JP2007332610A - 電子ロック装置及び同電子ロック装置を備えた収納庫 - Google Patents
電子ロック装置及び同電子ロック装置を備えた収納庫 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】収納庫の引き出しや扉が開いている場合には、親鍵が無くとも前使用者がコード記憶手段に記憶させたコードを消去できる電子ロック装置の提供。
【解決手段】内部に収納空間を有する収納庫の施錠及び解錠を行う電子ロック装置において、任意のコードを入力可能なコード入力手段52と、コード入力手段52により入力されたコードを記憶するコード記憶手段51と、コード記憶手段51に記憶したコードと同一のコードを入力することにより、収納庫を施錠状態から解錠状態に切り替えるロック手段57と、スイッチ21と、スイッチ21が操作されたときに、コード記憶手段51に記憶したコードを消去するコード消去手段59とを有し、スイッチ21を、収納庫の内側面側から操作可能な位置に設けた。
【選択図】図7
【解決手段】内部に収納空間を有する収納庫の施錠及び解錠を行う電子ロック装置において、任意のコードを入力可能なコード入力手段52と、コード入力手段52により入力されたコードを記憶するコード記憶手段51と、コード記憶手段51に記憶したコードと同一のコードを入力することにより、収納庫を施錠状態から解錠状態に切り替えるロック手段57と、スイッチ21と、スイッチ21が操作されたときに、コード記憶手段51に記憶したコードを消去するコード消去手段59とを有し、スイッチ21を、収納庫の内側面側から操作可能な位置に設けた。
【選択図】図7
Description
本発明は、各種の施設に設置した収納庫を施錠するための電子ロック装置に関し、特に、病院の床頭台に配設した収納庫を施錠するための電子ロック装置に関する。
従来より、病院や診療所などの病室には、入院患者の持ち物を保管するために、床頭台やロッカーなどの収納庫が設置されている。
このような収納庫には、多くの場合、収納した保管物を他人に触れさせないために、引き出しや扉が開かないようにロックするロック装置が設けられている。
特に近年では、このロック装置を、任意のコードを入力可能なコード入力手段と、コード入力手段により入力されたコードを記憶するコード記憶手段と、コード記憶手段に記憶した前記コードと同一のコードを入力することにより、前記収納庫を施錠状態から解錠状態に切り替えるロック手段と、を備える電子ロック装置としたものがある。
この電子ロック装置によれば、収納庫を施錠状態から解錠状態とするのに鍵を必要としないため、収納庫を離れる際においても鍵を携帯する必要がなく、入院患者は、鍵を管理する煩わしさや、鍵を紛失する恐れを回避することができる。
しかしながら、病室は入院患者が頻繁に入れ替わる。したがって、このような電子ロック装置は、入院患者が誤って、前入院患者が記憶させたコードのまま施錠状態としてしまう場合がある。
このような場合、入院患者は、前入院患者が記憶させたコードを知らないため、自ら施錠した収納庫を、解錠できなくなるという問題があった。
そこで、収納庫の外側面に露出させた電子ロック装置の前面部にシリンダー錠を設け、収納庫の管理者が管理する親鍵(マスターキー)でシリンダー錠を操作することにより、コード記憶手段に記憶されているコードを消去可能とした電子ロック装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
この電子ロック装置によれば、新たな入院患者を迎える前、たとえば、病室の掃除の際に、管理者が前入院患者のコードを予め消去しておくことができ、新たな入院患者の誤操作を防止することができる。
特開平9−317273号公報
ところが、上記従来の電子ロック装置では、コード記憶手段に記憶されているコードの消去を、電子ロック装置の前面部に設けたシリンダー錠のみで行うようにしている。
それゆえ、入院患者を迎えるたびに、コードの消去を行う親鍵を必要とし、親鍵を管理する管理者の手を煩わせることとなっていた。
また、親鍵を複数作成し、親鍵の取扱者を増やすことで管理者の負担を軽減することも考えられるが、セキュリティの観点から好ましいとは言い難い。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、収納庫の引き出しや扉が開いている場合には、親鍵が無くとも前使用者がコード記憶手段に記憶させたコードを消去できる電子ロック装置及び同電子ロック装置を備えた収納庫を提供する。
上記課題を解決するために、本発明に係る電子ロック装置では、内部に収納空間を有する収納庫の施錠及び解錠を行う電子ロック装置において、任意のコードを入力可能なコード入力手段と、前記コード入力手段により入力されたコードを記憶するコード記憶手段と、前記コード記憶手段に記憶した前記コードと同一のコードを入力することにより、前記収納庫を施錠状態から解錠状態に切り替えるロック手段と、スイッチと、前記スイッチが操作されたときに、前記コード記憶手段に記憶したコードを消去するコード消去手段とを有し、前記スイッチを、前記収納庫の内側面側から操作可能な位置に設けることとした。
また、本発明に係る電子ロック装置では、前記コード消去手段は、前記ロック手段によって前記収納庫が施錠状態で、前記スイッチが操作された場合には、前記コード記憶手段に記憶したコードの消去機能を無効とすることとした。
また、本発明に係る収納庫では、請求項1または請求項2に記載の電子ロック装置を備えた収納庫であって、前記収納庫は、前面を開口したキャビネットと、同キャビネットの開口部に収納される引き出しとからなり、前記コード入力手段を前記引き出しの前板の外側面に配設するとともに、前記スイッチを前記引き出しの前板の内側面に配設した。
さらに、本発明に係る収納庫では、請求項1または請求項2に記載の電子ロック装置を備えた収納庫であって、前記収納庫は、前面を開口したキャビネットと、同キャビネットの開口部に開閉自在に配設した扉とからなり、前記コード入力手段を前記扉の外側面に配設するとともに、前記スイッチを前記扉の内側面に配設した。
請求項1に記載の電子ロック装置では、任意のコードを入力可能なコード入力手段と、コード入力手段により入力されたコードを記憶するコード記憶手段と、コード記憶手段に記憶したコードと同一のコードを入力することにより、収納庫を施錠状態から解錠状態に切り替えるロック手段と、スイッチと、スイッチが操作されたときに、コード記憶手段に記憶したコードを消去するコード消去手段とを有し、スイッチを、収納庫の内側面側から操作可能な位置に設けることとしたため、収納庫の引き出しや扉が開いている場合には、親鍵が無くとも前使用者がコード記憶手段に記憶させたコードを消去できる電子ロック装置を提供することができる。
また、請求項2に記載の電子ロック装置では、コード消去手段は、ロック手段によって収納庫が施錠状態でスイッチが操作された場合には、コード記憶手段に記憶したコードの消去機能を無効とすることとしたため、引き出しや扉を施錠した後に、収納庫に収納した収納物がスイッチに触れて、予期せずスイッチが操作された場合でも、コードをコード記憶手段に保持しておくことができる。
また、請求項3に記載の収納庫では、請求項1または請求項2に記載の電子ロック装置を備えた収納庫であって、収納庫は、前面を開口したキャビネットと、同キャビネットの開口部に収納される引き出しとからなり、コード入力手段を引き出しの前板の外側面に配設するとともに、スイッチを引き出しの前板の内側面に配設したため、収納庫の引き出しが開いている場合には、親鍵が無くとも前使用者がコード記憶手段に記憶させたコードを消去可能な電子ロック装置を備えた引き出し型の収納庫を提供することができる。
さらに、請求項4に記載の電子ロック装置では、請求項1または請求項2に記載の電子ロック装置を備えた収納庫であって、収納庫は、前面を開口したキャビネットと、同キャビネットの開口部に開閉自在に配設した扉とからなり、コード入力手段を扉の外側面に配設するとともに、スイッチを扉の内側面に配設したため、収納庫の扉が開いている場合には、親鍵が無くとも前使用者がコード記憶手段に記憶させたコードを消去可能な電子ロック装置を備えた開き戸型の収納庫を提供することができる。
本発明に係る電子ロック装置では、内部に収納空間を有する収納庫の施錠及び解錠を行う電子ロック装置において、任意のコードを入力可能なコード入力手段と、前記コード入力手段により入力されたコードを記憶するコード記憶手段と、前記コード記憶手段に記憶した前記コードと同一のコードを入力することにより、前記収納庫を施錠状態から解錠状態に切り替えるロック手段と、スイッチと、前記スイッチが操作されたときに、前記コード記憶手段に記憶したコードを消去するコード消去手段とを有し、前記スイッチを、前記収納庫の内側面側から操作可能な位置に設けることとしている。
すなわち、本発明に係る電子ロック装置では、収納庫を閉めた状態で、収納庫の内部空間側となる位置に、コード記憶手段に記憶させたコードを消去できるスイッチを配設している。
したがって、収納庫を使用しておらず、開いている状態では、収納庫の内部空間側に設けたスイッチを操作することができるため、不特定の者がコードを消去することができる。
これにより、たとえば病室に備えた床頭台の収納庫の場合、新たな入院患者を迎えるに先立って、病室を掃除する清掃者等が親鍵等を必要とすることなく、前入院患者が記憶させたコードを予め消去しておくことができる。
それゆえ、新たな入院患者が収納庫を利用する際に、前入院患者が記憶させたコードで誤って電子ロック装置を施錠してしまい、解錠できなくなるといった誤操作を防止することができる。
ここで、電子ロック装置に配設するスイッチは、2カ所備えるようにするのが好ましい。すなわち、収納庫の管理者など特定の者のみが消去機能を生起できる第1のスイッチを、収納庫の外側面に配設するとともに、不特定者が消去機能を生起できる第2のスイッチを収納庫の内側面に配設すると良い。
このような構成とすることにより、収納庫を閉めて施錠した利用中の状態であっても、収納庫の管理者は、コード記憶手段に記憶したコードを消去することができる。なお、この第1のスイッチには、消去機能を生起すると同時に解錠可能としておくことで、管理者は1つの動作でコード記憶手段に記憶したコードの消去と、解錠とを行うことができる。
また、第1のスイッチの消去機能を、管理者など特定の者のみが生起できるように構成する手段は、特に限定されるものではない。たとえば、シリンダー錠に挿入した親鍵の回動動作にともなって、第1のスイッチが押圧されるようにしても良い。
一方、第2のスイッチは、不特定者が容易に消去機能を生起できるスイッチであることが望ましい。たとえば、プッシュ式スイッチとすることができる。
このように構成した電子ロック装置は、収納庫の引き出しに配設して、引き出しの収納物を管理可能としても良い。すなわち、前面を開口したキャビネットの開口部に収納される引き出しの前板の外側面に、コード入力手段を配設するとともに、消去スイッチを引き出しの前板の内側面に配設することにより、収納した物品を管理可能な引き出し型の収納庫とすることができる。
また、電子ロック装置は、開き戸に配設して、収納庫の開き戸に配設して、収納庫内部の収納物を管理可能としても良い。すなわち、前面を開口したキャビネットの開口部に開閉自在に配設した扉の外側面に、コード入力手段を配設するとともに、第2のスイッチを扉の内側面に配設することにより、収納した物品を管理可能な開き戸型の収納庫とすることができる。
コード消去手段は、ロック手段が施錠状態で、第2のスイッチが操作された場合には、前記コード記憶手段に記憶したコードの消去機能を無効とするように構成すると良い。
このような構成とすることにより、たとえば、利用者が物品を収納して収納庫を閉じ、施錠した後に、物品が第2のスイッチに偶然触れても、コードが消去されることがなく、収納した物品を他人に触れられる恐れを低減することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明に係る実施形態を説明する。
図1は、病室のベッドサイドに設置した床頭台1を示している。この床頭台1は、全体を構成するキャビネット20と、同キャビネット20の下部に開き戸を配設して構成した下部収納部2と、同下部収納部2の上方に配設した左右2台の引き出し3L及び3Rを有している。
そして、引き出し3Rを備える収納庫8の前板4には、埋め込み式の電子ロック装置Aを配設しており、収納庫8に収納した物品を他人に触れられないように管理可能としている。
図2は、収納庫8の側部断面図である。この電子ロック装置Aは、収納庫8の内側、すなわち収納スペース19で、側面視略L字状に屈曲させた係止片16をキャビネット20に当接して、引き出し3Rの開閉動作を阻止できるようにしている。図中の白抜きの矢印は、引き出し3Rの開動作方向を示している。
この係止片16は、操作ハンドル11を回動操作することにより、引き出し3Rの開閉を阻止する位置(以下、閉位置という)と、開閉可能とする位置(以下、開位置という)とに切替可能としている。
また、電子ロック装置Aは、後述するロック手段を備えており、係止片16の位置の切替を阻止できるようにしている。以下、このロック手段が係止片16の切替操作を阻止している状態を施錠状態といい、係止片16の切替操作を許可している状態を解錠状態という。なお、図2の電子ロック装置Aは、係止片16が閉位置にあり、施錠状態である。
この電子ロック装置Aは、後述するコード記憶手段に予め記憶させたコード(以下、解錠コードという)と同一のコードを入力することで、施錠状態から解錠状態へ切り替えを行えるようにしている。なお、この解錠コードは、係止片16を開位置とした状態において、コード入力手段からコードを入力し、係止片16を閉位置とすることで、施錠時に予めコード記憶手段に記憶させておくものである。続いて、この電子ロック装置Aの構成についてさらに詳説する。
図3は、電子ロック装置Aの外観を示した斜視図である。この電子ロック装置Aは、前面パネル5と、背面パネル6とを有しており、各パネル5,6は、4本の支柱7,7,7,7で間隔Dを隔てて固定している。また、間隔Dは、引き出し3Rの前板4の厚みとほぼ同じ長さとしている。併せて、各パネル5,6には、同各パネル5,6の四辺に沿って前面パネル縁部9及び背面パネル縁部10を形成している。
この各パネル縁部9,10は、引き出し3Rにこの電子ロック装置Aを係止して一体化ささせる役割を果たすものである。すなわち、4本の支柱7,7,7,7を頂点とする方形と略同形状の設置穴(図示せず)を前板4に穿設し、この設置穴に、背面パネル6を外した状態で支柱7,7,7,7を挿通して前面パネル縁部9を前板4の外側面に当接させる。
次いで、背面パネル縁部10を前板4の内側面に当接し、背面パネル6を支柱7,7,7,7に固定することにより、図1に示したように、電子ロック装置Aを前板4に隙間無く装着でき、収納庫8と一体化させることができる。
前板4の外側面に露出する前面パネル5には、操作ハンドル11と、シリンダー錠12と、テンキー13と、LCD14と、結果表示部15とを備えている。
操作ハンドル11は、後述の開閉切替機構45を介して、電子ロック装置Aの背面側に配設した係止片16と連結しており、操作ハンドル11の回動に伴って、係止片16を閉位置と開位置とに切換可能としている。
シリンダー錠12は、収納庫8の管理者が管理する親鍵を挿入して回動させることにより、後述の強制解錠機構を介して、解錠コードを消去すると同時に、電子ロック装置Aを解錠状態とするものである。
テンキー13は、0〜9まで10個のキーで構成したコード入力手段52であり、これらのキーから任意の数字列を後述する制御部50へ入力可能としている。
LCD14は、テンキー13の操作により入力された数字等を表示する液晶表示手段56であり、コードを入力する者は、この表示を見ることで、入力した数字や制御部50が表示するメッセージを確認することができる。
結果表示部15は、2個の表示ランプからなり、電子ロック装置Aが施錠状態のときに、テンキー13で入力されたコード(以下、入力コードという)と、解錠コードとを制御部50で比較し、一致した場合にはOKのランプを点灯させ、一致しない場合はNGのランプを点灯させて、コードを入力する者に比較結果を報知するものである。
次に、図4を用いて、本実施形態に係る電子ロック装置Aの背面側について説明する。
電子ロック装置Aの背面側には、係止片16と、第2のスイッチ21とを配設している。
係止片16は、固定ナット18で、後述の開閉切替機構45の軸端部に固定している。この開閉切替機構45は、係止片16を、実線で示す閉位置と、仮想線で示す開位置との間で揺動自在とするための機構である。
第2のスイッチ21は、いわゆるプッシュ型スイッチとしており、背面パネル6に穿設したリセット穴22を介して操作可能としている。なお、図3中23は、電子ロック装置Aを稼働させる電池(図示せず)を交換するための電源部カバーである。
次に、図5を用いて、電子ロック装置Aの施錠及び解錠の仕組みについて説明する。
図5は、前面パネル5と、背面パネル6との間に配設した開閉機構24を示す説明図である。なお、本図は、説明の便宜上、電子ロック装置Aを構成する部材の一部を省略して記載している。
開閉機構24は、係止片16を、実線で示す閉位置と、仮想線で示す開位置との間で移動させる開閉切替機構45と、開閉切替機構45に作用して、電子ロック装置Aを施錠状態または解錠状態とするソレノイド30と、シリンダー錠12に親鍵を挿入して回動させることにより、解錠コードを消去すると同時に電子ロック装置Aを解錠状態とする強制解錠機構35と、から構成されている。
まず、開閉切替機構45を説明する。開閉切替機構45は、操作ハンドル11と、同操作ハンドル11の裏面から後方へ伸延させたハンドル軸17とを備えている。このハンドル軸17は、背面パネル6から突出させており、突出した端部に係止片16を固定ナット18で固定している。
また、前記ハンドル軸17の中途部には、同軸線上に半径中心を配した略扇形の回動規制板25を設けている。この回動規制板25には、同回動規制板25の弧に沿って穿設した摺動溝26と、回動規制板25の一部を屈曲させて形成した屈曲部27を備えている。
摺動溝26は、電子ロック装置Aの本体基板48(図6で示す)に固定した回動規制体29と摺動可能に嵌合させており、操作ハンドル11を回動させた際に、摺動溝26の端部が回動規制体29と当接することで、ハンドル軸17の回動範囲を略90度に規制している。
したがって、係止片16は、図4中の実線で示す閉位置と、仮想線で示す開位置との間でハンドル軸17を中心に回動することとなる。
この係止片16の開位置は、電子ロック装置Aを床頭台1に配設した際に、係止片16がキャビネット20に当接しない位置としており、引き出し3Rの開閉動作を自在に行うことができる位置である。
一方、係止片16の閉位置は、同係止片16がキャビネット20に当接する位置としており、操作ハンドル11を回動させて係止片16を開位置に変更しなければ、引き出し3Rの開閉動作を行うことができない位置である。
また、屈曲部27は、係止片16を閉位置とした際にON状態となる開閉検出スイッチ53と接触するようにしている。この開閉検出スイッチ53は、後述の制御部50に接続されており、同制御部50は、この開閉検出スイッチ53の状態に基づいて、係止片16が閉位置にあるか否かを判別できるようにしている。
また、ハンドル軸17には、後述するソレノイド30のプランジャ31が挿入される嵌合穴32を穿設している。この嵌合穴32は、係止片16が閉位置の状態で、プランジャ31の先端と対向する位置に設けている。
次に、ソレノイド30について説明する。ソレノイド30は、電子ロック装置Aのロック手段として機能する。
このソレノイド30は、前記嵌合穴32に嵌合するプランジャ31と、プランジャ31を嵌合穴32から引き出す電磁コイル40と、プランジャ31を囲繞して同プランジャ31をハンドル軸17(嵌合穴32)側に付勢するコイルバネ41と、コイルバネ41のハンドル軸17側の端部を係止する止め輪46とで構成している。
また、ソレノイド30は、電流が流れることにより電磁コイル40が磁力を発生し、プランジャ31を同電磁コイル40側に引き寄せ、電流が止まれば、コイルバネ41の弾性力でプランジャ31をハンドル軸17側に突出させる動作を行う。
すなわち、ソレノイド30へ流す電流のON/OFFを、後述の回路部で制御することにより、プランジャ31を嵌合穴32へ抜き差しして、電子ロック装置Aを施錠状態または解錠状態とするようにしている。
次に、強制解錠機構35について説明する。この強制解錠機構35は、シリンダー錠12に親鍵を挿入して回動させることにより、解錠コードを消去し、同時に、電子ロック装置Aを解錠状態とする機構である。
すなわち、強制解錠機構35は、親鍵を挿入可能に形成したシリンダー錠12と、シリンダー錠12の背面から突設し、親鍵の動きに従動する回動軸33と、回動軸33の端部に偏心させて配設したカム34と、電子ロック装置Aの本体基板48(図6に示す)に揺動自在に軸支した揺動片36を備えている。
シリンダー錠12は、親鍵を挿入して時計回り方向へ回動させることで、シリンダー錠12の背面に突設した回動軸33を略90度回動させることができるようにしている。この回動に従動してカム34が、実線で示した立設位置から仮想線で示した横臥位置へ、時計回り方向へ略90度回転し揺動片36に当接する。
揺動片36は、その基端部に形成した軸支部47と、軸支部47から側方に張り出して形成したスイッチ押圧部49とを有し、前記軸支部47を中心に揺動可能としている。
また、スイッチ押圧部49と対向する位置には、第1のスイッチ38を配設しており、揺動片36の揺動で、同第1のスイッチ38に接触、離隔するようにしている。
また、揺動片36は、その先端部に略U字状でプランジャ31の直径と略同幅の切欠部39を設けており、同切欠部39の左右両端に止め輪当接部43を形成している。
この切欠部39には、プランジャ31を挿通しており、揺動片36の先端部は、ハンドル軸17とプランジャ31に配設した止め輪46との間で揺動可能としている。
さらに、揺動片36は、前記カム34が立設位置にある状態では、バネ37に引かれて、先端部がハンドル軸17へ向くように付勢されている。
次に、このように構成した開閉機構24の動きについて説明する。
(係止片16が閉位置にあり、かつ、解錠状態の収納庫8を開ける場合)
解錠状態では、ソレノイド30のプランジャ31は、ハンドル軸17の嵌合穴32へ嵌入しておらず、ハンドル軸17は回動可能な状態にある。
解錠状態では、ソレノイド30のプランジャ31は、ハンドル軸17の嵌合穴32へ嵌入しておらず、ハンドル軸17は回動可能な状態にある。
したがって、収納庫8を使用する使用者が、操作ハンドル11を図4に示す状態から時計回りに回動することで、係止片16は、ハンドル軸17の回動に従動して直立状態から横臥状態に時計回り方向へ回動する。
そして、回動規制体29が摺動溝26の端部に当接することにより、ハンドル軸17の回動が規制されて、係止片16は横臥状態で停止する。
この状態で、図1に示した床頭台1の引き出し3Rを引くことにより、収納庫8を開けることができる。
(係止片16が閉位置にあり、かつ、施錠状態の収納庫8を開ける場合)
施錠状態では、ソレノイド30のプランジャ31が、ハンドル軸17の嵌合穴32に嵌合しており、ハンドル軸17が回動しないようにしている。したがって、操作ハンドル11を操作しても動かず、係止片16は直立状態を保っている。
施錠状態では、ソレノイド30のプランジャ31が、ハンドル軸17の嵌合穴32に嵌合しており、ハンドル軸17が回動しないようにしている。したがって、操作ハンドル11を操作しても動かず、係止片16は直立状態を保っている。
まず、ソレノイド30を電気的に制御して解錠状態とする方法について述べる。
施錠状態において、収納庫8を使用する使用者が、テンキー13よりコードを入力し、後述する回路部で解錠コードと同一であると判断されると、ソレノイド30へ電流が流れ、電磁コイル40に磁力が発生する。ついで、コイルバネ41の弾性力に抗してプランジャ31を嵌合穴32から引き出すことにより解錠状態となる。この状態で、前述の解錠状態と同様の操作を行うことにより、収納庫8を開けることができる。
次に、シリンダー錠12を操作して解錠状態とする方法について述べる。
施錠状態において、収納庫8を使用する使用者が、シリンダー錠12に親鍵を挿入し、時計回り方向へ回動すると、回動軸33が従動してカム34が横臥状態となり、揺動片36をバネ37の弾性力に抗して押圧する。
押圧された揺動片36は、軸支部47を中心に揺動し、スイッチ押圧部49が第1のスイッチ38に接触して、コード記憶手段に記憶されたコードが消去される。
また、揺動片36の先端部に形成した止め輪当接部43は、プランジャ31に沿いながら止め輪46に当接し、さらに、コイルバネ41の弾性力に抗してプランジャ31を嵌合穴32から引き出す。これにより、ソレノイド30が解錠状態となるため、前述の解錠状態と同様の操作を行うことにより、収納庫8を開けることができる。
上述の各方法により開いた収納庫8は、電子ロック装置Aの裏面側に第2のスイッチ21を設けているので、コード記憶手段に記憶している解錠コードを不特定の者が消去することができる。
図6は、収納庫8の引き出し3Rを開いた状態を示しており、第2のスイッチ21を押圧してコード消去手段に記憶されている解錠コードを消去している様子を示している。
この収納庫8は、前利用者が解錠コードを入力して解錠し、既に利用し終わった状態であり、操作ハンドル11は横臥状態にある。また、コード記憶手段51には、前利用者の解錠コードが記憶されたままの状態である。
このような状態の場合、先に述べたように、新たな利用者(たとえば新たな入院患者)が収納庫を利用する際に、前利用者が記憶させたコードで誤って電子ロック装置を施錠してしまい、解錠できなくなるといった誤操作を防ぐために、前利用者がコード記憶手段に記憶させた解錠コードを予め消去しておくことが望ましい。また、利用していない収納庫8であるので、収納庫8の管理者以外の不特定の者が、解錠コードを消去することは、セキュリティ上何等問題ない状態である。
そこで、親鍵を持たない不特定の者が、第2のスイッチ21により解錠コードを消去するためには、まず、収納庫の内側面側、すなわち収納スペース19へ手42を挿入する。
ついで、棒体28をリセット穴22を介して電子ロック装置Aの内部に挿入し、本体基板48に配設した回路基板44上の第2のスイッチ21を押圧する。
この操作を行うことにより、親鍵を持たない不特定の者であっても、容易に解錠コードを消去することができる。すなわち、本発明に係る電子ロック装置Aでは、収納庫8が既に利用済みで、係止片16が開位置にある場合には、不特定者であっても解錠コードを容易に消去でき、利便性を向上させることができる。しかも、本発明に係る電子ロック装置Aは、収納庫8が利用中である場合には、解錠コードを知る者と、親鍵を持つ者のみが電子ロック装置Aを解錠状態とすることができ、不特定者は解錠コードを消去できず、電子ロック装置Aのセキュリティレベルをも向上させることができる。
なお、第2のスイッチ21の押圧は、回路基板44上にある制御部50により検知され、解錠コードの消去を行うこととなる。
次に、電子ロック装置Aの電気的な機構について説明する。
本実施形態に係る電子ロック装置Aでは、各パネル5,6の間に配設した回路基板44において、予めコード記憶手段に記憶されているコードと、入力されたコードとが同一か否かを判断し、前記ソレノイド30を施錠状態または解錠状態とする制御を行っている。また、第1のスイッチ38や第2のスイッチ21や開閉検出スイッチ53の状態を判別し、予め記憶されているコードを消去するか否かの判断も行うようにしている。
図7は、本実施形態に示す電子ロック装置Aの内部に配設した回路基板44のブロック図である。
回路基板44は、制御部50と、コード記憶手段51と、コード入力手段52と、開閉検出スイッチ53と、第1のスイッチ38と、第2のスイッチ21と、液晶表示手段56と、ロック手段57と、結果表示部15とを備えている。
制御部50は、ROMに記憶されたプログラムを実行し、入力コードと解錠コードとの比較を行って、液晶表示手段56やロック手段57や結果表示部15に出力する。
また、制御部50は、CPUやROMに記憶されたプログラムによって構成したコード消去手段59を備えており、コードを消去する消去機能を生起することができるようにしている。この消去機能とは、コード記憶手段51に消去コードを上書きして、予め記憶していた解錠コードを消去する機能である。また、ここで消去コードとは、制御部50が、コード記憶手段51に解錠コードが記憶されていない状態であることを認識するためのコードである。それゆえ、コード入力手段52から消去コードが入力されることがないように、消去コードは、コード入力手段52から入力不可能な数字列や文字列とするのが好ましい。
コード記憶手段51は、RAM(読み書き可能メモリ)を備えており、解錠コードを記憶できるように構成している。
コード入力手段52は、テンキー13を備え、制御部50に入力コードを伝達する。
開閉検出スイッチ53は、制御部50が係止片16の位置を判断するためのスイッチであり、係止片16が閉位置にある場合はON状態、それ以外の位置(たとえば開位置)の場合はOFF状態となる。
第1のスイッチ38及び第2のスイッチ21は、制御部50がコード消去手段59を発動させるか否かを判断するためのスイッチであり、ON状態となることにより制御部50はコード消去手段59を発動する。
液晶表示手段56は、コード入力手段52から入力された入力コードを表示する。
ロック手段57は、ソレノイド30を備えており、施錠状態及び解錠状態の切替を行う。
結果表示部15は、制御部50が入力コードと解錠コードとを比較した結果を表示する。
次に、制御部50が行う制御を、図8〜図11を用いて説明する。
図8に示すように、制御部50は、テンキーの操作の有無を判断する処理(ステップS100)と、ロック手段57を解錠状態とするか否かを判断する解錠判断処理(ステップS200)と、解錠状態時に入力された入力コードをコード記憶手段51に解錠コードとして記憶させる解錠コード登録処理(ステップS300)と、コード記憶手段51に記憶されている解錠コードに消去コードを上書きして解錠コードを無効とするコード消去処理(ステップS400)とをメインルーチンとして繰り返し行っている。
まず、解錠判断処理(ステップS200)について説明する。
解錠判断処理(ステップS200)では、図9に示すように、まず制御部50は、開閉検出スイッチ53がON状態(係止片16が閉位置)か否かを判断する(ステップS201)。開閉検出スイッチ53がOFF状態であれば、メインルーチンに復帰して解錠コード登録処理(ステップS300)に処理を移す。
開閉検出スイッチ53がON状態である場合には、コード記憶手段51に消去コードが記憶されているか否かを判断する(ステップS202)。コード記憶手段51に消去コードが記憶されている場合は、ステップS208へ処理を移す。
コード記憶手段51に消去コードが記憶されていない場合は、制御部50は、解錠コードが記憶されているものとして、コード入力手段52からのコード入力待ちの状態となり、まず、入力制限時間内か否かを判断する(ステップS203)。この制限時間は、コードを入力可能な時間を制限するものであり、一定時間経過するとコード入力待ち状態を抜けてメインルーチンに制御を戻すための処理である。
次いで、制御部50は、第1のスイッチ38が押されたか否かを判断する(ステップS204)。この処理により、コード入力待ち状態であっても第1のスイッチ38を有効に機能させることができる。
つぎに、制御部50は、コードの入力が有るか否かを判断し、コードの入力な無ければステップS203へ再び処理を戻す(ステップS205)。一方、コードの入力があれば、制御部50は、入力されたコードを液晶表示手段56に表示して(ステップS206)、入力されたコードの桁数が解錠コードの桁数と一致しているか否かを判断する(ステップS207)。この処理を行うことにより、入力コードの桁数と解錠コードの桁数とが一致した時点でコードの入力が終了したものと見なすことができ、コードの入力が終了したこと示す信号を制御部50に別途入力する手間を省くことができる。入力コードの桁数と解錠コードの桁数とが一致していない場合は、ステップS203へ処理を移す。
ステップS207で桁数が一致している場合、制御部50は入力コードと解錠コードとが同値であるか否かを判断する(ステップS208)。この処理で同値であれば、制御部50は、結果表示部のOKランプを点灯させて、コードの入力者に入力コードが正しい旨を報知し(ステップS209)、ロック手段57に解錠指令を出して電子ロック装置Aを解錠状態とし(ステップS210)、メインルーチンに処理を移す。
一方、ステップS208で同値でない場合、制御部50は、結果表示部のNGランプを点灯させて、コードの入力者に入力コードが誤っている旨を報知し(ステップS211)、メインルーチンに処理を移す。
次に、解錠コード登録処理(ステップS300)について説明する。
解錠コード登録処理(ステップS300)では、図10に示すように、制御部50は、まず開閉検出スイッチ53がON状態(係止片16が閉位置)か否かを判断する(ステップS301)。開閉検出スイッチ53がON状態であれば、メインルーチンに復帰する。
開閉検出スイッチ53がOFF状態(係止片16が開位置)である場合には、コード入力手段52からのコード入力待ちの状態となり、まず、入力制限時間内か否かを判断する(ステップS302)。
次いで、制御部50は、第1のスイッチまたは第2のスイッチが押されたか否かを判断する(ステップS303)。この処理により、コード入力待ち状態であっても第1のスイッチ38や第2のスイッチ21を有効に機能させることができる。
つぎに、制御部50は、コードの入力が有るか否かを判断し、コードの入力な無ければステップS302へ再び処理を戻す(ステップS304)。一方、制御部50にコードの入力があれば、入力されたコードを液晶表示手段56に表示して(ステップS305)、入力されたコードの桁数が予め設定されている所定の桁数と一致しているか否かを判断する(ステップS306)。ここで所定の桁数は、LCD14に表示可能な桁数やセキュリティレベルに応じて任意に設定することができ、桁数が多い程高いセキュリティレベルとすることができる。入力コードの桁数が所定の桁数と一致していない場合、制御部50はステップS302へ処理を移す。
ステップS306で桁数が一致している場合は、閉位置への切替待ち状態となり、まず、制御部50は、閉位置への切替制限時間内であるか否かの判断を行う(ステップS307)。この切替制限時間は、係止片16を切り替えるまでの時間を制限するものであり、一定時間経過すると閉位置への切替待ち状態を抜けてメインルーチンに制御を戻すための処理である。
ステップS308では、制御部50は、第1のスイッチ38または第2のスイッチ21が押されたか否かを判断する。この処理により、コード入力待ち状態であっても第1のスイッチ38や第2のスイッチ21を有効に機能させることができる。
続いて、制御部50は、開閉検出スイッチ53がON状態であるか否かの判断を行う(ステップS309)。開閉検出スイッチ53がON状態でない場合、制御部50は、処理を再びステップS307へ移し、閉位置への切替待ち状態となる。
制御部50が、ステップS309で開閉検出スイッチ53がON状態であることを検知した場合は、コード記憶手段51に入力コードを解錠コードとして記憶させ(ステップS310)、メインルーチンに処理を戻す。
次に、コード消去処理(ステップS400)について説明する。
コード消去処理(ステップS400)では、図11に示すように、制御部50は、まず第1のスイッチ38又は第2のスイッチ21がON状態であるか否かを判断する(ステップS401)。第1のスイッチ38又は第2のスイッチ21がOFF状態であれば、制御部50は処理をメインルーチンに復帰させる。
ステップS400で第1のスイッチ38又は第2のスイッチ21がON状態と判断された場合、制御部50は、開閉検出スイッチ53がON状態か否かを判断する(ステップS402)。開閉検出スイッチ53がOFF状態、すなわち、既に開位置である場合には、制御部50は、処理をステップS406に移す。この処理により、ロック手段57のソレノイド30に電流を流さずにコード記憶手段に消去コードを上書きすることができるので、電源の消耗を抑えることができる。
開閉検出スイッチ53がON状態である場合には、制御部50は、第2のスイッチ21を押されているか否かを判断する(ステップS403)。本ステップで第2のスイッチ21が押圧されていると判断した場合、制御部50は処理をメインルーチンに移し、コード記憶手段に記憶されているコードを消去しない。すなわち、コード消去手段59が備える消去機能が無効となるようにしている。
したがって、引き出し3Rを閉じて係止片16を閉位置とし、電子ロック装置Aを施錠状態とした後に、収納物が第2のスイッチ21に当接した場合であっても、予期せず解錠コードが消去されてしまうことを防止することができる。
さらに具体的には、たとえば、引き出し3Rを閉めるときの動作によって、編み棒などの籤状の収納物が撓んで弾性力を持ち、施錠後に伸びきって第2のスイッチ21に接触した場合でも、コード消去手段59は、消去コードをコード記憶手段に上書きすることがない。
このように処理することにより、セキュリティ性の高い電子ロック装置Aとすることができる。
ステップS403において、第2のスイッチ21はOFF状態であると判断した場合には、制御部50は、ロック手段57を解錠する(ステップS404)。すなわち、ソレノイド30に電流を流し、電子ロック装置Aを解錠状態とする。
ついで、制御部50は、結果表示部のOKランプを点灯させて、第1のスイッチ38を操作した者に電子ロック装置Aが解錠状態になったことを報知する。
そして、制御部50は、コード記憶手段51に消去コードを上書きして、解錠コードを消去し(ステップS406)、液晶表示手段56に解錠コードが消去されたことを示すメッセージを表示し(ステップS407)、処理をメインルーチンに戻す。
このようにして、本実施形態に係る電子ロック装置Aの制御部では処理を行っている。
なお、上述のフローによれば、消去機能は、制御部50が各スイッチ38,21のON操作を検出して生起することとしているが、たとえば、ON状態からOFF状態へ操作されたことを検出して消去機能を生起するように制御を行っても良い。
また、この制御に加えて、第2のスイッチ21が押圧されていても、制御部50が入力コードを受け付けて、解錠するか否かの判断や解錠コードの登録を可能としておくことにより、第2のスイッチが押圧されたままの状態であっても、収納庫8の使用者は、電子ロック装置Aを解錠したり、コード記憶手段51に解錠コードを登録することができる。
このような制御を行うことにより、たとえば、引き出し3Rの閉動作中に、籤状の収納物が第2のスイッチ21に当接し、同第2のスイッチ21が押圧されたままの状態であっても、解錠コードが消去されることなく、使用者は収納庫8を施錠することができる。また、使用者が解錠コードと同値のコードを入力することにより、収納庫8を解錠することができる。
次に、他の実施形態について述べる。先に述べた実施形態では、キャビネット20の引き出し3Rに電子ロック装置Aを配設して収納庫8を構成していたが、図12に示すように、この電子ロック装置Aは、開き戸の扉60に配設するようにしても良い。
すなわち、前面を開口したキャビネット20の開口部に、同開口部を閉塞するように開閉自在に扉60を配設し、前記コード入力手段52を扉60の外側面に配設するとともに、第2のスイッチ21を扉の内側面に配設するようにしても良い。
この際、電子ロック装置Aの裏面に配設した係止片16は、キャビネット20に係止する位置と、係止しない位置とに切替可能に構成されていれば良く、ハンドル軸17に係止片16を取り付ける角度を適宜変更することができる。係止片16の取付け角度を変更した場合であっても、キャビネット20に係止する位置が閉位置となり、係止しない位置が開位置となる。
このように、扉60に電子ロック装置Aを配設した収納庫8であっても、引き出し3Rを収納庫8とした場合と同様に、新たな利用者の誤操作を防止することができる。
上述してきたように、本発明に係る電子ロック装置によれば、収納庫が利用されていない状態では、不特定の者が容易に解錠コードを消去することができ、次の利用者の誤操作を飛躍的に防止することができる。しかも、収納庫の使用時には収納物によって不意に解錠コードが消去されることを防止することができ、セキュリティレベルの向上を図ることができる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはない。このため、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。例えば、図5に示した開閉機構24では、ソレノイド30のプランジャ31がハンドル軸17の嵌合穴32に嵌合することで施錠状態としているが、これに限定されるものではなく、例えば、プランジャ31がキャビネット20に直接係止して、引き出し3Rや扉60の開閉を阻止するように構成しても良い。
A 電子ロック装置
3R 引き出し
4 前板
8 収納庫
20 キャビネット
21 第2のスイッチ
38 第1のスイッチ
51 コード記憶手段
52 コード入力手段
57 ロック手段
59 コード消去手段
60 扉
3R 引き出し
4 前板
8 収納庫
20 キャビネット
21 第2のスイッチ
38 第1のスイッチ
51 コード記憶手段
52 コード入力手段
57 ロック手段
59 コード消去手段
60 扉
Claims (4)
- 内部に収納空間を有する収納庫の施錠及び解錠を行う電子ロック装置において、
任意のコードを入力可能なコード入力手段と、
前記コード入力手段により入力されたコードを記憶するコード記憶手段と、
前記コード記憶手段に記憶した前記コードと同一のコードを入力することにより、前記収納庫を施錠状態から解錠状態に切り替えるロック手段と、
スイッチと、
前記スイッチが操作されたときに、前記コード記憶手段に記憶したコードを消去するコード消去手段とを有し、
前記スイッチを、前記収納庫の内側面側から操作可能な位置に設けたことを特徴とする電子ロック装置。 - 前記コード消去手段は、前記ロック手段によって前記収納庫が施錠状態で前記スイッチが操作された場合には、前記コード記憶手段に記憶したコードの消去機能を無効とすることを特徴とする請求項1に記載の電子ロック装置。
- 請求項1または請求項2に記載の電子ロック装置を備えた収納庫であって、
前記収納庫は、前面を開口したキャビネットと、同キャビネットの開口部に収納される引き出しとからなり、前記コード入力手段を前記引き出しの前板の外側面に配設するとともに、前記スイッチを前記引き出しの前板の内側面に配設したことを特徴とする収納庫。 - 請求項1または請求項2に記載の電子ロック装置を備えた収納庫であって、
前記収納庫は、前面を開口したキャビネットと、同キャビネットの開口部に開閉自在に配設した扉とからなり、前記コード入力手段を前記扉の外側面に配設するとともに、前記スイッチを前記扉の内側面に配設したことを特徴とする収納庫。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006163990A JP2007332610A (ja) | 2006-06-13 | 2006-06-13 | 電子ロック装置及び同電子ロック装置を備えた収納庫 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2006163990A JP2007332610A (ja) | 2006-06-13 | 2006-06-13 | 電子ロック装置及び同電子ロック装置を備えた収納庫 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007332610A true JP2007332610A (ja) | 2007-12-27 |
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Family Applications (1)
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JP2006163990A Pending JP2007332610A (ja) | 2006-06-13 | 2006-06-13 | 電子ロック装置及び同電子ロック装置を備えた収納庫 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007332610A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105455453A (zh) * | 2016-02-11 | 2016-04-06 | 张光裕 | 医院病房用保险式床头柜 |
CN107981587A (zh) * | 2017-12-06 | 2018-05-04 | 北京云头柜智能科技有限公司 | 一种带密码保管箱的医用床头柜 |
-
2006
- 2006-06-13 JP JP2006163990A patent/JP2007332610A/ja active Pending
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