JP2007512587A - バイオメトリックデータ処理を備えたセルフチェックアウトシステム - Google Patents
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Abstract
顧客セルフチェックアウトシステムが、1つまたは複数のチェックアウトステーションと、複数の監視用端末とを含む。監視用端末は、セルフチェックアウトシステムおよびチェックアウトステーションへのサポート、ならびにそれに対する制御を提供する。監視用端末は、署名、バイオメトリックデータ(指紋など)、画像および他の形の識別情報を含めて、セルフチェックアウト顧客の識別情報をキャプチャすることができる無線端末とすることができる。
Description
本出願は、2002年1月30日に出願した米国特許出願第10/060423号の一部継続出願である、2003年2月11日に出願した米国特許出願第10/364838号の一部継続出願である、2003年10月16日に出願した米国特許出願第10/687721号の優先権を主張する。これらの特許はそれぞれ、2001年2月2日に出願した米国仮特許出願第60/266000号の出願日の利益を主張している。
過去数十年の間に、小売販売時点情報管理(「POS」:point−of−sale)システムは、チェックアウトプロセスの促進のために大いに自動化されてきた。コンピュータベースのPOSシステムは現在、小売環境においては一般的である。こうしたシステムは、1つまたは複数のチェックアウト端末(すなわち、チェックアウトステーションまたはコンピュータ化された「現金」レジ)と、購入アイテムに関する価格、在庫および他の情報のデータベースを含む。それぞれのチェックアウトステーションは一般に、スキャンされたアイテムを識別するためパッケージ上のマシン読取り可能バーコードを検出することができるバーコードスキャナを含む。アイテムがスキャンされる場合、スキャナは、アイテムの製品番号に対応する信号をPOSシステムのデータ処理コンポーネントに送信し、次いで、このデータ処理コンポーネントは、価格および説明など、スキャンされたアイテムに関する情報をデータベースから取得する。
より最近では、セルフチェックアウトシステム(Optimal Robotics Corp.社から入手可能なU−Scan Express(登録商標)など)が使用され始めた。セルフチェックアウトシステムは、(そのそれぞれが組込み型の秤と共にバーコードスキャナを一般に含んでいる)セルフチェックアウトステーションを含み、このセルフチェックアウトステーションは、顧客が購入するアイテムのバーコードをスキャンすることが可能である。チェックアウトステーションは、他の入力装置および出力装置(英数字キーパッド、ビデオカメラユニットおよびディスプレイなど)をも含む。これらのシステムによって、顧客が、バーコード付きのアイテムをスキャンし、支払い方法(クレジットまたはデビットカードなど)を選択し、自動化された支払い受付け手段(クレジットまたはデビッドカードリーダ)を使用した支払いを実施し、チェックアウトステーションの使い方に関する説明を要求するなど、チェックアウト活動を直接に実施することが可能となる。
セルフチェックアウトステーションは、顧客が補助を要求するのに使用するための合図用の装置(呼出しボタン、キーパッド、電話または他の装置上の「補助」キーなど)を有する。補助は、たとえば、バーコードが付いていないアイテムを処理しなければならない場合に必要とされる。この補助要求は、監視用端末に送信され、そこで処理される。監視用端末は、店舗従業員(すなわち監視従業員)がセルフチェックアウトステーションでチェックアウトを監督し制御する様々な監視活動を実行することを可能にする。監視用端末のハードウェアは、特に挙げると、(たとえばビデオカメラ、またはチェックアウトステーションの他の画像装置からの)ビデオ画像を表示するために使用されるビデオディスプレイ、タッチスクリーン、POSキーボード、PCキーボード、レシートプリンタ、現金用引出しを含む。
監視活動は、特に挙げると、顧客がバーコードの付いていないアイテム(農産物など)を購入する場合に許可を与えることを含む。許可を行うのに先立って、監視員は、アイテムの視覚的な識別を行い、監視用端末で、そのアイテムを識別するコードを入力する。監視活動は、チェックアウトステーションがアイテムの実際の重量と、そのアイテムの予想される重量の間の不一致(「重量違反」)を検出する場合に決定を行うことも含む。監視員の重量違反活動は一般に、購入を許可するために違反を消去し、または注文からそのアイテムを取り除くこと(以下、「アイテムの無効化」)、および顧客に再試行を求めることを伴う。監視員は、チェックアウトステーションの使い方を顧客に説明し、(たとえば、アイテムが重すぎまたは大きすぎて、チェックアウトステーションに取り付けられた固定のバーコードリーダでスキャンできない場合や、顧客がチェックアウトを完了するため補助を求める場合に)顧客の代理でアイテムの精算を行うこともできる。追加の活動には、チェックアウトステーションでの操作を可能および不可能にすること、顧客の活動のビデオ監視、現金支払いを受け付け、おつりを渡すための現金引出しの使用、レジ係レシート(cashier receipt)の印刷、日締め、週締めおよび月締めのレポートの印刷、ならびに他のソフトウェアまたはシステム維持活動が含まれる。
セルフチェックアウトシステムを使用する企業が直面するある問題は、特定のアイテムの購入に対して年齢および他の制限を課す販売規則の遵守を維持することである。たとえば、顧客がアルコール飲料またはタバコを購入しようとする場合、顧客の年齢は、購入が許可される前に確認されなければならない。標準の販売時点情報管理システムでは、この確認は、制限付きのアイテムが購入される場合に顧客の識別情報(運転免許証など)を確認するレジ係によって行われる。しかし、セルフチェックアウトシステムが使用される場合、店舗は確認の実施のため店舗接客係に依然として依存しなければならないので、店舗従業員による確認によって人件費が増加する。さらに、接客係が必ずしも応対可能であるとは限らない環境では、店舗従業員による確認は、買い物客にとって非常に長い遅れをもたらすことにもなる。年齢の確認に付随するコストおよび遅れを低減させるために、自動化された確認システムが強く求められている。
自動年齢確認を含むセルフチェックアウトシステムの一実施例が開示されている(特許文献1参照)。一般に言えば、同特許の開示内容は、顧客を識別するバイオメトリックデータを受信するために使用されるバイオメトリックセンサ(指紋センサなど)を含む固定位置のセルフサービスチェックアウト端末である。同特許は、年齢確認が必要な場合に、特定の顧客に一意の識別コード(店舗会員証(store loyalty card)番号またはクレジットカード番号など)が、顧客によって入力され、その顧客に関連するバイオメトリックプロファイルを取り出すためのキーとして使用されることを開示している。次いで、バイオメトリック入力データが、端末のバイオメトリックセンサによって入力される。次いで、この入力データは、顧客の識別を確認するために、バイオメトリックプロファイル内のデータと比較される。同特許の年齢確認システムは有益であり得るが、自動化された他の年齢確認システムおよびその実施が依然として望まれている。
一部のセルフチェックアウトシステムでは、監視員が顧客のチェックアウト活動を監督し、顧客を補助するためのビデオ監視システムが含められることもできる。セルフチェックアウトステーションのビデオカメラユニットは、たとえば、バーコードが付いていないアイテムの画像を監視員ステーションで表示するためにキャプチャするのに使用される。これによって、監視従業員がアイテムを見て、適切なコードを入力することが可能となる。
複数のセルフチェックアウトシステムについて説明されている(特許文献2〜6参照)。
本発明は、セルフチェックアウトシステムを提供する。このシステムは、1つまたは複数の顧客要素(すなわちチェックアウトステーション)と、任意の数の監視要素(すなわち監視用端末)とを含む。それぞれの監視用端末は、チェックアウトステーション上の操作に対して対応する1組の監視活動を実施するように操作される。
監視用端末は、電気媒体、無線周波数(RF:radio frequency)媒体および光媒体のうちの少なくとも1つを介して少なくとも1つのチェックアウトステーションと通信するためのネットワークインターフェースを含む。セルフチェックアウトシステムは、固定の監視用端末、(たとえば、無線ネットワークに結合されたハンドヘルドコンピュータを使用して実装された)移動監視用端末など、複数のタイプの監視用端末をサポートする。さらに、実装では、制限されたユーザ入力装置を備えた専門の監視用端末が含まれる。たとえば、ユーザが快適に身につけることができるほど小さい「ポケベルサイズ」の監視用端末が、店舗従業員に警告信号を提供するために使用される。したがって、監視員は、システムの物理的に近いところにいつ戻るべきかがわかる。
特定の1組の環境のもとで最高の利便性または有用性を備えた、選択された監視用端末を監視従業員が使用することを可能とするために、複数の監視用端末の実装が使用可能にされる。この複数の監視用端末には、固定された監視用端末、専門の固定監視用端末、移動監視用端末および小型移動警告監視用端末が含まれる。それぞれの端末タイプは、様々な異なる入力および表示周辺装置と共に提供される。たとえば、端末は、キーパッド、タッチスクリーン、静止画および動画入力装置、署名キャプチャインターフェース、および指紋センサなどのバイオメトリック入力装置を含む。他のバイオメトリック装置、たとえば光彩認識、顔認識、音声または声認識、ならびに他の一意の物理的な、また挙動上の特徴の認識も使用される。
それぞれ異なる監視用端末の実装によって、セルフチェックアウトシステムに関する監視活動を提供するための柔軟性が向上される。たとえば、監視員が別のチェックアウトステーションに物理的に位置する間に、あるチェックアウトステーションで重量違反が発生する場合、監視員は、監視活動を提供するために固定監視用端末に歩いて戻る必要はない。そうではなく、監視員は、チェックアウトステーションの近くまたはその上に置かれた専用固定端末上に取り付けられたトランスポンダカードリーダの正面でトランスポンダカードを通すことによって重量違反を消去することができる。監視員が重量違反についてまだサポートを提供している間に同時に別のチェックアウトステーションでバーコード対象外アイテムの承認が必要とされる場合、バーコード対象外アイテムの見通し範囲内にいる(with line−of−sight view)監視員は、たとえば、シャツのポケットから移動監視用端末を取り出して承認を与えることができる。
監視用通信コントローラは、(たとえば、それぞれ異なる監視用端末のそれぞれ異なる監視員がある顧客用端末に対して矛盾する制御を入力する場合に、)矛盾する監視用信号の処理を防止するために、チェックアウトステーションと監視用端末の間の通信を制御することができる。同様に、顧客の署名が必要であり、また顧客によって使用されているセルフチェックアウトステーションが(装置の故障、または単にそのステーションに署名キャプチャが欠如しているために)操作可能な署名キャプチャ装置を含まない場合、署名キャプチャ入力装置を含む1つまたは複数の移動局にメッセージが送信されることができ、ユーザは、移動監視用端末で署名を提供することができる。
監視員が、それぞれ異なる物理的特性を有する複数の監視用端末間で選択を行うことができることによって、監視員の介入を必要とする状況に対してより迅速に応答することができる。これは、セルフチェックアウトステーションで顧客が費やす時間、および監視員が各注文に費やす時間を減少させる。監視活動のこの調整によって、監視員は、ステーションが使用されていない間にシステムを監視するのに費やす無駄な時間を削減することもできる。これは、ヒューマンマシンインターフェースの動きおよび効率に関して状況の要求を満たす監視用端末を選択することによって達成される。たとえば、移動警告監視用端末を使用して監視員は、顧客がいない、または監視活動が必要でない場合にセルフチェックアウトシステムの物理的に近いところを離れることができる。これによって、監督従業員リソースのより効率的な使用が可能となる。
セルフチェックアウトシステム内の各監視用端末は、1組の可能な監視活動に関して、移動性および機能の完全性の様々な組合せのうちの対応する1つを提供する。どの時点でも、監督従業員は、監視員の介入を要する状況に応答するため、使用可能な監視用端末のうちから選択することができる。
本発明の1つまたは複数の実施形態についての詳細は、添付の図面および以下の説明に示されている。本発明の他の特徴、目的および利点は、説明および図面から、また特許請求の範囲から明らかである。
セルフチェックアウトシステム、図1の100および図2の200は、それぞれが複数の監視用端末126〜132、226〜232に結合された1つまたは複数のチェックアウトステーション110〜113、210〜213を含む。監視用端末はそれぞれ、チェックアウトステーションに対して監視制御力を及ぼすことができる。端末126〜132、226〜232には、チェックアウトステーション上にまたはその近くに取り付けられた小さい端末126〜129、226〜229、ならびに「フルサイズ」端末130、230、移動端末131、231、およびポケベルサイズの端末132、232が含まれる。場合によっては、端末(126〜129、226〜229など)は、取引の消去など、専用の機能を有することができる。たとえば、端末126は、監視員が取引の消去のため単純にセキュリティカードを通すことを可能にするトランスポンダカードリーダ、あるいは顧客識別または自動年齢確認プロセスを実施するために使用されるバイオメトリックセンサ(指紋センサなど)を含む。
監視用端末によるチェックアウトステーションの制御を調整し、また矛盾する制御命令を回避するために、チェックアウトステーションと監視用端末の間で交換される制御信号は、監視用通信コントローラ122〜125、222によって管理される。図1は、コントローラ122〜125が各ステーション110〜113にローカルである実装を示しており、図2は、集中型のコントローラ222が使用される実装を示している。ローカルなコントローラ122〜125は、チェックアウトステーションのハードウェアおよびソフトウェアシステムの組込み型の要素とすることができ、コントローラ222は、データネットワーク(イーサネット(登録商標)、トークンリングまたはIEEE802.11bネットワークなど)によってチェックアウトステーションに結合される。
チェックアウトステーションに対する監視制御が必要とされる場合、チェックアウトステーション(マイクロプロセッサ、データ記憶装置、および他のハードウェア、ソフトウェア、ならびに関連インターフェースなどを含む)の信号プロセッサ回路114〜117、214〜217は監視要求メッセージを生成し、このメッセージは、監視用通信コントローラ122〜125、222に送信される。監視要求メッセージは、要求された監視補助の性質を示すデータを含む。たとえば、監視要求メッセージは、メッセージが、顧客による「ヘルプ」ボタン押下に応答して、またはチェックアウトステーションでの重量違反の検出時に生成されたことを示すパラメータを含む。他の監視活動も報告される。次いで、通信コントローラは、監視要求メッセージを監視用端末に配布する(一部の実装では、こうした配布に先立って、通信コントローラ122〜125、222でメッセージの形式または内容が修正され、メッセージパラメータが処理される)。
次に図1を参照すると、セルフチェックアウトシステム100は、ローカル監視用端末126〜129と共有端末230〜232の両方を含んでいる。ローカル端末126〜129は、ステーションのローカル通信コントローラ122〜125をそれぞれ介して、チェックアウトステーション110〜113のうちの対応するチェックアウトステーションに直接に接続され、直接に接続されたチェックアウトステーションに対して制御力を及ぼすことができる。共有監視用端末130〜132はそれぞれ、複数のチェックアウトステーションに結合され、複数のチェックアウトステーション110〜113間で切り換えることができ、またそれに対して制御力を行使することができる。チェックアウトステーション、たとえばステーション110で監視動作が必要とされる場合、信号(すなわちデータメッセージ)が、ステーションのコントローラ122からそのローカル端末126に、また共有監視用端末130〜132のそれぞれに送信される。その信号は、監視員に補助の必要性を知らせる警告を生成するため、監視用端末で処理される。その信号は、要求される特定の動作を識別することもできる。一部の実装では、コントローラ122〜125、222は、補助要求に応答して監視用端末からの第1の応答が受け付けられることを可能にするために、複数の監視用端末との対話を管理する。
次に図2を参照すると、システム100と同様に、セルフチェックアウトシステム200は、ローカル監視用端末226〜229と共有端末230〜232の両方を含んでいる。しかし、システム200では、顧客のチェックアウトを制御し補助する監視活動の調整は、複数のローカルコントローラ122〜125の代わりに、共通の集中型通信コントローラ222を使用して提供される。監視用端末226〜232は、中央コントローラ222を介してチェックアウトステーション210〜213と通信する。
通信コントローラ122〜125、222は、共有監視用端末130〜132および230〜232がそれぞれ要求を受信するように、監視用端末130〜132、230〜232に要求を通信することができる。そうするために、「ブロードキャスト」要求が使用される。あるいは、通信コントローラ122〜125または222は、一意のメッセージを生成し、それぞれの端末に送信する。コントローラ122〜125、222は、要求側の顧客ステーションに直接に接続された端末だけが要求を受信するように、ローカル端末126〜229、226〜229に要求をルーティングすることもできる。次いで、コントローラは、監視用端末からの応答を待つ。応答が複数の監視用端末によって生成される場合(たとえば、複数の監視員がそれぞれ応答を試みる場合)、通信コントローラは、チェックアウトステーションの制御のために使用される応答を決定するため、調停機能を実施する。ある実装では、コントローラは、単に第1の応答側監視用端末からの応答を受け付ける。場合によっては、追加の応答が第1の応答と矛盾しておらず、依然として関連性がある場合にはそれも受け付けられるが、(既に消去された重量違反など)応答がもはや関連性がない場合には無視される。あるいは、いつ未処理の要求がもはや関連性がないか決定するために、タイムアウト機構が使用される。たとえば、監視要求メッセージの第1のブロードキャストの後に、コントローラは、監視用端末が応答を提供するまで100ミリ秒ごとに要求を再ブロードキャストする。監視用端末がタイムアウトウィンドウ(500ミリ秒のウィンドウなど)内に端末から少なくとも1つの要求を受信しない場合、タイムアウトが発生する。すなわち、監視用端末は、要求が別の監視用端末によって応答されたと推論し、したがって、タイムアウトした要求に応答する入力をもはや受け付けない(すなわち、要求は、監視用端末によって維持される未処理要求のリストから削除される)。システム100の場合は、監視用端末はチェックアウトステーションの通信コントローラに直接に応答を通信し、システム200では、中央コントローラ222を介して応答を返す(flow back)。
一例として、ブロードキャスト要求メッセージは監視用端末126および130〜132に配布され、それによって複数の監視員に顧客が補助を必要としていること知らせる。ブロードキャスト要求が送信された後に、コントローラ122は、監視用端末のうちの第1の監視用端末が要求に応答する(すなわち要求を受け付ける)のを待つ。一部の実装では、ブロードキャスト要求受付けの通知を第1の端末(端末132など)から受信すると、コントローラ122は、受付け側でない端末(126、130〜131など)にメッセージを送信し、未処理のブロードキャスト要求を取り消す。これは、期限切れの監視要求が、受付け側でない端末126、130〜131で表示されたまま残らないようにする。ブロードキャスト要求がある端末によって受け付けられると、コントローラ122は、受付け側の監視用端末を識別するデータを格納して、その後に顧客チェックアウトステーション110とその監視用端末の間のデータフローを管理する。
チェックアウトステーションに対する監視活動は、共有監視用端末130〜132、230〜232のいずれか、またはチェックアウトステーションのローカル監視用端末126〜129、226〜229で開始されることもできる。これは、チェックアウトステーションからの監視活動要求を必要とせずに行われる。チェックアウトステーションの制御は、監視用端末で、スイッチ、ボタン、ソフトウェア機能または他のチェックアウトステーション選択装置を使用して、制御下のチェックアウトステーションを選択して開始される。たとえば、後述の図5は、4つのチェックアウトレーン(すなわちチェックアウトステーション)のうちの1つの選択が制御されることを可能にするインターフェースを示している。その後に、監視用端末は、制御されるチェックアウトシステムとの接触を開始する。システム100では、監視用端末130〜132は、選択されたステーション110〜113のコントローラ122〜125と直接に通信を開始する。集中型コントローラシステム200では、端末126〜132はコントローラ222に要求を通信し、その後に、このコントローラは、監視活動を調整し、監視用端末と、対応するチェックアウトステーション210〜213の間で信号の通信を開始し、それを実現する。一部の実装では、監視員は、チェックアウトステーション選択装置を使用して任意の時点で、制御されているチェックアウトステーション間の切換えを行う。
それぞれ異なるコントローラ実装が、監視用端末とチェックアウトステーションの間で信号を分配し調整するために、それぞれ異なるアルゴリズムまたはモードを使用する。一部の実装では、すべての監視用端末が同時にアクティブであり得る。したがって、監督従業員は、制約または遅延なしに、いずれか1つを使用することができる。偶然通りがかった人が未許可または不注意でシステムを使用しないようにするために、任意の監視用端末がディセーブルされることもできる。さらに、監督従業員は、ディセーブルされた端末を、それを使用する前にイネーブルすることができる。アクティブ化は、キーの使用やパスワード入力などにより、明示的とすることができ、あるいはアイテムを無効化するために端末126〜129、226〜229上でトランスポンダまたは磁気カードを通すことなどにより、暗黙的とすることができる。
監視用端末は、端末の使用を開始および停止するために監視員によって使用される入力装置(キーボード、タッチスクリーン、ボタンまたはスイッチなど)を含む。その入力は、通信ネットワーク101、201を介して監視用通信コントローラ122〜126、222によって受信される対応する信号を生成する。それに応答して通信コントローラは、監視用端末から入力を受け付ける、または接続の試みを拒否することができる(具体的な応答は、現在の操作モードに依存する)。コントローラ122〜126、222およびシステム100、200の実装は、チェックアウトステーションと監視用端末の間のそれぞれ異なる調整モードをサポートする。典型的な調整モードは、同時型、相互排他型(inter exclusive mode)、先制型(preemptive mode)および混合型を含む。
同時型の調整モードでは、セルフチェックアウトシステム100、200内のすべての監視用端末が、使用に備えてアクティブ状態とすることができる。したがって、監視員がその間の切換えを決定した場合に、特定の信号は生成されない。相互排他型モードでは、チェックアウトステーションを一度に制御するために、アクティブな監視用端末は1つしかない。したがって、相互排他モードでは、監視用端末は、あるチェックアウトステーションのためのコマンドを、そのチェックアウトステーションを制御するためにアクティブである他の監視用端末がない場合にだけ、受け付け、処理することができる。端末の状態をアクティブまたは非アクティブとして表示するための表示または他の視覚インジケータを含めることもできる。先制型モードは、相互排他型モードの変形体である。先制型モードでは、ある監視用端末をアクティブ化しようとすると、コントローラ122〜126、222が現在アクティブないずれかの監視用端末を非アクティブ化しようとすることになる。この試みは、現在アクティブである監視用端末が中断され得ない活動を処理しており、その試みを拒否する場合には失敗する(すなわち、コントローラ122〜126、222は、この試みを拒否する)。混合型モードは本質的には、いくつかの特定の他の監視用端末が同時にアクティブなることが許されないという特徴を有する、相互排他型モードまたは先制型モードである。たとえば、混合型モードは、小型移動警告監視用端末132が、チェックアウトステーション110で顧客の活動が開始したことを監視員に知らせるために入力されることができる。
専門の固定監視要素126〜129、226〜229は、監視員がたとえばチェックアウトステーションの物理的に近いところにいる状況のために提供される。監視員は、たとえば、重量違反を許可するために、トランスポンダカードを通すことによって端末126〜129、226〜229を使用する。端末126〜129、226〜229では、キーパッドやキースイッチなどの他の入力装置も使用される。一部の実装では、たとえば図1で、各端末126〜129、226〜229は特定のチェックアウトステーションに対するサポート提供の専用とされる。他の実装では、端末126〜129、226〜229は、複数のチェックアウトステーションを制御する。
システム100、200は、それぞれが異なる1組の機能を提供する、様々な監視用端末タイプをサポートすることができる。たとえば、フル機能の固定端末130、230、移動端末131、231、およびポケベルのような特別機能の小型端末132、232が使用される。移動監視用端末131、231は、バーコードリーダ、タッチスクリーン、音声ジェネレータおよび無線通信能力を備えたラップトップまたはハンドヘルドの電池式のコンピュータに基づき得る。小型移動警告監視用端末132、232も提供される。特定の端末タイプによってサポートされる特徴は、サイズ、コスト、パワー、利便性、セキュリティまたは他の理由によって変化する。
小型移動警告監視用端末132、232は、ポケベルサイズの装置を使用して実装される。ポケベルサイズの端末132、232は、電池式であり、無線ネットワークインターフェース101、201を介してセルフチェックアウトシステムと無線で通信する。場合によっては、それぞれの通信コントローラ122〜125、222は、従来のポケベルネットワークを介して交換される信号の使用を可能にする標準のポケベルネットワークへのインターフェースを有することもできる。端末132、232は、小さい文字列を表示する能力を有することができ、あるいは振動または他のオーディオ/ビジュアル装置、たとえばセルフチェックアウトシステム上の操作の表示を含む。表示は、たとえばチェックアウトステーションが使用されると、またはチェックアウトステーション110からの監視活動要求に応じて生成される。ポケベルサイズの装置は、たとえば、一般的な監視目的(たとえば監視員がチェックアウトステーションの物理的近くにいない場合に監視員に活動について知らせるためなどに)使用される。
一部の実装では、監視用端末は、比較的に制限された、選ばれたインターフェース装置を備え得る。たとえば、移動またはポケベルサイズの装置は、フルサイズのPOSキーボードではなく、図7の縮小サイズのキーパッドを使用する。こうした実装では、システム100、200は、キーパッド700を使用した様々な監視入力をサポートするため、コンテキスト依存型のプロンプト表示を提供する。図3および4は、縮小サイズの入力装置を備えた端末を使用した監視入力を処理するために使用される監視制御プロセスを示している。
図3および4は、監視データを処理し、チェックアウトステーションを制御するためにシステム100、200の実装で使用されるデータ処理ステップを示すフローチャートである。プロセス300、400は、表示および入力機能が制限された監視用端末で使用するのに適している。たとえば、単純なタッチスクリーンインターフェースを使用した端末が使用される。図5〜7は、ハンドヘルドの移動端末で使用される典型的なタッチスクリーンインターフェースのディスプレイを示している。プロセス300、400は、ディスプレイ500、600、700を使用した監視員への監視要求の表示、およびそれによる入力の処理を可能にする。
プロセス300は、監視用端末がアクティブ化されている場合(すなわちそれがオンの場合)に開始される。端末によって実施される最初のステップは、監視員の介入が必要であるかどうか決定することである(ステップ301)。この決定は、未処理の監視要求があるかどうか決定するために、たとえば通信コントローラ122〜126、222と交換されるデータに基づいて行われる。介入が必要でない場合は、監視員がチェックアウトステーションに対する制御を開始できるようにする、レーン(すなわちチェックアウトステーション)選択画面500が表示される。一方、監視介入が必要である場合は、介入を要求するメッセージが監視用端末上に表示される(ステップ302)。次いで、端末は、監視員が要求を受け付け、または異なる端末の制御を開始できるようにするレーン選択画面500を表示する(ステップ303)。未処理の介入要求がある場合は、画面500のテキスト表示領域501は、要求の表示を表示する。
未処理要求がある場合は、端末上のキー700を使用して監視員は、要求を無視し、サービスを受けるレーンを選択し、制御する代替のレーンを選択し、またはプログラムを閉じる(すなわち要求を拒否する)(ステップ304)。監視員が要求を拒否する(すなわち「プログラムを閉じる」機能またはリジェクトキーを選択する)場合は(ステップ305)、対応する信号がコントローラ122〜126、222に送信され、端末は、通常の操作モードに戻される。一部の実装では、コントローラ122〜126、222は、拒否された要求を監視用端末のうちの異なる端末にルーティングし、または要求を再び開始する。
一方、監視員がレーンからのサービス要求を受け付ける場合は、端末は、その要求が、固定の表示インターフェースを使用して表示され、応答される重量違反などの単純な取引に関するかどうか、あるいはより複雑なプロンプト表示が必要であるかどうか決定する(ステップ306)。たとえば、重量違反がある場合、重量違反画面600(図6)が表示される(ステップ308)。インターフェース600は、顧客によって、または別の監視用端末によって違反が消去されるまで表示されたままであり得る(ステップ309)。別のものによる違反の消去は、端末とコントローラ122〜126、222の間で交換されるメッセージに基づいて決定されることができる。「オーバーライド」または「後で」の機能を選択することを含めて、監視応答が、インターフェース600を使用して入力される。「オーバーライド」が選択される場合は(ステップ310)、重量違反をオーバーライドするために信号がコントローラ122〜126、222に送信される(ステップ311)。違反が既に消去された場合、または監視員が「後で」または「オーバーライド」を選択した後に、処理は、ステップ301で再開する。一部の実施例では、重量違反処理用に使用される表示画面など、単純な表示画面を使用して、他の要求が処理される。
要求が、(重量違反など)単純な入力だけを必要とする単純な取引に関連しない場合、本明細書で参考として援用されている係属中の出願(特許文献7参照)に記載された「タイニ直接モード(tiny direct mode)」インターフェースが呼び出される(ステップ307)。この「タイニ直接モード」は、図7に示すインターフェースなどのインターフェースを使用することができ、比較的に単純な入力および表示装置を使用して様々な監視機能が実行されることを可能にするコンテキスト依存型のプロンプト表示を提供する。
システム100、200は、自動年齢確認システムを実施するために使用される指紋センサ(または他のバイオメトリックセンサ)を備えた端末を含む。図4は、自動年齢確認プロセスのフローチャートを示している。自身でのチェックアウト中、各アイテムが顧客によってスキャンされるときに(401)、セルフチェックアウトシステムは、アイテムが年齢制限ありのアイテムかどうか決定するために、アイテムに関連するデータベースレコードをチェックする(402)。アイテムが年齢制限ありかどうか識別するデータは、価格および他のアイテムデータと同じデータベース内に格納される。
アイテムが年齢制限なしの場合は、通常の処理が行われ、すなわち、アイテムの購入が許可される(404)。顧客のアイテムのすべてがスキャンされた場合(405)、顧客は、(たとえば支払いのためにクレジットカードを入力することによって)取引を完了する(406)。スキャンされたアイテムが年齢制限ありの場合は、システムは、顧客の年齢がたとえば別の年齢制限付きアイテムの入力に関連して既に確認されているかどうか決定する(403)。年齢の確認が必要である場合は、顧客は、その生年月日(「DOB」:date of birth)を入力するよう指示される(407)。DOBは、一致するDOBを有するすべてのデータベースレコード(「候補レコード」)を取り出すためのキーとして使用される(408)。候補レコードはそれぞれ、指紋の特徴を示すデータ(「バイオメトリック属性データ」)を含む。
次いで、システムは、顧客に、指紋センサ502に指を置くよう指示し、顧客がそうすると、センサ502から、顧客の指紋の特徴を示すデータ(「ターゲットバイオメトリックデータ」)を取り出す(409)。次いで、ターゲットバイオメトリックデータは、一致があるかどうか決定するために、各候補レコード中のバイオメトリック属性データと比較される(410〜411)。一致がある場合は、アイテムの購入が許可される(404)。ターゲットバイオメトリックデータが候補レコードのいずれかのレコード中のバイオメトリック属性データに一致しない場合、例外処理が行われる(412)。
例外処理は、たとえば、顧客にID確認のためレジ係の固定位置に行くよう指示し、または代替法では、移動端末を使用して店舗職員に買い物客の応対をするよう知らせることを含む。顧客の年齢が店舗の接客係によって確認され、顧客の購入が承認されると、レジ係または接客係は、顧客の2度目の指紋スキャンを行い、それが第1の指紋(すなわちターゲットバイオメトリックデータ)に対して正確に検証することを確かめ得る。照合が成功すると、店舗接客係は、システム100、200に、後の購入時に使用するのに備えてターゲットバイオメトリックデータおよび顧客のDOBを新しいデータベースレコードに格納するよう指示することができる。(たとえば、買い物客によって入力された生年月日がIDの生年月日に一致せず、またはIDが有効でないため)レジ係が顧客の年齢を確認できない場合、購入は拒否され、システムはレジ係にアイテムを保持するよう指示する。
一部の実施例では、このシステムは、顧客がステップ409で指紋入力を拒否できるようにする。たとえば、処理409の間、このシステムは、年齢確認が必要であることを示すテキストを表示することができ、補助のため店舗接客係を呼ぶためのボタン(「年齢確認のための接客係呼出し」ボタンなど)をタッチスクリーン上に表示する。ステップ409で買い物客が指紋の入力を拒否する場合、例外処理412(すなわち手作業による確認)が行われる。例外処理412中に顧客が指紋データの入力を躊躇する場合、こうしたデータを格納する新しいデータベースレコードの作成は行われない。
一部の実施例では、DOB/バイオメトリック属性レコード(すなわち「候補レコード」)は、生年月日およびバイオメトリック属性データだけを格納し、他のシステムでは、追加のデータが含められる。上述の実施例では、システムが年齢確認プロセスのために追加の顧客識別データ(氏名、住所および他の識別データなど)を格納する必要はない。年齢確認は、ターゲットバイオメトリックデータを候補レコード群(そのすべては同じDOBキーを使用して取り出される)内のバイオメトリックデータと単に比較することによって実施される。この特徴は、顧客のセキュリティおよびプラバシーに対する懸念を和らげるのに役立ち得る。
さらに、システム100、200は、署名などの識別情報を自動的にキャプチャする端末を含む。図8は、移動監視用端末を使用して実施される識別キャプチャプロセスのデータフローを示している。プロセス800は、たとえば、顧客の署名または他の顧客の識別情報のキャプチャを必要とするクレジット支払い取引を完了するために使用される。プロセス800は、顧客が購入アイテムを自分自身でチェックし、購入のための支払いがクレジット口座を使用して行われることを示した後に開始される。
プロセス800は、移動端末で監視要求メッセージを受信することから開始する。図8のステップ301〜305は、レーン選択操作を対象としており、図3のステップ301〜305に関して説明したのと実質上同じやり方で実施される。レーン選択の後に、端末は、監視要求メッセージが識別情報のキャプチャに関連するかどうか決定する(ステップ806)。要求が識別情報のキャプチャを求める要求でない場合は、端末は、他の適切な処理を続ける(ステップ807)。たとえば、適切であれば端末は、図3の処理ステップ306を続行する。
監視要求が識別情報のキャプチャを求めている場合は、適切な表示または制御インターフェースが表示される(ステップ808)。署名のキャプチャの場合、インターフェースは、図9のインターフェース画面900に類似する。インターフェース900では、ユーザは、タッチセンシティブ表示画面上に書くことによって署名を入力することができる。ビデオ画像識別の場合には、端末は小型の組込み型ビデオカメラを含むことができ、表示画面は、キャプチャされた画像のプレビューを示すウィンドウであり得る。指紋キャプチャ端末の場合、インターフェースは、端末と一体化した指紋センサ上に指を置くようユーザに指示する。他のさらなるインターフェースも使用される。
(たとえば「OK」ボタン901を選択することによって示されるように)顧客識別データがうまくキャプチャされる場合は、データは、店舗コントローラまたはセルフチェックアウトステーションに返される(ステップ809〜810)。識別データの受信が成功すると、コントローラは、クレジット取引の処理を完了し、キャプチャされた識別データを将来の確認に備えて(すなわち顧客許可の証明として)データベース内に格納する。一方、(たとえば時間切れまたは「取消し」ボタン902の選択により)識別データのキャプチャに成功しなかった場合は(ステップ809、811)、キャプチャ失敗のメッセージがコントローラに返される。次いで、コントローラは、異なる形の支払いを顧客に要求し、警告メッセージを監視用端末上に表示し、または異なる監視用端末でキャプチャ操作を再開するなど、例外処理を実施する。
プロセス300、400、800に様々な変更および修正が加えられる。たとえば、インターフェースは、「取消し」が押下される場合を除いては、すべての場合において、通常の操作に戻るのではなく、さらなる入力の受付けに戻り得る。重量違反の表示画面600は、重量違反の状況で簡略監視モード400に入ることによって置き換えられる。したがって、「Enter」を押下すると、スキャンされたアイテムが許可され、「取消し」を押下すると、移動監視用端末のインターフェースが簡略監視モードを終了し、通常のインターフェース操作に戻されることになる。
システム100、200、ならびに特許請求の範囲中に記載された本発明を実施するために、様々なハードウェアおよびソフトウェア構成要素が使用される。本発明は、デジタル電子回路で、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェアで、あるいはその組合せで実施される。本発明の装置は、プログラマブルプロセッサによる実行のためマシン読取り可能媒体内で有形に実施されるコンピュータプログラム製品内で実施することができ、本発明の方法ステップは、入力データを操作し、出力を生成することによって本発明の機能を実施するための命令のプログラムを実行するプログラマブルプロセッサによって実施される。本発明は有利には、データ記憶システムからのデータおよび命令の受信、およびそれへのデータおよび命令の送信のために結合された少なくとも1つのプログラマブルプロセッサと、少なくとも1つの入力装置と、少なくとも1つの出力装置とを含むプログラマブルシステム上で実行可能な1つまたは複数のコンピュータプログラムで実施されることができる。それぞれのコンピュータプログラムは、上位の手続き型またはオブジェクト指向プログラミング言語で、あるいは要望であればアセンブリまたはマシン言語で実装されることができ、いずれの場合でも、言語は、コンパイル型、またはインタプリタ型言語であり得る。適切なプロセッサには、例を挙げると、汎用と専用の両方のマイクロプロセッサが含まれる。一般にプロセッサは、命令およびデータを読取り専用メモリおよび/またはランダムアクセスメモリから受信する。コンピュータプログラム命令、データベースおよび他のデータを有形に実施するのに適した記憶装置には、例を挙げると、EPROM、EEPROMおよびフラッシュメモリなどの半導体メモリ装置、内部ハードディスクおよび取外し可能ディスクなどの磁気ディスク、磁気光ディスク、ならびにCD−ROMディスクを含めて、すべての形態の不揮発性メモリを含む。用語「データベース」は、広く解釈されるべきであり、ハードディスクドライブまたは他の永続媒体内に格納されたデータと、揮発性メモリ内に格納されたデータ構造体の両方を含む。上記内容のいずれもが、特別に設計されたASIC(特定用途向け集積回路)によって補われ、またはそれに組み込まれる。
本発明の複数の実施形態について説明した。しかし、本発明の精神および範囲から逸脱することなく、様々な修正を加えることができることが理解されよう。たとえば、コントローラ122〜126、222を監視用端末に接続するネットワークインターフェース101、201は、イーサネット(登録商標)、およびIEEE802.11bデータネットワークなどの標準のネットワーク、ならびに独自開発のネットワークを使用することができ、また複数のネットワークタイプを含むこともできる。したがって、他の有線および/または無線電気接続(赤外線、無線周波数、その他など)ならびにチップレベルの接続が使用される。したがって、コントローラは、監視用端末間の通信プロトコルのすべてに対応するように、異なるタイプの複数の接続を有する。プロセス300、400、1000のステップは別の順序で実施されることができ、追加のステップが追加されることも、一部が削除されることもある。たとえば、プロセス400では、ステップ409がステップ408の前に行われる。さらに、このシステムの実施例では、年齢制限付きアイテムのセルフチェックアウトのためにバイオメトリック情報を使用するとして説明しているが、実装では、他のタイプの制限付きの購入が行われるかどうか決定するために、バイオメトリック情報を使用することもできる。たとえば、バイオメトリック顧客識別情報は、制限付きの医薬品の購入のために使用される。したがって、他の実施形態は、特許請求の範囲内である。
Claims (18)
- 顧客操作による購入アイテムのセルフチェックアウト用に構成されたセルフチェックアウトステーションと、
無線ネットワークインターフェースとバイオメトリックデータセンサとを備える移動データ端末と、
前記移動端末および前記セルフチェックアウトステーションに動作可能に結合されており、前記移動端末にバイオメトリックデータキャプチャ操作を開始するよう指示するメッセージを無線ネットワークを介して前記移動端末に送信するように構成されたコントローラであって、前記バイオメトリックデータキャプチャ操作がセルフチェックアウト取引に関連するコントローラと
を備えることを特徴とするセルフチェックアウトシステム。 - 前記セルフチェックアウトステーションは複数のセルフチェックアウトステーションのうちの1つであり、前記移動端末は前記複数のセルフチェックアウトステーションに動作可能に結合され、
前記バイオメトリックデータキャプチャを開始するために前記移動端末に送信される前記データは、バイオメトリックデータキャプチャが実施される対象の少なくとも1つのセルフチェックアウトステーションを識別するデータを有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。 - 前記バイオメトリックデータセンサは、指紋センサ、光彩認識スキャナおよび音声認識装置からなるグループから選択されるセンサを有することを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 前記バイオメトリックデータキャプチャ操作は、指紋センサで指紋属性データを受信することを備えることを特徴とする請求項1に記載のシステム。
- 前記コントローラは、前記複数のチェックアウトステーションのそれぞれに動作可能に結合された共有コントローラであり、
前記コントローラは、前記複数のセルフチェックアウトステーションのうちの複数についてバイオメトリックデータキャプチャを管理するように構成されることを特徴とする請求項4に記載のシステム。 - 前記バイオメトリックデータキャプチャ操作は生年月日の入力をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のシステム。
- 前記コントローラは、複数の候補年齢確認レコードを取り出すためのキーとして前記生年月日を使用してデータベースに問い合わせるように構成され、それぞれのレコードは前記生年月日を、指紋センサで前にキャプチャされた顧客指紋を特徴付けるバイオメトリック属性データと関連付けることを特徴とする請求項6に記載のシステム。
- 前記コントローラは複数のコントローラのうちの1つであり、
それぞれのセルフチェックアウトステーションは、前記複数のコントローラのうちの同じ場所に置かれたコントローラを備え、前記コントローラのそれぞれは前記データ端末に動作可能に結合されることを特徴とする請求項4に記載のシステム。 - 前記移動データ端末は複数の監視用端末のうちの1つであり、
前記監視用端末の第1の監視用端末は、無線データネットワークによって前記コントローラに動作可能に結合され、
前記監視用端末の第2の監視用端末は、有線データネットワークによって前記コントローラに動作可能に結合されることを特徴とする請求項8に記載のシステム。 - 前記移動データ端末は電池式の移動監視用端末であることを特徴とする請求項9に記載のシステム。
- 前記移動データ端末および前記コントローラは、前記セルフチェックアウトステーション上の顧客のセルフチェックアウトに関連する複数の監視機能を実施するように相互に動作し、
前記監視機能は支払い取引の処理を備えることを特徴とする請求項4に記載のシステム。 - 前記支払い取引は、クレジットカード払い、デビットカード払いおよび電子資金振替払いからなるグループから選択される支払いタイプを有し、
前記支払い取引の処理はさらに、前記移動データ端末上で署名入力を受信することを備えることを特徴とする請求項11に記載のシステム。 - 制限付きで販売されるアイテムのセルフチェック方法であって、
セルフチェックアウト顧客によるアイテムのスキャンに続いて、前記スキャンされたアイテムが制限付きのアイテムかどうか示すレコードをデータベースから取り出すこと、
前記アイテムが制限付きアイテムである場合は、前記顧客の特性を確認することを備え、前記確認は、
バイオメトリックセンサで、前記顧客のバイオメトリックの特徴を特徴付けるターゲットデータの入力を受信すること、
それぞれが複数の顧客のうちの異なる顧客に関連するバイオメトリック属性データを備える複数の候補レコードをデータベースから取り出すこと、
一致レコードを識別するために前記ターゲットデータを前記複数のレコード中のバイオメトリック属性データと比較すること、
一致レコードが識別される場合は、前記一致レコードに基づいて、制限付きで販売されている前記アイテムが前記顧客に販売されるかどうか決定すること
を備えることを特徴とする方法。 - 前記制限は年齢制限を有し、
前記確認は前記顧客から生年月日を受信することをさらに有し、
前記複数の候補レコードの取出しは、前記複数のレコードを取り出すために前記生年月日に基づいて問い合わせることを有することを特徴とする請求項13に記載の方法。 - 一致レコードが識別され得ない場合は、監視補助の必要性を示す信号を生成することをさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の方法。
- 前記信号が監視補助の必要性を示したことに応答して例外プロセスを開始し、それにより入力が店舗接客係から受信され、新しいデータベースレコードを生成させることをさらに備え、前記新しいデータベースレコードは、その後の購入取引中に前記顧客の自動年齢確認を可能にすることを特徴とする請求項15に記載の方法。
- ハンドヘルド監視用装置を使用してセルフチェックアウトシステム内の監視用端末で入力を処理する方法であって、
セルフチェックアウトステーションで、
顧客によるセルフチェックアウト取引の処理を進めるために顧客のバイオメトリックデータの入力が必要であることを示す監視要求信号を生成すること、
バイオメトリックセンサを備えるハンドヘルド監視装置に前記監視要求信号を送信すること、および
前記ハンドヘルド監視装置で、
前記監視要求信号を受信すること、
前記ハンドヘルド装置のユーザに顧客バイオメトリックデータの入力が必要であることを知らせるプロンプトを提示すること、
前記バイオメトリッックセンサで顧客バイオメトリックデータを受信すること、および
前記バイオメトリックデータを前記セルフチェックアウトステーションに送信すること
を備えることを特徴とする方法。 - 前記バイオメトリックセンサは指紋センサを備えることを特徴とする請求項17に記載の方法。
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