JP2007516204A - 選択的セロトニン再取り込み阻害薬および5−ht2a受容体拮抗薬を含有する組成物 - Google Patents

選択的セロトニン再取り込み阻害薬および5−ht2a受容体拮抗薬を含有する組成物 Download PDF

Info

Publication number
JP2007516204A
JP2007516204A JP2006518386A JP2006518386A JP2007516204A JP 2007516204 A JP2007516204 A JP 2007516204A JP 2006518386 A JP2006518386 A JP 2006518386A JP 2006518386 A JP2006518386 A JP 2006518386A JP 2007516204 A JP2007516204 A JP 2007516204A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pharmaceutical composition
pharmaceutically acceptable
piperidinemethanol
formula
antagonist
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2006518386A
Other languages
English (en)
Inventor
マーク バーマン ロバート
ジョセフ マレク ジェラード
Original Assignee
ファイザー・プロダクツ・インク
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by ファイザー・プロダクツ・インク filed Critical ファイザー・プロダクツ・インク
Publication of JP2007516204A publication Critical patent/JP2007516204A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K45/00Medicinal preparations containing active ingredients not provided for in groups A61K31/00 - A61K41/00
    • A61K45/06Mixtures of active ingredients without chemical characterisation, e.g. antiphlogistics and cardiaca
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/13Amines
    • A61K31/15Oximes (>C=N—O—); Hydrazines (>N—N<); Hydrazones (>N—N=) ; Imines (C—N=C)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K31/00Medicinal preparations containing organic active ingredients
    • A61K31/33Heterocyclic compounds
    • A61K31/395Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins
    • A61K31/435Heterocyclic compounds having nitrogen as a ring hetero atom, e.g. guanethidine or rifamycins having six-membered rings with one nitrogen as the only ring hetero atom
    • A61K31/44Non condensed pyridines; Hydrogenated derivatives thereof
    • A61K31/445Non condensed piperidines, e.g. piperocaine
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/14Drugs for disorders of the nervous system for treating abnormal movements, e.g. chorea, dyskinesia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/22Anxiolytics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/24Antidepressants
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/28Drugs for disorders of the nervous system for treating neurodegenerative disorders of the central nervous system, e.g. nootropic agents, cognition enhancers, drugs for treating Alzheimer's disease or other forms of dementia
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P43/00Drugs for specific purposes, not provided for in groups A61P1/00-A61P41/00

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Neurosurgery (AREA)
  • Biomedical Technology (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Neurology (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Psychiatry (AREA)
  • Hospice & Palliative Care (AREA)
  • Pain & Pain Management (AREA)
  • Psychology (AREA)
  • Acyclic And Carbocyclic Compounds In Medicinal Compositions (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Hydrogenated Pyridines (AREA)
  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)

Abstract

選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)、特にセルトラリンおよび5HT2A部位における選択的セロトニン結合阻害薬を含む新規の組成物。本発明は、抑うつおよび不安障害を含む気分障害の治療あるいは予防のためのこのような組成物の使用に関する。
【選択図】なし

Description

本発明は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)および5HT2A部位における選択的セロトニン結合阻害薬を含む新規組成物に関する。詳細な態様において、本発明は選択的セロトニン再取り込み阻害薬(1S−cis)−4−(3,4−ジクロロフェニル)−1.2.3.4−テトラヒドロ−N−メチル−1−ナフタレンアミン(以降セルトラリンと表記)を含有する新規組成物に関する。本発明は、さらに抑うつおよび不安障害を含む気分障害の治療あるいは予防に対するこのような組成物の使用に関する。
セロトニン(5−ヒドロキシトリプタミン、5−HT)は哺乳類の体の中枢神経系(CNS)機能において重要な役割を果たす。生化学的エビデンスは、脳および脊髄中に高濃度の5−HTが存在することを示している。セロトニンが幅広い5−HT結合あるいは受容体部位に関する数多くの疾患に関与していることが確認されているのは、驚くべきことではない。これらは抑うつ、統合失調症、睡眠、摂食、疼痛および血圧管理の領域を含む。
5−HT受容体特異的拮抗薬は、不安、抑うつ、高血圧、強迫性障害、統合失調症、自閉症、およびアルツハイマー病およびパーキンソン病などの神経変性性障害を含むCNS障害の治療と管理において非常に興味深い。
例えば薬物セルトラリンは、例えばその全文が参照文献として本明細書に組み入れられている米国特許第4,536,518号、第4,962,128号、第4,045,488号および第5,597,826号等に開示されているように、哺乳類におけるCNS障害の治療において広範な使用が確認されている。
構造的に異なる細胞表面特性を有する5−HT結合部位の複数の集団が発見されたため、7つの主要サブタイプ5−HT、5−HT、5−HT−5HT−5HT 5−HTおよび5−HTに分類されている。多様なサブタイプにおいて選択的な拮抗物質であり、かつ選択的で高い活性を示し副作用がより少ない治療薬が開発される可能性は存在する。セルトラリンを含むセロトニン再取り込み阻害薬は、5HT部位において有効なセロトニン拮抗薬である。
サブタイプ5−HTは脳細胞に存在する受容体であり、統合失調症、幻覚、抑うつおよび不安などの多様な精神障害においてある役割を有すると思われるため、CNS領域において特に興味深い。
米国特許第5,169,096号、国際公開番号WO95/24194号およびWO91/18602号に開示されているように、5−HT部位におけるセロトニン受容体の遮断は、CNS領域において数多くの有用な治療効果をもたらしている。前述の特許および特許明細書はその全文が参照文献として本明細書に組み入れられている。
1つの態様において、本発明は哺乳類における抑うつ、不安障害、自閉症、運動障害、パニック障害、双極性障害、軽度、中等度あるいは重度型の大うつ病性エピソード、全般性不安障害、社会恐怖、気分変調性障害、並びに、認知症、知的障害およびアルツハイマー病を含む器質障害を治療するための医薬組成物に関し、当該医薬組成物は;
(a)5HT2A受容体選択的拮抗薬または薬学的に許容できるその塩;
(b)SSRIまたは薬学的に許容できるその塩;および
(c)薬学的に許容できる担体;
を含み、
(a)の拮抗薬および(b)の阻害薬は、前記医薬組成物を上述の状態の治療あるいは予防において有効とする量で存在する。
本明細書で使用される用語である選択的セロトニン再取り込み阻害薬SSRIは、セロトニン(5−HTまたは5−ヒドロキシトリプタミンとしても知られる)の神経細胞への取り込みあるいは再取り込みを阻害する化学種を示す。
SSRIは、セルトラリン、パロキセチン、フルボキサミン、フルオキセチン、フェモキセチン、シタロプラム、クロミプラミン、シアノプラミン、リトキセチン、セリクラミンおよびセプロキセチンなどの選択的セロトニン再取り込み阻害薬であるのが適切である。
好ましい実地形態においては、SSRIはセルトラリンあるいは薬学的に許容できるその塩である。
本発明の具体的実施形態においては、適切な5HT2A受容体拮抗薬は式
Figure 2007516204
の化合物(式中nが2、3あるいは4であり;
かつR、R、RおよびRはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシあるいはアミノ)、その光学異性体および薬学的に許容できるその塩を含む。この化合物は5HT2A受容体部位におけるセロトニン結合の選択的阻害薬である。
本発明の他の態様においては、適切な5HT2A受容体拮抗薬は式
Figure 2007516204
の化合物を含む(式中
はH、グルクロニドあるいは硫酸塩であり;
およびRは独立してHあるいはメチルであり;
は0あるいはグルクロニドであり、かつ
nは0または1であり、ただしRがHの場合nは1である)。
本明細書で用いられているように、グルクロニドはグルクラノシドとしても知られ、酸ではなく糖(ヘキソース)として結合しているグルクロン酸が例えばヒドロキシルあるいはカルボニル基などの基あるいは他の化合物とグリコシド結合によって結合している化合物を指すことを意図している。
最も好ましくは、式Iの化合物は式
Figure 2007516204
(式中nが2または3である)の化合物であり;
かつ最も好ましくは、式IIの化合物は式
Figure 2007516204
(式中、炭素二重結合についての幾何学的位置関係がtransでありかつ炭素−窒素二重結合についての幾何学的位置関係がantiである)の化合物である。
本発明の好ましい組成物において、5HT2A受容体拮抗薬あるいは薬学的に許容できるその塩の用量は約2mgから約10mgであり、かつセロトニン再取り込み阻害薬あるいは薬学的に許容できるその塩の量は約25mgから約200mgである。より好ましい組成物においては、5HT2A受容体あるいは薬学的に許容できるその塩の用量は約4mgから約6mgであり、セロトニン再取り込み阻害薬あるいは薬学的に許容できるその塩の量は約50mgから約100mgである。
好ましくは、5HT2A受容体拮抗薬は:
α−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−(2−フェニルエチル)−4−ピペリジンメタノール;
α−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−[2−(4−フルオロ)フェニルエチル]−4−ピペリジンメタノール;
α−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−[3−(4−フルオロ)フェニルエチル]−4−ピペリジンメタノール;
α−フェニル−1−(2−フェニルエチル)−4−ピペリジンメタノール;
α−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−[2−(4−フルオロ)フェニルエチル]−4−ピペリジンメタノール;
α−(3,5−ジメチルフェニル)−1−[2−(4−フルオロ)フェニルエチル]−4−ピペリジンメタノール;
α−フェニル−1−(3−フェニルプロピル)−4−ピペリジンメタノール;および
α−(3−クロロフェニル)−(3−フェニルプロピル)−4−ピペリジンメタノールより選択される。
より好ましい実施形態においては、5HT2A阻害薬は:
α−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−[2−(4−フルオロフェニルエチル]−4−ピペリジンメタノールおよび
trans−1−N,N−ジメチルアミノエトキシイミノ−1−(2−フルオロフェニル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロペンより選択される。
他の態様においては、本発明は哺乳類、好ましくはヒトにおけるセロトニン性神経伝達の欠乏あるいは過剰により発生する障害を治療あるいは予防するための方法であって、このような治療あるいは予防を必要とする前記哺乳類に対して
(a)5HT2A受容体選択的拮抗薬または薬学的に許容できるその塩;
(b)SSRIまたは薬学的に許容できるその塩;および
(c)薬学的に許容できる担体;
を投与することを含み、
(a)の拮抗薬および(b)の阻害薬が前記医薬組成物をこのような状態の治療あるいは予防において有効とする量で存在する方法に関する。
好ましい実地形態においては、セロトニン再取り込み阻害薬はセルトラリンあるいは薬学的に許容できるその塩である。
本発明の具体的な実施形態においては、適切な5HT2A受容体拮抗薬は式
Figure 2007516204
の化合物、その光学異性体および薬学的に許容できるその塩を含む(式中nは2、3あるいは4であり;
かつR、R、RおよびRはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシあるいはアミノ基である)。
本発明の他の形態においては、適切な5HT2A受容体拮抗薬は式
Figure 2007516204
の化合物を含む(式中
はH、グルクロニドあるいは硫酸塩であり;
およびRは独立してHまたはメチルであり;
は0あるいはグルクロニドであり、かつ
nは0または1であり、ただしRがHの場合nは1である)。
好ましくは、5HT2A受容体選択的拮抗薬は:
α−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−(2−フェニルエチル)−4−ピペリジンメタノール;
α−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−[2−(4−フルオロ)フェニルエチル]−4−ピペリジンメタノール;
α−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−[3−(4−フルオロ)フェニルエチル]−4−ピペリジンメタノール;
α−フェニル−1−(2−フェニルエチル)−4−ピペリジンメタノール;
α−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−[2−(4−フルオロ)フェニルエチル]−4−ピペリジンメタノール;
α−(3,5−ジメチルフェニル)−1−[2−(4−フルオロ)フェニルエチル]−4−ピペリジンメタノール;
α−フェニル−1−(3−フェニルプロピル)−4−ピペリジンメタノール;および
α−(3−クロロフェニル)−(3−フェニルプロピル)−4−ピペリジンメタノールより選択される。
より好ましい実施形態においては、5HT2A阻害薬は:
α−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−[2−(4−フルオロフェニルエチル]−4−ピペリジンメタノールおよび
trans−1−N,N−ジメチルアミノエトキシイミノ−1−(2−フルオロフェニル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロペンより選択される。
(発明を実施するための最良の形態)
式Iの5HT2A阻害化合物は、米国特許第5,169,096号に記載および引用され、かつ以下のスキーム1に例示されている合成法によって調製することができる。
Figure 2007516204
式中nは2,3または4であり;R、R、RおよびRはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシあるいはアミノ基である。
好ましい実施形態においては、式Iの化合物はRおよびRがそれぞれメトキシ基であり、Rが水素であり、Rがフッ素でありかつnが2または3である化合物である。
式IIの化合物は、その全文が本明細書に参照文献として引用されている米国特許第5,166,416号に記載および引用されている合成法によって調製される。
およびnが0である式IIの化合物の合成は、以下のスキーム2に例示されている。
Figure 2007516204
式中R、RおよびRは上記と同じ意味を有する。
式IIの化合物は炭素−炭素二重結合についての幾何学的位置関係がtransに配置されているプロペノンオキシドエーテルである。
酸素置換オキシムの炭素−窒素二重結合については、式IIの化合物はsynおよびanti異性体の様々な割合の混合物として存在する。
好ましい実施形態においては、式IIの化合物は式
Figure 2007516204
を有する化合物である(式中、炭素−炭素二重結合についての幾何学的位置関係がtransでありかつ炭素−窒素二重結合についての幾何学的位置関係がantiである)。
5−HT2A受容体拮抗薬はSRIと同時に、別個にあるいは連続して投与することができる。
本発明の化合物は、一般的に活性成分が医薬賦形剤あるいは担体と混合されている医薬組成物として投与される。活性化合物あるいは薬剤は経口、口腔、筋肉内、非経口(例:静脈内、筋肉内あるいは皮下など)あるいは直腸投与用、あるいは吸入あるいは吹送による投与に適した形態に製剤化することができる。
経口投与に適した形態は錠剤、カプセル剤、散剤、顆粒剤および経口溶液あるいは懸濁液、舌下および口腔内投与形態を含む。
固形組成物を錠剤の形態に調製する場合、主な賦形剤をゼラチン、デンプン、乳糖、ステアリン酸マグネシウム、タルクあるいはアラビアゲムなどの医薬賦形剤と混合する。錠剤は、活性化合物の所与の量が長時間にわたって放出されるように、ショ糖などの適切な物質でコーティングすることができる。
経口投与用液状製剤は溶液、シロップあるいは懸濁液の形態とすることができる。このような液状物は、懸濁化剤(例:ソルビトールシロップなど)、乳化剤(例:レシチンなど)、非水性担体(例:エチルアルコールなど)および防腐剤(例:ソルビン酸など)などの薬学的に許容できる成分を用いた従来の方法により調製することができる。
注射または注入による非経口投与用の製剤は、例えば溶液、あるいは油性あるいは水性担体中の乳剤の形態のアンプルなどのユニット剤型で提供することができる。
組成物は、坐剤あるいは滞留浣腸などの直腸製剤に製剤化することもできる。
化合物は、鼻腔内あるいは吸入投与のために、ポンプスプレーまたは適切な噴射剤で加圧した容器より溶液あるいは懸濁剤の形態で送達することができる。
式IあるいはIIの化合物とSSRI、好ましくはセルトラリンを用いる本発明の組成物の使用に関して、これらの化合物は単独で投与することも、あるいは薬学的に許容できる担体と共に投与することもできることに留意すべきである。このような投与は単回あるいは多回投与で実施することができる。より詳細には、当該組成物は薬学的に許容できる多様な不活性担体と、錠剤、カプセル剤、トローチ剤、ハードキャンディー、散剤、シロップ剤、水性懸濁剤、注射溶液、エリキシル剤、シロップ剤などの形態で組み合わせることができる。
ある化合物の5−HT2A部位への親和性は、R.A. Lyonら, Mo. Pharmcol., 1987, 31, 194-199の方法で測定する。式IおよびIIの化合物の有効性の生物学的アッセイは、いずれもその全文が参照文献として本明細書に組み入れられている米国特許第5,169,096号および第5,844,000号に記載されている。
セルトラリンは、IC50値0.058×10−6Mの高度に選択的かつ強力なシナプトソームセロトニン再取り込み阻害薬である。セルトラリンの神経化学的、行動的および薬理学的特性は、Koe, Kenneth B.ら, Journal of Pharacology and Experimental
Therapeutics., 226, 686-700 (1983)およびCusack. B.ら, Psychopharmacology, 114,
559-565 (1994)により記載されている。

Claims (15)

  1. 哺乳類における抑うつ、不安障害、自閉症、運動障害、パニック障害、双極性障害、軽度、中等度あるいは重度型の大うつ病性エピソード、全般性不安障害、社会恐怖、気分変調性障害、並びに、認知症、知的障害およびアルツハイマー病を含む器質障害を治療するための医薬組成物であって:
    (a)5HT2A受容体選択的拮抗薬または薬学的に許容できるその塩;
    (b)選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)あるいは薬学的に許容できるその塩;および
    (c)薬学的に許容できる担体;
    を含み、
    (a)の拮抗薬および(b)の阻害薬が前記医薬組成物をこのような状態の治療あるいは予防において有効とする量で存在する組成物。
  2. 請求項1に記載の医薬組成物であって、前記SSRIがセルトラリン、パロキセチン、フルボキサミン、フルオキセチン、フェモキセチン、シタロプラム、クロミプラミン、シアノプラミン、リトキセチン、セリクラミンおよびセプロキセチンから選択されている組成物。
  3. 請求項2に記載の医薬組成物であって、前記SSRIがセルトラリンあるいは薬学的に許容できるその塩あるいは多形である組成物。
  4. 請求項1に記載の医薬組成物であって、前記5HT2A選択的受容体拮抗薬が式
    Figure 2007516204
    を有する化合物、その光学異性体および薬学的に許容できるその塩である組成物(式中nが2、3または4であり、かつ、R、R、R、Rがそれぞれ独立して水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシあるいはアミノである)。
  5. 請求項1に記載の医薬組成物であって、前記5HT2A受容体選択的拮抗薬が式
    Figure 2007516204
    を有する化合物である組成物(式中
    はH、グルクロニドあるいは硫酸塩であり;
    およびRは独立してHあるいはメチルであり;
    は0、あるいはグルクロニドであり、かつ
    nは0あるいは1であり、ただしRがHの場合nは1である)。
  6. 請求項1に記載の医薬組成物であって、5HT2A受容体拮抗薬あるいは薬学的に許容できるその塩の量が約2mgから約10mgでありかつセロトニン再取り込み阻害薬あるいは薬学的に許容できるその塩の量が約25mgから約200mgである組成物。
  7. 請求項6に記載の医薬組成物であって、前記組成物中の5HT2A受容体拮抗薬の量が約4mgから約6mgでありかつセロトニン再取り込み阻害薬の量が約50mgから約100mgである組成物。
  8. 請求項4に記載の医薬組成物であって、前記式Iの化合物が式
    Figure 2007516204
    の化合物であり、nが2または3である組成物。
  9. 請求項5に記載の医薬組成物であって、前記式IIの化合物が式
    Figure 2007516204
    の化合物である組成物(式中、炭素−炭素二重結合についての幾何学的位置関係がtransでありかつ炭素−窒素二重結合についての幾何学的位置関係がantiである)。
  10. 請求項1に記載の医薬組成物であって、前記5HT2A受容体選択的拮抗薬が:
    α−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−(2−フェニルエチル)−4−ピペリジンメタノール;
    α−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−[2−(4−フルオロ)フェニルエチル]−4−ピペリジンメタノール;
    α−(2,3−ジメトキシフェニル)−1−[3−(4−フルオロ)フェニルエチル]−4−ピペリジンメタノール;
    α−フェニル−1−(2−フェニルエチル)−4−ピペリジンメタノール;
    α−(3,5−ジメトキシフェニル)−1−[2−(4−フルオロ)フェニルエチル]−4−ピペリジンメタノール;
    α−(3,5−ジメチルフェニル)−1−[2−(4−フルオロ)フェニルエチル]−4−ピペリジンメタノール;
    α−フェニル−1−(3−フェニルプロピル)−4−ピペリジンメタノール;
    α−(3−クロロフェニル)−(3−フェニルプロピル)−4−ピペリジンメタノールおよび
    trans−1−N,N−ジメチルアミノエトキシイミノ−1−(2−フルオロフェニル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロペンから選択される組成物。
  11. 請求項10に記載の医薬組成物であって、前記5HT2A受容体選択的拮抗薬が:
    α−(3−クロロフェニル)−(3−フェニルプロピル)−4−ピペリジンメタノールおよび
    trans−1−N,N−ジメチルアミノエトキシイミノ−1−(2−フルオロフェニル)−3−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロペンから選択される組成物。
  12. 哺乳類における抑うつ、不安障害、自閉症、並びに、認知症、知能障害およびアルツハイマー病を含む器質障害を治療する方法であって、前記哺乳類に
    (a)5HT2A受容体拮抗薬;
    (b)SSRIあるいは薬学的に許容できるその塩;および
    (c)薬学的に許容できる担体;
    を含む治療的に有効な量の医薬組成物を投与することを含み、
    (a)の拮抗薬および(b)の阻害薬が前記医薬組成物をこのような状態の治療あるいは予防において有効とする量で存在する方法。
  13. 請求項9に記載の方法であって、前記5HT2A受容体選択的拮抗薬が式
    Figure 2007516204
    を有する化合物、その光学異性体および薬学的に許容できるその塩である方法(式中nは2,3または4であり;R、R、R、Rはそれぞれ独立して水素、ハロゲン、トリフルオロメチル、C1−6アルキル、C1−6アルコキシ、ヒドロキシあるいはアミノである)。
  14. 請求項12に記載の方法であって、前記5HT2A受容体選択的拮抗薬が式
    Figure 2007516204
    を有する化合物である方法(式中
    はH、グルクロニドあるいは硫酸であり;
    およびRは独立してHまたはメチルであり;
    は0あるいはグルクロニドであり、かつ
    nは0または1であり、ただしRがHの場合nは1である)。
  15. 請求項12に記載の方法であって、前記SSRIがセルトラリンあるいは薬学的に許容できるその塩あるいはその多形である方法。
JP2006518386A 2003-07-03 2004-06-21 選択的セロトニン再取り込み阻害薬および5−ht2a受容体拮抗薬を含有する組成物 Pending JP2007516204A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US48495003P 2003-07-03 2003-07-03
PCT/IB2004/002116 WO2005002578A1 (en) 2003-07-03 2004-06-21 Compositions containing a serotonin selective reuptake inhibitor and a 5-ht2a receptor antagonist

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007516204A true JP2007516204A (ja) 2007-06-21

Family

ID=33564037

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006518386A Pending JP2007516204A (ja) 2003-07-03 2004-06-21 選択的セロトニン再取り込み阻害薬および5−ht2a受容体拮抗薬を含有する組成物

Country Status (7)

Country Link
US (1) US20050070577A1 (ja)
EP (1) EP1644000A1 (ja)
JP (1) JP2007516204A (ja)
BR (1) BRPI0412268A (ja)
CA (1) CA2530483A1 (ja)
MX (1) MXPA06000077A (ja)
WO (1) WO2005002578A1 (ja)

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8822498B2 (en) 2007-09-13 2014-09-02 Concert Pharmaceuticals, Inc. Synthesis of deuterated catechols and benzo[D][1,3]dioxoles and derivatives thereof
GB0814466D0 (en) * 2008-08-07 2008-09-10 Rosemont Pharmaceuticals Ltd Sertraline composition
JP5061062B2 (ja) 2008-08-08 2012-10-31 パナソニック株式会社 三次元形状造形物の製造方法
WO2014046544A1 (en) 2012-09-21 2014-03-27 Aapa B.V. Substituted 3-heteroaryloxy-3-(hetero)aryl-propylamines as serotonin transporter and serotonin ht2c receptor modulators
EP2919788A4 (en) 2012-11-14 2016-05-25 Univ Johns Hopkins METHODS AND COMPOSITIONS FOR THE TREATMENT OF SCHIZOPHRENIA
CN106353496A (zh) * 2016-11-10 2017-01-25 中国兽医药品监察所 布鲁氏菌荧光偏振(fpa)检测试剂盒

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4045488A (en) * 1974-11-06 1977-08-30 Pfizer Inc. Aminophenyltetralin compounds
US4536518A (en) * 1979-11-01 1985-08-20 Pfizer Inc. Antidepressant derivatives of cis-4-phenyl-1,2,3,4-tetrahydro-1-naphthalenamine
US5169096A (en) * 1985-07-02 1992-12-08 Merrell Dow Pharmaceuticals Inc. N-aralkyl-piperidine-methanol derivatives
FR2639942B1 (fr) * 1988-12-02 1991-03-29 Sanofi Sa Ethers oximes de propenone, procede pour leur preparation et compositions pharmaceutiques les contenant
US4962128A (en) * 1989-11-02 1990-10-09 Pfizer Inc. Method of treating anxiety-related disorders using sertraline
US5597826A (en) * 1994-09-14 1997-01-28 Pfizer Inc. Compositions containing sertraline and a 5-HT1D receptor agonist or antagonist
US5844000A (en) * 1997-06-12 1998-12-01 Sanofi Propenone oxime ethers and pharmaceutical compositions containing them

Also Published As

Publication number Publication date
WO2005002578A1 (en) 2005-01-13
CA2530483A1 (en) 2005-01-13
MXPA06000077A (es) 2006-04-07
US20050070577A1 (en) 2005-03-31
BRPI0412268A (pt) 2006-09-05
EP1644000A1 (en) 2006-04-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2011093924A (ja) (−)−ベンラファキシン誘導体並びにその製造方法および使用方法
WO2005082343A2 (en) Amines and amides for the treatment of diseases
JP5491475B2 (ja) ムスカリン性受容体m1拮抗剤を使用する精神状態の処置
US20110111068A1 (en) Inhibitors of cognitive decline
SK17512000A3 (sk) Liek na liečenie nepoddajnej depresie a farmaceutická kompozícia
EP1096926B1 (en) Methods and compounds for treating depression
US20050202412A1 (en) Serotonergic agents with long-acting in vivo effects
JP2007516204A (ja) 選択的セロトニン再取り込み阻害薬および5−ht2a受容体拮抗薬を含有する組成物
US6759435B1 (en) Antidepressant drugs and methods
JPH02138214A (ja) 不安を治療する方法
KR20060019537A (ko) 우울증의 치료를 위한 흥분성 모다피닐 및 항우울제의배합물
JP2007503424A (ja) 抗炎症剤として有用なα−アミノアミド誘導体
WO2006095187A1 (en) Benzoxazocines and their therapeutic use
AU2002239572A1 (en) Synthesis, methods of using, and compositions of hydroxylated cyclobutylalkylamines
EP1353896A2 (en) Synthesis, methods of using, and compositions of hydroxylated cyclobutylalkylamines
KR20010099648A (ko) 신규 조성물
JP2004196823A (ja) 1−(4−ヒドロキシフェニル)−2−(4−ヒドロキシ−4−フェニルピペリジン−1−イル)−1−プロパノールのメシレート・3水和物塩の光学活性化合物
MX2009001219A (es) Composicion farmaceutica que contiene en combinacion saredutant y un inhibidor selectivo de recaptacion de serotonina o un inhibidor de recaptacion de serotonina/norepinefrina.
JP4852230B2 (ja) プロパノールアミノメチルテトラリン、それらの製造方法およびそれらを含む医薬組成物
US20080132538A1 (en) Pharmaceutical uses for fluoroalkoxybenzylamino derivatives of nitrogen containing heterocycles
JP2005511687A6 (ja) プロパノールアミノメチルテトラリン、それらの製造方法およびそれらを含む医薬組成物
AU2008200875A1 (en) Synthesis, methods of using, and compositions of hydroxylated cyclobutylalkylamines
Mucke et al. SR-57746A
US20030083338A1 (en) Compositions and methods for management of serotonin-mediated disorders
EP1790337A2 (en) Methods and compounds for treating depression and other disorders