JP2007336348A - 視聴制限装置 - Google Patents

Abstract

【課題】番組のストーリー性を損なうことなく、視聴制限を行うことを可能とする装置を提供する。
【解決手段】光ディスクに記録された情報を読み出して再生する情報再生装置において、前記情報再生装置における情報の再生を制限するレベルを設定する再生制限レベル設定手段と、前記レベル情報記録手段に記憶された再生制限レベル情報と記録媒体から読み出された前記レベル情報とを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果に基づいて記録媒体に記録された情報の再生を制御する制御手段を設けた。
【効果】視聴を完全に制限せず、パレンタルレベルの設定に従ってカラー成分を制御する事により、視聴者がストーリー性を把握することを妨げることなく、再生される映像による視聴者への悪影響を低減することが可能となる。
【選択図】図１

Description

本発明は、光ディスク等の記録媒体に記録された映像信号およびテレビ放送による映像信号の視聴制限装置に関するものである。

従来から映像信号や音声信号を符号化／圧縮化したデジタルデータ（ビットストリーム）を光ディスクのような記録媒体に記録し、その記録媒体からそれらデータを読み出して再生することがなされている。そのような光ディスクの一つとしてＤＶＤ（Ｄｉｇｉｔａｌ Ｖｅｒｓａｔｉｌｅ Ｄｉｓｋ）がある。

映像を再生出力する場合、あるいはこれに限らずテレビ放送における映像を視聴する場合、その内容によっては子供には見せたくないものがあり、見せたくない映像あるいは番組（あるいはチャンネル）に対して所定の設定をしておくことで、その映像出力を禁止するパレンタルロック（あるいはパレンタルコントロール）機能が実用化されている。

ＤＶＤシステムにおいては、ディスクに記録された映像を含むプログラム（全体あるいはプログラム内の特定部分）に対して再生の制限に関するレベル情報（レベルは１〜８；以下パレンタルレベルと称する）を設定及びプログラムと共に記録が可能で、またＤＶＤ再生装置にどのパレンタルレベルのプログラムまで再生を許容するかという再生装置自身のパレンタルレベルの設定が可能となっており、これらパレンタルレベルに基づいてパレンタルロック機能が実現されている。即ち、ディスクからのプログラム（映像等）の再生時、ＤＶＤ再生装置では、プログラムに付与されたパレンタルレベルとＤＶＤ再生装置に設定されたパレンタルレベルとを比較し、プログラムに付与されたパレンタルレベルが再生装置に設定されたパレンタルレベルより小さい時はそのプログラムの再生を行う。再生装置のパレンタルレベルが８に設定されると全てのプログラムの再生が可能となる。一方、プログラムに付与されたパレンタルレベルが再生装置に設定されたパレンタルレベルとより大きいか等しい時は、そのプログラム（全体あるいはプログラム内の特定部分）の再生を禁止し、再生動作を中断したり、プログラム内の特定部分を飛ばして再生したり、あるいはその特定部分に対してプログラム内に用意されている代替のもの（映像等）の再生を行う。

ＤＶＤ再生装置では、パレンタルロック機能を働かせることによりプログラムに付与されたパレンタルレベルに応じた再生の選択的制限が可能となるが、この再生の選択的制限は再生装置におけるパレンタルロック機能のＯＮ／ＯＦＦ及び再生装置に設定されるパレンタルレベルに大きく左右される。このため、再生装置におけるパレンタルロック機能のＯＮ／ＯＦＦやパレンタルレベルの設定変更の際には、予め登録しておいたパスワードの入力を必要とするように構成することで、パスワードを知っている特定のユーザ（例えば親）にのみこれらパレンタルロック機能のＯＮ／ＯＦＦやパレンタルレベルの設定変更が可能となっている。

次の特許文献１には、テレビモニターなどの表示装置に視聴者の眼の虹彩パターンを撮影する虹彩認識カメラを取り付け、虹彩パターンに基づいて視聴者を特定し、視聴者が幼児や未成年の場合、教育上悪影響を与える画面が表示されると、チャンネルを切り替えたり、警告を発したり、電源を切ったりする認識機能付き表示装置の開示がある。

また特許文献２には、デジタル放送を受信した場合において、選曲された番組から年齢による視聴制限を示した情報を検出し、番組が年齢による視聴制限を有している場合に、受信した番組の輝度及び音声を抑制し画像出力部及び音声出力部に出力する開示がある。
特開2001-16514 特開2005-86513

従来技術においては、パレンタルロックにより設定されたパレンタルレベル以上のレベルの映像情報は完全に視聴制限されるので、視聴中のタイトルのストーリーを把握することが出来ないという課題があった。
本発明は、先の課題を鑑み、番組のストーリー性を損なうことなく、視聴制限を行うことを可能とする装置を提供する事を目的とする。

視聴制限装置であって、映像情報および前記映像情報に対応したパレンタルレベルを読み出し、前記映像情報の視聴を制限するための視聴制限レベルを記憶するための記憶手段と、前記視聴制限レベルと前記パレンタルレベルとを比較する比較手段を有する情報再生装置において、前記比較手段による比較結果に基づいて前記映像情報のカラー成分を制御するカラー制御手段と、前記映像情報を処理する映像信号処理部を設ける。

前記視聴制限装置であって、前記カラー制御手段は前記比較手段による比較結果および前記視聴制限レベルに対応したカラー成分振幅減衰率に従って前記映像情報のカラー成分振幅を制御する。

前記視聴制限装置であって、前記映像情報および前記映像情報に対応したパレンタルレベルがディスク記録媒体から読み出される。

前記視聴制限装置であって、前記映像情報および前記映像情報に対応したパレンタルレベルが放送信号から受信される。

前記視聴制限装置であって、前記視聴制限レベルの変更を許可する認証パスワードを記憶する第二の記憶手段を有する。

前記視聴制限装置であって、前記視聴制限レベルおよび前記認証パスワードを入力する為の入力手段を有する。

前記視聴制限装置であって、前記入力手段により入力されたパスワードと前記認証パスワードが一致したときにのみ前記視聴制限レベルの書き換えを行うことを可能とする書換手段を有する請求項７に記載の視聴制限装置。

本発明における技術は、ＤＶＤディスクなどの記録メディアを再生する情報再生装置に関連し、光ディスクに記録された映像情報および前記映像情報に付加されたパレンタルレベルを読み出し、前記映像情報の視聴を制限するための視聴制限レベルを記憶する第一の記憶手段と、前記視聴制限レベルの変更を許可する認証パスワードを記憶する第二の記憶手段と、前記視聴制限レベルおよび前記認証パスワードを入力する為の入力手段と、前記入力手段により入力されたパスワードと前記認証パスワードが一致したときにのみ前記視聴制限レベルの書き換えを行うことを可能とする書換手段と、前記視聴制限レベルと前記パレンタルレベルとを比較する比較手段を有する情報再生装置において、前記比較手段による比較結果に基づいて前記光ディスクに記録された映像情報のカラー成分を制御するカラー制御手段とを設け、再生制限レベルが高くなるにつれてカラー成分を小さくして再生することで、ストーリー性を損なうことなく視聴者に対する映像情報からの悪影響を小さくする作用を構成する。

本発明では、視聴を完全に制限せず、パレンタルレベルの設定に従ってカラー成分を制御する事により、視聴者がストーリー性を把握することを妨げることなく、再生される映像による視聴者への悪影響を低減することが可能となる。

請求項２による発明によれば、映像情報および前記映像情報に対応したパレンタルレベルを読み出し、前記映像情報の視聴を制限するための視聴制限レベルを記憶するための記憶手段と、前記視聴制限レベルと前記パレンタルレベルとを比較する比較手段と、前記映像情報を処理する映像信号処理部を有する情報再生装置において、前記比較手段による比較結果に基づいて前記映像情報のカラー成分を制御するカラー制御手段とを設けたことにより、視聴者がストーリー性を把握することを妨げることなく、再生される映像による視聴者への悪影響を低減することが可能となる。

請求項３による発明によれば、前記カラー制御手段は前記比較手段による比較結果および前記視聴制限レベルに対応したカラー成分振幅減衰率に従って前記映像情報のカラー成分振幅を制御するので、視聴者が現在の番組もしくは映像のパレンタルレベルを知ることが可能となる。

請求項４による発明によれば、ディスク記録媒体から読み出される映像情報の視聴制限も可能となる。

請求項５による発明によれば、放送信号から受信される映像情報の視聴制限装置も可能となる。

請求項６乃至８による発明によれば、前記視聴制限レベルの変更を許可する認証パスワードを記憶する第二の記憶手段を有し、前記視聴制限レベルおよび前記認証パスワードを入力する為の入力手段を有し、前記入力手段により入力されたパスワードと前記認証パスワードが一致したときにのみ前記視聴制限レベルの書き換えを行うことを可能とする書換手段を有することにより、親などの管理者以外には自由に視聴制限レベルを変更出来ないようにすることが可能となる。

視聴を完全に制限せず、パレンタルレベルの設定に従ってカラー成分を制御する事により、視聴者がストーリー性を把握することを妨げることなく、再生される映像による視聴者への悪影響を低減することが可能となる。

本発明の実施例１を図面を参照して詳細に説明する。図1は本発明の実施例の構成要件をブロック図で示している。DVDディスク６には映画が記録されており、その中には映像情報と、その映像情報の性的および暴力的なレベルを示すパレンタルレベルが含まれている。光ピックアップ７によりDVDディスク６の情報が読み出され、その情報がデコード部２によって映像信号と音声信号がデコードされる。次にデコードされた映像信号と音声信号が信号処理部３に送られる。
次にユーザーによってリモコン１５を介して視聴制限レベルが入力され、入力された視聴制限レベルは第一のメモリー１９に記憶される。そしてこの視聴制限レベルは親などの管理者以外のものに対して書き換えを制限するためにパスワードによる保護がなされる。

親などの管理者によってリモコン１５をかいして認証パスワードが入力され、入力された認証パスワードは第二のメモリーに記憶される。次に視聴制限レベルを書き換える為には、予め入力された認証パスワードを入力することが必要となる。

デコード部２により映像および音声信号と同じくデコードされたパレンタルレベルがシステム制御部５によって受信され、受信されたパレンタルレベルは、比較手段１８によって、第一のメモリー１９に記憶されている予め設定された視聴制限レベルと比較される。パレンタルレベルが視聴制限レベルより大きければ、カラー制御手段１６から映像信号処理部１０に制御信号が送られ、映像信号処理部がその信号に応じてカラー成分振幅を制御してカラー成分が減少された映像信号が出力部４のアナログ映像出力部によって受信される。

図６の表に従って説明すれば、視聴制限レベルが４に設定されていれば、パレンタルレベルが４以上の場合は、通常１Ｖp-pのカラー成分振幅が４０％で減衰されて４００ｍＶp-pに制御される。つまり表に示すとおりパレンタルレベルが１乃至４の場合はカラー成分振幅減衰率は４０％でカラー成分振幅は４００mＶp-pに減少される。

一方パレンタルレベルが視聴制限レベルよりも小さければ、つまり表に示すとおりパレンタルレベルが５乃至８の場合にはカラー成分振幅は通常の１Ｖp-pのままアナログ映像出力部１２に送られる。

次に図２のフローチャートを参照して本実施例１を説明する。ＤＶＤディスクから読み出された情報からパレンタルレベルを検出（Ｓ１２）し、ユーザーにより設定された再生制限レベルがＳ１２で検出されたパレンタルレベルより大きいかどうか比較（Ｓ１３）し、比較結果がＹＥＳであれば映像信号のカラー成分振幅を減少（Ｓ１４）し、映像を出力（Ｓ１５）する。

Ｓ１３での比較結果がＮＯであれば、Ｓ１４の制御はスキップされて映像信号のカラー成分振幅はそのまま出力される。

次に図３のフローチャートを参照して視聴制限レベル書換のパスワード保護を説明する。ユーザーによりパスワードが入力（Ｓ２２）され、予め入力された認証パスワードと同じかどうかを比較（Ｓ２３）し、一致すれば視聴制限レベル書換が許可（Ｓ２４）され、新たな再生制限レベルが入力（Ｓ２５）され、再生制限レベルが書き換え（Ｓ２６）される。

図４は視聴制限レベルと、それに対する番組の内容を示す表である。この表より視聴制限レベルの数字が小さくなるほど番組の性的および暴力的な内容が強くなり、視聴が強く制限されることを意味する。

図５は各視聴制限レベルに対するカラー成分振幅減衰率２６を示す表である。視聴制限レベルの数字が小さくなるにつれてカラー成分振幅減衰率２６も小さくなる。つまりパレンタルレベル視聴制限レベルが高くなればなるほど、再生される情報は色が抜けて白黒に近付き、視聴制限レベル1を超えると全く色は抜けて完全な白黒画像になる。

次に図８を参照して、映像信号のカラー成分振幅を説明する。図６はカラーバー表示画面２２に対応する、カラー成分振幅が通常１Ｖp-pである場合の１水平期間を表している。カラーバースト信号２５はカラー成分２４を色復調するために必要となる基本信号成分が含まれている。カラーバーは、カラーバー表示２２の通り、左から白、黄、シアン、緑、マゼンタ、赤、青と並んでおり、その順に輝度は小さくなってくる。階段状の実線が輝度レベル２３であり、明るさの度合いを表す。輝度レベル２３は直流成分であるので高ければ高いほど明るくなる。この輝度レベル２３にカラー成分２４が重畳されており、このカラー成分振幅２４は通常１Ｖp-pに設定されて設計される。

次に図９を参照して、本願により制御されたカラー成分振幅を説明する。視聴制限レベルが4に設定されてなおかつ映像信号のパレンタルレベルが4を以上になればカラー成分振幅２１は４００ｍ Vp-pに減少制御される。

次に本発明の実施例２を図面を参照して説明する。図７の表に従って説明すれば、視聴制限レベルが４に設定されていれば、パレンタルレベルが４であれば、通常１Ｖp-pのカラー成分振幅減衰率２６が４０％の４００ｍＶp-pに減少される。パレンタルレベルが３になれば３０％、２になれば２０％、１になれば０％となるように、パレンタルレベルが設定された視聴制限レベル以上になればそれに従ってカラー成分振幅の減少度を強めるように制御する。その他は全体の信号の流れおよびフローチャートは前述の実施例１と同じとなる。

本願は米国の電波企画ＦＣＣで定められているV-CHIP等のテレビ放送信号に採用されているレイティングシステムにも適用可能であり、実施例で示したDVD再生装置におけるパレンタルロックに限られるものではない。

また第一のメモリーおよび第二のメモリーは、実質的に二つの独立したメモリーである必要性はなく、一つのメモリー内に第一と第二の領域を設けて、それぞれの領域に視聴制限レベルもしくはパスワードを記憶しても良い。

本発明の実施例のブロック図を表す。 本発明に係るカラー制御手段のフローチャートを表す。 本発明に係る再生制限レベル書き換えパスワード保護のフローチャートを表す。 本発明に係る視聴制限レベルとカラー成分振幅制御の対比表を表す。 本発明に係る視聴制限レベルと内容の対比表を表す。 本発明の第一の実施例に係る視聴制限レベルとパレンタルレベルとカラー成分振幅の対比表を表す。 本発明の第二の実施例に係る視聴制限レベルとパレンタルレベルとカラー成分振幅の対比表を表す。 カラーバー信号における通常のカラー成分振幅の１水平期間を表す。 カラーバー信号におけるカラー成分振幅制御された１水平期間を表す。

符号の説明

６ ＤＶＤディスク
１０ 映像信号処理部
１５ 入力手段（リモコン）
１６ カラー制御手段
１７ 書換手段
１８ 比較手段
１９ 第一の記憶手段（第一のメモリー）
２０ 第二の記憶手段（第二のメモリー）
２６ カラー成分振幅減衰率

Claims (8)

1. 光ディスクに記録された映像情報および前記映像情報に対応したパレンタルレベルを読み出し前記映像情報の視聴を制限するための視聴制限レベルを記憶する第一の記憶手段と、前記視聴制限レベルの変更を許可する認証パスワードを記憶する第二の記憶手段と、前記視聴制限レベルおよび前記認証パスワードを入力するための入力手段と、前記入力手段により入力されたパスワードと前記認証パスワードが一致したときにのみ前記視聴制限レベルの書き換えを行うことを可能とする書換手段と、前記視聴制限レベルと前記パレンタルレベルを比較する比較手段と、前記映像情報を処理する映像信号処理部を有する視聴制限装置において、前記比較手段による比較結果および前記視聴制限レベルに対応したカラー成分振幅減衰率に従って前記光ディスクに記録された映像情報のカラー成分振幅を制御するカラー制御手段を設けたことを特徴とする視聴制限装置。
2. 映像情報および前記映像情報に対応したパレンタルレベルを読み出し、前記映像情報の視聴を制限するための視聴制限レベルを記憶するための記憶手段と、前記視聴制限レベルと前記パレンタルレベルとを比較する比較手段と、前記映像情報を処理する映像信号処理部を有する情報再生装置において、前記比較手段による比較結果に基づいて前記映像情報のカラー成分を制御するカラー制御手段とを設けたことを特徴とする視聴制限装置。
3. 前記カラー制御手段は前記比較手段による比較結果および前記視聴制限レベルに対応したカラー成分振幅減衰率に従って前記映像情報のカラー成分振幅を制御する請求項２に記載の視聴制限装置。
4. 前記映像情報および前記映像情報に対応したパレンタルレベルがディスク記録媒体から読み出される請求項２に記載の視聴制限装置。
5. 前記映像情報および前記映像情報に対応したパレンタルレベルが放送信号から受信される請求項２に記載の視聴制限装置。
6. 前記視聴制限レベルの変更を許可する認証パスワードを記憶する第二の記憶手段を有する請求項２に記載の視聴制限装置。
7. 前記視聴制限レベルおよび前記認証パスワードを入力する為の入力手段を有する請求項６に記載の視聴制限装置。
8. 前記入力手段により入力されたパスワードと前記認証パスワードが一致したときにのみ前記視聴制限レベルの書き換えを行うことを可能とする書換手段を有する請求項７に記載の視聴制限装置。