JP2007520372A - インクジェット印刷方法および装置 - Google Patents

インクジェット印刷方法および装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007520372A
JP2007520372A JP2006547277A JP2006547277A JP2007520372A JP 2007520372 A JP2007520372 A JP 2007520372A JP 2006547277 A JP2006547277 A JP 2006547277A JP 2006547277 A JP2006547277 A JP 2006547277A JP 2007520372 A JP2007520372 A JP 2007520372A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
colored
fixer
dye
pigment
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006547277A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007520372A5 (ja
Inventor
ジャクソン クリスチャン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
EIDP Inc
Original Assignee
EI Du Pont de Nemours and Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by EI Du Pont de Nemours and Co filed Critical EI Du Pont de Nemours and Co
Publication of JP2007520372A publication Critical patent/JP2007520372A/ja
Publication of JP2007520372A5 publication Critical patent/JP2007520372A5/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2107Ink jet for multi-colour printing characterised by the ink properties
    • B41J2/2114Ejecting specialized liquids, e.g. transparent or processing liquids
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2202/00Embodiments of or processes related to ink-jet or thermal heads
    • B41J2202/01Embodiments of or processes related to ink-jet heads
    • B41J2202/21Line printing

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)
  • Ink Jet Recording Methods And Recording Media Thereof (AREA)
  • Inks, Pencil-Leads, Or Crayons (AREA)

Abstract

本発明は、インクジェット印刷方法に関し、特に、高速度、高品質および高解像度のために設計されたインクジェット印刷方法に関する。本発明はまた、本発明の方法を実施するための装置に関する。特に、ページ幅ヘッドが染料インクを吐出し、次いで125ms以内に固着剤が吐出される。さらに顔料インクが吐出される。

Description

本発明は、インクジェット印刷方法、特に、高速度、高品質および高解像度のために設計されたインクジェット印刷方法に関する。本発明はまた、本発明の方法を実施するための装置に関する。
インクジェット印刷は、インクの液滴が紙などの印刷媒体上に堆積されて所望の画像を形成するノンインパクト印刷方法である。液滴は、マイクロプロセッサによって発生された電気信号に応答してプリントヘッドから吐出される。
インクジェットプリンタは、低コストの高品質印刷を提供し、他のタイプのプリンタに代わる一般的な選択肢になっている。しかしながら、インクジェットプリンタは、これらの他のプリンタ、特にレーザープリンタの速度と同等になれない。
大部分の市販のインクジェットプリンタは、印刷媒体の表面の上を前後に移動して画像の走査部分を印刷する走査プリントヘッドによって作動する。次に、印刷媒体が走査方向に垂直な方向に段階的に送られ、画像の次の走査部分が印刷される。
走査プリントヘッドは、多数の利点を有する。例えば、比較的小さな、高価でないプリントヘッドを使用することができ、従ってプリンタコストを低く抑えることができる。さらにプリントヘッドに基材の同じ領域の上を多数回走査させることができ、色彩間のブリードの低減のためにインクの緩慢な付着を可能にすると共に、光学濃度および彩度の増加のためにインクの多層を適用することを可能にする。また、印刷媒体をプリントヘッド走査部分の幅よりも小さい増分で送ることができ、これを用いて、異なったプリントノズルで印刷媒体の同じ領域の上に印刷することによって、機能していないプリントノズルを隠すことができる。走査プリントヘッドの主な不便な点は、印刷媒体の全体にわたることが必要とされる多数の走査を実施するためにかかる時間である。この時間は、毎分20ページ未満まで走査プリントヘッドの処理量を著しく制限する。
全幅アレイは、処理量の制限に対処する1つの手段として提案されている。全幅アレイにおいて、プリントヘッドは、画像を一回の通過で印刷できるように印刷媒体と少なくとも同じ幅であり、基材はアレイに垂直な方向にプリントヘッド下で移動する。歴史的に全幅アレイは、全幅アレイプリントヘッドの製造費およびプリントヘッドの全ノズルからの信頼性が高い均一な噴射を得ることが難しいために、広範囲に使用されていない。しかしながら、製造方法の改良および新規なインクジェットプリントヘッド技術の発展は現在、全幅アレイプリントヘッドを商業的および技術的に実行可能にしている。
全幅アレイにおいて、異なった着色インクが印刷される順序はプリントヘッド設計によって決定され、走査プリントヘッドと異なり、戻り走査がないので、この順序は逆にできない。往復動式走査プリントヘッドにおいて、いずれのインクも、いずれの他のインクの下または上のどちらに印刷されてもよい。
インクジェットインクは、主に水性系である。水性インクビヒクルに可溶性である着色剤(染料)もまた、印刷した後に水によって再可溶化される傾向がある。言い換えると、染料で印刷された画像は概して、耐水性に欠ける。
染料系インクの画像をより耐水性にする1つの方法は、画像を「固着」溶液で処理することである。この固着溶液は通常無色であり、ちょうど代表的なインクジェットインクのように基材上に噴射可能である。米国特許公報(特許文献1)(その開示内容を、完全に記載するかのように全ての目的のために参照によって本願明細書に援用するものとする)は、フィクサーで染料系インクを下刷りすることによって画像を耐水性にできることを示す。しかしながら、下刷りは、画像の光学濃度を減少させることがある。また、フィクサーは、暗いまたは「くすんだ」二次色をもたらすことがある。
米国特許公報(特許文献2)(その開示内容を、完全に記載するかのように全ての目的のために参照によって本願明細書に援用するものとする)には、水可溶性染料とベシクル形成界面活性剤(脂質など)とで作製された水性インクジェットインクを反対電荷をもつフィクサー液の上に印刷して耐水性を改良することができ、彩度を低下しないかまたはいくつかの場合にはわずかに増加できる方法が開示されている。
走査プリントヘッドを有するプリンタにおいて使用可能な印刷方法およびプリントヘッド構成は、固定アレイプリントヘッドを有するプリンタに利用可能でないかまたは適していない。他の画像品質の特質に悪影響を及ぼさずに、良好な画像堅牢度、特に耐水性を与えるアレイプリンタによる印刷方法が必要とされている。
米国特許第5723179号明細書 米国特許第6621350号明細書 米国特許第6443555号明細書 米国特許第6426014号明細書 米国特許出願第20020033863号明細書 米国特許第5753016号明細書 国際公開第01/94476号パンフレット 米国特許第5085698号明細書 EP−A−0556649 米国特許第5231131号明細書 国際公開第03/097361号パンフレット 米国特許第6652088号明細書
本発明の1つの態様によって、
(a)所定の位置に固定されているプリントヘッドアレイ(「固定アレイ」)を備えた、デジタルデータ信号に応答するインクジェットプリンタを提供する工程と、
(b)前記プリンタに基材を装填する工程と、
(c)染料と第1のビヒクルとを含む着色染料インクと、前記着色染料インクのための固着剤と第2のビヒクルとを含む少なくとも1つのフィクサーインクとを含むインクジェットインクセットを前記プリンタに装填する工程と、
(d)前記デジタルデータ信号に応答して前記基材を前記プリントヘッドアレイに通過させて前記インクジェットインクセットを用いて前記基材上に印刷する工程と、を含む、基材をインクジェット印刷する方法が提供され、前記フィクサーインクが前記染料インクの上に約125ms未満、好ましくは約100ms未満、より好ましくは約75ms未満の時間間隔の範囲内に、より好ましくは約0.1〜約50msの範囲内で適用されるように前記染料インクおよびフィクサーインクの両方が、順次に、前記基材上に実質的に同じ位置に適用される。
本発明の別の態様によって、
(a)所定の位置に固定されているプリントヘッドアレイであって、第1の着色染料インクと流体接続している第1の系列のノズルと、前記第1の着色染料インクを固着するための第1のフィクサーインクと流体接続している第2の系列のノズルとを備え、前記第2の系列のノズルが、前記第1の系列のノズルの下領域の位置にある、プリントヘッドアレイと、
(b)印刷される基材を前記プリントヘッドアレイに通過させるための手段と、を含む、デジタルデータ信号に応答して印刷するインクジェットプリンタが提供される。
本発明のこれらのおよび他の特徴および利点は、以下の詳細な説明を読むことによって当業者はより容易に理解するであろう。明快にするために別個の実施態様において上および以下に記載されている本発明の特定の特徴はまた、一つの実施態様において組合わせて提供されてもよいことは理解されるはずである。逆に、簡単にするために一つの実施態様において記載されている本発明の様々な特徴はまた、別々にまたはいずれかの小さい組合せで提供されてもよい。さらに、特に具体的に指示しない限り、単数での言及はまた、複数を包含することができる(例えば、「a」および「an」は1つ、または1つまたは複数を指すことができる)。さらに、範囲において記載された値への言及は、その範囲の各々および全ての値を包含する。
(固定アレイプリンタ)
本発明において使用するのに適したインクジェットプリンタは、デジタルデータ信号に応答すると共に、所定の位置に固定されているプリントヘッドアレイを備えている(固定アレイ)。プリントヘッドから吐出されたインク液滴はいずれの適した体積であってもよいが、好ましくは液滴は約10pL未満、より好ましくは約1〜約5pL、さらにより好ましくは約1〜約2pLの範囲である。プリンタは、例えば、米国特許公報(特許文献3)(その開示内容を、完全に記載するかのように全ての目的のために参照によって本願明細書に援用するものとする)に記載されたプリンタと同様であってもよい。このようなプリンタのためのプリントヘッドは、例えば、米国特許公報(特許文献4)および米国特許公報(特許文献5)(その開示内容もまた、完全に記載するかのように全ての目的のために参照によって本願明細書に援用するものとする)に記載されたプリントヘッドであってもよい。
固定アレイプリンタは一般に、少なくとも約600dpi、好ましくは少なくとも約1200dpi、より好ましくは少なくとも約1600dpiを印刷することができる。印刷は好ましくは1回の通過で行なわれ、従ってプリントヘッドは、印刷領域にわたって基材の1回の通過で明記されたdpiを達成するように構成される。
印刷領域の幅は、印刷を1回の通過で急速に行なうために印刷される領域の幅と少なくとも同じ幅である。したがって、この種類のプリントヘッドは、一般にページ幅アレイまたは全幅アレイと称される。いわゆる「SOHO」(小さなオフィス、ホームオフィス)および「ネットワーク」印刷については、印刷領域の幅は、A4サイズの紙および/またはレターサイズ(8.5×11インチ)紙などの標準紙と少なくとも同じ幅である。いわゆる「ワイドフォーマット」印刷については、印刷領域は好ましくは、少なくとも約36インチの幅であり、ロールから供給される媒体を受け入れることができる。
(基材)
本発明において使用するのに適した基材は、関連技術の当業者に公知のいずれの有用な基材であってもよい。例えば、基材は、一般的な電子写真複写機用紙などの普通紙であってもよい。基材はまた、微孔紙、ポリマーコーテッドペーパーおよびこの2つの混成物などの特殊媒体であってもよい。基材は、塩化ビニルおよびポリエステルなどのポリマーフィルムであってもよい。ポリマーフィルムは、標識、掲示板およびバナーなどのワイドフォーマットにおいて特に有用である。基材は、スパンボンドポリオレフィン(例えば本願特許出願人のティヴェク(Tyvek)(登録商標))などの不織布であってもよい。基材はまた、絹、木綿、ナイロンおよびポリエステルなどの織布であってもよい。
(着色インク)
着色インクは、ビヒクル、好ましくは水性ビヒクルと、着色剤とを含む。着色剤はインクビヒクル中に可溶性であるか(染料)または分散されてもよい(顔料)(これらの混合物も同様に含有される)。
アニオン、カチオン性、両性および非イオン性染料などの通常の染料は本発明において有用である。このような染料は当業者に公知である。アニオン染料は、水溶液中で着色アニオンを生じるそれらの染料である。カチオン性染料は、水溶液中で着色カチオンを生じるそれらの染料である。一般的にアニオン染料は、カルボン酸またはスルホン酸基をイオン性部分として含有する。カチオン性染料は通常、第四窒素基を含有する。
本発明において最も有用なアニオン染料のタイプは、例えば、酸、ダイレクト、食品、媒染剤および反応性染料である。アニオン染料は、ニトロソ化合物、ニトロ化合物、アゾ化合物、スチルベン化合物、トリアリールメタン化合物、キサンテン化合物、キノリン化合物、チアゾール化合物、アジン化合物、オキサジン化合物、チアジン化合物、アミノケトン化合物、アントラキノン化合物、インジゴイド化合物およびフタロシアニン化合物からなる群から選択される。
本発明において最も有用であるカチオン性染料のタイプには、主に塩基性染料の他、ファイバーなどの基材上の酸性部位に結合するように設計されている媒染剤染料のいくつかが挙げられる。有用なタイプのこのような染料には、とりわけ、アゾ化合物、ジフェニルメタン化合物、トリアリールメタン、キサンテン化合物、アクリジン化合物、キノリン化合物、メチンまたはポリメチン化合物、チアゾール化合物、インダミンまたはインドフェニル化合物、アジン化合物、オキサジン化合物、およびチアジン化合物などがあり、それらは全て、当業者に公知である。
特定の有用な染料には、(シアン)アシドブルー(Acid Blue)9およびダイレクトブルー(Direct Blue)199、(マゼンタ)アシドレッド(Acid Red)52、反応性レッド180、アシドレッド37、CI反応性レッド23、および(イエロー)ダイレクトイエロー(Direct Yellow)86、ダイレクトイエロー132およびアシドイエロー23などがある。黒色着色剤はまた、例えば、米国特許公報(特許文献6)(その開示内容を、完全に記載するかのように全ての目的のために参照によって援用するものとする)に開示された黒色染料などの染料であってもよい。
通常、顔料はポリマー分散剤または界面活性剤などの分散剤によってビヒクル中で分散系に安定化される。最近だが、いわゆる「自己分散性(self−dispersible)」または「自己分散型(self−dispersing)」顔料(以後、「SDP」)が開発された。名前が意味するように、SDPは、分散剤を用いずに水、または水性ビヒクルに分散可能である。黒色顔料は、自己分散型である表面処理によって(例えば、(特許文献7)(その開示内容を、完全に記載するかのように全ての目的のために参照によって本願明細書に援用するものとする)を参照のこと)、従来のように分散剤による処理によって、または表面処理と分散剤との特定の組合せによって分散系に安定化されてもよい。
好ましくは、分散剤が使用されるとき、分散剤はランダムまたは構造化ポリマー分散剤である。好ましいランダムポリマーには、アクリルポリマーおよびスチレン−アクリルポリマーがある。最も好ましいのは構造化分散剤であり、AB、BABおよびABCブロックコポリマー、分岐ポリマーおよびグラフトポリマーなどがある。いくつかの有用な構造化ポリマーが米国特許公報(特許文献8)、(特許文献9)および米国特許公報(特許文献10)(その開示内容を、完全に記載するかのように全ての目的のために参照によって本願明細書に援用するものとする)に開示されている。
有用な顔料粒度は一般に約0.005ミクロン〜約15ミクロンの範囲である。好ましくは、顔料粒度は、約0.005〜約5ミクロン、より好ましくは約0.005〜約1ミクロン、最も好ましくは約0.005〜約0.3ミクロンの範囲であるのがよい。
有用な顔料には、(シアン)ピグメントブルー15:3および15:4:(マゼンタ)ピグメントレッド122、(黄色)ピグメントイエロー128、ピグメントイエロー95、ピグメントイエロー155およびピグメントイエロー74、および(黒色)カーボンブラックなどがある。
(フィクサーインク)
フィクサーインクは、着色インクの上および/または下に噴射されて色彩または耐久性の性質を強めるインクである。概して、染料インクのためのフィクサーは、耐水性を増すように設計され、顔料のためのフィクサーは、彩度および/または光学濃度を増すように設計される。しかしながら、フィクサーはまた、他のおよび/または付加的な有益な効果を有することがある。
フィクサーインクはまた、一般にほとんど無色であり、フィクサーインクによって固着された着色インクの色相を目立ってまたはほとんど変化させない。
フィクサーインクは好ましくは、水性ビヒクルと1つまたは複数の固着剤とを含む。異なった固着剤が顔料のためにではなく染料のために必要とされることがある。多数の固着剤が、染料と顔料との両方を固着するために単一フィクサーに含有されてもよい。あるいは、1つより多いフィクサーインク、例えば染料インクのための1つのフィクサーインクおよび顔料インクのための第2のフィクサーインクがインクセットに含有されてもよい。
基材上の液体配合量を最小にするために、フィクサーインクは好ましくは、固着されている着色インクの体積以下の体積において有効であるように調合される。典型的に、必ずというわけではないが、フィクサーインクの液滴体積は、着色インクの液滴体積と同じであり、従って、好ましくは、着色インクの1液滴に対してフィクサーインク約1滴以下である。
固着剤はごく一般的には、着色剤との静電相互作用によって機能するように設計される。従って、アニオン性染料または顔料分散系がカチオン性固着剤で処理されるか、またはカチオン性着色剤がアニオン性固着剤で処理され、それによって着色剤を固定化または「固着」する。この方法は、本技術分野において、着色剤の「不溶化」、「沈殿」または「クラッシング」と称されることがある。突然のおよび劇的なpHまたは粘度の変化によって着色剤を固定化する薬剤など、固着の他の機構もまた可能である。いくつかの場合、機構の組合せが有効であることがある。
カチオン性ポリマーが固着剤として使用されてもよい。カチオン性ポリマーは、水可溶性ポリマー、カチオン性ヒドロゾルまたは分散ポリマー、または液体組成物ビヒクルに分散されたエマルションポリマーであってもよい。好ましい水可溶性カチオン性ポリマーの例は、ポリエチレンイミン、ポリビニルピリジン、ポリビニルアミン、ポリアリルアミンおよびそれらの組合せなどのポリアミンのプロトン付加された形である。好ましい実施態様において、カチオン性ポリマーは、ポリエチレンイミン、水可溶性カチオン性デンドリマーの他、ポリエチレンイミンの水分散されたアルコキシル化形態、カチオン性デンドリマーの水可溶性分散アルコキシル化形態、およびポリジアリルジメチルアンモニウムクロリドの群から選択される。特に好ましい実施態様において、可溶性カチオン性ポリマーはポリエチレンイミンである。
可溶性ポリマー固着剤の好ましい分子量Mnは、約1,000〜10,000g/モルである。
カチオン性ポリマーはまた、異なったカチオン性モノマーのコポリマーまたはカチオン性モノマーと非イオン性モノマーとのコポリマーであってもよい。前記コポリマーは、ランダムまたは構造化、線状、グラフト化(くし型)または分岐状であってもよい。
水可溶性ホモポリマーまたはコポリマーに混入することができる重合性モノマーの例には、第三アミンを有するアクリル酸エステル、例えばN.N−ジメチルアミノエチルメタクリレート、N.N−ジメチルアミノエチル−アクリレート、N.N−ジメチルアミノプロピル−メタクリレート、N.N−ジメチルアミノプロピル−アクリレート、第三アミンを有するアクリルアミド、例えばN,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルアクリルアミド、N,N−ジメチルアミノプロピルメタクリルアミド、N,N−ジメチルアミノエチルメタクリルアミドなどがある。第三アミンを有するモノマーが用いられるとき、それらは酸で中和され、水に溶解される。前記モノマーは、公知の方法によって四級化されてもよい。
カチオン性エマルションまたは分散ポリマーが固着剤として使用されてもよい。これらは、前の段落で言及されたような重合性モノマーから製造されてもよい。
多価金属カチオンが固着剤として使用されてもよい。「多価」は、2以上の酸化数を示し、元素「Z」については、一般的にZ2+、Z3+、Z4+等として説明される。簡単にするために、多価カチオンは、本明細書中で「Z」と称されてもよい。多価カチオンは好ましくは、水性インクビヒクルに可溶性であり、好ましくは実質的にイオン化された状態で存在する。多価カチオンは、それらが遊離しており、固着されている着色剤と相互作用するために有効である形であるのがよい。
には、以下の元素:Mg、Ca、Sr、Ba、Sc、Y、La、Ti、Zr、V、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ni、Pd、Pt、Cu、Au、Zn、Al、Ga、In、Sb、Bi、Ge、Sn、Pbの多価カチオンなどがあるがそれらに限定されない。元素Ca、Mg、Zn、CuおよびAlの多価カチオンが好ましい。特定の状況において必要とされる有効量は変化する場合があり、若干の調節が一般に必要である。
固着剤として有用である場合があるカチオン性物質の他の例には、第一、第二または第三アミン塩化合物、例えばラウリルアミンまたはステアリルアミンの塩酸塩または酢酸塩、ホスホニウム塩、スルホニウム塩、第四アンモニウム塩などのアンモニウム塩、例えばラウリルトリメチルアンモニウムクロリドまたはベンジルトリブチルアンモニウムクロリドの他、ピリジウム塩化合物、例えばセチルピリジニウムクロリドまたはセチルピリジニウムブロミド、およびアルソニウム塩などがある。アンモニウム、ホスホニウムおよびアルソニウム塩は一、二、三または四置換されるかまたはそれらの混合物であってもよい。
例えば、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムブロミド、セチルトリメチルピリジニウムクロリド等の四級化アンモニウムまたはピリジニウム界面活性剤などのカチオン性界面活性剤を固着剤として用いてもよい。
特定のpH範囲でカチオン性である両性界面活性剤もまた、用いられてもよい。この場合、液体組成物のpHは、界面活性剤の等電点未満に調節されなければならない。本発明の実施において有用である双性イオン界面活性剤の例には、N,N−ジメチル−N−テトラデシルアミンオキシド(NTAO)、N,N−ジメチルN−ヘキサデシルアミンオキシド(NHAO)および関連アミンオキシド化合物などがある。別の実施例はN−ドデシル−N,N−ジメチルグリシンである。さらに他の例には、ホスフェート、ホスフィット、ホスホネート、レシチンなどの他、ホスホミエリンなどのホスホネートエステルがある。
アニオン性ポリマーが固着剤として使用されてもよい。アニオン性ポリマーは、水可溶性ポリマー、または分散ポリマーであってもよい。好ましい水可溶性アニオン性ポリマーの例は、アクリル酸またはメタクリル酸のランダムおよびブロックコポリマー、スチレンおよびアクリレートエーテル、例えばメチルアクリレート、ブチルアクリレート、ヘキシルアクリレート、メチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレート、エチルトリエチレングリコールメタクリレートおよびそれらの誘導体である。コポリマーはくし型または星型ポリマーとして構造化されてもよく、またはランダムに分岐状であってもよい。あるいは前記ポリマーは、スチレンおよび/またはマレイン酸無水物の加水分解コポリマーであってもよい。
前記酸含有ポリマーは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、アンモニアまたはアミンなどのアルカリを添加することによって塩の形に部分的に変化されなければならない。
前記アニオン性ポリマーはまた、異なったアニオン性モノマーのコポリマー、またはアニオン性および非イオン性モノマーのコポリマーであってもよい。前記コポリマーは、ランダムまたは構造化、線状、グラフト化(くし型)または分岐状であってもよい。
アニオン性分散ポリマーは清澄剤(fining agents)として用いられてもよい。これらは、本明細書中で前述された重合性アニオンから製造されてもよい。
例えば、ドデシル硫酸ナトリウムおよびキシレンスルホン酸ナトリウムなどのアニオン性界面活性剤が固着剤として使用されてもよい。
特定のpH範囲内でアニオンである両性界面活性剤もまた、用いられてもよい。この場合、液体組成物のpHは、界面活性剤の等電点より高く調節されなければならない。有用である双性イオン界面活性剤の例は、前述されている。
(ビヒクル)
ビヒクルは好ましくは、水または水と少なくとも1つの水可溶性有機溶剤(補助溶剤)との混合物を意味する「水性ビヒクル」である。適した混合物の選択は、所望の表面張力および粘度、選択された着色剤、インクの乾燥時間、およびインクが印刷される基材のタイプなど、特定の適用の要求条件に依存する。選択されてもよい水可溶性有機溶剤の代表例は、米国特許公報(特許文献8)(その開示内容を、完全に記載するかのように全ての目的のために参照によって本願明細書に援用するものとする)に開示されている。
水と水可溶性溶剤との混合物が用いられる場合、水性ビヒクルは一般的に約30%〜約95%の水を含有し、残余(すなわち、約70%〜約5%)は水可溶性溶剤である。好ましい組成物は、水性ビヒクルの全重量に対して約60%〜約95%の水を含有する。
水性ビヒクルをベースとしたインクは、界面活性剤または浸透剤、例えばグリコールエーテルおよび1,2−アルカンジオールを含有することによって迅速に浸透させる(急速に乾燥させる)ことができる。グリコールエーテルには、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、ジエチレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、エチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、エチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、トリエチレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジエチレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、1−メチル−1−メトキシブタノール、プロピレングリコールモノ−t−ブチルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−イソ−プロピルエーテル、プロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−ブチルエーテル、ジプロピレングリコールモノ−n−プロピルエーテル、およびジプロピレングリコールモノ−イソプロピルエーテルなどがある。1,2−アルカンジオールは好ましくは、1,2−C4−6アルカンジオール、最も好ましくは1,2−ヘキサンジオールである。適した界面活性剤には、エトキシ化アセチレンジオール(例えばエア・プロダクツ(Air Products)製のサーフィノールズ(サーフィノール(Surfynol))(登録商標)シリーズ)、エトキシ化第一アルコール(例えばシェル(Shell))製のネオドール(Neodol)(登録商標)シリーズ)および第二アルコール(例えばユニオン・カーバイド(Union Carbide)製のタージトール(Tergitol)(登録商標)シリーズ)、スルホスクシネート(例えばサイテック(Cytec)製のエーロゾル(Aerosol)(登録商標)シリーズ)、オルガノシリコーン(例えばウィトコ(Witco)製のシルウエット(Silwet)(登録商標)シリーズ)およびフルオロ界面活性剤(例えば本願特許出願人のゾニル(Zonyl)(登録商標)シリーズ)などがある。
添加されたグリコールエーテルおよび1,2−アルカンジオールの量は適切に定量されなければならないが、一般的に、インクの全重量に対して約1〜約15重量%の範囲、より一般的に約2〜約10重量%の範囲である。界面活性剤は100、一般的にインクの全重量に対して約0.01〜約5%、好ましくは約0.2〜約2%の量で用いられてもよい。
(他の成分)
他の成分は、このような他の成分がインクの安定性および噴射適性を妨げない程度までインクジェットインク(着色またはフィクサー)に調合されてもよく、日常試験によって容易に確認できる。このような他の成分は、一般的な意味において本技術分野に公知である。
ポリマーをインクに添加して耐久性を改良してもよい。ポリマーはビヒクルに可溶性であるかまたは分散されてもよく(例えば「エマルションポリマー」または「ラテックス」)、イオン性または非イオン性であってもよい。ポリマーの有用なクラスにはには、アクリル誘導体、スチレン−アクリル誘導体およびポリウレタンなどがある。
殺生剤を用いて微生物の成長を抑制することができる。
金属イオン封鎖剤(またはキレート剤)、例えばエチレンジアミンテトラ酢酸(EDTA)、イミノ二酢酸(IDA)、エチレンジアミン−ジ(o−ヒドロキシフェニル酢酸)(EDDHA)、ニトリロ三酢酸(NTA)、ジヒドロキシエチルグリシン(DHEG)、トランス−1,2−シクロヘキサンジアミンテトラ酢酸(CyDTA)、デチレントリアミン−N,N,N’,N’’、N’’−ペンタ酢酸(DTPA)、およびグリコールエーテルジアミン−N,N,N’,N’−テトラ酢酸(GEDTA)、およびそれらの塩を含有することが、例えば、重金属不純物の有害な効果を除くために有利である場合がある。
(成分の比率)
上述の成分を配合して、概述したように、および当業者によって一般に認識されるように所望のインク性質を達成するために様々な比率および組合せにおいてインクを作製することができる。特定の最終用途にインクを最適にするために特定の実験が必要であることがあるが、このような最適化は一般に本技術分野の通常の技術の範囲内である。
例えば、インク中のビヒクルの量は、水性であるかまたは非水性であるかにかかわらず、一般的に、インクの全重量に対して約70%〜約99.8%、好ましくは約80%〜約99.8%の範囲である。
着色インクにおいて、着色剤は一般的に、全インクの約12重量%まで、より一般的に約0.1〜約9重量%の範囲の量で存在する。不溶性着色剤の安定化のために必要とされるとき、分散剤は着色剤の量に基づいたレベルで使用され、通常、重量比として表される。概して、分散剤は、約1:3〜約4:1の範囲の顔料対分散剤の重量比で使用される。
固着剤として可溶性ポリマー(カチオンまたはアニオン)を有するフィクサーインクについては、固着ポリマーは有利には、フィクサーインク組成物の最終重量に対して、少なくとも0.3%および好ましくは少なくとも約0.6%のレベルにおいて用いられる。上限は、粘度または他の物理的制限によって規定される。好ましい実施態様において、液体組成物の全重量に対して、約5%以下の可溶性ポリマーが液体組成物中に存在し、さらにより好ましくは約4%以下が存在する。
固着剤として多価の金属塩を有するフィクサーインクのために、塩は有利には、フィクサーインク組成物の最終重量に対して、約0.1〜10%の範囲およびより一般的に約1〜5%の範囲のレベルにおいて用いられる。
他の成分(添加剤)は、存在する場合、一般にインクの全重量に対して約15重量%未満を占める。界面活性剤は、添加されるとき、一般にインクの全重量に対して約0.2〜約3重量%の範囲である。ポリマー固着剤以外のポリマーが必要に応じて添加されてもよいが、一般に、インクの全重量に対して約15重量%未満である。
(インクの性質)
液滴速度、液滴の分離長さ、液滴サイズおよび流れ安定性は、表面張力およびインクの粘度によって非常に影響を与えられる。インクジェットインクは一般的に、25℃において約20ダイン/cm〜約70ダイン/cmの範囲の表面張力を有する。粘度は25℃において最高30cPであってもよいが、一般的にいくらかもっと低い。インクは、物理的性質が吐出条件およびプリントヘッド設計に調整されている。インクは、インクジェット装置内でかなりの程度まで詰まらないように長時間のすぐれた貯蔵安定性を有するのがよい。さらに、インクは、それが接触するインクジェット印刷デバイスの一部を腐蝕しないのがよく、それが本質的に無臭および無毒性であるのがよい。
いずれの特定の粘度範囲またはプリントヘッドにも限定されないが、本発明によって予想される適用は一般により低粘度のインクを必要とする。従ってインクの(25℃においての)粘度は約7cps未満、約5cps未満、および約3.5cps未満であるのがよい。
(インクセット)
用語「インクセット」は、インクジェットプリンタが噴射するために備えている全ての流体を指す。これらの流体は、全ての着色インクおよび全てのフィクサーインクを包含する。例えば、着色およびフィクサーインクの全ての後に適用される耐久性または光沢増強成分を含有する付加的な無色のインク(「トップコート」)など、他のインク(または流体)もまた、印刷画像の耐磨耗性および/または光沢を増加させるために存在してもよい。
インクセットは好ましくは、少なくとも3つの着色インク(シアン、マゼンタおよびイエロー−CMY)を含有し、好ましくは少なくとも4つの着色インク(黒色−K)を含有する。インクセットの着色インクの各々は、染料および/または顔料系であってもよい。
(装置)
別の態様において、本発明は、規定された本発明の方法によってインクを供給するように構成された固定アレイプリントヘッドを有するインクジェットプリンタに関する。1つのこのような構成は図1に示される。
図1を参照して、基材2の幅にわたるプリントヘッド1が示される。基材2は、「Y」方向にプリントヘッド1を通過する。印刷後にY方向は、「下領域」と称され、印刷前に「上領域」と称される。プリントヘッド1のノズル3は、印刷領域の少なくともマージンまでX方向に延在する。マージンの程度は、選択の問題である。
図1を参照して、簡単にするために、ノズル配置の拡大図が示される(縮尺通りではない)。D1、D2およびD3と呼ばれるノズル3の系列は、3つの異なった染料インクを噴射するためのノズルを示す。ノズル系列F1は、フィクサーを噴射するノズルを示し、ノズル系列P1は、顔料を噴射するノズルを示す。この配置は、例えば、4色インクセットのためのノズル配置を表すことができ、ここで3つの染料インクはシアン、マゼンタおよび黄色であり、顔料インクは黒色であり、フィクサーインクは無色であり、3つの染料インクと顔料インクとを固着する。従って、F1ノズルは、染料の上に噴射するために(重ね刷り)染料ノズルD1、D2およびD3の下領域に配置され、顔料の下に噴射するために(下刷り)顔料ノズルP1の上領域に配置される。図1のノズル構成は、ノズル系列が上領域から下領域方向に考えられるとき、D1−D2−D3−F1−P1として略記することができる。
使用される特定のインクセットに応じて、様々なプリントヘッド構成は、規定された上領域/下領域ノズル配置を満足することができる。例えば、全ての着色インクが染料である(D1〜D4)4色インクセットのための別の実施態様は、プリントヘッド構成D1−D2−D3−D4−F1(前と同じ記法を用いる)である。全ての着色剤が染料である拡大着色剤セットはあり得るが(例えば、シアン、マゼンタ、黄色、黒色、赤色および青色を含む染料セット、D1〜D6)、ここでノズルは、D1−D2−D3−D4−D5−D6−F1に構成される。このセットにおいての黒色染料インクは、構成がD1−D2−D3−D4−D5−F1−P1であるように顔料の黒色(P1)と取り替えられてもよい。3色染料セットと顔料の黒色とのノズル配置がD1−D2−D3−F1−F2−P1となるために、染料のためにF1および顔料のためにF2、2つの異なったフィクサーがあってもよい。あるいは、この同じセットがF2−D1−D2−D3−F1−P1、またはD1−D2−D3−F2−P1−F1、またはF2−D1−D2−D3−P1−F1に構成されてもよい。これらの構成の全てが、染料フィクサーノズルを染料インクノズルの下領域に置き、染料インクがフィクサーで重ね刷りされることを制御する配置、顔料フィクサーノズル(存在する場合)を顔料インクノズルの上領域に置き、顔料インクがフィクサーで下刷りされることを制御する配置を維持する。
基材の送り方向に垂直に延在する、図1のノズルが示されるが、このようである必要はない。垂直から傾斜してプリントヘッドを構成することが有利である場合がある。このような角度をつけられた構成は、より高いdpiを可能にすることがある。また、プリントヘッドは、単体構造である必要はなく、例えば、一緒に配置された(「タイル張りされた」)小さなプリントヘッドの系列であってもよい。さらに、与えられた色のノズルは直線の列である必要はなく、いずれかの適した配置、例えば、或る種の互い違いにされた配置であってもよい。(特許文献11)には、互い違いにされた、タイル張りされたプリントヘッドからなる固定アレイのいくつかの実施態様が説明されており、米国特許公報(特許文献12)には、互い違いにされた、タイル張りされた傾斜プリントヘッドからなる固定アレイが説明されている(この公開文献の両方の開示内容を、完全に記載するかのように全ての目的のために参照によって本願明細書に援用するものとする)。
全てのフィクサーおよび着色インクのためのノズルの系列は、緊密に一緒に充填される必要はない。色およびフィクサーのいずれかまたは全てが、いずれかの他の色またはフィクサーから(図1のY方向に)いくらか分離されてもよい。しかしながら、好ましい実施態様において、ノズルの全てが、代表的なページ(A4紙またはレターサイズ紙など)の長さの範囲内であるようにY方向に制限される。言い換えると、最上領域と最下領域ノズルとが基材の送り方向において約11インチ以下、離れている。本発明の方法に関して、ノズルの間隔は、別の態様において基材の送り速度によって制限され、前記方法によって規定された着色インクとフィクサーとの適用の間の限られた時間間隔が満たされる。
図2を参照して、プリントヘッドアレイ5が、一緒にタイル張りされたモジュール(例えば、6および7)の互い違いにされたネットワークにノズル(例えば、8および9)を含む実施態様が示されている。この場合、アレイは8つのモジュールからなり、そのうちの2つは、モジュール6およびモジュール7と記載されている。各モジュールは、塗りつぶされたまたは塗りつぶされていない丸によって表わされたノズルの4つの列を有する。塗りつぶされた丸は染料インクノズルであり(例えば8)、塗りつぶされていない丸はフィクサーインクノズルである(例えば、9)。示されたノズル配置は、単一染料インクと単一フィクサーインクとを表わすが、説明された概念を任意の数の着色およびフィクサーインクにも容易に適用することができる。
さらに図2に関して、ノズルの規定された上領域/下領域の関係が示される。示唆したように、プリントヘッドアレイ5は、複数の離隔されたモジュール(例えば、6および7)に複数のノズルを含有する。基材(示されない)の同じ部分の上に印刷するために「Y」(基材の送り)方向に整列されているノズルを意味する、「相応するノズル」(点線10)を参照する。モジュール6のフィクサーノズルよりもY方向にさらに下方にあるモジュール7の染料ノズルがあるけれども、モジュール7の染料ノズルは、モジュール6のフィクサーノズルに「相応」せず、(Y方向に送られた)基材の同じ部分の上に噴射することができない。反対に、モジュール7の全てのフィクサーノズルは、相応する染料ノズルを有する。
(基材を移動させるための手段)
印刷される基材を印刷領域に通過させるための手段は、いずれの公知の手段、およびそれに対する同等物であってもよい。インクジェットプリンタ以外のプリンタを含めて、プリンタ内の基材操作手段は一般に本技術分野に公知であり、多数の商用の例が存在する。
本発明は、1回の通過で好ましくは全ての印刷を達成するページ幅アレイに関するとき、好ましくは基材操作手段、および一切の対応する電子制御装置は、1回でおよび1回だけで基材を印刷領域に通過させるように設計される。
(顔料分散系1の調製)
カーボンブラック(デグサ(Degussa)製のFW−18、表面積260m/g)を、(特許文献7)に記載された方法によってオゾンで酸化した。回収後に、水に溶かした自己分散型カーボンブラック顔料の17重量パーセントの分散系が粘度6.4cps(25℃)で得られた。中央粒度は90nmであり、酸価(官能基化度(degree of functionalization))は2.8μmol/m2未満であった。
(インクの調製)
2つのインクを表1に示された成分で調合した。インクAは、シアン染料DB199を3%で含有した。インクBは、カーボンブラック顔料分散系を含有した。成分は、インクの全重量の重量パーセントである。
Figure 2007520372
サーフィノール(Surfynol)(登録商標)465は、エア・プロダクツ・コーポレーション(Air Products Corporation)製の界面活性剤である。
(フィクサー流体の調製)
フィクサー流体は、以下の処方によって成分を一緒に混合することによって調製された。
Figure 2007520372
ポリエチレンイミン(PEI)は、BASF製のルパゾル(Lupasol)(登録商標)FSであった。プロキセル(Proxel)(登録商標)GXLは、アヴェシア・コーポレーション(Avecia Corporation)製の殺生剤である。タージトール(Tergitol)(登録商標)15−S−7は、ニアセット・コーポレーション(Niacet Corporation)製の界面活性剤である。
(印刷)
インクの印刷は、基材が取り付けられる回転ドラムの上の固定位置に設けられた2つのエプソン(Epson)850ピエゾインクジェットプリントヘッドからなる印刷装置で行なわれた。2つのプリントヘッドを整列して基材の同じ領域の上に印刷し、それらの間に固定間隙があり、2つの流体の印刷の間の時間間隔は、所望の間隔を提供するために必要とされる時に変えることができるドラム速度によって制御された。プリントヘッドは約1cm幅であり、同じ幅のストライプを生じた。ピエゾ素子駆動信号を変えることによって液滴サイズを変化させることができる。インクとフィクサー流体の印刷の間の時間間隔は、特に記載しない限り、概して50ミリセカンド(ms)であった。必要な場合、ドラム方向を逆にし、2つの流体の印刷の順序を変えた。
(基材)
全ての印刷試験において用いられた基材は、ゼロックス(Xerox)4024(X4024)普通紙であった。
(光学濃度の測定)
ODおよび彩度をグレイタグ・マクベス・スペクトロアイ(Greytag−Macbeth SpectroEye)(スイス、レーゲンスドルフのグレイタグ・マクベスAG(Greytag−Macbeth AG,Regensdorf,Switzerland))を用いて測定した。
(水堅牢度の測定)
印刷の水堅牢度を測定するために、基材を垂直に対して45度の角度に保持して、印刷された領域の上に2mLの脱イオン水を滴らせ、水をラインに垂直な方向に重力によってパターンの上に流れさせた。印刷が行なわれた10秒後に水を適用した。水堅牢度を以下の尺度によって目視検査した。
(A)着色剤の移動がない(良好)
(B)着色剤のわずかな移動(可)
(C)着色剤の著しい移動(好ましくない)
(汚れの測定)
汚れは、蛍光ペンで印刷ストライプに交差して2つのストロークを重ね合わせることによって試験された。適した蛍光ペンは、例えば、エイブリィ・デニソン・コーポレーション(Avery Dennison Corporation)製の商標ハイ・ライター(Hi−Liter)(登録商標)ハイライティング・マーカー(Highlighting Marker)およびハイ・ライター(登録商標)蛍光マーカー(Fluorescent Marker)として入手可能である。この試験は、印刷した1分および10分後に試験パターンの異なった部分で繰り返された。ストライプは、以下の尺度による目視検査によって汚れ堅牢度について評価された。
(A)着色剤の移動がない(良好)
(B)着色剤のわずかな移動(可)
(C)着色剤の著しい移動(好ましくない)
(重ね刷りおよび下刷りされたフィクサー)
以下の表の結果は、重ね刷りの利点を示す。両方の場合のインクとフィクサーとの間の時間間隔は50msであった。
Figure 2007520372
染料系インクをフィクサーで重ね刷りすることによって、下刷りよりも高い光学濃度および彩度を生じる。また、染料系インクをフィクサーで重ね刷りすることによって、改良された水堅牢度および耐汚れ性の両方をもたらす。
(時間間隔の効果)
インクAは、異なった時間間隔においてフィクサーで下刷りされた。光学濃度の結果を以下の表に記載する。
Figure 2007520372
フィクサーと染料との適用の間の時間間隔が減少するとき、ODの低下は顕著になる。おそらく、時間間隔が短くなると、フィクサービヒクルの蒸発が少なくなり、染料の浸透を大きくし、従ってODを減少させた。しかしながら、本発明はいずれの特定の理論によっても縛られない。
(顔料インクの固着)
Figure 2007520372
これらの結果は、染料系インクと異なり、顔料系インクをフィクサーで下刷りすることによってODを増加させることを示す。顔料をフィクサーで重ね刷りすることによって、おそらく堅牢度の性質をまだ改良するが、ODには、よくてもわずかしか有利な効果を与えない。
プリントヘッドのノズル配置の拡大図を示す(縮尺通りではない)。 プリントヘッドアレイを示し、ここでノズルが、一緒にタイル張りされたモジュールの互い違いにされたネットワークである。

Claims (13)

  1. 基材上にインクジェット印刷する方法であって、
    (a)所定の位置に固定されているプリントヘッドアレイを備えた、デジタルデータ信号に応答するインクジェットプリンタを提供する工程と、
    (b)前記プリンタに基材を装填する工程と、
    (c)前記プリンタにインクジェットインクセットを装填する工程と、
    (d)前記デジタルデータ信号に応答して前記基材を前記プリントヘッドアレイに通過させて前記インクジェットインクセットを用いて前記基材上に印刷する工程と、を含み、
    前記インクジェットインクセットが、(i)第1の染料と第1のビヒクルとを含む第1の着色染料インクと、(ii)前記第1の着色染料インクのための第1の固着剤と第2のビヒクルとを含む第1のフィクサーインク(fixer ink)とを含み、前記第1のフィクサーインクが前記第1の染料インクの上に約125ms未満の時間間隔の範囲内に適用されるように前記第1の染料インクおよび前記第1のフィクサーインクの両方が、順次に、前記基材上に実質的に同じ位置に適用されることを特徴とする、方法。
  2. 前記第1および第2のビヒクルが水性ビヒクルであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  3. 前記インクセットが、少なくとも2つの他の着色染料インクを含み、前記少なくとも2つの他の着色インクが、
    (iii)第2の染料と第3のビヒクルとを含む第2の着色染料インクと、
    (iv)第3の染料と第4のビヒクルとを含む第3の着色染料インクと、を含み、
    前記第1、第2および第3の着色染料インクの各々が異なって着色され、任意の順および任意の組合せにおいて適用された前記第1、第2および第3の着色染料インクが、約125ms未満の時間間隔の範囲内に前記第1のフィクサーインクで重ね刷りされることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  4. 前記第1、第2、第3および第4のビヒクルが水性ビヒクルであることを特徴とする、請求項3に記載の方法。
  5. 前記インクセットが、第1の顔料と第5のビヒクルとを含む第1の着色顔料インクをさらに含み、前記第1の着色顔料インクが、約125ms以下の時間間隔の範囲内に前記第1のフィクサーインクで下刷りされることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  6. 前記インクセットが、第1の顔料と第5のビヒクルとを含む第1の着色顔料インクと、前記第1の着色顔料インクのための第2の固着剤と第6のビヒクルとを含む第2のフィクサーインクとをさらに含み、前記第1の着色顔料インクが、約125ms以下の時間間隔の範囲内に前記第2のフィクサーインクで下刷りされることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  7. 前記プリントヘッドアレイが、約1〜約10pLの範囲の体積を有するインクの液滴を吐出することを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  8. 前記プリントヘッドアレイが、約1〜約5pLの範囲の体積を有するインクの液滴を吐出することを特徴とする、請求項7に記載の方法。
  9. 前記プリントヘッドアレイが、約1〜約2pLの範囲の体積を有するインクの液滴を吐出することを特徴とする、請求項8に記載の方法。
  10. 前記着色インクと前記フィクサーインクとの間の時間間隔が約0.1〜約50msの範囲であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
  11. デジタルデータ信号に応答して印刷するインクジェットプリンタであって、
    (a)所定の位置に固定されているプリントヘッドアレイと、
    (b)印刷される基材を前記プリントヘッドアレイに通過させるための手段と、を含み、前記プリントヘッドアレイが、第1の着色染料インクと流体接続している第1の系列のノズルと、前記第1の着色染料インクを固着するための第1のフィクサーインクと流体接続している第2の系列のノズルとを備え、前記第2の系列のノズルが、前記第1の系列のノズルに対して下領域の位置にあることを特徴とする、インクジェットプリンタ。
  12. 前記プリントヘッドアレイが、第1の顔料インクと流体接続している第3の系列のノズルをさらに含み、前記第2の系列のノズルが、前記第3の系列のノズルに対して上領域の位置にあることを特徴とする、請求項11に記載のインクジェットプリンタ。
  13. 前記プリントヘッドアレイが、第1の顔料インクと流体接続している第3の系列のノズルと、前記第1の顔料インクを固着するための第2のフィクサーインクと流体接続している第4の系列のノズルとをさらに含み、前記第4の系列のノズルが、前記第3の系列のノズルに対して上領域の位置にあることを特徴とする、請求項11に記載のインクジェットプリンタ。
JP2006547277A 2003-12-29 2004-12-21 インクジェット印刷方法および装置 Pending JP2007520372A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US53306803P 2003-12-29 2003-12-29
PCT/US2004/042987 WO2005065953A1 (en) 2003-12-29 2004-12-21 Inkjet printing method and apparatus

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007520372A true JP2007520372A (ja) 2007-07-26
JP2007520372A5 JP2007520372A5 (ja) 2008-01-10

Family

ID=34748849

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006547277A Pending JP2007520372A (ja) 2003-12-29 2004-12-21 インクジェット印刷方法および装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US7682012B2 (ja)
EP (1) EP1699636A1 (ja)
JP (1) JP2007520372A (ja)
WO (1) WO2005065953A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015014006A (ja) * 2014-09-19 2015-01-22 セイコーエプソン株式会社 インクセットおよびそのインクセットを用いたインクジェット記録方法
US9120932B2 (en) 2010-09-28 2015-09-01 Seiko Epson Corporation Ink set and ink jet recording method using the ink set

Families Citing this family (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4563714B2 (ja) * 2004-04-08 2010-10-13 理想科学工業株式会社 非水系インクジェットインク
US7744205B2 (en) * 2006-03-17 2010-06-29 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Solvent/latex binder system for heated inkjet printing
JP2007260984A (ja) * 2006-03-27 2007-10-11 Fujifilm Corp 画像記録方法及び画像記録装置
US8215736B2 (en) * 2007-02-27 2012-07-10 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printhead diagnostic plot
GB2448695B (en) * 2007-04-23 2012-07-11 Inca Digital Printers Ltd Large-scale inkjet printer
US20110216125A1 (en) * 2008-12-10 2011-09-08 E. I. Du Pont De Nemours And Company Yellow pigment dispersion
CA2831368C (en) * 2011-03-29 2014-12-16 Dai Nippon Printing Co., Ltd. Inkjet recording method and ink set for inkjet recording
WO2013050080A1 (en) * 2011-10-06 2013-04-11 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Printing systems and printing methods
US8783842B2 (en) * 2012-09-14 2014-07-22 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Methods and systems for printing on non-porous media
WO2014056950A1 (en) 2012-10-09 2014-04-17 Zamtec Ltd Method of high-speed printing for improving optical density in pigment-based inks
CN105378003B (zh) * 2013-08-14 2019-03-29 惠普发展公司,有限责任合伙企业 喷墨油墨组
EP2865528B1 (en) 2013-10-22 2018-01-31 Agfa Nv Manufacturing of decorative surfaces by inkjet
BR112020024318A2 (pt) 2018-07-05 2021-02-23 Tetra Laval Holdings & Finance Sa sistema de marcação por ablação a laser para prover uma imagem a uma folha contínua de material de acondicionamento, dispositivo de marcação, e, método para prover uma imagem a uma folha contínua de material de acondicionamento
WO2022046057A1 (en) * 2020-08-27 2022-03-03 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Pre-treatment fluid application in printing systems

Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08281931A (ja) * 1995-02-13 1996-10-29 Canon Inc インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
JPH09300665A (ja) * 1996-05-17 1997-11-25 Canon Inc インクジェットプリント方法およびインクジェットプリント装置
JPH10226057A (ja) * 1997-02-17 1998-08-25 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH10338831A (ja) * 1997-06-05 1998-12-22 Canon Inc 画像形成方法
JPH11115303A (ja) * 1997-10-16 1999-04-27 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法
JP2000190479A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Canon Inc インクプリント方法およびインクプリント装置
JP2000313830A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Fuji Xerox Co Ltd インクセット及びインクジェット記録方法
JP2002321349A (ja) * 2001-04-26 2002-11-05 Canon Inc インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2003246949A (ja) * 2002-02-26 2003-09-05 Brother Ind Ltd インクジェット記録用水性インクセット
JP2003276221A (ja) * 2003-04-25 2003-09-30 Sharp Corp インクジェットプリンタ

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5085698A (en) * 1990-04-11 1992-02-04 E. I. Du Pont De Nemours And Company Aqueous pigmented inks for ink jet printers
US5231131A (en) * 1991-12-24 1993-07-27 E. I. Du Pont De Nemours And Company Aqueous graft copolymer pigment dispersants
EP0556649B1 (en) 1992-02-20 1999-06-23 E.I. Du Pont De Nemours & Company Incorporated Aqueous dispersions containing ABC triblock polymer dispersants
US6852156B2 (en) 2000-06-05 2005-02-08 E.I. Du Pont De Nemours And Company Self-dispersing pigment and process of making and use of same
US5746818A (en) * 1995-08-31 1998-05-05 Seiko Epson Corporation Pigment ink composition capable of forming image having no significant bleeding or feathering
DE69618426T2 (de) * 1995-11-02 2002-06-06 Seiko Epson Corp Tintenzusammensetzung, die eine gute Wiedergabe der Schwarzfabre erlaubt, und Tintenstrahl-Aufzeichnungsverfahren unter Verwendung derselben
US5723179A (en) * 1997-01-13 1998-03-03 Xerox Corporation Method and composition for obtaining waterfast images from ink jet inks
US6588882B2 (en) * 1997-07-15 2003-07-08 Silverbrook Research Pty Ltd Inkjet printheads
AUPP922299A0 (en) 1999-03-16 1999-04-15 Silverbrook Research Pty Ltd An image creation method and apparatus (macro 01)
AUPP922399A0 (en) * 1999-03-16 1999-04-15 Silverbrook Research Pty Ltd A method and apparatus (ij46p2)
US6442555B1 (en) * 1999-10-26 2002-08-27 Hewlett-Packard Company Automatic categorization of documents using document signatures
US6417347B1 (en) * 2000-08-24 2002-07-09 Scimed Life Systems, Inc. High yield S-nitrosylation process
GB2366461B (en) * 2000-08-31 2004-06-23 Element 14 Inc Switched supply for operational amplifier
JP3927851B2 (ja) * 2001-05-09 2007-06-13 キヤノン株式会社 インクジェット記録方法、インクジェット記録装置、記録物の製造方法
US6443568B1 (en) * 2001-06-29 2002-09-03 Hewlett-Packard Company Printing strategy for improved image quality and durability
US6652088B1 (en) * 2002-05-13 2003-11-25 Creo Srl High throughput inkjet printing system
US6767073B2 (en) 2002-05-14 2004-07-27 Wellspring Trust High-speed, high-resolution color printing apparatus and method
GB2391306B (en) * 2002-07-30 2006-02-01 Hewlett Packard Co Detecting fixer in hardcopy apparatus

Patent Citations (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08281931A (ja) * 1995-02-13 1996-10-29 Canon Inc インクジェットプリント装置およびインクジェットプリント方法
JPH09300665A (ja) * 1996-05-17 1997-11-25 Canon Inc インクジェットプリント方法およびインクジェットプリント装置
JPH10226057A (ja) * 1997-02-17 1998-08-25 Canon Inc インクジェット記録装置
JPH10338831A (ja) * 1997-06-05 1998-12-22 Canon Inc 画像形成方法
JPH11115303A (ja) * 1997-10-16 1999-04-27 Seiko Epson Corp インクジェット記録方法
JP2000190479A (ja) * 1998-12-25 2000-07-11 Canon Inc インクプリント方法およびインクプリント装置
JP2000313830A (ja) * 1999-04-28 2000-11-14 Fuji Xerox Co Ltd インクセット及びインクジェット記録方法
JP2002321349A (ja) * 2001-04-26 2002-11-05 Canon Inc インクジェット記録方法およびインクジェット記録装置
JP2003246949A (ja) * 2002-02-26 2003-09-05 Brother Ind Ltd インクジェット記録用水性インクセット
JP2003276221A (ja) * 2003-04-25 2003-09-30 Sharp Corp インクジェットプリンタ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9120932B2 (en) 2010-09-28 2015-09-01 Seiko Epson Corporation Ink set and ink jet recording method using the ink set
JP2015014006A (ja) * 2014-09-19 2015-01-22 セイコーエプソン株式会社 インクセットおよびそのインクセットを用いたインクジェット記録方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP1699636A1 (en) 2006-09-13
WO2005065953A1 (en) 2005-07-21
US20050140763A1 (en) 2005-06-30
US7682012B2 (en) 2010-03-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0952196B1 (en) Ink-jet printing system for improved print quality
US6494569B2 (en) Ink-jet printing method
US6387168B1 (en) Ink, ink container, ink set, ink-jet printing apparatus and ink-jet printing process
US20040201658A1 (en) Inkjet ink set and method of using same
US6557991B2 (en) Ink jet recording apparatus and printing method thereof
US6527385B2 (en) Method for ink-jet printing
JP2007520372A (ja) インクジェット印刷方法および装置
JP3618825B2 (ja) 液体組成物、インクセット、画像形成方法、画像形成装置及びブリーディングの低減方法
US20060170746A1 (en) Inkjet ink set
US6435677B1 (en) Ink-jet printing apparatus and ink-jet printing process using the same
JP2007145928A (ja) インクジェット用インク、インクジェット用インクの製造方法、インクジェットプリンタ、及びそれを用いたインクジェット記録方法
JP3689444B2 (ja) 液体組成物、インクセット及びこれを用いた画像形成方法と装置
US6533406B2 (en) Liquid composition, ink set for ink-jet recording, ink-jet recording process, recording unit and ink-jet recording apparatus
JP3673582B2 (ja) 黒色顔料インク、インクセット、インクジェット記録方法、記録ユニット、インクカートリッジ、インクジェット記録装置及びブリード抑制方法
JP2012016954A (ja) インクジェットインク印刷方法
US7226157B2 (en) Ink-jet recording process
US9988540B2 (en) Aqueous particle-free color inkjet ink composition
WO2008033322A1 (en) Inkjet ink
US20040257417A1 (en) Inkjet printing method
JPH11314354A (ja) 画像形成方法
JPH10337861A (ja) 画像形成方法
JP2011526225A (ja) インクジェットセット

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20071116

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20071116

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100319

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100618

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100917

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20110304