JP2007333634A - 光式位置検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高い検出精度を備えた光式位置検出装置を提供する。
【解決手段】発光素子12からの出射光は、偏光ビームスプリッタ16によりP偏光に変換されて光ファイバ20に入射される。光ファイバ20の他方端に設けたセンサ部30に達したP偏光は、ミラー38により反射されて再び光ファイバ20に戻される。磁気光学素子36がフロート70の磁石72の磁界を検出していないとき、センサ部30に入射されたP偏光は、同じ偏光状態で反射戻り光となって偏光ビームスプリッタ16を透過するため、受光素子14には反射戻り光が一切入射されない。一方、磁気光学素子36は、磁石72の磁界を検出すると、P偏光の偏光面をミラー38による反射の往復光路で合計90度回転させてS偏光に変換する。信号処理回路60は、偏光ビームスプリッタ16を介して受光素子14に入射されたS偏光の強度に基づいてフロート70の位置を検出する。
【選択図】図1

Description

この発明は、光式位置検出装置に関し、より特定的には、高い検出精度を備えた位置検出装置に関する。
従来より、液面の変位を検出するための位置検出装置として、磁気抵抗素子やリードスイッチを用いた位置検出装置が用いられている。これによれば、液中に浸漬されたステムの内部に磁気抵抗素子やリードスイッチを設け、フロートに内蔵した磁石が液面とともに移動してこれらに磁力を及ぼしたときに出力される電気信号に基づいて、フロートの位置が検出される。
しかしながら、従来の位置検出装置においては、物理現象を電気信号に変換して計測することから、変換された電気信号を取り込むまでの伝送経路中で電気抵抗や温度の影響を受け、伝送誤差が生じやすいという問題があった。
また、ガソリン等の引火性のある液体が収納された容器内で使用する場合には、リードスイッチ等の作動時に発生する電気火花による引火や爆発の可能性があるため、特殊な防爆構造が必要とされる。そのため、装置が大型で高価なものとなるという問題があった。
かかる問題を解消すべく、最近では、光学式手段を用いて液面の変位を検出する位置検出装置が検討されている(たとえば特許文献1〜3参照)。
図4は、特許文献1に開示される光磁気液面計の模式的な断面図である。
図4(a)を参照して、光磁気液面計は、ステム101内部に設けられた磁気光学センサ104と、磁気光学センサ104に接続され、かつ、ステム101の上端部まで引出された光ファイバ111,112と、光ファイバ111,112にそれぞれ取り付けられた発光素子113および受光素子114と、制御回路115とを備える。
ステム101の外周には、内部に磁石103を収納した環状のフロート102が設けられる。フロート102は、液面に浮遊され、液面と同一の移動をするものである。
ステム101の内部の所定高さには、磁気光学センサ104が固定されている。図4(b)は、磁気光学センサ104の断面図である。磁気光学センサ104は、磁気光学素子(たとえばファラデー素子)105の両側に偏光子106と検光子107とが配置される。さらにその外側には集光用のボールレンズ108,109が配置されており、これらが一体化されてケース110に封入される。
以上の構成において、フロート102が磁気光学センサ104から離れた位置にあるときには磁気光学素子105での偏光面の回転が小さいため、発光素子113からの入力光は減衰することなく、受光素子114に到達する。しかしながら、液面の移動によりフロート102が磁気光学センサ104の近傍に来ると、磁気光学素子105が磁石103の磁気を検出して偏光面を回転させるため、発光素子113からの入力光は減衰して受光素子114に達する。
そこで、光磁気液面計は、受光素子114において磁気光学センサ104からの出力光の強度を電気信号に変換して制御回路115で演算処理をすることにより、液面が磁気光学センサ104の設置高さと一致したことを検出する。
また、特許文献2には、ビスマス置換磁性ガーネット単結晶膜のファラデー効果を利用した反射型光磁界センサが開示される。
これによれば、光磁界センサは、図5に示すように、偏光子130、ビスマス置換磁性ガーネットからなるファラデー回転子131および反射膜132からなるセンサヘッドと、光入出力装置とから構成される。光入出力装置において、光源136から出射された信号光は、レンズ135を経て光ファイバからなる光入力路133に導かれる。光入力路133に入射した信号光は、光信号端子であるフェルール138を経てセンサヘッドに至り、偏光子130およびファラデー回転子131を透過して反射膜132に至る。反射膜132に到達した信号光は、反射膜132で反射して戻り、ファラデー回転子131、偏光子130およびフェルール139を透過して光ファイバからなる光出力路134に入射して光検出器137に至り、光信号として検出される。すなわち、光入出力装置における光入出力用の光路は、光入力路133と光出力路134との2つに分離されて構成されるとともに、2つの光路をなす角度αが約5度以上となるように配置・構成される。このときの光入出力路133,134のなす角度αは、ファラデー回転子131に磁界が印加されている状態と磁界が印加されていない状態とで、光検出器137で検出される光強度差が2dB以上となるように設定される。
図6は、特許文献3に開示される磁界測定装置の概略構成図である。
図6を参照して、光源209から出た光は、レンズ208およびハーフミラー205を介してその一部が光ファイバ201に結合されて検出部に導かれる。このとき、光の他の一部は、受光器207に導かれて電気信号となる。検出部において、光は偏光子202によって直線偏光波のみが選択透過されてYIG(イットリウム・アイアン・ガーネット)203に入る。検出部に磁界がないときには、YIG203を通る光は、同じ偏光状態で反射膜204で反射して再び偏光子202に入る。この反射光は、偏光方向が偏光子のそれと同じであるために偏光子202を透過し、ハーフミラー205によって出射光となる。出射光は、受光器206によって検出されて電気信号となる。
一方、検出部に磁界が印加されているときには、偏光子202を透過した直線偏光波は、YIG203において反射による往復光路によってファラデー回転角の2倍の角度だけ回転する。したがって、偏光子202を通る反射光は、その光強度が減少しハーフミラー205で出射光となって受光器206で受光される。この出射光の光強度差を求めることにより、磁界の強さを求めることができる。
特開2001−108510号公報 特開平6−102331号公報 特開昭59−145977号公報
しかしながら、特許文献1に記載の光磁気液面計においては、磁気光学センサ104の両側に入力用および出力用の光ファイバ111,112をそれぞれ接続し、これらの光ファイバがステム101の上端部まで引出すことによって発光素子113および受光素子114をそれぞれ取り付ける構成を採用するため、光ファイバの曲げ半径に対する伝送効率面からの制約を受けて装置全体が依然として大型となる問題がある。
さらに、特許文献1における磁気光学センサ104は、偏光子106、磁気光学素子105および検光子107といった複数の光学部品を用いて構成される。そのため、磁気光学センサ104を液中に浸漬されたステムの内部に設置した際に、液温の変化に応じて各々の光学特性が変化してしまい、装置全体の検出精度を一定に保つことが困難とされていた。
また、特許文献2に記載の光磁界センサにおいては、光入出力用の光路が分離されているために、光入力路133からセンサヘッドに入射された信号光と、センサヘッドで反射されて光出力路134に戻された信号光との間に伝送損失が発生する可能性がある。そのため、伝送損失の発生によって光検出器137に入射される信号光の強度が低下し、検出精度を低下させるという問題があった。なお、伝送損失を低減するためには、センサヘッドにおいて光入力路133と光出力路134との位置関係を高精度に調整することが必要となるが、調整作業が複雑なものとなるため、生産性および信頼性の確保に困難が生じていた。
さらに、特許文献3に記載の磁界測定装置においては、検出部からの反射戻り光は、ハーフミラー205を介してその一部のみが受光器206に受光されるため、大きな伝送損失を受けてその光強度が著しく減少することになる。したがって、光強度差に基づいた磁界測定を精度良く行なうことが難しいとされていた。
それゆえ、この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、高い検出精度を備えた光式位置検出装置を提供することである。
この発明によれば、光式位置検出装置は、光を出射する発光素子と、発光素子の出射光を、第1の方向の第1の直線偏光と、第1の方向に直交する第2の方向の第2の直線偏光とに分離する偏光ビームスプリッタと、一方端から入射された第1の直線偏光を伝達させる光ファイバと、磁石を有し、光ファイバの長手方向に移動可能な被検出体と、光ファイバの他方端に配され、被検出体の磁界を検出する磁界検出部と、光ファイバの一方端に配され、光ファイバを伝達した磁界検出部からの反射戻り光のうち、偏光ビームスプリッタにより分離された第2の直線偏光を受光する受光素子と、受光素子が受光した反射戻り光の強度に基づいて被検出体の位置を検出する信号処理回路とを備える。磁界検出部は、光ファイバの他方端から出力された第1の直線偏光を光ファイバの他方端に反射するように配された反射膜と、光ファイバの他方端と反射膜との間に配され、被検出体の磁界を検出して第1の直線偏光の偏光面を回転させる磁気光学素子とを含む。磁気光学素子は、被検出体の磁界を検出したことに応じて第1の直線偏光の偏光面を略90度回転させて第2の直線偏光に変換するとともに、変換した第2の直線偏光を光ファイバの他方端に入力する。受光素子は、光ファイバを伝達した第2の直線偏光を、偏光ビームスプリッタを介して受光する。信号処理回路は、第2の直線偏光の強度に基づいて被検出体の位置を検出する。
好ましくは、磁気検出素子の回転角度と被検出体の磁界との関係は、磁気検出素子に被検出体の磁界が印加されたとき、第1の直線偏光の偏光面が、反射膜での反射による往路および復路においてそれぞれ略45度ずつ回転するように設定される。
好ましくは、光ファイバの他方端は、光信号端子に挿通される。磁界検出部は、光信号端子から出力された第1の直線偏光を集光して磁気光学素子に入力するための光学部材をさらに含む。
好ましくは、被検出体は、液面に浮遊され、かつ、液面と同一の移動を行なう。光ファイバおよび磁界検出部は、液中に浸漬されるステムの内部に設置される。発光素子、偏光ビームスプリッタおよび受光素子は、ステムの外部に設置され、かつ、ステムの端部から引出された光ファイバの一方端に接続される。
この発明によれば、高い検出精度を備えた光式位置検出装置を実現することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一符号は同一または相当部分を示す。
図1は、この発明の実施の形態による光式位置検出装置の全体構成図である。
図1を参照して、光式位置検出装置は、光入出力部10と、光ファイバ20と、センサ部30と、ステム50と、信号処理回路60とを備える。
光入出力部10は、発光素子12と、受光素子14と、偏光ビームスプリッタ16とを含む。
発光素子12は、たとえばLED(Light Emitting Diode)からなり、受光素子14は、たとえばPD(Photo Diode)からなる。発光素子12から出射された光は、偏光ビームスプリッタ16を介して光ファイバ20に導かれる。受光素子14は、光ファイバ20を通過したセンサ部30からの反射戻り光を偏光ビームスプリッタ16を介して受光する。
偏光ビームスプリッタ16は、周知のように、入射光のうち、X方向の直線偏光(P偏光)を選択的に透過するとともに、Y方向の直線偏光(S偏光)を選択的に反射する光学特性を有する。したがって、図1の場合、偏光ビームスプリッタ16は、発光素子12からの出射光のうちのP偏光を選択的に透過させて光ファイバ20に導入する。さらに、偏光ビームスプリッタ16は、センサ部30からの反射戻り光のうちのS偏光を選択的に反射して受光素子14へ入力する。すなわち、本実施の形態において、受光素子14は、偏光ビームスプリッタ16によって反射光のうちのS偏光のみを選択的に受光するように配置されている。
光ファイバ20は、一方端が光入出力部10に接続され、他方端がセンサ部30に接続される。光ファイバ20は、発光素子12から出射されて偏光ビームスプリッタ16を透過したP偏光が一方端に入射されると、この入射されたP偏光をセンサ部30へ伝送する。
センサ部30は、フェルール32と、ロッドレンズ34と、磁気光学素子36と、ミラー38とを含む。
フェルール32は、中心部分に光ファイバ20の他方端が挿入される。フェルール32は、通常、光ファイバのコネクタ接続に用いられ、光信号端子を構成する。
ロッドレンズ34は、フェルール32に接続される。ロッドレンズ34は、所定のレンズ長を有しており、フェルール32から出射された光を平行光に変換して磁気光学素子36へ入射する。
磁気光学素子36は、たとえばファラデー素子からなる。ファラデー素子は、直線偏光の偏光面を磁界の強さに比例して回転させる特性を有する。したがって、センサ部30に入射されたP偏光は、磁気光学素子36を透過することにより、磁界の強さに応じた回転角度θだけ偏光面が回転することになる。
ミラー38は、磁気光学素子36に隣接して配置されており、磁気光学素子36を透過した光を反射して再び磁気光学素子36に戻す。このとき、磁気光学素子36に戻された反射光(反射戻り光)は、再び磁気光学素子36を透過することにより、その偏光面がさらに回転角度θだけ回転する。すなわち、センサ部30に入射されたP偏光は、ミラー38を介して磁気光学素子36を往復して通過することにより、回転角度2θだけ偏光面が回転することになる。
そして、磁気光学素子36を通過した反射戻り光は、ロッドレンズ34、フェルール32および光ファイバ20の順に伝送する。光ファイバ20の他方端から出力された反射戻り光は、偏光ビームスプリッタ16に入射される。
偏光ビームスプリッタ16は、上述した光学特性に基づき、入射された反射戻り光のうちのP偏光を選択的に透過するとともに、S偏光を選択的に反射する。反射されたS偏光は受光素子14に入力される。
受光素子14は、受光した反射戻り光(S偏光のみ)の強度を電気信号に変換して信号処理回路60へ出力する。信号処理回路60は、後述する方法によって受光素子14により検出される反射戻り光の強度に基づいてフロート70の位置を検出する。
光ファイバ20とセンサ部30とは、円筒状のステム50内部に収納される。ステム50は、非磁性材料からなり、液中に浸漬される。ステム50の外周には、フロート70がステム50に沿って長手方向に移動可能に設けられる。
フロート70は、液面に浮遊されており、ステム50に沿って液面と同一の移動をする。フロート70の内部には、略環状の磁石72が埋設される。したがって、磁石72は、ステム50に沿って液面と同一の移動を行なう。
次に、図1の光式位置検出装置における測定原理について説明する。
最初に、液面が変位(上昇または下降)すると、この液面の変位に従ってフロート70がステム50の外周を移動する。以下においては、フロート70が、図1に示す位置を初期位置とし、初期位置からセンサ部30に近接した位置まで移動するものとする。
フロート70が初期位置にあるときには、フロート70内部の磁石72がセンサ部30の磁気光学素子36から十分に離れているため、磁気光学素子36における偏光面の回転角度θは略零となる。よって、センサ部30に入射されたP偏光は、磁気光学素子36を往復することによっても偏光面がほとんど回転しない。この結果、P偏光からなる反射戻り光が光ファイバ20を伝送して偏光ビームスプリッタ16に入射される。
偏光ビームスプリッタ16に入射された反射戻り光(P偏光)は、偏光ビームスプリッタ16を透過して発光素子12に戻される。なお、発光素子12に戻された反射戻り光はインコヒーレント光であるため、発光素子12の出射光との間で干渉を起こさない。そのため、発光素子12は反射戻り光によって何ら影響を受けることがない。
さらに、偏光ビームスプリッタ16から受光素子14に対しては反射戻り光が全く入射されないため、受光素子14は、反射戻り光の強度が零であることを示す電気信号を生成して信号処理回路60へ出力する。
次に、フロート70がセンサ部30の近傍に移動したことによりフロート70内部の磁石72がセンサ部30の磁気光学素子36に近接すると、磁気光学素子36が磁石72の磁気を検出して入射光の偏光面を回転角度θだけ回転させる。
このときの回転角度θは、印加される磁界の強さに対して略直線的に変化する。そこで、本実施の形態では、磁気光学素子36が磁気を検出したときの回転角度θが45°となるように、磁石72の磁界の強さを予め設定しておくこととする。これにより、センサ部30に入射されたP偏光は、磁気光学素子36を往復することによって偏光面が略90°回転する。すなわち、この発明による光式位置検出装置によれば、センサ部30がフロート70内部の磁石72の磁気を検出することによって、センサ部30からはP偏光からS偏光に変換された反射戻り光が出力されることになる。
そして、S偏光に変換された反射戻り光は、ロッドレンズ34に戻されると、フェルール32および光ファイバ20の順に伝送して偏光ビームスプリッタ16に入力される。偏光ビームスプリッタ16は、入力されたS偏光を反射して受光素子14に入力する。受光素子14は、受光したS偏波光の光強度を電気信号に変換して信号処理回路60へ出力する。
図2は、信号処理回路60で測定される反射戻り光の光強度と磁界の強さとの関係を示す図である。
図2を参照して、磁界の強さが略零のとき、すなわち、移動開始直後のフロート70がセンサ部30から十分に離れている状態では、光強度は略零を示す。これは、センサ部30からの反射戻り光がP偏光であって、受光素子14に一切戻されていないことを示している。
そして、液面が変位するに従ってフロート70がセンサ部30に近づくに従って磁気光学素子36に印加される磁界の強さが次第に大きくなる。このとき、この磁界の強さに比例して回転角度θが増加することにより、センサ部30からの反射戻り光の強度は磁界の増加に伴なって増加する。そして、フロート70の位置がセンサ部30の設置高さに一致したとき、磁石72から所定の磁界の強さH1を受けて回転角度θは45°となる。これにより、センサ部30からの反射戻り光がS偏光に変換され、その全てが受光素子14に入力される。このとき、信号処理回路60は、反射戻り光の強度が所定の基準値A1以上となったことに応じて、フロート70の位置(すなわち、液面)がセンサ部30の設置高さに一致したと判定する。そして、信号処理回路60は、その判定結果を示す信号を生成して装置外部へ出力する。
以上のように、この発明の実施の形態1による光式位置検出装置は、光入出力部10とセンサ部30とを単一の光ファイバ20で結び、かつ、光入出力部10に偏光ビームスプリッタ16を設けることを特徴的な構成とする。これにより、発光素子12からの出射光は、単一方向の直線偏光に変換されてセンサ部30に入力されるとともに、センサ部30から戻された単一方向の直線偏光は、全て受光素子14に入力される。
このような構成とすることにより、ステム50の外部に発光素子12および受光素子14を配し、ステム50の内部は全て光信号で処理されるため、電気火花が発生する可能性がない。したがって、防爆装置の設置が不要となり、装置の小型化を図ることができる。
また、図4〜図6で示した従来の位置検出装置と比較して、磁界を検出するセンサ部30の構成が簡略化されるため、センサ部30で発生する光伝送損失を低減できるとともに、液温の変化による影響を軽減することができる。
すなわち、従来の位置検出装置のいずれにおいても、センサ部(磁気光学センサ、センサヘッドまたは検出部に相当)には偏光子を設置する必要がある。特に、図5のような透過型の位置検出装置については、磁気光学素子の両側にそれぞれ偏光子が設けられる。これにより、センサ部を構成する光学部品点数が増えてしまい、各々の位置関係を正確に保つために複雑な調整作業が求められていた。そのため、従来の位置検出装置では、センサ部における光伝送損失を低減するには限界が生じていた。さらに、従来の位置検出装置では、センサ部を構成する複数の光学部品が液温の変化に応じてその光学特性が変動するという問題があった。これらの理由により、従来の位置検出装置では検出精度を確保するのが困難とされていた。
これに対し、この発明による光式位置検出装置は、従来の偏光子に換えて、偏光ビームスプリッタ16をステム50外部の光入出力部10に設けたことから、センサ部30を少ない光学部品点数で構成することができる。これにより、センサ部30で発生する伝送損失を抑えることができるとともに、液温の変化による影響を軽減することができる。この結果、高い検出精度を実現することができる。さらには、センサ部30における光学部品の位置調整作業も容易となるため、生産性が向上し、装置の信頼性を高めることができる。
さらに、この発明による光式位置検出装置は、光入出力部10とセンサ部30とを単一の光ファイバ20で結ぶことによってセンサ部30からの反射戻り光が低損失で光入出力部10に戻されるとともに、偏光ビームスプリッタ16によって磁界検出時の反射戻り光の全てが受光素子14に入力されるため、従来の位置検出装置と比較して光伝送利得が著しく向上するという効果を奏する。
すなわち、図6の磁界測定装置で示したように、従来の位置検出装置では、光源と検出部とが単一の光ファイバで結ばれる一方で、検出部からの反射戻り光を、ハーフミラーを介してその一部を受光素子に入力する構成を採るため、磁界の測定に必要十分な光伝送利得を得ることができないという問題が発生する。
これに対し、この発明による光式位置検出装置は、反射戻り光の全てが受光素子に入力されるため、光伝送利得を著しく改善することができる。この結果、信号処理回路60における電気信号のS/N比を高め、検出精度を向上することができる。
さらに、光伝送利得が改善されたことによって、フロート70および磁石72が小型化されて磁石72の磁力が低減した場合でも、わずかな磁気を正確に検出することができる。したがって、装置全体のより一層の小型化を促進することができる。
なお、この発明による光式位置検出装置において、使用される光ファイバ20の口径について特に限定されないが、たとえば図3に示すように、コア径の異なる2種類の光ファイバ20A,20Bを用いた場合、コア径が相対的に大きい光ファイバ20Aの方が、コア径が相対的に小さい光ファイバ20Bに対して光伝送利得がより高いことから、装置の検出精度の確保により有効であるといえる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態による光式位置検出装置の全体構成図である。 信号処理回路で測定される反射戻り光の光強度と磁界の強さとの関係を示す図である。 光式位置検出装置に用いられる光ファイバの構成例を示す断面図である。 特許文献1に開示される光磁気液面計の模式的な断面図である。 特許文献2に開示される反射型光磁界センサの構成を示す図である。 特許文献3に開示される磁界測定装置の概略構成図である。
符号の説明
10 光入出力部、12,113 発光素子、14,114 受光素子、16 偏光ビームスプリッタ、20,20A,20B,111,112,201 光ファイバ、30 センサ部、32,138,139,210 フェルール、34 ロッドレンズ、36,105 磁気光学素子、38 ミラー、50,101 ステム、60 信号処理回路、70,102 フロート、72,103 磁石、106,130,202 偏光子、132,204 反射膜、104 磁気光学センサ、107 検光子、108,109 ボールレンズ、110 ケース、115 制御回路、131 ファラデー回転子、133 光入力路、134 光出力路、135,208 レンズ、136,209 光源、137 光検出器、203 YIG、205 ハーフミラー、206,207 受光器。

Claims (4)

  1. 光を出射する発光素子と、
    前記発光素子の出射光を、第1の方向の第1の直線偏光と、前記第1の方向に直交する第2の方向の第2の直線偏光とに分離する偏光ビームスプリッタと、
    一方端から入射された前記第1の直線偏光を伝達させる光ファイバと、
    磁石を有し、前記光ファイバの長手方向に移動可能な被検出体と、
    前記光ファイバの他方端に配され、前記被検出体の磁界を検出する磁界検出部と、
    前記光ファイバの一方端に配され、前記光ファイバを伝達した前記磁界検出部からの反射戻り光のうち、前記偏光ビームスプリッタにより分離された前記第2の直線偏光を受光する受光素子と、
    前記受光素子が受光した前記反射戻り光の強度に基づいて前記被検出体の位置を検出する信号処理回路とを備え、
    前記磁界検出部は、
    前記光ファイバの他方端から出力された前記第1の直線偏光を前記光ファイバの他方端に反射するように配された反射膜と、
    前記光ファイバの他方端と前記反射膜との間に配され、前記被検出体の磁界を検出して前記第1の直線偏光の偏光面を回転させる磁気光学素子とを含み、
    前記磁気光学素子は、前記被検出体の磁界を検出したことに応じて前記第1の直線偏光の偏光面を略90度回転させて前記第2の直線偏光に変換するとともに、変換した前記第2の直線偏光を前記光ファイバの他方端に入力し、
    前記受光素子は、前記光ファイバを伝達した前記第2の直線偏光を、前記偏光ビームスプリッタを介して受光し、
    前記信号処理回路は、前記第2の直線偏光の強度に基づいて前記被検出体の位置を検出する、光式位置検出装置。
  2. 前記磁気検出素子の回転角度と前記被検出体の磁界との関係は、前記磁気検出素子に前記被検出体の磁界が印加されたとき、前記第1の直線偏光の偏光面が、前記反射膜での反射による往路および復路においてそれぞれ略45度ずつ回転するように設定される、請求項1に記載の光式位置検出装置。
  3. 前記光ファイバの他方端は、光信号端子に挿通され、
    前記磁界検出部は、前記光信号端子から出力された前記第1の直線偏光を集光して前記磁気光学素子に入力するための光学部材をさらに含む、請求項2に記載の光式位置検出装置。
  4. 前記被検出体は、液面に浮遊され、かつ、前記液面と同一の移動を行ない、
    前記光ファイバおよび前記磁界検出部は、液中に浸漬されるステムの内部に設置され、
    前記発光素子、前記偏光ビームスプリッタおよび前記受光素子は、前記ステムの外部に設置され、かつ、前記ステムの端部から引出された前記光ファイバの一方端に接続される、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光式位置検出装置。
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