JP2007518014A - 内燃機関用フィルタ - Google Patents
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Abstract
取り外し可能なカバーによって閉鎖され、ケーシングの内部空間を、濾過すべき液体用通路の室と濾過された液体用通路の室との二つの室(21,22)に分割するドーナツ型フィルタカートリッジ(3)を収容するケーシング(2)を備え、カバーのケーシングに面する領域が、スナップ連結システムによって、カートリッジの対向する端部に連結され、前記スナップ連結システムが、カバーとカートリッジに各々結合される二つの補完部材(10,111)を備え、前記二つの補完部材(10,111)が、前記カートリッジを軸方向にスライドさせることによって連結することができ、前記カートリッジを所定の角度回転させることによって相互に解放することができ、前記スナップ連結システムのカートリッジに結合される部分が、カートリッジの中央区画内に位置し、スナップ連結システムのカバーに結合される部分が、前記カートリッジに結合される部分に挿入でき、かつ、その部分に連結でき、カバーの直ぐ近くでカートリッジの対向する端部を保持するように寸法決めされ、かつ形作られている内燃機関の液体用フィルタ。
【選択図】 図1
【選択図】 図1
Description
本発明は、全体的に一般的な意味では内燃機関に関し、より詳細には、前記内燃機関に用いられるべき石油燃料やディーゼル燃料のような液体用のフィルタに関する。
より具体的には、本発明は、この出願と同一の出願人によるイタリア特許出願RE2001A000065のフィルタの改良に関する。
前記特許出願に記載されているフィルタは、概ねカップ型のケーシングを備え、該ケーシングは、取り外し可能なカバーによって閉鎖され、かつ、使い捨ての筒状フィルタカートリッジを収容する。
前記カートリッジは、カップ型ケーシングの内部空間を二つの室に分割する。その一方の室は、濾過されるべき液体用の導入管に接続され、他方の室は濾過された液体用の排出管に接続される。
カートリッジは、詳細な説明を必要としないスナップ連結システムによって、シールされる方法で、カバーの内側領域に取り外し可能に固定される。このシステムが、カバーの内面、即ち、カートリッジの対向する端面を超えて伸びる第一係合手段と、前記第一係合手段に適合し、前記カートリッジの対向する端面、即ち、カバーの内面を超えて伸びる第二係合手段とを備え、前記第一及び第二係合手段が、カバーとカートリッジとを相互に軸方向にスライドさせることによって相互に連結され、カバーとカートリッジとを相互に所定の角度回転させることによって開放されることが十分に留意される。
前記スナップ連結システムの他の詳細については、前記した特許出願が参照されるべきである。
この公知のフィルタには、スナップ連結システムの構成要素の配置が突出し、前記構成要素が、フィルタを超えてカップ型ケーシングの長さの一部分を占有するという問題がある。
このために、フィルタの濾過容量が、前記連結システムのない場合における同一のカップ型ケーシングの濾過容量より小さくなり、連結システムがなければ、カップ型ケーシングにさらに長いフィルタを収容することが可能になる。
さらに、最初に述べた公知技術では、スナップ連結システムと、濾過されるべき液体の通路を濾過した液体の通路から十分に分離するためのシールとを連携させるために、比較的複雑で、従って比較的信頼できない構成を使用する必要がある。
本発明の主たる目的は、前記した問題点を解決することにある。
本発明の他の目的は、前記した目的を、外形寸法が小さく、簡単で、合理的で、信頼性があり、かつ、低コストな構成で達成することにある。
前記した目的は、特許請求の範囲に示した特徴を有するフィルタによって達成される。
全体的に一般的な意味では、本発明に係るフィルタは、カバーとカートリッジとの間のスナップ連結システムを備え、前記システムは、一度係合するとカートリッジを貫通する中心区画内に実質的に完全に収容され、カバーの直ぐ近くにカートリッジをロックして維持するような形状にされ、かつ寸法決めされる。
このようにして、スナップ連結システムの長手方向の広がりは、カートリッジ内に実質的に収容され、その結果、従来技術で許容されるカートリッジより長いカートリッジをフィルタの外側ケーシングに適用することができ、濾過特性の観点から見て明らかな利点を有する。
さらに、前記した解決手段によれば、スナップ連結システムをシールするための構成は以下に説明するように、極めて簡単化される。
本発明の特徴及び構成上の効果は、非限定的な実施の形態として特定の好ましい実施の形態が示された添付図面の図を参照してなされた以下の説明により、より明確になる。
図面、特に図1には、内燃機関に設置されるべき、例えば、石油燃料やディーゼル燃料の液体用フィルタに関する。
図1及び図2において全体を符号1で示すフィルタは、アウターケーシング2を備えている。このアウターケーシング2には、使い捨てフィルタカートリッジ3が収容されており、アウターケーシング2はカバー4によって閉鎖されている。
ケーシング2は、全体としてカップ状に形成されている。また、カートリッジ3はドーナツ型であり、その外径はカップ型のケーシング2の内径より小さい。
このように、カップ型ケーシング2の内部空間は、カップ型ケーシング2とカートリッジ3との間に位置する外側環状室21(図1及び図2参照)と、カートリッジ3を貫通する長手方向中心区画によって形成される内側円筒状室22とに分割されている。
濾過されるべき液体用の導入管(図示せず)は外側環状室21に開口しており、内側円筒状室22は、カバー4に設けられた濾過された液体用の排出管5に連通している。
カバー4は、カップ型ケーシング2の口部の外側に設けられたネジ山付きカラー7にねじ込まれるリングナット6によってカップ型ケーシング2に接続されている。環状シールガスケットは、カバー4とカラー7との間に差し込まれる。
カートリッジ3は、図示しない円形ベースリングと図1及び図2に符号9で示される円形ヘッドリングを備え、円形ヘッドリング9によって環状本体、即ち、ブッシュ10が結合されている。
図3及び図4に示すように、ブッシュ10は、上側環状部分100と下側環状部分101とを備え、これらは、実質的に同じ長さであるが、外径が異なり、下側環状部分101の方が直径が小さい。
下側環状部分101は、カートリッジ3の中心区画の上側部分に、精密に適合するように実質的に挿入され(図1及び図2参照)、上側環状部分100のベースに設けられた円周状の水平な凸部102にリング9の内側環状縁部を載せることによって、軸方向及び径方向の両方向にその場でロックされる(図1及び図2参照)ようにされている。
前記上側環状部分100の前記水平凸部102の上には、環状ガスケット12の台座として機能する円周状の外周溝103が設けられている(図1及び図2参照)。
図3及び図4に示すように、下側環状部分101の自由端には、等間隔な角度の矩形凹部104が円周上に連続して設けられている。この実施例では、全部で二つの矩形凹部が設けられている。
各凹部104の一方の側部には小さな内側凸部105が設けられており、これに対して、反対側の側部は厚みが減少している。
前記厚みが減少した側部は、扁平湾曲横断面106によって、ブッシュ10の内側円筒状面上に設けられる。この扁平湾曲横断面106の湾曲中心は、前記ブッシュ10の長手方向軸線の外側にある。
このように、前記扁平湾曲横断面106は、前記厚みが減少した側から始まって、深さが減少していき(図3参照)、次の凹部に繋がる凸部105から一定の距離で深さがゼロになる。
前述のブッシュ10は、カバーの適当な下側凹み台座に都合よくロックされるディスク11に、カートリッジ3を結合するための手段として作用する(図1及び図2参照)。
ディスク11は図5及び図6に示されている。ディスク11は中心孔を備え、この中心孔には、排出管5に連通するチューブ110が上方に向けて結合され(図1参照)、かつ、フィルタ1の内側円筒状室22と同軸の同軸スリーブ111が下方に向けて結合されている(図1及び図2参照)。
スリーブ111は、ブッシュ10の内径と実質的に等しい外径を有し(図1及び図2参照)、その下縁部から二つの弾性の可撓性長手方向突起部が枝分かれしており(図6参照)、これらは円筒状壁の一部として形成されている(図5参照)。
突起部112の自由端には、その全幅に沿って外側歯113が設けられている(図1、2、5及び6参照)
最後に、スリーブ111の外側には同軸の包囲スカート114が設けられており(図5及び図6参照)、その内側円筒面は、ガスケット12用のシーリング面を形成している(図1及び図2参照)。
最後に、スリーブ111の外側には同軸の包囲スカート114が設けられており(図5及び図6参照)、その内側円筒面は、ガスケット12用のシーリング面を形成している(図1及び図2参照)。
カートリッジ3は、カバー4からケーシング2を分離した後に、以下の方法で装着され、取り外される。
カートリッジ3は、ブッシュ10の凹部104とスリーブ111の突起部112とを一直線に並べて、底部から、それを上方に押すことによって装着される(図1及び図2参照)。
この結合工程の間、歯113とブッシュ10の内面との間の干渉のために、突起部112は弾性的に内側に変形する。そして歯113が凹部104の底縁部を超えるまで押され、それらが係合すると、結合の終了時には突起部112は元の形状に復帰する。
同時にブッシュ10の上側部分100は、スリーブ111とスカート114との間に位置する通路内に挿入され、それにより、環状ガスケット12がシールを形成する。この工程の間、スカート114の下縁部が、ブッシュ10の挿入端を画定する当接部として作用していることが留意されるべきである。
カートリッジ3の取り外しは、単に凸部105によって画定された角度、カートリッジ3を回転させて、下方に引っ張るだけである。
回転させている間、歯113は扁平湾曲横断面106に沿ってスライドする。扁平湾曲横断面106は、歯の外側作用面(outer generators)がブッシュ10の内側円筒状面に接するまで、歯を除々に解放することによって、歯のリリース経路として機能する。
1 フィルタ
2 アウターケーシング
3 使い捨てフィルタカートリッジ
4 カバー
5 排出管
6 リングナット
7 ネジ山付きカラー
8 ガスケット
9 円形ヘッドリング
10 ブッシュ
11 ディスク
21 外側環状室
22 内側円筒状室
100 上側環状部分
101 下側環状部分
102 円周状の水平な凸部
103 円周状の外周溝
104 矩形凹部
105 内側凸部
106 扁平湾曲横断面
111 同軸スリーブ
112 弾性の可撓性長手方向突起部
113 外側歯
2 アウターケーシング
3 使い捨てフィルタカートリッジ
4 カバー
5 排出管
6 リングナット
7 ネジ山付きカラー
8 ガスケット
9 円形ヘッドリング
10 ブッシュ
11 ディスク
21 外側環状室
22 内側円筒状室
100 上側環状部分
101 下側環状部分
102 円周状の水平な凸部
103 円周状の外周溝
104 矩形凹部
105 内側凸部
106 扁平湾曲横断面
111 同軸スリーブ
112 弾性の可撓性長手方向突起部
113 外側歯
より具体的には、本発明は、この出願と同一の出願人による国際出願WO02/100511のフィルタの改良に関する。
Claims (9)
- ケーシングの内部空間を、濾過すべき液体用通路の室と濾過された液体用通路の室との二つの室(21,22)に分割するドーナツ型フィルタカートリッジ(3)を収容するケーシング(2)と、
前記ケーシングの内部空間を閉鎖し、液体導入管及び液体排出管を備えた取外し可能なカバー(4)と
を備え、
カバーのケーシングに面する領域が、スナップ連結システムによって、カートリッジの対向する端部に連結され、
前記スナップ連結システムが、カバーとカートリッジに各々結合される二つの補完部材(10,111)を備え、
前記二つの補完部材(10,111)が、前記カートリッジを軸方向にスライドさせることによって連結することができ、前記カートリッジを所定の角度回転させることによって相互に解放することができる
内燃機関の液体用フィルタにおいて
スナップ連結システムのカートリッジに結合される部分が、カートリッジの中央区画内に位置し、
スナップ連結システムのカバーに結合される部分が、前記カートリッジに結合される部分に挿入でき、かつ、その部分に連結でき、カバーの直ぐ近くでカートリッジの対向する端部を保持するように寸法決めされ、かつ形作られる
ことを特徴とする内燃機関の液体用フィルタ。 - スナップ連結システムのカートリッジに装着される部分が環状本体から成り、
前記環状本体の一部分が前記中央区画内に挿入され、そこにスナップ連結システムのカバーに装着される部分のための係合座及び解放手段が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の液体用フィルタ。 - 前記係合座が、前記環状本体の前記中央区画内に挿入される部分の自由端に沿って設けられた円周上に連続する等間隔の凹部を有する
ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の液体用フィルタ。 - 前記解放手段が、前記凹部の各々に対する環状本体の内側円筒状面に設けられた扁平湾曲横断面を有し、
前記扁平湾曲横断面の湾曲中心が、環状本体の長手方向軸線の外側にあり、
それにより、深さが、各凹部の一方の側部から始まって次の凹部に到達する前にゼロになるまで減少する
ことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関の液体用フィルタ。 - 環状本体が、前記扁平湾曲横断面の深さがゼロの位置を越えて、かつ、そこから間隔をあけた位置に、カートリッジを解放するための前記所定の角度を画定する内側受台を備えている
ことを特徴とする請求項4に記載の内燃機関の液体用フィルタ。 - スナップ連結システムのカバーに装着される部分が、突出するスリーブを有し、
前記スリーブが、実質的に前記環状本体に正確に適合して挿入され、その自由端から前記環状本体の凹部の数に等しい数の複数の長手方向突起部が枝分かれし、
各長手方向突起部に、各凹部の底縁部と係合する外側終端歯が設けられている
ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の液体用フィルタ。 - 前記スナップ連結システムの補完部材間にシーリング係合装置を介在させた
ことを特徴とする請求項1に記載の内燃機関の液体用フィルタ。 - 前記シーリング係合装置が、環状本体におけるカートリッジを超えて伸び、かつ、カバーによって支持された包囲スカートに面する部分に設けられた外側円周溝内に配置される環状ガスケットを有する
ことを特徴とする請求項7に記載の内燃機関の液体用フィルタ。 - 前記スカートが、スナップ連結システムの係合中に歯止め停止部材として作用するよう寸法決めされている
ことを特徴とする請求項8に記載の内燃機関の液体用フィルタ。
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