JP2007333888A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ヒータに流れる電流を高精度で検出し定着手段の温度上昇時間を短縮することと過電流検知を高精度で検知し異常時の装置の破壊を最小限に抑えることとを目的とする。
【解決手段】本発明で、電圧変換手段は、電気加熱のために流れる電流を交流電圧に変換する。そして、積分手段は、電圧変換手段の出力である交流電圧を積分処理する。また、基準パルス信号生成手段は、積分手段に入力する所定レベルの基準パルス信号を生成し、入力信号切替手段は、積分手段に入力する信号を積分手段または基準パルス信号生成手段で切り替える。さらに、比較手段は、積分手段の出力信号を入力した場合の積分手段の第1の出力レベルと、基準パルス信号生成手段の出力を入力した場合の積分手段の第2の出力レベルを比較する。そして、比較手段によって算出された第1の出力レベルと第2の出力レベルとの比率から電気加熱手段に流れる電流値が高精度で算出される。
【選択図】図6

Description

本発明は、画像形成装置に関し、より詳細には、電子写真方式を用いた複写機およびプリンター等の画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置が備える定着装置では、下記のような技術が用いられている。
(1)電流検出手段を用いた技術
画像形成装置において、電源を投入した後に印刷を行うためには定着装置の温度を所定温度以上にしなくてはならない。定着装置の温度を急速に上昇させるためには、定着装置への供給電流量を多くする必要がある。しかしながら、商用交流電源においてはコンセントの電流定格による規制があり、定格電流以下の電流しか使用することはできない。そこで、特許文献1で開示されているように定着装置に流れる電流を検出する手段を設け、定格電流以内でより多くの電流を定着装置に供給する制御が行なわれている。
(2)過電流検知手段を用いた技術
定着装置は、定着装置内の発熱体の温度を検出する温度検出手段を設け、その結果に応じて電流制御手段を用いて供給電流量を調整し、定着装置を所定温度に制御する。このような定着装置において温度検出手段、制御手段の何れかが正常に機能しない場合、定着装置の過熱によって装置の故障に至るおそれもある。そこで、特許文献2で開示されているように、電流検出手段によって検出された電流と所定値を比較し、定着装置に過剰な電流が流れている状態を検知する過電流検知手段を設けている。定着装置に過剰な電流が流れた場合には通電遮断装置を作動し、定着装置への電流供給を強制的に停止するといった方法がとられている。
特開平10−274901号公報 特開平06−202512号公報 特開平4−44075号公報 特開平4−44076号公報 特開平4−44077号公報 特開平4−44078号公報 特開平4−44079号公報 特開平4−44080号公報 特開平4−44081号公報 特開平4−44082号公報 特開平4−44083号公報 特開平4−204980号公報 特開平4−204981号公報 特開平4−204982号公報 特開平4−204983号公報 特開平4−204984号公報
しかしながら、前述した従来の電流検出手段と過電流検知手段を有する画像形成装置においては、下記のような課題があった。
(1)積分手段の検出精度の改善
積分手段の検出特性に誤差が生じるため、高い精度で電流検出を行うことができなかった。これにより、定着装置に供給する電流を制限しなければならず、定着装置の温度上昇時間短縮の妨げとなっていた。この課題に対しては、積分手段の特性を調整する手段を設け検出精度を高める方法があるが、この方法では、抵抗値を任意に調整できる可変抵抗や可変抵抗を調整する製造工程にコストがかかり、有利な対策とはいえなかった。
(2)過電流検出手段の検出精度の改善
過電流検出手段は、積分手段で検出された電流レベルを比較基準値と比較し、定着装置に過剰な電流が流れている状態を判断する方式が一般的に用いられている。このような過電流検出手段においては、下記のような課題がある。
(2−1)積分手段と比較基準値の間で生じる相対誤差により、高精度で過電流検出状態を検出することができなかった。これにより、定着装置に供給する電流を制限しなければならず、定着装置の温度上昇時間短縮の妨げとなっていた。この課題に対しては、積分手段、および過電流検出手段の特性を調整する手段をそれぞれに設け、各検出精度を高めることで改善できるがコスト面で有利な対策とはいえなかった。
(2−2)定着装置に供給する商用電源の周波数が変動した場合、定着装置に流れる電流量と、積分手段が検出する検出値の相関関係が変化し、正確に過電流状態の検出を行なうことができなかった。
本発明はこのような問題を鑑みてなされたものであり、本発明に係る第1の発明の目的は、検出精度の高い電流検出手段を提供することである。本発明に係る第2の発明の目的は、検出精度の高い過電流検出手段を提供することである。また、本発明に係る第3の発明の目的は、商用電源の周波数が変化した場合においても検出精度が悪化しない過電流検知手段を提供することである。
本出願は下記の構成を持つことを特徴とする加熱装置、および画像形成装置である。
本出願に係る第1の発明は、像担持体上に形成したトナー像を記録媒体上に転写した後、記録媒体にトナー像を電気加熱手段により加熱定着する画像形成装置であって、電気加熱手段に流れる電流を交流電圧に変換する電圧変換手段と、基準パルス信号を生成する基準パルス信号生成手段と、電圧変換手段の出力である交流電圧、および基準パルス信号を1周期または半周期にわたり積分処理する積分手段と、積分手段に入力する信号を、電圧変換手段または基準パルス信号生成手段で切り替える入力信号切替手段と、電圧変換手段の出力信号を入力した場合の積分手段の第1の出力レベルと基準パルス信号生成手段の出力を入力した場合の積分手段の第2の出力レベルとを比較する比較手段とを備え、比較手段によって算出された第1の出力レベルと第2の出力レベルの出力との比率から電気加熱手段に流れる電流値を算出することを特徴とする画像形成装置である。
本出願に係る第2の発明は、像担持体上に形成したトナー像を記録媒体上に転写した後、記録媒体にトナー像を電気加熱手段により加熱定着する画像形成装置であって、電気加熱手段に流れる電流を交流電圧に変換する電圧変換手段と、基準パルス信号を生成する基準パルス信号生成手段と、電圧変換手段の出力である交流電圧、および基準パルス信号を1周期または半周期にわたり積分処理する積分手段と、積分手段に入力する信号を、電圧変換手段または基準パルス信号生成手段で切り替える入力信号切替手段と、基準パルス信号生成手段の基準パルス信号を入力した場合の積分手段の第1の出力のレベルを保持する基準パルス信号保持手段と、電圧変換手段の出力を入力した時の積分手段の第2の出力レベルと基準パルス信号保持手段にて保持された第1の出力レベルとを比較する比較手段とを有し、比較手段の結果に応じて電気加熱手段に流れる電流を遮断することを特徴とする画像形成装置である。
本発明に係る第1の発明によれば、検出精度の高い電流検出が可能となる。また、本発明に係る第2の発明によれば、検出精度の高い過電流検出が可能となる。さらに、本発明に係る第3の発明によれば、商用電源の周波数が変化した場合においても検出精度が悪化しない過電流検知が可能となる。
本発明を適用するのに好適である実施形態について説明を行う。
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態を図面に基づいて説明する。
(1)画像形成装置
図1は本実施形態の画像形成装置100の構成図である。画像形成装置100は記録紙Pを収納するデッキ101を有する。そして、画像形成装置100はデッキ101内の記録紙Pの有無を検知するデッキ紙有無センサとデッキ101内の記録紙Pのサイズを検知する紙サイズ検知センサ103とを有する。また、画像形成装置100はデッキ101から記録紙Pを繰り出すピックアップローラ104とピックアップローラ104によって繰り出された記録紙Pを搬送するデッキ給紙ローラ105とを有する。そして、画像形成装置100にはデッキ給紙ローラ105と対をなし、記録紙Pの重送を防止するためのリタードローラ106が設けられている。さらに、デッキ給紙ローラ105の下流にはデッキ101と、後述する両面反転部からの給紙搬送状態を検知する給紙センサ107が設けられている。そして、デッキ給紙ローラ105には、下流へと記録紙Pを搬送するための給紙搬送ローラ108、記録紙Pを印刷タイミングと同期して搬送するレジストローラ対109が設けられている。さらに、デッキ給紙ローラ105とレジストローラ対109との間の搬送路には、レジストローラ対109への記録紙Pの搬送状態を検知するレジ前センサ110が配設されている。
また、レジストローラ対109の下流には、レーザスキャナ部111からのレーザ光に基づいて感光ドラム1上にトナー像を形成するプロセスカートリッジ112が設けられている。そして、レジストローラ対109の下流には、感光ドラム1上に形成されたトナー像を記録紙P上に転写するためのローラ部材113、記録紙P上の電荷を除去し感光ドラム1からの分離を促進するための除電針114が配設されている。さらに、除電針114の下流には搬送ガイド115、定着装置116、定着排紙センサ119、および両面フラッパ120が配設されている。ここで、定着装置116は記録紙P上に転写されたトナー像を熱定着する。また、定着排紙センサ119は定着装置116からの搬送状態を検知する。そして、両面フラッパ120は定着装置116から搬送されてきた記録紙Pを排紙部か両面反転部に行き先を切り替える。
画像形成装置100の排紙部側の下流には排紙部の紙搬送状態を検知する排紙センサ121、記録紙を排紙する排紙ローラ対122が配設されている。一方、画像形成装置100の両面反転部側には、反転ローラ対123、反転センサ124、Dカットローラ125、両面センサ126、および両面搬送ローラ対127が配設されている。ここで、両面反転部側は、記録紙Pの両面に印字するために片面印字終了後の記録紙Pを表裏反転させ、再度画像形成部へと給紙する。そして、反転ローラ対123は正逆転によって記録紙Pをスイッチバックさせる。また、反転センサ124は、反転ローラ対123への紙搬送状態を検知する。さらに、Dカットローラ125は、記録紙Pの横方向位置を合わせるための横方向レジスト部(不図示)から記録紙Pを搬送する。そして、両面センサ126は両面反転部の記録紙P搬送状態を検知し、両面搬送ローラ対127は両面反転部から給紙部へと記録紙Pを搬送する。
(2)定着装置
図2は定着装置116の概略構成の模型図である。本実施形態の定着装置は、これに限定されないが、例えば、特許文献3〜16等に開示のフィルム加熱方式の装置を用いることができる。定着装置は、セラミックヒータ固定兼フィルム内面ガイド用の耐熱性、断熱性、および剛体のステー204を含む。ステー204は、記録紙210の搬送路を横断する方向(紙面に対して垂直方向)を長手とする横長部材である。セラミックヒータ302は、上記ステーの下面に長手に沿って形成した溝部に嵌入して耐熱性接着剤で固定支持させた、転写材(記録紙)搬送路を横断する方向を長手とする横長部材である。セラミックヒータ302を取り付けたステー204には、円筒状の耐熱性フィルム材(定着フィルム201)がルーズに外嵌されている。
例えば、定着フィルム201は、厚さ40〜100μm程度の、円筒状単層フィルム、あるいは複合層フィルムである。ここで、円筒状単層フィルムは、耐熱性、離型性、強度、および耐久性等を有するPTFE、PFA、FEPである。また、複合層フィルムは、ポリイミド、ポリアミド、PEEK、PES、PPSなどの円筒状フィルムの外周面にPTFE、PFA、FEPなどをコーティングしたものである。
加圧ローラ202は、芯金203の外周にシリコーンゴム等の耐熱性弾性層207をローラ状に同心一体に設けた弾性ローラである。この加圧ローラ202と、上記ステー204に設けられたセラミックヒータ302とにより定着フィルム201を挟ませて加圧ローラの弾性に抗して圧接させてある。矢印Nで示した範囲がその圧接により形成される定着ニップ部である。加圧ローラ202は定着駆動モータ118により矢示Bの方向に所定の周速度で回転駆動される。この加圧ローラ202の回転駆動による、定着ニップ部Nにおける加圧ローラ202とフィルム201の外面との摩擦力でフィルム201に直接的に回転力が作用しフィルム201がセラミックヒータ302の下面に圧接摺動する。そして、同時に、矢示の時計方向Cに回転駆動される。
ここで、記録紙210が矢印A方向で定着ニップ部Nに導入されたときは記録紙210を介してフィルム201に回転力が間接的に作用する。ステー204はフィルム内面ガイド部材としても機能してフィルム201の回転を容易にする。フィルム201の内面とセラミックヒータ302の下面との摺動抵抗を低減するために両者の間に耐熱性グリス等の潤滑剤を少量介在させることもできる。加圧ローラ202の回転によりフィルム201の回転が定常化する。
そして、セラミックヒータ302の温度が所定に立ち上がる。その状態で、フィルム201を挟んでセラミックヒータ302と加圧ローラ202とで形成される定着ニップ部Nのフィルム201と加圧ローラ202との間に画像定着すべき記録紙210が導入される。そして、フィルム201と記録紙210が一緒に定着ニップ部Nを挟持搬送される。これによりセラミックヒータ302の熱がフィルム201を介して記録紙210に付与され記録紙210上の未定着画像が記録紙210面に加熱定着されるのである。定着ニップ部Nを通った記録紙210はフィルム201の面から分離されて搬送される。なお、図2における矢印Aは記録紙210の搬送方向を示す。
(3)セラミックヒータ
図3はセラミックヒータの構成図である。セラミックヒータ302は記録紙の搬送方向に対して直交する方向に長く配設されている。基材としてのアルミナ(Al )を用いており、一面側には印刷によって発熱パターン301が形成されている。また、発熱パターン301は、電気絶縁層としてのガラス保護膜によって被覆されている。給電電極303aと給電電極303bは、発熱パターン301の両端に電圧を印加できるように形成されている。
(4)サーミスタ
本実施形態の定着装置ではセラミックヒータ302の温度を測定するためのサーミスタを1個有する。サーミスタはセラミックヒータ302長手方向に対し中央部に配置しており、所定の圧でセラミックヒータ302上に押し当てられている。サーミスタは温度検出回路(不図示)に接続されており、温度検出結果は後述のCPU501に入力されている。
(5)電力制御回路
次にセラミックヒータ302に電力を供給する電力制御回路について説明する。図5は電力供給制御回路の接続図である。電力供給制御回路は、CPU501、トライアック502、AC電源504、リレー505、電流検出回路507、およびゼロクロス検出回路511を備えている。トライアック502とセラミックヒータ302とは直列でAC電源504に接続させてある。また、電力供給制御回路は、CPU501が実行する各処理の手順等のプログラムを格納したROMと、それらの処理を実行するためのワークエリア等として用いられるRAMとを有する記憶手段(不図示)を備える。
トライアック502はそれぞれCPU501からのヒータ駆動信号S1のONあるいはOFFでトライアック駆動回路521を介して制御される。リレー505はトライアック502とAC電源504の間に挿入しており、リレー505の駆動によりセラミックヒータ302への通電を遮断できる構成になっている。リレー505はCPU501から出力されるRLD信号によって制御される。電流検出回路507はリレー505とAC電源504の間に挿入している。電流検出回路507の動作については後述する。
なお、本実施形態の画像形成装置におけるセラミックヒータ302への電力印加量は以下のように調整させる。すなわち、AC電源504の1半波内の位相角により通電のON/OFFを行なうことでセラミックヒータ302への印加電力を制御する位相制御によってセラミックヒータ302への電力印加量が調整される。CPU501はAC電源504の位相に応じて変化するゼロクロス信号に応じてトライアック駆動信号S1を制御し、セラミックヒータ302に所望の電力を印加する。図20(a)にゼロクロス信号とヒータ駆動信号(S1)の駆動タイミングを示す。ゼロクロス信号の立下りのタイミングから所定時間(t1、t2)後にヒータ駆動信号(S1)をONしてセラミックヒータ302への通電を制御する。図20(b)はタイミング(t1、t2 (msec))とセラミックヒータ302に印加される電力の関係を示すテーブルである。テーブルはAC電源の周波数が50Hzの場合のものであり、印加電力の値は、セラミックヒータ302を全点灯(全位相で点灯)した時に発生する電力を100%とした時の電力を、%を単位として示している。ゼロクロス信号は後述のゼロクロス検出回路511で生成され送出される。
(6)ゼロクロス検出回路
本実施形態の画像形成装置においては、AC電源504の電圧の位相を検知し、位相に応じて変化するパルス信号(ゼロクロス信号)を出力するゼロクロス検出回路511を有する。ゼロクロス検出回路511はAC電源504からACフィルタを介して接続されている。ゼロクロス検出回路511の内部回路を図7に示す。
AC電源504が整流ダイオード770と771により、半波整流される。Hot側電位は、整流ダイオード771と電流制限抵抗772と773とを介して、トランジスタ777に入力される。抵抗776は、トランジスタ777のベース−エミッタ抵抗であり、交流電源からのノイズ除去のため、コンデンサ775が接続されている。符号779は、一次回路、二次回路間の沿面距離を確保するためのフォトカプラである。1次回路側の電源Vccは、電流制限抵抗778を介して、トランジスタ777とフォトカプラ779の発光側に接続されている。符号780は、フォトカプラ779の出力トランジスタの電流制限抵抗である。フォトカプラ779の出力はフィルタであるコンデンサ782と抵抗781を介して、ゼロクロス信号(ZEROX)として、CPU501および電流検出回路507に送出される。Hot側電位がNeutral電位よりも高く、閾値電圧Vzよりも大きい場合、トランジスタ777がオン,フォトカプラ779がオンとなり、ゼロクロス信号はローレベルとなる。ここで、閾値電圧Vzは、整流ダイオード770〜771、抵抗772〜773、776、コンデンサ775、トランジスタ777で決定される。Hot側電位がNeutral電位よりも低い、もしくは、Hot側電位が閾値電圧Vzよりも小さい場合、トランジスタ777がオフ,フォトカプラ779がオフとなり、ゼロクロス信号はハイレベルとなる。つまり、ゼロクロス信号は、Hot側電位がNeutral側電位に対して、閾値電圧Vz以上/以下の場合でレベルが切り替わるパルス信号となる。
(7)電流検出回路
電流検出回路507ではセラミックヒータ302に流れる電流の合計電流値を検出し、合計電流値に応じたレベルを示す電流レベル検出信号(S6)を出力する。以下に電流検出回路507の動作について説明する。
図6は電流検出回路507の回路図である。図10(a)、(b)は回路内各部の波形図である。図10(a)はセラミックヒータ302に全波の電流が流れた場合の波形である。図10(b)は1半波内の位相角で通電のON/OFFを行なうことでセラミックヒータ302への印加電力を制御する位相制御を行なった場合の波形を示している。
端子646と端子647はリレー505とAC電源504の間に接続されている。カレントトランス645の1番端子と2番端子にはセラミックヒータ302に通電される電流(I601)が印加される。カレントトランス645の出力端子(3番端子および4番端子)には、抵抗640、643、およびダイオード642、644を備えた整流回路が接続されており、整流回路の出力部には電流(I601)のレベルに応じた半波の交流電圧(Vt)が発生する。整流回路の出力部はオペアンプ633、FET636、コンデンサ634、抵抗635、638を備えた積分回路660に接続されている。積分回路では交流電圧の1周期または半周期の積分処理が行なわれ、コンデンサ634の端子間には積分値に相当する電圧が発生する。コンデンサ634間の電圧はRST信号で駆動されたFET636の動作によって、1周期毎に0Vにクリアされる。RST信号はAC電源504のゼロクロス点に対し所定タイミングでCPU501から出力される信号である。オペアンプ633の出力端子の電圧(Vint)は下記の数式1で表すことができる。
Figure 2007333888
ここでΣVtは整流回路の出力電圧(Vt)の積分値である。オペアンプ633の出力はオペアンプ628、抵抗629〜632、およびダイオード627を備えた差動回路に入力される。差動回路内の抵抗は、抵抗630と抵抗631、および抵抗629と抵抗632がそれぞれ同じ抵抗値に設定されている。差動回路には積分回路の出力電圧(Vint)と整流回路の出力電圧(Vt)が入力される。差動回路の出力電圧(Vcs)のピーク値は下記の数式2で表される。
Figure 2007333888
ここでR631は抵抗631の抵抗値、R632は抵抗632の抵抗値である。差動回路の出力はコンデンサ626によってピークホールドされるが、CPU501から出力されるRST信号で駆動されたFET636の動作によって、1周期毎に0Vにクリアされる。電圧(Vcs)はセラミックヒータ302に流れる電流の半周期区間の平均値に相当するレベルとなる。差動回路の出力電圧(Vcs)はオペアンプ622を介し、電流レベル検出信号(S6)として出力されCPU501のアナログ入力ポートに入力される。
次に、基準パルス信号生成回路661について説明する。基準パルス信号生成回路661は、後述するキャリブレーションモードを行う場合に駆動する回路である。基準パルス信号生成回路661はゼロクロス信号とキャリブレーション信号(CAL)によって制御する。キャリブレーション信号(CAL)がLOWの場合はゲート664の出力がゼロクロス信号に関わらずHIGH状態になり、FET665がオンする。これにより、オペアンプ604の正極入力端子の電位が低下し、オペアンプ604の出力端子は0Vに設定される。オペアンプ604の出力端子にはダイオード602が接続されており、基準パルス信号生成回路661の出力は高抵抗状態となる。基準パルス信号生成回路661は積分回路660入力部に接続されているが、前述した通り出力部は高抵抗状態となっており、セラミックヒータ302の電流検出時の動作には影響しない。すなわち、この場合は、基準パルス信号生成回路661から積分回路660へは基準パルス信号は出力されない。
一方、キャリブレーション信号(CAL)がHIGHの場合は、図13に示すような動作を行なう。ゲート664の出力はゼロクロス信号が反転したレベルとなり、FET665を駆動する。これにより基準パルス信号生成回路661の出力端子(Vh)には電源(Vcc)を抵抗662と抵抗663で分圧した振幅(Va)で、ゼロクロス信号に同期した矩形波(基準パルス信号)が出力される。セラミックヒータ302への通電がオフの場合には、積分回路660に矩形波が入力されて1周期または半周期単位で積分処理が行なわれ、積分された波形が電流検知回路507の出力信号(S6)として出力される。キャリブレーションモード時の電流検知回路507の出力信号(S6)のレベル(Vcs(cal))のピークは下記の数式3であらわすことができる。
Figure 2007333888
Vaは下記の数式4であらわせる。
Figure 2007333888
R662とR663はそれぞれ抵抗662の抵抗値、抵抗663の抵抗値である。なお、上記Vaは、Vcs(cal)のレベルが、カレントトランス645に10Aの交流電流が流れた時に発生する電流検出信号のレベル(Vcs)と同レベルとなるように設定している。
なお、本明細書において、「基準パルス信号」とは、電源の周波数に応じたパルス信号であり、基準パルス信号生成回路661により出力される矩形波である。また、「キャリブレーション信号(CAL)」とは、基準パルス信号生成回路661を制御する信号である。すなわち、キャリブレーション信号(CAL)がHIGHの場合に、基準パルス信号生成回路661から基準パルス信号が出力される。そして、キャリブレーション信号(CAL)がLOWの場合に、基準パルス信号生成回路661から基準パルス信号は出力されない。
(8)キャリブレーションモード
本モードは電流検出回路507の校正を行う処理である。図14はキャリブレーションモードの一連の処理を示す図である。本実施形態では、画像形成装置100の電源をオン直後の、セラミックヒータ302への通電を行なわないタイミングでスタートする。まずS1402で、CPU501は、キャリブレーション信号(CAL)をHIGHレベルに設定し、キャリブレーション信号(CAL)を電流検出回路507に送信して、基準パルス信号生成回路661を駆動する。次に、S1403に進み、CPU501は、電流検出信号(S6)のサンプリングを行なう。サンプリングはゼロクロス信号の立下り時間から所定時間(t1)後のタイミングで行なう。CPU501は、サンプリングした5波分のサンプリング値の平均値を算出し、算出により得られた平均値をキャリブレーションモードの検出値(Vcs(cal))として確定する(S1404)。このようにして取得されたキャリブレーションモードの検出値(Vcs(cal))は、不図示の記憶手段に記憶される。S1405では、CPU501が、キャリブレーション信号(CAL)をLOWに設定し、キャリブレーション信号(CAL)を電流検出回路に送信する。すなわち、キャリブレーション信号(CAL)を再びLOWに切替えることで基準パルス信号生成回路661を停止し、本処理を終了する。
(9)ヒータ電流算出処理
セラミックヒータ302に流れる電流の検出方法について説明する。図15は電流値演算処理のフロー図である。まず、S1502で、CPU501は、電流レベル検出信号(S6)のサンプリングを行なう。サンプリングは図10(a)および(b)で示すようにゼロクロス信号の立下りからt2後に行なう。この時のサンプリング電圧をVcs(1)とする。次にS1503で電流演算処理に移行する。前述した通り、電流検知信号(S6)のレベルは、カレントトランス645に10Aが印加されるとキャリブレーションモードの検出値(Vcs(cal))まで上昇する。よって、不図示の記憶手段に記憶されたキャリブレーションモードの検出値(Vcs(cal))と、上述のヒータ電流印加時の検出値(Vcs(1))との相対比率から、CPU501は、ヒータ電流の絶対値は下記の数式5で算出することができる。
Figure 2007333888
次にS1504では、CPU501は、電流の実効値補正処理を行なう。S1503で算出した電流値はセラミックヒータ302に印加されている交流波形の平均電流値である。一方、セラミックヒータ302に発生する電力量は実効電流値で決まることから、S1503で算出した平均電流値(Is)を実効電流値(Is’)に変換する処理を行なう。変換は不図示の記憶手段に格納された、図16に示すテーブルで決まる係数(RMSCONV)を用いる。係数(RMSCONV)は実効電流値と平均電流値の比率を示すものであり、位相制御を行なった場合には通電を開始する位相角によって値が変わる。図16のテーブルは下記に記載された電力制御シーケンスで決定される位相制御時の印加電力Pに対しての係数(RMSCONV)の関係を示したのである。補正は下記の数式6を用いて行なう。図16の印加電力Pの値は、セラミックヒータ302を全点灯(全位相で点灯)した時に発生する電力を100%とした時の電力を、%を単位として示している。
Figure 2007333888
上式で算出した実効電流値を検用いて、後述の電力制御を行なう。
(10)電力制御シーケンス
本画像形成装置における電力制御の方法について説明する。本実施形態においては、セラミックヒータ302に対し、1半波内の位相角で通電のON/OFFを行なうことでセラミックヒータ302への印加電力を制御する位相制御を行なっている。制御方法はプリント停止状態からヒータ駆動を行なう立ち上げ時制御と、セラミックヒータ302が所定温度以上の場合に行なう定常温度制御がある。ここで、セラミックヒータ302に最初に印加する初期印加電力をPとし、電力制御シーケンスによってn回更新された電力をPとする。
(I)立ち上げ時制御
立ち上げ時はセラミックヒータ302に流れる電流が所定のターゲット電流(I(target))となるように電力を印加する制御を行なう。図17は立ち上げ時制御のフロー図である。CPU501はコントローラ(不図示)からプリントスタート信号を受けると、画像形成シーケンスを実行させる。CPU501は、同時にヒータ駆動信号S1を制御してトライアック502をONし、セラミックヒータ302の昇温を開始する。S1702で初期印加電力(P)を投入する(S1702)。次いで、CPU501は、定着装置116に配置されたサーミスタの温度状態を検知および認識し、160℃に到達しているかを判断する(S1703)。ここで160℃以上の場合は、S1701に進み、定常温度制御に移行する。160℃以下の場合は、CPU501は、S1704で電流検出信号(S6)のサンプリングを行い、S1705で前述の方法で電流値の演算を行なう。
続いて、S1706でヒータ電流値の検出結果とターゲット電流(I(target))との差(ΔI)に応じて、セラミックヒータ302への印加電力の制御量(ΔP)を決定する。すなわち、S1706では、CPU501は、S1705にて算出された電流値と、不図示の記憶手段に格納されたターゲット電流(I(target))との差を計算して、ターゲット電流との差(ΔI)を取得する。図18はターゲット電流との差(ΔI)と印加電力の制御量(ΔP)の関係を示すテーブルである。ターゲット電流との差(ΔI)が大きい程、制御量(ΔP)を大きく設定することで、短い時間でターゲット電流に到達できるようにしている。CPU501は、不図示の記憶手段に格納された、図18に示したテーブルを参照して、上記取得されたターゲット電流との差(ΔI)に対応する印加電力の制御量(ΔP)を取得する。
S1707で印加電力の更新を行なった後、S1703に戻り、同様の処理を繰り返すことで、セラミックヒータ302に流れる電流を所定のターゲット電流(I(target))に制御することができる。このように、立ち上げ時にセラミックヒータ302に流れる電流を所定のターゲット電流(I(target))となるように更新された電力Pを印加する制御を行なう(S1708)。これにより、商用交流電源に規定されているコンセントの定格電流を超えることなく、セラミックヒータ302の温度を短時間で立ち上げることが可能となる。
(II)定常温度制御
前述した立ち上げ時制御においてサーミスタによる検出温度が160℃に到達すると、制御方法を定常温度制御に切り替える。定常温度制御はサーミスタの検出温度が所定のターゲット温度(T(target))となるように電力を印加する制御を行なう。図19は定常温度制御時のフロー図である。S1901で、CPU501は、サーミスタの温度状態を検知し、認識する。その後、サーミスタのサンプリング結果とターゲット温度(T(target))との差(ΔT)を算出し(S1902)、ΔTの大きさに応じて印加電力の制御量(ΔP)を決定する(S1903)。すなわち、S1903では、CPU501は、S1902にて算出された温度と、不図示の記憶手段に格納されたターゲット温度(T(target))との差を計算して、ターゲット温度との差(ΔT)を取得する。図4はターゲット温度との差(ΔT)と印加電力の制御量(ΔP)の関係を示すテーブルである。ターゲット温度との差(ΔT)が大きい程、制御量(ΔP)を大きく設定することで、短い時間でターゲット温度に到達できるようにしている。CPU501は、不図示の記憶手段に格納された、図4に示したテーブルを参照して、上記取得されたターゲット温度との差(ΔT)に対応する印加電力の制御量(ΔP)を取得する。CPU501は、S1904で印加電力の更新を行なった後、S1905で更新された電力Pを印加し、S1901に戻り、同様の処理を繰り返すことで、サーミスタの温度をターゲット温度(T(target))に制御することができる。
以上、説明した通り、本実施形態における画像形成装置では、積分回路に入力する信号を、カレントトランス出力と基準パルス信号生成回路から出力される基準パルス信号で切替え可能な構成とする。そして、カレントトランス出力を入力した時の積分回路の出力と、基準パルス信号を入力した電流積分回路の出力の相対比率からセラミックヒータ302に流れる電流の絶対値を算出することで、高精度の電流検出手段が実現される。また、基準パルス信号をゼロクロス信号に同期したパルスとすることで、交流電源周波数に係らず、高精度の電流検出を可能とした。
(第2の実施形態)
本発明の第2の実施形態を説明する。本実施形態における画像形成装置の基本構成は第1の実施形態と同じであり、電流検出回路の構成とヒータ電流の算出方法が異なる。
(11)電流検出回路
図11は本実施形態の電力供給制御回路の接続図である。電流検出回路2107ではセラミックヒータ302に流れる電流の合計電流値を検出し、合計電流値に応じたレベルを示す電流レベル検出信号(S6)を出力する。更に、検出した合計電流値と所定電流値との比較を行い、検出した合計電流値が所定電流値よりも大きい場合は、過電流信号(S8)によってリレー駆動回路520を駆動し、リレー505をオフしセラミックヒータ302の電流を遮断する。
以下に電流検出回路2107の動作について説明する。図8は電流検出回路2107の回路図である。図9は回路内各部の波形図であり、図中のA区間(T1より前の区間)は、セラミックヒータ302への印加電力が位相制御され、セラミックヒータ302の温度制御が正常に行なわれている区間である。一方、B区間(T1以後の区間)はセラミックヒータ302への印加電力が制御不能となり、セラミックヒータ302に最大電力が印加される通電暴走状態の区間を示す。第1の実施形態で説明した通り、ダイオード642のカソード部には電流(I601)のレベルに応じた半波の電圧が発生する。ダイオード642のカソード部は抵抗802を介してFET803に接続されている。FET803はキャリブレーション信号(CAL)で駆動される。キャリブレーション信号(CAL)がHIGH状態の場合はFET803がオン状態となり、図8中のVtの電圧は低下してほぼ0Vとなる。キャリブレーション信号(CAL)がLOWの場合はFETがオフ状態となり、Vt部の電圧はダイオード642のカソード部と同じになり、抵抗801を介して積分回路660に入力される。キャリブレーション信号(CAL)がLOWの場合、差動回路の出力電圧(Vcs)のピーク値は第一の実施形態と同様に下記の数式7であらわせる。
Figure 2007333888
次に、基準パルス信号生成回路661について説明する。基準パルス信号生成回路661の基本構成は第一の実施形態と同じである。キャリブレーション信号(CAL)がLOWの場合は基準パルス信号生成回路661の出力は高抵抗状態となる。一方、HIGHの場合は、基準パルス信号生成回路661の出力端子(Vh)に電源(Vcc)を抵抗815と抵抗816で分圧した振幅(Vb)で、ゼロクロス信号に同期した矩形波が出力される。キャリブレーション信号(CAL)がHIGHの電流検知回路507の出力信号(S6)のレベル(Vcs(cal))のピーク値である下記の数式8であらわすことができる。
Figure 2007333888
また、Vbは下記の数式9であらわせる。
Figure 2007333888
R815とR816はそれぞれ抵抗815の抵抗値、抵抗816の抵抗値である。
また、上記VaはVcs(cal)のレベルが、カレントトランス645に13Aの交流電流が流れた時に電流検知回路507から出力される電流検出信号(S6)と同レベルとなるように設定している。キャリブレーション信号(CAL)を図9で示すように交流電源の1周期単位で切替える。これにより、差動回路の出力(Vcs)には、ヒータ電流(I601)に応じたカレントトランス645の出力の積分値と、基準パルス信号生成回路661から出力される基準パルス信号の積分値が交互に出力される。そして、オペアンプ622を介し、電流レベル検出信号(S6)として出力されCPU501のアナログ入力ポートに入力される。電流レベル検出信号(S6)の結果に応じて電流値を算出する方法については後で述べる。
次に過電流検出回路817について説明する。過電流検出回路817は、基準パルス信号生成回路661から出力される基準パルス信号の積分値と、ヒータ電流(I601)に応じたカレントトランス645の出力の積分値を比較する。そして、カレントトランス645の出力の積分値が高い場合には、過電流信号(S8)をHIGHに出力する。オペアンプ806、抵抗804、ダイオード807、コンデンサ808、FET809を有する回路は基準パルス信号が積分回路660に入力された時の差動回路の出力(Vcs)をピークホールドする回路である。オペアンプ806の正極入力には差動回路の出力(Vcs)が入力される。オペアンプ806の出力端子はダイオード807を介してコンデンサ808が接続されている。コンデンサ808の電圧(Vovc)は抵抗804を介してオペアンプ806の負極入力に接続されており、Vovcの電位は差動回路の出力(Vcs)のレベルがピークホールドされた値となる。コンデンサ808にはFET809が並列で接続されている。FET809がオンでコンデンサ808の電荷が放電され、Vovcは0Vに低下する。FET809はCPU501から出力されるRST2信号で駆動される。
図9で示すように、RST2信号はRST1信号の2倍の周期で、キャリブレーション信号(CAL)がLOW出力の場合に出力される。RST2信号をこのようなタイミングで駆動することで、コンデンサ808の電圧(Vovc)は基準パルス信号が積分回路660に入力された時の差動回路の出力(Vcs)がピークホールドされる。ピークホールドされた電圧は抵抗821と抵抗820で分圧された後にオペアンプ810の負極入力に入力される。ここで抵抗821は100KΩ、抵抗821は330Ωであり、Vovcの電圧の99.6%の電圧がオペアンプ810の負極入力に入力される。オペアンプ810の正極入力には差動回路の出力(Vcs)が入力されている。ここで差動回路の出力(Vcs)がピークホールド電圧(Vovc)よりも大きい場合には、オペアンプ810の出力がHIGH状態となり、過電流検出信号(S8)がHIGH状態に切り替わる。過電流検出信号(S8)がHIGH状態に切り替わると、リレー駆動回路520によってリレー505がオフされ、セラミックヒータ302への通電が遮断される。
通電暴走時の動作を図9に従って説明する。タイミングT1で通電暴走が発生すると、積分回路660によって基準パルス信号の積分処理が行なわれ、ピークホールド電圧(Vovc)に13A相当の電圧が設定される。次にタイミングT2でヒータ電流I601に応じた電圧Vtが発生する。これにより、差動回路の出力(Vcs)が上昇し、Vovcの電圧を超えた時点でオペアンプ810が反転し、過電流検出信号(S8)がHIGH状態に切り替わり、セラミックヒータ302への通電が遮断される。
(12)ヒータ電流算出処理
セラミックヒータ302に流れる電流の検出方法について説明する。図12は電流値演算処理のフロー図である。
まず、S2202で、CPU501は、電流レベル検出信号(S6)のサンプリングを行なう。サンプリングは第1の実施形態と同様にゼロクロス信号の立下りからt2後に行なう。この時のサンプリング電圧をVcs(1)とし、Vcs(1)は、不図示の記憶手段に格納される。次にS2203では、CPU501は、S2202でサンプリングした検出値が、基準パルス信号の積分値か、またはヒータ電流の積分値かの判断を行なう。この判断は、CPU501が、出力するキャリブレーション信号(CAL)の状態に応じて行う。キャリブレーション信号(CAL)がHIGHの場合は、CPU501は、S2202のサンプル値(Vcs(1))が基準パルス信号の積分値であると判断する。そして、S2204で基準電圧(Vcs(ref))の値をS2202のサンプル値(Vcs(1))に設定し、このVcs(1)は、不図示の記憶手段に格納される。キャリブレーション信号(CAL)がLOWの場合は、S2205に進む。S2205では、CPU501は、セラミックヒータ302に流れる電流の絶対値を算出する処理を行なう。前述した通り、キャリブレーション信号(CAL)をHIGHに設定し、積分回路660に基準パルス信号を入力した時の差動回路出力(Vcs(ref))は、カレントトランス645に13Aの交流電流が印加されたときのレベルである。そして、Vcs(ref)は、不図示の記憶手段に格納される。よって、Vcs(ref)とS2202の検出値(Vcs(1))の相対比率から、ヒータ電流の絶対値は、CPU501により、下記の数式10で算出される。
Figure 2007333888
次にS2206では、CPU501は、電流の実効値補正処理を行なう。実効値補正方法は第1の実施形態で説明した方法と同じである。
以上、説明した通り、本実施形態における画像形成装置では、積分回路に入力する信号を、カレントトランス出力と基準パルス信号生成回路から出力される基準パルス信号で切替え可能な構成とする。そして、カレントトランス出力を入力した時の積分回路の出力と、基準パルス信号を入力したときの積分回路の出力を比較する比較手段を設け、比較手段の結果に応じてセラミックヒータ302への通電を遮断することで、高精度の過電流検出手段を実現した。また、カレントトランス出力を入力した時の積分回路の出力と、基準パルス信号を入力した積分回路の出力の相対比率からセラミックヒータ302に流れる電流の絶対値を算出することで、相対精度の高い電流検出手段と過電流検出手段を実現した。また、基準パルス信号をゼロクロス信号に同期したパルス信号とすることで、交流電源周波数に係らず、高精度の過電流検出を可能とした。
以上、説明した通り、本願の第1の発明によれば、積分手段に入力する信号を、カレントトランスの出力と基準パルス信号生成回路から出力される基準パルス信号で切替え可能な構成とすることができる。そして、カレントトランスの出力を入力した時の積分手段出力と、基準パルス信号を入力した時の積分手段出力の相対比率からヒータに流れる電流の絶対値を算出することで、高精度の電流検出手段を提供することが可能となる。また、本願の第2の発明によれば、積分回路に入力する信号を、カレントトランス出力と基準パルス信号生成回路から出力される基準パルス信号で切替え可能な構成とすることができる。そして、カレントトランス出力を入力した時の積分回路出力と、基準パルス信号を入力した積分回路出力とを比較する比較手段を設け、比較手段の結果に応じてヒータへの通電を遮断することで、高精度の過電流検出手段を提供することが可能となる。また、本願の第2の発明によれば、基準パルス信号をゼロクロス信号に同期したパルス信号にすることで、交流電源周波数に係らず、高精度の電流検出手段を提供することが可能となる。
実施形態1における画像形成装置の構成図である。 実施形態1における定着装置の構成図である。 実施形態1におけるセラミックヒータの構成図である。 実施形態1における立ち上げ制御時の印加電力テーブルである。 実施形態1における定着制御部の構成図である。 実施形態1における電流検出回路の回路図である。 実施形態1におけるゼロクロス検知回路の構成図である。 実施形態2における電流検出回路の回路図である。 実施形態2における電流検出回路の波形図である。 実施形態1における電流検出回路の波形図である。 実施形態2における電流検出回路の回路図である。 実施形態2における電流検出制御フロー図である。 実施形態1における電流検出回路の波形図である。 実施形態1における電流検出制御フロー図である。 実施形態1における電流検出制御フロー図である。 実施形態1における実効値電流変換テーブルである。 実施形態1における電力制御のフロー図である。 実施形態1における立ち上げ制御時の印加電力テーブルである。 実施形態1における電力制御のフロー図である。 実施形態1と実施形態2における電力制御のタイミング図である
符号の説明
302 セラミックヒータ
501 CPU
502 トライアック
504 AC電源
505 リレー
507 電流検出回路
511 ゼロクロス検出回路
520 リレー駆動回路
521 トライアック駆動回路
602 ダイオード
604 オペアンプ
622 オペアンプ
626 コンデンサ
627 ダイオード
628 オペアンプ
629 抵抗
630 抵抗
631 抵抗
632 抵抗
633 オペアンプ
634 コンデンサ
635 抵抗
636 FET
638 抵抗
640 抵抗
642 ダイオード
643 抵抗
644 ダイオード
645 カレントトランス
646 端子
647 端子
660 積分回路
661 基準パルス信号生成回路
662 抵抗
663 抵抗
664 ゲート
665 FET
770 整流ダイオード
771 整流ダイオード
772 抵抗
773 抵抗
775 コンデンサ
776 抵抗
777 トランジスタ
778 抵抗
779 フォトカプラ
780 抵抗
781 抵抗
782 コンデンサ
804 抵抗
806 オペアンプ
807 ダイオード
808 コンデンサ
809 FET
810 オペアンプ
815 抵抗
816 抵抗
817 過電流検出回路
820 抵抗
821 抵抗
2107 電流検出回路

Claims (3)

  1. 像担持体上に形成したトナー像を記録媒体上に転写した後、前記記録媒体に前記トナー像を電気加熱手段により加熱定着する画像形成装置であって、
    前記電気加熱手段に流れる電流を交流電圧に変換する電圧変換手段と、
    基準パルス信号を生成する基準パルス信号生成手段と、
    前記電圧変換手段の出力である前記交流電圧、および前記基準パルス信号を1周期または半周期にわたり積分処理する積分手段と、
    前記積分手段に入力する信号を、前記電圧変換手段または前記基準パルス信号生成手段で切り替える入力信号切替手段と、
    前記電圧変換手段の出力信号を入力した場合の前記積分手段の第1の出力レベルと前記基準パルス信号生成手段の出力を入力した場合の前記積分手段の第2の出力レベルとを比較する比較手段とを備え、
    前記比較手段によって算出された前記第1の出力レベルと前記第2の出力レベルの出力との比率から前記電気加熱手段に流れる電流値を算出することを特徴とする画像形成装置。
  2. 像担持体上に形成したトナー像を記録媒体上に転写した後、前記記録媒体に前記トナー像を電気加熱手段により加熱定着する画像形成装置であって、
    前記電気加熱手段に流れる電流を交流電圧に変換する電圧変換手段と、
    基準パルス信号を生成する基準パルス信号生成手段と、
    前記電圧変換手段の出力である前記交流電圧、および前記基準パルス信号を1周期または半周期にわたり積分処理する積分手段と、
    前記積分手段に入力する信号を、前記電圧変換手段または前記基準パルス信号生成手段で切り替える入力信号切替手段と、
    前記基準パルス信号生成手段の前記基準パルス信号を入力した場合の前記積分手段の第1の出力のレベルを保持する基準パルス信号保持手段と、
    前記電圧変換手段の出力を入力した時の前記積分手段の第2の出力レベルと前記基準パルス信号保持手段にて保持された第1の出力レベルとを比較する比較手段とを有し、
    前記比較手段の結果に応じて前記電気加熱手段に流れる電流を遮断することを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1および請求項2に記載の前記基準パルス信号生成手段と前記入力信号切替手段は、電圧の周波数に応じたレベルの信号であることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
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JP2017201343A (ja) * 2016-05-02 2017-11-09 キヤノン株式会社 定着装置および画像形成装置

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