JP2007511023A - 複数のデータ層を有するディスクへの光学的記憶 - Google Patents
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Abstract
複数の記録層(6、7)を有する光学記憶ディスク上に記憶されたデータを取り出すための光学ピックアップ装置。第1層が放射された際にディスクから反射されて戻る放射ビームは、第1層(7)から反射されて戻る放射線と、1層以上の他の層(6)から反射されて戻る放射線を含む。放射ビームを空間的に選別するよう配置及び構成され、第1記録層(7)により反射された放射線と光学記憶ディスクの任意の他の記録層(6)により反射された放射線の空間的な分離を生じさせる空間フィルタ(8)を設け、データを取り出す前に、他の記録層(6)から反射されて戻る放射線の少なくとも実質的部分を放射ビームから選択的に除去することができるようにする。
Description
この発明は概して光学的データ記憶システムに関するものであり、より具体的には、複数のデータ記憶面すなわち層を有するディスク上に記憶されたデータを読み出す装置に関する。
光学的データ記憶システムは、多量のデータをディスク上に記憶する手段を具える。データは、レーザービームの焦点をディスクのデータ層に合わせ、次いで反射した光線を検出することによりアクセスされる。公知のシステムにおいて、データは、ピット等のマークとしてディスクに永久に埋め込まれており、データは、レーザービームがマークを通過する際の反射率の変化として検出される。
また、消去可能な光学的システムも公知である。これらのシステムは一般に、データの書き込み及び消去のために、レーザーを用いてデータ層を臨界温度より高い温度に加熱する。光磁気記録システムは、スポットの磁区を上位置又は下位置のいずれかに配向することにより、データを記録する。データは、低出力レーザーをデータ層に向けることによって読み出される。磁区方向の違いにより、光線の偏光面が時計回り又は反時計回りのどちらかに回転される。次いで、この偏光の方向の変化を検出する。相変化記録は、データ層自体の構造的変化(アモルファスと結晶の2つが相の一般的な型である。)を用いてデータを記録する。かかるデータは、光線が異なる相を通過する際の反射率の変化として検出される。
コンピュータ技術の進歩により、メモリ容量の増大が必要である。2次元光学記憶デバイスとしての光ディスクは、現在のところ最も普及した光学的記憶用物理フォーマットである。光ディスクのデータ容量は、第3の物理的次元を加えることにより、増加させることができる。これは、多層光ディスクを用いることにより、すなわち多数の情報層を単一の光ディスク内で軸方向に積み重ねることにより、行うことができる。2層以上のデータ層を有する光ディスクは、理論上、レンズの焦点位置を変えることにより異なる層にアクセスすることができる。
幾つかの積層型光ディスクシステムが、例えば特許文献1及び2において提案されており、これらには、スペーサーを隣接するディスク間に設けてディスク間に隙間を画定しつつ、個々のディスクを互いに接合することを伴う、光学ディスク容量を増加させる容積法が開示されている。いずれの時点でも、光ディスクドライブの移動可能なレンズは、データを読み出すために、1つのディスクの1つの面にレーザーの焦点を合わせる。レーザーの焦点を繰り返して変え、種々のディスク面からデータを連続的に読み出す。各ディスク、又はレーザー光源から最も離れたディスクを除く全てのディスクは、レーザーを用いて1つ以上の他のディスクを越えて存在するディスクを読み出すことができるように、少なくとも一部が透明でなければならない。しかし、各ディスク面は、データを読み出せるように十分に反射性でもなければならない。
しかし、ディスクの数を増やすことにより、信号対雑音比(SNR)は一般的に減少し、層間クロストークが顕著となる。走査点の焦点をM層のうちの層Iに合わせると、光の主要部は層Iにより反射され、検出器により収集される。光の第2の不要部(スプリアス部)は、他のM−1データ層により反射され、検出器により(部分的に)収集されるであろう。このスプリアス部は、主要部に加算され、読み出し信号と、走査点の焦点をトラックに合わせ続けるために用いられるエラー信号とを低下させるという悪影響を及ぼす。2重層ディスク(M=2)の場合、かかる悪影響は比較的小さいが、多重層(M>2)の場合には、かかる悪影響は急速に深刻となり、多重層ディスクに対するこの層対層クロストークを抑制する何らかの手段に対する要求が明らかにある。
この発明によれば、複数の記録層を有する情報記録媒体上に記憶されたデータを取り出すためのデータ取り出し装置において、該装置は、電磁波放射線を第1の記録層に当てる手段と、前記情報記媒体から反射されて戻る電磁波放射線ビームを受け、これから前記のデータを取り出すための検出器を具え、前記放射線ビームが、前記第1層から反射されて戻る放射線及び情報記録媒体の1層以上の他の層から反射されて戻る放射線を含み、前記装置は、前記放射線を空間的に選別するよう配置及び構成され、前記第1記録層により反射された放射線と情報記録媒体の任意の他の層により反射された放射線の空間的な分離を生じさせる空間フィルタ手段と、前記データを取り出す前に、前記他の記録層から反射されて戻る前記放射線の少なくとも実質的部分を選択的に除去する手段をさらに具える装置が提供される。
この発明の第1の例示的実施態様によれば、空間フィルタ手段の使用により、2つ以上のそれぞれの焦点に対する主要反射及びスプリアス反射の能動的でかつ正確な焦点合わせが可能となるので、第1記録層上に記録されたデータを取り出すために検出器により使用される放射線の少なくとも大部分が、その記録層から反射された放射線を含むことを確実にするような手段を提供することができる。より詳細には、空間フィルタ手段は、第1記録層により反射された放射線を第1の焦点に集め、かつ1つ以上の記録層から反射されて戻る放射線を、前記第1焦点とは異なる1つ以上のそれぞれの第2の焦点に集めるよう配置及び構成された、レンズ等の光学要素を含むことができる。
好適な一実施態様において、空間フィルタ手段と検出器の間の放射線伝達経路内に障害手段を設けてもよい。かかる障害手段は内部に開口を有するスクリーンを具えることができ、このスクリーンは、開口が第1焦点又はその近傍にあるので、第1記録層から反射されて戻る放射線を開口を通して検出器に伝えることができ、かつ、1つ又は他の記録層に反射されて戻る放射線の少なくとも実質的部分がスクリーンにより検出器に伝達されるのを防止する。
代替的に、障害手段は、1つ又はそれぞれの第2焦点又はその近傍に位置しているので、1つ以上の他の記録層のそれぞれから反射されて戻る放射線が検出器に伝達されるのを防ぎ、一方、第1記録層から反射されて戻る放射線が検出器に伝達可能となる。
さらに他の実施態様において、検出器は、少なくとも2つのセグメントに分割され、第1記録層から反射されて戻る放射線からなる空間的に選別された放射ビームの主要部分が検出器の第1セグメントにのみ入射し、1層以上の他の記録層から反射されて戻る放射線からなる空間的に選別された放射ビームの他の部分が検出器の少なくとも第1及び第2のセグメントに入射するように、配置及び構成される。この場合、他の記録層から反射されて戻る放射線の実質的部分は、第1セグメントについては第1の放射強度信号を計算し、第2セグメントについては第2の強度信号を計算し、第1強度信号から第2強度信号を引くことにより、除去することができる。いずれの場合も、検出器への伝達の前に放射ビームを平行にするために、第1焦点と検出器の間の伝達経路内にコリメータ要素を設けることが有益である。
この発明はさらに、複数の記録層を有する情報記録媒体上に記憶されたデータを取り出す方法において、該方法は、電磁波放射線を第1記録層に当て、前記情報記録媒体から反射されて戻る電磁波放射ビームを受け、これから前記データを取り出すことを含み、前記放射ビームは、前記第1層から反射されて戻る放射線と情報記録媒体の1つ以上の他の層から反射されて戻る放射線を含み、前記方法は、前記第1記録層により反射された放射線と情報記録媒体の任意の他の層により反射された放射線の空間的な分離を生じさせ、前記データを取り出す前に、前記他の記録層から反射されて戻る前記放射線の少なくとも実質的部分を選択的に除去するように、前記放射ビームを空間的に選別することをさらに含む方法にも広がる。
この発明のこれら及び他の側面は、ここで説明する実施態様から明らかであり、かつこれら実施態様を参照しつつ説明される。
以下、この発明の実施態様を、添付の図面を参照しつつ、例としてのみ説明する。
米国特許第6,385,157 B1号明細書は、複数の記録層を有する情報記録媒体へ情報を記録し、これから情報を再生する光ピックアップ装置を開示している。かかる光ピックアップ装置は、半導体レーザーからのレーザー光をコリメータレンズにより平行にして光束を形成した後、ビームスプリッタで反射し、対物レンズにより多層光ディスクに照射する外向経路システムと、ビームスプリッタ及び対物レンズを透過した後に光ディスクにより反射された光を、ダイアフラムレンズ及びピンホールを介して光検出器で受け、所望の記録層上に記録された情報を再生する内向経路光システムを具える。
しかし、ピンホールの直径が小さすぎると、スプリアス反射のかなりの部分が検出器に到達するのが阻止され、したがって所望の反射光の大部分が検出器に到達するのが阻止されるものの、検出器に到達する信号は弱く、再生される情報が損なわれる場合がある。一方、ピンホールが大きすぎると、必要な反射光のほとんどが検出器に向かって進み、したがって光ディスクの他の層からのスプリアス反射の大部分が検出器に向かって進むものの、このスプリアス反射は主反射に加えられ、読み出し信号及び走査点を焦点に合わせ続けかつトラック上に維持するのに用いられるエラー信号の品質に悪影響を与える。
したがって、米国特許第6,385,157 B1号明細書には、rをピンホールの直径、NAを検出システムのレンズ口径、ラムダをレーザー光の波長、及びVpをエアリー円盤(CONFOCAL MICROSCOPY(ウィルソン,T)1990年、アカデミックプレス社を参照。)の半径として、次式Vp=2πr/(λ/NA)が条件3<Vp<6を満たことを確保することにより、ピンホールの直径を選択することが提案されている。
したがって、前記の公知の配置は、ピンホールの直径を非常に正確に設定することにより、スプリアス反射の検出器への伝達を最小限にしつつ、検出器に到達する主反射の量に過剰な悪影響を与えないようにするため、ある範囲におけるある種の基準を満足しなければならない式を効果的に与える。しかし、ピンホールの直径は、両方の世界の最良の(しかし理想的ではない)ものを与える範囲内に設定されるという意味において、交換条件又は妥協がある。すなわち、検出器に到達する主反射の強度を最大にするように検出器の直径を設定した場合には、同様に検出器に到達する許容できない割合のスプリアス反射も存在し、一方、検出器に到達するスプリアス反射の強度を最小とするようにピンホールの直径を設定した場合には、検出される主反射の強度に悪影響も与える。その代わりに、米国特許第6,385,157号明細書には妥協案が提案されている。今や、我々は、データを取り出す前に反射されたビームからスプリアス反射の少なくとも大部分を能動的に排除することによって、クロストークを最小限とし、(信号対雑音比を向上し、)再生されたデータの品質を向上するよう操作される、改良された配置を発明した。
図1を参照して、この発明の第1の例示的実施態様に従うデータ取り出し装置が、前面5、第1データ記録層6及び第2データ記録層7を有する光データ記憶ディスク上に記憶されたデータを取り出すために、与えられる。第2データ記録層7の後方に更なるデータ記録層が存在してもよいが、明確化のために図1には示していないことを理解されたい。さらに、第2データ記録層7(2層より多いデータ記録層が存在する場合には、最後のデータ記録層)は実質的に透明で高反射性とすることができるが、他のデータ記録層6は、光源放射がディスクのさらに後方に位置するデータ記録層を通過することができるように部分的に透明であり、かつ入射した放射を反射して、これに乗ったデータを読み出すことができる程度に十分に反射性である必要がある。
装置は、半導体レーザー等の電磁波照射線源1を含み、この線源はコリメータレンズ2に向けられるビームを放射して平行な放射線ビームを作り出す。この放射線ビームは、レンズ4により第2データ記録層7上の焦点に集められる。明らかなように、ビームは、第2層7に到達するために第1データ記録層6(及び場合によっては他のデータ記録層)を通過しなければならず、層6は部分的に反射性であるので、これを通過する代わりに放射線のいくらかが反射されて戻る。
したがって、データ層6、7(及び場合によっては他のデータ記録層)により反射された放射線は、システムに戻り、レンズ4及び部分的反射鏡3を通り、レンズ8に入射する。レンズ8は、データ層6及びからスプリアス反射された放射線及びデータ層7から主反射された放射線は異なる実効光源点を有しているので、反射された放射線は異なる輻輳でレンズ8に入射するという意味において空間フィルタ手段として機能する。
レンズ8は、入射した放射線を像点に集める役割を果たす。薄いレンズの中心から像点までの距離である像距離は、レンズ表面の曲率半径により決まることはよく知られている。レンズの湾曲面の法線と光軸のなす角度は、外縁に向かって増加する傾向にあることは、当業者には明確であろう。
したがって、スプリアス反射された放射線は、主反射された放射線とは異なる輻輳でレンズ8に入射するので、像距離が異なり、したがってレンズ8は、データ層7により反射された放射線を像点10に集め、スプリアス反射された放射線を、像点10よりもレンズ8から遠い像点11に集める。他のデータ層は、無論、レンズ8により異なるそれぞれの像点に集められる反射放射線を発生する。
略中央に小さなピンホールを有するスクリーン9が、データ層7により反射された放射線の実質的に全部がピンホールを通過するように、焦点10の面内に配置されている。しかし、スクリーン9は、データ層6(及びディスクに設けられた任意の他のデータ層)からスプリアス反射された放射線のほとんどを阻止し、このスプリアス反射された放射線のわずかな部分のみがピンホールを通過するように配置される。ピンホールを通過し、ほとんどのスプリアス反射が除去されるビームは、別のコリメータレンズ12に入射した後、検出器13(図示せず)に向かってさらに進む。
したがって、上述したこの発明の第1の例示的実施態様によれば、望遠鏡(レンズ8及び12)とピンホール付阻止スクリーン9を用いる。これにより、放射線(すなわち光)のスプリアス反射した部分の大部分が検出器13に到達するのを防ぐ。スプリアス反射した光のうち検出器13に到達する部分は、主反射した光と干渉し、コヒーレント層対層クロストークのみを生じさせるが、インコヒーレント層対層クロストークを抑制する。
図2を参照し、この発明の第2の例示的実施態様に従うデータ取り出し装置が、前面5、第1データ記録層6及び第2データ記録層7を有する光データ記憶ディスク上に記憶されたデータを取り出すために、与えられる。第2の例示的実施態様に従う装置は、前記の第1の例示的実施態様の装置と多くの点で同様であり、図2においても類似の特徴を現すために同一の参照番号を用いる。この場合もまた、第2データ記録層7の後方に更なるデータ記録層が存在してもよいが、明確化のために図2には示していないことを理解されたい。さらに、第2データ記録層7(2層より多いデータ記録層が存在する場合には、最後のデータ記録層)は実質的に透明で高反射性とすることができるが、他のデータ記録層6は、光源放射がディスクのさらに後方に位置するデータ記録層を通過することができるように部分的に透明であり、かつ入射した放射を反射して、これに乗ったデータを読み出すことができる程度に十分に反射性である必要がある。
図1を参照して説明した第1の例示的実施態様に従う装置と同様に、図2の装置は、半導体レーザー等の電磁波照射線源1を含み、この線源はコリメータレンズ2に向けられるビームを放射して平行な放射線ビームを作り出す。この放射線ビームは、レンズ4により第2データ記録層7上の焦点に集められる。明らかなように、ビームは、第2層7に到達するために第1データ記録層6(及び場合によっては他のデータ記録層)を通過しなければならず、層6は部分的に反射性であるので、これを通過する代わりに放射線のいくらかが反射されて戻る。
したがって、データ層6、7(及び場合によっては他のデータ記録層)により反射された放射線は、システムに戻り、レンズ4及び部分的反射鏡3を通り、レンズ8に入射する。前記と同様に、レンズ8は、データ層6及びからスプリアス反射された放射線及びデータ層7から主反射された放射線は異なる実効光源点を有しているので、反射された放射線は異なる輻輳でレンズ8に入射するという意味において空間フィルタ手段として機能する。
前記と同様に、レンズ8は、入射した放射線を像点に集める役割を果たし、スプリアス反射された放射線は、主反射された放射線とは異なる輻輳でレンズ8に入射するので、像距離が異なり、したがってレンズ8は、データ層7により反射された放射線を像点10に集め、スプリアス反射された放射線を、像点10よりもレンズ8から遠い像点11に集める。この場合にも、他のデータ層は、無論、レンズ8により異なるそれぞれの像点に集められる反射放射線を発生する。
実質的に不透明な障害物9が、データ層6により反射された放射線の実質的に全部が検出器13に向かって伝送路に沿ってさらに進むのを阻止するように、像点11の面内に配置されている。しかし、障害物9は、データ層7から主反射された放射線の大部分が検出器13に向かって伝送路に沿って進み続けることができるように配置され、かつ十分に小さな寸法である。全部ではないにせよほとんどのスプリアス反射が除去された、得られたビームは、別のコリメータレンズ12に入射した後、検出器13(図示せず)に向かってさらに進む。放射線ビームの焦点をデータ層6に合わせ、データ層6から反射されたビームが、光の情報運搬部分であり、層7から反射されたビームが阻止する必要のある光のスプリアス部分であるという逆転した状況を得るためには、さらなる障害物9が必要であることは理解されよう。付加的データ層が光記憶ディスク内に存在する場合には、さらに多くの障害物が必要とされ、かかる障害物は、かかる付加的データ記録層のそれぞれからのスプリアス反射の像点に設けられる。
したがって、この発明の第2の例示的実施態様に従い、かつ図2を参照して説明した装置は、図1を参照して説明した望遠鏡と同一形式のものを用いるが、阻止スクリーン9は、図1の実施態様では読み出す必要のあるデータ層7から反射された放射線の焦点に用いられるが、これを、他のデータ記録層の1つ又はそれぞれから反射されて戻り、レンズ8を含む空間フィルタ手段を通過するスプリアス放射線の焦点の1つ又はそれぞれにある障害物により置換される。かかる障害物は、スプリアス反射された部分を完全に阻止するよう意図される。図示の実施態様において、光軸の近くを進む主反射部もまた阻止されるおそれがある。しかし、放射線信号のその部分には必要な情報が存在しないであろうから、このことは特に深刻な問題をもたらすことはない。この第2の例示的実施態様の利点は、図1の実施態様を参照して言及されるコヒーレントクロストークも除去されるという点である。
この発明のさらに他の例示的実施態様は、ピンホールを有するスクリーン9を除いて、図1に示され、これを参照して説明した光学装置を具えることができる。その代わり、レンズを全部除去して、検出器13をレンズに近づけて、場合によっては、実質的にスクリーン9と同位置、すなわち実質的に反射されたビームの主要部の像点10に配置することができる。その結果、レンズ8を通過した放射線ビームは、ビームの主反射部である中心部と、スプリアス反射部である周辺部を含むであろう。
したがって、図3を参照して、検出器13に入射する放射線ビームは、反射光の中央主要部15と、これを囲む反射光のスプリアス部20からなる。この場合の検出器13は、それぞれ強度信号I3及びI4を発生する外側セグメント30及び内側セグメント40からなる。装置は、放射線ビームの主要部15が検出器13の内側セグメント40にのみ入射し、一方、スプリアス部がセグメント30、40の両方に入射するように、配置され構成される。スプリアス部は一般に、主要部(15)よりも非常に大きな領域(20)を検出器表面に占める。図示の実施態様において、2つのセグメント30、40の領域は、発生する強度信号I3及びI4に対するスプリアス反射の寄与が等しくなるように、調整される。したがって、検出器13への放射線入射に対するスプリアス寄与は、信号差I=I4−I3を取ることにより、実質的に排除することができる。
しかし、発生する強度信号I3及びI4に対するスプリアス反射の寄与が等しくない場合には、放射線のスプリアス部分は、kを調整可能な利得係数として、I=I4−kI3を取ることにより実質的に排除することができる。
この発明の第3の例示的実施態様は、図1を参照して説明した光学機械の実施例の効率的な電子版であり、したがって、インコヒーレント層間クロストークのみが排除され、主要部と干渉するスプリアス光の部分は排除されないことを理解されたい。
さらに、セグメント30、40のそれぞれが、他の目的で多数の副セグメントに、例えば焦点の測定及びエラー信号の追跡を可能とする四分円に再分割することができることを理解されたい。当業者に公知であるかかる信号を発生させる多数の技術があり、この点において、この発明を限定することを意図するものではない。
要約すると、この発明は、空間フィルタ、すなわち、i)光のスプリアス反射部が検出器に到達するのを(実質的に)防ぐ一方、光の主反射部を検出器に到達させる手段、又はii)少なくとも2つのセグメントを具え、光のスプリアス反射部による信号を関連のある読み出し信号から除去することのできるようにした検出器、を用いて多層光記憶ディスクを読み出すための光学装置を提供する。
この発明の実施態様を例としてのみ上記して説明したが、添付の特許請求の範囲により定まるこの発明の範囲から離れることなく、説明した実施態様に改良及び変更を行うことが可能であることは、当業者には明確であろう。さらに、特許請求の範囲において、括弧内の参照番号はいずれも、特許請求の範囲を限定するものと解釈すべきではない。「具える」という語は、特許請求の範囲に記載された要素又はステップ以外のものの存在を排除するものではない。また、「一つの」という語は、複数のものを排除するものではない。この発明は、幾つかの異なる要素を具えるハードウエアを用いて実施することができ、適当にプログラムされたコンピュータを用いて実施することができる。幾つかの手段を列挙した装置に係る請求項において、これらの幾つかの手段は、同一のハードウエアによって実施することができる。方法が相互に異なる独立項に記載されているという単なる事実は、これらの方法の組合せは有利に用いることができないということを示すものではない。
Claims (10)
- 複数の記録層を有する情報記録媒体上に記憶されたデータを取り出すためのデータ取り出し装置において、該装置は、電磁波放射線を第1の記録層に当てる手段と、前記情報記媒体から反射されて戻る電磁波放射線ビームを受け、これから前記のデータを取り出すための検出器を具え、前記放射線ビームが、前記第1層から反射されて戻る放射線及び情報記録媒体の1層以上の他の層から反射されて戻る放射線を含み、前記装置は、前記放射線を空間的に選別するよう配置及び構成され、前記第1記録層により反射された放射線と情報記録媒体の任意の他の層により反射された放射線の空間的な分離を生じさせる空間フィルタ手段と、前記データを取り出す前に、前記他の記録層から反射されて戻る前記放射線の少なくとも実質的部分を選択的に除去する手段をさらに具えることを特徴とする装置。
- 前記空間フィルタ手段は、第1記録層により反射された放射線を第1の像点に集め、1層以上の記録層から反射されて戻る放射線を、前記第1像点とは異なる1つ以上のそれぞれの第2の像点に集めるよう配置及び構成された光学要素を含む、請求項1に記載の装置。
- 前記光学要素はレンズを具える、請求項2に記載の装置。
- 空間フィルタ手段と検出器の間の放射線伝達経路内に障害手段をさらに具える、請求項2又は3に記載の装置。
- 前記障害手段は、内部に開口を有するスクリーンを具え、該スクリーンは、開口が第1像点又はその近傍となるように配置されており、第1記録層から反射されて戻る放射線を開口を通して検出器に伝え、かつ、その記録層又は他の記録層に反射されて戻る放射線の少なくとも実質的部分がスクリーンにより検出器に伝達されるのを防止する、請求項4に記載の装置。
- 前記障害手段は、1つ又はそれぞれの第2像点又はその近傍に配置されており、1層以上の他の記録層のそれぞれから反射されて戻る放射線が検出器に伝達されるのを防ぎ、一方、第1記録層から反射されて戻る放射線を検出器に伝達可能とする、請求項4に記載の装置。
- 検出器は、少なくとも2つのセグメントに分割され、第1記録層から反射されて戻る放射線からなる空間的に選別された放射ビームの主要部分が検出器の第1セグメントにのみ入射し、1層以上の他の記録層から反射されて戻る放射線からなる空間的に選別された放射ビームの他の部分が検出器の少なくとも第1及び第2のセグメントに入射するように、配置及び構成される、請求項1〜3のいずれか一項に記載の装置。
- 他の記録層から反射されて戻る放射線の実質的部分を、第1セグメントについては第1の放射強度信号を計算し、第2セグメントについては第2の強度信号を計算し、第1強度信号から第2強度信号を引くことにより、除去する、請求項7に記載の装置。
- 検出器への伝達の前に放射ビームを平行にするために、第1像点と検出器の間の放射線伝達経路内にコリメータ要素をさらに具える、請求項2〜8のいずれか一項に記載の装置。
- 複数の記録層を有する情報記録媒体上に記憶されたデータを取り出す方法において、該方法は、電磁波放射線を第1記録層に当て、前記情報記録媒体から反射されて戻る電磁波放射ビームを受け、これから前記データを取り出すことを含み、前記放射ビームは、前記第1層から反射されて戻る放射線と情報記録媒体の1つ以上の他の層から反射されて戻る放射線を含み、前記方法は、前記第1記録層により反射された放射線と情報記録媒体の任意の他の層により反射された放射線の空間的な分離を生じさせ、前記データを取り出す前に、前記他の記録層から反射されて戻る前記放射線の少なくとも実質的部分を選択的に除去するように、前記放射ビームを空間的に選別することをさらに含むことを特徴とする方法。
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