−5−[2−(4,7−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン塩酸塩、5−[(R)−1−ヒドロキシ−2−(6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−7−イルアミノ)−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン塩酸塩、(R)−5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オンマレイン酸塩、(R)−5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン塩酸塩、(R)−8−ヒドロキシ−5−[(S)−1−ヒドロキシ−2−(4,5,6,7−テトラメチル−インダン−2−イルアミノ)−エチル]−1H−キノリン−2−オン、8−ヒドロキシ−5−[(R)−1−ヒドロキシ−2−(2−メチル−インダン−2−イルアミノ)−エチル]−1H−キノリン−2−オン、5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン、8−ヒドロキシ−5−[(R)−1−ヒドロキシ−2−(2−メチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロ−ペンタ[b]ナフタレン−2−イルアミノ)−エチル]−1H−キノリン−2−オン、および5−[(S)−2−(2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ[b]ナフタレン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オンを含む。
特に好ましい式Iの化合物は、遊離形または塩もしくは溶媒和物形の式II
Figure 2009516660
の化合物、とりわけマレイン酸塩、すなわち(R)−5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オンマレイン酸塩である。
遊離形または塩もしくは溶媒和物形の式Iの化合物を、内容を引用により本明細書に包含させる国際特許出願WO2000/75114、WO2003/76387、WO2004/76422またはWO2004/87668に記載の方法を使用して製造できる。
式Iの化合物は、1個以上の原子が、同じ原子数を有するが、原子質量または質量数が通常天然で見られる原子質量または質量数と異なる原子を有する、全ての薬学的に許容される同位体的に標識された式Iの化合物を含む。本発明の化合物に包含させるのに適する同位体の例は、水素の同位体、例えばHおよびH、炭素の同位体、例えば11C、13Cおよび14C、塩素の同位体、例えば36Cl、フッ素の同位体、例えば18F、ヨウ素の同位体、例えば123Iおよび125I、窒素の同位体、例えば13Nおよび15N、酸素の同位体、例えば15O、17Oおよび18O、および硫黄の同位体、例えば35Sを含む。
ある種の同位体的に標識された式Iの化合物、例えば放射活性同位体を含む化合物は、薬剤および/または基質組織分布試験において有用である。放射活性同位体トリチウム(H)および炭素−14(14C)が、それらが取り込みが用意であり、手近な検出手段の観点から、この目的に特に有用である。重水素(H)のようなより重い同位体への置換は、より大きな代謝安定性、例えば増加したインビボ半減期または減少した必要用量に起因するある種の治療的利点を提供し得、故に、いくつかの状況下では好ましいことがある。11C、18F、15O、および13Nのような陽電子放出同位体への置換は、基質受容体占有率の試験のための、陽電子放出断層撮影(Positron Emission Topography)(PET)試験に有用であり得る。
同位体的に標識された式Iの化合物は、一般に、当業者に既知の慣用の技術により、または、適当な同位体的に標識された試薬を以前使用された非標識試薬の代わりに使用する添付の実施例に記載の方法に準じる方法により製造できる。
遊離形の式Iの化合物は慣用法で塩形に変換でき、逆もそうである。遊離形または塩形の化合物は、水和物または結晶化に使用した溶媒を含む溶媒和物の形で得ることができる。式Iの化合物は、慣用の方法で、反応混合物から回収し、精製できる。エナンチオマーのような異性体は、慣用の方法で、例えば分別結晶により、または対応する不斉に置換された、例えば光学活性、出発物質からの不斉合成により、得ることができる。
式Iの化合物の薬学的に許容される塩は、無機酸、例えばハロゲン化水素酸、例えばフッ化水素酸、塩酸、臭化水素酸またはヨウ化水素酸、硝酸、硫酸、リン酸;および有機酸、例えばギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、安息香酸、o−ヒドロキシ安息香酸、p−ヒドロキシ安息香酸、p−クロロ安息香酸、ジフェニル酢酸、トリフェニル酢酸、1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸、3−ヒドロキシナフタレン−2−カルボン酸、脂肪族ヒドロキシ酸、例えば乳酸、クエン酸、酒石酸またはリンゴ酸、ジカルボン酸、例えばフマル酸、マレイン酸またはコハク酸、およびスルホン酸、例えばメタンスルホン酸またはベンゼンスルホン酸の付加塩を含む、酸付加塩であり得る。これらの塩を、式Iの化合物から、既知の塩形成法により製造できる。薬学的に許容される溶媒和物は、一般に水和物である。
本発明の薬学的に許容される溶媒和物は、結晶化の溶媒が、同位体的に置換され得る、例えばDO、d−アセトンまたはd−DMSOであり得るものを含む。
グリコピロニウム塩は、グリコピロレートとしても既知の臭化グリコピロニウムを含み、これは有効な抗ムスカリン剤であることが既知である。より具体的に、それは、アセチルコリンのM3ムスカリン受容体への結合を阻害し、それにより気管支収縮を阻止する。
グリコピロレートは4級アンモニウム塩である。適当な対イオンは、例えば、フルオライド、クロライド、ブロマイド、アイオダイド、ニトレート、スルフェート、ホスフェート、ホルメート、アセテート、トリフルオロアセテート、プロピオネート、ブチレート、ラクテート、シトレート、タートレート、マレート、マレエート、スクシネート、ベンゾエート、p−クロロベンゾエート、ジフェニル−アセテートまたはトリフェニルアセテート、o−ヒドロキシベンゾエート、p−ヒドロキシベンゾエート、1−ヒドロキシナフタレン−2−カルボキシレート、3−ヒドロキシナフタレン−2−カルボキシレート、メタンスルホネートおよびベンゼンスルホネートを含む、薬学的に許容される対イオンである。そのブロマイド塩、すなわち3−[(シクロペンチル−ヒドロキシフェニルアセチル)オキシ]−1,1−ジメチルピロリジニウムブロマイドは、以下の構造式
Figure 2009516660
を有し、米国特許US2956062に記載の方法を使用して製造できる。
グリコピロレートは、米国特許明細書US6307060およびUS6,613,795に記載の通り、2個の立体中心を有し、故に4つの異性体形、すなわち(3R,2'R)−、(3S,2'R)−、(3R,2'S)−および(3S,2'S)−3−[(シクロペンチル−ヒドロキシフェニルアセチル)オキシ]−1,1−ジメチルピロリジニウムブロマイドとして存在する。これらの特許明細書の内容を、引用により本明細書に包含させる。本発明は、これらの形態の1個以上、とりわけ3S,2'R異性体、3R,2'R異性体または2S,3'R異性体の使用を包含し、故に、単一エナンチオマー、ジアステレオマーの混合物、またはラセミ体、とりわけ(3S,2'R/3R,2'S)−3−[(シクロペンチル−ヒドロキシフェニルアセチル)オキシ]−1,1−ジメチルピロリジニウムブロマイドを含む。
フロ酸モメタゾン、(11β、16α)−9,21−ジクロロ−17−[(2−フラニルカルボニル)オキシ]−11−ヒドロキシ−16−メチルプレグナ−1、4−ジエン−3,20−ジオン、別名9α,21−ジクロロ−16α−メチル−1,4−プレグナジエン−11β,17α−ジオール−3,20−ジオン17−(2'−フロエート)は、以下の化学構造:
Figure 2009516660
を有する抗炎症性コルチコステロイドである。フロ酸モメタゾンおよびその製造は、US4472393に記載されている。喘息の処置におけるその使用が、US5889015に記載されている。他の呼吸器疾患の処置におけるその使用が、US5889015、US6057307、US6057581、US6677322、US6677323およびUS6365581に記載されている。
前記で定義の、すなわち(A)、(B)および(C)を別々にまたは混合して含む、薬剤または医薬組成物の投与は、好ましくは吸入により、すなわち(A)、(B)および(C)またはそれらの混合物は吸入可能形態である。
本薬剤の吸入可能形態は、例えば、活性成分、すなわち(A)、(B)および(C)を別々にまたは混合して、噴射剤中の溶液または分散物で含むエアロゾル、または水性、有機または水性/有機媒体中に活性成分の溶液または分散物を含む噴霧可能組成物のような霧化可能組成物であり得る。例えば、本薬剤の吸入可能形態は、噴射剤中の溶液または分散物での(A)、(B)および(C)の混合物を含むエアロゾル、または噴射剤中の溶液または分散物での(A)および(B)を含むエアロゾルと、噴射剤中の溶液または分散物での(C)を含むエアロゾルの組み合わせであり得る。他の例において、本吸入可能形態は、水性、有機または水性/有機媒体中に(A)、(B)および(C)の分散物を含む噴霧可能組成物、またはこのような媒体中の(A)の分散物と、このような媒体中の(B)の分散物およびこのような媒体中の(C)の分散物の組み合わせを含む噴霧可能組成物である。
本薬剤の吸入可能形態での使用に適当なエアロゾル組成物は、噴射剤中の溶液または分散物での活性成分を含み得、噴射剤は当分野で既知の全ての噴射剤から選択できる。適当なこのような噴射剤は、n−プロパン、n−ブタンまたはイソブタンのような炭化水素またはこのような炭化水素の2種以上の混合物、およびハロゲン置換炭化水素、例えば塩素および/またはフッ素置換メタン、エタン、プロパン、ブタン、シクロプロパンまたはシクロブタン、例えばジクロロジフルオロメタン(CFC−12)、トリクロロフルオロメタン(CFC−11)、1,2−ジクロロ−1,1,2,2−テトラフルオロエタン(CFC−114)または、特に、1,1,1,2−テトラフルオロエタン(HFA−134a)、1,1,1,2,3,3,3−ヘプタフルオロプロパン(HFA−227)、ジフルオロクロロメタン(HCFC−22)またはこのようなハロゲン置換炭化水素の2種以上の混合物を含む。
活性成分が、噴射剤中の懸濁物で存在するとき、すなわちそれが、噴射剤に分散した微粒子形態で存在するとき、エアロゾル組成物はまた滑剤および界面活性剤も含んでよく、これらは、当分野で既知のこのような滑剤および界面活性剤から選択される。他の適当なエアロゾル組成物は、無界面活性剤または実質的に無界面活性剤のエアロゾル組成物を含む。本エアロゾル組成物は、噴射剤の重量に基づいて、約5重量%まで、例えば0.0001から5%、0.001から5%、0.001から3%、0.001から2%、0.001から1%、0.001から0.1%、または0.001から0.01%、好ましくは0.01から0.5重量%の活性成分を含み得る。存在するとき、滑剤および界面活性剤は、各々エアロゾル組成物の重量の5%および0.5%までである。本エアロゾル組成物はまた、特に加圧定量吸入デバイスからの投与のために、組成物の30重量%までエタノールのような共溶媒も含み得る。本エアロゾル組成物は、さらに、増量剤、例えばラクトース、スクロース、デキストロース、マンニトールまたはソルビトールのような糖を、例えば、組成物の重量の20%まで、通常0.001から1重量%の量で含み得る。
本発明の他の態様において、本薬剤の吸入可能形態は乾燥粉末であり、すなわち(A)、(B)および(C)が、細粒化された(A)、(B)および(C)を、所望により少なくとも1種の微粒子の薬学的に許容される担体を含む乾燥粉末で存在し、該担体は、薬学的に許容される担体として既知の1種以上の物質であり、好ましくは乾燥粉末吸入組成物における担体として既知の物質、例えばモノサッカライド、ジサッカライド、ポリサッカライドを含むサッカライド、およびアラビノース、グルコース、フルクトース、リボース、マンノース、スクロース、トレハロース、ラクトース、マルトース、デンプン、デキストラン、マンニトールまたはソルビトールのような糖アルコールから選択される。とりわけ好ましい担体は、ラクトース、例えばラクトース一水和物または無水ラクトースである。本乾燥粉末は、単位用量として、乾燥粉末吸入デバイスにおける使用のための、例えば、ゼラチンまたはプラスチックのカプセルに、またはブリスター(例えばアルミニウムまたはプラスチック製)に含まれ得て、該デバイスは単回用量または多回用量デバイスのいずれかであってよく、好ましくは投与単位の(A)、(B)および/または(C)を、カプセルあたりの粉末の総重量を5mgから50mgにする量の担体と共に含む。あるいは、本乾燥粉末を、作動あたり、例えば、3−25mgの乾燥粉末の送達に適する多回用量乾燥粉末吸入(MDDPI)デバイス中の貯蔵部に包含させ得る。
細粒化された微粒子形の薬剤において、および活性成分の少なくとも1種が微粒子形で存在するエアロゾル組成物において、活性成分は、約10μmまで、例えば0.1から5μm、好ましくは1から5μmの平均粒子径を有し得る。微粒子の担体は、存在するとき、一般に500μmまで、好ましくは400μmまでの最大粒子径を有し、簡便には40から300μm、例えば50から250μmの平均粒子径を有する。活性成分の粒子サイズ、および乾燥粉末組成物中に存在するとき微粒子の担体の粒子サイズは、慣用方法で、例えばエアージェットミル、ボールミルまたは振動ミル中の製粉、篩い分け、マイクロ沈殿、噴霧乾燥、凍結乾燥または慣用の溶媒もしくは超臨界媒体からの制御された結晶化により、望むレベルまで減少できる。
本吸入可能薬剤は、本吸入可能形態に適当な吸入デバイスを使用して投与でき、このようなデバイスは当分野で既知である。従って、本発明はまた、1個以上の吸入デバイスと共に、前記の吸入可能形態で前記の薬剤または医薬組成物を含む、医薬製品も提供する。さらなる局面において、本発明は、前記の吸入可能形態で前記の薬剤または医薬組成物を含む、1個の吸入デバイス、または2個以上の吸入デバイスのパックを提供する。
活性成分の吸入可能形態がエアロゾル組成物であるとき、本吸入デバイスは、10から100μl、例えば25から50μlの組成物のような定量の送達に適したバルブを備えたエアロゾルバイアル、すなわち定量吸入器として既知のデバイスであり得る。適当なこのようなエアロゾルバイアルおよびそれらの中に加圧下にエアロゾル組成物を入れる方法は、吸入治療の分野の当業者には既知である。例えば、エアロゾル組成物は、例えばEP−A−0642992に記載されているような、被覆カンから投与できる。
活性成分の吸入可能形態が、噴霧可能水性、有機または水性/有機分散物であるとき、本吸入デバイスは既知のネブライザー、例えば慣用の、例えば、1から50ml、一般に1〜10mlの分散物を含む、エアージェットネブライザーのような空気圧式ネブライザー、または超音波ネブライザー;または慣用のネブライザーよりも少ない噴霧量、例えば10から100μlを可能にする、ソフト・ミストまたはソフト・スプレー吸入器と呼ばれることもある携帯型ネブライザー、例えば電子的に制御されたデバイス例えば、AERx(Aradigm, US)またはAerodose(Aerogen)、または機械的デバイス、例えばRESPIMAT(Boehringer Ingelheim)ネブライザーであり得る。
活性成分の吸入可能形態が細粒化された微粒子形であるとき、該吸入デバイスは、例えば、単位用量の(A)および/または(B)を含む乾燥粉末を含む、カプセルまたはブリスターからの乾燥粉末の送達に適した乾燥粉末吸入デバイス、または作動あたり単位用量の(A)および/または(B)を含む、例えば、3−25mgの乾燥粉末の送達に適した多回用量乾燥粉末吸入(MDDPI)デバイスであり得る。本乾燥粉末組成物は、好ましくは希釈剤または担体、例えばラクトース、および湿気による製品性能に対する保護を助ける化合物、例えばステアリン酸マグネシウムを、典型的に0.05−2.0%含む。適当なこのような乾燥粉末吸入デバイスは既知である。例えば、カプセル封入された形の乾燥粉末の送達のための適当なデバイスはUS3991761に記載され、一方適当なMDDPIデバイスは、WO97/20589およびWO97/30743に記載のものを含む。
本発明の薬剤は、好ましくは前記で定義の(A)、前記で定義の(B)、および前記で定義の(C)の混合物を、好ましくは前記の少なくとも1種の薬学的に許容される担体と一緒に含む、医薬組成物である。
吸入のための、化合物(A)であるβ−アゴニストの適当な1日量は、20μgから2000μg、例えば20から1500μg、20から1000μg、好ましくは50から800μg、例えば100から600μgまたは100から500μgであり得る。
吸入のための、特にブロマイド塩としての化合物(B)の適当な1日量は、10μgから2000μg、好ましくは20から1000μg、およびとりわけ20から800μg、例えば100から500μgであり得る。
吸入のための、化合物(C)であるフロ酸モメタゾンの適当な1日量は、50から2000μg、例えば100から2000μg、100から1600μg、100から1000μg、または100から800μg、好ましくは200から500μg、例えば200から400μgであり得る。
吸入のための、化合物(A)であるβ−アゴニストの適当な単位用量は、20μgから2000μg、例えば20から1500μg、20から1000μg、好ましくは50から800μg、例えば100から600μgまたは100から500μgであり得る。
吸入のための、特にブロマイド塩としての化合物(B)の適当な単位用量は、10μgから2000μg、好ましくは20から1000μg、およびとりわけ20から800μg、例えば100から500μgであり得る。
吸入のための、化合物(C)であるフロ酸モメタゾンの適当な単位用量は、50から2000μg、例えば100から2000μg、100から1600μg、100から1000μg、または100から800μg、好ましくは200から500μg、例えば200から400μgであり得る。
これらの単位用量は、前記の1日投与量に従い、1日1回または2回投与し得る。1回投与が、これが患者にとって便利であり、コンプライアンスを高めるため、好ましい。使用する(A)、(B)および(C)の厳密な用量は、もちろん、処置すべき状態、患者および吸入デバイスの効率に依存する。
本発明の一つの好ましい態様において、本発明の薬剤は、例えば単回カプセル吸入器からの吸入のための、単位用量の(A)、(B)および(C)を含むカプセル中の乾燥粉末である医薬組成物であり、該カプセルは、適当には、例えば前記の通りの単位用量の(A)、例えば前記の通りの単位用量の(B)および、例えば前記の通りの単位用量の(C)を、カプセルあたりの乾燥粉末の総重量を5mgから50mg、例えば5mg、10mg、15mg、20mg、25mg、30mg、35mg、40mg、45mgまたは50mgにするための前記の通りの薬学的に許容される担体と共に含む。
本発明の他の好ましい態様において、本発明の薬剤は、作動あたり単位用量の(A)、(B)および(C)を含む、例えば、3mgから25mgの粉末の送達に適した多回用量乾燥粉末吸入器の貯蔵部から投与するための乾燥粉末である医薬組成物である。
本発明のさらに好ましい態様において、本発明の薬剤は、作動あたり単位用量の(A)、単位用量の(B)、単位用量の(C)、または単位用量の既知画分の(A)、単位用量の既知画分の(B)、および単位用量の既知画分の(C)を含む一定量のエアロゾルの送達に適する定量吸入器から投与するための、前記の通りの噴射剤中に(A)、(B)および(C)を、所望により、前記のような界面活性剤および/または増量剤および/またはエタノールのような共溶媒と共に含む、含むエアロゾルである医薬組成物である。故に、例えば、本吸入器は、作動あたり、(A)、(B)および(C)の単位用量の半量を送達し、単位用量を、吸入器の2回の作動により投与できる。
上記によって、本発明はまた前記で定義の(A)、(B)および(C)を、別々の単位投与形態で含む医薬キットも提供し、該形態は、有効量で(A)、(B)および(C)を投与するのに適する。このようなキットは、適当には、(A)、(B)および(C)の投与のための1個以上の吸入デバイスをさらに含む。例えば、本キットは、カプセルからの乾燥粉末の送達に適する1個以上の乾燥粉末吸入デバイスを、単位用量の(A)を含む乾燥粉末を含むカプセル、単位用量の(B)を含む乾燥粉末を含むカプセルおよび単位用量の(C)を含む乾燥粉末を含むカプセルと一緒に含み得る。他の例において、本キットは、その貯蔵部に(A)を含む乾燥粉末を含む多回用量乾燥粉末吸入デバイス、その貯蔵部に(B)を含む乾燥粉末を含む多回用量乾燥粉末吸入デバイスおよびその貯蔵部に(C)を含む乾燥粉末を含む多回用量乾燥粉末吸入デバイスを含み得る。他の例において、本キットは、その貯蔵部に(A)を含む乾燥粉末を含む多回用量乾燥粉末吸入デバイスおよびその貯蔵部に(B)および(C)の混合物の乾燥粉末を含む多回用量乾燥粉末吸入デバイスを含み得る。さらに別の例において、本キットは、噴射剤中に(A)を含むエアロゾルを含む定量吸入器、噴射剤中に(B)を含むエアロゾルを含む定量吸入器、および噴射剤中に(C)を含むエアロゾルを含む定量吸入器を含み得る。
本発明の薬剤は炎症性または閉塞性気道疾患の処置において有利であり、非常に有効な気管支拡張性および抗炎症性特性を示す。例えば、本発明の組み合わせ治療を使用して、一定の治療効果を得るためのコルチコステロイドの必要な投与量を、コルチコステロイド単独での処置に必要な用量と比較して減らし、それにより望まない副作用の可能性を最小限に使用することが可能である。特に、これらの組み合わせは、特に(A)、(B)および(C)が同じ組成物中にあるとき、一定の抗炎症性効果のために必要なコルチコステロイドを、(A)および(B)との混合物で使用したときに減らし得て、それにより炎症性または閉塞性気道疾患の処置に関連するステロイドへの反復暴露による望まない副作用のリスクを減すように、高い抗炎症性効果の達成を促進する。さらに、本発明の組み合わせ、特に(A)、(B)および(C)を含む組成物を使用して、作用の開始が速く、長い作用時間を有する薬剤を製造できる。さらに、このような組み合わせ治療を使用して、肺機能の顕著な改善をもたらす薬剤を製造できる。他の局面において、本発明の組み合わせ治療を使用して、閉塞性または炎症性気道疾患の改善された制御、またはこのような疾患の増悪の減少を提供する薬剤を製造できる。さらなる局面において、(A)、(B)および(C)を含む本発明の組成物を使用して、サルブタモールまたはテルブタリンのような短時間作用型レスキュー薬剤での処置の必要性を減らすまたは除く、薬剤を製造できる;故に、(A)、(B)および(C)を含む本発明の組成物は、単一薬剤での閉塞性または炎症性気道疾患の処置を促進する。
本発明に従う炎症性または閉塞性気道疾患の処置は対症的または予防的処置であり得る。本発明が適用できる炎症性または閉塞性気道疾患は、如何なるタイプまたは原因であれ、内因性(非アレルギー性)喘息および外因性(アレルギー性)喘息の両方、軽度喘息、中程度喘息、重度喘息、気管支喘息、運動誘発喘息、職業性喘息および細菌感染後に誘発される喘息を含む、喘息である。喘息の処置はまた、主要な医学的関心を伴う確立された患者群であり、現在しばしば初期または初期相喘息患者として特定される、喘鳴症状を示し、“喘鳴幼児(wheezy infants)”と診断されたまたは診断可能な、例えば4歳または5歳未満の対象の処置も含むと理解される。(便宜上、この特定の喘息状態を“幼児喘鳴症候群(wheezy-infant syndrome)”と呼ぶ。)
喘息の処置における予防的効果は、症候性発作、例えば急性喘息または気管支収縮発作の減少した頻度または重症度、改善された肺機能または改善された気道反応性亢進により証明される。さらに、他の、対症治療、すなわち症候発作が起こったときにそれを限定するか中止させるためのまたはそれを意図した治療、例えば抗炎症剤(例えばコルチコステロイド)または気管支拡張剤の必要性の減少により証明できる。喘息における予防的利益は、特に“早朝悪化(morning dipping)”の傾向のある患者で特に明白であり得る。“早朝悪化”は認識された喘息症候群であり、喘息患者のかなりの割合に共通し、例えば、概ね4から6amの間の時間の、すなわち通常何らかの前に投与した対症的喘息治療から相当離れた時間の喘息発作により特徴付けられる。
本発明が適応できる、他の炎症性または閉塞性気道疾患および状態は、急性肺損傷(ALI)、成人/急性呼吸促迫症候群(ARDS)、慢性閉塞性肺、気道または肺疾患(COPD、COADまたはCOLD)(慢性気管支炎またはそれに伴う呼吸困難、肺気腫、および他の薬物療法、特に他の吸入薬物療法の結果として起こる気道過敏の悪化を含む)を含む。本発明はまた、例えば、急性、アラキン酸(arachidic)、カタル性、クループ(croupus)、慢性またはフチノイド(phthinoid)の気管支炎を含む如何なるタイプまたは原因であれ、気管支炎の処置に適用できる。本発明が適用される別の炎症性または閉塞性気道疾患には、如何なるタイプまたは原因であれ、例えば、アルミニウム肺症、炭粉沈着症、石綿肺症、石肺症、ダチョウ塵肺症、鉄沈着症、珪肺症、タバコ肺症および綿肺症を含む、塵肺症(慢性であっても、急性であっても、いずれにしても炎症性の、通例、職業に起因する肺の疾患であり、しばしば気道閉鎖を伴い、そして塵埃の吸入の繰り返しによって引き起こされる)が含まれる。
本発明の薬剤は、特に前記のような閉塞性または炎症性気道疾患の処置において、さらに抗炎症剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤、鬱血除去剤または鎮咳剤医薬物質のような1種以上の併用治療剤を、例えばこのような薬剤の治療活性の増強剤として、またはこのような薬剤の必要量または副作用の可能性を減らす手段として、含んでよい。
併用治療剤はA2Aアゴニスト、A2Bアンタゴニスト、抗ヒスタミン剤、ベータ−2アドレナリン受容体アゴニスト、カスパーゼ阻害剤、LTB4アンタゴニスト、LTD4アンタゴニスト、PDE4阻害剤、粘液溶解剤、マトリックスメタロプロテイナーゼ阻害剤(MMPi)、ロイコトリエン、抗生物質、抗新生物、ペプチド、ワクチン、ニコチン、エラスターゼ阻害剤およびクロモグリク酸ナトリウムを含む。
適当なA2Aアゴニストは、EP409595A2、EP1052264、EP1241176、WO94/17090、WO96/02543、WO96/02553、WO98/28319、WO99/24449、WO99/24450、WO99/24451、WO99/38877、WO99/41267、WO99/67263、WO99/67264、WO99/67265、WO99/67266、WO00/23457、WO00/77018、WO00/78774、WO01/23399、WO01/27130、WO01/27131、WO01/60835、WO01/94368、WO02/00676、WO02/22630、WO02/96462、WO03/086408、WO04/039762、WO04/039766、WO04/045618およびWO04/046083に記載のものを含む。
適当なA2BアンタゴニストはWO02/42298およびWO03/042214に記載のものを含む。
適当な抗ヒスタミン剤医薬物質は、塩酸セチリジン、レボセチリジン、アセトアミノフェン、フマル酸クレマスチン、プロメタジン、ロラタジン(loratidine)、デスロラタジン、ジフェンヒドラミンおよび塩酸フェキソフェナジン、アクティバスチン(activastine)、アステミゾール、アゼラスチン、ジメチンデン、エバスチン、エピナスチン、レボカバスチン、ミゾラスチンおよびテルフェナジン(tefenadine)ならびにWO03/099807、WO04/026841およびJP2004107299に記載のものを含む。
インターロイキン−I P変換酵素(ICE)阻害剤を含む適当なカスパーゼ阻害剤は、CA2109646、GB2,278,276EP519748、EP547699、EP590650、EP628550、EP644197、EP644198、US5411985、US5416013、US5430128、US5434248、US5565430、US5585357、US5656627、US5677283、US6054487、US6531474、US20030096737、WO93/05071、WO93/14777、WO93/16710、WO94/00154、WO94/03480、WO94/21673、WO95/05152、WO95/35308、WO97/22618、WO97/22619、WO98/10778、WO98/11109、WO98/11129、WO98/41232、WO99/06367、WO99/65451、WO01/119373およびWO03/32918に記載のものを含む。
BIIL 284、CP−195543、DPC11870、LTB4 エタノールアミド、LY 293111、LY 255283、CGS025019C、CP−195543、ONO−4057、SB 209247、SC−53228およびUS5451700およびWO04/108720に記載のもののような適当なLTB4アンタゴニスト。
モンテルカスト、プランルカスト、ザフィルカスト、アコレート、SR2640、Wy−48,252、ICI 198615、MK−571、LY−171883、Ro 24−5913およびL−648051のような適当なLTD4アンタゴニスト。
シロミラスト(Ariflo(登録商標) GlaxoSmithKline)、ロフルミラスト(Byk Gulden)、V−11294A(Napp)、BAY19−8004(Bayer)、SCH−351591(Schering-Plough)、アロフィリン(Almirall Prodesfarma)、PD189659/PD168787(Parke-Davis)、AWD−12−281(Asta Medica)、CDC−801(Celgene)、SelCID(TM)CC−10004(Celgene)、VM554/UM565(Vernalis)、T−440(田辺)、KW−4490(協和発酵工業)、GRC 3886(Oglemilast, Glenmark)、およびWO92/19594、WO93/19749、WO93/19750、WO93/19751、WO98/18796、WO99/16766、WO01/13953、WO03/39544、WO03/104204、WO03/104205、WO04/000814、WO04/000839、WO04/005258、WO04018450、WO04/018451、WO04/018457、WO04/018465、WO04/018431、WO04/018449、WO04/018450、WO04/018451、WO04/018457、WO04/018465、WO04/019944、WO04/019945、WO04/045607、WO04/037805、WO04/063197、WO04/103998、WO04/111044、WO05/012252、WO05/012253、WO05/013995、WO05/030725、WO05/030212、WO05/087744、WO05/087745、WO05/087749およびWO05/090345に記載のもののような適当なPDE4阻害剤。
(A)はベータ−2アドレナリン受容体アゴニストであるが、本発明の薬剤は、所望によりアルブテロール(サルブタモール)、メタプロテレノール、テルブタリン、サルメテロール、フェノテロール、プロカテロール、およびとりわけ、フォルモテロール、カルモテロール、GSK159797および薬学的に許容されるそれらの塩、ならびにEP147719、EP1440966、EP1460064、EP1477167、EP1574501、JP05025045、JP2005187357、US2002/0055651、US2004/0242622、US2004/0229904、US2005/0133417、US2005/5159448、US2005/5159448、US2005/171147、US2005/182091、US2005/182092、US2005/209227、US2005/256115、US2005/277632、US2005/272769、US2005/239778、US2005/215542、US2005/215590、US2006/19991、US2006/58530、WO93/18007、WO99/64035、WO01/42193、WO01/83462、WO02/66422、WO02/70490、WO02/76933、WO03/24439、WO03/42160、WO03/42164、WO03/72539、WO03/91204、WO03/99764、WO04/16578、WO04/16601、WO04/22547、WO04/32921、WO04/33412、WO04/37768、WO04/37773、WO04/37807、WO04/39762、WO04/39766、WO04/45618、WO04/46083、WO04/80964、WO04/087142、WO04/89892、WO04/108675、WO04/108676、WO05/33121、WO05/40103、WO05/44787、WO05/58867、WO05/65650、WO05/66140、WO05/70908、WO05/74924、WO05/77361、WO05/90288、WO05/92860、WO05/92887、WO05/90287、WO05/95328、WO05/102350、WO06/56471、WO06/74897またはWO06/8173に記載のものを含むような、1種以上の他のベータ−2アドレナリン受容体アゴニストを含む。
(B)であるグリコピロニウム塩は抗ムスカリン剤であるが、本発明の薬剤は、所望により臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウム、チオトロピウム塩、CHF 4226(Chiesi)およびSVT−40776、またはEP424021、US3714357、US5171744、US2005/171147、US2005/182091、WO01/04118、WO02/00652、WO02/51841、WO02/53564、WO03/00840、WO03/33495、WO03/53966、WO03/87094、WO04/018422、WO04/05285、WO04/96800、WO05/077361およびWO06/48225に記載のもののような1種以上の他の抗ムスカリン剤を含む。本発明の薬剤は、所望によりUS2004/0167167、US2004/0242622、US2005/182092、US2005/256114、US2006/35933、WO04/74246、WO04/74812、WO04/89892およびWO06/23475に記載のもののような二重ベータ−2アドレナリン受容体アゴニスト/抗ムスカリンを含む。
(C)であるフロ酸モメタゾンはステロイドであるが、本発明の薬剤は、所望により1種以上の他のステロイド、例えばブデソニド、ベクロメタゾン(beclamethasone)ジプロピオネート、フルチカゾンプロピオネート、シクレソニドのようなグルココルチコステロイド、またはWO02/00679、WO02/88167、WO02/12266、WO02/100879、WO03/35668、WO03/48181、WO03/62259、WO03/64445、WO03/72592、WO04/39827およびWO04/66920に記載のようなステロイド、またはDE10261874、WO00/00531、WO02/10143、WO03/82280、WO03/82787、WO03/86294、WO03/104195、WO03/101932、WO04/05229、WO04/18429、WO04/19935、WO04/26248およびWO05/05452に記載のもののような非ステロイド性グルココルチコイド受容体アゴニストを含む。
本発明を以下の実施例により説明する。
実施例
化合物A1
(R)−5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オンマレイン酸塩
本化合物は、(R)−8−ベンジルオキシ−5−オキシラニルカルボスチリルと5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミンを反応させて8−ベンジルオキシ−5−[(R)−2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−IH−キノリン−2−オンを得て、後者を脱保護反応に付してベンジル基を水素で置き換え、そして得られた化合物をマレイン酸塩として回収することにより製造する。このような方法はWO2004/76422に詳細に記載され、その内容を引用により本明細書に包含させる。(R)−8−ベンジルオキシ−5−オキシラニルカルボスチリルをWO1995/25104に記載の通り製造できる。5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミンは、WO2003/76387に記載の通り製造できる。
化合物B1
3−[(シクロペンチル−ヒドロキシフェニルアセチル)オキシ]−1,1−ジメチルピロリジニウムブロマイド(グリコピロレート)
この化合物はラセミ体として商業的に入手可能であり、またはUS2956062に記載の方法を使用して製造する。
化合物C
フロ酸モメタゾン
この化合物はUS4472393に記載の方法を使用して製造する。
実施例1−60
US3991761およびEP1270034に記載されているようなカプセル吸入器における使用に適当なゼラチンカプセルを製造し、各カプセルは、化合物A1、化合物B1および化合物C(これらは1から5μmの平均粒子径まで細粒化されている)、および300μm未満の粒子径を有するラクトース一水和物を混合することにより得られた乾燥粉末を含み、それらの量は以下の表1に示す:
Figure 2009516660
Figure 2009516660
実施例61−105
WO97/20589に記載の多回用量吸入器の貯蔵部からの送達に適当な乾燥粉末を、化合物A1、化合物B1および化合物C(これらは1から5μmの平均粒子径まで細粒化されている)、および300μm未満の粒子径を有するラクトース一水和物を混合することにより得て、それらの量は以下の表2に示す:
Figure 2009516660
Figure 2009516660
実施例106−135
WO97/20589に記載の多回用量吸入器の貯蔵部からの送達に適当な乾燥粉末を、化合物A1、化合物B1および化合物C(これらは1から5μmの平均粒子径まで製粉されている)、および300μm未満の粒子径を有するラクトース一水和物を混合することにより得て、それらの量は以下の表3に示す:
Figure 2009516660
実施例136−180
WO97/20589に記載の多回用量吸入器の貯蔵部からの送達に適当な乾燥粉末適を、化合物A1、化合物B1および化合物C(これらは1から5μmの平均粒子径まで製粉されている)、および300μm未満の粒子径を有するラクトース一水和物を混合することにより得て、それらの量は表2に示す通りであるが、0.5重量%ステアリン酸マグネシウムをさらに含む。
実施例181−210
WO97/20589に記載の多回用量吸入器の貯蔵部からの送達に適当な乾燥粉末を、化合物A1、化合物B1および化合物C(これらは1から5μmの平均粒子径まで製粉されている)、および300μm未満の粒子径を有するラクトース一水和物を混合することにより得て、それらの量は表3に示す通りであるが、1重量%ステアリン酸マグネシウムをさらに含む。
実施例211−234
エアロゾル製剤を、微粉化活性成分である、化合物A1、化合物B1および化合物C、および必要であれば増量剤としてのラクトースをバイアルに分配し、該バイアルを定量バルブで密封し、予め混合したエタノール/噴射剤および所望により界面活性剤を該バイアルにバルブを通して注入し、該バイアルを超音波エネルギーに付して、固体粒子を分散させる。使用した成分および量を以下の表4に示し、そこでOAはオレイン酸を意味する:
Figure 2009516660

Claims (18)

  1. (A) 遊離形または塩もしくは溶媒和物形の、式I
    Figure 2009516660
    〔式中、
    Wは式
    Figure 2009516660
    の基であり、
    およびRは両方とも−CH−または−(CH)−であり;
    は水素、ヒドロキシ、またはC−C10−アルコキシであり;
    およびRは、各々独立して水素またはC−C10−アルキルであり;
    、R、RおよびRは、各々独立して水素、ハロゲン、シアノ、ヒドロキシ、C−C10−アルコキシ、C−C10−アリール、C−C10−アルキル、1個以上のハロゲン原子または1個以上のヒドロキシもしくはC−C10−アルコキシ基で置換されたC−C10−アルキル、1個以上のヘテロ原子で中断されたC−C10−アルキル、C−C10−アルケニル、トリアルキルシリル、カルボキシ、C−C10−アルコキシカルボニル、または−CONR1112(ここで、R11およびR12は、各々独立して水素またはC−C10−アルキルである)であるか、
    または、RとR、RとR、またはRとRが、それらが結合している炭素原子と一緒になって、5、6または7員炭素環式環または4から10員ヘテロ環式環を意味し;そして
    、RおよびR10は、各々独立して水素またはC−C−アルキルである。〕
    の化合物;
    (B) グリコピロニウム塩;および
    (C) フロ酸モメタゾン;
    を別々にまたは一緒に含む、炎症性または閉塞性気道疾患の処置において同時に、連続的にまたは別々に投与するための、薬剤。
  2. 有効量の(A)、(B)および(C)の混合物を所望により少なくとも1種の薬学的に許容される担体と共に含む医薬組成物の形である、請求項1に記載の薬剤。
  3. (A)が、R、RおよびR10が各々Hであり、RがOHであり、RおよびRが各々Hであり、そして
    (i) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々CHO−であり、そしてRおよびRが各々H;であるか
    (ii) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが各々CHCH−であるか;
    (iii) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが各々CH−であるか;
    (iv) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々CHCH−であり、そしてRおよびRが各々Hであるか;
    (v) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが一緒になって−(CH)−であるか;
    (vi) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが一緒になって−O(CH)O−であるか;
    (vii) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが各々CH(CH)−であるか;
    (viii) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが各々CH(CH)−であるか;
    (ix) RおよびRが両方とも−(CH)−であり、R、R、RおよびRが各々Hであるか;または
    (x) RおよびRが両方とも−CH−であり、そしてRおよびRが各々Hであり、そしてRおよびRが各々CHOCH−である、
    遊離形または塩もしくは溶媒和物形の式Iの化合物である、請求項1または2に記載の薬剤。
  4. (A)が8−ヒドロキシ−5−[1−ヒドロキシ−2−(インダン−2−イル−アミノ)−エチル]−1H−キノリン−2−オン、5−[2−(5,6−ジメトキシ−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン、5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−3−メチル−1H−キノリン−2−オン、5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−メトキシ−メトキシ−6−メチル−1H−キノリン−2−オン、5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−6−メチル−1H−キノリン−2−オン、8−ヒドロキシ−5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン、5−[(R)−2−(5,6−ジエチル−2−メチル−インダン−2−イル−アミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン、(S)−5−[2−(4,7−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン塩酸塩、5−[(R)−1−ヒドロキシ−2−(6,7,8,9−テトラヒドロ−5H−ベンゾシクロヘプテン−7−イルアミノ)−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン塩酸塩、(R)−5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オンマレイン酸塩、(R)−5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン塩酸塩、(R)−8−ヒドロキシ−5−[(S)−1−ヒドロキシ−2−(4,5,6,7−テトラメチル−インダン−2−イルアミノ)−エチル]−1H−キノリン−2−オン、8−ヒドロキシ−5−[(R)−1−ヒドロキシ−2−(2−メチル−インダン−2−イルアミノ)−エチル]−1H−キノリン−2−オン、5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オン、8−ヒドロキシ−5−[(R)−1−ヒドロキシ−2−(2−メチル−2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロ−ペンタ[b]ナフタレン−2−イルアミノ)−エチル]−1H−キノリン−2−オン、および5−[(S)−2−(2,3,5,6,7,8−ヘキサヒドロ−1H−シクロペンタ[b]ナフタレン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシ−エチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オンから成る群から選択される式Iの化合物である、請求項1から3のいずれかに記載の薬剤。
  5. (A)が(R)−5−[2−(5,6−ジエチル−インダン−2−イルアミノ)−1−ヒドロキシエチル]−8−ヒドロキシ−1H−キノリン−2−オンマレイン酸塩である、請求項1から4のいずれかに記載の薬剤。
  6. グリコピロニウム塩がラセミ体またはジアステレオマーの混合物である、請求項1から5のいずれかに記載の薬剤。
  7. グリコピロニウム塩が単一エナンチオマーである、請求項1から5のいずれかに記載の薬剤。
  8. グリコピロニウム塩が臭化グリコピロニウムである、請求項1から7のいずれかに記載の薬剤。
  9. グリコピロニウム塩が(3S,2'R)−3−[(シクロペンチル−ヒドロキシフェニルアセチル)オキシ]−1,1−ジメチルピロリジニウムブロマイドまたは(3R,2'R)−3−[(シクロペンチル−ヒドロキシフェニルアセチル)オキシ]−1,1−ジメチルピロリジニウムブロマイドである、請求項7に記載の薬剤。
  10. グリコピロニウム塩が(3S,2'R/3R,2'S)−3−[(シクロペンチル−ヒドロキシフェニルアセチル)オキシ]−1,1−ジメチルピロリジニウムブロマイドである、請求項6に記載の薬剤。
  11. 抗炎症剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤、鬱血除去剤または鎮咳剤医薬物質である他の医薬物質をさらに含む、請求項1から10のいずれかに記載の薬剤。
  12. 吸入可能形態であり
    (i) 噴射剤中の溶液または分散物での(A)、(B)および(C)の混合物を含むエアロゾル;
    (ii) 噴射剤中の溶液または分散物での(A)を含むエアロゾルと、噴射剤中の溶液または分散物での(B)を含むエアロゾルおよび噴射剤中の溶液または分散物での(C)を含むエアロゾルの組み合わせ;
    (iii) 水性、有機または水性/有機媒体中に(A)、(B)および(C)の分散物を含む噴霧可能組成物;または
    (iv) 水性、有機または水性/有機媒体中の(A)の分散物と、水性、有機または水性/有機媒体中の(B)の分散物および水性、有機または水性/有機媒体中の(C)の分散物の組み合わせ
    である、請求項1から10のいずれかに記載の薬剤。
  13. (A)、(B)および(C)が、細粒化された(A)、(B)および(C)を所望により少なくとも1種の微粒子の薬学的に許容される担体と共に含む乾燥粉末としての吸入可能形態中に存在する、請求項1から10のいずれかに記載の薬剤。
  14. (A)、(B)および(C)が10μmまでの平均粒子径を有する、請求項12または13に記載の薬剤。
  15. カプセル中の乾燥粉末であり、該カプセルが単位用量の(A)、単位用量の(B)、単位用量の(C)および、カプセルあたりの乾燥粉末を5mgから50mgの重量にするための薬学的に許容される担体を含むか;または
    噴射剤中に(A)、(B)および(C)を、所望により界面活性剤および/または増量剤および/または共溶媒と共に含む、作動あたり単位用量の(A)、単位用量の(B)および単位用量の(C)、または単位用量の既知画分の(A)、単位用量の既知画分の(B)および単位用量の既知画分の(C)を含む一定量のエアロゾルを送達するのに適した定量吸入器からの投与に適したエアロゾルである、請求項1から10のいずれかに記載の薬剤。
  16. 炎症性または閉塞性気道疾患の処置における(A)、(B)および(C)の同時、連続または別々の投与による組み合わせ治療用薬剤の製造における、請求項1から10のいずれかに記載の(A)、(B)および(C)の使用。
  17. 喘息または慢性閉塞性肺疾患の処置における、(A)、(B)および(C)の同時、連続または別々の投与による組み合わせ治療用薬剤の製造における、請求項1、3、4および5のいずれかに記載の(A)、請求項1、6、7、8、9および10のいずれかに記載の(B)および請求項1に記載の(C)の使用。
  18. 別々の単位投与形態での請求項1、3、4および5のいずれかに記載の(A)、請求項1、6、7、8、9および10のいずれかに記載の(B)および請求項1に記載の(C)を(該形態は有効量の(A)、(B)および(C)の投与に適する)、(A)、(B)および(C)の投与のための1個以上の吸入デバイスと共に含む、医薬キット。
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