JP2007508974A - 自動車用ステアリングホイールにモジュールを取り付けるための装置 - Google Patents

自動車用ステアリングホイールにモジュールを取り付けるための装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、ステアリングホイールが回転した場合にモジュールの角度位置が一定に保持されるべく、自動車の回転可能なステアリングホイールにモジュールを取り付ける装置に関する。当該装置は、逆転ギヤ機構と、車体に固定状に取り付けられた自動車部品に対して固定された、逆転ギヤ機構のうちの第1ギヤ機構部材と、モジュールと一体回転可能にモジュールに固定されている、逆転ギヤ機構のうちの第2ギヤ機構部材と、ステアリングホイールの回転によって作動可能なギヤ機構アセンブリと、を有しており、第1ギヤ機構部材に対する一方向へのステアリングホイールの相対回転が、第2ギヤ機構部材に連結されたモジュールのステアリングホイールに対して反対方向の回転に変換されるように、ギヤ機構アセンブリを介して、第1ギヤ機構部材が第2ギヤ機構部材に連接されている。さらに当該装置は、第1ギヤ機構部材(11)と組合せてアセンブリ(B1)を形成するとともに、車体に固定状に取り付けられた自動車部品に固定連結されている第1電気接点ユニット(20)と、第2ギヤ機構部材(12)と組合せてアセンブリ(B3)を形成するとともに、モジュール(30)に固定連結されている第2電気接点ユニット(21)と、第1電気接点ユニット(20)を第2電気接点ユニット(21)に接続するための電気接続手段を備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、クレーム1の前文(プレアンブル部分)に基づき、自動車用ステアリングホイールにモジュールを取り付けるための装置に関する。
この種の装置は、自動車の回転可能なステアリングホイールにモジュール、特に、エアバッグモジュールを取り付けるためのものであり、衝突事故の際などにモジュールから展開可能な膨張式エアバッグが常に最適な復元位置に配置されるようにするために、ステアリングホイールが回転しても、モジュールの角度位置が一定に保持されるようになされている。本装置は、車体に固定された自動車部品に回転固定、即ち、位置固定されて接続されている第1ギヤ機構部材と、モジュールに回転固定されて接続され、モジュールと一体回転可能な第2ギヤ機構部材と、ステアリングホイールの回転に伴って作動可能なギヤ機構アセンブリとから成るギヤ機構を有し、このギヤ機構アセンブリを介して、第1ギヤ機構部材が第2ギヤ機構部材に連接され、ステアリングホイールを第1ギヤ機構部材に対して所望の方向に相対回転させると、第2ギヤ機構部材に連結されたモジュールが反対方向に回転するようになされている。この種の装置は、DE2625184A1により公知である。
DE2625184A1
本発明は、冒頭記載のタイプの装置を提供するという課題に基づくものであり、当該装置は、公知の装置に比べて、様々なアセンブリを組み合わせる際の有効設置スペースの活用度が高く、組込コストを低減可能である点を特徴とする。
本発明は、上記課題を請求項1記載の特徴的構成によって解決する。
本発明によると、第1ギヤ機構部材と組合せてアセンブリを形成し、車体に固定して取り付けられた自動車部品に対して、第1ギヤ機構部材ともに固定連結されている第1電気接点ユニットが設けられている。また第2ギヤ機構部材と組合せてアセンブリを形成し、第2ギヤ機構部材ともにモジュール(車載装置)に固定連結されている第2電気接点ユニットが設けられ、これら2つの電気接点ユニットは、電気的な接続手段を介して互いに接続されている。
ここで、第1電気接点ユニットと第1ギヤ機構部材とを備えたアセンブリと、第2電気接点ユニットと第2ギヤ機構部材とを備えたアセンブリは、ステアリングホイール外にて予め完全に組立てることが可能なアセンブリとして構成されていることが好ましく、最終組立状態で、特に、それぞれの電気接点ユニットとギヤ機構部材を一体化(固定連結)することによって、モジュール上または車体に固定して取り付けられた自動車部品上に配置することが可能である。
具体的に述べると、2つの電気接点ユニットは、それぞれ、固定子と、固定子に対して回転可能な回転子と、回転子と固定子を電気的に接続するとともに、回転子/固定子アセンブリに対して巻上げ及び巻戻しが可能であり、例えば、DE19616234A1及びDE19727856A1により公知とされた薄板状の渦巻バネと称される可撓性電導体とによって構成するのが好ましい。ここで、第1電気接点ユニットの固定子は、第1ギヤ機構部材と連結または一体形成されるとともに、車体に固定状に取り付けられた自動車部品に対して、第1ギヤ機構部材とともに固定されている。また、第2電気接点ユニットの固定子は、第2ギヤ機構部材と連結または一体形成されるとともに、モジュールに対して第2ギヤ機構部材とともに固定されている。すなわちステアリングホイールに対してモジュールとともに一体状に回転可能とされる。一方、各電気接点ユニットの回転子は、ステアリングホイールに対し回転に関して固定状に取り付けられており、それぞれステアリングホイールとともに一体状に回転可能である。
本発明に係る装置に関する一つの実施態様においては、第1ギヤ機構部材が第1中央歯車として構成される一方、第2ギヤ機構部材が第2中央歯車として構成されて、遊星ギヤ機構を構成している。ここで、第1ギヤ機構部材と第2ギヤ機構部材は、ステアリング軸と同軸上に配置されていることが好ましい。
第1ギヤ機構部材と第2ギヤ機構部材を連結するべく、ギヤ機構アセンブリのシャフトは、ステアリング軸に対して平行に延在し、ステアリングホイールが回転すると駆動され、かつ、長軸回りに回転可能であるように構成されている。第1および第2ギヤ機構部材が、第1及び第2中央歯車として形成されている場合には、シャフトの一方側の端部に設けられている第1外周歯車が、第1中央歯車に噛合し、シャフトの他方側の端部に設けられている第2外周歯車が、第2中央歯車に噛合しており、これにより第1中央歯車は、ステアリング軸に対して平行に延在するシャフトを介して第2中央歯車に連結されている。このように構成するために、シャフトは、ステアリングホイールの基体部(基礎本体部)の開口部を貫通して案内可能とされている。
ステアリングホイールが回転すると、ステアリングホイールの基体部の開口部を貫通して案内されるシャフトが、回転方向に駆動され、第1外周歯車が、車体に固定設置された第1中央歯車上を転動する。これによって生じるシャフトの軸回りの回転運動が、第1外周歯車の回転運動と(同一方向に)同一の運動をする第2外周歯車によって、第2中央歯車に伝達される。このとき、第2中央歯車の回転方向が、外周歯車の回転方向、ひいてはステアリングホイールの回転方向と反対になるように構成されている(逆転ギヤ機構)。これにより第2中央歯車に連結されたモジュールは、ステアリングホイールに対して反対方向に回転するため、モジュールの角度位置は、固定された自動車の座標系において定常状態に保持されることとなる。
ここで、第1及び第2中央歯車と第1及び第2外周歯車の歯数および寸法は、ステアリングホイールの回転角度が、第1ギヤ機構部材に関するモジュールの反対方向への回転角度と実質的に合致するように設定されている。従って、ステアリングホイールが一方に回転することによって、ステアリングホイールに取り付けられたモジュールは、ステアリングホイールに対して反対方向に、正確には、同一回転角度だけ回転するため、ステアリングホイールに回転可能に取り付けられたモジュールの角度位置が、固定した自動車の座標系において一定に保持される。
本発明の好ましい一つの実施態様では、第1電気接点ユニットは、(例えば、固定子を介して)ステアリングホイールのハブの領域で車体に固定されて配置されている。このように構成するために、第1電気接点ユニットは、例えば、ステアリングホイールの組立時にステアリングホイールのハブにプラグ状に(差込状に)接続可能であるようにし、それによって、例えば(固定子に対して回転可能な)回転子を介して、ハブの領域でステアリングホイールにも同時に接続されるように構成することが可能である。
第2電気接点ユニットは、ステアリングホイールのハブとは反対側のステアリングホイール基体部のモジュールに面する側に設けられ、例えば、固定子を介してモジュールに固定連結されている。第2電気接点ユニットの回転子は、ステアリングホイールに回転固定されて連結されている。
第1電気接点ユニットは、ステアリングホイール基体部の第2開口部を介して第2電気接点ユニットに電気的に接続され、正確には、特に、固定子と回転子とのプラグイン式(差込式)接続部、または可撓性導電体を介して接続されていることが好ましい。これによって、自動車の様々な機能を起動するべく運転者が操作可能な操作部材等、モジュール上に設けられた電気部材を、自動車の電気系統に対して電気的に接続することが可能とされる。更に、衝突事故の際にエアバッグを膨張させるべくエアバッグモジュールのガス発生装置を点火することが可能な点火部材を設けることが可能である。
図1は、自動車用ステアリングホイール1にモジュール(所定の車載用装置)30を取り付けるための装置を有するステアリングホイール1の分解図であり、これにより全体構成として実質的に4つのアセンブリB1,B2,B3,B4を有することが理解される。このアセンブリに関して、図2〜4を補足的に参照しつつ以下に詳細に説明する。
第1アセンブリB1は、第1固定子20aと、当該第1固定子20aに対して(ステアリング軸回りに)回転可能な第1回転子20bと、第1固定子20aを介して第1回転子20bを自動車の電気系統に対して電気的に接続可能にする第1薄板渦巻ばね22として形成された導電性フィルムとから成る第1電気接点ユニット20と、を有する。更に第1アセンブリB1は、逆転ギヤ機構の働きをする遊星ギヤ機構10の一部である、第1固定子20aと連結または一体形成された第1中央歯車11(サンギヤ)を有する。第1アセンブリB1は、第1固定子20aを介して、車体に固定された自動車部品、例えば、ステアリングコラムのハウジング9や車体の内装部に固定手段31によって連結され、これによって第1中央歯車11が車体に固定される。
第2アセンブリB2は、実質的にステアリングホイール基体部(ステアリングホイールの基礎部分)に相当するステアリングホイールベース2から延出する4本のスポーク5を介して、ステアリングホイールリム6に連結されたステアリングホイールベース2を有するステアリングホイール1にて構成されている。第1回転子20bがステアリングホイール1に回転固定されて取り付けられているため、第1アセンブリB1は、ハブ7の領域で第1回転子20bを介してステアリングホイール1に連結されている。そのため、ステアリングホイール1は、第1アセンブリB1の第1固定子20aと第1中央歯車11に対して第1回転子20bと一体回転可能である。
第3アセンブリB3は、第2固定子21aと、当該第2固定子21aに対して(ステアリング軸回りに)回転可能な第2回転子21bと、第2回転子21bを第2固定子21aに電気的に接続することによって、モジュール30を自動車の電気系統に電気的に接続可能にする第2薄板渦巻ばね23として形成された導電性フィルムとから成る第2電気接点ユニット21で構成されている。更に、第3アセンブリB3は、第2固定子21aと連結または一体形成された第2中央歯車12を有する。ステアリングホイール1のステアリングホイールベース2に形成または固定されたジャーナルまたはピン32に第3アセンブリB3の第2固定子21aを嵌合することによって、第2固定子21aは、第3アセンブリB3に設けられたボールベアリング17を介してステアリングホイール1上に回転可能に取り付けられ、第2回転子21bは、ステアリングホイール1に回転固定されて連結される。ここで、図3は、ジャーナルまたはピン32を第2回転子21b上に設けることも可能であることを示す図2の変更例である。
第1、第2、第3アセンブリB1,B2,B3を組み付けた場合、第1、第2薄板渦巻ばね22,23は、ステアリングホイールベース2の第2開口部から(例えば、電線またはプラグイン式部材によって)2つの回転子20b,21bを介して互いに電気接続される。このようにして、第3アセンブリB3は、第1アセンブリB1を介して自動車の電気系統に電気接続される。
第4アセンブリB4は、モジュール30としてエアバッグモジュール(エアバッグ装置)30を有し、エアバッグモジュール30のエアバッグは、衝突事故の際に運転者を保護するように膨張可能である。モジュール30は、適宜の固定手段によって第2電気接点ユニット21の第2固定子21aに回転固定されて連結されている。第4アセンブリB4は、運転者側がカバー33で被覆され、運転者によって操作可能な電気操作部材24が設けられている。電気操作部材24は、第1、第2薄板渦巻ばね22,23を介して自動車の電気系統に電気接続される。衝突事故の際に膨張展開可能なエアバッグを有するエアバッグ装置34は、モジュール30のカバー33の下に配置されている。
上記のアセンブリB1,B2,B3,B4を嵌め合わせると、ステアリング軸3に対して同軸上に設けられた第1中央歯車11(サンギヤ)は、同じくステアリング軸3に対して同軸上に設けられた第2中央歯車12(サンギヤ)に対して、ステアリングホイールベース2の第1開口部4を貫通して案内されるシャフト14によって連結される。これは、シャフト14の第1端部に設けられ、第1アセンブリB1の第1中央歯車11に係合、すなわち、噛合する第1外周歯車15(遊星ギヤ)を介してなされる。シャフト14の第2端部に設けられた第2外周歯車16(遊星ギヤ)は、第3アセンブリB3の第2中央歯車12に係合して噛合する。このように、第1中央歯車11、第2中央歯車12、第1外周歯車15および第2外周歯車16は、遊星ギヤ機構10を形成する。
更に一体度を高めるために、シャフト14を第2電気接点ユニット21の第2固定子21a(ステアリングホイール1に連結されている)に設けることもできる。ステアリングホイール1とシャフト14との作動接続は、シャフト14がステアリングホイール1の回転時に駆動され、第1外周歯車15が第1中央歯車11上を転動可能であるようにする上で重要である。
第1アセンブリB1の第1中央歯車11が、車体に固定されて配置され、第1中央歯車11に外周歯車15,16を介して連結された第2中央歯車12が、ステアリングホイール1に対してモジュール30と一体回転可能であるため、運転者によるステアリングホイール1の回転は、以下に詳細に示すように、第4アセンブリB4のモジュール30の反対方向の回転に変換可能である。すなわち、遊星ギヤ機構が、逆転ギヤ機構として働くことによって、第1方向へのステアリングホイール1の回転をステアリングホイール1に対して反対方向のモジュール30の回転に変換可能である。
以下に、特に、図2〜4に更に詳細に図示された上記の構成について説明する。
図2〜4は、ステアリングホイール基体部(基礎本体)であるステアリングホイールベース2を有する回転可能に取り付けられたステアリングホイール1を詳細に示している。ステアリングホイールベース2をステアリングホイール1のステアリングホイールリム6に連結する4本のスポーク5が、ステアリングホイールベース2から延出している。
逆転ギヤ機構が、第1中央歯車11、第2中央歯車12、第1外周歯車15および第2外周歯車16を有する遊星ギヤ機構10として、ステアリングホイール1上に設けられている。第1中央歯車11は、車体に固定して取り付けられて、ステアリングホイール1のステアリング軸3に対して同軸上にステアリングホイールベース2のハブ7側に設けられている。第2中央歯車12も、ステアリングホイール1のステアリング軸3に対して同軸上にステアリングホイールベース2の運転者に面する側のモジュール上に設けられている。第1中央歯車11は、第2中央歯車12にシャフト14を介して作動連結され、シャフト14は、ステアリングホイール1のステアリングホイールベース2の第1開口部4を貫通して案内されるとともに、ステアリング軸3に対して平行に延在している。シャフト14の第1端部に設けられた第1外周歯車15が第1中央歯車11に噛合し、シャフト14の第2端部に設けられた第2外周歯車16が第2中央歯車12に噛合することによって、第1中央歯車11と第2中央歯車12が連結されている。
第1中央歯車11は、第1アセンブリB1の固定子20aとともに、車体に固定して取り付けられた自動車部品、特に、ステアリングコラムのハウジング9や自動車の取付部品に回転固定されて連結されている。第2中央歯車12は、第3アセンブリB3の固定子20aとともに、ステアリングホイール1に取り付けられて、ステアリングホイール1に対して回転可能なモジュール30に回転固定されて連結されている。すなわち、第2中央歯車12は、モジュール30と一体回転可能である。
ステアリングホイール1が回転すると、ステアリングホイール1のステアリングホイール基体部2の第1開口部4を貫通して案内されるシャフト14が、ステアリングホイール1の回転方向に駆動され、第1外周歯車15が、車体に固定された第1中央歯車11上を転動する。この第1外周歯車15の回転運動が、シャフト14を介して第2外周歯車16に同一回転方向で伝達される。この第2外周歯車16の回転は、第2外周歯車16に噛合する第2中央歯車12へと伝達される。従って、第2中央歯車12の回転方向は、外周歯車15,16の回転方向、ひいてはステアリングホイールの回転方向に対して反対になる。そのため、第2中央歯車12に連結されて、第2中央歯車12と一体回転可能にステアリングホイール1上に取り付けられているモジュール30は、ステアリングホイール1に対して反対の方向に回転するため、ステアリングホイール1の回転時におけるモジュール30の角度位置が、自動車に固定されている自動車部品に対して一定に保持される。
第1中央歯車11と第2中央歯車12、ならびに第1外周歯車15と第2外周歯車16は、図示された本発明の実施形態では、それぞれ互いに一致するように形成されている。すなわち、それぞれ径が同一であり、特に、歯数が同一である。従って、ステアリングホイール1の回転運動の量が第2中央歯車12に1:1で伝達されるため、ステアリングホイール1が回転する回転角度と、モジュール30がステアリングホイール1に対して反対方向に回転する回転角度は、実質的に同一となる。
更に、図示されているステアリング装置は、第1固定子20aと、第1固定子20aに対して回転可能な第1回転子20bと、第1固定子20aと第1回転子20bを電気接続する導電性フィルムで形成された第1薄板渦巻ばね22とを有する第1電気接点ユニット20を有する。第1固定子20aは、第1中央歯車11とともに、車体に固定された自動車部品上に配置され、同部品に固定連結される。第2電気接点ユニット21は、第2固定子21aと、第2固定子21aに対して回転可能な第2回転子21bと、第2固定子21aと第2回転子21bを電気接続する導電性フィルムで形成された第2薄板渦巻ばね23とを有する。第2固定子21aは、第2中央歯車12とともにモジュール30上に固定され、ステアリングホイール1のステアリングホイール基体部2に対して回転可能に取り付けられている。両電気接点ユニット21,22の回転子20b,21bは、それぞれステアリングホイール1、すなわちステアリングホイール基体部2に回転固定されて取り付けられている。
更に、第1薄板渦巻ばね22を第2薄板渦巻ばね23に電気接続する電気接続手段が設けられている。この電気接続手段は、例えば、ステアリングホイール1のステアリングホイール基体部2にそのために設けられた第2開口部を貫通して2つの回転子20b,21bを電気接続するプラグイン式接続部または可撓性導電体から成る。これによって、自動車の様々な電気的機能を制御するためにモジュール30上に設けられた操作部材24を自動車の電気系に接続することが可能となる。
更に、モジュールがエアバッグモジュール30として形成されているので、ガス発生装置の点火部材を自動車に搭載された電気系に薄板渦巻ばね22,23を介して接続することが可能である。これによって、衝突センサーシステムが、衝突事故の際にガス発生装置を点火する点火部材を作動させて、エアバッグを膨張展開させることが可能となる。
ステアリングホイールにモジュールを取り付けるための装置を有するステアリングホイールの分解図である。 図1によるステアリングホイールの断面図である。 図1によるステアリングホイールの斜視断面図である。 モジュールをステアリングホイールに取り付ける際に介する遊星ギヤ機構を示す。
符号の説明
1 ステアリングホイール
2 ステアリングホイール基体部、ステアリングホイールベース
3 ステアリング軸
4 ステアリングホイール基体部の第1開口部
5 ステアリングホイールスポーク
6 ステアリングホイールリム
7 ステアリングホイールハブ
9 ステアリングコラムのハウジング
10 (遊星)ギヤ機構
11 第1ギヤ機構部材、第1中央歯車
12 第2ギヤ機構部材、第2中央歯車
13 ギヤ機構アセンブリ
14 シャフト
15 第1外周歯車
16 第2外周歯車
17 ボールベアリング
20 第1電気接点ユニット
20a 第1固定子
20b 第1回転子
21 第2電気接点ユニット
21a 第2固定子
21b 第2回転子
22 第1薄板渦巻ばね
23 第2薄板渦巻ばね
24 電気部材、操作部材
B1 第1アセンブリ
B2 第2アセンブリ
B3 第3アセンブリ
B4 第4アセンブリ
30 (エアバッグ)モジュール
31 固定手段
32 ピン
33 カバー
34 エアバッグ装置

Claims (25)

  1. ステアリングホイールが回転した場合にモジュールの角度位置が一定に保持されるべく、自動車の回転可能なステアリングホイールにモジュールを取り付ける装置であって、
    逆転ギヤ機構と、
    車体に固定状に取り付けられた自動車部品に対して固定された、前記逆転ギヤ機構のうちの第1ギヤ機構部材と、
    モジュールと一体回転可能にモジュールに固定されている、前記逆転ギヤ機構のうちの第2ギヤ機構部材と、
    ステアリングホイールの回転によって作動可能なギヤ機構アセンブリと、を有しており、
    前記第1ギヤ機構部材に対する一方向へのステアリングホイールの相対回転が、前記第2ギヤ機構部材に連結されたモジュールのステアリングホイールに対して反対方向の回転に変換されるように、前記ギヤ機構アセンブリを介して、前記第1ギヤ機構部材が前記第2ギヤ機構部材に連接されている装置であって、
    前記第1ギヤ機構部材(11)と組合せてアセンブリ(B1)を形成するとともに、車体に固定状に取り付けられた自動車部品に固定連結されている第1電気接点ユニット(20)と、
    前記第2ギヤ機構部材(12)と組合せてアセンブリ(B3)を形成するとともに、前記モジュール(30)に固定連結されている第2電気接点ユニット(21)と、
    前記第1電気接点ユニット(20)を前記第2電気接点ユニット(21)に接続するための電気接続手段と、を備えることを特徴とする装置。
  2. 前記第1ギヤ機構部材(11)と前記第1電気接点ユニット(20)の構成部材(20a)が、ステアリングコラムのハウジング(9)または自動車の内装の一部に固定されていることを特徴とする請求項1に記載の装置。
  3. 前記第1ギヤ機構部材(11)と前記第1電気接点ユニット(20)の構成部材(20a)が、前記ステアリングホイール(1)のハブ(7)の領域において車体に固定状に取付けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記第2ギヤ機構部材(12)と第2電気接点ユニット(21)の構成部材(21a)が、前記ステアリングホイール(1)に対して回転可能に、前記モジュール(30)に取り付けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項記載の装置。
  5. 前記第1及び第2電気接点ユニット(20,21)の一構成部材(20b,21b)が、それぞれ回転について固定状に前記ステアリングホイール(1)に連結されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記第1電気接点ユニット(20)のうちステアリングホイール(1)に対し回転に関して固定状に連結されている前記構成部材(20b)は、前記第1電気接点ユニット(20)の車体に固定されている構成部材(20a)に可撓性電導体(22)を介して電気的に接続され、前記第2電気接点ユニット(21)のうち前記ステアリングホイール(1)に対し回転に関して固定状に連結されている前記構成部材(21b)は、前記第2電気接点ユニット(21)の前記モジュールに固定されている構成部材(21a)に可撓性電導体(23)を介して電気的に接続されていることを特徴とする請求項5に記載の装置。
  7. 前記第1および/または第2電気接点ユニット(20,21)が、固定子(20a,21a)と、当該固定子に対して回転可能な回転子(20b,21b)と、当該回転子(20b,21b)と前記固定子(20a,21a)を電気的に接続するとともに、前記回転子(20b,21b)が前記固定子(20a,21a)に対して回転する際に巻上げ及び巻戻しが可能である可撓性電導体(22,23)とを有することを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 前記第1電気接点ユニット(20)の固定子(20a)が、前記第1ギヤ機構部材(11)に対して回転固定されて当該第1ギヤ機構部材(11)に設けられていることを特徴とする請求項7に記載の装置。
  9. 前記第2電気接点ユニット(21)の固定子(21a)が、前記第2ギヤ機構部材(12)に対して回転固定されて当該第2ギヤ機構部材(12)に設けられていることを特徴とする請求項7又は8に記載の装置。
  10. 前記第1および/または第2電気接点ユニット(20,21)の固定子(20a,21a)が、対応する前記ギヤ機構部材(11,12)と一体形成されていることを特徴とする請求項8または9に記載の装置。
  11. 前記第1および/または第2電気接点ユニット(20,21)の回転子(20b,21b)が、前記ステアリングホイール上に回転固定されて設けられていることを特徴とする請求項7から10のいずれか一項に記載の装置。
  12. 前記第1ギヤ機構部材(11)および前記第2ギヤ機構部材(12)が、前記ステアリングホイールのステアリング軸(3)と同軸状に配置されていることを特徴とする請求項1から11のいずれか一項に記載の装置。
  13. 前記逆転ギヤ機構が遊星ギヤ機構(10)として形成されていることを特徴とする請求項1から12のいずれか一項に記載の装置。
  14. 前記第1ギヤ機構部材が第1中央歯車(11)として構成され、前記第2ギヤ機構部材が、前記第1中央歯車(11)と同軸上に配置された第2中央歯車(12)として構成されていることを特徴とする請求項1から13のいずれか一項に記載の装置。
  15. 前記ギヤ機構アセンブリ(13)が、ステアリング軸に対して平行に延在して前記第1ギヤ機構部材(11)を前記第2ギヤ機構部材(12)に連結するシャフト(14)を有することを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の装置。
  16. 前記第1中央歯車(11)が、前記ステアリング軸(3)に対して平行に延在するシャフト(14)と、前記シャフト(14)に設けられて前記第1中央歯車(11)に噛合する第1外周歯車(15)と、前記シャフト(14)に設けられて前記第2中央歯車(12)に噛合する第2外周歯車(16)とを介して、前記第2中央歯車(12)に連結されていることを特徴とする請求項14または15に記載の装置。
  17. 前記第1ギヤ機構部材(11)を第2ギヤ機構部材(12)に連結する前記シャフト(14)が、ステアリングホイール(1)のステアリングホイール基体部(2)の開口部(4)を貫通して案内されることを特徴とする請求項15または16に記載の装置。
  18. 前記逆転ギヤ機構は、前記ステアリングホイール(1)を所定の回転角度だけ回転させると、前記ステアリングホイール(1)に回転可能に取り付けられた前記モジュール(30)が当該ステアリングホイール(1)に対して反対方向に同じ角度だけ回転するように構成され、これにより前記モジュール(30)の角度位置が、車体に固定して取り付けられた自動車部品、および当該自動車部品に固定された前記第1ギヤ機構部材(11)に対して一定に保持されることを特徴とする請求項1から17のいずれか一項に記載の装置。
  19. 前記第1及び第2中央歯車(11,12)と前記第1及び第2外周歯車(15,16)のそれぞれの歯数が同一であることを特徴とする請求項14,16または18に記載の装置。
  20. 前記第1及び第2中央歯車(11,12)と前記第1及び第2外周歯車(15,16)のそれぞれの径が同一であることを特徴とする請求項14,16または18に記載の装置。
  21. 前記第1電気接点ユニット(20)が、前記ステアリングホイール(1)のステアリングホイール基体部(2)の第2開口部を介して前記第2電気接点ユニット(21)に電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から20のいずれか一項に記載の装置。
  22. 前記第1及び第2電気接点ユニット(20,21)が、プラグイン式接続部を介して互いに電気的に接続されていることを特徴とする請求項1から21のいずれか一項に記載の装置。
  23. 前記モジュールが、衝突事故の際に膨張可能なエアバッグを有するエアバッグモジュール(30)として構成されていることを特徴とする請求項1から22のいずれか一項に記載の装置。
  24. 電気部品、特に、運転者による操作が可能な操作部材(24)および/またはガス発生装置の点火部材が、前記モジュール(30)上に設けられ、前記第2電気接点ユニット(21)に電気的に接触させることが可能であることを特徴とする請求項1から23のいずれか一項に記載の装置。
  25. ステアリングホイール(1)上に設けられたモジュール(30)と、当該モジュール(30)をステアリングホイール(1)に取り付けるための請求項1から24のいずれかに記載の装置と、を有する自動車用ステアリングホイール。
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