JP2007335092A - イオン発生装置およびこれを備えた空気調整装置 - Google Patents

イオン発生装置およびこれを備えた空気調整装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ケースの金型代ひいてはコストを大幅に低減できるイオン発生装置を提供する。
【解決手段】ケース本体28およびケースカバー29からなる電極部のケースはイオン発生素子30を備え、ケース本体24およびケースカバー25とからなる電源部のケースは電圧印加回路を備え、ケース本体28から直線状に突出しイオン発生素子30に接続された複数の端子が電圧印加回路が有する複数の端子に接続され、イオン発生素子30が有する電極の形成面に平行な方向に電極部のケースと電源部のケースとが配置される。
【選択図】図7

Description

本発明は、イオン発生装置およびこれを備えた空気調整装置に関する。
従来から、様々なイオン発生装置およびこれを備えたエアコン室内機や空気清浄機等が開発されてきている(例えば、特許文献1参照)。
図13に、エアコン室内機に取り付けられる従来のイオン発生装置の外観斜視図を示す。イオン発生装置1は、ケースおよびイオン発生素子3を有する。ケースは、ケース本体とケースカバー2cとから構成され、ケース本体は基板収容部2aと張り出し部2bとから構成される。基板収容部2aは、略半円筒型の箱形形状で一方が開口状態とされ、不図示の制御基板および昇圧コイルが内装される。張り出し部2bは、基板収容部2aから略水平方向に張り出す。そして、基板収容部2aおよび張り出し部2bの上部にケースカバー2cが取り付けられる。ケースカバー2cのうち張り出し部2bの上部側に開口部が形成され、該開口部にイオン発生素子3が装着される。また、イオン発生素子3が有する電極と、制御基板に形成される電圧印加回路とは、張り出し部2bに収容される不図示のリード線によって電気的に接続される。
図14に、上記構成のイオン発生装置1が取り付けられたエアコン室内機の側面断面図を示す。エアコン室内機4は、前パネル5、吸込口6、フィルタ7、熱交換器8、ファン9、前面側ドレンパン10、背面側ドレンパン11、吹出口12、遮蔽壁13、空気取入口14、空気送出口15、縦ルーバ16、横ルーバ17を備える。
前パネル5は、内部のフィルタ7の汚れを視認可能とするために開閉自在に構成される。フィルタ7は、吸込口6から吸い込まれた空気中の汚染微粒子を吸着または分解する。熱交換器8は、熱交換媒体が内部に流通され、該熱交換媒体に効率良く室内の熱を伝達するための拡大伝熱面を有する。
前面側ドレンパン10、背面側ドレンパン11は、熱交換器8の前面側と背面側の下方に設けられ、冷房時に室内空気に含まれている水蒸気が熱交換器8の前面で結露して発生するドレンを受ける。そして、前面側ドレンパン10の底面に、イオン発生装置1の張り出し部2bが有するイオン発生素子3と対向する面が当接し、前面側ドレンパン10の前面下方に設けられた凹部に、イオン発生装置1の基板収容部2aを当接させるように、イオン発生装置1を配設する。これにより、イオン発生装置1が有するイオン発生素子3が斜め下方向を望む形となる。また、前面側ドレンパン10の底面には、前面視でコの字状の遮蔽壁13が設けられ、遮蔽壁13の前後に空気取入口14と空気送出口15とが開口している。そして、スリット状の小孔を前後に有するカバーが遮蔽壁13内に配設される。また、イオン発生装置1が内部に有する電圧印加回路は、エアコン室内機4が有する不図示の制御回路と電気的に接続されている。
また、縦ルーバ16は、吹き出し空気の左右方向の向きを調整し、横ルーバ17は、吹き出し空気の上下方向の向きを調整する。
上記の構成において、ファン9が駆動されると、室内の空気は、吸込口6および本体上面から吸い込まれ、フィルタ7、熱交換器8、ファン9、縦ルーバ16、横ルーバ17を通過し、吹出口12から室内へ送出される。このとき、ファン9からの空気は、空気取入口14にも送られ、空気取入口14を通過後、イオン発生装置1が有するイオン発生素子3に沿って流れ、空気送出口15を通過し、前述した経路を通過する空気と合流し、吹出口12から室内へ送出される。
このとき、不図示の制御回路によりイオン発生装置1が有する電圧印加回路に交流電圧が印加されると、イオン発生素子3においてプラスイオンおよびマイナスイオンが発生し、空気取入口14および空気送出口15を通過する空気にプラスイオンおよびマイナスイオンが混入し、プラスイオンおよびマイナスイオンが吹出口12から室内へ送出される。室内へ送出されたプラスイオンおよびマイナスイオンは浮遊細菌の細胞表面で化学反応して活性種が生成され、この活性種の分解作用により浮遊細菌を不活化することができる。
また、図15に、空気清浄機に取り付けられる従来のイオン発生装置の外観斜視図を示す。イオン発生装置18は、ケースおよびイオン発生素子20を有する。ケースは、ケース本体19aとケースカバー19bとから構成される。ケース本体19aは、略半円筒型の箱形形状で一方が開口状態とされ、不図示の制御基板および昇圧コイルが内装される。そして、ケース本体19aの上部にケースカバー19bが取り付けられる。ケースカバー19bには開口部が形成され、該開口部にイオン発生素子20が装着される。また、イオン発生素子20が有する電極と、制御基板に形成される電圧印加回路とは、ケース本体19aに収容される不図示のリード線によって電気的に接続される。
図16に、上記構成のイオン発生装置18が取り付けられた空気清浄機の内部背面図を示す。
空気清浄機21では、本体の正面側に空気吸込口が、上面側に空気吹出口が形成されており、本体の内部には電動機および送風用ファンが収容された渦巻き型のケーシング22が設けられ、空気吸込口と送風用ファンとの間に脱臭用フィルタおよび集塵用フィルタが配されている。ケーシング22の上部には開口部が形成され、該開口部は空気吹出口に連結されている。
そして、ケーシング22の渦の巻き終わり部付近の側壁に、イオン発生素子20が空気の通過する通路を望むようにイオン発生装置18が取り付けられる。また、イオン発生装置18が内部に有する電圧印加回路は、空気清浄機21が有する不図示の制御回路と電気的に接続されている。
上記の構成において、送風用ファンが駆動されると、空気吸込口から室内の空気が吸い込まれ、吸い込まれた空気は脱臭用フィルタおよび集塵用フィルタを通過して清浄化され、ケーシング22内部に吸い込まれる。ケーシング22内部に吸い込まれた空気は、ケーシング22内部を側壁に沿って通過し、空気吹出口から室内へ送出される。
このとき、不図示の制御回路によりイオン発生装置18が有する電圧印加回路に交流電圧が印加されると、イオン発生素子20においてプラスイオンおよびマイナスイオンが発生し、ケーシング22内部を通過する空気にプラスイオンおよびマイナスイオンが混入し、プラスイオンおよびマイナスイオンが空気吹出口から室内へ送出される。室内へ送出されたプラスイオンおよびマイナスイオンは浮遊細菌の細胞表面で化学反応して活性種が生成され、この活性種の分解作用により浮遊細菌を不活化することができる。
特開2003−120951号公報
しかし、エアコン室内機用の上記従来のイオン発生装置1と、空気清浄機用の上記従来のイオン発生装置18とでは、ケースの形状が異なるため、それぞれについて金型が別々に必要であり、従来のイオン発生装置はケースの金型代ひいてはコストが高いという問題があった。
上記問題点を鑑み、本発明は、ケースの形状統一により数量が増え、ケースの金型代ひいてはコストを大幅に低減できるイオン発生装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明のイオン発生装置は、イオン発生素子を備えた第一のケースと、
該イオン発生素子に電圧を印加する電圧印加回路を備え前記第一のケースとは分離した第二のケースと、を備え、
前記イオン発生素子と前記電圧印加回路とは電気的に接続されている、
ことを特徴としている。
このような構成によれば、第一のケースおよび第二のケースの配置が異なり外観形状が異なる他のイオン発生装置との間でケースを共通に用いることができ、ケースの形状統一により数量が増え、ケースの金型代ひいてはイオン発生装置のコストを大幅に低減できる。
ここで、前記第一のケースおよび前記第二のケースは略板形状であり、前記第一のケースの厚み方向に略直交する前記第一のケースが有する面に前記イオン発生素子が設けられ、前記第一のケースの厚み方向および前記第二のケースの厚み方向に略垂直方向に前記第一のケースおよび前記第二のケースが配置され、前記第一のケースの厚み方向および前記第二のケースの厚み方向は略平行であるように構成すればよい。このような構成のイオン発生装置は、薄型形状を要求されるエアコン室内機等に適用できる。また、本構成において、前記第一のケースから直線状に突出し前記イオン発生素子と電気的に接続された複数の端子を備え、該複数の端子は前記電圧印加回路が有する複数の端子と接続される構成にしてもよい。
また、前記第一のケースおよび前記第二のケースは略板形状であり、前記第一のケースの厚み方向に略直交する前記第一のケースが有する面に前記イオン発生素子が設けられ、前記第一のケースの厚み方向および前記第二のケースの厚み方向に略平行方向に前記第一のケースおよび前記第二のケースが配置されるよう構成してもよい。このような構成のイオン発生装置は、薄型形状を要求されない空気清浄機等に適用できる。また、本構成において、前記第一のケースから略L字形状に突出し前記イオン発生素子と電気的に接続された複数の端子を備え、該複数の端子は前記電圧印加回路が有する複数の端子と接続される構成にしてもよい。
本発明のイオン発生装置によれば、ケースの形状統一により数量が増え、ケースの金型代ひいてはコストを大幅に低減できる。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本発明に係るイオン発生装置は、電極部と電源部とから構成され、図1に電源部の外観斜視図を示す。また、図2(a)に電源部の上面図を、図2(b)に電源部の正面図を、図2(c)に電源部の下面図を、図2(d)にケースカバーを外した場合の電源部の下面図を示す。
電源部23は、ケース本体24とケースカバー25とから構成されるケースと、該ケース内部に設けられる制御基板26とを備える。ケース本体24は、直方体の板形状であり、厚み方向に略直交する下面が開口した箱形状をしており、厚み方向に形成される面である正面に穴部24a、24b、24c、24dが順に横並びに形成される。また、ケース本体24の正面内側の穴部24aよりも横方向外側に、下面から視てL字形状の壁部24eが形成され、ケース本体24の正面内側の穴部24dよりも横方向外側に、下面から視て逆L字形状の壁部24fが形成される。
そして、制御基板26がケース本体24内に内装される。制御基板26には、入力用コネクタ260、抵抗261、ダイオード262、フィルムコンデンサ263、ダイオード264、サイダック265、高圧トランス266、高圧ダイオード267、高圧ダイオード268、接続端子用コネクタ269が設けられ、後述するイオン発生素子に電圧を印加する電圧印加回路が形成される。
入力用コネクタ260は、ケース本体24の背面側で穴部24aに近い側の隅からケース本体24の外側へ突出するように設けられる。入力用コネクタ260は、2つの端子を有する。また、接続端子用コネクタ269は、ケース本体24の正面内側と壁部24e、24fとで囲まれる空間内に収まるように設けられる。接続端子用コネクタ269は、雌型のコネクタであり、穴部24a〜24dそれぞれから差し込まれる後述する電極部が有する各端子と接続されるような端子269a、269b、269c、269dを有する。
ここで、図12に、本発明に係るイオン発生装置の回路図を示す。本回路図から、交流電源Pを接続点p1およびp2から切り離し、後述するイオン発生素子が有する第1放電部301を接続点AおよびBから切り離し、後述するイオン発生素子が有する第2放電部302を接続点CおよびDから切り離した回路図が、制御基板26に形成される電圧印加回路の回路図となる。
入力用コネクタ260が有する2つの端子が接続点p1およびp2に相当する。接続点p1は、抵抗261を介してダイオード262のアノードに接続される。ダイオード262のカソードは、コンデンサ263の一端および高圧トランス266が有する1次巻線266aの一端と接続される。また、接続点p2は、コンデンサ263の一端、ダイオード264のアノードおよびサイダック265の一端に接続される。また、1次巻線266aの一端が、ダイオード264のカソードおよびサイダック265の一端に接続される。
そして、高圧トランス266が有する2次巻線266bの一端が接続点Aに接続され、2次巻線266bのもう一端が接続点Bおよび高圧ダイオード268のカソードに接続される。高圧ダイオード268のアノードは接続点p2に接続される。接続端子用コネクタ269(図2(d))が有する端子269aは接続点Aに相当し、端子269bは接続点Bに相当する。
また、高圧トランス266が有する2次巻線266cの一端が接続点Dに接続され、2次巻線266cのもう一端が接続点Cおよび高圧ダイオード267のアノードに接続される。高圧ダイオード267のカソードは接続点p2に接続される。接続端子用コネクタ269(図2(d))が有する端子269cは接続点Cに相当し、端子269dは接続点Dに相当する。
そして、ケース本体24の下面の入力用コネクタ260が占有する部分以外の部分を覆うようにケースカバー25がケース本体24に取り付けられる。
次に、イオン発生装置を構成する電極部の一実施形態である第1の電極部の構成について説明する。
図3に第1の電極部の外観斜視図を示す。また、図4(a)に第1の電極部の上面図を、図4(b)に第1の電極部の正面図を、図4(c)に第1の電極部の下面図を、図4(d)にケースカバーを外した場合の第1の電極部の下面図を示す。
第1の電極部27は、ケース本体28とケースカバー29とから構成されるケースと、ケース本体28に取り付けられるイオン発生素子30と、各端子32a〜32dとを備える。ケース本体28は、直方体の板形状であり、厚み方向に略直交する下面が開口した箱形状をしており、厚み方向に形成される面である正面に穴部28a、28b、28c、28dが順に横並びに形成される。また、ケース本体28の正面内側の、穴部28dよりも横方向外側に、下面から視てL字形状の壁部28eが形成され、ケース本体28の正面内側の、穴部28aよりも横方向外側に、下面から視て逆L字形状の壁部28fが形成される。また、ケース本体28の厚み方向に略直交する上面には、イオン発生素子30が収められる長方形状の開口部28gが形成され、開口部28gの両側壁にはイオン発生素子30を支持するための支持部28hが突設される。
ケース本体28に取付けるイオン発生素子30は、図5(a)(b)に示すように、誘電体300(上部誘電体300aと下部誘電体300b)と、第1放電部301(放電電極301a、誘導電極301b、放電電極接点301c、誘導電極接点301d、接続端子301e、301f、および接続経路301g、301h)と、第2放電部302(放電電極302a、誘導電極302b、放電電極接点302c、誘導電極接点302d、接続端子302e、302f、および接続経路302g、302h)と、コーティング層303と、を有して成り、放電電極301aと誘導電極301bとの間、および放電電極302aと誘導電極302bとの間に電圧が印加され、放電電極301a、302a近傍において放電が行われることにより、第1放電部301においてプラスイオンが発生し、第2放電部302においてマイナスイオンが発生する。
誘電体300は、略直方体状の上部誘電体300aと下部誘電体300bが貼り合わされて成る。誘電体300の材料として無機物を選択するのであれば、高純度アルミナ、結晶化ガラス、フォルステライト、ステアタイト等のセラミックを使用することができる。誘電体300の材料として有機物を選択するのであれば、耐酸化性に優れたポリイミドやガラスエポキシなどの樹脂が好適である。
放電電極301a、302aは、上部誘電体300aの表面に該上部誘電体300aと一体的に形成されている。放電電極301a、302aの材料としては、例えばタングステンのように、導電性を有するものであれば、特に制限なく使用することができるが、放電によって溶融等の変形を起こさないことが条件となる。
また、誘導電極301b、302bは、下部誘電体300bの表面に該下部誘電体300bと一体的に形成され、上部誘電体300aを挟んで放電電極301a、302aと平行に設けられ、誘電電極と放電電極の両電極間の絶縁抵抗を均一化して放電状態を安定させ、プラスイオンおよびマイナスイオンを好適に発生させるようにしている。誘導電極301b、302bの材料としては、放電電極301a、302aと同様に、例えばタングステンのように、導電性を有するものであれば、特に制限なく使用することができるが、放電によって溶融等の変形を起こさないことが条件となる。
放電電極接点301c、302cは、下部誘電体300bの誘導電極301b、302bが形成される面と対向する面に形成され、放電電極301a、302aが有する接続端子301e、302e、および接続経路301g、302gを介して、放電電極301a、302aと電気的に導通されている。従って、放電電極接点301c、302cに電圧印加回路を電気的接続すれば、放電電極301a、302aと電圧印加回路とを電気的に導通させることができる。
誘導電極接点301d、302dは、下部誘電体300bの誘導電極301b、302bが形成される面と対向する面に形成され、誘導電極301b、302bが有する接続端子301f、302f、および接続経路301h、302hを介して、誘導電極301b、302bと電気的に導通されている。従って、誘導電極接点301d、302dに電圧印加回路を電気的接続すれば、誘導電極301b、302bと電圧印加回路とを電気的に導通させることができる。
また、コーティング層303は、上部誘導体300aの表面および放電電極301a、302aの表面を覆うように形成される。
放電電極301a、302aは共に鋭角部を持ち、その部分で電界を集中させ、局部的に放電を起こす構成としている。この放電電極301aは、電界集中させ放電を起こす第1放電部位301jと、この周囲もしくは一部を取り囲む第1導電部位301kと、前述の接続端子部301eとを有するが、これらは全て同一パターン上にあり、印加される電位は等しくなる。放電電極302aも同様に、第2放電部位302j、第2導電部位302k、接続端子部302eを有する。
第1放電部位301jは、プラス電位にてプラスイオンが発生するが、すぐ隣にはマイナス電位の第2放電部位302jが存在する。しかし、第1放電部位301jと同電位の第1導電部位301kが第1放電部位301jの周囲または一部を取り囲んでいるため、第1放電部位301jから発生したプラスイオンは、逆極性でマイナス電位の第2放電部位302jに達する前に、プラス電位の第1導電部位301kによって反発され、第2放電部位302jに達することを防ぐことができる。第2放電部位302jについても同様である。従って、第1放電部301で発生したプラスイオンと第2放電部302で発生したマイナスイオンとが中和されるのを防止することができる。
このような構成のイオン発生素子30は、放電電極301a、302aが上を向くように、かつ、接続端子部301e、302eがケース本体28が有する穴部28a〜28d側となるように、ケース本体28が有する開口部28gに収められてケース本体28に取り付けられる。また、端子台31が、ケース本体28の正面内側と壁部28e、28fとで囲まれる空間内に収まるように設けられる。
そして、端子32aの一端が、イオン発生素子30が有する誘導電極接点301dと半田付けにより接続され、端子32aは途中折れ曲がり、端子台31および穴部28aを貫通してケース本体28の正面に垂直方向に直線状に突出する。また、端子32bの一端が、イオン発生素子30が有する放電電極接点301cと半田付けにより接続され、端子32bは途中折れ曲がり、端子台31および穴部28bを貫通してケース本体28の正面に垂直方向に直線状に突出する。また、端子32cの一端が、イオン発生素子30が有する放電電極接点302cと半田付けにより接続され、端子32cは途中折れ曲がり、端子台31および穴部28cを貫通してケース本体28の正面に垂直方向に直線状に突出する。また、端子32dの一端が、イオン発生素子30が有する誘導電極接点302dと半田付けにより接続され、端子32dは途中折れ曲がり、端子台31および穴部28dを貫通してケース本体28の正面に垂直方向に直線状に突出する。
そして、ケース本体28の下面を覆うようにケースカバー29がケース本体28に取り付けられる。
以上のような構成の電源部23および第1の電極部27とから第1のイオン発生装置が組み立てられる。図6のように、第1の電極部27が有する各端子32a〜32dを、電源部23が有する各穴部24a〜24dに近づけ、各端子32a〜32dを各穴部24a〜24dから差し込み、接続端子用コネクタ269が有する各端子269a〜269dに接続させる。これにより、電源部23と第1の電極部27とが合体され、図7のような、電源部23のケースの厚み方向および第1の電極部27のケースの厚み方向に略垂直な方向に各ケースが配置され、各ケースの各厚み方向が略平行であるような第1のイオン発生装置33が得られる。
このとき、回路図としては、図12のように、電圧印加回路が有する接続点Aに誘導電極301bが接続され、電圧印加回路が有する接続点Bに放電電極301aが接続され、電圧印加回路が有する接続点Cに放電電極302aが接続され、電圧印加回路が有する接続点Dに誘導電極302bが接続される形となる。
このような第1のイオン発生装置33は、前述した従来のイオン発生装置1(図13)が取り付けられるエアコン室内機4(図14)に、従来のイオン発生装置1の代わりに取り付けることができる。このとき、空気取入口14および空気送出口15を通過する空気に、第1のイオン発生装置33が有するイオン発生素子30が接触するように、従来のイオン発生装置1と同様の位置に第1のイオン発生装置33が取り付けられる。また、エアコン室内機4が有する不図示の制御回路と電気的接続されたコネクタが、第1のイオン発生装置33が有する入力用コネクタ260に接続され、制御回路と電圧印加回路とが電気的接続される。
そして、制御回路により入力用コネクタ260に交流電圧が印加されると、回路図としては図12のように電圧印加回路が有する接続点p1およびp2に交流電源Pが接続される形となり、回路の動作によって放電電極301aと誘導電極301bとの間、および放電電極302aと誘導電極302bとの間に電圧が印加され、第1放電部301においてプラスイオンが発生し、第2放電部302においてマイナスイオンが発生する。そして、空気取入口14および空気送出口15を通過する空気にプラスイオンおよびマイナスイオンが混入し、プラスイオンおよびマイナスイオンが吹出口12から室内へ送出される。これにより、室内空気中の浮遊細菌を除去することができる。
次に、イオン発生装置を構成する電極部の別の実施形態である第2の電極部の構成について説明する。
図8に第2の電極部の外観斜視図を示す。また、図9(a)に第2の電極部の上面図を、図9(b)に第2の電極部の正面図を、図9(c)に第2の電極部の側面図を、図9(d)に第2の電極部の下面図を、図9(e)にケースカバーを外した場合の第2の電極部の下面図を示す。
第2の電極部34は、ケース本体28とケースカバー29とから構成されるケースと、ケース本体28に取り付けられるイオン発生素子30と、各端子35a〜35dとを備える。ケース本体28、ケースカバー29、イオン発生素子30は、前述した第1の電極部27のものと同一である。
イオン発生素子30は、放電電極301a、302aが上を向くように、かつ、接続端子部301e、302eがケース本体28が有する穴部28a〜28d側と反対側となるように、ケース本体28が有する開口部28gに収められてケース本体28に取り付けられる。また、端子台31が、ケース本体28の正面内側と壁部28e、28fとで囲まれる空間内に収まるように設けられる。
そして、端子35aの一端が、イオン発生素子30が有する誘導電極接点301dと半田付けにより接続され、端子35aは途中ケース本体28内部で折れ曲がり、端子台31および穴部28dを貫通してケース本体28外部で側面視略L字形状に折れ曲がる。また、端子35bの一端が、イオン発生素子30が有する放電電極接点301cと半田付けにより接続され、端子35bは途中ケース本体28内部で折れ曲がり、端子台31および穴部28cを貫通してケース本体28外部で側面視略L字形状に折れ曲がる。また、端子35cの一端が、イオン発生素子30が有する放電電極接点302cと半田付けにより接続され、端子35cは途中ケース本体28内部で折れ曲がり、端子台31および穴部28bを貫通してケース本体28外部で側面視略L字形状に折れ曲がる。また、端子35dの一端が、イオン発生素子30が有する誘導電極接点302dと半田付けにより接続され、端子35dは途中ケース本体28内部で折れ曲がり、端子台31および穴部28aを貫通してケース本体28外部で側面視略L字形状に折れ曲がる。
そして、ケース本体28の下面を覆うようにケースカバー29がケース本体28に取り付けられる。
前述した電源部23および、以上のような構成の第2の電極部34とから第2のイオン発生装置が組み立てられる。図10のように、第2の電極部34が有する各端子35a〜35dを、電源部23が有する各穴部24a〜24dに近づけ、各端子35a〜35dを各穴部24a〜24dから差し込み、接続端子用コネクタ269が有する各端子269a〜269dに接続させる。これにより、電源部23と第2の電極部34とが合体され、図11のような、電源部23のケースの厚み方向および第2の電極部34のケースの厚み方向に略平行な方向に各ケースが配置されたような第2のイオン発生装置36が得られる。
このとき、回路図としては、図12のように、電圧印加回路が有する接続点Aに誘導電極301bが接続され、電圧印加回路が有する接続点Bに放電電極301aが接続され、電圧印加回路が有する接続点Cに放電電極302aが接続され、電圧印加回路が有する接続点Dに誘導電極302bが接続される形となる。
このような第2のイオン発生装置36は、前述した従来のイオン発生装置18(図15)が取り付けられる空気清浄機21(図16)に、従来のイオン発生装置18の代わりに取り付けることができる。このとき、ケーシング22内部を通過する空気に、第2のイオン発生装置36が有するイオン発生素子30が接触するよう、従来のイオン発生装置18と同様の位置に第2のイオン発生装置36が取り付けられる。また、空気清浄機21が有する不図示の制御回路と電気的接続されたコネクタが、第2のイオン発生装置36が有する入力用コネクタ260に接続され、制御回路と電圧印加回路とが電気的接続される。
そして、制御回路により入力用コネクタ260に交流電圧が印加されると、回路図としては図12のように電圧印加回路が有する接続点p1およびp2に交流電源Pが接続される形となり、回路の動作によって放電電極301aと誘導電極301bとの間、および放電電極302aと誘導電極302bとの間に電圧が印加され、第1放電部301においてプラスイオンが発生し、第2放電部302においてマイナスイオンが発生する。そして、ケーシング22内部を通過する空気にプラスイオンおよびマイナスイオンが混入し、プラスイオンおよびマイナスイオンが空気吹出口から室内へ送出される。これにより、室内空気中の浮遊細菌を除去することができる。
以上で説明したエアコン室内機に適用される第1のイオン発生装置33と、空気清浄機に適用される第2のイオン発生装置36とは、外観の形状は異なるが、イオン発生装置を構成する電源部および電極部の各ケースは共通であるから、ケースの形状統一により数量が増え、従来よりも大幅にケースの金型代ひいてはコストを低減することができる。
は、本発明に係るイオン発生装置を構成する電源部の外観斜視図である。 は、(a)電源部の上面図、(b)電源部の正面図、(c)電源部の下面図、(d)ケースカバーを外した場合の電源部の下面図である。 は、本発明に係るイオン発生装置を構成する第1の電極部の外観斜視図である。 は、(a)第1の電極部の上面図、(b)第1の電極部の正面図、(c)第1の電極部の下面図、(d)ケースカバーを外した場合の第1の電極部の下面図である。 は、(a)イオン発生素子の模式的な上面図、(b)イオン発生素子の模式的な断面図である。 は、本発明に係る第1のイオン発生装置の組立てを示す図である。 は、本発明に係る第1のイオン発生装置の外観斜視図である。 は、本発明に係るイオン発生装置を構成する第2の電極部の外観斜視図である。 は、(a)第2の電極部の上面図、(b)第2の電極部の正面図、(c)第2の電極部の側面図、(d)第2の電極部の下面図、(e)ケースカバーを外した場合の第2の電極部の下面図である。 は、本発明に係る第2のイオン発生装置の組立てを示す図である。 は、本発明に係る第2のイオン発生装置の外観斜視図である。 は、本発明に係るイオン発生装置の回路図である。 は、エアコン室内機用の従来のイオン発生装置の外観斜視図である。 は、従来のイオン発生装置を備えたエアコン室内機の側面断面図である。 は、空気清浄機用の従来のイオン発生装置の外観斜視図である。 は、従来のイオン発生装置を備えた空気清浄機の内部背面図である。
符号の説明
23 電源部
24 ケース本体
24a〜24d 穴部
24e、24f 壁部
25 ケースカバー
26 制御基板
260 入力用コネクタ
269 接続端子用コネクタ
269a〜269d 端子
27 第1の電極部
28 ケース本体
28a〜28d 穴部
28e、28f 壁部
28g 開口部
28h 支持部
29 ケースカバー
30 イオン発生素子
31 端子台
32a〜32d 端子
33 第1のイオン発生装置
34 第2の電極部
35a〜35d 端子
36 第2のイオン発生装置

Claims (6)

  1. イオン発生素子を備えた第一のケースと、
    該イオン発生素子に電圧を印加する電圧印加回路を備え前記第一のケースとは分離した第二のケースと、を備え、
    前記イオン発生素子と前記電圧印加回路とは電気的に接続されている、
    ことを特徴とするイオン発生装置。
  2. 前記第一のケースおよび前記第二のケースは略板形状であり、前記第一のケースの厚み方向に略直交する前記第一のケースが有する面に前記イオン発生素子が設けられ、前記第一のケースの厚み方向および前記第二のケースの厚み方向に略垂直方向に前記第一のケースおよび前記第二のケースが配置され、前記第一のケースの厚み方向および前記第二のケースの厚み方向は略平行である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。
  3. 前記第一のケースから直線状に突出し前記イオン発生素子と電気的に接続された複数の端子を備え、
    該複数の端子は前記電圧印加回路が有する複数の端子と接続される、
    ことを特徴とする請求項2に記載のイオン発生装置。
  4. 前記第一のケースおよび前記第二のケースは略板形状であり、前記第一のケースの厚み方向に略直交する前記第一のケースが有する面に前記イオン発生素子が設けられ、前記第一のケースの厚み方向および前記第二のケースの厚み方向に略平行方向に前記第一のケースおよび前記第二のケースが配置される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のイオン発生装置。
  5. 前記第一のケースから略L字形状に突出し前記イオン発生素子と電気的に接続された複数の端子を備え、
    該複数の端子は前記電圧印加回路が有する複数の端子と接続される、
    ことを特徴とする請求項4に記載のイオン発生装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載のイオン発生装置を備えた空気調整装置。
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