JP2007516946A - 高純度d−(17α)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノル−プレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシムの合成方法 - Google Patents

高純度d−(17α)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノル−プレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシムの合成方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、17位置のd−ノルゲストレルのアセチル化、得られた17−アセトキシ誘導体の3位置のオキソ基のオキシム化、そして最後に得られた3−オキシム誘導体の17位置のアセトキシ基の加水分解を介した高純度d−(17α)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシム(この先、ノルゲストロミン)の合成方法に関する。我々の発明による方法は以下のとおりである:出発原料、d−(17α)−17−ヒドロキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン(d−ノルゲストレル)−純度93−94%を、塩化亜鉛及び塩化水素、或いは不活性ガス雰囲気のもと70%過塩素酸の存在下にて酢酸中の無水酢酸でアセチル化し、反応の終了後、過剰な無水酢酸及び「酢酸エノール」副産物を塩酸水溶液で分解し、次に形成されたd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オンを冷水の添加によって反応混合物から分離し、沈澱生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させ、ジクロロメタン又はアセトンに溶解し、そしてシリカゲル又は酸化アルミニウム及び炭で浄化し、浄化剤の濾過の後得られた溶液を濃縮し、残留物を再結晶化させ、得られたd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オンを、約1時間強く攪拌しながら窒素雰囲気のもと酢酸中の酢酸ナトリウムの存在下にて、酢酸ヒドロキシルアンモニウム又は塩化ヒドロキシルアンモニウムの何れかと反応させ、反応の終了後、水を添加し、沈澱生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させ、そして再結晶化させ、得られたd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシムを、強く攪拌しながら約5−38℃の間の温度にて、窒素雰囲気のもとC−Cアルカノール溶液中の当量のアルカリ金属水酸化物で加水分解し、反応の終了後、混合物を水で希釈し、その結果得られた懸濁物のpHを酢酸で7.5−9に調整し、沈澱生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させ、粗生成物をエタノールに溶解し、炭で浄化し、浄化剤の濾過の後、得られた溶液へ水を加え、粗生成物をエタノールに溶解し、炭で浄化し、浄化剤の濾過の後、得られた溶液へ水を加え、沈澱した高純度のd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシムを濾過し、水で洗浄し、そして特定の場合エタノールから再結晶化する。

Description

発明の詳細な説明
本発明は、17位置のd−ノルゲストレルのアセチル化、得られた17−アセトキシ誘導体の3位置のオキソ基のオキシム化、そして最後に得られた3−オキシム誘導体の17位置のアセトキシ基の加水分解を介した高純度d−(17α)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシム(この先、ノルエルゲストロミン(norelgestromine))の合成方法に関する。
本明細書中に使用されている用語「高純度」は、特定の化合物の含有量が少なくとも99.5重量パーセントであり、その他のステロイド不純物の量が全部でせいぜい0.1重量パーセントである生成物/物質/化合物を意味している。
ノルゲスティメートの代謝作用の研究は以下の刊行物に記載されている:Am.J.Obstet Gynecol.163,2127−31.(1990)。経口適用の後のd−ノルゲスティメート代謝産物はd−(17α)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン(d−ノルゲストレル)のみならずノルエルゲストロミン、d−(17α)−13−エチル−17−アセトキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン(ノルゲストレルアセテート)であり、これらは第一に生物活性に関与するということを、執筆者は発見した。
第三世代の避妊薬として用いられるノルゲスティメート/エチニル−エストラジオール(ethynyl−oestradiol)の有効性及び安全性は以下の刊行物に記載されている:Am.J.Obstet Gynecol.,166,1969−77.(1992)。それらはまた、ノルゲスティメートの主代謝産物はノルゲスティメートよりも類似した薬理作用を有するノルエルゲストロミンであり、そして、経口投与の後、短期間の後に既に血清中に検出可能であるという結論が下されている。
米国特許第5,876,746号明細書にて、執筆者はノルエルゲストロミンそれ自体、又は受精能の阻害のための経皮的膏薬中のエストロゲン成分と組み合わせたノルエルゲストロミンの使用について示唆した。
ハンガリー特許第165356号にて、d−のみならずdl−ノルゲストレルの合成が開示されている。合成の出発原料はラセミ又は光学活性3−メトキシ−ゴナ(gona)−2,5(10)−ジエン−17β−オール(ol)であり、これはピリジン中の塩化ヒドロキシルアンモニウムと100℃にて反応し、次に得られた13−エチル−[3−(ヒドロキシ−イミノ)]−ゴン(gon)−4−エン−17β−オール(ol)を17位置にて酸化させ、続いて17位置のオキソ基のエチニル化によりdl−(17α)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシム、或いはノルエルゲストロミンを生じさせる。中間体、dl−(17α)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシム及びノルエルゲストロミンの合成は処方箋に記載されているが、これらの化合物の生物活性のみならず同定及び純度(品質要求)は本特許に示されない。
米国特許第4,027,019号明細書には、主に17−アセトキシ及びノルエルゲストロミンのエステル誘導体の合成及びその生物学的試験について記載されている。
薬局方のますます厳しい要求を満たすことが、治療において用いられる各々の活性成分にとって、特に高い生物活性を有するステロイドにとって基本的な要件であることを考慮して、我々はそのような高純度の生成物を生成しその上最も厳しい要求でさえも満たす経済的方法を作り上げるよう努力した。
所望の化合物の純度はまた、出発原料の純度によっても決定される。これは、最終生成物の精製が材料を大量に損失しながらしか実施できない場合、この方法の経済的な現実性が到達できる純度を制限してしまうので、特に重要ある。しかしながら多くの場合、十分に純粋な出発原料を提供することはまた原料を大量に損失しながら実施される可能性がある。この場合、如何なる中間体又は最終中間体におけるより有利な物理的特性を純粋な最終生成物を生成するために活用するよう試みることが可能である。
驚くべきことに、薬局方にて通常示される純度の制限(不純物の最大量が1%未満である)より桁違いに純粋なノルゲストロミンを我々の以下のような発明によって調製可能であることが見出された:
出発原料、d−(17α)−17−ヒドロキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン(d−ノルゲストレル)−純度93−94%を、塩化亜鉛及び塩化水素、或いは不活性ガス雰囲気のもと70%過塩素酸の存在下にて酢酸中の無水酢酸でアセチル化し、反応の終了後、過剰な無水酢酸及び「酢酸エノール」副産物を塩酸水溶液で分解し、
次に形成されたd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オンを冷水の添加によって反応混合物から分離し、沈澱した生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させ、ジクロロメタン又はアセトンに溶解し、そしてシリカゲル又は酸化アルミニウム及び炭で浄化し、浄化剤の濾過の後得られた溶液を濃縮し、残留物を望ましくはジイソプロピルエーテル/アセトニトリル又はジイソプロピルエーテル/エタノールの9:1の混合物から再結晶化させ、
得られたd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オンを、約1時間強く攪拌しながら窒素雰囲気のもと酢酸中の酢酸ナトリウムの存在下にて、酢酸ヒドロキシルアンモニウム又は塩化ヒドロキシルアンモニウムの何れかと反応させ、反応の終了後、水を添加し、沈澱生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させ、そして望ましくはエタノールから再結晶化させ、
得られたd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシムを、強く攪拌しながら約5−38℃の間の温度にて、窒素雰囲気のもとC−Cアルカノール溶液中の当量のアルカリ金属水酸化物で加水分解し、反応の終了後、混合物を水で希釈し、その結果得られた懸濁物のpHを酢酸で7.5−9に調整し、沈澱生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させ、粗生成物をエタノールに溶解し、炭で浄化し、浄化剤の濾過の後、得られた溶液へ水を加え、沈澱した高純度のd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシムを濾過し、水で洗浄し、そして特定の場合エタノールから再結晶化する。
上記「酢酸エノール」は3−アセトキシ−3,5−ジエン構造を有する不安定化合物である。この構造は第一アセチル化ステップの環境の下で、反応による平衡の生成物として少量形成され、d−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オンを形成する下で、塩酸水溶液で分解される。
我々の発明によると、オキシム化ステップにて形成された非/合成異性体混合物から加水分解前に公知の方法によって、例えばクロマトグラフィによって幾何異性体を分離し、そのようにして得られた化合物を加水分解することも可能である。従って、我々の発明による加水分解はオキシムの窒素原子の配置に影響を与えないので、加水分解後、適切で純粋なノルエルゲストロミンの非及び合成異性体が得られる。
本発明は、以下の限定されない実施例によって例示される。
実施例1
d−(17α)−13−エチル−17−アセトキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン(ノルゲストレルアセテート)
窒素下にて、d−ノルゲストレル(純度94%)及び1500mlの酢酸の強く攪拌した懸濁物150g(約0.45モル)へ、135ml(1.428モル)の無水酢酸及び3mlの70%過塩素酸を添加する。懸濁物は数分のうちに透明になる。攪拌を20分間続け、次に135mlの水及び75mlの10%塩酸水溶液を反応混合物へ添加する。1時間の攪拌の後、反応混合物を14リットルの冷水中へ注ぐ。沈澱生成物を濾過し、水で洗浄し、そして乾燥させる。得られた粗生成物を1500mlのジクロロメタンに溶解し、150gのシリカゲルと共に30分間攪拌し浄化する。シリカゲルを濾過し、溶媒を蒸発させる。残留物をイソプロピルエーテル/アセトニトリルの9:1混合物と共に15分間還流し、次に溶液を0℃まで冷却する。沈澱生成物を濾過し、乾燥させ137gの純粋な表題化合物を産出する。更に19gの表題化合物は上記精製工程を繰り返すことによって母液から得ることが可能である。全収量:152g(89.3%)。Mp.:204−205℃。[α]=−25°(c=1%クロロホルム)
薄層クロマトグラフィによると、生成物は1%未満の不純物しか含んでいない(レボノルゲストレルアセテートに関して算出)。(TLC25のために、DC−Alufolien Kieselgel 60F254プレート及びトルエン−アセトンの4:1混合物を溶離液として使用した。プレートにエタノール−硫酸混合物を散布することで検出を実施した。)
実施例2
d−(17α)−13−エチル−17−アセトキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン(ノルゲストレルアセテート)
窒素下にて、10g(約0.03モル)のd−ノルゲストレル(純度93%)及び100mlの酢酸の攪拌懸濁物へ、6ml(0.063モル)の無水酢酸、2gの無水塩化亜鉛及び1.6mlの6.7%塩化水素酢酸溶液を添加する。懸濁物は数分のうちに透明になる。攪拌を20分間続け、次に5mlの水及び更に15分の攪拌の後3mlの18%塩酸水溶液を反応混合物へ添加し、これを更に45分間攪拌する。次に反応混合物を600mlの冷水中へ注ぎ、沈殿生成物を濾過し、水で洗浄しそして乾燥させる。粗表題化合物を、実施例1に記載された方法によって精製する。
収量:15.4g(90.47%)。Mp.:204−205℃。[α]=−25°(c=1%クロロホルム)。実施例1に記載された分析によると、最大不純物は1%である。
実施例3
d−(17α)−13−エチル−17−アセトキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシム(ノルゲスティメート)
窒素下にて、実施例1又は2によって得られた12g(0.033モル)のd−ノルゲストレルアセテート及び120mlの酢酸の攪拌溶液へ、9.44g(0.1モル)のヒドロキシルアンモニウムアセテートを添加する。反応混合物を室温にて45分間攪拌し、次に1リットルの水中へ注ぐ。沈澱した結晶を濾過し、水で洗浄しそして40℃以下の真空中にて乾燥させる。得られた12.2gの粗生成物を250mlの沸騰エタノールに溶解し、1.2gの炭で浄化し、そして炭の濾過の後、溶液を元の約20%の体積まで濃縮する。そのようにして得られた結晶性生成物を含む溶液を0℃まで冷却し、この温度を12時間保った。沈澱した結晶を濾過し、エタノールで洗浄し、そして40℃以下で乾燥させ、11.0g(88%)の表題化合物を産出する。Mp.:224−226℃。
USP第26薬局方の1335頁に記載された試験1及び2によると、生成物の不純物は0.5%未満である。
実施例4
d−(17α)−13−エチル−17−アセトキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシム(ノルゲスティメート)
窒素下にて、実施例1又は2によって得られた120g(0.33モル)のノルゲストレルアセテート及び1259g(1200ml)の酢酸の強く攪拌した溶液へ、90.2g(1.1モル)の水和酢酸ナトリウム及び76g(1.93mol)のヒドロキシルアンモニウム塩酸塩を添加する。反応混合物の温度は30℃以下であるべきである。反応は1時間で終了する。次に、得られた白色懸濁物を10リットルの水中へ注ぎ、得られた混合物を30分間攪拌する。沈澱生成物を濾過し、水で洗浄し、そして40℃で乾燥させる。
得られた粗生成物(122g)を197.3g(2500ml)の沸騰エタノールに溶解し、12gの炭で洗浄し、濾過し、そして濾過液を減圧の下で40℃以下で400mlの体積まで濃縮し、次に0−5℃まで冷却し、この温度を3時間保つ。沈澱した白色結晶性生成物を濾過し、197g(250ml)のエタノールで2回洗浄し、そして40℃以下で乾燥させ、102g(81.6%)の表題化合物を産出する。Mp.:224−226℃。
USP第26薬局方の1335頁に記載された試験1及び2によると、生成物の不純物は0.5%未満である。
実施例5
d−(17α)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシム(ノルエルゲストロミン)
窒素下にて、実施例3又は4によって得られた50.0g(135.3ミリモル)のノルゲスティメート及び500mlのメタノールの攪拌懸濁物へ、17.04g(0.406モル)の酸化リチウム一水和物を20−28℃にて添加する。約30分の攪拌の後、均一溶液を得、温度は10℃に上昇する。反応混合物を25−35℃にて3時間攪拌し、反応の終了を薄層クロマトグラフィによって確認する。次に、反応混合物を10−25℃にて5リットルの水中へ注ぎ(懸濁物のpHは約13である)、懸濁物のpHを14.7ml(0.25モル)の酢酸で7.5−9に調整する。そのようにして得られた懸濁物を20分間攪拌し、次に結晶性生成物を濾過し、2×200mlの水で洗浄する。濾過液のpHを確認し、濾過液のpHが7−7.5となるまで洗浄を繰り返す。濾過した粗生成物を50℃で乾燥させる。得られた45gの粗生成物を440mlのエタノールに25−30℃にて希釈し、次に2.2gの炭を添加する。20分の攪拌の後、浄化剤を濾過し、エタノールで洗浄する。次に、濾過液を4.4リットルの水中へ10−25℃にて強く攪拌しながら注ぐ。得られた生成物を濾過し、水で洗浄し、そして50℃で乾燥させ、42.0g(94.8%)の表題化合物を産出する。Mp.:110−130℃。
水分含量:0.4%。
実施例6
d−(17α)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシム(ノルエルゲストロミン)
窒素下にて、実施例3又は4によって得られた10.0g(0.027モル)のノルゲスティメート(レボノルゲストレル−アセテート−オキシム)及び100mlのメタノールの攪拌懸濁物へ、3.25g(0.081モル)の水酸化ナトリウムを22℃にて添加する。約10分の攪拌の後、均一溶液を得、温度は32℃に上昇する。反応混合物を25℃にて3時間攪拌し、反応の終了を薄層クロマトグラフィによって確認する。反応混合物を1000mlの水中へ10−20℃にて攪拌しながら注ぎ、懸濁物のpHを3mlの酢酸で7−7.5に調整する。次に、得られた懸濁物を20分間攪拌し、沈澱生成物を濾過し、水で洗浄し、そして真空下40℃にてリン五酸化物で乾燥させ、8.4g(94.8%)の表題化合物を3E及び3Z異性体の混合物として産出する。Mp.:110−130℃。HPLCによると、不純物全ての量は0.09%である。
実施例7
d−(17α)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシム(ノルエルゲストロミン)
窒素下にて、実施例3又は4によって得られた10.0g(0.027モル)のノルゲスティメート(レボノルゲストレル−アセテート−オキシム)及び100mlのメタノールの攪拌懸濁物へ、4.56g(0.081モル)の水酸化カリウムを22℃にて添加する。約10分の攪拌の後、均一溶液を得、温度は32℃に上昇する。次に、反応混合物を25℃にて3時間攪拌し、反応の終了を薄層クロマトグラフィによって確認する。反応混合物を1000mlの水中へ10−20℃にて攪拌しながら注ぎ、懸濁物のpHを2.7mlの酢酸で7−7.5に調整する。次に、得られた懸濁物を20分間攪拌し、沈澱生成物を濾過し、水で洗浄し、そして真空下40℃にてリン五酸化物で乾燥させ、8.6g(96.9%)の表題化合物を3E及び3Z異性体の混合物として産出する。Mp.:110−130℃。HPLCによると、不純物全ての量は0.1%である。
得られたノルエルゲストロミン試料の純度を、島津機器、紫外線検出及び島津積算計を用いてHPLCによって測定した。検出を244nmにて実施した。5μmの寸法のスペルコシル(Supelcosil)LC−18−DB充填材料を充填した150×4.6mmのカラムを使用した。アセトニトリル:テトラヒドロフラン:水の7:25:68混合物を溶離液として使用した。測定を室温にて1cm/分の流速にて実施した。
試料溶液を以下のとおり調製した:25mgの化合物を50ml容量のフラスコ中へ計り入れ、5mlのメタノールを添加し、そして試料を溶解し、次に、フラスコに溶離液を検定線まで充填した。標準液(STD)を、E/Z異性体を1.3−1.6の間の比率にて含む分析純度(analytical purity)のノルエルゲストロミンから同様に調製した。
不純物の量の%(S%)を以下の式で算出した:
Figure 2007516946
式中:
A =下付き文字の成分の曲線下面積
STD =標準液の濃度[mg/ml]
STDcalc.=ASTD、E×0.72+ASTD、Z(下付き文字EはE異性体のデータを意味し、下付き文字ZはZ異性体のものを意味する。)
試料 =試料溶液の濃度[mg/ml]
既知の成分の応答因子(r)は以下のとおりである:
レボノルゲストレル =0.78
ノルエルゲストロミンZ異性体 =1.00
ノルエルゲストロミンE異性体 =0.72
ノルゲスティメートZ異性体 =1.08
ノルゲスティメートE異性体 =0.81
未知の不純物の場合 =1.00
上記HPLC測定の結果は全て不純物0.1%である。
NMR測定:
H NMR{500MHz、DMSO−d (TMS),δ(ppm)Z/E異性体}:0.92/0.92(3H,t,−CH−CH),1.40/1.40(2H,m,−CH−CH),2.05&2.24/1.87&2.87(2H,m,H−2),3.28/3.28(1H,s,≡CH),5.23/5.23(1H,s,17−OH),6.40/5.78(1H,m,H−4),10.12/10.38(1H,s,=N−OH)
13 C NMR{125MHz,DMSO−d (TMS),δ(ppm)Z/E異性体}:9.4/9.4(−CH−CH),18.3/18.3(−CH−CH),26.9/20.6(C−2),79.6/79.6(C−17),89.1/89.1(−C≡),74.9/74.9(≡CH),111.6/118.6(C−4),151.2/154.3(C−3),152.0/148.1(C−5)

Claims (4)

  1. 17位置のd−ノルゲストレルのアセチル化、得られた17−アセトキシ誘導体の3位置のオキソ基のオキシム化、そして最後に得られた3−オキシム誘導体の17位置のアセトキシ基の加水分解を介した高純度d−(17α)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシムの合成方法であって、
    出発原料、d−(17α)−17−ヒドロキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン(d−ノルゲストレル)−純度少なくとも93−94%を、塩化亜鉛及び塩化水素、或いは不活性ガス雰囲気のもと70%過塩素酸の存在下にて酢酸中の無水酢酸でアセチル化し、反応の終了後、過剰な無水酢酸及び「酢酸エノール」副産物を塩酸水溶液で分解し、
    次に形成されたd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オンを冷水の添加によって反応混合物から分離し、沈澱した生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させ、ジクロロメタン又はアセトンに溶解し、そしてシリカゲル又は酸化アルミニウム及び炭で浄化し、浄化剤の濾過の後得られた溶液を濃縮し、残留物を再結晶化させ、
    得られたd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オンを、約1時間強く攪拌しながら窒素雰囲気のもと酢酸中の酢酸ナトリウムの存在下にて、酢酸ヒドロキシルアンモニウム又は塩化ヒドロキシルアンモニウムの何れかと反応させ、反応の終了後、水を添加し、沈澱生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させ、そして再結晶化させ、
    得られたd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシムを、強く攪拌しながら約5−38℃の間の温度にて、窒素雰囲気のもとC−Cアルカノール溶液中の当量のアルカリ金属水酸化物で加水分解し、反応の終了後、反応混合物を水で希釈し、その結果得られた懸濁物のpHを酢酸で7.5−9に調整し、沈澱生成物を濾過し、水で洗浄し、乾燥させ、粗生成物をエタノールに溶解し、炭で浄化し、浄化剤の濾過の後、得られた溶液へ水を加え、沈澱した高純度のd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシムを濾過し、水で洗浄し、そして特定の場合エタノールから再結晶化することを特徴とする高純度d−(17α)−13−エチル−17−ヒドロキシ−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシムの合成方法。
  2. メタノール中のd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシムを酸化リチウム一水和物で加水分解することを特徴とする請求項1記載の方法。
  3. 得られたd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オンをジイソプロピルエーテル/アセトニトリル又はジイソプロピルエーテル/エタノールの9:1の混合物から再結晶化させることを特徴とする請求項1記載の方法。
  4. 得られたd−(17α)−17−アセトキシ−13−エチル−18,19−ジノルプレグ−4−エン−20−イン−3−オン−オキシムをエタノールから再結晶化させることを特徴とする請求項1記載の方法。
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