JPS63115638A - 無段変速機用駆動ベルトにおけるエレメントの成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】

本発明は、無端状の金属帯を多数積層してなる金属帯の
周方向に、金属ブロックからなるエレメントを多数配列
してなる無段変速機用駆動ベルトにおけるエレメントの
成形方法に関し、さらに詳しくは、上記駆動ベルトを構
成するエレメントのディンプルとディンプルホールの芯
ずれを解消するためのエレメント成形方法を改善してな
るものである。

【従来の技術】

一般に無段変速機用駆動ベルト１は、第４図に示すよう
に無端状の金属帯を多数積層してなる金属帯２と、上記
金属帯２の周方向に多数配列された金属ブロックからな
るエレメント３により構成され、上記駆動ベルト１を、
各一対の円錐形円板の距離を相対的に制御可能にした駆
動側プーリ４と、従動側プーリ５との間に掛は回して動
力を伝達するようになっている。 ここで上記駆動側プーリ４は、互いに軸方向に円錐面が
対向する一対の円錐形円板からなる固定側シーブ４ａと
可動側シーブ４ｂとを有し、固定側シーブ４ａは駆動軸
６に一体的に固定され、可動側シーブ４ｂは駆動軸６に
摺動可能に保持されている。 また従動側プーリ５は、固定側シーブ５ａと従動側シー
ブ５ｂとからなり、固定側シーブ５ａは従動軸７に一体
的に固定され、可動側シーブ５ｂは従動軸７にｍｌ］可
能に保持されている。そして上記両プーリ４，５の軸間
距離りを一定にして、可動側シーブ４ｂおよび５ｂを軸
方向に油圧制御などにより摺動させることにより、変速
比を無段階に変化させるようになっている。 そして例えば特開昭５５−１００４４３号公報に示され
るようにエレメント３の一側に突起（ディンプル３ａ）
と、他側に突起に対するくぼみ（ディンプルホール３ｂ
）とが形成されている。

【発明が解決しようとする問題点】

しかしながら、従来のベルト式無段変速装置では、両プ
ーリ４．５のＶ溝中心線にミスアライメントΔχが生じ
ると共に、駆動ベルトを構成するエレメント３のディン
プル３ａとディンプルホール３ｂとの間に芯ずれなどが
あると、第５図に示すように駆動中にエレメント３が傾
いてプーリ４　（５）の接触面と点接触状態になり、エ
レメント３のコーナ部３ｃ、　３ｄがブー９４　（５）
の■溝面に強く当ってエレメント３の摩耗量が増大した
り、エレメント３が金属帯２に対して滑り易くなってト
ルクの伝達率が低下する等の問題があった。 一方、上記エレメント３のディンプル３ａとディンプル
ホール３ｂとの芯ずれは、成形工程を改善することによ
って解決できるものである。 すなわち従来のエレメント３は、上型および下型による
打扱き加工によって一体成形されており、ディンプル３
ａとディンプルホール３ｂとの中心を合せるのは、上バ
ンチをセットする型台と上バンチとで行なっているため
に、上記型台を固定する際に生ずる４０〜５０μ■程の
偏心は止むを得ないものとして見過ごされるなどの芯ず
れが起り易いという原因になっていた。 本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、エレ
メントのディンプルとディンプルホールとの芯ずれを解
消するため、エレメントの成形型を改善して精度の高い
エレメントを成形することにより、上記エレメントを組
付けたときにエレメントの傾きを防止して耐久性を向上
させることを目的としてなる無段変速機用駆動ベルトに
おけるエレメントの成形方法を提供するものである。

【問題点を解決するだめの手段】

上記目的を達成するため、本発明は、無端状の金属帯を
多数積層してなる金属帯の周方向に、金属ブロックから
なるエレメントを多数配列してなる無段変速機用駆動ベ
ルトにおいて、上記エレメント成形時の上型を、ディン
プル突出部を成形するディンプル型と、上記ディンプル
型の左右に配設された左右の上バンチとに３分割し、上
記エレメント成形時の下型にディンプルホール成形用突
出部を形成し、予めエレメント成形用木材の搬入前に、
上記上型の左右の上バンチを上記下型のディンプルホー
ル成形用突出部に位置合わせすると共に、上記ディンプ
ル型をセットした後、ファインブランキングなどによる
精密打法き加工を行なうように構成しである。

【作　　　用】

上記構成に基づいて、本発明によれば、エレメントを成
形する上型を、ディンプル型とその左右に配設した左右
の上バンチとに３分割し、予め上型の左右の上バンチを
下型のディンプルホール成形用突出部に位置合わせした
後、上記上型を一旦引上げ、素材をセットしてから上型
を下降させながら打扱き加工を行なうようにしたので、
エレメントのディンプルとディンプルホールとの芯ずれ
が解消され、上記エレメントを多数配列したときの傾き
を防止することが可能である。

【実　施　例】 以下、本発明による実施例を添付した図面に基づいて詳
細に説明する。 第１図は本発明によるエレメントの成形型を示す縦断面
図、第２図は上面図であり、図において、符号１０はエ
レメント３を成形する上型、１１は下型をそれぞれ示し
ている。 上記上型１０は、エレメント３の突出したディンプル３
ａを成形する凹部１２ａを有するディンプル型１２と、
上記ディンプル型１２の左右でエレメント本体を成形す
る左右の上バンチ１３．１４とに３分゛割されており、
上記上型１０に対応する下型１１には、エレメント３の
裏面に位置してディンプルホール３ｂを成形するよう突
出した突出部１１ａが形成されている。 次いで、上述したように構成された上型１０と下型１１
とによりエレメント３を一体的に成形する場合の加工工
程を、第３図に基づいて説明する。 まず、エレメント成形用素材Ａが型に搬入される前に、
下型１１の突出部１１ａに、左右の上バンチ１３、１４
が横方向のガタがないようにセットされて、ディンプル
型１２の中心が突出部１１ａの中心になるように位置決
めされる。 次に、上述したようにディンプル型１２と、下型１１の
ディンプルホール３ｂを形成する突出部１１ａとの位置
めがなされた後、−旦上記デインプル型１２と左右の上
バンチ１３．１４とを一体に上昇させ、上型１０と下型
１１との間にエレメント成形用素材Ａを搬入してセット
し、所定の動作により上型１０を下降させるなどの打扱
き加工によりエレメント３が成形されるものである。 ここで、上記ディンプル型１２および左右の上バンチ１
３．１４は、予め位置決めされた軌跡に沿って上下動す
るように制御されているので、成形されたエレメント３
のディンプル３ａとディンプルホール３ｂとの芯ずれは
解消され、多数組付けた際の傾きなどを防止することが
可能である。

【発明の効果】

以上詳細に説明したように、本発明によるエレメントの
成形方法は、エレメントを成形する上型をディンプル型
と左右の上バンチとに３分割し、上バンチの左右を予め
下型の突出部に位置合わせして中心線を一致させること
により、ディンプルとディンプルホールとの芯ずれを防
止してなるものであり、上記成形方法によりて成形され
たエレメントを組付けたときは、エレメントの傾きが解
消される。 従って、ベルト駆動中のエレメントの片当りがなくなっ
て異常摩耗が削減されるなど、駆動ベルトおよびＶ型プ
ーリ溝の耐久性が向上する。 また、エレメントの傾きが解消されてプーリの■溝に正
常に当るので、異常な滑りを生じることなくトルクの伝
達効率が向上する。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明によるエレメントの成形型を示す縦断面
図、第２図は同上面図、第３図は本発明のよるエレメン
トの成形工程を示す説明図、第４図は無段変速機の要部
を示す一部破断した構成図、第５図は従来のエレメント
配列状態を示す横断面図である。 １・・・駆動ベルト、２・・・金属帯、３・・・エレメ
ント、３ａ・・・ディンプル、３ｂ・・・ディンプルホ
ール、１０・・・上型、１１・・・下型、１１ａ・・・
突出部、１２・・・ディンプル型、１２ａ・・・凹部、
１３．１４・・・上バンチ。 第１図　　　　第２図 第４図 第５図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 無端状の金属帯を多数積層してなる金属帯の周方向に、
   金属ブロックからなるエレメントを多数配列してなる無
   段変速機用駆動ベルトにおいて、上記エレメント成形時
   の上型を、ディンプル突出部を成形するディンプル型と
   、上記ディンプル型の左右に配設された左右の上バンチ
   とに３分割し、 上記エレメント成形時の下型にディンプルホール成形用
   突出部を形成し、 予めエレメント成形用素材の搬入前に、上記上型の左右
   の上バンチを上記下型のディンプルホール成形用突出部
   に位置合わせすると共に、上記ディンプル型をセットし
   た後、ファインブランキングなどによる精密打抜き加工
   を行なうようにしたことを特徴とする無段変速機用駆動
   ベルトにおけるエレメントの成形方法。