JP2007503376A - 新規n−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミド、医薬品としてのその使用及びその製造方法 - Google Patents

新規n−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミド、医薬品としてのその使用及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

本発明は、一般式Iの新規N−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミド、その製法及び特に腫瘍治療用医薬品としてのその使用に関する。

Description

本発明の説明:
これから数年にわたって、腫瘍疾患及び腫瘍が関連する死亡事例が顕著に増大することが、世界規模で見込まれる。2001年には、世界規模で約10000000人が癌を罹患し、そして6000000を超える人々がこの疾患で死亡した。腫瘍の発生は、植物界、動物界における高等生物及び人類にとって根深い疾患である。一般に認知されている癌発生の多段階モデルは、多くの変異が個々の細胞内で蓄積することによって、その増殖及び分化のふるまいが変化し、従って最終的に良性の中間段階を介して転移を伴う悪性の状態に達することを出発点としている。癌又は腫瘍の概念の背景には、200を上回る種々の個々の疾患に関する臨床像が潜伏している。腫瘍疾患は、良性又は悪性の経過をたどることがある。非常に重大な癌は、肺癌、乳癌、胃癌、子宮頸癌、前立腺癌、頭頸部癌、大腸癌及び小腸癌、肝臓癌並びに血液系の癌である。経過、予後及び療法の様式に関しては、大きな差異が存在する。90%を上回る確認事例が充実性腫瘍に関係しており、それは特に進行した段階若しくは転移した際では、治療困難であるか又は治療可能ではない。癌対抗の三本柱は、依然として、手術による除去、放射線療法及び化学療法である。それらの高度な発展にもかかわらず、これまでのところ、広範な充実性腫瘍を有する際の生存期間の明らかな延長又は完全な治癒をもたらす医薬品を開発することに成功していない。
従って、癌疾患に対抗するための新規医薬品を発明することは意義深い。特に、多くの抗癌剤について知られている耐性形成という欠点を避けることが望ましい。
インドリル−3−グリオキシル酸アミドは、薬理学的に有効な化合物及び製剤化学における合成単位として、多岐にわたって使用されている。
WO03/022280号には、抗腫瘍作用を有するN−置換アルキル若しくはアリール3−グリオキシル酸アミドインドールが記載されている。しかしながら、グリオキシル酸アミドの窒素原子上のこれらの置換型についての具体的な実施例は、挙げられていない。
文献WO99/51224号A1及びWO01/22954号A1には、抗腫瘍作用を有するN−置換インドール−3−イル誘導体が記載されている。しかしながら、これらの置換型についての具体的な実施例は、挙げられていない。
WO99/55696号A1には、ホスホジエステラーゼ4−阻害剤としての置換ヒドロキシインドールが記載されている。その発明にかかる化合物の抗腫瘍活性は、記載も示唆もされていない。
WO02/08225号A1には、充実性腫瘍に対する抗腫瘍作用を有する2−(1H−インドール−3イル)−2−オキソアセトアミド誘導体が記載されている。しかしながら、グリオキシルアミド窒素原子上での置換についての具体的な実施例は、その出願の対象ではない。
特許文献WO00/67802号には、高級脂肪酸で置換されたインドール−3−グリオキシルアミドが、潜在的な抗腫瘍剤として記載されている。しかしながら、具体的な実施例は、挙げられていないか若しくは生物学的データで裏付けられていない。
W.T.リーら(W.T. Li et al)の出版物(ジャーナル・オブ・メディカルケミストリー2003年、46号、1706頁(J. Med. Chem. 2003, 46, 1706 ff.))には、抗腫瘍活性を有する経口有効化合物としてN−複素環式インドリルグリオキシルアミドが記載されている。
その出願人のWO02/10152号A2は、他のクラスの腫瘍治療用インドール誘導体を既に記載している。そこでは、とりわけ作用物質N−(2−メチル−6−キノリル)−[1−(4−クロロベンジル)−インドール−3−イル]−グリオキシル酸アミドの、種々の腫瘍細胞株についての抗増殖作用が評価されていた。
本発明は、新規N−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミド、その製造並びにヒト及び哺乳類の良性及び悪性腫瘍疾患治療用の医薬品としての使用に関する。
本出願においては、一般式I
Figure 2007503376
[式中、R1、R3〜R6は:
− 水素、
− 非置換又は置換のアルキル、
− 非置換又は置換のシクロアルキル、
− 非置換又は置換のアリール、
− 非置換又は置換のヘテロアリール、
− 非置換又は置換のアルキルアリール、
− 非置換又は置換のアルキルヘテロアリール、
− アミノ、モノ−アルキルアミノ、ジ−アルキルアミノ、
− ハロゲン、
− 1個以上のフッ素原子で置換されたアルキル、好ましくはトリフルオロメチル基、
− シアノ、直鎖状又は分枝鎖状のシアノ−アルキル、
− アルキルカルボニル、
− カルボキシル、アルコキシカルボニル、カルボキシ−アルキル又はアルコキシカルボニル−アルキル、
− アルコキシ、
− アリール−アルコキシ、好ましくはベンジルオキシ、
− アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ−アルキルを意味し、
R2は:
− 非置換又は置換のアルキル、
− 非置換又は置換のアルキルアリール、
− 非置換又は置換のアルキルへテロアリールを意味し、
R7は: − 式−SO2−X1[式中、X1は、N(アルキル)、ヒドロキシル、非置換又は置換のアルキル、非置換又は置換のシクロアルキル、非置換又は置換のアリール、非置換又は置換のヘテロアリール、非置換又は置換のアルキル−シクロアルキル、非置換又は置換のアルキル−ヘテロシクリル、非置換又は置換のアルキルアリール、非置換又は置換のアルキルへテロアリールを意味する]のスルホン;
−C(O)−X2[式中、X2は、非置換又は置換のアリール、非置換又は置換のヘテロアリール、非置換又は置換のアルキルアリール及び非置換又は置換のアルキルヘテロアリールを意味する]、
−C(O)O−X3[式中、X3は、非置換又は置換のシクロアルキル、非置換又は置換のヘテロシクリル、非置換又は置換のアリール、非置換又は置換のヘテロアリール、非置換又は置換のアルキル−シクロアルキル、非置換又は置換のアルキル−ヘテロシクリル、及び非置換又は置換のアルキルヘテロアリールを意味する]、
−C(O)NX4X5[式中、X4及びX5は、互いに無関係に、水素、非置換又は置換のアルキル、非置換又は置換のシクロアルキル、非置換又は置換のヘテロシクリル、非置換又は置換のアリール、非置換又は置換のヘテロアリール、非置換又は置換のアルキル−シクロアルキル、非置換又は置換のアルキル−ヘテロシクリル、非置換又は置換のアルキルアリール、非置換又は置換のアルキルヘテロアリールを意味するか、
又はX4及びX5は、一緒にシクロアルキル又はシクロヘテロアルキルを意味する]、
−C(S)NX6X7[式中、X6及びX7は、互いに無関係に、水素、非置換又は置換のアルキル、非置換又は置換のシクロアルキル、非置換又は置換のヘテロシクリル、非置換又は置換のアリール、非置換又は置換のヘテロアリール、非置換又は置換のアルキル−シクロアルキル、非置換又は置換のアルキル−ヘテロシクリル、非置換又は置換のアルキルアリール、非置換又は置換のアルキルヘテロアリールを意味するか、
又はX6及びX7は、一緒に、シクロアルキル又はシクロヘテロアルキルを意味する]を意味し、
Xは:O、S又はジェミナルに結合した水素及びヒドロキシを意味し、
Yは:O又はSを意味し、かつ
HETは:N、O及びSの群から選択された1個以上のヘテロ原子を含有する飽和、不飽和又は芳香族(C2−C14)−複素環を意味し、前記複素環はアミド窒素に直接又は(C1〜C6)−アルキル架橋を介して結合しており、かつこのアルキル基は置換されているか又は非置換であってよく、かつ付加的に前記複素環上に1個又は2個のアリール基又はシクロアルキル基が縮合していてよく、かつ
前記の複素環基、アリール基又はシクロアルキル基は、非置換か又は置換されていてよく、かつ全ての場合のアルキル基は、分枝鎖状又は非分枝鎖状であってよく、かつ飽和又は不飽和であってよい]で示されるN−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミド、並びにその製剤学的に許容性の塩を記載する。
置換基HETは、特に、ピロール、フラン、チオフェン、ピラゾール、チアゾール、インドール、オキサゾール、イミダゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,5−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、ベンゾフラン、インダゾール、カルバゾール、ベンゾオキサゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール、キノリン、イソキノリン、シンノリン、キノキサリン、キナゾリン、フタラジン、ピリドピラジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、プリン、プテリジン、アクリジン及びフェナントリジンを意味してよい。
「アルキル」という表現は、本発明では、1〜20個のC原子を有する非環式の飽和又は不飽和炭化水素を含み、それは分枝鎖状又は直鎖状であってよく、並びに非置換か若しくは1箇所又は複数箇所での置換がなされていてよい。
「シクロアルキル」という表現は、3〜12個の炭化水素を有する環式の炭化水素を意味し、それは飽和又は不飽和であってよく、非置換か若しくは1箇所又は複数箇所での置換がなされていてよい。
「アリール」という表現は、6〜14個のC原子を有する、非置換か若しくは1箇所又は複数箇所での置換がなされていてよい芳香族炭化水素を意味し、その際、このアリール置換基は、同じか又は異なっていてよく、かつそのアリールの考えられる任意のそれぞれの位置で存在していてよい。
「ヘテロアリール」という表現は、少なくとも1個、場合により2個、3個、4個又は5個のヘテロ原子を含有する5員、6員又は7員の環状芳香族基を意味し、その際、前記ヘテロ原子は同じか又は異なっており、かつ複素環は非置換か又は一箇所又は複数箇所での置換がなされていてよい。ヘテロアリール部位上での置換の場合においては、ヘテロアリール置換基は、同じか又は異なっていてよく、かつそのヘテロアリールの考えられる任意のそれぞれの位置に存在していてよい。好ましいヘテロ原子は、窒素、酸素及び硫黄である。
「ヘテロシクリル」という表現は、少なくとも1個、場合により2個、3個、4個又は5個のヘテロ原子を含有する3員、4員、5員、6員、7員又は8員の環状有機基を意味し、その際、前記ヘテロ原子は同じか又は異なっており、かつその環状基は飽和又は不飽和であるが非芳香族であり、かつ非置換か若しくは1箇所又は複数箇所での置換がなされていてよい。好ましいヘテロ原子は、窒素、酸素及び硫黄である。
「アルキル−シクロアルキル」、「アルキル−ヘテロシクリル」、「アルキルアリール」又は「アルキルへテロアリール」という表現は、アルキル及びシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリール及びヘテロアリールが前記の意味を有し、かつシクロアルキル基、ヘテロシクリル基、アリール基若しくはヘテロアリール基がC1〜C8アルキル基を介して一般式Iの化合物に結合していることを意味する。
「アリール」に関連して、置換という概念は、本発明では、水素基の、F、Cl、Br、I、CN、NH、NH−アルキル、NH−シクロアルキル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−ヘテロシクリル、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、N(アルキル−アリール)、N(アルキル−ヘテロアリール)、N(ヘテロシクリル)、N(アルキル−OH)、NO、NO、SH、S−アルキル、S−シクロアルキル、S−アリール、S−ヘテロアリール、S−アルキル−アリール、S−アルキル−ヘテロアリール、S−ヘテロシクリル、S−アルキル−OH、S−アルキル−SH、S−アルキル、S−S−シクロアルキル、S−S−アリール、S−S−ヘテロアリール、S−S−アルキル−アリール、S−S−アルキル−ヘテロアリール、S−S−ヘテロシクリル、S−S−アルキル−OH、S−S−アルキル−SH、S−S−アルキル−C(O)−NH−ヘテロシクリル、OH、O−アルキル、O−シクロアルキル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、O−ヘテロシクリル、O−アルキル−OH、CHO、C(O)−アルキル、C(S)−アルキル、C(O)−アリール、C(S)−アリール、C(O)−アルキル−アリール、C(S)−アルキル−アリール、C(O)−ヘテロシクリル、C(O)−ヘテロアリール、C(O)−アルキル−ヘテロアリール、C(S)−ヘテロシクリル、COH、CO−アルキル、CO−シクリル、CO−ヘテロシクリル、CO−アリール、CO−ヘテロアリール、CO−アルキル−アリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)NH−アルキル−ヘテロシクリル、C(O)N(アルキル)、C(O)N(アルキル−アリール)、C(O)N(アルキル−ヘテロアリール)、C(O)N(ヘテロシクリル)、SO−アルキル、SO−アルキル、SONH、SOH、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリルでの置換と解され、その際、複数箇所での置換がなされた基とは、それぞれ、異なる又は同じ原子上の何れかで、複数箇所、例えば2箇所又は3箇所での置換がなされた基、例えばCF、−CHCFのように同じC原子上で3箇所でか、又は−CH(OH)−CH=CH−CHClのように異なる位置で3箇所での置換がなされた基と解されるべきである。この複数箇所での置換は、同じ又は異なる置換基によって生じてよい。
アリール、ヘテロシクリル、ヘテロアリール、アルキル−アリール並びにシクロアルキルに関連して本発明では、1箇所又は複数箇所での置換とは、その環系の1個以上の水素原子の、1箇所又は複数箇所、例えば2箇所、3箇所又は4箇所でのF、Cl、Br、I、CN、NH、NH−アルキル、NH−アリール、NH−ヘテロアリール、NH−アルキル−アリール、NH−アルキル−ヘテロアリール、NH−ヘテロシクリル、NH−アルキル−OH、N(アルキル)、NC(O)アルキル、N(アルキル−アリール)、N(アルキル−ヘテロアリール)、N(ヘテロシクリル)、N(アルキル−OH)、NO、NO、SH、S−アルキル、S−アリール、S−ヘテロアリール、S−アルキル−アリール、S−アルキル−ヘテロアリール、S−ヘテロシクリル、S−アルキル−OH、S−アルキル−SH、OH、O−アルキル、O−アリール、O−ヘテロアリール、O−アルキル−アリール、O−アルキル−ヘテロアリール、O−ヘテロシクリル、O−アルキル−OH、O−C(O)−アルキル、CHO、C(O)−アルキル、C(S)−アルキル、C(O)−アリール、C(S)−アリール、C(O)−アルキル−アリール、C(S)−アルキル−アリール、C(O)−ヘテロシクリル、C(S)−ヘテロシクリル、COH、CO−アルキル、CO−アルキル−アリール、C(O)−NH、C(O)NH−アルキル、C(O)NH−アリール、C(O)NH−ヘテロシクリル、C(O)N(アルキル)、C(O)N(アルキル−アリール)、C(O)N(アルキル−ヘテロアリール)、C(O)N(ヘテロシクリル)、SO−アルキル、SO−アルキル、SO−アリール、SO−ヘテロアリール、SONH、SOH、CF、CHO、CHS、アルキル、シクロアルキル、アリール、ヘテロアリール及び/又はヘテロシクリルでの、1個又は場合により異なる原子上での置換(その際、1個の置換基は、場合によりそれ自体が置換されていてよい)と解される。この場合、この複数箇所での置換は、同じ又は異なる置換基によって生ずる。
本発明にかかる式Iの化合物が、少なくとも1個の不斉中心を有するのであれば、それはラセミ化合物の形、純粋なエナンチオマー及び/又はジアステレオマーの形若しくはそのエナンチオマー及び/又はジアステレオマー混合物の形で存在してよく、特にこの化合物そのものでも、その製剤学的に認容性の塩としても存在してよい。
本発明にかかる化合物は、可能であれば、互変異性体の形で存在してよい。
本発明にかかる一般式Iの化合物は、それらが十分に塩基性の基、例えば第2級又は第3級アミンを有するのであれば、無機酸又は有機酸で塩に変換してよい。本発明にかかる一般式Iで示される化合物の製剤学的に認容性の塩は、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、炭酸、ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、コハク酸、酒石酸、ブドウ酸、リンゴ酸、エンボン酸、マンデル酸、フマル酸、乳酸、クエン酸、グルタミン酸又はアスパラギン酸で形成されていることが好ましい。形成される塩は、とりわけ、塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸塩、メタンスルホン酸塩、スルホ酢酸塩、トシル酸塩、炭酸塩、炭酸水素塩、ギ酸塩、酢酸塩、トリフルオロメタンスルホン酸塩、シュウ酸塩、マロン酸塩、マレイン酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、リンゴ酸塩、エンボン酸塩、マンデル酸塩、フマル酸塩、乳酸塩、クエン酸塩及びグルタミン酸塩である。この場合、本発明にかかる化合物の形成塩の化学量論比は、1の整数倍又は非整数倍であってよい。
本発明にかかる一般式Iの化合物は、それらが十分に酸性の基、例えばカルボキシル基を含有するのであれば、無機塩基及び有機塩基を用いて、その生理学的に許容性の塩に変換してよい。無機塩基としては、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウムが挙げられ、有機塩基としては、エタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、シクロヘキシルアミン、ジベンジルエチレンジアミン及びリシンが挙げられる。この場合、本発明にかかる化合物の形成塩の化学量論比は、1の整数倍又は非整数倍であってよい。
同様に、本発明にかかる化合物の溶媒和物、特に水和物が好ましく、これらは例えば溶剤又は水溶液からの結晶化によって得ることができる。この場合、1個、2個、3個又は任意の多数の溶媒分子又は水分子と、本発明にかかる化合物とが結合し、溶媒和物及び水和物となっていてよい。
一般式Iで示され、以下に選択された化合物:
N−{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}−N−キノリン−6−イル−ベンズアミド(1)
N−{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}−2−フェニル−N−キノリン−6−イルアセトアミド(2)
{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}キノリン−6−イルカルバミン酸フェニルエステル(3)
{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}キノリン−6−イルカルバミン酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルエステル(4)
N−{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}−4−メチル−N−キノリン−6−イル−ベンゼンスルホンアミド(5)が、特に好ましい。
本発明にかかる一般式Iで示されるインドリル−3−グリオキシル酸アミドは、ヒト及び哺乳類を治療するための医薬品中における作用物質、特に抗腫瘍剤として好適である。哺乳類は、家畜、例えばウマ、ウシ、イヌ、ネコ、ウサギ、ヒツジ等であってよい。
本発明の更なる態様によれば、ヒト及び哺乳類の腫瘍に対抗する方法において、少なくとも1種の一般式Iで示されるインドリル−3−グリオキシル酸アミドを、ヒト又は哺乳類に、その腫瘍治療に有効な量で投与することを特徴とする方法を提供する。治療のために投与されるべき療法効果的な、それぞれの本発明にかかるインドリル−3−グリオキシル酸アミドの用量は、とりわけ、腫瘍疾患の種類及び状態、患者の年齢及び性別、投与様式及び治療期間に従う。本発明にかかる医薬品は、液状、半固形状及び固形状の剤形として投与してよい。この投与は、それぞれ好適に、エアロゾル、散剤、粉末剤及び散布剤、錠剤、糖衣錠剤、エマルション、泡沫剤、溶液、懸濁液、ゲル剤、軟膏剤、ペースト剤、丸剤、トローチ剤、カプセル剤又は坐剤の形で実施する。
この剤形は、少なくとも1種の本発明にかかる構成成分に加えて、使用されるガレヌス製剤形に応じて、場合により助剤、例えば、とりわけ溶剤、溶解促進剤、可溶化剤、乳化剤、湿潤剤、消泡剤、ゲル化剤、増粘剤、皮膜形成剤、結合剤、緩衝剤、塩形成剤、乾燥剤、流動調節剤、充填剤、保存剤、酸化防止剤、着色剤、離型剤、滑沢剤、崩壊剤、矯味剤及び矯臭剤を含有する。助剤の選択並びに使用されるべき量も同様に、選択されたガレヌス製剤形に依存するものであり、かつ当業者に知られている調剤法に従う。
本発明にかかる医薬品は、好適な投与形で、皮膚に経皮的に、溶液、懸濁液、エマルション、泡沫剤、軟膏剤、ペースト剤又はプラスターとして;口腔粘膜及び舌粘膜を介して頬、舌又は舌下に、錠剤、トローチ剤、糖衣錠剤、リンクタス剤又はうがい薬として;胃粘膜及び腸粘膜を介して、腸に、錠剤、糖衣錠剤、カプセル剤、溶液、懸濁液又はエマルションとして;直腸粘膜を介して直腸に、坐剤、レクタルカプセル剤又は軟膏剤として;鼻粘膜を介して鼻に、滴剤、軟膏剤又は噴霧剤として;気管支上皮及び肺胞上皮を介して肺に、又は吸入によって、エアロゾル又は吸入剤として;結膜を介して結膜に、点眼剤、眼軟膏剤、眼科錠剤(Augentablette)、ラメラ剤又は洗眼剤として;生殖器粘膜を介して膣内に、膣球、軟膏剤及び洗浄剤として、子宮内に、子宮ペッサリーとして;誘導尿路を介して尿道内に、洗浄剤、軟膏剤又は薬用ブジーとして;動脈中に、動脈内への注射剤として;静脈中に、静脈内への注射剤又は注入剤として、傍静脈への注射剤又は注入剤として;皮膚中に、皮膚内への注射剤、植込錠として;皮膚下に、皮下への注射剤又は植込錠として;筋肉中に、筋肉内への注射剤又は植込錠として;腹腔中に、腹腔内への注射剤又は注入剤として投与してよい。
本発明にかかる一般構造式Iの化合物は、実際の療法の必要条件の観点において、好適な措置によって、その医薬品作用を延長できる。この目的は、化学製剤様式及び/又はガレヌス製剤様式によって達成できる。作用延長の達成の例は、本発明にかかる化合物の植込錠、リポソーム、除放性形、ナノ粒子懸濁液及びいわゆるプロドラッグの使用、難溶性の塩及び錯体の形成又は結晶−懸濁液の使用である。
本発明にかかる化合物は、個々の物質として、又は更なる細胞毒性物質、例えばシスプラチン、カルボプラチン、ドキソルビシン、イホスファミド、シクロホスファミド、5−FU、メトトレキセートと組み合わせて使用してよく、特にシグナル伝達阻害剤、例えばハーセプチン、グリベック又はイレッサと組み合わせて使用してよい。
この場合、以下のインドリル−3−グリオキシル誘導体の群:
N−{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}−N−キノリン−6−イル−ベンズアミド(1)
N−{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}−2−フェニル−N−キノリン−6−イルアセトアミド(2)
{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}キノリン−6−イルカルバミン酸フェニルエステル(3)
{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}キノリン−6−イルカルバミン酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルエステル(4)
N−{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}−4−メチル−N−キノリン−6−イル−ベンゼンスルホンアミド(5)からの少なくとも1種の化合物を含有する医薬品が特に好ましい。
これらの化合物は、遊離の塩基として存在してもよいし、生理学的に許容性の酸の塩として存在してもよい。
本発明は更に、本発明にかかる構造式Iの化合物の製造方法を含む。
本発明にかかる化合物(I)は、以下の反応式1:
Figure 2007503376
によって合成することができる。
反応式1
合成反応式1の基礎をなす第1段階及び第2段階についての一般的手順によって、以下の化合物を合成しており、それらは以下の列挙からそれぞれの化学名称の記載のもとで読み取れる。本発明にかかる化合物の分析的特性決定は、それらの融点若しくはH−NMR−分光法及び/又は質量分析によって実施した。
使用される化学薬品及び溶剤は、慣用の提供元(Acros社、Avocado社、Aldrich社、Fluka社、Lancaster社、Maybridge社、Merck社、Sigma社、TCI社等)の市販品を入手するか又は合成した。
本発明を以下の実施例に基づいて詳細に説明するが、これによって本発明が限定されるものではない。
本実施例に際しては、本発明にかかる化合物1〜5の合成を、以下の一般的作業手順(AAV)によって実施した:
一般的作業手順(AAV):
50mlのジメチルホルムアミド又はTHF中の1.2ミリモルの水素化ナトリウムの混合物(60%の鉱油懸濁液)に、氷冷下で、1.2ミリモルの2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソ−N−キノリン−6−イル−アセトアミドを添加する。それを室温で15分撹拌した後に、1.3ミリモルの相応の酸塩化物を添加し、そして氷冷を解除する。3時間後に、この反応溶液を氷水に注ぎ、そして3回にわたってそれぞれ100mlの酢酸エチルエステルでの抽出を行う。この合した有機相を、硫酸ナトリウム上で乾燥させて、そして濃縮乾涸させる。次いで、このように得られた粗製生成物を、再結晶又はカラムクロマトグラフィーによって精製する。
実施例1:
N−{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}−N−キノリン−6−イル−ベンズアミド(1)
Figure 2007503376
融点:213℃
H−NMR(DMSO−d)δ=8.94〜8.95(m,2H),8.70(s,1H),8.35(d,1H),8.08〜8.09(m,2H),8.03(d,1H),7.85(dd,1H),7.73(d,2H),7.62(d,1H),7.55〜7.58(m,1H),7.41〜7.46(m,3H),7.27〜7,36(m,6H),5.60(s,2H)ppm。
実施例2:
N−{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}−2−フェニル−N−キノリン−6−イルアセトアミド(2)
Figure 2007503376
MS:m/e=558.0(M+H)。
実施例3:
{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}キノリン−6−イルカルバミン酸フェニルエステル(3)
Figure 2007503376
MS:m/e=560.0(M+H)。
実施例4:
{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}キノリン−6−イルカルバミン酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルエステル(4)
Figure 2007503376
MS:m/e=622.0(M+H)。
実施例5:
N−{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}−4−メチル−N−キノリン−6−イル−ベンゼンスルホンアミド(5)
Figure 2007503376
MS:m/e=594(M+H)。
生物学的データ:
実施例6:
− 選択された腫瘍細胞株の阻害:
物質1について、確立された腫瘍細胞株の増殖評価において、その抗増殖活性を試験した(D.A.スクデリオら 癌研究1988年、48号、4827〜4833頁(D.A. Scuderio et al. Cancer Res. 1988, 48, 4827-4833))。使用された評価は、細胞のデヒドロゲナーゼ活性を測定し、そして細胞の生存率の測定を可能にし、そして間接的に細胞数を測定するものである。使用された細胞株は、ヒト子宮頸癌細胞株KB/HeLa(ATCC CCL17)、卵巣腺癌細胞株SKOV−3(ATCC HTB77)、ヒト神経膠芽腫細胞株SF−268(NCI 503138)及び肺癌細胞株NCI−H460(NCI 503473)である。
第1表:ヒト腫瘍細胞株についてのXTT細胞毒性評価における本発明にかかる物質の増殖阻害
Figure 2007503376
実施例7:
− MDR腫瘍細胞株に対する抗増殖作用:
更なる特性決定のために、物質1を多剤耐性細胞株に対して、耐性を有さない野生型細胞株と比較して試験した。
試験された細胞株は、マウスL1210、急性骨髄性白血病細胞株LT12並びにそれらの耐性株L1210/mdr及びLT12/mdrである。更に、マウスP388細胞株(メチル−コラントレン誘導性リンパ球系新生物)並びにドキソルビシン耐性P388を試験系とした。
この結果を、以下の第2表にまとめて示す。
第2表:ヒト腫瘍細胞株についてのXTT増殖評価における物質(1)の阻害
Figure 2007503376

Claims (10)

  1. 一般式I
    Figure 2007503376
    [式中、R1、R3〜R6は:
    − 水素、
    − 非置換又は置換のアルキル、
    − 非置換又は置換のシクロアルキル、
    − 非置換又は置換のアリール、
    − 非置換又は置換のヘテロアリール、
    − 非置換又は置換のアルキルアリール、
    − 非置換又は置換のアルキルヘテロアリール、
    − アミノ、モノ−アルキルアミノ、ジ−アルキルアミノ、
    − ハロゲン、
    − 1個以上のフッ素原子で置換されたアルキル、好ましくはトリフルオロメチル基、
    − シアノ、直鎖状又は分枝鎖状のシアノ−アルキル、
    − アルキルカルボニル、
    − カルボキシル、アルコキシカルボニル、カルボキシ−アルキル又はアルコキシカルボニル−アルキル、
    − アルコキシ、
    − アリール−アルコキシ、好ましくはベンジルオキシ、
    − アルコキシカルボニルアミノ、アルコキシカルボニルアミノ−アルキルを意味し、
    R2は:
    − 非置換又は置換のアルキル、
    − 非置換又は置換のアルキルアリール、
    − 非置換又は置換のアルキルへテロアリールを意味し、
    R7は: − 式−SO2−X1[式中、X1は、N(アルキル)、ヒドロキシル、非置換又は置換のアルキル、非置換又は置換のシクロアルキル、非置換又は置換のアリール、非置換又は置換のヘテロアリール、非置換又は置換のアルキル−シクロアルキル、非置換又は置換のアルキル−ヘテロシクリル、非置換又は置換のアルキルアリール、非置換又は置換のアルキルへテロアリールを意味する]のスルホン;
    −C(O)−X2[式中、X2は、非置換又は置換のアリール、非置換又は置換のヘテロアリール、非置換又は置換のアルキルアリール及び非置換又は置換のアルキルヘテロアリールを意味する]、
    −C(O)O−X3[式中、X3は、非置換又は置換のシクロアルキル、非置換又は置換のヘテロシクリル、非置換又は置換のアリール、非置換又は置換のヘテロアリール、非置換又は置換のアルキル−シクロアルキル、非置換又は置換のアルキル−ヘテロシクリル、及び非置換又は置換のアルキルヘテロアリールを意味する]、
    −C(O)NX4X5[式中、X4及びX5は、互いに無関係に、水素、非置換又は置換のアルキル、非置換又は置換のシクロアルキル、非置換又は置換のヘテロシクリル、非置換又は置換のアリール、非置換又は置換のヘテロアリール、非置換又は置換のアルキル−シクロアルキル、非置換又は置換のアルキル−ヘテロシクリル、非置換又は置換のアルキルアリール、非置換又は置換のアルキルヘテロアリールを意味するか、
    又はX4及びX5は、一緒にシクロアルキル又はシクロヘテロアルキルを意味する]、
    −C(S)NX6X7[式中、X6及びX7は、互いに無関係に、水素、非置換又は置換のアルキル、非置換又は置換のシクロアルキル、非置換又は置換のヘテロシクリル、非置換又は置換のアリール、非置換又は置換のヘテロアリール、非置換又は置換のアルキル−シクロアルキル、非置換又は置換のアルキル−ヘテロシクリル、非置換又は置換のアルキルアリール、非置換又は置換のアルキルヘテロアリールを意味するか、
    又はX6及びX7は、一緒に、シクロアルキル又はシクロヘテロアルキルを意味する]を意味し、
    Xは:O、S又はジェミナルに結合した水素及びヒドロキシを意味し、
    Yは:O又はSを意味し、かつ
    HETは:N、O及びSの群から選択された1個以上のヘテロ原子を含有する飽和、不飽和又は芳香族(C2−C14)−複素環を意味し、前記複素環はアミド窒素に直接又は(C1〜C6)−アルキル架橋を介して結合しており、かつこのアルキル基は置換されているか又は非置換であってよく、かつ前記複素環上に1個又は2個のアリール基又はシクロアルキル基が縮合していてよく、その際、全ての場合のアルキル基は、分枝鎖状又は非分枝鎖状であってよく、かつ飽和又は不飽和であってよく、かつ前記の複素環基、アリール基又はシクロアルキル基は非置換か又は置換されていてよい]で示されるN−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミド、並びにその製剤学的に許容性の塩。
  2. HETが、特に、ピロール、フラン、チオフェン、ピラゾール、チアゾール、インドール、オキサゾール、イミダゾール、イソチアゾール、イソオキサゾール、1,2,3−トリアゾール、1,2,4−トリアゾール、1,2,4−オキサジアゾール、1,3,4−オキサジアゾール、1,2,5−チアジアゾール、1,3,4−チアジアゾール、テトラゾール、ピリジン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、ベンゾフラン、インダゾール、カルバゾール、ベンゾオキサゾール、ベンズイミダゾール、ベンゾチアゾール、ベンゾトリアゾール、キノリン、イソキノリン、シンノリン、キノキサリン、キナゾリン、フタラジン、ピリドピラジン、1,2,3−トリアジン、1,2,4−トリアジン、1,3,5−トリアジン、プリン、プテリジン、アクリジン及びフェナントリジンであってよいことを特徴とする、請求項1に記載の一般式IのN−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミド。
  3. 請求項1又は2に記載の一般式IのN−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミドであって、その塩基性化合物が無機酸又は有機酸で中和されているか、若しくはその酸性化合物が無機塩基又は有機塩基で中和されていることを特徴とする、N−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミド。
  4. 少なくとも1個の不斉炭素原子を、ラセミ化合物の形、純粋なエナンチオマー及び/又はジアステレオマーの形若しくはそのエナンチオマー及び/又はジアステレオマーの混合物の形、互変異性体の形で有する、請求項1から3までの何れか1項に記載の一般式IのN−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミド、その溶媒和物及び水和物。
  5. 特に化合物:
    N−{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}−N−キノリン−6−イル−ベンズアミド(1)
    N−{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}−2−フェニル−N−キノリン−6−イルアセトアミド(2)
    {2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}キノリン−6−イルカルバミン酸フェニルエステル(3)
    {2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}キノリン−6−イルカルバミン酸(1R,2S,5R)−2−イソプロピル−5−メチルシクロヘキシルエステル(4)
    N−{2−[1−(4−クロロベンジル)−1H−インドール−3−イル]−2−オキソアセチル}−4−メチル−N−キノリン−6−イル−ベンゼンスルホンアミド(5)の1種である、請求項1から4までの何れか1項に記載の一般式IのN−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミド。
  6. 医薬品中の作用物質として使用するための、請求項1から5までの何れか1項に記載の一般式IのN−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミド。
  7. ヒト及び哺乳類の腫瘍治療用の医薬品を製造するための、請求項1から5までの何れか1項に記載の一般式IのN−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミドの使用。
  8. 請求項1から5までの何れか1項に記載の一般式IのN−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミドの製造方法において、以下の反応式:
    Figure 2007503376
    による反応を特徴とする方法。
  9. 有効成分として、少なくとも1種の請求項1から5までの何れか1項に記載の一般式IのN−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミド、場合により一緒に慣用の製剤学的に許容性の助剤、添加剤及び担体材料を含有することを特徴とする医薬品。
  10. ヒト及び哺乳類の良性及び悪性腫瘍を治療する方法において、少なくとも1種の請求項1から5までの何れか1項に記載の一般式IのN−置換インドリル−3−グリオキシル酸アミドを、ヒト又は哺乳類に、その腫瘍治療に有効な用量で投与することを特徴とする方法。
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