JP2007512427A - 安定剤配合物含有高流動性、強化、耐候性ポリアミド組成物 - Google Patents

安定剤配合物含有高流動性、強化、耐候性ポリアミド組成物 Download PDF

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Abstract

高流動性、強化、耐候性組成物がここに開示されており、組成物は、ポリアミド40〜94重量%、強化用剤(ゴムまたはイオン性コポリマー)6〜60重量%、有機酸0.1〜10重量%、並びに安定剤併用物(無機安定剤と有機安定剤)0.3〜10重量%を含む。これらの組成物は、射出成形に適しており、一緒に溶融混合することができる。このようにして形成された製品は、厳しい加熱老化に処した後においても極めて優れた外観と保全性を発揮するものである。

Description

本発明は、成形への適用において高流動性を発揮し、厳しい気候条件下で極めて優れた性能が要求される用途を含むさまざまな用途に合わせて適宜強化されたポリアミド配合物に関する。特に、本発明は、無機安定剤および有機安定剤が選択的に導入された、配合物およびこの配合物から形成される物品に関する。
グラフトゴムまたはイオン性ポリマーなどの強化剤を利用してポリアミドの靭性を向上できることが周知である。たとえば米国特許公報(特許文献1)および米国特許公報(特許文献2)を参照のこと。また、有機または無機の安定剤を用いて、熱、日光、大気に暴露されていくうちに物性や見た目の特性が損なわれるのを抑えることも公知である。多数の添加剤が、この目的のために市販されている。
ポリアミド配合物に含まれることの多い安定剤のタイプとしては、無機酸化安定剤と、有機酸化安定剤と、有機紫外光安定剤とがある。無機酸化安定剤の代表的な例としては、ナトリウム、カリウムおよびリチウムのハロゲン化物塩の1種または複数種と、塩化銅(I)、臭化銅(I)、ヨウ化銅(I)の1種または複数種との配合物があげられる。有機酸化安定剤の代表的な例としては、ヒンダードフェノール、ハイロドキノンおよびこれらの誘導体があげられる。ポリアミド配合物に含まれることの多い紫外光安定剤の代表的な例としては、多種の置換レソルシノール、サリチレート、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノン、などがあげられる。また、劣化のメカニズムの違いを効果的に埋めるために、2種以上の有機安定剤からなる配合物または2種以上の無機安定剤からなる配合物が用いられる場合もある。
グラフトゴムまたはイオン性ポリマーを添加することにより、得られるポリマー配合物の溶融粘度が増すことは十分に知られている。しかも、有機酸を加えることによって、ゴム強化ポリアミドの分子量を小さくすることができ、ポリアミド配合物に、その靭性に好ましくない影響を与えることなく優れた流れ特性を付与することができる。
しかしながら、優れた流れ特性を得たいという要望と、好適な酸化安定性および光安定性に対する要求とを両立させる必要があり、このような両立を比較的成功裏に実現させることができるかどうかは、好適な安定剤または安定剤配合物に何を選択するかに大きく左右される。
米国特許第4,174,358号明細書 米国特許第3,845,163号明細書 欧州特許出願公開第936,237,A2号明細書 米国特許第5,688,868号明細書 米国特許第5,091,478号明細書 米国特許第5,866,658号明細書 Nylon Plastics Handbook、M. I. Kohan著、p442〜443(1985) Pub. No. 016529.00.040 Ciba Specialty Chemicals(著作権) 2003 API Technical Report 17TR2(American Petroleum Institute、June 2003)
本発明の目的は、高溶融流れ性、優れた熱安定性、優れた紫外光安定性を兼ね備える強化ポリアミド組成物を提供することにある。本発明の他の目的は、特定の有機安定剤および無機安定剤を混和することにより、このような組成物を提供することにある。本発明の特徴のひとつに、たとえば成分同士を物理的に配合など、当該技術分野において公知かつ十分に受け入れられている手法で組成物を調製することから、その効用をさまざまな用途に適用しやすい点がある。本発明の組成物により形成された物品は、こうしたことに伴う数々の利点を有するものであり、特に、通常は高温となる作業環境に対する顕著な復元力を有する。本願明細書に開示され、かつ権利請求された本発明の上述および他の目的、特徴、利点は、本発明についての以下の説明を参照することにより明らかになるであろう。
高流動性、強化、熱安定化耐候性ポリアミド組成物であって、
(a)ポリアミド40〜94重量%、
(b)ゴムおよびイオン性コポリマーからなる群から選択される強化用剤6〜60重量%、
(c)有機酸0.1〜10重量%、並びに
(d)1種または複数種の無機安定剤および1種または複数種の有機安定剤を含む安定剤併用物0.3〜10重量%を含む組成物が、本願明細書に開示され、かつ権利請求されている。
また、上述の配合物から形成される物品も、本願明細書に開示され、かつ権利請求されている。
(ポリアミド(a))
本発明の組成物に関連する有用なポリアミドとしては、明細書全体をとおして記載のあるものが、その配合物およびコポリマーと合わせてあげられる。当業者であれば、上述した利点が幅広い範囲のポリアミド組成物に適したものであることを理解できよう。上記の一般論を限定する意図はないが、特に下記のポリアミドを対象とする。
ポリアミドについては、ナイロン−4,6、ナイロン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロン−6,9、ナイロン−6,12、ナイロン−6、ナイロン−11、ナイロン−12、6Tから12T(ここで、“T”は、テレフタル酸由来の繰返し単位である)、および6Iから12I(ここで、“I”は、イソフタル酸由来の繰返し単位である)からなる群から選択できる。また、2−メチルペンタメチレンジアミンおよび/またはヘキサメチレンジアミン、アジピン酸、イソフタル酸およびテレフタル酸からなる群から選択される1種または複数種の酸とで形成されるポリアミド、並びに、上記のポリアミドすべての配合物およびコポリマーであってもよい。
強化ポリアミド配合物は、ノッチ付アイゾッド強度が少なくとも約15.0kJ/mであることが特徴である場合が多い(しかしながら、ゴムまたはアイオノマーの含有量が減少するにつれてノッチ付アイゾッド値が小さくなるという特徴を持つ組成物も知られている)。
本願明細書に開示のポリアミドは、エンジニアリングレジンを製造するために、他のポリマーとの配合物にも用いられる。本発明の配合物は、ポリアミド成分を部分的に代替することができる、一定のポリマーをさらに含有するものであってもよい。本願明細書で使用する「配合物」とは、構成材料の単純な混合物ではなく、本願明細書にて権利請求の対象とする組成物を形成するために構成材料同士を物理的に配合して得られるものである。このような他のポリマーの例としては、メラミンホルムアルデヒド、フェノールホルムアルデヒド(ノボラック)、ポリフェニレンオキサイド(たとえば(特許文献3)を参照のこと)、ポリフェニレンサルファイド、ポリサルホンなどがある。これらのポリマーは、混合ステップで添加可能なものである。本発明がポリアミド成分の変更に関するものであること、並びに、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく、他のポリマーを適宜添加できることは、当業者にとっては自明であろう。
販売されている、優れた熱安定性および優れた紫外光安定性を持つ強化ポリアミドのひとつとして、本願特許出願人によって市販されているザイテル(ZYTEL)(登録商標) ST801W BK195がある。
(強化用剤(b))
ゴム強化ポリアミド組成物は、20年以上も販売されている。この技術では、ポリアミドにオレフィンゴムを混和する過程がある。これは、多くの場合、溶融相において行われる。ゴムの分散系は相当に安定でなければならず、すなわち、ゴム相は、たとえば射出成形などの次の溶融加工の際、実質上凝集してはならない。オレフィンゴムはポリアミドに相溶しないため、ポリアミドポリマーの酸またはアミン端末と反応可能な官能基によってゴムを変性させる必要がある。無水物とアミンとの反応はとても速いため、この官能基には無水物が選択されることが多い。無水物官能基を有する不相溶性のオレフィンゴムおよびポリアミドを混合すると、ゴムの無水物官能基がポリアミドのアミン端末と反応し、このゴムがポリアミド分子にグラフトされる。この分子結合によって、ゴム相の凝集が最小限に抑えられる。
イオン性コポリマーを用いて強化ナイロン配合物を製造することは、当該技術分野において周知である。たとえば、ナイロンとイオン性コポリマーとの配合物が開示されている米国特許公報(特許文献2)を参照のこと。更に、米国特許公報(特許文献4)には、極めて高い中和レベルでイオン性コポリマーをインシトゥ調製する、上記のような強化配合物の調製について開示されている。米国特許公報(特許文献5)においては、ポリアミドが組成物の少なくとも1つの連続相をなす、ナイロン成分を25〜50容量%とすることができる可撓性の熱可塑性配合物が開示されている。最後に、米国特許公報(特許文献6)には、アイオノマーおよびポリアミドがそれぞれ40〜60重量%および60〜40重量%の範囲であるアイオノマー/ポリアミド配合物が含まれている。本発明は、本願明細書に開示するとおり、さまざまなタイプかつ広範囲にわたるイオン性コポリマーに対して適用可能であり、従って、これらの特許を各々ここに援用する。
本発明の実施において有用である代表液な強化用剤としては、分枝鎖状および直鎖状の多数のポリマーおよびブロックコポリマー並びにこれらの混合物があげられる。これらは、式
(a)−B(b)−C(c)−D(d)−E(e)−F(f)−G(g)−H(h)
で表され、たとえばランダムなど、任意の順番でモノマーA〜Hから得られる。ここで、
Aはエチレンであり、
BはCOであり、
Cは、炭素原子数が3〜8のβ−エチレン性不飽和カルボン酸からなるクラスから選ばれる不飽和モノマーであるか、その誘導体すなわち、炭素原子数1〜29のアルコールとジカルボン酸とで形成されるモノエステルと、ジカルボン酸の無水物、モノカルボン酸の金属塩およびジカルボン酸の金属塩の無水物と、金属イオンおよびジカルボン酸での中和によってイオン化されたカルボン酸基を0〜100%有するジカルボン酸のモノエステルと、重合度(DP)が6〜24である、アミン端末を有するカプロラクタインオリゴマー(caprolactain oligomer)によって中和されたジカルボン酸のモノエステルと、からなるクラスから選ばれる誘導体であり、
Dは炭素原子数4〜11の不飽和エポキシドであり、
Eは、炭素原子数7〜12のモノカルボン酸とジカルボン酸とからなるクラスから選ばれるカルボン酸で置換されるか、その誘導体すなわち、炭素原子数1〜29のアルコールとジカルボン酸とで形成されるモノエステルと、ジカルボン酸の無水物、モノカルボン酸の金属塩およびジカルボン酸の金属塩の無水物と、金属イオンでの中和によってイオン化されたカルボン酸基を0〜100%有するジカルボン酸のモノエステルと、からなるクラスから選ばれる誘導体で置換された、芳香族スルフォニルアジドから窒素が失われて誘導される残基であり、
Fは、炭素原子数4〜22のアクリレートエステルと、炭素原子数1〜20の酸のビニルエステル(実質的に酸が残留していない)と、炭素原子数3〜20のビニルエーテルと、ハロゲン化ビニルおよびハロゲン化ビニリデンとからなるクラスから選ばれる不飽和モノマーであるか、炭素原子数3〜6のニトリルであり、
Gは、C、DおよびEで定義されるタイプの反応基を少なくとも1つ有するモノマーとの間でグラフト化が可能な、炭素原子数1〜12のペンダント炭化水素鎖並びに、合計炭素原子数が14で、1〜6個の置換基を有するものであってもよいペンダント芳香族基を有する不飽和モノマーであり、
Hは、炭素原子を4〜14有すると共に、C、DおよびEで表される種類の反応基の少なくとも1つを有するモノマーによってグラフト化可能な、非共役不飽和炭素−炭素結合を追加で少なくとも1つ有する、分岐状、直鎖状および環式の化合物よりなるクラスから選ばれる不飽和モノマーである。
前述のモノマーについては、すべての成分の合計でモル分率が1.0になるようにして、下記のモル分率でポリマー中に存在させることができる。
(a)0〜0.95
(b)0〜0.3
(c)0〜0.5
(d)0〜0.5
(e)0〜0.5
(f)0〜0.99
(g)0〜0.99
(h)0〜0.99
(a)から(h)は、下記のモル分率で存在していることが好ましい。
(a)0〜0.9
(b)0〜0.2、最も好ましくは0.1〜0.2
(c)0.0002〜0.2、最も好ましくは0.002〜0.05
(d)0.005〜0.2、最も好ましくは0.01〜0.1
(e)0.0002〜0.1、最も好ましくは0.002〜0.01
(f)0〜0.98
(g)0〜0.98
(h)0〜0.98
(有機酸(c))
有機酸については、何種類でも選択できる。有機酸とは、1つまたは複数のカルボン酸官能基を含む、C、H、Oの有機化合物のことである。好適な有機酸の例には、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸(いずれもジカルボン酸)並びに、吉草酸、トリメチル酢酸、カプロン酸、カプリル酸(いずれもモノカルボン酸)が含まれる。ここで、ドデカン二酸(“DDDA”)が特に好ましく用いられる。
(安定剤併用物(d))
本発明の配合物は、1種または複数種の無機安定剤と共に1種または複数種の有機安定剤が併用されてなる安定剤パッケージを含むものである。当該技術分野においては、無機安定剤配合物の使用は周知である。たとえば、(非特許文献1)によれば、銅塩の配合物を利用して、空気老化に対する安定性を向上させることについて論じられている。
有機安定剤配合物を使用することも周知である。(非特許文献1)に加えて、(非特許文献2)には、光安定性、加工安定性、熱安定性を得るための有機添加剤およびその配合物が、極めて多数リストされている。
ポリアミド配合物中に含まれることの多い安定剤の種類は、無機酸化安定剤、有機酸化安定剤、有機紫外光安定剤である。無機酸化安定剤の代表例としては、塩化銅(I)、臭化銅(I)、ヨウ化銅(I)のうち1種または複数種が配合された、ナトリウム、カリウム、リチウムのハロゲン化物塩1種または複数種があげられる。有機酸化安定剤の代表例としては、ヒンダードフェノール、ハイロドキノン、これらの誘導体があげられる。ポリアミド配合物中に含まれることの多い、紫外光安定剤の代表例としては、さまざまな置換レソルシノール、サリチレート、ベンゾトリアゾール、ベンゾフェノンなどがあげられる。本発明において得られる配合物および組成物は、極めて優れた耐候性および熱安定性を発揮できるように適宜安定化される。
本発明の好ましい実施形態においては、ポリアミド組成物は、ポリアミド70〜90重量%、強化用剤10〜30重量%、有機酸0.1〜1重量%、安定剤併用物0.5〜1.5重量%、および濃縮物として添加されるカーボンブラック着色剤1〜3%を含む。本発明の最も好ましい実施形態においては、ポリアミド組成物は、ポリアミド75〜80重量%、強化用剤10〜20重量%、有機酸0.5〜0.65重量%、安定剤併用物0.5〜1.0重量%および濃縮物として添加されるカーボンブラック着色剤2%とを含む。
また、ポリアミド40〜94重量%、ゴムおよびイオン性コポリマーよりなる群から選択される強化用剤6〜60重量%、有機酸0.1〜10重量%、並びに安定剤併用物0.3〜10重量%を、公知の押出し機で溶融混合することからなる、高流動性および靭性を発揮する強化ポリアミド組成物を調製する方法も、本願明細書に開示され、かつ権利請求されている。
権利請求の対象となる組成物は、さまざまな加工技術に対して極めて適用しやすいものである。これらの方法は、特に制限されるものではないが、配合成分を二軸押出機などの強力ミキサーで一緒に混合し、高流動性の性質のない生成物を取り出し、ドデカン二酸に加え、このようにして得られた組成物を、該当技術分野において公知の技術により射出成形した上で、すべての配合成分(ドデカン二酸を除く)を配合すると共にこれらを射出成形機に供給し、第2のステップとして、酸および熱安定剤を添加することが含まれる。
本願明細書では、工程の点で多くのバリエーションを想定している。たとえば、ポリアミド、強化用剤および有機酸を1ステップで溶融混合してもよく、ポリアミドおよび強化用剤の配合物を酸と溶融混合してもよく、あるいは、ポリアミドおよび強化用剤を配合した後、これを酸と溶融混合してもよい。さらに、溶融混合を押出または成形のみによって達成してもよく、両者を併用することで達成してもよい。
本発明の配合物は、たとえば、潤滑剤および離型剤、染料および顔料をはじめとする着色剤、難燃剤、可塑剤など公知の添加剤を1種または複数種含有するものであってもよい。これらの添加剤は、混合ステップのあいだで添加されるのが普通である。これらは、当業者であれば容易に分かるであろう有効量で添加されればよい。代表的な潤滑剤および離型剤には、ステアリン酸、ステアリルアルコール、ステアラミドがある。代表的な有機染料の代表例にはニグロシンがあり、一方、代表的な顔料には、二酸化チタン、硫化カドミウム、セレン化カドミウム、フタロシアニン、ウルトラマリンブルー、カーボンブラックなどがある。代表的な難燃剤には、たとえばデカブロモジフェニルエーテル、臭素化ポリスチレン、ポリ(臭素化スチレン)などの有機ハロゲン化化合物がある。強化用剤は、そのままで用いることもできるし、あるいは稀釈した状態で用いることもできる。後者の場合においては、EPDM、EPR、またはポリエチレンを稀釈剤として用いることができる。
本願明細書に記載の組成物は、多種多様な用途や最終用途に適したものである。上記の一般論を限定する意図はないが、たとえばルーフラックなどの自動車の外装面に設けられる部材では、耐久性が向上することにより、また広範囲にわたる天候・温度条件下において、恩恵がもたらされる。本発明の組成物を上記のような用途に適用した場合、このような部材の寿命や性能の点で大きな利益が得られる。
本願明細書に記載の実施例を参照することにより、本発明をより一層理解することができよう。表1、表3、表7に記載の数字は、組成物の総重量に対する重量%で表わされている。表5に記載の数字は、組成物の総重量に対する重量分率で表わされている。表2、表4、表6、表8は、各々の表についての説明を参照すると最もよく理解される重要なデータを含んでいる。
(分析手順)
(ポリマー溶融粘度)
ポリマー溶融粘度は、たとえばカイエンス(Kayeness)溶融粘度計などの市販の粘度計を使用して測定できるものである。粘度は剪断速度1,000sec−1および温度280℃の条件で計測される。
(ノッチ付アイゾッドの残率パーセントによる熱安定性)
熱安定性は、条件H5(110℃で1,000時間)での加熱空気老化試験(以下、“AOA”という)(ISO 188)により評価することができる。それぞれの場合において、サンプルを射出成形機でISOテストバーに成形し、ノッチを形成し、110℃のオーブンで1,000時間空気に暴露した。そして、これらのバーのノッチ付アイゾッド衝撃抵抗を測定し、これを、同一の材料で成形して成形時のままの状態で試験した対照バーのノッチ付アイゾッド衝撃抵抗と比較した。ノッチ付アイゾッド強度は、ISO 527−2Cに準拠して、厚さ4mm×長さ80mmの試験片について室温で計測した。ノッチ付アイゾッド衝撃抵抗が、未暴露のバーと比して少なくとも75%維持されている暴露済みのバーは、適度な熱安定性を有しているものと考えられる。
(数平均分子量の残率による熱安定性)
熱安定性は、加熱空気老化に暴露した後の配合物のポリアミド部分の数平均分子量(以下、Mnともいう)を計測することによっても評価することができる。ポリマー安定性の評価にMnを用いることは、当業者にとって周知である。たとえば、(非特許文献3)を参照のこと。この分析を行うために、小型のガラスビーカー内に置いたペレットサンプルを、ここでもISO188の条件H5(110℃で1,000時間)の暴露条件で暴露した。暴露後のサンプルのMnを記録した。
配合物のポリアミド部分の分子量分布および平均分子量は、市販の示差屈折率分光光度計と、示差毛管粘度計と、TDA 301(商標)オンライントリプル検出アレイ(テキサス州ヒューストンのビスコテックコーポレーション(Viscotek Corp.,Houston,TX)製)などの静的光散乱光度計などを備えた、アライアンス(Alliance)(商標) 2690(マサチューセッツ州ミルフォードのウォーターズコーポレーション(Waters Corp.,Milford,MA)製)などの市販のマルチ検出サイズ排除クロマトグラフィー(SEC)機器を用いることにより計測してもよい。移動相としても用いられる、0.01Mトリフルオロ酢酸ナトリウムを含有する1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(HFIP)にポリマーサンプルを溶解させる。サイズ排除分離については、排除限界が2×10、理論段が8,000/30cmであるショーデックス(Shodex)HFIP−80Mスチレン−ジビニルベンゼンカラムなどの市販のSECカラムで実行すればよい。
ザイテル(ZYTEL)(登録商標)101すなわち本願特許出願人により販売されているナイロン6,6のサンプルを2mg/mlの濃度でHFIPに溶解し、上記トリプル検出システムを用いてマルチ検出SEC分析を行った。当該サンプルの分子量分布(MWD)については、得られたクロマトグラムから、市販のSECデータ簡約ソフトウェアトライセック(Trisec)(商標)トリプルディテクターSEC3バージョン3.0(ビスコテックコーポレーション(Viscotek Corp.)製)を用いることにより算出した。
累積マッチング法を用いることにより、MWDから、2本のショーデックス(Shodex) HFIP−80Mカラムよりなるセットについて、第3オーダー分子量検量線を算出した。
室温で4時間の間、自動サンプル調製システムPL260TM(英国チャーチストレットンのポリマーラボラトリー社(Polymer Laboratories,Church Stretton,UK)製)を用いて連続的に適度に攪拌しながら、強化ポリアミドベースの複合材料各々をHFIPに溶解(溶媒4mlに対して8mg)した。0.45ミクロンのTFEE半透膜と、その上に載置した5cmのワットマン(Whatman)濾紙ディスクとを介して濾過をすることにより、未溶解の材料を除去した。溶解したサンプル0.1mlを、検量済みのカラム2本を備えた上記のトリプル検出SECシステムに注入した。数平均分子量Mnを、屈折率検出クロマトグラムおよび分子量検量線を使用して算出した。
(紫外光安定性)
紫外光安定性については、市販の耐候試験機において2,500kJ/m2で促進老化させることで評価することができる(SAE J1960,1989年6月)。この技術は、屋外での耐候性評価の最も信頼できる標準であるとみなされているところが大きく、これには、光や熱、水に対する暴露を含むさまざまな天候状態に暴露することが含まれる。これらの試験を行うために、ジェネラルモーターズ(General Motors)工業標準規格GMP.PA66.074(1999年6月)に規定されている別のサンプル洗浄要件も適用した。紫外光安定性試験での組成物の性能は、本発明の目的でこれらの組成物の「耐候性」を示す主要な指標であり、本発明の組成物の重要な性質を明らかにするものである。これら2つの標準に基づいて算出した“Delta−E”が3.0またはそれ未満であれば合格となる。
(比較例1〜2)
比較例1は、高度にゴム−強化された、耐候性ポリアミドの調製を示す。ザイテル(ZYTEL)(登録商標)101は、66−ナイロンであって、本願特許出願人により販売されている。フサボンド(Fusabond)N MF521Dは、無水マレイン酸官能基を含むグラフト化EPDMエラストマーであって、これも本願特許出願人により販売されている。比較例1において使用した安定剤は、イルガフォス(Irgafos)(登録商標)168とチヌビン(Tinuvin)(登録商標)770との物理的配合物であり、いずれの有機安定剤もニューヨーク州タリータウンのチバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals,Tarrytown,NY)から販売されている。イルガフォス(Irgafos)(登録商標)168は、有機酸化安定剤であり、一方、チヌビン(Tinuvin)(登録商標)770は、有機紫外光安定剤である。黒色濃縮物は、押出し配合により適宜のキャリヤー中に分散される微粒子サイズのカーボンブラックである。ここで、配合物は、重量%でカーボンブラックが25%とメチルアクリレートポリマーが75%である。ドデカン二酸も、本願特許出願人により販売されている。ジステアリン酸アルミニウムも、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)から入手可能である。
溶融配合作業の際に、第1に、配合成分を減量が個別に制御された状態で重量フィーダーに供給した。しかしながら、供給を簡易にして制御するために、ナイロンと低分率の添加配合成分を先ずドラムで混転することによりドライブレンドした。次に、この混合物を、ワーナーフライダー(Werner & Pfleiderer)社製の57mm同方向回転二軸押出機において、バレル温度約270℃および押出ダイ温度約280℃で溶融配合により混成した。サイドフィーダーを用いることにより第6のバレルセクションに供給したナイロンフィードの約半分を除くすべての配合成分を、第1のバレルセクションに供給した。真空下のポートで押出しを実行した。スクリュー速度は250rpmであり、押出し送り速度の合計は175ポンド/時であった。得られるストランドを水中で急冷し、ペレットに裁断し、冷却されるまで窒素でスパージングした。
ここでは、配合成分を表1に記載の分量で溶融配合した。
水分率が0.1%と0.2%との間となるようレジンをチェックし、次いでテストバーおよびテストプラックに成形した。この物質が比較例1である。
ナイロン0.65%の代わりに同量の有機酸ドデカン二酸を用いることにより、前述した高流動性技術を使用した類似の物質を形成して、比較例2とした。比較例1と同一の押出機条件を使用すると共に速度を300lb/時とした場合、押出し中の溶融温度は314℃であった。押出機からのポリマーストランドを水中で急冷し、カッターに供給した。高温のペレットを、窒素ガスを連続的に流過させた容器に回収した。ここで、配合成分を表1に示す分量で溶融配合した。
Figure 2007512427
得られたペレットの水分量を、必要に応じて乾燥させるか水を加えることで、0.1から0.2重量%の間となるよう調整した。射出成形機で、ISO法に準拠してテストバーを成形した。試験結果を表2に示す。
ペレットを110℃のオーブン内で空気に1,000時間暴露することにより、数平均分子量による熱安定性も評価した。数平均分子量を測定すると共に、表2に記録した。
Figure 2007512427
比較例1および2ではいずれも、同濃度の有機酸化安定剤と有機紫外光安定剤を使用している。比較例2において有機酸0.65%を添加した結果、流動性が高く(溶融粘度が低く)なる。しかも適宜の紫外光安定性が維持される。しかしながら、この安定剤併用物では、加熱空気老化後のノッチ付アイゾッド衝撃抵抗の残率が低く、加熱空気老化後のMnが小さいことから分かるように、加熱空気安定性については維持されていない。紫外光安定性は許容可能な範囲内にあるが、その一方で、この物質は、紫外光安定性に優れ、かつ加熱空気老化後に特性の残率が良好であるという二重の要件を満たしていない。
(比較例3〜6)
加熱空気安定性と、紫外光安定性の両方の特性を同時に両立させるべく、さまざまな量の安定剤を用いた。
比較例3〜6においては、有機酸化安定剤と紫外光安定剤のさまざまな組み合わせが用いられている。チヌビン(Tinuvin)(登録商標)144およびイルガノックス(Irganox)(登録商標)1098は、それぞれ有機紫外線安定剤および酸化防止剤であって、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)により販売されている。サイアソーブ(Cyasorb)(登録商標)UV3346は、ニュージャージー州ウエストパターソンのサイテック・インダストリーズ(Cytec Industries,West Paterson,New Jersey)により販売されている有機紫外線安定剤である。
ここでは、表3に記載の材料配分としたこと以外は上記と同様にして、材料を溶融配合した。
Figure 2007512427
これらの比較例の各々から得られたサンプルの含水率を、必要に応じて乾燥させるか水を加えることで、0.1から0.2重量%の間となるよう調整した。射出成形機で、ISO法に準拠してテストバーを成形した。成形したバーを下記の試験手順により成形時乾燥状態で試験した。データを下記表4に示す。
ペレットを110℃の加熱空気(air over)に1,000時間暴露することにより、数平均分子量による熱安定性も評価した。
Figure 2007512427
比較例3〜6によれば、有機酸化安定剤と紫外光安定剤との多種多様な組み合わせを評価した後であっても、加熱空気安定性および紫外光安定性の両方の要件を満たすレジンの実現は困難である。しかも、加熱老化後のMnも低い。
(実施例1〜2)
ここでは、無機部分と有機部分の両方からなる混合安定剤を採用した。材料を上記と同様に溶融配合したが、ここでは表5に記載の材料配分にした。イルガノックス(Irganox)(登録商標)245は、エチレンビス(オキシエチレン)ビス−3(5−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−m−トリル)−プロピオネートであって、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)により販売されている有機フェノール系酸化防止剤である。チヌビン(Tinuvin)(登録商標)234は、2(2H−ベンゾトリアゾール−2−イル)−4,6−ビス(1−メチル−1−フェニルエチル)フェノールであって、チバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)により販売されている有機ベンゾトリアゾール紫外線吸収剤である。HS711は、ヨウ化第一銅7部と、ヨウ化カリウム1部と、ジステアリン酸アルミニウム1部との物理的配合物からなる無機酸化安定剤である。
Figure 2007512427
これらの比較例の各々から得られたサンプルの含水率を、必要に応じて乾燥させるか水を加えることで、0.1から0.2重量%の間となるよう調整した。射出成形機で、ISO法に準拠してテストバーを成形した。成形したバーを下記の試験手順により成形時乾燥状態で試験した。データを下記表6に示す。
更に、ペレットを110℃の加熱空気に1,000時間暴露することにより、数平均分子量による熱安定性を評価した。暴露後の数平均分子量を測定すると共に、表6に記録した。
Figure 2007512427
実施例1の場合においては、有機紫外光吸収剤であるチヌビン(Tinuvin)(登録商標)234と、無機酸化安定剤であるHS711と、有機酸化安定剤であるイルガノックス(Irganox)(登録商標)1010(後者はチバ・スペシャルティ・ケミカルズ(Ciba Specialty Chemicals)により販売されている)の3つの安定剤が使用されている。同様に、実施例2の場合においても、HS711と、イルガノックス(Irganox)(登録商標)1098と、イルガノックス(Irganox)(登録商標)245との3つの安定剤が使用されている。HS711は無機酸化安定剤であり、両方のイルガノックス(Irganox)(登録商標)添加剤は有機酸化安定剤である。
このように安定剤を併用することによって、溶融流れ性が高く、加熱老化後のMnの残率がよく、加熱老化後のノッチ付アイゾッドの残率がよく、なおかつ紫外光安定性が良好なレジンを得られることが、容易に認められる。
(実施例3〜5)
ここでは、無機部分と有機部分の両方からなる混合安定剤を採用した。材料を上記と同様に溶融配合したが、ここでは表7に記載の材料配分にした。
Figure 2007512427
これらの比較例の各々から得られたサンプルの含水率を、必要に応じて乾燥させるか水を加えることで、0.1から0.2重量%の間となるよう調整した。射出成形機で、ISO法に準拠してテストバーを成形した。成形したバーを下記の試験手順により成形時乾燥状態で試験した。データを下記表8に示す。
Figure 2007512427
このように安定剤を併用することによって、溶融流れ性が高く、加熱老化後のMnの残率がよく、なおかつ紫外光安定性が良好なレジンを得られることが、容易に認められる。

Claims (14)

  1. (a)ポリアミド40〜94重量%、
    (b)ゴムおよびイオン性コポリマーからなる群から選択される強化用剤6〜60重量%、
    (c)有機酸0.1〜10重量%、並びに
    (d)1種または複数種の無機安定剤および1種または複数種の有機安定剤を含む安定剤併用物0.3〜10重量%を含むことを特徴とする、高流動性、強化、熱安定化耐候性ポリアミド組成物。
  2. 前記ポリアミド(a)が、ナイロン−4,6、ナイロン−6,6、ナイロン−6,10、ナイロン−6,9、ナイロン−6,12、ナイロン−6、ナイロン−11、ナイロン−12、6Tから12T、6Iから12I、アジピン酸、イソフタル酸およびテレフタル酸からなる群から選択される1種または複数種の酸と2−メチルペンタメチレンジアミンおよび/またはヘキサメチレンジアミンから形成されるポリアミド、並びに、前記ナイロンおよびこれらのポリアミドの配合物およびコポリマーからなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  3. 前記有機酸(c)が、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、ドデカン二酸、吉草酸、トリメチル酢酸、カプロン酸、およびカプリル酸からなる群から選択されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  4. 前記有機酸(c)がドデカン二酸であることを特徴とする請求項3に記載の組成物。
  5. ポリアミド40〜94重量%、ゴムとイオン性コポリマーとからなる群から選択される強化用剤6〜60重量%、有機酸0.1〜10重量%、並びに、1種または複数種の無機安定剤および1種または複数種の有機安定剤を含む安定剤併用物0.3〜10重量%を溶融混合することを含むことを特徴とする高流動性および靭性を発揮する強化ポリアミド組成物を調製する方法。
  6. 前記ポリアミド、前記強化用剤、前記有機酸、および前記安定剤併用物を一回のステップで溶融混合することを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 前記ポリアミドおよび前記強化用剤の配合物を、前記有機酸および前記安定剤併用物と溶融混合することを特徴とする請求項5に記載の方法。
  8. 前記ポリアミドおよび前記強化用剤を配合し、続いてこれに前記有機酸および前記安定剤併用物を溶融混合することを特徴とする請求項5に記載の方法。
  9. 前記溶融混合は、押出および成形の一方または両方によって完了することを特徴とする請求項5に記載の方法。
  10. SAE J1960,1989年6月により計測された紫外光安定性が、2,500kJ/mの露光後においてもDelta−E3.0以下に維持され、ポリアミドは、110℃で1,000時間空気に暴露された後においても、7,500を越える数平均分子量を維持することを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  11. SAE J1960,1989年6月により計測された紫外光安定性が、2,500kJ/mの露光後においてもDelta−E3.0以下に維持され、組成物は、更に、110℃で1,000時間空気に暴露された後においても、そのノッチ付アイゾッド衝撃抵抗が少なくとも75%維持されることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  12. 少なくとも1種の安定剤が無機酸化安定剤であり、少なくとも1種の安定剤が有機酸化安定剤であることを特徴とする請求項1に記載の組成物。
  13. 有機紫外線安定剤をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載の組成物。
  14. 請求項1に記載の配合物から形成されることを特徴とする物品。
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