JP2007507469A - Hcv阻害性スルホンアミド - Google Patents

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Abstract

【化1】
Figure 2007507469

本発明は、HCVに感染した哺乳類におけるHCV活性の阻害に有用な薬剤の製造のための、一般式(I)を有するスルホンアミド誘導体ならびにそのN−オキシド、塩、立体異性体、ラセミ混合物、プロドラッグ及びエステルに関し、式中、Qは−S−又は−O−であり;Rは水素、C1−6アルキル、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、アミノC1−4アルキル及びモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノであり;Rは水素又はC1−6アルキルであり;RはC1−6アルキル、アリール、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル又はアリールC1−4アルキルであり;Rは水素、C1−4アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C3−7シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルあるいは場合によりそれぞれ独立してアリール、Het、Het、C3−7シクロアルキル、C1−4アルキルオキシ−カルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、C1−4アルキルS(=O)、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン又は場合によりそれぞれ独立してC1−4アルキル、アリール、アリールC1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、Het、Het、Het1−4アルキル及びHet1−4アルキルから選ばれる置換基でモノ−もしくはジ−置換されていることができるアミノから選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができるC1−6アルキルであり;Qは式(III、IV、V、VI、VII)の基である。本発明は、組み合わされたHCV及びHIV感染を処置するかもしくは防除することを目的とする製薬学的組成物における該スルホンアミドの使用にも関する。さらに、本発明はそのような製薬学的組成物の調製方法に関する。本発明は、他の抗−HCV剤及び/又は抗−HIV剤との本スルホンアミドの組み合せにも関する。

Description

本発明は、HCVの阻害剤としてのスルホンアミドの使用ならびにHCV感染を処置又は防除することを目的とする製薬学的組成物におけるそれらの使用に関する。本発明は、また組み合わされたHCV及びHIV感染を処置するかもしくは防除することを目的とする製薬学的組成物における該スルホンアミドの使用にも関する。さらに、本発明はそのような製薬学的組成物の調製方法に関する。本発明は、他の抗−HCV剤及び/又は抗−HIV剤との本スルホンアミドの組み合せにも関する。
1989年にウイルス性非−A、非−B肝炎の大多数に含まれる作因としてC型肝炎ウイルス(HCV)が発見された後(非特許文献1)、それはかなりの数の医学的研究の焦点になってきた(非特許文献2)。HCVは、ヘパシウイルス(hepacivirus)属のウイルスのフラビウイルス(flaviviridae)科のメンバーであり、人間の疾患に含まれる複数のウイルス、例えばデング熱ウイルス、黄熱病ウイルスを含むフラビウイルス(flavivirus)族及びウシウイルス性下痢性ウイルス(BVDV)を含む動物ペスティウイルス科に密接に関連する。HCVはポジティブ−センス(positive−sense)1本鎖RNAウイルスであり、約9,600bpのゲノムを有する。ゲノムは、RNA二次構造を採る(adopt)5’及び3’の両方の非翻訳領域及び約3,010〜3,030アミノ酸の1個のポリタンパク質をコードする中心読取り枠を含んでなる。ポリタンパク質は10個の遺伝子産物をコードし、それらは宿主及びウイルスの両方のプロテアーゼにより媒介される共−翻訳及び翻訳後核内タンパク質分解性切断(co−and posttranslational endoproteolytic cleavages)の協奏的シリーズ(orchestrated series)により、前駆体ポリタンパク質から生成する。ウイルス構造タンパク質はコアヌクレオキャプシドタンパク質ならびに2個の包膜糖タンパク質E1及びE2を含む。非−構造(NS)タンパク質はいくつかの必須のウイルス酵素機能(ヘリカーゼ、ポリメラーゼ、プロテアーゼ)ならびに未知の機能のタンパク質をコードする。ウイルスゲノムの複製は、非−構造タンパク質5b(NS5B)によりコードされるRNA−依存性RNAポリメラーゼにより媒介される。ポリメラーゼの他に、両方とも二機能性NS3タンパク質においてコードされるウイルスヘリカーゼ及びプロテアーゼ機能がHCV RNAの複製に必須であることが、感染のチンパンジーモデルにおいて示された(非特許文献3)。NS3セリンプロテアーゼの他に、HCVはNS2領域中のメタロプロテイナーゼもコードする。
HCVは優先的に肝細胞中で複製されるが、直接的に永続型感染に導く細胞変性性ではない。特に活発なT−リンパ球反応の欠如及び突然変異へのウイルスの高い傾向が、慢性的感染の高い率を増長するようである。6個の主要なHCV遺伝子型及び50個より多いサブタイプがあり、それらは地理的に種々に分布する。HCV1型は米国及びヨーロッパで優勢な遺伝子型である。例えば米国において、HCV1型はHCV感染全体の70〜75パーセントの割合になる。HCVの広範囲の遺伝子的異質性は、重要な診断的及び臨床的意味を有し、おそらくワクチン開発における困難性及び治療への反応の欠如を説明する。世界中で1億7千万と見積もられる人々がC型肝炎ウイルス(HCV)に感染している。初期の急性の感染に続き、感染した個人の大部分は慢性肝炎を発症し、それは肝臓線維症に進行し、硬変、末期肝臓疾患及びHCC(肝細胞ガン)に導き得る(非特許文献4)。HCV感染の故の肝硬変は、米国のみで1年当たり約10,000人の死亡の原因であり(responsible)、肝臓移植の第1位の理由である。HCVの伝染は、例えば輸血又は静脈内薬物使用に続く汚染された血液又は血液製剤との接触を介して起こり得る。血液のスクリーニングにおいて用いられる診断的試験の導入は、輸血−後HCV出現率を下げる傾向に導いた。しかしながら、末期肝臓疾患への進行の遅さを考えると、現存する感染は重大な医学的及び経済的重荷を何十年も与え続けるであろう(非特許文献5)。
この慢性疾患の処置は満たされない臨床的必要性であり、それは現在の治療が部分的にしか有効でなく、且つ望ましくない副作用により制限されるからである。
現在のHCV治療は、リバビリンと組み合わされた(ポリエチレングリコール化(pegylated))インターフェロン−アルファ(IFN−α)に基づく。この組み合わせ治療は、遺伝子型1ウイルスに感染した患者の40%より多くにおいて、ならびに遺伝子型2及び3に感染した患者の約80%において持続性のウイルス学的反応を生ずる。1型HCVへの限られた有効性の他に、組み合わせ治療は有意な副作用を有し、多くの患者においてあまり耐えられない。例えばポリエチレングリコール化インターフェロン及びリバビリンの登録試験(registration trials)において、患者の約10〜14パーセントで有意な副作用が処置の中断を生じた。組み合わせ治療の主な副作用にはインフルエンザ−様症状、血液学的異常及び神経精神医学的症状が含まれる。より有効、簡便且つ耐えられる処置の開発は、大きな公衆衛生の目的である。
かくして低分子量HCV阻害剤に対する高い医学的必要性がある。
さらに、ヒト免疫不全ウイルス1(HIV)に感染した患者の大きなパーセンテージがHCVにも感染している、すなわち彼らがHCV/HIV共−感染していることは既知である。例えば米国において、HIVに感染した人の約25%はHCVにも感染している(非特許文献6)。HIV及びHCVに関する組織及び細胞屈性における差を考えると、HCV肝臓疾患へのHIVの影響はおそらくHCV複製機構へのHIV酵素の直接の影響ではなく、免疫系への損傷から生ずると思われる。HIV/AIDSの経過へのHCV感染の影響はあまり十分には定義されておらず、HAART(高度に活性な抗レトロウイルス治療)の許容性への肝臓疾患の影響に主に焦点が当てられてきた。HIV感染はすべての段階のHCV感染に悪影響を与え、向上したウイルス永続性及びHCV−関連肝臓疾患の進行の加速に導くようである。代わって、HCV感染はHIV感染の処置に影響を与え得、抗ウイルス剤適用により引き起こされる肝臓毒性の発生率を向上させる。HIVに感染した人におけるHCVの医学的処置は、両感染の複雑性、薬剤相互作用の可能性及び情報の不在のために、議論の的であり続けている(非特許文献7)。
かくして、HIV/HCV共感染した人におけるHCVの処置において有効であり得る低分子量HCV阻害剤に対する高い医学的必要性もある。
HCV/HIV共感染は普通であるが、HCV及びHIVは、異なる生活環及び宿主細胞必要条件を有する2つの完全に異なるウイルス目に属する。HCVは細胞質複製サイクル及び肝臓への屈性を有するフラビウイルスであるが、複製は非−肝臓細胞においても検出された。フラビウイルスはそれらの生活環中にDNA段階を有していない。感染性HCV複製システムの出現(development)は捕らえ所がない(elusive)ことが証明されたが、HCVはその主に肝臓−特異的な複製を媒介するために特殊な細胞受容体を用い得ると思われる。ヒト免疫不全ウイルス1型(HIV−1)及び2型(HIV−2)は、レトロウイルス科に属するヒトレンチウイルスである。HIVはTリンパ球(特にCD4細胞)及びマクロファージに感染する。他のレトロウイルスと同様に、HIVは宿主DNA中へのウイルスDNA配列の挿入に導く組み込み段階を示す。HIVによるCD4+細胞の標的化は、CD4細胞表面受容体へのHIV結合から生ずる。さらにT細胞屈性は、CCケモカイン受容体5(CCR5)及びCXC受容体4(CXCR4)と
呼ばれる2つの細胞共−受容体の使用により決定される。
本発明の構造のいくつかは、HIVプロテアーゼ阻害剤として特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4、特許文献5、特許文献6及び特許文献7に記載されたが、その中でそれらはHCV感染と結びつけて特定的に開示、示唆又は特許請求されてはいない。
従って今回、本スルホンアミドがHCVの複製に対する阻害活性を有し、従ってHCV感染患者の処置、HIVに共−感染したHCV感染患者の処置さえ目的とする製薬学的組成物において使用され得ることが見出されたことは驚くべきことである。
国際公開第02/083657号パンフレット 国際公開第02/092595号パンフレット 国際公開第02/081478号パンフレット 国際公開第03/53435号パンフレット PCT/EP03/50057 PCT/EP03/50173 PCT/EP03/50359 Choo et al.著,Science 244,1989年,359−362 Lauer,G.M and Walker,B.D.著,New Eng.J Med.345,2001年,41−52 Kolykhalov,A.A.,Mikalik,K.,Feinstone,S.M.,and Rice,C.M.著,J Virol.74,2000年,2046−2051 National Institutes of Health Consensus Development Conference Statement:Management of Hepatitis C.Hepatology,36,5 Suppl.S3−S20.2002年 Kim,W.R.著,Hepatology,36,5 Suppl.S30−S34,2002年 Sherman et al.著,2002 Clin.Infect.Dis.34:831−837 Thomas,D.L.著,Hepatology 36,5 Suppl:S201−S209,2002年
詳細な記述
本発明は、HCVに感染した哺乳類におけるHCV活性を阻害するのに有用な薬剤の製造のための、一般式
Figure 2007507469
[式中、
は−S−又は−O−であり;
は水素、C1−6アルキル、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、アミノC1−4アルキル及びモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノであり;
、R14及びR15はそれぞれ独立して、水素又はC1−6アルキルであり;
はC1−6アルキル、アリール、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル又はアリールC1−4アルキルであり;
は水素、C1−4アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C3−7シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルあるいは場合によりそれぞれ独立してアリール、Het、Het、C3−7シクロアルキル、C1−4アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、C1−4アルキルS(=O)、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン又は場合によりそれぞれ独立してC1−4アルキル、アリール、アリールC1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、Het、Het、Het1−4アルキル及びHet1−4アルキルから選ばれる置換基でモノ−もしくはジ−置換されていることができるアミノから選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができるC1−6アルキルであり;
は式(III)、(IV)、(V)、(VI)又は(VII)
Figure 2007507469
の基であり、且つフェニル又は縮合フェニル環のいずれかの利用可能な炭素原子を介して分子の残りの部分に結合しており、
ZはO又はSであり;
AはC1−6アルカンジイル、−C(=O)−、−C(=S)−、−S(=O)−、C1−6アルカンジイル−C(=O)−、C1−6アルカンジイル−C(=S)−又はC1−6アルカンジイル−S(=O)−であり;ここでC1−6アルカンジイル基を含有する部分において、窒素原子への結合点はC1−6アルカンジイル基であり;
は水素、ヒドロキシ、C1−6アルキル、Het1−6アルキル、Het1−6アルキル又はアミノC1−6アルキルであり、ここでアミノ基は場合によりC1−4アルキルでモノ−もしくはジ−置換されていることができ;
はC1−6アルキルオキシ、Het、Hetオキシ、Het、Hetオキシ、アリール、アリールオキシ又はアミノであり;且つ−A−がC1−6アルカンジイル以外である場合、RはまたC1−6アルキル、Het1−4アルキル、Hetオキ
シC1−4アルキル、Het1−4アルキル、HetオキシC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、アリールオキシC1−4アルキル又はアミノC1−4アルキルであることもでき;ここでRの定義中のアミノ基のそれぞれは場合によりC1−4アルキル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、アリール、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、Het、Het、アリールC1−4アルキル、Het1−4アルキル又はHet1−4アルキルから選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができ;また
及び−A−Rは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、またHet又はHetを形成することもでき;
12は水素、−NH、−N(R)(AR)、−C1−6アルキルもしくはC1−6アルキル−W−R17であり、ここで各C1−6アルキルは場合によりハロゲン、ヒドロキシ、アリール、Het、Het、アミノ又はモノ−もしくはジ−(C1−4アルキル)アミノで置換されていることができ;
Wはオキシ、カルボニル、オキシカルボニル、カルボニルオキシ、オキシカルボニルオキシ、アミノ、アミノ−カルボニル、カルボニルアミノ又は硫黄であり;
13は水素又は場合によりアリール、Het、Het、ヒドロキシ、ハロゲンもしくはアミノより成る群から選ばれる置換基で置換されていることができるC1−6アルキルであり、ここでアミノ基は場合によりC1−4アルキルでモノ−もしくはジ−置換されていることができ;
17はC1−6アルキル、アリール、Het又はHetであり;
Hアリールは、3〜14個の環メンバーを有する芳香族単環式、二環式もしくは三環式複素環であり、それは窒素、酸素及び硫黄から選ばれる1個もしくはそれより多いへテロ原子環メンバーを含有し且つそれは場合により(i)1個もしくはそれより多い炭素原子上においてC1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、場合によりモノ−もしくはジ−置換されていることができるアミノ、ニトロ、シアノ、ハロC1−6アルキル、カルボキシル、C3−7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリール、−(R7a−M−R7b、Het及びHetより成る群から選ばれる置換基で置換されていることができ;ここで上記の置換基の群中のいずれのアミノ官能基上の場合による置換基も独立してR及び−A−Rから選ばれ;そして(ii)存在する場合には窒素原子上においてヒドロキシ又は−A−Rで置換されていることができ;
7aは場合によりハロゲン、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、アリール、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、Het又はHetから選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができるC1−6アルカンジイルであり;
7bは場合によりハロゲン、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、アリール、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、Het又はHetから選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができるC1−6アルキルであり;
は水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、アリールC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−6アルキル、アリール、Het、Het1−6アルキル、Het又はHet1−6アルキルであり;
Mは−C(=O)−、−O−C(=O)−、−C(=O)−O−、−CH−CHOH−、−CHOH−CH−、−NR−C(=O)−、−(C=O)−NR−、−S(=O)−、−O−、−S−、−O−S(=O)−、−S(=O)−O−、−NR−S(=O)又は−S(=O)−NR−により定義され;
nはゼロ又は1である]
を有するスルホンアミド誘導体ならびにそのN−オキシド、塩、立体異性体、ラセミ混合物、プロドラッグ及びエステルの使用に関する。
さらなる態様は記述を通じて明らかになるであろう。本明細書に記載される化合物は、本発明に従う使用に向けられることが認識されるであろう。
本発明は、本化合物の窒素原子の第4級化も考えている。例えば低級アルキルハライド、ジアルキルサルフェート、長鎖ハライド及びアラルキルハライドを含む当該技術分野における通常の熟練者に既知のいずれかの薬剤を用い、塩基性窒素を第4級化することができる。
式(I)の化合物の定義において「置換された」という用語が用いられる場合には常に、「置換された」を用いる表現中に示される原子上の1個もしくはそれより多い水素が、示される基から選ばれるもので置き換えられていることを示すものとし、但し、示される原子の通常の原子価は超えられず、且つ置換は化学的に安定な化合物、すなわち反応混合物からの有用な程度の純度への単離及び治療薬への調製に耐えて残るのに十分に丈夫な化合物を生ずる。
本明細書で用いられる場合、1つの基として又は基の一部としての「ハロ」又は「ハロゲン」という用語は、フルオロ、クロロ、ブロモ又はヨードの総称である。
1つの基として又は基の一部としての「C1−4アルキル」という用語は、1〜4個の炭素原子を有する直鎖状及び分枝鎖状飽和炭化水素基、例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル及び2−メチル−プロピルなどを定義する。
1つの基として又は基の一部としての「C1−6アルキル」という用語は、1〜6個の炭素原子を有する直鎖状及び分枝鎖状飽和炭化水素基、例えばC1−4アルキルに関して定義された基及びペンチル、ヘキシル、2−メチルブチル、3−メチルペンチルなどを定義する。
1つの基として又は基の一部としての「C1−6アルカンジイル」という用語は、1〜6個の炭素原子を有する2価の直鎖状及び分枝鎖状飽和炭化水素基、例えばメチレン、エタン−1,2−ジイル、プロパン−1,3−ジイル、プロパン−1,2−ジイル、ブタン−1,4−ジイル、ペンタン−1,5−ジイル、ヘキサン−1,6−ジイル、2−メチルブタン−1,4−ジイル、3−メチルペンタン−1,5−ジイルなどを定義する。
1つの基として又は基の一部としての「C2−6アルケニル」という用語は、少なくとも1個の二重結合を含有する2〜6個の炭素原子を有する直鎖状及び分枝鎖状炭化水素基、例えばエテニル、プロペニル、ブテニル、ペンテニル、ヘキセニルなどを定義する。
1つの基として又は基の一部としての「C2−6アルキニル」という用語は、少なくとも1個の三重結合を含有する2〜6個の炭素原子を有する直鎖状及び分枝鎖状炭化水素基、例えばエチニル、プロピニル、ブチニル、ペンチニル、ヘキシニルなどを定義する。
1つの基として又は基の一部としての「C3−7シクロアルキル」という用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル又はシクロヘプチルの総称である。
1つの基として又は基の一部としての「アリール」という用語はフェニル及びナフチルを含むものとし、それらは両方とも場合によりC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノ、ニトロ、シアノ、ハロC1−6アルキル、カルボキシル、C1−6アルコキシカルボニル、C3−7シクロアルキル、Het、場合によりモノ−もしくはジ置換されてい
ることができるアミノカルボニル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノC1−6アルキル、メチルチオ、メチルスルホニルならびに場合によりC1−6アルキル、ハロゲン、C1−6アルキルオキシ、ヒドロキシ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノ、ニトロ、シアノ、カルボキシル、ハロC1−6アルキル、C1−6アルコキシカルボニル、C3−7シクロアルキル、Het、場合によりモノ−もしくはジ−置換されていることができるアミノカルボニル、メチルチオ及びメチルスルホニルより成る群から選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができるフェニルより成る群から独立して選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができ;ここで上記の置換基の2つの群のいずれのアミノ官能基上の場合による置換基もC1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ−A−、Het−A−、Het1−6アルキル、Het1−6アルキル−A−、Hetオキシ−A−、HetオキシC1−4アルキル−A−、フェニル−A−、フェニル−オキシ−A−、フェニルオキシC1−4アルキル−A−、フェニル−、C1−6アルキル−A−、C1−6アルキルオキシカルボニルアミノ−A−、アミノ−A−、アミノC1−6アルキル及びアミノ−C1−6アルキル−A−より成る群から独立して選ばれ、ここでここでAは上記で定義された通りであり、且つここで後者の置換基の群中のアミノ基のそれぞれは場合によりC1−4アルキルでモノ−もしくは可能な場合にはジ−置換されていることができる。
1つの基として又は基の一部としての「ハロC1−6アルキル」という用語は、1個もしくはそれより多いハロゲン原子、好ましくはクロロもしくはフルオロ原子、より好ましくはフルオロ原子で置換されたC1−6アルキルとして定義される。好ましいハロC1−6アルキル基には例えばトリフルオロメチル及びジフルオロメチルが含まれる。
1つの基として又は基の一部としての「Het」という用語は、好ましくは3〜14個の環メンバー、より好ましくは5〜10個の環メンバーそしてさらに好ましくは5〜8個の環メンバーを有する飽和もしくは部分的不飽和単環式、二環式又は三環式複素環として定義され、それは窒素、酸素又は硫黄から選ばれる1個もしくはそれより多いヘテロ原子環メンバーを含有し、且つそれは場合により1個もしくはそれより多い炭素原子上でC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、オキソ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノ、ニトロ、シアノ、ハロC1−6アルキル、カルボキシル、C1−6アルコキシカルボニル、C3−7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノカルボニル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノC1−6アルキル、メチルチオ、メチルスルホニル、フェニルならびに3〜14個の環メンバーを有し、窒素、酸素又は硫黄から選ばれる1個もしくはそれより多いへテロ原子環メンバーを含有する飽和もしくは部分的不飽和単環式、二環式もしくは三環式複素環より成る群から選ばれる置換基により置換されていることができ;且つここで、上記で挙げた群の置換基中のいずれのアミノ官能基上の場合による置換基もC1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルオキシ−A−、Het−A−、Het1−6アルキル、Het1−6アルキル−A−、Hetオキシ−A−、HetオキシC1−4アルキル−A−、フェニル−A−、フェニルオキシ−A−、フェニルオキシC1−4アルキル−A−、フェニルC1−6アルキル−A−、C1−6アルキルオキシカルボニルアミノ−A−、アミノ−A−、アミノC1−6アルキル及びアミノC1−6アルキル−A−より成る置換基の群から独立して選ばれ、ここでAは上記で定義しされた通りであり、且つここで後者の群の置換基中のアミノ基のそれぞれは場合によりC1−4アルキルでモノ−もしくは可能な場合はジ−置換されていることができる。
1つの基として又は基の一部としての「Het」という用語は、好ましくは3〜14個の環メンバー、より好ましくは5〜10個の環メンバーそしてさらに好ましくは5〜6
個の環メンバーを有する芳香族単環式、二環式又は三環式複素環として定義され、それは窒素、酸素又は硫黄から選ばれる1個もしくはそれより多いヘテロ原子環メンバーを含有し、且つそれは場合により1個もしくはそれより多い炭素原子上でC1−6アルキル、C1−6アルキルオキシ、ハロゲン、ヒドロキシ、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノ、ニトロ、シアノ、ハロC1−6アルキル、カルボキシル、C1−6アルコキシカルボニル、C3−7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノカルボニル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノC1−6アルキル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリールならびに3〜14個の環メンバーを有する飽和、部分的飽和及び芳香族単環式、二環式又は三環式複素環より成る置換基の群から選ばれる置換基により置換されていることができ;ここで上記の群の置換基中のいずれのアミノ官能基上の場合による置換基もC1−6アルキル、C1−6アルキルカルボニル、C1−6アルキルオキシ−A−、C1−4アルキル−A−、アリール−A−、アリールオキシ−A−、アリールオキシC1−4アルキル−A−、アリールC1−6アルキル−A−、C1−6アルキルオキシカルボニルアミノ−A−、アミノ−A−、アミノC1−6アルキル及びアミノC1−6アルキル−A−より成る置換基の群から独立して選ばれ;ここでAは上記で定義された通りであり、且つここで後者の群の置換基中のアミノ基のそれぞれは場合によりC1−4アルキルでモノ−もしくは可能な場合はジ−置換されていることができる。
本明細書で用いられる場合、(=O)の項は、それが結合している炭素原子と一緒にカルボニル部分を形成する。
本明細書前記で用いられる場合、「1個もしくはそれより多い」という用語は、すべての利用できるC−原子が適宜置換される可能性を包含しており、好ましくは1、2又は3個である。同様に「1個もしくはそれより多い」という用語は、すべての利用できるN−原子が適宜置換される可能性を包含し、好ましくは1又は2個である。
いずれかの可変の基(例えばハロゲン又はC1−4アルキル)がいずれかの構成成分中に1回より多く現れる場合、それぞれの定義は独立している。
本文を通じて用いられる「プロドラッグ」という用語は、薬理学的に許容され得る誘導体、例えばエステル、アミド及びホスフェートを意味し、得られる誘導体の生体内生物変換産物が式(I)の化合物において定義される活性薬剤である。プロドラッグを一般的に記述しているGoodman and Gilmanによる参照文献(The Pharmacological Basis of Therapeutics,8th ed.,McGraw−Hill,Int.Ed.1992,“Biotransformation of Drugs”,p.13−15)を本明細書の内容とする。本発明の化合物のプロドラッグは、化合物中に存在する官能基を、日常的処理で又は生体内で修飾が開裂して親化合物となるような方法で修飾することにより製造される。プロドラッグは、例えば不斉炭素原子上のヒドロキシ基のようなヒドロキシ基又はアミノ基が、プロドラッグが患者に投与されると開裂してそれぞれ遊離のヒドロキシル又は遊離のアミノを生成するいずれかの基に結合している本発明の化合物を含む。
プロドラッグの典型的な例は、例えばすべて引用することによりその記載事項が本明細書の内容となる国際公開第99/33795号パンフレット、国際公開第99/33815号パンフレット、国際公開第99/33793号パンフレット及び国際公開第99/33792号パンフレットに記載されている。
プロドラッグは優れた水溶性、向上したバイオアベイラビリティーを特徴とし、生体内で容易に活性阻害剤に代謝される。
治療的使用のために、式(I)の化合物の塩は、対イオンが製薬学的もしくは生理学的に許容され得る塩である。しかしながら、製薬学的に許容され得ない対イオンを有する塩も、例えば製薬学的に許容され得る式(I)の化合物の製造又は精製において用途を見出すことができる。製薬学的に許容され得ても又は許容され得なくても、すべての塩が本発明の範囲内に含まれる。
本発明の化合物が形成できる製薬学的に許容され得るか又は生理学的に許容され得る付加塩の形態は、適した酸、例えば無機酸、例えばハロゲン化水素酸、例えば塩酸もしくは臭化水素酸;硫酸;硝酸;リン酸などの酸;あるいは有機酸、例えば酢酸、プロパン酸、ヒドロキシ酢酸、乳酸、ピルビン酸、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、マレイン酸、フマル酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、シクラミン酸、サリチル酸、p−アミノ−サリチル酸、パモ酸などの酸を用いて簡単に製造され得る。
逆に、適した塩基を用いる処理により該酸付加塩の形態を遊離の塩基の形態に転換することができる。
酸性プロトンを含有する式(I)の化合物を、適した有機及び無機塩基を用いる処理により、それらの無毒性金属もしくはアミン付加塩の形態に転換することもできる。適した塩基塩の形態は例えばアンモニウム塩、アルカリ及びアルカリ土類金属塩、例えばリチウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム、カルシウム塩など、有機塩基との塩、例えばベンザチン、N−メチル,−D−グルカミン、ヒドラバミン塩、ならびに例えばアルギニン、リシンなどのようなアミノ酸との塩を含む。
逆に適した酸を用いる処理により、該塩基付加塩の形態を遊離の酸の形態に転換することができる。
「塩」という用語は、本発明の化合物が形成することができる水和物及び溶媒付加形態も含む。そのような形態の例は、例えば水和物、アルコラートなどである。
本化合物のN−オキシド形態は、1個もしくは数個の窒素原子がいわゆるN−オキシドに酸化されている式(I)の化合物を含むものとする。
本化合物はそれらの互変異性体において存在することもできる。そのような形態は、上記の式において明らかに示されてはいないが、本発明の範囲内に含まれることが意図されている。
前記で用いられた本発明の化合物の立体化学的異性体という用語は、同じ結合の順列により結合した同じ原子で構成されているが、本発明の化合物が有することができる互換不可能な異なる三−次元構造を有するすべての可能な化合物を定義する。他にことわるか又は指示しなければ、化合物の化学的名称は、該化合物が有することができるすべての可能な立体化学的異性体の混合物を包含する。該混合物は該化合物の基本的分子構造のすべてのジアステレオマー及び/又はエナンチオマーを含有することができる。純粋な形態又は互いとの混合物の両方における本発明の化合物のすべての立体化学的異性体が本発明の範囲内に包含されることが意図されている。
本明細書で言及する化合物及び中間体の純粋な立体異性体は、該化合物又は中間体の同じ基本的分子構造の他のエナンチオマーもしくはジアステレオマー形態を実質的に含まない異性体として定義される。特に「立体異性体的に純粋な」という用語は、少なくとも8
0%の立体異性体過剰率(すなわち最小で90%の一方の異性体及び最大で10%の他方の可能な異性体)から最高で100%の立体異性体過剰率(すなわち100%の一方の異性体及び他方の異性体なし)を有する化合物又は中間体、さらに特定的には90%から100%までの立体異性体過剰率を有する、さらにもっと特定的には94%から100%までの立体異性体過剰率を有する、そして最も特定的には97%から100%までの立体異性体過剰率を有する化合物又は中間体に関する。「エナンチオマー的に純粋な」及び「ジアステレオマー的に純粋な」という用語は、類似して理解されるべきであるが、その場合には問題の混合物のそれぞれエナンチオマー過剰率及びジアステレオマー過剰率に関する。
本発明の化合物及び中間体の純粋な立体異性体は、当該技術分野において既知の方法の適用により得ることができる。例えばエナンチオマーを、光学的に活性な酸とのそれらのジアステレオマー塩の選択的結晶化により互いから分離することができる。あるいはまた、キラル固定相を用いるクロマトグラフィー法によりエナンチオマーを分離することができる。該純粋な立体化学的異性体を、適した出発材料の対応する純粋な立体化学的異性体から誘導することもでき、但し反応は立体特異的に起こる。好ましくは、特定の立体異性体が望まれる場合、該化合物は立体特異的製造法により合成されるであろう。これらの方法は、有利にはエナンチオマー的に純粋な出発材料を用いるであろう。
式(I)のジアステレオマー的ラセミ体を通常の方法により別に得ることができる。有利に用いることができる適した物理的分離法は、例えば選択的結晶化及びクロマトグラフィー、例えばカラムクロマトグラフィーである。
式(I)の化合物が少なくとも1個の不斉中心を含有し、かくして種々の立体異性体として存在し得ることは当該技術分野における熟練者に明らかである。式(I)の化合物中に存在し得るそれぞれの不斉中心の絶対立体配置を立体化学的記述字(stereochemical descriptors)R及びSにより示すことができ、このR及びS表示法はPure Appl.Chem.1976,45,11−30に記載されている規則に対応する。星印(*)で印されている炭素原子は、好ましくはR立体配置を有する。
本発明は、本化合物上に存在する原子のすべての同位体を含むことも意図されている。同位体は、同じ原子番号を有するが異なる質量数を有する原子を含む。一般的例として且つ制限ではなく、水素の同位体はトリチウム及びジューテリウムを含む。炭素の同位体はC−13及びC−14を含む。
下記で用いられる場合は常に、「式(I)の化合物」又は「本化合物」という用語あるいは類似の用語は、一般式(I)の化合物、それらのN−オキシド、塩、立体異性体、ラセミ混合物、プロドラッグ及びエステルならびにそれらの四級化窒素類似体を含むものとする。
特定の群の化合物は、以下の制限の1つもしくはそれより多くが適用される式(I)の化合物である:
が水素又はハロゲンである;
が水素である;
がアリールC1−4アルキルである;
がC1−6アルキルである;
が式(III)の基であり、ここでZはOである;
が式(III)の基であり、ここでZはSである;
が式(IV)の基であり、ここでZはOである;
が式(IV)の基であり、ここでZはSである;
が式(V)の基である;
が式(VI)の基である;
が式(VII)の基である;
が水素又はC1−6アルキルであるか;あるいは−A−R及びそれが結合している窒素原子と一緒になってHetを形成する;
AがC1−6アルカンジイル又は−C(=O)−である;
がC1−6アルキルオキシ、Het、Het、アリール又はアミノであり;且つ−A−がC1−6アルカンジイル以外である場合、RがまたC1−6アルキル、Het1−4アルキル、Het1−4アルキル、アリールC1−4アルキル又はアミノC1−4アルキルであることもでき;ここでRの定義中のアミノ基のそれぞれは場合によりC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、Het1−4アルキル又はHet1−4アルキルから選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができる;
12が水素である;
13が水素又は場合によりアリールで置換されていることができるC1−6−アルキルである;
Hアリールがチアゾリル又はオキサゾリルであり、それらは両方とも場合によりC1−6アルキル又はHetアミノで置換されていることができる。
特別な群の化合物は、Rが水素である式(I)の化合物である。
別の特徴的な群の化合物は、RがアリールC1−4アルキルであり、Rが水素である式(I)の化合物である。
別の特徴的な群の化合物は、RがC1−6アルキルである式(I)の化合物、そして特にRがC1−6アルキルであり、Rが水素であり、RがアリールC1−4アルキルである式(I)の化合物である。
別の特徴的な群の化合物は、Rがtert−ブチル、ブチル又はイソブチルである本明細書で定義される式(I)の化合物である。
別の特徴的な群の化合物は、Qが式(III)の基である本明細書で定義される式(I)の化合物、そして特に、Qが式(III)の基であり、RがC1−6アルキルであり、Rが水素であり、RがアリールC1−4アルキルである本明細書で定義される式(I)の化合物である。
別の特徴的な群の化合物は、Qが式(IV)の基である本明細書で定義される式(I)の化合物、そして特に、Qが式(IV)の基であり、RがC1−6アルキルであり、Rが水素であり、RがアリールC1−4アルキルである本明細書で定義される式(I)の化合物である。
別の特徴的な群の化合物は、Qが式(V)の基である本明細書で定義される式(I)の化合物、そして特に、Qが式(V)の基であり、RがC1−6アルキルであり、Rが水素であり、RがアリールC1−4アルキルである本明細書で定義される式(I)の化合物である。
別の特徴的な群の化合物は、Qが式(VI)の基である本明細書で定義される式(I)の化合物、そして特に、Qが式(VI)の基であり、RがC1−6アルキルであり、Rが水素であり、RがアリールC1−4アルキルである本明細書で定義される式(
I)の化合物である。
別の特徴的な群の化合物は、Qが式(VII)の基である本明細書で定義される式(I)の化合物、そして特に、Qが式(VII)の基であり、RがC1−6アルキルであり、Rが水素であり、RがアリールC1−4アルキルである本明細書で定義される式(I)の化合物である。
別の特徴的な群の化合物は、Qが式(III)の基であり、且つここでAが−C(=O)−又はC1−6アルカンジイルであり、Rが水素又はC1−6アルキルであるか;あるいは−A−R及びそれが結合している窒素原子と一緒になってHetを形成し;RがC1−6アルキルオキシ、Het、Het、アリール又はアミノであり;且つ−A−がC1−6アルカンジイル以外である場合、RはC1−6アルキル、Het1−4アルキル、Het1−4アルキル、アリールC1−4アルキル又はアミノC1−4アルキルであることもでき;ここでRの定義中のアミノ基のそれぞれは、場合によりC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、Het1−4アルキル又はHet1−4アルキルから選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができる式(I)の化合物である。
別の興味深い群の化合物は、Qが式(VII)の基であり、且つここでRがC1−6アルキルであり、Rが水素であり、RがアリールC1−4アルキルであり、Hアリール部分がチアゾリル、イミダゾリル、オキサゾリル、オキサジアゾリル、ピラゾリル、ピラジニル、イミダゾリノニル、キノリニル、イソキノリニル、インドリル、ピリダジニル、ピリジニル、ピロリル、ピラニル、ピリミジニル、フラニル、トリアゾリル、テトラゾリル、ベンゾフラニル、ベンズオキサゾリル、イソオキサゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、チオフェニル、テトラヒドロフロフラニル、テトラ−ヒドロピラノフラニル、ベンゾチオフェニル、カルバゾリル、イミダゾロニル、オキサゾロニル、インドリジニル、トリアジニル又はキノキサリニルから選ばれ、そして(i)それは場合により1個もしくはそれより多い炭素原子上においてハロゲン、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノ、ニトロ、シアノ、C3−7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノカルボニル、−(R7a−M−R7b、Het又はHetで置換されていることができ;ここでいずれのアミノ官能基上の場合による置換基も独立してR及び−A−Rから選ばれる、本明細書で定義される式(I)の化合物である。
従って、本発明は特定的に以下の群から選ばれるスルホンアミドの、本明細書で定義される使用に関する:
{3−[(2−アセチルアミノ−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−({2−[(6−ヒドロキシ−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[(ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
{1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(2−ピロリジン−1−イル−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−アセチルアミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミ
ノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
[1−ベンジル−3−({2−[(フラン−3−カルボニル)−メチル−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[(1−メチル−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
{1−ベンジル−3−[(3−ベンジル−3H−ベンゾイミダゾール−5−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
{3−[(2−アミノ−ベンゾチアゾール−6−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
(1−ベンジル−3−{[2−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−ベンゾチアゾール−6−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[2−(2−ピロリジン−1−イル−エチルアミノ)−ベンゾチアゾール−6−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[2−(2−ピロリジン−1−イル−エチルアミノ)−ベンゾチアゾール−6−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
(1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[2−(2−ピペラジン−1−イル−エチルアミノ)−ベンゾチアゾール−6−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
{3−[(2−アミノ−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[(5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
[1−ベンジル−3−({2−[(フラン−3−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[(ピリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
{3−[(2−アミノ−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸2−クロロ−チアゾール−5−イルメチルエステル;
(1−ベンジル−3−{[2−(2−ジメチルアミノ−アセチルアミノ)−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
{1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(2−ピペラジン−1−イル−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
{1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(2−ピペリジン−1−イル−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[(ピリジン−4−カルボ
ニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
{1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(3−イソブチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
[1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{4−[2−(ピリジン−4−イルアミノ)−チアゾール−4−イル]−ベンゼンスルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
{3−[(2−アミノ−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
それらのN−オキシド、塩、立体異性体。
興味深いことに、本発明の化合物は、局在化部位(localized sites)に共有結合を形成することができる化学的に反応性の部分又は基を含むことができ、該化合物は向上した組織貯留(tissue retention)及び半減期を有する。本明細書で用いられる場合、「化学的に反応性の基」という用語は、共有結合を形成することができる化学的基を指す。反応性基は一般に水性環境中で安定であり、通常エステル又は混合無水物あるいはイミダート又はマレイミダートとしてのカルボキシ、ホスホリル又は簡単なアシル基であり、それにより例えば血液成分上の標的部位におけるアミノ基、ヒドロキシもしくはチオールのような官能基と共有結合を形成することができる。
必要のある患者に投与されると、該化合物は局在化部位に、例えば血液成分と共有結合を形成することができ、該本発明に従う化合物は向上した組織貯留及び半減期を有する。通常、形成される共有結合は、血液成分が放出部位であることが意図されていなければ、血液成分の寿命の間、保持され得なければならない。該新規な化合物の大きな利点は、有効な効果を与えるのに必要な化合物の少ない量である。この利点の理由は、送達の標的化、反応性の本質(entity)Yと反応性官能基の間の反応の高い収率及び反応後に形成される結合の不可逆性により説明される。さらに、膜又は組織に結合すると、該本発明に従う化合物は肝臓代謝、腎臓濾過及び排泄を受け難く、通常は活性の喪失及び除去の加速に導くプロテアーゼ(エンドペプチダーゼを含む)活性からさえ保護されることができる。
本明細書で用いられる場合、「血液成分」は固定又は移動性血液成分を指す。固定血液成分は非−移動性血液成分であり、組織、膜受容体、間質タンパク質、フィブリンタンパク質、コラーゲン、血小板、内皮細胞、上皮細胞及びそれらの関連膜及び膜性受容体、体細胞(somatic body cell)、骨格及び平滑筋細胞、ニューロン成分、骨細胞及び破骨細胞ならびにすべての体組織、特に循環及びリンパ系と関連するものを含む。移動性血液成分は、長時間に及ぶ、一般に5分、もっと通常には1分を超える固定位置を有していない血液成分である。これらの血液成分は膜−関連ではなく、長時間血液中に存在し、且つ少なくとも0.1μg/mlの最低濃度で存在する。移動性血液成分は血清アルブミン、トランスフェリン、フェリン及び免疫グロブリン、例えばIgM及びIgGを含む。移動性血液成分の半減期は、少なくとも約12時間である。
式(I)の化合物は一般に、国際公開第95/06030号パンフレット、国際公開第96/22287号パンフレット、国際公開第96/28418号パンフレット、国際公開第96/28463号パンフレット、国際公開第96/28464号パンフレット、国際公開第96/28465号パンフレット又は国際公開第97/18205号パンフレットに記載されている方法に類似の方法を用いて製造することができる。
本化合物の製造のための特定の反応法は、国際公開第02/083657号パンフレット、国際公開第02/092595号パンフレット、国際公開第02/081478号パンフレット、国際公開第03/53435号パンフレット、PCT/EP03/50057、PCT/EP03/50173又はPCT/EP03/50359に特定的に記載されており、それらは引用することによりその記載事項が特定的に本明細書の内容となる。これらの製造において、当該技術分野において一般に既知の方法、例えば抽出、結晶化、磨砕及びクロマトグラフィーに従って、反応生成物を媒体から単離し、必要ならさらに精製することができる。
−A−Rが水素である中間体も、式(I)の化合物の薬理学的性質と類似の薬理学的性質を有し得ることが認識されるであろう。例えば下記に記載されるような当該技術分野における熟練者に既知の方法を用い、過度の負担又は発明的な技能なしで、彼はこれらの中間体ならびに本明細書に記載される化合物の有効性及び効率を調べることができるであろう。
かくして、本化合物を動物において、好ましくは哺乳類において、そして特に人間においてそれ自体で、互いの混合物において、あるいは製薬学的調製物の形態で薬剤として用いることができる。
さらに、本発明は、通常の製薬学的に無害な賦形剤及び助剤の他に、活性成分として式(I)の化合物の少なくとも1種の有効な用量を含有する製薬学的調製物にも関する。製薬学的調製物は通常0.1〜90重量%の式(I)の化合物を含有する。製薬学的調製物は、当該技術分野における熟練者にそれ自体既知の方法で調製することができる。この目的のために、式(I)の化合物の少なくとも1種を、1種もしくはそれより多い固体もしくは液体製薬学的賦形剤及び/又は助剤と一緒に、且つ望ましいなら他の製薬学的活性化合物と組み合わせて、適した投与形態又は投薬形態とし、次いでそれを人間の医学又は獣医学において薬剤として用いることができる。
本発明に従う化合物を含有する薬剤は、経口的に、非経口的に、例えば静脈内に、直腸的に、吸入により、又は局所的に投与することができ、好ましい投与は個々の事例に、例えば処置されるべき障害の特定の経過に依存する。経口的投与が好ましい。
当該技術分野における熟練者は彼の専門的知識に基づき、所望の製薬学的調剤に適した助剤に慣れている。溶媒の他に、ゲル−形成剤、座薬基剤、錠剤助剤及び他の活性化合物担体、酸化防止剤、分散剤、乳化剤、消泡剤、風味矯正剤、防腐剤、可溶化剤、デポ効果を達成するための薬剤、緩衝物質又は着色剤も有用である。
実施例から明らかになる通り、本発明の化合物はそれらの好ましい抗ウイルス性のために、HCVに感染した患者の処置において、ならびにこれらの患者の予防において有用である。一般に本発明の化合物は、フラビウイルスに関連した温血動物の処置において有用であり得る。本発明の化合物を用いて予防もしくは処置され得る状態、特にHCV及び他の病原性フラビウイルス、例えば黄熱病、デング熱(1〜4型)、セントルイス脳炎、日本脳炎、マリーバレー脳炎、西ナイルウイルス及びクンジンウイルス(Kunjin virus)に関連する状態。HCVに関連する状態には進行性肝臓線維症、炎症及び硬変に導く壊死、末期肝臓疾患ならびにHCCが含まれ;他の病原性フラビウイルスに関し、状態には黄熱病、デング熱、出血性熱及び脳炎が含まれる。
従って本発明の化合物又はそのいずれかのサブグループを、上記の状態に対抗する薬剤として用いることができる。薬剤としての該使用又は処置の方法は、HCV及び他の病原性フラビウイルスに関連する状態の防除に有効な量をHCV−感染患者に全身的に投与す
ることを含む。結局、本発明の化合物をHCV及び他の病原性フラビウイルスに関連する状態の処置に有用な薬剤、特にHCV及びHIVウイルスに共−感染した患者の処置に有用な薬剤の製造において用いることができる。
1つの態様において、本発明は哺乳類におけるHCV感染に関連する感染もしくは疾患の処置もしくは防除のための薬剤の製造における、本明細書で定義される式(I)の化合物又はそのいずれかのサブグループの使用に関する。本発明は、必要がある哺乳類に本明細書で定義される式(I)の化合物又はそれらのサブグループの有効量を投与することを含んでなる、フラビウイルス感染又はフラビウイルス感染に関連する疾患の処置方法にも関する。
他の態様において、本発明はフラビウイルス、特にHCVに感染した哺乳類におけるHCV活性を阻害するのに有用な薬剤の製造のための、本明細書で定義される式(I)又はそのいずれかのサブグループの使用に関する。
他の態様において、本発明はフラビウイルスに感染した哺乳類におけるHCV活性を阻害するのに有用な薬剤の製造のための、本明細書で定義される式(I)又はそのいずれかのサブグループの使用に関し、ここで該HCVはその複製が阻害される。
以前から既知の抗−HCV化合物、例えばインターフェロン−α(IFN−α)、ポリエチレングリコール化インターフェロン−α及び/又はリバビリンと本発明の化合物の組み合わせも、組み合わせ治療における薬剤として用いることができる。「組み合わせ治療」という用語は、HCV感染の処置、特にHCV1型への感染及び可能的にHIVと共感染したHCV1型への感染の処置における同時、個別又は逐次的使用のための組み合わせ調製物として必須の(mandatory)(a)本発明の化合物及び(b)場合により他の抗−HCV化合物及び/又は可能的に(c)抗−HIV化合物を含有する製品に関する。かくしてHCV感染又はHCV感染と関連する感染及び疾患、例えば肝臓線維症、炎症、硬変に導く壊死、末期肝臓疾患及びHCCの防除又は処置のために、本発明の化合物を例えばインターフェロン−α(IFN−α)、ポリエチレングリコール化インターフェロン−α及び/又はリバビリンならびにHCVエピトープを標的とする抗体に基づく治療薬、小さい干渉性RNA(small interfering RNA)(Si RNA)、リボザイム、DNAザイム、アンチセンスRNA、例えばNS3プロテアーゼの小分子アンタゴニスト、NS3ヘリカーゼ及びNS5Bポリメラーゼと組み合わせて共−投与することができる。
従って、本発明は、HCVウイルスに感染した哺乳類におけるHCV活性を阻害するのに有用な薬剤の製造のための上記で定義された式(I)の化合物又はそのいずれかのサブグループの使用に関し、ここで該薬剤は組み合わせ治療において用いられ、該組み合わせ治療は好ましくは式(I)の化合物ならびに(ポリエチレングリコール化)IFN−α及び/又はリバビリンならびに可能的に抗−HIV化合物を含んでなる。
今回見出されたHCV抗ウイルス活性の他に、HIVプロテアーゼ酵素に対するそれらの既知の阻害活性は、本発明の化合物をHCV及びHIVに共−感染した患者の処置において、ならびにこれらの患者の予防のために有用なものとする。
従って、HIVに関連する状態又は他の病原性レトロウイルスに関連する状態、例えばAIDS、AIDS−関連症候群(ARC)、進行性全身性リンパ節症(PGL)ならびにレトロウイルスにより引き起こされる慢性CNS疾患、例えばHIV媒介痴呆及び多発性硬化症にさえも苦しむHCV感染患者を、本化合物を用いて簡単に処置することができる。
従って本発明の化合物又はそのいずれかのサブグループを、上記の状態に対する薬剤として用いることができる。薬剤としての該使用又は処置の方法は、HIV及びHCVに共−感染した患者に、HCV及びHIVに関連する状態の防除に有効な量を全身的に投与することを含む。結局、本発明の化合物を、HCV及び多剤耐性HIVウイルスを含むHIVの共−感染に関連する状態の処置に有用な薬剤の製造において用いることができる。
他の態様において、本発明は、HCV及びHIVの両方に感染した哺乳類におけるHCV活性及びHIV活性の阻害、そして特に多剤耐性HIV−1レトロウイルスのプロテアーゼの阻害に有用な薬剤の製造における式(I)又はそのいずれかのサブグループの使用に関する。
経口的投与形態物のために、本発明の化合物は適した添加剤、例えば賦形剤、安定剤又は不活性希釈剤と混合され、通常の方法により適した投与形態物、例えば錠剤、コーティング錠、硬質カプセル、水性、アルコール性もしくは油性溶液にされる。適した不活性担体の例はアラビアゴム、マグネシア、炭酸マグネシウム、リン酸カリウム、ラクトース、グルコース又は澱粉、特にとうもろこし澱粉である。この場合、乾燥及び湿潤顆粒の両方として調製を行なうことができる。適した油性賦形剤もしくは溶媒は、植物油又は動物油、例えばひまわり油又は肝油である。水性もしくはアルコール性溶液のための適した溶媒は水、エタノール、糖溶液又はそれらの混合物である。ポリエチレングリコール類及びポリプロピレングリコール類も他の投与形態物のためのさらなる助剤として有用である。
皮下又は静脈内投与のために、活性化合物は、望ましいなら可溶化剤、乳化剤又はさらなる助剤のようなそのための通常の物質と一緒に、溶液、懸濁剤又は乳剤にされる。式(I)の化合物を凍結乾燥し、得られる凍結乾燥物を例えば注射もしくは輸液調製物の調製に用いることもできる。適した溶媒は、例えば水、生理食塩水又はアルコール類、例えばエタノール、プロパノール、グリセロール、さらにまた糖溶液、例えばグルコースもしくはマンニトール溶液、あるいはまた上記の種々の溶媒の混合物である。
エアゾール又はスプレーの形態における投与のために適した製薬学的調剤は、例えば式(I)の化合物又はそれらの生理学的に許容され得る塩の、製薬学的に許容され得る溶媒、例えばエタノール又は水あるいはそのような溶媒の混合物中の溶液、懸濁剤又は乳剤である。必要なら、調剤はさらに他の製薬学的助剤、例えば界面活性剤、乳化剤及び安定剤ならびにプロペラントを含有することもできる。そのような調製物は通常、約0.1〜50重量%、特に約0.3〜3重量%の濃度で活性化合物を含有する。
本発明の他の側面は、薬剤の可能性のあるものがHCV成長を阻害する、及び可能的にHIV成長及び/又はHIVプロテアーゼ活性も阻害する能力を決定するための試験又はアッセイにおいて、標準又は試薬として用いるのに有効な量で式(I)の化合物を含んでなるキット又は容器に関する。本発明のこの側面は、薬剤探索プログラムにおいてその用途を見出すことができる。
本発明の化合物を高−処理量標的−被検体アッセイ、例えばHCV又は組み合わせHCV/HIV処置における該化合物の有効性を測定するためのものにおいて用いることができる。
投与されるべき本化合物又はその単数種もしくは複数種の生理学的に許容され得る塩の投薬量はそれぞれの事例に依存し、通常は最適効果のためにそれぞれの事例の状態に適応させるべきである。かくしてそれはもちろん投与の頻度ならびに治療もしくは予防のためにそれぞれの場合に用いられる化合物の力価及び作用の持続時間に依存するが、感染及び
症状の性質及び重度ならびに処置されるべき人間又は動物の性別、年齢、体重及びそれぞれの応答性、ならびに治療が緊急であるか又は予防的であるかにも依存する。通常、体重が約75kgの患者への投与の場合、式(I)の化合物の毎日の投薬量は1mg〜1.5g、好ましくは10mg〜1gである。投薬量をそれぞれの投薬量の形態で投与することができるか、又は数回、例えば2、3又は4回のそれぞれの投薬量に分けることができる。
従って、本発明の他の側面は、哺乳類におけるHCV感染及び/又はHCV/HIV共感染に関連する状態の防除、処置又は改善に有効な量で式(I)の化合物を含んでなるキット又は容器に関する。
Krieger et al.著,Journal of Virology 75:2001年,4614−4624(引用することによりその記載事項が本明細書の内容となる)により記載されたさらなる修正を有し、実施例の節でさらに例示されるLohmann et al.著,Science 285:1999年,110−113に基づく細胞HCV複製系において式(I)の化合物を調べることができることは、当該技術分野における熟練者により認識されるであろう。このモデルは、HCVに関する完全な感染モデルではないが、現在利用できる自律HCV RNA複製の最も丈夫且つ有効なモデルとして広く受け入れられている。この細胞モデルにおいて抗−HCV活性を示す化合物は、哺乳類でのHCV感染の処置におけるさらなる開発のための候補と考えられる。HCV機能を特異的に妨げる化合物を、HCVレプリコンモデルにおいて細胞毒性もしくは静細胞効果を発揮し、結局HCV RNA又は連鎖リポーター酵素濃度を低下させる化合物から区別することが重要であることは、認識されるであろう。例えばレサズリン(resazurin)のような蛍光原(fluorogenic)レドックス色素を用いるミトコンドリア酵素の活性に基づく細胞毒性(cellular cytotoxicity)の評価のためのアッセイが技術分野で既知である。さらに、ホタルルシフェラーゼのような、連鎖リポーター遺伝子活性の非−選択的阻害の評価のための細胞逆選択物質(celluar counterscreens)が存在する。発現が構成的に活性な遺伝子プロモーターに依存するルシフェラーゼリポーター遺伝子を用いる安定なトランスフェクションにより、適した細胞型を準備することができ、そのような細胞を非−選択的阻害剤の除去のための逆選択物質として用いることができる。
前記又は下記で言及するすべての特許、特許出願及び論文は、引用することによりその記載事項が本明細書の内容となる。
実施例部分
:HCVレプリコンアッセイにおける式(I)の化合物の活性
安定なレプリコン細胞リポーターアッセイ:
細胞アッセイにおいて、HCV RNA複製の阻害における活性に関し、本発明の化合物を調べた。アッセイは、これらの化合物が細胞培養においてHCVレプリコン機能に対抗する活性を示すことを示した。細胞アッセイは、多重−標的スクリーニング(multi−target screening)戦略で、Krieger et al.著,Journal of Virology 75:2001年,4614−4624により記載された修正を有するLohmann et al.著,Science vol.285:1999年,110−113により記載されたビシストロン性発現構築物(bicistronic expression construct)に基づいた。本質的に、該方法は以下の通りである。
アッセイは安定にトランスフェクションされた細胞系Huh−7 luc/neo(下
記でHuh−Lucと呼ぶ;Dr Ralf Bartenschlager,Reblikon GmBh,Germanyにより好意で提供された)を使用した。この細胞系は、脳心筋炎ウイルス(EMCV)からの内部リボソームエントリー部位(IRES)から翻訳されたHCV 1b型の野生型NS3−NS5B領域を含んでなり、それにリポーター領域(FfL−ルシフェラーゼ)及び選択可能マーカー部分(neo,ネオマイシンホスホトランスフェラーゼ)が先行しているビシストロン性発現構築物をコードするRNAを宿している。構築物はHCV 1b型からの5’及び3’NTRs(非−翻訳領域)により境界付けられた。G418(neo)の存在下におけるレプリコン細胞の培養の継続は、HCV RNAの複製に依存する。自律的に且つ高いレベルまで複製され、中でもルシフェラーゼをコードするHCV RNAを発現する安定にトランスフェクションされたレプリコン細胞を、抗ウイルス性化合物のスクリーニングに用いた。
細胞アッセイ実験法:
レプリコン細胞を、種々の濃度で加えられる試験化合物及び標準化合物の存在下で384ウェルプレートにおいてプレート化した。3日間のインキュベーションの後、ルシフェラーゼ活性のアッセイ(標準的なルシフェラーゼアッセイ基質及び試薬ならびにPerkin Elmer ViewLuxTm ultraHTS ミクロプレートイメージャーを用いて)によりHCV複製を測定した。標準培養中のレプリコン細胞は、阻害剤の不在下で高いルシフェラーゼ発現を有する。ルシフェラーゼ活性への化合物の阻害活性をHuh−Luc細胞上で監視し、各試験化合物に関する用量−反応曲線を得られるようにした。次いでEC50値を計算し、その値は、検出されるルシフェラーゼ活性、あるいはもっと特定的に、遺伝子的に連鎖したHCVレプリコンRNAが複製する能力のレベルを50%低下させるのに必要な化合物の量を示す(表1)。
表1において、第1欄は同定番号を示し、第2欄は上記のHuh7−LucアッセイについてのEC50としての結果を示し、ここで:
++++は2μM未満のEC50を意味し、
+++ は2〜10μMのEC50を意味し、
++ は10〜32μMのEC50を意味し、
+ は32μMより大きいEC50を意味する。
第5欄は、調べられた化合物の化学構造を示す。
Figure 2007507469
Figure 2007507469
Figure 2007507469
Figure 2007507469
:式(I)の化合物の投薬調製物
調製
活性成分、この場合(in casu)式(I)の化合物をエタノール、メタノール又は塩化メチレン、好ましくはエタノールと塩化メチレンの混合物のような有機溶媒中に溶解する。酢酸ビニルとのポリビニルピロリドンコポリマー(PVP−VA)又はヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)のようなポリマー、典型的に5mPa.s、をエタノール、メタノール、塩化メチレンのような有機溶媒中に溶解する。適切にはポリマーをエタノール中に溶解する。ポリマー及び化合物溶液を混合し、続いて噴霧乾燥する。化合物/ポリマーの比率は1/1〜1/6で選択される。中間の範囲は1/1.5及び1
/3である。適した比率は1/6である。噴霧−乾燥された粉末、固体分散系を続いて投与のためのカプセル中に充填する。1個のカプセル中の薬剤装入量は、用いられるカプセルの寸法に依存して50〜100mgの範囲である。
フィルム−コーティング錠
錠剤芯の製造
100gの活性成分、この場合は式(I)の化合物、570gのラクトース及び200gの澱粉の混合物を十分に混合し、その後約200mlの水中の5gのドデシル硫酸ナトリウム及び10gのポリビニルピロリドンの溶液で加湿する。湿潤粉末混合物を篩別し、乾燥し、再び篩別する。次いでそこに100gの微結晶セルロース及び15gの水素化植物油を加える。全体を十分に混合し、錠剤に圧縮し、それぞれ10mgの活性成分を含んでなる10.000個の錠剤を与える。
コーティング
75mlの変性エタノール中の10gのメチルセルロースの溶液に、150mlのジクロロメタン中の5gのエチルセルロースの溶液を加える。次いでそこに75mlのジクロロメタン及び2.5mlの1,2,3−プロパントリオールを加える。10gのポリエチレングリコールを融解させ、75mlのジクロロメタン中に溶解する。後者の溶液を前者に加え、次いでそこに2.5gのオクタデカン酸マグネシウム、5gのポリビニルピロリドン及び30mlの濃厚色素懸濁液を加え、全体を均一化する。かくして得られる混合物をコーティング装置において錠剤芯にコーティングする。

Claims (16)

  1. HCVに感染した哺乳類におけるHCV活性を阻害するのに有用な薬剤の製造のための、一般式
    Figure 2007507469
    [式中、
    は−S−又は−O−であり;
    は水素、C1−6アルキル、ヒドロキシ、アミノ、ハロゲン、アミノC1−4アルキル及びモノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノであり;
    、R14及びR15はそれぞれ独立して、水素又はC1−6アルキルであり;
    はC1−6アルキル、アリール、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル又はアリールC1−4アルキルであり;
    は水素、C1−4アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、C3−7シクロアルキル、C2−6アルケニル、C2−6アルキニルあるいは場合によりそれぞれ独立してアリール、Het、Het、C3−7シクロアルキル、C1−4アルキルオキシカルボニル、カルボキシル、アミノカルボニル、モノ−もしくはジ(C1−4アルキル)アミノカルボニル、アミノスルホニル、C1−4アルキルS(=O)、ヒドロキシ、シアノ、ハロゲン又は場合によりそれぞれ独立してC1−4アルキル、アリール、アリールC1−4アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−4アルキル、Het、Het、Het1−4アルキル及びHet1−4アルキルから選ばれる置換基でモノ−もしくはジ−置換されていることができるアミノから選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができるC1−6アルキルであり;
    は式(III)、(IV)、(V)、(VI)又は(VII)
    Figure 2007507469
    の基であり、且つフェニル又は縮合フェニル環のいずれかの利用可能な炭素原子を介して分子の残りの部分に結合しており、
    ZはO又はSであり;
    AはC1−6アルカンジイル、−C(=O)−、−C(=S)−、−S(=O)−、C1−6アルカンジイル−C(=O)−、C1−6アルカンジイル−C(=S)−又はC1−6アルカンジイル−S(=O)−であり;ここでC1−6アルカンジイル基を含有する部分において、窒素原子への結合点はC1−6アルカンジイル基であり;
    は水素、ヒドロキシ、C1−6アルキル、Het1−6アルキル、Het1−6アルキル又はアミノC1−6アルキルであり、ここでアミノ基は場合によりC1−4アルキルでモノ−もしくはジ−置換されていることができ;
    はC1−6アルキルオキシ、Het、Hetオキシ、Het、Hetオキシ、アリール、アリールオキシ又はアミノであり;且つ−A−がC1−6アルカンジイル以外である場合、RはまたC1−6アルキル、Het1−4アルキル、HetオキシC1−4アルキル、Het1−4アルキル、HetオキシC1−4アルキル、ア
    リールC1−4アルキル、アリールオキシC1−4アルキル又はアミノC1−4アルキルであることもでき;ここでRの定義中のアミノ基のそれぞれは場合によりC1−4アルキル、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、アリール、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、Het、Het、アリールC1−4アルキル、Het1−4アルキル又はHet1−4アルキルから選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができ;また
    及び−A−Rは、それらが結合している窒素原子と一緒になって、またHet又はHetを形成することもでき;
    12は水素、−NH、−N(R)(AR)、−C1−6アルキルもしくはC1−6アルキル−W−R17であり、ここで各C1−6アルキルは場合によりハロゲン、ヒドロキシ、アリール、Het、Het、アミノ又はモノ−もしくはジ−(C1−4アルキル)アミノで置換されていることができ;
    Wはオキシ、カルボニル、オキシカルボニル、カルボニルオキシ、オキシカルボニルオキシ、アミノ、アミノ−カルボニル、カルボニルアミノ又は硫黄であり;
    13は水素又は場合によりアリール、Het、Het、ヒドロキシ、ハロゲンもしくはアミノより成る群から選ばれる置換基で置換されていることができるC1−6アルキルであり、ここでアミノ基は場合によりC1−4アルキルでモノ−もしくはジ−置換されていることができ;
    17はC1−6アルキル、アリール、Het又はHetであり;
    Hアリールは、3〜14個の環メンバーを有する芳香族単環式、二環式もしくは三環式複素環であり、それは窒素、酸素及び硫黄から選ばれる1個もしくはそれより多いへテロ原子環メンバーを含有し且つそれは場合により(i)1個もしくはそれより多い炭素原子上においてC1−6アルキル、ハロゲン、ヒドロキシ、場合によりモノ−もしくはジ−置換されていることができるアミノ、ニトロ、シアノ、ハロC1−6アルキル、カルボキシル、C3−7シクロアルキル、場合によりモノ−もしくはジ置換されていることができるアミノカルボニル、メチルチオ、メチルスルホニル、アリール、−(R7a−M−R7b、Het及びHetより成る群から選ばれる置換基で置換されていることができ;ここで上記の置換基の群中のいずれのアミノ官能基上の場合による置換基も独立してR及び−A−Rから選ばれ;そして(ii)存在する場合には窒素原子上においてヒドロキシ又は−A−Rで置換されていることができ;
    7aは場合によりハロゲン、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、アリール、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、Het又はHetから選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができるC1−6アルカンジイルであり;
    7bは場合によりハロゲン、C1−4アルキルカルボニル、C1−4アルキルオキシカルボニル、アリール、アリールカルボニル、アリールオキシカルボニル、Het又はHetから選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができるC1−6アルキルであり;
    は水素、C1−6アルキル、C2−6アルケニル、アリールC1−6アルキル、C3−7シクロアルキル、C3−7シクロアルキルC1−6アルキル、アリール、Het、Het1−6アルキル、Het又はHet1−6アルキルであり;
    Mは−C(=O)−、−O−C(=O)−、−C(=O)−O−、−CH−CHOH−、−CHOH−CH−、−NR−C(=O)−、−(C=O)−NR−、−S(=O)−、−O−、−S−、−O−S(=O)−、−S(=O)−O−、−NR−S(=O)又は−S(=O)−NR−により定義され;
    nはゼロ又は1である]
    を有するスルホンアミド誘導体あるいはそのN−オキシド、塩、立体異性体、ラセミ混合物、プロドラッグ又はエステルの使用。
  2. が式(III)の基である請求項1に記載の使用。
  3. が式(IV)の基である請求項1に記載の使用。
  4. が式(V)の基である請求項1に記載の使用。
  5. が式(VI)の基である請求項1に記載の使用。
  6. が式(VII)の基である請求項1に記載の使用。
  7. Aが−C(=O)−又はC1−6アルカンジイルであり、Rが水素又はC1−6アルキルであるか;あるいは−A−R及びそれが結合している窒素原子と一緒になってHetを形成し;RがC1−6アルキルオキシ、Het、Het、アリール又はアミノであり;且つ−A−がC1−6アルカンジイル以外である場合、RはまたC1−6アルキル、Het1−4アルキル、Het1−4アルキル、アリールC1−4アルキル又はアミノC1−4アルキルであることもでき;ここでRの定義中のアミノ基のそれぞれは場合によりC1−4アルキル、アリールC1−4アルキル、Het1−4アルキル又はHet1−4アルキルから選ばれる1個もしくはそれより多い置換基で置換されていることができる請求項2に記載の使用。
  8. 14及びR15が両方とも水素であるか、あるいは両方ともメチルである請求項3に記載の使用。
  9. 12が水素であり、R13が水素又は場合によりアリールで置換されていることができるC1−6−アルキルである請求項4に記載の使用。
  10. Hアリールがチアゾリル又はオキサゾリルであり、それらは両方とも場合によりC1−6アルキル又はHetアミノで置換されていることができる請求項6に記載の使用。
  11. が水素であり、RがアリールC1−4アルキルであり、RがC1−6アルキルである請求項1〜10のいずれか1つに記載の使用。
  12. 化合物が
    {3−[(2−アセチルアミノ−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    (6−{[2−ヒドロキシ−4−フェニル−3−(チアゾール−5−イルメトキシカルボニルアミノ)−ブチル]−イソブチル−スルファモイル}−ベンゾオキサゾール−2−イル)−カルバミン酸エチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−({2−[(6−ヒドロキシ−ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[(ピリジン−3−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    {1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(2−ピロリジン−1−イル−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[メチル−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−アセチルアミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[メチル−(5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[メチル−(ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−3−({2−[(フラン−3−カルボニル)−メチル−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[(1−メチル−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    {1−ベンジル−3−[(3−ベンジル−3H−ベンゾイミダゾール−5−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    {3−[(2−アミノ−ベンゾチアゾール−6−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    (1−ベンジル−3−{[2−(2−ジメチルアミノ−エチルアミノ)−ベンゾチアゾール−6−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    (1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[2−(2−ピロリジン−1−イル−エチルアミノ)−ベンゾチアゾール−6−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    (1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[2−(2−ピロリジン−1−イル−エチルアミノ)−ベンゾチアゾール−6−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
    (1−ベンジル−3−{[2−(3−ジメチルアミノ−プロピルアミノ)−ベンゾチアゾール−6−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    (1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[2−(2−ピペラジン−1−イル−エチルアミノ)−ベンゾチアゾール−6−スルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    {3−[(2−アミノ−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    {3−[(3H−ベンゾイミダゾール−5−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    (3−{[2−(アセチル−メチル−アミノ)−ベンゾチアゾール−6−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    {3−[(2−アミノ−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−ピリジン−2−イルメチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[(5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−
    プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[(5−オキソ−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−3−({2−[(フラン−3−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[(1−メチル−ピペリジン−4−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[(ピリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    {3−[(2−アミノ−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸2−クロロ−チアゾール−5−イルメチルエステル;
    (1−ベンジル−3−{[2−(2−ジメチルアミノ−アセチルアミノ)−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル]−イソブチル−アミノ}−2−ヒドロキシ−プロピル)−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    {1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(2−ピペラジン−1−イル−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    {1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(2−ピペリジン−1−イル−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    {1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(2−{2−[メチル−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−アミノ]−アセチルアミノ}−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    {1−ベンジル−3−[(2−ジメチルアミノ−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    {3−[(2−アミノ−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸オキサゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[(ピリジン−4−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[メチル−(ピリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[メチル−(1−メチル−ピペリジン−3−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[メチル−(1−メチル−ピペリジン−4−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−3−({2−[(2−クロロ−ピリジン−4−カルボニル)−メチル−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−イソブチル−アミノ)−2−ヒドロキシ−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{2−[メチル−(1−メチル−ピロリジン−2−カルボニル)−アミノ]−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステルトリフルオロ酢酸塩;
    {1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(3−フェネチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    {1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−[イソブチル−(3−イソブチル−3H−ベンゾイミダゾール−5−スルホニル)−アミノ]−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    [1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−(イソブチル−{4−[2−(ピリジン−4−イルアミノ)−チアゾール−4−イル]−ベンゼンスルホニル}−アミノ)−プロピル]−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    (1−ベンジル−2−ヒドロキシ−3−{イソブチル−[4−(2−メチル−オキサゾール−4−イル)−ベンゼンスルホニル]−アミノ}−プロピル)−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル、又は
    {3−[(2−アミノ−ベンゾオキサゾール−6−スルホニル)−イソブチル−アミノ]−1−ベンジル−2−ヒドロキシ−プロピル}−カルバミン酸チアゾール−5−イルメチルエステル;
    あるいはそれらのN−オキシド、塩、立体異性体である請求項1に記載の使用。
  13. 哺乳類がHIV及びHCVに共−感染している請求項1〜12のいずれか1つに記載の使用。
  14. HCV感染を処置又は防除することを目的とする製薬学的組成物における請求項1〜12のいずれか1つに記載のスルホンアミドの使用。
  15. 他の抗−HCV剤との請求項1〜12のいずれか1つに記載のスルホンアミドの組み合わせ。
  16. さらに抗−HIV剤を含んでなる請求項15に記載の組み合わせ。
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