JP2007515295A - 少なくとも2つの型部材を有する分割型 - Google Patents

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Abstract

横断素子は無段変速機用のプッシュベルトの一部として設計され、ブランキング処理中基礎材料から打ち抜き処理される。型(70)はこのブランキング処理に使用するよう設計され、ブランキング処理中に横断素子を受ける役目をする受入領域(46)を有する。また、型(70)は受入領域(46)の範囲を定める3つの別々の型部材(71,72a,72b)を備えている。非分割の型の製造工程と比べると、型部材(71,72a,72b)を有する型(70)の製造工程は単純である。後者の場合、型部材(71,72a,72b)を適切な方法で相互に配置するだけで、比較的複雑な形の受入領域(46)が得られる為である。

Description

本発明は、無段変速機用のプッシュベルトの一部として設計される横断素子を基礎材料から打ち抜く、ブランキング処理に使用すべく設計された型に関する。
無段変速機用プッシュベルトは一般に知られている。通常、かかるプッシュベルトは比較的多数の横断素子を搬送する閉ループの如く形成された2つのエンドレスなリボン状キャリアからなる。横断素子はキャリアの全周に沿って移動可能に配置され、作動中、プッシュベルトの動きに連動した力を伝達することができる。
横断素子の下記説明において、方向の記載は横断素子をプッシュベルトの一部とした状態での方向を示す。横断素子の縦方向はプッシュベルトの周方向に対応する。横断素子の垂直横方向はプッシュベルトの半径方向に対応する。横断素子の水平横方向は縦方向と垂直横方向の双方に垂直な方向に対応する。隣接する横断素子について後続の横断素子又は先行の横断素子と表記した横断素子はいずれも、プッシュベルトの動作方向との位置関係を示す。
横断素子は、水平横方向の両側にキャリアを受けるための凹部が設けられている。キャリアを支えるため、横断素子は搬送面を備えている。横断素子と無段変速機のプーリー調車の間で接触させる為、横断素子には水平横方向の両側に調車接触面が設けられ、該接触面は搬送面の方向に広がっている。以下に記載する用語「上部」及び「下部」は広がり方向に関係し、下部から上部のように定義される。
下部から上部の垂直横方向において、横断素子は連続的に基礎部分、ネック部分、および上部部分を具備し、水平横方向では、ネック部の寸法は比較的小さい。基礎部分は搬送面と調車接触面を備えている。プッシュベルトにおいて、基礎部分はプッシュベルトの内周側に配置され、上部部分はプッシュベルトの外周側に配置される。
上部部分は搬送面に対向して設ける2つの保持面を具備する。横断素子をプッシュベルトに配置する場合、半径方向のキャリア位置は、一方の側の搬送面と他方の側の保持面によって範囲が定められる。
横断素子は2つの主本体面、即ち、縦方向にほぼ垂直で且つ、相互にほぼ平行に広がる前面及び後面を有する。横断素子の前面の少なくとも一部は、プッシュベルトの後続の横断素子の後面の少なくとも一部と接触するように設計され、一方、横断素子の裏面の少なくとも一部は、プッシュベルトの先行する横断素子の前面の少なくとも一部に接触するように設計される。
周囲面は、その一部が搬送面及び調車接触面からなり、2つの主本体面の周囲に延びている。横断素子の縦方向では、周囲面の寸法は比較的小さい。
横断素子はブランキング処理によりシート形状の基礎材料から製造される。ブランキング処理には切断部材と支持部材が用いられ、切断部材はブランキング処理中に切断力によって基礎材料から横断素子を切断するように設計され、支持部材はブランキング処理中に支持力により横断素子を支持するように設計される。支持面と切断面の周囲は横断素子の周囲にほぼ等しい。ブランキング処理中、切断部材は圧力影響下で基礎材料を貫通し、打ち抜かれる横断素子と基礎材料が相互移動される。その際、打ち抜かれる横断素子は切断部材と支持部材間にクランプされる。
さらに、ブランキング処理には、打ち抜かれる横断素子、支持部材、および切断部材端部を受けるための受入領域を備えた型が使用される。受入領域の内周は、打ち抜かれる横断素子、切断部材、支持部材の外周とほぼ合致している。このため受入領域は、実質的に遊びを設けることなく打ち抜かれる横断素子を受けることができる。
これまでの説明によると、横断素子は基礎部分と上部部分とを有し、これらは比較的狭いネック部分を介して相互に接続されている。横断素子が上記のようなブランキング処理により製造されるという実情により、上記各部分を有する横断素子の設計には制限がある。例えば、基礎部分の寸法と上部部分の寸法の相対値は一定範囲内にする必要がある。例として上部部分が相対的に小さ過ぎる場合には、ブランキング処理中に切断部材が壊れる場合がある。また、搬送面と対向する保持面間の間隔はある最低間隔より広くする必要もある。この間隔を狭くすればするほど、ブランキング処理中横断素子の凹部に配置される型の細長部分を狭くする必要があり、ブランキング処理中に力が伝達する影響を受けて該細長部分が型の別の部分から折れて取れるケースが多くなる。
本発明によれば、ブランキング処理中、少なくとも2つの分離した型部材からなる型が使用され、それぞれの型部材は受入領域の内面の一部分を構成する。これには重要な利点があり、その多くを次に記載する。
まず第一に、分割型を用いることによって、横断素子の設計の点で自由度をより広げることができる。これは型を型部材に分割することで、ブランキング処理中の力を分割できることによる。このブランキング処理中の力の分割は横断素子の設計に関係している。例えば、ブランキング処理中、横断素子の凹部に配置される型の細長部分は個々の型部材で実現でき、こうすることで型の破損が防止できる。
第二に、型をいくつかの型部材に分割することで型の製造工程を単純化できる。型が一部材からなる従来技術における型の場合、型に受入領域を形成するのにワイヤ放電などの高度技術を用いる必要がある。通常、受入領域が形成された後、例えば所望の表面品質を得るため、あるいは型の工具寿命を延ばすために、受入領域の内面の少なくとも一部分にはコーティングが施される。ほぼ横断素子の周囲に一致する内周を有する受入領域にコーティングを施すのは煩雑な処理である。この点に関し、特に支持部材を収容可能とするために型が特定の高さを有するという事実が影響を及ぼす。というのは、その結果、受入領域の内面のいくつかの場所にいわば狭い溝が生じるからである。
本発明における型の場合には、より一般的な技術を用いて型部材を別々に形成できる。このことは、任意部材の外面を正確に形成する方が任意部材の内面領域を形成するより容易であるという一般的事実と関係する。またコーティングに関して言えば、任意部材の外面をコーティングする方が任意部材の内面領域をコーティングするより容易であるのも事実である。従って、型部材を結合して型を構成するより前に型部材をコーティングすることが極めて好ましい。
第三に、個々の型部材を適用する場合、より目的に応じた方法で型の調整をすることが可能である。例えば、横断素子の調車接触面と接触するよう機能する受入領域の内面部分は一定の遊びを設けることが重要である。この遊びが磨滅すると、遊びの磨滅の程度が一定上限を超えない限り、例えば研磨することで再び遊びを設ける必要がある。本発明に係る型の場合には、この遊びを2つの個々の型部材に設けることが可能であり、この遊びが磨滅した際には、個々の型部材をそれぞれ取り外して処理することができる。また、個々の型部材を用いる場合には、必要に応じて型部材を単に取り替えることもできる。従来技術では受入領域の内面の一部が古くなった場合でも、型全体を取り替え又は処理する必要があり、二つ三つの型部材を取り替え又は処理するのに比べ費用がより多くかかる。
第四に、型を型部材に分割することで、それぞれの型部材を異なる材料で製造することが可能となる。横断素子の周囲面に必要な表面品質は周囲面の部分によって異なるため、全ての型部材が同じ表面品質を有する必要はない。従って、全ての型部材を同じ材料で製造する必要もない。例えば、比較的低い表面品質でよい型部材の場合には、比較的高い表面品質を必要とする型部材の場合と比べ、より安価な材料を用いることができる。また、ブランキング処理中に使用するので、最も摩耗が激しい型部材の少なくとも一部分に、通常比較的高価な耐摩耗性材料を用いることも選択できる。
本発明は、図面を参照して本発明の好ましい実施形態に関する以下の記載に基づき説明する。本説明において、同じ参照番号は同一又は同様の構成要素を示す。
図1は例えば自動車に利用する無段変速機を概略的に示している。この無段変速機は全体を通して参照番号1と示す。
無段変速機1は別々のプーリーシャフト2,3に配置された2つのプーリー4,5を備えている。閉ループ形状のエンドレスプッシュベルト6はプーリー4,5の周りに配置され、プーリーシャフト2,3間にトルクを伝達する役目をする。各々のプーリー4,5は2つの調車を備え、プッシュベルト6はこの2つの調車間に配置され固定されるため、摩擦力によって力がプーリー4,5とプッシュベルト6の間に伝達される。
プッシュベルト6は、通常多数のリングから構成される2つのエンドレスキャリア7からなる。キャリア7の全長に沿って横断素子10が配置され、各横断素子10は互いに隣接し、キャリア7に対し周方向に移動可能である。明確にするため、図1にはこれら横断素子10のいくつかだけを示している。
図2及び図3は横断素子10を示す。全体を通して横断素子10の前面は参照番号11と表記し、横断素子10の後面は参照番号12と表記する。また、以下の記載では、前面11及び後面12は主本体面11,12と表記することもある。周囲面19は主本体面11,12間に広がっている。
垂直横方向において、横断素子10は、順に基礎部分13、比較的狭いネック部分14、矢の先端形状をした上部部分15を備えている。プッシュベルト6において、基礎部分13はプッシュベルト6の内周側に配置され、上部部分15はプッシュベルト6の外周側に配置される。さらに、プッシュベルト6において、横断素子10の前面11の少なくとも一部が、後続の横断素子10の後面12の少なくとも一部と接し、横断素子10の後面12の少なくとも一部が、先行する横断素子10の前面11の少なくとも一部と接する。ネック部分14への移行部において、図2に示したように横断素子10の基礎部分13は2つのキャリア7を支持する2つの搬送面16を有する。さらに、基礎部分13は2つの調車接触面17を有する。横断素子10がプーリー4、5上を動くとき、横断素子10と調車の接触面の間の接触は調車接触面17を介して行われる。下部表面18は調車接触面17間に広がっている。搬送面16、調車接触面17、および下部表面18は周囲面19の一部である。
上部部分15は搬送面16に対向して配置された2つの保持面23を有している。横断素子10がブッシュベルト6に配置される場合、半径方向におけるキャリア7の位置は一方の搬送面16及び他方の保持面23によって範囲が決まる。さらに、上部部分15は互いに接続される2つの上部表面24を有する。上部表面24の各々は、端部で上部部分15の保持面23に接続される。保持面23及び上部表面24は両方とも周囲面19の一部である。
次に、横断素子10のそれ自体は既知のブランキング処理を図4及び図5aから図5dに基づいて説明する。
ブランキング装置60のブランキング領域及びそこに配置される基礎材料50を図4に概略的に示す。ブランキング装置60は、基礎材料50から横断素子10を切断するよう設計された切断部材30を備える。切断部材30は、ブランキング動作中、該切断部材30を誘導することがその重要な機能である誘導板35の誘導領域に嵌め込まれる。支持部材40は、切断部材30と一列に配置され、ブランキング処理中に横断素子10を支持するよう設計される。切断部材30及び支持部材40双方の周囲は、打ち抜かれる横断素子10の周囲にほぼ一致する。ブランキング動作中、横断素子10のほか切断部材30、支持部材40を誘導することがその重要な機能である型45中の受入領域46に支持部材40は嵌め込まれる。受入領域46の内周は横断素子10のほか切断部材30、支持部材40の周囲とほぼ一致する。初めに、基礎部材50は、一方の側の切断部材30及び誘導板35、ならびに他方の側の支持部材40及び型45、の間に配置される。切断部材30と支持部材40の間に配置される基礎材料50の一部は横断素子10を形成することとなる部分であり、以下打ち抜き部分51と記載する。基礎材料50の他の部分、即ち誘導板35と型45の間に配置される部分は、以下残余部分52と記載する。
型45は基礎材料50の残余部分52を支持することがその重要な機能である型表面47を有する。型45の受入領域46の内面48は型表面47とつながっている。
以下、ブランキング動作の異なる連続工程を概略的に示す図5a−図5dに基づき、ブランキング動作を説明する。
図5aに概略的に示したように第1工程又は初期工程において、基礎材料50の打ち抜き部分51は、切断部材30と支持部材40間にクランプされ、残余部分52は誘導板35の誘導面37と型45の型表面47間にクランプされる。この工程において、クランプ力は誘導面37と型表面47にほぼ垂直な方向に作用する。
図5bに概略的に示したように第2工程において、切断部材30、打ち抜き部分51、及び支持部材40の全体が、圧力の影響を受けて誘導板35、残余部分52及び型45に対して移動する。この工程における移動方向は、誘導面37と型表面47にほぼ垂直である。この相互移動の結果、切断部材30は基礎材料50を貫通し、打ち抜き部分51が型45の受入領域46中に圧入される。
図5cに概略的に示したように第3工程において、この相互移動が継続することで、打ち抜き部分51は残余部分52から完全に切り離される。その後、誘導板35と切断部材30は型45及び支持部材40に対して後退され、残余部分52及び誘導面37の間の接触は保たれ、残余部分52及び型表面47間は分離される。
図5dに概略的に示したように第4工程において、誘導板35及び切断部材30の一方の側ならびに型45及び支持部材40の他方の側の間で相互移動する結果、残余部分52は型表面47から離間して配置され、この状態で残余部分52が取外される。さらに、支持部材40は打ち抜き部分51が型表面47の上方に位置するよう型45に対して移動されるので、打ち抜き部分51も同様に取外しできる。この工程では、支持部材40は押出部材として機能する。
図6は本発明の第1の好ましい実施形態に係る型70の上面図を示している。明確にするため、以下この型70は第1の型70と記載する。
既知の型45と同様に、第1の型70は、特に、打ち抜かれる横断素子10を受けるための受入領域46を有する。本発明の重要な側面は、第1の型70が受入領域46の範囲を定める多数の個々の型部材からなることである。
第1の型70は3つの型部材から構成される。これら3つの型部材の各々に対して、その表面の一部分が受入領域46の内面48の一部分となっているのが正しい状態である。型部材の表面のこの一部分は以下横断素子接触面と記載する。
第1の型部材は以後主部材71と示す。この主部材71の横断素子接触面は、ブランキング処理中に、打ち抜かれる横断素子10の両調車接触面17、下部表面18、及び両上部表面24と接触するよう設計される。
第2の型部材及び第3の型部材は以下中間部材と示し、一方の中間部材を図6中で参照番号72aと示し、もう一方の中間部材を図6中で参照番号72bと示す。この中間部材72a,72bの横断素子接触面は、ブランキング処理中、打ち抜かれる横断素子10の周囲面19の一部と接触するよう設計され、打ち抜かれる横断素子10の片側で、調車接触面17と搬送面16間の移行面から保持面23と上部表面24間の移行面に向かって伸びている。
第2の型部材72a及び第3の型部材72bは何れも、該型部材72a及び72bが、支持部材40によって受入領域46から押し出される横断素子10と共に移動してしまわないように、突起部(図示せず)又はそれと同等物が設けられている。このため、この突起物は、主部材71の下部表面と接触し、その下部表面を越えて移動することができないように配置される。ここで用語「下部表面」とは、型表面47ではなく型70の裏側に位置する表面を示すのに用いている。
ブランキング処理中、横断素子10が基礎材料50から大雑把な形で切り出された後、横断素子10の周囲面19は、特に第1の型70の内面48によって形作られる。無段変速機1用のプッシュベルト6の横断素子10が適切に機能するためには、プッシュベルト6のキャリア7と接触する周囲面19の各部分が優れた表面品質であることが重要である。これらの部分は搬送面16及び保持面23を含んでいる。かかる部分の表面品質が不十分な場合には、キャリア7にダメージを生じ、最終的にはキャリア7を破損することとなる場合もある。念のため記載するが、該表面品質とは表面粗さに関する問題であることに留意すべきである。一般に、表面が粗ければ粗いほど表面品質が悪くなるのは確かである。
第1の型70において、前段落に記述した通り、中間部材72a,72bは、横断素子10の周囲面19の一部分と接触するよう設計される。このため、中間部材72a,72bの横断素子接触面の表面品質は、主部材71の横断素子接触面の表面品質より高い品質条件を満足する必要がある。また、ブランキング処理中に、中間部材72a,72bと横断素子10の周囲面19の間に生ずる付着現象をできる限り制限することも重要である。このような条件は、例えば、中間部材72a、72bに超硬合金などの高品質材料を使用することで達成できる。この条件を満足する別の材料には高速度鋼がある。また、中間部材72a,72bの少なくとも横断素子接触面をコーティングすることでも可能である。中間部材72a,72bが高速度鋼からなる場合に、該中間部材72a,72bをコーティングすることは更に好ましい。主部材71の横断素子接触面に求められる品質が高くないという事実を踏まえると、この主部材71に割安な材料を選択し、横断素子接触面のコーティングを割愛することができる。
本発明に係る第1の型70の主部材71が高速度鋼からなる実施形態もあり得ることは前段落の記載から明らかである。また、主部材71の横断素子接触面をコーティング、例えば実際に周知の窒化チタン(TiN)コーティングしても良い。中間部材72a,72bは主部材71と同じ材料で構成しても良いが、例えば超硬合金で構成しても良い。切断品質のことを考えれば、後者を選択する方が効果的である。
実際には、ブランキング処理中に力が拡散する影響を受けて、打ち抜かれる横断素子10の材料が2つの隣接型部材71,72a,72b間の継ぎ目に押し込まれ、その結果、横断素子10の周囲面19に突出部が形成される場合もある。そのため、第1の型70を複数部材に分割しそれに伴い複数部材間の継ぎ目を配置する際には、搬送面16、調車接触面17もしくは保持面23上に突出部が形成されないよう、搬送面16と調車接触面17間の移行面上、ならびに、上部表面24及び保持面23と該上部表面24間の移行面の双方からなる周囲面19の一部分にだけ形成されるようにするのが好ましい。このように、横断素子10の最終工程中の突出部を取り除くことで、搬送面16、調車接触面17及び保持面23のダメージが回避される。
図7は本発明の第2の好ましい実施形態に係る型80の上面図を示している。明確にするため、以下この型80は第2の型80と表記する。
第1の型70と比べると、第2の型80は2つ多く型部材を有している。該型部材は以後側基礎部材と表記する。図7中、一方の側基礎部材を参照番号73aと示し、他方の側基礎部材を参照番号73bと示す。これら側基礎部材73a,73bのそれぞれの横断素子接触面は、ブランキング処理中に、形成される横断素子10の調車接触面17と接触するよう設計される。
主部材71と側基礎部材73a,73b間にある継ぎ目は、第2の型80の受入領域46の内面48の一部分であり、ブランキング処理中に、調車接触面17及び下部表面18間の移行面、並びにこの下部表面18の一部分の双方からなる横断素子10の周囲面19の一部分と接触するように設計されるこの内面48の一部分から広がるのが望ましい。このようにすることで、突出部がこのような移行面又は下部表面18上にのみ形成され、調車接触面17上に形成されないようにでき、横断素子10の最終工程において突出部が取り除かれる際の調車接触面17のダメージが回避される。
前記の通り、無段変速機1のプッシュベルト6に横断素子10を用いる間中、該横断素子10の調車接触面17はプーリー4,5の調車と接触する。通常、良好な接触を得ようと考えると、調車接触面17には極めて小さな隆起を有する遊びが設けられる。ブランキング処理中に横断素子10を型70,80の受入領域46中に移動させる時は、この遊びが調車接触面17に形成される。ブランキング処理中に調車接触面17と接触するよう設計される型70,80の受入領域46の内面48の一部分には、調車接触面17上に所望の遊びを設けるのに適した逃げ部が当然設けられる。受入領域46の内面48上の遊びが磨滅した場合には、この遊びの磨滅の程度がある上限値を超えない限り、例えば研磨によって再度遊びを設けることができる。第2の型80では、この遊びは側基礎部材73a,73bの横断素子接触面に存在する。このため、磨滅した場合に遊びを再度設けるのが非常に容易である。このことを行うのに必要なステップとしては、単に、側基礎部材73a,73bを取り外すステップ、これら部材73a,73bの横断素子接触面に遊びを再度設けるステップ、及び、これら部材73a,73bを所定位置に取り付けるステップだけである。必要であれば、この磨滅した一組の側基礎部材73a,73bを新しい一組の側基礎部材73a,73bと取り替えることができ、再度、第2の型80はブランキング処理に用いるため、すぐさま取り付けられる。超硬合金などの耐久性のある材料を側基礎部材73a,73bに用いる場合には、この側基礎部材73a,73bの横断素子接触面上の遊びの磨滅の進行は遅くなる。
当業者であれば明らかなように、本発明の範囲は上述の実施例に限定されるものではなく、添付した特許請求の範囲に規定した本発明の範囲を逸脱することなく様々な修正や変更が可能である。
本発明の範囲内で、型70,80は何らかの適当な方法で異なる型部材71,72a,72b,73a,73bに分割しても良く、型部材の数は自由に選択できる。型部材71,72a,72b,73a,73bが共同して受入領域46の範囲を定めることができ、型部材71,72a,72b,73a,73bの横断素子接触面が、受入領域46の内面が形成される横断素子10の周囲とほぼ一致するような形状とされることが重要である。
非分割型45の製造工程と比べると、型部材71,72a,72b,73a,73bを有する型70,80の製造工程は単純である。というのは、後者の場合、適切な方法で相互に型部材71,72a,72b,73a,73bを配置するだけで、比較的複雑な形状の受入領域46が実現できる為である。
プッシュベルトを有する無段変速機を概略的に示す側面図である。 無段変速機用のプッシュベルトの横断素子の正面図である。 図2に示した横断素子の側面図である。 ブランキング装置のブランキング領域とその内部に置かれる基礎材料を概略的に示す縦断面図である。 ブランキング動作の第1工程を概略的に示す図である。 ブランキング動作の第2工程を概略的に示す図である。 ブランキング動作の第3工程を概略的に示す図である。 ブランキング動作の第4工程を概略的に示す図である。 本発明の第1の好ましい実施形態に係る分割型の上面図である。 本発明の第2の好ましい実施形態に係る分割型の上面図である。
符号の説明
1 無段変速機
2,3 プーリーシャフト
4,5 プーリー
6 プッシュベルト
7 キャリア
10 横断素子
11,12 主本体面
13 基礎部分
14 ネック部分
15 上部部分
16 搬送面
17 調車接触面
18 下部表面
19 外周面
23 保持面
24 上部表面
30 切断部材
35 誘導板
40 支持部材
45 型
46 受入領域
47 型表面
48 内面
50 基礎材料
51 打ち抜き部分
52 残余部分
60 ブランキング装置
70 第1の型
71 主部材
72a,72b 中間部材
73a,73b 側基礎部材
80 第2の型

Claims (1)

  1. 無段変速機(1)用のプッシュベルト(6)の一部として設計される横断素子(10)を基礎材料(50)から打ち抜くブランキング処理のために用いるよう設計される分割型(70,80)であって、
    前記型(70,80)がブランキング処理中に前記横断素子(10)を受ける働きをする受入領域(46)を備え、
    前記型(70,80)が該受入領域(46)の範囲を定める少なくとも2つの別個の型部材(71,72a,72b,73a,73b)を備える分割型。
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