JP2007512511A - 混合気体の圧力の測定のための装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、複数のガス成分から成る混合気体の圧力の測定のための装置であって、制限電流原理に基づき作動する電流測定式のセンサー(10)を備えており、該センサーは固体電解質(11)上に取り付けられて直流電圧源に接続された2つの電極(12,13)を有しており、該電極のうちの1つの電極(13)は拡散律速層(14)によって被われており、さらに電極(12,13)に流れてガス圧力の尺度となる限界電流の測定のための測定エレメント(17)を備えている形式のものに関する。濃度の時間的に変化する混合気体のガス圧力の誤差のない測定のために、少なくとも測定時に、拡散律速層(14)前に作用していて圧力測定のために用いられるガス成分のモル分率を100%に規定する手段を設けてある。該手段は有利には、拡散律速層(14)に接続する貯蔵容積(18)を含んでおり、貯蔵容積は拡散区域(19)によって混合気体に対して分離されており、さらに貯蔵容積(18)内へのガス成分の汲み入れのための、固体電解質(11)に配置された2つの電極(20,21)を含んでいる。

Description

本発明は請求項1の上位概念に記載の形式の、混合気体の圧力の測定のための装置に関する。
ガスの絶対圧力の測定のための公知の装置(ドイツ連邦共和国特許出願公開第3122861A1号明細書)は、拡散限界電流原理で作動する電流測定式のセンサー(該明細書ではポラログラフィック式の測定セルと称されている)を有しており、該センサーは、酸素イオンを導く1つの固体電解質部材及び該固体電解質部材の互いに相対する面に配置された2つの電極から成っており、この場合に陰極として作動する電極は、該電極を覆う多孔質の拡散層を介して測定すべきガス若しくは気体にさらされる、即ち接するようになっている。両方の電極に一定の直流電圧を印加するようになっている。酸素は陰極で電気化学的な反応に基づき消費される。この場合に酸素に生じる濃度勾配は、拡散層を通る酸素の拡散流を発生させてしまうことになる。このことは酸素量を減少させ、ひいては測定信号に影響を及ぼすことになる。拡散層の細孔の直径は、有利には酸素分子の平均自由行程よりも小さくなっている。このような条件下では、殊にいわゆるクヌーセン拡散による酸素イオンの移動を生ぜしめ、これによって拡散流、ひいては測定信号は圧力に依存することになる。この種の装置は調節可能なヒーターを備えており、ヒーターはセンサー若しくは測定セルを約600℃以上の一定の温度に加熱するようになっている。
請求項1に記載の構成を備えた、ガス圧力測定のための本発明に基づく装置は、利点として、ガス成分の濃度若しくはガス成分のモル分率、例えば気体若しくはガス中の酸素のモル分率が一定でなく時間的に変化する混合気体の圧力を極めて正確に測定でき、このために、圧力測定のために用いられる1つのガス成分のモル分率は少なくとも測定中には100%に保たれ(固定され)ており、即ち拡散律速層には、圧力測定に用いられる混じりけのない純粋なガス成分が作用している。電流測定式のセンサーの測定値は、拡散律速層を拡散通過したガス成分の質量流Jによって決定される。クヌーセン拡散の場合には質量流Jは、拡散律速層の拡散係数Dと、測定に用いられるガス成分の分圧P(GK)との積に等しく、かつ混合気体の圧力Pとガス成分のモル分率x(GK)と拡散律速層の拡散係数Dとの積に等しいので、次の式
J≒D・P(GK)=D・x(GK)・P
が当てはまり、拡散律速層の前でモル分率x(GK)を確実に100%に維持してあり、適切な拡散律速層の拡散係数Dは混合気体全体の圧力Pに依存せず、圧力は質量流、ひいては電流測定式のセンサーの測定値に比例している。圧力測定に用いられるガス成分は、有利には混合気体に含まれる1つのガス成分であり、或いは、例えば濃厚な排気ガスに含まれる水分から酸素イオンの分離に基づきセンサー内で形成されるガス成分若しくは酸素であってよい。
従属請求項に、請求項1に記載のガス圧力測定装置の有利な実施態様を記載してある。
本発明の1つの有利な実施態様では、ガス成分の100%のモル分率を維持するための手段は、固体電解質内で拡散律速層の前に設けられたガス成分用の貯蔵容積を含んでおり、該貯蔵容積は別の拡散区域によって混合気体に対して閉鎖されており、さらに固体電解質に取り付けられた2つの電極を含んでおり、該電極は適当な一定の電圧の印加に際してガス成分の分子を、固定電解質を通して貯蔵容積内へ汲み入れるようになっており、従って貯蔵容積は純粋なガス成分だけで満たされる。圧力測定のためのガス成分として酸素を用いかつ、複数の成分から成る混合気体に、例えば内燃機関若しくはエンジンの排ガスにさらされる外側の電極を陽極として作動させると、固体電解質と電極と混合気体とからなる三相境界部分は酸素から酸素イオンへの反応を生ぜしめ、酸素イオンは固体電解質を通って移動し、陽極で再び酸化されて酸素物質になる。
本発明の有利な別の実施態様では、拡散律速層はクヌーセン拡散に必要な多孔質特性を有している。クヌーセン拡散は、拡散律速層の細孔若しくは気孔の直径をガス成分分子、例えば酸素分子の平均自由行程よりも小さくすることによって生ぜしめられる。従って拡散律速層の拡散係数は、既に述べてあるように測定ガス全体の圧力に依存していない。
本発明の有利な別の実施態様では、拡散区域は、圧力勾配を小さくする、即ち圧力差若しくは圧力低下を著しく小さくするように構成されている。これによって該拡散区域は、貯蔵容積と混合気体との間の圧力補償若しくは圧力バランスを可能にするために十分に通気性であるものの、混合気体が貯蔵容積内へ達することを阻止するようになっている。
貯蔵容積と拡散区域とは、本発明の実施態様では互いに異なって形成されていてよい。有利な実施態様では貯蔵容積は固体電解質内に設けられた室によって形成されており、該室は第1の拡散律速層に直接に接続している。拡散区域は、セラミック材料、例えば酸化アルミニウム(Al)から成る第2の拡散律速層によって形成されており、該拡散律速層は貯蔵容積としての前記室を排ガスの側で画定している。この場合に第2の拡散律速層は、複数の部分拡散律速層に分割されていてよく、各部分拡散律速層間にそれぞれ1つの中空室を設けてある。拡散区域は長く延びる少なくとも1つの通路によって形成されていてもよい。貯蔵容積と拡散区域とを多孔質のセラミックから成る1つのユニット、例えば装填片若しくは装入体として実施することも可能である。
本発明の有利な別の実施態様では、ガス成分の汲み入れのための電極は、圧力測定のための電極に対して付加的に若しくは別個に、即ち追加的に設けられた電極、即ち付加電極によって形成されており、該電極のうちの陰極として作動する付加電極は、貯蔵容積、例えば室内に配置されており、陽極として作動する付加電極は、混合気体にさらされるようになっており、かつ付加電極に直流電圧を印加するようになっている。このような構成によって利点として、圧力測定を連続的に、即ち中断なしに行うことができる。この場合に1つの電極を省略することも可能であり、このために、陽極として作動する付加電極は電流測定式のセンサーの、拡散律速層によって遮蔽されていない電極に統合されている。
本発明の別の実施態様ではガス成分の汲み入れのための電極として、電流測定式のセンサーの電極を用いるようになっており、このために、該電極の電圧極性を本来の圧力測定の前に切り換えて、拡散律速層に面している電極を陽極として作動させるようになっている。このような手段によって利点として、付加的な電極及び該電極のための配線を省略することができる。この場合に圧力測定は断続的に、電流計式のセンサーの拡散律速層に面している電極を陰極として作動させることによって行われる。
本発明の有利な実施態様では、混合気体として内燃機関の排ガスを用いるようになっており、この場合に圧力測定のためのガス成分は酸素である。乗り物における排ガス圧力測定のための装置を種々の目的で用いることができる。ラムダセンサー若しくは酸素濃度センサーの、圧力に左右される測定精度は、圧力に依存した補償によって改善される。排ガス圧力測定によって排ガス戻しの制御を改善することができ、過給圧制御に際して排ガス背圧を制限し、かつディーゼル粒子状物質フィルタの監視機能を改善することができ、さらにディーゼル粒子状物質フィルタの負荷特性を排ガスの絶対圧測定によって改善することができ、それというは排ガスの絶対圧の特性は、ディーゼル粒子状物質フィルタ若しくはディーゼルパティキュレートフィルタの流過抵抗の正確な決定を可能にするものであるからである。
ガス圧力測定のための本発明に基づく装置は、内燃機関の排ガス中の酸素含有量の決定のための測定センサー、いわゆるラムダセンサー、殊に広帯域ラムダセンサーにおいて特に有利に用いられる。このような測定センサーにおいては問題として、センサー信号は排ガス圧力に左右されており、従ってこの場合に生じる測定誤差は補正されねばならない。このような測定センサーに、本発明に基づく圧力測定装置は特に有利に組み込まれ、それというのは測定センサーの大部分の構成部材は、圧力測定装置の機能部材として併用され、その結果、圧力測定装置の形成のための費用を節減することができるからである。圧力測定装置を連続的に作動させることも、断続的(不連続的)に作動させることも可能であり、始めに述べた第1の例では、即ち連続的な作動の場合には、酸素濃度測定を連続的に行うと共にガス圧力も連続的に測定して、酸素濃度測定の測定値を連続的に補正するようになっており、後に述べた第2の例では、即ち断続的な作動の場合には、酸素濃度測定を所定の時間間隔で一時的に中断して、ガス圧力の測定を行うようになっている。断続的に作動する圧力測定装置においては、酸素用貯蔵容積若しくは酸素用室及び拡散区域を固体電解質内に形成することのほかには、圧力測定のための付加的(追加的)な構成部材若しくは電極及びその配線は不要である。
断続的な作動の別の実施態様では、基準電極及び外側のポンピング電極か、若しくは内側のポンピング電極及び外側のポンピング電極かを、第1の例で基準通路内に、第2の例で測定室に設けられて拡散律速層及び拡散区域によって閉鎖された貯蔵容積内への酸素汲み入れのために用いるようになっており、このために適切な電圧を前記所定の電極に印加するようになっている。次いで、電圧の極性を反転して、ポンピングセルの電極間に流れる限界電流を測定するようになっている。圧力測定の時間中には、測定センサーの酸素濃度測定は中断されている。
前記圧力測定装置の組み込まれた測定センサー、有利には広帯域ラムダセンサーを請求項15乃至20に記載してある。該測定センサーは、酸素濃度値の正確な測定のほかに、圧力測定装置に関して述べた前記利点をも有していて、別体の圧力センサーの取り付けを不要にしている。
次に本発明を、図示の実施例に基づく詳細に説明する。図面において、
図1は、連続的な測定用のガス圧力測定装置の実施例の横断面図であり、
図2は、連続的な測定用のガス圧力測定装置の別の実施例の横断面図であり、
図3は、連続的な測定用のガス圧力測定装置のさらに別の実施例の横断面図であり、
図4は、連続的な測定用のガス圧力測定装置のさらに別の実施例の横断面図であり、
図5は、不連続的な測定用のガス圧力測定装置の実施例の横断面図であり、
図6は、連続的な圧力測定用のガス圧力測定装置の組み込まれた広帯域ラムダセンサーの縦断面図であり、
図7は、不連続的な測定用のガス圧力測定装置の組み込まれた広帯域ラムダセンサーの縦断面図であり、
図8は、不連続的な測定用の別の実施例のガス圧力測定装置の組み込まれた広帯域ラムダセンサーの縦断面図である。
図1に概略的に示してあり混合気体の圧力測定のための装置(ガス圧力測定装置)は、限界電流原理で作動する電流測定式のセンサー10を有している。センサー10は、ガス成分の濃度、即ち、内燃機関若しくはエンジンの排ガスの酸素濃度を検出するようになっている。電流計式のセンサー10は、固体電解質11及び該固体電解質11に装着された2つの電極12,13、並びに多孔質の拡散律速層14を備えており、拡散律速層(拡散バリア)の細孔の直径は、濃度を測定すべきガス成分の平均自由行程距離よりも小さくなっている。拡散律速層14は多孔質に基づくクヌーセン拡散を生ぜしめるようになっており、従って拡散律速層14の拡散係数は混合気体の圧力に依存していない。両方の電極12,13のうちの第1の電極は固体電解質11の外側に配置されていて、混合気体にさらされるようになっているのに対して、第2の電極は、固体電解質11内に形成されて拡散律速層14によって閉じられている中空室15内に配置されている。拡散律速層14は電極13に直接に設けられていてよく、この場合には中空室15は省略される。両方の電極12,13には一定の直流電圧を印加するようになっており、外側の第1の電極12は陽極として作動しかつ中空室15内の第2の電極13は陰極として作動するようになっている。電圧源16に接続されている両方の電極12,13の電流回路内に、測定抵抗器17を接続してあり、測定抵抗器で、電流回路内に流れる限界電流に比例した電圧を取り出すようになっている。明細書では説明の煩雑さを避けるために、内燃機関の排ガスの酸素濃度の測定のためのセンサー10について述べるものの、複数の成分から成る任意の混合気体の任意のガス成分、例えば水素の濃度を測定することも可能である。
両方の電極12,13への直流電流の印加に際して、電流測定式のセンサー10の測定抵抗器17から取り出される測定信号は、拡散律速層14を流過する酸素の質量流Jによって規定されている。質量流は次式、即ち
J≒D・P(O)=D・x(O)・P
によって算出可能であり、この場合に、Dは拡散律速層14の拡散係数であり、P(O)は酸素粒子圧力であり、Pは排ガスの圧力であり、x(O)は酸素のモル分率である。拡散律速層14内では選ばれた孔大きさに基づき吹き出し拡散を生ぜしめるので、拡散係数Dは圧力Pに依存せず、測定信号は酸素粒子圧力P(O)に比例している。図示のセンサーにおいては、酸素のモル分率x(O)は拡散律速層14の前で100%に固定され、その結果、拡散律速層14の前では純粋な酸素が生じている。これにより、質量流Jは排ガスの圧力Pに正確に比例しており、測定抵抗器17を流れる限界電流は排ガスの圧力Pの尺度である。酸素のモル分率x(O)を100%に固定することは、固体電解質11内で拡散律速層14と直接に隣接する酸素用の貯蔵容積18を設けることによって達成され、貯蔵容積は拡散区分19を介して排ガスに接続されており、さらに固体電解質11を通して貯蔵容積18内へ酸素を供給する付加的な手段が施されており、これによって貯蔵容積18内では酸素のモル分率x(O)は少なくとも圧力測定中に100%に保たれ、即ち貯蔵容積18は混じりけのない純粋な酸素で満たされている。拡散区域19は小さい圧力勾配を有するように形成されており、これによって貯蔵容積18と排ガスとの間の圧力補償が可能であり、拡散区域が貯蔵部18内への排ガスの拡散若しくは侵入を阻止している。
図1の実施例では貯蔵容積18は、固体電解質内で拡散律速層14と拡散区域19との間に設けられたた室40として形成されており、拡散区域19はセラミック材料、例えば酸化アルミニウム(Al)から成る多孔質の1つの拡散律速層41として形成されている。拡散律速層41の代わりに複数の拡散律速層41′,41″を前後に配置することも可能であり、この場合には各拡散律速層間にそれぞれ1つの中空室42を設けてある(図2)。拡散区域19は、長く延びる単数若しくは複数の通路43によって実施されてよく、該通路は該通路の横断面及び長さの適切な設定によって拡散区域19の要求に適合される(図3)。貯蔵容積18と拡散区域19とはユニットとして、例えばセラミック材料、例えば酸化アルミニウム(Al)から成る充填片として構成されてよく、該充填片は拡散律速層14に直接に接続されている(図4)。
貯蔵容積18若しくは室40内への酸素の汲み入れのために、図1の実施例では固体電解質11上に付加的(追加的)に2つの付加電極20,21を取り付けてあり、この場合に一方の付加電極20は排ガスにさらされるようになっており、かつ他方の付加電極21は室40内に配置されている。電圧源22によって両方の付加電圧20,22に一定の直流電圧を印加するようになっており、この場合に室40内に配置された付加電極21は陽極として作用させられるのに対して、かつ排ガスにさらされる付加電極は陰極として作用させられるようになっている。固体電解質11と付加電極20と排ガスとの三相部分で酸素から酸素イオンへの還元を生ぜしめ、酸素イオンは固体電解質11を通して導かれて付加電極21で再び酸素に酸化される。このようにして酸素を室40内へ連続的に汲み入れる若しくは送り込むようになっている。拡散区域19を形成する第2の拡散律速層41は、圧力勾配が小さくなるように、即ち拡散距離にわたる圧力低下若しくは圧力損失が小さくなるように構成されている。第2の拡散律速層41のこのような構成によって該拡散律速層は、一方で室40と排ガスとの間の圧力バランス若しくは圧力釣り合いを生ぜしめ、かつ他方で室40内への排ガスの拡散を阻止する程度に通気性を有している。酸素は拡散律速層14を通って拡散してセンサー10の電極13に達する。固体電解質11と電極13と酸素との三相部分で酸素は酸素イオンに還元され、該酸素イオンは固体電解質11を通して導かれてセンサー10の第1の電極12で再び酸素に酸化される。第1の拡散律速層14は、到来した各酸素分子が直接に酸素イオンに変換されるように役立っており、その結果、中空室15内では酸素濃度が常にほぼ零である。固体電解質11を介した酸素イオン移送、即ちいわゆる質量流Jは、測定抵抗器に限界電流を生ぜしめ、限界電流は前記式に基づき排ガスの圧力の尺度として用いられる。
図2乃至図4に示す実施例では、電極12,13及び付加電極20,21の配置は、図1のものと同じに行われている。この場合に付加電極21はいずれも貯蔵容積18内に配置されており、貯蔵容積18は図2及び図3の実施例では、図1のものと同じように、拡散律速層14及び拡散区域19によって画成された室40として形成されている。図4の実施例では、貯蔵容積としての室は、拡散律速層41として形成された拡散区域19の多孔質のセラミック材料で満たされている。セラミック材料、例えば酸化アルミニウム(Al)は、付加電極21を覆っていて拡散律速層41まで達している。
図5には、ガス圧力測定のための装置の実施例を示してあり、該実施例は次のように変更されており、即ち、貯蔵容積18としての室40内への酸素汲み入れのための付加電極及びその電圧源を省略してあり、センサー10の電極12,13はガス圧力の測定のための測定状態から室40内に純粋な酸素を満たす汲み入れ状態、即ちポンピング状態へ切り換えられるようになっている。このために、概略的に示す回路装置23を設けてあり、該回路装置の切り換えによってセンサー10の両方の電極12,13は交互に陽極として若しくは陰極として作動させられるようになっている。酸素汲み入れのために回路装置23は、第2の電極13を陽極として作動させ、かつ第1の電極12を陰極として作動させるように切り換えられ、その結果前述のように、純粋な酸素は中空室15内へ、次いで拡散律速層14を通して室40内へポンピングされる。圧力測定のために今や回路装置23は図5に示す切り換え位置へ戻され、その結果、第1の電極12は陽極として作動し、第2の電極13は陰極として作動するようになる。これによって、図1で述べてあるように、酸素イオンは電極13から固体電解質11を通って第1の電極12へ移動し、この場合に電流回路内に生じる限界電流は排ガスの圧力の尺度である。該装置の利点は、付加電極20,21及びその配線を省略できることにある。酸素のポンピングと排ガス圧力の測定とを交互に行う断続的な作動を可能にしている。図5に示す実施例においても、貯蔵容積18及び拡散区域19は図2乃至図4に示すように形成されていてよい。
ガス混合気のガス圧力測定のための装置の前述の実施例は、特に自動車のエンジン若しくは内燃機関への使用に適しており、それというのは該装置は排ガス測定のための酸素センサーに簡単に組み込まれて作用効果を生ぜしめるからである。排ガス内の酸素の濃度の尺度である酸素センサー・信号は、ガス圧力に依存していて、誤差を含んでいる。ガス圧力測定装置を用いて排ガス圧力を測定して、誤差を補正することができる。排ガス戻し装置を備えた内燃機関においては、排ガス圧力の認識若しくは検出に基づき排ガス戻し装置の制御を改善することができる。過給圧力調整装置においては、排ガスの背圧を制限することができる。ディーゼル粒子状物質フィルタを備えたディーゼルエンジンにおいては、ディーゼル粒子状物質フィルタを排ガス圧力測定によって監視することができる。過給特性を、従来の圧力センサーで測定された差圧力信号に加えて、ガス圧力測定装置で測定された絶対圧力信号によって著しく改善することができ、それというにはディーゼル粒子状物質フィルタの流過抵抗を正確に規定することができるからである。
図6乃至図8には、圧力測定装置の内臓された広域酸素センサーの3つの実施例の縦断面を示してある。該酸素センサーはそれ自体電流測定式のセンサー10を成して、わずかな変更によって排ガス・圧力センサーとして用いられる。
センサー10は公知の形式で、イットリウムで安定化された酸化ジルコニウム(ZrO)から成り層状複合体として形成された固体電解質11を有しており、固体電解質によってポンピングセル24及び濃度セル若しくはネルンストセル25を形成してある。ポンピングセル24の形成のために固体電解質11内に測定室26を設けてあり、測定室は拡散律速層27によって排ガス流入孔28に対して仕切られている。固体電解質11の上面に、多孔質の保護層29によって覆われた外側のポンピング電極30を配置してあり、かつ測定室26内で固体電解質11にポンピングセル24のための内側のポンピング電極31を配置してある。ネルンストセル25の形成のために、固体電解質11内に基準ガス通路32を設けてあり、基準ガス通路内でネルンストセル25の基準電極は、汲み入れられた基準酸素(参照酸素)にさらされるようになっている。ネルンストセル25のネルンスト電極若しくは測定電極34は、測定室26内で固体電解質11に配置されている。さらに付加的に固体電解質11内にヒーター若しくは加熱装置を設けてあり、加熱装置は絶縁部材35、例えば酸化アルミニウム(Al)内に埋め込まれた電気的な加熱導体36を備えている。広域酸素センサーの作動形式は例えばドイツ連邦共和国特許出願公開19941051A1号明細書により公知である。
図6の実施例には、図1に示す連続的に測定可能なガス圧力センサーを組み込んであり、このために基準ガス通路32は排ガスの供給を受ける開口部37を備えており、基準ガス通路32内で開口部37と基準電極33との間に拡散区域19を設けてあり、かつ該拡散区域から基準電極33の側に位置して酸素用の貯蔵容積18を設けてある。貯蔵容積18は室40によって形成されており、拡散区域19は圧力勾配の小さい多孔質の拡散律速層41として形成されている。基準通路32内において基準電極33の、拡散区域19とは反対の側で固体電解質11に電極13を配置してあり、該電極は外側のポンピング電極30と協働して圧力測定のために用いられるようになっており、このためにポンピングセル24の外側のポンピング電極30は、図1の実施例を参照して、センサー10の電極12の機能を受け持つようになっている。電極13への通路(配線)38内に、測定抵抗器17を配置してある。電極13は拡散律速層14によって、基準電極33を受容する室40に対して遮断され若しくは仕切られている。基準電極33はポンピングセル24の外側のポンピング電極30と協働して、室40内への酸素汲み入れを行うようになっており、これによって室内には常に100%の酸素を生ぜしめられるようになっている。
図7及び図8に示すラムダセンサーには、図5に示すように不連続的な作動のためのガス圧力測定装置を組み込んである。該両方の実施例において、排ガス測定のための本来のラムダセンサーは、図6のラムダセンサーと同じ構造で形成してあり、従って同じ構成部分には同じ符号を付けてある。
図7の実施例において基準ガス通路32は、図6の実施例と同じように、開口部37を備えており、該開口部は排ガスで負荷されており、即ち排ガスと接していて排ガスの供給を受けるようになっている。開口部37と基準電極33との間で基準ガス通路32内に、拡散区域19(拡散律速層41)及び、該拡散区域から基準電極の側に位置する貯蔵容積18(室40)を設けてある。貯蔵容積18(室40)は、クヌーセン拡散作用のある拡散律速層14によって、基準電極33に対して遮断(分離)されている。この場合に室40内への酸素汲み入れは、図5で説明してあるように、ポンピングセル24の外側のポンピング電極30及び基準電極33の適切な切り換えによって行われるようになっており、即ち、図5の実施例を参照して、ポンピングセル24の外側のポンピング電極30及び基準電極33は、センサー10の電極12,13の機能を受け持つようになっている。排ガス圧力の測定のためには、図5で説明してあるように、ポンピング電極30及び基準電極33に対する電圧電位を切り換えるようになっている。
圧力測定装置を組み込まれていて図8に示してあるラムダセンサー(酸素濃度センサー)の実施例では、ポンピングセル24は所定の時間間隔でガス圧力測定に関与させられる。このために、固体電解質11内に測定室26へ向けて接続通路39を設けてあり、接続通路は排ガスに対する通路開口部391を備えており、接続通路内には拡散区域19及び酸素用の、測定室26の側に位置する貯蔵容積18を形成してある。拡散区域19はセラミック材料から成る多孔質の拡散律速層41として構成されており、貯蔵容積18は室40によって形成されている。第1の拡散律速層14はクヌーセン・拡散を生ぜしめる。第2の拡散律速層41はできるだけ小さい圧力勾配を有しており、これによって室40と排ガスとの間の圧力バランスが行われる。該実施例でも図7のラムダセンサーと同様にガス圧力測定を短い時間間隔で行い、この場合にラムダ測定は中断される。ガス圧力測定は図5で述べたように行われ、ポンピングセル24のポンピング電極30,31は図5の電極12,13の機能を担うようになっており、ガス圧力測定時には電極30,31に印加される電圧はポンプ作動状態から測定作動状態へ切り換えられる。
連続的な測定用のガス圧力測定装置の実施例の横断面図 連続的な測定用のガス圧力測定装置の別の実施例の横断面図 連続的な測定用のガス圧力測定装置のさらに別の実施例の横断面図 連続的な測定用のガス圧力測定装置のさらに別の実施例の横断面図 不連続的な測定用のガス圧力測定装置の実施例の横断面図 連続的な圧力測定用のガス圧力測定装置の組み込まれた広帯域ラムダセンサーの縦断面図 不連続的な測定用のガス圧力測定装置の組み込まれた広帯域ラムダセンサーの縦断面図 不連続的な測定用の別の実施例のガス圧力測定装置の組み込まれた広帯域ラムダセンサーの縦断面図
符号の説明
10 センサー、 11 固体電解質、 12,13 電極、 14 拡散律速層、 15 中空室、 16 電圧源、 17 測定抵抗器、 18 貯蔵容積、 19 拡散区域、 20,21 付加電極、 22 電圧源、 23 回路装置、 24 ポンピングセル、 25 ネルンストセル、 26 測定室、 28 排ガス流入孔、 29 保護層、 30,31 ポンピング電極、 32 基準ガス通路、 33,34 基準電極、 35 絶縁材料、 36 加熱導体、 39 接続通路、 40 室、 41 拡散律速層、 42 中空室、 43 通路

Claims (20)

  1. 混合気体の圧力の測定のための装置であって、制限電流原理に基づき作動する電流測定式のセンサー(10)を備えており、該センサーは固体電解質(11)上に取り付けられて直流電圧で印加される2つの電極(12,13)を有しており、該電極のうちの1つの電極(13)は拡散律速層(14)によって遮蔽されており、電極(12,13)に流れてガス圧力の尺度となる限界電流の測定のための測定エレメント(17)を備えている形式のものにおいて、少なくとも測定時に、拡散律速層(14)の上流側で圧力測定のために用いるガス成分のモル分率を100%に規定する手段を設けてあることを特徴とする、混合気体の圧力の測定のための装置。
  2. 前記手段は、固体電解質(11)内で拡散律速層(14)の上流側に設けられたガス成分用の貯蔵容積(18)、該貯蔵容積(18)を混合気体に対して閉鎖する拡散区域(19)、及び固体電解質(11)に配置されていて固体電解質(11)を通してガス成分を前記貯蔵容積(18)内へ汲み入れるための2つの電極から成っている請求項1に記載の装置。
  3. 拡散区域(19)は、小さな圧力勾配を有するように構成されている請求項2に記載の装置。
  4. 貯蔵容積(18)は、拡散律速層(14)に隣接する室(40)によって形成されており、拡散区域(19)は、セラミック材料、有利には酸化アルミニウム(Al)から成っていて前記室(40)を閉鎖する第2の拡散律速層(41)によって形成されている請求項2又は3に記載の装置。
  5. 貯蔵容積(18)は、拡散律速層(14)に隣接する室(40)によって形成されており、拡散区域(19)は、長く延びる少なくとも1つの通路(43)によって形成されている請求項2又は3に記載の装置。
  6. 貯蔵容積(18)及び拡散区域(19)は、セラミック材料、有利には酸化アルミニウム(Al)から成る多孔質の装填片(44)によって形成されており、該装填片は拡散律速層(14)に隣接している請求項2又は3に記載の装置。
  7. 拡散律速層(14)は、クヌーセン拡散に必要な多孔質特性を有している請求項1から6のいずれか1項に記載の装置。
  8. ガス成分の汲み入れのための電極は、付加電極(20,21)であり、該電極のうちの陽極として作動する付加電極(21)は、貯蔵容積(18)内に配置されており、陰極として作動する付加電極(20)は、混合気体にさらされるようになっており、かつ付加電極(20,21)に直流電圧を印加するようになっている請求項2から7のいずれか1項に記載の装置。
  9. ガス成分の汲み入れのための電極は、センサー(10)の電極(12,13)によって形成してあり、該電極の電圧極性は圧力測定の前に所定の時間にわたって反転させられるようになっており、その結果、拡散律速層(14)によって遮蔽された電極(13)は陽極として作動させられるようになっている請求項2から7のいずれか1項に記載の装置。
  10. 混合気体は内燃機関の排ガスであり、圧力測定のために用いるガス成分は酸素である請求項1から9のいずれか1項に記載の装置。
  11. 混合気体の圧力の測定のための装置を内燃機関の排ガス中の酸素濃度の決定のための測定センサーに用いてあり、測定センサーの電極は、電流測定式のセンサー(10)の電極としてガス成分の汲み入れのために用いられるようになっている請求項10に記載の装置。
  12. 測定センサーは、1つの固体電解質(11)及び該固体電解質に取り付けられた2つの電極(34,33)から成るネルンストセル(25)を含んでおり、該電極のうちの1つのネルンスト電極若しくは測定電極(34)は、固体電解質(11)に設けられた測定室(26)内に配置されており、別の基準電極(33)は、固体電解質(11)に設けられた基準ガス通路(32)内で汲み入れられた基準酸素にさらされるようになっており、さらに、1つの固体電解質(11)及び該固体電解質に取り付けられた2つの電極(30,31)から成るポンピングセル(24)を含んでおり、該電極のうちの1つの外側のポンピング電極(30)は排ガスにさらされるようになっており、別の内側のポンピング電極(31)は測定室(26)内に配置されており、排ガスから測定室(26)へ通じる接続通路(39)内に、拡散区域(19)と該拡散区域よりも測定室(26)の側に位置する貯蔵容積(18)とを設けてあり、かつ測定室(26)と貯蔵容積(18)との間に拡散律速層(14)を配置してあり、ポンピングセルの電極(30,31)は所定の時間間隔で酸素の汲み入れ及びガス圧力の測定のために用いられるようになっている請求項9及び11に記載の装置。
  13. 測定センサーは、1つの固体電解質(11)及び該固体電解質に取り付けられた2つの電極(34,33)から成るネルンストセル(25)を含んでおり、該電極のうちの1つのネルンスト電極若しくは測定電極(34)は、固体電解質(11)に設けられた測定室(26)内に配置されており、別の基準電極(33)は、固体電解質(11)に設けられた基準ガス通路(32)内で汲み入れられた基準酸素にさらされるようになっており、さらに、1つの固体電解質(11)及び該固体電解質に取り付けられた2つの電極(30,31)から成るポンピングセル(24)を含んでおり、該電極のうちの1つの外側のポンピング電極(30)は排ガスにさらされるようになっており、別の内側のポンピング電極(31)は測定室(26)内に配置されており、基準ガス通路(32)は、排ガスと接する開口部(37)を備えており、基準ガス通路(32)内で基準電極(33)と開口部(37)との間に、拡散区域(19)と該拡散区域よりも基準電極の側に位置する貯蔵容積(18)とを設けてあり、かつ貯蔵容積(18)と基準電極(33)との間に拡散律速層(14)を配置してあり、外側のポンピング電極(30)と基準電極(33)とは、これらの電極に与えられる電圧電位を所定の時間間隔で切り換えられることによって酸素の汲み入れ及びガス圧力の測定のために用いられるようになっている請求項9及び11に記載の装置。
  14. 測定センサーは、1つの固体電解質(11)及び該固体電解質に取り付けられた2つの電極(34,33)から成るネルンストセル(25)を含んでおり、該電極のうちの1つのネルンスト電極若しくは測定電極(34)は、固体電解質(11)に設けられた測定室(26)内に配置されており、別の基準電極(33)は、固体電解質(11)に設けられた基準ガス通路(32)内で汲み入れられた基準酸素にさらされるようになっており、さらに、1つの固体電解質(11)及び該固体電解質に取り付けられた2つの電極(30,31)から成るポンピングセル(24)を含んでおり、該電極のうちの1つの外側のポンピング電極(30)は排ガスにさらされるようになっており、別の内側のポンピング電極(31)は測定室(26)内に配置されており、基準ガス通路(32)は、排ガスと接する開口部(37)を備えており、基準ガス通路(32)内で基準電極(33)と開口部(37)との間に、拡散区域(19)と該拡散区域の、前記開口部とは反対の側に位置する貯蔵容積(18)とを設けてあり、基準ガス通路(32)内で基準電極(33)の、前記拡散区域(19)とは反対の側に拡散律速層(14)を配置してあり、かつ該拡散律速層(14)の、前記基準電極(33)とは反対の側に電流測定式のセンサー(10)の陽極として作動する第2の電極(13)を配置してあり、外側のポンピング電極(30)及び基準電極(33)はガス成分の汲み入れのために用いられるようになっており、かつ電流測定式のセンサー(10)の第2の電極(13)及び外側のポンピング電極(30)はガス圧力の測定のために用いられるようになっている請求項8及び11に記載の装置。
  15. 内燃機関の排ガス中の酸素濃度の決定のための測定センサー、殊に広帯域酸素濃度センサーであって、1つの固体電解質(11)及び該固体電解質に取り付けられた2つの電極(34,33)から成るネルンストセル(25)を含んでおり、該電極のうちの1つの測定電極若しくはネルンスト電極(34)は、固体電解質(11)に設けられた測定室(26)内に配置されており、別の基準電極(33)は、固体電解質(11)に設けられた基準ガス通路(32)内で汲み入れられた基準酸素にさらされるようになっており、かつ、1つの固体電解質(11)及び該固体電解質に取り付けられた2つの電極(30,31)から成るポンピングセル(24)を含んでおり、該電極のうちの1つの外側のポンピング電極(30)は排ガスにさらされるようになっており、別の内側のポンピング電極(31)は測定室(26)内に配置されている形式のものにおいて、請求項1から14のいずれか1項に記載の、排ガスの圧力の測定のための装置を組み込んであることを特徴とする、内燃機関の排ガス中の酸素濃度の決定のための測定センサー。
  16. 基準ガス通路(32)は、排ガスと接する開口部(37)を備えており、基準電極(33)と開口部(37)との間に、拡散区域(19)と該拡散区域(19)よりも基準電極(33)の側に位置する酸素・貯蔵容積(18)とを設けてあり、基準電極(33)の、前記拡散区域(19)とは反対の側に、拡散律速層(14)によって遮断された付加電極(13)を配置してあり、ガス圧力の測定のために基準電極(33)を作動させて、室(18)内に酸素の100%のモル分率を生ぜしめるようになっており、外側のポンピング電極(30)及び付加電極(13)に流れる限界電流を、排ガス圧力の尺度として検出するようになっている請求項15に記載の測定センサー。
  17. 基準ガス通路(32)は、排ガスと接する開口部(37)を備えており、基準電極(33)と開口部(37)との間に、拡散区域(19)と該拡散区域よりも基準電極(33)の側に位置する酸素・貯蔵容積(18)とを設けてあり、該酸素・貯蔵容積は拡散律速層(14)によって基準電極(33)に対して遮断されており、所定の時間間隔で外側のポンピング電極(30)及び基準電極(33)に同じ電圧を印加するようになっており、酸素・貯蔵容積(18)内に酸素の100%のモル分率を生ぜしめるようになっており、前記電圧の切り換えの後に、外側のポンピング電極(30)及び基準電極(33)に流れる限界電流を、排ガス圧力の尺度として検出するようになっている請求項15に記載の測定センサー。
  18. 排ガスから測定室(26)へ通じる接続通路(39)内に、拡散区域(19)と該拡散区域よりも測定室(26)の側に位置する酸素・貯蔵容積(18)とを設けてあり、該酸素・貯蔵容積(18)は拡散律速層(14)によって測定室(26)に対して遮断されており、所定の時間間隔でポンピングセル(24)を作動させて、室(18)内に酸素の100%のモル分率を生ぜしめるようになっており、ポンピングセル(24)の電流方向の切り換えの後に、ポンピング電極(30,31)に流れる限界電流を、排ガス圧力の尺度として検出するようになっている請求項15に記載の測定センサー。
  19. 拡散律速層(14)は、クヌーセン拡散に必要な多孔質特性を有している請求項16から18のいずれか1項に記載の測定センサー。
  20. 酸素・貯蔵容積(18)は、1つの室(40)によって形成されており、拡散区域(19)は、セラミック材料から成る別の少なくとも1つの拡散律速層(41)によって形成されている請求項16から19のいずれか1項に記載の測定センサー。
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