JP2007331773A - 減容化カートン - Google Patents
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Abstract
【課題】 本体側壁部と蓋体側壁部を簡単に一発解体して切断刃を安全且つ簡単に分離する。
【解決手段】 底板1、前板2及び後板3の折曲線1a,2a,3aのうち少なくともいずれか二つの折曲線と、天板5及び掩蓋片6の折曲線5a,6aのうち少なくともいずれか一つの折曲線とを夫々破断線で構成し、これら破断線が形成されない底板1、前板2及び後板3の折曲線1a,2a,3a及び天板5の折曲線5aの少なくともいずれか一つの折曲線に沿って、各破断線と連続する切離開始部8を設けることにより、切離開始部8から各破断線に沿って破ると、側板4a,4b,4cの折曲線1a,2a,3aのうち少なくとも二つの折曲線と、蓋側板7a,7bの折曲線5a,6aの少なくとも一つの折曲線が夫々切り離されて、本体側壁部4と蓋体側壁部7が解体され、カートンブランクP自体が一枚の扁平状態となる。
【選択図】 図1
【解決手段】 底板1、前板2及び後板3の折曲線1a,2a,3aのうち少なくともいずれか二つの折曲線と、天板5及び掩蓋片6の折曲線5a,6aのうち少なくともいずれか一つの折曲線とを夫々破断線で構成し、これら破断線が形成されない底板1、前板2及び後板3の折曲線1a,2a,3a及び天板5の折曲線5aの少なくともいずれか一つの折曲線に沿って、各破断線と連続する切離開始部8を設けることにより、切離開始部8から各破断線に沿って破ると、側板4a,4b,4cの折曲線1a,2a,3aのうち少なくとも二つの折曲線と、蓋側板7a,7bの折曲線5a,6aの少なくとも一つの折曲線が夫々切り離されて、本体側壁部4と蓋体側壁部7が解体され、カートンブランクP自体が一枚の扁平状態となる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、ロール状に巻かれた例えば合成樹脂製のラッピングフィルムやアルミホイルなどの金属箔やクッキングペーパーなどの連続する帯状シートを収容して分配するための収納取り出し容器において、使い終わった後は廃棄し易いように減容化ができる減容化カートンに関する。
更に詳しくは、底板、前板及び後板の両端縁に夫々折曲線を介して形成される側板同士を接着することにより、本体の側壁部が構成され、天板及び該天板と隣り合う掩蓋片の両端縁に夫々折曲線を介して形成される蓋側板同士を接着することにより、蓋体の側壁部が構成され、切断刃を備えると共に、帯状シートを巻くための巻芯が収納された減容化カートンに関する。
更に詳しくは、底板、前板及び後板の両端縁に夫々折曲線を介して形成される側板同士を接着することにより、本体の側壁部が構成され、天板及び該天板と隣り合う掩蓋片の両端縁に夫々折曲線を介して形成される蓋側板同士を接着することにより、蓋体の側壁部が構成され、切断刃を備えると共に、帯状シートを巻くための巻芯が収納された減容化カートンに関する。
従来、この種の減容化カートンとして、底板と隣り合う前板(前面側壁パネル)と後板(後面側壁パネル)の左右両端縁に折曲線(折線)を介して形成される夫々の側板(折り返し片)に、これら側板を切断して前記底板の四隅に至るミシン目が設けられ、また前記底板の左右両端縁に折曲線(折線)を介して最後に折り返す側板(折り返し片)が形成され、上記ミシン目が側板同志の接着部を通過しないようにし、使用後の廃棄時には、帯状シートが巻かれる巻芯を取り外してから、両方の親指を挿入して側板の中央部分を外側に開くことにより、脆弱化されたミシン目の上部から切れ始め、底板の四隅まで引き裂かれて、本体(箱本体)の側壁部がフラットな状態に解体されるものがある(例えば、特許文献1参照)。
また、本体(箱本体)において左右両側の前側角部を形成する側板(側面板)と前板(前面板)の左右両端部に夫々折目を形成すると共に、蓋体(蓋)の掩蓋片(前板)の両端部にも折目を設け、使用後の廃棄時には、帯状シートが巻かれる巻芯を取り外してから、各折目により本体及び蓋体の左右両端部を内側に折り込んで全体を扁平化し得るように構成したものもある(例えば、特許文献2参照)。
また、本体(箱本体)において左右両側の前側角部を形成する側板(側面板)と前板(前面板)の左右両端部に夫々折目を形成すると共に、蓋体(蓋)の掩蓋片(前板)の両端部にも折目を設け、使用後の廃棄時には、帯状シートが巻かれる巻芯を取り外してから、各折目により本体及び蓋体の左右両端部を内側に折り込んで全体を扁平化し得るように構成したものもある(例えば、特許文献2参照)。
しかし乍ら、このような従来の減容化カートンでは、特許文献1の場合、折曲線に比べてミシン目の方が折り曲げ強度が低いため、製函機などによりカートンブランクを折曲線に沿って折り込む際に、折曲線ではなくミシン目から折り曲がって、組立て時に不良品が発生し易いという問題があった。
更に、蓋部に切断刃が着いた状態で、本体の内部から巻芯を取り外した後に両手の親指を挿入して本体側壁部を開くため、切断刃で手や指などを切る恐れがあると共に、本体側壁部は解体できても、蓋部の側壁部は接着したまま解体されずに残るので、完全に扁平化させることができず、しかも本体側壁部の解体後も蓋部の内部に切断刃が隠れた状態なので分離し難いという問題があった。
また、特許文献2の場合には、本体及び蓋体の折り曲げが面倒であり、折り曲げて扁平にしても板紙の反発で浮き上がるので嵩張ると共に、解体後も切断刃が隠れた状態なので分離し難いという問題があった。
更に、蓋部に切断刃が着いた状態で、本体の内部から巻芯を取り外した後に両手の親指を挿入して本体側壁部を開くため、切断刃で手や指などを切る恐れがあると共に、本体側壁部は解体できても、蓋部の側壁部は接着したまま解体されずに残るので、完全に扁平化させることができず、しかも本体側壁部の解体後も蓋部の内部に切断刃が隠れた状態なので分離し難いという問題があった。
また、特許文献2の場合には、本体及び蓋体の折り曲げが面倒であり、折り曲げて扁平にしても板紙の反発で浮き上がるので嵩張ると共に、解体後も切断刃が隠れた状態なので分離し難いという問題があった。
本発明のうち請求項1記載の発明は、本体側壁部と蓋体側壁部を簡単に一発解体して切断刃を安全且つ簡単に分離可能な減容化カートンを提供することを目的としたものである。
請求項2、3記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、巻芯を入れたまま一発解体することを目的としたものである。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3に記載の発明の目的に加えて、底板の濡れによる組立強度の低下を防止することを目的としたものである。
請求項2、3記載の発明は、請求項1に記載の発明の目的に加えて、巻芯を入れたまま一発解体することを目的としたものである。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3に記載の発明の目的に加えて、底板の濡れによる組立強度の低下を防止することを目的としたものである。
前述した目的を達成するために、本発明のうち請求項1記載の発明は、底板、前板及び後板の折曲線のうち少なくともいずれか二つの折曲線と、天板及び掩蓋片の折曲線のうち少なくともいずれか一つの折曲線とを夫々破断線で構成し、これら破断線が形成されない底板、前板及び後板の折曲線及び天板の折曲線の少なくともいずれか一つの折曲線に沿って、各破断線と連続する切離開始部を設けたことを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、上記切離開始部として、底板、天板又は後板のどちらか一方を分離する適宜形状の切離用破断線で連結された押込片を区画形成した構成を加えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、上記切離開始部として、底板の折曲線、天板の折曲線又は後板の折曲線のどちらか一方を分離する切離用破断線で連結された引っ掛け片を区画形成した構成を加えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載の発明の構成に、上記天板又は後板3に切離開始部を設けた構成を加えたことを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、上記切離開始部として、底板、天板又は後板のどちらか一方を分離する適宜形状の切離用破断線で連結された押込片を区画形成した構成を加えたことを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明の構成に、上記切離開始部として、底板の折曲線、天板の折曲線又は後板の折曲線のどちらか一方を分離する切離用破断線で連結された引っ掛け片を区画形成した構成を加えたことを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項1、2または3記載の発明の構成に、上記天板又は後板3に切離開始部を設けた構成を加えたことを特徴とする。
本発明のうち請求項1記載の発明は、底板、前板及び後板の折曲線のうち少なくともいずれか二つの折曲線と、天板及び掩蓋片の折曲線のうち少なくともいずれか一つの折曲線とを夫々破断線で構成し、これら破断線が形成されない底板、前板及び後板の折曲線及び天板の折曲線の少なくともいずれか一つの折曲線に沿って、各破断線と連続する切離開始部を設けることにより、切離開始部から各破断線に沿って破ると、側板の折曲線のうち少なくとも二つの折曲線と、蓋側板の折曲線の少なくとも一つの折曲線が夫々切り離されて、本体側壁部と蓋体側壁部が解体され、カートンブランク自体が一枚の扁平状態となる。
従って、本体側壁部と蓋体側壁部を簡単に一発解体して切断刃を安全且つ簡単に分離可能な減容化カートンを提供することができる。
その結果、前板と後板の両端縁に折曲線を介して形成される側板にミシン目が設けられる従来のものや廃棄時に折目により本体及び蓋体の左右両端部を内側に折り込んで扁平化する従来のものに比べ、簡単な作業で解体して極限の減容化できると共に、カートンがブランク状態になるので、切断刃を安全かつ簡単にカートンから分離できる。
更に、破断線は折曲線よりも折り込み易いため、前板と後板の両端縁に折曲線を介して形成される側板にミシン目が設けられる従来のものに比べ、製函機などによりカートンブランクを折り込む際に、折曲線に沿って確実に折れ曲がるから、組立て時における不良品の発生を防止できる。
また、切離開始部を挟んで対向する少なくとも二つの折曲線を破断線で構成するように配置すれば、これらの破断線がほぼ同時に切り離されて、側板及び蓋側板をスムーズでしかも確実に分離できる。
従って、本体側壁部と蓋体側壁部を簡単に一発解体して切断刃を安全且つ簡単に分離可能な減容化カートンを提供することができる。
その結果、前板と後板の両端縁に折曲線を介して形成される側板にミシン目が設けられる従来のものや廃棄時に折目により本体及び蓋体の左右両端部を内側に折り込んで扁平化する従来のものに比べ、簡単な作業で解体して極限の減容化できると共に、カートンがブランク状態になるので、切断刃を安全かつ簡単にカートンから分離できる。
更に、破断線は折曲線よりも折り込み易いため、前板と後板の両端縁に折曲線を介して形成される側板にミシン目が設けられる従来のものに比べ、製函機などによりカートンブランクを折り込む際に、折曲線に沿って確実に折れ曲がるから、組立て時における不良品の発生を防止できる。
また、切離開始部を挟んで対向する少なくとも二つの折曲線を破断線で構成するように配置すれば、これらの破断線がほぼ同時に切り離されて、側板及び蓋側板をスムーズでしかも確実に分離できる。
請求項2の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、底板と天板と後板のどちらか一方を分離する適宜形状の切離用破断線で連結された押込片を区画形成することにより、帯状シートを使い切ると巻芯だけが残って、底板、天板又は後板との間に押込片を押込むためのスペースができ、この押込片を指などにより押して切離用破断線を破りながら、相互に重なり合った本体側壁部と蓋体側壁部を外側へ開くと、破断線沿いに破られて、巻芯を取り出すことなく本体側壁部と蓋体側壁部が解体される。
従って、巻芯を入れたまま一発解体することができる。
その結果、本体の内部から巻芯を取り外した後に両手の親指を挿入して本体側壁部を開く必要がある従来のものに比べ、解体方法が簡単であるにも関わらず、解体効果が良いと共に、巻芯の取り出し時に切断刃で手や指などを切ったりすることがなくなって、安全性が更に向上する。
従って、巻芯を入れたまま一発解体することができる。
その結果、本体の内部から巻芯を取り外した後に両手の親指を挿入して本体側壁部を開く必要がある従来のものに比べ、解体方法が簡単であるにも関わらず、解体効果が良いと共に、巻芯の取り出し時に切断刃で手や指などを切ったりすることがなくなって、安全性が更に向上する。
請求項3の発明は、請求項1の発明の効果に加えて、切離開始部として、底板の折曲線、天板の折曲線又は後板の折曲線のどちらか一方を分離する切離用破断線で連結された引っ掛け片を区画形成することにより、この引っ掛け片に指などを引っ掛けて、相互に重なり合った本体側壁部と蓋体側壁部を外側へ開くと、破断線沿いに破られて、巻芯を取り出すことなく本体側壁部と蓋体側壁部が解体される。
従って、巻芯を入れたまま一発解体することができる。
その結果、本体の内部から巻芯を取り外した後に両手の親指を挿入して本体側壁部を開く必要がある従来のものに比べ、解体方法が簡単であるにも関わらず、解体効果が良いと共に、巻芯の取り出し時に切断刃で手や指などを切ったりすることがなくなって、安全性が更に向上する。
従って、巻芯を入れたまま一発解体することができる。
その結果、本体の内部から巻芯を取り外した後に両手の親指を挿入して本体側壁部を開く必要がある従来のものに比べ、解体方法が簡単であるにも関わらず、解体効果が良いと共に、巻芯の取り出し時に切断刃で手や指などを切ったりすることがなくなって、安全性が更に向上する。
請求項4の発明は、請求項1、2または3の発明の効果に加えて、天板又は後板に切離開始部を設けることにより、使用時に底板が液体で濡れてしまっても、天板側の切離開始部付近の強度が低下しない。
従って、底板の濡れによる組立強度の低下を防止することができる。
その結果、液体の染みこみによる変形や破損などを防止できる。
従って、底板の濡れによる組立強度の低下を防止することができる。
その結果、液体の染みこみによる変形や破損などを防止できる。
本発明の減容化カートンは、図1〜図5に示す如く、上面が開口した箱型形状の本体Aと、その上面開口部A1を開閉自在に覆う蓋体Bとが、例えば厚紙や板紙などからなるカートンブランクPで一体に形成され、これら本体Aと蓋体Bとの間に切断刃Cを取付け、その組立状態で本体Aの内部には、例えば合成樹脂製のラッピングフィルムやアルミホイルやクッキングペーパーなどの帯状シート(図示せず)をロール状に巻くための円筒状の巻芯Dが収納され、この巻芯Dから引き出した帯状シートを前記切断刃Cで分離させるものである。
前記本体Aは、四角形状の底板1、前板2及び後板3の両端縁に夫々折曲線1a,2a,3aを介して形成される左右の側板4a,4b,4c同士を接着することにより、本体側壁部4が構成される。
前記蓋体Bは、天板5及びそれと隣り合う掩蓋片6の両端縁に夫々折曲線5a,6aを介して形成される左右の蓋側板7a,7b同士を接着することにより、蓋体側壁部7が構成される。
そして、前記本体側壁部4を構成する底板1、前板2及び後板3と側板4a,4b,4cとの間の折曲線1a,2a,3aのうち少なくともいずれか二つの折曲線と、前記蓋体側壁部7を構成する天板5及び掩蓋片6と蓋側板7a,7bとの間の折曲線5a,6aのうち少なくともいずれか一つの折曲線とを夫々破断線で構成し、これら破断線が形成されない残った底板1、前板2及び後板3の折曲線1a,2a,3a及び天板5の折曲線5aの少なくともいずれか一つの折曲線に沿って、各破断線とカートン組立状態で連続する切離開始部8を設けている。
これらの破断線は、例えばミシン目線や半切線又はそれらの組み合わせなどからなり、上記カートンブランクPの紙質にも関係するが、製函機などによるカートン組立て時や商品の流通時或いは通常の使用時には、該破断線から破れて壊れることがない耐折強度、耐圧強度などを有するものの、解体時において局所的に切り離し力が作用すると、スムーズに破れるような間隔で配置される。
前記切離開始部8は、図1〜図2又は図3〜図4に示す如く、底板1と天板5と後板3のどちらか一方を分離するための、例えばミシン目線や半切線などからかる適宜形状の切離用破断線8aで連結された押込片8bを区画形成するか、或いは図5に示す如く、底板1の折曲線1a、天板5の折曲線5a又は後板3の折曲線3aのどちらか一方分離するための、例えばミシン目線や半切線などからかる切離用破断線8cで連結された引っ掛け片8dを区画形成する。
このような破断線と切離開始部8の一例としては、図1〜図2又は図5に示す如く、底板1の折曲線1aに沿って切離開始部8が配置される場合には、この底板1を挟んで対向する後板3の折曲線3aと前板2の折曲線2aを夫々破断線で構成すると共に、この前板2の折曲線2aと重なり合う掩蓋片6の折曲線6aを破断線で構成することが好ましい。
また、前記破断線と切離開始部8の他の例としては、図3〜図4に示す如く、天板5の折曲線5aに沿って切離開始部8が配置される場合には、この天板5を挟んで対向する後板3の折曲線3aと掩蓋片6の折曲線6aを夫々破断線で構成すると共に、この掩蓋片6の折曲線6aと重なり合う前板2の折曲線2aを破断線で構成することが好ましい。
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
以下、本発明の各実施例を図面に基づいて説明する。
この実施例1は、図1(a)〜(c)及び図2(a)(b)に示す如く、上記底板1の両端縁に形成される左右一対の折曲線1aに沿って、上記切離開始部8の切離用破断線8aで連結された押込片8bが夫々区画形成され、これら左右の押込片8bを指などで押して切離用破断線8aを破りながら、相互に重なり合った本体側壁部4と蓋体側壁部7を外側へ開くことにより、対向して配置される後板3の左右の折曲線3aと、前板2の左右の折曲線2a及び、それと重なり合う蓋側板7bの左右の折曲線6aとが夫々の破断線で切り離される場合を示すものである。
この切離用破断線8aで区画形成される押込片8bは、底板1の両端縁に折曲線1aを介して形成される左右の側板4aの連接縁の両端1bに向け、切離用破断線8aを略山形状に傾斜形成させることにより、指などで押し込んだ際の力が集中するようにし、更に該押込片8bの先端突出部分に配置された切離用破断線8a′のミシン目間隔を、それ以外の切離用破断線8aのミシン目間隔より大きくして、押込み操作が容易で切離し易くしている。
この実施例1のカートンブランクPは、図2(a)の展開図に示す如く、上記本体Aを構成する底板1、前板2及び後板3が平行な折線2b,1c,3bを介して連続形成されると共に、上記蓋体Bを構成する天板5及び掩蓋片6が平行な折線5bを介して連続形成される。
この前板2とその両端縁の側板4bとを連接する折曲線2aと、後板3とその両端縁の側板4cとを連接する折曲線3aと、掩蓋片6とその両端縁の蓋側板7bとを連接する折曲線6aとを夫々破断線で構成している。
この前板2とその両端縁の側板4bとを連接する折曲線2aと、後板3とその両端縁の側板4cとを連接する折曲線3aと、掩蓋片6とその両端縁の蓋側板7bとを連接する折曲線6aとを夫々破断線で構成している。
また、図示例では、前記掩蓋片6の先端縁に沿って鋸刃状の切断刃Cをその刃部が突出するように固着している。
この切断刃Cとして、金属製の鋸刃をカシメ止めなどで固着しているが、それ以外の例として非金属製の切断刃Cを使用したり、カシメ止め以外に接着剤や超音波溶着により固着することも可能である。
この切断刃Cとして、金属製の鋸刃をカシメ止めなどで固着しているが、それ以外の例として非金属製の切断刃Cを使用したり、カシメ止め以外に接着剤や超音波溶着により固着することも可能である。
更に、上記前板2と隣接して折り返し片9が折線9aを介して連続形成され、図2(b)の展開図に示す如く、この折り返し片7を前板2に重ね合わせて接着することにより、その折線9aに沿って形成される前板2の上縁部を強度アップして変形しに難くしているが、それ以外の例として、折り返し片7を接着せずに飛び出し防止フラップとして利用することも可能である。
なお、図2(a)の符号10は、使用前には前板2に接着されているが、使用時には掩蓋片6から接離して切断刃Cを突出させるための開封片である。
なお、図2(a)の符号10は、使用前には前板2に接着されているが、使用時には掩蓋片6から接離して切断刃Cを突出させるための開封片である。
そして、上述したカートンブランクPは、製函機などで、折線2b,1c,3b及び上記折曲線2a,3a,5a,6aに沿って折り込まれ、側板4a,4b,4c同士と蓋側板7a,7b同士を重ね合わせて接着することにより、本体Aと蓋体Bが組立てられると共に、この蓋体Bの掩蓋片6の先端縁から切断刃Cを、本体Aの前板2と対向して下方へ突出させている。
次に、斯かる減容化カートンの作用効果について説明する。
帯状シートの使用に伴って前板2、後板3及び天板5の内面との間のスペースが徐々に広がり、帯状シートを使い切った時には、巻芯Dだけが残って前板2、後板3及び天板5との間のスペースも最大となる。
使用後の廃棄時には、図1(a)に示す如く、切離開始部8を配置した底板1が上となるように載置すれば、底板1と巻芯Dとの間に上記押込片8bを押込むためのスペースができる。
帯状シートの使用に伴って前板2、後板3及び天板5の内面との間のスペースが徐々に広がり、帯状シートを使い切った時には、巻芯Dだけが残って前板2、後板3及び天板5との間のスペースも最大となる。
使用後の廃棄時には、図1(a)に示す如く、切離開始部8を配置した底板1が上となるように載置すれば、底板1と巻芯Dとの間に上記押込片8bを押込むためのスペースができる。
この組立て状態のまま、図1(b)に示す如く、底板1の左右の折曲線1a近くに配置された押込片8bを、指などにより押して切離用破断線8aを破りながら、相互に重なり合った本体側壁部4と蓋体側壁部7を外側へ開くと、対向して配置される後板3と側板4cとの折曲線3aと、前板2と側板4bとの折曲線2a及び、それと重なり合う掩蓋片6と蓋側板7bとの折曲線6aとが、夫々の破断線で破られる。
それにより、図1(c)に示す如く、底板1から分離された押込片8b及びそれに連接された側板4aと一緒に、側板4c,4bが接着したまま後板3及び前板2から切り離されると同時に、掩蓋片6から蓋側板7bが切り離されて、巻芯Dを取り出すことなく本体側壁部4と蓋体側壁部7が解体される。
その結果、図2(b)に示す如く、カートンブランクPが一枚の扁平状態となり、巻芯Dを入れたまま簡単に一発解体できると共に、扁平な掩蓋片6から切断刃Cを安全かつ簡単にから分離できる。
その結果、図2(b)に示す如く、カートンブランクPが一枚の扁平状態となり、巻芯Dを入れたまま簡単に一発解体できると共に、扁平な掩蓋片6から切断刃Cを安全かつ簡単にから分離できる。
更に、カートン組立て状態において、底板1の切離開始部8を挟んで対向する後板3の折曲線3aと前板2の折曲線2a及び掩蓋片6の折曲線6aとを、夫々破断線で構成するように配置したので、これらの破断線がほぼ同時に切り離されて、側板4c,4b及び蓋側板7bをスムーズでしかも確実に分離できるという利点がある。
この実施例2は、図3及び図4(a)(b)に示す如く、上記天板5の両端縁に形成される左右一対の折曲線5aに沿って、上記切離開始部8の切離用破断線8aで連結された押込片8bが夫々区画形成され、これら左右の押込片8bを指などで押して切離用破断線8aを破りながら、相互に重なり合った蓋体側壁部7と本体側壁部4を外側へ開くことにより、対向して配置される後板3の左右の折曲線3aと、掩蓋片6の左右の折曲線6a及び、それと重なり合う前板2の左右の折曲線2aとを夫々の破断線で切り離す構成が、前記図1〜図2に示した実施例1とは異なり、それ以外の構成は図1〜図2に示した実施例1と同じものである。
この切離用破断線8aで区画形成される押込片8bは、図4(a)に示す如く、天板5の両端縁に折曲線5aを介して形成される左右の蓋側板7aの連接縁の両端5bに向け、切離用破断線8aを略山形状に傾斜形成させることにより、指などで押し込んだ際の力が集中するようにし、更に該押込片8bの先端突出部分に配置された切離用破断線8a′のミシン目間隔を、それ以外の切離用破断線8aのミシン目間隔より大きくして、押込み操作が容易で切離し易くしている。
それにより、天板5の左右の折曲線5a近くに配置された押込片8bを指などで押して切離用破断線8aを破りながら、相互に重なり合った蓋体側壁部7と本体側壁部4を外側へ開くと、対向して配置される後板3の左右の折曲線3aと、掩蓋片6の左右の折曲線6a及び、それと重なり合う前板2の左右の折曲線2aとが、夫々の破断線で破られ、天板5から分離された押込片8b及びそれに連接された蓋側板7aと一緒に、蓋側板7bが接着したまま掩蓋片6から切り離されると同時に、側板4b,4cが底板1の側板4aに接着したまま前板2及び後板3から切り離されて、巻芯Dを取り出すことなく蓋体側壁部7と本体側壁部4が解体される。
その結果、上述した図1〜図2に示した実施例1と同様に、図4(b)に示す如く、カートンブランクPが一枚の扁平状態となり、巻芯Dを入れたまま簡単に一発解体できると共に、扁平な掩蓋片6から切断刃Cを安全かつ簡単にから分離できる。
更に、カートン組立て状態において、天板5の切離開始部8を挟んで対向する掩蓋片6の折曲線6a及び前板2の折曲線2aと後板3の折曲線3aとを、夫々破断線で構成するように配置したので、これらの破断線がほぼ同時に切り離されて、蓋側板7b及び側板4b,4cをスムーズでしかも確実に分離できるという利点がある。
更に、カートン組立て状態において、天板5の切離開始部8を挟んで対向する掩蓋片6の折曲線6a及び前板2の折曲線2aと後板3の折曲線3aとを、夫々破断線で構成するように配置したので、これらの破断線がほぼ同時に切り離されて、蓋側板7b及び側板4b,4cをスムーズでしかも確実に分離できるという利点がある。
ところで、ラッピングフィルムやアルミホイルやクッキングペーパーなどの帯状シートが収容される収納取り出し容器を、例えばテーブルなどに載置する時には、その底板5を下にして載置する場合が多く、その際、テーブルなどの載置面が液体などで濡れていると、この濡れた面と底板5が接触するため、例えば厚紙や板紙などからなる底板5も濡れてしまい、図1〜図2に示した実施例1のように、底板1に切離開始部8の切離用破断線8aが配置される場合には、この切離用破断線8aから液体が染み込んで、切離開始部8付近の強度が低下する恐れがある。
しかし、図3〜図4に示す実施例2は、天板5側のみに切離開始部8の切離用破断線8aが配置されるため、使用時に底板5が液体で濡れてしまっても、天板5側の切離開始部8付近の強度が低下することがなく、液体の染みこみによる変形や破損などを防止できるという利点がある。
この実施例3は、図5(a)〜(c)に示す如く、上記底板1の両端縁に形成される左右一対の折曲線1aに沿って、上記切離開始部8の切離用破断線8cで連結された引っ掛け片8dが夫々区画形成され、これら左右の引っ掛け片8dに指などを引っ掛けて切離用破断線8cを破りながら、相互に重なり合った本体側壁部4と蓋体側壁部7を外側へ開くことにより、対向して配置される後板3の左右の折曲線3aと、前板2の左右の折曲線2a及び、それと重なり合う蓋側板7bの左右の折曲線6aとを夫々の破断線で切り離す構成が、前記図1〜図2に示した実施例1及び図3〜図4に示す実施例2とは異なり、それ以外の構成は図1〜図2に示した実施例1及び図3〜図4に示す実施例2と同じものである。
図示例では、底板1の折曲線1aを分離する切離用破断線8cで連結された引っ掛け片8dが区画形成される場合を示しているが、それ以外の例として、天板5の折曲線5a又は後板3の折曲線3aのどちらか一方を分離する切離用破断線8cで連結された引っ掛け片8dが区画形成されるようにすることも可能である。
この底板1の折曲線1a、天板5の折曲線5a又は後板3の折曲線3aに沿って、その中央部分にミシン目間隔の大きい切離用破断線8c′を、底板1、天板5又は後板3側へ若干突出するように形成し、製函時に該折曲線1a,5a,3aに沿って折り込むことにより、底板1と連接する側板4a、天板5と連接する蓋側板7a又は後板3と連接する側板5aと連続する引っ掛け片8dが、底板1、天板5又は後板3の表面から若干突出するように形成され、この引っ掛け片8dから底板1の折曲線1aの両端1b、天板5の折曲線5aの両端又は後板3の折曲線3aの両端に向け、ミシン目間隔の小さい切離用破断線8cを形成している。
更に、引っ掛け片8dと対向する底板1、天板5又は後板3の表面には、指などを挿入し易くするために、平行な2本の切離用破断線8eと、これらの端部に亘って形成された折込線8fとで囲まれた押込部8gを形成することが好ましい。
従って、図5に示す実施例3は、底板1又は天板5の押込部8gに指などを挿入するなどして、引っ掛け片8dに指などを引っ掛けたまま、相互に重なり合った本体側壁部4と蓋体側壁部7を外側へ開くと、底板1から分離された側板4aと一緒に、対向して配置される後板3と側板4cとの折曲線3aと、前板2と側板4bとの折曲線2a及び、それと重なり合う掩蓋片6と蓋側板7bとの折曲線6aとが、夫々の破断線で破られて、巻芯Dを入れたまま本体側壁部4と蓋体側壁部7が簡単に一発解体される。
その結果、図5に示す実施例3も、上述した図1〜図2に示した実施例1及び図3〜図4に示す実施例2と同様な作用効果が得られる。
尚、前示実施例では、上記切離開始部8を底板1又は天板5のどちらか一方に設けたが、これに限定されず、これらに代えて後板3のみに切離開始部8を設けたり、底板1と天板5と後板3のどちらか複数箇所に切離開始部8を設けても良い。
更に、上記切離開始部8の形状も図示例に限定されず、同様の機能があれば、他の形状であっても良い。
また、上記底板1、前板2、後板3の折曲線1a,2a,3aのいずれか二つの折曲線と、上記天板5及び掩蓋片6の折曲線5a,6aのいずれか一つの折曲線のみを破断線として切り離したが、これも限定されず、本体側壁部4の全ての折曲線を破断線として切り離したり、蓋体側壁部7の全ての折曲線を破断線として切り離すようにしても良い。
更に、上記切離開始部8の形状も図示例に限定されず、同様の機能があれば、他の形状であっても良い。
また、上記底板1、前板2、後板3の折曲線1a,2a,3aのいずれか二つの折曲線と、上記天板5及び掩蓋片6の折曲線5a,6aのいずれか一つの折曲線のみを破断線として切り離したが、これも限定されず、本体側壁部4の全ての折曲線を破断線として切り離したり、蓋体側壁部7の全ての折曲線を破断線として切り離すようにしても良い。
A 本体 B 蓋体
C 切断刃 D 巻芯
1 底板 1a 折曲線
2 前板 2a 折曲線
3 後板 3a 折曲線
4 側壁部(本体側壁部) 4a,4b,4c 側板
5 天板 5a 折曲線
6 掩蓋片 6a 折曲線
7 側壁部(蓋体側壁部) 7a,7b 蓋側板
8 切離開始部 8a 切離用破断線
8b 押込片 8c 切離用破断線
8d 引っ掛け片
C 切断刃 D 巻芯
1 底板 1a 折曲線
2 前板 2a 折曲線
3 後板 3a 折曲線
4 側壁部(本体側壁部) 4a,4b,4c 側板
5 天板 5a 折曲線
6 掩蓋片 6a 折曲線
7 側壁部(蓋体側壁部) 7a,7b 蓋側板
8 切離開始部 8a 切離用破断線
8b 押込片 8c 切離用破断線
8d 引っ掛け片
Claims (4)
- 底板(1)、前板(2)及び後板(3)の両端縁に夫々折曲線(1a,2a,3a)を介して形成される側板(4a,4b,4c)同士を接着することにより、本体(A)の側壁部(4)が構成され、天板(5)及び該天板(5)と隣り合う掩蓋片(6)の両端縁に夫々折曲線(5a,6a)を介して形成される蓋側板(7a,7b)同士を接着することにより、蓋体(B)の側壁部(7)が構成され、切断刃(C)を備えると共に、帯状シートを巻くための巻芯(D)が収納された減容化カートンにおいて、
上記底板(1)、前板(2)及び後板(3)の折曲線(1a,2a,3a)のうち少なくともいずれか二つの折曲線と、上記天板(5)及び掩蓋片(6)の折曲線(5a,6a)のうち少なくともいずれか一つの折曲線とを夫々破断線で構成し、これら破断線が形成されない底板(1)、前板(2)及び後板(3)の折曲線(1a,2a,3a)及び天板(5)の折曲線(5a)の少なくともいずれか一つの折曲線に沿って、各破断線と連続する切離開始部(8)を設けたことを特徴とする減容化カートン。 - 上記切離開始部(8)として、底板(1)、天板(5)又は後板(3)のどちらか一方を分離する適宜形状の切離用破断線(8a)で連結された押込片(8b)を区画形成した請求項1記載の減容化カートン。
- 上記切離開始部(8)として、底板(1)の折曲線(1a)、天板(5)の折曲線(5a)又は後板(3)の折曲線(3a)のどちらか一方を分離する切離用破断線(8c)で連結された引っ掛け片(8d)を区画形成した請求項1記載の減容化カートン。
- 上記天板(5)又は後板(3)に切離開始部(8)を設けた請求項1、2または3記載の減容化カートン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2006163389A JP2007331773A (ja) | 2006-06-13 | 2006-06-13 | 減容化カートン |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2006163389A JP2007331773A (ja) | 2006-06-13 | 2006-06-13 | 減容化カートン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2007331773A true JP2007331773A (ja) | 2007-12-27 |
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ID=38931624
Family Applications (1)
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JP2006163389A Pending JP2007331773A (ja) | 2006-06-13 | 2006-06-13 | 減容化カートン |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2007331773A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011168282A (ja) * | 2010-02-16 | 2011-09-01 | Asahi Printing Co Ltd | 包装用箱 |
JP2015137101A (ja) * | 2014-01-20 | 2015-07-30 | 朝日印刷株式会社 | 易廃棄機能付包装用箱 |
-
2006
- 2006-06-13 JP JP2006163389A patent/JP2007331773A/ja active Pending
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