JP2007333162A - 油圧式オートテンショナ - Google Patents

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Abstract

【課題】クリアランスの従来設計に影響を与えることなく、高圧油室内へのエア混入を未然に防止して、オートテンショナ機能の低下と異音の発生とを防止することができる油圧式オートテンショナを提供する。
【解決手段】シリンダ17の内部でプランジャ8のピストン部18に押圧される高圧油室23と、高圧油室23に逆止弁25を介して連通し得る低圧油室24とを備え、高圧油室23のオイルLが、シリンダ17とプランジャ8のピストン部18と間のクリアランス30を経て、シリンダ17の端面付近にあるクリアランス30の端から低圧油室24へリークする油圧式オートテンショナ10において、シリンダの上端面53及びテーパー面54並びに低圧油室24の油面より上方にある、リターンスプリングの表面51及びシリンダの外周面52に親油性のコーティング剤50を塗布したことを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ベルト、チェーン等の伝動部材に適度なテンションを自動的に与えるための油圧式オートテンショナに関するものである。
図4に示すように、油圧式オートテンショナ100の多くは、ケーシング101とその内側に設けたシリンダ102との間に低圧油室106を形成し、シリンダ102の内部にプランジャ103で押圧される高圧油室105を形成し、リターンスプリング104がプランジャ103を退出方向へ付勢することで、オイルLが低圧油室106から高圧油室105へ逆止弁107を介して一方向に流入する一方、過負荷時にプランジャ103がシリンダ102に深く進入する際に、高圧油室105のオイルLが、シリンダ102とプランジャ103と間のクリアランス108を経て、該シリンダ102の上端面付近にあるクリアランス108の端から低圧油室106へリークするように構成されている。
ところが、上記の過負荷時に、プランジャ103の上下ストロークが大きい場合や周波数が高い場合には、図5に示すように、該オイルLはクリアランス108の端から低圧油室106のオイルLの上方のエア中へ勢いよく噴出し、そのエアを巻き込んで低圧油室106のオイルLに落下する。従って、低圧油室106のオイルLへのエア109の混入量が次第に増加する。このエア109はやがてオイルLとともに逆止弁107を経て高圧油室105に流入するため、プランジャ103にエア109の体積分のガタが生じてオートテンショナ機能が低下し、テンションを与える対象物であるベルト等の振れが増加したり、異音が発生したりするという問題があった。そこで、このエアの問題に対応する手段が幾つか提案されている。
特許文献1には、エアの巻き込みを未然に防止する手段として、シリンダの上部の内周面に環状の噴出溝を凹設し、噴出溝の溝底を貫通する噴出穴を形成し、高圧油室のオイルLがクリアランスから噴出溝と噴出穴とを経て低圧油室のオイルL中へ直接放出することが記載されている。
また、特許文献2には、エアの巻き込みが生じたことに対処する手段として、低圧油室に、オイルは通すが気泡は通しにくい狭い隙間をケーシングとの間に形成するバッフルを設け、低圧油室のオイルに混入した気泡が高圧油室へ入るのを防ぐことが記載されている。
特開平9−203447号公報 特開2001−116092公報
ところが、特許文献1の噴出穴による手段は、噴出孔がクリアランスの途中でバイバス路として働き、高圧油室からのオイルの噴出速度を変えるので、クリアランスの従来設計を変更する必要があった。また、特許文献2のバッフルによる手段は、エアの巻き込みが生じた後の対処療法であり、根本的な解決ではなかった。
本発明の目的は、上記課題を解決し、クリアランスの従来設計に影響を与えることなく、高圧油室内へのエア混入を未然に防止して、オートテンショナ機能の低下と異音の発生とを防止することができる油圧式オートテンショナを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明は、シリンダの内部でプランジャのピストン部に押圧される高圧油室と、前記高圧油室に逆止弁を介して連通し得る低圧油室とを備え、前記高圧油室のオイルが、前記シリンダと前記プランジャのピストン部と間のクリアランスを経て、前記シリンダの端面付近にある前記クリアランスの端から前記低圧油室へリークする油圧式オートテンショナにおいて、前記クリアランスの端から噴出するオイルが前記低圧油室の油面に至るまでに接触し得る部材のオイル接触面に親油性のコーティングを施したことを特徴とする。
部材のオイル接触面としては、次の面を例示できる。また、噴出したオイルが早期に接触する箇所で該オイル中のエアを早期に消泡させるという理由から、少なくともクリアランスの端に近い面にコーティングするのが好ましい。
(a)シリンダの表面
1.クリアランスの端からシリンダの上端面までの間のシリンダの内周面に形成したテーパー面
2.シリンダの上端面
3.シリンダの外周面のうち、低圧油室の油面より上方にある部位で前記理由から、少なくともシリンダの上縁面のレベルから下方へ20mmまでの範囲にコーティングするのが好ましい。
(b)低圧油室に設けられたリターンスプリングの表面うち、低圧油室の油面より上方にある部位
前記理由から、少なくともシリンダの上端面のレベルに対し上方へ5mmから下方へ5mmまでの範囲にコーティングするのが好ましい。
(c)低圧油室において前記リターンスプリングの外周を囲むように設けられたスプリングカバーの内周面のうち、低圧油室の油面より上方にある部位
前記理由から、少なくともシリンダの上端面のレベルに対し上方へ10mmから下方へ10mmまでの範囲にコーティングするのが好ましい。
(d)前記スプリングカバーがリターンスプリングの外周を囲まない場合には、リターンスプリングの外周を囲むケーシングの内周面のうち、低圧油室の油面より上方にある部位
前記理由から、少なくともシリンダの上端面のレベルに対し上方へ15mmから下方へ20mmまでの範囲にコーティングするのが好ましい。
親油性のコーティングとしては、アクリルシリコン樹脂等の炭化水素系樹脂の塗布又は燐酸マンガン、燐酸亜鉛、燐酸鉄若しくは酸化チタン等の微細結晶粒をもつ表面処理が例示できる。
本発明の油圧式オートテンショナによれば、クリアランスの従来設計に影響を与えることなく、高圧油室内へのエア混入を未然に防止して、オートテンショナ機能の低下と異音の発生とを防止することができる。
シリンダの内部でプランジャのピストン部に押圧される高圧油室と、前記高圧油室に逆止弁を介して連通し得る低圧油室とを備え、前記高圧油室のオイルが、前記シリンダと前記プランジャのピストン部と間のクリアランスを経て、前記シリンダの端面付近にある前記クリアランスの端から前記低圧油室へリークする油圧式オートテンショナにおいて、前記シリンダの上端面及びテーパー面並びに前記低圧油室の油面より上方にある、リターンスプリングの表面及び前記シリンダの外周面に親油性のコーティング剤を塗布したことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
以下、本発明の油圧式オートテンショナを具体化した実施例について、図1〜図3を参照して説明する。本実施例の油圧式オートテンショナ10は、有底筒状のケーシング11を備え、ケーシング11の下面に一体形成された取付部12には、環状のカラー13がドライベアリング14を介して回動可能に設けられている。ケーシング11の内周下部には縮径した被圧入部15が設けられ、被圧入部15の内周面とケーシング11の内底面とには油溝16が凹設されている。
ケーシング11内には、ケーシング11の内径より一回り小さい外径をもつ有底のシリンダ17が挿入され、その下端部が被圧入部15に圧入固定されている。ケーシング11の開口端部からシリンダ17の内側には、プランジャ8の下端部に設けられた棒状のピストン部18が上下摺動可能に進入している。プランジャ8の上端部の取付部19には、環状のカラー13がドライベアリング14を介して回動可能に設けられ、該カラー13が、例えば図2のアーム4に連結される。
シリンダ17とピストン部18の下端面との間にはピストン部18に押圧される高圧油室23が形成され、シリンダ17の外周面とケーシング11の内周面との間には低圧油室24が形成されている。高圧油室23と低圧油室24には適量のオイルLが入れられ、低圧油室24の上部には空気が存在している。高圧油室23と低圧油室24とは、シリンダ17の底壁に設けられた連通孔26とその高圧油室23側に設けられた逆止弁25と前記油溝16とを介して、低圧油室24から高圧油室23への一方向に連通可能となっている。
また、高圧油室23と低圧油室24との間を隔てる隔壁であるシリンダ17とプランジャ8のピストン部18との間には、リーク通路としての断面細環状のクリアランス30が設けられている。そして、高圧油室23内のオイルを、該クリアランス30を経て、シリンダ17の端面付近にある該クリアランス30の端から低圧油室24へリーク(流出)させられるようになっている。このクリアランス30の間隙αは平均値で0.01〜0.04mm程度が好ましく、0.02〜0.03mmがさらに好ましい。但し、このクリアランス30の間隙αは全周で一定とは限らず、前記平均値より大きい部分と小さい部分とに偏る場合もある。
プランジャ8の上部であって取付部19より下部には、ケーシング11の開口に進入した長めの外筒と、プランジャ8の外周に圧入された短めの内筒と、両筒の上端部を塞ぐ天井部とが一体形成されたスプリングカバー29が圧入固定されている。スプリングカバー29の天井部の下面と、被圧入部15の上面に設置されたスプリングシート33との間には、リターンスプリング31が圧縮状態で装着され、プランジャ8を上方(退出方向)へ付勢している。ケーシング11の開口端部内周の段付き部には、スプリングカバー29の外筒に摺接するシールリング20が装着され、該シールリング20は同開口端部内周の溝に嵌着されたストッパリング22に下方から係止して抜けないようになっている。21はシールリング20のインサート金具である。
プランジャ8の上部であって取付部19より下部には、プランジャ8からケーシング11の開口端部(特にスプリングカバー29とシールリング20)を被いケーシング11の外周にまで配される樹脂製のダストカバー32が取り付けられ、該ダストカバー32はプランジャ8と共に上下動するようになっている。
さて、本実施例の特徴として、シリンダ17の上端面53のレベルに対し上方へ5mm、下方へ5mmの範囲のリターンスプリングの表面51、シリンダ17の上端面53から下方へ20mmまでの範囲の外周面52、シリンダ17の上端面53及びテーパー面54に親油性のコーティング剤50が塗布(図1で各部の形状を表わす線に短い交差線を付した範囲参照)されている。なお、同範囲を超えてその上下にも塗布してもよいし、また、スプリングカバーの内周面55に塗布してもよい。本実施例の親油性コーティング剤には、アクリルシリコン樹脂が用いられている。
クリアランス30の端からオイルLが噴出することでエアを巻き込みオイルL中にエアが混入して気泡59が発生する。気泡を包含したオイルLは、親油性のコーティング剤50が塗布された面に付着する。図3に示すように、該オイルLが親油性のコーティング剤50を塗布した面で速やかに拡散することで、気泡表面の油膜が薄くなり気泡59が破泡して、オイルとエアとが分離される。エアが分離されたオイルLは低圧油室24に流れるようになっている。
なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨から逸脱しない範囲で各部の構成を適宜変更して実施することもできる。
本発明に係る油圧式オートテンショナの実施例を示す平面図である。 同油圧式オートテンショナの使用例を説明する概略図である。 親油性のコーティングが施された面おける気泡の状態変化の断面図である。 従来の油圧式オートテンショナを示す断面図である。 同油圧式オートテンショナにおけるオイルの噴出を示す断面図である。
符号の説明
10 油圧式オートテンショナ
17 シリンダ
18 ピストン部
23 高圧油室
24 低圧油室
24s 低圧油室の油面
25 逆止弁
30 クリアランス
50 親油性のコーティング剤
51 リターンスプリングの表面
52 シリンダの外周面
53 シリンダの上端面
54 シリンダのテーパー面
55 スプリングカバーの内周面
56 ケーシングの内周面

Claims (1)

  1. シリンダの内部でプランジャのピストン部に押圧される高圧油室と、前記高圧油室に逆止弁を介して連通し得る低圧油室とを備え、前記高圧油室のオイルが、前記シリンダと前記プランジャのピストン部と間のクリアランスを経て、前記シリンダの端面付近にある前記クリアランスの端から前記低圧油室へリークする油圧式オートテンショナにおいて、前記クリアランスの端から噴出するオイルが前記低圧油室の油面に至るまでに接触し得る部材のオイル接触面に親油性のコーティングを施したことを特徴とする油圧式オートテンショナ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN108431455A (zh) * 2015-10-06 2018-08-21 舍弗勒技术股份两合公司 用于链传动装置的液压的张紧设备

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