JP2007332142A - リン酸界面活性剤とシリコーンポリマーを組み合わせる唇用化粧品組成物 - Google Patents
リン酸界面活性剤とシリコーンポリマーを組み合わせる唇用化粧品組成物 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】リン酸界面活性剤とシリコーンポリマーを組み合わせる唇用化粧品組成物を提供すること。
【解決手段】本発明は、生理学的に許容される媒体中に、
- 少なくとも1つのリン酸界面活性剤、ならびに
- 以下の単位を少なくとも1つ含む少なくとも1つのシリコーンポリマー
(1)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がポリマー鎖中にあるポリオルガノシロキサン、および/または
(2)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がグラフトもしくは分岐上にあるポリオルガノシロキサン
を含む、唇用化粧品組成物に関する。
【選択図】なし
【解決手段】本発明は、生理学的に許容される媒体中に、
- 少なくとも1つのリン酸界面活性剤、ならびに
- 以下の単位を少なくとも1つ含む少なくとも1つのシリコーンポリマー
(1)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がポリマー鎖中にあるポリオルガノシロキサン、および/または
(2)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がグラフトもしくは分岐上にあるポリオルガノシロキサン
を含む、唇用化粧品組成物に関する。
【選択図】なし
Description
本発明は、少なくとも1つのリン酸界面活性剤およびシリコーンポリマーを含む唇用化粧品組成物に関する。
化粧品または皮膚科用製品においては、構造化された、即ちゲル化させた液体相および/または凝固させた液体相が見られるのが普通である。これは特に固体組成物、詳しくは固体の成型された組成物、口紅およびリップバーム、アイシャドウ、コンシーラー製品ならびに成型ファンデーションの場合において事実である。この構造化は、従来はワックスまたは充填剤を使用して、あるいはより最近では特定のゲル化剤を使用して得られている。
WO-A-97/36573、US-A-5874069、US-A-5919441、US-A-6051216、WO-A-02/17870、WO-A-02/17871、EP-A-1177784、WO-A-99/06473、およびUS-A-6051216の分割出願であるUS-A-6353076の各文献は、ポリシロキサン/ポリアミド型のシリコーンポリマーでゲル化させたシリコーンオイル相を含む化粧品組成物、例えば防臭スティックまたは防臭ゲルなどを提案している。
シリコーンポリマーの使用は、新規な固体の質感、即ち比較的低剛性および高い弾力性を有する化粧品組成物を手に入れる手段となる。この質感は、従来の比較的高い剛性のスティックの質感にも、液体またはペースト状のコンシステンシーの標準的なゲルの質感にも相当しない。
WO-A-97/36573
US-A-5874069
US-A-5919441
US-A-6051216
WO-A-02/17870
WO-A-02/17871
EP-A-1177784
WO-A-99/06473
US-A-6353076
US-A-6051216
US-A-5981680
WO2003/106614
EP-A-1405633
EP-A-1442736
FR2802425
FR2810548
FR2796278
FR2802420
EP-0761204
EP-0765668
EP-0909556
EP-0852949
EP-895779
EP-524109
WO99/10318
WO99/32077
WO99/22707
FR-A-2792190
US5236986
US5412004
US5837793
US5811487
FR-A-2232303
US5162410
WO2004/073626
EP-1411069
WO04/028488
WO04/055081
EP-A-542669
EP-A-787730
EP-A-787731
WO-A-96/08537
Kirk-Othmer's「Encyclopedia of Chemical Technology」、volume 22、333〜432頁、3rd edition、1979、Wiley
この質感の調節に併せて、本発明者らは、容易で心地よい塗布のための良好な変形性の特質をも有し、かつ必要とあればグロスに関しても満足な、組成物製剤を手に入れる手段を獲得することを追求してきた。
本発明者らは、意外にも、リン酸界面活性剤を、かかるシリコーンポリマーと組み合わせると、これらの項目において満足な組成物を製造することが可能であることを見出した。
その結果、第1の態様によれば、本発明は生理学的に許容される媒体中に、
- 少なくとも1つのリン酸界面活性剤、ならびに
- 以下の少なくとも1つの単位を含む少なくとも1つのシリコーンポリマー
(1)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がポリマー鎖中にあるポリオルガノシロキサン、および/または
(2)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がグラフトもしくは分岐上にあるポリオルガノシロキサン
を含む、唇用化粧品組成物に関する。
- 少なくとも1つのリン酸界面活性剤、ならびに
- 以下の少なくとも1つの単位を含む少なくとも1つのシリコーンポリマー
(1)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がポリマー鎖中にあるポリオルガノシロキサン、および/または
(2)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がグラフトもしくは分岐上にあるポリオルガノシロキサン
を含む、唇用化粧品組成物に関する。
より詳しくは、本発明による組成物は固体の形態をしている。
本発明は、塗布して心地よく、向上した滑り性を有する組成物の製造を可能にする。唇への付着物は均質である。
本発明の1つの主題は、上記で定義した組成物を唇に塗布する唇のメイクアップ方法でもある。
他の一態様によれば、本発明は、向上したグロスの膜を生成することができる唇用の化粧品組成物を調製するための、シリコーンポリマーのリン酸界面活性剤との併用にも関する。
他の一態様によれば、本発明は、向上したグロスの膜を生成することができる唇用の化粧品組成物を調製するための、シリコーンポリマーをリン酸界面活性剤と組み合わせる工程を含む方法にも関する。
他の一態様によれば、本発明は、唇用化粧品組成物中の固体粒子、例えば顔料の、均一で安定化された分散を実現するための、シリコーンポリマーのリン酸界面活性剤との併用に関する。
他の一態様によれば、本発明は、唇用化粧品組成物中の固体粒子、例えば顔料の、均一で安定化された分散を実現するための、シリコーンポリマーをリン酸界面活性剤と組み合わせる工程を含む方法に関する。
スティックのような固体製剤、またはグロスのような流動性製剤にも適合するが、本発明による組成物は、しなやかさと弾力性を同時に有する製剤を製造するのに特に有用であることが分かる。
本発明による組成物は、このように、意外にも、特定の塗布のしぐさに結び付けることができる質感を有することが分かる。
例えば、本発明によって得られるしなやかで弾力性の固体の質感は、流動性の質感の場合のようにアプリケーターの使用を必要とせず、唇への直接塗布に適合しうる。本発明による組成物は、塗布の間に、しなやかさ、柔軟性および非常に良好な弾力性をも示し、したがって、製品を将来の塗布のために保つ。この製品は非断定的には変形することが可能でありかつ塗布後は当初の形態を取り戻す。
ドームの形態において、本発明による組成物は、好都合にも変形可能でしなやかな弾力性固体の挙動を示し、塗布すると同時に注目すべき柔軟性を与える。
上記の利点の他にも、本発明において検討されている組合せ、即ちリン酸界面活性剤およびシリコーンポリマーの組合せは、粒子(特に顔料)をそれらを含有する化粧品組成物中で均一に分散させるために特に好都合であることが分かる。さらに、本発明による組成物は、全く明らかに望ましくない滲出現象からも保護される。
(弾力性および硬さの特性決定)
好都合には、本発明による組成物は10〜250gの範囲の硬さおよび/または80%を超える弾力性を有する。
好都合には、本発明による組成物は10〜250gの範囲の硬さおよび/または80%を超える弾力性を有する。
本発明による組成物の硬さおよび弾力性は、テクスチュロメーターを使用して測定することができ、この測定器は組成物の変形に対する抵抗性の変化を、前記組成物サンプル中へのスピンドルの変位の関数として得ることができる。
テクスチュロメーターは、スピンドルがいったんサンプルに接触すると変形に対する組成物の抵抗力を測定する。プログラムされた最大深さL0までサンプル中へ到達した後、スピンドルは最初の点まで戻る。
(グラムまたはニュートンで表される)硬さは、スピンドルが行程の終端にあるときの組成物の抵抗値に等しく、(パーセントで表される)弾力性は、i)スピンドルを引き戻す間にスピンドルとサンプルの間の接触が離れる距離Lとii)距離L0の比率に等しい。接触が離れることは、スピンドルに対する組成物の抵抗力が消滅することによって反映される。
弾力性は、系がスピンドルの戻りに「付いて行く」距離に比例し、この値が大きいほど系の弾力性が大きい。
使用するテクスチュロメーターは、とりわけStable Micro System TAX-T2i(登録商標)テクスチュロメーターに、Texture Expert Exceed(登録商標)などの操作ソフトウエアを備え、P/0.5 HS Rheoプラスチック半球形スピンドルを取り付けたものでよい。
適用するパラメータは好都合には以下のとおりである。
接触前の速度:0.1mm.s-1、
サンプル中の変位速度:0.1mm.s-1、
引き戻し速度:0.1mm.s-1、
最大深さL0:1mm。
接触前の速度:0.1mm.s-1、
サンプル中の変位速度:0.1mm.s-1、
引き戻し速度:0.1mm.s-1、
最大深さL0:1mm。
組成物サンプルは、十分な量の試験組成物を、例えば風袋を計量した100×15mmのペトリ皿中へ加熱注型して厚さ約1cmのサンプルを得ることによって調製する。この条件を選択することの利点はその幅にあり、この幅はいかなる周辺効果をも克服するのに足る。2つのペトリ皿はこうして調製され、特性決定する前に20℃で最低24時間放置する。
それぞれのサンプルについて最少3回の測定を行う:中心で1回、他は中心および皿の縁から等距離の点で測定を行う。
硬さおよび弾力性は、最少で6回の測定の平均値とする。
本発明による組成物の硬さは、この組成物が自立性であり、かつ容易に崩すことができて皮膚および唇に満足な付着物を形成することが可能なものである。加えて、この硬さによって、本発明の組成物は衝撃に対して良好な抵抗性を示す。
より詳しくは、硬さは30g〜200g、特別には50g〜190g、さらには70g〜175g、より特別には100g〜150gの範囲であってよい。
本発明による組成物は、好都合には90%を超え、特に95%に近い弾力性を有する。
(シリコーンポリマー)
先に示したとおり、本発明による組成物は、少なくとも1つのシリコーンポリマーを含む。
先に示したとおり、本発明による組成物は、少なくとも1つのシリコーンポリマーを含む。
組成物のシリコーンポリマーは、好ましくは室温(25℃)および大気圧(760mmHg)において固体である。
本発明の目的のためには、「ポリマー」という用語は少なくとも2つの繰り返し単位、好ましくは少なくとも3つの繰り返し単位、さらに良好には10個の繰り返し単位を含有する化合物を意味する。
本発明の組成物のシリコーンポリマーは、ポリオルガノシロキサン型のポリマー、例えばUS-A-5874069、US-A-5919441、US-A-6051216およびUS-A-5981680文献に記載されているものである。
本発明によれば、シリコーンポリマーは、以下の2つの族に属する。
(1)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がポリマー鎖中にあるポリオルガノシロキサン、および/または
(2)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がグラフトもしくは分岐上にあるポリオルガノシロキサン。
(1)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がポリマー鎖中にあるポリオルガノシロキサン、および/または
(2)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がグラフトもしくは分岐上にあるポリオルガノシロキサン。
水素相互作用を成立させることができる基は、エステル基、アミド基、スルホンアミド基、カルバメート基、チオカルバメート基、尿素基、ウレタン基、チオ尿素基、オキサミド基、グアニジノ基およびビグアニジノ基、およびこれらの組合せから選択することができる。
A)第1の変形形態によれば、シリコーンポリマーは、上記で定義されたポリオルガノシロキサンであり、その中の水素相互作用を成立させることができる単位はポリマー鎖中に位置する。
このシリコーンポリマーは、より詳しくは以下の一般式Iに相当する少なくとも1つの単位を含むポリマーでよい。
[式中、
1)R4、R5、R6およびR7は、同一または異なって、
- 直鎖、分岐または環状で、飽和または不飽和のC1〜C40炭化水素に基づき、その鎖中に1つまたは複数の酸素、イオウおよび/または窒素原子を含有することがあり、かつ部分的または全体的にフッ素原子で置換されていることがある基、
- 1つまたは複数のC1〜C4アルキル基で場合により置換されているC6〜C10アリール基、
- 1つまたは複数の酸素、イオウおよび/または窒素原子を含有することがあるポリオルガノシロキサン鎖
から選択された基を表し、
2)基Xは、同一または異なって、その鎖中に1つまたは複数の酸素および/または窒素原子を含むことがある直鎖または分岐C1〜C30アルキレンジイル基を表し、
3)Yは、飽和または不飽和で直鎖または分岐の二価のC1〜C50アルキレン、アリーレン、シクロアルキレン、アルキルアリーレンまたはアリールアルキレン基であり、1つまたは複数の酸素、イオウおよび/もしくは窒素原子を含み、かつ/または置換基として以下の原子もしくは原子の群の1つを有することがある:フッ素、ヒドロキシル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C40アルキル、C5〜C10アリール、1〜3個のC1〜C3アルキル、C1〜C3ヒドロキシアルキルおよびC1〜C6アミノアルキル基で場合により置換されたフェニル;あるいは
4)Yは、以下の式に相当する基を表し、
1)R4、R5、R6およびR7は、同一または異なって、
- 直鎖、分岐または環状で、飽和または不飽和のC1〜C40炭化水素に基づき、その鎖中に1つまたは複数の酸素、イオウおよび/または窒素原子を含有することがあり、かつ部分的または全体的にフッ素原子で置換されていることがある基、
- 1つまたは複数のC1〜C4アルキル基で場合により置換されているC6〜C10アリール基、
- 1つまたは複数の酸素、イオウおよび/または窒素原子を含有することがあるポリオルガノシロキサン鎖
から選択された基を表し、
2)基Xは、同一または異なって、その鎖中に1つまたは複数の酸素および/または窒素原子を含むことがある直鎖または分岐C1〜C30アルキレンジイル基を表し、
3)Yは、飽和または不飽和で直鎖または分岐の二価のC1〜C50アルキレン、アリーレン、シクロアルキレン、アルキルアリーレンまたはアリールアルキレン基であり、1つまたは複数の酸素、イオウおよび/もしくは窒素原子を含み、かつ/または置換基として以下の原子もしくは原子の群の1つを有することがある:フッ素、ヒドロキシル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C40アルキル、C5〜C10アリール、1〜3個のC1〜C3アルキル、C1〜C3ヒドロキシアルキルおよびC1〜C6アミノアルキル基で場合により置換されたフェニル;あるいは
4)Yは、以下の式に相当する基を表し、
(式中、
- Tは、直鎖または分岐、飽和または不飽和で三価または四価のC3〜C24炭化水素に基づく基であり、ポリオルガノシロキサン鎖で場合により置換されており、かつO、NおよびSから選択された1つまたは複数の原子を含有することがある基を表し、あるいはTは、N、PおよびAlから選択された三価の原子を表し、
- R8は、1つまたは複数のエステル、アミド、ウレタン、チオカルバメート、尿素、チオ尿素および/またはスルホンアミド基を含むことがあるポリオルガノシロキサン鎖、あるいは直鎖または分岐のC1〜C50アルキル基を表し、これらの基は前記ポリマーの他の鎖に結合していてもよい)
5)基Gは、同一または異なってよく、以下から選択された二価の基を表し、
- Tは、直鎖または分岐、飽和または不飽和で三価または四価のC3〜C24炭化水素に基づく基であり、ポリオルガノシロキサン鎖で場合により置換されており、かつO、NおよびSから選択された1つまたは複数の原子を含有することがある基を表し、あるいはTは、N、PおよびAlから選択された三価の原子を表し、
- R8は、1つまたは複数のエステル、アミド、ウレタン、チオカルバメート、尿素、チオ尿素および/またはスルホンアミド基を含むことがあるポリオルガノシロキサン鎖、あるいは直鎖または分岐のC1〜C50アルキル基を表し、これらの基は前記ポリマーの他の鎖に結合していてもよい)
5)基Gは、同一または異なってよく、以下から選択された二価の基を表し、
(式中、R9は、水素原子あるいは直鎖または分岐のC1〜C20アルキル基を表す)
ただし、前記ポリマーの前記R9基の少なくとも50%が水素原子を表し、かつ、前記ポリマーの前記G基の少なくとも2つは、下記の基以外の基であり、
ただし、前記ポリマーの前記R9基の少なくとも50%が水素原子を表し、かつ、前記ポリマーの前記G基の少なくとも2つは、下記の基以外の基であり、
6)nは、2〜500、好ましくは2〜200の範囲の整数であり、mは、1〜1000、好ましくは1〜700、さらによくは6〜200の範囲の整数である]
本発明によれば、ポリマーのR4、R5、R6およびR7基の80%は、好ましくはメチル基、エチル基、フェニル基および3,3,3-トリフルオロプロピル基から選択される。
本発明によれば、Yは、さらにポリマーまたはコポリマーの他の単位との結合を成立させるための1つまたは2つの自由結合価を場合により含むさまざまな二価の基を表すことができる。好ましくはYは、以下から選択された基を表す。
a)直鎖のC1〜C20、好ましくはC1〜C10アルキレン基、
b)環および非共役不飽和を含むことがあるC30〜C56分岐アルキレン基、
c)C5〜C6シクロアルキレン基、
d)1つまたは複数のC1〜C40アルキル基で場合により置換されているフェニレン基、
e)1〜5個のアミド基を含むC1〜C20アルキレン基、
f)ヒドロキシル基、C3〜C8シクロアルカン基、C1〜C3ヒドロキシアルキル基およびC1〜C6アルキルアミン基から選択された1つまたは複数の置換基を含むC1〜C20アルキレン基、
g)以下の式のポリオルガノシロキサン鎖
a)直鎖のC1〜C20、好ましくはC1〜C10アルキレン基、
b)環および非共役不飽和を含むことがあるC30〜C56分岐アルキレン基、
c)C5〜C6シクロアルキレン基、
d)1つまたは複数のC1〜C40アルキル基で場合により置換されているフェニレン基、
e)1〜5個のアミド基を含むC1〜C20アルキレン基、
f)ヒドロキシル基、C3〜C8シクロアルカン基、C1〜C3ヒドロキシアルキル基およびC1〜C6アルキルアミン基から選択された1つまたは複数の置換基を含むC1〜C20アルキレン基、
g)以下の式のポリオルガノシロキサン鎖
[式中、R4、R5、R6、R7、Tおよびmは、上記で定義されたとおりである]
B)第2の変形形態によれば、ポリオルガノシロキサンは少なくとも1つの、以下の式(II) に相当する単位を含むポリマーであってもよい。
[式中、
- R4およびR6は、同一または異なって、上記で式(I)について定義されたとおりであり、
- R10は、上記でR4およびR6について定義された基を表すかまたは式-X-G-R12(式中、XおよびGは上記で式(I)について定義されたとおりであり、R12は、水素原子、あるいは、1つまたは複数のフッ素原子および/または1つまたは複数のヒドロキシル基で場合により置換され、O、SおよびNから選択された1つまたは複数の原子をその鎖中に場合により含む直鎖、分岐または環状で飽和または不飽和のC1〜C50炭化水素に基づく基または1つまたは複数のC1〜C4アルキル基で場合により置換されたフェニル基を表す)の基を表し、
- R11は、式-X-G-R12(式中、X、GおよびR12は上記で定義されたとおりである)の基を表し、
- m1は、1〜998の範囲の整数であり、
- m2は、2〜500の範囲の整数である]
- R4およびR6は、同一または異なって、上記で式(I)について定義されたとおりであり、
- R10は、上記でR4およびR6について定義された基を表すかまたは式-X-G-R12(式中、XおよびGは上記で式(I)について定義されたとおりであり、R12は、水素原子、あるいは、1つまたは複数のフッ素原子および/または1つまたは複数のヒドロキシル基で場合により置換され、O、SおよびNから選択された1つまたは複数の原子をその鎖中に場合により含む直鎖、分岐または環状で飽和または不飽和のC1〜C50炭化水素に基づく基または1つまたは複数のC1〜C4アルキル基で場合により置換されたフェニル基を表す)の基を表し、
- R11は、式-X-G-R12(式中、X、GおよびR12は上記で定義されたとおりである)の基を表し、
- m1は、1〜998の範囲の整数であり、
- m2は、2〜500の範囲の整数である]
本発明によれば、シリコーンポリマーは、ホモポリマー、即ちいくつかの同一の単位、特に式(I)の単位または式(II)の単位を含むポリマーでよい。
本発明によれば、いくつかの異なる式(I)の単位を含むコポリマー、即ち基R4、R5、R6、R7、X、G、Y、mおよびnの少なくとも1つが、単位の1つの中で異なるポリマーからなるポリマーを使用することも可能である。コポリマーは、基R4、R6、R10、R11、m1およびm2の少なくとも1つが、単位の少なくとも1つの中で異なるいくつかの式(II)の単位から形成されていてもよい。
少なくとも1つの式(I)の単位および少なくとも1つの式(II)の単位を含むポリマーを使用することも可能であり、式(I)の単位および式(II)の単位は互いに同一であることも異なることもある。
本発明の一変形形態によれば、エステル基、アミド基、スルホンアミド基、カルバメート基、チオカルバメート基、尿素基、ウレタン基、チオ尿素基、オキサミド基、グアニジノ基およびビグアニジノ基、およびこれらの組合せから選択された、水素相互作用を成立させることができる2つの基を含む、炭化水素に基づく少なくとも1つの単位をさらに含むポリマーを使用することも可能である。
これらのコポリマーは、ブロックポリマーまたはグラフトポリマーであってもよい。
本発明の好都合な一実施形態によれば、水素相互作用を成立させることができる基は式-C(O)NH-および-HN-C(O)-のアミド基である。
この場合、シリコーンポリマーは、少なくとも1つの以下の式(III)または(IV) の単位を含むポリマーでよい。
[式中、R4、R5、R6、R7、X、Y、mおよびnは、上記で定義したとおりである]
かかる単位は、
- α,ω-カルボン酸末端を含有するシリコーンと1つまたは複数のジアミンの間の以下に示す反応スキームによる縮合反応によって、
- α,ω-カルボン酸末端を含有するシリコーンと1つまたは複数のジアミンの間の以下に示す反応スキームによる縮合反応によって、
- または、2分子のα-不飽和カルボン酸のジアミンとの以下に示す反応スキームによる反応に続いて、
エチレン不飽和にシロキサンを加えることによる以下に示すスキームによって、
[式中、X1-(CH2)2-は上記で定義したXに相当し、Y、R4、R5、R6、R7、およびmは上記で定義したとおりである]
- または、α,ω-NH2末端を含有するシリコーンと式HOOC-Y-COOHの二塩基酸の以下に示す反応スキームによる反応によって、
- または、α,ω-NH2末端を含有するシリコーンと式HOOC-Y-COOHの二塩基酸の以下に示す反応スキームによる反応によって、
得ることができる。
これらの式(III)または(IV)のポリアミドにおいて、mは1〜700、特に15〜500、特別には50〜200の範囲内であり、nは特に1〜500、好ましくは1〜100、さらによくは4〜25の範囲内であり、
- Xは、好ましくは1〜30個の炭素原子、特に1〜20個の炭素原子、特別には5〜15個の炭素原子、より特別には10個の炭素原子を含有する直鎖または分岐のアルキレン鎖であり、
- Yは、好ましくは1〜40個の炭素原子、特に1〜20個の炭素原子、さらによくは2〜6個の炭素原子、特に6個の炭素原子を含有する、直鎖または分岐のアルキレン鎖あるいは環および/または不飽和を含むこともあるアルキレン鎖である。
- Xは、好ましくは1〜30個の炭素原子、特に1〜20個の炭素原子、特別には5〜15個の炭素原子、より特別には10個の炭素原子を含有する直鎖または分岐のアルキレン鎖であり、
- Yは、好ましくは1〜40個の炭素原子、特に1〜20個の炭素原子、さらによくは2〜6個の炭素原子、特に6個の炭素原子を含有する、直鎖または分岐のアルキレン鎖あるいは環および/または不飽和を含むこともあるアルキレン鎖である。
式(III)および(IV)においては、アルキレン基を表すXまたはYは、そのアルキレン部分において少なくとも1つの以下の要素を含有することが場合により可能である。
1)1〜5個のアミド基、尿素基、ウレタン基またはカルバメート基、
2)C5またはC6シクロアルキル基、および
3)1〜3個の同一または異なるC1〜C3アルキル基で場合により置換されたフェニレン基。
1)1〜5個のアミド基、尿素基、ウレタン基またはカルバメート基、
2)C5またはC6シクロアルキル基、および
3)1〜3個の同一または異なるC1〜C3アルキル基で場合により置換されたフェニレン基。
式(III)および(IV)において、アルキレン基は、
- 1個のヒドロキシル基、
- 1個のC3〜C8シクロアルキル基、
- 1〜3個のC1〜C40アルキル基、
- 1〜3個のC1〜C3アルキル基で場合により置換されている1個のフェニル基、
- 1個のC1〜C3ヒドロキシアルキル基、および
- 1個のC1〜C6アミノアルキル基
からなる群から選択された少なくとも1つの要素で置換されていてもよい。
- 1個のヒドロキシル基、
- 1個のC3〜C8シクロアルキル基、
- 1〜3個のC1〜C40アルキル基、
- 1〜3個のC1〜C3アルキル基で場合により置換されている1個のフェニル基、
- 1個のC1〜C3ヒドロキシアルキル基、および
- 1個のC1〜C6アミノアルキル基
からなる群から選択された少なくとも1つの要素で置換されていてもよい。
これらの式(III)および(IV)において、Yは、以下の式をも表すことがある。
[式中、R8はポリオルガノシロキサン鎖を表し、Tは以下の式の基を表す
(式中、a、bおよびcは、独立に、1〜10の範囲の整数であり、R13は水素原子またはR4、R5、R6およびR7に対して定義されたものなどの基である)]
式(III)および(IV)において、R4、R5、R6およびR7は、好ましくは、独立に、直鎖または分岐のC1〜C40アルキル基、好ましくはCH3基、C2H5基、n-C3H7基、もしくはイソプロピル基、ポリオルガノシロキサン鎖、または1〜3個のメチル基、もしくはエチル基で場合により置換されたフェニル基を表す。
先に見たように、ポリマーは式(III)または(IV)の同一または異なる単位を含むことができる。
こうして、ポリマーは異なる長さの式(III)または(IV)のいくつかの単位を含有するポリアミド、即ち以下の式(V) に相当するポリアミドであることもある。
[式中、X、Y、nおよびR4〜R7は、上記した意味を有し、m1およびm2は、異なって、1〜1000の範囲内で選択され、pは2〜300の範囲で変わる整数である]
この式において、単位は、ブロックコポリマーまたはランダムコポリマー、または交互コポリマーのいずれかを形成するように構成することができる。このコポリマーにおいては、単位は、長さが異なるだけではなく、化学構造も異なり、例えば異なるY基を含有する。この場合には、ポリマーは以下の式VIに相当することがある。
[式中、R4〜R7、X、Y、m1、m2、nおよびpは、上記の意味を有し、Y1はYとは異なるがYに対して定義された基から選択される]
先と同じく、さまざまな単位は、ブロックコポリマー、またはランダムコポリマー、または交互コポリマーのいずれかを形成するように構成することができる。
先と同じく、さまざまな単位は、ブロックコポリマー、またはランダムコポリマー、または交互コポリマーのいずれかを形成するように構成することができる。
本発明のこの第1の実施形態において、シリコーンポリマーは、グラフトコポリマーからなることもできる。したがって、ポリアミドを含有するシリコーン単位は、グラフトされ、かつアミド基を含有するシリコーン鎖で場合により架橋されることができる。こうしたポリマーは、三官能性のアミンを用いて合成することができる。
この場合には、ポリマーは少なくとも1つの以下の式(VII) の単位を含むことができる。
[式中、X1およびX2は、同一または異なって、式(I)中のXに対して与えられた意味を有し、nは式(I)中で定義されたとおりであり、YおよびTは式(I)中で定義されたとおりであり、R14〜R21はR4〜R7と同じ群から選択された基であり、m1およびm2は1〜1000の範囲内の数であり、pは2〜500の範囲で変わる整数である]。
式(VII)においては、
- pは、1〜25、さらによくは1〜7の範囲内にあり、
- R14〜R21は、メチル基であり、
- Tは、次式の1つに相当し
- pは、1〜25、さらによくは1〜7の範囲内にあり、
- R14〜R21は、メチル基であり、
- Tは、次式の1つに相当し
[式中、R22は水素原子または上記でR4〜R7に対して定義した基から選択された基であり、R23、R24およびR25は、独立に、直鎖または分岐アルキレン基である]、より好ましくは次式に相当し、
特にR23、R24およびR25は-CH2-CH2-を表し、
- m1およびm2は、15〜500、さらによくは15〜45の範囲内であり、
- X1およびX2は、-(CH2)10-を表し、
- Yは、-CH2-を表す
ことが好ましい。
- m1およびm2は、15〜500、さらによくは15〜45の範囲内であり、
- X1およびX2は、-(CH2)10-を表し、
- Yは、-CH2-を表す
ことが好ましい。
式(VII)のグラフトされたシリコーン単位を含有するポリアミドは、式(II)のポリアミド-シリコーンと共重合させてブロックコポリマー、交互コポリマーまたはランダムコポリマーを形成させることができる。コポリマー中のグラフトされたシリコーン単位(VII)の重量パーセントは0.5重量%〜30重量%の範囲で変動しうる。
本発明によれば、先に見たとおり、シロキサン単位は主鎖即ちポリマーの骨格中にあってよいが、グラフトされた鎖即ち懸垂鎖中に存在してもよい。主鎖中では、シロキサン単位は上記したセグメントの形態にあることができる。懸垂鎖即ちグラフト鎖においては、シロキサン単位は個別にまたはセグメントで出現しうる。
本発明の一変形実施形態によれば、シリコーンポリアミドおよび炭化水素に基づくポリアミドのコポリマー、または式(III)もしくは(IV)の単位および炭化水素に基づくポリアミド単位を含むコポリマーを、使用することができる。この場合は、ポリアミド-シリコーン単位は炭化水素に基づくポリアミドの末端に位置することができる。
好都合には、本発明による組成物は、少なくとも1つの、mが50を超える、特に75を超える、よりよくは100を超える、とりわけ約120である、一般式(I)のポリジメチルシロキサンブロックポリマーを含む。
特別な実施形態においては、組成物は、少なくとも1つの、mが約15である、一般式(I)のポリジメチルシロキサンブロックポリマーを含む。
特に、本発明による組成物は、
- mが50〜600、特に60〜400、とりわけ75〜200の範囲にあり、より特別には約120である、一般式(I)の少なくとも1つの単位を含む少なくとも1つの第1のポリマー、および
- mが5〜100、特に10〜75の範囲にあり、より特別には約15である、一般式(I)の少なくとも1つの単位を含む少なくとも1つの第2のポリマー
を含む。
- mが50〜600、特に60〜400、とりわけ75〜200の範囲にあり、より特別には約120である、一般式(I)の少なくとも1つの単位を含む少なくとも1つの第1のポリマー、および
- mが5〜100、特に10〜75の範囲にあり、より特別には約15である、一般式(I)の少なくとも1つの単位を含む少なくとも1つの第2のポリマー
を含む。
より好ましくは、本発明による組成物は、
- mが50〜600、特に60〜400、とりわけ75〜200の範囲にあり、より特別には約120である、式(III)の少なくとも1つの単位を含む少なくとも1つの第1のポリマー、および
- mが5〜100、特に10〜75の範囲にあり、より特別には約15である、式(III)の少なくとも1つの単位を含む少なくとも1つの第2のポリマー
を含む。
- mが50〜600、特に60〜400、とりわけ75〜200の範囲にあり、より特別には約120である、式(III)の少なくとも1つの単位を含む少なくとも1つの第1のポリマー、および
- mが5〜100、特に10〜75の範囲にあり、より特別には約15である、式(III)の少なくとも1つの単位を含む少なくとも1つの第2のポリマー
を含む。
かくして、本発明の一主題は、生理学的に許容される媒体中に少なくとも1つの第1のシリコーンポリマーおよび少なくとも1つの第2のシリコーンポリマーを含む唇用化粧品組成物でもあり、それぞれのシリコーンポリマーは独立に少なくとも1つの上記で定義された式(III)の単位を含み、ここで
- 第1のポリマーについては、mが5〜600、特に60〜400、とりわけ75〜200の範囲であり、より特別には約120であり、かつ
- 第2のポリマーについては、mが5〜100、特に10〜75の範囲であり、より特別には約15である。
- 第1のポリマーについては、mが5〜600、特に60〜400、とりわけ75〜200の範囲であり、より特別には約120であり、かつ
- 第2のポリマーについては、mが5〜100、特に10〜75の範囲であり、より特別には約15である。
好ましくはこれらの第1および第2のポリマーは、R4、R5、R6およびR7が、独立に、直鎖または分岐C1〜C40アルキル基、好ましくはCH3基、C2H5基、n-C3H7基またはイソプロピル基を表す式(III)に相当する。
より好ましくは、XおよびYは、独立に、C1〜C20、好ましくはC1〜C10アルキレン基から選択された基を表す。
好ましくは、第1のポリマーは、重量平均分子質量が1000〜500000g/モル、とりわけ10000〜300000g/モルであり、第2のポリマーは、好ましくは重量平均分子質量が50000〜500000g/モルの範囲である。
好都合には、第1のポリマーと第2のポリマーの間の比率は、5/95〜95/5、好ましくは70/30〜30/70の範囲である。
使用することができる第1のポリマーの例として、米国A-5981680文献の実施例1〜3によって得られるシリコーンポリアミドの1つを挙げることができる。
本発明の一変形実施形態においては、ポリマーは、ウレタン基または尿素基を含むホモポリマーまたはコポリマーからなる。これらのポリマーは、WO2003/106614に詳細に記載されている。
前記と同様に、かかるポリマーは、2つ以上のウレタン基および/または尿素基を、ポリマー骨格中または側鎖中または懸垂基として含有するポリオルガノシロキサン単位を含むことができる。
少なくとも2つのウレタン基および/または尿素基を骨格中に含むポリマーは、下記の式(VIII) に相当する少なくとも1つの単位を含むポリマーでもよい。
[式中、R4、R5、R6、R7、X、Y、mおよびnは、上記で式(I)について与えた意味を有し、Uは、-O-または-NH-を表し、
したがって
したがって
は、ウレタン基または尿素基に相当する]。
この式(VIII)において、YはC1〜C15アルキル基、またはC5〜C10アリール基で場合により置換された直鎖または分岐C1〜C40アルキレン基でもよい。好ましくは-(CH2)6-基を使用する。
Yは、C5〜C12環状脂肪族基または芳香族基を表すこともあり、これはC1〜C15アルキル基またはC5〜C10アリール基、例えばメチレン-4,4-ビシクロヘキシル基、イソホロンジイソシアネートから誘導される基、2,4-および2,6-トリレン、1,5-ナフチレン、p-フェニレンならびに4,4'-ビフェニレンメタンから選択された基で置換されていてもよい。一般に、Yは直鎖または分岐C1〜C40アルキレン基またはC4〜C12シクロアルキレン基を表すことが好ましい。
Yはまた、いくつかのジイソシアネート分子のジオールまたはジアミン型カップリング剤の1つまたは複数の分子との縮合に対応する、ポリウレタンまたはポリ尿素ブロックを表すこともある。この場合、Yはアルキレン鎖中にいくつかのウレタン基または尿素基を含む。
これは以下の式(IX)に相当する。
[式中、B1は、Yについて上記で定めた基から選択された基であり、Uは、-O-または-NH-であり、B2は、以下の基から選択される
・直鎖または分岐C1〜C40アルキレン基、
・アルキル置換基、例えば1〜3個のメチル基もしくはエチル基、またはアルキレン基、例えばジオール基を場合により有するC5〜C12シクロアルキレン基:シクロヘキサンジメタノール、
・C1〜C3アルキル置換基を場合により有することがあるフェニレン基、および
・以下の式の基
・直鎖または分岐C1〜C40アルキレン基、
・アルキル置換基、例えば1〜3個のメチル基もしくはエチル基、またはアルキレン基、例えばジオール基を場合により有するC5〜C12シクロアルキレン基:シクロヘキサンジメタノール、
・C1〜C3アルキル置換基を場合により有することがあるフェニレン基、および
・以下の式の基
(式中、Tは、1つまたは複数の酸素、イオウおよび窒素などのヘテロ原子を含有することもある炭化水素に基づく三価の基であり、R8はポリオルガノシロキサン鎖または直鎖もしくは分岐C1〜C50アルキル鎖である)]
Tは、例えば
を表すことができ、wは1〜10の範囲の整数であり、R8はポリオルガノシロキサン鎖である。
Yが直鎖または分岐C1〜C40アルキレン基である場合は、-(CH2)2-基および-(CH2)6-基が好ましい。
Yについて定められた上記の式において、dは、0〜5、好ましくは0〜3の整数であり、より好ましくは1または2に等しければよい。
好ましくは、B2は直鎖または分岐C1〜C40アルキレン基、特に-(CH2)2-もしくは-(CH2)6-または以下の基である。
[式中、R8はポリオルガノシロキサン鎖である]
先述のとおり、シリコーンポリマーは、さまざまな長さおよび/または構成のシリコーンウレタン単位および/またはシリコーン尿素単位から形成することができ、ブロックコポリマーまたはランダムコポリマーの形態であればよい。
シリコーンポリマーの鎖中に尿素基またはウレタン基を含む式(VIII)のポリマーは、以下の式のα,ω-NH2またはα,ω-OH末端基を含有するシリコーンと、
[式中、R4、R5、R6、R7およびXは、上記で式(I)について定義したとおりである]
ジイソシアネートOCN-Y-NCO[式中、Yは式(I)中で定められた意味を有する]との間の反応、および場合により式H2N-B2-NH2またはHO-B2-OH[式中、B2は式(IX)中で定義されたとおりである]のジオールまたはジアミンのカップリング剤を加えた反応によって得ることができる。
ジイソシアネートOCN-Y-NCO[式中、Yは式(I)中で定められた意味を有する]との間の反応、および場合により式H2N-B2-NH2またはHO-B2-OH[式中、B2は式(IX)中で定義されたとおりである]のジオールまたはジアミンのカップリング剤を加えた反応によって得ることができる。
2つの試薬、ジイソシアネートおよびカップリング剤の間の化学量論比に従って、Yはdが0に等しいまたはdが1〜5に等しい式(IX)を有することができる。
式(IV)、(II)または(III)のポリアミドシリコーンとして、本発明においては、さまざまな長さと構造のポリウレタンシリコーンまたはポリ尿素シリコーンを含有する単位、特にシリコーン単位の数によって長さが異なる単位を使用することができる。この場合は、コポリマーは、例えば、以下の式に相当することがある。
[式中、R4、R5、R6、R7、X、YおよびUは、式(VIII)について定義したとおりであり、m1、m2、nおよびpは、式(V)について定義したとおりである]
本発明によれば、シリコーンは、ウレタン基および/または尿素基を骨格中には含まず側鎖として含むこともある。
この場合は、ポリマーは少なくとも1つの、以下の式の単位を含むことができる。
[式中、R4、R6、R5、m1およびm2は、上記で式(II)について与えられた意味を有し、R5は式(I)について与えられた意味を有し、
- Uは、OまたはNHを表し、
- R26は、OおよびNから選択された1つまたは複数のヘテロ原子、あるいはフェニレン基を場合により含むC1〜C40アルキレン基を表し、
- R27は、直鎖、分岐または環状の飽和または不飽和のC1〜C50アルキル基、および1〜3個のC1〜C3アルキル基で場合により置換されたフェニル基から選択される]
- Uは、OまたはNHを表し、
- R26は、OおよびNから選択された1つまたは複数のヘテロ原子、あるいはフェニレン基を場合により含むC1〜C40アルキレン基を表し、
- R27は、直鎖、分岐または環状の飽和または不飽和のC1〜C50アルキル基、および1〜3個のC1〜C3アルキル基で場合により置換されたフェニル基から選択される]
少なくとも1つの式(X)の単位を含むポリマーは、シロキサン単位および尿素基またはウレタン基を含有し、これらは本発明の組成物中のシリコーンポリマーとして使用することができる。
シロキサンポリマーは、分岐当たり1個の尿素基もしくはウレタン基を有してもよく、または2つの尿素基もしくはウレタン基を含有する分岐を有してもよく、あるいはこれらは1つの尿素基もしくはウレタン基を含有する分岐および2つの尿素基もしくはウレタン基を含有する分岐の混合物を含有してもよい。
これらは、分岐当たり1つまたは2つのアミノ基を含む分岐ポリシロキサンから、これらのポリシロキサンをモノイソシアネートと反応させることによって得ることができる。
この種のアミノ分岐およびジアミノ分岐を含有する出発ポリマーの例としては、次式
に相当するポリマーを挙げることができる。
これらの式において、記号「/」は、このセグメントがさまざまな長さのものおよびランダムな順序であってよいことを表し、Rは、好ましくは1〜6個の炭素原子、さらによくは1〜3個の炭素原子を含有する直鎖の脂肪族基を表す。
かかる分岐を含有するポリマーは、ポリマー1分子当たりに少なくとも3つのアミノ基を含有するシロキサンポリマーを、ただ1つの単官能性基(例えば、酸、イソシアネートまたはイソチオシアネート)を含有する化合物と反応させることにより、この単官能性基をアミノ基の1つと反応させ、水素相互作用を成立させることができる基を形成させて、形成させることができる。アミノ基は、水素相互作用を成立させることができる基が側鎖上に形成されるように、シロキサンポリマー主鎖から延びている側鎖上にあってもよく、あるいはアミノ基は、水素相互作用を成立させることができる基がポリマーの末端基となるように、主鎖の末端にあってもよい。
シロキサン単位および水素相互作用を成立させることができる基を含有するポリマーを形成させるための手順としては、シロキサンジアミンおよびジイソシアネートのシリコーン溶媒中での直接ゲルをもたらす反応を挙げることができる。この反応は、シリコーン流体中で行うことができ、得られる生成物は高温ではシリコーン流体中に溶解しており、次いで系の温度を下げるとゲルが形成される。
本発明による組成物中へ組み込むために好ましいポリマーは、直鎖であり、水素相互作用を成立させることができる基として尿素基をポリマー骨格中に含有するシロキサン-尿素コポリマーである。
4つの尿素基が末端となるポリシロキサンの例示として、以下の式のポリマーを挙げることができる。
[式中、Phは、フェニル基であり、nは、0〜300、特に0〜100の数、例えば50である]
このポリマーは、以下のアミノ基を含有するポリシロキサンをフェニルイソシアネートと反応させることによって得られる。
[式中、nは、式(XI)について定義したとおりである]
分岐のポリウレタンシリコーンまたはポリ尿素シリコーンも、ジイソシアネートOCN-Y-NCOの代わりに、以下の式
のトリイソシアネートを使用することによって得ることができる。
水素相互作用を成立させることができる基を有するオルガノシロキサン鎖を含む分岐を含有するポリウレタンシリコーンまたはポリ尿素シリコーンは、こうして得られる。こうしたポリマーは、例えば、以下の式に相当する単位を含む。
[式中、X1およびX2は、同一または異なって、式(I)中のXに対して与えられた意味を有し、nは、式(I)において定義されたとおりであり、YおよびTは、式(I)において定義されたとおりであり、R14〜R21は、R4〜R7と同じ群から選択された基であり、m1およびm2は、1〜1000の範囲の数であり、pは、2〜500の範囲の整数である]。
ポリアミドの場合と同じく、このコポリマーは、分岐のないポリウレタンシリコーン単位をも含むことができる。
好ましいシロキサンに基づくポリ尿素およびシロキサンに基づくポリウレタンは、以下である。
- mが50〜600、特に60〜400、とりわけ75〜200の範囲、より特別には約100である式(VIII)のポリマー、
- 以下の1)および2)を組み合わせた式(VIII)のポリマーの混合物、
1)mが50〜600、特に60〜400、とりわけ75〜200の範囲、より特別には約100である式(VIII)のポリマーを80重量%〜99重量%、および
2)mが5〜100m特に10〜75の範囲、より特別には約15である式(VIII)のポリマーを1%〜20%
- 以下の1)および2)を組み合わせた式(VIII)のポリマー、
1)nが2〜10、特に3〜6に等しい式(VIII)のポリマーを80重量%〜99重量%、および
2)nが5〜500、特に30〜100の範囲である式(VIII)のポリマーを1%〜20%
- 以下の1)および2)を組み合わせた式(VIII)のポリマーの混合物
1)nが2〜10、特に3〜6に等しい式(VIII)のポリマーを1重量%〜20重量%、および
2)nが30〜500、特に30〜100の範囲である式(VIII)のポリマーを80%〜99%
- XがC3〜C15、特にC5〜C12、とりわけC10アルキル基を表す式(VIII)のポリマー、および
- YがC3〜C10、特にC4〜C8、とりわけC6アルキル基を表す式(VIII)のポリマー
- mが50〜600、特に60〜400、とりわけ75〜200の範囲、より特別には約100である式(VIII)のポリマー、
- 以下の1)および2)を組み合わせた式(VIII)のポリマーの混合物、
1)mが50〜600、特に60〜400、とりわけ75〜200の範囲、より特別には約100である式(VIII)のポリマーを80重量%〜99重量%、および
2)mが5〜100m特に10〜75の範囲、より特別には約15である式(VIII)のポリマーを1%〜20%
- 以下の1)および2)を組み合わせた式(VIII)のポリマー、
1)nが2〜10、特に3〜6に等しい式(VIII)のポリマーを80重量%〜99重量%、および
2)nが5〜500、特に30〜100の範囲である式(VIII)のポリマーを1%〜20%
- 以下の1)および2)を組み合わせた式(VIII)のポリマーの混合物
1)nが2〜10、特に3〜6に等しい式(VIII)のポリマーを1重量%〜20重量%、および
2)nが30〜500、特に30〜100の範囲である式(VIII)のポリマーを80%〜99%
- XがC3〜C15、特にC5〜C12、とりわけC10アルキル基を表す式(VIII)のポリマー、および
- YがC3〜C10、特にC4〜C8、とりわけC6アルキル基を表す式(VIII)のポリマー
ポリアミドの場合と同じく、ポリウレタンシリコーンまたはポリ尿素シリコーンと炭化水素に基づくポリウレタンまたはポリ尿素のコポリマーは、非シリコーン性のα,ω-二官能性ブロック、例えばポリエステル、ポリエーテルまたはポリオレフィンの存在下でポリマー合成反応を行うことによって、本発明において使用することができる。
先の説明のとおり、本発明のシリコーンポリマーは、シロキサン単位をポリマーの主鎖中に、水素相互作用を成立させることができる基をポリマーの主鎖中またはその末端に、あるいは側鎖即ち主鎖の分岐上に含有することができる。これは以下の5つの配置に相当する。
[式中、連続線はシロキサンポリマーの主鎖であり、四角形は水素相互作用を成立させることができる基を表す]
(1)の場合は、水素相互作用を成立させることができる基はすべて主鎖の両末端に位置している。(2)の場合は、水素相互作用を成立させることができる2つの基が主鎖のそれぞれの末端に位置している。
(3)の場合は、水素相互作用を成立させることができる基はすべて主鎖の内部の繰り返し単位中に位置している。
(4)および(5)の場合は、これらは、水素相互作用を成立させることができる基はすべて、水素相互作用を成立させることができる基を含まない単位と共重合した最初の一連の単位の主鎖の分岐上に位置しているコポリマーである。
本発明の組成物中で使用するポリマーおよびコポリマーは、45℃〜190℃の範囲の固体状態から液体状態への転移温度を有する。これらは、好ましくは70〜130℃、さらによくは80〜105℃の範囲の固体状態から液体状態への転移温度を有する。
シリコーンポリマーは、本発明による組成物中に、組成物の全重量に対して0.5重量%〜70重量%の範囲、好ましくは5重量%〜50重量%の範囲、さらによくは10重量%〜45重量%の範囲の全含有量で存在すればよい。
(リン酸界面活性剤)
本発明による組成物は、少なくとも1つのリン酸界面活性剤を含む。
本発明による組成物は、少なくとも1つのリン酸界面活性剤を含む。
リン酸界面活性剤の存在は、本発明の組成物に対して塗布するときの向上した滑り性能および向上した均一性を与えることを好都合に可能にする。
したがって、本発明の組成物は、付けて一層心地よい。
本発明においては、本発明の組成物を調製するために有用なリン酸界面活性剤には、有機ゲル化機能はない。
本発明に加わるリン酸界面活性剤は、塑性化機能もない。
「リン酸界面活性剤」という用語は、その極性部分が少なくとも1つのリン酸基を含む界面活性剤である。リン酸界面活性剤は、以下の化合物およびこれらの混合物から選択することができる。
リン酸界面活性剤は、とりわけ、以下の式(XIV) のものであればよい。
[式中、R1、R2およびR3は、同一または異なって、以下から選択することができる
- OM基(MはNa、LiまたはKなどのアルカリ金属、好ましくはNaまたはKを表す)、
- OR4基(R4は、直鎖、分岐、環状または芳香族のC5〜C40アルキル基を表す)、
- OH基、および
- オキシエチレン基(OCH2CH2)n(OCH2CHCH3)mOR(Rは水素原子あるいは直鎖または分岐のC1〜C20、特にC5〜C18、さらにはC12〜C15アルキル基を表し、nおよびmは整数であり、nは1〜50の範囲であり、さらには10に等しく、mは0〜50の範囲であり、さらには0に等しい)]
- OM基(MはNa、LiまたはKなどのアルカリ金属、好ましくはNaまたはKを表す)、
- OR4基(R4は、直鎖、分岐、環状または芳香族のC5〜C40アルキル基を表す)、
- OH基、および
- オキシエチレン基(OCH2CH2)n(OCH2CHCH3)mOR(Rは水素原子あるいは直鎖または分岐のC1〜C20、特にC5〜C18、さらにはC12〜C15アルキル基を表し、nおよびmは整数であり、nは1〜50の範囲であり、さらには10に等しく、mは0〜50の範囲であり、さらには0に等しい)]
第1の実施形態によれば、R1、R2およびR3は同一である。
他の一実施形態によれば、R1、R2およびR3基の少なくとも1つ、とりわけ2つ、またはすべてでさえもOR4基(このR4は直鎖または分岐のC10〜C30、特にC15〜C21、さらにはC18アルキル基を表す)を含有する。R1、R2およびR3は同一であっても異なっていてもよい。
これらの式(XIV)の組成物の非限定的な例示としては、特にリン酸トリオレイル、例えば日光ケミカルズ社によって販売されているNikkol TDP、リン酸と、エチレングリコールおよびC12〜C15脂肪アルコールのエーテルとのトリエステルの混合物(約10EO)(INCI名:トリ-C12〜15パレス-10リン酸)、例えば日光ケミカルズ社から販売されているNikkol TDP-10、ならびにセチルリン酸カリウム、例えばDSM Nutritional Products社から販売されているAmphisol KまたはUniqemaからのArlatone MAP 160 Kを挙げることができる。
本組成物は、リン酸界面活性剤として少なくとも1つのグリセロリン脂質をも、適切な場合は式(XIV)の化合物との混合物として、含むことができる。
本発明の目的では、「グリセロリン脂質」という用語は、グリセリンを少なくとも1つの飽和または不飽和の脂肪酸およびリン酸と反応させることによって得られるエステルを示すものとし、前記リン酸はアミン官能基を有するアルコールから選択された化合物、特にβ-アミノアルコールで置換されている。β-アミノアルコールは、例えばコリン、エタノールアミン、および/またはセリンから選択することができる。
グリセロリン脂質は、特に下記の一般式(XV)によって定義される。
[式中、
- R1およびR2は、互いに独立に、4〜24個の炭素原子を含有し、1つまたは複数のヒドロキシおよび/またはアミン官能基で置換されていることがある、飽和または不飽和で、場合により分岐の脂肪酸を表し、
- Xは、一般式R3R4R5N+-CH(R6)-CH2-の置換基(R3、R4、R5およびR6は、互いに独立に、水素原子、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基および/またはカルボキシ官能基を表す)を表す]
Xは、特にコリン、セリンおよびエタノールアミンから選択すればよい。
- R1およびR2は、互いに独立に、4〜24個の炭素原子を含有し、1つまたは複数のヒドロキシおよび/またはアミン官能基で置換されていることがある、飽和または不飽和で、場合により分岐の脂肪酸を表し、
- Xは、一般式R3R4R5N+-CH(R6)-CH2-の置換基(R3、R4、R5およびR6は、互いに独立に、水素原子、1〜6個の炭素原子を含有するアルキル基および/またはカルボキシ官能基を表す)を表す]
Xは、特にコリン、セリンおよびエタノールアミンから選択すればよい。
一実施形態によれば、R1およびR2は、互いに独立に、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、カプリン酸、カプロレイン酸、ラウリン酸、ラウロレイン酸、ミリスチン酸、ミリストレイン酸、パルミチン酸、パルミトオレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキン酸、イソステアリン酸、ジヒドロキシステアリン酸、およびリシノール酸から好都合に選択される。
グリセロリン脂質は、一般式(XV)の化合物の混合物であってもよい。
本発明における使用に適当なグリセロリン脂質は、特にホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミンおよび/またはホスファチジルセリンを含んでもよい。
一実施形態によれば、グリセロリン脂質は、ホスファチジルコリン(PC)としても知られているグリセリン、不飽和脂肪酸、リン酸およびコリンのエステルを好都合に含む。
本発明における使用に適当なグリセロリン脂質は、レシチンに由来するものでよい。レシチンは、特に、グリセロリン脂質として大部分はホスファチジルコリンを含むことがある。
本発明による組成物中での使用に適当なホスファチジルコリン(PC)は、「天然」起源でも「合成」起源でもよい。
「天然」PCは、動物または植物源、例えば大豆、ヒマワリまたは卵からの抽出によって得ることができる。天然から、例えば大豆から得た非水素化ホスファチジルコリンは、一般にグリセリンとエステル化する脂肪酸としてパルミチン酸、ステアリン酸、パルミトオレイン酸、オレイン酸、リノール酸、リノレン酸および場合によりC20〜C22脂肪酸を含有する。
本発明の目的には、「合成ホスファチジルコリン」という用語は、天然PC中に存在することがあるものとは異なる少なくとも1つの脂肪酸を含むホスファチジルコリンを意味するものとする。
「合成PC」という用語は、不飽和脂肪酸中に存在する二重結合の一部分だけが維持される部分水素化などの改変を受けた天然PCをも意味するものとする。
本発明による化粧品組成物中での使用に適当な、多少とも精製されたホスファチジルコリンの供給源の中では、Lucas Meyer社によって販売されているEmulmetik 930を挙げることができる。
本発明における使用に適当なグリセロリン脂質は、レシチンの形態で組成物中へ導入することができる。このレシチンは、一般に非極性溶媒を使用する脂質抽出によって植物脂肪または動物脂肪から得られる。この脂質画分は通常圧倒的にホスファチジルコリンまたはホスファチジルエタノールアミンを含めたグリセロリン脂質を含む。
本発明における使用に適当なレシチンは、大豆、ヒマワリもしくは卵からのレシチンおよび/またはこれらの混合物でよい。
レシチンは、通常、脂肪酸、トリグリセリドもしくは他の溶媒中に溶解させた形態または粉末もしくはケーキの形態で提供される。
これらは通常、販売されるときの製品中のグリセロリン脂質含有量が一般に少なくとも約15%から少なくとも約95%までの範囲の、レシチン混合物である。
本発明による組成物の調製のための出発原料として使用するレシチンは、好都合にはレシチンの全重量に対して少なくとも45重量%、特に少なくとも65重量%、特に少なくとも75重量%、特に少なくとも85重量%、より特別には少なくとも95重量%のグリセロリン脂質を含む。
本発明による化粧品組成物中での使用に適している可能性があるレシチンの中では、American Lecithin Company社によって照会名称Nattermann Phospholipid(登録商標)Phospholipon 80(登録商標)およびPhosale 75(登録商標)ならびにLucas Meyer社によって照会名称Epikuron 145V、Topcithin 300、Emulmetik 930およびOvothin 200レシチンで販売されているレシチンを挙げることができる。
グリセロリン脂質は、特に非水素化グリセロリン脂質、即ちグリセリンを少なくとも1つの不飽和脂肪酸およびリン酸と反応させることによって得られるエステルでよく、前記リン酸はアミン官能基を有するアルコールから選択された化合物、特にβ-アミノアルコールで置換されている。
「不飽和の」および「不飽和」という用語は、少なくとも1つ、またはいくつかの、2つの炭素原子間の二重結合または三重結合の存在を意味するものとする。
グリセロリン脂質は、特にホスファチジルコリンまたはレシチンでよい。
リン酸界面活性剤は、リン酸トリオレイル、リン酸と、エチレングリコールおよびC12〜C15脂肪アルコールのエーテルとのトリエステルの混合物(約10EO)、セチルリン酸カリウム、セチルリン酸およびレシチン、ならびにこれらの混合物から選択することができる。
リン酸界面活性剤は、好都合には非イオン性界面活性剤、例えばリン酸トリオレイルまたはリン酸と、エチレングリコールおよびC12〜C15脂肪アルコールのエーテルとのトリエステルの混合物(約10EO)である。
リン酸界面活性剤は、本発明による組成物中に、組成物の全重量に対して0.1〜30重量%、とりわけ0.1重量%〜10重量%、さらには0.5重量%〜5重量%の含有量で存在すればよい。
第1の変形形態によれば、本発明による組成物は、少なくともリン酸トリオレイルおよびポリアミド/ポリジメチルシロキサンを組み合わせればよい。
第2の変形形態によれば、本発明による組成物は、少なくともリン酸トリオレイルおよび上記で定義された式(III)の少なくとも1つの単位を含むシリコーンポリマーを組み合わせる。
第3の変形形態によれば、本発明による組成物は、少なくともレシチンおよびポリアミド/ポリジメチルシロキサンを組み合わせる。
第4の変形形態によれば、本発明による組成物は、少なくともレシチンおよび上記で定義された式(III)の少なくとも1つの単位を含むシリコーンポリマーを組み合わせる。
(作用物質)
本発明による組成物は、少なくとも1つの作用物質をも含むことができる。「作用物質」という用語は、唇に対して生理学的な機序により化粧品としてのおよび/または皮膚科学上の効果を有する化合物を意味する。
本発明による組成物は、少なくとも1つの作用物質をも含むことができる。「作用物質」という用語は、唇に対して生理学的な機序により化粧品としてのおよび/または皮膚科学上の効果を有する化合物を意味する。
この作用物質は親水性でも疎水性でもよい。作用物質は水溶性であってもよい。
本発明による組成物中に存在する作用物質は、以下のものから独立に選択することができる。
- 皮膚緩和剤、
- 皮膚もしくは表皮の高分子の合成を促進するためのおよび/またはこれらの分解を防止するための物質、
- 抗糖化剤、
- 抗刺激剤、
- 保湿剤、
- 落屑剤、
- 色素沈着改善剤、
- NOシンターゼ阻害剤、
- 繊維芽細胞もしくは角化細胞の増殖および/または角化細胞分化の促進剤、
- 汚染防止剤またはフリーラジカルスカベンジャー、
- 鎮静剤、
- 毛細管循環に作用する物質、
- 細胞のエネルギー代謝に作用する物質、
- 瘢痕剤、ならびに
- これらの混合物。
- 皮膚緩和剤、
- 皮膚もしくは表皮の高分子の合成を促進するためのおよび/またはこれらの分解を防止するための物質、
- 抗糖化剤、
- 抗刺激剤、
- 保湿剤、
- 落屑剤、
- 色素沈着改善剤、
- NOシンターゼ阻害剤、
- 繊維芽細胞もしくは角化細胞の増殖および/または角化細胞分化の促進剤、
- 汚染防止剤またはフリーラジカルスカベンジャー、
- 鎮静剤、
- 毛細管循環に作用する物質、
- 細胞のエネルギー代謝に作用する物質、
- 瘢痕剤、ならびに
- これらの混合物。
(皮膚緩和剤)
本発明による組成物は、皮膚緩和剤から選択された親水性作用物質および/または親油性作用物質を含むことができる。
本発明による組成物は、皮膚緩和剤から選択された親水性作用物質および/または親油性作用物質を含むことができる。
本発明による組成物中で使用することができる皮膚緩和剤は、特にアルベリンおよびその塩、マグネシウムまたはマンガンの塩化物またはグルコン酸塩、ジアゼパム、Lipotec社によって販売されているヘキサペプチドのArgireline R、EP-A-1405633に記載されている第二級および第三級カルボニルアミン(特に3-[エチル(3-ヒドロキシ-3-ペンチルオクチル)アミノ]プロピオフェノン)、アデノシン、またサポゲニン類および特にこれらを含有する野生ヤマイモの天然抽出物、また3-O-アセチル-11-ケトボスウエル酸およびこれを含有する植物抽出物、例えばEP-A-1442736に記載されているボスウエリア・セラタ(Boswellia serrata)の抽出物、ならびにこれらの混合物を含む。
好ましくは、皮膚緩和剤は、グルコン酸マグネシウム、グルコン酸マンガン、野生ヤマイモから抽出されたサポゲニン類、およびボスウエリア・セラタの抽出物、ならびにこれらの混合物から選択される。
(皮膚もしくは表皮の高分子の合成を促進するためのおよび/またはこれらの分解を防止するための物質)
本発明による組成物は、皮膚もしくは表皮の高分子の合成を促進するためのおよび/またはこれらの分解を防止するための親水性作用物質および/または親油性の作用物質を含むことができる。
本発明による組成物は、皮膚もしくは表皮の高分子の合成を促進するためのおよび/またはこれらの分解を防止するための親水性作用物質および/または親油性の作用物質を含むことができる。
好ましくは、皮膚もしくは表皮の高分子の合成を促進するためのおよび/またはこれらの分解を防止するための物質は、センテラ・アシアチカ(Centella asiatica)の抽出物、アスコルビン酸およびその誘導体、植物からのペプチド抽出物、例えばColetica社によってPhytokine(登録商標)の商標で販売されている大豆加水分解物、LSN社によってCytovitin(登録商標)の商標で販売されているサッカロミセス・セルビジエ(Saccharomyces cervisiae)の抽出物、Alban Muller社によってHSP3(登録商標)の商標で販売されている褐藻パディナ・パボニカ(Padina pavonica)の抽出物、レチノイドおよび誘導体、ローズマリー抽出物、LSN社によってParelastyl(登録商標)の商標で販売されているマメ科種子(ピスム・サティヴム(Pisum sativum))のペプチド抽出物、{2-[アセチル(3-トリフルオロメチルフェニル)アミノ]-3-メチルブチリルアミノ}酢酸、ルーピンの抽出物、ならびにこれらの混合物から選択される。
(抗糖化剤)
本発明による組成物は、抗糖化剤から選択された親水性作用物質または親油性作用物質を含むことができる。
本発明による組成物は、抗糖化剤から選択された親水性作用物質または親油性作用物質を含むことができる。
「抗糖化剤」という用語は、皮膚タンパク質、特にコラーゲンなどの皮膚タンパク質の糖化を防止および/または軽減する化合物を意味する。
抗糖化剤の例は、ブルーベリー(ヴァクシニウム・アングスティフォリウム(Vaccinium angustifolium) )の抽出物などのツツジ科植物の抽出物、例えばCosmetochem社によってBlueberry Herbasol Extract PGの名称で販売されている製品、エルゴチオネインおよびその誘導体、ならびにヒドロキシスチルベンおよびその誘導体、例えばレスベラトロールおよび3,3',5,5'-テトラヒドロキシスチルベンである。これらの抗糖化剤は、FR2802425、FR2810548、FR2796278、FR2802420にそれぞれ記載されている。アルギニンおよびリジンのポリペプチド例えばSolabia社によってAmadorineの名称で販売されている製品、およびこれらの混合物も挙げることができる。
ブルーベリー抽出物は、抗糖化剤として使用することができる。
上記で定義した抗糖化剤を含む本発明の組成物は、糖化に関連する皮膚の老化の兆候を好都合に予防または治療するために、特に年齢に関連する唇および唇の輪郭の緊張力の喪失を予防または治療するために使用することができる。
(抗刺激剤)
本発明による組成物は、抗刺激剤から選択された親水性作用物質または親油性作用物質を含むことができる。
本発明による組成物は、抗刺激剤から選択された親水性作用物質または親油性作用物質を含むことができる。
「抗刺激剤」という用語は、唇または唇の輪郭の刺激の兆候、例えば突き刺すような痛み、こわばり、および熱感を調節する作用物質を意味する。
より具体的には、本発明によって使用する抗刺激剤は、以下を含む。
- ナトリウムチャンネルブロッカー、ならびに/または
- サブスタンスP拮抗薬、CGRP拮抗薬およびブラディキニン拮抗薬から選択された、神経媒介物質もしくは神経ホルモンの受容体と特異的に相互作用をする物質
- ナトリウムチャンネルブロッカー、ならびに/または
- サブスタンスP拮抗薬、CGRP拮抗薬およびブラディキニン拮抗薬から選択された、神経媒介物質もしくは神経ホルモンの受容体と特異的に相互作用をする物質
本発明において使用することができるナトリウムチャンネル阻害剤の例は、アミロリド、キニジン、硫酸キニジン、アパミン、シプロヘプタジン、ロペラミドおよびN-アセチルプロカインアミドである。
本発明において使用することができるサブスタンスP拮抗薬の例は、特に、ストロンチウム塩、湧き水特にVichy Basinからの湧き水およびLa Roche Posayからの湧き水、細菌抽出物、特にEP-0761204に記載されており、好ましくはベギアトア(Beggiatoales)目、より詳しくはベギアトア(Beggiatoa)属、ビトレオシラ(Vitreoscilla)属、フレキシスリックス(Flexithrix)属またはロイコスリックス(Leucothrix)属に属する細菌から調製された非光合成糸状菌抽出物である。ビトレオシラ・フィルトフォルミス(Vitreoscilla filiformis)株が本発明によって優先的に使用される。
本発明において使用することができるCGRP拮抗薬の非限定的な一例は、in vitro培養によって得たアヤメ(Iridacea)科の少なくとも1つの植物の細胞(好ましくは未分化の)の抽出物からなる。アヤメ植物は、好ましくは以下の属の1つに属する。ロムレア、クロッカス、アイリス、グラジオラス、シシリンチウムおよびヘルモダクチルス。本発明における使用のためには、アイリスから得られた植物材料の抽出物を使用するのが好ましく、さらによくはEP-0765668に記載されているとおりアイリス・パリダ(Iris Pallida)からのものである。
本発明において使用することができるブラディキニン拮抗薬の非限定的な例は、好ましくはin vivoで培養されたバラ科からの少なくとも1つの植物の抽出物からなる。バラ科植物抽出物は、優先的には以下の属に属する。アグリモニア、アミグダルス、アルメニアカ、サクランボ(セラスス)、マルス、メスピルス、ペルシカ、ピルス、サクラ、バラ、ルブス。
バラ属に属する植物は、本発明によって優先的に使用され、以下のものから選択された種に属する少なくとも1つの植物から得られた材料から好都合に調製される。ロサ・アルバ(Rosa alba)、ロサ・アルピナ(Rosa alpina)、ロサ・カニナ(Rosa canina)、ロサ・シンナモネア(Rosa cinnamonea)、ロサ・ガリカ(Rosa gallica)、ロサ・レペンス(Rosa repens)、ロサ・ルブリフォリア(Rosa rubrifolia)、ロサ・ルビギノサ(Rosa rubiginosa)、ロサ・センペルビレンス(Rosa sempervirens)、ロサ・スピノシッシマ(Rosa spinosissima)、ロサ・スティロサ(Rosa stylosa)、ロサ・トメントサ(Rosa tomentosa)およびロサ・ヴィローサ(Rosa villosa)。さらによくは、植物は、EP-0909556に記載されているとおりロサ・ガリカ種に属する。
本発明によって使用される抗刺激剤は、天然起源のものでも合成起源のものでもよい。「天然起源」という用語は、天然の成分からさまざまな工程を経て得られた純粋な形態または溶液としての阻害剤を、前記溶液中のこれの濃度にはかかわりなく意味する。「合成起源」という用語は、化学合成を経て得られた純粋な形態または溶液としての抗刺激剤を、前記溶液中のこれの濃度にはかかわりなく意味する。
抗刺激剤は、死海塩、シャクヤクの抽出物、特にペオニア・スフルティコーサ(Paeonia suffruticosa)の根の抽出物、例えばIchimaru Pharcos社によってBotanpi Liquid Bの名称で販売されているもの、Silab社からのDermocalmineまたは亜麻仁抽出物、例えばSilab社からSensilineの名称で販売されている製品からも選択することができる。
(落屑剤)
本発明による組成物は、落屑剤から選択された親水性作用物質または親油性作用物質を含有することができる。
本発明による組成物は、落屑剤から選択された親水性作用物質または親油性作用物質を含有することができる。
「落屑剤」という用語は、以下の作用をすることができるすべての化合物を意味する。
剥離を促進することによって直接落屑に作用するもの、例えばβ-ヒドロキシ酸、特にサリチル酸およびこれの誘導体(5-n-オクタノイルサリチル酸を含む);α-ヒドロキシ酸、例えばグリコール酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸またはマンデル酸;尿素;ゲンチジン酸;オリゴフコース;桂皮酸;サフォラ・ジャポニカ(Saphora japonica)抽出物;レスベラトロールおよびある種のジャスモン酸誘導体;
あるいは、落屑または角質接着斑の分解に関与する酵素、グリコシダーゼ、角質層キモトリプシン様酵素(SCCE)、または他のプロテアーゼ(トリプシン、キモトリプシン様)にも作用するもの。無機塩をキレート化する物質、EDTA;N-アシル-N,N',N'-エチレンジアミン三酢酸;アミノスルホン酸化合物および特に(N-2-ヒドロキシエチルピペラジン-N-エタン)スルホン酸(HEPES);2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸(プロシステイン)誘導体;グリシン型のα-アミノ酸誘導体(EP-0852949に記載のものおよびBASFによってTrilon Mの商標で販売されているメチルグリシン二酢酸ナトリウム);ハチミツ;O-オクタノイル-6-D-マルトースおよびN-アセチルグルコサミンなどの糖の誘導体を挙げることができる。
剥離を促進することによって直接落屑に作用するもの、例えばβ-ヒドロキシ酸、特にサリチル酸およびこれの誘導体(5-n-オクタノイルサリチル酸を含む);α-ヒドロキシ酸、例えばグリコール酸、クエン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸またはマンデル酸;尿素;ゲンチジン酸;オリゴフコース;桂皮酸;サフォラ・ジャポニカ(Saphora japonica)抽出物;レスベラトロールおよびある種のジャスモン酸誘導体;
あるいは、落屑または角質接着斑の分解に関与する酵素、グリコシダーゼ、角質層キモトリプシン様酵素(SCCE)、または他のプロテアーゼ(トリプシン、キモトリプシン様)にも作用するもの。無機塩をキレート化する物質、EDTA;N-アシル-N,N',N'-エチレンジアミン三酢酸;アミノスルホン酸化合物および特に(N-2-ヒドロキシエチルピペラジン-N-エタン)スルホン酸(HEPES);2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸(プロシステイン)誘導体;グリシン型のα-アミノ酸誘導体(EP-0852949に記載のものおよびBASFによってTrilon Mの商標で販売されているメチルグリシン二酢酸ナトリウム);ハチミツ;O-オクタノイル-6-D-マルトースおよびN-アセチルグルコサミンなどの糖の誘導体を挙げることができる。
(保湿剤)
本発明による組成物は、保湿剤から選択された親水性作用物質または親油性作用物質を含有することができる。
本発明による組成物は、保湿剤から選択された親水性作用物質または親油性作用物質を含有することができる。
「保湿剤」という用語は以下のものを意味する。
角質層を水分を含んだ状態に維持するためにバリア機能に作用する化合物、または閉塞性の化合物。セラミド、スフィンゴイド塩基化合物、コレステロールおよびその誘導体、フィトステロール類(スチグマステロール、β-シトステロールまたはカンペステロール)、必須脂肪酸、1,2-ジアシルグリセロール、4-クロマノン、5環性トリテルペン類例えばウルソル酸、石油ゼリーおよびラノリンを挙げることができる。
あるいは角質層の水含有量を直接増加させる化合物、例えばスレアロースおよびその誘導体、ヒアルロン酸およびその誘導体、グリセリン、ペンタンジオール、ピドール酸ナトリウム、セリン、キシリトール、乳酸ナトリウム、ポリグリセリルアクリレート、エクトインおよびその誘導体、キトサン、オリゴサッカリドおよびポリサッカリド例えばPentavitinの照会名で販売されている製品、ハチミツ、アルギン酸塩(特にGrindsted社によって販売されている製品Sobalg PH 154)、環状カーボネート類、N-ラウロイルピロリドンカルボン酸またはその塩、特にNalidoneの照会名で販売されているナトリウム塩、ならびにN-α-ベンゾイル-L-アルギニン、
または皮脂腺を活性化する化合物、例えばステロイド誘導体(DHEA、その7-オキシドおよび/または17-アルキル誘導体、およびサポゲニンを含む)、ジヒドロジャスモン酸メチルならびにビタミンDおよびその誘導体。
角質層を水分を含んだ状態に維持するためにバリア機能に作用する化合物、または閉塞性の化合物。セラミド、スフィンゴイド塩基化合物、コレステロールおよびその誘導体、フィトステロール類(スチグマステロール、β-シトステロールまたはカンペステロール)、必須脂肪酸、1,2-ジアシルグリセロール、4-クロマノン、5環性トリテルペン類例えばウルソル酸、石油ゼリーおよびラノリンを挙げることができる。
あるいは角質層の水含有量を直接増加させる化合物、例えばスレアロースおよびその誘導体、ヒアルロン酸およびその誘導体、グリセリン、ペンタンジオール、ピドール酸ナトリウム、セリン、キシリトール、乳酸ナトリウム、ポリグリセリルアクリレート、エクトインおよびその誘導体、キトサン、オリゴサッカリドおよびポリサッカリド例えばPentavitinの照会名で販売されている製品、ハチミツ、アルギン酸塩(特にGrindsted社によって販売されている製品Sobalg PH 154)、環状カーボネート類、N-ラウロイルピロリドンカルボン酸またはその塩、特にNalidoneの照会名で販売されているナトリウム塩、ならびにN-α-ベンゾイル-L-アルギニン、
または皮脂腺を活性化する化合物、例えばステロイド誘導体(DHEA、その7-オキシドおよび/または17-アルキル誘導体、およびサポゲニンを含む)、ジヒドロジャスモン酸メチルならびにビタミンDおよびその誘導体。
(脱色素剤、色素沈着防止剤または色素沈着促進剤)
本発明による組成物は、脱色素剤、色素沈着防止剤および色素沈着促進剤から選択された親水性作用物質または親油性作用物質を含有することができる。
本発明による組成物は、脱色素剤、色素沈着防止剤および色素沈着促進剤から選択された親水性作用物質または親油性作用物質を含有することができる。
本発明による組成物中に組み入れることができる脱色素剤または色素沈着防止剤は、例えば以下の化合物を含む。コジック酸:エラグ酸;アルブチンおよびその誘導体例えばEP-895779およびEP-524109に記載されているもの;ヒドロキノリン;アミノフェノール誘導体例えばWO99/10318およびWO99/32077に記載されているもの、特にN-コレステリルオキシカルボニル-パラ-アミノフェノールおよびN-エチルオキシカルボニル-パラ-アミノフェノール;イミノフェノール誘導体、特にWO99/22707に記載されているもの;L-2-オキソチアゾリジン-4-カルボン酸またはプロシステイン、および同じくその塩およびエステル;D-パンテテインスルホン酸カルシウム;アスコルビン酸およびこれの誘導体、特にアスコルビルグルコシド;植物抽出物、特にリコリス、マルベリー、タツナミソウおよびバコパ・モニエリ(Bacopa monieri)の抽出物、本リストは限定的ではない。
挙げることができる色素沈着促進剤には、Maruzen社によって販売されているワレモコウ(サングイソルバ・オフィシナリス(Sanguisorba officinalis))の抽出物、およびキク(クリサンセマム・モリフォリウム(Crysanthemum morifolium))の抽出物が含まれる。
(NOシンターゼ阻害剤)
本発明における使用に適当なNOシンターゼ阻害剤は、特にヨーロッパブドウ(ヴィティス・ヴィニフェラ(Vitis Vinifera))種の植物抽出物であり、Euromed社によって「Leucocyanidines de raisins extra」の名称で販売されており、またはIndena社によってLeucoselect(登録商標)の名称で販売されており、または最後にHansen社によって「Extrait de marc de raisin」の名称で販売されているもの;オリーブ(オレア・ユーロペア(Olea europaea))種の植物抽出物であり、好ましくはオリーブの樹葉から得られ、特にVinyals社によって乾燥抽出物の形態で販売されており、またはBiologia & Technologia社によってEurol BTの商標で販売されているもの;およびイチョウ(ギンコ・ビロバ(Gingko biloba))種の植物抽出物であり、好ましくはこの植物の乾燥水抽出物であり、Beaufour社によって「Gingko biloba extrait standard」の名称で販売されているものを含む。
本発明における使用に適当なNOシンターゼ阻害剤は、特にヨーロッパブドウ(ヴィティス・ヴィニフェラ(Vitis Vinifera))種の植物抽出物であり、Euromed社によって「Leucocyanidines de raisins extra」の名称で販売されており、またはIndena社によってLeucoselect(登録商標)の名称で販売されており、または最後にHansen社によって「Extrait de marc de raisin」の名称で販売されているもの;オリーブ(オレア・ユーロペア(Olea europaea))種の植物抽出物であり、好ましくはオリーブの樹葉から得られ、特にVinyals社によって乾燥抽出物の形態で販売されており、またはBiologia & Technologia社によってEurol BTの商標で販売されているもの;およびイチョウ(ギンコ・ビロバ(Gingko biloba))種の植物抽出物であり、好ましくはこの植物の乾燥水抽出物であり、Beaufour社によって「Gingko biloba extrait standard」の名称で販売されているものを含む。
(繊維芽細胞もしくは角化細胞の増殖および/または角化細胞分化の促進剤)
本発明による組成物中で使用することができる親水性または親油性の繊維芽細胞増殖促進剤は、例えば、植物タンパク質またはポリペプチド、抽出物、特に大豆の抽出物(例えばLSN社によってEleseryl SH-VEG 8(登録商標)の名称で販売されており、またはSilab社によってRaffermine(登録商標)の商標で販売されている大豆の抽出物);ならびに植物ホルモン例えばジベレリンおよびサイトカイニンから選択することができる。
本発明による組成物中で使用することができる親水性または親油性の繊維芽細胞増殖促進剤は、例えば、植物タンパク質またはポリペプチド、抽出物、特に大豆の抽出物(例えばLSN社によってEleseryl SH-VEG 8(登録商標)の名称で販売されており、またはSilab社によってRaffermine(登録商標)の商標で販売されている大豆の抽出物);ならびに植物ホルモン例えばジベレリンおよびサイトカイニンから選択することができる。
本発明による組成物中で使用することができる角化細胞増殖の促進剤は、特にレチノイド、例えばレチノールおよびそのエステル、パルミチン酸レチニルなど;アデノシン;フロログルシノール;Gattefosse社によって販売されているナッツケーキの抽出物;ならびにSederma社によって販売されているジャガイモ(ソラヌム・ツベロスム(Solanum tuberosum))の抽出物を含む。
角化細胞分化促進剤は、例えば、カルシウムなどのミネラル;Silab社によってPhotopreventine(登録商標)の商標で販売されているルーピンの抽出物;Seporga社によってPhytocohesine(登録商標)の商標で販売されているβ-シトステリル硫酸ナトリウム;およびSolabia社によってPhytovityl(登録商標)の商標で販売されているトウモロコシの抽出物;およびリグナン例えばセコイソラリシレシノールを含む。
(汚染防止剤またはフリーラジカルスカベンジャー)
本発明による組成物は、汚染防止剤から選択された親水性作用物質または親油性作用物質を含むことができる。
本発明による組成物は、汚染防止剤から選択された親水性作用物質または親油性作用物質を含むことができる。
「汚染防止剤」という用語は、オゾン、単環または複環の芳香族化合物例えばベンゾピレンおよび/または重金属例えばコバルト、水銀、カドミウムおよび/またはニッケルを捕捉することができるすべての化合物を意味する。「フリーラジカルスカベンジャー」という用語は、フリーラジカルを捕捉することができるすべての化合物を意味する。
本発明による組成物中で使用することができるオゾン捕捉剤としては、特にビタミンCおよびその誘導体、アスコルビルグルコシドなど;フェノールおよびポリフェノール、特にタンニン類、エラグ酸およびタンニン酸;エピガロカテキンおよびこれを含む天然抽出物;オリーブ樹葉の抽出物;茶の抽出物、特に緑茶の抽出物;アントシアン類;ローズマリーの抽出物;フェノール酸、特にクロロゲン酸;スチルベン、特にレスベラトロール;含イオウアミノ酸誘導体、特にS-カルボキシメチルシステイン;エルゴチオネイン;N-アセチルシステイン;キレート化剤、例えばN,N'-ビス(3,4,5-トリメトキシベンジル)エチレンジアミンまたはこれの塩の1つ、金属錯体またはエステル;カロテノイド例えばクロセチン;ならびにさまざまな出発原料、例えばLaboratoires SerobiologiquesによってCPP LS 2633-12F(登録商標)の商標で販売されている、アルギニン、ヒスチジン、リボ核酸塩、マンニトール、アデノシントリリン酸、ピリドキシン、フェニルアラニン、チロシンおよび加水分解RNAの混合物、Solabia社によってPhytovityl(登録商標)の商標で販売されているトウモロコシの水溶性画分、Induchem社によってUnicotrozon C-49(登録商標)の名称で販売されているカラクサケマンの抽出物およびレモンの抽出物の混合物、ならびにProvital社によってPronalen Bioprotect(登録商標)の商標で販売されている朝鮮人参の抽出物、リンゴの抽出物、モモの抽出物、小麦の抽出物および大麦の抽出物の混合物を挙げることができる。
本発明による組成物中で使用することができる単環または複環の芳香族化合物の捕捉剤としては、特にタンニン類例えばエラグ酸;インドール誘導体類、特に3-インドールカルビノール;茶の抽出物、特に緑茶の抽出物、ホテイアオイ(アイヒホルニア・クラッシペス(Eichhornia crassipes))の抽出物;およびSolabia社によってPhytovityl(登録商標)の商標で販売されているトウモロコシの水溶性画分を挙げることができる。
最後に、本発明による組成物中で使用することができる重金属捕捉剤としては、特にキレート剤例えばEDTA、エチレンジアミンテトラメチレンホスホン酸五ナトリウム塩、およびN,N'-ビス(3,4,5-トリメトキシベンジル)エチレンジアミンまたはこれの塩、金属錯体またはエステルの1つ;フィチン酸、キトサン誘導体、茶の抽出物、特に緑茶の抽出物;タンニン類例えばエラグ酸;含イオウアミノ酸類例えばシステイン;ホテイアオイ(アイヒホルニア・クラッシペス(Eichhornia crassipes))の抽出物;ならびにSolabia社によってPhytovityl(登録商標)の商標で販売されているトウモロコシの水溶性画分を挙げることができる。
本発明による組成物中で使用することができるフリーラジカルスカベンジャーは、先に言及したある種の汚染防止剤に加えて、ビタミンEおよびこれの誘導体例えば酢酸トコフェリル;バイオフラボノイド類;コエンザイムQ10またはユビキノン;ある種の酵素類、例えばカタラーゼ、スーパーオキシドジスムターゼおよびこれを含む麦芽の抽出物、ラクトペルオキシダーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼおよびキノンレダクターゼ;グルタチオン;ベンジリデンカンファー;ベンジルシクラノン;置換ナフタレノン;ピドレート;フィタントリオール;γ-オリザノール;グアノシン;リグナン;およびメラトニンを含む。
(鎮静剤)
本発明による組成物中で使用することができる鎮静剤としては、5環性トリテルペンおよびこれらを含む植物(例えば甘草(グリシリザ・グラブラ(Glycyrrhiza glabra))の抽出物、トリテルペンは例えばβ-グリシレチン酸ならびにこれの塩および/または誘導体(グリシレチン酸モノグルクロニド、グリシレチン酸ステアリルまたは3-ステアロイルオキシグリシレチン酸)、ウルソル酸およびこれの塩、オレアノール酸およびこれの塩、ベツリン酸およびこれの塩、ボタン(ペオニア・スフルティ(Paeonia suffruticosa))および/またはラクティフローラ(lactiflora)、コンブ(ラミナリア・サッカリナ(Laminaria saccharina))、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)、セハミ(センチペダ・カニンガミ(Centipeda cunninghami)、ヒマワリ(ヘリアントゥス・アンヌウス(Helianthus annuus))、リヌム・ウシタティッシムム(Linum usitatissimum)、コラ・ニチダ(Cola nitida)、ヤナギラン(エピロビウム・アングスチフォリウム(Epilobium angustifolium))、アロエ・ベラ(Aloe vera)、バコパ・モニエリ(Bacopa monieri)などの植物の抽出物、サリチル酸塩および特にサリチル酸亜鉛、菜種油、ビサボロールおよびカモミール抽出物、アラントイン、SEPPICからのSepivital EPC(ビタミンEおよびCのリン酸ジエステル)、ω-3不飽和油例えばジャコウバラ油、クロフサスグリ油、エキウム油、魚油、プランクトン抽出物、カプリロイルグリシン、SEPPICからのSeppicalm VG(パルミトイルプロリンナトリウムおよびシロスイレン(ニンフェア・アルバ(Nymphea alba))、トコトリエノール、ピペロナール、チョウジの抽出物、フィトステロール類、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、インドメタシンならびにベータメタソンを挙げることができる。
本発明による組成物中で使用することができる鎮静剤としては、5環性トリテルペンおよびこれらを含む植物(例えば甘草(グリシリザ・グラブラ(Glycyrrhiza glabra))の抽出物、トリテルペンは例えばβ-グリシレチン酸ならびにこれの塩および/または誘導体(グリシレチン酸モノグルクロニド、グリシレチン酸ステアリルまたは3-ステアロイルオキシグリシレチン酸)、ウルソル酸およびこれの塩、オレアノール酸およびこれの塩、ベツリン酸およびこれの塩、ボタン(ペオニア・スフルティ(Paeonia suffruticosa))および/またはラクティフローラ(lactiflora)、コンブ(ラミナリア・サッカリナ(Laminaria saccharina))、ボスウェリア・セラタ(Boswellia serrata)、セハミ(センチペダ・カニンガミ(Centipeda cunninghami)、ヒマワリ(ヘリアントゥス・アンヌウス(Helianthus annuus))、リヌム・ウシタティッシムム(Linum usitatissimum)、コラ・ニチダ(Cola nitida)、ヤナギラン(エピロビウム・アングスチフォリウム(Epilobium angustifolium))、アロエ・ベラ(Aloe vera)、バコパ・モニエリ(Bacopa monieri)などの植物の抽出物、サリチル酸塩および特にサリチル酸亜鉛、菜種油、ビサボロールおよびカモミール抽出物、アラントイン、SEPPICからのSepivital EPC(ビタミンEおよびCのリン酸ジエステル)、ω-3不飽和油例えばジャコウバラ油、クロフサスグリ油、エキウム油、魚油、プランクトン抽出物、カプリロイルグリシン、SEPPICからのSeppicalm VG(パルミトイルプロリンナトリウムおよびシロスイレン(ニンフェア・アルバ(Nymphea alba))、トコトリエノール、ピペロナール、チョウジの抽出物、フィトステロール類、コルチゾン、ヒドロコルチゾン、インドメタシンならびにベータメタソンを挙げることができる。
(毛細血管循環に作用する物質)
毛細血管循環に作用する作用物質(血管保護剤または血管拡張剤)は、フラボノイド、ラスコゲニン、エスクロシド、ホースチェスナッツ、ニコチネート、ヘペリジンメチルカルコン、ラベンダー精油またはローズマリー精油から抽出したエスシン、およびアンミ・ヴィスナガ(Ammi visnaga)の抽出物から選択することができる。
毛細血管循環に作用する作用物質(血管保護剤または血管拡張剤)は、フラボノイド、ラスコゲニン、エスクロシド、ホースチェスナッツ、ニコチネート、ヘペリジンメチルカルコン、ラベンダー精油またはローズマリー精油から抽出したエスシン、およびアンミ・ヴィスナガ(Ammi visnaga)の抽出物から選択することができる。
(細胞のエネルギー代謝に作用する物質)
関係する作用物質は皮膚のエネルギー代謝、例えば、非限定的に、ATP合成に作用するものであり、また細胞の呼吸連鎖またはエネルギーの蓄積に関与するものでもある。コエンザイムQ10(ユビキノン)、シトクロームC、クレアチンまたはホスホクレアチンを挙げることができる。
関係する作用物質は皮膚のエネルギー代謝、例えば、非限定的に、ATP合成に作用するものであり、また細胞の呼吸連鎖またはエネルギーの蓄積に関与するものでもある。コエンザイムQ10(ユビキノン)、シトクロームC、クレアチンまたはホスホクレアチンを挙げることができる。
(瘢痕剤)
瘢痕剤の例は、特にLucas Meyer社によってMamaku Vital Essenceの照会名称で販売されているシダの葉の抽出物、およびSilab社によってNutripeptideの名称で販売されている、コメのタンパク質を加水分解することによって得たコメペプチドである。
瘢痕剤の例は、特にLucas Meyer社によってMamaku Vital Essenceの照会名称で販売されているシダの葉の抽出物、およびSilab社によってNutripeptideの名称で販売されている、コメのタンパク質を加水分解することによって得たコメペプチドである。
本発明による組成物中に含めることができる親水性作用物質および親油性作用物質の中では、カロテノイド(α-カロテン、β-カロテン、ゼアキサンチン、ルテイン、アタキサンチン、ビキシン)、カンタキサンチン、クリプトキサンチン、レチノイド、(レチノール、レチナール、13-シス-レチノン酸、全トランスレチノン酸)、フラバノン(ナリンゲニンおよびヘスペレチン、グリコシルヘスペレチン)、フラボノール(ケンフェロール、ケルセトール)、イソフラボン(イソフラボン、ダイゼイン、ゲニステイン)、クマリン(エスクロシド、ビスナジン、エスクレトール、4-メチルエスクレトール、SyphetalからのPermethol例えばメチルエスクレチン酢酸のナトリウム塩)、リグナン(シリマリン、ノルジヒドログアイアレチン酸、セコイソラリシレジノール)、スチルベノイド(レスベラトールならびにこれのアルコキシ誘導体およびグリコシル誘導体)、サポゲニン(ヘデラゲニン、ジオスゲニン、ヘコゲニンおよびスミラゲニン)、5環性トリテルペン酸(グリシレチン酸、グリシリジン酸、ウルソル酸、ベツリン酸、オレアン酸、アシアチン酸、マデカシン酸)、ステロール(コレステロールまたはフコステロールなど)、ヒドロキシフェノールおよびこれらの誘導体(ヒドロキノン、アルブチン、ホモゲンチシン酸、ゲンチシン酸、カテコール、グアイアコール、レゾルシノール、ルシノール、メキノール)、フェノール酸(桂皮酸、クマリン酸、カフェイン酸、ロスマリン酸、フェルリン酸、クロロゲン酸)、タンニン前駆体モノマー(没食子酸、エラグ酸、マンサクの抽出物)、アミノ糖(N-アセチルグルコサミン、N-アセチルガラクトサミン)、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ビタミンB3、ビタミンB5、ビタミンD、ビタミンF、ならびにこれらの誘導体、類似物および前駆体、ならびにこれらの混合物から選択されたビタミンから選択された作用物質を挙げることができる。
作用物質の量は、例えば、組成物の全重量に対する作用材料が0.001重量%〜30重量%、好ましくは0.01重量%〜20重量%の範囲である。
(生理学的に許容される媒体)
本発明の組成物は、化粧品としてまたは皮膚科学的に許容されものでなければならず、即ちこれは無毒で皮膚科学的に許容される、ヒトの唇に塗布してもよい媒体を含有していなければならない。本発明の目的では、「化粧品として許容される」という用語は、心地よい外見、匂いおよび感触の組成物を意味する。
本発明の組成物は、化粧品としてまたは皮膚科学的に許容されものでなければならず、即ちこれは無毒で皮膚科学的に許容される、ヒトの唇に塗布してもよい媒体を含有していなければならない。本発明の目的では、「化粧品として許容される」という用語は、心地よい外見、匂いおよび感触の組成物を意味する。
(脂肪相)
生理学的に許容される媒体は、好都合には脂肪相を含む。
生理学的に許容される媒体は、好都合には脂肪相を含む。
本発明による組成物の脂肪相は、特に少なくとも1つのオイルに基づく液体脂肪相である。
(液体脂肪相)
オイルはシリコーンオイル、エステルオイルまたは非シリコーンオイルでよい。
オイルはシリコーンオイル、エステルオイルまたは非シリコーンオイルでよい。
(a. シリコーンオイル)
本発明の一変形形態によれば、液体脂肪相は少なくとも1つの揮発性シリコーンオイルを含む。
本発明の一変形形態によれば、液体脂肪相は少なくとも1つの揮発性シリコーンオイルを含む。
本発明の目的では、揮発性オイルは、室温(25℃)および大気圧(760mmHg)において0.02mmHg〜300mmHg(2.66Pa〜40000Pa)の範囲、さらによくは0.1mmHg〜90mmHg(13Pa〜12000Pa)の範囲の蒸気圧を有する。したがって、不揮発性オイルは0.02mmHg(2.66Pa)未満の蒸気圧に相当する。
揮発性シリコーンオイルは、直鎖オイルまたは環状シリコーンオイル、例えば3〜7個のケイ素原子を含有する直鎖または環状のポリジメチルシロキサン(PDMS)から選択されてよい。
挙げることができるこうしたオイルの例には、オクチルトリメチコン、ヘキシルトリメチコン、デカメチルシクロペンタシロキサン(シクロペンタジメチルシロキサンまたはD5)、オクタメチルシクロテトラシロキサン(シクロテトラジメチルシロキシロキサンまたはD4)、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン(D6)、デカメチルテトラシロキサン(L4)、信越化学からのKF 96 A、およびポリジメチルシロキサン例えばDow Corningから照会名称DC 200 (1.5cSt)、DC 200 (5cSt)およびDC 200 (3cSt)で販売されているものを含む。
不揮発性のシリコーンオイルは、ポリジメチルシロキサン、ポリアルキルメチルシロキサン、ジメチコンコポリオール、アルキルメチコンコポリオール、セチルジメチコン、アルキルグリセリルエーテル基を含有するシリコーン、アミン側鎖を含有するシリコーンおよびジラウロイルトリメチロールプロパンシロキシシリケートでよい。これらのオイルのアルキル基は、特に2〜24個の炭素原子を含有する。
液体脂肪相中で使用することができる不揮発性シリコーンオイルは、特に室温で液体である直鎖の不揮発性ポリジメチルシロキサン(PDMS);懸垂しておりかつ/またはシリコーン鎖の末端にあり、それぞれ2〜24個の炭素原子を含有するアルキル、アルコキシまたはフェニル基を含むポリジメチルシロキサン;フェニルシリコーン、例えばフェニルトリメチコン、フェニルジメチコン、フェニルトリメチルシロキシジフェニルシロキサン、ジフェニルジメチコン、ジフェニルメチルジフェニルトリシロキサン、2-フェニルエチルトリメチルシロキシシリケート、懸垂しているかまたは鎖の末端にあり1〜12個の炭素原子を含有する基を有し、これらの基の全部または一部の水素原子はフッ素原子で置換されているフルオロシリコーン、ジメチコノール、およびこれらの混合物であってよい。
シリコーンオイルは、好都合には25℃において5〜800000cSt、好ましくは10〜500000cSt、さらによくは10〜5000cStの範囲内で選択された粘度を有する。
液体脂肪相は、好都合にはシリコーンオイルを0.1重量%〜60重量%、例えば5重量%〜50重量%含有する。
(b. エステルオイル)
本発明の一変形形態によれば、液体脂肪相の少なくとも1つのオイルは、「エステルオイル」として知られているオイルであり、モノカルボン酸のモノアルコールおよびポリアルコールとのエステルから選択される。
本発明の一変形形態によれば、液体脂肪相の少なくとも1つのオイルは、「エステルオイル」として知られているオイルであり、モノカルボン酸のモノアルコールおよびポリアルコールとのエステルから選択される。
好都合には、前記エステルは次の式に相当する。
R1-CO-O-R2
[式中、R1は、直鎖または分岐の炭素原子1〜40個、好ましくは7〜19個のアルキル基を表し、1つまたは複数のエチレン二重結合を場合により含み、かつ場合により置換されている]
R1-CO-O-R2
[式中、R1は、直鎖または分岐の炭素原子1〜40個、好ましくは7〜19個のアルキル基を表し、1つまたは複数のエチレン二重結合を場合により含み、かつ場合により置換されている]
R2は、直鎖または分岐の炭素原子1〜40個、好ましくは3〜30個、さらによくは3〜20個のアルキル基であり、1つまたは複数のエチレン二重結合を場合により含み、かつ場合により置換されている。
「場合により置換されている」という用語は、R1および/またはR2が、例えばO、NおよびSから選択された1つまたは複数のヘテロ原子を含む基、例えばアミノ、アミン、アルコキシおよびヒドロキシルから選択された1つまたは複数の置換基を有することができることを意味する。
好ましくは、R1+R2の合計炭素原子数は≧9である。
R1は、1〜40個、さらによくは7〜19個の炭素原子を含有する直鎖または、好ましくは、分岐の脂肪酸、好ましくは高級脂肪酸の残基を表し、R2は、1〜40個の炭素原子、好ましくは3〜30個、さらによくは3〜20(19〜28、8〜27、7〜26C)個の炭素原子を含有する直鎖または、好ましくは、分岐の炭化水素に基づく鎖を表すことができる。やはり、好ましくは、R1+R2の炭素原子数は≧9である。
基R1の例は、酢酸、プロピオン酸、酪酸、カプロン酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、カプリン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、アラキン酸、ベヘン酸、オレイン酸、リノレン酸、リノール酸、オレオステアリン酸、アラキドン酸、およびエルカ酸、ならびにこれらの混合物からなる群から選択された脂肪酸から得られるものである。
本発明の組成物の脂肪相中で使用することができるエステルの例には、プルセリン油(オクタン酸セトステアリル)、イソノナン酸イソノニル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸2-エチルヘキシル、ステアリン酸2-オクチルドデシル、エルカ酸2-オクチルドデシル、イソステアリン酸イソステアリル、およびアルコールまたはポリアルコール、例えば脂肪アルコールのヘプタン酸エステル、オクタン酸エステル、デカン酸エステルまたはリシノール酸エステルなどがある。
好都合には、エステルは、上記の式(I)の化合物から選択され、その中のR1は、炭素原子1〜40個の、好ましくは炭素原子7〜19個の置換されていない直鎖または分岐の1つまたは複数のエチレン二重結合を場合により含むアルキル基を表し、R2は、炭素原子1〜40個の、好ましくは炭素原子3〜30個の、さらによくは炭素原子3〜20個の置換されていない直鎖または分岐の1つまたは複数のエチレン二重結合を場合により含むアルキル基を表す。
好ましくは、R1は、炭素原子4〜14個の、好ましくは炭素原子8〜10個の置換されていない分岐のアルキル基であり、R2は、炭素原子5〜15個の、好ましくは炭素原子9〜11個の置換されていない分岐アルキル基である。好ましくは、式(I)においてR1-CO-およびR2は同じ炭素原子数を有し、同じ基、好ましくは置換されていない分岐アルキル、例えばイソノニルに由来し、即ちこのエステルオイル分子は好都合には対称である。
このエステルオイルは、好ましくは以下の化合物から選択される。
- イソノナン酸イソノニル、
- オクタン酸セトステアリル、
- ミリスチン酸イソプロピル、
- パルミチン酸2-エチルヘキシル、
- ステアリン酸2-オクチルドデシル、
- エルカ酸2-オクチルドデシル、
- イソステアリン酸イソステアリル。
- イソノナン酸イソノニル、
- オクタン酸セトステアリル、
- ミリスチン酸イソプロピル、
- パルミチン酸2-エチルヘキシル、
- ステアリン酸2-オクチルドデシル、
- エルカ酸2-オクチルドデシル、
- イソステアリン酸イソステアリル。
これらすべての中で好ましいエステルはイソノナン酸イソノニルである。
一実施形態によれば、本組成物は揮発性エステルオイルを10%未満、好ましくは揮発性エステルオイルを5%未満、さらによくは揮発性エステルオイルを3%未満含み、あるいは揮発性エステルオイルを含まないことさえある。
好都合には、液体脂肪相はエステルオイルを0.1重量%〜60重量%、好ましくは5重量%〜50重量%含む。
(c. 非シリコーンオイル)
本発明による組成物の液体脂肪相は、1つまたは複数の揮発性または不揮発性の非シリコーンオイルを含むこともできる。揮発性非シリコーンオイルは、揮発性の炭化水素に基づくオイル、エステルおよびエーテル、例えば揮発性炭化水素例えばイソドデカンおよびイソヘキサデカン、およびC8〜C16イソパラフィンの群から選択することができる。
本発明による組成物の液体脂肪相は、1つまたは複数の揮発性または不揮発性の非シリコーンオイルを含むこともできる。揮発性非シリコーンオイルは、揮発性の炭化水素に基づくオイル、エステルおよびエーテル、例えば揮発性炭化水素例えばイソドデカンおよびイソヘキサデカン、およびC8〜C16イソパラフィンの群から選択することができる。
揮発性の非シリコーンオイルは、フルオロオイル例えばペルフルオロポリエーテル、ペルフルオロアルカン、例えばペルフルオロデカリン、ペルフルオロアダマンタン、ペルフルオロアルキルのリン酸モノエステル、ジエステルおよびトリエステル、ならびにフルオロエステルオイルから選択することができる。
本発明の組成物中で使用することができる揮発性の非シリコーンオイルの例としては、イソドデカン、イソヘキサデカン、プロピレングリコールn-ブチルエーテル、3-エトキシプロピオン酸エチル、プロピレングリコールメチルエーテルアセテート、C11〜C13イソパラフィン例えばIsopar L(登録商標)またはC11〜C12イソパラフィン例えばIsopar H(登録商標)を挙げることができる。
脂肪相が揮発性の非シリコーンオイルを含む場合は、これは好都合には組成物の全重量に対して0.1%〜60%、さらによくは5%〜20%存在する。
液体脂肪相は、他の非シリコーンオイル、例えば以下のような極性オイルを含むこともできる:
グリセリンの脂肪酸エステルからなるトリグリセリドの高い含有量を有する炭化水素に基づく植物油、その脂肪酸はさまざまな鎖長を有し、これらの鎖は直鎖または分岐および飽和または不飽和であり得る;これらの油は特に麦芽油、コーン油、ヒマワリ油、シア油、ヒマシ油、スイートアーモンド油、マカダミア油、アプリコット油、大豆油、菜種油、綿実油、アルファルファ油、ケシ油、カボチャ種子油、ゴマ油、マロー油、アボカド油、ヘーゼルナッツ油、グレープシード油、ブラックカラント油、イブニングプリムローズ油、ミレット油、大麦油、キノア油、オリーブ油、ライ麦油、ベニバナ油、キャンドルナッツ油、パッションフラワー油、およびジャコウバラ油である;またはカプリル/カプリン酸トリグリセリド例えばStearines Dubois社によって販売されているものもしくはDynamit Nobel社によってMiglyol 810、812および818の名称で販売されているもの;
- 10〜40個の炭素原子を含有する合成エーテル;
- C8〜C26脂肪アルコール、例えばオレイルアルコールおよびオクチルドデカノール;
- 脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸またはリノレン酸;ならびに
- これらの混合物。
グリセリンの脂肪酸エステルからなるトリグリセリドの高い含有量を有する炭化水素に基づく植物油、その脂肪酸はさまざまな鎖長を有し、これらの鎖は直鎖または分岐および飽和または不飽和であり得る;これらの油は特に麦芽油、コーン油、ヒマワリ油、シア油、ヒマシ油、スイートアーモンド油、マカダミア油、アプリコット油、大豆油、菜種油、綿実油、アルファルファ油、ケシ油、カボチャ種子油、ゴマ油、マロー油、アボカド油、ヘーゼルナッツ油、グレープシード油、ブラックカラント油、イブニングプリムローズ油、ミレット油、大麦油、キノア油、オリーブ油、ライ麦油、ベニバナ油、キャンドルナッツ油、パッションフラワー油、およびジャコウバラ油である;またはカプリル/カプリン酸トリグリセリド例えばStearines Dubois社によって販売されているものもしくはDynamit Nobel社によってMiglyol 810、812および818の名称で販売されているもの;
- 10〜40個の炭素原子を含有する合成エーテル;
- C8〜C26脂肪アルコール、例えばオレイルアルコールおよびオクチルドデカノール;
- 脂肪酸、例えばオレイン酸、リノール酸またはリノレン酸;ならびに
- これらの混合物。
液体脂肪相は、非極性オイル例えば直鎖または分岐の揮発性または不揮発性炭化水素または合成もしくは鉱物起源のフルオロカーボン、例えば揮発性液体パラフィン(イソパラフィンまたはイソドデカンなど)または不揮発性液体パラフィンおよびそれらの誘導体、石油ゼリー、ポリデセン、水素化ポリイソブテン例えばParleam、およびスクワレン、ならびにこれらの混合物を含有することができる。
オイルは本発明による組成物中に、組成物の全重量に対して0.1重量%〜90重量%、好ましくは5重量%〜80重量%の範囲の含有量で存在することができる。
(構造化剤)
本発明による組成物は、上記のシリコーンポリマーに加えて、ワックス、半結晶性ポリマーおよび親油性ゲル化剤、ならびにこれらの混合物から選択された構造化剤を含むことができる。
本発明による組成物は、上記のシリコーンポリマーに加えて、ワックス、半結晶性ポリマーおよび親油性ゲル化剤、ならびにこれらの混合物から選択された構造化剤を含むことができる。
これらの付加的な化合物の量は、本発明の文脈における所望の効果を損なわないように当業者によって調節されうることは理解される。
(ワックス)
本発明の状況において考慮されるワックスは、一般に室温(25℃)において固体である親油性化合物でり、固体/液体の可逆的な状態変化があり、30℃以上の融点を有し、これは200℃まで、特に120℃までであってよい。
本発明の状況において考慮されるワックスは、一般に室温(25℃)において固体である親油性化合物でり、固体/液体の可逆的な状態変化があり、30℃以上の融点を有し、これは200℃まで、特に120℃までであってよい。
ワックスを液体形態にすることによって(溶融)、これをオイルと混和可能にし、顕微鏡的に均一な混合物を形成することができるが、この混合物を室温まで冷却すると混合物のオイル中にワックスの再結晶化が起こる。
特に、本発明のために適当なワックスは45℃以上、特に55℃以上の融点を有することがある。
本発明の目的では、融点はISO標準11357-3;1999に記載されている熱分析(DSC)によって観察される最大の吸熱ピークの温度に相当する。ワックスの融点は示差走査熱量計(DSC)、例えばTA Instruments社によってMDSC 2920の名称で販売されている熱量計を使用して測定することができる。
測定の手順は以下のとおりである:
るつぼに入れた5mgのワックスのサンプルを-20℃〜100℃の範囲、10℃/分の昇温速度で最初の昇温をさせ、次いで100℃〜-20℃の範囲、10℃/分の冷却速度で冷却を行い、最後に-20℃〜100℃の範囲、5℃/分の昇温速度で2回目の昇温をさせる。2回目の昇温中、空のるつぼとワックスのサンプルを収容しているるつぼによって吸収される電力の差の変化を温度の関数として測定する。化合物の融点は、温度の関数として吸収された電力の差における変化を表す曲線のピークの頂上に相当する温度値である。
るつぼに入れた5mgのワックスのサンプルを-20℃〜100℃の範囲、10℃/分の昇温速度で最初の昇温をさせ、次いで100℃〜-20℃の範囲、10℃/分の冷却速度で冷却を行い、最後に-20℃〜100℃の範囲、5℃/分の昇温速度で2回目の昇温をさせる。2回目の昇温中、空のるつぼとワックスのサンプルを収容しているるつぼによって吸収される電力の差の変化を温度の関数として測定する。化合物の融点は、温度の関数として吸収された電力の差における変化を表す曲線のピークの頂上に相当する温度値である。
本発明による組成物中で使用することができるワックスは、一般に、室温で固体である動物、植物、鉱物または合成起源のワックスおよびそれらの混合物から選択する。
本発明による組成物中で使用することができるワックスは、一般に、0.01Mpa〜15Mpaの範囲、特に0.05Mpaを超える、特別には0.1Mpaを超える硬さを有する。
本発明のための適当なワックスの例示としては、特に炭化水素に基づくワックス、例えば蜜蝋、ラノリンワックス、中国の昆虫ワックス、米糠ワックス、カルナバワックス、カンデリラワックス、オウリカリーワックス、エスパルトグラスワックス、ベリーワックス、シェラックワックス、ウルシワックス、およびスマックワックス;モンタンワックス、オレンジワックスおよびレモンワックス、微結晶ワックス、パラフィンおよびオゾケライト;ポリエチレンワックス、フィッシャートロプシュ合成によって得られるワックスおよびワックス状コポリマー、ならびにこれらのエステルも挙げることができる。
直鎖または分岐C8〜C32脂肪鎖を含有する動物油または植物油の接触水素化によって得られるワックスも挙げることができる。これらのワックスで特に言及してよいものは、異性化ホホバ油例えばDesert Whale社によってIso-Jojoba-50(登録商標)の市販照会名称で製造または販売されているトランス異性化された部分水素化ホホバ油、水素化ヒマワリ油、水素化ヒマシ油、水素化ココナッツオイル、水素化ラノリンオイルおよびHeterene社によってHest 2T-4S(登録商標)の名称で販売されているビス(1,1,1-トリメチロールプロパン)テトラステアリン酸である。
シリコーンワックス(C30〜C45アルキルジメチコン)およびフルオロワックスも挙げることができる。
Sophim社によってPhytowax ricin 16L64(登録商標)および22L73(登録商標)の名称で販売されているセチルアルコールでエステル化したヒマシ油の水素化によって得られるワックスも使用することができる。こうしたワックスはFR-A-2792190に記載されている。
使用することができる1つのワックスは、単独または混合物としてのC20〜C40アルキル(ヒドロキシステアリルオキシ)ステアリン酸(アルキル基は20〜40個の炭素原子を含有する)である。
こうしたワックスは特に、Koster Keunen社によってKester Wax K 82 P(登録商標)、Hydroxypolyester K 82 P(登録商標)、およびKester Wax K 80 P(登録商標)の名称で販売されている。
本発明による組成物中で使用することができるマイクロワックスとしては、特にカルナバマイクロワックス、例えばMicro Powders社によってMicroCare 350(登録商標)の名称で販売されている製品、合成マイクロワックス、例えばMicro Powders社によってMicroEase 114S(登録商標)の名称で販売されている製品、カルナバワックスおよびポリエチレンワックスの混合物からなるマイクロワックス、例えばMicro Powders社によってMicroCare 300(登録商標)および310(登録商標)の名称で販売されている製品、カルナバワックスおよび合成ワックスの混合物からなるマイクロワックス、例えばMicro Powders社によってMicroCare 325(登録商標)の名称で販売されている製品、ポリエチレンマイクロワックス、例えばMicro Powders社によってMicropoly 200(登録商標)、220(登録商標)、220L(登録商標)および250S(登録商標)の名称で販売されている製品、ならびにポリテトラフルオロエチレンマイクロワックス、例えばMicro Powders社によってMicroslip 519(登録商標)および519L(登録商標)の名称で販売されている製品を挙げることができる。
本発明による組成物は、組成物の全重量に対して0.1重量%〜30重量%のワックス含有量を含むことができる。これは特に0.5重量%〜15重量%、より特別には1重量%〜10重量%のワックスを含有することができる。
(ペースト状化合物)
本発明による組成物は、ペースト状の化合物も含有することができ、これは以下のものから好都合に選択することができる。
- ラノリンおよびこれの誘導体、
- ポリマーまたは非ポリマーのシリコーン化合物、
- ポリマーまたは非ポリマーのフルオロ化合物、
- ビニルポリマー、特に
・オレフィンホモポリマー、
・オレフィンコポリマー、
・水素化されたジエンホモポリマーおよびジエンコポリマー、
・直鎖または分岐の、好ましくはC8〜C30アルキル基を含有する、アルキルアクリレート(メタクリレート)のオリゴマー、ホモポリマーまたはコポリマー、
・C8〜C30アルキル基を含有するビニルエステルのオリゴマー、ホモポリマーおよびコポリマー、
- 1つまたは複数のC2〜C100、好ましくはC2〜C50ジオールの間のポリエーテル化から得られる脂溶性ポリエーテル、
- エステル類、ならびに
- これらの混合物。
本発明による組成物は、ペースト状の化合物も含有することができ、これは以下のものから好都合に選択することができる。
- ラノリンおよびこれの誘導体、
- ポリマーまたは非ポリマーのシリコーン化合物、
- ポリマーまたは非ポリマーのフルオロ化合物、
- ビニルポリマー、特に
・オレフィンホモポリマー、
・オレフィンコポリマー、
・水素化されたジエンホモポリマーおよびジエンコポリマー、
・直鎖または分岐の、好ましくはC8〜C30アルキル基を含有する、アルキルアクリレート(メタクリレート)のオリゴマー、ホモポリマーまたはコポリマー、
・C8〜C30アルキル基を含有するビニルエステルのオリゴマー、ホモポリマーおよびコポリマー、
- 1つまたは複数のC2〜C100、好ましくはC2〜C50ジオールの間のポリエーテル化から得られる脂溶性ポリエーテル、
- エステル類、ならびに
- これらの混合物。
エステル類の中でも以下のものが特に好ましい。
- グリセリンオリゴマーのエステル、特にジグリセリンエステル、特別にはアジピン酸およびグリセリンの縮合物であり、そのグリセリンのヒドロキシル基の一部が、ステアリン酸、カプリン酸、ステアリン酸およびイソステアリン酸、および12-ヒドロキシステアリン酸、特に、例えばSasol社によってSoftisan 649の商標で販売されているものなど、脂肪酸の混合物と反応したもの、
- AlzoによってWaxenol 801の名称で販売されているアラキジルプロピオネート、
- 植物ステロールエステル、
- 脂肪酸トリグリセリドおよびこれの誘導体、
- ペンタエリスリトールエステル、
- 直鎖または分岐のC4〜C50ジカルボン酸またはポリカルボン酸およびC2〜C50ジオールまたはポリオールの間の重縮合から得られる無架橋ポリエステル、
- 脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルの脂肪族カルボン酸とのエステル化から得られる、エステルの脂肪族エステル、
- ポリカルボン酸による脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルのエステル化から得られるポリエステル、前記エステルは少なくとも2つのヒドロキシル基を含んでおり、例えば製品Risocast DA-H(登録商標)およびRisocast DA-L(登録商標)である、ならびに
- これらの混合物。
- グリセリンオリゴマーのエステル、特にジグリセリンエステル、特別にはアジピン酸およびグリセリンの縮合物であり、そのグリセリンのヒドロキシル基の一部が、ステアリン酸、カプリン酸、ステアリン酸およびイソステアリン酸、および12-ヒドロキシステアリン酸、特に、例えばSasol社によってSoftisan 649の商標で販売されているものなど、脂肪酸の混合物と反応したもの、
- AlzoによってWaxenol 801の名称で販売されているアラキジルプロピオネート、
- 植物ステロールエステル、
- 脂肪酸トリグリセリドおよびこれの誘導体、
- ペンタエリスリトールエステル、
- 直鎖または分岐のC4〜C50ジカルボン酸またはポリカルボン酸およびC2〜C50ジオールまたはポリオールの間の重縮合から得られる無架橋ポリエステル、
- 脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルの脂肪族カルボン酸とのエステル化から得られる、エステルの脂肪族エステル、
- ポリカルボン酸による脂肪族ヒドロキシカルボン酸エステルのエステル化から得られるポリエステル、前記エステルは少なくとも2つのヒドロキシル基を含んでおり、例えば製品Risocast DA-H(登録商標)およびRisocast DA-L(登録商標)である、ならびに
- これらの混合物。
好ましく選択される植物起源のペースト状化合物は、とりわけオキシエチレン化(5 OE
)オキシプロピレン化(5 OP)大豆ステロールおよびペンタエリスリトールの混合物であり、Vevy社によってLanolideの照会名称で販売されている。
)オキシプロピレン化(5 OP)大豆ステロールおよびペンタエリスリトールの混合物であり、Vevy社によってLanolideの照会名称で販売されている。
一実施形態によれば、本組成物は組成物の全重量に対して10重量%未満、好ましくは7重量%未満、さらによくは5重量%未満、さらによりよくは3重量%未満のワックスを含む。より好ましくは、組成物はワックスを全く含まない。
(親油性ゲル化剤)
本発明による組成物中で使用することができるゲル化剤は、有機または無機のポリマーまたは分子状の親油性ゲル化剤でよい。
本発明による組成物中で使用することができるゲル化剤は、有機または無機のポリマーまたは分子状の親油性ゲル化剤でよい。
言及してよい無機のゲル化剤には、場合によって改質された粘土、例えばC10〜C22脂肪酸アンモニウムクロリドで改質されたヘクトライト、例えばジステアリルジメチルアンモニウムクロリドで改質されたヘクトライト、例えばElementis社によってBentone 38V(登録商標)の名称で販売されている製品などがある。
場合により疎水性表面処理された、粒子サイズが1μm未満の、ヒュームドシリカも挙げることができる。具体的には、低減された数のシリカ表面に存在するシラノール基を生成させる化学反応によって、シリカの表面を化学的に改質することが可能である。特にシラノール基を疎水性基で置換することが可能であり、その結果疎水性のシリカが得られる。疎水性基は、以下とすることが可能である。
- トリメチルシロキシ基、これは特にヒュームドシリカをヘキサメチルジシラザンの存在下で処理することによって得られる。こうして処理されたシリカはCTFA(6版、1995年)によればシリル化シリカ(Silica Sllylate)として知られている。これらは、例えばDegussa社によってAerosil R812(登録商標)の照会名称で、またCabot社によってCab-O-Sil TS-530(登録商標)が販売されている。
- ジメチルシリルオキシル基またはポリジメチルシロキサン基、これらは特にヒュームドシリカをポリジメチルシロキサンまたはジメチルジクロロシランの存在下で処理することによって得られる。こうして処理されたシリカは、CTFA(6版、1995年)によればジメチルシリル化シリカ(Silica Dimethyl Silylate)として知られている。これらは、例えばDegussa社によってAerosil R972(登録商標)およびAerosil R974(登録商標)の照会名称で、またCabot社によってCab-O-Sil TS-610(登録商標)およびCab-O-Sil TS-720(登録商標)が販売されている。
- トリメチルシロキシ基、これは特にヒュームドシリカをヘキサメチルジシラザンの存在下で処理することによって得られる。こうして処理されたシリカはCTFA(6版、1995年)によればシリル化シリカ(Silica Sllylate)として知られている。これらは、例えばDegussa社によってAerosil R812(登録商標)の照会名称で、またCabot社によってCab-O-Sil TS-530(登録商標)が販売されている。
- ジメチルシリルオキシル基またはポリジメチルシロキサン基、これらは特にヒュームドシリカをポリジメチルシロキサンまたはジメチルジクロロシランの存在下で処理することによって得られる。こうして処理されたシリカは、CTFA(6版、1995年)によればジメチルシリル化シリカ(Silica Dimethyl Silylate)として知られている。これらは、例えばDegussa社によってAerosil R972(登録商標)およびAerosil R974(登録商標)の照会名称で、またCabot社によってCab-O-Sil TS-610(登録商標)およびCab-O-Sil TS-720(登録商標)が販売されている。
疎水性のヒュームドシリカは、好ましくはナノメートルからマイクロメートルの粒子サイズ、例えば約5〜200nmの範囲を有する。
ポリマーの有機親油性ゲル化剤は、例えば部分的または全体的に架橋された三次元構造のエラストマー性オルガノポリシロキサンであり、例えば信越化学からKSG6(登録商標)、KSG16(登録商標)、およびKSG18(登録商標)の名称で、Dow CorningからTrefilE-505C(登録商標)またはTrefil E-506(登録商標)の名称で、Grant IndustriesからGransilSR-CYC(登録商標)、SR DMF 10(登録商標)、SR-DC556(登録商標)、SR 5CYC gel(登録商標)、SR DMF 10 gel(登録商標)、およびSR DC 556 gel(登録商標)の名称で、ならびにGeneral ElectricからSF 1204(登録商標)、およびJK 113(登録商標)の名称で、販売されているもの;エチルセルロース、例えばDow ChemicalによってEthocel(登録商標)の名称で販売されている製品;(α)少なくとも32個の炭素原子を含有するジカルボン酸、例えば脂肪酸ダイマーから選択された少なくとも1つの酸、および(β)アルキレンジアミン特にエチレンジアミンの間の縮合から得られるポリアミド型の重縮合物、ここでポリアミドポリマーは、少なくとも1つの飽和で直鎖のモノアルコールまたは12〜30個の炭素原子を含有する1つの飽和で直鎖のモノアミンでエステル化またはアミド化されている少なくとも1つのカルボン酸末端基を含み、特にエチレンジアミン/ジリノール酸ステアリルコポリマー例えばArizona Chemical社によってUniclear 100 VG(登録商標)の名称で販売されている製品;サッカリド1個当たり1〜6個、特に2〜4個のヒドロキシル基を含み、飽和または不飽和のアルキル鎖で置換されているガラクトマンナン、例えばC1〜C6、特にC1〜C3アルキル鎖でアルキル化されているグアーガム、ならびにこれらの混合物である。ポリスチレン/ポリイソプレンまたはポリスチレン/ポリブタジエン型の「ジブロック」、「トリブロック」または「放射状」型のブロックコポリマー、例えばBASFによってLuvitol HSB(登録商標)の名称で販売されている製品、ポリスチレン/コポリ(エチレン-プロピレン)型の「ジブロック」、「トリブロック」または「放射状」型のブロックコポリマー、例えばShell Chemical Co.によってKraton(登録商標)の名称で販売されている製品、またはポリスチレン/コポリ(エチレン-ブチレン)型の「ジブロック」、「トリブロック」または「放射状」型のブロックコポリマー、およびイソドデカン中のトリブロックおよび放射状(星形)コポリマーの混合物、例えばPenreco社によってVersagel(登録商標)の名称で販売されているもの、例えばイソドデカン中のブチレン/エチレン/スチレンのトリブロックコポリマーおよびエチレン/プロピレン/スチレン星形コポリマーの混合物(Versagel M 5960)。
本発明による組成物中で使用することができる親油性ゲル化剤の中では、デキストリンの脂肪酸エステル、例えばパルミチン酸デキストリン、特に千葉製粉社によってRheopearl TL(登録商標)またはRheopearl KL(登録商標)の名称で販売されている製品も挙げることができる。
(水性相)
本発明による組成物の生理学的に許容される媒体は、組成物の連続相を形成する水性相を構成する水性媒体を含むことができる。
本発明による組成物の生理学的に許容される媒体は、組成物の連続相を形成する水性相を構成する水性媒体を含むことができる。
水性相は本質的に水からなっていればよい。水性相はまた水および水混和性溶媒(25℃において50重量%を超える水中への混和性)の混合物を含んでいてもよく、水混和性溶媒は例えば1〜5個の炭素原子を含有する低級モノアルコール、例えばエタノールまたはイソプロパノール、2〜8個の炭素原子を含有するグリコール、例えばプロピレングリコール、エチレングリコール、1,3-ブチレングリコールおよびジプロピレングリコール、C3〜C4ケトンおよびC2〜C4アルデヒド、ならびにこれらの混合物である。
水性相(水および場合により水混和性溶媒)は、組成物の全重量に対して1重量%〜95重量%の範囲、好ましくは2重量%〜80重量%の範囲、優先的には3重量%〜60重量%の範囲の含有量で存在すればよい。
本発明による組成物は、水性相または水を10重量%未満、さらには4重量%未満含有してもよい。
好ましい一実施形態によれば、本組成物は無水である。
(乳化系)
リン酸界面活性剤に加えて、本発明による組成物は、1つまたは複数の界面活性剤含有することができる。
リン酸界面活性剤に加えて、本発明による組成物は、1つまたは複数の界面活性剤含有することができる。
本発明の一変形形態によれば、それらは少なくとも1つのシリコーン界面活性剤を含む。
シリコーン界面活性剤は、組成物中に、組成物の全重量に対して0.1重量%〜50重量%の範囲、特に0.1重量%〜40重量%の範囲、より特別には0.5重量%〜30重量%の範囲、特に0.5重量%〜20重量%の範囲、さらにより特別には1重量%〜10重量%の範囲の含有量で存在することができる。
本発明による化粧品組成物中で使用することができる界面活性剤の中では、より詳しくは前記したシリコーンポリマー以外の親水性オルガノポリシロキサンを挙げることができる。
親水性基は、以下の式に相当すればよい。
[式中、
- pは0〜5の範囲であり、qは0〜100の範囲であり、rは0〜50の範囲であり、pまたはqは0ではなく、
- 単位(C2H4O)および(C3H6O)はランダムに分布しているかブロックになっており、
- Xは水素またはC1〜C10アルキル基であり、適切な場合は1つまたは複数のヒドロキシル、チオール、アミン、カルボキシル、カルボキシレート、アミド、ホスフェート、サルフェートまたはスルホネート型の官能基で置換されている]
- pは0〜5の範囲であり、qは0〜100の範囲であり、rは0〜50の範囲であり、pまたはqは0ではなく、
- 単位(C2H4O)および(C3H6O)はランダムに分布しているかブロックになっており、
- Xは水素またはC1〜C10アルキル基であり、適切な場合は1つまたは複数のヒドロキシル、チオール、アミン、カルボキシル、カルボキシレート、アミド、ホスフェート、サルフェートまたはスルホネート型の官能基で置換されている]
特に、pは1〜5の範囲であればよく、qは1〜100の範囲であればよく、rは1〜50の範囲であればよい。Xは、より特別には水素原子を主体とする。
特に、本発明によるオルガノポリシロキサンは、親水性基として少なくとも1つのヒドロキシポリアルキレンオキシ基および殊にヒドロキシポリエチレンオキシ基を含むことができる。
本発明によるオルガノポリシロキサンは、殊に、以下の式に相当する。
[式中、
- R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は、互いに独立に、直鎖、分岐または環状で、飽和または不飽和のC1〜C6アルキル基を表し、
- HPは、少なくとも1つの本明細書の上記で定義された親水性基を有する基であり、
- LPは、親油性の基であり、
- xは、1〜5000の範囲であり、yは0〜5000であり、zは0〜5000である]
- R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9およびR10は、互いに独立に、直鎖、分岐または環状で、飽和または不飽和のC1〜C6アルキル基を表し、
- HPは、少なくとも1つの本明細書の上記で定義された親水性基を有する基であり、
- LPは、親油性の基であり、
- xは、1〜5000の範囲であり、yは0〜5000であり、zは0〜5000である]
基LPに関しては、これは特に直鎖、分岐または環状C1〜C40アルキル、オルガノシロキサン基、フッ素原子およびアリール、アリールオキシ、C1〜C40ヒドロカルビルアシルおよびヒドロキシプロピレンオキシ基から選択することができる。
本発明の特定の一変形形態によれば、オルガノポリシロキサンはジメチコンコポリオール族、詳しくはセチルジメチコンコポリオールおよびこれの誘導体に属す。本発明による親水性オルガノポリシロキサンは、Degussa-Goldschmidt社によってAbil WE 09またはAbil EM 90の商標で販売されている製品でよい。本発明による親水性オルガノポリシロキサンは、信越化学社によってKF-6017の照会名称で販売されている製品でもよい。
オルガノポリシロキサン化合物は、全体的または部分的にフッ素化されていてもよい。特に、ジ低級アルキルシロキシ基は、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよい。
特定の一実施形態によれば、本発明による化粧品組成物中で使用することができるシリコーン界面活性剤は、ジメチコンコポリオール、ジメチコンコポリオールの安息香酸エステル、ジメチコンコポリオールのリン酸エステル、ポリオキシアルキレン化シリコーンエラストマーおよびシクロメチコン/ジメチコン混合物、ならびにこれらの混合物から選択される。
その内容を参照により組み入れるUS5236986、US5412004、US5837793、およびUS5811487に記載されているものなどのポリオキシアルキレン化シリコーンエラストマーも本発明によれば適当である。
使用することができるポリオキシアルキレン化シリコーンエラストマーには、信越化学社によってKSG-21、KSG-20、KSG-30、KSG-31、KSG-32、KSG-33、KSG-210、KSG-310、KSG-320、KSG-330、KSG-340、およびX-226146の名称で販売されているもの、ならびにDow Corning社によるDC 9010およびDC 9011などがある。
本発明による組成物は、アニオン性および/または非イオン性の非シリコーン界面活性剤をも含みうることは理解される。
これらの界面活性剤の選択のためには、界面活性剤の特性および機能(乳化の)の定義については、Kirk-Othmer's「Encyclopedia of Chemical Technology」、volume 22、333〜432頁、3rd edition、1979、Wiley、特にアニオン性および非イオン性界面活性剤については、この参考文献の347〜377頁を、参照するとよい。
使用することが、より詳しくは本発明による組成物中において、できる界面活性剤は、以下のものから選択される。
- 非イオン性界面活性剤:脂肪酸、脂肪アルコール、ポリエトキシ化またはポリグリセリル化脂肪アルコール例えばポリエトキシ化ステアリルまたはセチルステアリルアルコール、蔗糖の脂肪酸エステル、アルキルグルコースエステル、特にC1〜C6アルキルグルコースのポリオキシエチレン化脂肪エステル、およびこれらの混合物、
- アニオン界面活性剤:アミン、アンモニアまたはアルカリ性塩で中和されたC16〜C30脂肪酸、およびこれらの混合物。
- 非イオン性界面活性剤:脂肪酸、脂肪アルコール、ポリエトキシ化またはポリグリセリル化脂肪アルコール例えばポリエトキシ化ステアリルまたはセチルステアリルアルコール、蔗糖の脂肪酸エステル、アルキルグルコースエステル、特にC1〜C6アルキルグルコースのポリオキシエチレン化脂肪エステル、およびこれらの混合物、
- アニオン界面活性剤:アミン、アンモニアまたはアルカリ性塩で中和されたC16〜C30脂肪酸、およびこれらの混合物。
(膜形成ポリマー)
特定の一実施形態によれば、本発明による組成物は、少なくとも1つの膜形成ポリマーを含むことができる。
特定の一実施形態によれば、本発明による組成物は、少なくとも1つの膜形成ポリマーを含むことができる。
本発明による組成物中には膜形成ポリマーが、組成物の全重量に対して0.1重量%〜30重量%、好ましくは0.5重量%〜20重量%、さらによくは1重量%〜15重量%の範囲の固体(または作用材料)含有量で存在してもよい。
本発明においては、「膜形成ポリマー」という表現は、それ自体でまたは補助的な膜形成剤の存在下で巨視的に連続な膜を形成することができる、例えば付着性のない表面、例えばテフロン(登録商標)被覆またはシリコーン被覆された表面上にキャスティングすることによって前記膜が作られる場合のポリマーを意味する。
本発明の組成物中で使用することができる膜形成ポリマーの中では、フリーラジカル型または重縮合型の合成ポリマー、および天然起源のポリマー、ならびにこれらの混合物を挙げることができる。
「フリーラジカル膜形成ポリマー」という表現は、不飽和および特にエチレン性不飽和モノマーで、それぞれのモノマーがホモ重合することができる(重縮合とは違って)モノマーの重合によって得られるポリマーを意味する。
フリーラジカル型の膜形成ポリマーは、特にビニルポリマーまたはビニルコポリマー、特にアクリルポリマーでよい。
ビニル膜形成ポリマーは少なくとも1つの酸性基および/またはこれらの酸性モノマーのエステルおよび/またはこれらの酸性モノマーのアミドを含有するエチレン性不飽和モノマーの重合から得ることができる。
使用することができる酸性基を有するモノマーは、α,β-エチレン性不飽和カルボン酸例えばアクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸、またはイタコン酸、アクリル(メタクリル)酸であり、クロトン酸が好ましく、より好ましくはアクリル(メタクリル)酸が使用される。
酸性モノマーのエステルは、アクリル(メタクリル)酸エステル(アクリレート(メタクリレート)としても知られている)、特にアルキル、詳しくはC1〜C30アルキル、好ましくはC1〜C20アルキルのアクリレート(メタクリレート)、アリール、特にC6〜C10アリールのアクリレート(メタクリレート)、ヒドロキシアルキル、および特にC2〜C6ヒドロキシアルキルのアクリレート(メタクリレート)から好都合に選択される。
挙げることができるアルキルアクリレート(メタクリレート)の中には、メチルメタクリレート、エチルメタクリレート、ブチルメタクリレート、イソブチルメタクリレート、2-エチルヘキシルメタクリレート、ラウリルメタクリレートおよびシクロヘキシルメタクリレートがある。
挙げることができるヒドロキシアルキルアクリレート(メタクリレート)の中にはヒドロキシエチルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレートおよび2-ヒドロキシプロピルメタクリレートがある。
挙げることができるアリールアクリレート(メタクリレート)の中にはベンジルアクリレートおよびフェニルアクリレートがある。
特に好ましいアクリル(メタクリル)酸エステルはアルキルアクリレート(メタクリレート)である。
本発明によれば、エステルのアルキル基は、フルオロ化またはペルフルオロ化のいずれかがされていてもよく、即ちアルキル基の水素原子の一部またはすべてがフッ素原子で置換されている。
挙げることができる酸モノマーのアミドの例は、アクリル(メタクリル)アミド、特にN-アルキルアクリル(メタクリル)アミド、特にC2〜C12アルキルのもの、である。挙げることができるN-アルキルアクリル(メタクリル)アミドの中にはN-エチルアクリルアミド、N-t-ブチルアクリルアミド、N-t-オクチルアクリルアミドおよびN-ウンデシルアクリルアミドがある。
ビニルフィルム形成ポリマーは、ビニルエステル類およびスチレンモノマー類から選択されたモノマーのホモ重合または共重合からも得られる。特に、これらのモノマーは上記で言及したものなどの酸モノマーおよび/またはそれらのエステルおよび/またはそれらのアミドと共に重合させることができる。
挙げることができるビニルエステルの例は、酢酸ビニル、ネオデカノン酸、ピバル酸ビニル、安息香酸ビニルおよびt-ブチル安息香酸ビニルである。
挙げることができるスチレンモノマー類はスチレンおよびα-メチルスチレンである。
挙げることができるフィルム形成重縮合物は、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエステルアミド、ポリアミド、エポキシエステル樹脂およびポリ尿素である。
ポリウレタンは、アニオン性、カチオン性、非イオン性および両性のポリウレタン、ポリウレタン-アクリル系、ポリウレタン-ポリビニルピロリドン、ポリエステル-ポリウレタン、ポリエーテル-ポリウレタン、ポリ尿素およびポリ尿素/ポリウレタン、ならびにこれらの混合物から選択することができる。
ポリエステルは、知られている様式で、ジカルボン酸のポリオール、特にジオールとの重縮合によって得ることができる。
ジカルボン酸は脂肪族、脂環式または芳香族でよい。挙げることができるかかる酸の例は、シュウ酸、マロン酸、ジエチルマロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、2,2-ジメチルグルタル酸、アゼライン酸、スベリン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、フタル酸、ドデカンジオン酸、1,3-シクロヘキサンジカルボン酸、1,4-シクロヘキサンジカルボン酸、イソフタル酸、テレフタル酸、2,5-ノルボルナンジカルボン酸、ジグリコール酸、チオジプロピオン酸、2,5-ナフタレンジカルボン酸または2,6-ナフタレンジカルボン酸である。これらのジカルボン酸モノマーは、単独でまたは少なくとも2つのジカルボン酸モノマーの組合せとして使用することができる。これらのモノマーの中でも優先的に選択されるものはフタル酸、イソフタル酸およびテレフタル酸である。
ジオールは脂肪族、脂環式および芳香族ジオールから選択することができる。使用するジオールは好ましくは、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,3-プロパンジオール、シクロヘキサンジメタノールおよび4-ブタンジオールから選択される。使用することができる他のポリオールは、グリセリン、ペンタエリスリトール、ソルビトールおよびトリメチロールプロパンである。
ポリエステルアミドは、ポリエステルを得る様式と類似の様式で、二塩基酸のジアミンまたはアミノアルコールとの重縮合によって得ることができる。使用することができるジアミンは、エチレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンおよびメタ-またはパラ-フェニレンジアミンである。使用することができるアミノアルコールはモノエタノールアミンである。
ポリエステルは、少なくとも1つの-SO3M基を有するモノマーも少なくとも1つ含むことができ、Mは水素原子、アンモニウムイオンNH4 +または金属イオン例えばNa+、Li+、K+、Mg2+、Ca2+、Cu2+、Fe2+またはFe3+イオンを表す。特に、かかる基-SO3Mを含む二官能性芳香族モノマーを使用するとよい。
上記の-SO3M基も有する二官能性芳香族モノマーの芳香族核は例えばベンゼン核、ナフタレン核、アントラセン核、ビフェニル核、オキシビフェニル核、スルホニルビフェニル核およびメチレンビフェニル核から選択することができる。-SO3M基も有する二官能性芳香族モノマーの例としては、スルホイソフタル酸、スルホテレフタル酸、スルホフタル酸、4-スルホナフタレン-2,7-ジカルボン酸を挙げることができる。
好ましく使用されるコポリマーは、イソフタレート/スルホイソフタレートに基づくもの、ならびにより特別にはジエチレングリコール、シクロヘキサンジメタノール、イソフタル酸およびスルホイソフタル酸の縮合によって得られるコポリマーである。
場合により改質されている天然起源のポリマーは、シェラック樹脂、ガムサンダラック、ダマー樹脂、エレミガム、コパル樹脂およびセルロースポリマー、ならびにこれらの混合物から選択することができる。
本発明による組成物の第1の実施形態によれば、膜形成ポリマーは水溶性ポリマーでよく、かつ組成物の水性相中に存在することができ、こうしてポリマーは組成物の水性相中で可溶化される。
本発明による組成物のもう1つの変形実施形態によれば、膜形成ポリマーは上記したもののような有機溶媒またはオイルを含む液体脂肪相中に溶解したポリマーでよい(したがってこの膜形成ポリマーは脂溶性ポリマーであると言われる)。この液体脂肪相は、好ましくは揮発性オイルを含み、不揮発性のオイルと場合により混合されており、これらのオイルは上記で言及されたものから選択されることもある。
挙げることができる脂溶性ポリマーの例は、ビニルエステルのコポリマー(ビニル基は直接エステル基の酸素原子に結合しており、ビニルエステルはエステル基のカルボニルに結合した炭素原子1〜19個の飽和で直鎖または分岐の炭化水素に基づく基を含有する)および少なくとも1つの他のビニルエステルでよいモノマー(すでに存在しているビニルエステル以外のもの)、α-オレフィン(8〜28個の炭素原子を含有する)、アルキルビニルエーテル(アルキル基は2〜18個の炭素原子を含有する)、またはアリルエステルもしくはメタリルエステル(エステル基のカルボニルに結合した炭素原子1〜19個の飽和で直鎖または分岐の炭化水素に基づく基を含有する)のコポリマーである。
これらのコポリマーは、架橋剤を用いて架橋されていてもよく、架橋剤はビニル型またはアリル型またはメタリル型いずれでもよく、例えばテトラアリルオキシエタン、ジビニルベンゼン、ジビニルオクンジオエート、ジビニルドデカンジオエートおよびジビニルオクタデカンジオエートでよい。
挙げることができるこれらのコポリマーの例は以下のコポリマーである:酢酸ビニル/ステアリン酸アリル、酢酸ビニル/ラウリン酸ビニル、酢酸ビニル/ステアリン酸ビニル、酢酸ビニル/オクタデセン、酢酸ビニル/オクタデシルビニルエーテル、プロピオン酸ビニル/ラウリン酸アリル、プロピオン酸ビニル/ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル/1-オクタデセン、酢酸ビニル/1-ドデセン、ステアリン酸ビニル/エチルビニルエーテル、プロピオン酸ビニル/セチルビニルエーテル、ステアリン酸ビニル/酢酸アリル、2,2-ジメチルオクタン酸ビニル/ラウリン酸ビニル、2,2-ジメチルペンタン酸アリル/ラウリン酸ビニル、ジメチルプロピオン酸ビニル/ステアリン酸ビニル、ジメチルプロピオン酸アリル/ステアリン酸ビニル、0.2%ジビニルベンゼン架橋プロピオン酸ビニル/ステアリン酸ビニル、0.2%ジビニルベンゼン架橋ジメチルプロピオン酸ビニル/ラウリン酸ビニル、0.2%テトラアリルオキシエタン架橋酢酸ビニル/オクタデシルビニルエーテル、0.2%ジビニルベンゼン架橋酢酸ビニル/ステアリン酸アリル、0.2%ジビニルベンゼン架橋酢酸ビニル/1-オクタデセン、および0.2%ジビニルベンゼン架橋プロピオン酸アリル/ステアリン酸アリル。
やはり挙げることができる脂溶性膜形成ポリマーには、脂溶性コポリマー、詳しくは9〜22個の炭素原子を含有するビニルエステルの共重合またはアルキルアクリレートもしくはアルキルメタクリレート、および10〜20個の炭素原子を含有するアルキル基の共重合から得られるものなどがある。
かかる脂溶性コポリマーは、ポリステアリン酸ビニル、ジビニルベンゼン、ジアリルエーテル、またはジアリルフタレートを用いて架橋されたポリステアリン酸ビニル、ポリステアリルアクリレート(メタクリレート)、ポリラウリン酸ビニルおよびポリラウリルアクリレート(メタクリレート)のコポリマーから選択することができ、これらのポリアクリレート(メタクリレート)についてはエチレングリコールジメタクリレートまたはテトラエチレングリコールジメタクリレートを用いて架橋することが可能である。
上記で定義した脂溶性コポリマーは知られており、FR-A-2232303に詳しく記載されている。これらの重量平均分子量は2000〜500000、好ましくは4000〜200000の範囲であればよい。
本発明において使用することができる脂溶性膜形成ポリマーとしては、ポリアルキレンおよび詳しくはC2〜C20アルケンのコポリマー、例えばポリブテン、直鎖または分岐で飽和または不飽和のC1〜C8アルキル基を有するアルキルセルロース、例えばエチルセルロースおよびプロピルセルロース、ビニルピロリドン(VP)のコポリマー、詳しくはビニルピロリドンおよびC2〜C40、さらによくはC3〜C20アルケンのコポリマーをも挙げることができる。本発明において使用することできるVPコポリマーの例としては、VP/酢酸ビニル、VP/エチルメタクリレート、ブチル化ポリビニルピロリドン(PVP)、VP/エチルメタクリレート/メタクリル酸、VP/エイコセン、VP/ヘキサデセン、VP/トリアコンテン、VP/スチレンまたはVP/アクリル酸/ラウリルメタクリレートのコポリマーを挙げることができる。
一般にシリコーンオイル中に可溶または膨潤可能であり、架橋ポリオルガノシロキサンポリマーであるシリコーン樹脂も挙げることができる。シリコーン樹脂の命名法は「MDTQ」で知られており、樹脂はそれが含むさまざまなシロキサンモノマー単位の機能として記述されており、文字「MDTQ」のそれぞれが単位の種類を特徴付けている。
言及することができる市販されているポリメチルシルセスキオキサン樹脂の例は、以下を含む。
- Wacker社によって照会名称Resin MK、例えばBelsil PMS MKで販売されているもの、および
- 信越化学社によって照会名称KR-220Lで販売されているもの
- Wacker社によって照会名称Resin MK、例えばBelsil PMS MKで販売されているもの、および
- 信越化学社によって照会名称KR-220Lで販売されているもの
挙げることができるシロキシシリケート樹脂には、トリメチルシロキシシリケート(TMS)樹脂例えばGeneral Electric社によってSR 1000の照会名称で、またはWacker社によってTMS 803の照会名称で販売されているものなどがある。溶媒中で販売されているトリメチルシロキシシリケート樹脂例えば信越化学社によってKF-7312Jの名称で、またDow Corning社によってDC 749およびDC 593が販売されているシクロメチコンも挙げることができる。
上記でポリジメチルシロキサンと共に挙げたもののようなシリコーン樹脂のコポリマー、例えばDow Corning社によってBio-PSAの照会名称で販売されUS5162410文献に記載されている感圧接着コポリマー、あるいは上記のものなどのシリコーン樹脂、およびWO2004/073626文献に記載されているジオルガノシロキサンの反応から得られるシリコーンコポリマーについても言及することができる。
本発明の一実施形態によれば、膜形成ポリマーは、膜形成性の直鎖ブロックエチレンポリマーであり、これは好ましくはガラス転移温度(Tg)の異なる少なくとも1つの第1のブロックと少なくとも1つの第2ブロックを含み、前記第1と第2のブロックが、少なくとも1つの第1ブロックの構成モノマーと少なくとも1つの第2ブロックの構成モノマーとを含む中間ブロックで互いに接続されている。
好都合には、このブロックポリマーの第1と第2のブロックは、相互に非相溶性である。
こうしたポリマーは、例えばEP-1411069またはWO04/028488文献に記載されている。
膜形成ポリマーは組成物中に、水性相中または非水性溶媒相中に分散した粒子の形態で存在することもでき、これは一般にラテックスまたは擬似ラテックスとして知られている。これらの分散体を調製する技法は、当業者には周知である。
使用することができる膜形成ポリマーの水性分散体には、アクリル分散体、Avecia-Neoresins社によってNeocryl XK-90(登録商標)、Neocryl A-1070(登録商標)、Neocryl A-1090(登録商標)、Neocryl BT-62(登録商標)、Neocryl A-1079(登録商標)およびNeocryl A-523(登録商標)の名称で販売されており、Dow Chemical社によってDow Latex 432(登録商標)、大都化成工業社によってDaitosol 5000 AD(登録商標)もしくはDaitosol 5000 SJ(登録商標)、Interpolymer社によってSyntran 5760(登録商標)、Rohm & Haas社によってAllianz Optが販売されている;アクリルまたはスチレン/アクリルポリマーの水性分散体、Johnson Polymer 社によってJoncryl(登録商標)の商標で販売されている;またはポリウレタンの水性分散体、Avecia-Neoresins社によってNeorez R-981(登録商標)およびNeorez R-974(登録商標)の名称で販売されており、Goodrich社によってAvalure UR-405(登録商標)、Avalure UR-410(登録商標)、Avalure UR-425(登録商標)、Avalure UR-450(登録商標)、Sancure 875(登録商標)、Sancure 861(登録商標)、Sancure 878(登録商標)およびSancure 2060(登録商標)、Bayer社によってImpranil 85(登録商標)ならびにHydromer社によってAquamere H-1511(登録商標)が販売されている;スルホポリエステル、Eastman Chemical Product 社によってEastman AQ(登録商標)の商標で販売されている;ビニル分散体、例えばChimex社によるMexomer PAM(登録商標)、ならびにこれらの混合物などがある。
非水性膜形成ポリマー分散体の例としては、イソドデカン中のアクリル分散体、例えばChimex社からのMexomer PAP(登録商標)、およびグラフトされたエチレンポリマー粒子の分散体、好ましくは液体脂肪相中のアクリルポリマー、WO04/055081文献に記載されている粒子表面に付加的な安定剤が不在で好都合に分散されているエチレンポリマーを挙げることができる。
本発明による組成物は、膜形成ポリマーによる膜の形成を促進する可塑剤を含むことができる。こうした可塑剤は、所望の機能を満たすことができるものとして当業者に知られている任意の化合物から選択することができる。
(着色料)
一実施形態によれば、本発明による組成物は、少なくとも1つの有機または無機の着色料も、特に顔料または真珠層などのタイプのものを、含むことができる。
一実施形態によれば、本発明による組成物は、少なくとも1つの有機または無機の着色料も、特に顔料または真珠層などのタイプのものを、含むことができる。
他の一実施形態によれば、本発明による組成物は、親油性色素、親水性色素、顔料、真珠層および特定の光学的効果を有する材料、ならびにこれらの混合物から選択された少なくとも1つの着色料も含有することができる。
着色料は組成物の全重量に対して0.01重量%〜50重量%、特に0.5重量%〜40重量%、より特別には5重量%〜25重量%、とりわけ0.01〜20重量%、特に0.1重量%〜10重量%、さらには2重量%〜5重量%の割合で存在することができる。
「顔料」という用語は、白色または有色の無機または有機の粒子で、水性溶液に不溶であり、得られる膜を着色および/または不透明化するためのものを意味するものと解釈されたい。
顔料は、化粧品組成物の全重量に対して0.01重量%〜20重量%、とりわけ0.01重量%〜5重量%、特に0.02重量%〜7重量%の割合で存在することができる。
本発明において使用することができる無機顔料としては、酸化チタン、酸化ジルコニウムおよび酸化セリウム、ならびに酸化亜鉛、酸化鉄または酸化クロム、フェリックブルー、マンガンバイオレット、ウルトラマリンブルーおよび水和クロムを挙げることができる。
これらは、例えば、セリサイト/ブラウン酸化鉄/二酸化チタン/シリカ型のものである可能性がある構造を有する顔料であってもよい。こうした顔料は、例えばChemicals and Catalysts社によってCoverleaf(登録商標)NSまたはJSの照会名称で販売され、30の領域のコントラスト比を有する。
着色料は、例えば、酸化鉄を含有するシリカマイクロスフェアタイプのものである可能性がある構造を有する顔料も含むことができる。この構造を有する顔料の一例は、三好化成社によってPC Ball(登録商標)PC-LL-100Pの照会名称で販売されている製品であり、この顔料は黄色の酸化鉄を含有するシリカマイクロスフェアからなる。
本発明において使用することができる有機顔料の中では、カーボンブラック、D & Cタイプの顔料、コチニールカーマインに基づく、またはバリウム、ストロンチウム、カルシウムもしくはアルミニウムに基づくレーキ、あるいは、EP-A-542669、EP-A-787730、EP-A-787731およびWO-A-96/08537文献に記載されているジケトピロロピロール(DPP)を挙げることができる。
「真珠層」という用語は、玉虫色または玉虫色ではない任意の形態の粒子であり、ある種の軟体動物によってその殻の中で作られるかまたは合成され、光の干渉による色彩効果を有するものを意味するものと解釈されたい。
真珠層は酸化鉄で被覆されたチタンマイカ、ビスマスオキシクロリドで被覆されたマイカ、酸化クロムで被覆されたチタンマイカ、有機色素で被覆されたチタンマイカおよびビスマスオキシクロリドに基づく真珠層顔料などの真珠層顔料から選択される。表面に少なくとも2つの金属酸化物および/または有機着色料の層を次々重ねられたマイカ粒子もある。
さらに挙げることができる真珠層の例には、酸化チタン、酸化鉄、天然顔料またはビスマスオキシクロリドで被覆された天然マイカなどがある。
市販されている真珠層の中では、Engelhard社によって販売されているマイカに基づく真珠層Timica(登録商標)、Flamenco(登録商標)およびDuchrome(登録商標)、Merk社によって販売されているTimron(登録商標)真珠層、Eckart社によって販売されているマイカに基づく真珠層Prestige(登録商標)、ならびにSun Chemical社によって販売されている合成マイカに基づく真珠層Sunshine(登録商標)を挙げることができる。
真珠層は、より詳しくは、イエロー、ピンク、レッド、青銅、オレンジ、ブラウン、ゴールドおよび/またはコッパーの色または色合いを有することがある。
顔料は表面被覆されていても、されていなくともよいが、特にシリコーン、アミノ酸、フッ素誘導体、または組成物中の顔料の分散および適合性を促進する任意の他の物質で処理することができる。
好都合には、本発明による組成物中で使用される顔料は、レシチン被覆で表面を被覆するとよい。この被覆は、顔料の溶液を二価または三価の金属塩の存在下でレシチン溶液と接触させることによって得ることができる。水素化したレシチンまたは非水素化レシチンを、この被覆を得るために使用することができる。
本発明による化粧品組成物は、水溶性または脂溶性の色素を、化粧品組成物の全重量に対して0.01重量%〜10重量%、とりわけ0.01重量%〜5重量%の範囲の含有量で含むことができる。
脂溶性の色素は、例えば、スーダンレッド、DC レッド17、DCグリーン6、β-カロテン、大豆油、スーダンブラウン、DCイエロー11、DCバイオレット2、DCオレンジ5、およびキノリンイエローである。
本発明による化粧品組成物が水溶性色素を含む場合は、この色素は組成物中に分散形態で存在することができる。
本発明による化粧品組成物は、特定の光学的効果を有する少なくとも1つの材料を含有することができる。
この効果は、従来の単純な色相効果、即ち標準的な色素、例えば単色顔料によって生じる統一され安定化された効果とは異なる。本発明の目的では、「安定化された」という用語は、見る角度によってあるいは温度変化に応じて色が変動する効果がないことを意味する。
例えば、この材料は金属性色合い、ゴニオクロマティック(goniochromatic)着色料、回折顔料、熱変色顔料、光学的光沢剤、および繊維、特に光干渉繊維から選択することができる。言うまでもないが、これらのさまざまな材料は、同時に2つの効果を、またはさらに本発明による新規な効果をもたらすために、組み合わせることができる。
本発明において使用することができる金属製性の色合いを有する粒子は、詳しくは、以下から選択することができる。
- 少なくとも1つの金属および/または少なくとも1つの金属誘導体の粒子、
- 少なくとも1つの金属および/または少なくとも1つの金属誘導体を含む金属製の色合いを有する少なくとも1つの被覆によって少なくとも部分的に被覆された単一材料または複数材料の有機または無機基材を含む粒子、ならびに
- 前記粒子の混合物
- 少なくとも1つの金属および/または少なくとも1つの金属誘導体の粒子、
- 少なくとも1つの金属および/または少なくとも1つの金属誘導体を含む金属製の色合いを有する少なくとも1つの被覆によって少なくとも部分的に被覆された単一材料または複数材料の有機または無機基材を含む粒子、ならびに
- 前記粒子の混合物
前記粒子中に存在することができる金属の中では、例えばAg、Au、Cu、Al、Ni、Sn、Mg、Cr、Mo、Ti、Zr、Pt、Va、Rb、W、Zn、Ge、TeおよびSc、ならびにこれらの混合物または合金を挙げることができる。Ag、Au、Cu、Al、Zn、Ni、MoおよびCr、ならびにこれらの混合物または合金(例えば、青銅および黄銅)が好ましい金属である。
「金属誘導体」という用語は金属、特に酸化物、フッ素化物、塩化物および硫化物から誘導される化合物を表すものとする。
これらの粒子の例示として、アルミニウム粒子、例えばSiberline社によってStarbrite 1200 EAC(登録商標)の名称で販売されているもの、およびEckart社によるMetalure(登録商標)を挙げることができる。
銅の金属粉末または合金混合物例えばRadium Bronze 社によって販売されている照会番号2844、金属顔料例えばアルミニウムまたは青銅、例えばEckart社からRotosafe(登録商標)700の名称で販売されているもの、Eckart社からVisionaire Bright Silver(登録商標)の名称で販売されているシリカ被覆アルミニウム粒子、および金属合金粒子、例えばEckart社からVisionaire Bright Natural Gold(登録商標)の名称で販売されているシリカ被覆青銅(銅と亜鉛の合金)粉末も挙げることができる。
これらはガラス基材を含む粒子、例えば日本板硝子社によってMicroglass Metashine(登録商標)の名称で販売されているものなどでもよい。
ゴニオクロマティック着色料は、例えば、多層干渉構造および液晶着色剤から選択することができる。
本発明によって調製される組成物中で使用することができる対称多層干渉構造の例は、例えば、以下の構造である:Al/SiO2/Al/SiO2/Al、この構造を有する顔料はDupont de Nemours社によって販売されている;Cr/MgF2/Al/MgF2/Cr、この構造を有する顔料はFlex社によってChromaflairの名称で販売されている;MoS2/SiO2/Al/SiO2/MoS2;Fe2O3/SiO2/Al/SiO2/Fe2O3、およびFe2O3/SiO2/Fe2O3/SiO2/Fe2O3、これらの構造を有する顔料はBASF社によってSicopearlの名称で販売されている;MoS2/SiO2/酸化マイカ/SiO2/MoS2;Fe2O3/SiO2/酸化マイカ/SiO2/Fe2O3;TiO2/SiO2/TiO2およびTiO2/Al2O3/TiO2;SnO/TiO2/SiO2/TiO2/SnO;Fe2O3/SiO2/Fe2O3;SnO/マイカ/TiO2/SiO2/TiO2/マイカ/SnO、この構造を有する顔料はMerck (Darmstadt)社によってXirona(登録商標)の名称で販売されている。例として、これらの顔料は、Merk社によってXirona Magic(登録商標)の名称で販売されているシリカ/酸化チタン/酸化スズ構造の顔料、Merck社によってXirona Indian Summer(登録商標)の名称で販売されているシリカ/ブラウン酸化鉄構造の顔料およびMerk社によってXirona Caribbean Blue(登録商標)の名称で販売されているシリカ/酸化チタン/マイカ/酸化スズ構造の顔料でよい。資生堂からのInfinite Color(登録商標)顔料も挙げることができる。さまざまな層の厚さおよび性質によって異なる効果が得られる。かくしてFe2O3/SiO2/Al/SiO2/Fe2O3構造では、320〜350nmのSiO2層に対して色はグリーン-ゴールデンからレッド-グレーまで変化し、380〜400nmのSiO2層に対してレッドからゴールデンまで、410〜420nmのSiO2層に対してバイオレットからグリーンまで、430〜440nmのSiO2層に対してコッパーからレッドまで変化する。
挙げることができるポリマー多層構造を有する顔料の例には、3M社によってColor Glitterの名称で販売されているものなどがある。
使用することができる液晶ゴニオクロマティック粒子の例には、Chenix社によって販売されているものおよびWacker社によってHelicone(登録商標)HCの名称で販売されている製品も含まれる。
本発明の組成物は、考慮中の分野において通常使用される任意の成分をも含むことができる。
言うまでもないが、当業者は任意選択の付加的成分および/またはその量を、本発明による組成物の好都合な特性がその考案された付加により全くまたは大幅に不都合に影響されないように選択することに注意するであろう。
本発明の組成物は、手入れ特性または治療特性を場合により有する、着色リップメイクアップ製品、例えば口紅、リップグロス、またはリップペンシルの形態でよい。組成物は、無水スティックの形態でよい。
本発明による組成物は、化粧品または皮膚科学において一般に使用される既知の方法によって製造することができる。例えば、以下の方法によって製造することができる。
第1段階においては、充填剤および顔料を油性相の一部の中で磨砕すればよい。
次に、残りの脂溶性成分およびリン酸界面活性剤を約100℃の温度で一緒に混合すればよい。次に、磨砕された材料またはあらかじめ分散させた作用物質を油性相に加えればよい。
次に、任意選択の親水性作用物質を、機械式撹拌機を使用して、分散させればよい。
最後に、組成物をドーム形にするのに適当な型の中に注げばよく、次いで全体を室温まで放冷させればよい。
他の一態様によれば、本発明は
i)コンパートメントによって区切られた容器であって、閉鎖部材によって閉じられる容器、および
ii)前記コンパートメント内に入れる、本発明による組成物
を含む化粧品アセンブリに関する。
i)コンパートメントによって区切られた容器であって、閉鎖部材によって閉じられる容器、および
ii)前記コンパートメント内に入れる、本発明による組成物
を含む化粧品アセンブリに関する。
容器は適切ならいかなる形態でもよい。特にボトル、チューブ、ジャー、ケース、ボックス、小袋、カートンボックスの形態でよい。
閉鎖部材は、取り外せる栓、ふた、キャップ、剥ぎ取りシールまたはカプセル、特に容器に取り付けられた本体と本体に連接されたカバーキャップを含むタイプの形態でよい。これは容器を選択的に閉じるための部材の形態、特にポンプまたはバルブ、例えばフラップバルブでもよい。
以下の実施例は本発明の非限定的例示として提供する。
(口紅の実施例1〜3)
実施例1〜3の組成物は、以下のプロトコルによって得た。
実施例1〜3の組成物は、以下のプロトコルによって得た。
第1段階においては、充填剤および顔料を油性相の一部の中で磨砕する。
次いで、脂溶性成分の残りおよび界面活性剤(セチルPEG/PPG-10/1-ジメチコン、リン酸トリオレイルまたは大豆レシチン)を約100℃の温度で一緒に混合する。磨砕した材料またはあらかじめ分散させた作用物質を油性相に加える。
次いで、親水性作用物質をMoritzブレンダーを使用して分散させる。
最後に、組成物を型の中に注いでドーム形にし、全体を室温まで放冷させる。
(実施例1〜3の組成物についての官能検査および機器検査の比較)
官能検査のためには、それぞれの組成物を5名の個人の手の甲に塗布する。次に、各個人は塗布の特徴およびメイクアップの結果の特徴を0〜10の尺度で、0は特徴なしを表し、10は最高評価を表すものとして評価する。
官能検査のためには、それぞれの組成物を5名の個人の手の甲に塗布する。次に、各個人は塗布の特徴およびメイクアップの結果の特徴を0〜10の尺度で、0は特徴なしを表し、10は最高評価を表すものとして評価する。
各特徴によるパラメータの値は、5人のそれぞれに与えられた値の平均値に相当する。
機器検査には、TA-XT2i(登録商標)試験機を使用し、先に記載した測定方法に従って測定を行う。
実施例2および3の本発明による組成物は、塗布の質およびメイクアップの結果が比較例である実施例1のものよりも良好であり、同時に硬さおよび弾力性は実施例1と同等またはそれより良好に維持されることが分かる。
(実施例4:リップケア組成物)
この組成物は着色してもよく、またサッカリンナトリウムを含有してもよい。
この組成物は唇に塗布したときにグロスのある均一な付着物をもたらす。この組成物は塗布するのに心地がよい。この組成物の硬さは189gであり、弾力性は95%である。
Claims (10)
- 生理学的に許容される媒体中に、
- 少なくとも1つのリン酸界面活性剤、ならびに
- 以下の単位を少なくとも1つ含む少なくとも1つのシリコーンポリマー
(1)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がポリマー鎖中にあるポリオルガノシロキサン、および/または
(2)水素相互作用を成立させることができる少なくとも2つの基を含み、これら2つの基がグラフトもしくは分岐上にあるポリオルガノシロキサン
を含む唇用化粧品組成物。 - 硬さが10〜250gの範囲であり、および/または弾力性が80%を超える、請求項1に記載の組成物。
- シリコーンポリマーが、下記の一般式Iに相当する少なくとも1つの単位を含む、請求項1または2に記載の組成物
1)R4、R5、R6およびR7は、同一または異なってよく、下記の基から選択された基を表し、
- 直鎖、分岐または環状で、飽和または不飽和のC1〜C40炭化水素に基づき、その鎖中に1つまたは複数の酸素、イオウおよび/または窒素原子を含有することがあり、かつ部分的または全体的にフッ素原子で置換されていることがある基、
- 1つまたは複数のC1〜C4アルキル基で置換されていてもよいC6〜C10アリール基、
- 1つまたは複数の酸素、イオウおよび/または窒素原子を含有することがあるポリオルガノシロキサン鎖、
2)基Xは、同一または異なってよく、その鎖中に1つまたは複数の酸素および/または窒素原子を含むことがある直鎖または分岐C1〜C30アルキレンジイル基を表し、
3)Yは、1つまたは複数の酸素、イオウおよび/もしくは窒素原子を含むことがあり、かつ/または、置換基として以下の原子もしくは原子の群:フッ素、ヒドロキシル、C3〜C8シクロアルキル、C1〜C40アルキル、C5〜C10アリール、1〜3個のC1〜C3アルキル、C1〜C3ヒドロキシアルキルおよびC1〜C6アミノアルキル基で置換されていてもよいフェニルの1つを有することがある、飽和または不飽和、直鎖または分岐で二価のC1〜C50アルキレン、アリーレン、シクロアルキレン、アルキルアリーレンまたはアリールアルキレン基であり、あるいは
4)Yは、下記の式に相当する基を表し、
- Tは、ポリオルガノシロキサン鎖で置換されていてもよく、かつ、O、NおよびSから選択された1つまたは複数の原子を含有することがある、直鎖または分岐、飽和または不飽和で三価または四価のC3〜C24炭化水素に基づく基を表し、あるいは、Tは、N、PおよびAlから選択された三価の原子を表し、
- R8は、1つまたは複数のエステル、アミド、ウレタン、チオカルバメート、尿素、チオ尿素および/またはスルホンアミド基を含むことがあるポリオルガノシロキサン鎖、あるいは直鎖または分岐のC1〜C50アルキル基を表し、これらの基は前記ポリマーの他の鎖に結合していてもよい)
5)基Gは、同一または異なってよく、下記の基から選択された二価の基を表し、
ただし、前記ポリマーの前記R9基の少なくとも50%が水素原子を表し、かつ、前記ポリマーの前記G基の少なくとも2つは、下記の基以外の基であり、
- リン酸界面活性剤が、
(1)下記の式(XIV)の化合物
- OM基(Mは、Na、LiまたはKなどのアルカリ金属を表す)、
- OR4基(R4は、直鎖、分岐、環状または芳香族のC5〜C40アルキル基を表す)、
- OH基、および
- オキシエチレン基(OCH2CH2)n(OCH2CHCH3)mOR(Rは水素原子または直鎖もしくは分岐のC1〜C20アルキル基を表し、nおよびmは整数であり、nは1〜50の範囲であり、mは0〜50の範囲である)]、
(2)グリセロリン脂質、および
(3)これらの混合物
から選択される、請求項1から3のいずれか一項に記載の組成物。 - リン酸界面活性剤が、リン酸トリオレイル、トリ-C12〜15パレス-10リン酸またはセチルリン酸カリウムを含む、請求項4に記載の組成物。
- グリセロリン脂質がレシチンである、請求項6に記載の組成物。
- 請求項1から7のいずれか一項に記載の組成物を唇に塗布する、唇のメイクアップ方法。
- 請求項1または3に定義のシリコーンポリマーを、請求項4から7のいずれか一項に定義のリン酸界面活性剤と組み合わせる工程を含む、向上したグロスの膜を生成することができる唇用化粧品組成物を調製する方法。
- 唇用化粧品組成物中での、固体粒子、例えば顔料の均一で安定な分散を実現するための、請求項1または3に定義のシリコーンポリマーを、請求項4から7のいずれか一項に定義のリン酸界面活性剤と組み合わせる工程を含む、唇用化粧品組成物中での、固体粒子、例えば顔料の均一で安定な分散を実現する方法。
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