JP2007336294A - バッファ回路及びその制御方法、チューナ回路、受信機 - Google Patents

バッファ回路及びその制御方法、チューナ回路、受信機 Download PDF

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Abstract

【課題】
受信機を構成する各素子を制御する信号の周波数が複数設定される場合であっても、それぞれの周波数において安定で適切な動作ができるようにするバッファ回路、および、バッファ回路を切り替える制御方法、そしてこのようなバッファ回路を内蔵したチューナ回路とそれを用いた受信機を提供すること。
【解決手段】
制御部120、および、前記制御部120からの制御信号に基づいて基準信号132を異なる分周比に分周する分周器509とともに用いられ、前記分周器509の出力信号における負荷容量の駆動能力を、前記制御信号に基づいて前記分周比に応じて切り替えるバッファ回路104。
【選択図】 図1

Description

本発明は、デジタル放送を受信するチューナ回路と受信機に関し、特に携帯機器向け受信機に用いるバッファ回路並びにバッファ回路の駆動能力を切り替える制御方法に関するものである。
地上波放送として、これまでアナログ方式のテレビ放送が親しまれてきたが、最近、デジタル変調方式の一つであるOrthogonal Frequency Division Multiplexing方式(以後、OFDM方式と略称する)でデジタル変調された信号を用いる地上波デジタルテレビ放送が開始されている。また、日本における地上波デジタルテレビ放送は、1チャンネルの伝送帯域を13個の帯域(OFDMセグメント)に分割して行われるが、13セグメントに分割された1チャンネルの伝送帯域は、セグメントごとに伝送パラメータや伝送する情報を設定することが出来る。このことを利用して、携帯機器向けとして、1セグメントの帯域を使用するテレビ放送も開始されている。
ところで、従来のデジタル放送受信機は、基準信号発生回路で生成された基準信号を分周または逓倍して、PLLシンセサイザや復調器の動作の基準となる基準クロック信号としていた(例えば、特許文献1参照)。図5は、前記特許文献1に記載された従来のデジタル放送受信機の概略回路構成を示す電気的構成のブロック線図である。
図5に示すように、アンテナ501から入力されたデジタルテレビ放送信号と、PLLシンセサイザ503内の局部発振器504からの信号とが受信部502で混合されて中間周波数信号505が生成され、この中間周波数信号505が復調器506で復調される。PLLシンセサイザ503内のプログラマブル分周器507は、局部発振器504の信号を受信するチャンネルに応じて設定された分周比1/Nで分周する。位相比較器508は、プログラマブル分周器507の分周出力と、第1の分周器509にて分周された基準信号発振器510の基準信号との位相を比較する。その比較出力信号がLPF511を通じて供給されて、局部発振器504の発振周波数が分周比1/Nに応じた周波数となるように制御される。また、復調器506は、動作の基準となる基準クロック信号を必要とするため、基準信号発振器510からの基準信号を第2の分周器512にて分周して、もしくはさらに逓倍器513で逓倍して用いている。
特開平11−341376号公報
しかしながら、前記従来の構成では、復調器の基準クロック周波数が高い場合や、PLLシンセサイザの比較周波数が高い場合には、トランジスタや配線の寄生容量によって基準クロック信号が減衰して安定して動作しない場合があり、これを回避するために分周器の電流を増加させて動作の安定化を図る必要がある。一方で、復調器の基準クロック周波数が低い場合や、PLLシンセサイザの比較周波数が低い場合には、上記のように分周器の電流を増加させると不必要な電流を消費することとなり、消費電力が増加してしまうという課題を有していた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、受信機を構成する各素子を制御する信号の周波数が複数設定される場合であっても、それぞれの周波数において安定で適切な動作ができるようにするバッファ回路、および、バッファ回路を切り替える制御方法、そしてこのようなバッファ回路を内蔵したチューナ回路とそれを用いた受信機を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明のバッファ回路は、制御部、および、前記制御部からの制御信号に基づいて基準信号を異なる分周比に分周する分周器とともに用いられ、前記分周器の出力信号における負荷容量の駆動能力を、前記制御信号に基づいて前記分周比に応じて切り替える。このようにすることで、分周器の出力信号の負荷容量を、分周比設定に応じて適切な駆動能力に制御することができるようになる。
また、本発明のバッファ回路の制御方法は、基準信号を異なる分周比に分周する分周器の出力信号における負荷容量の駆動能力を変化させる方法であって、バッファ回路に流れる電流量を調整することで、前記分周比が小さい場合には前記負荷容量の駆動能力を高くし、前記分周比が大きい場合には前記負荷容量の駆動能力を低くすることを特徴とする。このようにすることで、各素子を分周器の分周比にかかわらず安定して動作させることができる制御信号を、比較的低消費電力で得ることかできる。
さらに、本発明のチューナ回路は、アンテナから入力された無線信号を受信して中間周波数信号を生成する受信部と、前記無線信号を選局するための制御を行うPLLシンセサイザと、請求項1記載のバッファ回路を備え、前記バッファ回路が前記PLLシンセサイザのリファレンス信号を送出するものである。
また、本発明の受信器は、前記受信部から出力される前記中間周波数信号を復調する復調器と、前記基準信号を生成する基準信号発振器と、請求項4または5に記載のチューナ回路とを備え、請求項1記載のバッファ回路の出力信号を前記復調器の基準クロック信号として使用するものである。
本発明は上記の構成とすることで、分周比が小さい場合には、分周器の出力信号における負荷容量の駆動能力を高くすることで安定動作を可能とし、また、分周比が大きな場合には、分周器の出力信号における負荷容量の駆動能力を低くすることで低消費電力での動作を行うことが可能となるという、優れたバッファ回路とその制御方法、さらにはそのバッファ回路を用いたチューナ回路および受信機を実現するものである。
上記した本発明のバッファ回路においては、複数の電流源と複数のスイッチ素子とを有し、前記制御信号に基づいて前記スイッチ素子のオンオフを切り替えることで前記電流源を選択し、選択した前記電流源の合成電流値によってバッファ回路を流れる電流量の制御を行うものであることが好ましい。
また、前記スイッチ素子であるNMOSトランジスタと前記電流源との直列接続体を複数備え、前記制御信号を前記NMOSトランジスタのゲートに印加することでオンオフを切り替えて、前記NMOSトランジスタと直列に接続された前記電流源を選択するようにすることがより好ましい。
さらに、上記した本発明のチューナ回路では、前記受信部にフィルタ部を備え、前記フィルタ部は請求項1記載のバッファ回路の出力信号をフィルタ部基準信号としてカットオフ周波数調整を行うものであることがより好ましい。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係る受信機の電気的構成を示すブロック線図である。なお、図1において、従来技術を示した図5と同じ構成要素については同じ符号を用いることとする。
本実施の形態に係る受信機は、基準周波数信号を生成する基準信号発振器510とチューナ回路101、および、チューナ回路101からの出力信号である中間周波数信号505を復調する復調器506を有する。復調器506で復調することによって得られたデータは、エラー訂正が行われた後にトランスポートストリームデータ125として復調器506の出力端子から送出される。
図1に示すように、チューナ回路101は、アンテナ501、受信部502、PLLシンセサイザ503と、基準信号発振器510が生成する基準信号132を分周する第1の分周器509、第2の分周器512および第3の分周器119を備える。また、それぞれの各分周器からの出力信号における負荷容量の駆動能力を調整するための第1のバッファ回路104、第2のバッファ回路105、第3のバッファ回路106、さらに、分周器とバッファ回路を制御する制御信号を生成する第1の制御部120、第2の制御部121、第3の制御部122から構成されている。ここで、第1の分周器509から出力された信号は第1のバッファ回路104を経て、PLLシンセサイザ503のリファレンス信号123となり、また、第2の分周器512の出力信号は第2のバッファ回路105を経て復調器506の基準クロック信号となる。すなわち、それぞれが、先に図5に示した従来技術における第1の分周器509と第2の分周器512に相当する。また、第3の分周器119の出力信号は、第3のバッファ回路106を経て、受信部502内のフィルタ部103の基準信号124として用いられる。
チューナ回路101において、アンテナ501からのデジタルテレビ放送信号が受信部502に入力され、入力されたデジタルテレビ放送信号は、受信するチャンネルに基づいて制御されたPLLシンセサイザ503からの信号と周波数変換部102で混合された後に周波数変換される。
PLLシンセサイザ503は、前述のように、第1の分周器509で分周され、第1のバッファ回路104から出力された信号をリファレンス信号123として用いる。PLLシンセサイザ503は、図5に示した従来技術のものと同じ構成要素であるため、ここでは詳細な説明を省略する。第1の分周器509は、第1の制御部120からの制御信号により分周比を可変し、PLLシンセサイザ503の比較周波数や基準信号発振器510の周波数が異なる条件となる場合に、所望の分周比となるよう設定する。
周波数変換部102で周波数変換された受信信号は、フィルタ部103で所望の信号のみが濾波される。フィルタ部103は、第3の分周器119で分周され、第3のバッファ回路106から出力された信号をフィルタ部基準信号124として用い、フィルタ部基準信号124に基づいて、所望とする帯域幅になるようにカットオフ周波数調整を行う。第3の分周器119は、第3の制御部122からの制御信号によって分周比を可変し、基準信号発振器510の周波数やフィルタ部基準信号124の周波数が異なる条件となる場合に、所望の分周比となるよう設定する。
フィルタ部103で所望の信号のみ濾波された後、受信信号は中間周波数信号505として復調器506に入力され復調される。復調器506は、第2の分周器512で分周され、第2のバッファ回路105から出力された信号を基準クロック信号として用いる。第2の分周器512は、第2の制御部121からの制御信号によって分周比を可変し、基準信号発振器510の周波数や復調器の基準クロック信号の周波数が異なる条件となる場合に、所望の分周比となるよう設定する。
第1のバッファ回路104には、第1の分周器509で分周された基準信号132が、第1の分周器509の出力信号として入力され、同時に第1の制御部120からの制御信号が入力される。そして、この制御信号に基づいて第1のバッファ回路104内の第1のスイッチ素子107および第2のスイッチ素子108のオンオフが切り替えられる。そして、第1のスイッチ素子107と直列接続体を形成する第1の電流源113,第2のスイッチ素子108と直列接続体を構成する第2の電流源114とを切り替えて用いることで、第1の分周器509からの出力信号における負荷容量の駆動能力を制御する。同様に、第2のバッファ回路105には、第2の分周器512の出力信号が入力されると同時に、第2の制御部121からの制御信号が入力され、第3のスイッチ素子109および第4のスイッチ素子110のオンオフによって、第3の電流源115および第4の電流源116とを切り替えて用いることで、第2の分周器512からの出力信号における負荷容量の駆動能力を制御する。また、第3のバッファ回路106には、第3の分周器119の出力信号が入力されると同時に、第3の制御部122からの制御信号が入力され、第5のスイッチ素子111および第6のスイッチ素子112のオンオフによって、第5の電流源117および第6の電流源118とを切り替えて用いることで、第3の分周器119からの出力信号における負荷容量の駆動能力を制御する。
また、第1の制御部120は、第1の制御入力端子126と第2の制御入力端子127からの入力電圧に応じた制御信号を電圧として出力する。第1の制御部120より出力された制御信号は、第1および第2のスイッチング素子107、108に入力され、オン、オフ動作を行うことにより、第1のバッファ回路104の電流制御を行う。第2の制御部121、第3の制御部122も、それぞれ、第3の制御入力端子128と第4の制御入力端子129,および、第5の制御入力端子130と第6の制御入力端子131からの電圧に基づいて、第1の制御部120と同様の動作を行う。なお、上記では、第1から第6の制御入力端子に、それぞれ入力信号電圧が印加される場合について説明したが、これに限らず、例えば第1から第6の制御入力端子を電圧源で固定して用いてもよいし、マイコンから制御電圧を得ることにより分周器の分周比やバッファ回路の電流を可変出来るようにしてもよい。
次に、図2および図3を用いて、第1の制御部120、第1の分周器509および第1のバッファ回路104について、分周器での分周比を可変し、また、それに応じて分周器からの出力信号における負荷容量の駆動能力を変化させる方法について、具体的な動作例を説明する。なお、第2の制御部121と第2の分周器512および第2のバッファ回路105の具体的な回路構成と動作、また、第3の制御部122と第3の分周器119および第3のバッファ回路106の具体的な回路構成と動作については、それぞれこれから説明する第1の制御部120、第1の分周器509、第1のバッファ回路104の回路構成および動作原理と基本的に同じであるため、その説明を省略する。
図2は、第1の制御部120,第1の分周器509および第1のバッファ回路104の回路構成を示すブロック線図である。
まず、第1の制御部120について説明する。図2に示すように、第1の制御部120は、第1の否定(インバータ)回路201、第2の否定回路202、第3の否定回路203、第4の否定回路204、第5の否定回路205、第1の否定論理積(NAND)回路206、第2の否定論理積回路207、第3の否定論理積回路208で構成されている。
第1のバッファ回路104を構成する第1のスイッチング素子である第1のNMOSトランジスタ107のゲート電圧209は、第1の制御入力端子126の入力電圧の反転を出力する第1の否定回路201の出力電圧と、第2の制御入力端子127の入力電圧とを入力とした第3の否定論理積回路208の出力電圧として得られる。これを図3に示した論理表で言い換えると、第1のNMOSトランジスタ107のゲート電圧209は、第1の制御入力端子126の電圧がLOWかつ第2の制御入力端子127の電圧がHIの場合のみLOW電圧となり、第1のNMOSトランジスタ107をオフする。また、第1および第2の制御入力端子126,127の電圧が前記以外の場合には、第1のNMOSトランジスタ107のゲート電圧209はHI電圧となり、つまり第1のNMOSトランジスタ107をオンさせる。
第2のスイッチング素子である第2のNMOSトランジスタ108のゲート電圧210は、第1の制御入力端子126の電圧と、第2の制御入力端子127の反転を出力する第2の否定回路202の出力電圧とを入力とした第2の否定論理積回路207の出力電圧として得られる。上記と同じく図3を用いて言い換えると、第2のNMOSトランジスタ108のゲート電圧210は、第1の制御入力端子126の電圧がHIかつ第2の制御入力端子127の電圧がLOWの場合のみLOW電圧となり、第2のNMOSトランジスタ108をオフする。一方、第1および第2の制御入力端子126、127の電圧が前記以外の場合には、第2のNMOSトランジスタ108のゲート電圧210はHI電圧となり、第2のNMOSトランジスタ108をオンさせる。
そして、第1のNMOSトランジスタ107がオンの場合には第1のバッファ回路104にはこれと直列接続体を構成する第1の電流源113によって電流I1が流れ、第2のNMOSトランジスタ108がオンの場合にはこれと直列接続体を構成する第2の電流源114によって電流I2が流れる。なお、それぞれの電流源の大きさから、電流I2≦電流I1となるように設定されている。
また、第1の分周器509内の第1の論理積(AND)回路211に入力される第1の分周比設定電圧212は、第1の制御入力端子126の電圧の反転を出力する第1の否定回路201の出力電圧と、第2の制御入力端子127の電圧の反転を出力する第2の否定回路202の出力電圧とを入力とした、第1の否定論理積回路206の出力電圧を反転して出力する第3の否定回路203の出力電圧として得られる。図3を用いて言い換えると、第1の分周比設定電圧212は、第1の制御入力端子126の電圧がLOWかつ第2の制御入力端子127の電圧がLOWの場合のみHI電圧となり、第1及び第2の制御入力端子126、127の電圧が前記以外の場合には、LOW電圧となる。
第1の分周器509内の第2の論理積(AND)回路213に入力される第2の分周比設定電圧214は、第2のNMOSトランジスタ108のゲート電圧210の反転を出力する第4の否定回路204の出力として得られる。図3を用いて言い換えると、第2の分周比設定電圧214は、第1の制御入力端子126の電圧がHIかつ第2の制御入力端子127の電圧がLOWの場合のみHI電圧を出力し、第1及び第2の制御入力端子126、127の電圧が前記以外の場合には、LOW電圧を出力する。
第1の分周器509内の第3の論理積(AND)回路215に入力される第3の分周比設定電圧216は、第1のNMOSトランジスタ107のゲート電圧209の反転を出力する第5の否定回路205の出力として得られる。図3を用いて言い換えると、第3の分周比設定電圧216は、第1の制御入力端子126の電圧がLOWかつ第2の制御入力端子127の電圧がHIの場合のみHI電圧を出力し、第1及び第2の制御入力端子126、127の電圧が前記以外の場合には、LOW電圧を出力する。以上、制御部120の論理回路について詳細に説明したが、本発明はこの論理回路に限られるものではなく、制御方法、制御内容の仕様により論理回路を変更することができることは言うまでもない。
次に、第1の分周器509について、回路構成を具体的に説明する。第1の分周器509は、第1のDフリップフロップ217、第2のDフリップフロップ218、第3のDフリップフロップ219と、第1の論理積回路211、第2の論理積回路213、第3の論理積回路215、および、論理和回路220から構成されている。
ここで、第1のDフリップフロップ217、第2のDフリップフロップ218、第3のDフリップフロップ219は、それぞれD入力端子とNQ出力端子が接続されており、CK入力端子から入力される周波数を1/2に分周した周波数がQ出力端子から出力されることとなる。さらに、第1のDフリップフロップ217のCK端子には、基準信号発振器510から送出される基準信号132が入力され、第1のDフリップフロップ217のQ出力端子は、第2のDフリップフロップ218のCK入力端子と接続され、第2のDフリップフロップ218のQ出力端子は、第3のDフリップフロップ219のCK入力端子に接続されている。従って、第1のDフリップフロップ217のQ出力端子からは、基準信号発振器510から送出される基準信号132の周波数を1/2に分周した周波数信号が出力され、第1の論理積回路211に入力される。同様に、第2のDフリップフロップ218のQ出力端子からは、基準信号132の周波数を1/4に分周した周波数信号が出力され、第2の論理積回路213に入力される。また、第3のDフリップフロップ219のQ出力端子からは、基準信号132の周波数を1/8に分周した周器数信号が出力され、第3の論理積回路215に入力される。
この結果、第1の論理積回路211には、第1のDフリップフロップの出力である基準信号132の周波数を1/2に分周した周波数信号と第1の分周比設定電圧212が入力されることとなる。同様に、第2の論理積回路213には、1/4に分周された周波数信号と第2の分周比設定電圧214が、また、第3の論理積回路215には、1/8に分周された周波数信号と第3の分周比設定電圧216がそれぞれ入力されることとなる。そして、これら第1から第3の論理積回路211,213,215の出力は、論理和回路220に入力されて、論理和回路220の出力が第1の分周器509の出力として出力される。従って、第1の分周器509の出力は、図3を用いて言い換えると、第1の制御端子電圧126がLOWかつ第2の制御端子電圧127がLOWの場合は、分周比が1/2の出力信号であり、第1の制御端子電圧126がHIかつ第2の制御端子電圧127がLOWの場合は、分周比が1/4の周波数信号であり、第1の制御端子電圧126がLOWかつ第2の制御端子電圧127がHIの場合は、分周比が1/8の周波数信号となる。以上、第1の分周器509の論理回路について詳細に説明したが、本発明はこの論理回路に限られるものではなく、制御方法、制御内容の仕様により論理回路を変更することができることは言うまでもない。
最後にバッファ回路104について、回路構成を具体的に説明する。図2に示すバッファ回路104は、差動増幅回路とバイアス回路、そして、エミッタフォロワ回路に大きく分けて考えることができる。まず、第1のNPNトランジスタ221と第2のNPNトランジスタ222、および、第1の抵抗223と第2の抵抗224と第7の電流源225が差動増幅回路を構成し、第1の分周器509の出力信号を増幅する役割を担う。また、第3の抵抗226と第8の電流源227とがバイアス回路を構成する。そして、エミッタフォロワ回路は、第1のスイッチング素子である第1のNMOSトランジスタ107、および、第2のスイッチング素子である第2のNMOSトランジスタ108、および、第1の電流源113と第2の電流源114、さらに、第3のNPNトランジスタ228とから構成される。
差動増幅回路の差動対である第1および第2のNPNトランジスタ221、222のベースは差動入力端であり、第2のNPNトランジスタ222のベース端には、電源電圧229から、第8の電流源227から供給される電流が第3の抵抗226に流れることによって生じる電圧降下分を差し引いたバイアス電圧が与えられる。一方、第1のNPNトランジスタ221のベース端には、第1の分周器509の出力信号が与えられる。
第1の分周器509の出力信号は、差動増幅回路で増幅され、増幅された信号はエミッタフォロワ回路に入力され、PLLシンセサイザ503のリファレンス信号123として出力される。ここで、バッファ回路104内のエミッタフォロワ回路は、出力インピーダンスを下げる役割を果たすとともに、第1の制御入力端子126の入力電圧と第2の制御入力端子127の入力電圧によって第1のバッファ回路104に流れる電流を制御することができる。
ここで、上述してきた第1の制御部120および第1の分周器509の回路構成と動作から、第1のバッファ回路104の動作は以下のようになる。
図3に示す通り、第1の制御入力端子126の電圧及び第2の制御入力端子127の電圧がともにLOWである場合、すなわち第1の分周器509の分周比の設定が1/2の場合、第1のNMOSトランジスタ107および第2のNMOSトランジスタ108が共にオンとなるので、第1のバッファ回路104にはI1+I2の電流が流れる。次に、第1の制御入力端子126の電圧がHIで、第2の制御入力端子127の電圧がLOWである場合、すなわち第1の分周器509の分周比の設定が1/4の場合、第1のNMOSトランジスタ107がオンで第2のNMOSトランジスタ108がオフとなるので、第1のバッファ回路104にはI1の電流が流れる。最後に、第1の制御入力端子126の電圧がLOWで第2の制御入力端子127の電圧がHIである場合、すなわち第1の分周器509の分周比の設定が1/8の場合には、第1のNMOSトランジスタ107がオフで第2のNMOSトランジスタ108がオンとなるので、第1のバッファ回路104にはI2の電流が流れる。
この結果、第1の分周器509の分周比が小さい場合(分周比1/NのNの値が小さい場合)には、第1のバッファ回路104の電流が多くなるように動作し、逆に第1の分周器509の分周比が大きい場合(分周比1/NのNの値が大きい場合)には、第1のバッファ回路104の電流が少なくなるように動作する。
このように、第1の分周器509の分周比に応じて第1のバッファ回路104を流れる電流を変化させることにより、基準信号発振器510が生成した基準信号132を異なる分周比に分周する際に、第1の分周器509の出力信号における負荷容量230の駆動能力を可変することができるのである。なお、ここで負荷容量230は、配線の寄生容量やバッファ回路104の出力端に接続されるPLLシンセサイザ503の入力段のゲート容量に相当する。また、本実施の形態においては、スイッチを用いて電流制御することによりバッファ回路の駆動能力を切り替える例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、電圧源を用いて電源電圧を可変しバッファ回路の信号振幅を制御することにより、駆動能力の切り替えを行ってもよい。
以上のような構成の、制御部、分周器、バッファ回路を組み合わせて用いることにより、分周器の分周比ごとにバッファ回路を流れる電流を制御できることとなり、分周比の設定が小さい場合には、バッファ回路の回路電流を増加させて分周器の出力信号における負荷容量の駆動能力を高くすることができ、この出力信号をそれぞれの動作のための基準周波数信号として用いるPLLシンセサイザやフィルタ部、復調器の安定動作が出来るようになる。また、分周比の設定が大きい場合には、バッファ回路の回路電流を減少させて分周器の出力信号における負荷容量の駆動能力を低くすることができ、低消費電力で動作させることが出来る。
(実施の形態2)
図4は、本発明の第2の実施の形態における受信機の電気的構成を示すブロック線図である。
本発明の第2の実施の形態では、復調器506に入力する基準クロック信号の駆動能力の切り替えを行うための第2のバッファ回路105が、チューナ回路部ではなく復調部401におかれるように構成した点が上記した本発明の第1の実施の形態と異なっている。このように、第2のバッファ回路105を復調部401におくことで、チューナ回路101出力端子や復調部401入力端子における寄生容量により減衰した信号を増幅して復調器506へ入力することが可能となり、安定動作ができるようになる。
なお、上記本発明の各実施の形態の説明では、PLLシンセサイザ503、受信部502のフィルタ部103、並びに復調器506のすべてに対する基準周波数信号について、本発明の特徴である分周器の分周比に応じて信号の負荷容量の駆動能力を調整するバッファ回路104,105,106を設けた例を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、PLLシンセサイザのみ、または、PLLシンセサイザとフィルタ部のみ、また、PLLシンセサイザと復調器のみに対してバッファ回路を設けることも可能である。
さらには、これらの回路素子にかかわらず、回路素子の動作をコントロールする信号について、基準信号を所定の比率で分周して用いる、例えば局部発振器504からの信号を分周して用いる周波数変換部102等の様々な回路素子に対して、本発明のバッファ回路を分周器とともに用いることで、分周比に応じた周波数信号の負荷容量の駆動能力を設定できることは言うまでもない。
本発明にかかるバッファ回路とその制御方法、さらにはそのバッファ回路を用いたチューナ回路および受信機は、基準信号発振器の基準信号を複数の分周比で分周して使用する場合に、設定する分周比ごとに信号の負荷容量の駆動能力が制御可能となり、分周比が小さい場合には駆動能力を高めることにより回路の安定動作が出来、分周比が大きい場合には駆動能力を低くすることで低消費電力での動作を行うことが出来るので、デジタル放送を受信する受信機、特に携帯機器向け受信機として有用である。
本発明の第1の実施形態における受信機の電気的構成を示すブロック線図 本発明の第1の実施形態における受信機の制御部、分周器およびバッファ回路部分の電気的構成を示すブロック線図 本発明の第1の実施形態における受信機の制御部、分周器およびバッファ回路部分の論理表 本発明の第2の実施形態における受信機の電気的構成を示すブロック線図 従来の受信機の電気的構成を示すブロック線図
符号の説明
101 チューナ回路
102 周波数変換部
103 フィルタ部
104 第1のバッファ回路
105 第2のバッファ回路
106 第3のバッファ回路
107 第1のスイッチング素子
108 第2のスイッチング素子
109 第3のスイッチング素子
110 第4のスイッチング素子
111 第5のスイッチング素子
112 第6のスイッチング素子
113 第1の電流源
114 第2の電流源
115 第3の電流源
116 第4の電流源
117 第5の電流源
118 第6の電流源
119 第3の分周器
120 第1の制御部
121 第2の制御部
122 第3の制御部
123 リファレンス信号
124 フィルタ部基準信号
125 トランスポートストリームデータ
126 第1の制御入力端子
127 第2の制御入力端子
128 第3の制御入力端子
129 第4の制御入力端子
130 第5の制御入力端子
131 第6の制御入力端子
132 基準信号
201 第1の否定回路
202 第2の否定回路
203 第3の否定回路
204 第4の否定回路
205 第5の否定回路
206 第1の否定論理積回路
207 第2の否定論理積回路
208 第3の否定論理積回路
209 第1のスイッチング素子であるNMOSトランジスタのゲート電圧
210 第2のスイッチング素子であるNMOSトランジスタのゲート電圧
211 第1の論理積回路
212 第1の分周比設定電圧
213 第2の論理積回路
214 第2の分周比設定電圧
215 第3の論理積回路
216 第3の分周比設定電圧
217 第1のDフリップフロップ回路
218 第2のDフリップフロップ回路
219 第3のDフリップフロップ回路
220 論理和回路
401 復調部
501 アンテナ
502 受信部
503 PLLシンセサイザ
504 局部発振器
505 中間周波数信号
506 復調器
507 プログラマブル分周器
508 位相比較器
509 第1の分周器
510 基準信号発振器
511 LPF
512 第2の分周器
513 逓倍器

Claims (7)

  1. 制御部、および、前記制御部からの制御信号に基づいて基準信号を異なる分周比に分周する分周器とともに用いられ、前記分周器の出力信号における負荷容量の駆動能力を、前記制御信号に基づいて前記分周比に応じて切り替えるバッファ回路。
  2. 複数の電流源と複数のスイッチ素子とを有し、前記制御信号に基づいて前記スイッチ素子のオンオフを切り替えることで前記電流源を選択し、選択した前記電流源の合成電流値によってバッファ回路を流れる電流量の制御を行う請求項1記載のバッファ回路。
  3. 前記スイッチ素子であるNMOSトランジスタと前記電流源との直列接続体を複数備え、前記制御信号を前記NMOSトランジスタのゲートに印加することでオンオフを切り替えて、前記NMOSトランジスタと直列に接続された前記電流源を選択する請求項2記載のバッファ回路。
  4. 基準信号を異なる分周比に分周する分周器の出力信号における負荷容量の駆動能力を変化させる方法であって、バッファ回路に流れる電流量を調整することで、前記分周比が小さい場合には前記負荷容量の駆動能力を高くし、前記分周比が大きい場合には前記負荷容量の駆動能力を低くすることを特徴とするバッファ回路の制御方法。
  5. アンテナから入力された無線信号を受信して中間周波数信号を生成する受信部と、前記無線信号を選局するための制御を行うPLLシンセサイザと、請求項1記載のバッファ回路を備え、前記バッファ回路が前記PLLシンセサイザのリファレンス信号を送出するものであるチューナ回路。
  6. 前記受信部にフィルタ部を備え、前記フィルタ部は請求項1記載のバッファ回路の出力信号をフィルタ部基準信号としてカットオフ周波数調整を行うものである請求項5記載のチューナ回路。
  7. 前記受信部から出力される前記中間周波数信号を復調する復調器と、前記基準信号を生成する基準信号発振器と、請求項5または6に記載のチューナ回路とを備え、請求項1記載のバッファ回路の出力信号を前記復調器の基準クロック信号として使用する受信機。
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